JP2015057025A - 間接活線作業用の先端工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】先端工具のナイフを筒体部の内部に収容できる安全性を備えた間接活線作業用の先端工具を提供する。
【解決手段】間接活線作業用の先端工具1は、ナイフ部10と、共用操作棒の接続部に接続されるジョイント筒部60と、ナイフ部10を覆うとともにナイフ部10を内部に収容する筒体部30とを有する。ジョイント筒部60は、その外周面に、接続部と係合する平行溝部64を有し、筒体部30は、ナイフ部10を筒体部30の内部に収容する第1の位置と、ナイフ部10を筒体部30の内部から外部に突出させた第2の位置とに移動可能に設けられるとともに、筒体部30を第1の位置に固定する第1の固定機構を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ナイフを有する間接活線作業用の先端工具に関する。特に、本発明は、ナイフの未使用時には、ナイフを筒体部に収容可能な間接活線作業用の先端工具に関する。
従来から、架空線などを無停電で配電工事する活線作業には、先端工具が接続された共用操作棒を用いる間接活線工法が知られている。先端工具による間接活線工法では、通電中の架空線に直接触れることなく配電工事を行なうことができる。このような、間接活線作業において、絶縁テープなどの切断や剥ぎ取り作業には、カマ型のナイフを取り付けた先端工具が使用されている(特許文献1参照)。
特開2011−161080号公報
上述したように、従来では、絶縁テープなどの切断や剥ぎ取り作業を行う場合には、カマ型のナイフを取り付けた先端工具を使用している。しかし、このようなナイフを有する先端工具の場合には、鋭利なナイフが常に剥き出し状態となっている。そのため、安全性の観点から取り扱いが面倒であり、共用操作棒に対する先端工具の取り付け、取り外しに時間が掛かったりするため、作業効率が低下するという問題がある。
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、ナイフの未使用時には、ナイフを筒体部に収容することができる安全性を備えた間接活線作業用の先端工具を提供することを目的とする。
(1)本発明による間接活線作業用の先端工具は、ナイフ部と、共用操作棒の接続部に接続されるジョイント筒部と、前記ナイフ部を覆うとともに前記ナイフ部を内部に収容する筒体部と、を有する先端工具であって、前記ジョイント筒部は、その外周面に、前記接続部と係合する係合溝部を有し、前記筒体部は、前記ナイフ部を前記筒体部の内部に収容する第1の位置と、前記ナイフ部を前記筒体部の内部から外部に突出させた第2の位置に移動可能に設けられるとともに、前記筒体部を前記第1の位置に固定する第1の固定機構を備える。
(2)本発明による間接活線作業用の先端工具において、前記筒体部を前記第2の位置に固定する第2の固定機構を備えることが好ましい。
(3)本発明による間接活線作業用の先端工具において、前記第1の固定機構は、前記筒体部の内周面に内側に突出するように形成され、前記係合溝部に係合する係合突部を備えることが好ましい。
(4)本発明による間接活線作業用の先端工具において、前記第1の固定機構は、前記筒体部の内周面の軸方向に沿って形成されたガイド溝部と、前記ジョイント筒部の外周面に形成され、前記ガイド溝部と係合する係合突部とを備えることが好ましい。
(5)本発明による間接活線作業用の先端工具において、前記筒体部の位置を前記ナイフ部が前記第1の位置となるように付勢する付勢部材を備えることが好ましい。
本発明による間接活線作業用の先端工具は、先端工具のナイフを筒体部の内部に収容することができ、安全性を確保することができる。
本発明の第1実施形態に係る先端工具の全体構成を示す縦断面図である(ナイフ部の収容時)。 本発明の第1実施形態に係る先端工具の全体構成を示す縦断面図である(ナイフ部の突出時)。 筒体部の全体構成を示す縦断面図である。 図1のP1を示す拡大断面図である。 図2のP2を示す拡大断面図である。 筒体部及び第1係合突部の動作を説明する要部拡大図である。 筒体部及び第1係合突部の動作を説明する要部拡大図である。 筒体部及び第1係合突部の動作を説明する要部拡大図である。 筒体部及び第2係合突部の動作を説明する要部拡大図である。 筒体部及び第2係合突部の動作を説明する要部拡大図である。 筒体部及び第2係合突部の動作を説明する要部拡大図である。 先端工具に使用される共用操作棒の一例を示す正面図である。 本発明の第2実施形態に係る先端工具の全体構成を示す縦断面図である(ナイフ部の収容時)。 本発明の第2実施形態に係る先端工具の全体構成を示す縦断面図である(ナイフ部の突出時)。 筒体部の構成を示す縦断面図である。 図9のP3を示す拡大断面図である。 図10のP4を示す拡大断面図である。
以下、本発明の第1実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。最初に、本発明の第1実施形態による間接活線作業用の先端工具の全体構成について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る先端工具の全体構成を示す縦断面図である(ナイフ部の収容時)。図2は、本発明の第1実施形態に係る先端工具の全体構成を示す縦断面図である(ナイフ部の突出時)。図3は、筒体部の全体構成を示す縦断面図である。図4は、図1のP1を示す拡大断面図である。図5は、図2のP2を示す拡大断面図である。
本発明の間接活線作業用の先端工具1は、共用操作棒70(図8参照)の先端部に連結して、絶縁テープなどを切断したり剥ぎ取ったりする間接活線作業に使用する先端工具1である。
本発明の先端工具1の特徴は、間接活線作業で先端工具1のナイフ部10(図1参照)を使用しないときには、作業性及び安全性の観点からナイフ部10を安全カバーとして機能する筒体部30(図1参照)の内部に収容することにある。図1に示すように、先端工具1において、ナイフ部10の未使用時に、ナイフ部10は、筒体部30の内部に収容された状態となる。一方、図2に示すように、絶縁テープなどの切断や剥ぎ取り作業を行う場合などでは、ナイフ部10は、筒体部30の上部から突出した状態となる。
すなわち、筒体部30を上側(図1の矢印A方向)に移動させた位置が、筒体部30の内部にナイフ部10を収容した位置(第1の位置)となる。また、筒体部30を下側(図2の矢印B方向)に移動させた位置が、筒体部30からナイフ部10を突出させた位置(第2の位置)となる。後述するように、筒体部30の内部にナイフ部10が収容された位置(第1の位置)は、筒体部30の第1係合突部40(図4参照)と、ジョイント筒部60(図4参照)の平行溝部64との係合により固定される。また、筒体部30からナイフ部10を突出させた位置(第2の位置)は、筒体部30の第2係合突部50(図5参照)と平行溝部64(図5参照)との係合により固定される。
次に、図1〜図3を参照して、先端工具1の構成の詳細について説明する。
図1、図2に示すように、先端工具1は、長尺状のナイフ部10と、ナイフ部10の全体を覆う円筒形状の筒体部30とを有する。ナイフ部10は、絶縁テープなどを切断したり剥ぎ取ったりするための刃部(刃身)20と、峰部21とを有する。また、ナイフ部10は、下端部に、接続筒部22を有する。接続筒部22は、共用操作棒70に先端工具1を連結するジョイント筒部60を接続する接続部として、機能する。
ジョイント筒部60は、全体が略円筒形の筒本体部61を有する。筒本体部61は、その外周面の一部に、互いの反対側に位置し、略T字形状に切り欠かれた切り欠き部62を有する。切り欠き部62は、筒本体部61の下端部(図1、図2の下側)から上部側(図1、図2の上側)に向かう垂直溝部63と、垂直溝部63から直交方向両側に延在する平行溝部64と、平行溝部64の一端側から下部側に延びる係合溝部65と、を有する。ジョイント筒部60の平行溝部64には、筒体部30に突設された第1係合突部40(図4参照)と第2係合突部50(図5参照)とがそれぞれ係合する。また、ジョイント筒部60は、先端工具1を共用操作棒70に装着する場合の取り付け部として、機能する。
図1、図2に示すように、筒体部30は、ナイフ部10の軸方向に沿って、上方向(図1の矢印A方向)と下方向(図2の矢印B方向)に移動可能に設けられている。筒体部30は、ナイフ部10の全体を覆う安全カバーとして機能する。そのため、筒体部30の長さ寸法(全長)は、ナイフ部10の長さよりも長い寸法を有する。
筒体部30は、その上面板部31のほぼ中央位置に、突出孔32を有する。先端工具1のナイフ部10は、上面板部31の突出孔32を通じて、上方に向かって突出する。後述するように、ジョイント筒部60の上部と筒体部30の上面板部31との間には、圧縮ばね(図示せず)が介在されている。このため、筒体部30を移動させて第2係合突部50(図5参照)と平行溝部64との係合による固定を解除した際、筒体部30は、圧縮ばね(図示せず)の弾性力(反発力)により、自動的に上方向(図1の矢印A方向)に移動し、ナイフ部10を収容する。
図3に示すように、筒体部30は、その内周面の下部(図3の下側)と上部(図3の上側)とに、内側に向けて突出した第1係合突部40と第2係合突部50とをそれぞれ有する。第1係合突部40及び第2係合突部50は、それぞれ平坦部41、51(図4、図5参照)と傾斜部42、52(図4、図5参照)とを有する略三角形状の突出部として形成される。第1係合突部40及び第2係合突部50を形成する材料には、弾性を有する硬質のゴム材などが使用される。
すなわち、第1係合突部40と第2係合突部50とは、それぞれジョイント筒部60の外周面に形成された平行溝部64(図4、図5参照)と係合することで、ナイフ部10を筒体部30の内部に収容する位置(第1の位置)と、筒体部30からナイフ部10を突出させた位置(第2の位置)とに固定することができる。
具体的に説明すると、筒体部30を上方向(図1の矢印A方向)に移動させ、この筒体部30(図1参照)の内部にナイフ部10を収容させたときには、筒体部30の下部の第1係合突部40は、ジョイント筒部60の平行溝部64と係合することで、筒体部30を第1の位置に固定することができる。また、筒体部30を下方向(図2の矢印B方向)に移動させ、筒体部30(図2参照)からナイフ部10が突出したときには、筒体部30の上部の第2係合突部50は、ジョイント筒部60の平行溝部64と係合することで、筒体部30を第2の位置に固定することができる。
[ナイフ部10を使用するときの先端工具1による操作手順]
次に、筒体部30の内部からナイフ部10を突出させる操作手順について説明する。図6A〜図6Cは、筒体部30及び第1係合突部40の動作を説明する要部拡大図である。
筒体部30の内部にナイフ部10が収容されているとき(図1参照)には、ジョイント筒部60の平行溝部64に第1係合突部40が係合されている。すなわち、図6Aに示すように、筒体部30は、第1係合突部40と平行溝部64との係合により第1の位置に固定されている。具体的に説明すると、第1係合突部40の平坦部41(図4参照)が平行溝部64の上面部と当接しているため、平行溝部64に対して、筒体部30の第1係合突部40が固定されている。
このため、筒体部30の内部からナイフ部10を突出させるには、先ず、平行溝部64に係合している第1係合突部40の係合を解除する。すなわち、図6Bに示すように、共用操作棒70を手に持ち固定した状態で、筒体部30を所定の方向(図6Bの矢印X1方向)に回転させ、第1係合突部40を平行溝部64に沿って垂直溝部63の位置まで移動させる。具体的には、第1係合突部40を平行溝部64の位置から垂直溝部63の位置まで移動させる。次いで、第1係合突部40が垂直溝部63の位置まで到達したならば、筒体部30を下側(図6Cの矢印B方向)に移動させる。次いで、第1係合突部40を垂直溝部63の下端の開口部に向けて移動させ、この開口部を通じて、垂直溝部63から第1係合突部40を取り外す。
この場合、図6Cに示すように、筒体部30を下側(図6Cの矢印B方向)に移動させることとなるが、第1係合突部40の下部は、傾斜部42(図4参照)となっている。したがって、筒体部30を下側に移動させたときに、平行溝部64の下部には、第1係合突部40の傾斜部42が当接する。そのため、平行溝部64に対する第1係合突部40の固定は、容易に解除されることとなる。すなわち、筒体部30は、第1係合突部40の傾斜部42を利用して、筒体部30を下側(図6Cの矢印B方向)にスムーズに移動させることができる。
ここで、筒体部30の上面板部31(図1参照)とジョイント筒部60の上面との間には、圧縮ばね(図示せず)が介在されているため、ナイフ部10を突出させる操作時には、圧縮ばねの弾力に抗して、筒体部30を下側(図6Cの矢印B方向)に押し下げることとなる。
上述した図6A〜図6Cまでの操作により、筒体部30の下部の第1係合突部40とジョイント筒部60の平行溝部64との係合を外すことができる。これによって、筒体部30の上面板部31の突出孔32(図2参照)からナイフ部10を突出させることが可能となる。そして、以下の図7A〜図7Cまでの操作では、筒体部30をナイフ部10を突出させる位置である第1の位置に固定することとなる。すなわち、図7Aに示すように、筒体部30を上側(図7Aの矢印A方向)に移動させる。この場合、筒体部30を上側(図7Aの矢印A方向)に移動させることとなるが、第2係合突部50の上部は、傾斜部52(図5参照)となっている。そのため、筒体部30は、第2係合突部50の傾斜部52に沿って、筒体部30を上側にスムーズに移動させることができる。
次いで、図7Bに示すように、第2係合突部50を垂直溝部63に沿って、平行溝部64の位置まで移動させる。そして、第2係合突部50が平行溝部64の位置まで到達したならば、筒体部30を所定の方向(図7Bの矢印X2方向)に回転させ、第2係合突部50を平行溝部64の端部(図7Cの左側)の位置まで移動させる。これにより、筒体部30をナイフ部10を突出させる位置である第2の位置に固定することができる。すなわち、先端工具1を、ナイフ部10を使用する先端工具として使用することができる。
[先端工具1を共用操作棒70に取り付ける手順]
次に、図1及び図8を参照して、先端工具1を共用操作棒70に取り付ける手順について説明する。
図8は、本発明の間接活線作業用の先端工具に適用される共用操作棒の一例を示す正面図である。
図8に示すように、共用操作棒70は、工具取り付け部71と柄部72と把持部73とを有している。共用操作棒70は、プラスチックなどの絶縁材により中空の円筒形状に成形される。工具取り付け部71は、先端工具1のジョイント筒部60(図1参照)を着脱自在に取り付けるための取り付け部となる。把持部73には、間接活線作業を行う作業員が把持し易いように滑り止め加工が施されている。また、柄部72の上部と下部には、円錐体状の安全カバー74と安全カバー75とを有する。安全カバー74及び安全カバー75は、工具取り付け部71の周面部などに付着した水が滴下することを防止する。
工具取り付け部71は、柄部72の上部側(図8の上側)から突出した軸部76と、軸部76の外周面から反対方向に突出する一対のピン部77、77と、を有している。また、軸部76の上部には、円形突出部78が設けられる。円形突出部78は、工具取り付け部71の内部に設けられた圧縮コイルばね(図示せず)により、上方(図8の上側)に向けて付勢されている。
先端工具1を共用操作棒70に装着させる場合には、共用操作棒70の一対のピン部77を、ジョイント筒部60(図1参照)の切り欠き部62の垂直溝部63を介して、平行溝部64に係合させる。そして、共用操作棒70の軸部76をジョイント筒部60の奥側まで係合させた後に、共用操作棒70を捻るように回転させる。これにより、切り欠き部62(図1参照)の係合溝部65に一対のピン部77を係合させ固定することができ、先端工具1を共用操作棒70に装着させることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。最初に、本発明の第2実施形態による間接活線作業用の先端工具の全体構成について説明する。
図9は、本発明の第2実施形態に係る先端工具の全体構成を示す縦断面図である(ナイフ部の収容時)。図10は、本発明の第2実施形態に係る先端工具の全体構成を示す縦断面図である(ナイフ部の突出時)。図11は、筒体部の全体構成を示す縦断面図である。また、図12Aは、図9のP3を示す拡大断面図である。また、図12Bは、図10のP4を示す拡大断面図である。
ここで、第2実施形態において、前述した第1実施形態と同一又は共通する構成部材については、同一の符号を付すことにより、詳細な説明は省略する。また、この第2実施形態においても、前述した第1実施形態と同様な効果が奏される。
図9に示すように、先端工具1Aにおいて、ナイフ部10の未使用時に、ナイフ部10は、筒体部30Aの内部に収容された状態となる。一方、図10に示すように、絶縁テープなどの切断や剥ぎ取り作業を行う場合などでは、ナイフ部10は、筒体部30Aの上面板部31の突出孔32から突出した状態となる。
すなわち、筒体部30Aを上側(図9の矢印A方向)に移動させた位置が、筒体部30Aの内部にナイフ部10を収容した位置(第1の位置)となる。一方、筒体部30Aを下側(図10の矢印B方向)に移動させた位置が、筒体部30Aからナイフ部10を突出させた位置(第2の位置)となる。後述するように、筒体部30Aの内部にナイフ部10が収容された位置は、係合突部80(図9参照)と固定溝部33a(図12A参照)との係合により固定される。また、筒体部30Aからナイフ部10を突出させた位置は、係合突部80(図10参照)と固定溝部33b(図12B参照)との係合により固定される。
図9、図10に示すように、先端工具1Aは、長尺状のナイフ部10と、ナイフ部10の全体を覆う円筒形状の筒体部30Aとを有する。筒体部30Aは、ナイフ部10の軸方向に沿って、上下方向(図9、図10の矢印A、B方向)に移動可能に設けられている。具体的には、筒体部30Aは、筒体部30の内周面に形成された係合溝部34(図11参照)に沿って、上下方向(図9、図10の矢印A、B方向)に移動することができる。筒体部30Aは、ナイフ部10の全体を覆う安全カバーとして機能する。
ナイフ部10は、刃部20と峰部21とを有する。また、ナイフ部10は、下端部に、接続筒部22を有する。接続筒部22は、下部に、円筒形のジョイント筒部60Aを有する。ジョイント筒部60Aの筒本体部61は、その周面部の一部に、互いの反対側に位置し、略T字形状に切り欠かれた切り欠き部62を有する。切り欠き部62は、筒本体部61の下部側(図9、図10の下側)側から上部側(図9、図10の上側)に向かう垂直溝部63と、垂直溝部63から直交方向両側に延在する平行溝部64と、平行溝部64の一端側から下部側に延びる係合溝部65と、を有する。
また、ジョイント筒部60Aの筒本体部61は、その外周面の2箇所位置に、外方に向けて突出する一対の係合突部80(図9、図10参照)を有する。後述するように、ジョイント筒部60Aに突設された一対の係合突部80は、筒体部30Aの係合溝部34(図11参照)に沿って、固定溝部33a又は固定溝部33b(図12A、12B参照)にそれぞれ係合する。
図11に示すように、筒体部30Aは、その内周面の2箇所位置に、軸方向(図11の上下方向)に沿って縦方向に形成された縦長の係合溝部34と、係合溝部34の下部(図11の下側)及び上部(図11の上側)の両端部から直角に延出した固定溝部33a及び固定溝部33bと、を有する。係合溝部34は、筒体部30Aの上下方向(図9、図10の矢印A、B方向)への移動を操作する場合に、筒体部30Aの移動方向を規制する。また、ジョイント筒部60Aの上部と筒体部30Aの上面板部31(図9参照)との間には、圧縮ばね(図示せず)が介在されている。
すなわち、筒体部30Aを上側(図9の矢印A方向)に移動させ、ジョイント筒部60Aの係合突部80を筒体部30Aの下部に位置する固定溝部33a(図11参照)に係合させることで、ナイフ部10を筒体部30Aの内部に収容することができる。
また、筒体部30Aを下側(図10の矢印B方向)に移動させ、ジョイント筒部60Aの係合突部80を筒体部30Aの上部に位置する固定溝部33b(図11参照)に係合させることで、筒体部30Aからナイフ部10を突出させることができる。
具体的に説明すると、図9に示すように、ナイフ部10の未使用時、筒体部30Aの内部にナイフ部10を収容させる場合には、ジョイント筒部60Aの係合突部80と固定溝部33b(図12B参照)との固定を解除し、筒体部30Aを上側(図9の矢印A方向)に移動させることとなる。すなわち、このように、筒体部30Aを上側に移動すると、ジョイント筒部60Aの係合突部80は、筒体部30Aの内周面に形成された係合溝部34に沿って、筒体部30Aに突設された固定溝部33a(図12A参照)と係合する。これにより、筒体部30Aは、ナイフ部10が筒体部30Aの内部に収容される位置(第1の位置)に固定することができる。ここで、ジョイント筒部60Aの上部と筒体部30Aの上面板部31(図9参照)との間には、圧縮ばね(図示せず)が介在されている。そのため、筒体部30Aを移動させて係合突部80と固定溝部33bとの係合による固定を解除した際、筒体部30Aは、圧縮ばね(図示せず)の弾力により自動的に上側に移動し、ナイフ部10を収容することができる。
一方、図10に示すように、ナイフ部10の使用時、筒体部30Aからナイフ部10を突出させる場合には、ジョイント筒部60Aの係合突部80と固定溝部33a(図12A参照)との固定を解除し、筒体部30Aを下側(図10の矢印B方向)に移動させることとなる。すなわち、このように、筒体部30Aを下側に移動すると、ジョイント筒部60Aの係合突部80は、筒体部30Aの内周面に形成された係合溝部34に沿って、筒体部30Aに突設された固定溝部33bと係合(図12B参照)する。これにより、筒体部30Aは、ナイフ部10が突出する位置(第2の位置)に固定することができる。筒体部30Aの上面板部31(図10参照)とジョイント筒部60Aの上面との間には、圧縮ばね(図示せず)が介在されている。そのため、ナイフ部10の突出操作を行なうには、圧縮ばね(図示せず)の弾性力(反発力)に抗して、筒体部30Aを下側(図10の矢印B方向)に押し下げることとなる。
上述した、第2実施形態の先端工具1Aにおいて、先端工具1Aを共用操作棒70に装着する場合には、第1実施形態の先端工具1(図1参照)と同様に、共用操作棒70の一対のピン部77(図8参照)を、ジョイント筒部60A(図9、図10参照)の垂直溝部63を介して、平行溝部64から係合溝部65に係合させて固定する。これにより、先端工具1Aを共用操作棒70に容易且つ確実に装着させることができる。
[他の実施例]
以上、本発明の第1、2実施形態について説明したが、本発明は、上述した第1、2実施形態に限るものではない。例えば、筒体部30に突設された第1、2係合突部40、50をジョイント筒部60の平行溝部64ではなく係合溝部65と係合させる構成としてもよい。この場合、第1、2係合突部40、50と係合溝部65との係合により筒体部30を所定の位置に確実に固定することが可能となる。また、筒体部30の一部を透明な板部材により構成し、この部分を筒体部30の内部を目視できる領域としてもよい。この場合、筒体部30の内部に収容されたナイフ部10を目視することができるため、より安全性を図ることができる。
また、第1実施形態において、筒体部30の内部に突設した第1、2係合突部40、50は、その形状を略三角形状の突出部として形成している。しかし、第1、2係合突部40、50は、半円形の突出部としてもよい。この場合、筒体部30の固定を容易に行なうことができるとともに、筒体部30を所定の方向(図1、図2の矢印A、B方向)にスムーズに移動させることが可能となる。
本発明による先端工具1、1Aは以下の効果が期待できる。
(1)先端工具1において、ナイフ部10の未使用時には、ナイフ部10を安全カバーとして機能する筒体部30の内部に収容できるため、安全性を確保できるとともに、先端工具1を使用した間接活線作業による作業効率を向上させることができる。
(2)通常時、ナイフ部10は、先端工具1の筒体部30の内部に収容されている。そのため、共用操作棒70の先端に先端工具1を装着する装着作業時の安全性を図ることができる。また、先端工具1の着脱作業や先端工具1の準備、管理作業などの作業負担を軽減することができる。
(3)先端工具1は、ジョイント筒部60に設けられた既存の平行溝部64をそのまま利用して、筒体部30を、ナイフ部10を収納する位置(第1の位置)と、筒体部30からナイフ部10を突出させる位置(第2の位置)とのそれぞれの所定の位置に確実に固定させることができる。
(4)先端工具1において、ナイフ部10の使用時には、筒体部30を所定の方向に移動させる操作を行うだけで、ナイフ部10を筒体部30の内部に収容する操作及びナイフ部10の使用時に筒体部30からナイフ部10を突出させる操作を容易且つ確実に行なうことができる。
(5)先端工具1のナイフ部は、筒体部30の内部に収容した状態で他の先端工具1と同じ工具袋に入れた状態で運ぶことができるため、安全性の確保及び利便性の向上を図ることができる。
(6)先端工具1は、汎用の共用操作棒70の先端部に着脱自在に装着することができるため、高所での作業が不要となるとともに、ナイフ部10を使用して絶縁テープなどの切断、剥ぎ取り作業による間接活線作業を行なう場合の安全性及び作業効率の向上を図ることができる。
(7)通常時、先端工具1のナイフ部10は、筒体部30の内部に収容されているため、先端工具1を共用操作棒70に装着するときの安全性及び作業性の向上を図ることができる。また、先端工具1のジョイント筒部60を共用操作棒70の先端部に取り付けるだけで、先端工具1を共用操作棒70に容易且つ確実に装着させることができる。
1、1A 先端工具
20 刃部
21 峰部
22 接続筒部
30、30A 筒体部
31 上面板部
32 突出孔
33a、33b 固定溝部
34 係合溝部
40 第1係合突部
41、51 平坦部
42、52 傾斜部
50 第2係合突部
60、60A ジョイント筒部
61 筒本体部
62 切り欠き部
63 垂直溝部
64 平行溝部
65 係合溝部
70 共用操作棒
71 工具取り付け部
72 柄部
73 把持部
74、75 安全カバー
76 軸部
77 ピン部
78 円形突出部
80 係合突部

Claims (5)

  1. ナイフ部と、共用操作棒の接続部に接続されるジョイント筒部と、前記ナイフ部を覆うとともに前記ナイフ部を内部に収容する筒体部と、を有する先端工具であって、
    前記ジョイント筒部は、その外周面に、前記接続部と係合する係合溝部を有し、
    前記筒体部は、前記ナイフ部を前記筒体部の内部に収容する第1の位置と前記ナイフ部を前記筒体部の内部から外部に突出させた第2の位置とに移動可能に設けられるとともに、前記筒体部を前記第1の位置に固定する第1の固定機構を備える、
    間接活線作業用の先端工具。
  2. 前記筒体部を前記第2の位置に固定する第2の固定機構を備える、
    請求項1に記載の間接活線作業用の先端工具。
  3. 前記第1の固定機構は、前記筒体部の内周面に内側に突出するように形成され、前記係合溝部に係合する係合突部を備える、請求項1又は2に記載の間接活線作業用の先端工具。
  4. 前記第1の固定機構は、前記筒体部の内周面の軸方向に沿って形成されたガイド溝部と、前記ジョイント筒部の外周面に形成され、前記ガイド溝部と係合する係合突部と、を備える、請求項1又は2に記載の間接活線作業用の先端工具。
  5. 前記筒体部の位置を前記ナイフ部が前記第1の位置となるように付勢する付勢部材を備える、請求項1〜4のいずれかに記載の間接活線作業用の先端工具。
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