JP5305860B2 - 膨張弁機構及びそれを搭載した空気調和装置 - Google Patents

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Description

本発明は、流体を減圧して膨張させる膨張弁機構及びそれを搭載した空気調和装置に関し、特に蒸気圧縮式ヒートポンプ型空調機に好適な膨張弁機構及びそれを備えた空気調和装置に関するものである。
膨張弁機構としては、オリフィス(堰)やキャピラリチューブ(毛細管)からなる固定絞り機構と、電子制御式膨張弁からなる可変絞り機構と、が従来から知られている。このような膨張弁機構は、冷凍サイクルを用いて暖房運転(いわゆる「ヒートポンプ運転」)を実行する空気調和装置等の冷凍サイクル装置の構成要素として適用されている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載の冷凍サイクル装置は、圧縮機の下流に四方切替弁を設置し、冷房時においては、高圧高温冷媒を室外側熱交換器に供給した後、低圧で開通する定差圧弁及びオリフィスを経由して室内側熱交換器に流し込み、さらに、圧力が高い場合には、低圧で開通する定差圧弁及びオリフィスと高圧で開通する定差圧弁及びオリフィスとの両方を経由した後、室内側熱交換器をバイパスするものである。一方、この冷凍サイクル装置は、暖房時においては、高圧高温冷媒を室内側熱交換器に供給した後、高圧で開通する定差圧弁及びオリフィスに流し込むものである。したがって、暖房性能を得ることができるとしている。
特開2002−106994号公報(第4−5頁、第1図)
オリフィスやキャピラリチューブからなる固定絞り機構を搭載した冷凍サイクル装置では、高圧高温冷媒が固定絞り機構のみに流入するため、流量制御ができないという問題があった。また、電子制御式膨張弁からなる可変絞り機構を搭載した冷凍サイクル装置では、細かい流量制御によって省エネ性を向上させることができる反面、構成する部品点数が多くなってしまうため、製造に要するコストが高くなってしまうという問題があった。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたもので、構成を複雑化することなく、安価に製造することが可能な膨張弁機構及びそれを備えた冷凍サイクル装置を提供することを目的としている。
本発明に係る膨張弁機構は、第1流体入口と、第1流体入口とは別に形成されている第2流体入口と、第1流体入口から流入した流体を通す第1流路と、第2流体入口から流入した流体を通す第2流路と、第1流路及び第2流路に共通して連通している流体出口と、流体出口から流出した流体を第1流路に戻す第1分岐流路と、流体出口から流出した流体を第2流路に戻す第2分岐流路と、第1分岐流路に設けられ、流体出口から流出した流体の流れを第1流路の方向のみに許容する第1逆止弁と、第2分岐流路に設けられ、流体出口から流出した流体の流れを第2流路の方向のみに許容する第2逆止弁と、第1流路に配置され、第1流体入口から流入した流体を通す貫通穴が形成されている第1弁座と、第1弁座の貫通穴に挿通可能に配置され、第1弁座との距離に応じて貫通穴の流路面積を変化させて流体流量を調整可能にしている第1弁体と、第2流路に配置され、第2流体入口から流入した流体を通す貫通穴が形成されている第2弁座と、第2弁座の貫通穴に挿通可能に配置され、第2弁座との距離に応じて貫通穴の流路面積を変化させて流体流量を調整可能にしている第2弁体と、第1弁体と第2弁体との間に配置され、一方の弁体の移動に応じて他方の弁体を押圧する付勢手段と、第1分岐流路であって第1逆止弁の上流側に設けられ、第1分岐流路に流入した流体を減圧させる第1毛細管と、第2分岐流路であって第2逆止弁の上流側に設けられ、第2分岐流路に流入した流体を減圧させる第2毛細管と、を有し、流体出口は、第1弁体側から流体が流入すると第2毛細管及び第2逆止弁を介して第2分岐流路に流体を流し、第2弁体側から流体が流入すると第1毛細管及び第1逆止弁を介して第1分岐流路に流体を流すことができるように、第1弁体と第2弁体との間に設けられ、第1流体入口から流入した流体の流量を、第1弁体で調整するとともに第毛細管で減圧させ、第2流体入口から流入した流体の流量を、第2弁体で調整するとともに第毛細管で減圧させることを特徴とする。
本発明に係る空気調和装置は、圧縮機と、室外側熱交換器と、上記の膨張弁機構と、室内側熱交換器と、を冷媒配管で直列に接続したことを特徴とする。
本発明に係る膨張弁機構によれば、構成を複雑化することなく流入する流体の圧力に応じた流量調整が双方向の流れに対して実現することができるとともに、構成を複雑化する必要がないので安価に製造することが可能となる。
本発明に係る空気調和装置によれば、冷凍サイクルの負荷状態に応じた冷媒流量調整が実現できる。また、搭載している膨張弁機構は、簡素な構成となっているので、製造コストを低価格に抑えることができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る膨張弁機構100の概略構成を示す縦断面図である。図1に基づいて、膨張弁機構100の構成及び動作について説明する。なお、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、図1を含め、以下の図面において、同一の符号を付したものは、同一又はこれに相当するものであり、このことは明細書の全文において共通することとする。
この実施の形態1に係る膨張弁機構100は、冷媒等の流体を減圧して膨張させる機能を有しているものである。図1に示すように、膨張弁機構100は、2つの流体入口(第1流体入口111、第2流体入口121)と、2つの流体流路(第1流路112、第2流路122)と、2つの分岐流路(第1分岐流路113、第2分岐流路123)と、2つの弁座(第1弁座114、第2弁座124)と、2つの弁体(第1弁体115、第2弁体125)と、付勢手段であるバネ131と、流体出口132と、2つの逆止弁(第1逆止弁116、第2逆止弁126)と、を有している。
第1流体入口111は、流体が流入する際の入口となるものである。第2流体入口121は、第1流体入口111とは別に設けられており、流体が流入する際の入口となるものである。第1流路112は、第1流体入口111から流入する流体を通すものである。第2流路122は、第2流体入口121から流入する流体を通すものである。第1流路112と第2流路122とは、バネ131の設置位置で連通するようになっている。第1分岐流路113は、第1流路112を分岐し、流体出口132から流出した流体を第1流路112に戻すものである。第2分岐流路123は、第2流路122を分岐し、流体出口132から流出した流体を第2流体入口121に戻すものである。
第1弁座114は、第1流路112に配置されており、流体を通すことができるとともに、第1弁体115が挿通可能な貫通穴が形成されている。第1弁体115は、ニードル形状となっており、第1弁座114との距離に応じて移動し、流体流量を変化させるものである。つまり、第1弁座114及び第1弁体115によって、第1流路112を流れる流体の流量を調整可能になっている。具体的には、第1弁体115が移動すると、第1弁体115のニードル部分が第1弁座114の貫通穴の流路面積を変更することになり、これによって流体流量を調節している。
第2弁座124は、第2流路122に配置されており、流体を通すことができるとともに、第2弁体125が挿通可能な貫通穴が形成されている。第2弁体125は、ニードル形状となっており、第2弁座124との距離に応じて移動し、流体流量を変化させるものである。つまり、第2弁座124及び第2弁体125によって、第2流路122を流れる流体の流量を調整可能になっている。具体的には、第2弁体125が移動すると、第2弁体125のニードル部分が第2弁座124の貫通穴の流路面積を変更することになり、これによって流体流量を調節している。
バネ131は、第1弁体115と第2弁体125との間に配置され、第1弁体115及び第2弁体125を付勢することで押圧支持するものである。つまり、バネ131は、一方の弁体の移動に応じて他方の弁体を押圧するようになっている。流体出口132は、第1弁座114と第2弁座124との間、つまりバネ131の配置位置で第1流路112及び第2流路122に共通して連通し、第1流路112又は第2流路122を通った流体の出口となるものである。この流体出口132は、第1毛細管117と第1逆止弁116とを介して第1分岐流路113と連通し、また第2毛細管127と第2逆止弁126とを介して第2分岐流路123と連通している。
第1逆止弁116は、第1分岐流路113に設置され、流体の流れを一方にのみ許容、つまり第1流体入口111から流入する流体が第1分岐流路113に流出しないようにするものである。第2逆止弁126は、第2分岐流路123に設置され、流体の流れを一方にのみ許容、つまり第2流体入口121から流入する流体が第2分岐流路123に流出しないようにするものである。第1毛細管117及び第2毛細管127は、通った流体を減圧するものである。
ここで、膨張弁機構100の動作について説明する。
まず、第1流体入口111から流体が流入した場合について説明する。第1流体入口111から流入した流体は、第1逆止弁116の作用により第1分岐流路113の方向には流れず、第1流路112の方向のみに流れる。そうすると、第1弁体115、及び、第1弁体115にバネ131を介して連接する第2弁体125は、流体の圧力により図1における左向きの力を受ける。この左向きの力により、第2弁体125は、第2弁座124に突き当たり、位置が固定される。一方、バネ131には、第1弁体115に対し、図1における右向きの力が発生する。したがって、第1弁体115は、流体の圧力による左向きの力とバネ131による右向きの力とがバランスする位置に留まることになる。
第1弁体115は、上述したようにニードル形状をしているので、第1弁座114の流路面積は、第1弁体115の留まる位置により変化することになる。したがって、第1流路112を通った流体は、第1弁座114を通過する際に減圧されることになるが、その減圧量は、第1弁体115の留まる位置により変化、すなわち流入する流体の圧力によって変化することになる。そして、第1弁座114を通過することにより減圧された流体は、第2弁座124が第2弁体125により閉塞されているため、流体出口132のみから流出する。
流体出口132から流出した流体は、第1逆止弁116の作用により第1毛細管117の方向には流れることができず、第2毛細管127のみに流入し、第2毛細管127によりさらに減圧される。第2毛細管127の通過によりさらに減圧された流体は、第2逆止弁126、及び、第2分岐流路123を通過し、第2流路122に至る。第2流路122に至った流体は、第2弁座124が第2弁体125により閉塞されているため、第2流体入口121から流出することになる。
次に、第2流体入口121から流体が流入した場合について説明する。第2流体入口121から流入した流体は、第2逆止弁126の作用により第2分岐流路123の方向には流れず、第2流路122の方向のみに流れる。そうすると、第2弁体125、及び、第2弁体125にバネ131を介して連接する第1弁体115は、流体の圧力により図1における右向きの力を受ける。この右向きの力により、第1弁体115は、第1弁座114に突き当たり、位置が固定される。一方、バネ131には、第2弁体125に対し、図1における左向きの力が発生する。したがって、第2弁体125は、流体の圧力による右向きの力とバネ131による左向きの力とがバランスする位置に留まることになる。
第2弁体125は、上述したようにニードル形状をしているので、第2弁座124の流路面積は、第2弁体125の留まる位置により変化することになる。したがって、第2流路122を通った流体は、第2弁座124を通過する際に減圧されることになるが、その減圧量は、第2弁体125の留まる位置により変化、すなわち流入する流体の圧力によって変化することになる。そして、第2弁座124を通過することにより減圧された流体は、第1弁座114が第1弁体115により閉塞されているため、流体出口132のみから流出する。
流体出口132から流出した流体は、第2逆止弁126の作用により第2毛細管127の方向には流れることができず、第1毛細管117のみに流入し、第1毛細管117によりさらに減圧される。第1毛細管117の通過によりさらに減圧された流体は、第1逆止弁116、及び、第1分岐流路113を通過し、第1流路112に至る。第1流路112に至った流体は、第1弁座114が第1弁体115により閉塞されているため、第1流体入口111から流出することになる。
以上のように、膨張弁機構100では、膨張弁機構100に流入する流体の圧力に応じて、膨張弁機構100による減圧量が変化するように構成したので、膨張弁機構100が搭載される冷凍サイクルの負荷状態に応じた冷媒流量調整が実現できる。このため、冷凍サイクルの高負荷条件における高圧圧力の過昇、高負荷条件における冷媒流量不足による能力低下、及び、低負荷条件における液圧縮による省エネ性の悪化を、効果的に防止することができる。また、膨張弁機構100は、電磁機構を使用せず、機械部品のみで構成するようにしているため、製造コストを低価格に抑えることができる。さらに、流体の双方向の流れに対応可能にしているため、実施の形態2で説明するヒートポンプ式の空気調和装置に好適なものとなる。
加えて、膨張弁機構100は、構成を複雑化することなく、安価に製造することができ、流体の双方向の流れに対応可能にしているため、冷房運転と暖房運転とを適宜切り替えながら実行することができる各種冷暖房機器や冷凍加熱機器等の空気調和装置に設置されるものとして広く利用することができる。また、膨張弁機構100は、流入する流体の圧力に応じて流量調整が可能になることからも、空気調和装置に設置されるものとして広く利用することができる。
なお、第1毛細管117及び第2毛細管127は、膨張弁機構100を説明するための便宜上の称呼であって、それぞれの流量は適宜選定することができるものであり、これに限定するものではなく、たとえばオリフィスや減圧することのない通常配管であってもよい。また、第1流路112及び第2流路121は、膨張弁機構100を説明するための便宜上の称呼であって、それぞれの流量は適宜選定することができるものであり、これに限定するものではなく、たとえば途中にオリフィスを設けてもよいし、毛細管であってもよい。
実施の形態2.
図2は、実施の形態2に係る空気調和装置200の回路構成を模式的に示す回路図である。図2に基づいて、空気調和装置200の回路構成及び動作について説明する。この実施の形態2に係る空気調和装置200は、流体である冷媒を循環させる冷凍サイクルを利用することで冷房運転又は暖房運転を実行できるヒートポンプ式の空気調和装置であり、実施の形態1に係る膨張弁機構100を冷凍サイクルの構成要素の一つとして搭載しているものである。
図2に示すように、空気調和装置200は、冷媒を圧縮して高温高圧にする圧縮機1と、冷房運転時には凝縮器(又は放熱器)、暖房運転時には蒸発器として機能し、供給された冷媒と外気との間で熱交換をする室外側熱交換器3と、暖房運転時には凝縮器(又は放熱器)、冷房運転時には蒸発器として機能し、供給された冷媒と外気との間で熱交換して空調対象域に供給するための暖房空気あるいは冷房空気を作成する室内側熱交換器5と、圧縮機1によって圧縮された冷媒(以下、「高温冷媒」と称する)を室外側熱交換器3又は室内側熱交換器5の一方に選択的に切り替える四方切替弁2と、供給された冷媒を減圧する膨張弁機構100と、を有している。そして、それらは冷媒を通す冷媒配管6で接続されている。
空気調和装置200の冷房運転時においては、圧縮機1、四方切替弁2、室外側熱交換器3、膨張弁機構100、室内側熱交換器5の順に冷媒が循環するようになっている。一方、空気調和装置200の暖房運転時においては、圧縮機1、四方切替弁2、室内側熱交換器5、膨張弁機構100、室外側熱交換器3の順に冷媒が循環するようになっている。すなわち、空気調和装置200では、四方切替弁2が選択的に冷媒の流れを切り替えることによって、冷房運転又は暖房運転を実行することが可能になっている。なお、膨張弁機構100の第1流体入口111が室内側熱交換器5側に接続され、第2流体入口121が室外側熱交換器3側に接続されるようになっている。
具体的には、空気調和装置200が冷房運転を実行する場合、圧縮機1から吐出した高温冷媒を室外側熱交換器3に供給して凝縮器として機能させ、室内側熱交換器5を蒸発器として機能させる。一方、空気調和装置200が暖房運転を実行する場合、圧縮機1から吐出した高温冷媒を室内側熱交換器5に供給して凝縮器として機能させ、膨張弁機構100において減圧された冷媒(以下、「低温冷媒」と称する)を室外側熱交換器3に供給して蒸発器として機能させる。したがって、膨張弁機構100には、図2において、右方向及び左方向の冷媒の流れが生じることになる。
ここで、空気調和装置200の動作について説明する。まず、暖房運転時の動作について説明する。空気調和装置200が暖房運転を実行する場合、圧縮機1から吐出される高温冷媒が室内側熱交換器5に供給されるように四方切替弁2を切り替える。そして、室内側熱交換器5に供給された冷媒は、室内側熱交換器5に供給される空気により凝縮(又は放熱)し、冷却されることになる。室内側熱交換器5で凝縮されて流出した高圧の冷媒は、膨張弁機構100の第1流体入口111より流入する。膨張弁機構100に流入した冷媒は、第1逆止弁116の作用により第1分岐流路113の方向には流れず、第1流路112の方向のみに流れる。
そうすると、第1弁体115、及び、第1弁体115にバネ131を介して練成する第2弁体125は、冷媒の圧力により図1で説明したような紙面左向きの力を受ける。この左向きの力により、第2弁体125は、第2弁座124に突き当たり、位置が固定される。一方、バネ131には、第1弁体115に対し、図1で説明したような紙面右向きの力が発生する。したがって、第1弁体115は、冷媒の圧力による左向きの力とバネ131による右向きの力とがバランスする位置に留まることになる。
第1弁体115は、実施の形態1で説明したようにニードル形状をしているので、第1弁座114の流路面積は、第1弁体115の留まる位置により変化することになる。したがって、第1流路112を通った冷媒は、第1弁座114を通過する際に減圧されることになるが、その減圧量は、第1弁体115の留まる位置により変化、すなわち流入する冷媒の圧力によって変化することになる。そして、第1弁座114を通過することにより減圧された冷媒は、第2弁座124が第2弁体125により閉塞されているため、流体出口132のみから流出する。
流体出口132から流出した冷媒は、第1逆止弁116の作用により第1毛細管117の方向には流れることができず、第2毛細管127のみに流入し、第2毛細管127によりさらに減圧される。第2毛細管127の通過によりさらに減圧された冷媒は、第2逆止弁126、及び、第2分岐流路123を通過し、第2流路122に至る。第2流路122に至った冷媒は、第2弁座124が第2弁体125により閉塞されているため、第2流体入口121から流出することになる。第2流体入口121を介して膨張弁機構100から流出した冷媒は、室外側熱交換器3に供給されて蒸発し、圧縮機1に再度吸入される。
次に、冷房運転時の動作について説明する。空気調和装置200が冷房運転を実行する場合、圧縮機1から吐出される高温冷媒が室外側熱交換器3に供給されるように四方切替弁2を切り替える。そして、室外側熱交換器3に供給された冷媒は、室外側熱交換器3に供給される空気により凝縮(又は放熱)し、冷却されることになる。室外側熱交換器3で凝縮されて流出した高圧の冷媒は、膨張弁機構100の第2流体入口121より流入する。膨張弁機構100に流入した冷媒は、第2逆止弁126の作用により第2分岐流路123の方向には流れず、第2流路122の方向のみに流れる。
そうすると、第2弁体125、及び、第2弁体125にバネ131を介して練成する第1弁体115は、冷媒の圧力により図1で説明したような紙面右向きの力を受ける。この右向きの力により、第1弁体115は、第1弁座114に突き当たり、位置が固定される。一方、バネ131には、第2弁体125に対し、図1で説明したような紙面左向きの力が発生する。したがって、第2弁体125は、冷媒の圧力による右向きの力とバネ131による左向きの力とがバランスする位置に留まることになる。
第2弁体125は、実施の形態1で説明したようにニードル形状をしているので、第2弁座124の流路面積は、第2弁体125の留まる位置により変化することになる。したがって、第2流路122を通った冷媒は、第2弁座124を通過する際に減圧されることになるが、その減圧量は、第2弁体125の留まる位置により変化、すなわち流入する冷媒の圧力によって変化することになる。そして、第2弁座124を通過することにより減圧された冷媒は、第1弁座114が第1弁体115により閉塞されているため、流体出口132のみから流出する。
流体出口132から流出した冷媒は、第2逆止弁126の作用により第2毛細管127の方向には流れることができず、第1毛細管117のみに流入し、第1毛細管117によりさらに減圧される。第1毛細管117の通過によりさらに減圧された冷媒は、第1逆止弁116、及び、第1分岐流路113を通過し、第1流路112に至る。第1流路112に至った冷媒は、第1弁座114が第1弁体115により閉塞されているため、第1流体入口111から流出することになる。第1流体入口111を介して膨張弁機構100から流出した冷媒は、室内側熱交換器5に供給されて蒸発し、圧縮機1に再度吸入される。
以上のように、空気調和装置200では、膨張弁機構100に流入する冷媒の圧力に応じて、膨張弁機構100による減圧量が変化するように構成したので、冷凍サイクルの負荷状態に応じた冷媒流量調整が実現できる。このため、空気調和装置200の冷凍サイクルの高負荷条件における高圧圧力の過昇、高負荷条件における冷媒流量不足による能力低下、及び、低負荷条件における液圧縮による省エネ性の悪化を、効果的に防止することができる。また、膨張弁機構100は、電磁機構を使用せず、機械部品のみで構成するようにしているため、製造コストを低価格に抑えることができる。さらに、冷媒の双方向の流れに対応可能にしているため、空気調和装置200に好適なものとなる。
実施の形態1に係る膨張弁機構の概略構成を示す縦断面図である。 実施の形態2に係る空気調和装置の回路構成を模式的に示す回路図である。
符号の説明
1 圧縮機、2 四方切替弁、3 室外側熱交換器、5 室内側熱交換器、6 冷媒配管、100 膨張弁機構、111 第1流体入口、112 第1流路、113 第1分岐流路、114 第1弁座、115 第1弁体、116 第1逆止弁、117 第1毛細管、121 第2流体入口、122 第2流路、123 第2分岐流路、124 第2弁座、125 第2弁体、126 第2逆止弁、127 第2毛細管、131 バネ、132 流体出口、200 空気調和装置。

Claims (4)

  1. 第1流体入口と、
    前記第1流体入口とは別に形成されている第2流体入口と、
    前記第1流体入口から流入した流体を通す第1流路と、
    前記第2流体入口から流入した流体を通す第2流路と、
    前記第1流路及び前記第2流路に共通して連通している流体出口と、
    前記流体出口から流出した流体を前記第1流路に戻す第1分岐流路と、
    前記流体出口から流出した流体を前記第2流路に戻す第2分岐流路と、
    前記第1分岐流路に設けられ、前記流体出口から流出した流体の流れを前記第1流路の方向のみに許容する第1逆止弁と、
    前記第2分岐流路に設けられ、前記流体出口から流出した流体の流れを前記第2流路の方向のみに許容する第2逆止弁と、
    前記第1流路に配置され、前記第1流体入口から流入した流体を通す貫通穴が形成されている第1弁座と、
    前記第1弁座の前記貫通穴に挿通可能に配置され、前記第1弁座との距離に応じて前記貫通穴の流路面積を変化させて流体流量を調整可能にしている第1弁体と、
    前記第2流路に配置され、前記第2流体入口から流入した流体を通す貫通穴が形成されている第2弁座と、
    前記第2弁座の前記貫通穴に挿通可能に配置され、前記第2弁座との距離に応じて前記貫通穴の流路面積を変化させて流体流量を調整可能にしている第2弁体と、
    前記第1弁体と前記第2弁体との間に配置され、一方の弁体の移動に応じて他方の弁体を押圧する付勢手段と、
    前記第1分岐流路であって前記第1逆止弁の上流側に設けられ、前記第1分岐流路に流入した流体を減圧させる第1毛細管と、
    前記第2分岐流路であって前記第2逆止弁の上流側に設けられ、前記第2分岐流路に流入した流体を減圧させる第2毛細管と、
    を有し、
    前記流体出口は、
    前記第1弁体側から流体が流入すると前記第2毛細管及び前記第2逆止弁を介して前記第2分岐流路に流体を流し、前記第2弁体側から流体が流入すると前記第1毛細管及び前記第1逆止弁を介して前記第1分岐流路に流体を流すことができるように、
    前記第1弁体と前記第2弁体との間に設けられ、
    前記第1流体入口から流入した流体の流量を、前記第1弁体で調整するとともに前記第毛細管で減圧させ、
    前記第2流体入口から流入した流体の流量を、前記第2弁体で調整するとともに前記第毛細管で減圧させる
    ことを特徴とする膨張弁機構。
  2. 前記第1弁体及び前記第2弁体をニードル形状としている
    ことを特徴とする請求項1に記載の膨張弁機構。
  3. 前記付勢手段がバネである
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の膨張弁機構。
  4. 圧縮機と、室外側熱交換器と、前記請求項1〜3のいずれか一項に記載の膨張弁機構と、室内側熱交換器と、を冷媒配管で直列に接続した
    ことを特徴とする空気調和装置。
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