以下、広告効果分析装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態)
図1は、本実施の形態における広告効果分析装置を備えた広告効果分析システムの構成を示すブロック図である。広告効果分析システムは、広告効果分析装置100と、広告情報サーバ200と、ページ情報サーバ300と、売上情報サーバ400と、公開属性サーバ500とを具備している。広告効果分析装置100と、広告情報サーバ200と、ページ情報サーバ300と、売上情報サーバ400と、公開属性サーバ500とは、情報の送受信が可能となるよう、ネットワークや配線等で接続されている。接続に用いられるネットワークは、例えば、インターネットや、無線や有線のLANやWAN等である。また、ネットワークの代わりに、ブルートゥース(登録商標)等の近距離無線通信により接続されていてもよい。
本実施の形態においては、ページ情報サーバ300が、例えば、WEBページを公開するためのいわゆるWEB(ウエブ)サーバである場合を例に挙げて説明する。また、広告情報サーバ200は、WEBページに広告を表示するための広告情報を、提供するためのサーバである。なお、WEBページの表示は、通常、インターネットやイントラネット等のネットワークを介して行われるが、放送を介して行われても良い。また、WEBページは、通常コンピュータや情報端末、携帯電話等を用いて表示されるが、ここでは、テレビ等を用いて表示するようにしても良い。
広告効果分析装置100は、表示属性取得部101、売上情報取得部102、第一送信部103、第一受信部104、売上相関情報取得部105、出力部106を具備している。
広告情報サーバ200は、第二受信部201と、広告情報格納部202と、第二送信部203とを具備している。
ページ情報サーバ300は、第三受信部301と、ページ情報格納部302と、第三送信部303とを具備している。
売上情報サーバ400は、第四受信部401と、売上情報格納部402と、第四送信部403とを具備している。
公開属性サーバ500は、第五受信部501と、公開属性格納部502と、第五送信部503とを具備している。
表示属性取得部101は、商品またはサービスについての広告の、表示に関する属性である表示属性を取得する。表示属性取得部101は、具体的には、効果の分析対象となる広告についての表示属性を取得する。ここで述べる商品またはサービスについての広告とは、電子ページ等を用いて最終的に出力される広告である。例えばWEBページ上に表示される広告や、DTP(desktop pubulishing)ソフトウェア等を用いて構成した電子ページを紙等の媒体に出力した場合に、出力されたページ上等に表示される広告などである。電子ページとは、WEBページや、DTPソフトウェア等を用いて構成したページ等である。WEBページとは、例えば、インターネット上等において提供される情報を、専用の閲覧ソフト等を用いて表示したページ、あるいは文書である。ここで述べる広告とは、例えば、いわゆるバナー広告である。ただし、WEBページ上に表示可能な広告であればどのような広告でもよく、例えばテキストを用いた文章の広告等でもよい。広告は、静止画として表示されるものであっても、動画として表示されるものであっても良い。表示属性とは、広告の表示に関する属性であれば、どのような属性であっても良く、例えば、WEBページ内における広告の表示サイズや、広告が表示される位置や、広告の色、広告の背景色、広告内の文字の有無、文字数、データタイプが静止画であるか動画であるか、文字列か、音声か等である。広告の位置は、例えば、WEBページ内の座標で示されても良いし、上下、左右等で示されても良い。また、予めWEBページ内の領域を所定の形状で分割して、分割したエリアに識別情報を付与しておき、どのエリアに広告が表示されているかということを広告の位置の属性としてもよい。なお、位置属性は通常はWEBページが表示される位置を基準とした広告が表示される位置の情報等であるが、WEBページ、あるいは広告がテレビ等の画面の所定の位置に表示されるよう設定されている場合、位置属性は、表示画面内の位置を指定する情報であってもよい。また、また、広告の色の属性は、例えば、広告全体の画素の色情報の平均値等の値から判断した、広告が暖色系の色であるか、寒色系の色であるかという属性であっても良いし、広告に最も多く使われている色を示す情報であっても良い。
また、DTPソフトウェア等を用いて構成した電子ページとは、例えば、紙等の印刷媒体に印刷する前のPDFファイルや、DTPソフトウェア等の固有のファイル等の電子ファイルの各ページである。この電子ファイルを紙等の印刷媒体に印刷したものが、通常、一般に公開される。これにより、広告が公開される。これらの電子ページにおいても、通常、上記のWEBページと同様に、広告の画像等が配置、例えば埋め込まれたり、リンクされている。これらの電子ページに配置される広告情報等の情報は、例えばXML等を用いて管理される。これらの広告も、上記と同様の表示属性を有している。ただし、ここでの位置属性は、例えば、電子ページが紙等に最終的に出力された場合の、出力された媒体上、例えばページ上の位置の属性等である。また、ここでは、複数の電子ページ内のどのページに配置されているか等の属性であっても良い。
表示属性取得部101が、効果の分析対象となる広告についての表示属性を取得する方法等については問わない。例えば、図示しない受付部等が外部から入力デバイス等を介して受け付けた、分析対象となる広告についての表示属性を取得しても良いし、記録媒体等に格納されている分析対象となる広告についての表示属性を、読み出して取得しても良い。
また、表示属性取得部101は、広告を表示するための情報である広告情報が格納され得るアクセス可能な広告情報格納部202に格納されている、分析対象となる広告についての広告情報を読み出し、当該読み出した広告情報を用いて、表示属性を取得してもよい。広告情報とは、例えば、広告を、画像として表示する際に用いられる画像情報や文字情報である。広告情報は、静止画像についての画像情報であっても良く、動画像についての画像情報であってもよい。すなわち、広告は、静止画として表示されても良く、動画像として表示されてもよい。画像情報のファイル形式等は問わない。画像情報のファイル形式は、例えばJPEGやGIF(アニメーションGIFも含む)や、Flash形式等、である。広告情報は、表示される広告の、サイズについての属性の情報や、色情報の平均値や色深度のビット数等の、色についての属性の情報、表示される画像が動画像の場合、フレームレート等の属性の情報等、を更に有していても良い。表示属性取得部101は、読み出した広告情報に含まれている広告情報の属性を示す情報のうちの、表示に関する情報を、表示属性として取得しても良い。例えば、広告情報が画像情報であり、広告情報内に、画像のサイズを示す情報が格納されている場合、この広告情報に格納されている画像のサイズを、広告の表示属性として取得しても良い。また、画像情報の縦横の画素数をカウントするようにしてもよい。また、広告情報を構成する画素の色情報を取得して、平均し、広告の色についての表示属性を取得しても良い。また、広告情報格納部202から広告情報を読み出す代わりに、図示しない受付部等が受け付けた、分析対象となる広告についての広告情報を取得し、当該広告情報を用いて、上記と同様に表示属性を取得してもよい。
また、表示属性取得部101は、広告を配置したページを表示するための情報であるページ情報が格納され得るアクセス可能なページ情報格納部に格納されているページ情報を読み出し、当該読み出したページ情報を用いて、表示属性を取得するようにしてもよい。ページ情報とは、例えばWEBページとして、ディスプレイ等に表示可能な情報であり、例えば、HTML(HyperText Markup Language)や、XML(Extensible Markup Language)等で記述された情報等であり、これらのページ情報は通常、閲覧用のソフトウェアを用いて解析され表示される。また、ページ情報が、これらの情報を構成する要素等の表示を制御するためのいわゆるCSS(Cascading Style Sheet)等のスタイルシート等を含んでいると考えても良い。また、WEBページとして表示可能な情報であれば、通常、プラグイン等を用いて表示可能なPDFファイル等の電子ドキュメントのファイルや、Flash形式のファイル等であっても良い。また、ページ情報は、PDFファイルや、DTPソフトウェア等の固有のファイル等の電子ページ等の、紙等に出力可能な情報であってもよい。ここで述べるページとは、情報を再度読み込むことなくスクロール等で表示可能な範囲を含む。ページ情報は、例えば、表示する広告情報を指定するための情報や、広告を表示するWEBページ等の電子ページ内の位置やサイズを指定する情報を含んでいる。通常、ページ情報内には、広告情報が格納されている場所(例えばIPアドレス等)を示す情報、いわゆるリンク先を指定する情報であるリンク情報が格納されており、リンク情報が示す広告情報が、ページ情報を出力(例えば表示)する際に、取得されて、最終的に出力されるWEBページ等のページ上に出力される。なお、リンク情報の代わりに、広告情報の読み出しを指示するためのコマンド等の指示や、広告情報を読み出すためのスクリプト等が格納されていても良い。また、広告情報へのリンク情報がページ情報内に格納されているようにする代わりに、広告情報が、ページ情報内に埋め込まれているようにしても良い。広告情報が示す広告が表示される位置は、通常、ページ情報によって決定されている。例えば、ページ情報が、PDFファイルや、DTPソフトウェア等の固有のファイル等の電子ファイルのページの情報等である場合、通常、ページ内に埋め込まれた、あるいはページ内にリンクされた広告情報と、広告情報が示す広告が配置される位置を特定する情報とが、ページ情報内に格納されている。また、例えば、ページ情報が、HTMLファイルである場合、通常、WEBページに表示される広告情報のリンク情報と、広告情報が示す広告が配置される位置を特定する情報とが格納されている。また、例えば、ページ情報が、HTMLファイルと、これに対応付けられたCSSファイルとにより構成されている場合、HTMLファイルには、WEBページに表示される広告情報のリンク情報が格納されており、CSSファイル内には、広告情報が示す広告が配置される位置を、例えば、WEBページ内の座標等を用いて指定する情報が格納されていてもよい。広告を表示する位置は、WEBページ上の画素を単位とした座標で指定されていても良いし、予め設定された領域を示す識別情報等で指定されても良い。ただし、広告が表示される位置が指定可能であれば、広告が表示される位置を示す情報、例えば、広告が表示される位置の座標等が、ページ情報内に明示的に、格納されていなくてもよい。また、広告が表示されるサイズを指定する情報や、広告の表示を制御するための情報、例えば静止画の広告を切り替えて表示するためのスクリプト情報等が、ページ情報内に格納されていても良い。また、ページ情報には、表示された広告を、ポインタ等を用いてクリックした場合における、移動先を指定する情報が格納されていても良い。表示属性取得部101は、例えば、ページ情報内に、広告が表示される位置やサイズ、例えば座標や、縦横の画素数等を指定する情報が含まれている場合、当該広告が表示される位置やサイズを指定する情報を、表示属性として取得する。また、上述したように、ページ情報が、ページに表示する情報の構造を示す情報(例えばHTMLファイル)と、これに対応付けられた表示の際の外観を指定する情報(例えばCSSファイル)とにより構成されており、CSSファイル等の外観を指定する情報内に、広告情報が示す広告が表示される位置(例えば表示される広告の画像が配置される位置)を指定する情報が格納されている場合、表示属性取得部101は、CSSファイル内の、分析対象となる広告が表示される位置を指定する情報を、表示属性として取得しても良い。また、ページ情報内に広告が表示される位置等を指定する情報がない場合においても、実際に閲覧ソフト等が行う、WEBページを表示するための情報を構成する処理(例えばレンダリング処理)と同様の処理を行って、その結果、得られたWEBページを表示するための情報のうちの、広告が表示される位置の情報を、広告の位置の表示属性として取得しても良い。
また、表示属性取得部101は、広告を公開することについての属性である公開属性が格納され得るアクセス可能な公開属性格納部502から、分析対象となる広告についての公開属性を読み出し、取得しても良い。この公開属性は、例えば、広告情報が示す広告を表示した期間の属性や、広告情報が示す広告を表示した地域の属性等である。このような期間や地域の情報は、例えば、予め、広告を表示する際に設定した情報に相当する情報を、公開属性格納部502に蓄積しておけばよい。また、このような公開属性情報を蓄積しておく代わりに、図示しない受付部等から、入力デバイス等を介して公開属性情報を受け付けるようにしてもよい。
なお、本実施の形態においては、表示属性取得部101が、第一送信部103や第一受信部104等を制御して、広告情報サーバ200や、ページ情報サーバ300や、公開属性サーバ500等から読み出した、分析対象となる広告についての広告情報や、ページ情報や、表示属性等を用いて、表示属性を取得する場合について説明する。表示属性取得部101は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。表示属性取得部101の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
売上情報取得部102は、分析対象となる広告に対応した商品またはサービスについての、公開された広告の表示属性に対応した売り上げに関する情報である売上情報を取得する。または、公開された広告の表示属性と公開属性とに対応した売り上げに関する情報である売上情報を取得してもよい。具体的には、売上情報取得部102は、公開された広告の表示属性別に、広告を公開した期間または公開した期間とその前後の期間の、売上情報を取得する。また、売上情報取得部102は、公開された広告や商品別に、売上情報のデータベース等から売上情報を取得しても良い。また、売上情報取得部102は、公開された広告の公開属性別に、広告を公開した期間または公開した期間とその前後の期間の、売上情報を取得しても良く、さらには、公開された広告の表示属性と売上属性の組み合わせ別に売上情報を取得しても良い。例えば、分析対象となる広告についての、表示属性や公開属性が変更された場合、その変更された表示属性と公開属性との組み合わせに対応した売上情報を取得する。売上情報とは、商品またはサービスについての売り上げに関する情報のことである。ここでの売り上げとは、上述したWEBページに表示された広告(例えばバナー広告)等を、クリックすること等により商品やサービスを購入するページに移動した結果、購買につながった商品やサービスについての売り上げに限るものではなく、WEBページに表示された広告に対して操作を行うことなく、購入された商品やサービスの売り上げに関する情報を含むことが好ましい。すなわち、ここでの売り上げに関する情報は、広告情報を用いて表示されるWEBページの広告を経由した商品やサービスの売り上げに加えて、WEBページの広告を経由しない商品やサービスの売り上げも含めた、売り上げに関する情報であることが好ましい。売り上げに関する情報とは、商品やサービスの売り上げを直接、あるいは間接的に示すことが可能な情報である。具体的には、売り上げの金額であっても良いし、売り上げた商品の数や、サービスの件数の情報であっても良い。また、例えば、商品やサービス等の契約や予約が成立した件数の情報であっても良い。また、上述した売り上げの金額や数等を、指標を用いて表した値や、売り上げの金額や数等の増加率等を示す値等、であっても良い。
売上情報取得部102が、分析対象となる広告についての売上情報を取得する方法等については問わない。例えば、図示しない受付部等が受け付けた、分析対象となる広告についての売上情報を取得しても良いし、メモリ等に格納されている分析対象となる広告についての売上情報を読み出して取得しても良い。また、売上情報取得部102は、広告に対応した商品またはサービスについての売上情報が格納され得るアクセス可能な売上情報格納部402から、分析対象となる広告に対応した商品またはサービスについての売上情報を、広告や広告に対応する商品のID等を検索キーとして検索等を行い、読み出して取得してもよい。売上情報取得部102は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。売上情報取得部102の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
第一送信部103は、アクセス可能な広告情報格納部202を備えた広告情報サーバ200に対して、分析の対象となる広告に対応する広告情報の送信を要求する情報を出力する。また、第一送信部103は、ページ情報サーバ300に対して、分析の対象となる広告に対応するページ情報の送信を要求する情報を出力する。また、第一送信部103は、公開属性サーバ500に対して、分析の対象となる広告に対応する公開属性の送信を要求する情報を出力する。また、第一送信部103は、売上情報サーバ400に対して、分析の対象となる広告に対応する売上情報の送信を要求する情報を出力する。なお、第一送信部103は、広告情報や、ページ情報や、公開属性等の情報のうちの、分析に必要な情報を要求する情報のみを送信すればよく、必ずしも、これらを全て送信する必要はない。また、これらの情報を、広告情報サーバ200等から取得しない場合、第一送信部103を省略してもよい。これらの送信を要求する情報は、結果的に、分析対象となる広告に対応した情報を指定して、送信させることができる情報であれば、どのような情報であっても良い。例えば、分析対象となる広告の識別情報と、当該識別情報に対応した各情報の送信を要求するコマンド等であっても良い。また、分析対象となる広告に対応した、広告情報や、ページ情報や、公開属性等が格納されているファイルの名称等を、データベース等から取得して、この取得したファイルの名称等を用いて、広告情報や、ページ情報や、公開属性等が格納されているファイルの送信を指示する情報等であっても良い。第一送信部103は、無線または有線の通信手段等で実現され得る。
第一受信部104は、広告情報サーバ200等から送信される、分析の対象となる広告に対応する広告情報を受信する。また、第一受信部104は、ページ情報サーバ300等から送信される、分析の対象となる広告に対応するページ情報を受信する。また、第一受信部104は、公開属性サーバ500等から送信される、分析の対象となる広告に対応する公開属性を受信する。また、第一受信部104は、売上情報サーバ400から送信される、分析の対象となる広告に対応する売上情報を受信する。なお、広告情報や、ページ情報や、公開属性等の情報のうちの、第一受信部104は、分析に必要な情報を要求する情報のみを受信すればよく、必ずしも、これらを全て受信する必要はない。また、これらの情報を、広告情報サーバ200等から受信しない場合、第一受信部104を省略してもよい。第一受信部104は、無線または有線の通信手段等で実現され得る。
売上相関情報取得部105は、分析対象となる広告についての、売上情報取得部102が取得した売上情報と、表示属性取得部101が取得した表示属性と、の相関を示す情報である売上相関情報を取得する。また、売上相関情報取得部105は、分析対象となる広告についての、売上情報取得部102が取得した売上情報と、表示属性取得部101が取得した表示属性と、表示属性取得部101が取得した公開属性と、の相関を示す情報である売上相関情報を取得してもよい。例えば、表示属性が広告の表示される位置の属性である場合、売上相関情報取得部105は、広告情報が示す広告が表示される位置と、広告の対象となる商品またはサービスの売り上げとの相関を示す売上相関情報を取得する。また、表示属性が広告のサイズである場合、売上相関情報取得部105は、広告情報が示す広告のサイズと、売り上げとの相関を示す売上相関情報を取得する。広告情報が示す広告が表示される位置の表示属性と、広告情報が示す広告のサイズの表示属性と、売り上げとの相関を示す売上相関情報を取得してもよい。また、公開属性が、広告の公開されていた時期を示す情報である場合、売上相関情報取得部105は、広告情報が示す広告のサイズと、売り上げと、広告時期と、の相関を示す売上相関情報を取得してもよい。
売上相関情報取得部105が、どのような、表示属性と売上情報との相関、あるいは表示属性と売上情報と公開属性との相関を示す情報を取得するかは問わない。また、どのように相関を示す情報を取得するかも問わない。ここでの相関を示す情報とは、相互の関係を示す情報や相互の関係を判断可能な情報であればよく、例えば、2種類の情報間の相関係数や、相関を示す相関関数等も相関を示す情報である。例えば、相関を求める手法としては、さまざまな多変量解析等の統計処理の手法を用いることが可能である。例えば、分析対象となる広告についての、表示属性と、売上情報との対応、あるいは表示属性と、売上情報と、公開情報との対応を求めても良い。具体例としては、広告のサイズと、広告の対象となる商品の売り上げ個数との対応を取得しても良い。また、例えば、分析対象となる広告についての、各表示属性と、当該表示属性の広告を公開した場合に得られる売上情報との組み合わせを用いて、表示属性と売上情報との近似式や、表示属性と売上情報と公開情報との近似式を求めても良い。この近似式は、表示属性を引数とした近似式であることが好ましい。近似式は、例えば、最小二乗法等を用いることにより算出することができる。なお、通常、分析対象となる広告についての売上情報を、広告の表示属性を変化させた場合ごとにそれぞれ取得し、この複数の表示属性と、複数の売上情報とを用いて、売上相関情報取得部105が相関を求める。あるいは、分析対象となる広告についての売上情報とを、広告の表示属性または公開属性の少なくとも一方を変化させた場合ごとにそれぞれ取得し、この複数の表示属性と複数の売上情報との組み合わせと、複数の公開属性とを用いて、売上相関情報取得部105が相関を求める。ただし、表示属性と、この表示属性の広告を公開した場合に得られる売上情報との組み合わせ、もしくは、表示属性と、公開属性と、この表示属性の広告を公開属性が示すように公開した場合に得られる売上情報との組み合わせ、を1以上取得し、この組み合わせを用いて相関を求めても良い。売上相関情報取得部105は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。売上相関情報取得部の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
出力部106は、売上相関情報取得部105が取得した売上相関情報を出力する。ここで述べる出力とは、ディスプレイへの表示、プリンタによる紙等への印字、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積等を含む概念である。出力部106は、例えば、売上相関情報取得部105が取得した売上相関情報を、どのように出力しても良く、例えば、必要に応じて、売上相関情報を用いた表やグラフ等を構成して出力しても良い。出力部106は、ディスプレイやプリンタ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
第二受信部201は、広告効果分析装置100から送信される、広告情報の送信を要求する情報を受信する。第二受信部201は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。
広告情報格納部202には、広告情報が格納されている。広告情報とは、上述したような、商品またはサービスについての広告を、WEBページ等に出力(例えば表示)するための情報である。広告情報格納部202は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
第二送信部203は、第二受信部201が受け付けたページ情報の送信を要求する情報が指定する広告情報を、広告情報格納部202から検索等により読み出して、広告効果分析装置100に送信する。第二送信部203は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。
第三受信部301は、広告効果分析装置100から送信される、広告が表示されるWEBページ等のページのページ情報の送信を要求する情報を受信する。第三受信部301は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。
ページ情報格納部302には、WEBページ等のページを出力(例えば表示)するための情報である電子ページのページ情報が格納されている。ページ情報とは、上述したように、広告が表示されたWEBページ等のページを表示するための情報である。ここでは、特に、上述した広告情報格納部202に格納されている広告情報が示す広告を配置したWEBページ等のページを表示するためのページ情報が格納されている。ページ情報格納部302は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
第三送信部303は、第三受信部301が受け付けたページ情報の送信を要求する情報が指定するページ情報を、ページ情報格納部302から検索等により読み出して、広告効果分析装置100に送信する。第三送信部303は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。
第四受信部401は、広告効果分析装置100から送信される、分析対象となる広告に対応した売上情報の送信を要求する情報を受信する。第四受信部401は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。
売上情報格納部402には、上述したような、広告情報格納部202に格納されている広告情報を用いて公開された広告の表示属性に対応した商品またはサービスについての売上情報が格納され得る。また、広告の表示属性に加えて公開属性にも対応した商品またはサービスについての売上情報が格納されてもよい。売上情報格納部402は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
第四送信部403は、第四受信部401が受け付けた売上情報の送信を要求する情報が指定する売上情報を、広告情報格納部202から検索等により読み出して、広告効果分析装置100に送信する。第二送信部203は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。
第五受信部501は、上述したような、広告効果分析装置100から送信される公開属性の送信を要求する情報を受信する。第五受信部501は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。
公開属性格納部502は、上述したような広告を公開することについての公開属性が格納され得る、アクセス可能な格納部である。公開属性格納部502に、公開属性が蓄積される過程や手段等は問わない。公開属性格納部502は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
第五送信部503は、第五受信部501が受け付けた公開属性の送信を要求する情報が指定する公開属性を、公開属性格納部502から読み出して、広告効果分析装置100に送信する。なお、公開属性が、広告等と対応付けられて格納されており、第五受信部501が受け付けた表示属性の送信を要求する情報が、後述する広告効果分析装置100による分析対象となる広告等を指定する情報であった場合、この広告等に対応付けられた公開属性を、検索して読み出し、送信する。第五送信部503は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。
次に、本実施の形態にかかる広告効果分析システムの動作について説明する。なお、ここでは例として広告が配置された電子ページがWEBページである場合について説明する。ただし、電子ページがWEBページ以外であっても処理等は同様である。
まず、ここでは、広告を配置したWEBページを、出力する処理について、簡単に説明する。例えば、インターネットやイントラネット等に接続されている図示しないクライアント装置から、ページ情報サーバ300のネットワークアドレス(例えばIPアドレス)と、ページ情報のファイル名を指定した、ページ情報の送信を要求する情報が送信されたとする。この場合、この送信を要求する情報を、第三送信部301等により受信したページ情報サーバ300が、指定されたファイル名のページ情報を、ページ情報格納部302等から読み出し、読み出したページ情報を、上述したクライアント装置に送信する。
クライアント装置では、このページ情報を閲覧用ソフトウェア等を用いて解釈し、ページ情報内に格納されている、広告情報を指定する情報、例えば広告の画像情報を指定する参照情報を用いて、この参照先に広告情報を要求する情報を送信する。ここでは、参照先は、広告情報サーバ200内の広告情報格納部202である。広告情報サーバ200は、クライアント装置からの、広告情報を要求する情報を、第二受信部201等により受信し、受信された広告情報を要求する情報により指定される広告情報を、広告情報格納部202から読み出し、第二送信部203等により、クライアント装置に送信する。クライアント装置では、この受信した広告情報が示す広告を、ページ情報により指定された位置に配置したWEBページを、閲覧用ソフトウェア等を用いて構成し出力、例えば表示する。
また、公開属性サーバ500に、広告情報が示す広告の公開についての属性が、広告情報と対にして格納されている場合、広告情報サーバ200は、公開属性サーバ500に格納されている公開属性を用いて、この公開属性に適合した広告情報を、クライアント装置に送信する。例えば、公開属性サーバ500に、広告情報格納部202に格納されている広告情報についての、公開地域等を指定する情報が格納されている場合、広告情報サーバ200の第二送信部203は、広告情報の送信を要求する情報の送信元となるクライアント装置のIPアドレス等から、クライアント装置が接続されている地域を判断し、この地域を公開地域に指定した広告情報を、公開属性を検索して取得し、この広告情報を、クライアント装置に送信する。また、公開属性サーバ500に、広告の公開期間等を指定する情報が、広告情報と対にして格納されている場合、広告情報サーバ200の第二送信部203は、広告情報の送信を要求する情報を受け付けた日時の情報から、この日時を含む期間を公開期間に指定した広告情報を、公開属性を検索して取得し、この広告情報を、クライアント装置に送信する。
次に、広告効果分析装置100の動作について図2のフローチャートを用いて説明する。なお、ここでは、同じ、もしくはほぼ同様の商品またはサービスについての広告を、表示属性と公開属性との組み合わせを変えたn(n≧1)通りの組み合わせで、個別に順番に公開し、それぞれの組み合わせで広告を公開した期間中、あるいはその前後を含む期間の、広告の対象となる商品またはサービスの売り上げに関する情報を、売上情報として、n通りの組み合わせに対応させて売上情報格納部402に蓄積している場合について説明する。また、ここでは、このn通りの組み合わせの際に用いられる、表示属性を有している広告情報や、ページ情報が、アクセス可能な広告情報格納部202や、アクセス可能なページ情報格納部302に、格納されているものとする。また、ここでは、このn通りの組み合わせで公開を行う際に用いられる公開属性が、アクセス可能な公開情報格納部502に、格納されているものとする。なお、このn通りの組み合わせに用いられた表示属性と公開属性と売上情報との対応関係は、図示しないメモリ等に格納されているものとする。また、ここでは例として広告が配置された電子ページがWEBページである場合について説明するが、電子ページがWEBページ以外であっても処理等は同様である。
(ステップS201)表示属性取得部101は、カウンターkに1を代入する。なお、この処理は、広告効果分析装置100内の他の処理部等が行うようにしてもよい。
(ステップS202)第一送信部103は、k番目の表示属性と公開属性と組み合わせに対応した広告情報の送信を要求する情報を、広告情報サーバ200に送信する。
(ステップS203)第一受信部104は、広告情報の送信を要求する情報に対応して、広告情報サーバ200から送信される広告情報を受信する。受信した広告情報は、例えば、図示しないメモリ等に一時記憶される。
(ステップS204)第一送信部103は、k番目の表示属性と公開属性との組み合わせに対応したページ情報の送信を要求する情報を、ページ情報サーバ300に送信する。通常、このページ情報は、ステップS203により受信した広告情報が配置されるWEBページについてのページ情報である。
(ステップS205)第一受信部104は、ページ情報の送信を要求する情報に対応して、ページ情報サーバ300から送信されるページ情報を受信する。受信したページ情報は、例えば、図示しないメモリ等に一時記憶される。
(ステップS206)表示属性取得部101は、k番目の表示属性と公開属性と組み合わせに対応した表示属性を、ステップS203において受信した広告情報、およびステップS205において受信したページ情報を用いて取得する。例えば、広告の画像のサイズの情報である表示属性を、広告情報を用いて取得する。また、例えば、広告情報が示す広告が配置される位置情報である表示属性を、ページ情報から取得する。取得した表示属性は、図示しないメモリ等に一時記憶される。
(ステップS207)第一送信部103は、k番目の表示属性と公開属性と組み合わせに対応した公開属性の送信を要求する情報を、公開属性サーバ500に送信する。通常、この公開属性は、ステップS203により受信した広告情報が示す広告の公開に関する属性情報である。
(ステップS208)第一受信部104は、公開属性の送信を要求する情報に対応して、公開属性サーバ500から送信される公開属性を受信する。受信した公開属性は、例えば、図示しないメモリ等に一時記憶される。
(ステップS209)表示属性取得部101は、第一受信部104がステップS208で受信した、k番目の表示属性と公開属性との組み合わせに対応した公開属性を取得する。取得した公開属性は、図示しないメモリ等に一時記憶される。
(ステップS210)売上情報取得部102は、k番目の表示属性と公開属性と組み合わせに対応した売上情報の送信を要求する情報を、売上情報サーバ400に送信する。通常、この売上情報は、ステップS203により受信した広告情報が示す広告の対象となる商品やサービスについての、k番目の表示属性と公開属性との組み合わせにより、広告を公開した際に得られた売り上げに関する情報である。
(ステップS211)第一受信部104は、売上情報の送信を要求する情報に対応して、売上情報サーバ500から送信される売上情報を受信する。
(ステップS212)売上情報取得部102は、第一受信部104がステップS211で受信した、k番目の表示属性と公開属性との組み合わせに対応した売上情報を取得する。取得した売上情報は、図示しないメモリ等に一時記憶される。
(ステップS213)表示属性取得部101は、カウンターkがn以上であるか否かを判断する。n以上である場合、ステップS214に進み、n未満である場合、ステップS216に進む。
(ステップS214)売上相関情報取得部105は、ステップS206により取得した表示属性と、ステップS209により取得した公開属性と、ステップS212により取得した売上情報とを用いて、売上相関情報を取得する。売上相関情報としては、様々な統計処理の手法等が利用可能である。なお、どのようにして売上相関情報を取得するかを指定する情報は、図示しない受付部等から受けつけるようにしても良いし、予め、メモリ等に蓄積されている情報を読み出しても良い。
(ステップS215)出力部106は、ステップS214において取得した売上相関情報を出力、例えばディスプレイ等に表示する。そして、処理を終了する。
(ステップS216)表示属性取得部は、カウンターkを1インクリメントする。そして、ステップS202に戻る。
なお、売上相関情報において、公開属性との相関を取得しない場合、図2のフローチャートにおいて、公開属性を取得する処理等は省略可能である。
また、広告の表示属性を広告情報を用いて取得しない場合、例えば、広告の画素数や色等の広告情報自身の属性を変更しない場合等には、図2のフローチャートにおいて、広告情報を取得する処理等は省略可能である。
また、広告の表示属性をページ情報を用いて取得しない場合、例えば、WEBページ上の広告情報が配置される位置等の属性を変更しない場合等には、図2のフローチャートにおいて、広告情報を取得する処理等は省略可能である。
なお、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
なお、広告情報サーバ200、ページ情報サーバ300、売上情報サーバ400、公開属性サーバ500の動作については、第一送信部103から送信された、広告情報、ページ情報、売上情報、および公開属性をそれぞれ受信し、これらの情報に対応した広告情報、ページ情報、売上情報、および公開属性を、広告情報格納部202、ページ情報格納部302、売上情報格納部402、および公開属性格納部502から読み出して、広告効果分析装置100に対して送信するものであり、通常のデータベースのサーバ等と同様の動作を行うものであるため、ここでは詳細な動作の説明は省略する。
以下、本実施の形態における広告効果分析装置を備えた広告効果分析システムの具体的な動作について説明する。広告効果分析システムの概念図は図3である。
ここでは、A社のデジタルカメラDについての広告を、WEBページ上において静止画像のバナー広告で表示する場合について説明する。
まず、図4に示すように、広告情報として、背景色が異なる色のバナー広告用の3つの静止画像を用意し、広告情報サーバ200の広告情報格納部202に蓄積しておく。静止画像のファイル名を「cmr_01.gif」と「cmr_02.gif」と「cmr_03.gif」とする。
また、これらのバナー広告のそれぞれを、位置を変えて配置するWEBページのページ情報として、複数のHTMLファイルを用意し、ページ情報サーバ300のページ情報格納部302に格納しておく。このHTMLファイルの記述の一例を図5に示す。図において、<img src="http://ad_image.co.jp/images/cmr_01.gif"style="position:absolute;top:10px;left:400px;">の記述が、広告情報「cmr_01.gif」を配置するための記述である。「http://ad_image.co.jp/images/」は広告情報サーバ200のネットワーク上のアドレスおよび、広告情報が格納されているディレクトリを示し、「img src="http://ad_image.co.jp/images/cmr_01.gif"」により、広告情報「cmr_01.gif」を参照している。この広告情報のファイル名を「cmr_01.gif」、「cmr_02.gif」、および「cmr_03.gif」のいずれかに変更したHTMLファイルを複数用意することで、ここでは、バナー広告として表示される画像をそれぞれ変更している。また、「style="position:absolute;top:10px;left:400px;"」は、いわゆるCSSのインライン記述であり、広告情報の画像が配置される位置を指定する属性である。「position:absolute」は、指定する位置が絶対配置される位置であることを指定する情報であり、「top:10px」は、WEBページの上から10ピクセルの位置に、広告情報の画像の左上隅が位置することを示し、「left:400px」は、WEBページの左から400ピクセルの位置に、広告情報の画像の左上隅が位置することを示す。この記述に基づいてこのHTMLファイルが、閲覧用のソフトウェア等で解釈され、「http://ad_image.co.jp/images/」の場所から、「cmr_01.gif」の広告情報が読み出され、WEBページの上から10ピクセル、左から400ピクセルの位置に、バナー広告が表示される。ここでは、この「top:」の値を変更したHTMLファイルを複数用意することで、広告情報が示すバナー広告の高さ方向の表示位置を変更している。なおここでは、「cmr_01.gif」を配置するHTMLファイルのファイル名は、「cmr_01_n.html」(ただし、nは、1以上の整数)で表され、「cmr_02.gif」を配置するHTMLファイルのファイル名は、「cmr_02_n.html」(ただし、nは、1以上の整数)で表され、「cmr_03.gif」を配置するHTMLファイルのファイル名は、「cmr_03_n.html」(ただし、nは、1以上の整数)で表されるものとする。なお、上記複数のページ情報の、広告が表示される部分以外の表示内容等はほぼ同じものとなるようにすることが好ましい
上記のページ情報を、一つずつ、一定の期間毎に、例えば数週間単位等で、切り替えてインターネット上で、第一の地域のみにおいて公開する。例えば、第一の地域は例えば関東地方であるとする。所定の地域にのみでのWEBページを公開する方法は、例えば、アクセス元のIPアドレスやDNS等により行われる方法が知られている。さらに、第一の地域での公開が終了した後、第二、第三等の地域においても公開を行う。広告情報とページ情報との組み合わせ別の、公開した地域を示す情報と公開した期間を示す情報が、ここでは公開属性であり、公開属性が蓄積されているレコードは、公開に用いられた広告情報と、ページ情報と対応付けて、公開属性格納部502に蓄積しておく。
そして、上記の各WEBページの公開期間内における、A社のデジタルカメラについての売上の実績を示す情報である売上情報を、各WEBページの公開時に用いた表示属性が異なる広告情報およびページ情報と、公開した地域を示す公開属性とに関連付けて、売上情報サーバ400の売上情報格納部402に蓄積しておく。ここでは、売上情報は、売上金額と売上個数であるとし、売上情報が蓄積されているレコードは、公開に用いられた広告情報と、ページ情報と対応付けて、売上情報格納部402に蓄積しておく。
図6は、WEBページをそれぞれ公開する際に用いた広告情報と、ページ情報と、公開した地域を示す公開属性と、WEBページに公開された広告が示す商品であるデジタルカメラDの売上情報との対応関係を示す広告管理表である。広告管理表は、「ID」、「広告情報」、「ページ情報」、「公開属性」および「売上情報」という属性を有している。「ID」は、レコードを管理するための識別情報を示す。「広告情報」は、広告の静止画像のファイル名を示す。「ページ情報」は、ページ情報のファイル名を示す。「公開属性」は、公開属性が蓄積されているレコードの識別情報を示す。「売上情報」は売上情報が格納されているレコードの識別情報を示す。当該広告管理表の一のレコードは、一の広告を公開する際に利用された、広告情報とページ情報と公開属性との組み合わせと、当該広告が公開されている際に取得された売上情報とを示している。当該広告管理表は、例えば、広告効果分析装置100内のメモリ等の格納部である管理情報格納部(図示せず)に蓄積されているものとする。
図7は、公開属性格納部502に格納されている、公開属性を管理する格納公開属性管理表である。格納公開属性管理表は、「公開属性」、「公開地域」、「公開期間」を有している。「公開属性」は、一の広告の公開する際に利用された公開属性のレコードの識別情報であり、図6の「公開属性」に対応する。「公開地域」は、広告が公開された地域、ここでは地方名、「公開期間」は、広告が公開された期間であり、ここでは開始日と終了日とが格納されている。
図8は、売上情報格納部402に格納されている、売上情報を管理する格納売上情報管理表である。格納売上情報管理表は、「売上情報」、「売上金額」、「販売台数」を有している。「売上情報」は、一の広告が公開されている期間に販売された、広告が示す商品であるデジタルカメラDの売上情報のレコードの識別情報であり、図6の「売上情報」に相当する。「売上金額」は、一の広告が公開されている期間に販売されたデジタルカメラDの全国での売上金額の合計、「売上台数」は、一の広告が公開されている期間に販売されたデジタルカメラDの全国での販売台数の合計である。なお、ここでは、全国での売上金額の合計としたが、必要に応じて、広告が公開された地域内での売上金額の合計等としても良い。
まず、第一送信部103から、図6に示した広告管理表を用いて、当該広告管理表の1番目のレコード、ここでは、「ID」=「001」に対応する広告情報、ページ情報、売上情報、公開情報の送信を要求する情報を、広告情報サーバ200、ページ情報サーバ300、売上情報サーバ400、公開属性サーバ500に送信する。ここでは、広告情報サーバ200に広告情報「cmr_01.gif」を要求する情報を、ページ情報サーバ300に、ページ情報「cmr_01_1.html」を要求する情報を、売上情報サーバ400に売上情報「A1001」を要求する情報を、公開属性サーバ500に公開属性「A101」を要求する情報を、それぞれ送信する。なお、送信先となる広告情報サーバ200、ページ情報サーバ300、売上情報サーバ400、公開属性サーバ500のネットワーク上のアドレスの情報は、ここでは、予め、広告効果分析装置100の、図示しないメモリ等に格納されているものとする。なお、このアドレスの情報や、ユーザ等から図示しない受付部等を介して受けつけても良い。
広告情報サーバ200、ページ情報サーバ300、売上情報サーバ400、および公開属性サーバ500が、広告効果分析装置100から送信された情報を要求する情報を受信すると、これらの要求する情報に対応した広告情報「cmr_01.gif」、ページ情報「cmr_01_1.html」、売上情報「A1001」、公開属性「A101」を、それぞれ、広告情報格納部202、ページ情報格納部302、売上情報格納部402、公開属性格納部502から読み出して、広告効果分析装置100に送信する。これらの情報は、第一受信部104により受信される。
表示属性取得部101は、第一受信部104が受信した広告情報「cmr_01.gif」とページ情報「cmr_01_1.html」とを用いて、表示属性を取得する。ここでは、一例として、広告の背景の色情報と広告の高さ方向の位置の情報とを、表示属性として取得する場合について説明する。具体的には、まず、広告情報である画像「cmr_01.gif」の各画素の色情報を取得し、最も画素数が多い色情報を、広告の背景の色情報と判断して、取得する。ここでは、RGBカラーモードの各要素の色情報を取得する。取得した色情報は、例として、(R,G,B)=(0,0,240)であったとする。次に、ページ情報「cmr_01_1.html」において、広告情報「cmr_01.gif」のファイル名を含むタグ、すなわち広告情報「cmr_01.gif」を参照する属性を有するタグを検索する。ここでは、「<img src="http://ad_image.co.jp/images/cmr_01.gif" style="position:absolute;top:10px;left:400px;">」というimgタグが検索されたとする。そして、このタグ内の「style」属性の「top」属性の値、ここでは「10px」を広告の高さ方向の位置の情報として取得する。このようにして取得した表示属性である(R,G,B)=(0,0,240)と、「10px」とを、「ID」=「001」に対応付けて、図示しないメモリ等に蓄積する。ここでは、特に取得した色情報を、色属性と呼び、取得した高さ位置の情報を、位置属性と呼ぶ。
次に、表示属性取得部101は、第一受信部104が受信した公開属性「A101」から、公開属性を取得する。なお、第一受信部104が受信した公開属性は、「公開地域」の属性値と、「公開期間」の属性値を有するが、ここでは例として、公開属性に含まれる情報のうちの、「公開地域」の属性値のみを取得する。すなわち、ここでは、表示属性取得部101は、「関東地域」という公開属性を取得する。そして、取得した公開属性を、「ID」=「001」に対応づけて、図示しないメモリ等に蓄積する。ここでは、この公開属性を「公開地域属性」と呼ぶ。
次に、売上情報取得部102は、第一受信部104が受信した売上情報「PA1001」から、売上情報を取得する。なお、第一受信部104が受信した売上情報は、「売上金額」の属性値と、「販売個数」の属性値とを有するが、ここでは、例として、「売上金額」の属性値のみを取得する。すなわち、ここでは、売上情報取得部102は、「3200」(万円)という売上情報を取得する。そして、取得した売上情報を、「ID」=「001」に対応づけて、図示しないメモリ等に蓄積する。ここでは、この売上情報を「売上金額情報」と呼ぶ。
そして、上記と同様の処理を、図6に示した広告管理表の2番目以降のレコード、ここでは、「ID」=「002」以降のレコードについて、繰り返す。
図9は、上記のような繰り返しの結果得られた表示属性を管理する表示属性管理表である。表示属性管理表は、図6の「ID」属性に相当する「ID」と、表示属性取得部101が取得した色情報である「色属性」と、表示属性取得部101が取得した位置情報である「位置属性」とを備えている。
図10は、上記のような繰り返しの結果得られた公開属性を管理する公開属性管理表である。公開属性管理表は、図6の「ID」属性に相当する「ID」と、表示属性取得部101が取得した公開属性である「公開地域属性」とを備えている。
図11は、上記のような繰り返しの結果得られた売上情報を管理する売上情報管理表である。売上情報管理表は、図6の「ID」属性に相当する「ID」と、売上情報取得部102が取得した売上情報である「売上金額情報」とを備えている。
つぎに、売上相関情報取得部105は、上記の処理の結果得られた、表示属性と、公開属性と、売上情報とを、それぞれ図示しないメモリ等から読み出し、売上情報と、表示属性との相関、または売上情報と、表示属性と、公開属性との相関、を示す情報である売上相関情報を取得する。
例えば、売上相関情報取得部105は、上記の処理の結果得られた、表示属性と、公開属性と、売上情報とを、それぞれ図示しないメモリ等から読み出して、図6に示した広告管理表の「ID」属性をキーとしてこれらの情報対応付けて、図12に示すような相関管理表を取得する。この相関管理表は、売上相関情報の一つと考えても良い。
図12は、売上相関情報取得部105が取得した相関管理表を示す図である。相関管理表は、「ID」、「色属性」、「位置属性」、「公開地域属性」、「売上金額情報」という属性を有している。「ID」は、図6の「ID」属性に相当する属性である。「色属性」および「位置属性」は、図9の「色属性」および「位置属性」に相当する。「公開地域属性」は、図10の公開地域属性に相当する。「売上金額情報」は、図11の「売上金額情報」に相当する。
また、売上相関情報取得部105は、図12に示した相関管理表の「位置属性」と「売上金額情報」とを用いて、色属性別に、広告が表示される高さ位置と、売上金額との相関を定義する式を算出する。この式は売上相関情報の一つである。
図13は、図12に示したような相関管理表の「色属性」が(0,0,240)であるレコードについての「位置属性」と「売上金額情報」とを、横軸を「位置属性」、縦軸を「売上金額情報」としたグラフに、「公開地域属性」が一致するレコード毎にプロットした図である。ただし、このグラフに用いられた値は、説明用の値であるので、実際の値や図12の値とは異なる。
このような「位置属性」と「売上金額情報」とを用いて、例えば最小二乗法等を用いることで、図13において曲線131〜133で示したような、相関管理表の「位置属性」と「売上金額情報」との相関関係を示す近似式を得ることができる。このような近似式を、「色属性」が(0,0,240)以外のレコードについても、それぞれ算出する。これにより、色属性別に、広告が表示される高さ位置と、売上金額との相関を定義する式である売上相関情報を取得する。
また、売上相関情報取得部105は、「公開地域属性」が一致するレコード間で、それぞれ、「色属性」のB値と「売上金額情報」との相関を判断できるようにするために、「公開地域属性」が一致するレコード別に、「色属性」のB値と「売上金額情報」との相関関数を求める。ただし、ここでは、広告の高さ方向の位置属性に依存して、広告に対応した商品の売上金額が変わると考えられることから、各レコードの「売上金額情報」の値を、当該各レコードと「位置属性」が同じであるレコードの「売上金額情報」の値の平均値で除算した値を、各レコードの売上金額指標として用いる。例えば、「公開地域属性」が「関東地方」であるレコードについて、このような売上金額指標と、各広告の「色属性」のB値との関係を示すグラフを構成すると、図14に示すようになる。
このような「色属性」のB値と、「売上金額指標」とを用いて、例えば、最小二乗法等を用いることで、図14において示した曲線140に示すような「色属性」のB値と、「売上金額指標」との相関関係を示す近似式を得ることができる。この近似式は、「色属性」のB値と、「売上金額情報」との相関関係を示す近似式に相当する。このような近似式を、「色属性」が(0,0,240)以外のレコードについても、それぞれ算出する。これにより、色属性別に、広告が表示される高さ位置と、売上金額との相関を定義する式である売上相関情報を取得する。このような近似式を、「公開地域属性」が「関東地方」以外のレコードについても、それぞれ算出する。これにより、公開地域属性別の、広告の色のB値成分と、売上金額との相関を定義する式である売上相関情報を取得する。
次に、出力部106は、売上相関情報取得部105が取得した相関関係情報を出力する。具体的には、図13や図14に示したようなグラフや相関関数や、図12に示したような相関管理表等を、ディスプレイ等に表示する。
本具体例においては、例えば、図13に示したようなグラフや相関関数を表示することで、広告の高さと、売上金額との相関を、ユーザが視覚等により把握可能となる。また、公開される地域間の相関も把握することができる。また、図14に示したようなグラフを表示することで、「色属性」の特定の色の成分、ここではB値成分、と「売上金額情報」との相関を、ユーザが視覚等により把握可能となる。また、公開される地域間の相関も把握することができる。また、図12に示したような相関管理表等からも、どのような位置に広告を配置すると売上金額が高くなるかという情報を読み取ることが可能である。
なお、上記具体例においては、主として、売上相関情報取得部105は、「色属性」、「位置属性」、「公開地域属性」、「売上金額情報」という4つの情報のうちの、表示属性である「色属性」または「位置属性」の一方と、売上情報の一つである「売上金額情報」との組み合わせについて、相関関係情報を求めるようにしているが、これらの4つの情報のうちの、表示属性の少なくとも一方と、「売上金額情報」とを含む三以上の情報の組み合わせについての相関関係情報を、主成分分析等の多変量解析等を用いて行って取得するようにしてもよい。
また、表示属性である「色属性」または「位置属性」の一方と、売上情報の一つである「売上金額情報」との組み合わせについて、上記以外の売上相関情報を求めても良い。例えば、図14のグラフ等を構成する代わり、あるいはグラフ等に加えて、「色属性」と「売上金額情報」との相関係数を求めても良い。
また、上記具体例においては、「色属性」、「位置属性」、「公開地域属性」という3つの属性と、「売上金額情報」とを用いて売上相関情報を取得するようにしたが、本実施の形態においては、表示属性の一つと、売上情報の一つとを少なくとも含む二以上の情報の組み合わせについて、相関係数等の売上相関情報を求めるようにすれば良く、どのような表示属性や公開属性や売上情報を用いて売上相関情報を求めても良い。すなわち、上記の3つの属性以外の表示属性や公開属性含む属性を用いて売上相関情報を取得するようにしてもよい。また、どのような売上情報を用いて売上相関情報を取得しても良い。すなわち「売上金額情報」以外の売上情報を用いて売上相関情報を取得するようにしてもよい。
例えば、表示サイズを変更した複数の広告を順次公開して、その公開期間中の売上情報を取得して売上情報格納部402に蓄積しておくようにし、表示属性取得部101が、売上情報格納部402から読み出された広告情報またはページ情報から、広告が表示されるサイズの表示属性を得るようにし、売上相関情報取得部105が、この表示属性と、売上情報との相関を示す売上相関情報を取得するようにしても良い。例えば、売上相関情報取得部105が取得した、売上金額である売上情報と、広告のサイズ、ここでは広告の画像の幅である表示属性との相関関係を示すグラフを、図15に示すように表示するようにしてもよい。さらには、多変量解析等を用いて、売上相関情報取得部105が、広告が表示される位置の表示属性と、この広告のサイズの表示属性と、売上情報とを用いて、これらの相関を示す売上相関情報を取得するようにしてもよい。
また、上記具体例においては、同じまたはほぼ同じ商品の広告を行った場合について説明したが、本発明の構成は、異なる商品についての広告を行った場合においても適用可能である。ただし、広告の対象となる商品毎の単価等の違いにより売上金額や売上個数等は大きくことなるため、表示属性と売上情報との相関関係を正確に知るためには、売上情報の値を、単価の違い等を無視できるように標準化等を行うことが好ましい。
また、上記具体例においては、広告情報が示す広告が配置される位置を指定する情報を、広告情報を参照するタグの属性値等から取得するようにしたが、ページ情報を、実際に閲覧用ソフトウェアと同様にレンダリングするようにし、表示用の画像を構成した場合の、広告情報に対応する広告が配置される位置を、レンダリング時の情報等から取得するようにしてもよい。このようにすることで、ページ情報内に、広告の配置される位置の情報が記述されていない場合においても、広告が配置される位置の属性を取得することができる。
また、上記具体例においては、広告情報が示す広告が配置される位置を指定する情報を、ページ情報内の広告情報を参照するタグの属性値等から取得するようにしたが、広告が表示されるサイズ等の属性を、ページ情報の、広告情報を参照するタグの属性値等から取得するようにしてもよい。通常、HTML等においては、画像が配置される位置が、タグの属性等で指定されるからである。
また、広告が配置される位置の属性を、数値として取得する代わりに、ページ情報のタグ内等に、WEBページを分割して得られる領域を定義する識別情報である領域識別情報を与えておき、これらの領域のうちの、広告の画像等が配置される位置を含む領域を定義する領域識別情報を、広告の位置についての表示属性として取得しても良い。これにより、WEBページ内の広告が配置される領域と売上情報等との相関を示す売上相関情報を得ることができる。例えば、このような広告が配置される領域としては、CSSにおけるブロック要素や、HTMLにおけるテーブルのセル等が利用可能であり、これらの要素等に識別情報を付与しておくことで、広告の表示される位置を識別情報を用いて識別できる。
なお、上記具体例においては、売上情報として、広告の商品の売上金額や個数等をそのまま用いるようにしたが、この売上金額や個数等を、適当な指標等で表すようにしても良い。例えば、広告が表示されるWEBページに対するアクセス数に応じて、売上金額等を、適宜補正したりしても良い。また、売上情報として、売上金額の代わりに、売上金額の伸び率等を用いても良い。
また、上記具体例においては、売上相関情報取得部105が、複数の売上相関情報を求めるようにしたが、売上相関情報取得部105は、少なくとも一以上の売上相関情報を求めればよい。
なお、上記具体例においては、同じ広告を、それぞれ異なる表示属性で表示する複数のWEBページを用意して、それぞれを個別に公開して、それぞれの公開時における広告に対応した売上情報を取得して、広告の表示属性と売上情報との相関を求めるようにしたが、本実施の形態では、異なる商品やサービス等についてそれぞれ用意した広告を、異なる表示属性で表示する一のWEBページを用意して、当該WEBページを公開して、公開時における各広告に対応した売上情報、例えば各広告が示す商品やサービスについての売上情報を、広告のID情報等を検索キーとして用いて売上情報の格納されたデータベース等から取得し、この広告の表示属性と売上情報とを用いて、広告の売上相関情報を求めるようにしてもよい。このようにすることで、広告についての公開回数や期間等を同一として、広告の表示位置と売上情報との相関を求めることができる。ただし、この場合、各広告に対応する商品やサービスの種類等が大きく異なると、単価や、市場等が異なるため、広告と売上情報との相関を正確に求めることが困難な場合がある。このため、異なる複数の商品等についての広告の表示属性と売上情報とを用いて売上相関情報を求める場合、各広告についての売上情報に対して、このような単価等の違いを吸収できるように標準化等を行い、この標準化を行った売上情報を用いて、売上相関情報を求めるようにすることが好ましい。
以上、本実施の形態によれば、広告の表示属性と売上情報との相関関係を求めることにより、広告の表示属性に対する、広告の効果を分析することができる。
また、本実施の形態によれば、売上情報を用いて、広告の効果を分析することができ、精度良く広告の効果を分析することができる。例えば、実施の形態においては、広告が表示されたWEBページを見たユーザが、実際の店舗等で、広告に表示された商品やサービス等を購入した場合の売り上げについての情報も、売上情報に反映されるため、広告の効果をより正確に評価することが可能となる。
なお、本実施の形態においては、広告情報サーバ200、ページ情報サーバ300、売上情報サーバ400、公開属性サーバ500等を用いた場合について説明したが、本発明においては、広告効果分析装置100がアクセス可能な、広告情報格納部202や、ページ情報格納部302や、売上情報格納部402や、公開属性格納部502等を備えていれば良く、例えば、これらの、広告情報格納部202や、ページ情報格納部302や、売上情報格納部402や、公開属性格納部502等を広告効果分析装置100内に適宜アクセス可能となるように設けるようにして、例えば広告効果分析装置100をスタンドアロンの装置としてもよい。
また、上記具体例においては、電子ページが、WEBページである場合について説明したが、本発明においては、電子ページがDTPソフトウェア等を用いて作成された印刷用の電子ページやPDFファイルのページ等であってもよい。この場合、WEBページのように、電子ページ自身が、インターネット等を介して直接公開される代わりに、電子ページを用いて出力(例えば印刷)されたページ等が公開されることとなる。また、この場合、XML等で管理される各広告情報等を、電子ページ上に位置を指定して配置したり、ページ上の位置を指定するいわゆるコンテナやボックス内に配置することで、印刷用の電子ページを作成されるため、例えば、上記具体例と同様に、広告情報を電子ページ内で検索することで、広告情報の属性を取得して、広告の効果を分析することができる。
また、広告情報サーバ200、ページ情報サーバ300、売上情報サーバ400、および公開属性サーバ500のうちの2以上のサーバを、1のサーバに統合して実現するようにしてもよく、この場合、格納部等も1の格納部を併用するようにしてもよい。
また、上記実施の形態において、公開属性を変更せずにWEBページを公開する場合、すなわち公開する地域等を変更しない場合や、公開属性を売上相関情報を取得する際に、考慮しない場合、例えば、公開期間等を考慮しない場合等には、公開属性サーバ500や、公開属性格納部502や、公開属性を用いて行われる処理等は、省略しても良い。
また、表示属性取得部101が、広告情報を用いずに、売上相関情報を得るために必要な表示属性を得ることができる場合、例えば、ページ情報内の情報のみから表示属性を得ることができる場合、広告情報を広告情報サーバ200から取得しないようにしても良い。
また、表示属性取得部101が、ページ情報を用いずに、売上相関情報を得るために必要な表示属性を得ることができる場合、例えば広告情報内の情報のみから表示属性を得ることができる場合、ページ情報をページ情報サーバ300から取得しないようにしても良い。
なお、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。
なお、上記各実施の形態における広告効果分析装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、商品またはサービスについての広告の、表示に関する属性である表示属性を取得する表示属性取得部と、前記広告に対応した商品またはサービスについての、前記表示属性に対応した売り上げに関する情報である売上情報を取得する売上情報取得部と、前記売上情報取得部が取得した売上情報と、前記表示属性取得部が取得した表示属性と、の相関を示す情報である売上相関情報を取得する売上相関情報取得部と、前記売上相関情報取得部が取得した売上相関情報を出力する出力部として機能させるためのプログラムである。
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には含まれない。
また、このプログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよく、所定の記録媒体(例えば、CD−ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(情報送信部など)は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。