JP2009278716A - 操作棒先端用把持構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】各種工具などを絶縁操作棒の先端に取り付けることのできる、安価に作製可能な簡易な構造を実現することにより、その専用アダプタを準備することなく、間接活線工法を導入し易くして、各種作業の作業性や安全性を向上させることのできる操作棒先端用把持構造を提供すること。
【解決手段】手で把持する部分を備えることにより手元で取り扱う各種手元部材を、絶縁操作棒の先端に取り付ける補助具10であって、絶縁操作棒の先端に取付可能なジョイント部21を備えて手元部材を差込可能に内筒部12の開口する筒形状の本体部11と、その本体部11の側面の周方向に均等な4箇所に形成されている雌ネジ穴11aに螺合して先端側を円筒部12内に突出可能な六角ボルト13と、を備える。
【選択図】図3
【解決手段】手で把持する部分を備えることにより手元で取り扱う各種手元部材を、絶縁操作棒の先端に取り付ける補助具10であって、絶縁操作棒の先端に取付可能なジョイント部21を備えて手元部材を差込可能に内筒部12の開口する筒形状の本体部11と、その本体部11の側面の周方向に均等な4箇所に形成されている雌ネジ穴11aに螺合して先端側を円筒部12内に突出可能な六角ボルト13と、を備える。
【選択図】図3
Description
本発明は、操作棒先端用把持構造に関し、詳しくは、操作棒先端の専用アダプタなどのような交換を不要にして、作業する工具や部品などを把持することのできるものに関する。
従来、測定対象の近傍で測定器を把持したまま各種測定を行う場合があり、その測定器には、作業者が把持する棒状の把持部材を取り付けられている。例えば、配電線の電圧、電流等の特性を測定するための測定器では、作業者の把持する棒状の把持部材に絶縁性が確保されている。
また、ナットやボルトにより対象物を緊締固定する場合には、直接、そのナットまたはボルトの平行な外面にレンチを係合させて、あるいは、そのナットまたはボルトを相対回転不能にソケット内に収装してラチェットにより繰り返し回転させることによって、ナットとボルトの螺合位置を変更して対象物を緊締固定することができる。
さらに、ネジにより対象物を固定する場合には、ネジ廻し用のドライバの先端をそのネジのヘッドに相対回転不能に係合させて回転させることにより、対象物内にネジ山を捻じ込むことにより固定することができる。
ここで、高圧配電線に対して各種作業を行う場合には、従来には、高圧電圧用の絶縁手袋などを装着して、測定器を把持したり、ナットやボルトを操作するレンチを把持したり、また、ネジ廻し用ドライバを把持するなどして作業する、所謂、直接活線工法が行われていた。
しかるに、近年には、作業者の安全を考慮して、例えば、図2に示すように、各種専用工具を取り付ける先端部と把持する手元部との間の絶縁性の確保されている絶縁操作棒100(例えば、特許文献1〜3を参照)を利用する所謂、間接活線工法が推奨されており、この間接活線工法では、直接、高電圧の掛かる箇所に触れることなく、また、接近し過ぎることなく、各種作業を行うことができる。
しかしながら、これらの各種作業を間接活線工法で行おうとすると、専用の道具が必要になる。例えば、上記の測定器では棒状の把持部材を延長したり、レンチなどでは絶縁操作棒100の先端に専用のアダプタにより取り付けることにより、各種作業を行うことが考えられる。しかるに、これらの工具毎に専用のアダプタを準備するのは、現実的ではないことから、実際には、これらの作業を間接活線工法で行うことができないという課題があった。
このことから、本願出願人は、各種工具などを絶縁操作棒の先端に取り付けることのできる構造を実現することにより、その専用アダプタを準備することなく、間接活線工法を行い得るようにして、各種作業の作業性や安全性を向上させることのできる操作棒先端用把持構造を提供している(例えば、特許文献4、5を参照)。
特開2003−189433号公報
特開2003− 31106号公報
特開2000−175321号公報
特開2007−282417号公報
特開2007−282418号公報
そして、本発明は、さらに簡易な構造で上記文献4、5と同様に機能させることのできる構造を鋭意研究開発して、より導入し易い操作棒先端用把持構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決する操作棒先端用把持構造の第1の発明は、手で把持する部分を備えることにより手元で取り扱う各種手元部材を、遠隔位置の作業対象を操作可能に長尺な棒状に形成された操作棒の先端部に取り付ける把持構造であって、前記操作棒の先端側の延長方向から前記手元部材を差込可能に開口する差込部を有する筒形状部と、該筒形状部内に差し込まれた前記手元部材の側面を締め付ける締付部と、を備える操作棒先端用把持構造において、前記筒形状部の側面部には前記差込部の中心に向って開口する雌ネジ穴が1箇所または2箇所以上に形成されるとともに、前記締付部として該雌ネジ穴に螺合させることにより該筒形状部の差込部内に進退可能な雄ネジ部材を1つまたは2つ以上有することを特徴とするものである。
この発明では、差込部の開口内に差し込んだ手元部材の側面を、筒形状部の雌ネジ穴に螺合させた雄ネジ部材(締付部)をその差込部の中心に向って進入させることにより、略直交方向から直接当接する状態で締め付けて簡易に固定することができ、操作棒の先端に手元部材をその差込方向などに移動しないように強固に把持することができる。したがって、筒形状部に雌ネジ穴を形成して雄ネジ部材を螺合させるだけの簡易な構造で、専用の操作棒やアダプタを準備することなく、手元部材を汎用の操作棒の先端に固定して遠隔位置に持って行き、各種操作をすることができ、例えば、測定器を遠隔位置の測定対象付近に位置させて測定したり、ドライバにより遠隔位置のネジを締め付けたり、レンチソケットにより遠隔位置のナットなどを締め付けるなどの各種作業を行うことができる。
上記課題を解決する操作棒先端用把持構造の第2の発明は、上記第1の発明の特定事項に加え、前記筒形状部の前記差込部内に差し込むことにより、前記手元部材を差込可能に開口する差込空間の開口面積を縮小するスペーサ部材を備えることを特徴とするものである。
この発明では、筒形状部の差込部の開口面積が大きいために手元部材が大きく傾斜して把持固定する操作が面倒になる場合には、その差込部内にスペーサ部材を差し込むことにより、そのスペーサ部材内にセットする手元部材を固定したときの姿勢に近い状態にすることができる。したがって、手元部材のサイズによる制限なく利用することができる。
上記課題を解決する操作棒先端用把持構造の第3の発明は、上記第1または第2の発明の特定事項に加え、前記筒形状部の前記差込部内に差し込むことにより、前記手元部材を差込可能な差込空間を形成するとともに、当該差込空間の一端側の開口面積を絞るスペーサ部材を備えることを特徴するものである。
この発明では、筒形状部の差込部に差し込むスペーサ部材内に手元部材をセットすることにより、そのスペーサ部材の一端側開口の縁部を手元部材の肩部に接近させることができる。したがって、締付部の雄ネジ部材による締付状態が緩くなったとしても、筒形状部内から離脱しようとする手元部材の肩部をスペーサ部材の一端側開口の縁部で衝止することができ、不用意に手元部材が操作棒先端から脱落してしまうことを未然に防止することができる。
上記課題を解決する操作棒先端用把持構造の第4の発明は、上記第1から第3のいずれかの発明の特定事項に加え、前記筒形状部の前記差込部内に差し込むことにより、前記手元部材を差込可能に開口する差込空間の深さを短縮するスペーサ部材を備えることを特徴とするものである。
この発明では、筒形状部の差込部が深いために手元部材が内部に埋没する状態になってしまう場合には、その差込部内にスペーサ部材を差し込むことにより、その筒形状部内にセットする手元部材をスペーサ部材により支持する状態で固定することができる。したがって、手元部材のサイズによる制限なく利用することができる。
このように本発明によれば、操作棒先端の筒形状部内に手元部材を差し込んで雄ネジ部材を捻じ込むだけで把持・固定することができるので、専用の操作棒やアダプタを準備することなく、操作棒の先端に手元部材を簡易な構造で容易に取り付けて、直接、遠隔する作業位置に持って行って各種操作をすることができる。したがって、筒形状部に雄ネジ部材を螺合させる簡易な構造で作製し易い安価なアダプタを配布して、例えば、測定器を遠隔位置の測定対象付近に持って行って測定を行ったり、ドライバやレンチソケットで遠隔位置のネジやナットなどの締付作業などを行うことができる。このため、操作棒として、先端部との絶縁性の確保されている絶縁操作棒を準備することにより、所謂、間接活線工法を、各種作業用のアダプタや先端具などを準備することなく行うことができ、容易に導入することができる。この結果、間接活線工法における各種作業の作業性や安全性を簡易かつ安価に向上させることができる。
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図17は本発明に係る操作棒先端用把持構造を採用する補助具の一実施形態を示す図である。
図1において、補助具10は、図2に示す絶縁操作棒100の先端部に取り付けて利用するものであり、その絶縁操作棒100の先端に各種の道具や部材を把持可能な構造を備えて遠隔位置での各種作業を可能にする。
この補助具10は、円筒形状に形成されて先端側を開口する本体部(筒形状部)11と、この本体部11の基端側に連設されて絶縁操作棒100の先端への着脱を実現するジョイント部21と、を備えている。
本体部11は、図3に示すように、手で把持などする各種道具や部材の手元部材を差し込み可能な内径で開口するとともに、その各種道具や部材を強固に把持するのに必要な深さの内筒部(差込部)12を備える円筒形状に設計されており、その先端側には、雌ネジ穴11aが周方向均等間隔の4箇所に穿孔・刻設されて、その内筒部12内に雄ネジ部13aの先端を突出させるように、汎用の六角ボルト(雄ネジ部材)13が螺合されている。なお、本体部11の底側の六角ボルト13については、後述する。
これにより、補助具10は、互いに直交する姿勢で交差する位置関係になるように一対の六角ボルト13が内筒部12の先端側に配設されており、その六角ボルト13は、雄ネジ部13aを雌ネジ穴11aに螺合させた状態にして、ヘッド部13bに開口する六角穴13cに不図示の六角レンチを差し込み係合させ順方向に螺合回転させることにより、その内筒部12内に雄ネジ部13aを進入させて対向する方向から突き合わせる姿勢の先端間で各種道具や部材の対象物を強固に挟持する状態で締め付けて把持することができ、また、逆方向に螺合回転させることによりその締付を解除することができる。すなわち、この六角ボルト13が締付部を構成している。
ここで、この補助具10では、内筒部12の先端側の周方向4箇所に六角ボルト13を取り付けることができるように本体部11を設計されているが、これに限るものではなく、1箇所のみにして六角ボルト13の雄ネジ部13aの先端が対象物を内筒部12の内壁面に押し付けるようにして締付・固定(把持)するようにしてもよく、また、3箇所や5箇所以上にしてもよいことは言うまでもない。しかるに、本実施形態のように、内筒部12内で雄ネジ部13aの先端同士を対向する方向から突き合わせることのできる位置に六角ボルト13を配設する方が対象物をしっかりと挟持して締付・固定することができて好ましい。さらに、この六角ボルト13の配置は、本体部11の長さ方向1箇所の周方向1段だけではなく、2箇所(2段)以上にして本体部11の上下に離隔する位置で内筒部12内の対象物を締付・固定するようにしてもよいことは言うまでもない。
ジョイント部21は、図2に示す絶縁操作棒100の先端部を差込可能に基端部の後端面が開口する有底の円筒形状に形成されており、その円筒部22の互いに反対側となる周面が上下を反転させた概略L字形状に切り欠かれることにより、後端面(操作棒100)側から軸長方向の先端側に向う差込切欠部23と、この差込切欠部23に対して直交する周方向に延在する係合切欠部24と、が一対形成されている。
これに対して、絶縁操作棒100は、先端部の互いに反対側となる側面に突起形状に一対立設されることによりジョイント部21の2箇所の切欠部23、24内に挿し込んで係合させることのできるピン101と、先端部の先端面に配設されて不図示の内蔵スプリングにより突出方向に付勢されている突起102と、先端部の側面に刻設されている不図示のネジ形状に螺合して進退可能なグリップ103と、滑り難い材質の取替え可能な滑り止が施されて作業員の把持する基端部側の把持部104と、を備えている。
これにより、絶縁操作棒100は、補助具10のジョイント部21内に先端部を差し込んで突起102を内蔵スプリングの弾性力に抗して沈ませつつ、ピン101の双方をそのジョイント部21の切欠部23、24内に進入させて回転させた後に、その進入させる力を解放すると、突起102がスプリングの弾性力により突出してジョイント部21を押し出すことにより、その係合切欠部24から屈曲する係合溝24a内にピン101を離脱不能に係合させることができる。さらに、この絶縁操作棒100は、グリップ103を回転させてジョイント部21側に寄せることによりピン101が係合溝24a内から離脱して回転しないようにロックすることができ、補助具10が相対回転して外れてしまうことを信頼性高く防止して取り扱い易くすることができる。このため、補助具10は、ジョイント部21により他の専用工具と同様に絶縁操作棒100を共通使用することができる。
ここで、この絶縁操作棒100は、中間部分に傘カバー105、106が取り付けられているとともに、全体をプラスチックなどの絶縁材料で作製されることにより絶縁性が確保されており、先端側の傘カバー105が補助具10側からの水分を滴下させるとともに、基端側の傘カバー106が安全に作業を行い得る限界位置を示して、作業する際の安全を確保することにより、所謂、間接活線工法により各種作業を行うことを可能にする。
したがって、補助具10は、例えば、図4に示すように、本体部11の内筒部12内にドライバ200の把持部201を差し込んで六角ボルト13の雄ネジ部13aの先端を直交方向から直接当接させて強固に挟持する状態で締付・把持することができ、絶縁操作棒100の先端に取り付けることにより、遠隔位置のネジを回転操作する作業を間接活線工法により行うことができる。また、同様に、図5に示す検電器300の把持部301も本体部11の内筒部12内に差し込んで六角ボルト13で締付・把持することにより絶縁操作棒100の先端に取り付けて遠隔位置の電圧の有無などを検査などする作業を間接活線工法により行うことができる。
さらに、この補助具10には、図6に示す錆落しなどをするヘラ400や図7に示す清掃用のブラシ500などでも、その把持部401、501を本体部11の内筒部12内に差し込んで六角ボルト13を適宜選択使用することによりその雄ネジ部13aの先端同士で締付・把持したり、あるいは、雄ネジ部13aの先端で内筒部12の内壁面に押し付けるようにして締付・把持することもでき、絶縁操作棒100の先端に取り付けて遠隔位置の清掃作業などを間接活線工法により行うことができる。
そして、この補助具10は、図8および図9に示すように、本体部11内に差し込むことにより、その厚さ分だけ内筒部12の開口面積を縮小するスペーサ部材31が付属されており、このスペーサ部材31は、その内筒部12と略同一の外径と長さに設定されていて両端側の開口する円筒形状に作製されることにより、その内部に差し込み可能に形成されている。
また、本体部11には、このスペーサ部材31の取り付けに対応して、内筒部12の先端側から離隔するジョイント部21側の底側の周方向均等間隔の2箇所にも、雌ネジ穴11bが穿孔・刻設されており、その雌ネジ穴11bには同様に六角ボルト13が螺合されている。
これに対して、このスペーサ部材31は、本体部11の円筒部分に穿孔されている雌ネジ穴11a、11bに対応する位置に、六角ボルト13の雄ネジ部13aを挿脱自在に開口する貫通穴31a、31bが形成されている。
これにより、この補助具10は、例えば、図10に示すように、本体部11の内筒部12内にスペーサ部材31を差し込んでジョイント部21側の少なくとも1箇所の雌ネジ穴11bに六角ボルト13を螺合させて貫通穴31bにその先端を差込状態にすることにより脱落不能に取り付けることができ、そのスペーサ部材31内に細めの把持部211に作製されているドライバ210を差し込むことにより、その把持部211が倒れた姿勢にならないように(セットした状態に近い姿勢に)保持しつつ、六角ボルト13が内筒部12の開口側の貫通穴31aを貫通して、そのドライバ210の把持部211を強固に挟持して締付・把持することができる。また、この補助具10では、図11に示す細めの把持部511に作製されているワイヤブラシ510でも、その把持部511を六角ボルト13の雄ネジ部13aの先端でスペーサ部材31の内壁面に押し付けるようにして締付・把持することができ、それぞれ絶縁操作棒100の先端に取り付けて遠隔位置の各種作業を間接活線工法により行うことができる。
さらに、この補助具10は、図12および図13に示すように、スペーサ部材31と同様の寸法の円筒形状に形成されて、内筒部12の雌ネジ部11a、11bのそれぞれに対応する位置に貫通穴31a、31bが形成されているとともに、その一端側開口が円錐形状に形成されているスペーサ部材41も付属されており、このスペーサ部材41は、円錐部42の先端側で開口面積をスペーサ部材31よりもさらに絞るように(縮小するように)開口している。
これにより、この補助具10は、例えば、図14に示すように、本体部11の内筒部12内に差し込まれたドライバ210の細めの把持部211に被せるように、スペーサ部材41をその内筒部12との間に差し込むことができ、ジョイント部21側の雌ネジ穴11bに六角ボルト13を螺合させて貫通穴31bにその先端を差込状態にすることにより、内筒部12の開口側の六角ボルト13によるドライバ210の把持部211の締付・把持が緩くなったとしても、そのドライバ210の把持部211の先端側の肩部を円錐部(開口側縁部)42で衝止することができる。このため、スペーサ部材41と共に脱落不能に絶縁操作棒100の先端に細めのドライバ210などを取り付けることができ、遠隔位置のネジを回転操作する作業を間接活線工法により行うことができる。
また、この補助具10は、図15に示すように、スペーサ部材31よりも短尺な円筒形状に形成されて少なくとも一端側を閉塞する天井部52を備えているとともに、内筒部12の底側の雌ネジ部11bに対応する位置に貫通穴31bが形成されているスペーサ部材51も付属されており、このスペーサ部材51は、内筒部12内に差し込まれたときに、その先端側の雌ネジ部11aを露出させる長さに寸法設定されている。
これにより、この補助具10は、例えば、図16に示すように、本体部11の内筒部12内にスペーサ部材51を差し込んでジョイント部21側の雌ネジ穴11bに六角ボルト13を螺合させて貫通穴31bにその先端を差込状態にし脱落不能に取り付けることにより、その内筒部12をスペーサ部材51の天井部52までの深さに短縮して浅くすることができ、その天井部52上にナット部材600を載置した状態にしつつ一対の開口側六角ボルト13の先端間でそのナット部材600の平行な平面部601を挟み込むように挟持して締付・把持することができる。このため、この状態でそのナット部材600を絶縁操作棒100の先端に保持させて遠隔位置のネジなどに螺合させる回転操作を快適に間接活線工法により行うことができる。
ここで、この補助具10は、スペーサ部材51によりナット部材600を締付・固定して遠隔位置での螺合回転作業を行い得るようにするだけでなく、例えば、図17に示すようなレンチソケット700の把持部701を内筒部12内に差し込んで締付・固定することもでき、そのソケット部702のソケット穴702a内にナット部材600を嵌め込んで遠隔位置のネジなどに螺合させる回転操作を間接活線工法により行うことができることは言うまでもない。なお、図17中の702bはナット部材600を螺合させるボルトを差込可能に開口する挿通穴である。
このように本実施形態においては、絶縁操作棒100の先端に着脱可能な補助具10の内筒部12内にドライバ200などの各種道具やナット部材600などの各種部材を差し込んで六角ボルト13を螺合回転させるだけの簡易な構造で容易に締付・固定して取り付けることができ、専用の操作棒やアダプタを準備することなく、遠隔位置の各種作業を間接活線工法により快適に行うことができる。したがって、円筒形状の本体部11に六角ボルト13を螺合させるだけの簡易な構造で安価に作製することのできる補助具10を各作業場所などに気軽に配布して、間接活線工法による安全な各種作業を推奨することができる。
これまで本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
10……補助具 11……本体部 11a、11b……雌ネジ穴 12……内筒部 13……六角ボルト 13a……雄ネジ部 21……ジョイント部 31、41、51……スペーサ部材 31a、31b……貫通穴 42……円錐部 52……天井部 100……絶縁操作棒 200、210……ドライバ 201、211、301、401、501、511、701……把持部 300……検電器 400……ヘラ 500……ブラシ 510……ワイヤブラシ 600……ナット部材 700……レンチソケット 702……ソケット部
Claims (4)
- 手で把持する部分を備えることにより手元で取り扱う各種手元部材を、遠隔位置の作業対象を操作可能に長尺な棒状に形成された操作棒の先端部に取り付ける把持構造であって、
前記操作棒の先端側の延長方向から前記手元部材を差込可能に開口する差込部を有する筒形状部と、該筒形状部内に差し込まれた前記手元部材の側面を締め付ける締付部と、を備える操作棒先端用把持構造において、
前記筒形状部の側面部には前記差込部の中心に向って開口する雌ネジ穴が1箇所または2箇所以上に形成されるとともに、前記締付部として該雌ネジ穴に螺合させることにより該筒形状部の差込部内に進退可能な雄ネジ部材を1つまたは2つ以上有することを特徴とする操作棒先端用把持構造。 - 前記筒形状部の前記差込部内に差し込むことにより、前記手元部材を差込可能に開口する差込空間の開口面積を縮小するスペーサ部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の操作棒先端用把持構造。
- 前記筒形状部の前記差込部内に差し込むことにより、前記手元部材を差込可能な差込空間を形成するとともに、当該差込空間の一端側の開口面積を絞るスペーサ部材を備えることを特徴する請求項1または請求項2に記載の操作棒先端用把持構造。
- 前記筒形状部の前記差込部内に差し込むことにより、前記手元部材を差込可能に開口する差込空間の深さを短縮するスペーサ部材を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の操作棒先端用把持構造。
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