JP5293550B2 - 多気筒エンジンの吸気装置 - Google Patents

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本発明は、多気筒エンジンの各気筒にそれぞれ対応する吸気ポートに接続する複数の分岐管を有するインテークマニホールドを樹脂化した多気筒エンジンの吸気装置に関するもので、特に複数の分岐管にEGRガスを分配するEGRガス分配管を合成樹脂製のインテークマニホールドの最上部に一体で形成した多気筒エンジンの吸気装置に係わる。
[従来の技術]
従来より、車両に搭載される多気筒エンジン(複数の気筒を有する内燃機関)の燃焼室より排出される排気ガス中に含まれる有害物質(例えば窒素酸化物:NOx等)の低減、および燃費の向上を図るという目的で、排気ガスの一部であるEGRガスをエンジンの排気通路から吸気通路に還流させるための排気ガス還流管を備えた排気ガス還流装置(EGRシステム)が公知である。ここで、排気ガス還流管として、内部を高温のEGRガスが流通するため、金属製のEGRパイプが使用されている。
また、エンジンでは、軽量化および低コスト化を目的として、エンジンの各気筒に吸入空気を分配する吸気分岐管を樹脂化した合成樹脂製のインテークマニホールドが使用されている。
ここで、金属製のEGRパイプと合成樹脂製のインテークマニホールドとの接続部が高温のEGRガスにより損傷を受けないように、更に、EGRパイプのEGRガス導入部(出口部)から流出した高温のEGRガスが、インテークマニホールドの吸気通路壁面に直接当たって溶損しないようにする必要がある。
そこで、上記のような熱的損傷を防止するという目的で、図12に示したように、金属製のEGRガス分配パイプ101より分岐する直管状のEGRガス分岐管102の出口方向をエンジンのシリンダヘッド103の吸気ポート開口部104の中央に向けるようにした吸気装置(多気筒エンジンの吸気装置)が公知である(例えば、特許文献1参照)。
この吸気装置は、インテークマニホールド105の各吸気分岐管106の湾曲部の曲がり方向外側の壁面に、各吸気通路107に対応する吸気ポート開口部104の中央方向に指向してEGRガス導入口108を設けている。そして、EGRガス分配パイプ101は、EGRガス分岐管102をEGRガス導入口108に嵌入して、断熱部材109を介して、インテークマニホールド105の各吸気分岐管106に取り付けられている。
[従来の技術の不具合]
ところが、特許文献1に記載の吸気装置(従来の技術)においては、EGRガス分配パイプ101より分岐した複数のEGRガス分岐管102が、インテークマニホールド105の各吸気分岐管106の湾曲部に形成されるEGRガス導入口108の内部に差し込まれた状態で、断熱部材109を介して、EGRガス分配パイプ101がインテークマニホールド105に結合されている。このため、複数のEGRガス分岐管102の周囲は、インテークマニホールド周壁部110により覆われているので、インテークマニホールド105の各吸気分岐管106よりも走行風を受け難く、放熱性が良くなかった。
その結果、特許文献1に記載の吸気装置の構成では、インテークマニホールド105での熱的損傷の防止効果が十分に得られないという問題があった。
また、合成樹脂製のインテークマニホールド105に対して金属製のEGRガス分配パイプ101が別部材であるが故に、EGRガス分配パイプ101とインテークマニホールド105との間をシールするためのシール部材(ガスケット)や、EGRガス分配パイプ101とインテークマニホールド105とを締結固定するための締結部材(ボルトやナット等)が必要となる。このため、部品点数および組付工数が多く、製造コストを上昇させると共に、EGRガス分配パイプ101およびインテークマニホールド105等により構成される吸気モジュール全体の重量を増加させるという問題があった。
ところで、EGRパイプおよびEGRガス分配パイプ101を流通するEGRガス中には、水蒸気が含まれている。そして、EGRガスがEGRクーラを通過する際に冷やされたり、あるいはエアクリーナを通過した低温の吸入空気によって冷やされたりすると、EGRガス中に含まれる水蒸気が凝縮して凝縮水が発生する。この凝縮水が、各EGRガス分岐管102の出口ポート111から各吸気分岐管106の湾曲部の曲がり方向内側の壁面上に滴下すると、各吸気分岐管106の湾曲部の曲がり方向内側の壁面がサージタンク側に向かって下り勾配となっているので、各EGRガス分岐管102の出口ポート111から滴下した凝縮水が、図12において破線矢印で示したように、サージタンク側に伝っていき、インテークマニホールド105の最下部であるサージタンクの内部に滞留することになる。
そして、エンジンの運転中に、エンジンの特定気筒の燃焼室に大量の凝縮水が吸い込まれてしまうと、失火や燃焼状態の悪化等によりエンジンストールに至る可能性があった。
特開2001−115901号公報
本発明の目的は、高温の排気ガスに対する合成樹脂製のインテークマニホールドの熱的損傷を効果的に防止することのできる多気筒エンジンの吸気装置を提供することにある。また、複数の分岐管と排気ガス分配管とを一体で形成することで、部品点数を少なくして製造コストを安価にすることのできる多気筒エンジンの吸気装置を提供することにある。また、排気ガス分配管を複数の分岐管と一緒に合成樹脂で形成することで、質量または重量の増加を防止することのできる多気筒エンジンの吸気装置を提供することにある。さらに、インテークマニホールド内に形成される吸気通路に凝縮水が溜まらないようにして、大量の凝縮水が多気筒エンジンに吸入されないようにすることのできる多気筒エンジンの吸気装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明によれば、排気ガス分配管が、インテークマニホールドの上部から車両上下方向の上方側に向かって突出し、車両に導入される外気(車両が走行する際に発生する走行風)が当たる場所に設置されている。すなわち、排気ガス分配管は、車両に導入される外気により冷却されるように構成されている。
これによって、排気ガス分配管自体が外気により冷やされるので、排気ガス分配管の内部を流通する排気ガスが外気により効率良く冷却される。これにより、排気ガス分配管から複数の分岐管内に導入される排気ガスの温度を十分に低下させることができるので、仮に排気ガスが複数の分岐管の通路壁面に直接当たっても、各分岐管が溶損する恐れが少なくなる。したがって、高温の排気ガスに対する合成樹脂製のインテークマニホールドの熱的損傷を効果的に抑えることができる。
また、合成樹脂製のインテークマニホールドに形成される複数の分岐管に排気ガス分配管を一体で形成しているので、複数の分岐管に排気ガス分配管を締結固定するための締結手段や、複数の分岐管と排気ガス分配管との間をシールするためのシール部材が不要となる。これにより、部品点数および組付工数が少なくなるので、その分、製造コストが安価となる。
また、締結手段やシール部材が不要となると共に、複数の分岐管と排気ガス分配管とを合成樹脂で一体的に形成することで、インテークマニホールドの質量の増加を防止することができる。これにより、複数の分岐管および排気ガス分配管等により構成される吸気モジュール(吸気装置)全体の重量の増加を防止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、複数の分岐管は、多気筒エンジンの各気筒の吸気ポートに連通する吸気通路をそれぞれ有している。そして、排気ガス分配管は、複数の分岐管の通路壁面で開口した出口部を有している。そして、複数の分岐管の通路壁面は、排気ガス分配管の出口部が開口している部位から、多気筒エンジンの各気筒の吸気ポート側へ向かって下り勾配となるように傾いている。
これによって、排気ガスが冷やされることで発生する凝縮水が、排気ガス分配管の出口部から滴下した場合であっても、インテークマニホールドの内部に凝縮水が溜まらないようにすることができる。したがって、多気筒エンジンの特定気筒に大量の凝縮水が吸入されないようにすることができるので、多気筒エンジンに失火や燃焼状態の悪化等の不具合が発生するのを抑制することができる。
請求項3に記載の発明によれば、車両に導入される外気が当たる場所とは、インテークマニホールドの最上部(インテークマニホールドの車両上下方向における最上部)のことである。すなわち、インテークマニホールドの最上部に排気ガス分配管を設置したことで、車両に導入される外気により排気ガス分配管が効率良く冷やされる。これにより、排気ガス分配管からの放熱性が高められるので、排気ガス分配管の内部を流通する排気ガスが効率良く冷却される。
請求項4に記載の発明によれば、インテークマニホールドの最上部は、複数の分岐管から車両上下方向の上方側に向かって突出している。
すなわち、複数の分岐管から車両上下方向の上方側に向かって突出した突出部に排気ガス分配管を設置したことで、車両に導入される外気により排気ガス分配管が効率良く冷やされる。これにより、排気ガス分配管からの放熱性が高められるので、排気ガス分配管の内部を流通する排気ガスが効率良く冷却される。
請求項5に記載の発明によれば、吸気装置(吸気モジュール)は、(多気筒エンジンの排気通路から排気ガス還流路を経由して)複数の分岐管に還流させる排気ガスを制御する排気ガス制御弁を備えている。
そして、インテークマニホールドの最上部に排気ガス制御弁を搭載したことで、車両に導入される外気により排気ガス分配管と一緒に排気ガス制御弁が効率良く冷やされる。これにより、排気ガス制御弁および排気ガス分配管からの放熱性が高められるので、排気ガス制御弁の内部および排気ガス分配管の内部を流通する排気ガスが効率良く冷却される。 請求項6に記載の発明によれば、排気ガス分配管は、少なくとも一部が、車両上下方向に重なり合うように形成された多層状の排気ガス通路により構成されている。
これによって、排気ガス分配管の通路長が長くなり、排気ガス分配管の通路壁面と排気ガス分配管の内部を流通する排気ガスとの接触面積が大きくなる。したがって、車両に導入される外気により排気ガス分配管が冷やされるので、排気ガス分配管の内部を流通する排気ガスを外気により効率良く冷却することができる。
請求項7に記載の発明によれば、排気ガス分配管は、外部に向けて開口した入口部、この入口部から分岐部まで延びる分配通路、および分岐部から複数の出口部まで延びる複数の分岐通路を有している。
請求項8に記載の発明によれば、分配通路は、多気筒エンジンの気筒配列方向の一端部から中央部付近まで延びる第1層目の分配通路、および多気筒エンジンの気筒配列方向の中央部付近から多気筒エンジンの気筒配列方向の両端側に向けて延びる複数の第2層目の分配通路を有している。そして、第1層目の分配通路は、少なくとも一部が、複数の第2層目の分配通路のうちの少なくとも一部、および複数の分岐通路のうちの少なくとも一部と、車両上下方向に重なり合うように形成されている。
これによって、排気ガス分配管の通路長が長くなり、排気ガス分配管の通路壁面と排気ガス分配管の内部を流通する排気ガスとの接触面積が大きくなる。したがって、車両に導入される外気により排気ガス分配管が冷やされるので、排気ガス分配管の内部を流通する排気ガスを外気により効率良く冷却することができる。
自動車等の車両のエンジンルーム内に導入された走行風(外気)の流れを示した概略図である(実施例1)。 EGRV(EGRガス制御弁)を直接搭載したインテークマニホールドを示した側面図である(実施例1)。 EGRガス分配管を一体で形成したインテークマニホールドを示した断面図である(実施例1)。 EGRVを示した断面図である(実施例1)。 第1分割成形体の外側面を示した正面図である(実施例1)。 第1分割成形体の内側面を示した正面図である(実施例1)。 第2分割成形体の一方の側面を示した正面図である(実施例1)。 第2分割成形体の他方の側面を示した正面図である(実施例1)。 第3分割成形体の内側面を示した正面図である(実施例1)。 第3分割成形体の外側面を示した正面図である(実施例1)。 自動車等の車両のエンジンルーム内に導入された走行風(外気)の流れを示した概略図である(実施例2)。 多気筒エンジンの吸気装置を示した断面図である(従来の技術)。
以下、本発明の実施の形態を、図面に示す2つの実施例に基づいて詳細に説明する。
本発明は、高温の排気ガスに対する合成樹脂製のインテークマニホールドの熱的損傷を効果的に防止すると共に、部品点数を少なくして製造コストを安価にし、且つ質量または重量の増加を防止するという目的を、車両に導入される外気により冷却されるように排気ガス分配管を構成し、且つ合成樹脂製のインテークマニホールドに形成される複数の分岐管に排気ガス分配管を一体で形成することで実現した。
さらに、インテークマニホールド内に形成される吸気通路に凝縮水が溜まらないようにして、大量の凝縮水が多気筒エンジンに吸入されないようにするという目的を、複数の分岐管の通路壁面を、排気ガス分配管の出口部が開口している部位から、多気筒エンジンの各気筒の吸気ポート側へ向かって下り勾配となるように傾かせることで実現した。
なお、以下に説明する2つの実施例のうち、実施例1は本発明が適用されたものであるのに対し、実施例2は本発明が適用されていない参考例である。
[実施例1の構成]
図1ないし図10は本発明の実施例1を示したもので、図1は自動車等の車両のエンジンルーム内に導入された走行風(外気)の流れを示した図で、図2はEGRV(EGRガス制御弁)を直接搭載したインテークマニホールドを示した図である。
本実施例の多気筒エンジンの制御装置(以下エンジン制御システムと言う)は、多気筒エンジン(直列4気筒エンジン:以下エンジン本体1と呼ぶ)の排気通路から吸気通路に排気ガスの一部であるEGRガスを再循環(還流)させる排気ガス還流装置(多気筒エンジンのEGR制御装置:以下EGRシステムと言う)と、エンジン本体1の各気筒毎の燃焼室に吸入空気およびEGRガスを分配供給する吸気装置(多気筒エンジンの吸気装置)とを備えている。
ここで、例えば自動車等の車両には、複数の気筒(第1〜第4気筒)を有するエンジン本体1およびこのエンジン本体1の車両前後方向の後方側に装着される吸気モジュール等を格納するエンジンルーム2と、このエンジンルーム2の上部(車両上下方向の上方側の開口部)を覆うエンジンフード3とが設置されている。
また、車両のエンジンルーム2内、特にエンジンフード3とラジエータ4およびエンジン本体1との間には、車両が走行することで車両のエンジンルーム2内に導入される走行風が流れる導風路が形成されている。
なお、上述のごとく、エンジン本体1の車両前後方向の後方側に吸気モジュール等が装着される吸気装置は、一般的に「後方吸気配置タイプ」と呼称されている。
そして、エンジン本体1の内部には、ウォータジャケットが設けられている。このウォータジャケットは、エンジン本体1の前面(車両前後方向の前方側の面)に設けられたラジエータ4と接続されている。これにより、ウォータジャケットで温まった冷却水をラジエータ4に導いて冷却させるエンジン冷却装置が構成される。
ラジエータ4の内部を循環する冷却水は、エンジン本体1のクランクシャフトに駆動連結された冷却ファンまたは電動ファンが回転することで車両のエンジンルーム2内に導入(発生)する強制風(外気)、あるいは走行風(外気)によって冷却される。
吸気モジュールは、電子スロットル装置、インテークマニホールド5および排気ガス制御弁(EGRガス制御弁:以下EGRV6と言う)等により構成されている。
ここで、エンジン本体1は、例えば自動車等の車両のエンジンルーム2内に搭載されている。また、エンジン本体1は、吸入空気(新気)またはEGRガスと燃料との混合気を、各気筒の燃焼室内で燃焼させて得られる熱エネルギーによりエンジン出力を発生する水冷式の直列4気筒ガソリンエンジンである。
エンジン本体1は、複数の気筒(第1〜第4気筒)を有し、第1〜第4気筒が気筒配列方向に直列に配置されたシリンダブロックと、吸気管の下流端部(インテークマニホールド5)および排気管の上流端部(エキゾーストマニホールド)が接続されるシリンダヘッドとを備えている。
エンジン本体1のシリンダブロックの内部には、気筒配列方向(図5〜図10において図示左右方向)に4つの燃焼室が形成されている。また、シリンダブロックの各気筒の内部に形成されるシリンダボア内には、連接棒を介してクランクシャフトに連結されたピストンが、シリンダボアの中心軸線方向に摺動自在に支持されている。また、シリンダブロックは、1以上のスクリュー等の締結手段を用いてインテークマニホールド5の下端部を結合(締結固定)する第1結合端面(第1結合部)を有している。
エンジン本体1のシリンダヘッドは、複数のスクリュー等の締結手段を用いてインテークマニホールド5の上端部を結合(締結固定)する第2結合端面(第2結合部)を有している。
また、シリンダヘッドには、先端部が各気筒の燃焼室内に露出するようにスパークプラグが取り付けられている。このシリンダヘッドには、エンジン本体1の各気筒に対応して複数(各気筒毎)のインジェクタ(電磁式燃料噴射弁)が取り付けられている。各気筒毎のインジェクタは、エンジン制御ユニット(エンジン制御装置:以下ECUと言う)によって電子制御されるインジェクタ駆動回路を介して、自動車等の車両に搭載されたバッテリに電気的に接続されている。
エンジン本体1には、各気筒毎の燃焼室に吸入空気を導入するための吸気管と、各気筒毎の燃焼室より流出する排気ガスを外部に排出するための排気管とが接続されている。
吸気管は、エンジン本体1の各気筒毎の燃焼室に吸入空気を供給するための吸気通路を形成するインテークダクト(吸気導入ダクト)である。この吸気管は、エアクリーナのエアクリーナケース、インテークパイプおよび吸気モジュール等を有している。
なお、本実施例の吸気モジュールは、電子スロットル装置(特にスロットルバルブ、スロットルボディ等)、インテークマニホールド5、およびEGRV6等により構成されている。
本実施例では、エンジン本体1よりも車両の前後方向の後方側に、電子スロットル装置、インテークマニホールド5およびEGRV6等により構成される吸気モジュールが設置されている。
ここで、インテークマニホールド5は、例えば射出成形により成形される3つの第1〜第3分割成形体(以下分割成形体7〜9と言う)を一体化することで構成されている。また、インテークマニホールド5は、電子スロットル装置のスロットルボディに接続するサージタンク11、このサージタンク11より分岐する複数(各気筒毎)の吸気分岐管(以下第1〜第4分岐管12と言う)、およびこれらの第1〜第4分岐管12にEGRガスを分配供給する排気ガス分配管(以下EGRガス分配管13と言う)等を有している。また、各気筒毎の第1〜第4分岐管12の内部には、サージタンク11の壁面で分岐する各気筒毎の独立吸気通路(分岐吸気通路:以下第1〜第4吸気通路14と言う)がそれぞれ形成されている。
なお、インテークマニホールド5の詳細は、後述する。
排気管は、エンジン本体1の各気筒毎の燃焼室より流出した排気ガスを、排気浄化装置を経由して外部に排出するための排気通路を形成するエキゾーストダクト(排気導出ダクト)である。この排気管は、エキゾーストマニホールドおよびエキゾーストパイプ等を有している。
ここで、エキゾーストマニホールドは、エンジン本体1の各気筒毎の燃焼室および排気ポートに接続する複数(気筒毎)の第1〜第4排気分岐管、および第1〜第4排気分岐管の合流部である集合部(エキゾーストマニホールドの集合部)等を有している。また、第1〜第4排気分岐管の内部には、エキゾーストマニホールドの集合部で合流する各気筒毎の独立排気通路がそれぞれ形成されている。
そして、エンジン本体1のシリンダヘッドの一方側には、各気筒毎の燃焼室に対応した複数(各気筒毎)の吸気ポート10が形成されている。また、シリンダヘッドの一方側には、各気筒毎の吸気ポート10のポート開口部(燃焼室の壁面で開口した吸気ポート開口部)をそれぞれ開閉する複数(各気筒毎)の吸気バルブ(インテークバルブ)が設けられている。
また、エンジン本体1のシリンダヘッドの他方側には、各気筒毎の燃焼室に対応した複数(各気筒毎)の排気ポートが形成されている。また、シリンダヘッドの他方側には、各気筒毎の排気ポートのポート開口部(燃焼室の壁面で開口した排気ポート開口部)をそれぞれ開閉する複数(各気筒毎)の排気バルブ(エキゾーストバルブ)が設けられている。
本実施例の電子スロットル装置は、スロットルバルブのバルブ開度に相当するスロットル開度に応じて、エンジン本体1の各気筒毎の燃焼室に吸い込まれる吸入空気の流量(吸入空気量)を可変制御するシステムである。
電子スロットル装置は、エンジン本体1の吸気管の途中に設置されたスロットルボディ、吸気ダクトの内部(吸気通路)を流れる吸入空気の流量を可変するバタフライ型のスロットルバルブ、およびこのスロットルバルブを閉弁作動方向(または開弁作動方向)に付勢するリターンスプリング(またはデフォルトスプリング)等によって構成されている。
また、スロットルボディには、スロットルバルブを支持固定するシャフト(回転軸)を開弁作動方向(または閉弁作動方向)に駆動するアクチュエータが搭載されている。このアクチュエータは、電力の供給を受けると駆動力を発生するモータ、およびこのモータの駆動力をスロットルバルブのシャフトに伝達する動力伝達機構(例えば歯車減速機構)等を有している。
ここで、スロットルバルブを駆動するモータは、ECUによって電子制御されるモータ駆動回路を介して、自動車等の車両に搭載されたバッテリに電気的に接続されている。
本実施例のEGRシステムは、エンジン本体1の排気ガスの一部であるEGRガスをエンジン本体1の吸気通路に還流させるEGRガス還流制御(EGR制御)を行うシステムである。なお、EGR制御中には、EGRガスの還流量が、エンジン本体1の運転状態(運転状況)に対応した最適値となるように可変制御される。
このEGRシステムは、エンジン本体1の排気通路から吸気通路にEGRガスを還流させる排気ガス還流管(EGRガスパイプ)と、このEGRガスパイプ内に形成される排気ガス還流路(EGRガス還流路)を流通するEGRガスの流量を調整するEGRV6とを備えている。
EGRV6は、エンジン本体1の排気管からEGRガスパイプを経由して吸気管、特にインテークマニホールドに還流するEGRガスの流量を調整するEGR流量制御弁である。
このEGRV6は、EGRガスパイプとインテークマニホールド5との間に設置されるバルブハウジング21、このバルブハウジング21に固定されるモータハウジング22、バルブハウジング21内に形成される排気ガス還流路(EGRガス還流路)23を開閉するバルブ(弁体)24、このバルブ24を支持固定するシャフト(弁軸)25、このシャフト25を介してバルブ24を駆動するモータ、バルブ24をバルブシート(弁座)26に押し付ける方向に付勢するリターンスプリング27等を有している。
ここで、EGRV6のバルブ24を駆動するモータは、ECUによって電子制御されるモータ駆動回路を介して、自動車等の車両に搭載されたバッテリに電気的に接続されている。
なお、モータとシャフト25との間には、モータの回転運動をシャフト25の直線運動に変換する運動方向変換機構(ネジ機構)が設けられている。そして、これらのモータおよび運動方向変換機構は、モータハウジング22の内部空間に収容されている。また、バルブハウジング21には、内部を温水が流通する温水循環流路28が形成されている。この温水循環流路28は、温水パイプ29を介してエンジン本体1のウォータジャケットに接続されている。これにより、ウォータジャケットで温まった冷却水(温水)を温水循環流路28に導いてEGRV6のバルブ24の氷結が防がれる。
バルブハウジング21は、複数のスクリュー等の締結手段を用いてEGRガスパイプの下流端に結合(締結固定)する結合フランジ(第1結合部)21a、および複数のスクリュー等の締結手段を用いてインテークマニホールド5の最上部に結合(締結固定)する結合フランジ(第2結合部)21bを有している。
結合フランジ21aは、バルブハウジング21のEGRガス流方向の上流端面で開口した第1開口部の周囲を周方向に取り囲むように設けられている。第1開口部は、エンジン本体1の排気通路(エキゾーストマニホールドの集合部)からEGRガスパイプ内に形成されるEGRガス還流路を経由してEGRガスが導入されるEGRガス入口部である。
結合フランジ21bは、バルブハウジング21のEGRガス流方向の下流端面で開口した第2開口部の周囲を周方向に取り囲むように設けられている。第2開口部は、バルブハウジング21内に形成されるEGRガス還流路23からインテークマニホールド5の内部にEGRガスを導出するEGRガス出口部である。
次に、本実施例のインテークマニホールド5の詳細を図1ないし図10に基づいて説明する。インテークマニホールド5は、複数のパーツ(例えば3つの分割成形体7〜9)により構成されている。このインテークマニホールド5は、吸入空気の圧力脈動を低減するサージタンク11と、このサージタンク11から吸入空気が分配供給される第1〜第4分岐管12と、これらの第1〜第4分岐管12にEGRガスを分配供給するEGRガス分配管13とを備えたサージタンク一体型インテークマニホールドである。なお、複数のパーツは、全て合成樹脂材料によって形成されている。
ここで、2つの分割成形体7、8は、各分割面に設けられる溶着部同士が溶着されることで結合される。また、2つの分割成形体8、9は、各分割面に設けられる溶着部同士が溶着されることで結合される。
すなわち、本実施例では、サージタンク11、第1〜第4分岐管12およびEGRガス分配管13を合成樹脂により一体で形成することで、サージタンクおよびEGRガス分配管一体型のインテークマニホールドを構成している。
サージタンク11は、電子スロットル装置のスロットルボディに接続する吸気導入管15、およびこの吸気導入管15内に形成される吸気導入流路16から導入された吸入空気(新気)を一旦貯蔵するサージタンク部17等により構成されている。また、サージタンク11は、分割成形体8の他方側の側面と分割成形体9の内側面とを貼り合わせることで形成される。また、サージタンク11は、1以上のスクリュー等の締結手段を用いてエンジン本体1のシリンダブロックに設けられる第1結合端面に結合(締結固定)される第1結合部11aを有している。
吸気導入管15は、複数のスクリュー等の締結手段を用いてスロットルボディの下流端に結合(締結固定)する結合フランジ(結合部)15aを有している。また、吸気導入管15の内部には、吸気導入流路16が形成されている。この吸気導入流路16は、電子スロットル装置のスロットルボディより流入した吸入空気(新気)をサージタンク部17の内部(サージタンク室18)に導入する吸気通路である。また、吸気導入流路16の下流側は、サージタンク室18に近づくに従って流路断面積が徐々に拡大している。
サージタンク部17の内部には、吸気導入流路16から導入された吸入空気(新気)を一旦貯蔵すると共に、エンジン本体1の各気筒毎の燃焼室および吸気ポート10に接続する第1〜第4分岐管12内に形成される各気筒毎の第1〜第4吸気通路14に吸入空気を分配供給するためのサージタンク室18が形成されている。このサージタンク室18は、吸気導入管15の内部(吸気導入流路16)の流路断面積よりも流路断面積を拡大させる内部空間である。
なお、本実施例のサージタンク11には、サージタンク室18に隣設してガス導入室19が形成されている。このガス導入室19には、ブローバイガスまたは燃料蒸気ガス等のガス導入パイプ20が接続されている。また、サージタンク11には、サージタンク室18とガス導入室19とを仕切る仕切り壁(隔壁部)31が設けられている。この仕切り壁31には、サージタンク室18とガス導入室19とを連通する複数(2つ)の連通口32が形成されている。
複数(各気筒毎)の第1〜第4分岐管12は、分割成形体7の内側面と分割成形体8の一方側の側面とを貼り合わせることで形成される。これらの第1〜第4分岐管12は、エンジン本体1の各気筒の燃焼室および各吸気ポート10に独立して接続されて、サージタンク11のサージタンク室18より分岐している。
各気筒毎の第1〜第4分岐管12の内部には、エンジン本体1の各気筒毎に対応した吸気ポート10に連通する第1〜第4吸気通路14がそれぞれ形成されている。
第1〜第4分岐管12は、各気筒毎の第1〜第4吸気通路14の上流端に、複数(各気筒毎)の入口ポート開口部(以下第1〜第4入口ポート51と言う)をそれぞれ有している。各気筒毎の第1〜第4入口ポート51は、第1〜第4分岐管12の上流端、およびサージタンク室18の下流側の壁面で開口している。また、各気筒毎の第1〜第4入口ポート51は、サージタンク室18に連通している。
第1〜第4分岐管12は、各気筒毎の第1〜第4吸気通路14の下流端に、複数(各気筒毎)の出口ポート開口部(以下第1〜第4出口ポート54と言う)をそれぞれ有している。各気筒毎の第1〜第4出口ポート54は、第1〜第4分岐管12の下流端(エンジン本体1のシリンダヘッドの各気筒毎の吸気ポート10のポート開口部に対向する対向部)で開口している。また、各気筒毎の第1〜第4出口ポート54は、エンジン本体1の各気筒毎の吸気ポート10のポート開口部(インテークマニホールド側の吸気ポート開口部)に連通している。
ここで、第1〜第4分岐管12および第1〜第4吸気通路14には、各気筒毎の第1〜第4入口ポート51から複数(各気筒毎)の第1〜第4連通ポート52に向けて円弧状に湾曲して延びる曲管部(湾曲部)、および複数(各気筒毎)の第1〜第4連通ポート53から第1〜第4出口ポート54に向けて真っ直ぐに延びる直管部(直線部)等が設けられている。
また、各気筒毎の第1〜第4吸気通路14は、エンジン本体1の各気筒に対応して複数設けられ、複数の仕切り壁55によってそれぞれ区画されている。
また、第1〜第4分岐管12は、複数のスクリュー等の締結手段を用いてエンジン本体1のシリンダヘッドに設けられる第2結合端面に結合(締結固定)される第2結合部を有している。
EGRガス分配管13は、分割成形体7の最上部の内側面と分割成形体8の最上部の一方側の側面とを貼り合わせることで形成される。このEGRガス分配管13は、第1〜第4分岐管12と同様に合成樹脂により一体的に形成されており、しかもインテークマニホールド5の最上部において第1〜第4分岐管12の上部に一体で形成されている。
また、EGRガス分配管13は、複数のスクリュー等の締結手段を用いてEGRV6のバルブハウジング21の結合フランジ21bに結合(締結固定)される結合フランジ(結合部)56を有している。なお、分割成形体7、8の最上部の外壁面57、58は、EGRガス分配管13の管外壁面を構成している。
EGRガス分配管13の内部には、トーナメント分岐形状のEGRガス通路が形成されている。このEGRガス通路は、少なくとも一部の通路同士が、車両上下方向に重なり合うように形成された多層状のEGRガス通路(排気ガス通路、ラビリンス通路)により構成されている。
EGRガス分配管13の上流側には、外部(EGRV6のバルブハウジング21内に形成されるEGRガス還流路23)に向けて開口した排気ガス入口部(EGRガス入口部:以下EGR入口ポート61と言う)が設けられている。なお、EGR入口ポート61は、インテークマニホールド5のEGRガス分配管13においてエンジン本体1の気筒配列方向の一端部に設けられる。
多層状のEGRガス通路は、EGR入口ポート61からEGRガスが導入されるEGR導入通路41、このEGR導入通路41からL字状に屈曲して延びる1つの排気ガス分配通路(EGRガス分配通路:以下EGR分配通路42と言う)、このEGR分配通路42から分岐して延びる複数(2つの)の排気ガス分配通路(EGRガス分配通路:以下第1、第2EGR分配通路43と言う)、および各第1、第2EGR分配通路43から分岐して延びる複数(4つの)の排気ガス分岐通路(EGRガス分岐通路:以下第1〜第4EGR分岐通路44と言う)等を有している。
EGR分配通路42は、EGR導入通路41から中央分岐部(第1層目の排気ガス分岐部)62に至るまで、エンジン本体1の気筒配列方向(車幅方向)に延びる第1層目の分配通路である。このEGR分配通路42は、仕切り壁63によって第1EGR分配通路43と区画されている。ここで、EGR分配通路42は、第1EGR分配通路43および第1、第2EGR分岐通路44と、車両上下方向に重なり合うように形成されている。
中央分岐部62は、インテークマニホールド5のEGRガス分配管13において、エンジン本体1の気筒配列方向の中央部またはその近傍に設けられる。この中央分岐部62は、EGR分配通路42の下流端部またはその近傍において逆V字状またはへの字状または大の字状に形成されている。
第1EGR分配通路43は、中央分岐部62から第1分岐部(第2層目の第1排気ガス分岐部)64に至るまで、エンジン本体1の気筒配列方向(車幅方向)に延びる第2層目の第1分配通路である。
第2EGR分配通路43は、中央分岐部62から第2分岐部(第2層目の第2排気ガス分岐部)64に至るまで、エンジン本体1の気筒配列方向(車幅方向)に延びる第2層目の第2分配通路である。
2つの第1、第2EGR分配通路43は、中央分岐部62からエンジン本体1の気筒配列方向の両端側にそれぞれ配置される第1、第2分岐部64に向けて延長されている。これらの第1、第2EGR分配通路43は、仕切り壁65によって第2、第3EGR分岐通路44と区画されている。また、2つの第1、第2EGR分配通路43は、中央分岐部62の中心部を中心にして左右対称となっている。
第1分岐部64は、インテークマニホールド5のEGRガス分配管13においてエンジン本体1の気筒配列方向の一端側(EGR入口ポート側)において逆V字状またはへの字状または大の字状に形成されている。
第2分岐部64は、インテークマニホールド5のEGRガス分配管13においてエンジン本体1の気筒配列方向の他端側(EGR入口ポート側に対して逆側)において逆V字状またはへの字状または大の字状に形成されている。
2つの第1、第2EGR分岐通路44は、第1分岐部64から各第1、第2EGR連通ポート66に至るまで、エンジン本体1の気筒配列方向(車幅方向)に延び、更に、各第1、第2EGR連通ポート66から複数(各気筒毎)の排気ガス出口部(EGRガス出口ポート:以下第1、第2EGR出口ポート67と言う)に至るまで、車両前後方向の前方側(エンジン本体側)に向けて延びる第3層目の第1、第2分岐(分配)通路である。これらの第1、第2EGR分岐通路44は、第1分岐部64の中心部を中心にして左右対称となっている。
2つの第3、第4EGR分岐通路44は、第2分岐部64から各第3、第4EGR連通ポート66に至るまで、エンジン本体1の気筒配列方向(車幅方向)に延び、更に、各第3、第4EGR連通ポート66から複数(各気筒毎)の排気ガス出口部(以下第3、第4EGR出口ポート67と言う)に至るまで、車両前後方向の前方側(エンジン本体側)に向けて延びる第3層目の第3、第4分岐(分配)通路である。これらの第3、第4EGR分岐通路44は、第2分岐部64の中心部を中心にして左右対称となっている。
第1〜第4EGR出口ポート67は、各気筒毎の第1〜第4吸気通路14の第1〜第4連通ポート52、53間の通路壁面(図示上壁面)で開口することで、複数の第1〜第4分岐管12内に形成される各気筒毎の第1〜第4吸気通路14にそれぞれ連通している。なお、第1〜第4分岐管12の通路壁面は、第1〜第4EGR出口ポート67が開口している部位から、エンジン本体1の各気筒の吸気ポート開口部側へ向かって下り勾配となるように傾いている。
EGRガス分配管13は、図1ないし図3に示したように、インテークマニホールド5の最上部に設置されている。なお、インテークマニホールド5の最上部は、第1〜第4分岐管12の上部から車両上下方向(図1ないし図3の図示上下方向)の上方側に向かって突出している。特にEGR分配通路42および第1、第2EGR分配通路43を形成する通路壁部(EGRガス分配管13の通路壁部)は、エンジン本体1のシリンダヘッドの最上部よりも、エンジンフード側(車両上下方向の上方側)に設置されている。これにより、EGRガス分配管13は、車両のエンジンルーム2内に導入される外気(走行風や強制風)が当たる場所に設置される。
[実施例1の作用]
次に、本実施例のエンジン制御システムの作用を図1ないし図10に基づいて簡単に説明する。
ECUからインジェクタ駆動回路に噴射指令信号が与えられると、各気筒毎のインジェクタから各気筒毎の吸気ポート10内に燃料が噴射される。なお、各気筒の吸気行程の前に各気筒毎のインジェクタからの燃料噴射が終了するように、各気筒毎の燃料噴射時期および燃料噴射量(燃料圧力と燃料噴射期間で決まる)が制御される。
ここで、エンジン本体1の特定気筒の吸気行程では、当該気筒の吸気バルブが開弁し、当該気筒の排気バルブが閉弁する。このとき、ピストンが上死点から下死点に向かって下降運動すると、ピストンの下降に従って当該気筒の燃焼室内の負圧(大気圧よりも低い圧力)が大きくなり、開弁している当該気筒の吸気ポート10から燃焼室に混合気が吸い込まれる。
このような吸気行程時に、エアクリーナで濾過された清浄な外気(新気)は、スロットルボディの内部(吸気通路)、およびインテークマニホールド5に一体で形成された吸気導入管15の内部(吸気導入流路16)を経由して、インテークマニホールド5に一体で形成されたサージタンク11の内部(サージタンク室18)に流入し、開弁している当該気筒の吸気ポート10に連通する第1〜第4入口ポート51に向かう。
そして、サージタンク室18に流入した吸入空気(新気)は、第1〜第4入口ポート51から、インテークマニホールド5に一体で形成された第1〜第4分岐管12の内部(第1〜第4吸気通路14)および第1〜第4出口ポート54を経由して、当該気筒の吸気ポート10内に導入される。
ここで、当該気筒のインジェクタから噴射された燃料と当該気筒の吸気ポート10内に導入された吸入空気(新気)とが混合し、当該気筒の吸気ポート10から混合気が当該気筒の燃焼室内に吸い込まれる。
その後、当該気筒の吸気バルブが閉弁し、ピストンが上昇する圧縮行程では、混合気の中で燃料成分が気化し、吸入空気と混ざって燃え易いガスになりながら、当該気筒の燃焼室内で圧縮されていく。
そして、ピストンが上死点に達して温度、圧力が共に高くなったところで、当該気筒に取り付けられるスパークプラグに高電圧を印加して混合気に火花を飛ばして点火する。すると、混合気は、急速に燃焼し、圧力の高まった燃焼ガスによってピストンが押し下げられ、クランクシャフトが回される(爆発行程)。
そして、ピストンが下死点に達したところで、当該気筒の排気バルブが開弁し、燃焼ガスが当該気筒の排気ポートから流出すると共に、ピストンが上昇して当該気筒の燃焼室内に残った燃焼ガスを追い出す(排気行程)。
このとき、エンジン本体1の各気筒毎の燃焼室より流出した排気ガスは、各気筒毎の排気ポートおよび各気筒毎の独立排気通路を経由して、エキゾーストマニホールドの集合部で合流する。
ここで、ECUは、エンジン運転状況(例えばアクセル開度センサより出力されるアクセル開度信号、スロットル開度センサより出力されるスロットル開度信号、エアフローメータより出力される吸入空気量信号等)に対応して設定される制御目標値(目標EGR率)に相当するEGRV目標開度となるようにEGRV6のバルブ開度を可変制御する。
そして、EGRV6のシャフト25の先端部に固定されたバルブ24が、リターンスプリング27の付勢力に抗して、制御目標値(目標EGR率)に相当するEGRV目標開度となるように開弁する。
そして、EGRV6のバルブ24が開弁している場合には、エキゾーストマニホールドの集合部で合流した排気ガス(例えば500℃以上の高温の排気ガス)の一部であるEGRガスが、エキゾーストマニホールドの集合部からEGRガスパイプ内に形成されるEGRガス還流路を経由して、EGRV6のバルブハウジング21内に形成されるEGRガス還流路23に流入する。
そして、EGRV6のEGRガス還流路23を通過したEGRガスは、インテークマニホールド5に一体的に形成されたEGRガス分配管13のEGR入口ポート61からEGR分配通路42に流入する。そして、EGR分配通路42に流入したEGRガスは、中央分岐部62で2つの第1、第2EGR分配通路43に均等分配される。あるいは吸気バルブが開弁している当該気筒の燃焼室に連通する第1EGR分配通路43または第2EGR分配通路43に流入する。
そして、第1EGR分配通路43に流入したEGRガスは、第1分岐部64で2つの第1、第2EGR分岐通路44に均等分配される。あるいは吸気バルブが開弁している当該気筒の燃焼室に連通する第1EGR分岐通路44または第2EGR分岐通路44に流入する。そして、第1EGR分岐通路44または第2EGR分岐通路44に流入したEGRガスは、第1EGR出口ポート67または第2EGR出口ポート67から第1吸気通路14の第1連通ポート52、53間、または第2吸気通路14の第2連通ポート52、53間に流入する。そして、EGRガスは、第1吸気通路14内または第2吸気通路14内で、エアクリーナから導入される吸入空気(新気)に混入して、エンジン本体1の当該気筒の燃焼室に吸い込まれる。
一方、第2EGR分配通路43に流入したEGRガスは、第2分岐部64で2つの第3、第4EGR分岐通路44に均等分配される。あるいは吸気バルブが開弁している当該気筒の燃焼室に連通する第3EGR分岐通路44または第4EGR分岐通路44に流入する。そして、第3EGR分岐通路44または第4EGR分岐通路44に流入したEGRガスは、第3EGR出口ポート67または第4EGR出口ポート67から第3吸気通路14の第3連通ポート52、53間、または第4吸気通路14の第4連通ポート52、53間に流入する。そして、EGRガスは、第3吸気通路14内または第4吸気通路14内で、エアクリーナから導入される吸入空気(新気)に混入して、エンジン本体1の当該気筒の燃焼室に吸い込まれる。
ここで、本実施例のEGRガス分配管13は、自動車等の車両のエンジンルーム2内に導入される外気(走行風、強制風)が当たる場所、つまりインテークマニホールド5の最上部に設置されており、しかも第1〜第4分岐管12の上部に一体で形成されている。これにより、EGRガス分配管13自体が車両のエンジンルーム2内に導入される外気(走行風、強制風)により冷やされるため、EGRガス分配管13内のEGR分配通路42、第1、第2EGR分配通路43および第1〜第4EGR分岐通路44を流通するEGRガスが冷却される。
すなわち、EGRガス分配管13内を流通するEGRガスの熱は、EGRガス分配管13の通路壁部を構成(形成)する分割成形体7、8に伝熱し、更に、EGRガス分配管13の外壁面57、58を放熱面として、車両のエンジンルーム2内に導入される外気(走行風、強制風)中に放熱される。したがって、EGRガス分配管13内を流通するEGRガスは、車両のエンジンルーム2内に導入される外気(走行風、強制風)により効率良く冷却される。
[実施例1の効果]
以上のように、本実施例の多気筒エンジンの吸気装置、特に吸気モジュールにおいては、自動車等の車両のエンジンルーム2内に導入される外気(走行風、強制風)が当たる場所(インテークマニホールド5の最上部)に、多層状のEGRガス通路(ラビリンス通路)を有するEGRガス分配管13が設置されている。すなわち、EGRガス分配管13自体が、車両のエンジンルーム2内に導入される外気により冷却されるように構成されている。これによって、EGRガス分配管13自体が外気により冷やされるので、EGRガス分配管13の外壁面57、58(放熱面)からの放熱性が高められる。
また、EGRガス分配管13内に形成される多層状のEGRガス通路は、少なくとも一部のEGR分配(分岐)通路同士が、車両上下方向に重なり合うように形成されている。さらに、多層状のEGRガス通路は、エンジン本体1の気筒配列方向の一端部に設けられるEGR入口ポート61から、EGR導入通路41を経由してエンジン本体1の気筒配列方向の中央部またはその近傍に設けられる中央分岐部62まで延びるEGR分配通路42を有している。
これにより、EGR入口ポート61から各第1〜第4EGR出口ポート67に至るまでの吸気通路長が、中央分岐部近傍にEGR入口ポートが開口したトーナメント分岐通路構造と比べて長くなるので、EGRガスが多くの表面積(インテークマニホールド5のEGR分配(分岐)通路壁面)に接しながら、第1〜第4分岐管12内に形成される各第1〜第4吸気通路14に流れ込む。
この結果、EGRガス分配管13内に形成される多層状のEGRガス通路(EGR導入通路41、EGR分配通路42、第1、第2EGR分配通路43および第1〜第4EGR分岐通路44)を、EGR入口ポート61から第1〜第4EGR出口ポート67に向けてEGRガスが流通する際に、EGRガスの温度が大きく下がりながら各第1〜第4吸気通路14に流れ込むことになる。
これによって、EGRガス分配管13の内部を流通するEGRガスが、車両のエンジンルーム2内に導入される外気(走行風、強制風)により効率良く冷却されるので、各第1〜第4EGR出口ポート67から各第1〜第4吸気通路14内に導入されるEGRガスの温度を十分に低下させることができる。これにより、仮にEGRガスが第1〜第4分岐管12の通路壁面に直接当たっても、各第1〜第4分岐管12が溶損する恐れが少なくなる。
したがって、高温のEGRガスに対する合成樹脂製のインテークマニホールド5の熱的損傷を効果的に抑えることができる。
また、合成樹脂製のインテークマニホールド5の第1〜第4分岐管12の上部にEGRガス分配管13を一体で形成しているので、第1〜第4分岐管12に対して別体で形成されたEGRガス分配パイプ101を締結固定するための締結手段や、吸気分岐管106とEGRガス分配パイプ101との間をシールするためのシール部材が不要となる。これにより、部品点数および組付工数が少なくなるので、その分、製造コストが安価となる。
また、締結手段やシール部材が不要となると共に、第1〜第4分岐管12とEGRガス分配管13とを合成樹脂で一体的に形成することで、インテークマニホールド5の質量の増加を防止することができる。これにより、サージタンク11、第1〜第4分岐管12およびEGRガス分配管13等により構成される合成樹脂製のインテークマニホールド5全体の重量の増加を防止することができ、しかもインテークマニホールド5およびEGRV6等により構成される吸気モジュール(吸気装置)全体の重量の増加を防止することができる。
また、第1〜第4分岐管12の内部には、エンジン本体1の各気筒毎の吸気ポート10に連通する第1〜第4吸気通路14がそれぞれ形成されている。そして、第1〜第4分岐管12の通路壁面は、EGRガス分配管13の第1〜第4EGR出口ポート67が開口している部位から、エンジン本体1の各気筒の吸気ポート開口部側へ向かって下り勾配となるように傾いている。
これによって、EGRガスが冷やされることで発生する凝縮水が、EGRガス分配管13の第1〜第4EGR出口ポート67から滴下すると、図3において破線矢印で示したように、エンジン本体1の各気筒毎の吸気ポート側に流れて行く。これにより、EGRガスが冷やされることで発生する凝縮水が、EGRガス分配管13の第1〜第4EGR出口ポート67から滴下した場合であっても、インテークマニホールド5のサージタンク室18内に凝縮水が溜まることのない位置へ開口することが可能になるので、インテークマニホールド5のサージタンク室18に凝縮水が溜まらないようにすることができる。
したがって、エンジン本体1の特定気筒に大量の凝縮水が吸入されないようにすることができるので、エンジン本体1に失火や燃焼状態の悪化等の不具合が発生するのを抑制することができる。
また、エンジン本体1の各気筒毎の吸気ポート開口部を投影した各吸気ポート投影面に、エンジン本体1の各気筒毎の燃焼室にEGRガスを均等分配するEGRガス分配管13を第1〜第4分岐管12と一体で形成し、そのEGRガス分配管13にEGRV6を隣接して配置することにより、エンジン本体1から発生する吸気脈動による影響を最も受け易い各吸気ポート投影面にEGRガス分配管13が一体で形成されていることで、インテークマニホールド5の通路壁面の剛性を補強することができると共に、質量の大きいEGRV6を直接搭載することによるマスダンパ効果が得られ、安価、軽量、省スペースで静粛性を確保することができる。
また、合成樹脂製のインテークマニホールド5において、エンジン本体1から発生する吸気脈動をダイレクトに受け易く、放射音が発生し易い各吸気ポート投影面にEGRガス分配管13を一体で形成することで、EGRガス分配管13自体がインテークマニホールド5の通路壁面の剛性を補強する構造体となるので、放射音レベルを効果的に抑制することができる。
また、EGRガス分配管13の上に比較的質量の大きなEGRV6を直接搭載することで、マスダンパ効果が伴い、更なる放射音低減を図ることができる。
また、EGRガス分配管13を合成樹脂製のインテークマニホールド5と一体で形成し、EGRV6を直接結合することで、締結部材やシール部材等の多くの部品点数および組付工数を低減できる。これにより、原価低減に繋がる上に、合成樹脂製のインテークマニホールド5の最大の弱点である放射音の抑制を両立することができる。
図11は本発明が適用されていない参考例としての実施例2を示したもので、自動車等の車両のエンジンルーム内に導入された走行風(外気)の流れを示した図である。
本実施例では、電子スロットル装置、インテークマニホールド5およびEGRV6等により構成される吸気モジュールが、自動車等の車両のエンジンルーム2内に搭載されるエンジン本体1よりも車両の前後方向の前方側に設置されている。これによって、エンジンフード3とラジエータ4との間を通過した外気(走行風)、あるいはファンにより発生する強制風(外気)により、インテークマニホールド5の最上部に設けられるEGRガス分配管13の内部(EGR導入通路41、EGR分配通路42、第1、第2EGR分配通路43および第1〜第4EGR分岐通路44)およびEGRV6の内部(EGRガス還流路23)を流通するEGRガスを効率良く冷却することができる。
以上のように、本実施例の多気筒エンジンの吸気装置、特に吸気モジュールにおいては、実施例1と同様な効果を達成することができる。
[変形例]
本実施例では、本発明を、直列4気筒エンジンの吸気装置(吸気モジュール)に適用しているが、本発明を、6気筒以上の多気筒エンジンに適用しても良い。また、本発明をV型多気筒エンジンに適用しても良い。また、多気筒エンジン(エンジン本体1)として、ディーゼルエンジンを用いても良い。
本実施例では、吸気導入管15とサージタンク部17とを合成樹脂により一体的に形成してサージタンク11を構成しているが、吸気導入管15とサージタンク部17とを別体部品で形成し、これらを締結または溶着により一体化してサージタンク11を構成しても良い。
本実施例では、サージタンク11と第1〜第4分岐管12とを合成樹脂により一体的に形成してインテークマニホールド5を構成しているが、サージタンク11と第1〜第4分岐管12とを別体部品で形成し、これらを締結または溶着により一体化してインテークマニホールド5を構成しても良い。
本実施例では、EGRV6のバルブ24を駆動するアクチュエータとして、モータを含む電動式アクチュエータを採用したが、EGRV6のバルブ24を駆動するアクチュエータとして、モータおよび動力伝達機構(減速歯車機構)を含む電動式アクチュエータを採用しても良い。また、EGRV6のバルブ24を駆動するアクチュエータとして、負圧作動式アクチュエータや、電磁式アクチュエータを用いても良い。
また、EGRV6の弁体として、ポペット型バルブまたはバタフライ型バルブを用いても構わない。
本実施例では、排気ガス制御弁として、排気ガス(EGRガス)の流量を制御するEGRV6を用いたが、排気ガス制御弁として、排気ガス(EGRガス)の温度を制御する排気ガス温度制御弁を用いても良い。
本実施例では、エンジン本体1のエキゾーストマニホールドの集合部とEGRV6との間にEGRガスパイプを接続しているが、エンジン本体1の排気管とインテークマニホールド5との間にEGRガスパイプを接続しても良い。この場合、EGRガスパイプの途中にEGRV6を設置する。
また、EGRガスパイプの途中、あるいはEGRV6の上流側に、EGRガスを冷却水と熱交換させて冷却するEGRクーラを設置しても良い。また、EGRガスパイプの途中、あるいはEGRV6の上流側に、EGRクーラを迂回(バイパス)するバイパス配管を接続しても良い。この場合、バイパス配管内に形成されるEGRガス還流路を開閉する流路切替弁を設置しても良い。なお、流路切替弁は、上述の排気ガス温度制御弁として使用できる。
1 エンジン本体(多気筒エンジン)
2 エンジンルーム
3 エンジンフード
4 ラジエータ
5 インテークマニホールド
6 EGRV(排気ガス制御弁、EGRガス流量制御弁)
7 分割成形体(第1分割成形体)
8 分割成形体(第2分割成形体)
9 分割成形体(第3分割成形体)
10 吸気ポート
11 サージタンク
12 第1〜第4分岐管(各気筒毎の分岐管)
13 EGRガス分配管(排気ガス分配管)
14 第1〜第4吸気通路(分岐吸気通路、独立吸気通路)
41 EGR導入通路
42 EGR分配通路(第1層目の排気ガス分配通路)
43 第1、第2EGR分配通路(第2層目の排気ガス分配通路)
44 第1〜第4EGR分岐通路(第3層目の排気ガス分岐(分配)通路)
51 第1〜第4入口ポート(各気筒毎の入口ポート開口部)
52 第1〜第4連通ポート
53 第1〜第4連通ポート
54 第1〜第4出口ポート(各気筒毎の出口ポート開口部)
61 EGR入口ポート(排気ガス入口部)
62 中央分岐部(第1層目の排気ガス分岐部)
64 第1、第2分岐部(第2層目の排気ガス分岐部)
66 第1〜第4EGR連通ポート
67 第1〜第4EGR出口ポート(排気ガス出口部)

Claims (8)

  1. 多気筒エンジンの各気筒の吸気ポートに接続された複数の分岐管を有する合成樹脂製のインテークマニホールドと、
    前記複数の分岐管に前記多気筒エンジンより排出される排気ガスを分配供給する排気ガス分配管とを備え、
    前記多気筒エンジンが車両に搭載されたときに、前記インテークマニホールドが前記多気筒エンジンに対して車両前後方向の後方側に装着されている多気筒エンジンの吸気装置において、
    前記インテークマニホールドの前記複数の分岐管と前記排気ガス分配管とは、一体に形成されており、かつ、
    前記排気ガス分配管は、前記インテークマニホールドの上部から車両上下方向の上方側に向かって突出し、前記車両に導入される外気が当たる場所に設置されていることを特徴とする多気筒エンジンの吸気装置。
  2. 請求項1に記載の多気筒エンジンの吸気装置において、
    前記複数の分岐管は、前記各気筒の吸気ポートに連通する吸気通路をそれぞれ有し、
    前記排気ガス分配管は、前記複数の分岐管の通路壁面で開口した出口部を有し、
    前記複数の分岐管の通路壁面は、前記出口部が開口している部位から前記各気筒の吸気ポート側へ向かって下り勾配となるように傾いていることを特徴とする多気筒エンジンの吸気装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の多気筒エンジンの吸気装置において、
    前記車両に導入される外気が当たる場所とは、前記インテークマニホールドの最上部のことであることを特徴とする多気筒エンジンの吸気装置。
  4. 請求項3に記載の多気筒エンジンの吸気装置において、
    前記インテークマニホールドの最上部は、前記複数の分岐管から車両上下方向の上方側に向かって突出していることを特徴とする多気筒エンジンの吸気装置。
  5. 請求項3または請求項4に記載の多気筒エンジンの吸気装置において、
    前記複数の分岐管に還流させる排気ガスを制御する排気ガス制御弁を備え、
    前記排気ガス制御弁は、前記インテークマニホールドの最上部に搭載されていることを特徴とする多気筒エンジンの吸気装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のうちのいずれか1つに記載の多気筒エンジンの吸気装置において、
    前記排気ガス分配管は、少なくとも一部が、車両上下方向に重なり合うように形成された多層状の排気ガス通路により構成されていることを特徴とする多気筒エンジンの吸気装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のうちのいずれか1つに記載の多気筒エンジンの吸気装置において、
    前記排気ガス分配管は、外部に向けて開口した入口部、この入口部から分岐部まで延びる分配通路、および前記分岐部から複数の出口部まで延びる複数の分岐通路を有していることを特徴とする多気筒エンジンの吸気装置。
  8. 請求項7に記載の多気筒エンジンの吸気装置において、
    前記分配通路は、前記多気筒エンジンの気筒配列方向の一端部から中央部付近まで延びる第1層目の分配通路、および前記多気筒エンジンの気筒配列方向の中央部付近から前記多気筒エンジンの気筒配列方向の両端側に向けて延びる複数の第2層目の分配通路を有し、
    前記第1層目の分配通路は、少なくとも一部が、前記複数の第2層目の分配通路のうちの少なくとも一部、および前記複数の分岐通路のうちの少なくとも一部と、車両上下方向に重なり合うように形成されていることを特徴とする多気筒エンジンの吸気装置。
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