JP5298617B2 - 固体撮像装置とその製造方法、及び電子機器 - Google Patents

固体撮像装置とその製造方法、及び電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、CMOSイメージセンサや、CCDイメージセンサ等の固体撮像装置とその製造方法、及び電子機器に関する。
例えば、CMOSイメージセンサや、CCDイメージセンサ等の固体撮像装置では、半導体基板の表面に形成されたフォトダイオード(光電変換部)に光を入射させ、そのフォトダイオードで発生した信号電荷によって、映像信号を得る構成となっている。
従来、このような固体撮像装置において、光学特性を向上させるために、様々な提案がなされている。以下に、従来の固体撮像装置について詳述する。
図17に、従来例のCMOSイメージセンサである固体撮像装置100の概略平面構成を示し、図18に、そのD−D線上に沿う断面構成を示す。
図17に示すように、従来の固体撮像装置100は、基板101上に、撮像領域103及び、垂直駆動回路104や、水平駆動回路105等の周辺回路領域を有する。撮像領域103では、光電変換素子であるフォトダイオードと、画素トランジスタ(MOSトランジスタ)から成る複数の画素が2次元的に配列されている。また、撮像領域103は、図示を省略するが、実際に映像信号を出力するための有効画素領域と、実際の映像信号を出力しない無効画素領域、及び黒レベルの基準信号を出力するためのオプティカルブラック領域とから構成される。無効画素領域及びオプティカルブラック領域は、有効画素領域の周辺部の所望の位置に形成される。
図18に示す断面構成は、撮像領域103、特に、実際の映像信号を出力する有効画素領域55と、周辺回路領域56(本実施形態例では水平駆動回路105)との間における、断面構成である。図18に示すように、有効画素領域55では、例えばシリコン基板50表面にフォトダイオードPDが構成されており、その上部に3層の配線1M,2M,3Mが層間絶縁膜51を介して形成された多層配線層52aが構成され、多層配線層52a上部には、カラーフィルタ53及びオンチップレンズ54が構成される。
また、周辺回路領域56(水平駆動回路105)では、例えばシリコン基板50上に4層の配線1M,2M,3M,4Mが層間絶縁膜51を介して形成された多層配線層55bが構成される。実際には、有効画素領域55においては、フォトダイオードPDの周辺には、複数の画素トランジスタが形成されるが、図18においては、図示を省略する。
有効画素領域55では、フォトダイオードPDにより多くの光を効率よく照射させるために、光照射位置とフォトダイオードPDとの距離とを小さくしたいという要請がある。また、周辺回路領域56では、多層配線層52bをより多層化することで、集積化を図り、高機能化や小型化を図りたいという要請がある。このため、例えば、有効画素領域55の多層配線層52aは、3層の配線1M,2M,3Mで構成され、周辺回路領域56の多層配線層52bは、4層の配線1M,2M,3M,4Mで構成される。
このような固体撮像装置100においては、有効画素領域55と、周辺回路領域56との間におけるは多層配線層52a,52bには、図18に示すように、積層される配線の数の違いに起因する段差が形成される。このように、有効画素領域55と、周辺回路領域56との間に段差のある状態で、その上層全体にカラーフィルタ材料53aを塗布すると、段差部分にカラーフィルタ材料53aが分厚くたまり、その結果、傾斜して塗布される。この傾斜して塗布されたカラーフィルタ材料53aを、露光、現像することにより、有効画素領域55の所望の位置にカラーフィルタ53が形成される。塗布されたカラーフィルタ材料53aは傾斜を有するように塗布されていたため、露光、現像されたカラーフィルタ53も傾斜して形成されてしまう。
さらに、カラーフィルタ53を形成した後、オンチップレンズ材料54aが全体に塗布される。この場合も、カラーフィルタ材料53aを塗布した場合と同様に、段差部分に、オンチップレンズ材料54aが分厚くたまり、その結果、傾斜して塗布される。この傾斜して塗布されたオンチップレンズ材料54aをパターニングすることにより、有効画素領域55上に、オンチップレンズ54が形成される。そうすると、パターニングされるオンチップレンズ54も傾斜して形成されてしまい、集光ポイントがずれる原因となる。このような従来例における固体撮像装置100では、オンチップレンズ54による集光が所望の位置になされず、フォトダイオードPDにうまく光が入射しなくなり、感度ムラや色ムラの原因となる。
下記特許文献1では、上述したような、有効画素領域と周辺回路領域との間における段差を低減するために、周辺回路領域の多層配線層内の絶縁膜に凹部を設け、凹部に配線を嵌め込む構成が記載されている。
特開2004−71931号公報
しかしながら、特許文献1の構成では、周辺回路領域と有効画素領域の間の段差に起因する、有効画素領域のオンチップレンズ等の傾きが低減されるものの、完全に平坦化されるものではない。また、周辺回路部の配線の層数が大きくなったときにまで、対応できる構成ではない。
上述の点に鑑み、本発明は、有効画素領域において多層配線層上に形成される膜を平坦化することにより、感度ムラや色ムラを低減すると共に、チップサイズを縮小することができる固体撮像装置と、その製造方法を提供するものである。また、本発明は、感度ムラや色ムラが低減された固体撮像装置を用いた電子機器を提供するものである。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明の固体撮像装置は、基板に形成された複数の画素と基板上に層間絶縁膜を介して積層された複数の配線を有する多層配線層とを有する有効画素領域とを有する。また、有効画素領域の周辺に設けられ、基板上に層間絶縁膜を介して積層された複数の配線を有し、有効画素領域に設けられた多層配線層に連続して設けられた多層配線層であって、有効画素領域に設けられる多層配線層よりも積層される配線の総数が多く、かつ、有効画素領域に設けられる多層配線層よりも高く形成された多層配線層を有する周辺回路領域を備える。また、有効画素領域の外側の領域であって、有効画素領域の多層配線層と周辺回路領域の多層配線層との間に形成された段差部よりも有効画素領域側の多層配線層上部に設けられた溝部を有する。そして、溝部を含む多層配線層上には、塗布系材料からなる膜が形成されている。
本実施形態例の固体撮像装置では、有効画素領域と周辺回路領域との間に溝部が構成されているので、多層配線層上に形成する膜が、有効画素領域において平坦に成膜される。
本発明の固体撮像装置の製造方法は、まず、複数の画素が形成された有効画素領域と有効画素領域の周辺に設けられた周辺回路領域との基板上部に、複数の配線が層間絶縁膜を介して積層された多層配線層であって、有効画素領域から周辺回路領域に連続して設けられ、周辺回路領域における配線の積層数が有効画素領域における配線の積層数よりも多く、かつ、周辺回路領域における高さが有効画素領域における高さよりも高い多層配線層を形成する。次に、有効画素領域の外側の領域であって、有効画素領域と周辺回路領域との間に形成された多層配線層上の段差部よりも有効画素領域側の多層配線層上部に溝部を形成する。次に、溝部を含む多層配線層上全面に、塗布系材料からなる膜を成膜する。
また、本発明の他の側面に係る固体撮像装置の製造方法は、上記固体撮像装置の製造方法において、溝部を形成する工程と同時に、有効画素領域における画素のフォトダイオード上部の多層配線層に開口部を形成する。
本発明の固体撮像装置の製造方法では、有効画素領域と周辺回路領域との間に、溝部が形成されるので、その後の工程において、所望の膜が、有効画素領域において、平坦に形成される。
また、本発明の電子機器は、光学レンズ系と、固体撮像装置と、固体撮像装置の出力信号を処理する信号処理回路とを有する。そして、その固体撮像装置は、基板に形成された複数の画素と基板上に層間絶縁膜を介して積層された複数の配線を有する多層配線層とを有する有効画素領域とを有する。また、有効画素領域の周辺に設けられ、基板上に層間絶縁膜を介して積層された複数の配線を有し、有効画素領域に設けられた多層配線層に連続して設けられた多層配線層であって、有効画素領域に設けられる多層配線層よりも積層される配線の総数が多く、かつ、有効画素領域に設けられる多層配線層よりも高く形成された多層配線層を有する周辺回路領域を備える。また、有効画素領域の外側の領域であって、有効画素領域の多層配線層と周辺回路領域の多層配線層との間に形成された段差部よりも効画素領域側の多層配線層上部に設けられた溝部を有する。そして、溝部を含む多層配線層上には、塗布系材料からなる膜が形成されている。
本発明の電子機器では、この電子機器に用いられる固体撮像装置において、有効画素領域と、周辺回路領域との間において、溝部が形成されるので、その後の工程において、所望の膜が有効画素領域で平坦に形成される。これにより、色ムラや感度ムラの低減された画像を提供することができる。
本発明によれば、感度ムラ、色ムラの低減された固体撮像装置、及びそれを用いた色ごとの感度が良い電子機器を得ることができる。
以下、図1〜図16を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施形態を適用できる固体撮像装置の概略平面構成である。本実施形態例の固体撮像装置1は、CMOSイメージセンサを例としたものである。例えば、シリコンからなる基板11上に、複数の光電変換部であるフォトダイオードを含む画素2が規則的に2次元アレイ状に配列された撮像領域3と、その周辺回路としての垂直駆動回路4と、カラム信号処理回路5と、水平駆動回路6と、出力回路7と、制御回路8等から構成される。
撮像領域3は、実際の映像信号を出力する有効画素領域と、実際の映像信号出力には用いられない無効画素領域と、黒レベルの基準信号を出力するためのオプティカルブラック画素領域とから構成される。無効画素領域、及びオプティカルブラック画素領域は、有効画素領域の周辺部の所望の位置に形成されるものであり、その位置は、デバイスの特性によって、変更可能である。
制御回路8は、垂直同期信号、水平同期信号及びマスタクロックに基づいて、垂直駆動回路4、カラム信号処理回路5及び、水平駆動回路6等の動作の基準となるクロック信号や制御信号などを生成する。そして、そこで生成されたクロック信号や制御信号などは、垂直駆動回路4、カラム信号処理回路5及び水平駆動回路6等に入力される。
垂直駆動回路4は、たとえばシフトレジスタによって構成され、撮像領域3の各画素2を行単位で順次垂直方向に選択走査する。そして、各画素2のフォトダイオードにおいて受光量に応じて生成した信号電荷に基づく画素信号を、垂直信号線9を通してカラム信号処理回路5に供給する。
カラム信号処理回路5は、例えば、画素2の列ごとに配置されており、1行分の画素2から出力される信号を画素列ごとにオプティカルブラック画素(図示しないが、有効画素領域の周囲に形成される)からの信号によって、ノイズ除去や信号増幅等の信号処理を行う。カラム信号処理回路5の出力段には、水平選択スイッチ(図示せず)が水平信号線10との間に接続されて設けられる。
水平駆動回路6は、例えばシフトレジスタによって構成され、水平走査パルスを順次出力することによって、カラム信号処理回路5の各々を順番に選択し、カラム信号処理回路5の各々から画素信号を水平信号線10に出力させる。
出力回路7は、カラム信号処理回路5の各々から水平信号線10を通して、順次に供給される信号に対し、信号処理を行って出力する。
以下の説明において、制御回路8、垂直駆動回路4、カラム信号処理回路5、水平駆動回路6、出力回路を、まとめて周辺回路領域26と総称する。
また、以下に説明する第1〜第2の実施形態における固体撮像装置は、図1における固体撮像装置1を構成するものであり、その断面構成が異なるものである。断面構成以外の構成は、図1と同様であるから、第1及び第2の実施形態例においては、要部の断面構成のみを示し、その他の構成の説明を省略する。
図2に、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置の概略断面構成を示す。図2に示す断面構成は、例えば、図1のA−A線上に沿う断面構成であり、撮像領域3(特に、有効画素領域25)と周辺回路領域26(図1においては、水平駆動回路6)とに架かる線上の断面を取ったものである。
図2に示すように、有効画素領域25では、例えばシリコン基板20表面にフォトダイオードPDが構成されており、その上部に3層の配線1M,2M,3Mが層間絶縁膜21を介して形成された多層配線層22aが構成される。そして、多層配線層22a上部には、カラーフィルタ23及びオンチップレンズ24が構成される。有効画素領域25における多層配線層22aの配線1M,2M,3Mは、フォトダイオードPDの直上である光入射方向を遮らない位置に形成される。
周辺回路領域26(水平駆動回路6)では、有効画素領域25と同様に、シリコン基板20上に4層の配線1M,2M,3M,4Mが層間絶縁膜21を介して形成された多層配線層22bが構成される。
実際には、有効画素領域25においては、フォトダイオードPDの周辺には、複数の画素トランジスタが形成されているが、図2においては、図示を省略する。
そして、本実施形態例の固体撮像装置においては、有効画素領域25と周辺回路領域26との間であって、有効画素領域25側の多層配線層22a上に形成された溝部33を有する。
図2に示した固体撮像装置の製造方法を、図3から図6を用いて説明する。
まず、図3Aに示すように、有効画素領域25におけるシリコン基板20表面にフォトダイオードPDを形成し、シリコン基板20上部に、多層配線層22a,22bを形成する。本実施形態例の多層配線層22a,22bは、複数の配線1M,2M,3M,4Mが、例えば酸化シリコンからなる層間絶縁膜21を介して積層された構成とされる。
本実施形態例においては、簡単の為、シリコン基板20表面に形成されたフォトダイオードPDと多層配線層22a,22bのみ図示したが、実際には、図示しない複数の画素トランジスタが構成されている。
有効画素領域25における多層配線層22aは、3層の配線1M,2M,3Mで構成され、周辺回路領域26では、4層の配線1M,2M,3M,4Mで構成される。有効画素領域25の配線1M,2M,3Mと、周辺回路領域26の配線1M,2M,3Mとは、同じ工程で形成されるものであり、同じ層に形成される。また、これらの配線1M,2M,3Mは、例えば、銅(Cu)やアルミニウム(Al)からなるメタル層で構成することができる。銅(Cu)で構成する場合は、配線1M,2M,3Mの近傍に、それぞれ図示しない拡散防止膜を構成することが好ましい。拡散防止膜を構成することにより、銅(Cu)で構成される配線1M,2M,3Mの拡散が防止される。
そして、周辺回路領域26に構成される配線4Mも、例えば、銅(Cu)やアルミニウム(Al)からなるメタル層で構成することができる。
本実施形態例の固体撮像装置では、有効画素領域25における多層配線層22aが、周辺回路領域26における多層配線層22bよりも低く構成されている。このため、有効画素領域25では、光照射位置と、フォトダイオードPDの距離がより小さくされ、光照射効率の向上が図られる。また、周辺回路領域26における多層配線層22bにおいて、配線をより多層化することで、集積化が図られている。
このように、本実施形態例の固体撮像装置では、有効画素領域25では、3層の配線1M,2M,3Mにより多層配線層22aが構成され、周辺画素領域26では、4層の配線1M,2M,3M,4Mにより多層配線層22bが構成される。これにより、多層配線層22a,22bの高さが異なり、周辺回路領域26と有効画素領域25との間に、配線4M分の段差ができる。
次に,図3Bに示すように、有効画素領域25と周辺回路領域26との間における段差部よりも、有効画素領域25側の多層配線層22aの層間絶縁膜21の一部を、ドライエッチングや、ウェットエッチングによりエッチングし、溝部33を形成する。すなわち、周辺回路領域26の有する4層の配線1M〜4Mを有する多層配線層22bよりも低く形成された有効画素領域25の多層配線層22a上に、溝部33を形成する。溝部33は、多層配線層22aに形成された配線1M〜4Mに接触しない位置に形成されるものである。また、溝部33の大きさは、好ましくは、幅20nm〜100μm、深さ20nm〜20μmに形成される。
次に、図4Aに示すように、多層配線層22a,22b上部の、有効画素領域25と周辺画素領域26とを含む全面にカラーフィルタ材料23aを塗布する。カラーフィルタ材料23aは、例えば色素を混合した感光型レジストで構成される。本実施形態例では、有効画素領域25と周辺回路領域26との間でできる、多層配線層22a,22bの段差部よりも有効画素領域25側における多層配線層22a上部には、溝部33が構成されている。これにより、カラーフィルタ材料23aを全体に塗布した場合に、その溝部33にもカラーフィルタ材料23aが入り込む。そうすると、従来、段差部において分厚く塗布されていたカラーフィルタ材料23aが溝部33に吸収され、これにより、周辺回路領域26と有効画素領域25との間におけるカラーフィルタ材料23aの傾斜が溝部33においてリセットされる。
すなわち、従来、図18に示すように、段差部にカラーフィルタ材料53aが分厚く塗布されることにより、成膜されるカラーフィルタ53は、周辺回路領域56から有効画素領域55に架けてなだらかな傾斜を有するように、成膜されていた。しかしながら、本実施形態例では、その傾斜に起因していた段差部の塗布材料であるカラーフィルタ材料23aが溝部33に入り込む。これにより、カラーフィルタ材料23aの傾きが有効画素領域25内にずれ込むことがない。これにより、周辺回路領域26と有効画素領域25において、多層配線層22a,22b上部に塗布されたカラーフィルタ材料23aは、それぞれ平坦に成膜される。
次に、図4Bに示すように、有効画素領域25に構成されるフォトダイオードPDの所望の位置にカラーフィルタ23が形成されるように、全面に塗布されたカラーフィルタ材料23aを露光、現像する。このように形成されたカラーフィルタ23は、所望の多層配線層22a上に平坦に形成される。
そして、本実施形態例では、図4A及び図4Bに示す工程を繰り返すことにより、図5Aに示すように、例えば、赤色(R)、青色(B)、緑色(G)のカラーフィルタ23が順に成膜される。
このとき、周辺回路領域26の多層配線層22b上には、カラーフィルタ23は必要ない為、カラーフィルタ材料23aは、除去される。
次に、図5Bに示すように、有効画素領域25と周辺回路領域26とを含む全面に、オンチップレンズ材料24aを塗布する。この場合も、有効画素領域25と周辺回路領域26との間における、多層配線層22a,22bの段差部よりも、有効画素領域25側の多層配線層22a上部には、溝部33が構成されているので、オンチップレンズ材料24aを全体に塗布した場合に、その溝部33にもオンチップレンズ材料24aが入り込む。そして、ここにおいても、従来、段差部において分厚く塗布されていたオンチップレンズ材料24aが溝部33に吸収され、これにより、周辺回路領域26と有効画素領域25との間におけるオンチップレンズ材料24aの傾斜が溝部33においてリセットされる。これにより、周辺回路領域26と有効画素領域25において、それぞれの多層配線層22a,22b上部に塗布されたオンチップレンズ材料24aは、それぞれ平坦に成膜される。
その後、パターニングすることにより、図2に示すように、有効画素領域25のフォトダイオードPD上にオンチップレンズ24aが形成される。以上の工程により、本実施形態例の固体撮像装置が完成される。
本実施形態例では、有効画素領域25において、オンチップレンズ材料24aが、多層配線層22a,22bとの段差部に影響されず、平坦に成膜される。これにより、パターニングされたオンチップレンズ24が傾斜することなくカラーフィルタ23上に形成される。
また、オンチップレンズ24を形成する前段において、カラーフィルタ23も平坦に形成されているため、従来起こっていた、カラーフィルタ23の傾斜の影響もない。
本実施形態例によれば、有効画素領域25と周辺回路領域26との間の多層配線層22a,22bの段差部よりも有効画素領域25側の多層配線層22a上部に、溝部33を形成する。これにより、有効画素領域25の多層配線層22aの上層に、例えば、カラーフィルタ材料23aやオンチップレンズ材料24a等の塗布材料を、ムラ無く、平坦に塗布することができる。そうすると、周辺回路領域26近隣の有効画素領域25におけるカラーフィルタ23やオンチップレンズ24が精度良く形成されるので、オンチップレンズ24の集光ポイントのずれを低減することができる。
以上より、本実施形態例の固体撮像装置においては、撮像領域3の、周辺領域26近隣の有効画素領域25においても、感度ムラや、色ムラが低減され、画質を向上させることができる。
また、実際の固体撮像装置においては、撮像領域3としては、有効画素領域25周辺に、実際の映像信号を出力しない無効画素領域が形成される。無効画素領域は、従来、周辺回路領域26と撮像領域3との間における多層配線層22a,22bの段差部に起因した塗布ムラの影響が、有効画素領域25内に及ばないようにするため等に設けられるものである。周辺回路領域26と撮像領域3との間に溝部33を設けることにより、周辺回路領域26と、撮像領域3における多層配線層22a,22b上に形成される膜の膜厚が一定になされる。これにより、周辺回路領域26に近接する撮像領域3における多層配線層22a上部に、塗布ムラなく、平坦な膜を成膜することができ、カラーフィルタ23や、オンチップレンズ24等を精度良く形成することができる。そして、従来、使用することのできなかった、周辺回路領域26に近接する撮像領域3の無効画素領域を少なくすることができ、チップサイズを小さく形成することができる。そして、チップサイズを小さくすることができるため、製造工程において理収が向上する。
また、同様に、撮像領域3と、周辺回路領域26との距離も短くすることが可能となり、これによっても、チップサイズの縮小により、理収が向上する。
上述したように、溝部33を、周辺回路領域26と撮像領域3と間であって、それぞれの多層配線層22a,22bの段差部よりも、撮像領域3(有効画素領域25)側の多層配線層22aに溝部を構成することで、チップサイズを小さく形成でき、理収を向上させることができる。これにより、コストの低減が図られる。
また、本実施形態例の溝部33は、例えば、図6に示す固体撮像装置60のように、撮像領域3の一辺に近接する領域にのみ周辺回路領域26が形成されている場合には、その撮像領域3と、周辺回路部26との間にのみ、溝部33を設ける構成とすればよい。
また、図7に示す固体撮像装置61のように、例えば、撮像領域3の二辺分に近接する領域に周辺回路領域26が形成されていれば、その二辺分に近接して形成された周辺回路領域26と撮像領域3との間に、溝部33を構成すればよい。
図6及び、図7に示すように、溝部33を構成するレイアウトは、固体撮像装置の種々の構成に基づいてされるものであり、周辺回路領域26と撮像領域3の、多層配線層22a,22b間で段差が生じる領域において、溝部33を構成すればよい。
また、図6及び図7に示すように、周辺回路領域が一部にのみ形成されている場合であっても、有効画素領域の全周辺に、溝部33を構成してもよい。
本実施形態例では、撮像領域3の有効画素領域25と、周辺回路領域26との間の構成について記載し、図6及び図7では、撮像領域3と周辺回路領域26との境界部分に溝部33を構成する例としたが、溝部33を構成する位置はこれに限られるものではない。
図8,図9は、撮像領域3において、有効画素領域25の周辺に、オプティカルブラック領域28が構成された場合に、オプティカルブラック領域28の多層配線層22c上部に溝部33を構成する例である。図8及び図9において、図2に対応する部分には、同一符号を付し重複説明を省略する。
図8におけるオプティカルブラック領域28においては、例えば、多層配線層22cの光入射側に位置する配線3Mが遮光膜27として用いられている。そして、この例においては、オプティカルブラック領域28と有効画素領域25とを含む撮像領域3は、配線1M、2M,3Mからなる3層の多層配線層22a及び22cを有し、周辺回路領域26は、配線1M,2M,3M,4Mからなる4層の多層配線層22bを有している。そして、図9において、オプティカルブラック領域28の多層配線層22c上部には、溝部33が形成されている。
このように、オプティカルブラック領域28の多層配線層22c上部に溝部33を設ける構成としても、その後の工程において、有効画素領域25の多層配線層22a上部に積層される塗布膜は、多層配線層22cと多層配線層22bの段差部の影響を受けず、平坦に塗布することができる。
また、図9に示すように、例えば、オプティカルブラック領域28の多層配線層22c上部に、複数(図9では2個)の溝部33を設ける構成としてもよい。すなわち、有効画素領域25の多層配線層22a上に塗布される材料が、結果的に平坦に塗布されればよい。そのため、4層の配線1M〜4Mからなる多層配線層22bと、3層の配線1M〜3Mからなる多層配線層22a,22bの段差部による塗布ムラをリセットできるだけの溝部33を、オプティカルブラック領域28の多層配線層22c上に構成すればよい。
ところで、近年、微細化された画素のフォトダイオードに、効率良く光を入射させるため、フォトダイオード上の多層配線層に開口部を設け、光導波路材料を埋め込む提案がなされている。
以下に、本発明の第2の実施形態として、フォトダイオード上部の多層配線層に光導波路を構成する固体撮像装置に本発明を適用する場合の、固体撮像装置及び、その製造方法について説明する。
図10に、本発明の第2の実施形態に係る固体撮像装置の概略断面構成を示す。図10に示す断面構成は、例えば、図1のA−A線上に沿う断面構成であり、撮像領域3(図10では、特に、有効画素領域25を示す)と、周辺回路領域26(図1においては、水平駆動回路6)とに架かる線上の断面を取ったものである。図10において、図2に対応する部分には同一符号を付し重複説明を省略する。
本実施形態例の固体撮像装置において、有効画素領域25のフォトダイオードPD直上の多層配線層22aには、開口部32が設けられており、その開口部32には、パッシベーション膜29を介して埋め込み層30が埋め込まれている。そして、パッシベーション膜29、埋め込み層30の上部には、平坦化膜31、カラーフィルタ23、オンチップレンズ24が形成されている。
また、周辺回路領域26の多層配線層22b上部には、有効画素領域25と同様に形成されたパッシベーション膜29と埋め込み層30が形成されており、埋め込み層30上部には、平坦化膜31が形成されている。
本実施形態例における固体撮像装置は、フォトダイオードPD直上の開口部32に形成されたパッシベーション膜29と埋め込み層30とにより、光導波路が構成される例である。すなわち、有効画素領域25においては、この光導波路により、オンチップレンズで集光された入射光が、効率良く、フォトダイオードPDに入射される。
以下に図11から図15を参照して、本実施形態例の固体撮像装置の製造方法を説明する。
まず、図11Aに示すように、有効画素領域25におけるシリコン基板20表面には、フォトダイオードPDを形成し、シリコン基板20上部に、有効画素領域25の多層配線層22a、及び周辺回回路領域26の多層配線層22bを形成する。本実施形態例の多層配線層22aは複数の配線1M,2M,3Mが、多層配線層22bは、複数の配線1M,2M,3M,4Mが、例えば酸化シリコンからなる層間絶縁膜21を介して積層された構成とされる。
本実施形態例においては、簡単の為、シリコン基板20表面に形成されたフォトダイオードPDと多層配線層22a,22bのみ図示したが、実際には、図示しない複数の画素トランジスタが構成される。
有効画素領域25における多層配線層22aは、3層の配線1M,2M,3Mを有し、周辺回路領域26では、4層の配線1M,2M,3M,4Mを有する。有効画素領域25の配線1M,2M,3Mと周辺回路領域26の配線1M,2M,3Mとは、同じ工程で形成されるものであり、同じ層に形成される。また、これらの配線1M,2M,3Mは、例えば、銅(Cu)やアルミニウム(Al)からなるメタル層で構成することができる。銅(Cu)で構成する場合は、配線1M,2M,3Mの近傍に、それぞれ図示しない拡散防止膜を構成することが好ましい。拡散防止膜を構成することにより、銅(Cu)で構成される配線1M,2M,3Mの拡散が防止される。
そして、周辺回路領域26に構成される配線4Mも、例えば、銅(Cu)やアルミニウム(Al)からなるメタル層で構成することができる。
このように、本実施形態例の固体撮像装置では、有効画素領域25の多層配線層22aは、3層の配線1M,2M,3Mにより構成され、周辺画素領域26の多層配線層22bは、4層の配線1M,2M,3M,4Mにより構成される。これにより、有効画素領域25の多層配線層22aと、周辺回路領域26の多層配線層22bの高さが異なり、周辺回路領域26と有効画素領域25との間に,配線4M分の段差ができる。
次に、図11Bに示すように、有効画素領域25のフォトダイオードPD直上の多層配線層22aに開口部32を設ける。そして、開口部32上部をさらに開口して形成される開口部32aを設けると同時に、有効画素領域25と周辺回路領域26の間における多層配線層22a,22bの段差部より、有効画素領域25側の多層配線層22a上部に溝部33を設ける。開口部32,32a及び溝部33は、パターニングされたレジスト膜を用い、ウェットエッチング等の異方性エッチングや、ケミカルドライエッチング等の等方性エッチングを用いて形成する。また、開口部32は、例えば、有効画素領域25の多層配線層22aにおける一番下層の配線3Mが形成される層に達する深さに形成される。そして、溝部33は、幅20nm〜100μm、深さ20nm〜20μmに形成される。
次に、図12Aに示すように、有効画素領域25及び周辺回路領域26を含む全面に、パッシベーション膜29を、例えばCVD法により成膜する。パッシベーション膜29の材料としては、例えば、多層配線層22a,22bを形成する酸化シリコン膜(屈折率1.45)よりも高い屈折率を有する窒化シリコン(屈折率2.0)等が用いられる。このパッシベーション膜29は、多層配線層22a,22b上面、開口部32,32a内壁、及び溝部33内壁を被覆するように、例えば、膜厚0.5μm程度に成膜される。パッシベーション膜29は、開口部32,32aの縁部でテーパー形状とし、堆積時の異方性により縁部に位置する開口部32aで厚く堆積し、開口部32の底部近くで薄くなるようなプロファイルとしてもよい。
図12Aで形成したパッシベーション膜29のように、CVD法を用いた成膜では、塗布材料を用いて塗布膜を形成するときよりも、多層配線層22a,22b間の段差部に、膜の材料が溜まりにくい。このため、周辺回路領域26と有効画素領域25との間における、多層配線層22a,22bの段差部に起因した膜厚のムラは、発生しにくい。しかしながら、このようなCVD法により成膜する場合においても、溝部33が形成されていることで、より膜厚ムラが改善される。周辺回路領域26近隣の有効画素領域25においても、多層配線層22a,22bの段差の影響を受けることなく、平坦なパッシベーション膜29が成膜される。
次に、図12Bに示すように、有効画素領域25及び周辺回路領域26を含む、パッシベーション膜29上の全面に、埋め込み層30となる埋め込み材料を塗布する。この埋め込み層30は、開口部32,32aに埋め込まれるものであり、埋め込み層30となる埋め込み材料としては、例えば、多層配線層22a,22bを形成する酸化シリコン膜(屈折率1.45)よりも高い屈折率を有する材料が用いられる。例えば、そのような材料としては、シロキシサン系樹脂や、ポリイミド等が挙げられる。また、上述した樹脂中に、例えば、酸化チタン、酸化タンタル、酸化ニオブ、酸化タングステン、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化ハフニウム等の金属酸化物微粒子を含ませることにより、屈折率を高められる。
本実施形態例では、有効画素領域25と周辺回路領域26との間における、多層配線層22a,22bの段差部よりも、有効画素領域25側の多層配線層22a上部には、溝部33が構成されている。このため、埋め込み層30となる埋め込み材料を全体に塗布した場合に、その溝部33にも埋め込み材料が入り込む。そうすると、従来、段差部において分厚く塗布されていた埋め込み材料が溝部33に吸収される。これにより、周辺回路領域26と有効画素領域25との間における埋め込み層30の傾斜が溝部33においてリセットされる。すなわち、従来、段差部に埋め込み層30が分厚く塗布されることにより、成膜される埋め込み層30は、周辺回路領域26から有効画素領域25に架けてなだらかな傾斜を有していたが、その傾斜に原因となっていた段差部の埋め込み層30が溝部33に入り込む。これにより、周辺回路領域26と有効画素領域25とにおいて、多層配線層22a,22b上部の埋め込み層30は、それぞれ平坦に塗布される。
本実施形態例において、フォトダイオードPD直上の開口部32に形成された高屈折率物質からなるパッシベーション膜29と、埋め込み層30は、外部から入射された光をフォトダイオードPDに導波する光導波路を構成する。
そして、図13Aに示すように、有効画素領域25及び周辺回路領域26を含む全面に、平坦化膜31を塗布する。この平坦化膜31の成膜工程においても、埋め込み層30の成膜工程と同様に、有効画素領域25と周辺回路領域26との間に、溝部33が形成されていることにより、周辺回路領域26及び有効画素領域25上面に平坦化膜31が平坦に形成される。
そして、ここまでの工程において、溝部33は、パッシベーション膜29、埋め込み層30、平坦化膜31によって完全には埋め込まれない程度の大きさであることが好ましい。
そして、図13Bに示すように、有効画素領域25と周辺画素領域26とを含む全面にカラーフィルタ材料23aを塗布する。カラーフィルタ材料23aは、例えば色素を混合した感光型レジストで構成される。本実施形態例では、有効画素領域25と周辺回路領域26との間における、多層配線層22a,22bの段差部よりも、有効画素領域25側の多層配線層22a上部には、溝部33が構成されている。そして、この段階において、溝部33は、他の材料(例えば、パッシベーション膜29や埋め込み層30)で完全には埋め込まれていない。このため、カラーフィルタ材料23aを全体に塗布した場合においても、その溝部33にカラーフィルタ材料23aが入り込む。そうすると、従来、多層配線層22a,22bの段差部において分厚く塗布されていたカラーフィルタ材料23aが溝部33に吸収される。これにより、周辺回路領域26と有効画素領域25との間におけるカラーフィルタ材料23aの傾斜が溝部33においてリセットされる。このため、周辺回路領域26と有効画素領域25とで、多層配線層22a,22b上部に塗布されたカラーフィルタ材料23aは、それぞれ平坦に成膜される。
そして、図14Aに示すように、有効画素領域25に構成されるフォトダイオードPDの所望の位置にカラーフィルタ23が形成されるように、全面に形成されたカラーフィルタ材料23aを露光、現像する。このように形成されたカラーフィルタ23は、所望の多層配線層22a上に平坦に形成される。
そして、本実施形態例では、図13B,図14Aに示す工程を繰り返すことにより、図14Bに示すように、例えば、赤色(R)、青色(B)、緑色(G)のカラーフィルタ23を画素毎に、順に成膜する。このとき、周辺回路領域26には、カラーフィルタ23は必要ない為、形成されない。
次に、図15Aに示すように、有効画素領域25と周辺回路領域26とを含む全面に、オンチップレンズ材料24aを塗布する。この場合も、有効画素領域25と周辺回路領域26との上部には、溝部33が構成されているので、オンチップレンズ材料24aを全体に塗布した場合に、その溝部33にもオンチップレンズ材料24aが入り込む。そして、ここにおいても、従来、多層配線層22a,22bの段差部において分厚く塗布されていたオンチップレンズ材料24aが溝部33に吸収される。これにより、周辺回路領域26と有効画素領域25との間におけるオンチップレンズ材料24aの傾斜が溝部33においてリセットされる。このため、周辺回路領域26と有効画素領域25において、多層配線層22a,22b上部に塗布されたオンチップレンズ材料24aは、それぞれ平坦に成膜される。
その後、パターニングすることにより、図15Bに示すように、有効画素領域25のフォトダイオードPD上にオンチップレンズ24が形成される。本実施形態例では、以上の工程により、固体撮像装置が完成される。
本実施形態例では、有効画素領域25において、オンチップレンズ材料24aが、有効画素領域25と周辺回路領域26との間における、多層配線層22a,22bの段差部に影響されないで、平坦に成膜される。このため、パターニングされたオンチップレンズ24が傾斜することなくカラーフィルタ23上に形成される。また、オンチップレンズ24が形成される工程の前段において、カラーフィルタ23も平坦に形成されているため、従来起こっていた、カラーフィルタ23の傾斜の影響もない。このため、周辺回路領域26近隣の有効画素領域25における、フォトダイオードPD上へ集光される光の集光特性が向上する。
本実施形態例では、第1の実施形態例と同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態例では、フォトダイオードPD直上の開口部32に光導波路を構成するため、その開口部32を形成する工程において、同時に、溝部33を形成することができる。そのため、工程数を増やすことなく、感度ムラ、色ムラが低減された固体撮像装置を製造することができる。
本実施形態例においても、第1の実施形態例と同様に、図6,図7における体様や、図8,図9における体様とすることができる。
本発明に係る固体撮像装置は、固体撮像装置を備えたカメラ、カメラ付き携帯機器、固体撮像装置を備えたその他の機器、等の電子機器に適用することができる。
図16に、本発明の電子機器の一例としてカメラに適用した実施の形態を示す。本実施の形態に係るカメラ80は、光学系(光学レンズ)81と、固体撮像装置82と、信号処理回路83とを備えてなる。固体撮像装置82は、上述した各実施の形態のいずれか1つの固体撮像装置が適用される。光学系81は、被写体からの像光(入射光)を固体撮像装置の撮像面上に結像させる。これにより、固体撮像装置82の光電変換素子において一定期間信号電荷が蓄積される。信号処理回路83は、固体撮像装置82の出力信号に対して種々の信号処理を施して出力する。本実施の形態のカメラ80は、光学系81、固体撮像装置82、信号処理回路83がモジュール化したカメラモジュールの形態を含む。
本発明は、図16のカメラ、あるいはカメラモジュールを備えた例えば携帯電話に代表されるカメラ付き携帯機器などを構成することができる。
さらに、図16の構成は、光学系81、固体撮像装置82、信号処理回路83がモジュール化した撮像機能を有するモジュール、いわゆる撮像機能モジュ−ルとして構成することができる。本発明は、このような撮像機能モジュールを備えた電子機器を構成することができる。
本実施の形態に係る電子機器によれば、固体撮像装置における画素特性が優れており、感度ムラ、色ムラが低減された電子機器を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る固体撮像装置の概略構成図である。 本発明の第1の実施形態における固体撮像装置の概略断面構成図である。 A,B 本発明の第1の実施形態における固体撮像装置の製造工程図(その1)である。 A,B 本発明の第1の実施形態における固体撮像装置の製造工程図(その2)である。 A,B 本発明の第1の実施形態における固体撮像装置の製造工程図(その3)である。 固体撮像装置において、溝部を形成する位置のレイアウト例(その1)である。 固体撮像装置において、溝部を形成する位置のレイアウト例(その2)である。 第1の実施形態における固体撮像装置の他の例である。 第1の実施形態における固体撮像装置の他の例である。 本発明の第2の実施形態における固体撮像装置の概略断面構成図である。 A,B 本発明の第2の実施形態における固体撮像装置の製造工程図(その1)である。 A,B 本発明の第2の実施形態における固体撮像装置の製造工程図(その2)である。 A,B 本発明の第2の実施形態における固体撮像装置の製造工程図(その3)である。 A,B 本発明の第2の実施形態における固体撮像装置の製造工程図(その4)である。 A,B 本発明の第2の実施形態における固体撮像装置の製造工程図(その5)である。 本発明の固体撮像装置を用いた電子機器である。 従来例における固体撮像装置である。 従来例における固体撮像装置の概略断面構成図である。
符号の説明
1・・固体撮像装置、2・・画素、3・・撮像領域、20・・シリコン基板、21・・層間絶縁膜、22a,22b,22c・・多層配線層、23a・・カラーフィルタ材料、23・・カラーフィルタ、24a・・オンチップレンズ材料、24・・オンチップレンズ、25・・有効画素領域、26・・周辺回路領域、27・・遮光膜、28・・オプティカルブラック領域、29・・パッシベーション膜、30・・埋め込み層、31・・平坦化膜、32・・開口部、33・・溝部

Claims (8)

  1. 基板に形成された複数の画素と前記基板上に層間絶縁膜を介して積層された複数の配線を有する多層配線層とを有する有効画素領域と、
    前記有効画素領域の周辺に設けられ、前記基板上に層間絶縁膜を介して積層された複数の配線を有し、前記有効画素領域に設けられた多層配線層に連続して設けられた多層配線層であって、前記有効画素領域に設けられる多層配線層よりも積層される配線の総数が多く、かつ、前記有効画素領域に設けられる多層配線層よりも高く形成された多層配線層を有する周辺回路領域と、
    前記有効画素領域の外側の領域であって、前記有効画素領域の多層配線層と前記周辺回路領域の多層配線層との間に形成された段差部よりも前記有効画素領域側の多層配線層上部に設けられた溝部と、を有し、
    前記溝部を含む前記多層配線層上には、塗布系材料からなる膜が形成されている
    固体撮像装置。
  2. 前記溝部は、幅20nm〜100μm、深さ20nm〜20μmに形成されている
    請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 前記画素の、フォトダイオード直上の前記多層配線層には、前記層間絶縁膜よりも高屈折率の埋め込み材料が埋め込まれた埋め込み層を有する
    請求項1記載の固体撮像装置。
  4. 複数の画素が形成された有効画素領域と前記有効画素領域の周辺に設けられた周辺回路領域との基板上部に、複数の配線が層間絶縁膜を介して積層された多層配線層であって、前記有効画素領域から前記周辺回路領域に連続して設けられ、前記周辺回路領域における配線の積層数が前記有効画素領域における配線の積層数よりも多く、かつ、前記周辺回路領域における高さが前記有効画素領域における高さよりも高い多層配線層を形成する工程と、
    前記有効画素領域の外側の領域であって、前記有効画素領域と前記周辺回路領域との間に形成された多層配線層上の段差部よりも前記有効画素領域側の多層配線層上部に溝部を形成する工程と、
    前記溝部を含む多層配線層上全面に、塗布系材料からなる膜を成膜する工程と
    を含む固体撮像装置の製造方法。
  5. 前記溝部は、幅20nm〜100μm、深さ20nm〜20μmに形成する
    請求項記載の固体撮像装置の製造方法。
  6. 複数の画素が形成された有効画素領域と前記有効画素領域の周辺に設けられた周辺回路領域の基板上部に、複数の配線が層間絶縁膜を介して積層された多層配線層であって、前記有効画素領域から前記周辺回路領域に連続して設けられ、前記周辺回路領域における配線の積層数が前記有効画素領域における配線の積層数よりも多く、かつ、前記周辺回路領域における高さが前記有効画素領域における高さよりも高い多層配線層を形成する工程と、
    前記有効画素領域の外側の領域であって、前記有効画素領域と前記周辺回路領域との間に形成された多層配線層上の段差部よりも前記有効画素領域側の多層配線層上部に溝部を形成する工程と、
    前記溝部を形成する工程と同時に、前記有効画素領域における前記画素のフォトダイオード上部の多層配線層に開口部を形成する工程と、
    前記溝部を含む、前記多層配線層上全面に、塗布系材料からなる膜を成膜する工程と
    を含む固体撮像装置の製造方法。
  7. 前記溝部は、幅20nm〜100μm、深さ20nm〜20μmに形成する
    請求項6記載の固体撮像装置の製造方法。
  8. 光学レンズ系と、
    基板に形成された複数の画素と前記基板上に層間絶縁膜を介して積層された複数の配線を有する多層配線層とを有する有効画素領域と、前記有効画素領域の周辺に設けられ、前記基板上に層間絶縁膜を介して積層された複数の配線を有し、前記有効画素領域に設けられた多層配線層に連続して設けられた多層配線層であって、前記有効画素領域に設けられる多層配線層よりも積層される配線の総数が多く、かつ、前記有効画素領域に設けられる多層配線層よりも高く形成された多層配線層を有する周辺回路領域と、前記有効画素領域の外側の領域であって、前記有効画素領域の多層配線層と前記周辺回路領域の多層配線層との間に形成された段差部よりも、前記有効画素領域側の多層配線層上部に設けられた溝部と、を有し、前記溝部を含む前記多層配線層上には、塗布系材料からなる膜が形成されている固体撮像装置と、
    前記固体撮像装置の出力信号を処理する信号処理回路と
    を備える電子機器。
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