JP5285984B2 - 化粧料 - Google Patents
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さらに詳しくは、経時での特異臭の発生を抑制するために、米微粉末を低級アルコールにて洗浄し、疎水化処理することで、特異臭の発生が抑えられ、水に対して形状変化せず、安定で感触に優れた疎水化処理米微粉末を得、それを配合することで、特異臭の発生を抑制し、化粧くずれ、色ぐすみしにくく、水使用が可能であり、感触に優れ、透明感のある化粧膜が形成でき、かつ米の自然なイメージに優れた特徴を有する化粧料に関する。
本発明の化粧料は、低級アルコールを用いて洗浄された米微粉末を用いる。本発明で用いる低級アルコールとしては、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、メチルアルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコールが挙げられるが、特にイソプロピルアルコールが特異臭の防止に効果がある。低級アルコールを用いて米微粉末を洗浄する方法としては、例えば低級アルコールと米微粉末を良く混合した後、低級アルコールと米微粉末を濾過などにより固液分離することを繰り返す方法が挙げられる。米の微粉末の作製方法としては、ジェットミルを用いる方法、ハンマーミルなどの衝撃式粉砕機を用いる方法、凍結粉砕機を用いる方法、ビーズミル、サンドミル、ペイントシェーカーなどの湿式媒体型粉砕機を用いる方法などの1種以上を組み合わせて行うことができる。例えば元の精米した米粒をジェットミルや衝撃式粉砕機にて粉砕した後、湿式媒体型粉砕機中で低級アルコールと共に粉砕を行い、固液分離し、固形分を疎水化処理する方法が挙げられる。洗浄時、粉砕時には水は用いないことが好ましい。水を用いると乾燥時に微粉末同士が結合してしまい、強い凝集体を形成してしまうこと、水を使用することにより、菌汚染についてより慎重な注意が必要になるためである。
疎水化処理米微粉末の製造
新潟製粉製米粉「きらゆき」(ケーキ用)(米粉100%品)100質量部とイソプロピルアルコール300質量部を湿式媒体型粉砕機の一種であるペイントシェーカーを用いて粉砕した。この懸濁液を濾過して得られた固形分に、再度イソプロピルアルコール150質量部を加えて粉砕し、濾過を行った。固形分に再度イソプロピルアルコール90質量部とオクチルトリエトキシシラン6質量部とテトラエトキシシラン6質量部を加え、粉砕を行った後、イソプロピルアルコールを減圧下に除去した。次いで、得られた粉末をステンレスバットに移し、送風型乾燥機にて110℃にて6時間乾燥し、疎水化処理米微粉末を得た。本品の平均一次粒子径は3μmであった。
疎水化処理米微粉末の製造
新潟製粉製米粉「きらゆき」(ケーキ用)100質量部とエチルアルコール300質量部を湿式媒体型粉砕機の一種であるペイントシェーカーを用いて粉砕した。この懸濁液を濾過して得られた固形分に、再度エチルアルコール150質量部を加えて粉砕し、濾過を行った。固形分に再度エチルアルコール90質量部とテトラエトキシシラン6質量部を加えて粉砕を行った後、さらにオクチルトリエトキシシラン6質量部を加え、粉砕を行った。エチルアルコールを減圧下に除去し、得られた粉末をステンレスバットに移し、送風型乾燥機にて110℃にて6時間乾燥し、疎水化処理米微粉末を得た。本品の平均一次粒子径は4μmであった。
新潟製粉製米粉「きらゆき」(ケーキ用)100質量部とアセトン300質量部を湿式媒体型粉砕機の一種であるペイントシェーカーを用いて粉砕した。この懸濁液を濾過して得られた固形分に、再度アセトン150質量部を加えて粉砕し、濾過を行った後、固形分に含まれるアセトンを減圧下に乾燥させた。ついで固形分にイソプロピルアルコール90質量部とオクチルトリエトキシシラン6質量部とテトラエトキシシラン6質量部を加え、粉砕を行った後、イソプロピルアルコールを減圧下に除去した。次いで、得られた粉末をステンレスバットに移し、送風型乾燥機にて110℃にて6時間乾燥し、疎水化処理米微粉末を得た。
製造比較例1のアセトンの代わりに、n−ヘキサンを用いた以外は製造比較例1と同様にして製品を得た。
さらに、撥水化剤を処理する前の試料を作製し、それぞれ110℃6時間加熱処理した後に上記と同じように水と混合して臭いの確認を行ったところ、製造実施例1、2に準拠した試料では僅かな特異臭を示し、製造比較例1及び2に準拠した試料では強い特異臭を示した。このことから、低級アルコールによる洗浄は特異臭の発生抑制に効果的に効いていることが判った。さらに、疎水化処理によりさらに特異臭の発生が抑制されていることが判った。製造実施例1と2を比較すると、製造実施例1に準拠した試料の方が製造実施例2に準拠した試料と比べて特異臭が少なかったことから、イソプロピルアルコールによる洗浄が最も効果的であることが判った。また、製造実施例1、2の上記水分散液を室温で1ケ月保管したが、粒子の形状は変化していなかった。
新潟製粉製米粉「きらゆき」(ケーキ用)100質量部とエチルアルコール150質量部、精製水150質量部とからなる懸濁液を湿式媒体型粉砕機の一種であるペイントシェーカーを用いて粉砕した。この懸濁液を濾過して得られた固形分に、再度エチルアルコール75質量部と精製水75質量部の混合溶液を加えて粉砕し、濾過を行った。固形分にエチルアルコール90質量部とオクチルトリエトキシシラン6質量部とテトラエトキシシラン6質量部を加え、粉砕を行った後、エチルアルコールを減圧下に除去した。次いで、得られた粉末をステンレスバットに移し、送風型乾燥機にて110℃にて6時間乾燥し、疎水化処理米微粉末を得た。
疎水化処理米微粉末の製造
新潟製粉製米粉「きらゆき」(ケーキ用)100質量部とエチルアルコール300質量部を湿式媒体型粉砕機の一種であるサンドミルを用いて粉砕した。この懸濁液を濾過して得られた固形分に、再度エチルアルコール150質量部を加えて粉砕し、濾過を行った。固形分に再度エチルアルコール90質量部とメチルハイドロジェンポリシロキサン3質量部を加え、粉砕を行なった後、エチルアルコールを減圧下に除去した。次いで、得られた粉末をステンレスバットに移し、送風型乾燥機にて120℃にて6時間乾燥し、疎水化処理米微粉末を得た。本品の平均一次粒子径は0.8μmであった。
パウダーファンデーションの製造
表1に示す処方および製造方法によりファンデーションを製造した。尚、疎水化処理米微粉末は製造実施例1で作製したものを用いた。また、本実施例で用いたオクチルシリル化処理顔料は、各顔料をオクチルトリエトキシシランにて3質量%処理したものを使用した。表中の単位は質量%である。
顔料成分を粗混合した後、ミキサーを用いて均一に混合した。次に、均一に加熱溶解させた油性成分を除々に滴下し、均一になるように混合した。次いで、メッシュを通した後、金皿を用いて金型に打型して製品を得た。
パウダーファンデーションの製造
実施例1で用いた製造実施例の疎水化処理米微粉末の代わりに、オクチルシリル化セリサイトを用いた他は全て実施例1と同様にして製品を得た。
パウダーファンデーションの製造
実施例1で用いた製造実施例の疎水化処理米微粉末の代わりに、新潟製粉製米粉「きらゆき」(ケーキ用)をそのまま用いた他は全て実施例1と同様にして製品を得た。
表2に示す処方および製造方法によりアイシャドウを製造した。尚、疎水化処理米微粉末は製造実施例3に記載したものを用いた。また、表中の単位は質量%である。
アイシャドウの製造
実施例2で用いた疎水化処理米微粉末の代わりに、ジェットミル粉砕された発芽玄米の米粉を用いた他は全て実施例2と同様にして製品を得た。
リクイドファンデーションの製造
表3に示す処方および製造方法によりリクイドファンデーションを製造した。尚、疎水化処理米微粉末としては製造実施例1に記載したものを用いた。シリコーン処理顔料としてはメチルハイドロジェンポリシロキサン2質量%処理顔料を使用した。また、表中の単位は質量%である。
実施例3の疎水化処理米微粉末の代わりに、製造比較例1で作製した疎水化処理米微粉末を用いた他は全て実施例3と同様にして製品を得た。
実施例1〜3の化粧料を化粧料容器に入れ、40℃の恒温槽に保管し、加速試験を実施した。その結果、1〜4ケ月の範囲では特異臭は強まっていなかった。また、外観上打型面の割れ、増粘などの現象は発生しなかった。このことから、疎水化処理米微粉末は製品中でも安定性を確保していると言える。
Claims (4)
- 炭素数1〜4のアルコールを用いて洗浄された米微粉末を、固液分離して炭素数1〜4のアルコールを分離し、その後、疎水化表面処理を行って得た疎水化処理米微粉末を配合することを特徴とする化粧料。
- 疎水化処理が、テトラエトキシシラン及びオクチルトリエトキシシランの混合物を用いて行われていることを特徴とする請求項1に記載の化粧料。
- 疎水化処理米微粉末が、洗浄、疎水化表面処理のいずれか1つ以上の工程において、炭素数1〜4のアルコール中で、湿式媒体型粉砕機を用いた粉砕処理を受けて作製されているものであることを特徴とする請求項1または2に記載の化粧料。
- 炭素数1〜4のアルコールがイソプロピルアルコールであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の化粧料。
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