JP2023098343A - 情報処理装置、制御方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】電子メールの閲覧タイミングに応じて動的に表示レイアウトを異ならせる。【解決手段】情報処理装置は、複数の表示項目の配置を記述した記述情報を含む電子メールを閲覧する通信端末に対して、当該複数の表示項目に対応する画像を送信する情報処理装置であって、複数の表示項目に対応する画像のアクセス要求を、通信端末から受信する受信手段と、アクセス要求の受信に応じて、複数の表示項目に対応する画像を通信端末に送信する送信手段と、送信手段に複数の表示項目に対応する画像として送信させる画像を制御する制御手段と、を有し、複数の表示項目の各々には、所定の画像が対応付けられており、制御手段は、アクセス要求の受信条件に応じて、複数の表示項目のうちの少なくともいずれかの表示項目について、所定の画像に代えて当該所定の画像とは視認性が異なる画像を送信手段に送信させる。【選択図】図7

Description

本発明は、情報処理装置、制御方法及びプログラムに関し、特に電子メールを用いた広告配信技術に関する。
近年、電子メール媒体を用いた広告配信が行われている。広告の訴求効果を向上させるべく、このような電子メールはHTML(Hyper Text Markup Language)等のマークアップ言語で記述されており、例えば画像タグを含めることで、サーバ等に格納された広告画像を受信して表示させることができる。
一方で、電子メールはその性質上、送信後に内容を変更することができず、また受信後の任意のタイミングに閲覧されるものであるため、例えば既に品切れとなっている商品や終了したセールの広告画像を表示させてしまうこともある。特許文献1には、このような適切でない広告画像の表示を回避するため、広告画像の送信要求を受信した時点でユーザへの表示が推奨される商品を特定し、当該商品の広告画像を送信する技術が開示されている。
特開2016-170452号公報
ところで、電子メールの広告(以下、広告メールとして言及する場合がある)の訴求効果は、広告態様によって異なり得る。換言すれば、広告メールを閲覧した顧客を、例えば販売サイトへのアクセスにどの程度促すことができるかは、広告メールの閲覧時における表示項目の内容やレイアウト(表示商品数、商品画像のサイズの組み合わせ、テキスト画像の種類等)によって異なり得る。故に、最も訴求効果の高い内容やレイアウトの広告メールを顧客に提供するためには、複数種類の広告メールを送信してその反響を集計し、最も訴求効果の高い態様を特定する必要があった。
しかしながら、顧客を複数のグループに分類してグループごとに異なる種類の広告メールを送信する場合、グループによって顧客の嗜好が異なり得るため、適切に訴求効果を計ることができない。これに対し、グループ分けせずに複数種類の広告メールを順次送信することで各態様の訴求効果を計ることができるが、複数回の広告メールの受信によって顧客の関心が低減してしまう可能性もあった。
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、電子メールの閲覧タイミングに応じて動的に表示内容を異ならせる情報処理装置、制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
前述の目的を達成するために、本発明の情報処理装置は、複数の表示項目の配置を記述した記述情報を含む電子メールを閲覧する通信端末に対して、当該複数の表示項目に対応する画像を送信する情報処理装置であって、複数の表示項目に対応する画像のアクセス要求を、通信端末から受信する受信手段と、アクセス要求の受信に応じて、複数の表示項目に対応する画像を通信端末に送信する送信手段と、送信手段に複数の表示項目に対応する画像として送信させる画像を制御する制御手段と、を有し、複数の表示項目の各々には、所定の画像が対応付けられており、制御手段は、アクセス要求の受信条件に応じて、複数の表示項目のうちの少なくともいずれかの表示項目について、所定の画像に代えて当該所定の画像とは視認性が異なる画像を送信手段に送信させることを特徴とする。
本発明によれば、電子メールの閲覧タイミングに応じて動的に表示内容を異ならせることが可能となる。
本発明の実施形態及び変形例に係る配信システムの構成を例示した図。 本発明の実施形態及び変形例に係る配信サーバ100のハードウェア構成を例示したブロック図。 本発明の実施形態及び変形例に係るレイアウト情報を例示した図。 本発明の実施形態及び変形例に係るHTMLメールの構成を説明するための図。 本発明の実施形態及び変形例に係るHTMLメール閲覧時の表示レイアウトの一態様を例示した図。 本発明の実施形態及び変形例に係るHTMLメール閲覧時の表示レイアウトの他の態様を例示した図。 本発明の実施形態及び変形例に係る配信サーバ100において実行される視認性制御処理を例示したフローチャート。
[実施形態]
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち二つ以上の特徴は任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
以下に説明する一実施形態は、情報処理装置の一例としての、通信端末においてHTML形式の電子メールが閲覧されたことに応じて送信される画像のアクセス要求に対して、該当の画像を返送する配信サーバ100に、本発明を適用した例を説明する。しかし、本発明は、HTML形式に限らず、複数の表示項目の配置を記述した記述情報を含む電子メールを閲覧する通信端末に対して、当該複数の表示項目に対応する画像を送信することが可能な任意の機器に適用可能である。
《配信システムの構成》
図1は、本発明の実施形態に係る配信システムの機能構成を示した図である。図示されるように配信システムは、顧客が使用する通信端末200と、電子メールの閲覧に必要な画像を記録する配信サーバ100と、これらの機器を通信可能に接続するネットワーク300を含む。
通信端末200は、例えばスマートフォンやPC等の情報通信機能を具備する汎用的な機器である。通信端末200は、顧客がサービス利用する不図示のメールサーバを介して電子メールを受信し、任意のタイミングで当該電子メールの閲覧を可能ならしめる機能を有する。通信端末200は、表示装置を具備しており、閲覧操作を受け付けた場合に当該電子メールに対応する表示画面を構成し、当該表示装置に表示させることができる。本実施形態では、発明の対象となる電子メールはHTML形式であるものとし、通信端末200はHTML形式の電子メール(以降、HTMLメールとして言及)も、閲覧時に必要な情報を受信して表示することができる。
配信サーバ100は、HTMLメールの表示時に配置される表示項目の各々について、対応する画像を記憶・保持している。配信サーバ100は、通信端末200からの表示項目に対応する画像のアクセス要求を受信したに応じて、記憶している対応する画像にアクセスさせ、当該画像が通信端末200に送信されるように制御する。なお、図1に示す本実施形態の配信システムでは、配信サーバ100が単独でこれらの機能を実現するものとして説明するが、本発明の実施はこれに限られるものではなく、これらの機能は複数の装置やサーバが共働して実現されるものであってもよい。
ネットワーク300は、本実施形態の監視システムでは通信端末200と配信サーバ100との通信接続を実現するため、インターネット等の広域ネットワークであるものとして説明する。しかしながら、ネットワーク300はLAN等、広域ネットワークではないネットワークであってもよい。
〈配信サーバ100のハードウェア構成〉
以下、本発明の実現に関与する、本実施形態の配信サーバ100のハードウェア構成について、図2のブロック図を参照して説明する。
制御部101は、CPUに代表されるプロセッサであり、記憶装置102に記録されたプログラムをメモリ103に展開して実行することにより、各ブロックの動作制御及び後述の各種機能を実現する。記憶装置102は、ROMやHDD等の恒久的な情報記憶が可能な不揮発性の記憶装置である。ここで、制御部101が実行するプログラムは、CD-ROM等の記憶媒体を介して配信サーバ100の記憶装置102にインストールされてもよい。またメモリ103は、RAM等の揮発性の記憶装置であり、プログラムの展開領域や機能の作業領域としてだけでなく、各ブロックの動作により出力された情報を一時的に記録する格納領域としても用いられる。通信I/F104は、外部装置との情報通信を行うためのインタフェースであり、本実施形態ではネットワーク300を介して、各通信端末200との間で情報通信を行う。
記憶装置102は、制御部101により実行されるプログラムの他、顧客に提供されたHTMLメールの閲覧時に必要となる、各表示項目に対応する画像を格納している。後述の通り、HTMLメールは、複数の表示項目の配置を記述した記述情報を含んでおり、当該記述情報内において各表示項目について表示する画像のソースの情報(URL)を記述している。ここで、本実施形態の配信システムにおける画像視認性制御の対象となるHTMLメールでは、ソースとして記述される画像が配信サーバ100に格納された画像であるものとする。従って、HTMLメールの閲覧時には、各表示項目に対応する画像のアクセス要求が通信端末200から配信サーバ100に送信され、通信I/F104により当該アクセス要求が受信される。制御部101は、記憶装置102の当該アクセス要求に対応する画像にアクセスさせるよう制御し、これにより当該画像が通信I/F104を介して通信端末200に送信される。
また記憶装置102は、HTMLメールの閲覧時に、当該HTMLメールをどのような表示レイアウトで提示させるかを定めた情報(レイアウト情報)を管理するレイアウトDB110を含む。詳細は後述するが、本実施形態の配信サーバ100では、送信された1通のHTMLメールが閲覧されるタイミングに応じて、訴求効果の異なる表示レイアウトで当該HTMLメールを表示させるべく、1通のHTMLメールについて複数のレイアウト情報を管理する。レイアウトDB110で各表示レイアウトについて管理されるレイアウト情報は、例えば図3に示されるように、各レコードがメールID301、レイアウトID302、適用時刻303、標準表示項目304及び変更表示項目305を含んで構成される。
ここで、メールID301は、HTMLメールを一意に特定する識別情報である。またレイアウトID302は、当該HTMLメールについて複数設けられた表示レイアウトのそれぞれを識別するための情報である。適用時刻範囲303は、レイアウト情報に係る表示レイアウトが適用される時間帯(時刻の範囲)を示す情報である。
また、標準表示項目304は、レイアウト情報に係る表示レイアウトにおいて、商品画像やテキスト画像等の予め対応付けられた所定の画像(以下、標準画像として言及)を表示させる表示項目を記述する。これに対し、変更表示項目305は、レイアウト情報に係る表示レイアウトにおいて、標準画像とは異なる画像、即ち、同名であるが表示内容が異なる画像を表示させる表示項目を記述する。図3のレコード311の例では、メールID301が「Mail0002」であるHTMLメールのレイアウトID302が「Layout0002」の表示レイアウトが、時刻範囲「2021/10/1 21:00:00~2021/10/3 12:59:59」において採用され、当該表示レイアウトにおいて「HeaderIMG0001」、「MainIMG0001」、「TitleIMG0001」、「TextIMG0001」、「FooterIMG0001」の表示項目について標準画像が表示され、「TextIMG0002」、「TextIMG0003」、「SubIMG0001」~「SubIMG0018」の表示項目について標準画像とは異なる画像が表示されることを示している。
《画像視認性制御の概要》
以下、本実施形態の配信サーバ100が実行する画像視認性制御の概要を説明する。
通信端末200がメールサーバから受信したHTMLメールの内容は、その送信時に確定しており、送信後に変更することはできない。即ち、HTMLメールの記述情報に配置が記述された複数の表示項目に対応する画像は、HTMLメールの閲覧時には表示レイアウトに必ず含まれることになる。一方で、例えばHTMLメールを使用した広告提示では、表示レイアウトに応じてその訴求効果が変わるものであるため、訴求効果が望ましくない状況や種々の訴求効果を測りたい状況では、送信後に表示レイアウトを異ならせることが所望される。
このため、本実施形態の配信サーバ100では、表示レイアウトに含まれる複数の表示項目のうちの少なくとも一部の表示項目について、閲覧時に表示させる画像を変更することで、送信済みの電子メールが閲覧される際の表示レイアウトを動的に異ならせる。より詳しくは、記憶装置102には各表示項目について、標準画像と、標準画像とは視認性が異なる画像とが格納されており、当該表示項目について対応する画像のアクセス要求を受信した時期に応じて、いずれの種類の画像にアクセスさせるかを切り替えることで、通信端末200において表示されるHTMLメールの表示レイアウトを動的に変化させる。
本実施形態では各表示項目に係る標準画像は、表示項目の像(商品の像、表示テキストの像等)を含んだGIF画像である。対して、各表示項目に係る視認性が異なる画像は、表示項目の像を含まない、即ち、表示項目の像を視認することができない、透過色のみで構成された1[px]×1[px]の透過GIF画像(以下、低視認性画像として言及)である。また別の観点では低視認性画像は、標準画像よりも小さい1[px]×1[px]の表示サイズで構成されており、表示項目について低視認性画像が表示されたとしても、対応する領域に不自然な空隙を生じさせないため、全体的な表示レイアウトを最小限の表示領域で好適に実現することができる。
例えばHTMLメールは、全ての表示項目について標準画像を表示した場合に、図4に示される表示レイアウトになるよう記述情報が構成されているものとする。図4は、図3に示したメールID301が「Mail0002」のHTMLメールに対応しており、401が「HeaderIMG0001」の表示項目、402が「MainIMG0001」の表示項目、403が「TitleIMG0001」の表示項目、404aが「TextIMG0001」の表示項目、404bが「TextIMG0002」の表示項目、404cが「TextIMG0003」の表示項目、405a乃至rが「SubIMG0001」~「SubIMG0018」の表示項目、406が「FooterIMG0001」の表示項目である。
このとき、レコード311に係る「Layout0002」の表示レイアウトでは、「TextIMG0002」、「TextIMG0003」、「SubIMG0001」~「SubIMG0018」の表示項目(404b及びcと405a乃至r)が低視認性画像となるため、図5に示される態様でHTMLメールが表示される。またレコード312に係る「Layout0004」の表示レイアウトでは、「TextIMG0002」、「TextIMG0003」、「SubIMG0007」~「SubIMG0009」、「SubIMG0013」~「SubIMG0018」の表示項目(404b及びcと405g乃至iと405m乃至r)が低視認性画像となるため、図6に示される態様でHTMLメールが表示される。
このように、同一の記述情報に基づいてHTMLメールを通信端末200において表示させる場合であっても、アクセス要求を受信した時期に応じて返送する画像を切り替えることで、顧客に異なる表示レイアウトのメールを提示することができる。
なお、本実施形態では発明の理解を容易にすべく、各表示項目について記憶装置102に標準画像と低視認性画像とが格納されており、アクセス要求を受信した時期に応じて制御部101がこれらのいずれかにアクセスさせるかを選択的に切り替える(リダイレクト先を切り替える)ことで、通信I/F104を介して異なる画像が通信端末200に送信されるものとして説明するが、本発明の実施はこれに限られるものではない。例えば、制御部101は、表示レイアウトを異ならせる時刻になった際に、メモリ103に展開されている表示項目に対応する画像データを、標準画像または低視認性画像で置換することで、当該表示項目に係るアクセス要求に対して通信端末200に送信される画像を異ならせるよう制御するものであってもよい。
《視認性制御処理》
以下、本実施形態の配信サーバ100において実行される、アクセス要求に対して通信端末200において表示させる画像の視認性を制御する視認性制御処理について、図7のフローチャートを用いて具体的な処理を説明する。該フローチャートに対応する処理は、制御部101が、例えば記憶装置102に記憶されている対応する処理プログラムを読み出し、メモリ103に展開して実行することにより実現することができる。なお、本視認性制御処理は、例えばHTMLメールの閲覧に必要な画像のアクセス要求を通信端末200(以下、対象端末として言及)から受信した際に開始されるものとして説明する。またアクセス要求には、少なくとも表示項目に対応する画像を特定する情報(画像のパス)に加えて、当該画像を表示させるHTMLメールのメールIDが含まれているものとする。
S701で、制御部101は、対象端末においてHTMLメールをいずれの表示レイアウトで表示させるかを特定する。具体的には制御部101は、レイアウトDB110で管理されているレイアウト情報のうちから、アクセス要求に含まれるメールIDを含み、当該アクセス要求の受信時刻を適用時刻範囲303に含むレイアウト情報を特定する。
S702で、制御部101は、S701において特定した表示レイアウトにおいて、アクセス要求がなされた表示項目を視認させるか否かを判断する。本ステップの判断は、S701において特定したレイアウト情報において、対象の表示項目が標準表示項目304と変更表示項目305のいずれに含まれるかに応じてなされる。即ち、制御部101は、対象の表示項目が標準表示項目304に含まれるのであれば、当該表示項目を視認させると判断し、変更表示項目305に含まれるのであれば、当該表示項目を視認させないと判断する。制御部101は、アクセス要求がなされた表示項目を視認させると判断した場合は処理をS703に移し、視認させないと判断した場合は処理をS704に移す。
S703で、制御部101は、アクセス要求がなされた表示項目について、記憶装置102中の当該表示項目に対応付けられた標準画像にアクセスさせるよう制御し、本視認性制御処理を完了する。本ステップの処理の結果、標準画像が通信I/F104を介して対象端末に送信される。
一方、S704で、制御部101は、アクセス要求がなされた表示項目について、標準画像ではなく記憶装置102中の低視認性画像にアクセスさせるようリダイレクトし、本視認性制御処理を完了する。本ステップの処理の結果、低視認性画像が通信I/F104を介して対象端末に送信される。
このようにすることで、本実施形態の情報処理装置によれば、電子メールの閲覧タイミングに応じて動的に表示態様を異ならせることができる。また例えば電子メールが広告メールである態様では、閲覧のタイミングで表示態様を順次異ならせることができるため、電子メールの送信後であっても、訴求効果を異ならせた態様で広告メールを閲覧させることができる。また、例えば表示項目についてWebページへのリンクが含められる態様では、電子メールの閲覧タイミングに応じて各表示項目の視認性が変動するため、結果、閲覧タイミングの違いによりアクセスされやすいリンクが変化し、あたかも電子メールの表示態様に応じてリンク先が動的に変化する様を実現できる。
[変形例1]
上述した実施形態では、記憶装置102のレイアウトDB110においてレイアウト情報を管理し、アクセス要求を受信した時刻に応じて各表示項目について表示される画像の視認性を制御することで、閲覧されるHTMLメールの表示レイアウトを異ならせる態様について説明したが、本発明の実施はこれに限られるものではない。各表示項目について表示される画像の視認性を切り替えることは、閲覧されるHTMLメールの表示内容を異ならせるものであり、必ずしも表示レイアウトの変更という観点でその制御が行われる必要はない。即ち、本発明は、例えば同一コンテンツ(広告)について表示レイアウトを異ならせて広告メールを閲覧させる態様に限らず、1つの広告メールで異なる複数のコンテンツを切り替えて閲覧させる態様にも適用可能である。
具体的には、例えばセール予告に関する広告と、セール期間中に関する広告と、セール終了後の恒常ピックアップ商品に関する広告と、の3種類の広告に係る表示項目の全てが1つのHTMLメールにおいて含められて配置の記述がなされている態様では、アクセス要求の受信時刻に応じて、該当する種類の広告に係る表示項目のみが標準画像で表示され、その他の種類の項目に係る表示項目は低視認性画像で表示されるように制御してもよい。この態様では、HTMLメールの閲覧が、セール期間前、セール期間中、及びセール期間後のいずれのタイミングでなされるかによって、標準画像が表示される表示項目(のセット)が異なるよう制御される。
[変形例2]
上述した実施形態及び変形例では、アクセス要求の受信時刻に応じて表示項目について表示される画像の視認性を制御する態様について説明したが、本発明の実施はこれに限られるものではない。即ち、視認性制御は、受信時刻に限らない、アクセス要求の受信条件に応じて行われるものであってよい。
例えば、HTMLメールの1回の閲覧に係り受信する一連のアクセス要求(当該HTMLメールの全表示項目についてのアクセス要求)を「1回の表示要求」とした場合に、所定回数の表示要求が受信されるごとに視認させる表示項目を異ならせてもよい。あるいは、例えば「先着N名」等、HTMLメールの開封(閲覧)の先着N回の表示要求でのみ、特定の表示項目について標準画像を表示させ、その後の表示要求については当該表示項目について低視認性画像のみ表示させるよう制御してもよい。
また例えば、HTMLメールの閲覧に起因して、その閲覧時に表示された表示項目に係る商品が購入された数に応じて、視認させる表示項目を異ならせてもよい。具体的には、例えば同一の商品について、各々異なる価格表記を含んだ画像を表示させる複数の表示項目をHTMLメールにおいて配置定義しておき、当該商品の購入数が10未満である場合と、10以上100未満である場合と、100以上である場合とで、このうちの1つのみを視認可能な態様で表示させるよう制御してもよい(10以上購入されたら価格が1000円表記の表示項目のみを表示させ、100以上購入されたら価格が800円表記の表示項目のみを表示させる等)。
またこの他、例えば、広告の目玉商品等の在庫状況に応じて異なる表示項目を視認させるよう制御したり、(広告主店舗の所在地や顧客の住所の)気象予測データや現在の気象情報等の気象条件に応じて視認させる表示項目を変更させたりしてもよい。あるいは、これらの条件の少なくともいずれかの組み合わせに応じて制御されるものであってもよい。
[変形例3]
上述した実施形態では、低視認性画像の表示サイズが1[px]×1[px]である態様について説明したが、本発明の実施はこれに限られるものではない。本発明は、HTMLメールの閲覧時の表示態様を異ならせるべく、表示項目について標準画像よりも表示サイズの小さい低視認性画像を表示させるよう制御を行うものであればよく、その表示サイズは上記サイズに限られるものではない。
1つの観点では、低視認性画像を表示させることで、通信端末200において対応する表示項目の選択を困難にならしめるよう、低視認性画像の表示サイズが決定されてよい。例えば、通信端末200が具備するタッチパネル等のポインティングデバイスの分解能によって、選択しにくい表示項目の表示サイズは変わり得る。例えば、2340[px]×1080[px]で5.4インチのディスプレイサイズに対して、タッチパネルが32セル×15セルでタッチ入力を検出可能に構成されている態様では、ユーザが選択しやすい表示項目のサイズは数十ピクセル以上となる。従って、HTMLメールを閲覧する通信端末200の仕様に応じて、あるいは、通信端末の平均的な仕様に応じて、低視認性画像の水平方向及び垂直方向の少なくともいずれかのサイズを、当該選択しやすいサイズ以下のピクセル値に決定してもよい。
他の観点では、標準画像を表示する表示項目の最終の表示レイアウトにおける表示間隔が均等になるよう、低視認性画像の表示サイズが決定されてもよい。例えば、図6の表示レイアウトでは、「SubIMG0007」~「SubIMG0009」の表示項目(405g乃至i)と「SubIMG0013」~「SubIMG0018」の表示項目(405m乃至r)とが低視認性画像で表示されている。即ち、「SubIMG0004」~「SubIMG0006」の表示項目(405d乃至f)と「SubIMG0010」~「SubIMG0012」の表示項目(405j乃至l)との間、「SubIMG0010」~「SubIMG0012」の表示項目(405j乃至l)と「Footer0001」の表示項目(406)との間に低視認性画像が配置されることになる。ここで、後者の区間について、1つの表示項目に対応する低視認性画像の各々が垂直方向の表示サイズが1[px]であったとすると、「SubIMG0010」~「SubIMG0012」の表示項目(405j乃至l)と「Footer0001」の表示項目(406)の標準画像が3[px]分離間して表示されることになるため、前者の区間に配置される低視認性画像を垂直方向の表示サイズを3[px]とすることで、両区間を均等な間隔とすることができる。このように、標準画像が送信される表示項目の配置間隔に基づいて、一部の低視認性画像の表示サイズを決定してもよい。
故に、表示項目に対応する低視認性画像の表示サイズは、水平方向及び垂直方向の少なくともいずれかのピクセル数が、上記基準で定められた規定値を超えないものであれば如何様であってもよい。従って、低視認性画像は、予め記憶装置102に格納されている必要はなく、例えばアクセス要求を受信したことに応じて動的に生成されるものであってもよい。
[変形例4]
上述した実施形態及び変形例では、低視認性画像は透過色のみで構成されるものとして説明したが、本発明の実施はこれに限られるものではない。例えば、低視認性画像は、HTMLメールに設定された背景色のみで構成されるものであってもよい。あるいは、低視認性画像は単色画像に限らず、透過色と背景色の2種類で構成されるものであってもよい。
この他、低視認性画像は、表示項目の像の視認性を異ならせる、より好適には、標準画像における表示項目の像の視認性を低減させるものであればよく、例えば仕切り等の別デザインの画像や他のテキスト画像等、他の手法で情報量を削減し、視認性を異ならせた画像であってもよい。
[実施形態2]
上述した実施形態1では、レイアウト情報に予め規定された時刻範囲に応じて、表示項目について標準画像と低視認性画像のいずれが送信されるかを切り替えるものとして説明したが、本発明の実施はこれに限られるものではない。例えば、広告メールの記述情報に、商品を販売するECサイトのWebページや、表示項目ごとに該当商品のWebページへのリンクが含められる場合、いずれの時刻に当該リンクを介してWebページへのアクセス状況(クリック率)の情報を集計することで、各表示態様について訴求効果を評価することができる。
この場合、制御部101は、所定の集計期間中、HTMLメールの閲覧時の表示態様の各々についてリンクを介したWebページへのアクセス数の情報を取得する。そして制御部101は、所定の集計期間の経過後に、集計結果、即ち、リンクを介したWebページへのアクセス総数もしくは時間当たりのアクセス数に基づいて表示態様の訴求効果を評価する。当該評価結果は、所定の集計期間以降に受信した表示項目に対応する画像のアクセス要求に対して適用される。より詳しくは、制御部101は、例えば最もアクセス総数の多かった表示態様を正式採用とし、集計期間以降の画像のアクセス要求に対して、その受信時期によらず、正式採用の表示態様に係るレイアウト情報に基づいて標準画像と低視認性画像のいずれを返送するかの視認性制御処理を実行すればよい。
このようにすることで、顧客に提供されたHTMLメールについて、表示態様を異ならせて訴求効果を評価しつつ、訴求効果の高い表示態様で閲覧されるよう、動的に制御することができる。なお、本実施形態では訴求効果をリンクを介したWebページへのアクセス数(クリック率)で評価する態様としたが、本発明の実施はこれに限られるものではなく、例えばHTMLメールに起因するコンバージョン率やHTMLメールの開封率、あるいはこれらの少なくともいずれかの組み合わせで評価してもよい。
[変形例5]
上述した実施形態及び変形例では、各表示項目に対応する標準画像及び低視認性画像がGIF画像であるものとして説明したが、本発明の実施はこれに限られるものではなく、TIFF画像、PNG画像、JPEG画像等、いずれの画像ファイル形式が採用されるものであってもよいことは言うまでもない。
[その他の実施形態]
発明は上記の実施形態に制限されるものではなく、発明の要旨の範囲内で、種々の変形・変更が可能である。
101:制御部、102:記憶装置、103:メモリ、104:通信I/F

Claims (13)

  1. 複数の表示項目の配置を記述した記述情報を含む電子メールを閲覧する通信端末に対して、当該複数の表示項目に対応する画像を送信する情報処理装置であって、
    前記複数の表示項目に対応する画像のアクセス要求を、前記通信端末から受信する受信手段と、
    前記アクセス要求の受信に応じて、前記複数の表示項目に対応する画像を前記通信端末に送信する送信手段と、
    前記送信手段に前記複数の表示項目に対応する画像として送信させる画像を制御する制御手段と、
    を有し、
    前記複数の表示項目の各々には、所定の画像が対応付けられており、
    前記制御手段は、前記アクセス要求の受信条件に応じて、前記複数の表示項目のうちの少なくともいずれかの表示項目について、前記所定の画像に代えて当該所定の画像とは視認性が異なる画像を前記送信手段に送信させる
    ことを特徴とする情報処理装置。
  2. 表示項目に対応する前記視認性が異なる画像は、当該表示項目に対応する前記所定の画像よりも表示サイズが小さい画像であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 表示項目に対応する前記視認性が異なる画像の表示サイズは、水平方向及び垂直方向の少なくともいずれかのピクセル数が規定値を超えないことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記規定値は、1ピクセルであることを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記規定値は、前記通信端末が具備するポインティングデバイスの分解能に基づいて決定されることを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  6. 前記記述情報は、前記通信端末における前記電子メールの閲覧時の表示レイアウトであって、前記複数の表示項目に対応する画像を配置した表示レイアウトを規定するものであり、
    前記規定値は、前記表示レイアウトにおける前記所定の画像が表示される表示項目の配置間隔に基づいて決定されることを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  7. 表示項目に対応する前記所定の画像が当該表示項目の像を含む一方で、当該表示項目に対応する前記視認性が異なる画像は当該表示項目の像を含まないことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. 表示項目に対応する前記視認性が異なる画像は、単色画像であることを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 表示項目に対応する前記視認性が異なる画像は、透過色及び背景色の少なくともいずれかのみで構成されることを特徴とする請求項7または8に記載の情報処理装置。
  10. 前記複数の表示項目は、販売商品に係る表示項目を含み、
    前記アクセス要求の受信条件は、当該アクセス要求の受信時期、受信回数、前記販売商品の販売状況、前記販売商品の在庫状況、及び気象条件の少なくともいずれかに基づくものである
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  11. 前記情報処理装置は、前記電子メールに起因するクリック率、前記電子メールに起因するコンバージョン率、及び前記電子メールの開封率に基づいて、前記複数の表示項目に対応する画像の表示態様を評価する評価手段をさらに有し、
    前記制御手段はさらに、前記評価手段による評価結果に基づいて、前記視認性が異なる画像を送信させる表示項目を決定する
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  12. 複数の表示項目の配置を記述した記述情報を含む電子メールを閲覧する通信端末に対して、当該複数の表示項目に対応する画像を送信する情報処理装置の制御方法であって、
    前記情報処理装置が、
    前記複数の表示項目に対応する画像のアクセス要求を、前記通信端末から受信する受信工程と、
    前記アクセス要求の受信に応じて、前記複数の表示項目に対応する画像を前記通信端末に送信する送信工程と、
    前記送信工程において前記複数の表示項目に対応する画像として送信させる画像を制御する制御工程と、
    を有し、
    前記複数の表示項目の各々には、所定の画像が対応付けられており、
    前記制御工程において、前記アクセス要求の受信条件に応じて、前記複数の表示項目のうちの少なくともいずれかの表示項目について、前記所定の画像に代えて前記所定の画像とは視認性が異なる画像が送信されるよう制御される
    ことを特徴とする制御方法。
  13. コンピュータを、請求項1乃至11のいずれか1項に記載の情報処理装置の各手段として機能させるプログラム。
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