JP5306031B2 - 間接活線工具支持具 - Google Patents
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Description
つまり、作業者は、片手でホットスティックを支持しながら作業を行っていた。そのため、作業者の一方の手にホットスティックの荷重が集中してしまい、作業者は、一方の手が直ぐに疲れるという問題があった。
そして、このことは、高所作業車の作業台(バケット)において間接活線工法を行う場合にも作業効率を低下させる要因の1つとなっていた。
図1は、間接活線工具の例を示す図であり、(a)は2軸回転操作棒を示す図、(b)はストレーリンクトングを示す図、(c)は絶縁ヤットコを示す図、(d)は共用操作棒を示す図である。
間接活線工具としては、ホットスティックの他、例えば、図1(a)〜(d)に示す2軸回転操作棒、ストレーリンクトング、絶縁ヤットコ、共用操作棒等があるが、以下の説明においては、作業内容により交換が可能な先端工具を有するホットスティック(間接活線工具)に取り付け可能なホットスティック支持具(間接活線工具支持具)を例に挙げて説明する。
駆動ユニット22は、絶縁操作棒21の先端に取り付けられた先端工具20aを駆動可能に構成されている。具体的には、駆動ユニット22は、本体部(図示せず)と、駆動部(図示せず)と、を有して構成されている。
次に、本実施形態に係るホットスティック支持具10について図3〜図8を参照して説明する。図3は、第1実施形態に係るホットスティック支持具を示す側面断面図である。図4は、ホットスティック支持具を示す正面図である。
ホットスティック支持具10は、レール部30と、スライダー部35と、支持柱部40と、棒装着部50と、を備える。
レール部30は、図3に示すように、バケット100の周壁部101に略水平に装着されるものである。レール部30は、周壁部101の上縁部に固定される固定部31と、固定部31の上部に延設され、スライダー部35をスライド自在に保持する保持部32と、を備える。
スライダー部35は、図3及び図4に示すように、レール部30に沿って移動自在に構成され、固定ねじ37によって位置決め固定されるように構成されている。スライダー部35は、角柱状に形成され、対向板部34,34と係合する係合溝36,36と、固定ねじ37が螺合するねじ穴38と、を有する。
固定ねじ37は、その先端部が、スライド溝部33に臨む保持部32の内壁面と当接可能に形成されている。
支持柱部40は、図3及び図4に示すように、スライダー部35に立設され、後述する固定座部43を介して棒装着部50を支持するものである。支持柱部40は、第1パイプ41と、第2パイプ42と、固定座部43と、を備える。支持柱部40は、上下方向に伸縮自在かつ軸方向に回動自在に構成されている。
すなわち、第2パイプ42は、第1パイプ41に対して上下方向に移動自在かつ軸心周りに回転自在に設けられており、固定ねじ41aを締め付けることによって位置決め固定される。
すなわち、後述する固定座部43は、第2パイプ42に対して軸心周りに回転自在に設けられており、固定ねじ42aを締め付けることによって位置決め固定される。
なお、第1パイプ41及び第2パイプ42は、絶縁処理されていることが好ましい。
図5は、ホットスティック支持具の固定座部を示す側面図である。図6は、ホットスティック支持具の固定座部を示す正面図である。
図7は、ホットスティック支持具の棒装着部を示す斜視図である。図8は、ホットスティック支持具の棒装着部を示す断面図である。
棒装着部50は、図7及び図8に示すように、円筒部50aと、開口部51と、係止部53と、を備える。また、棒装着部50は、弾性材料(例えば、樹脂等)により形成されており、弾性変形可能に形成されている。
次に、第1実施形態に係るホットスティック支持具10の使用方法について図3及び図4を参照して説明する。
図6に示すように、ホットスティック支持具10は、例えば、高所作業車(図示せず)のバケット100上で、間接活線作業を行う作業者が使用するホットスティック20に装着して使用される。
なお、この長さ調節作業は、棒装着部50にホットスティック20を装着した後に行ってもよい。
開口部51は、絶縁操作棒21の外径よりも小さいが、棒装着部50が弾性材料により弾性変形可能に形成されているので、開口部51に絶縁操作棒21を押し込もうとすると、開口部51が広がり、容易に絶縁操作棒21を円筒部50aの内部に挿入することができる。
上述した構成を有する第1実施形態に係るホットスティック支持具10によれば、以下に示す効果が奏される。
このため、ホットスティック20をホットスティック支持具10の棒装着部50に支持させ、このホットスティック支持具10をバケット100の周壁部101に装着することにより、ホットスティック20の荷重を周壁部101で支持することができ、容易にホットスティック20を操作することが可能になる。
このため、ホットスティック20を任意の高さで支持することができ、作業性を向上することができる。
このため、作業者は、ホットスティック20を容易かつ迅速にホットスティック支持具10に対して着脱でき、作業効率を向上することができる。
図9は、第2実施形態に係るホットスティック支持具を示す部分断面図である。
なお、以下の説明において、既に説明した部材と同一若しくは相当する部材には、同一の符号を付して重複説明を省略又は簡略化する。
上記レール部30、スライダー部35、支持柱部40及び棒装着部50の構成は、上記第1実施形態の場合と略同様であるので、重複説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
また、支持柱部40は、軸方向の上端部にボールジョイント部60を備え、棒装着部50のボール部53c(図10参照)を回動自在に支持する。棒装着部50の係止部53及びボール部53cの構成については、後述する。
傾倒支持部57は、図9に示すように、スライダー部35の上端部に固定されたベース部58と、固定ハンドル59と、を有する。
ボールジョイント部60は、図9に示すように、第2パイプ42の上端部に装着され、棒装着部50のボール部53c(図10参照)を回動自在に支持する。
このボールジョイント部60について図10を参照して更に詳しく説明する。ここで、図10は、ホットスティック支持具のボールジョイント部を示す断面図である。
首部61aは、ホルダー部61から下方に突設され、第2パイプ42の上端の開口に挿入される。首部61aは、第2パイプ42に対して軸方向に回動自在となっており、固定ねじ42aを締め付けることによって位置決め固定される。
すなわち、ボールジョイント部60は、第2パイプ42に対して軸心周りに回転自在に設けられており、固定ねじ42aを締め付けることによって位置決め固定される。
回転軸65は、軸受67を介してホルダー部61に回転自在に支持されている。
支持アーム部70は、第1パイプ71と、第2パイプ72と、支持座部73と、棒装着部74と、を備える。支持アーム部70は、軸方向に伸縮自在かつ回動自在に構成されている。
第1パイプ71の下端部には、係止部71cを有している。係止部71cは、後述する支持座部73の回動軸73aが挿通され、回動自在に係止される。
すなわち、第2パイプ72は、第1パイプ71に対して軸方向に移動自在かつ軸心周りに回転自在に設けられており、固定ねじ71aを締め付けることによって位置決め固定される。
なお、第1パイプ71及び第2パイプ72は、絶縁処理されていることが好ましい。
棒装着部74は、上記棒装着部50(係止部53を除く)と略同様に構成されている。すなわち、詳細な図示を省略するが、棒装着部74は、円筒部と、開口部と、この開口部から外方に広がる一対のフランジ部と、を備える。棒装着部74は、弾性材料(例えば、樹脂等)により形成されており、弾性変形可能に形成されている。
また、円筒部には、ねじ74aを螺合するねじ穴が貫通して設けられており、このねじ穴に螺合させたねじ74aを締め付けることにより、棒装着部74を絶縁操作棒21に固定する。
次に、第2実施形態に係るホットスティック支持具10の使用方法について図9を参照して説明する。
図9に示すように、ホットスティック支持具10は、例えば、高所作業車(図示せず)のバケット100上で、間接活線作業を行う作業者が使用するホットスティック20に装着して使用される。
なお、この長さ調節作業は、棒装着部50,74にホットスティック20を装着した後に行ってもよい。
このように、ホットスティック20の荷重の一部を支持アーム部70で受けることによってボールジョイント部60にかかる荷重が分散される。
上述した構成を有する第2実施形態に係るホットスティック支持具10によれば、以下に示す効果が奏される。
このため、ホットスティック20をホットスティック支持具10の棒装着部50,74に支持させ、このホットスティック支持具10をバケット100の周壁部101に装着することにより、ホットスティック20の荷重を周壁部101で支持することができ、容易にホットスティック20を操作することが可能になる。
このため、作業者は、ホットスティック20を容易かつ迅速にホットスティック支持具10に対して着脱でき、作業効率を向上することができる。
20 ホットスティック(間接活線工具)
20a 先端工具
21 絶縁操作棒
30 レール部
35 スライダー部
40 支持柱部
50 棒装着部
60 ボールジョイント部
70 支持アーム部
100 バケット
101 周壁部
Claims (3)
- 高所作業車のバケットに乗った作業者が電柱に架設された電線に対して間接活線作業を行う際に使用され、当該間接活線作業に応じた先端工具を取り付け可能な絶縁操作棒を有する間接活線工具を支持する間接活線工具支持具であって、
前記バケットを構成する周壁部に沿って略水平に装着されるレール部と、
前記レール部に沿って移動自在かつ位置決め固定自在に設けられたスライダー部と、
前記スライダー部に立設され、上下方向に伸縮自在に形成された支持柱部と、
前記支持柱部の上端部に回動自在かつ位置決め固定自在に設けられ、前記絶縁操作棒を支持する棒装着部と、を備え、
前記棒装着部は、弾性変形可能な円筒状に形成され長手方向に切り欠いた開口部を有する円筒部と、
前記開口部の端縁部から外方に向かって当該開口部の開口幅よりも広がるように突出した一対のフランジ部と、
前記円筒部に貫通して設けられたねじ穴と、
前記ねじ穴に螺合される固定ねじと、を有し、
前記絶縁操作棒は、前記棒装着部の開口部に押し込まれると、開口部が弾性変形して両側に広がり、前記円筒部内部に挿入されることを特徴とする間接活線工具支持具。 - 高所作業車のバケットに乗った作業者が電柱に架設された電線に対して間接活線作業を行う際に使用され、当該間接活線作業に応じた先端工具を取り付け可能な絶縁操作棒を有する間接活線工具を支持する間接活線工具支持具であって、
前記バケットを構成する周壁部に沿って略水平に装着されるレール部と、
前記レール部に沿って移動自在かつ位置決め固定自在に設けられたスライダー部と、
前記スライダー部に傾倒自在に立設され、かつ、上下方向に伸縮自在に形成された支持柱部と、
前記支持柱部の上端部に回動自在かつ位置決め固定自在に設けられ、前記絶縁操作棒を支持する棒装着部と、
一端を前記棒装着部に装着された前記絶縁操作棒に連結されると共に、他端を前記支持柱部の略中間部に連結され、当該絶縁操作棒を支持する支持アーム部と、を備え、
当該支持アーム部は、軸方向に伸縮自在、かつ、回動自在に構成されたことを特徴とする間接活線工具支持具。 - 前記棒装着部は、弾性変形可能な円筒状に形成され長手方向に切り欠いた開口部を有する円筒部と、
前記開口部の端縁部から外方に向かって当該開口部の開口幅よりも広がるように突出した一対のフランジ部と、
前記円筒部に貫通して設けられたねじ穴と、
前記ねじ穴に螺合される固定ねじと、
を有することを特徴とする請求項2に記載の間接活線工具支持具。
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