JP2015057025A - 間接活線作業用の先端工具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】間接活線作業用の先端工具1は、ナイフ部10と、共用操作棒の接続部に接続されるジョイント筒部60と、ナイフ部10を覆うとともにナイフ部10を内部に収容する筒体部30とを有する。ジョイント筒部60は、その外周面に、接続部と係合する平行溝部64を有し、筒体部30は、ナイフ部10を筒体部30の内部に収容する第1の位置と、ナイフ部10を筒体部30の内部から外部に突出させた第2の位置とに移動可能に設けられるとともに、筒体部30を第1の位置に固定する第1の固定機構を備える。
【選択図】図1
Description
図1は、本発明の第1実施形態に係る先端工具の全体構成を示す縦断面図である(ナイフ部の収容時)。図2は、本発明の第1実施形態に係る先端工具の全体構成を示す縦断面図である(ナイフ部の突出時)。図3は、筒体部の全体構成を示す縦断面図である。図4は、図1のP1を示す拡大断面図である。図5は、図2のP2を示す拡大断面図である。
図1、図2に示すように、先端工具1は、長尺状のナイフ部10と、ナイフ部10の全体を覆う円筒形状の筒体部30とを有する。ナイフ部10は、絶縁テープなどを切断したり剥ぎ取ったりするための刃部(刃身)20と、峰部21とを有する。また、ナイフ部10は、下端部に、接続筒部22を有する。接続筒部22は、共用操作棒70に先端工具1を連結するジョイント筒部60を接続する接続部として、機能する。
次に、筒体部30の内部からナイフ部10を突出させる操作手順について説明する。図6A〜図6Cは、筒体部30及び第1係合突部40の動作を説明する要部拡大図である。
筒体部30の内部にナイフ部10が収容されているとき(図1参照)には、ジョイント筒部60の平行溝部64に第1係合突部40が係合されている。すなわち、図6Aに示すように、筒体部30は、第1係合突部40と平行溝部64との係合により第1の位置に固定されている。具体的に説明すると、第1係合突部40の平坦部41(図4参照)が平行溝部64の上面部と当接しているため、平行溝部64に対して、筒体部30の第1係合突部40が固定されている。
次に、図1及び図8を参照して、先端工具1を共用操作棒70に取り付ける手順について説明する。
図8は、本発明の間接活線作業用の先端工具に適用される共用操作棒の一例を示す正面図である。
図8に示すように、共用操作棒70は、工具取り付け部71と柄部72と把持部73とを有している。共用操作棒70は、プラスチックなどの絶縁材により中空の円筒形状に成形される。工具取り付け部71は、先端工具1のジョイント筒部60(図1参照)を着脱自在に取り付けるための取り付け部となる。把持部73には、間接活線作業を行う作業員が把持し易いように滑り止め加工が施されている。また、柄部72の上部と下部には、円錐体状の安全カバー74と安全カバー75とを有する。安全カバー74及び安全カバー75は、工具取り付け部71の周面部などに付着した水が滴下することを防止する。
次に、本発明の第2実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。最初に、本発明の第2実施形態による間接活線作業用の先端工具の全体構成について説明する。
図9は、本発明の第2実施形態に係る先端工具の全体構成を示す縦断面図である(ナイフ部の収容時)。図10は、本発明の第2実施形態に係る先端工具の全体構成を示す縦断面図である(ナイフ部の突出時)。図11は、筒体部の全体構成を示す縦断面図である。また、図12Aは、図9のP3を示す拡大断面図である。また、図12Bは、図10のP4を示す拡大断面図である。
以上、本発明の第1、2実施形態について説明したが、本発明は、上述した第1、2実施形態に限るものではない。例えば、筒体部30に突設された第1、2係合突部40、50をジョイント筒部60の平行溝部64ではなく係合溝部65と係合させる構成としてもよい。この場合、第1、2係合突部40、50と係合溝部65との係合により筒体部30を所定の位置に確実に固定することが可能となる。また、筒体部30の一部を透明な板部材により構成し、この部分を筒体部30の内部を目視できる領域としてもよい。この場合、筒体部30の内部に収容されたナイフ部10を目視することができるため、より安全性を図ることができる。
(2)通常時、ナイフ部10は、先端工具1の筒体部30の内部に収容されている。そのため、共用操作棒70の先端に先端工具1を装着する装着作業時の安全性を図ることができる。また、先端工具1の着脱作業や先端工具1の準備、管理作業などの作業負担を軽減することができる。
(3)先端工具1は、ジョイント筒部60に設けられた既存の平行溝部64をそのまま利用して、筒体部30を、ナイフ部10を収納する位置(第1の位置)と、筒体部30からナイフ部10を突出させる位置(第2の位置)とのそれぞれの所定の位置に確実に固定させることができる。
(4)先端工具1において、ナイフ部10の使用時には、筒体部30を所定の方向に移動させる操作を行うだけで、ナイフ部10を筒体部30の内部に収容する操作及びナイフ部10の使用時に筒体部30からナイフ部10を突出させる操作を容易且つ確実に行なうことができる。
(5)先端工具1のナイフ部は、筒体部30の内部に収容した状態で他の先端工具1と同じ工具袋に入れた状態で運ぶことができるため、安全性の確保及び利便性の向上を図ることができる。
(6)先端工具1は、汎用の共用操作棒70の先端部に着脱自在に装着することができるため、高所での作業が不要となるとともに、ナイフ部10を使用して絶縁テープなどの切断、剥ぎ取り作業による間接活線作業を行なう場合の安全性及び作業効率の向上を図ることができる。
(7)通常時、先端工具1のナイフ部10は、筒体部30の内部に収容されているため、先端工具1を共用操作棒70に装着するときの安全性及び作業性の向上を図ることができる。また、先端工具1のジョイント筒部60を共用操作棒70の先端部に取り付けるだけで、先端工具1を共用操作棒70に容易且つ確実に装着させることができる。
20 刃部
21 峰部
22 接続筒部
30、30A 筒体部
31 上面板部
32 突出孔
33a、33b 固定溝部
34 係合溝部
40 第1係合突部
41、51 平坦部
42、52 傾斜部
50 第2係合突部
60、60A ジョイント筒部
61 筒本体部
62 切り欠き部
63 垂直溝部
64 平行溝部
65 係合溝部
70 共用操作棒
71 工具取り付け部
72 柄部
73 把持部
74、75 安全カバー
76 軸部
77 ピン部
78 円形突出部
80 係合突部
Claims (5)
- ナイフ部と、共用操作棒の接続部に接続されるジョイント筒部と、前記ナイフ部を覆うとともに前記ナイフ部を内部に収容する筒体部と、を有する先端工具であって、
前記ジョイント筒部は、その外周面に、前記接続部と係合する係合溝部を有し、
前記筒体部は、前記ナイフ部を前記筒体部の内部に収容する第1の位置と前記ナイフ部を前記筒体部の内部から外部に突出させた第2の位置とに移動可能に設けられるとともに、前記筒体部を前記第1の位置に固定する第1の固定機構を備える、
間接活線作業用の先端工具。 - 前記筒体部を前記第2の位置に固定する第2の固定機構を備える、
請求項1に記載の間接活線作業用の先端工具。 - 前記第1の固定機構は、前記筒体部の内周面に内側に突出するように形成され、前記係合溝部に係合する係合突部を備える、請求項1又は2に記載の間接活線作業用の先端工具。
- 前記第1の固定機構は、前記筒体部の内周面の軸方向に沿って形成されたガイド溝部と、前記ジョイント筒部の外周面に形成され、前記ガイド溝部と係合する係合突部と、を備える、請求項1又は2に記載の間接活線作業用の先端工具。
- 前記筒体部の位置を前記ナイフ部が前記第1の位置となるように付勢する付勢部材を備える、請求項1〜4のいずれかに記載の間接活線作業用の先端工具。
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