JP5556599B2 - 電力変換装置 - Google Patents
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上記信号端子に接続され、上記半導体素子の動作を制御する制御回路基板と、
上記パワー端子から出力される被制御電流の量を測定する電流センサとを備え、
該電流センサは、上記制御回路基板との間で信号を送受信するためのセンサ用信号端子を有し、該センサ用信号端子が上記制御回路基板に直接、接続しており、
上記パワー端子には、直流電源の正極または負極につながる入力端子と、上記被制御電流を出力する出力端子とがあり、上記入力端子及び上記出力端子は、上記本体部から、上記信号端子の突出方向とは反対方向へ突出しており、
上記出力端子にはバスバーが接続し、該バスバーは、上記出力端子から上記信号端子の突出方向に延びて、上記積層体の積層方向と上記突出方向との双方に直交する幅方向において上記積層体に隣り合う位置を通過し、
上記バスバーに上記電流センサが取り付けられ、該電流センサの一部が、上記幅方向において上記バスバーと上記信号端子との間に介在していることを特徴とする電力変換装置にある(請求項1)。
このようにすると、ワイヤーやコネクタ等を用いなくても、電流センサと制御回路基板とを接続できる。そのため、部品点数を少なくすることができ、電力変換装置の製造コストを低くすることが可能になる。また、上記電力変換装置はワイヤーを設けていないので、電力変換装置を製造するにあたり、例えば半導体モジュールや制御回路基板を組み付けた後、これらをケースに入れて蓋をする際に、ケースと蓋との間でワイヤーを挟むといった不具合が生じない。そのため、電力変換装置を製造する際に、ワイヤーを挟まないよう作業者が特に注意する必要がなくなり、作業効率の低下を防止することができる。
本発明において、上記パワー端子には、直流電源の正極または負極につながる入力端子と、上記被制御電流を出力するための出力端子とがあり、上記入力端子及び上記出力端子は、上記信号端子の突出方向とは反対方向へ突出しており、上記出力端子には、上記本体部における上記信号端子が突出する側の上記端面よりも上記信号端子の突出方向へ伸びるバスバーが接続されており、該バスバーに上記電流センサが取り付けられている。
このようにすると、パワー端子と信号端子とが本体部から互いに反対方向へ突出しているため、信号端子に取り付けた制御回路基板と、パワー端子との間に本体部を介在させることができる。パワー端子には比較的大きな被制御電流が流れるため、この被制御電流が原因となって大きなノイズが発生しやすいが、上記構造にすると、パワー端子から発生したノイズを本体部で遮蔽できるため、該ノイズの影響を制御回路基板が受けにくくなる。そのため、制御回路基板が誤動作しにくくなる。
また、本発明では、上記入力端子と上記出力端子とが同一方向に突出しているため、これら入力端子および出力端子にバスバーを接続する際には、同一方向から接続作業を行うことができる。そのため、接続作業が容易になる。
また、上記出力端子には、本体部における信号端子が突出する側の端面よりも信号端子の突出方向へ伸びるバスバーが接続されている。このようにすると、制御回路基板の近傍をバスバーが通過するようにすることが可能となる。そのため、バスバーのうち、制御回路基板の近傍に位置する部分に電流センサを取り付けることができる。そのため、電流センサを制御回路基板に直接、接続しやすくなる。
このようにすると、出力端子と信号端子とが同一方向に突出しているため、信号端子に取り付けた制御回路基板と、出力端子とを近づけることができる。また、電流センサは、出力端子または上記バスバーに取り付けられている。そのため、電流センサを制御回路基板に近づけることができ、該電流センサを制御回路基板に直接、接続しやすくなる。
このようにすると、信号端子の突出方向から見た場合に、電流センサの少なくとも一部が本体部と重なるため、信号端子の突出方向と、積層体の積層方向との双方に直交する方向における、電力変換装置の寸法を短くすることができる。そのため、電力変換装置を小型化しやすくなる。
このようにすると、信号端子の突出方向における、電力変換装置の寸法を短くすることができる。そのため、電力変換装置を小型化しやすくなる。
本発明の実施例にかかる電力変換装置につき、図1〜図3を用いて説明する。
本例の電力変換装置1は、図3に示すごとく、複数の半導体モジュール2と複数の冷却チューブ3とを積層した積層体4を備える。半導体モジュール2は、図1に示すごとく、電力変換回路を構成する半導体素子を内蔵した本体部21を備え、該半導体素子に導通した信号端子22およびパワー端子23が本体部21の端面10から突出している。また、図3に示すごとく、冷却チューブ3は、半導体モジュール2を冷却している。半導体モジュール2と冷却チューブ3とは、本体部21の主面11の法線方向Xへ積層されている。
電流センサ6は、制御回路基板5との間で信号を送受信するためのセンサ用信号端子60を有する。そして、センサ用信号端子60が制御回路基板5に直接、接続している。
以下、詳説する。
このようにすると、ワイヤーやコネクタ等を用いなくても、電流センサ6と制御回路基板5とを接続できる。そのため、部品点数を少なくすることができ、電力変換装置1の製造コストを低くすることが可能になる。また、電力変換装置1はワイヤー(図6参照)を設けていないので、電力変換装置1を製造するにあたり、例えば半導体モジュール2や制御回路基板5を組み付けた後、これらをケースに入れて蓋をする際に、ケースと蓋との間でワイヤーを挟むといった不具合が生じない。そのため、電力変換装置1を製造する際に、ワイヤーを挟まないよう作業者が特に注意する必要がなくなり、作業効率の低下を防止することができる。
このようにすると、パワー端子23と信号端子22とが本体部21から互いに反対方向へ突出しているため、信号端子22に取り付けた制御回路基板5と、パワー端子23との間に本体部21を介在させることができる。パワー端子23には比較的大きな被制御電流が流れるため、この被制御電流が原因となって大きなノイズが発生しやすいが、上記構造にすると、パワー端子23から発生したノイズを本体部21で遮蔽できるため、該ノイズの影響を制御回路基板5が受けにくくなる。そのため、制御回路基板5が誤動作しにくくなる。
このようにすると、積層方向(X方向)とZ方向との双方に直交する方向(Y方向)における、電力変換装置1の寸法を短くすることができる。そのため、電力変換装置1を小型化しやすくなる。
本例は、半導体モジュール2の形状を変更した例である。図4に示すごとく、パワー端子23には、実施例1と同様に、入力端子23a,23bと、出力端子23cとがある。本例では、信号端子22と出力端子23cとは本体部21から同一方向へ突出している。また、出力端子23cにはバスバー7cが接続されている。そして電流センサ6は、バスバー7cに取り付けられている。入力端子23a,23bは、信号端子22とは反対側に突出している。
バスバー7cは、出力端子23cからY方向へ伸びる第1部分71と、該第1部分71からZ方向へ伸びる第2部分72とがある。Z方向から見た場合に、第1部分71の一部と制御回路基板5とは重なっている。そして、この重なった部分に、電流センサ6が取り付けられている。
その他、実施例1と同様の構成を備える。
本例では、出力端子23cと信号端子22とが同一方向に突出しているため、信号端子22に取り付けた制御回路基板5と、出力端子23cとを近づけることができる。また、電流センサ6は、出力端子23cまたはバスバー7cに取り付けられている。そのため、電流センサ6を制御回路基板5に近づけることができ、該電流センサ6を制御回路基板5に直接、接続しやすくなる。
その他、実施例1と同様の作用効果を備える。
本例は、半導体モジュール2に対する電流センサ6の位置を変更した例である。本例では図5に示すごとく、積層体4の積層方向(X方向)と、信号端子22の突出方向(Z方向)との双方に垂直な方向(Y方向)から見た場合に、電流センサ6の少なくとも一部が、半導体モジュール2の本体部21と重なるように、電流センサ6が取り付けられている。
その他、実施例1と同様の構成を備える。
その他、実施例1と同様の作用効果を備える。
2 半導体モジュール
21 本体部
22 信号端子
23 パワー端子
23a 入力端子(正極端子)
23b 入力端子(負極端子)
23c 出力端子
3 冷却チューブ
4 積層体
5 制御回路基板
6 電流センサ
60 センサ用信号端子
7 バスバー
Claims (3)
- 電力変換回路を構成する半導体素子を内蔵した本体部を備え、上記半導体素子に導通した信号端子およびパワー端子が上記本体部の端面から突出した複数の半導体モジュールと、該半導体モジュールを冷却する複数の冷却チューブとを、上記本体部の主面の法線方向へ積層した積層体と、
上記信号端子に接続され、上記半導体素子の動作を制御する制御回路基板と、
上記パワー端子から出力される被制御電流の量を測定する電流センサとを備え、
該電流センサは、上記制御回路基板との間で信号を送受信するためのセンサ用信号端子を有し、該センサ用信号端子が上記制御回路基板に直接、接続しており、
上記パワー端子には、直流電源の正極または負極につながる入力端子と、上記被制御電流を出力する出力端子とがあり、上記入力端子及び上記出力端子は、上記本体部から、上記信号端子の突出方向とは反対方向へ突出しており、
上記出力端子にはバスバーが接続し、該バスバーは、上記出力端子から上記信号端子の突出方向に延びて、上記積層体の積層方向と上記突出方向との双方に直交する幅方向において上記積層体に隣り合う位置を通過し、
上記バスバーに上記電流センサが取り付けられ、該電流センサの一部が、上記幅方向において上記バスバーと上記信号端子との間に介在していることを特徴とする電力変換装置。 - 請求項1において、上記信号端子の突出方向から見た場合に、上記電流センサの少なくとも一部が、上記半導体モジュールの上記本体部と重なるように、上記電流センサが取り付けられていることを特徴とする電力変換装置。
- 請求項1において、上記積層体の積層方向と、上記信号端子の突出方向との双方に垂直な方向から見た場合に、上記電流センサの少なくとも一部が、上記半導体モジュールの上記本体部と重なるように、上記電流センサが取り付けられていることを特徴とする電力変換装置。
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