JP5915473B2 - 吸気マニホールド - Google Patents

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Description

本発明は、吸気マニホールドに関し、特に、ブローバイガスが導入されるブローバイガス室を有する吸気マニホールドに関する。
車両に搭載される内燃機関においては、内燃機関で発生するブローバイガスを吸入空気と共に内燃機関に吸入するようにした吸気マニホールドが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この吸気マニホールドは、吸入空気が導入されるサージタンクと、このサージタンクから内燃機関の各気筒に向かって延びる複数本のブランチパイプとから構成されている。サージタンクには、サージタンク内に連通する副室が設けられており、この副室にはブローバイガスが導入されるブローバイガス導入部が設けられている。
特開2001−140713号公報
このような従来の吸気マニホールドにあっては、ブローバイガス導入部を通して副室に導入されるブローバイガスの流量は、吸入空気量に対して少ないため、例えば、外気温が摂氏0°以下であると、低温の吸入空気が吸気マニホールドに導入されて吸気マニホールド内の温度が低下してしまう。
このため、内燃機関と副室とを連通するブローバイガス導入管、特に副室に近接する断面積の小さいブローバイガス導入部が凍結してしまい、ブローバイガスが副室に導入されなくなるおそれがある。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、ブローバイガス導入部が凍結するのを防止することができ、ブローバイガス室にブローバイガスを確実に導入することができる吸気マニホールドを提供することを目的とする。
本発明に係る吸気マニホールドは、上記目的を達成するため、(1)吸気導入部と、前記吸気導入部から導入された吸入空気を内燃機関に導入する吸気通路とを有する本体ケースを備え、前記本体ケースが、前記本体ケースの内部を前記吸気通路とブローバイガスが導入されるブローバイガス室とに仕切り画成する仕切部を有し、前記ブローバイガス室が、前記仕切部と前記本体ケースの外郭の一部とによって画成される吸気マニホールドであって、前記本体ケースの前記外郭に設けられ、前記ブローバイガス室に前記ブローバイガスを導入するブローバイガス導入部と、前記ブローバイガス室に設けられ、前記ブローバイガス室を複数の空間に仕切り画成する仕切板とを備え、前記複数の空間の少なくとも1つに前記ブローバイガス導入部から前記ブローバイガスが導入されるものから構成されている。
この吸気マニホールドは、仕切板によってブローバイガス室の容積を小さくすることができるため、ブローバイガス導入部に導入されたブローバイガスの流速を上昇させることができる。このため、吸気通路に、例えば、摂氏0°以下の低温の吸入空気が導入された場合であっても、ブローバイガスがブローバイガス室に滞留する時間を短くして、ブローバイガス導入部が凍結するのを防止することができ、ブローバイガス室にブローバイガスを確実に導入することができる。
上記(1)に記載の吸気マニホールドにおいて、(2)前記吸気通路に導入された吸入空気を前記内燃機関の各気筒に分配する分配通路を有する複数の吸気枝管が取付けられるとともに、前記本体ケースが取付けられる吸気枝管ケースを備え、前記吸気枝管ケースが、前記複数の吸気枝管の前記分配通路に連通する複数の開口部と、任意の流体が導入される流体導入部と、前記吸気枝管ケースの外郭の一部によって画成され、前記流体導入部から導入された流体を前記内燃機関に導入する流体通路とを有し、前記本体ケースの内周部と前記吸気枝管ケースの内周部とによって前記開口部に連通する前記吸気通路が形成され、前記本体ケースの前記外郭が、前記流体通路を画成する前記吸気枝管ケースの前記外郭に接続されるものから構成されている。
この吸気マニホールドは、本体ケースが取付けられる吸気枝管ケースの外郭の一部によって、流体導入部から導入された流体を内燃機関に導入する流体通路が画成される。
このため、流体通路を画成する分配通路の外郭の一部に本体ケースの外郭を接続すると、ブローバイガス収容室の容積を小さくすることができない場合があり、ブローバイガス室に導入されるブローバイガスの流速を上昇させることができない。
このような場合に、ブローバイガス室の形状を変更することなく、仕切板によってブローバイガス室の容積を小さくし、ブローバイガス導入部に導入されたブローバイガスの流速を上昇させるようにすれば、ブローバイガス導入部が凍結するのを防止することができる。
上記(1)または(2)に記載の吸気マニホールドにおいて、(3)前記流体導入部に導入される前記所定の流体は、前記内燃機関の排気管から還流されるEGRガスであり、前記流体通路は、前記流体導入部から導入されたEGRガスを前記複数の吸気枝管の前記分配通路に分配する分配通路から構成されている。
この吸気マニホールドは、流体通路が、流体導入部から導入されたEGRガスを複数の吸気枝管の分配通路に分配する分配通路から構成されるので、EGRガスの分配通路の容積が大きくなってしまい、本体ケースの外郭を分配通路を画成する吸気枝管ケースの外郭の一部に接続すると、ブローバイガス収容室の容積がより一層大きくなってしまうことがある。
このような場合に、仕切板によってブローバイガス室の容積を小さくすれば、ブローバイガス導入部に導入されたブローバイガスの流速を上昇させることができ、ブローバイガス導入部が凍結するのを防止することができる。
上記(1)ないし(3)に記載の吸気マニホールドにおいて、(4)前記仕切板は、前記吸気導入部と前記ブローバイガスが導入される前記空間との間に空間を画成するように設けられるものから構成されている。
この吸気マニホールドは、吸気導入部とブローバイガス室との間に、仕切板と仕切部とによって画成される空間を有するので、この空間を断熱空間として構成することができる。このため、吸気導入部から吸気通路に導入される冷たい空気を、断熱空間を介してブローバイ室に作用させることができ、ブローバイガス導入部が凍結されてしまうのをより一層防止することができる。
本発明によれば、ブローバイガス導入部が凍結するのを防止することができ、ブローバイガス室にブローバイガスを確実に導入することができる吸気マニホールドを提供することができる。
本発明に係る吸気マニホールドの一実施の形態を示す図であり、吸気マニホールドを備える内燃機関の概略構成図である。 本発明に係る吸気マニホールドの一実施の形態を示す図であり、(a)は、吸気マニホールドの正面図、(b)は、同図(a)のA方向側面図である。 本発明に係る吸気マニホールドの一実施の形態を示す図であり、(a)は、吸気マニホールドの背面図、(b)は、同図(a)のB方向側面図である。 本発明に係る吸気マニホールドの一実施の形態を示す図であり、(a)は、吸気枝管ケースおよび吸気枝管の正面図、(b)は、同図(a)のC方向側面図である。 本発明に係る吸気マニホールドの一実施の形態を示す図であり、(a)は、仕切部材を外した状態の吸気枝管ケースおよび吸気枝管の背面図、(b)は、同図(a)のD方向側面図である。 本発明に係る吸気マニホールドの一実施の形態を示す図であり、仕切部材を取付けた状態の吸気枝管ケースおよび吸気枝管の背面図である。 本発明に係る吸気マニホールドの一実施の形態を示す図であり、仕切部材の正面図である。 本発明に係る吸気マニホールドの一実施の形態を示す図であり、(a)は、仕切部材の背面図、(b)は、同図(a)のE方向側面図である。 本発明に係る吸気マニホールドの一実施の形態を示す図であり、本体ケースの正面図である。 本発明に係る吸気マニホールドの一実施の形態を示す図であり、(a)は、仕切部材の背面図、(b)は、同図(a)のF方向側面図である。 本発明に係る吸気マニホールドの一実施の形態を示す図であり、本体ケースの内部を流れる吸入空気およびPCVを示す図である。 本発明に係る吸気マニホールドの一実施の形態を示す図であり、他の構成を有する本体ケースの内部を流れる吸入空気およびPCVを示す図である。 本発明に係る吸気マニホールドの一実施の形態を示す図であり、他の構成を有する本体ケースの内部を流れる吸入空気およびPCVを示す図である。
以下、本発明に係る吸気マニホールドの実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1〜図13は、本発明に係る吸気マニホールドの一実施の形態を示す図である。
まず、構成を説明する。
図1において、内燃機関であるエンジン1は、吸気マニホールド2に接続されており、吸気マニホールド2は、図示しないエアダクトから吸気管3を通して導入された外気をエンジン1の各気筒の燃焼室4に分配して導入するようになっている。
また、エンジン1は、排気マニホールド5に接続されており、排気マニホールド5は、エンジン1の各気筒の燃焼室4から排出される排気ガスを纏めて排気管6に排出するようになっている。
吸気管3にはスロットルバルブ7が設けられており、スロットルバルブ7は、燃焼室4に導入される吸入空気量を調整するようになっている。また、吸気マニホールド2は、吸気管3に接続されたサージタンク9と、サージタンク9から分岐され、エンジン1の各燃焼室に連通する分配通路を有する吸気枝管10とを備えており、この吸気枝管10には燃料噴射弁8が設けられている。
なお、吸気枝管10は、エンジン1の気筒数に応じた数だけ設けられており、本実施の形態では、4気筒エンジンに適用されるため、吸気枝管10が4つ設けられている。但し、エンジン1の気筒数は、特に4気筒に限定されるものではない。
燃料噴射弁8は、各吸気枝管10の分配通路内に燃料を噴射供給するようになっている。燃料噴射弁8から各吸気枝管10の分配通路に燃料が噴射されると、分配通路から導入される空気と燃料とからなる混合気が燃焼室4内に充填され、この混合気が各気筒に設けられた点火プラグ11の点火によって燃焼される。
このときの燃焼エネルギによってピストン12が往復移動し、ピストン12の往復移動がエンジン1のクランクシャフト13の回転運動に変換される。また、エンジン1には、排気に含まれる窒素酸化物(NOx)の量を低減させるためのEGR機構14が設けられており、このEGR機構14は、排気管6に排気された排気ガスの一部を吸気マニホールド2に戻すようになっている。
EGR機構14は、排気管6と吸気マニホールド2とを接続するEGR管15と、EGR管15内の開度を可変することにより、排気管6から吸気マニホールド2に還流されるEGRガスの流量を調整するEGRバルブ16とを備えている。
このEGR機構14は、エンジン1の排気の一部を吸気マニホールド2に還流させることで、燃焼室4内での混合気の燃焼温度を低下させてNOxの生成を低減し、エンジン1の排気に含まれるNOxの量を低減させることができる。
また、エンジン1においては、圧縮行程や膨張行程で燃焼室4に存在するガスの一部がブローバイガス(以下、単にPCVガスという)としてピストン12に設けられたピストンリング12aとシリンダボア17との間からクランクケース18内に漏出される。
このため、エンジン1には、燃焼室4から漏出したPCVガスを吸気マニホールド2に戻して処理するブローバイガス還元装置(以下、PCV(Positive Crankcase Ventilation)装置という)19が設けられている。
このPCV装置19は、スロットルバルブ7に対して上流側の吸気管3の部位とクランクケース18に接続され、吸気管3からクランクケース18内に新気を導入する新気導入管20を備えている。
また、PCV装置19は、クランクケース18内と吸気マニホールド2とを接続し、クランクケース18内のPCVガスを吸気マニホールド2に戻すPCV導入管21と、PCV導入管21に設けられ、PCV導入管21内の開度を可変することにより、クランクケース18から吸気マニホールド2に還流されるPCVガスの流量を調整するPCVバルブ22とを備えている。
このPCV装置19は、新気導入管20からクランクケース18内に新気を導入することにより、燃焼室4からクランクケース18内に漏出したPCVガスを、PCV導入管21を介して吸気マニホールド2に還流する。
次に、図2〜図10に基づいて吸気マニホールド2の具体的に構成を説明する。
図2、図3において、吸気マニホールド2は、サージタンク9および吸気枝管10を備えており、吸気枝管10は、内部に分配通路10a〜10d(図5参照)を有する4つの吸気枝管10A〜10Dから構成されている。
図2、図4に示すように、吸気枝管10A〜10Dの一端部には開口部10e〜10hが形成されている。この開口部10e〜10hは、エンジン1に接続されており、分配通路10a〜10dは、開口部10e〜10hを通してエンジン1の燃焼室4に連通している。
図4、図5に示すように、吸気枝管10A〜10Dの他端部は、吸気枝管ケース31に接続されており、この吸気枝管ケース31には吸気枝管10A〜10Dの分配通路10a〜10dに連通する開口部31a〜31dが形成されている。
図5に示すように、吸気枝管ケース31には、流体導入部としてのEGR導入部31eが設けられており、このEGR導入部31eは、EGR管15に接続され、EGR管15から所定の流体としてのEGRガスが導入されるようになっている。
また、吸気枝管ケース31には連通孔33a〜33dが形成されており、この連通孔33a〜33dは、各吸気枝管10A〜10Dの分配通路10a〜10dにそれぞれ連通している。また、吸気枝管ケース31の外郭の一部31AにはEGR導入部31eに連通するメイン通路部31jと、メイン通路部31jから分岐され、それぞれ連通孔33a〜33dに連続する分配通路部31k〜31mが形成されている。
また、図6に示すように、吸気枝管ケース31には仕切部材34(図7参照)が接続されており、この仕切部材34の裏面(図8(a)参照)の上半分の部位、すなわち、上半分の外郭の一部34AにはEGR導入部31eに連通するメイン通路部34aと、メイン通路部34aから分岐され、それぞれ連通孔33a〜33dに連続する分配通路部34b〜34eとが形成されている。
したがって、吸気枝管ケース31と仕切部材34とが重ね合わされて接続されることにより、吸気枝管ケース31の外郭の一部31Aおよび仕切部材34の外郭の一部34Aに形成されたメイン通路部31jおよびメイン通路部34aによってメイン通路35が画成され、分配通路部31k〜31mおよび分配通路部34b〜34eによって分配通路36a〜36dが画成される(通路の符号は、図8のみに付す)。
本実施の形態の吸気マニホールド2は、分配通路36a〜36dが、EGR導入部31eからメイン通路35に導入されたEGRガスを各吸気枝管10A〜10Dの分配通路10a〜10dに分配する流体通路および分配通路を構成している。
また、図6〜図8に示すように、仕切部材34の分配通路部34b〜34eの下方には複数のリブ34fが形成されている。このリブ34fは、吸気枝管ケース31の隣接する開口部31a〜31dの間に位置しており、開口部31a〜31dに導入される吸入空気のガイドの機能を有する。なお、仕切部材34は、吸気枝管ケース31の一部を構成している。
一方、図2(a)、図2(b)、図3(a)に示すように、吸気枝管ケース31には本体ケース32(図9参照)が接続されている。この本体ケース32には吸気導入部38が設けられており、この吸気導入部38は、吸気管3に接続され、吸気管3を通して吸入空気が導入されるようになっている。
この本体ケース32は、仕切部材34を介して吸気枝管ケース31に重ね合わされて接続されることにより、吸気枝管ケース31の内周部と仕切部材34の内周部との間に吸気導入部38から吸入空気が導入される吸気通路39(図10参照)を画成するようになっている。すなわち、本体ケース32および吸気枝管ケース31は、サージタンクを構成している。
そして、吸気導入部38から吸気通路39に吸入空気が導入されると、この吸入空気がリブ34fに案内されて開口部31a〜31dに導入される。開口部31a〜31dに導入される吸入空気は、吸気枝管10A〜10Dを通してエンジン1の燃焼室4に導かれる。
また、図10(a)において本体ケース32の内周部には仕切部40、41が形成されており、この仕切部40、41は、吸気導入部38に近接した部位に設けられている。すなわち、吸気導入部38は、本体ケース32の上部に設けられており、仕切部40、41の一端は、吸気導入部38の下流端に位置するようにして本体ケース32の内周上面に連接されている。
また、仕切部40、41の他端は、本体ケース32の内周側面に連接されており、仕切部40、41は、一端から他端に向かって緩やかに傾斜している。このため、吸気導入部38から吸気通路39に導入された吸入空気の一部は、仕切部40、41に沿って本体ケース32の内周側面に移動し、吸気枝管10A、10Dの分配通路10a、10dに連通する両側の開口部31a、31dに案内される。
一方、仕切部40は、本体ケース32の内部を吸気通路39とブローバイガス室としてのPCV室42とに仕切るようになっており、PCV室42は、仕切部40および本体ケース32の外郭の一部(以下、PCV室外郭32aという)によって画成されている。
このPCV室外郭32aにはPCV室42にPCVガスを導入するブローバイガス導入部としてのPCV導入部43が設けられており、このPCV導入部43は、PCV導入管21に接続されている。
また、PCV室42には縦方向に延在する仕切板44が設けられており、この仕切板44は、PCV室42を2つの空間に仕切るようになっている。また、PCV導入部43は、PCV室42の一方の空間にPCVガスを導入するようにPCV室外郭32aに取付けられており、吸気導入部38から離隔する一方のPCV導入室45にPCV導入部43からPCVガスが導入される。
また、仕切板44は、吸気導入部38とPCV導入室45との間に空間としての断熱空間46を画成するようにPCV室42の内部に取付けられている。すなわち、仕切板44は、PCV室42をPCV導入室45と断熱空間46とに仕切るようにしており、PCV導入室45の容積を小さくしている。
また、図7、図10に示すように、本体ケース32の枠である接合部32bと仕切部材34の枠である接合部34gとは同一形状をしている。このため、本体ケース32の接合部32bと仕切部材34の接合部34gとが接続されることにより、本体ケース32が仕切部材34に接続される。この状態において、PCV室外郭32aは、分配通路部34b〜34eを画成する仕切部材34の外郭の一部34Aに接続される。
次に、作用を説明する。
エンジン1の圧縮行程や膨張行程で燃焼室4に存在するガスの一部は、PCVガスとしてピストン12のピストンリング12aとシリンダボア17との間からクランクケース18に漏出される。このPCVガスは、PCV導入管21からPCV導入室45に導入される。
PCV導入室45から吸気通路39に導入されたPCVガスは、吸気通路39から開口部31a〜31dを通して吸入空気と共に吸気枝管10A〜10Dの分配通路10a〜10dに導入された後、分配通路10a〜10dを通してエンジン1の各気筒に導入される。
本実施の形態のPCV室42は、エンジン1の全負荷領域(エンジン1の低回転域から高回転域までの領域)において、吸気導入部38から吸気通路39に導入された吸入空気を、開口部31a〜31dを通して分配通路10a〜10dに均等に導入する必要がある。
このため、仕切部40、41の一端を吸気導入部38の下流端に位置するようにして本体ケース32の内周上面に連接し、仕切部40、41の他端を本体ケース32の内周側面に連接することにより、吸気導入部38から吸気通路39に導入された吸入空気の一部を、仕切部40、41に沿って本体ケース32の内周側面に移動させ、吸気枝管10A、10Dの分配通路10a、10dに連通する両側の開口部31a、31dに案内するようにしている。このため、仕切部40、41の延在方向長さを充分に長くする必要がある。
また、本実施の形態の吸気マニホールド2は、吸気枝管ケース31の外郭の一部31Aと本体ケース32の外郭の一部34Aとによって、EGRガスを吸気枝管10A〜10Dに分配するためのメイン通路35および分配通路36a〜36dが画成されている。
これに加えて、PCV室外郭32aが、分配通路部34b〜34eを画成する仕切部材34の外郭の一部34Aに接続されている。このため、PCV室外郭32aの外郭が高くなってしまい、仕切部40の形状と相俟ってPCV室42の容積を小さくすることが困難な形状となっている。
一方、冬季や寒冷地等において、PCV室42に吸気導入部38から吸気通路39に摂氏0°以下の冷たい外気が導入されると、この吸入空気の一部は、図11の矢印Aで示すように、仕切部40に沿って本体ケース32の内周側面に移動する。
このとき、図11に矢印Bに示すように、PCV室42に導入されるPCVガスの流量が吸入空気に比べて少ないことから、PCV室42に導入されるPCVガスが仕切部40に沿って流れる吸入空気によって冷却されてしまう。このため、PCV室42に接続される断面積の小さいPCV導入部43が凍結してしまうおそれがある。
このため、本実施の形態の吸気マニホールド2は、PCV室42に仕切板44を設け、仕切板44によってPCV室42を2つの空間に仕切り、一方の空間にPCVガスが導入されるPCV導入室45を画成するようにした。
このため、PCV室42の形状を変更することなく、仕切板44によってPCV導入室45の容積を小さくすることができ、PCV導入室45に導入されたブローバイガスの流速を上昇させることができる。
したがって、吸気通路39に摂氏0°以下の低温の吸入空気が導入された場合であっても、PCVガスがPCV導入室45に滞留する時間を短くして、断面積の小さいPCV導入部43が凍結するのを防止することができ、PCV導入室45にPCVガスを確実に導入することができる。
特に、本実施の形態の吸気マニホールド2は、吸気枝管ケース31の外郭の一部31Aと本体ケース32の外郭の一部34Aとによって、EGRガスを吸気枝管10A〜10Dに分配するための分配通路36a〜36dが形成されている。
そして、この分配通路36a〜36dは、吸気枝管ケース31および本体ケース32の高さ方向に大きいスペースを有するため、PCV室外郭32aが分配通路部34b〜34eを画成する仕切部材34の外郭の一部34Aに接続された場合に、PCV室外郭32aの高さがより一層高くなり、PCV室42の容積がより一層大きくなってしまう。
しかしながら、本実施の形態の吸気マニホールド2は、PCV室42に仕切板44を設けてPCV導入室45の容積を容易に小さくすることができるため、PCV室42に接続される断面積の小さいPCV導入部43が凍結してしまうのを確実に防止することができる。
また、本実施の形態の吸気マニホールド2は、吸気導入部38とPCV導入室45との間に、仕切板44と仕切部40とによって画成される断熱空間46を有するので、吸気導入部38から吸気通路39に導入される冷たい空気を、断熱空間46を介してPCV導入室45に作用させることができ、PCV導入部43が凍結されてしまうのをより一層防止することができる。
なお、本実施の形態の吸気マニホールド2は、縦方向に延在する1つの仕切板44を設けているが、これに限定されるものではない。
例えば、図12に示すように、横方向に延在する仕切板51によってPCV室42を2つの空間に仕切るようにしてもよい。PCV導入部43は、PCV室42の一方の空間であるPCV導入室52にPCVガスを導入するようにPCV室外郭32aに取付けられている。このようにしてもPCV導入室52の容積を小さくすることができる。
また、図13に示すように、縦方向と横方向に延在する2つの仕切板61、62によってPCV室42を3つの空間に仕切るようにしてもよい。PCV導入部43は、PCV室42の1つのPCV導入室63にPCVガスを導入するようにPCV室外郭32aに取付けられており、吸気導入部38から離隔するPCV導入室63にPCV導入部43からPCVガスが導入される。
また、仕切板61は、吸気導入部38とPCV導入室63との間に空間としての断熱空間64を画成するようにPCV室42の内部に取付けられてPCV室42の内部を仕切るようにしている。
なお、本実施の形態では、吸気枝管ケース31の外郭の一部31Aと本体ケース32の外郭の一部34Aとによって、EGRガスを吸気枝管10A〜10Dに分配するためのメイン通路35および分配通路36a〜36dが画成されている。
例えば、吸気枝管ケース31の外郭の一部31Aと仕切部材34の外郭の一部34Aとによって、所定の流体としてのパージガス(蒸発燃料と吸入空気の混合ガス)を吸気枝管10A〜10Cの吸気枝管10A〜10Dに分配するためのメイン通路および分配通路を形成してもよい。
また、PCV室外郭32aにパージガス導入部を設け、断熱空間46にパージガスを導入するようにしてもよい。
以上のように、本発明に係る吸気マニホールドは、ブローバイガス導入部が凍結するのを防止することができ、ブローバイガス室にブローバイガスを確実に導入することができるという効果を有し、ブローバイガスが導入されるブローバイガス室を有する吸気マニホールド等として有用である。
1…エンジン(内燃機関)、2…吸気マニホールド、6…排気管、10A〜10D…吸気枝管、10a〜10d…分配通路、31…吸気枝管ケース、31A…吸気枝管ケースの外郭の一部、31a〜31d…開口部、32…本体ケース、32a…PCV室外郭(本体ケースの外郭の一部)、34A…吸気枝管ケースの外郭の一部、36a〜36d…分配通路(流体通路,分配通路)38…吸気導入部、39…吸気通路、40…仕切部、42…PCV室(ブローバイガス室)、43…PCV導入部(ブローバイガス導入部)、44,51,61,62…仕切板、45,52,63…PCV導入室(空間)、46,53,64…断熱空間(空間)

Claims (4)

  1. 吸気導入部と、前記吸気導入部から導入された吸入空気を内燃機関に導入する吸気通路とを有する本体ケースを備え、
    前記本体ケースが、前記本体ケースの内部を前記吸気通路とブローバイガスが導入されるブローバイガス室とに仕切り画成する仕切部を有し、前記ブローバイガス室が、前記仕切部と前記本体ケースの外郭の一部とによって画成される吸気マニホールドであって、
    前記本体ケースの前記外郭に設けられ、前記ブローバイガス室に前記ブローバイガスを導入するブローバイガス導入部と、前記ブローバイガス室に設けられ、前記ブローバイガス室を複数の空間に仕切り画成する仕切板とを備え、前記複数の空間の少なくとも1つに前記ブローバイガス導入部から前記ブローバイガスが導入されることを特徴とする吸気マニホールド。
  2. 前記吸気通路に導入された吸入空気を前記内燃機関の各気筒に分配する分配通路を有する複数の吸気枝管が取付けられるとともに、前記本体ケースが取付けられる吸気枝管ケースを備え、
    前記吸気枝管ケースが、前記複数の吸気枝管の前記分配通路に連通する複数の開口部と、任意の流体が導入される流体導入部と、前記吸気枝管ケースの外郭の一部によって画成され、前記流体導入部から導入された流体を前記内燃機関に導入する流体通路とを有し、
    前記本体ケースの内周部と前記吸気枝管ケースの内周部とによって前記開口部に連通する前記吸気通路が形成され、前記本体ケースの前記外郭が、前記流体通路を画成する前記吸気枝管ケースの前記外郭に接続されることを特徴とする請求項1に記載の吸気マニホールド。
  3. 前記流体導入部に導入される前記所定の流体は、前記内燃機関の排気管から還流されるEGRガスであり、
    前記流体通路は、前記流体導入部から導入されたEGRガスを前記複数の吸気枝管の前記分配通路に分配する分配通路から構成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の吸気マニホールド。
  4. 前記仕切板は、前記吸気導入部と前記ブローバイガスが導入される前記空間との間に空間を画成するように設けられることを特徴とする請求項1ないし請求項3に記載の吸気マニホールド。
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