JP2015042035A - 避雷器コネクタ用着脱工具 - Google Patents

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裕之 森山
Hiroyuki Moriyama
裕之 森山
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Abstract

【課題】絶縁操作棒を用いて、避雷器コネクタを避雷器に確実に着脱できる避雷器コネクタ用着脱工具を提供する。
【解決手段】着脱工具10は、一組のアダプタ6・6を介して、一対の把持腕7a・7bを一対の開閉レバー11・12に連結している。開閉レバー11・12を閉じると、第1固定ダイス31と第1可動ダイス41の間にLAコネクタ9の筒状ケース91を把持できると共に、第2固定ダイス32と第2可動ダイス42の間にLAコネクタ9に接続したケーブル9wを把持できる。絶縁操作棒70を操作して、LAコネクタ9を避雷器90に向かって移動した後に、LAコネクタ9を一方の方向に回動させると、LAコネクタ9を避雷器90に接続でき、着脱工具10がLAコネクタ9を把持した状態で、一対のフレーム21・22を所定の開角に開いた後に、LAコネクタ9を他方の方向に回動させると、LAコネクタ9を避雷器90から離脱できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、避雷器コネクタ用着脱工具に関する。特に、無停電状態の高圧配電線を間接的に活線作業できる絶縁操作棒などの間接活線作業用工具を用いて、避雷器(LA:lightning arrester)に避雷器用コネクタを着脱するための避雷器コネクタ用着脱工具の構造に関する。
一般に、柱上変圧器などの配電機器と接地間には避雷器を設置している。避雷器は、サージ防護素子を内蔵しており、雷などにより生ずる過度的な異常高電圧から配電機器を保護している。
従来は、配電機器から延びるケーブルを避雷器の頭部に設けた接続端子にボルト又はナットを用いて接続していた。しかし、この従来の配電工法は、作業効率が良くなく、漏電事故などを発生させる心配があった。そこで、配電機器から延びるケーブルの端末に絶縁筒で被覆した避雷器コネクタを取り付け、この避雷器コネクタを避雷器の接続端子に着脱自在に接続することで、接続作業の効率化と漏電事故の防止を図っている。
図19は、避雷器コネクタの一例による構成を示す図であり、図19(A)は、避雷器コネクタの平面図、図19(B)は、避雷器コネクタの正面図である。図19を参照して、避雷器コネクタ(以下、LAコネクタという)9は、絶縁性を有する筒状ケース91で外殻を構成している。筒状ケース91には、図示しない配電機器から延びるケーブル9wが筒状ケース91の中心部に挿通されている。
図19を参照して、筒状ケース91の一方の端部には、可撓性を有するケーブルサポートスリーブ91sを突出している。ケーブルサポートスリーブ91sは、ケーブル9wが筒状ケース91の端部で極度に屈曲しないように保持している。なお、ケーブル9wは、例えば、架橋ポリエチレン絶縁高圧引下線5.5mmを使用している。
図19を参照して、LAコネクタ9は、導電性を有する端子筒(図示せず)を筒状ケース91の内部に備えている。この端子筒は、ケーブル9wの先端を固着している。又、この端子筒は、筒状ケース91の軸方向に進退自在に保持されている。更に、この端子筒は、その外周が絶縁性を有する絶縁筒(図示せず)で被覆されている。この絶縁筒は、筒状ケース91の内部に配置された圧縮コイルばね(図示せず)により、筒状ケース91から突出する方向に力を付勢されている。
図19を参照して、LAコネクタ9は、その端子筒を避雷器90の接続端子9tに嵌め込むことにより、ケーブル9wと接続端子9tとを電気的に接続できる(図17参照)。LAコネクタ9を接続端子9tに押し込むと、圧縮コイルばね(図示せず)の弾性力に抗して、端子筒が筒状ケース91の内部に押し込まれる。次に、筒状ケース91をその軸回りに一方の方向に回動させると、接続端子9tに設けた一対の突起91t・91t(図16参照)を筒状ケース91の内部に形成した一対の鉤溝(図示せず)に係止でき、LAコネクタ9を避雷器90に固定できる(図17参照)。
図19を参照して、LAコネクタ9を避雷器90に固定した状態から(図17参照)、筒状ケース91をその軸回りに他方の方向に回動させると、ケース91の内部に配置された圧縮コイルばねに付勢されて、LAコネクタ9を避雷器90から離脱できる(図16参照)。
図19を参照して、LAコネクタ9を避雷器に着脱する場合には、作業者が高圧ゴム手袋などの保護具を着用して作業する直接活線工法を適用することは好ましくない。そこで、間接活線工法によって、LAコネクタを避雷器に容易に着脱する避雷器コネクタ用着脱工具が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1による避雷器コネクタ用着脱工具は、絶縁操作棒の先端部に取り付けた筒状の工具本体を備えている。工具本体は、LAコネクタに接続したケーブルをその外周方向から導入可能なスリットを外周に開口している。又、工具本体は、その内壁にゴム部材を貼り付けている。このゴム部材は、下端部から上端部に向かって縮径している。
特許文献1による避雷器コネクタ用着脱工具は、絶縁操作棒を操作して、ケーブルをその外周方向から導入でき、工具本体を押し下げると、ゴム部材をLAコネクタの外周に嵌合でき、工具本体をその軸回りに一方の方向に回動させると、LAコネクタを避雷器に接続できる、としている。又、工具本体をその軸回りに他方の方向に回動させると、LAコネクタを避雷器から離脱できる、としている。
特開2005−198459号公報
しかしながら、特許文献1による避雷器コネクタ用着脱工具は、ゴム部材とLAコネクタの外周との摩擦力を利用して、LAコネクタを回動しているので、滑りを生じ易いという問題がある。LAコネクタを確実に把持できる避雷器コネクタ用着脱工具が求められている。
又、特許文献1による避雷器コネクタ用着脱工具は、ケーブルに対して筒状ケースを避雷器に向かって軸方向に移動することが困難であり、避雷器に対してLAコネクタを回動することが困難となり、これにより、LAコネクタを避雷器から容易に離脱できないという問題がある。LAコネクタを避雷器から容易に離脱できる避雷器コネクタ用着脱工具が求められている。
更に、特許文献1による避雷器コネクタ用着脱工具は、工具本体をその軸回りに回動させるために、絶縁操作棒の手許部を把持した作業者が避雷器の下方で旋回する必要があるという問題がある。絶縁操作棒を操作する作業者が大きく旋回する必要が無い避雷器コネクタ用着脱工具が求められている。そして、以上のことが本発明の課題といってよい。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、絶縁操作棒を用いて操作される避雷器コネクタ用着脱工具であって、避雷器コネクタを確実にかつ容易に着脱できる避雷器コネクタ用着脱工具を提供することを目的とする。
本発明者は、一組のアダプタを介して、絶縁操作棒の先端部に設けた一対の開閉する把持腕を着脱工具に連結し、絶縁操作棒を操作することで、着脱工具を動作させて、ケーブル付きの避雷器コネクタを避雷器に着脱する避雷器コネクタ用着脱工具であって、着脱工具に設けた一方の開閉レバーに連結した第1リンク部材が作動すると、第1固定ダイスと第1可動ダイスの間に避雷器コネクタの筒状ケースを把持できると共に、着脱工具に設けた他方の開閉レバーに連結した第2リンク部材が作動すると、第2固定ダイスと第2可動ダイスの間に避雷器コネクタに接続したケーブルを把持できるように、着脱工具を構成し、着脱工具が避雷器コネクタを把持した状態で、絶縁操作棒を操作して、避雷器コネクタを避雷器に向かって移動した後に、避雷器コネクタをその軸回りに一方の方向に回動させると、避雷器コネクタを避雷器に接続でき、着脱工具が避雷器コネクタを把持した状態で、絶縁操作棒を操作して、ケーブルに対して筒状ケースを避雷器に向かって軸方向に移動させた後に、避雷器コネクタをその軸回りに他方の方向に回動させると、避雷器コネクタを避雷器から離脱できることを見出し、これに基づいて、以下のような新たな避雷器コネクタ用着脱工具を発明するに至った。
(1)本発明による避雷器コネクタ用着脱工具は、一組のアダプタを介して、絶縁操作棒の先端部に設けた一対の開閉する把持腕を連結し、絶縁操作棒を操作することで、ケーブル付きの避雷器コネクタを避雷器に着脱する避雷器コネクタ用着脱工具であって、短アームと長アームでL字状に形成し、共有の回動軸を前記短アームの先端部に有する一対の開閉レバーと、一対の前記長アームに係合して、一対の開閉レバーが開く方向に力を付勢する付勢部材と、前記回動軸を回動自在に保持する保持部を一端部に有し、前記保持部が中央部に位置するように対向配置すると共に、前記回動軸を回動中心として開閉自在に連結した一対の箱状のフレームと、一方の前記フレームの他端部に形成し、前記避雷器コネクタの筒状ケースが外周方向から当接可能な第1固定ダイスと、一方の前記フレームにスライド可能に保持され、前記第1固定ダイスに向かって移動して、前記筒状ケースを外周方向から挟持する第1可動ダイスと、他方の前記フレームの他端部に形成し、前記避雷器コネクタに接続したケーブルが外周方向から当接可能な第2固定ダイスと、他方の前記フレームにスライド可能に保持され、前記第2固定ダイスに向かって移動して、前記ケーブルを外周方向から挟持する第2可動ダイスと、一端部が一方の前記開閉レバーの屈折部と回動可能に連結し、他端部が前記第1可動ダイスの末端部と回動可能に連結した第1リンク部材と、一端部が他方の前記開閉レバーの屈折部と回動可能に連結し、他端部が前記第2可動ダイスの末端部と回動可能に連結した第2リンク部材と、を備え、前記アダプタは、前記把持腕から突出した把持爪に着脱自在な固定部と、前記長アームの先端部と回動可能に連結した連結部と、を有し、前記絶縁操作棒を操作して、一対の前記把持腕を閉じると、一対の前記開閉レバー、前記第1リンク部材、及び前記第2リンク部材が連動して、前記第1可動ダイスが前記筒状ケースを外周方向から挟持すると共に、前記第2可動ダイスが前記ケーブルを外周方向から挟持する。
(2)本発明による避雷器コネクタ用着脱工具は、前記第1可動ダイスが前記筒状ケースを外周方向から挟持すると共に、前記第2可動ダイスが前記ケーブルを外周方向から挟持した状態から、前記絶縁操作棒を操作して、一対の前記把持腕を更に閉じると、当該ケーブルに対して当該筒状ケースが前記避雷器に向かって軸方向に移動するように、一対の前記開閉レバー、前記第1リンク部材、及び前記第2リンク部材が連動して、一対の前記フレームを開くことができる。
(3)前記長アームは、一対の前記開閉レバーが開閉する方向と直交する方向に屈折可能な関節部を中間部に有し、前記関節部は、一方の前記長アームに対して他方の前記長アームの最大屈折角度を規定するストップ部材を設けていることが好ましい。
(4)本発明による避雷器コネクタ用着脱工具は、一対の前記フレームの最大開角を規制する保護機構を更に備えることが好ましい。
(5)前記第1固定ダイスは、一方の前記フレームと別体で構成し、前記第2固定ダイスは、他方の前記フレームと一体で構成してもよい。
本発明による避雷器コネクタ用着脱工具は、絶縁操作棒を操作して、一対の把持腕を閉じると、一対の開閉レバー、第1リンク部材、及び第2リンク部材が連動して、第1固定ダイスと第1可動ダイスの間に避雷器コネクタの筒状ケースを確実に把持できると共に、第2固定ダイスと第2可動ダイスの間に避雷器コネクタに接続したケーブルを確実に把持できる。
又、本発明による避雷器コネクタ用着脱工具は、一方の長アームに対して他方の長アームを一方の方向に屈折すると、絶縁操作棒を操作する作業者が大きく旋回することなく、避雷器コネクタを他方の方向に回動でき、一方の長アームに対して他方の長アームを他方の方向に屈折すると、絶縁操作棒を操作する作業者が大きく旋回することなく、避雷器コネクタを一方の方向に回動できる。
本発明の一実施形態による避雷器コネクタ用着脱工具の構成を示す正面図であり、一対のフレーム及び開閉レバーの要部を縦断面で示している。 前記実施形態による避雷器コネクタ用着脱工具の構成を示す正面図であり、一対の開閉レバーが閉じた状態図である。 前記実施形態による避雷器コネクタ用着脱工具の構成を示す正面図であり、一対のフレームが最大に開角した状態図である。 前記実施形態による避雷器コネクタ用着脱工具の構成を示す図であり、図4(A)は、避雷器コネクタ用着脱工具の平面図であり、図4(B)は、図1のA−A矢視断面図である。 前記実施形態による避雷器コネクタ用着脱工具に備わる一対の開閉レバーの構成を示す斜視分解組立図である。 前記実施形態による避雷器コネクタ用着脱工具の構成を示す右側面図である。 前記実施形態による避雷器コネクタ用着脱工具に備わる一方のフレームの構成を示す斜視図である。 前記実施形態による避雷器コネクタ用着脱工具に備わる一方のフレームの構成を示す右側面図である。 前記実施形態による避雷器コネクタ用着脱工具に備わる他方のフレームの構成を示す斜視分解組立図である。 前記実施形態による避雷器コネクタ用着脱工具に備わる他方のフレームの構成を示す左側面図である。 前記実施形態による避雷器コネクタ用着脱工具に備わる長アームの構成を示す図であり、図11(A)は、関節部を断面で示した一方の長アームの左側面図であり、図11(B)は、図11(A)の右側面図である。 前記実施形態による避雷器コネクタ用着脱工具の全体構成を示す正面図である。 前記実施形態による避雷器コネクタ用着脱工具が取り付けられる絶縁操作棒の正面図であり、図13(A)は、絶縁操作棒の基端部側を示し、図13(B)は、絶縁操作棒の先端部側を示している。 前記実施形態による避雷器コネクタ用着脱工具が取り付けられる絶縁操作棒の先端部を拡大した正面図である。 前記実施形態による避雷器コネクタ用着脱工具に備わる一組のアダプタを対向配置した状態図であり、一対の把持腕が最も開角した状態で、一対の把持腕に一組のアダプタを取り付ける前の状態を示す正面図である。 前記実施形態による避雷器コネクタ用着脱工具の正面図であり、避雷器コネクタを避雷器に接続する前の状態図である。 前記実施形態による避雷器コネクタ用着脱工具の正面図であり、避雷器コネクタを避雷器に接続した状態図である。 前記実施形態による避雷器コネクタ用着脱工具の正面図であり、避雷器コネクタ用着脱工具に備わる一対のフレームを開角して、ケーブルに対して筒状ケースを避雷器に向かって軸方向に移動した状態図である。 避雷器コネクタの一例による構成を示す図であり、図19(A)は、避雷器コネクタの平面図、図19(B)は、避雷器コネクタの正面図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
[避雷器コネクタ用着脱工具の構成]
最初に、本発明の一実施形態による避雷器コネクタ用着脱工具の構成を説明する。図1は、本発明の一実施形態による避雷器コネクタ用着脱工具の構成を示す正面図であり、一対のフレーム及び開閉レバーの要部を縦断面で示している。図2は、前記実施形態による避雷器コネクタ用着脱工具の構成を示す正面図であり、一対の開閉レバーが閉じた状態図である。
図3は、前記実施形態による避雷器コネクタ用着脱工具の構成を示す正面図であり、一対のフレームが最大に開角した状態図である。図4は、前記実施形態による避雷器コネクタ用着脱工具の構成を示す図であり、図4(A)は、避雷器コネクタ用着脱工具の平面図であり、図4(B)は、図1のA−A矢視断面図である。
図5は、前記実施形態による避雷器コネクタ用着脱工具に備わる一対の開閉レバーの構成を示す斜視分解組立図である。図6は、前記実施形態による避雷器コネクタ用着脱工具の構成を示す右側面図である。図7は、前記実施形態による避雷器コネクタ用着脱工具に備わる一方のフレームの構成を示す斜視図である。
図8は、前記実施形態による避雷器コネクタ用着脱工具に備わる一方のフレームの構成を示す右側面図である。図9は、前記実施形態による避雷器コネクタ用着脱工具に備わる他方のフレームの構成を示す斜視分解組立図である。図10は、前記実施形態による避雷器コネクタ用着脱工具に備わる他方のフレームの構成を示す左側面図である。
図11は、前記実施形態による避雷器コネクタ用着脱工具に備わる長アームの構成を示す図であり、図11(A)は、関節部を断面で示した一方の長アームの左側面図であり、図11(B)は、図11(A)の右側面図である。図12は、前記実施形態による避雷器コネクタ用着脱工具の全体構成を示す正面図である。
(全体構成)
図12を参照すると、本発明の一実施形態による避雷器コネクタ用着脱工具(以下、着脱工具と略称する)10は、一組のアダプタ6・6を介して、絶縁操作棒70の先端部に設けた一対の開閉する把持腕7a・7bを連結し、絶縁操作棒70を操作することで、ケーブル9w付きのLAコネクタ9を把持して、避雷器90に着脱できる(図16又は図17参照)。
図1から図6を参照すると、着脱工具10は、一対の開閉レバー11・12、付勢部材となる圧縮コイルばね13、及び一対の箱状のフレーム21・22を備えている。又、着脱工具10は、第1固定ダイス31、第1可動ダイス41、第2固定ダイス32、及び第2可動ダイスを備えている。更に、着脱工具10は、第1リンク部材51と第2リンク部材52を備えている。
図1又は図2及び図5を参照すると、開閉レバー11は、短アーム1aと長アーム1bでL字状に形成している。同様に、開閉レバー12は、短アーム1aと長アーム1bでL字状に形成している。そして、一対の開閉レバー11・12は、共有の回動軸1sをこれらの短アーム1a・1aの先端部に有している。
図1又は図2を参照すると、圧縮コイルばね13は、その両端部が一対の長アーム1b・1bの基端部側に係合している。そして、圧縮コイルばね13は、回動軸1sを回動中心として、一対の開閉レバー11・12が開く方向に力を付勢している。
図5又は図6を参照すると、フレーム21は、回動軸1sを回動自在に保持する保持部2kを下端部に有している。同様に、フレーム22は、回動軸1sを回動自在に保持する保持部2kを下端部に有している。そして、一対のフレーム21・22は、これらの保持部2k・2kが中央部に位置するように、対向配置されている。そして、一対のフレーム21・22は、回動軸1sを回動中心として開閉自在に連結している(図2又は図3参照)。
図1から図3及び図7を参照すると、第1固定ダイス31は、フレーム21の上端部に形成している。第1固定ダイス31は、LAコネクタ9の筒状ケース91を外周方向から当接できる(図1又は図8参照)。
図7又は図8を参照すると、第1可動ダイス41は、フレーム21にスライド可能に保持されている。第1可動ダイス41は、第1固定ダイス31に向かって移動でき、筒状ケース91を外周方向から挟持できる。
図1から図3及び図10を参照すると、第2固定ダイス32は、フレーム22の上端部に形成している。第2固定ダイス32は、LAコネクタ9に接続したケーブル9wを外周方向から当接できる(図1又は図10参照)。なお、第2固定ダイス32に当接されるケーブル9wとは、実態として、ケーブル9wが保持しているケーブルサポートスリーブ91sを含んでいる(図19参照)。
図9又は図10を参照すると、第2可動ダイス42は、フレーム22にスライド可能に保持されている。第2可動ダイス42は、第2固定ダイス32に向かって移動でき、ケーブル9wを外周方向から挟持できる(図10参照)。なお、第2可動ダイス42に挟持されるケーブル9wとは、実態として、ケーブル9wが保持しているケーブルサポートスリーブ91sを含んでいる(図19参照)。
図1又は図2及び図5を参照すると、第1リンク部材51は、その一端部が開閉レバー11の屈折部1cと回動可能に連結している。又、第1リンク部材51は、その他端部が第1可動ダイス41の末端部と回動可能に連結している(図8参照)。第2リンク部材52は、その一端部が開閉レバー12の屈折部1cと回動可能に連結している。又、第2リンク部材52は、その他端部が第2可動ダイス42の末端部と回動可能に連結している(図10参照)。なお、第1リンク部材51と第2リンク部材52は、同じものであるが、説明の便宜上、符号を変えて区別した。
(開閉レバーの構成)
図1又は図5を参照すると、開閉レバー11の短アーム1aは、その先端部側がフレーム21の下端部に開口したスリット溝21sに挿入されている(図8参照)。一方、開閉レバー12の短アーム1aは、その先端部側がフレーム22の下端部に開口したスリット溝22sに挿入されている(図10参照)。
図5を参照すると、開閉レバー11の短アーム1aは、回動軸1sを挿通可能な穴1ahを先端部に開口している。同様に、開閉レバー12の短アーム1aは、回動軸1sを挿通可能な穴1ahを先端部に開口している。開閉レバー11の短アーム1aと開閉レバー12の短アーム1aは、互いに重なり合う段差を先端部に形成している。これらの段差が重なり合った状態で、一対の短アーム1a・1aの先端部を一対の保持部2k・2kの間に挿入し、回動軸1sを穴1ahに挿通することで、一対の開閉レバー11・12を開閉自在に保持部2kに保持できる(図1又は図2参照)。なお、回動軸1sは、鍔部1sfを一端部に形成しており、軸部1ssが一方の保持部2kの穴2khから挿入され、軸部1ssの末端部が他方の保持部2kの穴2khに固定されている。
図5を参照すると、開閉レバー11は、第1リンク部材51の一端部が挿入されるスリット溝1csを屈折部1cに形成している。同様に、開閉レバー12は、第2リンク部材52の一端部が挿入されるスリット溝1csを屈折部1cに形成している。
図5を参照すると、一対の開閉レバー11・12の屈折部1cには、軸ピン5sが圧入される穴1chがスリット溝1csを介して貫通している。一方、第1リンク部材51及び第2リンク部材52は、軸ピン5sが挿通可能な軸穴5hを一端部に開口している。穴1chと軸穴5hを一致させて、軸ピン5sを穴1chに圧入することで、開閉レバー11に対して第1リンク部材51の一端部を回動自在に連結でき、開閉レバー12に対して第2リンク部材52の一端部を回動自在に連結できる(図1又は図2参照)。
図1から図3及び図5を参照すると、開閉レバー11の長アーム1bは、一対の開閉レバー11・12が開閉する方向と直交する方向に屈折可能な関節部1jを中間部に有している。同様に、開閉レバー12の長アーム1bは、一対の開閉レバー11・12が開閉する方向と直交する方向に屈折可能な関節部1jを中間部に有している。
図1から図3及び図11を参照すると、関節部1jは、基端部側の長アームB1に対して先端部側の長アームB2の最大屈折角度を規定する円板状のストップ部材10sを設けている。図11を参照すると、一方の長アームB1は、二山クレビス形の連結片を端部に形成している。他方の長アームB2は、一山クレビス形の連結片を端部に形成している。長アームB1の連結片と長アームB1の連結片を嵌合し、連結ピン10pで長アームB1と長アームB2とを回動自在に連結している。
図11を参照すると、ストップ部材10sは、所定の角度に開角した一対の鍔片10f・10fを備えている。長アームB1に対して、長アームB2を一方の方向Rに回動すると、一方の鍔片10fが長アームB1に当接して、長アームB2の最大屈折角度が規定される。長アームB1に対して、長アームB2を他方の方向Lに回動すると、他方の鍔片10fが長アームB1に当接して、長アームB2の最大屈折角度が規定される。
(フレームの構成)
図7又は図8を参照すると、フレーム21は、アルミニウム合金などで成形され、内部に空洞を有する箱状に形成している。フレーム21は、上端部に第1固定ダイス31を固定している。つまり、第1固定ダイス31は、フレーム21と別体で構成している。
又、図7を参照すると、フレーム21は、内部の空洞に連通するスライド溝21dを形成している。スライド溝21dは、第1可動ダイス41を構成する、後述する帯状のスライド板41pをスライド可能に案内できる。図8を参照すると、フレーム21は、スライド板41pの末端部から突出するボス41bを内部の空洞に収容している。又、フレーム21には、アングル部材23が取り付けられ、空洞が露出しないように、フレーム21の外面の一部を覆っている(図6参照)。又、アングル部材23は、スライド板41pが傾動しないように、案内する機能も有している。
図9又は図10を参照すると、フレーム22は、アルミニウム合金などで成形され、内部に空洞を有する箱状に形成している。フレーム22は、上端部に第2固定ダイス32を形成している。つまり、第2固定ダイス32は、フレーム22と一体で構成している。
又、図9を参照すると、フレーム22は、内部の空洞に連通するスライド溝22dを形成している。スライド溝22dは、第2可動ダイス42を構成する、後述する帯状のスライド板42pをスライド可能に案内できる。図10を参照すると、フレーム22は、スライド板42pの末端部から突出するボス42bを内部の空洞に収容している。
(第1固定ダイスの構成)
図4(B)又は図7及び図8を参照すると、第1固定ダイス31は、直方体状に形成している。第1固定ダイス31は、その中央に凹部を形成するように、一対の側面壁31a・31aを立設している。そして、一対の側面壁31a・31aには、LAコネクタ9の筒状ケース91を外周方向から当接可能な台形状の切り欠き311を形成している(図8参照)。図8に示すように、第1固定ダイス31は、切り欠き311を筒状ケース91に当接して、筒状ケース91の外周方向から三点支持できる。
(第1可動ダイスの構成)
図6から図8を参照すると、第1可動ダイス41は、C形チャンネル状の可動ダイス本体41a、帯状のスライド板41p、及び円柱状のボス41bで構成している。可動ダイス本体41aは、その一方に端縁がスライド板41pの上端部に突き合せ溶接などで結合されている。可動ダイス本体41aは、LAコネクタ9の筒状ケース91を外周方向から当接可能な台形状の切り欠き411を側面壁に形成している(図8参照)。図8に示すように、第1可動ダイス41は、切り欠き411を筒状ケース91に当接して、筒状ケース91の外周方向から三点支持できる。
図7を参照すると、スライド板41pは、スライド溝21dに案内されて、スライド自在に移動できる。又、スライド板41pは、そのスライド方向に延びる長穴41hを中央部に開口している。一方、フレーム21は、長穴41hに嵌合するガイドピン21pをフレーム21の背面側から圧入している。これにより、スライド板41pがスライド溝21dの開口側に傾倒することを防止できる。
図7を参照すると、スライド板41pは、フレーム21に対して、昇降する直線運動のみが許容されている。図8を参照すると、スライド板41pは、その末端部からボス41bを突出している。ボス41bは、その先端部が第1リンク部材51の他端部に設けた軸穴5hに係合している(図1参照)。
図1を参照して、開閉レバー11を開閉レバー12に向かって移動すると、第1リンク部材51に引きずられて、第1可動ダイス41を第1固定ダイス31に向かって移動できる。そして、可動ダイス本体41aと第1固定ダイス31の間に、LAコネクタ9の筒状ケース91を挟持できる(図8参照)。
(第2固定ダイスの構成)
図6又は図9及び図10を参照すると、第2固定ダイス32は、フレーム22の上部に形成している。第2固定ダイス32は、その中央に凹部322を形成すると共に、一対の側面壁32a・32aを立設している。そして、一対の側面壁32a・32aには、LAコネクタ9のケーブル9wを外周方向から当接可能な台形状の切り欠き321を形成している(図10参照)。図10に示すように、第2固定ダイス32は、切り欠き321をケーブル9wに当接して、ケーブル9wの外周方向から三点支持できる。
(第2可動ダイスの構成)
図6又は図9及び図10を参照すると、第2可動ダイス42は、板状の可動ダイス本体42a、帯状のスライド板42p、及び円柱状のボス42bで構成している。可動ダイス本体42aは、その一方に端縁がスライド板42pの上端部に突き合せ溶接などで結合されている。可動ダイス本体42aは、LAコネクタ9のケーブル9wを外周方向から当接可能な台形状の切り欠き421を下面壁に形成している(図9参照)。図10に示すように、第2可動ダイス42は、切り欠き421をケーブル9wに当接して、ケーブル9wの外周方向から三点支持できる。
図9を参照すると、スライド板42pは、スライド溝22dに案内されて、スライド自在に移動できる。又、スライド板42pは、そのスライド方向に延びる長穴42hを中央部に開口している。一方、フレーム22は、長穴42hに嵌合するガイドピン22pをフレーム22の背面側から圧入している。これにより、スライド板42pがスライド溝22dの開口側に傾倒することを防止できる。
図9を参照すると、スライド板42pは、フレーム22に対して、昇降する直線運動のみが許容されている。図10を参照すると、スライド板42pは、その末端部からボス42bを突出している。ボス42bは、その先端部が第2リンク部材52の他端部に設けた軸穴5hに係合している(図1参照)。
図1を参照して、開閉レバー12を開閉レバー11に向かって移動すると、第2リンク部材52に引きずられて、第2可動ダイス42を第2固定ダイス32に向かって移動できる。そして、可動ダイス本体42aと第2固定ダイス32の間に、LAコネクタ9のケーブル9wを挟持できる(図10参照)。
図1を参照して、一対の開閉レバー11・12を所定の開角に閉じると、第1リンク部材51及び第2リンク部材52が連動して、第1可動ダイス41が筒状ケース91を外周方向から挟持すると共に、第2可動ダイス42がケーブル9wを外周方向から挟持できる(図2参照)。
図2を参照して、第1可動ダイス41が筒状ケース91を外周方向から挟持すると共に、第2可動ダイス42がケーブル9wを外周方向から挟持した状態から、一対の開閉レバー11・12を更に閉じると、第1可動ダイス41及び第2可動ダイス42はそれらに移動が規制されるので、第1リンク部材51に引きずられて、フレーム21が一方の方向に傾倒され、第2リンク部材52に引きずられて、フレーム22が他方の方向に傾倒される。つまり、回動軸1sを回動中心として、一対のフレーム21・22を開くことができる(図3参照)。図3に示した状態から、一対の開閉レバー11・12を所定の開角に開くと、図2に示した状態に復帰できる。
(保護機構の構成)
図1又は図3を参照すると、実施形態による着脱工具10は、回動軸1sの近傍に配置された保護機構8を更に備えている。保護機構8は、一対のフレーム21・22の所定の最大開角を規制できる。保護機構8は、リンク板81、ベルクランク82、及びねじりコイルばね83で構成している。
図1又は図3を参照すると、リンク板81は、その一端部がフレーム21と回動自在に連結している。ベルクランク82は、その中間部がフレーム22と回動自在に連結している。リンク板81の他端部とベルクランク82の他端部は、ピン81pで回動自在に連結している。ベルクランク82の一端部82aは、第2リンク部材52に向かって延出している。
図1又は図3を参照すると、ねじりコイルばね83は、その巻回部が開閉レバー12の短アーム1aに固定されたピン83pに支持されている。ねじりコイルばね83の一端部は、開閉レバー12の短アーム1aに形成されたスリット内壁に係止している。ねじりコイルばね83の他端部は、図3に示すように、リンク板81の底面を付勢し、リンク板81とベルクランク82の他端部が直線状態になるように保持している。
図1を参照すると、リンク板81とベルクランク82の他端部は、V字状に屈折した状態で連結している。図2に示した状態から、一対の開閉レバー11・12を更に閉じると、図3に示すように、一対のフレーム21・22を開くことができる。図3に示した状態では、リンク板81とベルクランク82の他端部が直線状態に連結され、一対のフレーム21・22をこれ以上開くことを困難としている。このように、保護機構8は、一対のフレーム21・22の所定の最大開角を規制できる。
図3を参照すると、ベルクランク82の一端部82aは、開閉レバー12の短アーム1aに上面に形成したカム面12cに当接している。図3に示した状態から、一対の開閉レバー11・12を開くと、ベルクランク82の一端部82aがカム面12cをスライドして、リンク板81とベルクランク82の他端部をV字状に屈折した状態に復帰し始めることができる。そして、図2に示すように、一対の開閉レバー11・12を開いた状態では、リンク板81とベルクランク82の他端部をV字状に屈折した状態に復帰できる(図1参照)。
(絶縁操作棒の構成)
次に、前記実施形態による避雷器コネクタ用着脱工具が取り付けられる絶縁操作棒の構成を説明する。
図13は、前記実施形態による避雷器コネクタ用着脱工具が取り付けられる絶縁操作棒の正面図であり、図13(A)は、絶縁操作棒の基端部側を示し、図13(B)は、絶縁操作棒の先端部側を示している。図14は、前記実施形態による避雷器コネクタ用着脱工具が取り付けられる絶縁操作棒の先端部を拡大した正面図である。
図13又は図14を参照すると、間接活線工具となる絶縁操作棒70(いわゆる、絶縁ヤットコ)は、長尺の操作棒71と把持工具72で構成している。把持工具72は、操作棒71の先端部に着脱自在に取り付けられている。又、絶縁操作棒70は、作動棒73を備えている。絶縁操作棒70は、操作棒71及び作動棒73の中間部が絶縁性を有するプラスチックパイプなどで連結され、間接活線工法に好適なように、絶縁性が確保されている。
図13又は図14を参照すると、把持工具72は、開閉する一対の湾曲した把持腕7a・7bで構成している。そして、一方の把持腕7aは、基端部が固定された固定腕であり、他方の把持腕7bは、一方の把持腕7aの基端部に設けた回動軸7cを中心に回動する可動腕となっている。
図13又は図14を参照すると、作動棒73は、操作棒71に沿って保持されている。作動棒73の先端部は、他方の把持腕7bに回動可能に連結している。そして、作動棒73の手許部に設けた操作レバー74を操作すると、一方の把持腕7aに対して、他方の把持腕7bを開閉できる。
図13を参照して、操作レバー74を握って、操作レバー74を操作棒71に近づけると、一方の把持腕7aに対して、他方の把持腕7bを閉じることができる。操作レバー74を解放すると、操作レバー74に連結したばね(図示せず)の力で、一方の把持腕7aに対して、他方の把持腕7bを開くことができる。図14は、一方の把持腕7aに対して、他方の把持腕7bが最大に開いた状態を示している。
図13又は図14を参照して、一方の把持腕7aは、先細り状の把持爪71aを突出している。把持爪71aは、把持面70aを形成している。把持面70aは、操作棒71の軸中心と略平行に配置されている。同様に、他方の把持腕7bは、先細り状の把持爪71bを突出している。把持爪71bは、把持面70bを形成している。把持面70bは、把持面70aと所定の開角を設けて配置されている。図13又は図14を参照して、操作レバー74を握ると、把持面70bを把持面70aに近づけることができる。
(アダプタの構成)
次に、前記実施形態による避雷器コネクタ用着脱工具に備わる一組のアダプタの構成を説明する。図15は、前記実施形態による避雷器コネクタ用着脱工具に備わる一組のアダプタを対向配置した状態図であり、一対の把持腕が最も開角した状態で、一対の把持腕に一組のアダプタを取り付ける前の状態を示す正面図である。
図15を参照すると、アダプタ6は、固定部61と連結部62で構成している。固定部61は、把持腕7a・7bから突出した一対の把持爪71a・71bに取り付けることができる(図12参照)。連結部62は、一対の長アーム1b・1bの先端部と回動可能に連結できる(図12参照)。
図15を参照すると、固定部61は、凹部61hを底面に開口している。凹部61hには、一対の把持腕7a・7bから遠心方向に突出した把持爪71a又は把持爪71bを挿入できる(図12参照)。
図15を参照すると、固定部61は、その側面に固定ねじ61sを取り付けている。把持爪71a又は把持爪71bを凹部61hに挿入して、固定ねじ61sを一方の方向に回転すると、把持爪71a又は把持爪71bを固定できる(図12参照)。固定ねじ61sを他方の方向に回転すると、把持爪71a又は把持爪71bを凹部11hから離脱できる。
図15を参照すると、連結部62は、二山クレビス状に分岐している。又、連結部62には、連結ピン62p(図12参照)を圧入可能な連結穴62hを開口している。一方、図1又は図2を参照すると、一対の長アーム1b・1bは、連結ピン62p(図12参照)を挿通可能な連結穴1hを先端部に開口している。長アーム1bの先端部を連結部62の間に挿入し、連結穴62hと連結穴1hを一致させ、連結ピン62pを圧入することで、一対の長アーム1b・1bと一組のアダプタ6・6を回動可能に連結できる(図12参照)。
[避雷器コネクタ用着脱工具の作用]
次に、実施形態による着脱工具10の動作を説明しながら、着脱工具10の作用及び効果を説明する。
図16は、前記実施形態による避雷器コネクタ用着脱工具の正面図であり、避雷器コネクタを避雷器に接続する前の状態図である。図17は、前記実施形態による避雷器コネクタ用着脱工具の正面図であり、避雷器コネクタを避雷器に接続した状態図である。
図12又は図13を参照して、操作レバー74を操作して、一対の把持腕7a・7bを閉じると、一組のアダプタ6・6を介して、一対の開閉レバー11・12を閉じることができる(図2参照)。操作レバー74を開放して、一対の把持腕7a・7bを開くと、一組のアダプタ6・6を介して、一対の開閉レバー11・12を開くことができる(図1参照)。
図1を参照して、一対の開閉レバー11・12を閉じると、開閉レバー11の屈折部1cの回転運動が第1リンク部材51を介して、第1可動ダイス41の直線運動に変換される。そして、可動ダイス本体41aと第1固定ダイス31の間に、LAコネクタ9の筒状ケース91を保持できる(図8参照)。又、一対の開閉レバー11・12を閉じると、開閉レバー12の屈折部1cの回転運動が第2リンク部材52を介して、第2可動ダイス42の直線運動に変換される。そして、可動ダイス本体42aと第2固定ダイス32の間に、LAコネクタ9のケーブル9wを保持できる(図10参照)。
図1を参照して、一対の開閉レバー11・12を開くと、開閉レバー11の屈折部1cの回転運動が第1リンク部材51を介して、第1可動ダイス41の直線運動に変換される。そして、可動ダイス本体41aと第1固定ダイス31を離間できる。これにより、LAコネクタ9の筒状ケース91を解放できる。又、一対の開閉レバー11・12を開くと、開閉レバー12の屈折部1cの回転運動が第2リンク部材52を介して、第2可動ダイス42の直線運動に変換される。そして、可動ダイス本体42aと第2固定ダイス32を離間できる。これにより、LAコネクタ9のケーブル9wを解放できる。
このように、実施形態による着脱工具10は、絶縁操作棒70を操作して、一対の把持腕7a・7bを閉じると、一対の開閉レバー11・12、第1リンク部材51、及び第2リンク部材52が連動して、第1固定ダイス31と第1可動ダイス41の間にLAコネクタ9の筒状ケース91を確実に把持できると共に、第2固定ダイス32と第2可動ダイス42の間にLAコネクタ9に接続したケーブル9wを確実に把持できる。
図16を参照して、LAコネクタ9を避雷器90に接続する場合は、以下の手順で操作を実施する。最初に、一対の開閉レバー11・12が開いた状態で、第1固定ダイス31と第1可動ダイス41の間、及び第2固定ダイス32と第2可動ダイス42の間に、LAコネクタ9のケーブル9wを導入する。次に、絶縁操作棒70を操作して、着脱工具10を筒状ケース91側に移動し、一対の開閉レバー11・12を閉じて、筒状ケース91及びケーブル9wを保持する。つまり、LAコネクタ9を保持する。次に、LAコネクタ9を避雷器90に押圧する。
次に、図11を参照して、長アームB1に対して、長アームB2を一方の方向Rに回動した状態で、長アームB2が延びる方向と平行に、絶縁操作棒70を押すことで、LAコネクタ9を他方の方向に回動でき、LAコネクタ9を避雷器90に接続できる。この場合、図11を参照すると、長アームB2を押す「力a」は、LAコネクタ9の仮想の軸中心「Q」に向かう「垂直分力y」と、LAコネクタ9を軸回りに回動させる「水平分力x」に分力され、従来のように、絶縁操作棒を操作する作業者が大きく旋回する必要なく、LAコネクタ9を他方の方向に回動できる。
図17を参照して、LAコネクタ9を避雷器90から離脱する場合は、以下の手順で操作を実施する。最初に、一対の開閉レバー11・12が開いた状態で、第1固定ダイス31と第1可動ダイス41の間、及び第2固定ダイス32と第2可動ダイス42の間に、LAコネクタ9のケーブル9wを導入する。次に、絶縁操作棒70を操作して、着脱工具10を筒状ケース91側に移動し、一対の開閉レバー11・12を閉じて、筒状ケース91及びケーブル9wを保持する。つまり、LAコネクタ9を保持する。
次、図18を参照して、絶縁操作棒70を操作して、一対の開閉レバー11・12を更に閉じて、一対のフレーム21・22を所定の開角に開く。図18に示した状態では、ケーブル9wに対して筒状ケース91を避雷器90に向かって軸方向に移動できる。つまり、ケース91の内部に配置された圧縮コイルばね(図示せず)に抗して、内部に配置された導電性を有する端子筒(図示せず)を避雷器90から離脱する方向に移動でき、次に、筒状ケース91を一方の方向に回動することで、LAコネクタ9を避雷器90から離脱できることになる。
次に、図18に示した状態を維持しながら、図11を参照して、長アームB1に対して、長アームB2を他方の方向Lに回動した状態で、長アームB2が延びる方向と平行に、絶縁操作棒70を押すことで、LAコネクタ9を一方の方向に回動でき、LAコネクタ9を避雷器90から離脱できる。この場合、図11を参照すると、長アームB2を押す「力a」は、LAコネクタ9の仮想の軸中心「Q」に向かう「垂直分力y」と、LAコネクタ9を軸回りに回動させる「水平分力−x」に分力され、従来のように、絶縁操作棒を操作する作業者が大きく旋回する必要なく、LAコネクタ9を一方の方向に回動できる。
本発明による避雷器コネクタ用着脱工具は、次のような効果が奏される。
(1)LAコネクタを間接活線作業で容易に着脱できる。
(2)絶縁操作棒を操作する作業者が大きく旋回する必要が無い。
(3)安全な作業位置で確実にLAコネクタを着脱できる。
本発明は、避雷器コネクタを間接活線工法により、避雷器に着脱するために好適な避雷器コネクタ用着脱工具を開示したが、本発明による避雷器コネクタ用着脱工具は、間接活線工法以外の通常の作業にも適用できる。
1a 短アーム
1b 長アーム
1c 屈折部
1s 回動軸
2k 保持部
6 アダプタ
7a・7b 一対の把持腕
9 LAコネクタ(避雷器コネクタ)
9w ケーブル
10 着脱工具(避雷器コネクタ用着脱工具)
11・12 一対の開閉レバー
13 圧縮コイルばね(付勢部材)
21・22 一対のフレーム
31 第1固定ダイス
32 第2固定ダイス
41 第1可動ダイス
42 第2可動ダイス
51 第1リンク部材
52 第2リンク部材
61 固定部
62 連結部
70 絶縁操作棒
71a・71b 一対の把持爪
90 避雷器
91 筒状ケース

Claims (5)

  1. 一組のアダプタを介して、絶縁操作棒の先端部に設けた一対の開閉する把持腕を連結し、絶縁操作棒を操作することで、ケーブル付きの避雷器コネクタを避雷器に着脱する避雷器コネクタ用着脱工具であって、
    短アームと長アームでL字状に形成し、共有の回動軸を前記短アームの先端部に有する一対の開閉レバーと、
    一対の前記長アームに係合して、一対の開閉レバーが開く方向に力を付勢する付勢部材と、
    前記回動軸を回動自在に保持する保持部を一端部に有し、前記保持部が中央部に位置するように対向配置すると共に、前記回動軸を回動中心として開閉自在に連結した一対の箱状のフレームと、
    一方の前記フレームの他端部に形成し、前記避雷器コネクタの筒状ケースが外周方向から当接可能な第1固定ダイスと、
    一方の前記フレームにスライド可能に保持され、前記第1固定ダイスに向かって移動して、前記筒状ケースを外周方向から挟持する第1可動ダイスと、
    他方の前記フレームの他端部に形成し、前記避雷器コネクタに接続したケーブルが外周方向から当接可能な第2固定ダイスと、
    他方の前記フレームにスライド可能に保持され、前記第2固定ダイスに向かって移動して、前記ケーブルを外周方向から挟持する第2可動ダイスと、
    一端部が一方の前記開閉レバーの屈折部と回動可能に連結し、他端部が前記第1可動ダイスの末端部と回動可能に連結した第1リンク部材と、
    一端部が他方の前記開閉レバーの屈折部と回動可能に連結し、他端部が前記第2可動ダイスの末端部と回動可能に連結した第2リンク部材と、を備え、
    前記アダプタは、
    前記把持腕から突出した把持爪に着脱自在な固定部と、
    前記長アームの先端部と回動可能に連結した連結部と、を有し、
    前記絶縁操作棒を操作して、一対の前記把持腕を閉じると、一対の前記開閉レバー、前記第1リンク部材、及び前記第2リンク部材が連動して、前記第1可動ダイスが前記筒状ケースを外周方向から挟持すると共に、前記第2可動ダイスが前記ケーブルを外周方向から挟持する、避雷器コネクタ用着脱工具。
  2. 前記第1可動ダイスが前記筒状ケースを外周方向から挟持すると共に、前記第2可動ダイスが前記ケーブルを外周方向から挟持した状態から、前記絶縁操作棒を操作して、一対の前記把持腕を更に閉じると、当該ケーブルに対して当該筒状ケースが前記避雷器に向かって軸方向に移動するように、一対の前記開閉レバー、前記第1リンク部材、及び前記第2リンク部材が連動して、一対の前記フレームを開くことが可能な、請求項1記載の避雷器コネクタ用着脱工具。
  3. 前記長アームは、一対の前記開閉レバーが開閉する方向と直交する方向に屈折可能な関節部を中間部に有し、
    前記関節部は、一方の前記長アームに対して他方の前記長アームの最大屈折角度を規定するストップ部材を設けている請求項1又は2記載の避雷器コネクタ用着脱工具。
  4. 一対の前記フレームの最大開角を規制する保護機構を更に備える請求項1から3のいずれかに記載の避雷器コネクタ用着脱工具。
  5. 前記第1固定ダイスは、一方の前記フレームと別体で構成し、
    前記第2固定ダイスは、他方の前記フレームと一体で構成している請求項1から4のいずれかに記載の避雷器コネクタ用着脱工具。
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