JP5299443B2 - I2cバス通信制御システム、及びi2cバス通信制御方法 - Google Patents

I2cバス通信制御システム、及びi2cバス通信制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、複数のマスタ装置とスレーブ装置とでI2Cバスを共有するマルチプロセッサシステムにおけるI2Cバス通信制御システム、及びI2Cバス通信制御方法に関する。
I2C(IIC、Inter-Integrated Circuit)バス通信方式は、二線式双方向バスを用いた通信方式の1つである。I2Cバスは、主に家庭用機器等に広く用いられてきたが、近年では、サーバ製品等にも用いられている。その中には、I2Cバスを共有するマルチプロセッサ構成をとるものも存在する。
I2Cバスの信号線は、2本であり、SDA(シリアルデータ)信号線とSCL(シリアルクロック)信号線とで構成される。I2Cバスに接続される各装置は、マスタ装置とスレーブ装置とに分類され、各装置は、固有のアドレスを持つ。マスタ装置は、アドレス(I2Cスレーブアドレス)を用いて通信相手のスレーブ装置を指定し、マスタ装置とスレーブ装置との間でデータ転送が行われる。
I2Cの仕様として、どの装置も信号を出していない場合には、信号線の値はHighとなり、1つでも装置がLow信号を出している場合には、信号線の値はLowとなる。また、I2Cの仕様として、SCL信号線の値がHighのときには、SDA信号線の値は変化できない。よって、I2C通信中に処理が強制的に中断された場合、タイミングによっては、スレーブ装置がI2Cバスを使用中の状態で各信号線の値を固定してしまい、他の装置がI2Cバスを使用できなくなる可能性がある。つまり、I2Cバスフリーズが発生する。
例えば、I2Cバスを共有するマルチプロセッサ構成において、主プロセッサの故障等が発生すると、従プロセッサに切り替わり、従プロセッサがI2Cバス通信を行うことになる。しかし、主プロセッサがI2C通信中に故障した場合などには、前述したようにI2Cバスフリーズが発生することがあり、この場合、従プロセッサは、I2Cバスを使用することができない。また、I2Cの仕様により、従プロセッサは、I2Cバスフリーズ原因となっているスレーブ装置を特定することができない。
I2Cバスは、元々、家電等に用いられる簡易インターフェースを想定して発展してきた経緯があり、通信の信頼性や、故障箇所の分解能などは、あまり考慮されていなかった。しかし、近年では、高機能・多機能なスレーブ装置も存在し、スレーブ装置がシステムの重要な機能を担う構成がとられることもある。この場合、I2Cバスフリーズが発生すると、システムに深刻な悪影響を及ぼすことになる。
よって、I2Cバスフリーズから復帰するための技術が所望されている。加えて、I2Cバスフリーズの原因となったスレーブ装置を特定することができれば、復旧作業を対象スレーブ装置のみに限定することができ、より速やかに正常状態に復帰可能となる。つまり、I2Cバスフリーズの影響を極小化することができる。
I2Cバスフリーズから復帰するための対策の例として、特許文献1では、スレーブ装置が間違ったタイミングでACKを返答し、I2Cバスフリーズが発生したときに、I2Cバス状態検出部がSCL信号線へパルスを強制的に送出し、バスを開放させる方法が開示されている。しかし、この技術では、I2Cバスフリーズの原因となったスレーブ装置を特定することができない。
また、特許文献2では、スレーブ装置1つ1つに順に所定のコマンドを送り、応答がなかった装置をハングアップしたスレーブ装置として特定する方法が開示されている。しかし、特許文献2では、ハングアップしたスレーブ装置を特定するまでに複数回のコマンド送出、または全スレーブ装置数分のコマンド送出を行うことになる。つまり、I2Cバスウォークが必要である。よって、問題があるスレーブ装置を特定するまでの処理が膨大になるという問題がある。また、所定のコマンドを送るためには、I2Cバスが正常動作している必要がある。つまり、I2Cバスフリーズ時には、この技術を用いることはできない。
また、特許文献3では、I2Cバスと各スレーブ装置の間にそれぞれ異なる抵抗値を持つ駆動抵抗を接続し、スレーブ装置がハングアップした時の電圧を、スレーブ装置毎に違う値にすることで、ハングアップしたスレーブ装置を特定する方法が開示されている。しかし、I2Cバスと各スレーブ装置の間に異なる抵抗値を持つ駆動抵抗を追加するということは、通常のI2C通信を行うときの電圧値も、通信相手のスレーブ装置によってそれぞれ異なるということを示す。つまり、あるスレーブ装置と通信するとき、I2Cバスに接続されている他の各装置に不正な電圧が印加される危険性があり、I2Cバスの動作が不安定になる恐れがある。
また、特許文献4では、データ送受信処理を開始する際、マスタ装置は内部のアドレス・バッファにアドレスを送信し、アドレス・バッファから共通アドレス・バスへアドレスを送信し、一定期間内にスレーブ装置から応答がない場合、アドレス等の情報を故障診断部に報告することが開示されている。しかし、特許文献4では、共通バス上のアドレスを取得する動作は行わないため、あるマスタ装置がデータ送受信中に障害が発生し、I2Cバスがフリーズした場合、他のマスタ装置は、バスフリーズ原因となっているスレーブ装置のアドレス情報を取得することができないという問題がある。
また、特許文献5では、主プロセッサと各副プロセッサ間にエラー信号線をそれぞれ接続し、副プロセッサから送られてくるエラー信号の状態に基づいてハングアップした副プロセッサを特定し、個別にリセットする技術が開示されている。この場合、I2Cに置き換えるならば、副プロセッサがスレーブ装置となる。しかし、I2Cバスを共有するマルチマスタ構成の場合、全プロセッサと全スレーブ装置にそれぞれ専用のエラー信号線を接続する必要があるため、ハードウェア構成が複雑となってしまう。
また、データ送信中にマスタ装置に障害が起こり、スレーブ装置が信号線の値を固定してしまうことで、I2Cバスフリーズが発生した場合、I2Cの仕様では、スレーブ装置は、単なるマスタ装置からのクロック信号待ち状態であり、スレーブ装置側としてはエラーではない。つまり、I2Cバスがフリーズしたとしても、スレーブ装置は、エラー信号を発生しない状況が存在するため、特許文献5に記載された技術では、I2Cバスフリーズ原因のスレーブ装置を検出できない場合がある。
また、特許文献6では、PCIバス上に発生する全トランザクションを解析する装置と、アドレス及びコマンドを保存する装置とを内蔵したホストブリッジが示されているが、対象装置をリセットする手段を持たず、速やかに正常状態に復帰することができないという問題がある。
また、特許文献7では、バスバッファ制御信号線を別途用意する必要がある。また、バスで送受信する信号にパリティビットを付与する必要があるが、I2Cの送受信データ仕様には、パリティビットは含まれていないため、この技術をI2Cへ適用できないという問題がある。
さらに、特許文献8では、プロセッサ自身に障害が発生したことで通信が中断し、他のプロセッサにメインの処理が移行した場合、他のプロセッサが以前に通信していたマイクロプロセッサを特定することはできないという問題がある。
特開2007−164765号公報 特開2010−055474号公報 特開2010−055472号公報 特開昭60−178555号公報 特開平05−324597号公報 特開平11−149421号公報 特開2009−003613号公報 特開平09−106378号公報
上述したように、I2Cバスを共有するマルチプロセッサ構成において、主プロセッサがI2C通信中に故障した場合等では、タイミングによってはI2Cバスがフリーズする可能性がある。I2Cバスフリーズは、通信を行っていたスレーブ装置がバスをロックするため発生する。
この状態で従プロセッサがバスマスタとなった場合、上述した特許文献1〜8では、通信中のスレーブ装置を他の装置が特定する方法がないため、従プロセッサは、I2Cバスフリーズ原因となっているスレーブ装置を特定することができない。つまり、障害原因の特定ができないということであり、I2Cバスフリーズから復帰するには、全スレーブ装置に対してリセット等の処理、または部品交換を行わなければならないという問題があった。
本発明は、上述の課題を解決することのできるI2Cバス通信制御システム、及びI2Cバス通信制御方法を提供することにある。
課題を解決するために、本発明の第1の形態によるとI2Cバス通信制御システムであって、少なくとも1つの主プロセッサと1つの従プロセッサとから成る複数のマスタ装置とマスタ装置とI2Cバスを共有するスレーブ装置とを備え、主プロセッサは、通信相手を指定するスレーブアドレスをI2Cバスへ出力する手段を有し、従プロセッサは、主プロセッサがI2Cバスへ出力した通信相手を指定するスレーブアドレスを取得するアドレスデコーダと、アドレスデコーダが取得したスレーブアドレスを保存するデータ保存レジスタと、I2Cバスがフリーズしているか否かを確認する確認手段と、I2Cバスがフリーズしていることを確認手段が確認した場合に、データ保存レジスタに保存されているスレーブアドレスに基づいて特定されるスレーブ装置に対してリセット信号を送信するリセット信号発生部と有し、主プロセッサは、I2Cバスに流れるスレーブアドレスに一致するスレーブアドレスを有するスレーブ装置との間でデータを送受信する手段を更に有する。
本発明の第2の形態によるとI2Cバス通信制御方法であって、少なくとも1つの主プロセッサと1つの従プロセッサとからり、スレーブ装置とI2Cバスを共有する複数のマスタ装置の主プロセッサが通信相手を指定するスレーブアドレスをI2Cバスへ出力する段階と、従プロセッサが、主プロセッサがI2Cバスへ出力した通信相手を指定するスレーブアドレスを取得する段階と、従プロセッサが、取得されたスレーブアドレスを保存する段階と、従プロセッサが、I2Cバスがフリーズしているか否かを確認する段階と、I2Cバスがフリーズしていることが確認された場合に、従プロセッサが、保存されたスレーブアドレスに基づいて特定されるスレーブ装置に対してリセット信号を送信する段階と、主プロセッサが、I2Cバスに流れるスレーブアドレスに一致するスレーブアドレスを有するスレーブ装置との間でデータを送受信する段階備える。
この発明によれば、I2Cバスフリーズの原因となっているスレーブ装置を速やかに特定することができ、また、特定したスレーブ装置にリセットをかけることで、I2Cバスフリーズから容易に復帰することができる。
本発明の第1実施形態によるI2Cバス通信制御システム1の構成を示すブロック図である。 本第1実施形態によるプロセッサ100(110、1m0)の内部構成を示すブロック図である。 本第1実施形態によるI2Cバス通信制御システム1の動作を説明するためのフローチャートである。 本第1実施形態において、I2Cバスに流れるデータ列を示す概念図である。 本発明の第2実施形態によるI2Cバス通信制御システム2の構成を示すブロック図である。 本第2実施形態によるプロセッサ100(110、1m0)の内部構成を示すブロック図である。 本第2実施形態によるI2Cバス通信制御システム2の動作を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
A.第1実施形態
図1は、本発明の第1実施形態によるI2Cバス通信制御システム1の構成を示すブロック図である。図において、I2Cバス通信制御システム1は、プロセッサ100、プロセッサ110、プロセッサ1m0、…、スレーブ装置200、スレーブ装置2n0、…、SDA信号線10、SCL信号線11から構成される。プロセッサ100は、マスタ装置101、データ保存部102から構成される。プロセッサ110は、マスタ装置111、データ保存部112から構成される。プロセッサ1m0は、マスタ装置1m1、データ保存部1m2から構成される。マスタ装置102、112、1m2、スレーブ装置200、2n0は、各々、SDA信号線10とSCL信号線11とに接続される。
マスタ装置101、111、1m1は、I2Cバスに流れるデータからI2Cスレーブアドレスを検出する。データ保存部102、112、1m2は、検出したI2Cスレーブアドレスを保存する。
なお、プロセッサ100、110、1m0、…は、2つ以上の任意の個数、スレーブ装置200、2n0、…は、1つ以上の任意の個数をバスに接続することが可能である。
図2は、本第1実施形態によるプロセッサ100(110、1m0)の詳細な構成を示すブロック図である。プロセッサ100(110、1m0)は、I2Cバスに流れるI2Cスレーブアドレスを検出するための、マスタ装置101(111、1m1)内のレジスタ等から成るI2Cアドレスデコーダ12を有する。I2Cアドレスデコーダ12は、I2Cバスに流れるデータからI2Cスレーブアドレスを検出する装置であれば、マスタ装置101(111、1m1)とは別に用意してもよい。また、プロセッサ100(110、1m0)は、検出したI2Cスレーブアドレスを保存するための、各種記録装置から成るデータ保存レジスタ13を有する。
このようなI2Cバス通信制御システム1の構成により、I2Cバスを共有する構成において、I2Cバスフリーズの原因となったスレーブ装置を速やかに特定することができる技術を提供する。
次に、本第1実施形態の動作について説明する。
図3は、本第1実施形態によるI2Cバス通信制御システム1の動作を説明するためのフローチャートである。プロセッサ100が主プロセッサ、それ以外のプロセッサ110、1m0が従プロセッサの場合を例に挙げる。このとき、I2Cバスマスタは、プロセッサ100のマスタ装置101である。プロセッサ100は、マスタ装置101を用いてI2Cバスへスタートコンディションを発行し、I2Cバスの使用権を獲得する(ステップS1)。
プロセッサ100は、通信相手を指定するスレーブアドレスを、マスタ装置101を用いてI2Cバスへ出力する(ステップS2)。従プロセッサのいずれか1つ、または複数、または全ては、I2Cバスに流れるスレーブアドレスを、自身のマスタ装置内のI2Cスレーブアドレスデコーダを介して取得し、データ保存レジスタ13に保存する(ステップS3)。あるいは、マスタ装置101とは別に存在するI2Cスレーブアドレスデコーダ12からI2Cスレーブアドレスを取得してもよい。
スレーブ装置200、2n0の中で、自身のスレーブアドレスとI2Cバスに流れるスレーブアドレスとが一致するスレーブ装置が、I2Cバスを介して主プロセッサ100へACKを出力する(ステップS4)。次に、プロセッサ100、またはステップS4にてACKを出力したスレーブ装置がデータを送信する(ステップS5)。データを受信したプロセッサ100、またはステップS4にてACKを出力したスレーブ装置は、I2CバスにACKを出力する(ステップS6)。プロセッサ100は、マスタ装置101を用いてI2Cバスへストップコンディションを発行し、I2Cバスの使用権を破棄する(ステップS7)。
図4は、本第1実施形態において、I2Cバスに流れるデータ列を示す概念図である。従プロセッサは、図5に示す「address」のタイミングでI2Cスレーブアドレスを取得する。なお、プロセッサ100以外のプロセッサが主プロセッサの場合も同様である。主プロセッサがI2C通信を行い、従プロセッサのいずれか1つ、または複数、または全てがI2Cバスに流れるスレーブアドレスを取得する。
上述した第1実施形態によれば、主プロセッサがI2Cバスへ出力した通信相手を指定するスレーブアドレスを、従プロセッサのICアドレスデコーダ12で取得し、データ保存レジスタ13に保存するようにしたので、主プロセッサの故障等が発生しても、全スレーブ装置を検査することなく、I2Cバスフリーズの原因となっているI2Cスレーブ装置を特定することができる。このため、I2Cバスフリーズからの復帰処置のためのリセット処理、または部品交換を、特定したスレーブ装置のみに限定することができる。つまり、I2Cバスフリーズが発生したときの障害の波及範囲を極小化することができる。
B.第2実施形態
図5は、本発明の第2実施形態によるI2Cバス通信制御システム2の構成を示すブロック図である。図において、I2Cバス通信制御システム2は、プロセッサ100、プロセッサ110、プロセッサ1m0、…、スレーブ装置200、スレーブ装置2n0、…、SDA信号線10、SCL信号線11、リセット信号線20、21から構成される。プロセッサ100は、マスタ装置101、データ保存部102、リセット信号発生部103から構成される。プロセッサ110は、マスタ装置111、データ保存部112、リセット信号発生部113から構成される。プロセッサ1m0は、マスタ装置1m1、データ保存部1m2、リセット信号発生部1m3から構成される。マスタ装置101、111、1m1、スレーブ装置200、2n0は、各々、SDA信号線10とSCL信号線11に接続される。
マスタ装置101、111、1m1は、I2Cバスに流れるデータからI2Cスレーブアドレスを検出する。データ保存部102、112、1m2は、検出したI2Cスレーブアドレスを保存する。リセット信号発生部103、113、1m1は、I2Cスレーブアドレスからリセット信号用アドレスへと変換し、リセット信号用アドレスに基づいて、リセット信号線20、21を介して、対象スレーブ装置へリセット信号を送信する。
なお、プロセッサ100、110、1m0、…は、2つ以上の任意の個数、スレーブ装置200、2n0、…は、1つ以上の任意の個数をバスに接続することが可能である。
図6は、本第2実施形態によるプロセッサ100(110、1m0)の詳細な構成を示すブロック図である。プロセッサ100(110、1m0)は、I2Cバスに流れるI2Cスレーブアドレスを検出するための、マスタ装置101(111、1m1)内のレジスタ等から成るI2Cアドレスデコーダ12を有する。I2Cアドレスデコーダ12は、I2Cバスに流れるデータからI2Cスレーブアドレスを検出する装置であれば、マスタ装置101(111、1m1)とは別に用意してもよい。
また、プロセッサ100(110、1m0)は、検出したI2Cスレーブアドレスを保存するための、各種記憶装置から成るデータ保存レジスタ13を有する。また、プロセッサ100(110、1m0)は、I2Cスレーブアドレスからリセット信号用アドレスへと変換するリセットアドレスエンコーダ14を有する。さらに、プロセッサ100(110、1m0)は、リセット信号用アドレスに基づいて、対象スレーブ装置へのリセット信号を送信するリセット信号送出装置15を有する。
次に、本第2実施形態の動作について説明する。
図7は、本第2実施形態によるI2Cバス通信制御システム2の動作を説明するためのフローチャートである。プロセッサ100が主プロセッサ、その他のプロセッサが従プロセッサの場合を例に挙げる。まず、通常時のI2C通信は、上述した第1実施形態と同様に、図3に示すフローチャートに従った動作を行う。一方、主プロセッサであるプロセッサ100の故障等により、従プロセッサがI2C通信を行う場合、図7に示すフローチャートに従って動作する。なお、I2C通信を行う従プロセッサは、図3に示すフローチャートに従ってスレーブアドレスが取得された従プロセッサのいずれか1つである。
従プロセッサがマスタ装置を介してI2C通信を開始し(ステップS11)、SDA信号線10、SCL信号線11の状態に基づいて、I2Cバスがフリーズしているか否かを確認する(ステップS12)。そして、I2Cバスがフリーズしていない場合には(ステップS12のNO)、スレーブ装置とのデータ送受信を行う(ステップS16)。
一方、I2Cバスがフリーズしている場合には(ステップS12のYES)、I2Cバスフリーズの原因となっているスレーブ装置の特定を行う(ステップS13)。従プロセッサは、図3に示すステップS3にて、主プロセッサとI2C通信をしていたスレーブ装置固有のI2Cスレーブアドレスを取得しているため、I2Cバスがフリーズする直前にI2C通信を行っていたスレーブ装置が何であるかを認識可能である。すなわち、I2Cバスがフリーズする直前にI2C通信を行っていたスレーブ装置が、I2Cバスフリーズの原因である。
従プロセッサは、リセットアドレスエンコーダを介して、I2Cスレーブアドレスをリセット信号送出装置4用のアドレスへ変換し、特定したスレーブ装置のみに対し、リセット信号送出装置4を介してリセット信号を送出、あるいは電源遮断後に電源供給を行って初期化、あるいは電源遮断処理を行い、I2Cバスフリーズ原因を除去する(ステップS14)。これにより、I2Cバスフリーズから復帰することができる。なお、リセットアドレスエンコーダ3、リセット信号送出装置4は、プロセッサ外部に用意してもよい。
以後、従プロセッサは、I2Cバス通信を再開し(ステップS15)、スレーブ装置とのデータ送受信を行う(ステップS16)。このとき、バスフリーズ復帰処理を行った従プロセッサを主プロセッサと見なし、その他の従プロセッサは、I2Cバスに流れるI2Cスレーブアドレスを取得してもよい。
プロセッサ100以外のプロセッサが主プロセッサである場合も同様である。主プロセッサがI2C通信を行い、従プロセッサのいずれか1つ、または複数、または全てがI2Cバスに流れるスレーブアドレスを取得する。そして、従プロセッサのいずれか1つに切り替わったならば、I2Cバスの状態を確認し、I2Cバスフリーズが発生していた場合には復帰処理を行う。
上述した第2実施形態によれば、従プロセッサにより、I2Cバスがフリーズしているか否かを確認し、I2Cバスがフリーズしていることが確認された場合、データ保存レジスタ13に保存されているスレーブアドレスに基づいて特定されるスレーブ装置に対して、リセット信号発生部113によりリセット信号を送信するようにしたので、I2Cバスフリーズからの復帰処置のためのリセット処理、または部品交換を、特定したスレーブ装置のみに限定することができる。つまり、I2Cバスフリーズが発生したときの障害の波及範囲を極小化することができる。
1、2 I2Cバス通信制御システム
10 SDA信号線
11 SCL信号線
12 I2Cアドレスデコーダ
13 データ保存レジスタ
14 リセットアドレスエンコーダ
15 リセット信号送出装置
20、21 リセット信号線
100、110、1m0 プロセッサ
101、111、1m1 マスタ装置
102、112、1m2 データ保存部
103、113、1m3 リセット信号発生部
200、2n0 スレーブ装置

Claims (2)

  1. 少なくとも1つの主プロセッサと1つの従プロセッサとから成る複数のマスタ装置と
    前記マスタ装置とI2Cバスを共有するスレーブ装置と
    を備え、
    前記主プロセッサは、
    通信相手を指定するスレーブアドレスを前記I2Cバスへ出力する手段
    を有し、
    前記従プロセッサは、
    前記主プロセッサが前記I2Cバスへ出力した通信相手を指定するスレーブアドレスを取得するアドレスデコーダと、
    前記アドレスデコーダが取得したスレーブアドレスを保存するデータ保存レジスタと、
    前記I2Cバスがフリーズしているか否かを確認する確認手段と、
    前記I2Cバスがフリーズしていることを前記確認手段が確認した場合に、前記データ保存レジスタに保存されているスレーブアドレスに基づいて特定されるスレーブ装置に対してリセット信号を送信するリセット信号発生部と
    有し
    前記主プロセッサは、
    前記I2Cバスに流れるスレーブアドレスに一致するスレーブアドレスを有するスレーブ装置との間でデータを送受信する手段
    を更に有するI2Cバス通信制御システム。
  2. 少なくとも1つの主プロセッサと1つの従プロセッサとからり、スレーブ装置とI2Cバスを共有する複数のマスタ装置の前記主プロセッサが通信相手を指定するスレーブアドレスを前記I2Cバスへ出力する段階と、
    前記従プロセッサが、前記主プロセッサが前記I2Cバスへ出力した通信相手を指定するスレーブアドレスを取得する段階と、
    前記従プロセッサが、前記取得されたスレーブアドレスを保存する段階と、
    前記従プロセッサが、前記I2Cバスがフリーズしているか否かを確認する段階と、
    前記I2Cバスがフリーズしていることが確認された場合に、前記従プロセッサが、前記保存されたスレーブアドレスに基づいて特定されるスレーブ装置に対してリセット信号を送信する段階と、
    前記主プロセッサが、前記I2Cバスに流れるスレーブアドレスに一致するスレーブアドレスを有するスレーブ装置との間でデータを送受信する段階
    備えるI2Cバス通信制御方法。
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