JP5301305B2 - 無段変速機用潤滑油組成物 - Google Patents

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本発明は、湿式摩擦材の結合時ショックを抑制しつつ、湿式摩擦材での静摩擦係数やベルト−プーリー間の金属間摩擦係数を高め、かつ、低粘度化による省燃費性と部品耐久性も両立させた無段変速機用潤滑油組成物に関する。
自動車の燃費向上を目的として、有段の自動変速機に替わって無段変速機(以下、適宜「CVT」という。)が広く用いられてきており、特に、動力伝達に金属ベルトとプーリーを使用する金属ベルト式CVTが一般的となっている。金属ベルト式CVTは、金属製のベルトとプーリーの間の摩擦力を介して動力を伝達する金属ベルト−プーリー部分と、発進要素であるトルクコンバーターと、前進後進を切り替えるための前後進切り替え機構とを備えており、トルクコンバーターのロックアップクラッチ部と前後進切り替え機構のクラッチ部分には湿式摩擦材が使用されている。
これらの金属ベルト−プーリー部分、トルクコンバーター、及び前後進切り替え機構では、通常、同一の潤滑油が使用されている。そのため、金属ベルトCVTに用いる潤滑油には、以下に記載するように、金属ベルト−プーリー部分への適合性と共に、クラッチ部分の湿式摩擦材への適合性も求められる。
金属ベルト−プーリー部分では、使用される潤滑油に高い金属間摩擦係数が求められている。金属ベルト−プーリー部分では高い伝達トルク容量を確保することが重要であり、伝達トルク容量は金属製のベルトとプーリーの間の押付圧と摩擦係数の積に比例するためである。すなわち、同程度の動力を伝達する場合には、潤滑油の摩擦係数が高いほど金属ベルト−プーリー間の押付圧を低く抑えることができ、結果として金属ベルト式CVTの燃費を向上することができる。この金属間摩擦係数を向上させる技術としては、スルホネートやフェネートといったアルカリ土類金属系清浄剤を潤滑油に配合する技術が知られている(例えば、特許文献1、2等)。
一方、トルクコンバーターや前後進切り替え機構では、ロックアップクラッチ結合時や前後進切り替え機構作動時のクラッチ結合時にショックが生じるため、使用される潤滑油にはこのショック抑制効果の高いものが求められている。このショック抑制技術としては、潤滑油に摩擦調整剤を配合する技術が知られている(例えば、特許文献3、4等)。
しかし、潤滑油への摩擦調整剤の配合は、上記のトルクコンバーターや前後進切り替え機構におけるショックの抑制には有効であるが、金属ベルト−プーリー間の金属間摩擦係数の低下を生じやすいと共に、トルクコンバーターや前後進切り替え機構でクラッチが結合する際の湿式摩擦材での動摩擦係数の低下や、クラッチが極低速で摺動する際の湿式摩擦材での静摩擦係数の低下を生じやすい。これら摩擦係数の大幅な低下は、金属ベルトでの動力伝達不良、トルクコンバーターや前後進切り替え機構におけるクラッチ結合の遅延やクラッチの滑りが懸念される。逆に、金属間摩擦係数を向上させるべく摩擦調整剤を減量すると、クラッチ結合時のショックが増大することが懸念される。
このように、一般に、クラッチ結合時のショック抑制と、クラッチの湿式摩擦材での静摩擦係数・動摩擦係数や金属ベルト−プーリー間での金属間摩擦係数の向上は両立させづらいため、これらを共に向上することは困難であった。さらに、これらの性能は、初期だけでなく長期にわたり維持されること(すなわち安定性が良好なこと)が求められている。
ところで、無段変速機用潤滑油では、省燃費化を向上させるためには、上述のように、ベルト−プーリー間での金属間摩擦を高める以外に、幅広い温度領域で従来よりも潤滑油を低粘度化することで油圧ポンプやベアリングでの損失低減を図る、というアプローチも考えられる。しかし、潤滑油を低粘度化すると、少しの粘度低下で部品の摩耗や焼付きを防止するのに必要な許容粘度を下回りやすくなり、部品耐久性に影響しやすくなる傾向にある。そのため、低粘度化に当たっては、長期にわたり初期の粘度を維持できるよう留意する必要がある。
このような低粘度化の検討は、自動変速機用潤滑油においてもなされており、例えば、特許文献5では、重量平均分子量(Mw)が40,000以下の粘度指数向上剤を用いることで、粘度特性を長期にわたって維持している。また、低粘度化による検討ではないが、特許文献6では、自動変速機用潤滑油に特定の分子量範囲の粘度調整剤を選択することにより、低温操作性に影響する低温粘度特性及び摩耗に影響する高温粘度を同時に改善する省燃費化の検討がなされている。
特開平9−263782号公報 特開平9−100487号公報 特開平2−175794号公報 特開2000−355695号公報 特開2004−155873号公報 特表2002−509182号公報
しかしながら、無段変速機は金属部品間の摩擦により動力を伝えており、金属部品が高圧条件で接触・摺動するため、無段変速機用潤滑油においては、自動変速機用潤滑油よりも高い耐摩耗・焼付き性の向上が部品耐久性の向上の観点から求められており、低粘度化とこれら性能を併せ持つ無段変速機用潤滑油が求められている。
本発明は、湿式摩擦材の結合時ショックを抑制しつつ、湿式摩擦材での静摩擦係数やベルト−プーリー間の金属間摩擦係数を高め、かつ、低粘度化による省燃費性と部品耐久性を両立させた無段変速機用潤滑油組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記状況に鑑み、鋭意研究を進めた結果、特定のスルホラン誘導体、カルシウムスルホネート及びカルシウムフェネートから選ばれる1種類以上、及び特定の粘度指数向上剤を特定量配合することにより、従来の無段変速機用潤滑油組成物では困難であったクラッチ結合時のショックの抑制とクラッチの湿式摩擦材における高い静摩擦係数やベルト−プーリー間での高い金属間摩擦係数を両立し、クラッチの湿式摩擦材での動摩擦係数の安定性も良好で、さらに、広い温度範囲での低粘度化による省燃費性と長期にわたる耐摩耗・焼付き性の向上による部品耐久性をも両立した無段変速機用潤滑油組成物を得ることができることを見出した。
すなわち、本発明では、以下の無段変速機用潤滑油組成物が提供される。
<1> 潤滑油組成物であって、
潤滑油基油と、
(A)下記一般式(1)で表される化合物を、該潤滑油組成物全量に対して0.1質量%以上5.0質量%以下と、
Figure 0005301305

(式(1)中、Rは炭素数1〜20のアルキル基を表す。)
(B)塩基性カルシウムスルホネート及び塩基性カルシウムフェネートから選ばれる1種類以上を、該潤滑油組成物全量に対してカルシウム量換算で450質量ppm以上700質量ppm以下と、
(C−1)重量平均分子量(ポリスチレン換算)が10,000以上50,000以下である非分散型ポリメタクリレート系粘度指数向上剤及び(C−2)重量平均分子量(ポリスチレン換算)が60,000以上500,000以下であり、かつ、重量平均分子量/数平均分子量が1.0以上1.5以下である非分散型ポリメタクリレート系粘度指数向上剤から選ばれる1種類以上を、該潤滑油組成物全量に対して0.5質量%以上20質量%以下と、を含有し、
該潤滑油組成物の100℃における動粘度が5.8〜6.5mm/sであり、かつ、粘度指数が150以上180以下であることを特徴とする無段変速機用潤滑油組成物。
<2> 前記潤滑油基油が、
(X)100℃における動粘度が1.5〜3.5mm/s、流動点が−30℃以下、粘度指数が100以上、及び硫黄分が0.01質量%以下の基油成分と、
(Y)100℃における動粘度が4.0〜8.0mm/s、粘度指数が120以上、及び硫黄分が0.01質量%以下の基油成分と、
を混合した基油であって、該基油全量に対する前記(X)の含有比率が20〜80質量%であることを特徴とする<1>に記載の無段変速機用潤滑油組成物。
本発明によれば、湿式摩擦材の結合時ショックを抑制しつつ、湿式摩擦材での静摩擦係数やベルト−プーリー間の金属間摩擦係数を高め、かつ、低粘度化による省燃費性と部品耐久性を両立させた無段変速機用潤滑油組成物が提供される。
以下、本発明を詳細に説明する。
(1)基油
本発明に用いる基油としては、鉱油系基油、合成系基油、及びこれらの混合基油など、無段変速機用潤滑油の基油として用いられるものであれば特に制限はないが、無段変速機用潤滑油として適切な潤滑特性を得やすいという観点からは100℃における動粘度が3.5mm/sから5.0mm/sであることが好ましい。また、粘度温度特性確保の観点から粘度指数は110以上、酸化安定性確保の観点からは硫黄分は0.01質量%以下であることが好ましい。
また、無段変速機用潤滑油として適切な低温粘度と適切な潤滑特性を得やすいという観点からは、本発明に用いる基油は、(X)100℃における動粘度が1.5〜3.5mm/s、流動点が−30℃以下、粘度指数が100以上、及び硫黄分が0.01質量%以下の基油成分と、(Y)100℃における動粘度が4.0〜8.0mm/s、粘度指数が120以上、及び硫黄分が0.01質量%以下の基油成分とを混合した基油であって、基油全量に対する上記(X)の基油成分の含有比率が20質量%〜80質量%である基油を用いることが好ましい。
上記鉱油系基油としては、どのような製法のものでも用いることができるが、水素化精製油、触媒異性化油などに溶剤脱蝋または水素化脱蝋などの処理を施した高度に精製されたパラフィン系鉱油(高粘度指数鉱油系潤滑油基油)が好ましく使用される。また、上記以外の鉱油系基油としては、例えば、潤滑油原料をフェノール、フルフラールなどの芳香族抽出溶剤を用いた溶剤精製により得られるラフィネート、シリカ−アルミナを担体とするコバルト、モリブデンなどの水素化処理触媒を用いた水素化処理により得られる水素化処理油などが挙げられ、例えば、100ニュートラル油、150ニュートラル油、500ニュートラル油などを挙げることができる。
上記合成系潤滑油基油としては、例えば、メタン等の天然ガスを原料として合成されるイソパラフィン、ポリ−α−オレフィンオリゴマー、ポリブテン、アルキルベンゼン、ポリオールエステル、ポリグリコールエステル、二塩基酸エステル、リン酸エステル、シリコン油などを挙げることができる。
これらの基油は、鉱油及び合成油から選ばれる1種単独で用いてもよいし、2種以上を任意の割合で組み合わせて混合して用いてもよい。
(2)一般式(1)で表される化合物((A)成分)
本発明では、下記一般式(1)で表される化合物を用いる。
Figure 0005301305
一般式(1)中、Rは炭素数1〜20のアルキル基であり、好ましく炭素数8〜16のアルキル基である。
一般式(1)で表される化合物はクラッチ結合時のショックを改善する効果があり、この配合により、従来から無段変速機用潤滑油のクラッチ結合時のショック改善を目的として配合されてきた、アミド系化合物やアミン系化合物やアルコール系化合物などの摩擦調整剤の配合を抑制することが可能となる。一般式(1)で表される化合物は、上記に記載したような従来から配合されてきた摩擦調整剤のように、クラッチの湿式摩擦材での静摩擦係数やベルト−プーリーにおける金属間摩擦係数を低下させることがなく、またクラッチの湿式摩擦材での動摩擦係数を長期間維持する効果も有する。
一般式(1)で表される化合物の配合量は、潤滑油組成物全量に対し0.1質量%以上5.0質量%以下であり、好ましくは0.2質量%以上2.0質量%以下、さらに好ましくは0.5質量%以上2.0質量%以下である。上記配合量が0.1質量%未満ではクラッチ結合時のショック改善効果が十分得られず、5.0質量%を超えると有機材料への適合性が悪化する。
(3)塩基性カルシウムスルホネート及び塩基性カルシウムフェネート((B)成分)
本発明では、塩基性カルシウムスルホネート及び塩基性カルシウムフェネートから選ばれる少なくとも1種類を用いる。
塩基性カルシウムスルホネートと塩基性カルシウムフェネートは、クラッチの湿式摩擦材での静摩擦係数や、ベルト−プーリー間での金属間摩擦を高める効果を有する。また、燃費改善のため組成物を低粘度化した場合に問題となりやすい、部品の摩耗を防止する効果も有する。ただし、配合量が多すぎると、クラッチ結合時のショックが生じやすくなるとともに、クラッチの湿式摩擦材での動摩擦係数を長期間維持しづらくなる。このような観点から、本発明では、塩基性カルシウムスルホネート及び塩基性カルシウムフェネートから選ばれる少なくとも1種類の配合量は、潤滑油組成物全量に対してカルシウム量換算で450質量ppm以上700質量ppm以下となる割合で使用する。この配合量は、好ましくは450質量ppm以上650質量ppm以下、より好ましくは480質量ppm以上600質量ppm以下である。
塩基性カルシウムスルホネートの具体例としては、下記一般式(2)及び(3)のものが挙げられる。
Figure 0005301305
上記式(2)及び(3)中、R及びRは、それぞれ水素原子又は炭素数1〜30のアルキル基を示し、好ましくは炭素数6〜18のアルキル基であり、それらが複数存在する場合は、それぞれ同一であっても、異なってもよい。nは、1〜4の整数である。
塩基性カルシウムフェネートの具体例としては、下記一般式(4)のものが挙げられる。
Figure 0005301305
上記式(4)中、R及びRは、水素原子又は炭素数1〜30のアルキル基を示し、好ましくは炭素数6〜18のアルキル基であり、それらが複数存在する場合は、それぞれ同一であっても、異なってもよい。Sxのxは、1又は2であり、好ましくは1である。これらは、単独で用いてもよいし、必要に応じて2種以上を混合して用いてもよい。
また、カルシウムスルホネートとカルシウムフェネートを併用しても良い。
なお、本発明の性能を損ねない範囲の少量であれば、カルシウム以外のアルカリ金属やアルカリ土類金属、例えばマグネシウム、バリウム、ナトリウムなどのスルホネートやフェネート、アルカリ金属やアルカリ土類金属のサリシレートを含有していてもよい。
塩基性カルシウムスルホネートと塩基性カルシウムフェネートは、JIS K2501の過塩素酸法によって測定される塩基価が150mgKOH/g以上であることが好ましい。塩基価を150mgKOH/g以上とすることで、クラッチの湿式摩擦材での高い摩擦係数や高い金属間摩擦係数を得やすい。塩基価は好ましくは200mgKOH/g以上、より好ましくは250mgKOH/g以上である。塩基価は高すぎても特に不都合はないが、通常入手しやすいものは500mgKOH/g程度までのものである。
(4)非分散型ポリメタクリレート系粘度指数向上剤((C−1)又は(C−2)成分)
本発明では、粘度指数向上剤成分として、(C−1)重量平均分子量(ポリスチレン換算)が10,000以上50,000以下である非分散型ポリメタクリレート系粘度指数向上剤及び(C−2)重量平均分子量(ポリスチレン換算)が60,000以上500,000以下であり、重量平均分子量/数平均分子量(以下、Mw/Mn)が1.0以上1.5以下である非分散型ポリメタクリレート系粘度指数向上剤から選ばれる1種以上を用いる。なお、本発明における重量平均分子量(以下、Mw)及び数平均分子量(以下、Mn)とは、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定された分子量算定用標準ポリスチレン換算である。
上記(C−1)の非分散型ポリメタクリレート系粘度指数向上剤のMwは10,000以上50,000以下、好ましくは10,000以上40,000以下、より好ましくは15,000以上35,000以下である。Mwが10,000より小さいと十分な粘度指数向上効果が得られず、50,000を超えると十分なせん断安定性が得られず長期にわたりせん断を受けて低粘度化することで、耐摩耗・焼付き性が低下し、十分な部品耐久性が確保できない。なお、(C−1)のポリメタクリレート系分散型粘度指数向上剤については、Mw/Mnの制限はない。
上記(C−2)の非分散型ポリメタクリレート系粘度指数向上剤は、Mwが60,000以上500,000以下、好ましくは100,000以上400,000以下、より好ましくは200,000以上300,000以下である。Mwが60,000より小さいと十分な粘度指数向上効果が得られず、500,000を超えると十分なせん断安定性が得られず長期にわたりせん断を受けて低粘度化することで、耐摩耗・焼付き性が低下し、十分な部品耐久性が確保できない。また、(C−2)のポリメタクリレート系粘度指数向上剤は、上記Mwを満たすと共に、Mw/Mnが1.0以上1.5以下であることが必要である。Mw/Mnが1.0よりも小さいと十分な粘度指数向上効果が得られず、1.5を超えるとせん断安定性が確保できない。
上記(C−1)又は(C−2)の粘度指数向上剤の配合量は、潤滑油組成物全量に対して0.5質量%以上20質量以下とし、好ましくは1質量%以上20質量%以下、より好ましくは1質量%以上15質量%以下、特に好ましくは3質量%以上10質量%以下である。上記(C−1)又は(C−2)の配合量が、0.5質量%未満では十分な粘度指数向上効果と組成物の動粘度を得ることができず、20質量%を超えると機械から受けるせん断の影響が生じやすく、長期使用で低粘度化することで耐摩耗・焼付き性が低下し、十分な部品耐久性が確保できない。
上記(C−1)又は(C−2)の非分散型ポリメタクリレート系粘度指数向上剤は、いずれも下記式(5)に例として示されるメタクリル酸エステルの重合体の構造を有し、メタクリル酸エステルのみをモノマーとする重合体であっても、メタクリル酸エステルとそれ以外のモノマーとの共重合体であっても、構造の一部にポリメタクリレート以外の高分子化合物を含有するものであってもよく、本発明の目的を達成する特定の性状を有するものであれば、その商品分類に制限されることなく使用することができる。ただし、該ポリメタクリレート系粘度指数向上剤は分子構造中にアミノ基やスルホン酸基等の極性基を持たない「非分散型」である必要がある。「非分散型」を使用することで、湿式摩擦材における初期の高い摩擦係数を長期間維持することができる。
Figure 0005301305
式(5)中、Rは水素原子又は炭素数1〜20のアルキル基を表し、kは1以上の整数である。
また、上記(C−2)は、核となるポリマーの中心部からアームポリマーが7本以上分岐した、いわゆる「星型重合体」であるものが好ましい。アームポリマーの数が7本以上のものを用いることで、高い粘度指数と永久せん断による粘度低下抑制を得やすい傾向にある。
これらの(C−1)又は(C−2)の粘度指数向上剤は、1種を単独で使用しても、2種以上を併用してもよい。(C−1)及び(C−2)を併用してもよい。なお、2種以上を併用する場合には、その合計の配合量が前記範囲である必要がある。
(5)組成物の性状
本発明の潤滑油組成物の100℃における動粘度は、5.8mm/s以上6.5mm/s以下である。5.8mm/s未満では、市場一般の無段変速機においては十分な耐摩耗・焼付き性が得られない。一方、6.5mm/sを超えると、広い温度範囲での低粘度が確保しづらく、十分な省燃費性の向上が得られない。
本発明の潤滑油組成物の粘度指数は、150以上180以下である。該粘度指数を150以上とすることで、常温域(約20℃〜80℃)での粘度を低く抑え、省燃費性を確保することができる。一方、本発明で使用する粘度指数向上剤を用いて粘度指数を180よりも高くするためには、粘度指数向上剤の配合量が多量になるケースが多く、その結果としてせん断安定性が悪くなり、潤滑油の粘度低下による耐摩耗・焼付き性の悪化が生じることがある。
−40℃でのブルックフィールド粘度(BF粘度)は、省燃費性の観点から20,000mPa・s未満とすることが好ましい。
(6)その他の添加剤
本発明の無段変速機用潤滑油は、上記成分のほかに、必要に応じて、公知の添加剤、例えば、無灰型分散剤、油性剤、摩耗防止剤、極圧剤、さび止め剤、摩擦調整剤、酸化防止剤、腐食防止剤、金属不活性化剤、流動点降下剤、消泡剤、着色剤、自動変速機油用パッケージ添加剤、あるいはこれらのうち少なくとも1種を含有する各種潤滑油用パッケージ添加剤などを添加することができる。ただし、摩擦調整剤は、その種類によっては、湿式摩擦材での静摩擦係数やベルト−プーリー間の金属間摩擦係数を低下させ、クラッチやベルトの滑りを生じさせる場合があるので、必要とするトルク容量を確保できるように摩擦係数の低下が少ないものを選択するか、その配合量を極力抑えることが望ましい。
上記の無灰型分散剤としては、アルケニルコハク酸イミド、アルケニルコハク酸エステル、長鎖脂肪酸とポリアミンとのアミド(アミノアミド型)、あるいはこれらのホウ素化物誘導体などが挙げられる。油性剤としては、オレイン酸、ステアリン酸、高級アルコール、アミン、エステル、硫化油脂、酸性リン酸エステル、酸性亜リン酸エステルなどが挙げられる。摩耗防止剤としては、ジチオリン酸金属塩、チオリン酸金属塩、硫黄化合物、リン酸エステル、亜リン酸エステル、酸性リン酸エステルやそのアミン塩などが挙げられる。極圧剤としては、炭化水素硫化物、硫化油脂、ジチオリン酸亜鉛、リン酸エステル、亜リン酸エステル、塩素化パラフィン、塩素化ジフェニルなどが挙げられる。さび止め剤としては、カルボン酸やそのアミン塩、エステル、スルホン酸塩、ホウ素化合物などが挙げられる。摩擦調整剤としては、有機モリブテン化合物、多価アルコール部分エステル、アミン、アミド、硫化エステル、リン酸エステル、酸性リン酸エステルやそのアミン塩などが挙げられる。酸化防止剤としては、アミン系、フェノール系、硫黄系の酸化防止剤などが挙げられる。腐食防止剤としては、ベンゾトリアゾール、アルケニルコハク酸エステルなどが挙げられる。流動点降下剤としては、ポリメタクリレート、ポリブテンなどが挙げられる。消泡剤としては、シリコン化合物、フルオロシリコン化合物、エステル系などが挙げられる。
次に実施例及び比較例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に特に限定されるものではない。
下記基油を表1及び表2の比率で混合した基油を用い、下記添加剤を表1及び表2の比率(組成物全量に対する配合割合)で配合して、無段変速機用潤滑油組成物を調製した。なお、配合は組成物の100℃における動粘度が6.0〜6.2mm/sで、粘度指数が150以上となるよう実施した。
<基油>
・基油A:水素化精製基油
(流動点:−50℃、粘度指数:105、硫黄分:0.0001質量%、100℃動粘度:3mm/s)
・基油B:水素化精製基油
(流動点:−12℃、粘度指数:124、硫黄分:0.0006質量%、100℃動粘度:6mm/s)
・基油C:水素化精製基油
(流動点:−12℃、粘度指数:124、硫黄分:0.0002質量%、100℃動粘度:4mm/s)
<添加剤>
・パッケージ添加剤1:無段変速機油用パッケージ添加剤(塩基価300mgKOH/gの塩基性カルシウムスルホネートをカルシウム量で0.5質量%含有)
・パッケージ添加剤2:上記パッケージ添加剤1の中からカルシウムスルホネートを除外したもの
・スルホネート:塩基性カルシウムスルホネート(塩基価:300mgKOH/g、カルシウム含有量:11質量%)
・一般式(1)で表される化合物:一般式(1)で、Rが炭素数12のアルキル基のもの
・PMA1:重量平均分子量(Mw)が21,000である非分散型ポリメタクリレート系粘度指数向上剤
・PMA2:重量平均分子量(Mw)が15,000である非分散型ポリメタクリレート系粘度指数向上剤
・PMA3:重量平均分子量(Mw)が250,000でMw/Mnが1.3である非分散型ポリメタクリレート系粘度指数向上剤でアームを7本以上有する星型重合体
・PMA4:重量平均分子量(Mw)が300,000でMw/Mnが2.4である分散型ポリメタクリレート系粘度指数向上剤
・PMA5:重量平均分子量(Mw)が45,000である非分散型ポリメタクリレート系粘度指数向上剤
・PMA6:重量平均分子量(Mw)が70,000でMw/Mnが2.1である非分散型ポリメタクリレート系粘度指数向上剤
湿式摩擦材での摩擦特性評価、エレメント−プーリー間の摩擦係数評価、耐摩耗性評価、せん断安定性評価として、以下に示す評価を実施した。なお、100℃動粘度、0℃動粘度及び粘度指数はJIS K2283動粘度試験方法で測定した。
(1)湿式摩擦材での摩擦特性評価
社団法人 自動車技術会の自動車規格JASO M348「自動変速機油摩擦特性試験方法」で定めたSAE No.2試験装置を用いて、湿式摩擦材の摩擦特性を調べた。すなわち、JASO法で5000サイクルの試験を行い、JASO M348で規定されたサイクルでの、下記に示す測定条件で測定された各摩擦係数μ0、μd、及びμtから、湿式摩擦材の摩擦特性を下記基準で評価した。
<各摩擦係数の測定条件>
・μd:
フリクションディスクを3600rpmで一定回転させたのち、動摩擦試験用電動機の駆動電源を切り、同時に押し荷重を加えて、慣性円盤をフリクションディスクとスチールプレートで発生する摩擦トルクで制動させるとき、制動開始後、回転数が1800rpmに達したときの摩擦トルクTdを下記式(x)の摩擦トルクTとして式(x)で算出される動摩擦係数値である。
・μ0:
フリクションプレートが停止する直前の200rpm以下での最大トルクT0を下記式(x)の摩擦トルクTとして式(x)で算出される動摩擦係数値である。
・μt:
押し荷重を加えて、フリクションディスクとスチールプレートを挟んだ後、フリクションプレートを0.7rpmで一定回転させ、回転立ち上がりから2秒後の安定トルクTtを下記式(x)の摩擦トルクTとして式(x)で算出される静摩擦係数値である。
Figure 0005301305
μ :摩擦係数
T :摩擦トルク(Nm)
n :フリクションディスク枚数
re:平均摩擦有効半径
P :押し付け荷重
A :摩擦面積
<湿式摩擦材の摩擦特性の評価基準>
・μ0/μdの最大値:
湿式摩擦材の結合時ショックの指標。この値が低いほど結合時ショックが小さく良好であり、1.07以下を合格とした。
・μt(静摩擦係数)の最小値:
湿式摩擦材での動力伝達の指標。この値が高いほど湿式摩擦材での伝達トルク容量が良好であり、0.125以上を合格とした。
・μd変化率:
下記式(y)により求められる湿式摩擦材での摩擦特性安定性(動摩擦係数の安定性)の指標。この値が小さいほど湿式摩擦材での摩擦特性が安定して良好であるとし、7%以下を合格とした。
Figure 0005301305
(2)ベルト−プーリー間の金属間摩擦係数評価
JASO M358に準拠して実施した。評価は高面圧法で実施し、滑り速度0.25m/sでの摩擦係数を用いた。この値が高いほどベルト−プーリー間の伝達トルク容量が良好であり、0.135以上を合格とした。
(3)ベルト−プーリー間の耐摩耗性評価
耐摩耗性評価として、JASO M358の高面圧法に準拠して荷重1112Nで30分間摺動させた後のブロックの摩耗幅を測定した。この値が小さいほど耐摩耗性が良好であり部品耐久性が良好である。これは、0.9mm以下を合格とした。
(4)せん断安定性評価
CEC−L−45−A99で定められたテーパーローラベアリング試験を用いて、せん断安定性を評価した。せん断安定性は20時間のせん断試験の後の100℃での動粘度により評価し、5.5mm/s以上を合格とした。
表1及び表2に、それぞれ実施例及び比較例の結果を示す。
Figure 0005301305
Figure 0005301305
上記の実施例及び比較例から、本発明において、一般式(1)の化合物、特定の粘度指数向上剤および金属型清浄剤を配合することにより、目標を満足することが明らかになった。
一方、一般式(1)の化合物を含有しない比較例1やカルシウムスルホネートが過剰に配合された比較例4では、湿式摩擦材での摩擦特性が劣る。また、カルシウムスルホネートを含有しない比較例3では静摩擦係数、金属間摩擦係数及び耐摩耗性が劣る。さらに、分散型ポリメタクリレート系粘度指数向上剤として重量平均分子量が本発明の範囲であってもMw/Mnが外れるものを使用した比較例2や、重量平均分子量が大きすぎるものを使用した比較例6や、粘度指数が高すぎる比較例5では、せん断安定性が劣る。

Claims (2)

  1. 潤滑油組成物であって、
    潤滑油基油と、
    (A)下記一般式(1)で表される化合物を、該潤滑油組成物全量に対して0.1質量%以上5.0質量%以下と、
    Figure 0005301305

    (式(1)中、Rは炭素数1〜20のアルキル基を表す。)
    (B)塩基性カルシウムスルホネート及び塩基性カルシウムフェネートから選ばれる1種類以上を、該潤滑油組成物全量に対してカルシウム量換算で450質量ppm以上700質量ppm以下と、
    (C−1)重量平均分子量(ポリスチレン換算)が10,000以上50,000以下である非分散型ポリメタクリレート系粘度指数向上剤及び(C−2)重量平均分子量(ポリスチレン換算)が60,000以上500,000以下であり、かつ、重量平均分子量/数平均分子量が1.0以上1.5以下である非分散型ポリメタクリレート系粘度指数向上剤から選ばれる1種類以上を、該潤滑油組成物全量に対して0.5質量%以上20質量%以下と、を含有し、
    該潤滑油組成物の100℃における動粘度が5.8〜6.5mm/sであり、かつ、粘度指数が150以上180以下であることを特徴とする無段変速機用潤滑油組成物。
  2. 前記潤滑油基油が、
    (X)100℃における動粘度が1.5〜3.5mm/s、流動点が−30℃以下、粘度指数が100以上、及び硫黄分が0.01質量%以下の基油成分と、
    (Y)100℃における動粘度が4.0〜8.0mm/s、粘度指数が120以上、及び硫黄分が0.01質量%以下の基油成分と、
    を混合した基油であって、該基油全量に対する前記(X)の含有比率が20〜80質量%であることを特徴とする請求項1に記載の無段変速機用潤滑油組成物。
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