JP2020084890A - Egr装置 - Google Patents

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衛 吉岡
昭成 安江
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昭成 安江
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Haixiang Cao
海翔 曹
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Abstract

【課題】EGRクーラで発生した凝縮水がEGRクーラより下流のEGR通路へ流れ難くすることができるEGR装置を提供すること。【解決手段】エンジン1から排気通路3へ排出される排気の一部をEGRガスとして吸気通路2へ流してエンジン1へ還流させるEGR装置21において、EGRガスが流れるEGR通路22と、EGR通路22に設けられ、冷却水が流れる水通路41と、水通路41の中に配置されてEGRガスが流れるガス通路42A,42Bとを備える熱交換器32により、EGRガスを冷却するEGRクーラ24とを有し、ガス通路42A,42Bには、熱交換器32の幅方向で最も外側の少なくとも一方に配置される第1ガス通路部46と、第1ガス通路部46以外の第2ガス通路部47とが形成され、第1ガス通路部46のEGRガス流れ方向の圧損が第2ガス通路部47のEGRガス流れ方向の圧損よりも大きくなるように構成されている。【選択図】図2

Description

本開示は、EGRガスが流れるEGR通路と、EGR通路を流れるEGRガスを冷却するEGRクーラとを備えるEGR装置に関する。
EGR装置は、EGRガスが流れるEGR通路と、EGR通路にてEGRガスを冷却するEGRクーラと、EGRクーラより下流にてEGRガス流量を調節するEGR弁とを備えている。そして、EGRクーラでは、EGRガスの流れの圧損が小さく、冷却効率が高いことが要求される。そのため例えば、特許文献1では、熱交換部材の流路面積を、下流側よりも上流側で大きくなるようにして圧損を小さくするとともに、伝熱面積を、上流側よりも下流側で大きくなるようにして伝熱効率を向上させている。
特開2011−214786号公報
しかしながら、燃費改善等の観点から冷間時からEGRを開始すると、EGRクーラで大量の凝縮水が発生するおそれがある。そして、従来のEGRクーラでは、圧損が小さくされているためにEGRガスの流れが速くなり、EGRクーラで発生した凝縮水がEGRガスの流れによって吹き飛ばされてEGR弁から吸気通路へ流れるおそれがある。その結果、凝縮水が吸気通路で凍結したり、エンジンへ流れ込んで失火が発生するおそれがある。
そこで、本開示は上記した問題点を解決するためになされたものであり、EGRクーラで発生した凝縮水がEGRクーラより下流のEGR通路へ流れ難くすることができるEGR装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本開示の一形態は、
内燃機関から排気通路へ排出される排気の一部をEGRガスとして吸気通路へ流して前記内燃機関へ還流させるEGR装置において、
EGRガスが流れるEGR通路と、
前記EGR通路に設けられ、冷却水が流れる水通路と、前記水通路の中に配置されてEGRガスが流れるガス通路とを備える熱交換器により、EGRガスを冷却するEGRクーラとを有し、
前記ガス通路には、前記熱交換器の幅方向で最も外側の少なくとも一方に配置される第1ガス通路部と、前記第1ガス通路部以外の第2ガス通路部とが形成され、前記第1ガス通路部のEGRガス流れ方向の圧損が前記第2ガス通路部のEGRガス流れ方向の圧損よりも大きくなるように構成されていることを特徴とする。
このEGR装置では、ガス通路において、熱交換器の幅方向で最も外側の少なくとも一方に配置される第1ガス通路部のEGRガス流れ方向の圧損が、第2ガス通路部のEGRガス流れ方向の圧損よりも大きい。第1ガス通路部は圧損が大きいため、第1ガス通路部を流れるEGRガスの流速が遅くなるため、発生した凝縮水がEGRガスに吹き飛ばされずに、第1ガス通路部内を自重により重力方向下側に向かって流れ落ちる。従って、冷間時からEGR通路にEGRガスを流した場合でも、EGRクーラで発生した凝縮水がEGRクーラより下流のEGR通路へ流れ難くすることができる。
上記したEGR装置において、
前記第1ガス通路部内に備わる熱交換用フィンは、EGRガスの流れを滞留させるように配置されていることが好ましい。
このようにフィンの形状を変えるだけの簡単な構成で、第1ガス通路部におけるEGRガス流れの圧損を大きくすることができるとともに、発生した凝縮水が第1ガス通路部内を重力方向下側に向かって流れ易くすることができる。
また、上記したEGR装置において、
前記熱交換用フィンは、一方の端部が前記ガス通路の側壁に接触して配置されていてもよい。
このような構成にすることにより、第1ガス通路部におけるEGRガス流れの圧損を確実に大きくすることができるとともに、発生した凝縮水が第1ガス通路部内を重力方向下側に向かって流れ易くすることができる。
そして、上記したEGR装置において、
前記ガス通路のEGRガス流れ方向が重力方向と交差するように搭載される場合、前記第1ガス通路部は、前記熱交換器の幅方向で最も外側のうち重力方向下側に少なくとも配置されていることが好ましい。
このような構成にすることにより、ガス通路のEGRガス流れ方向が重力方向と交差するように搭載される場合、つまりEGRクーラが斜め又は水平に搭載される場合には、EGRクーラで発生した凝縮水は重力方向下側に溜まる。そのため、発生した凝縮水は、重力方向下側に位置する第1通路部を介して、下流から上流に向かって流れ落ち易くなる。
また、上記したEGR装置において、
前記ガス通路は、上流側と下流側とで分割されており、上流側と下流側との間に空間部が形成されていてもよい。
このような構成にすることにより、空間部でEGRガスが滞留するため、ガス通路の上流側で凝縮水を積極的に発生させることができるので、早期にEGRクーラ上流へ凝縮水を排出することができる。これにより、ガス通路の下流側での凝縮水の発生量を抑制することができる。従って、EGRクーラで発生した凝縮水をEGRクーラより下流のEGR通路へ一層流れ難くすることができる。
そして、上記したEGR装置において、
前記上流側のガス通路の断面積が、前記下流側のガス通路の断面積より大きいことが好ましい。
このような構成にすることにより、上流側で凝縮水を発生させ、その発生した凝縮水を上流側のガス通路内で水滴にすることができる。そのため、凝縮水を早期にEGRクーラ上流へ凝縮水を排出することができる。従って、EGRクーラで発生した凝縮水をEGRクーラより下流のEGR通路へより一層流れ難くすることができる。
本開示によれば、EGRクーラで発生した凝縮水がEGRクーラより下流のEGR通路へ流れ難くすることができるEGR装置を提供することができる。
ガソリンエンジンシステムの全体構成を示す概略図である。 第1実施形態のEGRクーラをその長手方向に沿って切断した斜視図である。 熱交換器の断面構造を示す斜視図である。 フィンの構造を示すためにヒートプレートの一部を拡大した断面図である。 EGRクーラ内における凝縮水の流れを模式的に示す図である。 第2実施形態のEGRクーラをその長手方向に沿って切断した断面図である。 第3実施形態のEGRクーラをその長手方向に沿って切断した断面図である。 フィンの変形形状を示す図である。
本開示に係る実施形態であるEGR装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下の実施形態では、自動車に搭載される水冷式エンジンシステムに適用した場合について説明する。
(第1実施形態)
EGR装置をガソリンエンジンシステムに具体化した第1実施形態について、図1〜図5を参照しながら詳細に説明する。本実施形態では、EGR装置に備わるEGRクーラが斜めに搭載されるEGR装置を例示する。
<エンジンシステムの全体構成>
本実施形態のガソリンエンジンシステム(以下、単に「エンジンシステム」と言う。)は、自動車に搭載されるものであり、図1に示すように、複数の気筒を有するエンジン1を備える。このエンジン1は、4気筒、4サイクルのレシプロエンジンであり、ピストン及びクランクシャフト等の周知の構成を含む。エンジン1には、各気筒へ吸気を導入するための吸気通路2と、エンジン1の各気筒から排気を導出するための排気通路3が設けられる。吸気通路2と排気通路3には、過給機5が設けられる。吸気通路2には、その上流側から順に吸気入口2a、エアクリーナ4、過給機5のコンプレッサ5a、電子スロットル装置6、インタークーラ7及び吸気マニホールド8が設けられる。
電子スロットル装置6は、吸気マニホールド8より上流の吸気通路2に配置され、運転者のアクセル操作に応じて開閉駆動されることで、吸気通路2を流れる吸気量を調節するようになっている。本実施形態で、電子スロットル装置6は、DCモータ方式の電動弁により構成され、開閉駆動されるスロットル弁6aを含む。吸気マニホールド8は、エンジン1の直上流に配置され、吸気が導入されるサージタンク8aと、サージタンク8aに導入された吸気をエンジン1の各気筒へ分配するための複数(4つ)の分岐管8bとを含む。
排気通路3には、その上流側から順に排気マニホールド9、過給機5のタービン5b及び触媒10が設けられる。触媒10は、排気を浄化するためのものであり、例えば、三元触媒により構成することができる。
過給機5は、吸気通路2における吸気を昇圧するために設けられ、吸気通路2に配置されたコンプレッサ5aと、排気通路3に配置されたタービン5bと、コンプレッサ5aとタービン5bを一体回転可能に連結する回転軸5cとを含む。タービン5bが、排気通路3を流れる排気により回転動作し、それに連動してコンプレッサ5aが回転動作することにより、吸気通路2を流れる吸気が昇圧されるようになっている。インタークーラ7は、コンプレッサ5aで昇圧された吸気を冷却するようになっている。
エンジン1には、各気筒に対応して燃料を噴射するための燃料噴射装置(図示略)が設けられる。燃料噴射装置は、燃料供給装置(図示略)から供給される燃料をエンジン1の各気筒へ噴射するように構成される。各気筒では、燃料噴射装置から噴射される燃料と吸気マニホールド8から導入される吸気とにより可燃混合気が形成される。
エンジン1には、各気筒に対応して点火装置(図示略)が設けられる。点火装置は、各気筒で形成される可燃混合気に点火するように構成される。各気筒内の可燃混合気は、点火装置の点火動作により爆発・燃焼し、燃焼後の排気は、各気筒から排気マニホールド9、タービン5b及び触媒10を経て外部へ排出される。このとき、各気筒でピストン(図示略)が上下運動し、クランクシャフト(図示略)が回転することにより、エンジン1に動力が得られる。
<EGR装置の構成>
本実施形態のエンジンシステムは、低圧ループタイプの排気還流装置(EGR装置)21を備える。このEGR装置21は、エンジン1の各気筒から排気通路3へ排出される排気の一部を排気還流ガス(EGRガス)として吸気通路2へ流してエンジン1の各気筒へ還流させるための装置である。EGR装置21は、EGRガスが流れる排気還流通路(EGR通路)22と、EGR通路22におけるEGRガス流量を調節するための排気還流弁(EGR弁)23と、EGR通路22に設けられ、EGR通路22を流れるEGRガスを冷却するためのEGRクーラ24とを備える。
EGR通路22は、入口22aと出口22bを含む。その入口22aは、触媒10より下流の排気通路3に接続され、その出口22bは、コンプレッサ5aより上流の吸気通路2に接続される。EGR通路22の出口22bは、その入口22aよりも垂直方向において高い位置に配置される。EGR弁23は、DCモータ方式の電動弁により構成され、開閉駆動される弁体23aを含む。EGR弁23は、その下流側から上流側へ凝縮水が流下可能に設けられる。EGRクーラ24は、EGR弁23より上流のEGR通路22に配置される。EGRクーラ24は、斜めに搭載される(本実施形態では、例えば水平面に対する搭載角度θが25度である)。
本実施形態において、エアクリーナ4より下流であってEGR通路22の出口22bより上流の吸気通路2には、吸気通路2の流路面積を調節するための吸入弁28が設けられる。本実施形態で、吸入弁28は、DCモータ方式の電動弁より構成され、開閉駆動されるバタフライ弁28aを備える。この吸入弁28は、EGR通路22の出口22bから吸気通路2へEGRガスを導入するときに、その出口22b近傍の吸気を負圧にするためにバタフライ弁28aの開度を絞るようになっている。
<EGRクーラの構成>
ここで、EGRクーラ24について、図2を参照しながら説明する。EGRクーラ24は、ケーシング31と、ケーシング31の中に設けられる熱交換器32と、ケーシング31にEGRガスを導入するための導入口33と、ケーシング31からEGRガスを導出するための導出口34とを含む。車両搭載状態にて斜めに配置されたEGRクーラ24において、導出口34は導入口33よりも重力方向において高い位置に配置される。
ケーシング31は、熱交換器32が設けられる箱形の本体部31aと、本体部31aから導入口33までの間の導入部31bと、本体部31aから導出口34までの間の導出部31cとを含む。導入部31bは、その内部に導入空間35を有する。導出部31cは、その内部に導出空間36を有する。導入部31bは、導入口33近傍の流路面積S1が本体部31a近傍の流路面積S2よりも小さく形成される。導出部31cは、導出口34近傍の流路面積S3が本体部31a近傍の流路面積S4よりも小さく形成される。本実施形態において、導入部31bは、重力方向下方寄りに配置され、上記のような流路面積S1,S2の条件を満たすように、本体部31aから導入口33へ向けて収束する角錐台形状を有する。同様に、導出部31cは、重力方向上方寄りに配置され、上記のような流路面積S3,S4の条件を満たすように、本体部31aから導出口34へ向けて収束する角錐台形状を有する。また、本実施形態において、導入口33及び導出口34は、それぞれ所定の長さを有する管状に形成され、EGR通路22が接続される。
図3に、熱交換器32の断面構造を示す。図2、図3に示すように、熱交換器32は、冷却水が流れる水通路41と、水通路41の中に配置され、EGRガスが流れる扁平形状のヒートプレート42とを含む。すなわち、本体部31a内に複数個(本実施形態では5個)のヒートプレート42が積層状態で収容され、本体部31aとヒートプレート42との間および各ヒートプレート42,42との間に水通路41が形成されている。ヒートプレート42は、1つのガス通路42Aと、複数のガス通路42Bとにより構成される。水通路41は、本体部31aの内部空間により構成され、その内部空間の軸方向両端は隔壁により封鎖される。本体部31aには、水通路41に対する冷却水の取り入れ口38と取り出し口39が形成される。各ガス通路42A,42Bの両端開口部は、それぞれ導入空間35及び導出空間36に連通している。図2において、白抜き矢印A1は、冷却水の流れを示し、紗入り矢印A2はEGRガスの流れを示す。
図4にヒートプレートの断面図を示す。図2〜図4に示すように、ガス通路42Aにはフィン44aが設けられ,ガス通路42Bにはフィン44bが設けられる。フィン44aは、EGRガスの流れを滞留させるように、一方の端部がガス通路42Aの側壁に接触して配置されている。一方、フィン44bは、EGRガスの流れを滞留させないように、ガス通路42Bの側壁に対して隙間を設けて配置されている。ヒートプレート42内のガス通路42A,42Bは、薄板44を断面溝状の凹凸形に折り曲げることで形成されており、その板面上に複数のフィン44a,44bが打ち抜き形成されている。これにより、ガス通路42A,42Bに複数のフィン44a,44bが設けられる。このフィン44a,44bによれば、各ガス通路42A,42Bを流れるEGRガスとガス通路42A,42Bとの接触面積を増やすことができる。これにより、水通路41を流れる冷却水と、ガス通路42A,42Bを流れるEGRガスとの間の熱交換を促進することができる。
ここで、複数のガス通路42A,42Bは、図3に示すように、熱交換器32の幅方向で最も外側(ヒートプレート42の幅方向外側)で重力方向下側に位置する第1ガス通路部46(各ヒートプレート42のガス通路42Aによって構成される)と、第1ガス通路部46以外の第2ガス通路部47(各ヒートプレート42のガス通路42Bによって構成される)とを含む。そして、第1ガス通路部46のEGRガス流れ方向の圧損が、第2ガス通路部47のEGRガス流れ方向の圧損よりも大きくなるように構成される。
図2〜図4に示すように、本実施形態では、第1ガス通路部46を構成するガス通路42Aに設けられるフィン44aは、一方の端部がガス通路42Aの側壁に接触し、EGRガスの流れを滞留させるように配置されている。本実施形態では、フィン44aは、フィン44bと逆向きに配置されている。このように構成することで、第1ガス通路部46(ガス通路42A)のEGRガス流れ方向の圧損が、第2ガス通路部47(ガス通路42B)のEGRガス流れ方向の圧損よりも大きく設定されている。本実施形態では、CAE解析により、ガス通路42Aの平均流速が、ガス通路42Bの平均流速よりも23%程度遅くなっていることを確認した。これにより、ガス通路42A(第1ガス通路部46)のEGRガス流れ方向の圧損が、ガス通路42B(第2ガス通路部47)のEGRガス流れ方向の圧損よりも大きくなっており、第1ガス通路部46を流れるEGRガスの流速が遅く、発生した凝縮水がEGRガスに吹き飛ばされずに、ガス通路42A内を自重により重力方向下側に向かって流れ落ち易くなっている。
このような本実施形態に係るEGR装置21によれば、エンジン1の運転時に、EGR弁23を開弁することにより、エンジン1の各気筒から排気通路3へ排出される排気の一部がEGRガスとしてEGR通路22を介して吸気通路2へ流れ、エンジン1の各気筒へ還流される。これにより、エンジン1からのNOxの排出を抑えたり、エンジン1の燃費を改善したりすることができる。
ここで、近年では、冷間時からエンジンの燃費改善等を図るために、冷間時からEGR装置21を動作させてEGRを開始する要請がある。しかし、冷間時からEGRを開始するために、EGR通路22にEGRガスを流した場合、EGRクーラ24(熱交換器32)に低温の冷却水が流れることから、EGRガス中の水分によってEGRクーラ24で大量の凝縮水が連続発生するおそれがある。
しかしながら、上記したEGR装置21では、ガス通路42A(第1ガス通路部46)のEGRガス流れ方向の圧損が、ガス通路42B(第2ガス通路部47)のEGRガス流れ方向の圧損よりも大きいため、ガス通路42A(第1ガス通路部46)を流れるEGRガスの流速が遅い。また、EGRクーラ24が斜めに搭載されているため、ガス通路42B(第2ガス通路部47)で発生した凝縮水は、図5に破線矢印A3で示すように、導出空間36において自重によりガス通路42A(第1ガス通路部46)側(つまり重力方向下側)へ流れ落ちていく。そして、ガス通路42A(第1ガス通路部46)で発生した凝縮水、及び導出空間36でガス通路42A(第1ガス通路部46)側へ流れ落ちた凝縮水は、ガス通路42A(第1ガス通路部46)におけるEGRガスの平均流速が遅いためEGRガスに吹き飛ばされずに、ガス通路42A内を自重により重力方向下側に向かって流れ落ちていく(図5の破線矢印A3参照)。このため、本実施形態では、EGRクーラ24で発生した凝縮水を、EGRクーラ24より下流のEGR通路22へ流れ難くすることができる。この結果、凝縮水が吸気通路2やエンジン1へ流れ込むことを抑えることができる。
以上、詳細に説明したように本実施形態のEGR装置21によれば、斜めに搭載されたEGRクーラ24に備わる熱交換器32では、幅方向において最も外側で重力方向下側に配置される第1ガス通路部46(ガス通路42A)のEGRガス流れ方向の圧損が、第1ガス通路部46(ガス通路42A)以外の第2ガス通路部47(ガス通路42B)のEGRガス流れ方向の圧損よりも大きい。従って、圧損の小さい第1ガス通路部46(ガス通路42A)では、EGRガスの流れとは逆方向へ凝縮水が流れ易くなるため、熱交換器32で発生した凝縮水が、第1ガス通路部46(ガス通路42A)を介して熱交換器32及び導入部31bを導入口33へ向けて流下し易くなる。このため、EGRクーラ24で発生した凝縮水を、EGRクーラ24より上流のEGR通路22へ流れ易くすることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について、図6を参照しながら説明する。本実施形態では、図6に示すように、EGR装置21に備わるEGRクーラ24が垂直(重力方向)に搭載される場合を例示する。本実施形態のEGR装置は、第1実施形態と基本的な構成は同じであるため、同等の構成要素については同一の符号を付して説明を省略し、相違する点を中心に説明する。
<EGRクーラ(熱交換器)の構成>
本実施形態では、熱交換器32におけるガス通路の構成が第1実施形態と構成が異なる。すなわち、本実施形態では、図6に示すように、第1ガス通路部46(ガス通路42A)が、熱交換器32の幅方向において最も外側の両方に配置されている。なお、図6において紙面前後方向にヒートプレート42が積層されている。そして、本実施形態におけるEGRクーラ24のその他の構成は、第1実施形態と同じである。
このように第2実施形態では、垂直に搭載された(搭載角度θが90度)EGRクーラ24に備わる熱交換器32において、第1ガス通路部46のEGRガス流れ方向の圧損が、第2ガス通路部47のEGRガス流れ方向の圧損よりも大きいため、両側に位置する第1ガス通路部46を流れるEGRガスの流速が遅いため、第2ガス通路部47で発生した凝縮水が、導出空間36において両側の第1ガス通路部46側へ流れていく(図6の破線矢印A3参照)。
そして、第1ガス通路部46で発生した凝縮水、及び導出空間36で第1ガス通路部46側へ流れていった凝縮水は、第1ガス通路部46におけるEGRガスの平均流速が遅いためEGRガスに吹き飛ばされずに、ガス通路42A内を自重により重力方向下側に向かって流れ落ちていく(図6の破線矢印A3参照)。このため、本実施形態のようにEGRクーラ24を垂直搭載する場合でも、EGRクーラ24で発生した凝縮水を、EGRクーラ24より下流のEGR通路22へ流れ難くすることができる。この結果、凝縮水が吸気通路2やエンジン1へ流れ込むことを抑えることができる。
(第3実施形態)
最後に、第3実施形態について、図7を参照しながら説明する。本実施形態では、第2実施形態と同様に、EGR装置21に備わるEGRクーラ24が垂直(重力方向)に搭載される場合を例示するが、熱交換器32におけるガス通路の構成が、第2実施形態とは異なる。そこで、第2実施形態と同等の構成要素については同一の符号を付して説明を省略し、相違する点を中心に説明する。
<EGRクーラ(熱交換器)の構成>
本実施形態では、熱交換器32におけるガス通路の構成が第2実施形態と構成が異なる。すなわち、本実施形態では、ガス通路42A,42Bが、上流側と下流側とで分割されており、上流側と下流側との間に空間部が形成されている。具体的には、図7に示すように、ガス通路42Aは、上流ガス通路42Auと下流ガス通路42Adを含む。また、ガス通路42Bは、上流ガス通路42Buと下流ガス通路42Bdを含む。上流ガス通路42Auと上流ガス通路42Buは1枚の薄板44uで形成され、下流ガス通路42Adと下流ガス通路42Bdは別の1枚の薄板44dで形成されている。そして、上流ガス通路42Au及び上流ガス通路42Buと、下流ガス通路42Ad及び下流ガス通路42Bdとの間に空間部48が形成されている。
また、ガス通路42Aにおいて、上流ガス通路42Auの断面積S5が、下流側ガス通路42Adの断面積S6より大きく形成されている(S5>S6)。同様に、ガス通路42Bにおいて、上流ガス通路42Buの断面積S7が、下流ガス通路42Bdの断面積S8より大きく形成されている(S7>S8)。
このような本実施形態では、EGRクーラ24に備わる熱交換器32において、空間部48でEGRガスを開放するため、上流ガス通路42Au,42Buで凝縮水を積極的に発生させることができる。これにより、下流ガス通路42Ad,42Bdでの凝縮水の発生量を抑制することができる。また、上流ガス通路42Au,42Buの断面積が、下流ガス通路42Ad,42Bdの断面積よりも大きいため、上流ガス通路42Au,42Buで発生した凝縮水を、上流ガス通路42Au,42Bu内で水滴にすることができる。そのため、凝縮水を早期にEGRクーラ上流へ凝縮水を排出することができる。
そして、第1ガス通路部46のEGRガス流れ方向の圧損が、第2ガス通路部47のEGRガス流れ方向の圧損よりも大きい。そのため、両側に位置する第1ガス通路部46においては、上流ガス通路42AuにおけるEGRガスの流速が遅くなっており、凝縮水は上流ガス通路42Au内を自重により重力方向下側に向かって流れ落ちていく(図7の破線矢印A4参照)。また、第2ガス通路部47においては、上流ガス通路42Buで発生した凝縮水の一部はそのまま自重により重力方向下側に向かって流れ落ちていき、凝縮水の残りは、空間部48において両側の上流ガス通路42Au側へ流れていく(図7の破線矢印A4参照)。
なお、下流ガス通路42Ad,42Bdにおいて少しは凝縮水が発生するが、その凝縮水は、第2実施形態と同様にして、下流ガス通路42Ad内を自重により重力方向下側に向かって流れ落ちていく(図7の破線矢印A3参照)。
このため、本実施形態によれば、EGRクーラ24で発生した凝縮水を、EGRクーラ24より下流のEGR通路22へ一層流れ難くすることができる。この結果、凝縮水が吸気通路2やエンジン1へ流れ込むことを一層抑えることができる。
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本開示を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。例えば、上記の実施形態では、フィン44aは平面視(ヒートプレート42を上方から見た状態)で平板状(板状)をなしているが、フィン44aの形状はこれに限定されることはなく、プレス加工により形成可能でEGRガスの流れを滞留させるような形状であればよく、例えば図8に示すように、平面視でV字状とすることもできる。この場合、フィン44aは、ガス通路42Aの側壁に接触させずに隙間を設けて配置する必要がある。また、フィン44bもV字状にすることもできるが、フィン44bの向き(Vの向き)はフィン44aと逆向きに配置する必要がある。
また、上記した第1実施形態では、搭載角度θが25度の場合を例示したが、搭載角度θはこれに限られず、0度(つまり水平搭載)以上90度未満であればよい。なお、EGRクーラの搭載角度θが90度未満の斜め搭載の場合であっても、垂直搭載に近いとき(例えば60度以上)には、第1実施形態ではなく第2実施形態を採用してもよい。
1 エンジン
2 吸気通路
3 排気通路
21 EGR装置
22 EGR通路
23 EGR弁
24 EGRクーラ
32 熱交換器
41 水通路
42 ヒートプレート
42A ガス通路
42Au 上流ガス通路
42Ad 下流ガス通路
42B ガス通路
42Bu 上流ガス通路
42Bd 下流ガス通路
44a フィン
44b フィン
46 第1ガス通路部
47 第2ガス通路部
48 空間部

Claims (6)

  1. 内燃機関から排気通路へ排出される排気の一部をEGRガスとして吸気通路へ流して前記内燃機関へ還流させるEGR装置において、
    EGRガスが流れるEGR通路と、
    前記EGR通路に設けられ、冷却水が流れる水通路と、前記水通路の中に配置されてEGRガスが流れるガス通路とを備える熱交換器により、EGRガスを冷却するEGRクーラとを有し、
    前記ガス通路には、前記熱交換器の幅方向で最も外側の少なくとも一方に配置される第1ガス通路部と、前記第1ガス通路部以外の第2ガス通路部とが形成され、前記第1ガス通路部のEGRガス流れ方向の圧損が前記第2ガス通路部のEGRガス流れ方向の圧損よりも大きくなるように構成されている
    ことを特徴とするEGR装置。
  2. 請求項1に記載するEGR装置において、
    前記第1ガス通路部内に備わる熱交換用フィンは、EGRガスの流れを滞留させるように配置されている
    ことを特徴とするEGR装置。
  3. 請求項2に記載するEGR装置において、
    前記熱交換用フィンは、一方の端部が前記ガス通路の側壁に接触して配置されている
    ことを特徴とするEGR装置。
  4. 請求項1から請求項3に記載するいずれか1つのEGR装置において、
    前記ガス通路のEGRガス流れ方向が重力方向と交差するように搭載される場合、前記第1ガス通路部は、前記熱交換器の幅方向で最も外側のうち重力方向下側に少なくとも配置されている
    ことを特徴とするEGR装置。
  5. 請求項1から請求項4に記載するいずれか1つのEGR装置において、
    前記ガス通路は、上流側と下流側とで分割されており、上流側と下流側との間に空間部が形成されている
    ことを特徴とするEGR装置。
  6. 請求項5に記載するEGR装置において、
    前記上流側のガス通路の断面積が、前記下流側のガス通路の断面積より大きい
    ことを特徴とするEGR装置。
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