JP5287688B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ダミーモジュールを備えた電力変換装置に関する。
従来から、直流電力と交流電力との間で電力変換を行う電力変換装置が知られている(下記特許文献1参照)。電力変換装置90は、図17、図18に示すごとく、スイッチング素子を内蔵した複数の半導体モジュール92と、該半導体モジュール92を冷却する冷却チューブ94とを積層してなる積層体910を備える。また、電力変換装置90は、上記スイッチング素子の動作を制御する制御回路基板95と、電流センサや電圧センサ等のセンサ96を備える。そして、隣り合う2個の冷却チューブ94の間に、半導体モジュール92の他に、スイッチング素子を内蔵しないダミーモジュール93を配置することにより、半導体モジュール92同士の間隔を必要に応じて広げ、半導体モジュール92の冷却効率を高めている。
個々の半導体モジュール92の本体部920からは、上記スイッチング素子に導通したパワー端子921および制御端子922が突出している。図18に示すごとく、パワー端子921には、直流電源の正極及び負極に接続される直流パワー端子921a,921bと、交流負荷に接続される交流パワー端子921cとがある。
また、図17に示すごとく、パワー端子921にはバスバー911が接続されており、制御端子922に制御回路基板95が接続されている。この制御回路基板95によって、上記スイッチング素子のスイッチング動作を制御している。これにより、直流パワー端子921a,921b間に印加された直流電圧を交流に変換し、交流パワー端子921cから交流電圧を出力する。
上述したように、電力変換装置90は、複数個のセンサ96を有する。これらのセンサ96は、積層体910に対して、制御回路基板95の反対側に設けられ、ワイヤ97によって、制御回路基板95に接続されている。制御回路基板95は、センサ96から送信されるセンサ信号を受け付けて、半導体モジュール92の制御に利用する。
特開2005−332863号公報
ところが従来の電力変換装置90は、図18に示すごとく、積層体910を迂回するようにワイヤ97を設けていたため、積層体910の外側にワイヤ97を配置するためのスペース970を確保する必要があり、電力変換装置90のサイズが大型化する原因になっていた。そのため、より小型化できる電力変換装置が求められていた。
本発明は、かかる問題に鑑みてなされたもので、より小型化できる電力変換装置を提供しようとするものである。
第1の発明は、電力変換回路を構成するスイッチング素子を内蔵した本体部を有し、上記スイッチング素子に導通したパワー端子と制御端子とが上記本体部から互いに反対方向へ突出した複数個の半導体モジュールと、
上記スイッチング素子を内蔵しないダミーモジュールと、
上記半導体モジュールを冷却する複数個の冷却チューブと、
からなり、上記冷却チューブは間隔を設けながら積層配置されており、隣り合う2個の上記冷却チューブの間に上記半導体モジュール又は上記ダミーモジュールを配置してなる積層体を備え、
上記スイッチング素子を制御する制御回路基板が上記制御端子に接続されており、
上記積層体に対して上記制御回路基板の反対側か、又は上記ダミーモジュール内に、上記制御回路基板へセンサ信号を送信するセンサが設けられ、該センサと上記制御回路基板とが、上記ダミーモジュール内を通る接続配線によって電気的に接続されていることを特徴とする電力変換装置にある(請求項1)。
また、第2の発明は、電力変換回路を構成するスイッチング素子を内蔵した本体部を有し、上記スイッチング素子に導通したパワー端子と制御端子とが上記本体部から互いに反対方向へ突出した複数個の半導体モジュールと、該半導体モジュールを冷却する複数個の冷却チューブとを積層した積層体を備え、
上記スイッチング素子を制御する制御回路基板が上記制御端子に接続されており、
上記本体部は、上記スイッチング素子を封止する素子封止部と、該素子封止から上記積層体の積層方向と上記パワー端子の突出方向との双方に直交する方向へ伸び上記スイッチング素子を封止していないダミー部とを有し、
上記積層体に対して上記制御回路基板の反対側に、該制御回路基板にセンサ信号を送るセンサが設けられ、該センサと上記制御回路基板とが、上記ダミー部を通る接続配線によって電気的に接続されていることを特徴とする電力変換装置にある(請求項7)。
第1の発明の作用効果について説明する。本発明では、積層体に対して制御回路基板の反対側か、又はダミーモジュール内に上記センサが設けられている。そして、ダミーモジュール内を通る接続配線によって、センサと制御回路基板とが電気的に接続されている。
このようにすると、電力変換装置を小型化することができる。すなわち、本発明によると、センサと制御回路基板とを接続する接続配線がダミーモジュール内を通っているので、積層体の周囲に接続配線を通すためのスペースを確保する必要がなくなる。これにより、電力変換装置を小型化することが可能になる。また、センサと制御回路基板とを最短距離で接続することができるので、接続配線の長さを短くすることができ、製造コストを下げることができるというメリットもある。
次に、第2の発明の作用効果について説明する。本発明では、半導体モジュールの本体部に上記ダミー部を形成し、このダミー部を通る接続配線によって、センサと制御回路基板とを接続した。
このようにすると、ダミーモジュールを設けない場合にも、接続配線を、積層体の内側に通すことが可能になる。そのため、積層体の周囲に接続配線を通すためのスペースを確保する必要がなくなり、電力変換装置を小型化することが可能になる。また、ダミーモジュールを設けなければ、積層体の、積層方向における長さを短くすることができるため、電力変換装置を更に小型化することができる。
以上のごとく、本発明によると、より小型化できる電力変換装置を提供することができる。
実施例1における、接続管を省略して描いた電力変換装置1の側面図であって、図2のB矢視図。 図1のA矢視図。 実施例1における、接続配線を通したダミーモジュールの平面図。 図3のC−C断面図。 実施例1における、電力変換装置1の回路図。 実施例1における、冷却チューブの滑り止めを設けたダミーモジュールの平面図。 図6のD−D断面図。 図6の要部拡大断面図。 実施例2における、接続配線のコネクタを備えたダミーモジュールの平面図。 図9のE−E断面図。 実施例2における、コネクタの位置を変更したダミーモジュールの平面図。 実施例3における、接続配線を通した半導体モジュールの平面図。 実施例4における、ダミーモジュールの平面図。 図13のF−F断面図。 実施例4における、温度センサを露出させたダミーモジュールの平面図。 図15のG−G断面図。 従来例における、接続管を省略して描いた電力変換装置の側面図であって、図18のI矢視図。 図17のH矢視図。
上述した本発明における好ましい実施の形態につき説明する。
第1の発明において、上記接続配線は、少なくとも一部が上記ダミーモジュール内を通るダミー挿通部分と、該ダミーモジュール内を通らないダミー非挿通部分とに分割されており、上記ダミー非挿通部分の先端にコネクタ係合部が形成され、上記ダミーモジュールの表面に上記コネクタ係合部と係合可能なコネクタ被係合部が形成され、上記コネクタ係合部と上記コネクタ被係合部とが係合することにより、上記ダミー挿通部分と上記ダミー非挿通部分とを電気的に接続できるよう構成されていることが好ましい(請求項2)。
このようにすると、電力変換装置を製造しやすくなる。すなわち、上記構成によると、接続配線が上記ダミー非挿通部分とダミー挿通部分とに分割されているため、ダミー非挿通部分を有する部品と、ダミー挿通部分を有する部品とを別々に用意しておくことができる。例えば、ダミー非挿通部分が接続されたセンサと、ダミー挿通部分を有するダミーモジュールとを別部品として用意しておくことができる。そのため、電力変換装置を製造する際に、積層体を形成する作業と、その周囲にセンサを配置する作業を別々に行うことができ、製造作業を行いやすくなる。また、ダミー挿通部分の先端を、はんだ付け等により制御回路基板に接続し、コネクタ係合部をコネクタ被係合部に係合すれば、センサと制御回路基板とを電気的に接続することができる。そのため、接続配線を積層体の周囲に引き回す必要がなくなり、センサと制御回路基板との接続作業を楽に行える。
また、上記接続配線は、上記センサから上記制御回路基板まで分割されておらず、連続した非分割配線であることが好ましい(請求項3)。
このようにすると、接続配線にコネクタが設けられていないため、コネクタに必要なコストを削減することができる。そのため、電力変換装置の製造コストを低くすることができる。
また、上記センサは、上記積層体に対して上記制御回路基板の反対側に設けられ、上記接続配線は、上記センサの配置側から上記制御回路基板の配置側まで上記ダミーモジュールを貫通していることが好ましい(請求項4)。
このようにすると、高電圧が印加される部分の情報を、センサによって得ることができる。例えば、電流センサを交流パワー端子に取り付けて、この交流パワー端子に流れる電流を測定することができる。また、電圧センサを直流パワー端子に取り付けて、直流パワー端子の電位を測定することもできる。
また、上記センサは、上記ダミーモジュール内に設けられていても良い(請求項5)。
このようにすると、ダミーモジュール近辺の情報をセンサによって得ることができる。
また、上記センサは、上記冷却チューブ内を流れる冷媒の温度を検出する温度センサであることが好ましい(請求項6)。
このように、ダミーモジュール内に温度センサを配置すると、冷媒の温度を精確に検出することが可能になる。すなわち、電力変換装置の内部の空気は、半導体モジュール及び制御回路基板等の、電力変換装置を構成する部品から発生する熱によって温度が高くなっているため、冷却チューブから離れた位置に温度センサを配置すると、空気の影響を受けてしまい、冷媒の温度を精確に測定できなくなる場合がある。しかしながら、ダミーモジュール内に温度センサを配置すれば、電力変換装置内の空気の影響を受けにくくなるため、冷媒の温度を精確に測定しやすくなる。
(実施例1)
本発明の実施例にかかる電力変換装置につき、図1〜図8を用いて説明する。
図1、図2に示すごとく、本例の電力変換装置1は、複数個の半導体モジュール2と、該半導体モジュール2を冷却する複数個の冷却チューブ4と、スイッチング素子を内蔵しないダミーモジュール3とからなる積層体10を備える。
半導体モジュール2は、電力変換回路を構成するスイッチング素子を内蔵した本体部20を有し、スイッチング素子に導通したパワー端子21と制御端子22とが本体部20から互いに反対方向へ突出している。
また、冷却チューブ4は間隔を設けながら積層配置されており、隣り合う2個の冷却チューブ4の間に半導体モジュール2又はダミーモジュール3が配置されている。
図1に示すごとく、スイッチング素子を制御する制御回路基板5が制御端子22に接続されている。
そして、積層体10に対して制御回路基板5の反対側に、該制御回路基板5へセンサ信号を送信するセンサ6が設けられ、該センサ6と制御回路基板5とが、ダミーモジュール3内を通る接続配線7によって電気的に接続されている。
以下、詳説する。
図2に示すごとく、パワー端子21には、直流電源の正電極と電気的に接続される正極パワー端子21aと、直流電源の負電極と電気的に接続される負極パワー端子21bと、交流負荷に接続される交流パワー端子21cとがある。交流パワー端子21cには、交流バスバー11が接続されている。また、正極パワー端子21aと負極パワー端子21bにも、図示しない正極バスバーと負極バスバーが各々接続されている。
また、センサ6には、電流センサ6a,6bと、インターロックセンサ6cと、電圧センサ6d〜6fがある。電流センサ6a,6bは、交流バスバー11に流れる電流を測定するセンサである。また、インターロックセンサ6cは、電力変換装置1の収納ケース(図示しない)の蓋が開けられたか否かを検出するセンサである。電力変換装置1が稼動している最中にユーザが蓋を開けた場合は、感電事故を防止するために、半導体モジュール2に流れる電流を遮断するようになっている。また、電圧センサ6d〜6fは、上述した正極バスバーおよび負極バスバーの電位を検出するセンサである。
図1に示すごとく、ダミーモジュール3内を通る接続配線7によって、センサ6と制御回路基板5とが電気的に接続されている。
また、半導体モジュール2の制御端子22と制御回路基板5とは、はんだ12によって接続されている。同様に、接続配線7と制御回路基板5も、はんだ12によって接続されている。
一方、図3、図4に示すごとく、ダミーモジュール3は、金属部分30と樹脂部31とからなる。接続配線7は樹脂によってモールドされており、センサ6の配置側から制御回路基板5の配置側まで、接続配線7が樹脂部31を貫通している。また、本例では、接続配線7は、センサ6から制御回路基板5まで分割されておらず、連続した非分割配線7aである。
次に、電力変換装置1の回路図の説明をする。図5に示すごとく、電力変換装置1はインバータ部15aとコンバータ部15bとを有する。コンバータ部15bにおいて、直流電源14の電圧を昇圧し、この昇圧した電圧をインバータ部15aにおいて交流電圧に変換する。インバータ部15aは、図5に示すごとく、複数個の半導体モジュール2から構成されている。個々の半導体モジュール2は、スイッチング素子23(IGBT素子)およびフリーホイールダイオード24を有する。また、スイッチング素子23の交流パワー端子21cには交流バスバー11が接続されている。この交流バスバー11は、三相交流モータ13に接続されている。
三相交流モータ13に接続された3本の交流バスバー11U,11V,11Wのうち、2本の交流バスバー11U,11Vに電流センサ6aが設けられている。また、ハイサイド側の半導体モジュール2の全ての正極パワー端子21aに正極バスバー17が接続され、ローサイド側の半導体モジュール2の全ての負極パワー端子21bに負極バスバー18が接続されている。上述した電圧センサ6d,6e(図2参照)は、正極バスバー17と負極バスバー18との間の電位差を測定する。また、電圧センサ6e,6fは、コンバータ部15bに設けられた正極バスバー16と負極バスバー18との間の電位差を測定する。
本例の作用効果について説明する。
本例では、図1に示すごとく、積層体10に対して制御回路基板5の反対側にセンサ6が設けられている。そして、ダミーモジュール3内を通る接続配線7によって、センサ6と制御回路基板5とが電気的に接続されている。
このようにすると、電力変換装置1を小型化することができる。すなわち、本例によると、センサ6と制御回路基板5とを接続する接続配線7がダミーモジュール3内を通っているので、積層体10の周囲に接続配線7を通すためのスペースを確保する必要がなくなる。これにより、電力変換装置1を小型化することが可能になる。また、センサ6と制御回路基板5とを最短距離で接続することができるので、接続配線7の長さを短くすることができ、製造コストを下げることができるというメリットもある。
また、図1、図3に示すごとく、本例では、接続配線7は、センサ6から制御回路基板5まで分割されておらず、連続した非分割配線7aである。
このようにすると、接続配線7にコネクタが設けられていないため、コネクタに必要なコストを削減することができる。そのため、電力変換装置1の製造コストを低くすることができる。
また、図1に示すごとく、積層体10に対して制御回路基板5の反対側にセンサ6が設けられている。そのため、高電圧が印加される部分の情報を、センサ6によって得ることができる。例えば、電流センサ6a,6bによって、交流バスバー11に流れる電流を測定することができる。また、電圧センサ6d〜6fによって、正極バスバー17や負極バスバー18等の電位を測定することもできる。
また、図1に示すごとく、半導体モジュール2の制御端子22と、接続配線7とは、はんだ12によって制御回路基板5に接続されている。
このようにすると、制御端子22を制御回路基板5に接続する工程と、接続配線7を制御回路基板5に接続する工程とを別々に行う必要がなくなる。すなわち、はんだ付け工程を連続して行うことにより、制御端子22と接続配線7とを、それぞれ制御回路基板5に接続することができる。これにより、接続作業を楽に行うことが可能となる。
また、図1に示すごとく、ダミーモジュール3を設けることにより、発熱する半導体モジュール2同士の間隔を広げることができるとともに、冷却チューブ4をより多く配置することが可能になる。本例では、特に発熱量が大きい半導体モジュール2aに接触する冷却チューブ4a,4bは冷媒の温度が上昇しやすいため、この冷却チューブ4a,4bには他の半導体モジュール2を接触させず、ダミーモジュール3を接触させている。これにより、冷却チューブ4による半導体モジュール2の冷却効率を高めることができる。
以上のごとく、本発明によると、より小型化できる電力変換装置1を提供することができる。
なお、本例では、図6〜図7に示すダミーモジュール3を使用してもよい。このダミーモジュール3の樹脂部分31は、金属部分30の周囲を取り囲む周辺部31a,31b,31cと、接続配線7が通る挿通部31dとを有する。また、周辺部31aと31bの間、および周辺部31aと31cの間を斜めに繋ぐように、斜め部分32が形成されている。この斜め部分32により、周辺部31a〜31cを互いに強固に結合できる。
電力変換装置1を稼動すると半導体モジュール2の熱によってダミーモジュール3の温度が上昇し、稼動を停止すると温度が下降するため、ダミーモジュール3は熱膨張と熱収縮を繰り返すことになる。しかし、図6、図7に示すダミーモジュール3は、上記斜め部分32によって周辺部31a〜31cが互いに強固に結合されているため、熱膨張と熱収縮を繰り返しても、金属部分30と樹脂部分31とが剥離する等の不具合を効果的に防ぐことができる。
また、図8に示すごとく、ダミーモジュール3の表面には、冷却チューブ4と係合する段差部33が形成されている。この段差部33によって、冷却チューブ4がダミーモジュール3に対して位置ずれする不具合を防止できる。
(実施例2)
本例は、接続配線7の構成を変更した例である。図9、図10に示すごとく、本例の接続配線7は、少なくとも一部がダミーモジュール3内を通るダミー挿通部分70と、ダミーモジュール3内を通らないダミー非挿通部分71とに分割されている。また、ダミー非挿通部分71の先端にコネクタ係合部8aが形成され、ダミーモジュール3の表面に上記コネクタ係合部8aと係合可能なコネクタ被係合部8bが形成されている。そして、コネクタ係合部8aとコネクタ被係合部8bとが係合することにより、ダミー挿通部分70とダミー非挿通部分71とを電気的に接続できるよう構成されている。
図9に示すごとく、ダミー非挿通部分71は、センサ6に接続されている。また、ダミー挿通部分70の端部は、はんだ12によって、制御回路基板5に接続されている。
また、本例は図11のようにすることもできる。この電力変換装置1では、接続配線7はダミー挿通部分70とダミー非挿通部分71とに分割されており、ダミー挿通部分70にセンサ6が接続されている。また、ダミー非挿通部分71の先端にコネクタ係合部8aが形成され、ダミーモジュール3にコネクタ被係合部8bが形成されている。
その他、実施例1と同様の構成を有する。
本例の作用効果について説明する。
本例によると、電力変換装置1を容易に製造することができる。すなわち、本例では、接続配線7がダミー非挿通部分71とダミー挿通部分70とに分割されているため、ダミー非挿通部分71を有する部品と、ダミー挿通部分70を有する部品とを別々に用意しておくことができる。例えば図9、図10に示すごとく、ダミー非挿通部分71が接続されたセンサ6と、ダミー挿通部分70を有するダミーモジュール3とを別部品として用意しておくことができる。そのため、電力変換装置1を製造する際に、積層体10を形成する作業と、その周囲にセンサ6を配置する作業を別々に行うことができ、製造作業を行いやすくなる。また、ダミー挿通部分70の先端を、はんだ12により制御回路基板5に接続し、コネクタ係合部8aをコネクタ被係合部8bに係合すれば、センサ6と制御回路基板5とを電気的に接続することができる。そのため、接続配線7を積層体10の周囲に引き回す必要がなくなり、センサ6と制御回路基板5の接続作業を楽に行える。
また、図11に示すごとく、コネクタ被係合部8bを有するダミーモジュール3と、センサ6とを、ダミー挿通部分70によって連結された一つの部品として用意しておき、コネクタ係合部8aを有するダミー非挿通部分71を別の部品として用意しておくこともできる。この場合も、コネクタ係合部8aをコネクタ被係合部8bに係合すればセンサ6と制御回路基板5とを接続できるので、接続作業を楽に行うことができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例3)
本例は、半導体モジュール2の構成を変更した例である。図12に示すごとく、本例の電力変換装置1は、電力変換回路を構成するスイッチング素子を内蔵した本体部20を有し、該スイッチング素子に導通したパワー端子21と制御端子22とが本体部20から互いに反対方向へ突出した複数個の半導体モジュール2と、半導体モジュール2を冷却する複数個の冷却チューブ4(図1参照)とを積層した積層体10を備える。
また、スイッチング素子を制御する制御回路基板5が制御端子22に接続されている。
本体部20は、スイッチング素子を封止する素子封止部20aと、素子封止から積層体10の積層方向とパワー端子21の突出方向との双方に直交する方向へ伸びスイッチング素子を封止していないダミー部20bとを有する。
また、積層体10に対して制御回路基板5の反対側に、制御回路基板5にセンサ6信号を送るセンサ6が設けられ、センサ6と制御回路基板5とが、ダミー部20bを通る接続配線7によって電気的に接続されている。
その他、実施例1と同様の構成を備える。
本例の作用効果について説明する。
本例では、半導体モジュール2の本体部20にダミー部20bを形成し、このダミー部20bを通る接続配線7によって、センサ6と制御回路基板5とを接続した。
このようにすると、ダミーモジュール3を設けない場合にも、接続配線7を、積層体10の内側に通すことが可能になる。そのため、積層体10の周囲に接続配線7を通すためのスペースを確保する必要がなくなり、電力変換装置1を小型化することが可能になる。また、ダミーモジュール3を設けなければ、積層体10の、積層方向における長さを短くすることができるため、電力変換装置1を更に小型化することができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例4)
本例は、センサ6の配置位置を変更した例である。図13、図14に示すごとく、本例のセンサ6は、ダミーモジュール3内に設けられている。このセンサ6は、冷却チューブ4内を流れる冷媒の温度を検出する温度センサ6gである。温度センサ6gは、一対の金属部分30の間における樹脂部分31内に、接続配線7とともにモールドされている。
本例は、図15、図16のようにすることもできる。この電力変換装置1では、ダミーモジュール3に凹部301を形成し、この凹部301内に温度センサ6gを配置するとともに、該温度センサ6gの一方の面60を、樹脂部分31から露出させた。そして、ダミーモジュール3を挟む冷却チューブ4に温度センサ6gの面60が直接、接触するよう構成した。
その他、実施例1と同様の構成を備える。
本例の作用効果について説明する。本例では、ダミーモジュール3内にセンサ6を設けたため、ダミーモジュール3周辺の情報を、センサ6によって得ることができる。
また、本例では、ダミーモジュール3内に配置したセンサ6は、温度センサ6gである。この場合には、冷却チューブ4内を流れる冷媒の温度を精確に検出することが可能になる。すなわち、電力変換装置1は、上述したように積層体10等を収納ケースに収納しているため、半導体モジュール2から発生する熱によって内部の空気の温度が高くなっている。そのため、冷却チューブ4から離れた位置に温度センサ6gを配置すると、温度が高い空気の影響を受けてしまい、冷媒の温度を精確に測定できなくなる場合がある。しかしながら、ダミーモジュール3内に温度センサ6gを配置すれば、電力変換装置1内の空気の影響を受けにくくなるため、冷媒の温度を精確に測定しやすくなる。
また、図15に示すごとく、温度センサ6gを冷却チューブ4に直接、接触させてもよい。このようにすると、冷却チューブ内を流れる冷媒の温度を一層、精確に測定することが可能になる。
その他、実施例1と同様の作用効果を備える。
なお、本発明では、上記実施例2と実施例3とを組み合わせることができる。すなわち、半導体モジュール2の本体部20にダミー部20bを設け、このダミー部20bに接続配線7を通すとともに、該接続配線7をダミー挿通部分70とダミー非挿通部分71とに分けることができる。そして、ダミー挿通部分70にコネクタ被係合部8bを設け、ダミー非挿通部分71にコネクタ係合部分8aを設け、これらコネクタ係合部8aとコネクタ被係合部8bとを係合することにより、ダミー挿通部分70とダミー非挿通部分71とを接続できるよう構成することができる。
また、本発明では、上記実施例3と実施例4とを組み合わせることができる。すなわち、半導体モジュール2の本体部20にダミー部20bを設け、このダミー部20b内に、温度センサ6gを設けることができる。また、ダミー部20bから温度センサ6gを露出させ、この温度センサ6gを冷却チューブ4に接触するよう構成することができる。
また、本発明では、実施例1〜実施例4に示した電流センサ6a,6b、インターロックセンサ6c、電圧センサ6e〜6f、温度センサ6g以外にも、例えば、電力変換装置を構成する部品用温度センサ等の、電力変換装置1に関する各種情報を検出できるセンサを適用することが可能である。
1 電力変換装置
10 積層体
2 半導体モジュール
20 本体部
22 制御端子
3 ダミーモジュール
4 冷却チューブ
5 制御回路基板
6 センサ
7 接続配線

Claims (7)

  1. 電力変換回路を構成するスイッチング素子を内蔵した本体部を有し、上記スイッチング素子に導通したパワー端子と制御端子とが上記本体部から互いに反対方向へ突出した複数個の半導体モジュールと、
    上記スイッチング素子を内蔵しないダミーモジュールと、
    上記半導体モジュールを冷却する複数個の冷却チューブと、
    からなり、上記冷却チューブは間隔を設けながら積層配置されており、隣り合う2個の上記冷却チューブの間に上記半導体モジュール又は上記ダミーモジュールを配置してなる積層体を備え、
    上記スイッチング素子を制御する制御回路基板が上記制御端子に接続されており、
    上記積層体に対して上記制御回路基板の反対側か、又は上記ダミーモジュール内に、上記制御回路基板へセンサ信号を送信するセンサが設けられ、該センサと上記制御回路基板とが、上記ダミーモジュール内を通る接続配線によって電気的に接続されていることを特徴とする電力変換装置。
  2. 請求項1において、上記接続配線は、少なくとも一部が上記ダミーモジュール内を通るダミー挿通部分と、該ダミーモジュール内を通らないダミー非挿通部分とに分割されており、上記ダミー非挿通部分の先端にコネクタ係合部が形成され、上記ダミーモジュールの表面に上記コネクタ係合部と係合可能なコネクタ被係合部が形成され、上記コネクタ係合部と上記コネクタ被係合部とが係合することにより、上記ダミー挿通部分と上記ダミー非挿通部分とを電気的に接続できるよう構成されていることを特徴とする電力変換装置。
  3. 請求項1において、上記接続配線は、上記センサから上記制御回路基板まで分割されておらず、連続した非分割配線であることを特徴とする電力変換装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項において、上記センサは、上記積層体に対して上記制御回路基板の反対側に設けられ、上記接続配線は、上記センサの配置側から上記制御回路基板の配置側まで上記ダミーモジュールを貫通していることを特徴とする電力変換装置。
  5. 請求項1〜請求項3のいずれか1項において、上記センサは、上記ダミーモジュール内に設けられていることを特徴とする電力変換装置。
  6. 請求項5において、上記センサは、上記冷却チューブ内を流れる冷媒の温度を検出する温度センサであることを特徴とする電力変換装置。
  7. 電力変換回路を構成するスイッチング素子を内蔵した本体部を有し、上記スイッチング素子に導通したパワー端子と制御端子とが上記本体部から互いに反対方向へ突出した複数個の半導体モジュールと、該半導体モジュールを冷却する複数個の冷却チューブとを積層した積層体を備え、
    上記スイッチング素子を制御する制御回路基板が上記制御端子に接続されており、
    上記本体部は、上記スイッチング素子を封止する素子封止部と、該素子封止から上記積層体の積層方向と上記パワー端子の突出方向との双方に直交する方向へ伸び上記スイッチング素子を封止していないダミー部とを有し、
    上記積層体に対して上記制御回路基板の反対側に、該制御回路基板にセンサ信号を送るセンサが設けられ、該センサと上記制御回路基板とが、上記ダミー部を通る接続配線によって電気的に接続されていることを特徴とする電力変換装置。
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