JP4901851B2 - 膨張弁機構及びそれを搭載した空気調和装置 - Google Patents

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Description

本発明は、流体を減圧して膨張させる膨張弁機構及びそれを搭載した空気調和装置に関し、特に蒸気圧縮式ヒートポンプ型空調機に好適な膨張弁機構及びそれを備えた空気調和装置に関するものである。
膨張弁機構としては、オリフィス(堰)やキャピラリチューブ(毛細管)からなる固定絞り機構と、電子制御式膨張弁からなる可変絞り機構と、が従来から知られている。このような膨張弁機構は、冷凍サイクルを用いて暖房運転(いわゆる「ヒートポンプ運転」)を実行する空気調和装置等の冷凍サイクル装置の構成要素として適用されている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載の冷凍サイクル装置は、圧縮機の下流に四方弁を設置し、冷房時においては、高圧高温冷媒を外部熱交換器に供給した後、低圧で開通する定差圧弁及びオリフィスを経由して内部熱交換器に流し込み、さらに、圧力が高い場合には、低圧で開通する定差圧弁及びオリフィスと高圧で開通する定差圧弁及びオリフィスとの両方を経由した後、内部熱交換器をバイパスするものである。一方、この冷凍サイクル装置は、暖房時においては、高圧高温冷媒を内部熱交換器に供給した後、高圧で開通する定差圧弁及びオリフィスに流し込むものである。したがって、暖房性能を得ることができるとしている。
特開2002−106994号公報(第4−5頁、第1図)
オリフィスやキャピラリチューブからなる固定絞り機構を搭載した冷凍サイクル装置では、暖房時には、高圧高温冷媒が一方の固定絞り機構のみに流入するため、流量制御ができないという問題があった。また、電子制御式膨張弁からなる可変絞り機構を搭載した冷凍サイクル装置では、細かい流量制御によって省エネ性を向上させることができる反面、構成する部品点数が多くなってしまうため、製造に要するコストが高くなってしまうという問題があった。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたもので、構成を複雑化することなく、安価に製造することが可能な膨張弁機構及びそれを備えた冷凍サイクル装置を提供することを目的としている。
本発明に係る膨張弁機構は、第1流体入口と、前記第1流体入口とは別に形成されている第2流体入口と、前記第1流体入口又は前記第2流体入口から流入した流体を通す流体流路と、前記流体流路に配置され、前記第1流体入口又は前記第2流体入口から流入する流体によって移動可能な可動弁体と、前記可動弁体を付勢する付勢手段と、前記流体流路に連通し、前記第1流体入口又は前記第2流体入口から流入する流体を分岐する複数の分岐流路と、前記流体流路の外側に設けられ、前記複数の分岐流路と連通する合流器と、前記合流器と前記第2流体入口側の前記流体流路とを連通させる毛細管と、を有し、前記可動弁体には、前記第1流体入口又は前記第2流体入口から流入する流体を通す弁体流路と、前記弁体流路に連通する凹部と、が形成されており、前記可動弁体は、前記付勢手段の付勢力以上の流体圧力が加わることで移動し、前記凹部を介して前記弁体流路と前記分岐流路との連通を調整していることを特徴とする。
本発明に係る空気調和装置は、圧縮機と、室外側熱交換器と、上記の膨張弁機構と、室内側熱交換器と、を冷媒配管で直列に接続したことを特徴とする。
本発明に係る膨張弁機構によれば、構成を複雑化することなく流入する流体の圧力に応じた流量調整が双方向の流れに対して実現することができるとともに、構成を複雑化する必要がないので安価に製造することが可能となる。
本発明に係る空気調和装置によれば、冷凍サイクルの負荷状態に応じた冷媒流量調整が実現できる。また、搭載している膨張弁機構は、簡素な構成となっているので、製造コストを低価格に抑えることができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。
実施の形態1.
図1及び図2は、本発明の実施の形態1に係る膨張弁機構100の概略構成を示す縦断面図である。図1及び図2に基づいて、膨張弁機構100の構成及び動作について説明する。図1が第2流体入口111から流体が流入した状態を、図2が第1流体入口116から流体が流入した状態を、それぞれ示している。なお、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、図1を含め、以下の図面において、同一の符号を付したものは、同一又はこれに相当するものであり、このことは明細書の全文において共通することとする。
この実施の形態1に係る膨張弁機構100は、冷媒等の流体を減圧して膨張させる機能を有しているものである。図1に示すように、膨張弁機構100は、2つの流体入口(第1流体入口111、第2流体入口116)と、流体流路120と、可動弁体101と、バネ105と、4つの分岐流路(第3分岐流路112、第4分岐流路113、第2分岐流路117、第1分岐流路118)と、合流器114と、毛細管119と、を有している。
第1流体入口111は、流体が流入する際の入口となるものである。第2流体入口116は、第1流体入口111とは別に設けられており、流体が流入する際の入口となるものである。流体流路120は、第1流体入口111又は第2流体入口116から流入する流体を第1流体入口111又は第2流体入口116まで通すものである。可動弁体101は、流体流路120に配置されており、第1流体入口111から流入する流体の押圧力によって紙面右側に移動するようになっている。可動弁体101の両端面には、膨張弁機構100の内郭と可動弁体101との隙間から流体が流入するのを防ぎ、弁体流路102のみに流体を通過させるパッキン(パッキン103及びパッキン104)が設置されている。
この可動弁体101には、流体を通す弁体流路102が開口形成されている。また、可動弁体101の内部側には、弁体流路102と連通するように凹部121が形成されている。この凹部121の可動弁体101の流体の流れ方向長さは、第3分岐流路112の流体流路120との接続部分から第4分岐流路113の流体流路120との接続部分までの長さよりも長く、第3分岐流路112の流体流路120との接続部分から第2分岐流路117の流体流路120との接続部分までの長さよりも短くなっている。また、凹部121は、可動弁体101の流路方向を軸とした回転移動に対応できるように、可動弁体101に周状に形成しておくことが望ましい。
バネ105は、可動弁体101を付勢する付勢手段として機能し、第2流体入口116側にのみ配置されている。可動弁体101に掛かる流体の圧力がバネ105の付勢力より小さい状態あるいは可動弁体101に流体の圧力が係らない状態では、可動弁体101の凹部121が、第3分岐流路112の流体流路120との接続部分と第2分岐流路117の流体流路120との接続部分の間の位置に留まることになり、流体は流れないようになっている。つまり、膨張弁機構100は、可動弁体101に係る流体圧力によって移動し、流体を通したり、通さなかったりするようになっている。
4つの分岐流路(第3分岐流路112、第4分岐流路113、第2分岐流路117、第1分岐流路118)は、流体流路120から分岐するように可動弁体101の流体の流れ方向長さの範囲内に設けられている。4つの分岐流路は、第1流体入口111側から、第1分岐流路118、第2分岐流路117、第3分岐流路112、第4分岐流路113の順で配置されている。第3分岐流路112及び第4分岐流路113は、第1流体入口111から流入し、弁体流路102を通ってきた流体を1つ又は2つに分岐する。つまり、第3分岐流路112及び第4分岐流路113は、可動弁体101の移動に伴って移動する凹部121を介していずれか又は双方が弁体流路102と連通し、弁体流路102を通ってきた流体を1つ又は2つに分岐するようになっている。
一方、第2分岐流路117及び第1分岐流路118は、第2流体入口116から流入し、合流器114を通ってきた流体を1つ又は2つに分岐する。つまり、第2分岐流路117及び第1分岐流路118は、可動弁体101の移動に伴って移動する凹部121を介していずれか又は双方が弁体流路102と連通し、合流器114を通ってきた流体を1つ又は2つに分岐するようになっている。合流器114は、流体流路120の外側に設けられ、4つの分岐流路と連通するように形成されている。毛細管119は、合流器114と第2流体入口116側の流体流路120とを連通させるものである。
ここで、膨張弁機構100の動作について説明する。
まず、第1流体入口111から流体が流入した場合について説明する。第1流体入口111から流入した流体は、流体流路120を通って、可動弁体101の弁体流路102のみを流れる(図1で示す矢印)。弁体流路102は第1流体入口111よりも十分に流路面積が小さく、可動弁体101は流体の圧力により紙面右向きの力を受ける。この右向きの力により、可動弁体101は、紙面右側に移動するがバネ105による紙面左向きの力と釣り合った位置で停止する。
流体による可動弁体101を押す圧力が所定の値未満である場合、流体は、第3分岐流路112のみを通る。つまり、可動弁体101の凹部121が第3分岐流路112とのみ連通する位置で、可動弁体101が停止することになる(図1で示す実線矢印)。流体は、第3分岐流路112を通った際に減圧される。第3分岐流路112を通り減圧された流体は、合流器114に至り、それから毛細管119に流入し、さらに減圧されることになる。毛細管119の通過によってさらに減圧された流体は、流体流路120に戻り、第2流体入口116から流出する。
一方、流体による可動弁体101を押す圧力が、所定の値以上である場合、流体は、第3分岐流路112及び第4分岐流路113の双方を通る。つまり、可動弁体101の凹部121が第3分岐流路112及び第1分岐流路113の両方と連通する位置で、可動弁体101が停止することになる(図1で示す実線矢印及び破線矢印)。流体は、第3分岐流路112及び第4分岐流路113を通った際に減圧される。第3分岐流路112及び第4分岐流路113を通り減圧された流体は、合流器114に至り、それから毛細管119に流入し、さらに減圧されることになる。毛細管119の通過によってさらに減圧された流体は、流体流路120に戻り、第2流体入口116から流出する。
次に、第2流体入口116から流体が流入した場合について説明する。第2流体入口116から流入した流体は、流体流路120を通って、毛細管119を流れて減圧された後、合流器114に至る(図2で示す矢印)。毛細管119は第2流体入口116よりも十分に流路面積が小さく、可動弁体101は流体の圧力により紙面左向きの力を受ける。この左向きの力により、可動弁体101は、紙面左側に移動するがバネ105による紙面右向きの力と釣り合った位置で停止する。
流体による可動弁体101を押す圧力が所定の値未満である場合、合流器114を通った流体は、第2分岐流路117のみを通る。つまり、可動弁体101の凹部121が第2分岐流路117とのみ連通する位置で、可動弁体101が停止することになる(図2で示す実線矢印)。流体は、第2分岐流路117を通った際にさらに減圧される。第2分岐流路117を通り減圧された流体は、弁体流路102に流入し、さらに減圧されることになる。第2分岐流路117及び弁体流路102の通過によってさらに減圧された流体は、流体流路120に戻り、第1流体入口111から流出する。
一方、流体による可動弁体101を押す圧力が、所定の値以上である場合、合流器114を通った流体は、第2分岐流路117及び第1分岐流路118の双方を通る。つまり、可動弁体101の凹部121が第2分岐流路117及び第1分岐流路118と連通する位置で、可動弁体101が停止することになる(図2で示す実線矢印及び破線矢印)。流体は、第2分岐流路117及び第1分岐流路118を通った際にさらに減圧される。第2分岐流路117及び第1分岐流路118を通り減圧された流体は、弁体流路102に流入し、さらに減圧されることになる。第2分岐流路117、第1分岐流路118及び弁体流路102の通過によってさらに減圧された流体は、流体流路120に戻り、第1流体入口111から流出する。
以上のように、膨張弁機構100では、膨張弁機構100に流入する流体の圧力に応じて、可動弁体101の位置、すなわち可動弁体101の移動の調整が可能になるため、膨張弁機構100が搭載される冷凍サイクルの負荷状態に応じた冷媒流量調整が実現できる。また、膨張弁機構100は、電磁機構を使用せず、機械部品のみで構成するようにしているため、製造コストを低価格に抑えることができる。さらに、流体の双方向の流れに対応可能にしているため、実施の形態2で説明するヒートポンプ式の空気調和装置に好適なものとなる。
加えて、膨張弁機構100は、構成を複雑化することなく、安価に製造することができ、流体の双方向の流れに対応可能にしているため、冷房運転と暖房運転とを適宜切り替えながら実行することができる各種冷暖房機器や冷凍加熱機器等の空気調和装置に設置されるものとして広く利用することができる。また、膨張弁機構100は、流入する流体の圧力に応じて流量調整が可能になることからも、空気調和装置に設置されるものとして広く利用することができる。
なお、毛細管119、第3分岐流路112、第4分岐流路113、第2分岐流路117、及び、第1分岐流路118は、説明するための便宜上の称呼であって、それぞれの流量は適宜選定することができるものであり、これに限定するものではなく、たとえばオリフィスや、減圧することのない通常配管であってもよい。また、流体流路120は、説明するための便宜上の称呼であって、ぞれぞれの流量は適宜選定することができるものであり、これに限定するものではなく、たとえば途中にオリフィスを設けてもよいし、毛細管であってもよい。
実施の形態2.
図3は、実施の形態2に係る空気調和装置200の回路構成を模式的に示す回路図である。図3に基づいて、空気調和装置200の回路構成及び動作について説明する。この実施の形態2に係る空気調和装置200は、流体である冷媒を循環させる冷凍サイクルを利用することで冷房運転又は暖房運転を実行できるヒートポンプ式の空気調和装置であり、実施の形態1に係る膨張弁機構100を冷凍サイクルの構成要素の一つとして搭載しているものである。
図3に示すように、空気調和装置200は、冷媒を圧縮して高温高圧にする圧縮機1と、暖房運転時には凝縮器(又は放熱器)、冷房運転時には蒸発器として機能し、供給された冷媒と外気との間で熱交換をする室外側熱交換器3と、暖房運転時には凝縮器(又は放熱器)、冷房運転時には蒸発器として機能し、供給された冷媒と外気との間で熱交換して空調対象域に供給するための暖房空気あるいは冷房空気を作成する室内側熱交換器5と、圧縮機1によって圧縮された冷媒(以下、「高温冷媒」と称する)を室外側熱交換器3又は室内側熱交換器5の一方に選択的に切り替える四方弁2と、供給された冷媒を減圧する膨張弁機構100と、を有している。そして、それらは冷媒を通す冷媒配管6で接続されている。
空気調和装置200の冷房運転時においては、圧縮機1、四方弁2、室外側熱交換器3、膨張弁機構100、室内側熱交換器5の順に冷媒が循環するようになっている。一方、空気調和装置200の暖房運転時においては、圧縮機1、四方弁2、室内側熱交換器5、膨張弁機構100、室外側熱交換器3の順に冷媒が循環するようになっている。すなわち、空気調和装置200では、四方弁2が選択的に冷媒の流れを切り替えることによって、冷房運転又は暖房運転を実行することが可能になっている。なお、膨張弁機構100の第1流体入口111が室外側熱交換器3側に接続され、第2流体入口116が室内側熱交換器5側に接続されるようになっている。
具体的には、空気調和装置200が冷房運転を実行する場合、圧縮機1から吐出した高温冷媒を室外側熱交換器3に供給して凝縮器として機能させ、室内側熱交換器5を蒸発器として機能させる。一方、空気調和装置200が暖房運転を実行する場合、圧縮機1から吐出した高温冷媒を室内側熱交換器5に供給して凝縮器として機能させ、膨張弁機構100において減圧された冷媒(以下、「低温冷媒」と称する)を室外側熱交換器3に供給して蒸発器として機能させる。したがって、膨張弁機構100には、図3において、右方向及び左方向の冷媒の流れが生じることになる。
ここで、空気調和装置200の動作について説明する。
まず、冷房運転時の動作について説明する。空気調和装置200が冷房運転を実行する場合、圧縮機1から吐出される高温冷媒が室外側熱交換器3に供給されるように四方弁2を切り替える。そして、室外側熱交換器3に供給された冷媒は、室外側熱交換器3に供給される空気により凝縮(又は放熱)し、冷却されることになる。室外側熱交換器3で凝縮されて流出した高圧の冷媒は、膨張弁機構100の第1流体入口111より流入する。膨張弁機構100に流入した冷媒は、流体流路120を通って、可動弁体101の弁体流路102のみを流れる(図1で示した矢印)。
弁体流路102は第1流体入口111よりも十分に流路面積が小さく、可動弁体101は冷媒の圧力により図1で説明したような紙面右向きの力を受ける。この右向きの力により、可動弁体101は、紙面右側に移動するがバネ105による紙面左向きの力と釣り合った位置で停止する。冷媒による可動弁体101を押す圧力が所定の値未満である場合、冷媒は、第3分岐流路112のみを通る(図1で示した実線矢印)。冷媒は、第3分岐流路112を通った際に減圧される。第3分岐流路112を通り減圧された冷媒は、合流器114に至り、それから毛細管119に流入し、さらに減圧されることになる。毛細管119の通過によってさらに減圧された冷媒は、流体流路120に戻り、第2流体入口116から流出し、室内側熱交換器5に供給されて蒸発し、圧縮機1に再度吸入される。
一方、冷媒による可動弁体101を押す圧力が、所定の値以上である場合、冷媒は、第3分岐流路112及び第4分岐流路113の双方を通る(図1で示す実線矢印及び破線矢印)。冷媒は、第3分岐流路112及び第4分岐流路113を通った際に減圧される。第3分岐流路112及び第4分岐流路113を通り減圧された冷媒は、合流器114に至り、それから毛細管119に流入し、さらに減圧されることになる。毛細管119の通過によってさらに減圧された冷媒は、流体流路120に戻り、第2流体入口116から流出し、室内側熱交換器5に供給されて蒸発し、圧縮機1に再度吸入される。
次に、暖房運転時の動作について説明する。空気調和装置200が暖房運転を実行する場合、圧縮機1から吐出される高温冷媒が室内側熱交換器5に供給されるように四方弁2を切り替える。そして、室内側熱交換器5に供給された冷媒は、室内側熱交換器5に供給される空気により凝縮(又は放熱)し、冷却されることになる。室内側熱交換器5で凝縮されて流出した高圧の冷媒は、膨張弁機構100の第2流体入口116より流入する。膨張弁機構100に流入した冷媒は、流体流路120を通って、毛細管119を流れて減圧された後、合流器114に至る(図2で示した矢印)。
毛細管119は第2流体入口116よりも十分に流路面積が小さく、可動弁体101は冷媒の圧力により紙面左向きの力を受ける。この左向きの力により、可動弁体101は、紙面左側に移動するがバネ105による紙面右向きの力と釣り合った位置で停止する。冷媒による可動弁体101を押す圧力が所定の値未満である場合、合流器114を通った冷媒は、第2分岐流路117のみを通る(図2で示した実線矢印)。冷媒は、第2分岐流路117を通った際に減圧される。第2分岐流路117を通り減圧された冷媒は、弁体流路102に流入し、さらに減圧されることになる。第2分岐流路117及び弁体流路102の通過によってさらに減圧された冷媒は、流体流路120に戻り、第1流体入口111から流出し、室外側熱交換器3に供給されて蒸発し、圧縮機1に再度吸入される。
一方、冷媒による可動弁体101を押す圧力が、所定の値以上である場合、合流器114を通った冷媒は、第2分岐流路117及び第1分岐流路118の双方を通る(図2で示した実線矢印及び破線矢印)。冷媒は、第2分岐流路117及び第1分岐流路118を通った際にさらに減圧される。第2分岐流路117及び第1分岐流路118を通り減圧された冷媒は、弁体流路102に流入し、さらに減圧されることになる。第2分岐流路117、第1分岐流路118及び弁体流路102の通過によってさらに減圧された冷媒は、流体流路120に戻り、第1流体入口111から流出し、室外側熱交換器3に供給されて蒸発し、圧縮機1に再度吸入される。
以上のように、空気調和装置200では、膨張弁機構100に流入する冷媒の圧力に応じて、膨張弁機構100による減圧量が変化するように構成したので、冷凍サイクルの負荷状態に応じた冷媒流量調整が実現できる。このため、空気調和装置200の冷凍サイクルの高負荷条件における高圧圧力の過昇、高負荷条件における冷媒流量不足による能力低下、及び、低負荷条件における液圧縮による省エネ性の悪化を、効果的に防止することができる。また、膨張弁機構100は、電磁機構を使用せず、機械部品のみで構成するようにしているため、製造コストを低価格に抑えることができる。さらに、冷媒の双方向の流れに対応可能にしているため、空気調和装置200に好適なものとなる。
実施の形態1に係る膨張弁機構の概略構成を示す縦断面図である。 実施の形態1に係る膨張弁機構の概略構成を示す縦断面図である。 実施の形態2に係る空気調和装置の回路構成を模式的に示す回路図である。
符号の説明
1 圧縮機、2 四方弁、3 室外側熱交換器、5 室内側熱交換器、6 冷媒配管、100 膨張弁機構、101 可動弁体、102 弁体流路、103 パッキン、104 パッキン、105 バネ、111 第1流体入口、112 第3分岐流路、113 第4分岐流路、114 合流器、116 第2流体入口、117 第2分岐流路、118 第1分岐流路、119 毛細管、120 流体流路、121 凹部、200 空気調和装置。

Claims (5)

  1. 第1流体入口と、
    前記第1流体入口とは別に形成されている第2流体入口と、
    前記第1流体入口又は前記第2流体入口から流入した流体を通す流体流路と、
    前記流体流路に配置され、前記第1流体入口又は前記第2流体入口から流入する流体によって移動可能な可動弁体と、
    前記可動弁体を付勢する付勢手段と、
    前記流体流路に連通し、前記第1流体入口又は前記第2流体入口から流入する流体を分岐する複数の分岐流路と、
    前記流体流路の外側に設けられ、前記複数の分岐流路と連通する合流器と、
    前記合流器と前記第2流体入口側の前記流体流路とを連通させる毛細管と、を有し、
    前記可動弁体には、
    前記第1流体入口又は前記第2流体入口から流入する流体を通す弁体流路と、前記弁体流路に連通する凹部と、が形成されており、
    前記可動弁体は、
    前記付勢手段の付勢力以上の流体圧力が加わることで移動し、前記凹部を介して前記弁体流路と前記分岐流路との連通を調整している
    ことを特徴とする膨張弁機構。
  2. 前記複数の分岐流路は、
    前記第1流体入口側から、第1分岐流路、第2分岐流路、第3分岐流路、第4分岐流路の順で配置されており、
    前記凹部の流体の流れ方向長さを、
    前記第3分岐流路の前記流体流路との接続部分から前記第4分岐流路の前記流体流路との接続部分までの長さよりも長く、前記第3分岐流路の前記流体流路との接続部分から前記第2分岐流路の前記流体流路との接続部分までの長さよりも短くしている
    ことを特徴とする請求項1に記載の膨張弁機構。
  3. 前記付勢手段がバネである
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の膨張弁機構。
  4. 前記可動弁体の両端面にパッキンを設置している
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の膨張弁機構。
  5. 圧縮機と、室外側熱交換器と、前記請求項1〜4のいずれか一項に記載の膨張弁機構と、室内側熱交換器と、を冷媒配管で直列に接続した
    ことを特徴とする空気調和装置。
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