JP2017117588A - 課電端子アダプタ - Google Patents
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Abstract
【課題】箱形カットアウトに効率よく接続できる課電端子アダプタを提供する。【解決手段】アダプタ10は、第1連結金具1と第2連結金具2を備える。又、アダプタ10は、一対の導電刃3・3と磁石4mを備える。第1連結金具1は、課電端子8と着脱自在に接続できる雄ねじ部1mを有する。第2連結金具2は、第1連結金具1と回動自在に連結している。一対の導電刃3・3は、第2連結金具2の先端部から外周方向に延びる連結板30と、連結板30の末端部から第2連結金具2の軸方向と略平行に延びる一対の端子板31・31を有し、箱形カットアウト4に配置した第1接続端子411及び第2接続端子412に接続できる。磁石4mは、第1連結金具1の側面に固定し、腕金Aに着脱できる。共用操作棒9を用いて、課電端子8及びアダプタ10を腕金Aに仮支持でき、課電端子8に対して、一対の導電刃3・3の傾斜角度を変更できる。【選択図】図2
Description
本発明は、課電端子アダプタに関する。特に、箱形カットアウトに探査信号を課電して配電線の事故点を探査するために、箱形カットアウトに接続する課電端子アダプタであって、箱形カットアウトに効率よく接続できる課電端子アダプタの構造に関する。
一般に、柱上変圧器の近傍には、配電線と柱上変圧器を電気的に接続するカットアウト(ヒューズ筒保持器)を配置している。カットアウトは、内部にヒューズ筒を保持している。そして、過負荷運転となる電流が柱上変圧器に流れた場合には、ヒューズ筒の内部のヒューズが遮断(溶断)されて、変圧器の焼損などを防止している。
ところで、配電線に地絡事故などが発生すると、カットアウトからヒューズ筒を取り外し、探査測定器に設けた課電端子からヒューズ筒の接続端子に探査信号となる直流電流を印加して、事故点を探索することが実施されている。この場合、箱形カットアウトに接続できる課電端子アダプタが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
図7は、箱形カットアウトの構成を示す図であり、図7(A)は、蓋体を閉じた状態を示す箱形カットアウトの側面図、図7(B)は、蓋体を開いた状態を示す箱形カットアウトの側面図、図7(C)は、蓋体を開いた状態を示す箱形カットアウトの斜視図である。
又、図8は、従来技術による箱形カットアウト用の課電端子アダプタの構成を示す正面図である。図9は、従来技術による箱形カットアウト用の課電端子アダプタの使用例を示す正面図であり、課電端子アダプタを箱形カットアウトに接続した状態図である。
なお、本願の図7は、特許文献1の図4に相当し、本願の図8は、特許文献1の図5に相当している。又、本願の図9は、特許文献1の図6に相当している。
図7を参照すると、箱形カットアウト4は、箱状の本体41と平板状の蓋体42を備えている。本体41は、箱状に形成された碍子でその外殻を構成している。蓋体42は、碍子でその外殻を構成している。又、蓋体42は、その下端部をピン41pで本体41と回動自在に連結している。箱形カットアウト4は、支持金具43を利用して、電柱に固定され、水平状態に配置された腕金Aに固定できる(図9参照)。
図7を参照して、蓋体42を一方の方向に回動すると、本体41の開口を閉じることができる。蓋体42を他方の方向に回動すると、本体41の開口を開放できる。蓋体42の上端部には、把持部42aを有している。フック工具を先端部に有する図示しない絶縁操作棒(ホットスティック)を把持部42aに係合して、高所に配置された箱形カットアウト4の蓋体42を開閉できる。
図7を参照すると、本体41は、第1接続端子411と第2接続端子412を内部に配置している。第1接続端子411及び第2接続端子412は、それらの中央にスリットを形成している。第1接続端子411は、外部に延出した一次側電線w1と電気的に接続している。第2接続端子412は、外部に延出した二次側電線w2と電気的に接続している。蓋体42は、ヒューズ筒4fを内部に装着している。
図7を参照して、蓋体42を閉じると、ヒューズ筒4fに設けた第1接触刃41cを第1接続端子411のスリットに挿入でき、一次側電線w1に接続できる。又、蓋体42を閉じると、ヒューズ筒4fに設けた第2接触刃42cを第2接続端子412のスリットに挿入でき、二次側電線w2に接続できる。
図7を参照して、一次側電線w1は、配電線を介して商用電源(図示せず)に接続している。二次側電線w2は、変圧器を介して負荷装置(図示せず)に接続している。そして、ヒューズ筒4fを介して、商用電源と負荷装置が電気的に接続されている。
図7に示した箱形カットアウト4は、ヒューズ筒4fの内部でヒューズ切れが発生すると、ヒューズ筒4fを構成する図示しない移動筒が蓋体42から突出するように構成している。これにより、高所に配置された箱形カットアウト4のヒューズ切れを容易に確認できる。
図8又は図9を参照すると、課電端子8は、棒状に構成している。課電端子8は、箱形カットアウト4用の課電端子アダプタ(以下、アダプタと略称する)5を先端部に着脱自在としている。
図8を参照すると、アダプタ5は、帯状に延びる連結板50と一対の端子板51・51で構成している。連結板50及び一対の端子板51・51は、導電性を有する、例えば銅合金板で構成している。一対の端子板51・51は、連結板50の両端部から連結板50が延びる方向と直交する方向に延びている。又、一対の端子板51・51は、箱形カットアウト4に設けた第1接続端子411及び第2接続端子412に電気的に接続できる。
図8を参照すると、課電端子8は、導電性を有する円柱状の第1接続金具81、円筒状の第2接続金具82、及び、絶縁性を有する長尺の絶縁パイプ83を備えている。第1接続金具81は、課電端子8の先端部に配置されている。第1接続金具81は、雌ねじ部81fを中心部に形成している。一方、アダプタ5は、雌ねじ部81fと螺合できる雄ねじ部5mを連結板50の底部から突出している。これにより、課電端子8は、アダプタ5を着脱自在に接続できる。
図8を参照すると、第2接続金具82は、課電端子8の基端部に配置されている。第2接続金具82は、一対のT字状の係合溝82t・82tを底面から切り欠いている。図9を参照すると、絶縁操作棒である共用操作棒9は、一対のT字状の係合溝82t・82tに嵌合可能な一対のピン(図示せず)を先端部に備えている。
図9に示した共用操作棒9は、用途の異なる先端工具を交換自在に共用できる。又、第2接続金具82には、共用操作棒9の先端部を捩って接続することから、「ツイストロック」と呼ばれている。
図9を参照して、共用操作棒9の先端部に課電端子8を接続すると共に、課電端子8にアダプタ5を接続しておくことで、高所に配置された箱形カットアウト4にアダプタ5を接続できる。
図8又は図9を参照すると、課電端子8は、電気ケーブル8cを更に備えている。電気ケーブル8cの一方の端末は、絶縁パイプ83の内部を挿通して、第1接続金具81に電気的に接続している。電気ケーブル8cの他方の端末は、絶縁パイプ83の基端部から延出しており、図示しない探査測定器に接続できる。
図9に示した状態から、図示しない探査測定器側から、電気ケーブル8cに探査信号となる直流電流を印加することで、アダプタ5を介して第1接続端子411及び第2接続端子412に探査信号が流れ、事故点を探索できる。
図9を参照して、一般に、三相交流の配電線に対応すべく、腕金Aには、三つの箱形カットアウト4を並設配置している。そして、事故点を探査時には、共用操作棒9を用いて、アダプタ5付きの課電端子8を三つの箱形カットアウト4に順次地上から取り付けると、手間が掛かるので、三つのアダプタ5付きの課電端子8を腕金Aに予めセットできる、課電端子仮支持クリートが開示されている(例えば、特許文献2参照)。
図10は、従来技術による課電端子仮支持クリートの構成を示す図であり、図10(A)は、課電端子仮支持クリートの平面図、図10(B)は、課電端子仮支持クリートの正面図である。なお、本願の図10は、特許文献2の図9に相当している。又、従前で使用した符号と同じ符号を有する構成品は、その作用を同じとするので、以下説明を省略することがある。
図10を参照すると、課電端子仮支持クリート(以下、仮支持クリートと略称する)6は、一対の支持アーム61a・61aとクランク状に屈曲したブラケット62で構成している。一対の支持アーム61a・61aは、所定の間隔を設けて対向配置されている。これらの支持アーム61a・61aは、腕金Aに載置できる。又、一対の支持アーム61a・61aは、それらの一方の端部をブラケット62に溶接で接合している。
図10を参照すると、ブラケット62は、第1横設板621、立設板620、及び第2横設板622で構成している。第1横設板621は、所定の間隔を設けて、一対の支持アーム61a・61aの下方に配置されている。そして、第1横設板621は、バイス63を連結している。
図10を参照すると、第1横設板621は、ナット部材62nを底面に固定している。バイス63は、ナット部材62nに螺合する送りねじ63sを備えている。送りねじ63sは、その先端部に円形の押え板630を回転自在に保持している。又、送りねじ63sは、ツイストロック用の接続金具632を基端部に備えている。
図10(B)を参照して、共用操作棒9(図9参照)の先端部に接続金具632を接続し、共用操作棒9をその軸回りに一方の方向に回転すると、押え板630を一対の支持アーム61a・61aに向かって進出できる。そして、一対の支持アーム61a・61aと押え板630とで、腕金Aを挟持できる。
図10(A)を参照すると、第2横設板622は、三つの切り欠き穴62hを切り欠いている。これらの切り欠き穴62hには、課電端子8の絶縁パイプ83を外周方向から導入できる(図8参照)。
図8又は図10(B)を参照すると、絶縁パイプ83には、第1鍔部831を設けている。図10を参照して、第1鍔部831が第2横設板622の上面にスライドするように、絶縁パイプ83を切り欠き穴62hに挿入することで、アダプタ5付きの課電端子8を仮支持クリート6に支持できる。
又、図10(A)を参照すると、立設板620は、三つの課電端子受け金具64を片持ち状に支持している。これらの課電端子受け金具64には、切り欠き穴62hと同軸上に切り欠き穴64hを切り欠いている。これらの切り欠き穴64hには、絶縁パイプ83の中間部を外周方向から導入できる(図8参照)。
図8又は図10(B)を参照すると、絶縁パイプ83には、第2鍔部832及び第3鍔部833を中間部に設けている。図10を参照して、第2鍔部832と第3鍔部833との間の絶縁パイプ83を切り欠き穴64hに挿入することで、第2鍔部832と第3鍔部833で課電端子受け金具64を圧迫できる。そして、アダプタ5付きの課電端子8を仮支持クリート6に確実に支持できる。
図10を参照して、三つのアダプタ5付きの課電端子8を仮支持クリート6にセットし、共用操作棒9を用いて、仮支持クリート6を腕金Aに装着できる。そして、共用操作棒9を用いて、仮支持クリート6から一本ずつアダプタ5付きの課電端子8を取り外し、アダプタ5を各箱形カットアウト4に接続できる(図9参照)。
しかし、三つのアダプタ5付きの課電端子8を仮支持クリート6にセットした状態では、仮支持クリート6は相当の重量になる。したがって、共用操作棒9を用いて、高所に配置された腕金Aに仮支持クリート6を装着するためには、作業員に与える負荷が大きかった。このようなことから、事故点探査までの準備に時間と労力を要していた。
又、図9に示すように、箱形カットアウト4は、腕金Aに対して傾斜状態で配置されている。したがって、アダプタ5を箱形カットアウト4に接続するためには、共用操作棒9の挿入方向が規定されていた。このため、共用操作棒9が図示しない電柱又は柱上変圧器に阻害されて、アダプタ5を箱形カットアウト4に接続することが容易でないという問題があった。
箱形カットアウトに課電端子を効率よく接続するために、共用操作棒9が延びる方向に対して、箱形カットアウト4の挿入方向が可変自在な箱形カットアウト用の課電端子アダプタが求められていた。
以上のことから、箱形カットアウトに探査信号を課電して配電線の事故点を探査するために、箱形カットアウトに接続する課電端子アダプタであって、課電端子仮支持クリートを用いることなく、箱形カットアウトに効率よく接続できる課電端子アダプタが求められていた。そして、以上のことが本発明の課題といってよい。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、箱形カットアウトに探査信号を課電して配電線の事故点を探査するために、箱形カットアウトに接続する課電端子アダプタであって、課電端子仮支持クリートを用いることなく、箱形カットアウトに効率よく接続できる課電端子アダプタを提供することを目的とする。
本発明者は、課電端子アダプタに磁石を設けて腕金に仮支持すると共に、課電端子アダプタを角度調整自在に構成することで、課電端子アダプタを箱形カットアウトに効率よく接続できることを見出し、これに基づいて、以下のような新たな課電端子アダプタを発明するに至った。
(1)本発明による課電端子アダプタは、箱形カットアウトに探査信号を課電して配電線の事故点を探査するために、用途の異なる先端工具を共用できる共用操作棒の先端部に着脱自在に接続できる課電端子の先端部に着脱自在な課電端子アダプタであって、前記課電端子の先端部に形成した雌ねじ部と螺合自在な雄ねじ部を基端部から突出した棒状の第1連結金具と、基端部が前記第1連結金具の先端部と回動自在に連結した棒状の第2連結金具と、前記第2連結金具の先端部から外周方向に相反する向きに延びる帯状の連結板、及び、この連結板の末端部から連続して、前記第2連結金具の軸方向と略平行に延びた一対の端子板を有し、前記箱形カットアウトに配置した第1接続端子及び第2接続端子に接続自在な一対の帯板状の導電刃と、一片を前記第1連結金具の側面に固定し、他片を前記第1連結金具の外周方向に延出し、水平方向に配置された腕金に着脱自在なL字状の磁石と、を備えている。
(2)一方の前記導電刃は、前記磁石の他片と対向配置された弾性部材を前記連結板の基端部に備えていることが好ましい。
(3)前記第1連結金具は、二山クレビス形の第1支持部を先端部に有し、前記第2連結金具は、前記第1支持部に嵌合する一山クレビス形の第2支持部を基端部に有し、前記第1支持部は、連結ピンが圧入される第1貫通穴を有し、前記第2支持部は、前記連結ピンが挿入される第2貫通穴を有していることが好ましい。
(4)前記磁石は、ネオジム磁石からなることが好ましい。
本発明による課電端子アダプタは、課電端子に接続自在な第1連結金具、第1連結金具と回動自在に連結した第2連結金具、第2連結金具の先端部に固定し、箱形カットアウトに接続自在な一対の導電刃、及び、第1連結金具の側面に固定し、腕金に着脱自在な磁石を備えているので、共用操作棒を用いて、課電端子及び課電端子アダプタを腕金に仮支持でき、課電端子に対して、一対の導電刃の傾斜角度を変更できる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
[課電端子アダプタの構成]
最初に、本発明の一実施形態による課電端子アダプタの構成を説明する。
[課電端子アダプタの構成]
最初に、本発明の一実施形態による課電端子アダプタの構成を説明する。
図1は、本発明の一実施形態による課電端子アダプタの構成を示す図であり、図1(A)は、課電端子アダプタの正面図、図1(B)は、課電端子アダプタの右側面図である。図2は、前記実施形態による課電端子アダプタの構成を示す正面図であり、課電端子アダプタを腕金に仮支持した状態図である。
図3は、前記実施形態による課電端子アダプタの構成を示す左側面図であり、三つの課電端子アダプタを腕金に仮支持した状態図である。図4は、前記実施形態による課電端子アダプタの使用例を示す正面図であり、課電端子アダプタを箱形カットアウトに接続する前の状態図である。
図5は、共用操作棒の一例による構成を示す正面図である。図6は、共用操作棒の先端部に設けた工具部を拡大した斜視図である。なお、従来技術で使用した符号と同じ符号を有する構成品は、その作用を同じとするので、以下説明を省略することがある。
(共用操作棒の構成)
本発明の一実施形態による課電端子アダプタの構成を説明するに先立ち、前記実施形態による箱形カットアウト用課電端子を接続自在な共用操作棒の構成を説明する。
本発明の一実施形態による課電端子アダプタの構成を説明するに先立ち、前記実施形態による箱形カットアウト用課電端子を接続自在な共用操作棒の構成を説明する。
図5又は図6を参照すると、共用操作棒9は、工具部91、柄部92、及び把持部93を備えている。工具部91は、第2接続金具82(図8参照)を着脱自在となっている。把持部93は、作業員が把持し易いように滑り止めが施されている。柄部92は、工具部91と把持部93とを連結し、絶縁性を有する長尺の管体からなっている。
図5を参照すると、柄部92の中間部には、円錐体状の水切り鍔9aを取り付けている。水切り鍔9aは、工具部91から進出する雨水を堰き止めることができる。又、柄部92と把持部93との接続部には、円錐体状の限界鍔9bを取り付けている。限界鍔9bの取付け位置は、絶縁性を考慮して安全に作業できる限界を示している。
図6を参照すると、工具部91は、円筒状の軸部91aと一対のピン91b・91bを備えている。又、工具部91は、プッシュロッド91cとプッシュリング91dを備えている。
図6を参照すると、軸部91aは、柄部92の軸方向に突出している。一対のピン91b・91bは、相反する向きに軸部91aの外周から突出している。プッシュロッド91cは、軸部91aの先端面から突出するように、工具部91に内蔵された圧縮コイルばね(図示せず)によって、力を付勢されている。プッシュリング91dは、軸部91aの下方に配置されている。プッシュリング91dは、図示しない圧縮コイルばねによって、軸部91aに向かう力を付勢されている。
(全体構成)
次に、本発明の一実施形態による課電端子アダプタの全体構成を説明する。図1から図4を参照すると、本発明の一実施形態による課電端子アダプタ(以下、アダプタと略称する)10は、棒状の第1連結金具1と棒状の第2連結金具2を備えている。又、アダプタ10は、一対の帯板状の導電刃3・3とL字状の磁石4mを備えている。
次に、本発明の一実施形態による課電端子アダプタの全体構成を説明する。図1から図4を参照すると、本発明の一実施形態による課電端子アダプタ(以下、アダプタと略称する)10は、棒状の第1連結金具1と棒状の第2連結金具2を備えている。又、アダプタ10は、一対の帯板状の導電刃3・3とL字状の磁石4mを備えている。
図1から図3を参照すると、第1連結金具1は、雄ねじ部1mを基端部から突出している(図1参照)。雄ねじ部1mは、課電端子8の先端部に形成した雌ねじ部81fと螺合できる(図3参照)。第2連結金具2は、その基端部が第1連結金具1の先端部と回動自在に連結している。
図1又は図2を参照すると、一対の導電刃3・3は、帯状に延びる連結板30と一対の端子板31・31で構成している。連結板30は、第2連結金具2の先端部から外周方向に相反する向きに延びている。一対の端子板31・31は、連結板30の末端部から連続して、第2連結金具2の軸方向と略平行に延びている。
図1又は図2を参照すると、一対の導電刃3・3は、これらの板厚面が対向配置されている。そして、一対の導電刃3・3は、箱形カットアウト4に配置した第1接続端子411及び第2接続端子412に接続できる(図7(C)参照)。
図1又は図2を参照すると、一方の導電刃3は、帯状に形成したゴムなどの弾性部材3gを連結板30の基端部に備えている。弾性部材3gは、磁石4mの他片42mと対向配置されている。
図1又は図2を参照すると、磁石4mは、その一片41mを第1連結金具1の側面に固定している。又、磁石4mは、その他片42mを第1連結金具1の外周方向に延出している。
図1又は図2を参照して、磁石4mを水平方向に配置された腕金Aに近づけて、磁石4mを腕金Aの側面及び下面に吸着できる(図2又は図3参照)。一方、磁石4mの吸着力より強い力で磁石4mを引っ張ることで、磁石4mを腕金Aから取り外すことができる。磁石4mは、例えば、ネオジム磁石からなることが好ましい。
図1から図4を参照すると、実施形態によるアダプタ10は、課電端子8に接続自在な第1連結金具1、第1連結金具1と回動自在に連結した第2連結金具2、第2連結金具2の先端部に固定し、箱形カットアウト4に接続自在な一対の導電刃3・3、及び、第1連結金具1の側面に固定し、腕金Aに着脱自在な磁石4mを備えているので、課電端子8及びアダプタ10を腕金Aに仮支持でき、課電端子8に対して、一対の導電刃3・3の傾斜角度を変更できる。
(第1連結金具及び第2連結金具の構成)
次に、実施形態による第1連結金具1及び第2連結金具2の構成を説明する。図1から図3を参照すると、第1連結金具1は、二山クレビス形の第1支持部11を先端部に有している。一方、第2連結金具2は、一山クレビス形の第2支持部21を基端部に有している。第2支持部21は、第1支持部11に嵌合できる。
次に、実施形態による第1連結金具1及び第2連結金具2の構成を説明する。図1から図3を参照すると、第1連結金具1は、二山クレビス形の第1支持部11を先端部に有している。一方、第2連結金具2は、一山クレビス形の第2支持部21を基端部に有している。第2支持部21は、第1支持部11に嵌合できる。
図1から図3を参照すると、第1支持部11は、連結ピン1pが圧入される第1貫通穴11hを有している。一方、第2支持部21は、連結ピン1pが挿入される第2貫通穴21hを有している。第1貫通穴11hと第2貫通穴21hを一致させて、連結ピン1pを第1貫通穴11hに圧入することで、第1連結金具1に対して第2連結金具2を回動自在に連結できる。
図1から図3を参照すると、第1連結金具1は、導電性を有する金属体で構成している。同様に、第2連結金具2は、導電性を有する金属体で構成している。雄ねじ部1mを課電端子8の雌ねじ部81fに螺合することで(図8参照)、第1連結金具1及び第2連結金具2を電気ケーブル8cに電気的に接続できる。
(導電刃の構成)
次に、実施形態による一対の導電刃3・3の構成を説明する。図1から図3を参照すると、一対の導電刃3・3は、帯状に延びる連結板30と一対の端子板31・31で構成している。連結板30及び一対の端子板31・31は、導電性を有する、例えば銅合金板で構成している。
次に、実施形態による一対の導電刃3・3の構成を説明する。図1から図3を参照すると、一対の導電刃3・3は、帯状に延びる連結板30と一対の端子板31・31で構成している。連結板30及び一対の端子板31・31は、導電性を有する、例えば銅合金板で構成している。
図1から図3を参照すると、連結板30は、その中央部が第2連結金具2の先端部に溶接されている。一対の端子板31・31は、連結板30の両端部から連結板50が延びる方向と直交する方向に延びている。又、一対の端子板31・31は、箱形カットアウト4に配置した第1接続端子411及び第2接続端子412に電気的に接続できる(図7(C)参照)。
図2又は図3を参照すると、電気ケーブル8cの一方の端末は、絶縁パイプ83の内部を挿通して、第1連結金具1及び第2連結金具2を介して、一対の導電刃3・3と電気的に接続している。電気ケーブル8cの他方の端末は、絶縁パイプ83の基端部から延出しており、図示しない探査測定器に接続できる。
図4に示した状態から、図示しない探査測定器側から、電気ケーブル8cに探査信号となる直流電流を印加することで、一対の導電刃3・3を介して第1接続端子411及び第2接続端子412に探査信号が流れ(図7(C)参照)、事故点を探索できる。
(第2接続金具の構成)
次に、実施形態による第2接続金具82の構成を補足説明する。図2又は図3を参照すると、第2接続金具82は、軸穴82aと一組のT字状の係合溝82t・82tを有している。軸穴82aは、第2接続金具82の底面から開口している。そして、軸穴82aには、共用操作棒9の軸部91aを嵌合できる(図5又は図6参照)。
次に、実施形態による第2接続金具82の構成を補足説明する。図2又は図3を参照すると、第2接続金具82は、軸穴82aと一組のT字状の係合溝82t・82tを有している。軸穴82aは、第2接続金具82の底面から開口している。そして、軸穴82aには、共用操作棒9の軸部91aを嵌合できる(図5又は図6参照)。
図2又は図3を参照すると、一組の係合溝82t・82tは、第2接続金具82の外周に形成している。図6を参照して、軸部91aを軸穴82aに挿入し、一対のピン91b・91bを軸穴82aの周方向に回動することで、一対のピン91b・91bを係合溝82t・82tに係合できる。更に、軸穴82aの内部では、プッシュロッド91c(図6参照)が軸穴82aの内上壁を押圧しているので、共用操作棒9を第2接続金具82に確実に係合できる。
[課電端子アダプタの作用]
次に、実施形態によるアダプタ10の操作方法を説明しながら、アダプタ10の作用及び効果を説明する。
次に、実施形態によるアダプタ10の操作方法を説明しながら、アダプタ10の作用及び効果を説明する。
図1から図3を参照して、最初に、課電端子8の先端部にアダプタ10を接続しておく。次に、図4を参照して、共用操作棒9の軸部91aを課電端子8の第2接続金具82に接続しておく。
次に、図4を参照して、共用操作棒9を操作して、磁石4mを腕金Aに近づけることで、磁石4mを腕金Aの側面及び下面に吸着できる(図2又は図3参照)。つまり、アダプタ10付き課電端子8を腕金Aに仮支持できる。図3に示すように、三つのアダプタ10付き課電端子8を腕金Aに仮支持することもできる。
図2又は図3に示した状態から、課電端子8に共用操作棒9を接続し、磁石4mの吸着力より強い力で磁石4mを引っ張ることで、磁石4mを腕金Aから取り外すことができる。この場合、一方の導電刃3は、弾性部材3gを基端部に備えているので、導電刃3又は腕金Aの損傷を防止できる。
又、図2を参照して、磁石4mを腕金Aから取り外す場合には、磁石4mが腕金Aに強力に吸着していても、磁石4mの他片42mの端縁を支点に、共用操作棒9を回動することで、「テコの原理」で磁石4mを腕金Aから取り外すことができる。この場合、図4に示すように、腕金Aから遠ざかる方向にアダプタ10を屈曲させておくことで、アダプタ10に阻止されることなく、磁石4mを回動できる。
図3に示した状態から、アダプタ10付き課電端子8を腕金Aから取り外し、共用操作棒9を操作して、アダプタ10に設けた一対の導電刃3・3を箱形カットアウト4に設けた第1接続端子411及び第2接続端子412に接続できる(図7(C)又は図4参照)。
図4に示すように、共用操作棒9が延びる方向に対して、一対の導電刃3・3が延在する方向を所定の傾斜角度に配置できるので、電柱又は柱上変圧器(いずれも図示せず)に共用操作棒9が干渉することなく、一対の導電刃3・3を箱形カットアウト4に接続できる。
このように、実施形態によるアダプタ10は、課電端子仮支持クリートを用いることなく、複数の箱形カットアウト4に効率よく接続できる。
本発明による課電端子アダプタは、次のような効果が期待される。
(1)事故点の探査作業が容易になる。
(2)停電時間を短縮できる。
(3)作業者の体力的負担を軽減できる。
(1)事故点の探査作業が容易になる。
(2)停電時間を短縮できる。
(3)作業者の体力的負担を軽減できる。
本発明は、箱形カットアウトに接続できる事故点探査用の課電端子アダプタを開示したが、本発明の課電端子アダプタは、配電線を接地する接地短絡器具として応用することが期待される。
1 第1連結金具
1m 雄ねじ部
2 第2連結金具
3・3 一対の導電刃
4 箱形カットアウト
4m 磁石
8 課電端子
9 共用操作棒
10 アダプタ(課電端子アダプタ)
30 連結板
31・31 一対の端子板
411 第1接続端子
412 第2接続端子
A 腕金
1m 雄ねじ部
2 第2連結金具
3・3 一対の導電刃
4 箱形カットアウト
4m 磁石
8 課電端子
9 共用操作棒
10 アダプタ(課電端子アダプタ)
30 連結板
31・31 一対の端子板
411 第1接続端子
412 第2接続端子
A 腕金
Claims (4)
- 箱形カットアウトに探査信号を課電して配電線の事故点を探査するために、用途の異なる先端工具を共用できる共用操作棒の先端部に着脱自在に接続できる課電端子の先端部に着脱自在な課電端子アダプタであって、
前記課電端子の先端部に形成した雌ねじ部と螺合自在な雄ねじ部を基端部から突出した棒状の第1連結金具と、
基端部が前記第1連結金具の先端部と回動自在に連結した棒状の第2連結金具と、
前記第2連結金具の先端部から外周方向に相反する向きに延びる帯状の連結板、及び、この連結板の末端部から連続して、前記第2連結金具の軸方向と略平行に延びた一対の端子板を有し、前記箱形カットアウトに配置した第1接続端子及び第2接続端子に接続自在な一対の帯板状の導電刃と、
一片を前記第1連結金具の側面に固定し、他片を前記第1連結金具の外周方向に延出し、水平方向に配置された腕金に着脱自在なL字状の磁石と、を備えている、課電端子アダプタ。 - 一方の前記導電刃は、前記磁石の他片と対向配置された弾性部材を前記連結板の基端部に備えている、請求項1記載の課電端子アダプタ。
- 前記第1連結金具は、二山クレビス形の第1支持部を先端部に有し、
前記第2連結金具は、前記第1支持部に嵌合する一山クレビス形の第2支持部を基端部に有し、
前記第1支持部は、連結ピンが圧入される第1貫通穴を有し、
前記第2支持部は、前記連結ピンが挿入される第2貫通穴を有している、請求項1又は2記載の課電端子アダプタ。 - 前記磁石は、ネオジム磁石からなる請求項1から3のいずれかに記載の課電端子アダプタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015250094A JP2017117588A (ja) | 2015-12-22 | 2015-12-22 | 課電端子アダプタ |
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JP2015250094A JP2017117588A (ja) | 2015-12-22 | 2015-12-22 | 課電端子アダプタ |
Publications (1)
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Family
ID=59231991
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JP2015250094A Pending JP2017117588A (ja) | 2015-12-22 | 2015-12-22 | 課電端子アダプタ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2017117588A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109216968A (zh) * | 2018-10-11 | 2019-01-15 | 广东电网有限责任公司 | 一种可调角度的接地线夹 |
JP2019139941A (ja) * | 2018-02-09 | 2019-08-22 | 中国電力株式会社 | 課電端子 |
GB2616839A (en) * | 2022-03-17 | 2023-09-27 | Network Rail | Earth clamp for ole structures |
-
2015
- 2015-12-22 JP JP2015250094A patent/JP2017117588A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019139941A (ja) * | 2018-02-09 | 2019-08-22 | 中国電力株式会社 | 課電端子 |
JP7112665B2 (ja) | 2018-02-09 | 2022-08-04 | 中国電力株式会社 | 課電端子 |
CN109216968A (zh) * | 2018-10-11 | 2019-01-15 | 广东电网有限责任公司 | 一种可调角度的接地线夹 |
CN109216968B (zh) * | 2018-10-11 | 2023-11-07 | 广东电网有限责任公司 | 一种可调角度的接地线夹 |
GB2616839A (en) * | 2022-03-17 | 2023-09-27 | Network Rail | Earth clamp for ole structures |
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