JP7112665B2 - 課電端子 - Google Patents

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本発明は、事故点探査装置の一部を構成する課電端子の特にアダプタの構造に関する。
近年において、当社たる中国電力株式会社における電柱への変圧器の装柱基準が変更されて、変圧器の腕金に設置される位置が腕金の上方から下方になった。一方で、配電線事故時に地絡故障点を探査するために、例えば従来例を示す図11のように、箱形の高圧カットアウト500のカバー501を開いて、高圧カットアウト500の端子の一対の差込口502、502に事故点探査装置510の課電端子511の一対の端子板512、512を斜め下方から挿入する作業が行われる。このため、図11のように、変圧器520が腕金530の下方に位置すると、前記作業時に、課電端子511の基端側に取り付けた間接活線作業用の共用操作棒540が変圧器520に当たってしまい、高圧カットアウト500の端子の差込口502への課電端子511の端子板512の挿入を円滑に行うことができないという不都合が生ずるおそれがあった。
これに伴い、当社は、変圧器に当たることなく高圧カットアウトの端子の差込口に課電端子の端子板を挿入できるようにするために、特許文献1の図4等に示されるように、共用操作棒と接続するジョイントを有する基体と、端子板を有すると共に前記基体に螺合されるアダプタとで成る課電端子に対し、アダプタを更に2つの部材で構成し、これらの部材をピンで回転可能に連結することにより、アダプタの端子板を有する部材が基体の軸線に対し先端を左右方向に傾斜させることができるようにした課電端子を開発し開示している。
また、当社は、特許文献2の図1等に示されるように、共用操作棒と接続するジョイントを有する基体と、端子板を有すると共に前記基体に螺合されるアダプタとで成る課電端子に対し、基体を2つの部材で構成し、これらの部材のうちアダプタ側の部材をく字状に曲げ、2つの部材を接続部で接続するようにした課電端子も開発し開示している。
特開2017-117588号公報 特開2010-92801号公報
もっとも、特許文献1の図4に示されるように、課電端子のアダプタの端子板を有する部材の先端側を基体の軸線に対して左右方向に傾斜させた構成や、特許文献2の図1に示されるように、課電端子の基体のアダプタ側の部材の先端を基体の共用操作棒側の部材の軸線に対して左右方向に傾斜させた構成のみでは、共用操作棒を持って課電端子の端子板を高圧カットアウトの端子の差込孔に挿入する作業をするときに、課電端子のアダプタの端子板等に歪みが生ずるおそれがある。
そこで、本発明は、課電端子のアダプタの端子板を有する部位について課電端子の基体の軸線に対し先端が左右方向に傾斜した状態とすることができるのみならず、このような傾斜した状態としても作業時に課電端子の端子板等の歪みが生ずるのを防止することができる課電端子を提供することを課題としている。
上記課題を達成するために、本発明に係る課電端子は、事故点探査装置の一部を構成し、間接活線作業用の共用操作棒に接続される基体と、前記基体に連結されるアダプタとを有し、前記アダプタは、箱形の高圧カットアウトの端子の差込口に差し込み可能な一対の端子板と、これらの端子板を連結する連結板と、前記基体と連結するための連結手段とを備え、前記基体は、前記アダプタの連結手段と連結するための連結手段と、前記アダプタの連結手段と連結するための連結手段とは反対側に設けられた前記共用操作棒と接続するためのジョイントとを備えると共に、前記アダプタは、前記端子板及び連結板を有する第1の部位とこの第1の部位よりも前記共用操作棒側の第2の部位から成り、前記第1の部位は前記基体の軸線に対し前記端子板の先端が左右方向に傾斜した課電端子において、前記基体の軸線に対し前記端子板の先端が左右方向に傾斜した状態を固定したままで前記高圧カットアウトの端子の差込口に前記端子板を差し込むときに前記アダブタのいずれかの部位で歪みが発生するのを防止するための棒状の補強部材を有し、前記補強部材は、一方側の端部が前記基体と連結部を介して連結され、他方側の端部が前記アダプタの前記連結板の前記端子板と接する2箇所の接合部位のうち、前記アダプタの端子板の延出方向が前記基体の軸線に対し傾斜した状態となるときに他方の接合部位よりも上方となる接合部位と、連結部を介して連結されることで、前記基体と前記アダプタの連結板とに渡って架設されていることを特徴としている(請求項1)。
より具体的には、本発明に係る課電端子は、実施例1に対応するものにあっては、前記 アダプタは、前記連接手段として螺子切りされた棒状の連結部と、前記連結板から前記端 子板とは反対側に延びた棒状の延出部とが折れ曲がるかたちで連接されて、前記アダプタ の前記第1の部位と前記第2の部位とが一体に形成されている。すなわち、実施例1では、アダプタの連結部がアダプタの第2の部位となり、 アダプタの連結部以外の部位が第1の部位となる。
また、本発明に係る課電端子は、実施例2に対応するものにあっては、前記アダプタの 前記第1の部位と前記第2の部位とは独立の部材であり、前記第1の部位に雄状の結合部 が形成され、前記第2の部位に雌状の結合部が形成され、前記第1の部位の雄状の結合部 と前記第2の部位の雌状の結合部位とを前記第2の部位の向きを自在に変更でききるかた ちで連結すると共に、前記第2の部位の雌状の結合部の側方より前記第1の部位の雄状の 結合部に向けて複数の固定手段を挿通させて固定される
更に、本発明に係る課電端子は、実施例3に対応するものにあっては、前記アダプタの 前記第1の部位と前記第2の部位とは独立の部材であり、前記第1の部位の前記連結板と は反対側に係合板状部を設け、前記第2の部位の前記基体とは反対側に前記第1の部位の 径合板状部と係合可能な係合板状部を設けて、前記第1の部位の係合板状部と前記第2の 部位の係合板状部とは、任意の角度で向きをずらして径合された後、固定手段により固定される
これにより、本発明に係る課電端子は、かかる課電端子がアダプタと基体とで成るものにおいて、アダプタについて、第1の部位と第2の部位とを備えたものとし、第1の部位は基体の軸線に対し端子板の先端が左右方向に傾斜した構成となっている。このため、電柱の腕金の下方に変圧器が設置されていても、箱形の高圧カットアウトの端子の差込孔に課電端子の端子板を差し込むときに、共用操作棒が斜め方向になるのを回避することができる。そして、基体とアダプタの連結板とに渡って架設された補強部材を有するので、作業時に課電端子のアダプタの端子板等に歪みが生ずるのを防止することが可能となる。
以上述べたように、本発明に係る課電端子によれば、アダプタと基体とで成るものにおいて、アダプタについて、第1の部位と第2の部位とを備えたものとし、第1の部位は基体の軸線に対し端子板の先端が左右方向に傾斜した構成となっている。このため、電柱の腕金の下方に変圧器が設置されていても、箱形の高圧カットアウトの端子の差込孔に課電端子の端子板を差し込むときに、課電端子が接続された共用操作棒が変圧器に当接するのを防止することができる。よって、高圧カットアウトの端子の差込口への課電端子の端子板の挿入を円滑に行うことができるので、作業の効率を高めることが可能である。
そして、本発明に係る課電端子によれば、基体とアダプタの連結板とに渡って架設された補強部材を有するので、箱形の高圧カットアウトの端子の差込口に端子板を差し込む作業時に課電端子のアダプタの端子板等に歪みが生ずるのを防止することが可能となる。
箱形高圧カットアウトのカバーが閉じた状態を示す正面図である。 箱形高圧カットアウトのカバーが開いた状態を示す正面図である。 箱形高圧カットアウトのカバーが開いた状態を示す斜視図である。 この発明に係る課電端子を一部に有する事故点探査装置の構成を示す説明図である。 実施例1の課電端子を示した説明図であり、図5(a)は課電端子の全体構成を示し、図5(b)は課電端子のアダプタの構成を示している。 実施例1の課電端子を共用操作棒に接続して端子板を箱形高圧カットアウトの端子の差込孔に差し込む作業を示す説明図である。 実施例2の課電端子を示した説明図であり、図7(a)は課電端子の全体構成を示し、図7(b)は課電端子のアダプタの継手構造を示し、図7(c)は課電端子のアダプタの構成部品を示している。 実施例3の課電端子を示した説明図であり、図8(a)は課電端子の全体構成を示し、図8(b)は課電端子のアダプタの係合構造を示している。 実施例3の課電端子のアダプタを構成する2つの部位に設けられた係合板状部の構成を示した説明図であり、図9(a)は端子板を有する側の部位の係合板状部を示し、図9(b)は基体に連結する側の部位の係合板状部を示している。 実施例3の変形例として、課電端子のアダプタを構成する2つの部位のうち端子板を有する側の部位が更に2つの部材に分けられることを示している。 従来の課電端子を共用操作棒に接続して端子板を箱形高圧カットアウトの端子の差込孔に差し込む作業を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
図4から図6において、この発明の課電端子1の実施例1が示され、図7において、課電端子1の実施例2が示され、図8から図10において、課電端子1の実施例3及びその変形例が示されている。以下、各実施例1から実施例3の課電端子1について、図1から図3で示される箱形の高圧カットアウト(以下、高圧カットアウトと称する。)2や、図4で示される課電端子1を構成部品とする事故点探査装置3や、図6で示される間接活線作業用の共用操作棒(以下、共用操作棒と称する。)4について説明した後、かかる高圧カットアウト2や事故点探査装置3やと関連付けて説明する。
図1から図3及び図6に示される高圧カットアウト2は、既存の箱形の高圧カットアウトの一例を示すものである。この高圧カットアウト2は、図6に示されるように電柱Pに固定された腕金Aなどの配電設備に設けられる。高圧カットアウト2は、鉛直方向の斜め下方に向いて開口する開口部21aを備えた本体ケース21と、この本体ケース21に連結されるカバー22とを備えている。
本体ケース21の内側には、一次側接続端子211と二次側接続端子212とが設けられている。一次側接続端子211は、上流側の一次側電線213に接続されている。二次側接続端子212は、下流側の二次側電線214に接続されている。一次側接続端子211には差込口215が設けられており、二次側接続端子212には差込口216が設けられている。
カバー22は、本体ケース21と開口部21aの下方側端部においてピン221を介して連結されて、開口部21aを閉塞する位置からピン221とは反対側端が下方を向く位置まで回転可能となっている。カバー22の開口部21a時に開口部21aと対峙する内面には、ヒューズ222と、このヒユーズ222に設けられた接触刃223、223を有する。これにより、カバー22が開口部21aを閉塞するときに、接触刃223、223が差込口215、216に差し込まれて、一次側電線213と二次側電線214とが電気的に接続する。また、カバー22が開口部21aを開放するときに、接触刃223、223が差込口215、216から引き抜かれて、一次側電線213と二次側電線214との電気的な接続が解除される。
図4に示される事故点探査装置3は、配電線事故時に地絡故障点を探査するための事故点探査装置の一例を示すものである。事故点探査装置3は、電線に直流パルス電圧を印加するための直流電源31と、三相分の3つの課電端子1と、ケーブルドラム32とを備えている。3つの課電端子1はこの実施例では同一の構成をなしており、それぞれ心線33を介して直流電源31と接続されている。心線33は、3本であり、この実施例では、ケーブルドラム側の一定範囲では集束された状態で筒状の覆部内を通った後、一定範囲より先では覆部から出て課電端子1側に向かって3つに分岐している。
図6に示される共用操作棒4は、作業員が間接活線作業で用いるものであり、棒状体41と、この棒状体41の先端に課電端子1等の各種作業用器具を着脱自在に装着可能なアタッチメント本体(課電端子1のジョイント124で略覆われているので、図示されていない。)と、棒状体41の基端に別の共用操作棒や延長用の足し棒を着脱自在に装着可能なジョイント(こちらも図示せず。)とを有して構成されている。共用操作棒4は、公知のものであるので、その詳細な説明は省略する。なお、課電端子1の基体12が有するジョイント124は、共用操作棒4のジョイントと同じ構成である。
図4から図6に示される実施例1の課電端子1は、アダプタ11と、基体12とから成る。基体12は、図5に示されるように、先端金具121と、この先端金具121に連接された長尺の筒状部122と、筒状部122の長手方向のうち先端金具121とは反対側に配置されたジョイント124とを備える。
先端金具121は、下記するアダプタ11の連結部111と連結するための連結手段として螺子孔121aを有するものであり、金属等の導電性を有する素材で形成されている。筒状部122は、絶縁性を有する素材で形成されており、内部がパイプ状に空洞になっていると共に、この実施例では3つの鍔122a、122b、122cが当該筒状部122の径方向の外側に向けて突出形成されている。そして、筒状部122の最もジョイント124側の鍔122cよりも更にジョイント124側に開口部123が開口している。事故点探査装置3の心線33は、この開口部123からが筒状部122内に入り、この筒状部122内を通って先端金具121まで至り、先端金具121と電気的に接続されている。ジョイント124は、筒状部122側とは反対側が開口した筒状体であり、一端が開口端に至る略T字状の溝部124aを側部の対称となる位置に2つ有し、共用操作棒4のアタッチメント本体の側部に設けられた一対のピン(図示せず。)と溝部124aとが適宜に係合されることで、基体12が共用操作棒4と接続される。
アダプタ11は、図5(特に図5(b))に示されるように、基体12の螺子孔121aに挿入して螺子孔121aと螺合されるように、螺子切りされた棒状の連結部111と、高圧カットアウト2の端子211、212の差込口215、216に挿入可能な一対の端子板112、112と、これらの端子板112、112間に配置されて、これらの端子板112、112を連結する連結板113と、連結板113の端子板112、112とは反対側に延出してその延出方向端が連結部111の端部と連接される棒状の延出部114とを備える。すなわち、連結部111がアダプタ11の第2の部位に相当し、一対の端子板112、112、連結板113及び延出部114がアダプタ11の第1の部位に相当する。そして、連結部111と延出部114とは、図5(b)に示されるように、く字状に折れ曲がるかたちで連結しているので、連結部111と一対の端子板112、112、連結板113及び延出部114とは一体に形成されている。
このようなアダプタ11の構成により、アダプタ11の連結部111を基体12の螺子孔121aに適宜に挿入して螺合した場合には、図5(a)に示されるように、基体12の軸線をL1、端子板112、112の連結板113から延びる方向の基準線をL2とした場合に、端子板112の先端は基体12の軸線Lに対し左右方向に傾斜した状態となるように、アダプタ11は基体12に接続される。そして、基準線L2の軸線L1に対する傾斜角度は、作業の効率から、高圧カットアウト2の端子211、212の差込口215、216の軸方向に沿った基準線と鉛直方向に沿った線とが交差する角度と同様にすることが考えられる。
更に、この実施例1では、図5(a)に示されるように、基体12の筒状部122に帯状又は環状の装着部51が装着され、この装着部51は棒状の補強部材52の一方側の端部を連結することができる連結部53を有している。また、アダプタ11は、連結板113の端子板112と接する2箇所の接合部位のうち、アダプタ11の端子板112の延出方向L2が基体12の軸線L1に対し傾斜した状態となるときに、他方の接合部位113aよりも上方となる接合部位113bに補強部材52の他方側の端部を連結することができる連結部54を有している。連結部53、54は、補強部材52を着脱自在に連結したり、例えば連結部53、54の一方に連結した補強部材52を、連結部53、54を中心として回転乃至揺動させるようにするようにしても良い。この点は、以下の実施例2、3でも同様である。これにより、補強部材52は、図5(a)に示されるように、一端が基体12の筒状部122のうち接合部位113bとは上下になる側において連結部53を介して連結され、他端がアダプタ11の連結板113の接合部位113bの連結部54に連結されて、補強部材52は、基体12の筒状部122とアダプタ11の連結板113とにわたって架設されたものとなる。
よって、課電端子1について、基体12にアダプタ11を接続し、基体12のアダプタ11とは反対側に共用操作棒4を接続して、高圧カットアウト2の端子211、212の差込口215、216に端子板112、112を差し込む作業をする場合には、図6に示されるように、共用操作棒4は鉛直方向に沿った方向に延びるかたちで作業をすることができる。従って、電柱Pの腕金Aの下方に変圧器Tが配置されても、共用操作棒4が変圧器Tに当たることが防止される。しかも、補強部材52は、基体12の筒状部122とアダプタ11の連結板113とにわたって架設されているので、高圧カットアウト2の端子211、212の差込口215、216に端子板112、112を差し込む作業時に端子板112、112等、アダプタ11のいずれかの部位に歪みが生ずるのを防止することができる。
図7に示される実施例2の課電端子1は、アダプタ11が第1の部位と第2の部位とで成る点について実施例1と同様であるが、第1の部位と第2の部位とは一体化されておらず独立の部材である点で実施例1と相違している。以下、実施例2のアダプタ11の第1の部位に相当する部材及び第2の部位に相当する部材について説明する。但し、基体12は実施例1と同様の構成であるので、同一の符号を付してその説明を省略し、アダプタ11も実施例1と同様の構成については同一の符号を付してその説明を省略ないし簡略化する。更に、装着部51、補強部材52、連結部53、54も実施例1と同様であるので、同一の符号を付してその構成の説明を省略する。
アダプタ11の第1の部位に相当する部材は、端子板112、112、連結板113及び連結板113から延びる延出部114を有する点では実施例1と同様であるが、図7に示されるように、延出部114の延出方向の先端には、連結部111ではなく、球体状の雄状結合部115が形成されている。
アダプタ11の第2の部位に相当する部材は、上方に開口した有底孔116aを有する台座部116と、この台座部116の軸方向に連接し、台座部116とは反対側に連結部111を有する端部117とを有する。有底孔116aは、雄状結合部115と結合される雌状結合部に相当し、雄状結合部115の外径よりも若干大きな内径で半球より大きな略球状の孔部と、この略球状の孔部から開口端側に向けてテーパ状に広がった孔部とで成る。そして、台座部116の側部には、かかる側部から有底孔116aに向かって延びて、当該有底孔116aと連通するボルト挿通孔116bが複数形成されている。この実施例では、図7(b)で特に示されるように、2つのボルト挿通孔116bが対称となる方向から延びている。
このようなアダプタ11の構成によれば、雄状結合部115を台座部116の有底孔116aに装着することで、玉継手機構が形成され、雄状結合部115に連なる延出部114、ひいては端子板112、112は、有底孔116aのテーパの範囲内で自在に向きを変える(傾斜させる)ことが可能となり、所定の向きに傾斜した状態は、図7(b)に示されるように、ボルト挿通孔116b、116bにボルト6、6を外部から有底孔116a内に雄状結合部115に当たるまで捩じ込むことにより固定される。
よって、図7(a)に示されるように、基体12の軸線L1に対し端子板112、112の連結板113から延びる方向を示す基準線L2の傾斜角度が、高圧カットアウト2の端子211、212の差込口215、216の軸方向に沿った基準線と鉛直方向に沿った線とが交差する角度と同様になるように調整した後、かかる端子板112、112の傾斜角度を、ボルト6を台座部116のボルト挿通孔116b、116bに適宜捩じ込むことで固定した後では、高圧カットアウト2の端子211、212の差込口215、216に端子板112、112を差し込む作業をする際に、実施例1と同様に、共用操作棒4は鉛直方向に沿った方向に延びるかたちで作業をすることができる。従って、実施例2でも、電柱Pの腕金Aの下方に変圧器Tが配置された場合であっても、共用操作棒4が変圧器Tに当たることが防止される。しかも、実施例2でも、補強部材52は、基体12の筒状部122とアダプタ11の連結板113とにわたって架設されているので、高圧カットアウト2の端子211、212の差込口215、216に端子板112、112を差し込む作業時に端子板112、112等、アダプタ11のいずれかの部位に歪みが生ずるのを防止することができる。
図8から図10に示される実施例3の課電端子1は、アダプタ11が第1の部位と第2の部位とで成る点について実施例1、2と同様であり、第1の部位と第2の部位とが一体化されておらず独立の部材である点で実施例2と同様であるが、第1の部位と第2の部位との接続のための構造が、玉継手機構を用いる実施例2と相違する。以下、実施例3のアダプタ11の第1の部位に相当する部材及び第2の部位に相当する部材について説明する。但し、基体12は実施例1、2と同様の構成であるので、同一の符号を付してその説明を省略し、アダプタ11も実施例1、2と同様の構成については同一の符号を付してその説明を省略ないし簡略化する。更に、装着部51、補強部材52、連結部53、54も実施例1、2と同様であるので、同一の符号を付してその構成の説明を省略する。
アダプタ11の第1の部位に相当する部材は、端子板112、112、連結板113を有する点では実施例1、2と同様であるが、図8、図9に示されるように、延出部114の代わりに、複数の歯部から成る菊座が形成された係合板状部118を有する。第2の部材に相当する部材は、係合板状部118の菊座の歯部と噛み合って係合する複数の歯部をゆする菊座が形成された係合板状部119と基体12に連結するための連結部111を有する。そして、係合板状部118、119の菊座の中心には、ボルト7が挿通可能な通孔118a、119aが形成されている。これにより、係合板状部118の菊座と係合板状部119の菊座とを、係合板状部118と係合板状部119とが直線的に並んだ向きに対し任意の角度で向きをずらして噛み合わせた後、通孔118a、119aにボルト7を挿させ、ボルト7の係合板状部118或いは係合板状部119から突出した部位にナット8を外挿して螺合することで、係合板状部119を係合板状部119ひいては基体12の軸線L1に対し傾斜させた状態とし、かかる傾斜した状態を固定することができる。
よって、図8(a)に示されるように、基体12の軸線L1に対し端子板112、112の連結板113から延びる方向を示す基準線L2の傾斜角度が、高圧カットアウト2の端子211、212の差込口215、216の軸方向に沿った基準線と鉛直方向に沿った線とが交差する角度と同様になるように調整した後、かかる端子板112、112の傾斜角度を、ボルト7を係合板状部118の通孔118aと係合板状部119の通孔119aとに挿通して、挿通方向とは反対側にてナット8を螺合することで固定した後では、高圧カットアウト2の端子211、212の差込口215、216に端子板112、112を差し込む作業をする際に、実施例1と同様に、共用操作棒4は鉛直方向に沿った方向に延びるかたちで作業をすることができる。従って、実施例3でも、電柱Pの腕金Aの下方に変圧器Tが配置された場合であっても、共用操作棒4が変圧器Tに当たることが防止される。しかも、実施例3でも、補強部材52は、基体12の筒状部122とアダプタ11の連結板113とにわたって架設されているので、高圧カットアウト2の端子211、212の差込口215、216に端子板112、112を差し込む作業時に端子板112、112等、アダプタ11のいずれかの部位に歪みが生ずるのを防止することができる。
なお、図10に示されるように、実施例3において、アダプタ11の係合板状部118と端子板112、112及び連結板113からなる部位とは別部材として、両者は螺子切りされた連結部91と螺子孔92とで螺合されるようにしても良い。これにより既存の課電端子のアダプタを本発明の課電端子1でも用いることが可能となり、コストの削減を図ることができる。
1 課電端子
11 アダプタ
111 連結部
112 端子板
113 連結板
114 延出部
115 雄状結合部
118 係合板状部
119 係合板状部
12 基体
121a 螺子孔
2 箱形の高圧カットアウト
211、212 端子
215、216 差込口
3 事故点探査装置
4 間接活線作業用の共用操作棒
51 補強部材
6 ボルト
7 ボルト
8 ナット

Claims (1)

  1. 事故点探査装置の一部を構成し、間接活線作業用の共用操作棒に接続される基体と、前記基体に連結されるアダプタとを有し、
    前記アダプタは、箱形の高圧カットアウトの端子の差込口に差し込み可能な一対の端子板と、これらの端子板を連結する連結板と、前記基体と連結するための連結手段とを備え、
    前記基体は、前記アダプタの連結手段と連結するための連結手段と、前記アダプタの連結手段と連結するための連結手段とは反対側に設けられた前記共用操作棒と接続するためのジョイントとを備えると共に、
    前記アダプタは、前記端子板及び連結板を有する第1の部位とこの第1の部位よりも前記共用操作棒側の第2の部位から成り、前記第1の部位は前記基体の軸線に対し前記端子板の先端が左右方向に傾斜した課電端子において、
    前記基体の軸線に対し前記端子板の先端が左右方向に傾斜した状態を固定したままで前記高圧カットアウトの端子の差込口に前記端子板を差し込むときに前記アダブタのいずれかの部位で歪みが発生するのを防止するための棒状の補強部材を有し、
    前記補強部材は、一方側の端部が前記基体と連結部を介して連結され、
    他方側の端部が前記アダプタの前記連結板の前記端子板と接する2箇所の接合部位のうち、前記アダプタの端子板の延出方向が前記基体の軸線に対し傾斜した状態となるときに他方の接合部位よりも上方となる接合部位と、連結部を介して連結されることで、前記基体と前記アダプタの連結板とに渡って架設されていることを特徴とする課電端子。
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