以下、添付図面を参照して、本発明にかかるファイル管理装置、ファイル管理方法及びファイル管理プログラムの最良な実施の形態を詳細に説明する。なお、以下の実施形態では、本発明をPC(Personal Computer)等のファイル管理装置に適用した例について説明するが、これに限定されるものではなく、デジタルカメラや携帯電話機、画像処理装置等のファイルの管理を行う他の情報機器にも適用することが可能である。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態にかかるファイル管理装置100のハードウェア構成を示した図である。同図に示したように、ファイル管理装置100は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、マウスやキーボード等の入力デバイスから構成される操作部14と、液晶モニタ等の表示デバイスから構成される表示部15と、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶デバイスから構成される記憶部16と、外部装置との通信を制御するI/F部17と、メモリカード等の補助記憶装置が着脱自在に構成されたアダプタ部18と、これら各部を接続するバス19と、を備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。なお、図1に示した構成のうち、操作部14、表示部15及びアダプタ部18については、ファイル管理装置100に必須の構成要素ではないため、使用環境や使用方法等に応じて本構成から除外することとしてもよい。
ROM12、記憶部16には、ファイル管理装置100の制御にかかる各種プログラムや各種データが記憶される。CPU11は、ROM12、記憶部16に記憶された各種プログラムをRAM13にロードしこれを実行することにより、ファイル管理装置100全体を制御し、後述する各種機能部を実現させる。
また、記憶部16は、ファイルの管理を支援するためのユーザインターフェースの表示にかかる種々の設定情報を、所定のフォルダ構造で記憶・管理する。ここで、「ファイル」とは電子化された文書や画像、映像等のデータであって、記憶部16の所定の記憶領域に予め格納されているものとする。なお、ファイルの格納場所は、記憶部16内に限らず、例えば、I/F部17を介して接続される外部装置内に格納される態様としてもよいし、アダプタ部18を介して接続される補助記憶装置内に格納される態様としてもよい。記憶部16が記憶・管理する設定情報については後述する。
次に、ファイル管理装置100の機能的構成について説明する。図2は、ファイル管理装置100の機能的構成を示したブロック図である。同図に示したように、ファイル管理装置100は、CPU11と、ROM12又は記憶部16に記憶された各種プログラムとの協働により実現される機能部として、表示制御部21と、設定変更部22と、プレース行列再構成部23と、検索部24とを備える。
表示制御部21は、記憶部16に記憶された種々の設定情報を読み出し、これら設定情報に基づいてファイルの管理を支援するためのユーザインターフェース(GUI)を表示部15に表示する。以下、表示制御部21が表示するユーザインターフェースについて説明する。
まず、図3を参照して記憶部16が保持する、ユーザインターフェース表示のための設定情報について説明する。同図に示したように、記憶部16は、ツリー構造状のフォルダ構造を有している。このフォルダ構造は、後述するプレースマップ画面の表示にかかる設定情報を格納するマップ管理部200と、後述するプレースにかかる設定情報を格納したプレース管理部300とに大別される。
マップ管理部200において「Mapconf」フォルダは、マップ管理部200のルートフォルダである。「Mapconf」フォルダの下位には、後述するプレースマップ画面についての設定情報(placeMap.xml)が格納されている。以下、図4、5を参照して「placeMap.xml」について説明する。
図4は、「placeMap.xml」の一例を示した図である。同図に示したように、「placeMap.xml」には、<layer name=“X”、tag=“Y”>と、</layer>とのタグで構成された、第2ファイル管理情報に対応するレイヤ設定201が複数個記述されている。ここで、「X」、「Y」はnull又は任意の文字列を意味する。なお、2行目のタグには、この「placeMap.xml」が更新された日時(updateTime)や、前回終了直前に操作が行われた後述するプレースのプレース名(preCurrentID)が記述されている。以下、「placeMap.xml」を、プレースマップ情報という。
表示制御部21は、プレースマップ情報に記述されたレイヤ設定201を順次読み出し、各レイヤ設定201の設定内容に基づいて、図5に示したユーザインターフェース(以下、プレースマップ画面という)を表示部15に表示する。具体的に表示制御部21は、プレースマップ情報に記述(格納)されたレイヤ設定201の順番に応じた順序で、各レイヤ設定201に対応する第2シンボル画像であるレイヤ(領域L、以下同様)を表示部15の画面上方から順次描画する。つまり、プレースマップ情報内に記述されたレイヤ設定201の順序は、レイヤの描画位置(表示位置)と直接的な関係を有している。換言すると、レイヤ設定201(第2ファイル管理情報)は、表示部15に表示するレイヤの描画位置(表示位置)を規定する。なお、本実施形態では、第2ファイル管理情報であるレイヤ設定201の順序に基づき、レイヤを多段に表示することで後述する行列状の表示形態を実現しているが、表示部15に表示される描画位置(表示位置)と直接的な関係を示すことが可能な表示形態であれば、行列状の表示形態に限定されないものとする。
ここで、レイヤ設定201にレイヤ名が登録されている場合、即ち「layer name=“X”」の「X」に任意の文字列が登録されている場合、表示制御部21は、この文字列をレイヤ上に設けられたレイヤ名領域L1に描画する。例えば、図4に示した2番目のレイヤ設定201では、レイヤ名に「お気に入り」が登録されている。この場合、表示制御部21は、図5に示したように当該レイヤ設定に対応する2行目のレイヤに設けられたレイヤ名領域L1に、「お気に入り」と描画する。なお、「X」がnullの場合、即ちレイヤ名が未登録の場合には、未登録の旨の文字列(例えば「未設定」等)を表示する態様としてもよいし、null(無表示)としてもよい。また、レイヤ自体を表示しない態様としてもよいが、レイヤ名が登録されている場合には、このレイヤ名をレイヤ名領域L1に表示することが好ましい。
各レイヤ設定201には、図4に示したように<place ID=“Z”>で表されるタグが複数個記述されている(以下、このタグをプレース設定202という)。ここで「Z」はnull又は任意の文字列を意味するものである。プレース設定202は、図5に示した、第1シンボル画像に相当するパネル状のプレース(領域P、以下同様)と夫々対応しており、これらプレースのプレース設定202が属するレイヤ設定のレイヤと関連付けた状態で表示される。表示制御部21は、レイヤ設定201を読み出す際に、このレイヤ設定201内に記述されたプレース設定202の順番に応じた順序で、各プレース設定202に対応するプレースをレイヤの左方から右方にかけて順次描画する。つまり、レイヤ設定201内に記述されたプレース設定202の順序は、プレースマップ画面におけるプレースの描画位置(表示位置)と直接的な関係を有している。
ここで、プレース設定202にプレース名が登録されている場合、即ち「place ID=“Z”」の「Z」に任意の文字列が登録されている場合、表示制御部21は、この文字列を対応するプレース上に描画する。例えば、図4に示した第2位のレイヤ設定201では、上から2番目のプレース設定202に「My Place」が登録されている。この場合、表示制御部21は、図5に示したように当該レイヤ設定201及びプレース設定202に対応する2行目のレイヤでの中央のプレース上に、「My Place」と表示する。
なお、「Z」がnullの場合、即ち、プレース名が登録されていない場合には、未登録の旨の文字列(例えば「New Place!」等)を表示する態様としてもよいし、null(無表示)としてもよい。また、後述するようにプレース設定202と対応付けてアイコン画像が登録されているような場合、表示制御部21は、このアイコン画像を対応するプレース上に描画する。
また、レイヤ設定201において、「tag=“Y”」には、ユーザから操作部14を介して入力されたレイヤ属性が登録される。ここで「レイヤ属性」とは、各レイヤ(レイヤ設定201)を特徴付ける索引(インデックス)であって、例えば、図4に示した2番目のレイヤ設定のように「お気に入り」や「写真」等の任意の文字列を登録することが可能となっている。レイヤに登録されたレイヤ属性は、当該レイヤ上に表示された各プレースに継承され、各プレースに共通の大項目として機能する。レイヤ属性の登録については後述する。
なお、プレースマップ情報の初期状態は、レイヤ名及びレイヤ属性が未登録のレイヤ設定が複数(例えば、3つ)記述されているものとする。また、各レイヤ設定には、同数からなるプレース名及びプレース属性が未登録のプレース設定が複数(例えば、3つ)記述されているものとする。
図3に戻り、プレース管理部300には、上述した各プレースに関する種々の設定情報が格納されている。プレース管理部300において、「Placeconf」フォルダはプレース管理部300のルートフォルダであって、この「Placeconf」フォルダの下位に、第1ファイル管理情報に対応する「placeID」フォルダ(placeID1、placeID2…)と、「DEF_PLACE」フォルダとが格納されている。この「placeID」フォルダ(第1ファイル管理情報)は、複数のファイルを同一階層で管理を行う構成単位を示すものである。
また、「placeID」フォルダは、マップ管理部200のプレースマップ情報に記述されたプレース設定202の各々と対応し、各プレース設定202から対応する「placeID」フォルダを参照することが可能となっている。即ち、図4に示したレイヤ設定201(第2ファイル管理情報)は、「placeID」フォルダ(第1ファイル管理情報)の管理を行う構成単位となっている。具体的には、プレース名登録時にこのプレース名と同一のフォルダ名のフォルダが「placeID」フォルダとして生成されることで、各プレース設定202と「placeID」フォルダとが対応付けられる。なお、プレース名が未登録のプレース設定202については、「DEF_PLACE」フォルダが参照されるものとする。
「placeID」フォルダの下位には、当該「placeID」フォルダと対応するプレース設定202により表示されたプレースに対して、登録が行われたファイルに関する情報が格納されている。以下、「placeID」フォルダに対応するプレース設定202により表示されるプレースを、単に「placeID」フォルダの対応プレースという。
「place.xml」には、この「place.xml」を格納する「placeID」フォルダの対応プレースに関する情報が記述されている。具体的には、ユーザから操作部14を介して入力されたプレース属性やコメント等が登録される。ここで「プレース属性」とは、各プレースを特徴付けるためのインデックスであって、単語や記号等の任意の文字列を登録することが可能となっている。なお、レイヤ属性の登録については後述する。以下、「place.xml」をプレース情報という。
プレース属性は、上述したレイヤ属性とは独立して登録することが可能となっており、レイヤ属性が各プレースに共通の大項目として機能するのに対し、プレース属性はプレース毎の小項目として機能する。即ち、プレースマップ画面では、レイヤとプレース(領域P)とにより、各ファイルを大項目−小項目の単位で系統立てて管理することが可能となっている。
「placeicon.jpg」は、プレース上に描画するためのアイコン画像(画像データ)である。表示制御部21は、プレースを表示する際に、各「placeID」フォルダに格納された「placeicon.jpg」を読み出すことで、アイコン画像を対応プレース上に描画する。なお、アイコン画像として格納される画像のフォーマットは、特に問わないものとする。また、ユーザからアイコン画像の登録が行われていない場合には、予め用意されたデフォルトの画像データを表示する態様としてもよい。
「YYYYMM」フォルダは、対応プレースにファイルが登録された年月を表すフォルダであって、ファイルが登録される年月毎に後述する設定変更部22により生成される。ここで「YYYY」は年(西暦)を「MM」は月を夫々表している。この「YYYYMM」フォルダの下位には、対応プレースにファイルが登録された日を表す「DD」フォルダが存在し、後述する設定変更部22によりファイルが登録された日毎に生成される。即ち、「YYYYMM」フォルダ名及び「DD」フォルダ名を参照することで、プレースに対してファイルが登録された年月日を確認することが可能となっている。
「DD」フォルダの下位には、プレースに登録されたファイルの各々に対応する「contentsID」フォルダが格納される。ここで「contentsID」フォルダのフォルダ名には、このプレースに登録されたファイルのファイル名(拡張子部分を除く)が付与されるものとするが、この例に限らず、例えば各ファイル名に連番からなる数値を順次付与する態様としてもよい。
「contentsID」フォルダの下位には、当該「contentsID」フォルダに対応するファイルに関する情報が記述された「content.xml」と、ファイルのサムネイル画像「thumbnail.jpg」とが少なくとも格納される。ここで、「content.xml」には、「contentsID」フォルダに対応するファイルが実際に格納された格納位置や、当該ファイルに登録された後述するファイル属性等のファイルに関する情報が記述されている。以下、「content.xml」をファイル情報という。
なお、ファイルのサムネイル画像は、CPU11と所定のプログラムとの協働により生成されるものとするが、生成のタイミングは特に問わないものとする。例えば、ユーザがファイルを登録した際にサムネイル画像が生成される態様としてもよいし、「contentsID」フォルダにアクセスが行われた際にサムネイル画像が生成される態様としてもよい。このように、オリジナルのファイルに対応するサムネイル画像を「contentsID」フォルダに格納しておくことで、後述するように最初にサムネイル画像のみを表示させ、ユーザからの要求に応じてオリジナルのファイルを表示させるような構成を実現することができる。
「DEF_PLACE」フォルダには、プレース属性やファイルの登録が行われる以前の、未登録状態のプレースに関する設定情報が格納されている。なお、「DEF_PLACE」フォルダには、上述した「placeID」フォルダと同様の構成で設定情報が格納されているものとするが、プレース情報は属性の記述がされていない初期状態で保持されているものとし、「YYYYMM」フォルダ以下は存在しないものとする。
表示制御部21は、ユーザから操作部14を介してプレースマップ画面から特定のプレースが指定されると、この指定されたプレースの「placeID」フォルダ内に格納された「contentsID」フォルダの各々からサムネイル画像を読み出し、これらサムネイル画像を表示部15に一覧表示する。以下、表示部15に一覧表示されたサムネイル画像の画面をプレースビュー画面という。
図6は、表示部15に表示されたプレースビュー画面の一例を示した図である。同図では、「contentsID」フォルダの各々から読み出したサムネイル画像を3次元的に配列した表示態様を示している。ここで、表示制御部21は、ファイルが登録された年月日を表す「YYYYMM」及び「DD」のより古いフォルダから新しいフォルダにかけて、「コンテンツID」フォルダ内に格納されたサムネイル画像を順次読み出し描画することで、対応プレースに登録されたファイルのサムネイル画像を時系列に沿った形で表示を行う。なお、図6では、各列の左端から右端にかけて、時系列的にサムネイル画像が描画されるようになっている。また、手前の列の右端から当該列の背面に位置する列の左端にかけて連続的にサムネイル画像が描画されるようになっているため、画面手前側の列から奥行き方向にかけて時系列的な前後関係が表されることになる。
図6に示したプレースビュー画面において、ユーザから操作部14を介してC1で示したカーソルが画面上方向に操作されると、表示制御部21は、プレースビュー画面に表示するサムネイル画像の配列を画面奥行き方向に移動することで、時系列的により新しいファイルのサムネイル画像を表示する。同様に、ユーザから操作部14を介しC1で示したカーソルが画面下方向に操作されると、プレースビュー画面に表示するサムネイル画像の配列を手前方向に移動することで、時系列的により古いファイルのサムネイル画像を表示する。なお、本実施形態では、より古いファイルのサムネイル画像を手前側に表示する態様としたが、これに限らず、より新しいファイルのサムネイル画像を手前側に表示する態様としてもよい。
カーソルC2は、サムネイル画像の表示アングルを切り替えるためのカーソルである。このカーソルC2が画面上方に操作されると、表示制御部21は、この操作量に応じた分だけ、サムネイル画像の配列を表示する際の視点位置(俯角)を水平方向に移動することで表示アングルを切り替える。一方、カーソルC2が画面上方に操作されると、表示制御部21は、この操作量に応じた分だけ、サムネイル画像の配列を表示する際の視点位置(俯角)を垂直方向に移動することで表示アングルを切り替える。なお、表示制御部21は、視点位置の移動に伴い、各サムネイル画像が視点位置の方向を向くよう、各サムネイル画像の仰角を切り替えるものとする。
また、カーソルC3は、上述したようにプレースビュー画面の表示対象となるプレースを切り替えるための操作手段である。表示制御部21は、操作部14を介しカーソルC3が画面左又は右方向に操作されると、プレースマップ画面において、プレースビュー画面に表示中のプレースの左又は右方向に位置するプレースに表示対象を切り替える。そして、表示制御部21は、新たに表示対象となったプレースに対応する「placeID」フォルダに格納された各「contentsID」フォルダ内のサムネイル画像についてプレースビュー画面の表示を行う。同様に、操作部14を介しカーソルC3が画面上又は下方向に操作されると、表示制御部21は、プレースマップ画面において、プレースビュー画面表示中のプレースの上又は下方向に位置するプレースに表示の対象を切り替え、新たに表示対象となったプレースに対応する「placeID」フォルダに格納された各「contentsID」フォルダ内のサムネイル画像についてプレースビュー画面の表示を行う。なお、カーソルC3の操作によるプレースビュー画面の切り替えについては第2の実施形態で詳述する。
プレースビュー画面の表示形態は、図6の例に限らず、例えば、2次元的に配列した表示形態としてもよいし、「content.xml」に記述されたファイルに関する情報をあわせて表示する表示形態等としてもよい。
図7は、表示制御部21により表示されるユーザインターフェース画面の遷移を示した図である。同図において、G1はプレースマップ画面を表しており、G21、G22、G23は、プレースマップ画面G1で特定のプレースが指定された際に表示される各表示態様でのプレースビュー画面を夫々表している。なお、図中に示した各矢印は、相互に表示画面を切り替えることが可能であることを意味している。G31、G32、G33については後述する。
ユーザから操作部14を介して、プレースマップ画面G1から特定のプレースが指定されると、表示制御部21は、G21〜G23の何れかの表示態様により、指定されたプレースについてのプレースビュー画面を表示する。
プレースビュー画面G21は、図6で説明したようにサムネイル画像を3次元的に配列した表示形態を表している。また、プレースビュー画面G22は、サムネイル画像を2次元的に配列した表示形態を表しており、サムネイル画像が時系列に沿って画面左右方向及び上下方向に配列されている。プレースビュー画面G23は、サムネイル画像と当該サムネイル画像のファイルに関するファイル情報とをあわせて表示する表示形態を表しており、サムネイル画像が時系列に沿って画面上下方向に配列されている。なお、これら各プレースビュー画面の表示形態は、操作部14を介して選択的に切り替えることが可能であるものとし、表示制御部21は、操作部14から入力される指示内容に応じてプレースビュー画面の表示形態を選択的に切り替える。
また、表示制御部21は、ユーザから操作部14を介して、プレースビュー画面に表示された特定のファイル(サムネイル画像)の表示が指示されると、指示されたサムネイル画像のファイル情報から格納場所を参照することで、この格納場所からサムネイル画像の元となったオリジナルのファイルを読み出し、表示部15に表示する。以下、表示部15に表示されたファイルの画面をファイルビュー画面という。
ここで、図7を参照してファイルビュー画面について説明する。同図において、G31、G32、G33は、プレースビュー画面から特定のサムネイル画像の表示が指定された際に表示される各表示形態でのファイルビュー画面を夫々表している。
ファイルビュー画面G31は、指定されたファイルと、このプレース内に存在するサムネイル画像とをあわせて表示する表示形態を表している。この表示形態では、指定されたファイルが複数のページから構成されるような場合、各ページのサムネイルを画面左部に表示するようになっている。なお、各ページのサムネイル画像は「contentsID」フォルダ内に予め格納する態様としてもよいし、オリジナルのファイルの読み出し時に生成する態様としてもよい。
ファイルビュー画面G32、G33は、指定されたファイル以外のサムネイル画像は表示せず、指定されたファイルのみを表示する表示形態を夫々表している。ここで、ファイルビュー画面G32ではファイルを構成するページをページ毎に表示するのに対し、ファイルビュー画面G33ではファイルを構成する各ページをサムネイル画像で一覧表示するものとしている。
これら各ファイルビュー画面G31〜G33は、操作部14を介して選択的に切り替えることが可能であり、表示制御部21は、操作部14から入力される指示内容に応じてファイルビュー画面の表示形態を選択的に切り替える。
図2に戻り、設定変更部22は、ユーザから操作部14を介して指示された操作内容に応じて、記憶部16に記憶された各種の設定情報を変更する。以下、設定変更部22の動作について具体的に説明する。
[レイヤ名の登録、変更、削除]
ユーザは操作部14を介して、プレースマップ画面に表示された特定のレイヤに対し、レイヤ名の登録、変更又は削除を指示することが可能となっている。設定変更部22は、特定のレイヤに対してレイヤ名の登録、変更又は削除する旨の指示を操作部14から受け付けると、操作の対象となったレイヤについて、図8に示した入力支援画面を表示する。図8において、領域A11はレイヤ名入力のための領域であり、領域A12は後述するレイヤ属性入力のための領域となっている。また、ユーザからボタンB11が押下されることで、領域A11、A12に入力された文字列が、設定変更部22に通知される。一方、ボタンB12が押下された場合、設定変更部22は、入力支援画面を消去するものとする。なお、図8で示した入力支援画面は一例であって、画面構成はこの図示例に限らないものとする。
図8に示した入力支援画面に基づき、ユーザからレイヤ名が入力され、ボタンB11が押下されると、設定変更部22は、ユーザから指示されたレイヤに対応するレイヤ設定201(layer name=“X”)に、領域A11に入力されたレイヤ名を上書きする。ここで、領域A11にnullが入力された場合には、レイヤ名が削除されたことと同義となる。なお、既にレイヤ名が登録されている場合には、レイヤ設定201(layer name=“X”)からレイヤ名を読み出し、領域A11に表示する態様としてもよい。
また、ユーザは操作部14を介して、プレースマップ画面に表示された特定のレイヤに対し、レイヤの削除を指示することが可能となっている。設定変更部22は、特定のレイヤを削除する旨の指示を操作部14から受け付けると、マップ管理部200に格納されたプレースマップ情報から、指示されたレイヤに対応するレイヤ設定201の記述を削除する。
[レイヤ属性の登録、変更、削除]
ユーザは操作部14を介して、プレースマップ画面に表示された特定のレイヤに対し、レイヤ属性の登録、変更又は削除を指示することが可能となっている。設定変更部22は、特定のレイヤに対してレイヤ属性の登録又は変更する旨の指示を操作部14から受け付けると、上述した図8の入力支援画面を表示する。
図8に示した入力支援画面に基づき、ユーザからレイヤ属性が入力され、ボタンB11が押下されると、設定変更部22は、マップ管理部200に格納されたプレースマップ情報のうち、ユーザから指示されたレイヤのレイヤ設定201(tag=“Y”)に、領域A12に入力された文字列を上書きする。ここで、領域A12にnullが入力された場合には、レイヤ属性が削除されたことと同義となる。なお、既にレイヤ属性が登録されている場合には、レイヤ設定201(tag=“Y”)からレイヤ属性を読み出し、領域A12に表示する態様としてもよい。
[プレース名の登録、変更、削除]
ユーザは操作部14を介して、プレースマップ画面に表示された特定のプレースに対し、プレース名の登録、変更又は削除を指示することが可能となっている。設定変更部22は、特定のプレースに対してプレース名の登録、変更又は削除を行う旨の指示を操作部14から受け付けると、指示されたプレースについて、図9に示した入力支援画面を表示する。
図9において、領域A21はこのプレースが属するレイヤのレイヤ名を示すための領域であって、操作の対象となったプレースのプレース設定に対応するレイヤ設定(layer name=“X”)から読み出されたレイヤ名が、編集不可能な状態で表示される。領域A22は、プレース名入力のための領域である。領域A23は、プレース属性入力のための領域である。また、領域A24は、このプレースに関連付けたいコメント文等、任意の文字列を入力することが可能な領域となっている。
B23で示した「参照・・・」ボタンは後述するアイコン画像登録の際に、アイコン画像選択のための支援画面を表示するためのボタンである。また、ユーザからボタンB21が押下されることで、この支援画面に入力・設定された内容が、設定変更部22に通知される。一方、ボタンB22が押下された場合、設定変更部22は、この支援画面の表示を画面上から消去する。なお、図9に示した支援画面は一例であって、画面構成はこの図示例に限定されないものとする。
図9に示したような支援画面に基づき、ユーザからプレース名が入力され、ボタンB21が押下されると、設定変更部22は、操作の対象となったプレースに対応するプレース設定202(place id=“Z”)に、領域A22に入力されたプレース名を上書きする。また、設定変更部22は、領域A22に入力されたプレース名の「placeID」フォルダを、「Placeconf」フォルダ内に生成する。
ここで、プレース名が変更された場合には、変更前のプレース名に対応する「placeID」フォルダのフォルダ名を、変更後のプレース名に変更する。また、領域A22にnullが入力された場合、設定変更部22は、操作の対象となったプレースに対応するフォルダ名の「placeID」フォルダを削除する。なお、既にプレース名が登録されている場合には、操作の対象となったプレースのプレース設定202(place id=“Z”)からプレース名を読み出し、領域A22に表示する態様としてもよい。
また、プレース名の登録が行われず、プレースにファイルが登録されたような場合、設定変更部22は、プレース名が未登録で且つファイルが未登録なプレースと識別するため、所定のプレース名(例えば、「No Name」等)をプレース設定202(place id=“Z”)に上書きし、このプレース名の「placeID」フォルダを、「Placeconf」フォルダ内に生成するものとする。なお、プレース名は重複しないよう設定変更部22により排他制御が行われるものとする。
[プレース属性の登録、変更、削除]
ユーザは操作部14を介して、プレースマップ画面に表示された特定のプレースに対し、プレース属性の登録、変更又は削除を指示することが可能となっている。設定変更部22は、特定のプレースに対してプレース属性の登録、変更又は削除する旨の指示を操作部14から受け付けると、図9に示したような支援画面を表示部15に表示する。
図9に示したような支援画面に基づき、ユーザからプレース属性が入力され、ボタンB21が押下されると、設定変更部22は、指示されたプレースに対応する「placeID」フォルダ内にプレース情報(place.xml)を生成し、このプレース情報に領域A23に入力された文字列をプレース属性として記述する。ここで、領域A23にnullが入力された場合には、プレース属性が削除されたことと同義となる。なお、指示されたプレースのプレース情報に、既にプレース属性が登録されている場合には、このプレース情報からプレース属性を読み出し、領域A23に表示する態様としてもよい。
また、図9の支援画面において、領域A24に文字列が入力され、ボタンB21が押下されると、設定変更部22は、この領域A24に文字列をコメントとして、操作の対象となったプレースのプレース情報に記述する。ここで、領域A24にnullが入力された場合には、プレース属性が削除されたことと同義となる。なお、指示されたプレースのプレース情報に、既にコメントが登録されている場合には、このプレース情報からコメントを読み出し、領域A24に表示する態様としてもよい。
[プレースアイコンの登録]
ユーザは操作部14を介して、プレースマップ画面に表示された特定のプレースに対し、アイコン画像の登録を指示することが可能となっている。設定変更部22は、特定のプレースに対してアイコン画像を登録する旨の指示を操作部14から受け付けると、上述した図9の支援画面を表示する。
図9において、ユーザからボタンB23が押下されると、設定変更部22は、アイコン画像選択のための支援画面を表示部15に表示する。ここで、操作部14を介しアイコン画像が選択されると、設定変更部22は、選択されたアイコン画像の格納位置から画像を読み出し、領域A25に表示する。
図9に示した支援画面に基づき、ユーザからアイコン画像が指定され、ボタンB21が押下されると、設定変更部22は、指定されたプレースの「placeID」フォルダ内に、指定されたアイコン画像をコピーし、「placeicon.jpg」として格納する。なお、指示されたプレースに対応する「placeID」フォルダ内にアイコン画像が格納済みの場合には、この「placeID」フォルダから読み出したアイコン画像を、領域A25に表示する態様としてもよい。
[ファイルの登録、削除]
ユーザは操作部14を介して、プレースマップ画面に表示されたプレースのうち、プレース名が登録された特定のプレースに対し、1又は複数のファイルの登録を指示することが可能となっている。ここで、「ファイルの登録」とは、1又は複数のファイルを各プレースと関連付けて管理することを意味している。なお、登録方法は特に問わないものとするが、例えば、1又は複数のファイルが特定のプレースにドラッグ&ドロップされる等の操作により、ファイル登録の指示が行われることとしてもよい。
設定変更部22は、特定のプレースに対してファイルを登録する旨の指示を操作部14から受け付けると、指示されたプレースに対応する「placeID」フォルダ内に、現在の年月を表す「YYYYMM」フォルダを生成するとともに、当該「YYYYMM」フォルダ内に現在の日を表す「DD」フォルダを生成する。
また、設定変更部22は、生成した「DD」フォルダ内に、登録の対象となった各ファイル名に応じた「contentsID」フォルダを生成すると、これら「contentsID」フォルダの夫々に、対応するファイルの格納場所を少なくとも記述したファイル情報(content.xml)と、登録対象のファイルから生成したサムネイル画像とを格納する。なお、時刻情報(年月日)は、時間のカウントにより年月日を計測する図示しない計時手段から取得するものとする。また、本実施形態では、ファイルの実体(オリジナルのファイル)は他の記憶領域に記憶されているものとするが、これに限らず、オリジナルのファイルを、当該ファイルに対応する「contentsID」フォルダ内に格納して管理する態様としてもよい。
また、設定変更部22は、プレースに登録された特定のファイルを削除する旨の指示を操作部14から受け付けると、このプレースに対応する「placeID」フォルダから、指示されたファイルに対応する「contentsID」フォルダを削除する。
[プレースの移動]
ユーザは操作部14を介して、プレースマップ画面に表示されたプレースの位置を、他のプレースの位置に移動する指示を行うことが可能となっている。設定変更部22は、プレースマップ画面に表示されたプレースのうち、特定のプレースの位置を他のプレースの位置に移動する旨の指示を操作部14から受け付けると、プレースマップ情報に記述された移動元となるプレースのプレース設定と、移動先となるプレースのプレース設定との位置を入れ替えることで、プレースの移動を実現する。
このように、設定変更部22は、ユーザから操作部14を指示される操作内容に応じて、記憶部16に記憶された設定情報の設定変更を実現する。
図2に戻り、プレース行列再構成部23は、設定変更部22により変更されたプレースマップ情報の設定内容に応じて、プレースマップ画面でのプレース行列を構成するレイヤの個数やプレースの個数を変更し、当該プレース行列が所定のルール(以下、近傍ルールという)に従うようプレース行列を再構成する。ここで「プレース行列」とは、プレースマップ画面中において、多段に配置されたレイヤにより構成されるプレースの行列を意味している。以下、プレース名の追加と削除及びプレースの移動に伴うプレース行列の再構成について夫々説明する。
[プレース名の登録に伴うプレース行列の拡大]
プレース行列再構成部23は、設定変更部22によりプレース名の登録が行われると、この登録が行われたプレースが、プレース行列での端部に位置するか否かを判定する。具体的に、プレース行列再構成部23は、プレース名の登録が行われたプレースに対応するプレース設定が、レイヤ設定での最上位又は最下位に記述されたものか、或いは、当該プレース設定が記述されたレイヤ設定自体が、プレースマップ情報の最上位又は最下位に記述されたものかを判定することで、プレース名の登録が行われたプレースが、プレース行列での端部に位置するものか否かを判定する。以下、この判定を「端部判定」という。
プレース行列再構成部23は、端部判定の結果、プレース名の登録が行われたプレースがプレース行列での端部に位置すると判定した場合、このプレースの外郭部分に未登録状態のレイヤ(プレース行)又はプレース列を追加することでプレース行列を拡大する。以下、図5、10〜12を参照して、プレース名の登録時におけるプレース行列再構成部23の動作について説明する。
図5は、プレースマップ画面を模式的に示した図であって、3つのプレース(領域P)を夫々有した3つのレイヤ、即ち、3行3列のプレース行列を示した図である。同図において、最上段のレイヤに含まれた何れかのプレース、例えば、中央のプレースに、プレース名“Family”を登録する指示を操作部14から受け付けると、設定変更部22は、上述したように指定されたプレースに対して、プレース名“Family”の登録を行う。このとき、プレース行列再構成部23は、端部判定の結果、プレース名の登録が行われたプレースがプレース行列の上端部に位置すると判定するため、図10に示したように、このプレースの上段部に新たなレイヤ(プレース列)を追加する。
具体的に、プレース行列再構成部23は、プレースマップ情報に記述された最上位のレイヤ設定201の上部に、新たなレイヤ設定201を追加することで、プレース名の登録が行われたプレースの上段に新たなレイヤ(プレース行)を追加する。ここで、新たに追加されるレイヤ設定201を、他のレイヤ設定201と同数のプレース設定202により構成することで、プレース行列全体の形状を矩形状とすることができる。なお、最下段のレイヤに含まれたプレースにプレース名が登録された場合には、このプレースの下段、即ち、プレースマップ情報に記述された最下位のレイヤ設定201の下部に、新たなレイヤ設定201が追加されることになる。
また、図5に示したプレース行列において、何れかのレイヤに含まれた右端のプレース、例えば、中段のレイヤに含まれた右端のプレースにプレース名“CPS−PT”を登録する指示を受け付けると、設定変更部22は、指示されたプレースに対し、プレース名“CPS−PT”を登録する。このとき、プレース行列再構成部23は、端部判定の結果、プレース名が登録されたプレースがプレース行列の右端に位置すると判定するため、図11に示したように、このプレースの右列にプレース列を追加する。
具体的に、プレース行列再構成部23は、プレースマップ情報の各レイヤ設定201に記述された最下位のプレース設定202の下部に、未登録状態の新たなプレース設定202を夫々追加することで、プレース名の登録が行われたプレースの右列に新たなプレース列を追加する。なお、図5において、何れかのレイヤに含まれたプレースのうち、左端に位置するプレースにプレース名が登録された場合には、各レイヤ設定201に記述された最上位のプレース設定202の上部に、未登録状態の新たなプレース設定202が夫々追加されることになる。
また、図5に示したプレース行列において、プレース行列の隅に位置するプレース、例えば、下段のレイヤに含まれた右端のプレースにプレース名“CPS−PT”を登録する指示を受け付けると、設定変更部22は、指示されたプレースに対し、プレース名“CPS−PT”を登録する。このとき、プレース行列再構成部23は、端部判定の結果、プレース名が登録されたプレースがプレース行列の右下に位置すると判定するため、図12に示したように、このプレースの下段にレイヤ(プレース行)を追加するとともに、このプレースの右列にプレース列を追加する。
具体的に、プレース行列再構成部23は、プレースマップ情報に記述された最下位のプレース設定202の下部に、未登録状態の新たなプレース設定202を追加するとともに、各レイヤ設定201に記述された最下位のプレース設定202の下部に、未登録状態の新たなプレース設定202を夫々追加する。
なお、プレース行列の左上のプレースにプレース名が登録された場合には、プレースマップ情報に記述された最上位のプレース設定202の上部に、未登録状態の新たなプレース設定202を追加するとともに、各レイヤ設定201に記述された最上位のプレース設定202の上部に、未登録状態の新たなプレース設定を夫々追加することになる。また、プレース行列の右上のプレースにプレース名が登録された場合には、プレースマップ情報に記述された最上位のプレース設定202の上部に、未登録状態の新たなプレース設定202が追加するとともに、各レイヤ設定201に記述された最下位のプレース設定202の下部に、未登録状態の新たなプレース設定202を夫々追加することになる。また、プレース行列の左下のプレースにプレース名が登録された場合には、プレースマップ情報に記述された最下位のプレース設定202の下部に、未登録状態の新たなプレース設定202を追加するとともに、各レイヤ設定201に記述された最上位のプレース設定の上部に、未登録状態の新たなプレース設定202を夫々追加することになる。
このように、プレース行列再構成部23は、プレース名の登録に伴いプレース行列の構成を拡大することで、レイヤの追加やプレースの追加等の明示的な操作を軽減させることができるため、ユーザの利便性向上を図ることができる。また、プレース行列の端部がプレース名未登録のプレースとなるようプレース行例を再構成することで、プレース行列の中央近傍にプレース名登録済みのプレースを表示することができるため、視認性の高いデザインをユーザに提供することができる。なお、上記の説明では、プレース行列の上端部分又は下端部分のプレースにプレース名が登録された場合にレイヤを追加する態様としたが、操作部14を介してユーザから明示的にレイヤの追加が指示された場合にはこの限りでない。また、上記の説明では、プレース名の登録が行われたプレースの位置に応じて、プレース行列を拡大することとしたが、これに限らず、ファイルの登録が行われたプレースの位置に応じて、プレース行列を拡大する態様としてもよい。
[プレース名の削除に伴うプレース行列の縮小]
プレース行列再構成部23は、設定変更部22により特定のプレースからプレース名の削除が行われると、この削除が行われたプレースが位置する行及び列にプレース名が登録済みのプレースが存在するか否かを判定する。
具体的に、プレース行列再構成部23は、プレース名の削除が行われたプレースに対応するプレース設定202をプレースマップ情報から特定すると、このプレース設定202が記述されたレイヤ設定201内にプレース名の登録されたプレース設定202が存在するか判定する。また、プレース行列再構成部23は、特定したプレース設定202がレイヤ設定内で記述された順位を検出すると、他のレイヤ設定201に含まれたプレース設定202のうち、この順位に対応するプレース設定202にプレース名が登録されているか否かを判定する。以下、これら二つの判定を登録状態判定という。
また、プレース行列再構成部23は、登録状態判定の結果、プレース名登録済みのプレースが存在しないと判断したプレース行(レイヤ)、プレース列を削除することで、プレース行列を縮小する。以下、図12、13を参照して、プレース名の削除時におけるプレース行列再構成部23の動作について説明する。
図12に示したプレース行列において、例えば、3行目のレイヤに含まれた右から2列目のプレース(CPS−PT)を削除する指示を受け付けると、設定変更部22は、指示されたプレースからプレース名を削除する。このとき、設定変更部22は、登録状態判定の結果、プレース名が削除されたプレースの位置する行及び列にプレース名登録済みのプレースが存在しないと判断するため、この行に対応するレイヤ自体とこの列に含まれる各プレースとを削除する。この場合、削除後のプレース行列の状態は、図5に示した状態と同様となる。なお、本実施形態の場合、ファイルが登録済みのプレースには、プレース名が必ず付与される形態としているため、プレース名の削除が可能なプレースは、ファイルが未登録のプレースのみとなる。
具体的に、設定変更部22は、プレースマップ情報に記述された各レイヤ設定201から登録状態判定で検出した順位に対応するプレース設定202を夫々削除するとともに、プレース名の削除が行われたプレースが属するレイヤのレイヤ設定201自体を削除する。なお、削除が指示されたプレースが位置するプレース行、即ち、当該プレースが属するレイヤにレイヤ名が登録されている場合には、図13に示したように、このレイヤの削除を行わない態様としてもよい。また、レイヤ名の登録の如何によらず、レイヤの削除を行わない態様としてもよく、ユーザから明示的にレイヤの削除が指示されるまで保持することとしてもよい。この場合、レイヤに属するプレースのうち、ファイルが登録済みで且つプレース名が登録済みのプレースが存在するような場合には、登録されたファイルが他のプレースに移動され且つプレース名が削除されるまで、レイヤの削除を制限する態様としてもよい。
このように、プレース名の削除に伴い、プレース行列の構成を動的に変更することで、レイヤの削除やプレースの削除等の明示的な操作を軽減させることができるため、ユーザの利便性向上を図ることができる。また、プレース名が未登録のプレースが不必要に増加することを防ぐことができるため、視認性の高いデザインをユーザに提供することができる。
[プレースの移動に伴うプレース行列の拡大と縮小]
プレース行列再構成部23は、設定変更部22により特定のプレースが他のプレースへと移動が行われると、移動元となったプレースの位置がプレース行列の端部のプレースに隣接しているか否かを判定する。
具体的に、プレース行列再構成部23は、移動元となったプレース位置に対応するプレース設定202をプレースマップ情報から特定すると、このプレース設定202がレイヤ設定201での上から2位又は下から2位の位置に記述され、且つ、当該プレース設定202が属するレイヤ設定201がプレースマップ情報での上から2位又は下から2位の位置に記述されたものかを判定することで、移動元のプレース位置がプレース行列の端部のプレースに隣接するものか否かを判定する。以下、この条件判定を「隣接判定」という。
プレース行列再構成部23は、隣接判定の結果、移動元のプレース位置がプレース行列の端部のプレースに隣接すると判定した場合、更にこのプレース位置が属する行と列にプレース名が登録済みのプレースが存在するか否かを、上述した登録状態判定により判定する。プレース行列再構成部23は、この登録状態判定の結果、プレース名が登録済みのプレースが存在しないと判定した行、列からプレース自体を削除する。
また、プレース行列再構成部23は、移動先となったプレース位置がプレース行列の端部に位置するか否かを判定し、端部に位置すると判定した場合には、このプレース位置の外郭部分に未登録状態のプレース列(レイヤ)又はプレース列を追加する。なお、プレース位置の端部判定、プレース列及びプレース列の追加にかかる動作は、上述したプレース登録に伴うプレース行列の再構成と同様であるため説明を省略する。以下、図12、図14、図10を参照して、プレース移動時におけるプレース行列再構成部23の動作について説明する。
図12に示したプレース行列において、例えば、3行目のレイヤに含まれた右から2列目のプレース(CPS−PT)を、右隣のプレースに移動する指示を受け付けると、設定変更部22は、プレースマップ情報に記述された移動元のプレースと、移動先のプレースとに対応するプレース設定202の位置を入れ替えることで、プレースの移動を行う。このとき、プレース行列再構成部23は、端部判定の結果、移動先のプレース位置がプレース行列の右端に位置すると判定するため、図14に示したように、移動先のプレース位置の右列にプレース列を追加する。
また、図12に示したプレース行列において、例えば、3行目のレイヤに含まれた右から2列目のプレース(CPS−PT)を、左隣のプレースに移動する指示を受け付けると、設定変更部22は、プレースマップ情報に記述された移動元のプレースと、移動先のプレースとに対応するプレース設定202の位置を入れ替えることで、プレースの移動を行う。このとき、設定変更部22は、隣接判定の結果、移動元のプレース位置がプレース行列の端部のプレースに隣接していると判定し、且つ、このプレース位置が属するプレース列にプレース名登録済みのプレースが存在しないと判定するため、移動元として指示されたプレース位置が属するプレース列を削除する。この場合、削除後のプレース行列の状態は、図10に示した状態と同様となる。
このように、プレースの移動に伴い、プレース行列の構成を動的に変更することで、レイヤの追加や削除、プレースの追加や削除等の明示的な操作を軽減させることができるため、ユーザの利便性向上を図ることができる。また、プレース名が未登録のプレースが不必要に増加することを防ぐことができるため、視認性の高いデザインをユーザに提供することができる。
図2に戻り、検索部24は、ユーザから操作部14を介して入力された検索条件となる文字列を検索キーとし、この検索キーに応じたファイルを、各レイヤに設定されたレイヤ属性及び/又は各プレースに設定されたプレース属性に基づいて検索する。
具体的に、検索部24は、プレースマップ画面から1又は複数のレイヤが指定された後、検索キーが入力された場合、指定されたレイヤを検索範囲として、当該レイヤに登録されたレイヤ属性及び当該レイヤに属す各プレースのプレース属性から、検索キーに一致するものを検索する。そして、検索部24は、検索キーと一致したレイヤ属性のレイヤに含まれる各プレースと、検索キーと一致したプレース属性のプレースと、に登録された各ファイルのサムネイル画像を、表示部15に一覧表示する。
また、検索部24は、プレースマップ画面から1又は複数のプレースが指定された後、検索キーが入力された場合、指定されたプレースを検索範囲として、当該プレースに登録されたプレース属性から、検索キーに一致するものを検索する。そして、検索部24は、検索キーと一致したプレース属性のプレースに登録された各ファイルのサムネイル画像を、表示部15に一覧表示する。
以下、ファイル管理装置100の全体動作について説明する。図15は、ファイル管理装置100の全体処理の手順を示したフローチャートである。まず、表示制御部21は、プレースマップ情報を参照し、プレースマップ画面を表示するためのプレースマップ画面表示処理を実行する(ステップS11)。以下、図16を参照して、ステップS11のプレースマップ画面表示処理を説明する。
図16は、プレースマップ画面表示処理の手順を示したフローチャートである。まず、表示制御部21は、プレースマップ情報に記述されたレイヤ設定201から、描画対象とするレイヤ設定201を一つ選択する(ステップS1111)。なお、本実施形態では、上位に記述されたレイヤ設定201から順次描画対象に設定するものとするが、これに限らないものとする。
次いで、表示制御部21は、プレースビュー画面において、先に描画されたレイヤの下段に、描画対象のレイヤ設定201に対応するレイヤを描画する(ステップS1112)。なお、レイヤの描画が行われていない初回時には、表示画面内の予め定められた位置に描画対象のレイヤを描画するものとする。
続いて、表示制御部21は、描画対象のレイヤ設定201にレイヤ名が登録されているか否かを判定し、登録されていないと判定した場合には(ステップS1113;No)、ステップS1115の処理に直ちに移行する。また、ステップS1113において、レイヤ名が登録されていると判定した場合(ステップS1113;Yes)、表示制御部21は、ステップS1112で描画したレイヤのレイヤ名領域L1にレイヤ名を描画し(ステップS1114)、ステップS1115の処理に移行する。
表示制御部21は、描画対象のレイヤ設定201に記述されたプレース設定202から、描画対象とするプレース設定202を一つ選択する(ステップS1115)。なお、本実施形態では、上位に記述されたプレース設定202から順次描画対象に設定するものとするが、これに限らないものとする。
続いて、表示制御部21は、ステップS1112で描画したレイヤにおいて、先に描画されたプレースの右列に、描画対象のプレース設定202に対応するプレースをステップS1112で描画したレイヤ上に描画する(ステップS1116)。なお、プレースの描画が行われていない初回時には、レイヤ上の予め定められた位置に描画対象のプレースを描画するものとする。
次いで、表示制御部21は、描画対象のプレース設定202に対応する「placeID」フォルダ内にアイコン画像が格納されているか否かを判定し、格納されていないと判定した場合には(ステップS1117;No)、ステップS1119の処理に直ちに移行する。また、ステップS1117において、アイコン画像が格納されていると判定した場合(ステップS1117;Yes)、表示制御部21は、ステップS1116で描画したプレース上にアイコン画像を描画し(ステップS1118)、ステップS1119の処理に移行する。
次に、表示制御部21は、描画対象のプレース設定202にプレース名が登録されているか否かを判定し、登録されていないと判定した場合には(ステップS1119;No)、ステップS1121の処理に直ちに移行する。また、ステップS1119において、プレース名が登録されていると判定した場合(ステップS1119;Yes)、表示制御部21は、ステップS1116で描画したプレース上にプレース名を描画し(ステップS1120)、ステップS1121の処理に移行する。
ステップS1121では、表示制御部21が、描画対象のレイヤ設定201に記述された全てのプレース設定202を描画対象としたか否かを判定する(ステップS1121)。ここで、未処理のプレース設定202が存在すると判定した場合には(ステップS1121;No)、ステップS1115に再び戻り、未処理のプレース設定202を描画対象とする。
ステップS1121において、描画対象のレイヤ設定201に記述された全てのプレース設定202を描画対象にしたと判定した場合には(ステップS1121;Yes)、プレースマップ情報に記述された全てのレイヤ設定201を描画対象としたか否かを判定する(ステップS1122)。ここで、未処理のレイヤ設定201が存在すると判定した場合には(ステップS1122;No)、ステップS1111に再び戻り、未処理のレイヤ設定201を描画対象とする。また、ステップS1122において、全てのレイヤ設定を描画対象にしたと判定した場合には(ステップS1122;Yes)、図15のステップS12の処理に移行する。
図15に戻り、表示制御部21は、プレースマップ画面に表示したプレースから、特定のプレースについてプレースビュー画面の表示が操作部14を介して指示されたか否かを判定する(ステップS12)。ここで、プレースビュー画面の表示が指示されたと判定した場合(ステップS12;Yes)、表示制御部21は、記憶部16のプレース管理部300から指示されたプレースの「placeID」フォルダを参照し、プレースビュー画面表示処理を実行する(ステップS13)。以下、図17を参照して、ステップS13のプレースビュー画面表示処理を説明する。
図17は、プレースビュー画面表示処理の手順を示したフローチャートである。まず、表示制御部21は、ステップS12で指定されたプレースのプレース名に対応した「placeID」フォルダを参照する(ステップS1311)。
次いで、表示制御部21は、「placeID」フォルダ内に格納された「YYYYMM」フォルダが表す年月のうち、古いものから順次選択する(ステップS1312)。次に、表示制御部21は、ステップS1312で選択した「YYYYMM」フォルダ内に格納された「DD」フォルダが表す日のうち、古いものから順次選択する(ステップS1313)。
表示制御部21は、ステップS1313で選択した「DD」フォルダ内に格納された「contentsID」フォルダの一つからサムネイル画像を読み出すと(ステップS1314)、プレースビュー画面において先に描画されたサムネイル画像と連続する位置に、ステップS1314で読み出したサムネイル画像を描画する(ステップS1315)。なお、サムネイル画像の描画が行われていない初回時には、プレースビュー画面の予め定められた位置に読み出したサムネイル画像を描画するものとする。
続いて、表示制御部21は、ステップS1313で選択した「DD」フォルダ内に格納された全ての「contentsID」フォルダについて、サムネイル画像を読み出したか否かを判定する(ステップS1316)。ここで、未処理の「contentsID」フォルダが存在すると判定した場合には(ステップS1316;No)、ステップS1314の処理に再び戻り、未処理の「contentsID」フォルダからサムネイル画像を読み出す。
ステップS1316において、全ての「contentsID」フォルダからサムネイル画像を読み出したと判定した場合(ステップS1316;Yes)、表示制御部21は、ステップS1312で選択した「YYYYMM」フォルダ内に格納された全ての「DD」フォルダを選択したか否かを判定する(ステップS1317)。ここで、未処理の「DD」フォルダが存在すると判定した場合には(ステップS1317;No)、ステップS1313の処理に再び戻り、未処理の「DD」フォルダを選択する。
ステップS1317において、全ての「DD」フォルダを選択したと判定した場合(ステップS1317;Yes)、表示制御部21は、ステップS1311で参照した「placeID」フォルダ内に格納された全ての「YYYYMM」フォルダを選択したか否かを判定する(ステップS1318)。ここで、未処理の「YYYYMM」フォルダが存在すると判定した場合には(ステップS1318;No)、ステップS1312の処理に再び戻り、未処理の「YYYYMM」フォルダを選択する。また、ステップS1318において、全ての「YYYYMM」フォルダを選択したと判定した場合には、図15のステップS14の処理に移行する。なお、プレースビュー画面の表示形態は、図7で示したG21〜G23の何れか一であるものとするが、操作部14からの指示に応じて、各表示形態を切り替えて表示を行うものとする。
続いて、表示制御部21は、プレースビュー画面に表示したサムネイル画像のうち、特定のサムネイル画像について、ファイルビュー画面の表示を行う旨の指示が操作部14から入力されたか否かを判定する(ステップS14)。ここで、ファイルビュー画面の表示が指示されたと判定した場合(ステップS14;Yes)、表示制御部21は、指定されたサムネイル画像を格納する「contentsID」フォルダのコンテンツ情報を参照し、このコンテンツ情報に記述された格納場所から読み出したファイルを、ファイルビュー画面として表示部15に表示する(ステップS15)。なお、ファイルビュー画面の表示形態は、図7で示したG31〜G33の何れか一であるものとするが、操作部14からの指示に応じて、各表示形態を切り替えて表示を行うものとする。
次いで、表示制御部21は、プレースビュー画面に戻る旨の指示が操作部14から入力されたか否かを判定し、入力されないと判定した場合には(ステップS16;No)、ステップS15の処理に再び戻る。また、ステップS16において、プレースビュー画面に戻る旨の指示が入力されたと判定した場合には(ステップS16;Yes)、ステップS13の処理に再び戻る。
一方、ステップS14において、ファイルビュー画面の表示を行う旨の指示が入力されないと判定した場合(ステップS14;No)、表示制御部21は、プレースマップ画面に戻る旨の指示が操作部14から入力されたか否かを判定する(ステップS17)。ここで、プレースマップ画面に戻る旨の指示が入力されないと判定した場合には(ステップS17;No)、ステップS13の処理に再び戻る。また、ステップS17において、プレースマップ画面に戻る旨の指示が入力されたと判定した場合には(ステップS17;Yes)、ステップS11の処理に再び戻る。
ステップS12において、表示制御部21によりプレースビュー画面の表示を行う旨の指示が入力されないと判定された場合(ステップS12;No)、設定変更部22は、プレースマップ画面を操作する指示が操作部14を介して入力されたか否かを判定する(ステップS18)。ここで、プレースを操作する旨の指示が入力されないと判定した場合には(ステップS18;No)、ステップS11の処理に再び戻る。
ステップS18において、プレースマップ画面を操作する旨の指示が入力されたと判定した場合(ステップS18;Yes)、設定変更部22は、指示された操作内容に応じて設定情報を変更する(ステップS19)。なお、ステップS18で指示される操作とは、上述したレイヤ名、レイヤ属性、プレース名及びプレース属性の登録、変更、削除や、レイヤ自体の削除、プレースアイコンの登録、ファイルの登録と削除、プレースの移動等であって、これら各操作に応じた設定情報の変更がステップS19で行われるものとする。
続いて、プレース行列再構成部23は、ステップS19で設定変更部22により行われた設定情報の変更により、プレースマップ情報の設定内容が変更されたか否かを判定する(ステップS20)。ここで、プレースマップ情報の設定内容が変更されていないと判定した場合(ステップS20;No)、ステップS11の処理に再び戻る。
一方、ステップS20において、プレースマップ情報の設定内容が変更されたと判定した場合(ステップS20;Yes)、プレース行列再構成部23は、プレース行列再構成処理を実行する(ステップS21)。以下、図18〜図21を参照して、ステップS21のプレース行列再構成処理について説明する。
図18は、プレース行列再構成処理の手順を示したフローチャートである。まず、プレース行列再構成部23は、ステップS19の処理でプレース名の登録が行われたか否かを判定し、プレース名登録以外の他の処理が行われたと判定した場合には(ステップS2111;No)、ステップS2113の処理に移行する。
一方、ステップS2111において、プレース名の登録が行われたと判定した場合(ステップS2111;Yes)、プレース行列再構成部23は、プレース名が登録されたプレースのプレース設定に基づいて、端部判定処理を実行する(ステップS2112)。以下、図19を参照して、ステップS2112の端部判定処理について説明する。
図19は、ステップS2112の端部判定処理の手順を示した図である。まず、プレース行列再構成部23は、プレース名の登録が行われたプレースに対応するプレース設定202と、このプレース設定202が記述されたレイヤ設定201とをプレースマップ情報から特定する(ステップS211211)。
次いで、プレース行列再構成部23は、ステップS211211で特定したレイヤ設定201内に記述された、特定したプレース設定202の位置、即ち順位を検出する(ステップS211212)。以下、ステップS211212で検出した順位を「プレース順位」という。
次に、プレース行列再構成部23は、ステップS211212で検出したプレース順位を確認し、このプレース順位を最上位と判定した場合には(ステップS211213;最上位)、プレースマップ情報に記述された各レイヤ設定201での最上位のプレース設定202の上部に、未登録状態のプレース設定202を夫々追加し(ステップS211214)、ステップS211216の処理に移行する。
また、ステップS211213において、最下位と判定した場合には(ステップS211213;最下位)、プレースマップ情報に記述された各レイヤ設定201での最下位のプレース設定202の下部に、未登録状態のプレース設定202を夫々追加し(ステップS211215)、ステップS211216の処理に移行する。
また、ステップS211213において、プレース順位が最上位又は最下位以外の順位と判定した場合には(ステップS211213;その他)、ステップS211216の処理に直ちに移行する。
続いて、プレース行列再構成部23は、プレースマップ情報に記述された、ステップS211211で特定したレイヤ設定201の位置、即ち順位を検出する(ステップS211216)。以下、ステップS211216で検出した順位を「レイヤ順位」という。
次に、プレース行列再構成部23は、ステップS211216で検出したレイヤ順位を確認し、このレイヤ順位を最上位と判定した場合には(ステップS211217;最上位)、プレースマップ情報に記述された最上位のレイヤ設定201の上部に、未登録状態のレイヤ設定201を追加し(ステップS211218)、図18のステップS2113の処理に移行する。
また、ステップS211217において、最下位と判定した場合には(ステップS211217;最下位)、プレース行列再構成部23は、プレースマップ情報に記述された最下位のレイヤ設定201の下部に、未登録状態のレイヤ設定201を追加し(ステップS211219)、図18のステップS2113の処理に移行する。
また、ステップS211217において、レイヤ順位が最上位又は最下位以外の順位と判定した場合には(ステップS211217;その他)、図18のステップS2113の処理に直ちに移行する。
図18に戻り、プレース行列再構成部23は、ステップS19の処理でプレース名の削除が行われたか否かを判定し、プレース名削除以外の他の操作が行われたと判定した場合には(ステップS2113;No)、ステップS2115の処理に移行する。
一方、ステップS2113において、プレース名の削除が行われたと判定した場合(ステップS2113;Yes)、プレース行列再構成部23は、プレース名の削除が行われたプレースのプレース設定202に基づいて、登録状態判定処理を実行する(ステップS2114)。以下、図20を参照して、ステップS2114の登録状態判定処理について説明する。
図20は、ステップS2114の登録状態判定処理の手順を示した図である。まず、プレース行列再構成部23は、プレース名の削除が行われたプレースに対応するプレース設定202と、このプレース設定202が記述されたレイヤ設定201とをプレースマップ情報から特定する(ステップS211411)。
続いて、プレース行列再構成部23は、ステップS211411で特定したレイヤ設定201内に記述された、特定したプレース設定202の位置、即ちプレース順位を検出すると(ステップS211412)、このプレース順位に対応する各レイヤ設定201でのプレース設定202に、プレース名が登録済みのプレース設定202が存在するか否かを判定する(ステップS211413)。ここで、プレース名が登録済みのプレース設定202が存在すると判定した場合(ステップS211413;Yes)、ステップS211415の処理に直ちに移行する。
また、ステップS211413において、プレース名が登録済みのプレース設定202が存在しないと判定した場合(ステップS211413;No)、プレース行列再構成部23は、プレースマップ情報に記述された全てのレイヤ設定201から、検出したプレース順位に対応するプレース設定202を削除し(ステップS211414)、ステップS211415の処理に移行する。
続いて、プレース行列再構成部23は、ステップS211411で特定したレイヤ設定201内に、プレース名が登録済みのプレース設定202が存在するか否かを判定する(ステップS211415)。ここで、プレース名が登録済みのプレース設定202が存在すると判定した場合(ステップS211415;Yes)、図18のステップS2115の処理に直ちに移行する。
また、ステップS211415において、プレース名が登録済みのプレース設定202が存在しないと判定した場合(ステップS211415;No)、プレース行列再構成部23は、プレースマップ情報からステップS2141で特定したレイヤ設定201自体を削除し(ステップS211416)、図18のステップS2115の処理に移行する。
図18に戻り、プレース行列再構成部23は、ステップS19の処理でプレースの移動が行われたか否かを判定し、プレースの移動以外の他の操作が行われたと判定した場合には(ステップS2115;No)、図15のステップS11の処理に再び戻る。
一方、ステップS2115において、プレースの移動が行われたと判定した場合には(ステップS2115;Yes)、プレース行列再構成部23は、移動元と移動先のプレース位置に対応するプレース設定に基づいて、隣接判定処理を実行する(ステップS2116)。以下、図21を参照して、ステップS2116の隣接判定処理について説明する。
図21は、ステップS2116の隣接判定処理の手順を示したフローチャートである。まず、プレース行列再構成部23は、移動元となったプレース位置に対応するプレース設定202と、このプレース設定202が記述されたレイヤ設定201とをプレースマップ情報から特定する(ステップS211611)。
次いで、プレース行列再構成部23は、ステップS211611で特定したレイヤ設定201内に記述された、特定したプレース設定202の位置、即ちプレース順位を検出する(ステップS211612)。
次に、プレース行列再構成部23は、ステップS211612で検出したプレース順位を確認し、このプレース順位が上から2位又は下から2位の位置にあるか否かを判定する(ステップS211613)。ここで、プレース順位が上から2位又は下から2位の位置以外と判定した場合には(ステップS211613;No)、図15のステップS11の処理に直ちに移行する。
一方、ステップS211613において、プレース順位が上から2位又は下から2位の位置にあると判定した場合(ステップS211613;Yes)、プレース行列再構成部23は、プレースマップ情報に記述された、ステップS211611で特定したレイヤ設定201の位置、即ちレイヤ順位を検出する(ステップS211614)。
次いで、プレース行列再構成部23は、ステップS211614で検出したレイヤ順位を確認し、このレイヤ順位が上から2位又は下から2位の位置にあるか否かを判定する(ステップS211615)。ここで、レイヤ順位が上から2位又は下から2位の位置以外と判定した場合には(ステップS211615;No)、図15のステップS11の処理に直ちに移行する。
一方、ステップS211615において、レイヤ順位が上から2位又は下から2位の位置にあると判定した場合(ステップS211615;Yes)、プレース行列再構成部23は、ステップS211611で特定した移動元のプレース設定202と、レイヤ設定201とについて登録状態判定処理を実行する(ステップS211616)。なお、ステップS211616の登録状態判定処理は、図20で説明したステップS2114の登録状態判定処理と同様であるため説明を省略する。
続いて、プレース行列再構成部23は、移動先となったプレース位置に対応するプレース設定202と、このプレース設定202が記述されたレイヤ設定201とをプレースマップ情報から特定する(ステップS211617)。
次いで、プレース行列再構成部23は、ステップS211617で特定した移動先のプレース設定202と、レイヤ設定201とについて端部判定処理を実行した後(ステップS211618)、図15のステップS11の処理に移行する。なお、ステップS211618の端部判定処理は、図19で説明したステップS2112の端部判定処理と同様であるため説明を省略する。
ステップS21のプレース行列再構成処理で設定内容が変更されたプレースマップ情報は、ステップS11の処理で再度読み出されることになるため、更新後のプレースマップ画面が表示部15に表示される。
このように、各レイヤ設定201に属するプレース設定202の各々をファイルの管理単位を表すプレースとして同一階層で表示し、特定のプレースが選択された場合に、当該プレースのプレース設定202に関連付けて記憶されたファイルのサムネイル画像を表示画面に表示する。これにより、ファイルの管理単位間の関係を直感的に把握することが可能となり、ファイルの管理を効率的に行うことができる。また、プレースを行列状に配置して表示することで、ファイルの管理単位間の関係を整列した状態で確認することができるため、ファイルの管理単位間の関係をより直感的に把握することが可能となる。
次に、図22〜24を参照して、検索部24の動作について説明する。図22は、プレースマップ画面全体からファイルの検索を行う際の検索処理(マップ検索処理)の手順を示したフローチャートである。
まず、検索部24は、ユーザから操作部14を介して、検索対象となる文字列(検索キー)が入力されるまで待機を行う(ステップS31;No)。ここで、検索部24は、検索キーの入力を確認すると(ステップS31;Yes)、プレースマップ情報に記述された各レイヤ設定201のレイヤ属性を参照し、検索キーと一致するレイヤ属性を検索する(ステップS32)。なお、検索方法は、全文一致検索としてもよいし、部分一致検索としてもよい。
ステップS32の検索により、検索部24が検索キーと一致するレイヤ属性が検出されないと判定した場合(ステップS33;No)、ステップS35の処理に直ちに移行する。また、ステップS32の検索により、検索キーと一致するレイヤ属性を検出した場合(ステップS33;Yes)、検索部24は、一致したレイヤ属性のレイヤ設定201から、プレース設定202に登録されたプレース名を抽出する(ステップS34)。
続いて、検索部24は、各「placeID」フォルダに格納されたプレース情報を参照し、このプレース情報に記述されたプレース属性のうち、検索キーと一致するものを検索する(ステップS35)。
ステップS35の検索により、検索部24が検索キーと一致するプレース属性が検出されないと判定した場合(ステップS36;No)、ステップS38の処理に直ちに移行する。また、ステップS35の検索により、検索キーと一致するプレース属性を検出した場合(ステップS36;Yes)、検索部24は、このプレース属性が記述されたプレース情報を格納する「placeID」フォルダのフォルダ名、即ち、プレース名を抽出する(ステップS37)。
続いて、検索部24は、ステップS34及びS37で抽出したプレース名から、重複したものを削除する(ステップS38)。次いで、検索部24は、ステップS38の処理が施されたプレース名の各々に対応する「placeID」フォルダから、「cntentsID」フォルダの各々に格納されたサムネイル画像を順次読み出し(ステップS39)、読み出したサムネイル画像を表示部15に一覧表示した後(ステップS40)、本処理を終了する。なお、サムネイル画像を読み出せなかった場合、即ち、検索キーに該当するファイルが存在しなかった場合には、その旨を指示する情報(例えば、該当なし等)を表示部15に表示する態様としてもよい。
このように、レイヤ及びプレースに付与された属性に基づいて、プレースマップ画面全体からファイルの検索を行うことができるため、ファイルの管理をより効率的に行うことができる。
図23は、プレースマップ画面から1又は複数のレイヤが絞り込み条件として指定された場合での、検索処理(レイヤ検索処理)の手順を示したフローチャートである。まず、本処理の前提として、操作部14を介し、プレースマップ画面に表示されたレイヤから、1又は複数のレイヤが検索範囲として指定されているものとする(ステップS51)。
ステップS51の条件の下、検索部24は、ユーザから操作部14を介して、検索対象となる検索キーが入力されるまで待機を行う(ステップS52;No)。ここで、検索部24は、検索キーの入力を確認すると(ステップS52;Yes)、プレースマップ情報に記述されたレイヤ設定201のうち、ステップS51で指定されたレイヤのレイヤ設定201に記述されたレイヤ属性を参照し、検索キーと一致するレイヤ属性を検索する(ステップS53)。
ステップS53の検索により、検索部24が検索キーと一致するレイヤ属性が検出されないと判定した場合(ステップS54;No)、ステップS56の処理に直ちに移行する。また、ステップS53の検索により、検索キーと一致するレイヤ属性を検出した場合(ステップS54;Yes)、検索部24は、一致したレイヤ属性のレイヤ設定201から、プレース設定202に登録されたプレース名を抽出する(ステップS55)。
続いて、検索部24は、ステップS51で指定されたレイヤに属するプレースのプレース名に対応する「placeID」フォルダからプレース情報を参照し、このプレース情報に記述されたプレース属性のうち、検索キーと一致するものを検索する(ステップS56)。
ステップS56の検索により、検索部24が検索キーと一致するプレース属性が検出されないと判定した場合(ステップS57;No)、ステップS59の処理に直ちに移行する。また、ステップS56の検索により、検索キーと一致するプレース属性を検出した場合(ステップS57;Yes)、検索部24は、このプレース属性が記述されたプレース情報を格納する「placeID」フォルダのフォルダ名、即ち、プレース名を抽出する(ステップS58)。
続いて、検索部24は、ステップS55及びS58で抽出したプレース名から、重複したものを削除する(ステップS59)。次いで、検索部24は、ステップS59の処理が施されたプレース名の各々に対応する「placeID」フォルダから、「cntentsID」フォルダの各々に格納されたサムネイル画像を順次読み出し(ステップS60)、読み出したサムネイル画像を表示部15に一覧表示した後(ステップS61)、本処理を終了する。
このように、検索範囲を特定のレイヤに絞り込んでファイルの検索を行うこと、つまり、プレース行列を行単位で検索することができるため、ファイルの管理をより効率的に行うことができる。
図24は、プレースマップ画面から1又は複数のプレースが絞り込み条件として指定された場合での、検索処理(プレース検索処理)の手順を示したフローチャートである。まず、本処理の前提として、操作部14を介し、プレースマップ画面に表示されたプレースから、1又は複数のプレースが検索範囲として指定されているものとする(ステップS71)。
ステップS71の条件の下、検索部24は、ユーザから操作部14を介して、検索対象となる検索キーが入力されるまで待機を行う(ステップS72;No)。ここで、検索部24は、検索キーの入力を確認すると(ステップS72;Yes)、ステップS71で指定されたプレースに付与されたプレース名の「placeID」フォルダからプレース情報を参照し、このプレース情報に記述されたプレース属性のうち、検索キーと一致するものを検索する(ステップS73)。
ステップS73の検索により、検索部24が検索キーと一致するプレース属性が検出されないと判定した場合(ステップS74;No)、本処理を直ちに終了する。この場合、検索キーに該当するファイルが存在しない旨を、表示部15に表示する態様としてもよい。
また、ステップS73の検索により、検索キーと一致するプレース属性を検出した場合(ステップS74;Yes)、検索部24は、このプレース属性が記述されたプレース情報を格納する「placeID」フォルダのフォルダ名、即ち、プレース名を抽出する(ステップS75)。
続いて、検索部24は、ステップS75で抽出したプレース名の各々に対応する「placeID」フォルダから、「cntentsID」フォルダの各々に格納されたサムネイル画像を順次読み出し(ステップS76)、読み出したサムネイル画像を表示部15に一覧表示した後(ステップS77)、本処理を終了する。
このように、検索範囲を特定のプレースに絞り込んでファイルの検索を行うことができるため、プレース行列中の任意のプレース群から、ファイルの管理をより効率的に行うことができる。なお、上述したレイヤの絞り込み条件と組合せて用いることとしてもよく、この場合、行単位及び列単位で検索することが可能となる。
図25〜31は、本実施形態におけるファイル管理装置100の外観図である。ここで、図25は、ファイル管理装置100の一例を示す斜視図であって、ファイル管理装置100の本体に、上述したプレースマップ画像、プレースビュー画像及びファイルビュー画像等の表示を行う表示部15を接続した構成例を示している。ここで、表示部15は、DVIケーブル等の接続線Wにより本体部と接続されており、この接続線Wを介して上述したプレースマップ画像、プレースビュー画像及びファイルビュー画像等を表示するためのデータが入力される。
図26は、ファイル管理装置100の一例を示す正面図である。図27は、ファイル管理装置100の一例を示す背面図である。図28は、ファイル管理装置100の一例を示す右側面図である。図29は、ファイル管理装置100の一例を示す左側面図である。図30は、ファイル管理装置100の一例を示す平面図である。図31は、ファイル管理装置100の一例を示す底面図である。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態について説明する。上記第1の実施形態では、単独ユーザでの使用を前提としたスタンドアロン構成のファイル管理装置100について説明した。第2の実施形態では、複数ユーザでの利用を前提とし、かつ、サーバ・クライアント構成とした実施形態について説明する。なお、第1の実施形態と同様の構成については同一の符号を付与し、その説明は適宜省略する。
まず、図32を参照して、第2の実施形態にかかるファイル管理システムの構成について説明する。図32は、ファイル管理システムの構成を示したブロック図である。同図に示したように、ファイル管理システムは、ファイル管理サーバ400と、複数台のクライアント端末500とを有し、ネットワークNを介して各装置が通信可能に構成されている。
ファイル管理サーバ400は、上述したファイル管理装置100におけるファイル管理機能を有し、クライアント端末500から送信(アップロード)される文書や画像、映像等のファイルを記憶・管理する。
図33は、ファイル管理サーバ400のハードウェア構成を示した図である。同図に示したように、ファイル管理サーバ400は、CPU41と、ROM42と、RAM43と、マウスやキーボード等の入力デバイスから構成される操作部44と、液晶モニタ等の表示デバイスから構成される表示部45と、HDD等の記憶デバイスから構成される記憶部46と、外部装置との通信を制御するI/F部47と、これら各部を接続するバス48と、を備えている。なお、ファイル管理サーバ400の外観構成は、図25〜31に示したファイル管理装置100の7面図と同様であるものとする。
ROM42、記憶部46には、ファイル管理サーバ400の制御にかかる各種プログラムや各種データが記憶される。CPU41は、ROM42、記憶部46に記憶された各種プログラムをRAM43にロードしこれを実行することにより、ファイル管理サーバ400全体を制御し、後述する各種機能部を実現させる。
また、記憶部46は、ユーザ(クライアント端末500)から送信されたファイルを管理するとともに、このファイルの管理を支援するためのユーザインターフェースの生成にかかる種々の設定情報を所定のフォルダ構造で記憶・管理する。なお、記憶部46が記憶・管理する設定情報については後述する。
次に、ファイル管理サーバ400の機能的構成について説明する。図34は、ファイル管理サーバ400の機能的構成を示したブロック図である。同図に示したように、ファイル管理サーバ400は、CPU41と、ROM42又は記憶部46に記憶された各種プログラムとの協働により実現される機能部として、ログイン制御部411、ファイル管理部412と、設定変更部413と、プレース行列再構成部414と、検索部415とを備える。
ログイン制御部411は、クライアント端末500から後述するログイン要求を受け付け、このログイン要求に含まれたユーザID、パスワードの組を、記憶部46に予め記憶された照合用データと比較することで正規のユーザか否かの認証を行う。ここで、照合用データには、正規ユーザとして登録されたユーザのユーザIDと、パスワードとの組が予め含まれているものとする。
ファイル管理部412は、ログイン制御部411により正規ユーザと判定されたユーザについて、当該ユーザにかかる設定情報を記憶部46から抽出し、当該ユーザのログインを行ったクライアント端末500宛に提供する。ここで、図35を参照して、記憶部46に構築された設定情報の保持にかかるフォルダ構造について説明する。
図35は、記憶部46に構築された設定情報の保持にかかるフォルダ構造を示した図である。同図に示したように、記憶部46は、上述したマップ管理部200と、プレース管理部300との夫々に相当するマップ管理部210と、プレース管理部310とを保持している。
マップ管理部210は、本システムを利用するユーザ(ユーザID)毎に用意されたユーザフォルダ(user1、user2等)単位で構成されている。このユーザフォルダには、フォルダ名に対応するユーザID専用のプレースマップ情報(placeMap.xml)が格納されるとともに、このユーザID専用のアイコン画像(usericon.jpg)や、ユーザの氏名や連絡先(例えば、E−mailアドレス)等、ユーザに関連する情報を記録するための「userConfig.dat」が格納される。
また、プレース管理部310には、図3で説明したプレース情報に加え、「placeID」フォルダ毎に、この「placeID」フォルダの所有者及び共有者となるユーザのユーザIDを記録した「member.xml」が格納されている。以下、「member.xml」をメンバリストという。メンバリストに記録されたユーザIDが複数である場合、このプレースはメンバリストに記録されたユーザID間で共有状態にあることを意味している。以下、共有状態にあるプレースを共有プレースという。
なお、メンバリストに記録されるユーザIDのうち、このメンバリストが格納された「placeID」フォルダに対応するプレースを作成したユーザのユーザIDについては、当該プレースの所有者であることを識別する識別情報が付与されているものとする。また、このプレースの共有者となるユーザのユーザIDについては、後述するアクセス権限が付与されているものとする。
また、「placeID」フォルダに格納された「contentsID」フォルダ内には、「content.xml」と、ファイルのサムネイル画像「thumbnail.jpg」とが少なくとも格納される。
なお、ファイルのサムネイル画像は、CPU41と所定のプログラムとの協働により生成されるものとするが、生成のタイミングは特に問わないものとする。例えば、ファイルがファイル管理サーバ400にアップロードされた際にサムネイル画像が生成される態様としてもよいし、ファイル管理サーバ400に保管されたファイルがダウンロードされる際にサムネイル画像が生成される態様としてもよい。このように、オリジナルのファイルに対応するサムネイル画像を「contentsID」フォルダに格納しておくことで、クライアント端末500には初回の接続時にサムネイル画像のみをダウンロードさせ、ファイル管理サーバ400への要求に応じて、オリジナルのファイルをダウンロードさせるような構成を実現することができる。また、クライアント端末500の種類に応じて、オリジナルのファイルかサムネイル画像かを選択できるようにすることも可能である。
ファイル管理部412は、ログイン制御部411によりログインが許可されたユーザIDについて、当該ユーザIDに対応するプレースマップ情報と、「placeID」フォルダとを記憶部46から読み出し、クライアント端末500に送信する。
具体的に、ファイル管理部412は、ログインが許可されたユーザIDに対応するユーザフォルダを特定すると、このユーザフォルダのマップ管理部210からプレースマップ情報を読み出すとともに、当該プレースマップ情報に記述された「place id」に対応し、且つ、このユーザIDをメンバリストに含んだ「placeID」フォルダをプレース管理部310から読み出す。
また、ファイル管理部412は、ログインが許可されたユーザIDに対応するユーザフォルダがマップ管理部210に存在しない場合、即ち、新規のユーザIDで有る場合、このユーザID名のユーザフォルダをマップ管理部210に生成し、このユーザフォルダの下位にマップ管理部210及びプレース管理部310を新たに生成する。なお、新たに生成されるマップ管理部210のプレースマップ情報は、プレースが未設定の状態であるものとし、初期状態として例えば3行3列のプレース行列が設定されているものとする。
また、ファイル管理部412は、設定変更部413、プレース行列再構成部414により設定情報が更新されると、この更新後の設定情報をクライアント端末500宛に送信することで、当該クライアント端末500に保持されている設定情報を更新する。なお、送信する設定情報は、変更された部分のみを差分データとして送信する態様としてもよいし、ログイン中のユーザIDに関係する全ての設定情報を送信し直す態様としてもよい。
また、ファイル管理部412は、特定のファイルの閲覧を指示する閲覧要求をクライアント端末500から受け付けると、このファイルを記憶部46から読み出し、当該閲覧要求を送信したクライアント端末500宛に送信する。
設定変更部413は、ファイルの登録(アップロード)や削除、レイヤ名・プレース名の設定変更、プレースの移動や削除等、プレースマップ画面やプレースビュー画面にかかる設定変更を指示した要求をクライアント端末500から受け付けると、この要求内容に応じて記憶部46の設定情報を更新する。
プレース行列再構成部414は、設定変更部413による設定情報の更新により、プレースマップ情報が変更されたか否かを判定し、変更されたと判定した場合に上述したプレース行列再構成処理を実行することで、設定変更要求に含まれたユーザIDにかかるプレースマップ情報を更新する。
検索部415は、各レイヤ、プレース、ファイルに付与された属性情報(タグ)や、特定の文字列(以下、キーワードという)を検索キーとする検索要求をクライアント端末500から受け付けると、この検索キーに該当するファイルを記憶部46から検索する。
また、検索部415は、検索したファイルに対応する「contentsID」フォルダをプレース管理部310から特定すると、当該「contentsID」フォルダ以下の各種データとともに、この「contentsID」フォルダが属する「DD」フォルダ及び「YYYYMM」フォルダのツリー構造をRAM43や記憶部46の他の記憶領域にコピーする。
また、検索部415は、コピーした「contentsID」フォルダを、「YYYYMM」及び「DD」フォルダが表す年月日でマージし、検索結果のファイル群からなる「placeID」フォルダ(以下、検索結果フォルダという)を生成する。ここで、検索結果フォルダのプレース情報には、各「contentsID」フォルダ名と、当該「contentsID」フォルダのオリジナルが格納された「placeID」フォルダのプレース情報の内容とが関連付けて記述されているものとする。
また、検索部415は、生成した検索結果フォルダを、検索要求に対する検索結果としてクライアント端末500に送信する。
図32に戻り、クライアント端末500は、本システムのユーザが操作するPCや携帯電話機等の端末装置であって、本実施形態ではファイル管理サーバ400のフロントエンドとして機能する。本システムを利用する各ユーザは、クライアント端末500に表示されるプレースマップ画面等のGUIを用いることで、当該ファイル管理サーバ400にアップロードしたファイルの管理や閲覧を行う。なお、クライアント端末500をPCとした場合、その外観構成は、図25〜31に示したファイル管理装置100の7面図と同様であるものとする。
図36は、クライアント端末500のハードウェア構成を示した図である。同図に示したように、クライアント端末500は、CPU51と、ROM52と、RAM53と、マウスやキーボード等の入力デバイスから構成される操作部54と、液晶モニタ等の表示デバイスから構成される表示部55と、HDD等の記憶デバイスから構成される記憶部56と、外部装置との通信を制御するI/F部57と、メモリカード等の補助記憶装置が着脱自在に構成されたアダプタ部58と、これら各部を接続するバス59とを備えている。
ROM52、記憶部56には、クライアント端末500の制御にかかる各種プログラムや各種データが記憶される。CPU51は、ROM52、記憶部56に記憶された各種プログラムをRAM53にロードしこれを実行することにより、クライアント端末500全体を制御し、後述する各種機能部を実現させる。
次に、クライアント端末500の機能的構成について説明する。図37は、クライアント端末500の機能的構成を示したブロック図である。同図に示したように、クライアント端末500は、CPU51と、ROM52又は記憶部56に記憶された各種プログラムとの協働により実現される機能部として、ログイン処理部511と、表示制御部512と、設定変更受付部513と、検索条件受付部514とを備える。
ログイン処理部511は、ファイル管理サーバ400へのログインを行うためのログイン画面を表示部55に表示し、このログイン画面に基づいてユーザからユーザIDとパスワードの入力を受け付けると、これらの情報を含んだログイン要求をファイル管理サーバ400に送信する。
図38は、ログイン処理部511の制御により表示部55に表示されたログイン画面の一例を示した図である。同図に示したように、ログイン画面は、ユーザID(quanpID)が入力される領域A31と、パスワードが入力される領域A32とから構成されている。ここで、ログイン処理部511は、ファイル管理サーバ400へのログインを指示するボタンB31が押下されたことを検出すると、領域A31、A32に入力されたユーザIDとパスワードとを少なくとも含んだログイン要求をファイル管理サーバ400に送信する。
図37に戻り、表示制御部512は、I/F部57を介してファイル管理サーバ400から受信した各種データに基づいて、上述したプレースマップ画面等のユーザインターフェースを表示部55に表示する。
具体的に、表示制御部512は、ログイン時や設定変更時にファイル管理サーバ400から送信される設定情報を受け取ると、当該設定情報を図3に示したツリー構造でRAM53又は記憶部56に保持する。
また、表示制御部512は、操作部54を介してユーザから画面表示にかかる操作を受け付けると、RAM53又は記憶部56に保持した設定情報に基づいて、プレースマップ画面やプレースビュー画面、ファイルビュー画面等を表示部55に表示する。
図39は、表示制御部512により表示部55に表示されたプレースマップ画面の一例を示した図である。この図では、ユーザIDが“理光太郎”のプレースマップ画面を示しており、表示制御部512は、このユーザIDを領域A41に表示する。また、このプレースマップ画面では、“家族”、“お気に入り”、“仕事”の3つのレイヤ名が既に設定されており、レイヤ名“家族”にはプレース名“パーティ”、“サッカー”、“旅行”の3つのプレースが、レイヤ名“お気に入り”には、プレース名“Home”、“音楽”の2つのプレースが、レイヤ名“仕事”にはプレース名“資料_環境経営”のプレースが夫々設定されている。ここで、各プレースの下部に表示された数値は、自己のプレースに格納(アップロード)されたファイルの総数を表している。なお、ファイル総数は、各プレースの「placeID」フォルダの下位に格納された「contentsID」の総数から導出することができる。
領域A42は、ファイル検索のキーワードとなる検索キーが入力される領域である。また、ボタンB41は、領域A42に入力された検索キーについての検索を指示するためのボタンであって、このボタンB41が押下されると、領域A42に入力された検索キーが検索条件受付部514に通知される。なお、プレースマップ画面のうち、特定のレイヤが選択されている場合には、検索キーとともにこのレイヤが検索範囲として検索条件受付部514に通知されるものとする。
図37に戻り、設定変更受付部513は、プレースマップ画面やプレースビュー画面等に対する設定変更を受け付け、この変更内容に応じた設定変更要求をファイル管理サーバ400に送信することで、ファイル管理サーバ400に設定変更を要求する。ここで、設定変更にかかる操作とは、上述したレイヤ名の登録、変更、削除や、レイヤ属性の登録、変更、削除、プレース名の登録、変更、削除等であって、設定変更受付部513は、操作部54を介してこれらの操作を受け付けると、その操作内容と、現在ログイン中のユーザのユーザIDとを少なくとも含んだ情報を、変更要求としてクライアント端末500に送信する。
検索条件受付部514は、検索キーとなるキーワードや、後述する検索方法等の検索条件の入力を受け付け、これらの検索条件と、現在ログイン中のユーザのユーザIDとを少なくとも含んだ検索要求をファイル管理サーバ400に送信することで、ファイル管理サーバ400にファイルの検索を要求する。
以下、ファイル管理サーバ400と、クライアント端末500との間で行われるファイル管理処理の動作について説明する。
[プレースマップ画面の表示]
まず、クライアント端末500の表示部55にプレースマップ画面が表示されるまでの動作について説明する。図40は、ファイル管理サーバ400と、クライアント端末500との間で行われるプレースマップ画面の表示にかかる処理の流れを示したフローチャートである。なお、本処理の前提として、クライアント端末500を操作するユーザのユーザID及びパスワードは、ファイル管理サーバ400に既に登録されているものとする。また、クライアント端末500のユーザに対し、他のユーザから後述する共有プレースの招待は行われていないものとする。
まず、ログイン処理部511は、ファイル管理サーバ400へのアクセスに先がけ、図38で示したようなログイン画面を表示部55に表示する(ステップS101)。ログイン処理部511は、上述したボタンB31押下の検出により、ファイル管理サーバ400へのログインが指示されたと判定すると、ログイン画面に入力されたユーザIDとパスワードとを少なくとも含んだログイン要求を、ファイル管理サーバ400に送信する(ステップS102)。
一方、ファイル管理サーバ400では、ログイン制御部411が、クライアント端末500からのログイン要求を受け付けると、このログイン要求に含まれたユーザIDとパスワードとの組を、記憶部46に保持した照合用データと比較することで正規のユーザか否かの認証を行う(ステップS111)。
ステップS111での認証の結果、ログイン要求に含まれたユーザIDとパスワードとの組が照合用データと一致しないと判定した場合、即ち、正規のユーザでないと判定した場合には(ステップS112;No)、ログイン制御部411は、ログインを許可しない旨の応答情報を、ログイン要求を送信したクライアント端末500宛に送信し(ステップS113)、処理を終了する。
また、ステップS112において、ログイン要求に含まれたユーザIDとパスワードとの組が照合用データと一致すると判定した場合、即ち、正規のユーザと判定した場合には(ステップS112;Yes)、ログイン制御部411は、ログインを許可する旨の応答情報を、ログイン要求を送信したクライアント端末500宛に送信し(ステップS114)、ステップS115の処理に移行する。
クライアント端末500では、ログイン処理部511が、ファイル管理サーバ400からの応答情報を取得し、この応答情報がログインを許可するものか否かを判定する(ステップS103)。ここで、ログインを許可しない旨の応答情報であった場合(ステップS103;No)、ログイン処理部511は、ステップS101に再び戻り、ログイン画面を表示部55に再度表示する。このとき、ユーザID又はパスワードに誤りがある旨の情報を表示部55に表示する態様としてもよい。また、ステップS103において、ログインを許可する旨の応答情報であった場合(ステップS103;Yes)、ログイン処理部511は、ステップS104の処理に移行する。
一方、ファイル管理サーバ400では、ログイン制御部411により正規のユーザと判定されると、ファイル管理部412は、ログイン要求に含まれたユーザIDに対応する設定情報(プレースマップ情報等)を記憶部46から読み出し(ステップS115)、ログイン要求を送信したクライアント端末500宛に送信する(ステップS116)。なお、クライアント端末500のユーザが共有プレースの招待等を受けている場合、プレースマップ情報に記述されたplaceid名(<place ID=“Z”>のZ)と、当該ユーザのユーザIDをメンバリストに含む「placeID」フォルダ名との間に相違が生じるが、この例については後述する。
クライアント端末500では、表示制御部512が、ファイル管理サーバ400から送信された設定情報を受信すると、この設定情報を図3に示したようなツリー構造の状態でRAM53又は記憶部56に保持する(ステップS104)。次いで、表示制御部512は、ステップS104で保持した設定情報に基づいて、プレースマップ画面表示処理を実行することで、表示部55に図38に示したようなプレースマップ画面を表示する(ステップS105)。なお、ステップS105のプレースマップ画面表示処理は、第1の実施形態で説明したステップS11のプレースマップ画面表示処理と同様であるため説明を省略する。
プレースマップ画面が表示されている際、設定変更受付部513は、その設定内容の変更を指示する操作が入力されたか否かを監視する(ステップS106;No)。このステップS106において、プレースマップ画面の設定変更を指示する操作が入力されたと判定した場合(ステップS106;Yes)、設定変更受付部513は、この操作内容を指示する情報と、現在ログイン中のユーザのユーザIDとを少なくとも含んだ設定変更要求をファイル管理サーバ400に送信する(ステップS107)。
一方、ファイル管理サーバ400では、設定変更部413がクライアント端末500
から送信された設定変更要求を受け付けると、この設定変更要求に含まれたユーザIDに対応する設定情報を記憶部46から特定する(ステップS117)。次いで、設定変更部413は、ステップS117で特定した各設定情報に対し設定変更要求に含まれた操作内容に応じた設定情報を更新した後(ステップS118)、このユーザIDのプレースマップ情報に対してプレース行列再構成処理を実行する(ステップS119)。なお、ステップS119のプレース行列再構成処理は、第1の実施形態で説明したステップS21のプレース行列再構成処理と同様であるため説明を省略する。
ステップS119の後、ファイル管理部412は、ステップS118で更新が行われた設定情報を記憶部46から読み出し、設定変更要求を送信したクライアント端末500宛に送信し(ステップS120)、処理を終了する。
例えば、ステップS106において、図39に示したプレースマップ画面のレイヤ名“お気に入り”に属するプレース名“音楽”のプレース位置を、プレース名“Home”の左隣のプレースに移動する操作が指示されたとすると、設定変更受付部513は、このプレース位置の移動を指示する情報(例えば、移動元プレースと移動先プレースを指示する情報)と、ユーザ名“理光太郎”とを少なくとも含んだ設定変更要求をクライアント端末500に送信する。
この場合、設定変更部413は、ステップS117において、ユーザ名“理光太郎”にかかるプレース設定のうち、移動元と移動先のプレース設定を入れ替えることで、プレースの移動を実行する。なお、ステップS119のプレース行列再構成処理では、ステップS2116の隣接判定処理が実行されることになるが、本例の場合プレースマップの拡大・縮小は行われない。
また、上記の操作に引き続き、プレース名“Home”の右隣のプレースに、プレース名“映像”を登録する操作が指示されたとすると、設定変更受付部513は、このプレース位置にプレース名“映像”の登録を指示する情報と、ユーザ名“理光太郎”とを少なくとも含んだ設定変更要求をクライアント端末500に送信する。なお、プレース名登録の際には、図41に示したようなプレース名の登録を支援する画面を設定変更受付部513が表示する態様としてもよい。
図41において、領域A51はプレースの所有者となるユーザIDを示すための領域であって、現在ログイン中のユーザIDが編集不可能な状態で表示される。領域A52はこのプレースが属するレイヤのレイヤ名を示すための領域であって、変更が指示されたプレースが属するレイヤ名が編集不可能な状態で表示される。領域A53は、プレース名入力のための領域であって、領域A54はプレース属性入力のための領域となっており、既にプレース属性が設定されているような場合には、このプレース属性が領域A55に表示される。また、領域A56には、このプレースに関連付けたいコメント等、任意の文字列を入力することが可能となっている。
B51で示したボタンは、このプレース上に表示するアイコン画像の選択のための支援画面を表示するボタンである。このボタンB51が押下されると、設定変更受付部513は、図42に示したようなアイコン画像の選択を支援する画面を表示する。ここで、図42は、アイコン画像の選択を支援するための画面であって、記憶部56に記憶された画像ファイルや、予め用意されているアイコン画像から、任意のアイコン画像を選択することが可能となっている。アイコン画像が選択された後、ボタンB511が押下されるとこの画面に入力・設定された内容が、設定変更受付部513に通知される。この場合、設定変更受付部513は、選択されたアイコン画像を設定変更要求に含めて送信するものとする。なお、ボタンB512が押下された場合、設定変更受付部513は、図42の画面表示を消去する。
図41に戻り、ユーザからボタンB52が押下されると、この画面に入力・設定された内容が、設定変更受付部513に通知される。一方、ボタンB53が押下された場合、設定変更受付部513は、この画面の表示を消去する。なお、図41、42に示した支援画面は一例であって、画面構成はこの図示例に限定されないものとする。
一方、設定変更部413では、プレース名“映像”の登録を指示する情報と、ユーザ名“理光太郎”とを少なくとも含んだ設定変更要求をクライアント端末500から受け付けると、ユーザ名“理光太郎”にかかるプレース設定のうち、プレース名の登録が指示されたプレース位置のプレース設定にプレース名“映像”を設定するとともに、このプレースのメンバリストにユーザID“理光太郎”を所有者として登録等することで、図41の画面で入力・設定された情報を設定情報に反映する。なお、プレースのアイコン画像が設定変更要求に含まれていた場合には、このアイコン画像を所定の位置(placeIDフォルダの下位)に格納する。
図43は、上述した2つの操作が行われた後、表示制御部512により表示部55に表示されたプレースマップ画面の一例を示した図である。同図に示したように、プレース名“音楽”の移動と、プレース名“映像”の登録が、指示されたプレートに反映されている。
このように、各レイヤ設定に関連付けられたプレース情報の夫々をファイルの管理単位を表すプレース画像として同一階層で表示することで、ファイルの管理単位間の関係を直感的に把握することが可能となるため、ファイルの管理を効率的に行うことができる。また、プレース画像を行列状に配置して表示することで、ファイルの管理単位間の関係を整列した状態で確認することができるため、ファイルの管理単位間の関係をより直感的に把握することが可能となる。
[共有メンバの設定]
次に、メンバリストの設定が変更される際の動作について説明する。図44は、ファイル管理サーバ400と、クライアント端末500との間で行われる共有プレースの設定変更にかかる処理の流れを示したフローチャートである。なお、本処理の前提として、クライアント端末500の表示部55には、プレースマップ画面が既に表示されているものとする。
まず、設定変更受付部513は、表示部55に表示されたプレースマップ画面において、特定のプレースに対し共有メンバの設定変更が指示されるまで待機する(ステップS131;No)。ここで、「共有メンバ」とは、各プレースのメンバリストに記述されたユーザを意味している。
ステップS131において、共有メンバの設定変更が指示されたと判定した場合(ステップS131;Yes)、設定変更受付部513は、RAM53又は記憶部56に保持した設定情報のうち、共有メンバの設定変更が指示されたプレースのメンバリストに基づいて、共有メンバの設定変更を支援する画面を表示部55に表示する(ステップS132)。
図45は、ステップS132で表示された共有メンバの設定を支援する画面の一例を示した図である。同図において領域A61は、共有メンバの設定が指示されたプレースのプレース名が表示される領域である。共有メンバの設定が指示されたプレースにプレース名(placeID)が登録されている場合、設定変更受付部513は、このプレース名を領域A61に表示する。なお、プレース名が登録されていない場合、図43に示したように、プレース名の入力を促す文字列を表示し、共有メンバの設定完了とともにプレース名の登録を行う態様としてもよい。
領域A62は、共有メンバの設定が指示されたプレースを共有するメンバ(ユーザID)が表示される領域である。設定変更受付部513は、共有メンバの設定が指示されたプレースのメンバリストを読み出し、このメンバリストに登録されているユーザIDを領域A62に一覧表示する。クライアント端末500のユーザは、領域A62に表示されたユーザIDを選択することが可能であり、後述するボタンB61と組み合わせて用いることで、特定のユーザを本プレースの共有メンバから削除することが可能となっている。
領域A63は、領域A61に表示されたプレースのメンバリストに登録、即ち、このプレースの共有メンバとして招待するユーザのユーザID(以下、招待ユーザIDという)を入力するための領域である。ここで、領域A631は、招待ユーザIDを入力するための領域である。また、領域A632は、このプレースに招待するユーザのE−mailアドレスを入力するための領域である。クライアント端末500のユーザは、これら2種類の招待方法を選択的に利用することが可能となっている。なお、E−mailを用いた招待方法の場合、クライアント端末500又はファイル管理サーバ400が備えるメール送信機能を用いて、後述する領域A65に入力されたメッセージとともに、本プレースの共有メンバとして招待する旨が招待先のユーザに通知されるものとする。
領域A64は、領域A61に表示されたプレースにおける、招待先のユーザのアクセス権限を設定するための領域である。クライアント端末500のユーザは、領域A64に表示された「編集者」又は「読者」の何れか一方のラジオボタンを押下することで、領域A63(領域A631)で招待したユーザのアクセス権限を設定することが可能となっている。なお、「編集者」とはプレースに対するファイルの書き込み(登録、削除)、及び、ファイルの読み込みが可能な権限を意味し、「読者」とはプレースからファイルの読み込みのみが可能な権限を意味する。
領域A65は、招待先のユーザに対するメッセージを入力するための領域である。クライアント端末500のユーザは、領域A65に任意のメッセージを入力することが可能であり、入力されたメッセージは招待先のユーザに通知されることになる。なお、図45の例では、メッセージを500文字以内に制限する態様としているが、この態様に限らないものとする。
ボタンB61は、共有メンバから特定のユーザIDの削除を指示するためのボタンである。具体的には、領域A62に表示されたユーザIDから特定のユーザIDが選択された後、ボタンB61が押下されると、設定変更受付部513は、現在クライアント端末500を操作するユーザのユーザIDと、共有メンバの設定が指示された操作対象のプレースのプレース名と、削除対象となったユーザIDとを含んだメンバ削除要求をファイル管理サーバ400に送信する。なお、選択されたユーザIDが、このプレースの所有者(オーナー)である場合には、ボタンB61を無効化等することで削除が行えないよう制御することとしてもよい。
ボタンB62は、領域A61に表示されたプレースの共有メンバとして、領域A63で招待したユーザを登録するためのボタンである。具体的には、領域A63(領域A631)〜領域A65に入力又は設定が行われた後、ボタンB62が押下されると、設定変更受付部513は、現在クライアント端末500を操作するユーザのユーザID(以下、操作ユーザIDという)と、共有メンバの設定が指示された設定対象のプレースのプレース名と、領域A63(領域A631)〜領域A65の入力・設定内容とを含んだメンバ登録要求をファイル管理サーバ400に送信する。
なお、領域63でE−mailによる招待方法が選択された場合には、クライアント端末500から招待先のユーザ宛にメールを送信する態様としてもよい。また、ファイル管理サーバ400がメール送信機能を備える場合、この機能を用いて招待先のユーザ宛にメールを送信する態様としてもよい。後者の場合、設定変更受付部513は、現在クライアント端末500の操作ユーザIDと、共有メンバの設定が指示された設定対象のプレースのプレース名と、領域A632〜領域A65の入力・設定内容とを含んだメンバ登録要求をファイル管理サーバ400に送信するものとする。
ボタンB63は、共有メンバ設定の終了を指示するためのボタンである。ボタンB63が押下されると、設定変更受付部513は、図45の画面を消去する。
図44に戻り、設定変更受付部513は、共有メンバの設定対象となったプレースに対し、ユーザIDの削除やユーザIDの登録の指示を受け付けると、この指示内容に応じたメンバ設定要求(メンバ削除要求又はメンバ登録要求)をファイル管理サーバ400に送信する(ステップS133)。
一方、ファイル管理サーバ400では、設定変更部413がクライアント端末500からメンバ設定要求を受け付けると、このメンバ設定要求に含まれたクライアント端末500の操作ユーザIDと、設定対象のプレースのプレース名とに対応するメンバリストを記憶部56から特定する(ステップS141)。
続いて、設定変更部413は、メンバ設定要求に含まれたクライアント端末500の操作ユーザIDが、ステップS141で特定したメンバリストに所有者として設定されているか否かを判定する(ステップS142)。ここで、所有者として設定されていないと判定した場合(ステップS142;No)、設定変更部413は、操作権限がない旨を示した情報を、メンバ設定要求の送信元となったクライアント端末500に送信し(ステップS143)、本処理を終了する。
また、ステップS142において、操作ユーザIDが所有者として設定されていると判定した場合(ステップS142;Yes)、設定変更部413は、メンバ設定要求の内容に基づいて、当該メンバ設定要求がメンバ削除要求かメンバ登録要求かを判定する(ステップS144)。
ステップS144において、メンバ設定要求がメンバ削除要求と判定した場合(ステップS144;No)、設定変更部413は、ステップS141で特定したメンバリストから、メンバ削除要求で指示された削除対象のユーザIDを削除し(ステップS145)、ステップS148の処理に移行する。
また、ステップS144において、メンバ設定要求がメンバ登録要求と判定した場合(ステップS144;Yes)、設定変更部413は、ステップS141で特定したメンバリストに、メンバ登録要求で指示された招待ユーザIDと、そのアクセス権限とを関連付けて登録する(ステップS146)。さらに、設定変更部413は、メンバ登録要求に含まれた招待ユーザIDに対するメッセージを、この招待ユーザIDのマップ管理部210に格納された「userconfig.dat」に記録し(ステップS147)、ステップS148の処理に移行する。
続くステップS148では、共有メンバの設定変更が正常に終了したことを指示する情報とともに、ステップS145又はS146の処理で更新したメンバリストを、メンバ設定要求を送信したクライアント端末500宛に送信し(ステップS148)、処理を終了する。
一方、クライアント端末500では、設定変更受付部513が、ファイル管理サーバ400から共有メンバの設定変更が正常に終了した旨の情報を受信したか否かを判定する(ステップS134)。ここで、操作権限がない旨の情報を受信したと判定した場合(ステップS134;No)、設定変更受付部513は、共有メンバの設定を変更する権限がない旨を表示部55に表示し(ステップS135)、処理を終了する。
また、ステップS134において、共有メンバの設定変更が正常に終了した旨の情報を受信した場合(ステップS134;Yes)、設定変更部413は、この情報とともに受信した更新後のメンバリストをRAM53又は記憶部56に保持し直すことで、設定対象となったプレースについてのメンバリストを更新し(ステップS136)、処理を終了する。
なお、本処理ではユーザ登録要求として招待ユーザIDが送信された場合の処理の流れを示したが、招待先ユーザのE−mailアドレスを受け付けた場合には、以下のように対応することで、共有プレースへの参加を円滑に行うことができる。各ユーザの「userconfig.dat」にE−mailアドレスが登録されているような場合には、招待先ユーザのE−mailアドレスと一致するE−mailアドレスが登録された「userconfig.dat」を検索し、この「userconfig.dat」に対応するユーザIDを、招待先となった共有プレースのメンバリストに登録することとしてもよい。
また、招待先ユーザのE−mailアドレスと一致するE−mailアドレスが「userconfig.dat」中に存在しないような場合には、招待先ユーザのE−mailアドレスを招待先の共有プレースに関連付けて記憶しておき、新たにユーザ登録を行ったユーザのE−mailアドレスが、この招待先ユーザのE−mailアドレスと一致した場合に、新たに登録したユーザのユーザIDを招待先プレースのメンバリストに登録することとしてもよい。
[共有プレースへの参加]
次に、共有プレースの招待を受けたユーザが操作するクライアント端末500と、ファイル管理サーバ400との動作について説明する。図46は、ファイル管理サーバ400と、クライアント端末500との間で行われる共有プレースへの参加にかかる処理の流れを示したフローチャートである。本処理の前提として、クライアント端末500を操作するユーザのユーザIDは、ファイル管理サーバ400に登録済みであるものとする。また、ファイル管理サーバ400によりクライアント端末500を操作するユーザのログインが許可されているものとする。なお、本処理は、ファイル管理サーバ400では図40に示したステップS114以降の処理を、クライアント端末500では図40に示したステップS103以降の処理を夫々示している。
まず、ファイル管理サーバ400では、ログイン制御部411により正規のユーザと判定されると、ファイル管理部412は、クライアント端末500からのログイン要求に含まれたユーザIDに対応する設定情報を記憶部46から読み出す(ステップS161)。
続いて、ファイル管理部412は、ステップS161で読み出したプレースマップ情報に定義されている各プレース名と、ログイン要求に含まれたユーザIDが登録されたメンバリストを格納する各「placeID」フォルダのフォルダ名とを比較し(ステップS162)、両プレース名が一致しているか否かを判定する(ステップS163)。なお、プレースマップ情報においては、プレース名が明示的に定義されているものを、ステップS162での比較の対象とする。
ステップS163において、両プレース名が一致していると判定した場合(ステップS163;eq)、ファイル管理部412は、ステップS161で読み出した設定情報を、ログイン要求を送信したクライアント端末500宛に送信し(ステップS164)、処理を終了する。なお、ステップS163;eq→S164の処理は、上述したステップS115→S116の処理と同義である。
また、ステップS163において、プレースマップ情報に定義されたプレース名の方が、「placeID」フォルダのフォルダ名よりも多いと判定した場合(ステップS163;del)、ファイル管理部412は、ログイン要求に含まれたユーザIDが共有プレースのメンバから削除された、又は、共有プレース自体が削除されたと判断し、当該ユーザIDのプレースマップ情報に対し、プレース行列再構成部414に登録状態判定処理を実行させる(ステップS165)。なお、ステップS165の登録状態判定処理は、上述したステップS2114の登録状態判定処理と同様であるため、説明を省略する。
続いて、ファイル管理部412は、共有プレースを削除した旨を指示する付加情報とともに、ステップS165で処理されたプレースマップ情報を含むステップS161で読み出した設定情報を、ログイン要求を送信したクライアント端末500宛に送信し(ステップS166)、処理を終了する。なお、付加情報には、削除された共有プレース名として、ステップS163での比較により、プレースマップ情報で剰余したプレース名が含まれるものとする。
また、ステップS163において、プレースマップ情報に定義されたプレース名の方が、「placeID」フォルダのフォルダ名よりも少ないと判定した場合(ステップS163;add)、ファイル管理部412は、ログイン要求に含まれたユーザIDが共有プレースのメンバに招待されていると判断し、ファイル管理部412は、共有プレースへの招待を指示する付加情報とともに、ステップS161で読み出した設定情報を、ログイン要求を送信したクライアント端末500宛に送信した後(ステップS167)、ステップS168に移行する。なお、付加情報には、招待された共有プレース名として、ステップS163での比較により、「placeID」フォルダで剰余したプレース名が含まれるものとする。
一方、クライアント端末500では、表示制御部512が、ファイル管理サーバ400から送信された設定情報を受信すると、この設定情報をRAM53又は記憶部56に保持する(ステップS151)。次いで、表示制御部512は、ステップS151で保持した設定情報に基づいて、プレースマップ画面表示処理を実行することで、表示部55に図39に示したようなプレースマップ画面を表示する(ステップS152)。
続いて、表示制御部512は、設定情報とともに、付加情報を受信したか否かを判定する(ステップS153)。ここで、付加情報を受信していないと判定した場合には(ステップS153;No)、処理を終了する。
また、ステップS153において、付加情報を受信したと判定した場合(ステップS153;Yes)、表示制御部512は、この付加情報が共有プレースへの招待を指示するものか、共有プレースの削除を指示するものかを判定する(ステップS154)。
ステップS154において、付加情報が共有プレースを削除した旨を指示するものと判定した場合(ステップS154;No)、表示制御部512は、この付加情報に基づいて、削除が行われたプレース名等を通知する画面を表示部55に表示し(ステップS155)、処理を終了する。
また、ステップS154において、付加情報が共有プレースへの招待を指示するものと判定した場合(ステップS154;Yes)、表示制御部512は、この付加情報と、先に保持した設定情報の「userconfig.dat」と、共有プレースのメンバリストとに基づいて、共有プレースへの参加を確認する画面を表示部55に表示する(ステップS156)。
図47は、ステップS156で表示される共有プレースへの参加を確認するための画面の一例を示した図である。同図において、領域A71は、クライアント端末500を操作するユーザが招待された共有プレースに関する情報が表示される領域である。表示制御部512は、付加情報に含まれた共有プレースのプレース名を表示するとともに、当該共有プレースのメンバリストに基づいて、この共有プレースの所有者(開設者)のユーザIDや、招待されたユーザのアクセス権限を領域A71に表示する。また、領域A72には、領域A71に表示された項目以外の共有プレースに関する情報が表示される領域である。
領域A73は、クライアント端末500を操作するユーザ(招待ユーザID)宛のメッセージが表示される領域である。具体的には、図45の領域A65に入力された情報が表示され、表示制御部512は、「userconfig.dat」に記述された、この共有プレースの所有者からのメッセージを領域A72に表示する。
招待を受けたユーザは、操作部54を介して、ボタンB71〜B73操作することで、招待を受け入れるか否かを指示することが可能となっている。ここで、ボタンB71は、招待を受け入れたことを指示するためのボタンである。なお、ボタンB71が押下された場合、ユーザから、プレースマップ画面における共有プレースの配置先となるプレース位置が引き続き指示されるものとする。設定変更受付部513は、ボタンB71の押下を受け付けると、招待を受け入れたことを指示する情報とともに、クライアント端末500を操作するユーザのユーザIDと、招待を受けた共有プレースのプレース名と、共有プレースの配置先となるプレース位置とを指示する情報を回答情報として、ファイル管理サーバ400に送信する。
ボタンB72は、招待を拒否することを指示するためのボタンである。設定変更受付部513は、ボタンB72の押下を受け付けると、招待を拒否することを指示する情報とともに、クライアント端末500を操作するユーザのユーザIDと、招待を受けた共有プレースのプレース名とを指示する情報を回答情報として、ファイル管理サーバ400に送信する。また、ボタンB73は、回答を保留することを指示するためのボタンである。設定変更受付部513は、ボタンB73の押下を受け付けると、図47の画面を消去する。
図46に戻り、設定変更受付部513は、ステップS156で表示された画面に基づき、ユーザから招待の受け入れを保留することが指示されたと判定すると(ステップS157;保留)、ステップS156で表示した画面を消去し、本処理を終了する。
また、ステップS157において、設定変更受付部513は、ステップS156で表示された画面に基づき、ユーザから招待を拒否することが指示されたと判定すると(ステップS157;拒否)、ステップS156で表示した画面を消去し、招待を拒否することを指示する情報とともに、クライアント端末500を操作するユーザのユーザIDと、招待を受けた共有プレースのプレース名とを回答情報としてファイル管理サーバ400に送信する(ステップS158)。次いで、表示制御部512は、回答情報に対応してファイル管理サーバ400から送信される設定情報を取得するため、ステップS151に再び戻る。
また、ステップS157において、設定変更受付部513は、ステップS156で表示された画面に基づき、ユーザから招待を受け入れたことが指示されたと判定すると(ステップS157;許諾)、ステップS156で表示した画面を消去し、招待を受け入れたことを指示する情報とともに、クライアント端末500を操作するユーザのユーザIDと、招待を受けた共有プレースのプレース名と、共有プレースの配置先となるプレース位置を指示する情報とを回答情報としてファイル管理サーバ400に送信する(ステップS159)。次いで、表示制御部512は、回答情報の送信に対応してファイル管理サーバ400から送信される設定情報を取得するため、ステップS151に再び戻る。
一方、ファイル管理サーバ400では、設定変更部413がクライアント端末500から送信された回答情報を受け付けると、当該回答情報に含まれる情報に基づいて、この回答情報が招待を受け入れることを指示するものか否かを判定する(ステップS168)。ここで、回答情報が招待を拒否することを指示するものと判定した場合(ステップS168;No)、設定変更部413は、この回答情報に含まれたプレース名に対応する「placeID」フォルダのメンバリストから、この回答情報に含まれたユーザIDを削除し(ステップS169)、ステップS172の処理に移行する。
また、ステップS168において、回答情報が招待を受け入れることを指示するものと判定した場合(ステップS168;Yes)、設定変更部413は、回答情報に含まれたユーザIDのプレースマップ情報をマップ管理部210から特定すると、この回答情報に含まれた共有プレースの配置先となるプレース位置のプレース設定202に、共有プレースのプレース名を設定する(ステップS170)。
次いで、設定変更部413は、ステップS170で設定変更したプレースマップ情報に対し、端部判定処理を施した後(ステップS171)、ステップS172の処理に移行する。なお、ステップS171の端部判定処理は、上述したステップS2112の端部判定処理と同様であるため、説明を省略する。
続くステップS172において、ファイル管理部412は、設定の変更が行われた設定情報、即ち、ステップS169で処理されたメンバリスト又はステップS170、S171で処理されたプレースマップ情報を、回答情報を送信したクライアント端末500宛に送信し(ステップS172)、処理を終了する。なお、クライアント端末500では、表示制御部512がステップS172で送信された設定情報を受け付けると、この設定情報をステップS151で保持し直すことで設定情報を更新する。
このように、ユーザID毎にプレース画像を提供することができるため、各ユーザは自分専用のプレース画像を用いてファイルの管理を行うことができる。また、特定のプレース画像を複数のユーザで共有することができるため、ファイルの交換等の利用に対応することができる。また、招待を受けたユーザは共有プレースに参加するか否かを選択的に決定することができるため、ユーザの利便性を向上させることができる。
[プレースビュー画面の表示]
次に、プレースビュー画面の表示にかかる動作について説明する。図48は、ファイル管理サーバ400と、クライアント端末500との間で行われるプレースビュー画面の表示にかかる処理の流れを示したフローチャートである。なお、本処理の前提として、クライアント端末500の表示部55には、プレースマップ画面が表示済みであるものとする。
まず、表示制御部512は、プレースマップ画面に表示されたプレースのうち、特定のプレースに対し、プレースビュー画面の表示が指示されるまで待機する(ステップS181;No)。ここで、プレースビュー画面の表示が指示されたと判定すると(ステップS181;Yes)、表示制御部512は、RAM53又は記憶部56に保持した設定情報のプレース管理部310から、表示対象のプレースの「placeID」フォルダを参照し、プレースビュー画面表示処理を実行する(ステップS182)。なお、ステップS182のプレースビュー画面表示処理は、第1の実施形態で説明したステップS13のプレースビュー画面表示処理と同様であるため説明を省略する。
ステップS182において、表示制御部512は、図7で示したG21〜G23の何れか一の表示形態でプレースビュー画面を表示する。以下、プレースビュー画面の表示形態について詳細に説明する。
図49は、プレースビュー画面の一例を示した図であって、図7に示したG21の表示形態に対応する。なお、図49では、図39に示したプレースマップ画面のうち、プレース名が“パーティ”のプレースについてのプレースビュー画面を示している。
ここで、領域A81は、表示対象のプレースに登録されたファイルのサムネイル画像を表示するための領域である。図49の表示形態では、表示対象のプレースに登録された各ファイルのサムネイル画像が、ファイルの登録が行われた年月日に応じた順序で3次元的に配列された状態で領域A81に表示される。
カーソルC1は、領域A81に表示されるサムネイル画像の配列を切り替えるためのカーソルボタンである。カーソルC1が上又は下方向に操作されると、表示制御部512は、領域A81に表示したサムネイル画像の配列を画面奥行き方向又は手前方向に移動することで、時系列的により新しい又はより古いファイルのサムネイル画像列が前面に表示されるよう表示を切り替える。
カーソルC2は、領域A81に表示されたサムネイル画像の表示アングルを切り替えるためのカーソルボタンである。カーソルC2が画面上方又は下方に操作されると、表示制御部512は、この操作量に応じた分だけ、サムネイル画像の配列を表示(描画)する際の視点位置(俯角)を水平方向又は垂直方向に移動することで表示アングルを切り替える。
カーソルC3は、プレースビュー画面の表示対象となるプレースを切り替えるためのカーソルボタンである。カーソルC3が画面左又は右方向に操作されると、表示制御部512は、プレースマップ画面での各プレースの配置位置に基づいて、現在表示対象のプレースの左又は右方向に位置するプレースに表示対象を切り替える。同様に、カーソルC3が画面上又は下方向に操作されると、表示制御部512は、プレースマップ画面での各プレースの配置位置に基づいて、現在表示対象のプレースの上又は下方向に位置するプレースに表示の対象を切り替える。そして、表示制御部512は、新たに表示対象となったプレースに対してプレースビュー画面表示処理を実行する。
ここで、図50〜図53を参照して、カーソルC3の操作に伴うプレースビュー画面の表示切り替えについて説明する。図50は、プレースマップ画面を模式的に示した図である。この図では、プレース行列の各行と各列とを夫々表す記号(図中、A〜E、a〜d)の組合せにより、各プレースを識別可能に示している。例えば、2行目(B)のレイヤに属する左から3列目(c)のプレースを“Bc”と表し、3行目(C)のレイヤに属する左から2列目(b)のプレースを“Cb”と表している。
図50のプレースマップ画面に基づき、ユーザから操作部54を介して特定のプレース(例えば、プレース“Bc”)が指定されると、表示制御部512は、指定されたプレースについてのプレースビュー画面を表示する。
図51は、図50に示したプレース“Bc”についてのプレースビュー画面(領域A81)を模式的に示した図である。この図では、プレース“Bc”の「placeID」フォルダ内に格納された各「contentsID」フォルダのサムネイル画像を、このプレースを表す“Bc”に基づいてBc1〜Bc12で表している。
図51に示したプレースビュー画面において、上述したカーソルC3が左方向に操作されると、表示制御部512は、図50に示したプレースマップ画面において、プレース“Bc”の左方向に位置するプレース“Bb”に表示の対象を切り替え、図52に示したように、プレース“Bb”についてのプレースビュー画面を表示する。なお、図52では、プレース“Bb”に登録された8つのファイルのサムネイル画像を、Bb1〜Bb8で表している。
また、図52に示したプレースビュー画面において、カーソルC3が下方向に操作されると、表示制御部512は、図50に示したプレースマップ画面において、プレース“Bb”の下方向に位置するプレース“Cb”に表示の対象を切り替え、図53に示したように、プレース“Cb”についてのプレースビュー画面を表示する。なお、図53では、プレース“Bb”に登録された10のファイルのサムネイル画像を、Cb1〜Cb10で表している。
このように、カーソルC3は、プレースビュー画面の表示対象となるプレースを、プレースマップ画面での各プレースの配置位置に基づいて切り替えるためのカーソルボタンである。このカーソルC3により、プレースビュー画面の表示中に、上下左右の何れかの方向への移動を受け付けると、表示制御部512は、現在表示中のプレースビュー画面に対応するプレースから、受け付けた移動方向に配置されたプレースについてのプレースビュー画面表示に切り替える。これにより、各プレースの配置位置に応じた操作により、各プレースが管理するファイルのサムネイル画像を表示することができるため、ユーザはファイルの管理単位間の関係を直感的に把握することが可能となり、ファイルの管理を効率的に行うことができる。なお、カーソルC3は上下左右の4方向に操作することが可能であるものとするが、右上方向や左下方向等、斜め方向も含めた8方向に操作できるようにしてもよい。
図49に戻り、カーソルC4は、領域A81に表示されたプレースビュー画面の表示倍率を変更するためのカーソルボタンである。カーソルC4が画面左方(「−」側)に操作されると、表示制御部512は、この操作量に応じて領域A81に表示したサムネイル画像群の表示サイズを縮小する。また、カーソルC4が画面右方(「+」側)に操作されると、表示制御部512は、この操作量に応じて領域A81に表示したサムネイル画像群の表示サイズを拡大する。
領域A82には、表示対象のプレースが属するレイヤ名や、表示対象のプレース名、表示対象のプレースに登録されたファイルの合計サイズ等が表示される。なお、これらの各情報は、領域A81に表示されたサムネイル画像を格納するフォルダ名や、当該フォルダの「conent.xml」、プレースマップ情報等に基づき、表示制御部512により表示される。
また、ボタンB81〜B83は、プレースビュー画面の表示形態を切り替えるためのボタンである。クライアント端末500を操作するユーザは、ボタンB81〜B83の何れか一つを選択的に押下することで、プレースビュー画面の表示形態を切り替えることが可能となっている。
ここで、ボタンB81は、図49に示したように、サムネイル画像群を3次元的に表示することを指示するためのボタンである。表示制御部512は、ボタンB81の押下を受け付けると、サムネイル画像群を3次元的に表示することで、図49に示したような表示形態のプレースビュー画面を表示する。なお、図49では、サムネイル画像の元となるファイルが画像ファイルである場合の表示例を示しているが、文書等のドキュメントファイルの場合には、図54に示したように、その文書内容がサムネイル画像として表示される。
ボタンB82は、サムネイル画像を2次元的に配列して表示する表示形態を指示するためのボタンである。表示制御部512は、ボタンB82の押下を受け付けると、表示対象のプレースに登録されたファイルのサムネイル画像を2次元的に配列して領域A81に表示することで、図55に示したような表示形態のプレースビュー画面を表示させる。なお、図55は、図7に示したG22の表示形態に対応する。
また、ボタンB83は、サムネイル画像をリスト表示する表示形態を指示するためのボタンである。表示制御部512は、ボタンB83の押下を受け付けると、領域A81にサムネイル画像をリスト表示することで、図56に示したような表示形態のプレースビュー画面を表示させる。なお、図56は、図7に示したG23の表示形態に対応する。
図56において、領域A83は、サムネイル画像の生成元となったファイルに関する情報が表示される領域である。表示制御部512は、ファイル情報等に基づき、表示対象のプレース名やファイル名、ファイルの生成日時、更新日時、元ファイルを登録したユーザ名等の情報を領域A83に表示する。
また、領域A84は、サムネイル画像の生成元となったファイルの記載内容や概要が表示される領域である。図56では、サムネイル画像の元となるファイルが画像ファイルである場合の表示例を示しているため、ファイルの概要は空欄となるが、ファイルがドキュメントファイルの場合には、図55に示したように、当該ファイル中に記載された内容の一部等が領域A84に表示される。なお、各ファイルの概要は、各ファイルのファイル情報に記録されているものとする。
なお、図49、54〜57に示した領域A85は、ファイル検索のキーワードとなる検索キーが入力される領域である。また、ボタンB84は、領域A85に入力された検索キーについての検索を指示するためのボタンであって、このボタンB84が押下されると、領域A85に入力された検索キーが検索条件受付部514に通知される。
図48に戻り、表示制御部512は、上述したボタンB81〜83の押下等により、表示形態の切り替えが指示されたか否か判定する(ステップS183)。ここで、表示形態の切り替えが指示されたと判定すると(ステップS183;Yes)、表示制御部512は、ステップS182に再び戻り、指示された表示形態でプレースビュー画面を表示する。
また、ステップS183において、表示制御部512により、表示形態の切り替えが指示されないと判定された場合(ステップS183;No)、設定変更受付部513は、プレースビュー画面を表示している表示対象のプレースに対して、ファイルの登録が指示されたか否かを判定する(ステップS184)。ここで、ファイルの登録が指示されていないと判定した場合には(ステップS184;No)、ステップS188の処理に直ちに移行する。
ステップS184において、ファイルの登録が指示されたと判定した場合(ステップS184;Yes)、設定変更受付部513は、ファイルの登録を支援する画面を表示部55に表示し、ユーザからの入力を待機する(ステップS185)。
ここで、図58は、ステップS185で表示されるファイルの登録を支援する画面の一例を示した図である。同図において、領域A91は、ファイルの登録を行うプレース名が表示される領域であって、設定変更受付部513は、ファイルの登録が指示されたプレース名を領域Aに表示する。なお、プレースビュー画面からファイルの登録が指示された場合、このプレースビュー画面で表示されているプレースがファイルの登録対象となるため、当該プレースをファイルの登録先として取り扱う。
領域A92は、登録対象のファイルに関する情報を表示するための領域である。設定変更受付部513は、登録対象に指定されたファイルのファイル名や、ファイルタイプ、ファイルサイズ等の情報を領域A92に表示する。
領域A93は、登録対象のファイルに付与する属性を入力するための領域であって、ユーザは任意の文字列をファイルの属性(以下、ファイル属性という)として入力することが可能となっている。また、領域A94は、登録対象のファイルに対するコメントを入力するための領域であって、ユーザは任意の文字列をファイルについてのコメントとして入力することが可能となっている。
ボタンB91は、ファイルの登録(アップロード)を指示するためのボタンである。設定変更受付部513は、ボタンB91の押下を受け付けると、領域A91〜A94に表示及び入力された情報ともに、登録対象のファイルと、クライアント端末500を操作するユーザのユーザIDとをファイル登録要求としてファイル管理サーバ400に送信する。なお、ボタンB92は、ファイルの登録の中止を指示するボタンであって、設定変更受付部513は、ボタンB92の押下を受け付けると、表示部55に表示した図58の画面を消去する。
図48に戻り、設定変更受付部513は、ステップS185で表示した画面に基づき、ファイル登録の指示をユーザから受け付けると、上述したファイル登録要求をファイル管理サーバ400に送信する(ステップS186)。ここで、ファイル登録要求の送信時に、図59に示したような、ファイルのアップロード状況を表す画面を表示部55に表示することとしてもよい。なお、図59のボタンB101は、送信中止を指示するためのボタンであって、このボタンB101が押下されると、設定変更受付部513はファイル登録要求の送信を中止する。
ステップS186の後、表示制御部512は、ファイル登録要求に対する応答として、ファイルを登録したプレースに関する設定情報をクライアント端末500から受信すると、RAM53又は記憶部56に保持した設定情報を更新する(ステップS187)。なお、後述する操作不可を指示した情報を受信した場合には、その旨を表示部55に表示するものとする。
また、設定変更受付部513は、プレースビュー画面に表示された特定のファイル(サムネイル画像)に対し、削除が指示されたと判定すると(ステップS184;No→ステップS188;Yes)、削除が指示されたサムネイル画像を格納するフォルダ名(contentsID)と、当該フォルダを格納するプレース名と、現在ログイン中のユーザのユーザIDとを含んだ情報をファイル削除要求としてファイル管理サーバ400に送信する(ステップS189)。
ステップS189の後、表示制御部512は、ファイル削除要求に対する応答として、ファイルを削除したプレースに関する設定情報をクライアント端末500から受信すると、RAM53又は記憶部56に保持した設定情報を更新し(ステップS190)、ステップS182に再び戻る。なお、後述する操作不可を指示した情報を受信した場合には、その旨を表示部55に表示するものとする。
また、ステップS188において、ファイルの削除が指示されないと判定した場合には(ステップS188;No)、ステップS182の処理に再び戻る。
一方、ファイル管理サーバ400では、設定変更部413が、ファイル登録要求又はファイル削除要求を受け付けると(ステップS201)、この要求の操作対象となったプレースのメンバリストを参照し、当該プレースが共有プレースか否かを判定する(ステップS202)。ここで、共有プレースではないと判定した場合(ステップS202;No)、ステップS205の処理に直ちに移行する。
ステップS202において、共有プレースと判定した場合(ステップS202;Yes)、設定変更部413は、ステップS201で受け付けた要求に含まれるユーザIDのアクセス権限が、読者(読み込みのみ)か否かを判定する(ステップS203)。アクセス権限が読者と判定した場合(ステップS203;Yes)、設定変更部413は、ファイル操作が不可である旨を示した情報を、ファイル登録要求又はファイル削除要求を送信したクライアント端末500宛に送信し(ステップS204)、処理を終了する。
また、ステップS203において、アクセス権限が編集者(読み書き可能)と判定した場合(ステップS203;No)、設定変更部413は、ステップS201で受け付けた要求がファイル登録要求かファイル削除要求かを識別する(ステップS205)。ここで、ファイル登録要求と判定した場合(ステップS205;Yes)、設定変更部413は、ファイル登録処理を実行する(ステップS206)。以下、図60を参照して、ステップS206のファイル登録処理について説明する。
図60は、ファイル登録処理の手順を示したフローチャートである。まず、設定変更部413は、ファイル登録要求に含まれた登録対象のファイルを記憶部46の所定の領域に格納する(ステップS20601)。ここで、ファイルが記憶される領域は特に問わないものとする。例えば、データベース等により記憶・管理する態様としてもよいし、記憶部46以外の外部記憶装置に格納される態様としてもよい。
続いて、設定変更部413は、日時を計時する図示しない計時手段から現在の年月日を取得し(ステップS20602)、この年月日を表す「YYYYMM」フォルダと「DD」フォルダとを、操作対象となったプレースの下位に所定の構造で生成する(ステップS20603)。なお、現在の年月日に対応する「YYYYMM」及び「DD」フォルダが既に存在する場合には、本処理を省略する。
続いて、設定変更部413は、登録対象となったファイルのファイル名に対応する「contentsID」フォルダを、ステップS20603で生成した「DD」フォルダの下位に生成する(ステップS20604)。次いで、設定変更部413は、ステップS20601で生成したファイルからサムネイル画像を生成すると(ステップS20605)、このサムネイル画像をステップS20604で生成した「contentsID」フォルダに格納する(ステップS20606)。
更に、設定変更部413は、ファイル登録情報に含まれた各種情報(ユーザID、ファイルに関する情報等)や、ステップS20601で格納したファイルの格納先を示す情報を記したファイル情報(content.xml)を生成する(ステップS20607)。ここで、ステップS20601で格納したファイルがドキュメントファイルであった場合、設定変更部413は、当該ファイルの文脈や語彙を解析することで、当該ドキュメントファイルの概要を示した要約を生成し、ファイル情報に記録する。なお、文脈や語彙等の解析は公知の技術を用いるものとする。
次いで、設定変更部413は、ステップS20607で生成したファイル情報を、ステップS20604で生成した「contentsID」フォルダに格納し(ステップS20608)、図48のステップS208の処理に移行する。
図48に戻り、ステップS205において、ファイル削除要求と判定した場合(ステップS205;No)、設定変更部413は、ファイル削除要求に基づいてファイル削除処理を実行する(ステップS207)。以下、図61を参照して、ファイル削除処理について説明する。
図61は、ステップS207のファイル削除処理の手順を示したフローチャートである。まず、設定変更部413は、ファイル削除要求に含まれたプレース名の「placeID」フォルダから、削除対象のファイル名に対応する「contentsID」フォルダを特定する(ステップS20701)。
続いて、設定変更部413は、ステップS20701で特定した「contentsID」フォルダに格納されたファイル情報を参照し、このファイル情報に記述された格納先から削除対象のファイルを削除する(ステップS20702)。
次いで、設定変更部413は、ステップS20701で特定した「contentsID」フォルダが格納された「DD」フォルダに、他の「contentsID」フォルダが存在するか否かを判定する(ステップS20703)。他のフォルダが存在しないと判定した場合(ステップS20703;No)、設定変更部413は、この「DD」フォルダ自体を削除し(ステップS20704)、図48のステップS208の処理に移行する。
また、ステップS20703において、「DD」フォルダに他の「contentsID」フォルダが存在すると判定した場合には(ステップS20703;Yes)、設定変更部413は、ステップS20701で特定した「contentsID」フォルダのみを削除し(ステップS20705)、図48のステップS208の処理に移行する。
図48に戻り、設定変更部413は、ステップS206又はS207で更新した設定情報を、ファイル登録要求又はファイル削除要求を送信したクライアント端末500宛に送信し(ステップS208)、処理を終了する。クライアント端末500では、ステップS190で設定情報が更新されることにより、更新後の状態を表すプレースビュー画面が表示部55に表示される。
[ファイルビュー画面の表示]
次に、プレースビュー画面に表示されたファイル(サムネイル画像)群から、特定のファイルの表示が選択された場合の動作について説明する。図62は、ファイル管理サーバ400と、クライアント端末500との間で行われるファイルの閲覧にかかる処理の流れを示したフローチャートである。なお、本処理の前提として、クライアント端末500の表示部55には、プレースビュー画面が表示済みであるものとする。
まず、設定変更受付部513は、プレースビュー画面に表示されたサムネイル画像のうち、特定のサムネイル画像について、当該サムネイル画像の元となったファイルの表示が指示されるまで待機する(ステップS211;No)。ここで、ファイルの表示が指示されたと判定すると(ステップS211;Yes)、設定変更受付部513は、表示対象に指定されたサムネイル画像を格納するフォルダ(contnsIDフォルダ)のファイル情報から、サムネイル画像の生成元となったファイルの格納先を読み出す(ステップS212)。続いて、設定変更受付部513は、ステップS212で読み出した格納先を指示する情報を含んだファイル閲覧要求を、ファイル管理サーバ400に送信する(ステップS213)。
一方、ファイル管理サーバ400では、ファイル管理部412が、ファイル閲覧要求を受け付けると、このファイル閲覧要求に含まれた格納先からファイルを読み出す(ステップS221)。続いて、ファイル管理部412は、ステップS221で読み出したファイルを、ファイル閲覧要求を送信したクライアント端末500宛に送信し(ステップS222)、処理を終了する。
クライアント端末500では、表示制御部512が、ファイル閲覧要求に対する応答としてファイル管理サーバ400からファイルを受信すると、図7で示したG31〜G33の何れか一の表示形態でファイルビュー画面を表示する(ステップS214)。以下、ファイルビュー画面の表示形態について詳細に説明する。
図63は、ファイルビュー画面の一例を示した図であって、図7で示したG31の表示形態に対応する。同図において、領域A111は、表示対象のファイル、即ち、ファイル管理サーバ400から送信されたファイルが頁単位で表示される領域である。また、領域A112は、表示対象のファイルを構成する各頁のサムネイル画像が表示される領域である。なお、図63では、表示対象のファイルが単一の画像ファイルであるため、領域A112には単一のサムネイル画像のみが表示されているが、表示対象のファイルが複数頁からなるドキュメントファイルの場合には、図64に示したように各頁のサムネイル画像が領域A112に表示されることになる。
表示制御部512は、領域A112に表示された各頁のサムネイル画像から、一のサムネイル画像の選択、又は、後述するカーソルC111により頁の指定を受け付けると、指示された頁を領域A111に表示する。なお、デフォルトの状態ではファイルの第1頁目が領域A111に表示されるものとする。
領域A113は、表示対象のファイルを管理するプレースに登録された全てのファイルのサムネイル画像が表示される領域である。表示制御部512は、ユーザから表示対象に指定されたファイルのサムネイル画像が格納された「placeID」フォルダを特定すると、このフォルダに格納された各「contentsID」フォルダ内のサムネイル画像を夫々読み出し、領域A113に表示する。なお、他のファイルのサムネイル画像が領域A113から選択された場合には、この選択されたサムネイル画像について、ステップS212〜S214の処理を実行することで、当該サムネイル画像の生成元となったファイルのファイルビュー画面を表示する。
領域A114は、表示対象のファイルに関する各種の情報が表示される領域である。具体的に、表示制御部512は、表示対象のファイルに対応する「contentsID」フォルダが格納されたプレース名やレイヤ名を表示するとともに、このファイルのファイル名やファイル生成日時、更新日時、ファイル種別、ファイルサイズ、このファイルの所有者(作成者)等を、ファイル情報やファイル自身に付与された情報に基づいて領域A114に表示する。
また、領域A115は、表示対象のファイルの登録時に入力された当該ファイルに対するコメントや、ファイル属性(タグ)が表示される領域である。具体的に、表示制御部512は、表示対象のファイルに対応するファイル情報から、当該ファイルに対して入力されたコメントやファイル属性を読み出し、領域A115に表示する。なお、図63では、コメントとファイル属性とをタブ表示する態様を示したが、これに限らないものとする。
カーソルC111は、領域A111に表示する頁番号を指定するためのカーソルボタンである。カーソルC111のうち、中央に位置する画面右方向又は左方向のカーソルボタンが押下されると、表示制御部512は、表示対象のファイルから読み込む頁番号の繰り上げ又は繰り下げを行い、その頁を領域A111に表示する。なお、カーソルC111の両端のカーソルボタンは、ファイルの第1頁又は最終頁の表示を指示するものである。
カーソルC112は、領域A111に表示されたファイル画面の表示倍率を変更するためのカーソルボタンである。カーソルC112が画面左方向(「−」側)に操作されると、表示制御部512は、その操作量に応じて領域A111に表示したファイル画面の表示サイズを縮小する。また、カーソルC112が画面右方向(「+」側)に操作されると、表示制御部512は、その操作量に応じて領域A111に表示したファイル画面の表示サイズを拡大する。
また、ボタンB111〜B113は、ファイルビュー画面の表示形態を切り替えるためのボタンである。ここで、ボタンB111は、表示対象となったファイルを表示とともに、当該ファイルと同一のプレースに登録された他のファイルのサムネイル画像を表示する表示形態を指示するためのボタンである。表示制御部512は、ボタンB111の押下を受け付けると、図63や図64に示したような表示形態でファイルビュー画面を表示する。
ボタンB112は、図65に示したように、表示対象となったファイルのみを表示する表示形態を指示するためのボタンである。表示制御部512は、ボタンB112の押下を受け付けると、表示対象のファイルを領域A111に表示することで、図65に示したような表示形態でファイルビュー画面を表示する。なお、図65は、図7に示したG32の表示形態に対応する。
また、ボタンB113は、図66に示したように、表示対象のファイルを構成する各頁を、サムネイル画像により一覧表示する表示形態を指示するためのボタンである。表示制御部512は、ボタンB113の押下を受け付けると、表示対象のファイルを構成する各頁から生成したサムネイル画像を領域A112に表示することで、図66に示したような表示形態でファイルビュー画面を表示する。なお、図66は、図7に示したG33の表示形態に対応する。この表示形態の場合、表示制御部512は、領域A112に表示されたサムネイル画像のうち、特定のサムネイル画像の選択をユーザから受け付けると、この選択されたサムネイル画像が表す頁を図63又は図65で示した表示形態を用いて表示を行う。
ボタンB114は、ファイルビュー画面の終了を指示するためのボタンであって、表示制御部512は、ボタンB114の押下を受け付けると、ファイルビュー画面を終了し、プレースビュー画面を表示する。
ここで、図67〜図69を参照して、上述した3つの表示形態のファイルビュー画面の切り替えについて説明する。なお、図67〜図69では、上述した図50〜図53の表記と同様、各プレースをプレース行列の行列位置(図中、A〜E、a〜d)により表しており、各プレースに格納されたサムネイル画像(ファイル)をプレース行列の行列位置に続く数値により表している。
図67は、図63、64に示した表示形態のファイルビュー画面を模式的に示した図である。図67では、プレース“Bc”の「placeID」フォルダ内に格納されたサムネイル画像のうち、Bc1についてのファイルビュー画面を示している。ここで領域A111には、ファイル“Bc1”の第2頁目が表示されており、この頁画像を“Bc1−2”で表している。この場合、領域A112には、ファイルBcを構成する各頁のサムネイル画像(Bc1−1〜Bc1−4)が表示される。また、領域A113には、プレース“Bc”の「placeID」フォルダに格納された各ファイルのサムネイル画像(Bc1〜Bc7)が表示される。
図68は、図65に示した表示形態のファイルビュー画面を模式的に示した図である。この表示形態を用いた場合、図67と同様にファイル“Bc1”の第2頁目の表示を行うと、図68に示したように、当該ファイルの頁画像“Bc1−2”のみが領域A111に表示される。また、図69は、図66に示した表示形態のファイルビュー画面を模式的に示した図である。この表示形態を用いた場合、ファイル“Bc1”の表示を行うと、図69に示したように、当該ファイルを構成する4頁分のサムネイル画像(Bc1−1〜Bc1−4)が領域A112に表示される。
図62に戻り、表示制御部512は、表示形態の切り替えが指示されたか否か判定する(ステップS215)。ここで、表示形態の切り替えが指示されたと判定すると(ステップS215;Yes)、表示制御部512は、ステップS214に再び戻り、指示された表示形態でファイルビュー画面を表示する。
また、ステップS215において、表示制御部512により、表示形態の切り替えが指示されないと判定された場合(ステップS215;No)、表示制御部512は、他のファイルが表示対象に選択されたか否かを判定する(ステップS216)。ここで、何れのファイルも表示対象に選択されていないと判定した場合には(ステップS216;No)、処理を終了する。また、何れかのファイルが表示対象に選択されたと判定した場合には(ステップS216;Yes)、ステップS212に再び戻り、このファイルについてファイル閲覧要求をファイル管理サーバ400に送信する。
[ファイルの検索]
次に、ファイルの検索にかかる動作について説明する。図70は、ファイル管理サーバ400と、クライアント端末500との間で行われるファイルの検索にかかる処理の流れを示したフローチャートである。なお、本処理の前提として、クライアント端末500の表示部55には、プレースマップ画面又はプレースビュー画面の何れかが既に表示されているものとする。
まず、検索条件受付部514は、ユーザから操作部54を介して、検索条件が指定されたか否かを判定する(ステップS231;No)。ここで「検索条件」とは、プレースマップ単位での検索やレイヤ単位での検索、プレース単位での検索、ファイル属性やドキュメントファイル中の文字列から検索を行う等の検索方法の指定の他、特定のファイルタイプやファイルの生成や登録が行われた日付の範囲を指定する等、検索対象の絞り込み条件等を意味する。なお、検索方法については単一又は複数指定することが可能であるものとする。
検索条件の指定の際には、検索条件受付部514がユーザからの操作に応じて、検索条件の指定や後述する検索キーの入力を支援する画面を表示部55に表示することとしてもよい。また、例えば、図39等のプレースマップ画面で説明した領域A42及びボタンB41を用いて検索が指示された場合には、プレースマップ単位での検索方法として受け付ける態様としてもよいし、特定のレイヤが選択されていた場合には、レイヤ単位での検索方法として受け付ける態様としてもよい。また、図49等のプレースビュー画面で説明した領域A85及びボタンB84を用いて検索が指示された場合には、プレース単位での検索方法として受け付ける態様としてもよい。
ステップS231において、検索条件が指定されたと判定すると(ステップS231;Yes)、検索条件受付部514は、キーワードとなる文字列(検索キー)が入力されたか否かを判定し、入力が行われるまで待機を行う(ステップS232;No)。ここで、検索キーが入力されたと判定すると(ステップS232;Yes)、検索条件受付部514は、ステップS231で指示された検索条件と、ステップS232で入力された検索キーと、クライアント端末500を操作するユーザのユーザIDとを含んだ検索要求を、ファイル管理サーバ400に送信する(ステップS233)。
一方、ファイル管理サーバ400では、検索部415がファイル管理サーバ400から送信された検索要求を受け付けると、この検索要求に含まれた情報に基づいて検索処理を実行する(ステップS241)。以下、図71を参照して、ステップS241の検索処理について説明する。
図71は、ステップS241の検索処理の手順を示したフローチャートである。まず、検索部415は、検索要求にプレースマップ単位での検索方法が指示されているか否かを判定する(ステップS24101)。ここで、プレースマップ単位での検索方法が指示されていないと判定した場合(ステップS24101;No)、ステップS24103の処理に移行する。
また、ステップS24101において、プレースマップ単位での検索方法が指示されていると判定した場合(ステップS24101;Yes)、検索部415は、検索要求に含まれたユーザIDに対応するプレースマップ情報を記憶部46から特定すると、このプレースマップ情報に基づいてマップ検索処理を実行した後(ステップS24102)、ステップS24103の処理に移行する。なお、ステップS24102のマップ検索処理は、第1の実施形態で説明したマップ検索処理のステップS32〜S38と同様であるため、説明を省略する。
次に、検索部415は、検索要求にレイヤ単位での検索方法が指示されているか否かを判定する(ステップS24103)。ここで、レイヤ単位での検索方法が指示されていないと判定した場合(ステップS24103;No)、ステップS24105の処理に移行する。
ステップS24103において、レイヤ単位での検索方法が指示されていると判定した場合(ステップS24103;Yes)、検索部415は、検索要求に含まれたユーザIDと検索範囲(レイヤ名)とに対応するレイヤ設定を記憶部46から特定すると、このレイヤ設定に基づいてレイヤ検索処理を実行した後(ステップS24104)、ステップS24105の処理に移行する。なお、ステップS24104のレイヤ検索処理は、第1の実施形態で説明したレイヤ検索処理のステップS53〜S59と同様であるため、説明を省略する。
次に、検索部415は、検索要求にプレース単位での検索方法が指示されているか否かを判定する(ステップS24105)。ここで、プレース単位での検索方法が指示されていないと判定した場合(ステップS24105;No)、ステップS24107の処理に移行する。
ステップS24105において、プレース単位での検索方法が指示されていると判定した場合(ステップS24105;Yes)、検索部415は、検索要求に含まれたユーザIDと検索範囲(プレース名)とに対応する「placeID」フォルダを記憶部46から特定すると、このフォルダ内に格納された設定情報に基づいてプレース検索処理を実行した後(ステップS24106)、ステップS24107の処理に移行する。なお、ステップS24106のプレース検索処理は、第1の実施形態で説明したプレース検索処理のステップS73〜S75と同様であるため、説明を省略する。
続いて、検索部415は、検索要求にファイル単位での検索方法が指示されているか否かを判定する(ステップS24107)。ここで、ファイル単位での検索方法が指示されていないと判定した場合(ステップS24107;No)、ステップS24110の処理に移行する。
ステップS24107において、ファイル単位での検索方法が指示されていると判定した場合(ステップS24107;Yes)、検索部415は、検索要求に含まれたユーザIDに対応する「placeID」フォルダ、即ち、このユーザIDのプレースマップ情報に登録され、且つ、このユーザIDを「member.xml」に含む「placeID」フォルダを記憶部46から特定する(ステップS24108)。なお、検索範囲として特定のレイヤ名やプレース名が指示されていた場合には、この検索範囲の該当する「placeID」フォルダを記憶部46から特定する。
続いて、検索部415は、ステップS24108で特定した各「placeID」フォルダの「contentsID」フォルダの各々に格納されたファイル情報に基づいて、検索キーと一致する文字列を含んだファイルのファイル名(contentsIDフォルダ名)を抽出し(ステップS24109)、ステップS24110の処理に移行する。具体的に、検索部415は、ファイル情報に記述されたファイル属性やファイルの要約と検索キーとを比較し、当該検索キーと一致する文字列が存在するか否かを判定する。また、検索部415は、ファイル情報に記述された格納先のファイル中に検索キーと一致する文字列が存在するかを判定し、検索キーと一致する文字列が存在したファイル情報又はファイルの「contentsID」フォルダ名を抽出する。
次に、検索部415は、ステップS24102、S24104、S24106、S24109の抽出結果から、重複した「contentsID」ファイル名を削除することでユニーク化を行った後(ステップS24110)、図70のステップS242の処理に移行する。具体的には、ステップS24102、S24104、S24106で抽出したプレース名の「placeID」フォルダ内に格納された「contentsID」フォルダのフォルダ名、及び、S24109で抽出した「contentsID」フォルダ名のうち、重複した「contentsID」フォルダ名を削除することでユニーク化を行う。なお、検索条件に上述した絞り込み条件が含まれている場合には、ユニーク化を行った結果のうち、絞り込み条件に該当するものをさらに抽出した後、図70のステップS242の処理に移行する。
図70に戻り、検索部415は、ステップS241の検索処理で得られた「contentsID」フォルダ名の各フォルダを、当該フォルダの管理単位となる「DD」フォルダと「YYYYMM」フォルダとの構造を保持したまま抽出する(ステップS242)。次に、検索部415は、「YYYYMM」フォルダと「DD」フォルダとが表す年月日が同一の「contentsID」フォルダを、同一の「YYYYMM」フォルダ、「DD」フォルダ内に格納し直すことで、プレース管理部310の「placeID」フォルダと同様のデータ構造となる検索結果フォルダを生成する(ステップS243)。なお、「place.xml」、「member.xml」、「placeicon.jpg」は、含まないものとする。
続いて、検索部415は、ステップS243で生成した検索結果フォルダを、検索要求を送信したクライアント端末500宛に送信し(ステップS244)、処理を終了する。
一方、クライアント端末500では、検索条件受付部514が、ファイル管理サーバ400から検索結果フォルダを受信すると、この検索結果フォルダをRAM53又は記憶部56に保持する(ステップS234)。続いて、表示制御部512は、ステップS234で保持された検索結果フォルダを読み込むと、この検索結果フォルダを上述したプレースビュー画面と同様の表示形態で表示部55に表示し(ステップS235)、処理を終了する。
ステップS235で表示されるプレースビュー画面は、図7のG21〜G23の何れか一つの表示形態で表示されるものとするが、G21の表示形態で表示された場合には、図72に示したような状態で表示されることになる。ここで、図72は、図51と同様の標記により、検索結果フォルダのプレースビュー画面(領域A81)を模式的に示した図である。図72に示したように、ユーザから指示された検索条件及び検索キーに該当するファイルのサムネイル画像が、領域A81に表示されることになる。
なお、ステップS235で表示されたプレースビュー画面から特定のサムネイル画像の表示が指示された場合、表示制御部512は、上述した図62で説明したファイルビュー画面の表示と同様の処理を行うことで、指示されたサムネイル画像に対応するファイルについてのファイルビュー画面を表示部55に表示する。
このように、複数の検索方法を複合的に用いることで、より柔軟にファイルの検索を行うことができるため、ファイルの検索をより効率的に行うことができる。なお、検索結果として得られた検索結果フォルダは、検索終了の後RAM53又は記憶部56から消去されるものとする。
なお、本実施形態では、ファイル管理サーバ400から送信された設定情報をクライアント端末500のRAM53又は記憶部56に保持する態様としたが、この設定情報を記憶部56に固定的に記憶する態様としてもよい。この場合、クライアント端末500がスタンドアロンの状態でも、各プレースに登録したファイルの状態(サムネイル画像)を確認することが可能となる。なお、ファイル管理サーバ400に記憶された設定情報との同期を図るため、当該ファイル管理サーバ400との接続毎に、設定情報の更新分(差分)を取得し記憶部56の設定情報を更新することが好ましい。
また、本実施形態では、クライアント端末500を、ファイル管理サーバ400のフロントエンド的に用いる構成について説明したが、この態様に限らず、クライアント端末500が備える設定変更部413やプレース行列再構成部414、検索部415の機能の全て又は一部をクライアント端末500側で実行するよう構成してもよい。例えば、クライアント端末500の操作者からプレースマップ画面が操作された場合、この操作内容に応じて更新した設定情報を、ファイル管理サーバ400に送信することで、ファイル管理サーバ400とクライアント端末500とで保持される設定情報の同期を図ることができる。また、クライアント端末500が保持する設定情報から検索を行い、クライアント端末500側で補うことのできない情報(例えば、オリジナルのファイルに含まれる情報)についての検索を、ファイル管理サーバ400に依頼する態様としてもよい。
本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施の形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施の形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。
例えば、上記装置で実行される各処理にかかるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、上記装置で実行される各処理にかかるプログラムを、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
また、上記装置で実行される各処理にかかるプログラムを、ROM等の記憶媒体に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、ユーザインターフェースの表示にかかる設定情報を図3や図35で示した構造で保持する態様を説明したが、これに限らず、他の態様で保持する態様としてもよい。また、上記実施形態では、各設定情報をXML形式で記述した例を説明したが、これに限らず、他の形式により記述する態様としてもよい。
また、第2の実施形態で説明したユーザ毎の管理方法を、第1の実施形態で説明したスタンドアロン型の構成に適用する態様としてもよい。この場合、ファイル管理装置100の記憶部16に保持される設定情報は、図35に示したフォルダ構造と同様としてもよいし、他の構造で保持する態様としてもよい。