JP5285853B2 - スティック組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、スティック組成物に関し、特に、化粧品有効成分と、アミド置換アミノ酸によって固化されている化粧品として許容される水非混和性油(水非混和性液体)を含むキャリア材料とを含むこのような組成物、ならびにこれらの製造および使用に関する。特に、本発明は、エマルジョン形態のこのような組成物に関する。
化粧品配合物は公知であり、粉末混合物、フォーム、ゲル化または濃化した液体、スプレー可能な低粘度の液体、エアロゾル配合物、クリーム、軟質固体、およびスティックのためのディスペンサーなどの対応する種類のアプリケーターを使用して適用するための数種類の異なる物理形態で一般に使用されている。好ましい物理的形態の選択は、この製品の歴史、および地域による好みに依存することが多く、これら自体も流行の変化によって時間とともに変化しうる。リップスティックに一般的に使用され、北アメリカにおいて最近の20年間で制汗剤およびデオドラント組成物として特に一般的な物理的形態の1つはスティックの形態である。本明細書において、用語「スティック」は、通常の意味で使用され、すなわち、手触りが固く、ロッドやバーの形状であることが多い材料を意味するために使用され、一般に、開放端と反対側のピストンとを有するバレルを含む容器中に収容され、このピストンは、スティックを押し出すためにバレル上方向に摺動することができ、押し出し中にスティックの形状および完全性は維持される。
スティック状化粧品は、典型的には、少なくとも一部が化粧品として許容される水非混和性油である化粧品として許容されるキャリア材料中に溶解または懸濁した化粧品有効成分を含む。この組成物が水、および/または水混和性の一価または多価のアルコールなどの極性キャリア材料も含む場合、この組成物はエマルジョンの形態が採用される。これらは油中水型または水中油型のエマルジョンの形態を採用することができる。化粧製品の利用者には前者の構成が好ましいことが多いが、この理由は、通常このような製品は皮膚と局所的に接触し、油中水エマルジョンにおいては最初に接触するのが油相となるからである。スティックを形成するために、油相などのエマルジョンの外部連続相を固化させることが必要となる場合が多い。
水非混和性油を固化させるためにこれまで提案されていた材料のクラスの1つは、非ポリマー系繊維形成性構造剤を含む。このような構造剤の多くは、マルトースまたは特にセロビオースなどのある種の糖類のアルキルエステル誘導体を含み、他のものは、アミノ酸、ジカルボン酸またはトリカルボン酸、またはシクロヘキサンのN−アシルアミド誘導体を含む。本発明は、特に、水非混和性油を含む連続相が1種類またはそれ以上のアミノ酸のN−アシルアミド誘導体で固化されている油中水型エマルジョンに関する。繊維形成性構造剤で油相が固化されている油中水型エマルジョンは、米国特許第6241976号明細書および米国特許第6287544号明細書に記載されている。
化粧品に許容される油をある程度固化させるために好適なアミノ酸のN−アシルアミド誘導体の多くは、味の素株式会社(Ajinomoto Co Ltd)による米国特許第3969087号に記載されており、特にグルタミン酸またはアスパラギン酸の誘導体が挙げられている。長年にわたって同社から市販された唯一のこのような材料(商品名GP−1)であることから、この文献に開示されている味の素株式会社にとって最も好ましいと思われる誘導体はN−ラウロイルグルタミン酸、−ジ−n−ブチルアミドであった。米国特許第6241976号明細書または米国特許第6287544号明細書に開示されているエマルジョンスティックの製造の研究では、エマルジョンスティックの構造化にはGP−1構造剤は適していないことが示された。固化させるために油相中に十分なGP−1を混入することができるが、得られるエマルジョンは周囲温度においてさえも貯蔵安定性とならなかった。ほぼ数日以内に、構造の劣化が起こり、この結果、許容できないほど軟質および蝋状となり、皮膚に適用すると消費者に嫌われるような厚く粘着性がありべとべとした皮膜となった。さらに、透明な配合物は曇ったり不透明になったりした。
より最近では、米国特許出願公開第2002/0159961号明細書において、味の素は、米国特許第3969087号明細書に記載される範囲全体に含まれるアミノ酸のN−アシルアミド誘導体を選択することを記載している。この選択において、N−アシル置換基−CO−R中のアルキル基Rは、7から10個の炭素原子を含み、分岐していてもよいことを特徴としている。’961号明細書には、このアミノ酸誘導体の新しい選択によって、50%未満の水を含有する油中水型エマルジョンなどの非極性有機液体のゲル化に使用できることが開示されている。この明細書には、新しく選択されたアミノ酸誘導体を使用してゲル化された非極性液体の加工例が含まれるが、制汗剤エマルジョンだけではなく、ゲル化されるエマルジョンの加工例も含まれていない。本発明につながる研究の過程において、構造剤として新しく選択されたアミノ酸誘導体の代表例を使用して化粧品有効成分を含有する油中水型エマルジョンの製造が試みられた。化粧品用油中の材料の温度プロファイルに対する溶解性/ゲル化から、公知であり、例えば米国特許第6241976号明細書などに記載される現在の加工技術を使用して固体エマルジョンを得ることは困難であることが分かった。これは、ゲル化温度が高すぎ、水の沸点を超えるためであった。
本発明の一目的は、化粧品有効成分を含み固化されたエマルジョンの製造において、前述の1つ以上の問題または欠点を回避すること、または少なくとも改善することである。
本発明の第1の側面によると、請求項1に記載の化粧品組成物が提供される。
本明細書に記載の繊維形成性構造剤(ゲル化剤)の組み合わせを使用することによって、改善した貯蔵安定性のスティック状化粧品の製造が可能となる。
本発明の第2の側面によると、第1の側面による化粧品組成物の製造方法が提供される。特定の方法の1つが明細書の請求項71に記載されている。
本発明の第3の側面によると、第1の側面による組成物の有効量を皮膚に局所適用することによって、発汗および/または身体の悪臭を抑制または制御するための化粧方法が提供される。
本発明は、化粧品有効成分を含有するエマルジョンであって、この連続相は水非混和性であり、少なくとも2つのクラスのアミド結合含有繊維形成性構造剤(ゲル化剤)の混合物によって固化され、このクラスの1つはゲル化剤(i)のN−アシルアミノ酸アミドであり、このアシル基が4から12個の炭素原子の分岐アルキル基を含有するエマルジョンに関する。本明細書において、環状ジペプチドはアミド結合を含有すると見なされる。
ゲル化剤(i)
ゲル化剤(i)は、一般式(1)A−CO−Rを満たすN−アシルアミノ酸アミドである(式中、Aは、アミノ酸アミドの残基を表し、Rは、4から12個の炭素原子、場合により7から10個の炭素原子を含有する分岐アルキル基を表す)。多くの場合、アミノ酸アミド残基Aは式(2)
Figure 0005285853
で表すことができる(上式中、nは、1または2の整数を表し、Rは、線状でも分岐でもよく、1から10個、特に3から5個の炭素原子を含有するアルキル基を表し、R基のそれぞれは、同種でも異種でもよい)。
したがって、このようなアミド残基Aを誘導することができるアミノ酸は、グルタミン酸またはアスパラギン酸である。特に好ましいある実施態様においては、各Rは、ブチル基、特にn−ブチル基を表し、特に、グルタミン酸誘導体中に含まれ、この残基は式(3):
Figure 0005285853
によって表される。
式(1)において、Rは、好ましくは、1つまたは2つ、または場合によっては3つの側鎖、たとえば特に1つの側鎖を含有するアルキル基を表す。望ましくは、R中のあらゆる側鎖は、1から4個の炭素原子を含有し、たとえばメチル、エチルプロピル、またはブチルなどであり、多くの場合1から3個の炭素原子を含有し、エチルが非常に好都合である。アルキル主鎖は、好ましくは4から8個の炭素原子を含有し、多くの場合4から7個の炭素原子を含有する。アルキル基主鎖に沿った側鎖の位置は製造者の判断により、2位が好ましい場合が多い。Rの特に望ましい分岐鎖基は1−エチルペンチルであり、この場合得られるアシル基は2−エチルヘキサノイルとなる。Rの他の分岐鎖基としては、1−メチルブチル、イソブチル、および1−ブチルヘプチルが挙げられる。Rが、前述の分岐アルキル基の1つまたはそれ以上によるものであり、アミド残基がグルタミン酸ジブチルアミドから誘導されるゲル化剤(i)を使用することが特に望ましい。
組成物中のゲル化剤(i)の重量比率は、一般に1から8%の範囲から選択され、多くの望ましい実施態様においては少なくとも1.5%w/wである。組成物中に6%w/wを超えるゲル化剤(i)を使用する必要はない場合が多い。組成物中のゲル化剤の比率は、構造化される水非混和性相との関係によって決定することもできる。ゲル化剤(i)の重量比率は、通常、水非混和性相の2から15%w/wの範囲で選択され、多くの場合この相の少なくとも3%w/wの比率で存在する。多数の好ましい実施態様におけるこの相の重量比率は最大11%である。組成物中または水非混和性相中の各ゲル化剤の重量比率は、共ゲル化剤またはゲル化剤の選択、共ゲル化剤またはゲル化剤の重量、およびスティックの所望の硬度に合わせて選択されることが多い。
ゲル化剤(i)は、第2のアミド繊維形成性構造剤のゲル化剤(ii)と併用される。このような第2のアミド繊維形成性構造剤には、ゲル化剤(iia)、すなわちゲル化剤(i)分岐鎖置換N−アシルアミノ酸アミド以外のN−アシルアミノ酸アミド、ゲル化剤(iib)のシクロジペプチド、ゲル化剤(iic)のジアミド置換またはトリアミド置換シクロヘキサン、およびゲル化剤(iid)の二塩基性および三塩基性カルボン酸のアミド誘導体、およびゲル化剤(iie)、すなわちヒドロキシステアリン酸アミドが含まれる。ゲル化剤(iia)から(iid)の1種類以上を同時に使用することができる。
ゲル化剤(iia)によるN−アシルアミノ酸アミドは、米国特許第3969087号明細書に記載されている。多数のこのようなアミドの一覧および一般的製造方法が上記特許明細書の第1欄63行から第4欄47行に記載され、具体的なアミド誘導体が第6から8欄の実施例1に挙げられており、この文献におけるこれらの引用部分は本明細書中に参照により組込まれる。本明細書において、ゲル化剤(iia)式(4)A−CO−Rを満たすことが多い(式中、Aは、アミノ酸アミドを表し、Rは、9から21個の炭素原子を含有する線状アルキル基を表す)。非常に望ましくは、Aは、式(5)
Figure 0005285853
によるアミノ酸アミド残基を表す(上式中、nは、1または2の整数を表し、およびRは、線状でも分岐でもよく、1から10個、特に3から5個の炭素原子を含有するアルキル基を表し、R基のそれぞれは同種でも異種でもよい)。したがって、このようなアミド残基Aを誘導することができるアミノ酸は、グルタミン酸またはアスパラギン酸である。特に好ましいある実施態様においては、各Rは、ブチル基、特にn−ブチル基を表し、特に、グルタミン酸誘導体中に含まれる。このような特に好ましい残基Aは、残基Aに関して前述した式(3)によって表されるものと同様のものである。
式(4)において、Rは、多くの場合9から15個の線状炭素を含有し、好ましい基の1つはウンデシルを含む。’087号明細書の実施例14で使用されている、式(6)
Figure 0005285853
(n−Un=ウンデシル)のN−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ−n−ブチルアミドが、本発明の組成物中に使用すると特に望ましいアミド構造剤(ゲル化剤)であり、味の素より商品名GP−1で市販されている。
本発明において、組成物中のゲル化剤(iia)の重量比率は、一般に1から8%の範囲から選択され、多くの望ましい実施態様においては少なくとも1.5%w/wである。組成物中に6%w/wを超えるゲル化剤(i)を使用する必要はない場合が多い。組成物中のゲル化剤の比率は、構造化される水非混和性相との関係によって決定することもできる。ゲル化剤(iia)の重量比率は、通常、水非混和性相の2から15%w/wの範囲で選択され、多くの場合この相の少なくとも3%w/wの比率で存在する。多数の好ましい実施態様におけるこの相の重量比率は最大11%である。組成物中または水非混和性相中の各ゲル化剤の重量比率は、共ゲル化剤またはゲル化剤の選択、共ゲル化剤またはゲル化剤の重量、およびスティックの所望の硬度に合わせて選択されることが多い。
ゲル化剤(i)のゲル化剤(iia)に対する重量比は、3:1から1:3の範囲で選択されることが多い。多くの場合、この重量比は2:1以下であり、このような場合または他の場合では、重量比は少なくとも1:2である。好都合な重量比は1.1:1から1:1.1の範囲とすることができる。
組成物中のゲル化剤(i)と(iia)との合計の重量比率は、4から12%の範囲で選択されることが多く、ある望ましい実施態様においては5から9%である。水非混和性相中の2種類のゲル化剤の重量比率で表現される場合、これは多くの場合、相の8から22%w/wであり、多くの望ましい実施態様においては10から17%w/wである。
本発明において使用するための好適なアミドゲル化剤の第2のサブクラス(iib)は、次の一般式(7):
Figure 0005285853
を満たす構造剤(ゲル化剤)を含む(上式中、RおよびRの一方は、アルキル基、アルキルエステル基を表し、他方はアルキル基またはアルカリール基を表す)。このようなアミドの例は、ハナブサ(Hanabusa)らによる2つの論文で、それぞれの表題が、有機流体を硬化させるための低分子量セル形成剤としてのシクロ(ジペプチド)(Cyclo(dipeptide)s as low molecular−mass Gelling Agents to harden Organic Fluids),J.Chem Soc.Commun.,1994 ppl401/2、および有機流体用低分子量ゲル化剤:一群のシクロ(ジペプチド)を使用したゲル化(Low Molecular Weight Gelators for Organic Fluids:Gelation using a Family of Cyclo(dipeptide)s),Journal of Colloid and Interface Science 224,231−244(2000)である論文に記載されており、これらのアミド構造剤の説明は本明細書中に参照により組込まれる。
しかし、ハナブサによって明確には開示されていないシクロジペプチドのあるサブクラスを本発明に使用することが特に好ましく、このサブクラスは一般式(8):
Figure 0005285853
を満たす(上式中、Rは、2つ以下の環を含有する炭素環式基炭素環式または複素環式基を表す)。このような材料を、本明細書ではDOPA誘導体と記載する場合がある。
DOPA誘導体において、Rは2つの縮合環を含むことができるが、好ましくは炭素環式または複素環式、または架橋した環のいずれかの1つの6員環を含む。Aが炭素環式である場合、これは飽和または不飽和のいずれであってもよく、好ましくは不飽和または芳香族である。Rが複素環式である場合、これは好ましくは飽和している。
内の環状基は未置換であってもよいが、この16個以下の炭素原子を含むことが好ましい少なくとも1つのアルキル置換基で置換されることが好ましい。ある非常に望ましい実施態様においては、アルキル置換基は最長鎖長さが最大4個の炭素原子であり、ある実施態様またはこれらの実施態様では全炭素含有量が最大5個の炭素原子である。このアルキル置換基は線状でも分岐でもよい。好ましい例としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチルイソブチルまたはt−ブチル、またはイソペンチルが挙げられる。多数の非常に好適なDOPA誘導体においては、Rは、2つまたはそれ以上のアルキル置換基を含有し、特にこれらは上述の好ましい例から選択される。これらのアルキル置換基は、2つまたはそれ以上のメチル置換基などのように同種であってもよいし、メチル置換基とイソプロピル置換基のように異なる置換基の組み合わせであってもよい。Rが飽和している場合、この置換基は、2つのメチル基などの環内の同じ炭素原子に結合することもできるし、異なる炭素原子に結合することもできる。ある非常に望ましい誘導体においては、2つのアルキル置換基が互いにメタ位またはパラ位にあり、たとえばメタ位の複数のメチル基またはパラ位のメチル基およびイソプロピル基となる。さらに別の誘導体においては、環はメチレン架橋を含むことができ、好ましくは同様にこれが6員環を完成させる。
ある好適なDOPA誘導体において、このアルキル置換基またはあるアルキル置換基は、4−メチル−フェニル−などのDOPA残基を有する結合に対してオルト位またはパラ位となる場合がある。別のDOPA誘導体においては、DOPA残基との結合は、1つ、または好ましくは2つのメチル置換基に対してメタ位となる。
が複素環式である場合、複素環原子は窒素が好適である。好都合には、複素環原子は、DOPA残基との結合に対してパラ位であってよい。さらに、多数の望ましい誘導体においては、ヘテロ原子は、少なくとも1つのアルキル基に対してオルト位であり、これは好ましくは飽和環中にあり、特に最大4個のオルト位メチル基を有する。
基Rは、最も容易には、DOPAと反応してエステル結合を形成することができる対応するアルコールからの残基として言及されることが多い。したがって、Rの望ましい例としては、4−アルキルフェノール、たとえば4−ノニル−フェノール、および2,6−ジアルキル−または2,2,6,6−テトラアルキル−4−ピペリジノール、たとえば2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジノールの残基が挙げられる。
ある好ましいDOPA誘導体において、R中の環は炭素環式であり、少なくとも2つのアルキル基で置換されており、この少なくとも一方がメチルであり、他方または残りの中の1つがイソプロピルである。このような好ましいR残基の例としては、メントール、イソピノカンフェノール、および3,5−ジアルキルシクロヘキサノール、たとえば3,5−ジメチルシクロヘキサノールが挙げられる。特に好ましいR残基としてはチモールが挙げられる。さらに別のものとしては、カルベオールおよびカルバクロールからのDOPA誘導体が挙げられる。
本発明において使用されるDOPA誘導体は、記載の一般式に含まれる化合物の混合物であってもよいし、1種類の化合物であってもよい。
DOPA誘導体は、それぞれのアルコールを酸形態のDOPA(DOPAA)と、または場合によりDOPA残基を含有する酸塩化物と、または場合によりDOPA残基を含有する無水物またはエステルと反応させることによって調製することができる。DOPAAは、アスパルテームを環化させることによって得ることができる。DOPAAは、式ROHの関連するアルコールと反応させることができ、好ましくはDOPAAに対するモル比が少なくとも2:1であり、ジメチルスルホキシド中、6:1から12:1の比率、カルボニルジイミダゾールなどの促進剤の存在下、好ましくはDOPA酸1モル当たり促進剤0.5から2モルの量で反応させることができる。この反応は40から60℃の温度で実施すると好都合である。
組成物中のゲル化剤(iib)の重量比率は一般に0.4から4%の範囲で選択され、多くの望ましい実施態様においては少なくとも0.6%w/wである。組成物中に2%w/wを超えるゲル化剤(iib)を使用する必要はない場合が多い。組成物中のゲル化剤の比率は、構造化される水非混和性相との関係によって決定することもできる。ゲル化剤(iib)の重量比率は、通常、水非混和性相の0.8から7.5%w/wの範囲で選択され、多くの場合この相の少なくとも1.2%w/wの比率で存在する。多数の好ましい実施態様におけるこの相の重量比率は最大3.75%である。
ゲル化剤(i)のゲル化剤(iib)に対する重量比は、1:1から5:1の範囲で選択されることが多い。多くの場合、この重量比は4:1以下であり、一般には最大3:1である。このような場合または他の場合では、重量比が少なくとも1.5:1であると好都合である。好都合な重量比は1.5:1から2.5:1の範囲とすることができる。
組成物中のゲル化剤(i)と(iib)との合計の重量比率は、1.5から10%の範囲で選択されることが多く、ある望ましい実施態様においては2から6%である。水非混和性相中の2種類のゲル化剤の重量比率で表現される場合、これは多くの場合、相の3から19%w/wであり、多くの望ましい実施態様においては4から11%w/wである。
アミド置換された繊維形成性構造剤(ゲル化剤)(ii)は、前述のサブクラス(iia)および(iib)から選択されることが非常に望ましい。後述するサブクラス(iic)、(iid)、(iie)は、クラス(iia)または(iib)のいずれかまたは両方と併用されることが特に望ましく、これらは、組成物中のすべての構造剤(ゲル化剤)(ii)の総重量のごく一部となることが多い。
アミド置換された繊維形成性構造剤(ゲル化剤)の第3のサブクラス(iic)はジアミドおよびトリアミド置換シクロヘキサンを含む。このような化合物の特定のサブクラスには、−1,2または−1,3置換シクロヘキサン化合物、および1,3,5−トリアミド置換シクロヘキサンが含まれ、このアミド基は、望ましくは一般式−(CH−CO−NH−R111および−(CH−NH−CO−R111)を満たす(式中、R111は、5から27個の炭素原子のアルキル基を表し、vは、0および1から選択される整数である)。
シクロヘキサン環が2つのアミド置換基で置換されている場合、これらの置換基は、好ましくは−(CH−NH−CO−R111)を満たし、非常に望ましくはシクロヘキサン核の周囲で互いに対して1,2位または1,3位に存在する。これらが1,3位の相対位置にある場合、vは好ましくは1を表す。これらの置換基が1,2位の相対位置にある場合、vは好ましくは0である。
シクロヘキサン環が3つのアミド基で置換されている場合、好ましくはこれらがそれぞれ−(CH−CO−NH−R111を満たす。
111は線状でも分岐でもよい。好ましくはR111中の炭素数は8から20の範囲から選択される。たとえば、ウンデシル、ドデシル、2−エチルヘキシル、オクタデシル、またはジメチルオクチルである。
本発明において、組成物中のゲル化剤(iic)の重量比率は、一般に1から8%の範囲から選択され、多くの望ましい実施態様においては少なくとも1.5%w/wである。組成物中に6%w/wを超えるゲル化剤(i)を使用する必要はない場合が多い。組成物中のゲル化剤の比率は、構造化される水非混和性相との関係によって決定することもできる。ゲル化剤(iic)の重量比率は、通常、水非混和性相の2から15%w/wの範囲で選択され、多くの場合この相の少なくとも3%w/wの比率で存在する。多数の好ましい実施態様におけるこの相の重量比率は最大11%である。組成物中または水非混和性相中のゲル化剤の重量比率は、共ゲル化剤またはゲル化剤の選択、共ゲル化剤またはゲル化剤の重量、およびスティックの所望の硬度に合わせて選択されることが多い。
ゲル化剤(i)のゲル化剤(iic)に対する重量比は、3:1から1:3の範囲で選択されることが多い。多くの場合、この重量比は2:1以下であり、このような場合または他の場合では、重量比は少なくとも1:2である。
組成物中のゲル化剤(i)と(iic)との合計の重量比率は、4から12%の範囲で選択されることが多く、ある望ましい実施態様においては5から9%である。水非混和性相中の2種類のゲル化剤の重量比率で表現される場合、これは多くの場合、相の8から22%w/wであり、多くの望ましい実施態様においては10から17%w/wである。
本発明に使用すると好適なアミド構造剤(ゲル化剤)の第4のサブクラスであるゲル化剤(iid)は、二塩基性および三塩基性のカルボン酸のアミド誘導体を含む。このようなゲル化剤は、米国特許第5840288号明細書、特に第12欄37行から第14欄20行の段落、または米国特許第6190673号明細書、特に第1欄47行から第2欄38行および第3欄47から第5欄23行の段落のいずれかの記載によるものであってよい。これらの一般的製造方法は、米国特許第5840288号明細書の第12欄37から39行の段落、または米国特許第6190673号明細書の第5欄28から43行の段落に記載されている。具体的な好適なゲル化剤(iid)は、米国特許第5840288号明細書の第13欄62行から第14欄7行、および米国特許第6190673号明細書の第13欄の表1に挙げられている。アミド誘導体の調製に好都合なカルボン酸としては、コハク酸、および1−プロペン三酸などの3つの近接カルボン酸基を含有する脂肪族酸が挙げられる。各アミド置換基は好ましくはアルキルを含有し、特に3から12個の炭素の線状アルキル基を含有する。特に好ましいゲル化剤(iid)は、2−ドデシル−N,N’−ジブチルスクシンアミド、または1−プロペン−1,2,3−トリオクチルアミド、または2−ヒドロキシ−1,2,3−プロパン−トリブチルアミドである。これらの引用した箇所は、本明細書中に参照により組込む。
本発明において、組成物中のゲル化剤(iid)の重量比率は、一般に1から8%の範囲から選択され、多くの望ましい実施態様においては少なくとも1.5%w/wである。組成物中に6%w/wを超えるゲル化剤(i)を使用する必要はない場合が多い。組成物中のゲル化剤の比率は、構造化される水非混和性相との関係によって決定することもできる。ゲル化剤(iia)の重量比率は、通常、水非混和性相の2から15%w/wの範囲で選択され、多くの場合この相の少なくとも3%w/wの比率で存在する。多数の好ましい実施態様におけるこの相の重量比率は最大11%である。組成物中または水非混和性相中のゲル化剤の重量比率は、共ゲル化剤またはゲル化剤の選択、共ゲル化剤またはゲル化剤の重量、およびスティックの所望の硬度に合わせて選択されることが多い。
ゲル化剤(i)のゲル化剤(iid)に対する重量比は、3:1から1:3の範囲で選択されることが多い。多くの場合、この重量比は2:1以下であり、このような場合または他の場合では、重量比は少なくとも1:2である。
組成物中のゲル化剤(i)と(iid)との合計の重量比率は、4から12%の範囲で選択されることが多く、ある望ましい実施態様においては5から9%である。水非混和性相中の2種類のゲル化剤の重量比率で表現される場合、これは多くの場合、相の8から22%w/wであり、多くの望ましい実施態様においては10から17%w/wである。
ゲル化剤(ii)に含まれるアミドゲル化剤の第5のサブクラス(iie)は、ヒドロキシステアルアミドを含み、特に12−ヒドロキシ−ステアルアミドを含む。このようなアミド中のアミド置換基は、好ましくはアルキルを含み、特に3から13個の間の炭素原子の線状アルキル基、たとえばプロピル、ブチル、ヘプチル、またはウンデカニルを含む。
本発明において、組成物中のゲル化剤(iie)の重量比率は、一般に1から8%の範囲から選択され、多くに望ましい実施態様においては少なくとも1.5%w/wである。組成物中に6%w/wを超えるゲル化剤(i)を使用する必要はない場合が多い。組成物中のゲル化剤の比率は、構造化される水非混和性相との関係によって決定することもできる。ゲル化剤(iie)の重量比率は、通常、水非混和性相の2から15%w/wの範囲で選択され、多くの場合この相の少なくとも3%w/wの比率で存在する。多数の好ましい実施態様におけるこの相の重量比率は最大11%である。組成物中または水非混和性相中のゲル化剤の重量比率は、共ゲル化剤またはゲル化剤の選択、共ゲル化剤またはゲル化剤の重量、およびスティックの所望の硬度に合わせて選択されることが多い。
ゲル化剤(i)のゲル化剤(iie)に対する重量比は、3:1から1:3の範囲で選択されることが多い。多くの場合、この重量比は2:1以下であり、このような場合または他の場合では、重量比は少なくとも1:2である。
組成物中のゲル化剤(i)と(iie)との合計の重量比率は、4から12%の範囲で選択されることが多く、ある望ましい実施態様においては5から9%である。水非混和性相中の2種類のゲル化剤の重量比率で表現される場合、これは多くの場合、相の8から22%w/wであり、多くの望ましい実施態様においては10から17%w/wである。
構造剤(ゲル化剤)(iic)、(iid)、(iie)が、構造剤(ゲル化剤)(iia)または(iib)のいずれかと併用される場合、(iic)、(iid)、または(iie)の構造剤(ゲル化剤)(i)に対する重量比は、1:1から1:10の範囲で選択されると好都合であり、多数の許容される実施態様においては40:60から1:7である。構造剤(ゲル化剤)(iic)、(iid)、および(iie)が、構造剤(ゲル化剤)(iia)または(iib)のいずれかと併用される場合、構造剤(ゲル化剤)(iic)(iid)または(iie)の重量は、好都合には組成物の0.25から2%とすることができ、種々の望ましい場合においては0.5から1.5%w/wとすることができる。
(連続相−キャリア油)
連続相のための水非混和性液体は、比較的疎水性であり、このため水に対して非混和性となる材料または材料の混合物を含む。連続相と分散相との間で分配した後、全体のキャリア液体(水非混和性液体)混合物が水に対して非混和性である場合、親水性液体の小さな分画が連続相中に残留することがある。キャリア油(水非混和性液体)混合物は、15℃以上の温度において液体(構造剤(ゲル化剤)が存在しない場合)であることが一般に望ましい。ある程度揮発性を有する場合もあるが、25℃における蒸気圧は一般に4kPa(30mmHg)未満であり、このためこの材料を油または油混合物と呼ぶことができる。より具体的には、疎水性キャリア液体(水非混和性液体)の少なくとも80重量%が、4kPaの値を超えない蒸気圧を有する材料からなることが望ましい。
疎水性キャリア材料(水非混和性液体)は、揮発性液体シリコーン、すなわち液体ポリオルガノシロキサンを含むことが好ましい。クラス「揮発性」と分類するためには、このような材料が20℃または25℃において測定可能な蒸気圧を有するべきである。
典型的には揮発性シリコーンの蒸気圧は、25℃において1または10Paから2kPaの範囲にある。
組成物を皮膚に適用した後に、適用された皮膜に「より乾燥した」感触が与えられるので、揮発性シリコーンを含むことが望ましい。
揮発性ポリオルガノシロキサンは、線状または環状、またはこれらの混合物であってよい。好ましい環状シロキサンとしては、ポリジメチルシロキサンが挙げられ、特に3から9個のケイ素原子、好ましくは7個以下のケイ素原子、最も好ましくは4から6個のケイ素原子を含有するものが挙げられ、これらはシクロメチコーンと呼ばれることも多い。好ましい線状シロキサンとしては、3から9個のケイ素原子を含有するポリジメチルシロキサンが挙げられる。揮発性シロキサン自体は通常、10−5/秒(10センチストークス)未満の粘度、特に10−7/秒(0.1センチストークス)を超える粘度を示し、線状シロキサンは通常、5×10−6/秒(5センチストークス)未満の粘度を示す。揮発性シリコーンは、1つ以上のペンダント−O−Si(CH基で置換された前述の線状または環状シロキサンなどの、分岐した線状または環状のシロキサンを含むこともできる。市販のシリコーン油の例としては、ダウ・コーニング・コーポレーション(Dow Corning Corporation)のグレード名344、345、244、245、および246の油;ユニオン・カーバイド・コーポレーション(Union Carbide Corporation)シリコーン(Silicone)7207およびシリコーン(Silicone)7158;ならびにゼネラル・エレクトリック(General Electric)のSF1202が挙げられる。
本発明の組成物中に使用される疎水性キャリア(水非混和性液体)は、この代わり、またはこれに加えて、不揮発性シリコーン油を含むことができ、このようなものとしてはポリアルキルシロキサン、ポリアルキルアリールシロキサン、およびポリエーテルシリコーンコポリマーが挙げられる。これらはジメチコーンおよびジメチコーンコポリオールから適宜選択することができる。市販の不揮発性シリコーン油としては、商標ダウ・コーニング(Dow Corning)556およびダウ・コーニング200のシリーズで入手可能な製品が挙げられる。他の不揮発性シリコーン油としては、商標DC704を有する不揮発性シリコーン油が挙げられる。1.5を超えるなど高い屈折率を有する少なくとも一部の不揮発性シリコーン油を、たとえばシリコーン油の少なくとも10重量%(好ましくは少なくとも25%から100%、特に40から80%)混入すると、ある組成物において有益となる場合が多く、この理由は、これによって組成物の構成要素の屈折率と一致させやすくなり、これによって透明または半透明の配合物の製造が容易になるからである。
水非混和性液体キャリア(水非混和性液体)は、0重量%から100重量%の1種類またはそれ以上の液体シリコーンを含むことができる。好ましくは、全組成物の少なくとも重量10%、より好ましくは少なくとも15重量%となるのに十分な液体シリコーンが存在する。
ケイ素非含有疎水性液体を、液体シリコーン以外に使用することができ、より好ましくは液体シリコーンに加えて使用することができる。混入することができるケイ素非含有疎水性有機液体としては、液体脂肪族炭化水素、たとえば鉱油、または水素化ポリイソブテンが挙げられ、多くの場合、低粘度となるように選択される。液体炭化水素のさらに別の例は、ポリデセン、ならびに少なくとも10個の炭素原子のパラフィンおよびイソパラフィンである。
他の好適な疎水性キャリア(水非混和性液体)は、液体で脂肪族または芳香族のエステルを含む。好適な脂肪族エステルは、少なくとも1つの長鎖アルキル基を含有し、たとえば、C−C22アルカン酸またはC−C10アルカン二酸でエステル化されたC−C20アルカノールから誘導されるエステルである。アルカノール部分および酸部分、またはこれらの混合物は、20℃未満の融点をそれぞれが有するように好ましくは選択される。このようなエステルとしては、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ラウリル、パルミチン酸イソプロピル、セバシン酸ジイソプロピル、およびアジピン酸ジイソプロピルが挙げられる。
好ましくは20℃未満の融点を有する好適な液体芳香族エステルとしては、脂肪族アルキルの安息香酸エステルが挙げられる。このようなエステルの例としては、好適な安息香酸C−C18アルキルまたはこれらの混合物が挙げられ、特に安息香酸C12−C15アルキル、たとえば商標フィンソルブ(Finsolv)が挙げられる。安息香酸ベンジルなどの安息香酸アリールも使用することができる。このようなアルキルまたはアリールの安息香酸エステルを、疎水性キャリア液体(水非混和性液体)の少なくとも一部として混入すると好都合となる場合がある。
好適な疎水性キャリア(水非混和性液体)のさらに別の例は、少なくとも1種類の脂肪アルコールから誘導される液体の脂肪族エーテルを含み、たとえば、ミリスチルエーテル誘導体、たとえばPPG−3ミリスチルエーテル、またはポリグリコールの低級アルキルエーテル、たとえばCTFAによる名称PPG−14ブチルエーテルのエーテルを含む。
20℃において液体である脂肪族アルコールを本発明において使用することができ、これらの中で水非混和性であり、特に100℃を超える沸点を有するものを使用することが特に望ましい。このようなものとしては、少なくとも10個の炭素原子、多くの場合では最大30個の炭素原子、特に15から25個の炭素原子を有する分岐鎖アルコール、たとえばイソステアリルアルコール、ヘキシル−デカノール、およびオクチル−ドデカノールが挙げられる。他の好適な水非混和性アルコールとしては、一般に9から13個の炭素原子を含有する中間鎖長の線状アルコール、たとえば、デカノールまたはドデカノールが挙げられる。さらに別の好適なアルコールはベンジルアルコールである。このようなアルコールは、構造化ゲルの製造中に、水非混和性液体中でアミド置換ゲル化剤(i)および/または(iia)から(iie)の溶液を形成する工程を促進することができる。このようなアルコールは、多くの場合、水非混和性液体混合物の少なくとも10重量%または15重量%を構成することができ、多くの望ましい混合物では、この混合物の最大70%または80%を構成する。多数の好都合な配合物では、上記混合物中のこのような脂肪族アルコールの比率は、10または15重量%から30重量%であり、他の場合ではこの比率が30重量%を超える。
しかし、通常、ステアリルアルコールなどの線状アルコールである20℃において固体である脂肪族アルコールは、前述したように、好ましくは存在しないか、全組成物の3重量%以下で存在し、この理由は、これらによって組成物を皮膚に局所適用した場合に目に見える白色付着物が生じるからである。
ケイ素非含有液体は、水非混和性液体の0から100%を構成することができるが、シリコーン油が存在し、さらに、ケイ素非含有成分の量が好ましくは水非混和性液体最大50または60%、または最大80%を構成することが好ましく、多くの場合、この水非混和性液体の10から60重量%、15から30%または30から60重量%を構成する。
(液体分散相)
本発明のエマルジョンは、極性またはリポホビック(lypophobic)がより高い分散相を含む。この分散相は、有効化粧品成分などの有効成分の溶液であってよい。
本発明のエマルジョン中の親水性分散相は、一般に、溶媒として水を含み、水に加えてまたは水の代わりに1種類またはそれ以上の水溶性または水混和性の液体を含むことができる。本発明によるエマルジョン中の水の比率は、多くの場合、全配合物の最大60%の範囲で選択され、特に10%から最大40%または50%の範囲で選択する。
水溶性または水混和性の液体のクラスの1つは、組成物に防臭能力を付与することができるC−Cなどの単鎖一価アルコール、特にエタノールまたはイソプロパノールを含む。エタノールは、非常に揮発性であるため、皮膚に適用した場合に冷却作用が得られる。エタノールの、または蒸気圧が1.3kPa(10mmHg)を超えるあらゆる他の一価アルコールの含有率は、組成物の15重量%を超えないことが好ましく、8重量%を超えないことがより好ましい。
親水性液体のさらに別のクラスは、好ましくは40□C未満の融点を有する、または水混和性であるジオールまたはポリオールが挙げられる。少なくとも1つの遊離ヒドロキシ基を有する水溶性または水混和性の液体の例としては、エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、特に1,2−ヘキサンジオールなどのヘキシレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、2−エトキシエタノール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、およびソルビトールが挙げられる。プロピレングリコールおよびグリセリンが特に好ましい。
本発明のエマルジョンの水相は、さらに、グリシンまたはヒスチジンなどのアミノ酸を、たとえば組成物の最大10重量%、たとえば3から8重量%の濃度で含むことができる。
本発明のエマルジョンにおいて、分散相は通常、組成物の重量の5から80%または85%を構成し、好ましくは5から50または65%、より好ましくは25または35%から50または65%を構成し、乳化剤、ならびに構造剤(ゲル化剤)系およびあらゆる水非混和性化粧品有効成分を有する連続相がこの残分となる。構造剤(ゲル化剤)を含む連続相の重量比率は通常、組成物の重量の15または35%から95%を構成する。高い比率の分散相、すなわち65から85%の分散相を有する組成物は、構造剤(ゲル化剤)濃度が全組成物の少ない比率しかない場合でさえも良好な硬度を得ることができるため好都合となりうる。しかし、より低い比率の分散相を有する組成物も、これらがより乾燥しより温かい感触が得られる傾向にあるため好都合となる場合がある。
本発明のエマルジョン組成物は、一般に、1種類またはそれ以上の乳化性界面活性剤を含み、これらは陰イオン、陽イオン、両性イオン、および/または非イオンの界面活性剤であってよい。組成物中の乳化剤の比率は最大10重量%の範囲で選択されることが多く、多くの場合で組成物の0.1または0.25重量%から5重量%である。0.1または0.25重量%から3重量%の量が最も好ましい。非イオン乳化剤は、HLB値によって分類されることが多い。全体のHLB値が2から10の範囲、好ましくは3から8の範囲である乳化剤または混合物乳化剤を使用することが望ましい。
所望の値よりも上と下との異なるHLB値を有する2種類以上の乳化剤を使用すると好都合となる場合もある。これら2種類の乳化剤を適切な比率で併用することで、エマルジョンの形成を促進する加重平均HLB値の実現が容易になる。
高HLBの多くの好適な乳化剤は、非イオンエステルまたはエーテルの乳化剤であって、ポリオキシアルキレン部分、特にポリオキシエチレン部分を含み、多くの場合約2から80個、特に5から60個のオキシエチレン単位を含有する非イオンエステルまたはエーテルの乳化剤である、および/または親水性部分としてポリヒドロキシ化合物、たとえばグリセリンまたはソルビトール、または他のアルジトールを含有する。親水性部分はポリオキシプロピレンを含んでもよい。これらの乳化剤はさらに、通常約8から50個の炭素を含有し、特に10から30個の炭素を含有する。疎水性のアルキル部分、アルケニル部分、またはアラルキル部分を含有する。これらの疎水性部分は、線状または分岐のいずれであってもよく、多くの場合飽和しているが、不飽和であってもよく、場合によりフッ素化されている。疎水性部分は、複数の鎖長の混合物を含むことができ、たとえば、獣脂、ラード、ヤシ油、ヒマワリ種子油、またはダイズ油から誘導されるものを含むことができる。このような非イオン界面活性剤は、グリセリンまたはソルビトール、または他のアルジトールなどのポリヒドロキシ化合物から誘導されてもよい。乳化剤の例としては、セテアレス−10から−25、セテス−10−25、ステアレス−10−25(すなわち10から25個のエチレンオキシド残基でエトキシル化されたC16−C18アルコール)、およびPEG−15−25ステアレートまたはジステアレートが挙げられる。他の好適な例としては、C10−C20脂肪酸モノ、ジ、またはトリ−グリセリドが挙げられる。さらなる例としては、ポリエチレンオキシド(8から12EO)のC18−C22脂肪アルコールエーテルが挙げられる。
典型的には低いHLB値を有し、多くの場合2から6の値を有する乳化剤の例は、グリセリン、ソルビトール、エリスリトール、またはトリメチロールプロパンなどの多価アルコールの脂肪酸モノエステル、または場合によりジエステルである。この脂肪酸アシル部分は多くの場合C14−C22であり、多くの場合飽和しており、たとえばセチル、ステアリル、アラキジル、およびベヘニルである。例としては、パルミチン酸またはステアリン酸のモノグリセリド、ミリスチン酸、パルミチン酸、またはステアリン酸のソルビトールモノエステルまたはジエステル、ならびにステアリン酸のトリメチロールプロパンモノエステルが挙げられる。
乳化剤の特に望ましいクラスは、ジメチコーンコポリマー、すなわちポリオキシアルキレンで改質されたジメチルポリシロキサンを含む。このポリオキシアルキレン基は、多くの場合、ポリオキシエチレン(POE)またはポリオキシプロピレン(POP)、またはPOEおよびPOPのコポリマーである。このコポリマーは多くの場合、C−C12アルキル基が末端となる。
好適な乳化剤および共乳化剤は、アビル(Abil)(商標)、アラセル(Arlacel)(商標)、ブリジ(Brij)(商標)、クレモフォア(Cremophor)(商標)、デヒドロール(Dehydrol)(商標)、デヒマルス(Dehymuls)(商標)、エマレスト(Emerest)(商標)、ラメフォーム(Lameform)(商標)、プルロニック(Pluronic)(商標)、プリゾリン(Prisorine)(商標)、クエスト(Quest)PGPH(商標)、スパン(Span)(商標)、トゥイーン(Tween)(商標)、SF1228(商標)、DC3225(商標)C、およびQ2−5200(商標)などの多数の商標名および商品名で広範囲で入手可能である。
(化粧品有効成分)
本発明に使用可能な化粧品有効成分は、制汗剤またはデオドラントの有効成分または顔料を含むことができる。他の化粧品有効成分は、従来、効果剤と呼ばれることがある。このような物質としては、フケ防止剤、制汗剤、またはデオドラント、化粧品用研磨剤、化粧品用収斂剤、脱毛剤、エピレーティング(epilatimng)剤、ヘアコンディショニング剤、毛髪固定剤、毛髪着色剤、パーマ剤またはヘアストレート剤、湿潤剤、ネイルコンディショニング剤、スキンコンディショニング剤または保護剤、または日焼け防止剤を挙げることができる。
本発明は、たとえば、水溶性制汗剤またはデオドラントなどの前述の有効成分からの少なくとも1種類の水溶性化粧品有効成分の混入のために特に適している。
(制汗有効成分)
本発明の組成物は、好ましくは制汗有効成分を含有する。制汗有効成分は、好ましくは、組成物の重量の0.5から60%、特に5から30%または40%、特に5または10%から30または35%の量で混入される。
本発明で使用するための制汗有効成分は、特に、無機塩、有機陰イオンおよび錯体の塩の両方を含めたアルミニウム塩、ジルコニウム、および混合アルミニウム/ジルコニウム塩などの収斂性塩から選択されることが多い。好ましい収斂性塩としては、アルミニウム、ジルコニウム、およびアルミニウム/ジルコニウムのハロゲン化物、ならびにハロハイドレート塩、たとえばクロロハイドレート類および活性アルミニウムクロロハイドレートが挙げられる。
アルミニウムハロハイドレートは、通常、一般式Al(OH)−wHOで定義される(式中、Qは、塩素、臭素、またはヨウ素を表し、xは2から5を変動し、x+y=6であり、wHOは変動可能な水和量を表す)。特に有効なアルミニウムハロハイドレート塩は、活性アルミニウムクロロハイドレートとして公知であり、欧州特許出願公開第6739号明細書(ユニリーバ(Unilever)NVら)に記載されており、この明細書の記載内容は本明細書中に参照により組込まれる。ある活性塩は、水の存在下で向上した活性を維持しないが、実質的に無水の配合物、すなわち明確な水相を含有しない配合物中では有用となる。
ジルコニウム有効成分は、通常、一般実験式:ZrO(OH)2n−nz・wHOで表すことができる(式中、zは、2n−nzの値が0または正であることを条件として、0.9から2.0の範囲の変数であり、nはBの価数であり、Bは、塩化物、他のハロゲン化物、スルファメート、サルフェート、およびこれらの混合物からなる群より選択される)。変動範囲の可能な水和がwHOで表される。好ましくは、Bが塩化物を表し、変数zが1.5から1.87の範囲となる。実際には、通常このようなジルコニウム塩がそれ自体で使用されることはなく、複合アルミニウムおよびジルコニウム系制汗剤の成分として使用される。
上記のアルミニウム塩およびジルコニウム塩は、種々の量の水が配位および/または結合することができ、および/またはポリマー種、混合物、または錯体として存在することができる。特に、ジルコニウムヒドロキシ塩は、種々の量のヒドロキシ基を有する一連の塩として存在することが多い。ジルコニウムアルミニウムクロロハイドレートが特に好ましいであろう。
前述の収斂性アルミニウム塩および/またはジルコニウム塩を主成分とする制汗性錯体を使用することができる。この錯体には、カルボキシレート基を有する化合物が使用されることが多く、好都合にはこれはアミノ酸である。好適なアミノ酸の例としては、dl−トリプトファン、dl−β−フェニルアラニン、dl−バリン、dl−メチオニン、およびβ−アラニンが挙げられ、好ましくは式CH(NH)COOHを有するグリシンが挙げられる。
アルミニウムハロハイドレートおよびジルコニウムクロロハイドレートと、グリシンなどのアミノ酸との組み合わせの錯体を使用することが非常に望ましく、これらは米国特許第3792068号明細書(リューダーズ(Luedders)ら)に開示されている。これらのAl/Zr錯体の一部は、一般に文献においてZAGと記載されている。ZAG有効成分は一般に、アルミニウム、ジルコニウム、および塩化物を含有し、Al/Zr比が2から10の範囲、特に2から6の範囲であり、Al/Cl比が2.1から0.9の範囲であり、種々の量のグリシンを有する。この好ましい種類の有効成分は、ウェストウッド(Westwood)、サミット(Summit)、およびレーヒス(Reheis)より入手可能である。
使用することができる他の有効物質としては、たとえば英国特許第2299506号明細書に記載されているような収斂性チタン塩が挙げられる。
有効制汗性塩が、グリコールなどの親水性溶媒中の溶液中に混入される場合、一般にこの重量からは、存在するすべての水和物水が除外される。
制汗有効成分は、多くの場合、分散相の3から60重量%、特にこの相の10%または20%から55%または60%で提供される。
(デオドラント有効成分)
好適なデオドラント有効成分は、デオドラントに有効な濃度の制汗性金属塩、デオパヒューム(deoperfume)、および/または殺微生物剤、たとえば特に殺菌剤、たとえば塩素化芳香族、たとえばビグアニド誘導体を含むことができ、特に、イガサン(Igasan)DP300(商標)(トリクロサン)、トリクロバン(Tricloban)(商標)、およびクロルヘキシジン(Chlorhexidine)として公知である材料が挙げられる。さらに別のクラスは、商標コスモシル(Cosmocil)(商標)で入手可能なものなどのビグアニド塩を含む。デオドラント有効成分は一般に0.1から25重量%の濃度で使用される。
(場合により使用される成分)
場合により使用される成分としては、ウォッシュオフ剤が挙げられ、皮膚または衣類から配合物を除去しやすくするため、多くの場合、最大10%w/wの量で使用される。このようなウォッシュオフ剤は、C−C22アルキル部分と、ポリオキシアルキレン基(POEまたはPOP)および/またはポリオールを含むことができる親水性部分とを含有するエステルまたはエーテルなどの非イオン界面活性剤が典型的である。
本発明の配合物のさらに加えて場合により使用される成分は、1種類またはそれ以上のさらなる構造剤を含み、これらは、アミド置換ゲル化剤(i)および(iia)から(iie)の組み合わせと併用することができる。本発明においては、上記組み合わせが主要構造剤となってよく、このことは、上記さらなる構造剤より高濃度で使用されることを意味する。
本発明に使用可能な上記さらなる構造剤は、非ポリマーでもポリマーでもよい。固体線状脂肪アルコールおよび/または蝋であり得るが、好ましくはない。このようなさらなる構造剤には、ステアリン酸またはステアリン酸ナトリウム、または12−ヒドロキシステアリン酸などの脂肪酸またはこの塩が含まれないが、この理由は、これらがアルミニウムイオンと不溶性沈殿物を形成しうるからである。好適なゲル化剤は、ジベンジリデンアルジトール、たとえばジベンジリデンソルビトールを含むことができ、これらは望ましくは配合物の0.1から0.5重量%の範囲の比率で使用することができる。
使用可能なポリマー構造剤は、オルガノポリシロキサンエラストマー、たとえば、ビニル末端ポリシロキサンと架橋剤との反応生成物、またはアルキルまたはアルキルポリオキシアルキレン末端ポリ(メチル置換)シロキサンまたはポリ(フェニル置換)シロキサンを含むことができる。多数のポリアミドが、疎水性液体用構造剤として開示されている。シロキサンと水素結合基との両方を含有するポリマーは、二次的な構造剤として使用することができ、これらは国際公開第97/36572号パンフレットおよび国際公開第99/06473号パンフレットに開示されている。ポリアクリルアミド、ポリアクリレート、またはポリアルキレンオキシドは、分散相の構造化または増粘に使用することができる。
本発明の組成物には、化粧品固体または軟質固体用に従来考慮することができた1種類またはそれ以上の化粧品用補助剤を混入することができる。このような化粧品用補助剤としては、たとえば最大約10%の量のタルクまたは微粉砕ポリエチレンなどの皮膚触感改善剤;たとえば最大5%の量のアラントインまたは脂質などの皮膚効果剤;着色剤;多くの場合最大2%の量のメントールおよびメントール誘導体などの前述のアルコール以外の皮膚冷却剤を挙げることができ、これらすべてのパーセント値は組成物の重量を基準にしている。一般的に使用されている補助剤は香料であり、これは通常、組成物の0から4重量%の濃度で存在し、多くの配合物では0.25から2重量%の濃度で存在する。
ゲル化剤(i)と、(iia)から(iie)の1つまたはそれ以上との組み合わせを使用して製造されたエマルジョンスティックは、白くならず、良好な皮膚の感触を有する。これらは、透明に見えるのに十分な透光性を有するように製造することもできる。
(組成物の調製)
本発明による組成物を調製するための好都合な工程順序は、最初に、水非混和性液体中または複数の水非混和性液体のうちの1種類の中で、ゲル化剤の組み合わせの溶液を形成するステップを含む。通常これは、すべてのゲル化剤が溶解するのに十分高い温度(溶解温度温度)、たとえば70から140℃の範囲の温度で混合物を撹拌することによって実施される。ゲル化剤を導入する前または後のいずれかで、あらゆる油溶性化粧品有効成分を油相に導入することができる。通常、得られたゲル化剤溶液が、ゲル化剤が溶解する温度とこれが固化する温度との間の温度、多くの場合60から90℃の範囲の温度に冷却される。
ある好都合な調製経路においては、アミド置換ゲル化剤のすべてまたは一部を組成物の液体成分中に溶解させることが望ましく、この組成物の液体成分は、アルコールなどであり、たとえばアルコール性キャリア流体、すなわち分岐脂肪族アルコール、たとえばイソステアリルアルコールまたはオクチルドデカノールであり、場合により、ある程度水混和性を有し、アルコール性流体中のDOPADの溶解温度より高い沸点を有するアルコールと併用される。これによって、水非混和性液体の残りが、ゲル化剤が溶解または溶融する温度まで加熱されるのを回避できる。ゲル化剤を溶解させるためのキャリア流体の比率は、多くの場合キャリア流体の15から65重量%であり、特に20から40%である。これとは別に、水相または親水性相の調製が、制汗有効成分などの水溶性化粧品有効成分を、この相の液体部分に導入することによって行われる(これが必要である場合、このままで使用可能な水溶液中に制汗有効成分を供給できる場合がある)。
混合される前の水非混和相または親水性相のいずれかの中に、任意の乳化剤を混入させることができる。
可能であれば、分散相となる化粧品有効成分のこの溶液は、好ましくは、ゲル化剤を有する連続相の2種類の材料が互いに混合される温度と同様の温度であるが、親水性溶液の沸点を超えない温度に加熱され、続いて連続相と混合される。また、この溶液が混合物の温度を維持する速度で導入される。分散相の標準沸点より高い温度、またはこの相からの蒸発が顕著になる温度での加工が必要な場合、より高温に到達させるために加圧装置を使用することができる。連続相に本発明のゲル化剤材料を使用する場合、通常加圧装置を使用することは不要である。2つの相を混合した後、得られた混合物は、典型的には組成物の通常の固化温度より5から30℃高い温度で供給容器中に充填され、周囲温度まで冷却または放冷される。冷却は、容器および内容物を放冷するだけで実施することができる。周囲空気または冷却空気を容器およびこれらの内容物の上に吹き付けることによって冷却を促進することができる。
(製品のディスペンサー)
本発明によるエマルジョンスティックは、通常、供給容器中に収容され、これらの供給容器は、これらの形状および寸法、これらの構造の材料、ならびにスティックを供給するために内部に使用される機構が化粧品に対応している供給容器中に収容される。したがって、たとえば、制汗剤またはデオドラントスティックは、バレル中に収容されることが多く、このバレルは、円形または楕円形の横断面で、スティックが通過することができる開放端と、反対側の閉鎖端とを有し、バレルに沿って軸方向に移動可能な台または昇降機を一般に含む。この台は、指を挿入することによって上昇させることができるし、またはより一般的には、協働する台のねじ付き孔を通って軸方向に延在するねじ付き軸を回転させる外部に露出した回転ホイールによって上昇させることもできる。通常、このバレルは、バレルの開放端を覆うことができる取り外し可能なキャップも有する。通常バレルは、ポリプロピレンまたはポリエチレンなどの押出可能な熱可塑性材料から製造される。
本発明は、本明細書で前述した本発明のスティック状化粧品が供給バレル内に配置された化粧製品も提供する。
本発明による組成物について要約し、好ましい実施態様を説明してきたが、これよりこれらの特定の実施態様を、単なる例として、より詳細に説明する。
後述の実施例および比較例のエマルジョンスティック中に以下の成分を使用した。
Figure 0005285853
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すべての実施例および比較例を測定する場合、スティックの送り出し(payoff)を黒色綿上で測定し、スティック適用から24時間後に目に見える付着物(白色度)を黒色綿上で測定した。
(実施例1.1および比較例1.A)
これらの実施例および比較例のスティックを、以下の一般方法M1によって製造した。
制汗性塩溶液D3をグリセリンD2と混合することによって、または制汗剤粉末D4を水D1中に実験室の周囲温度(約22℃)で溶解させることによってのいずれかで、制汗性塩溶液を先ず調製した。
オーバーヘッドパドル撹拌機(温度は典型的には120から140℃に到達する)を使用して撹拌しながら、ゲル化剤G1、G2、またはG3、またはこれらの組み合わせを、脂肪アルコールキャリア油である水非混和性液体(C2またはC3)中に溶解させた。残りの水非混和性キャリア油である水非混和性液体(C1、C2、C5)および乳化剤E1を室温で互いに混合した。このキャリア油混合物に、シルバーソン(Silverson)(商標)ミキサーを使用して2500rpmで剪断応力を加え、制汗性塩溶液をゆっくりと加えた。次に剪断速度を5分間7500rpmまで上昇させた。得られたエマルジョンを次に油浴中で85℃に加熱した。ゲル化剤溶液を85から90℃まで冷却し、これにエマルジョンを加えた。この混合物を低剪断(パドル撹拌)下で撹拌して、十分な混合を行った。香料を使用する場合は、この段階で加えた。得られた混合物を冷却し、次に、この標準的固化温度(静止条件下で試料を固化させることによって、または従来の試験によって求めた)より5℃高い範囲内の後述の温度でスティックバレル中に注ぎ、周囲温度まで冷却した。
重量部の単位で示される処方、およびスティックの性質を以下の表1にまとめている。
Figure 0005285853
Ex1.1は堅いわずかに半透明のスティックであった。皮膚上で迅速に乾燥し、白色物質または油/脂肪性付着物は全く残らなかった。
比較例Co1.Aは、幾分軟質で白色不透明のスティックとなり、皮膚に適用すると厚い脂肪性の皮膜が残った。
(実施例2.1から2.7および比較例Co2.AからCo2.D)
これらの実施例および比較例のスティックの手順は、以下のことを除けば前述のM1と同じである第2の一般方法M2によって行った。
最初に、スティックの連続相中および分散相中の成分の比率を決定して(計算および測定によって)、2つの相が25℃において非常に近い屈折率(RI)を有するようにした。決定された比率の成分を含有する別々の相のRIを、互いに混合する前に周囲温度(25℃)で測定し、内部相のRIと非常に近くなるように、油の1種類を十分加えることによって外部相の油相のRIを調整した。
配合物の重量部で表した比率およびスティック特性を以下の表2にまとめている。
Figure 0005285853
Figure 0005285853
Figure 0005285853
Co2.Aのエマルジョン全体の注入温度は、ゲル化剤溶液が110℃でゲル化し、この温度がエマルジョンの残りを加えることができる温度よりも高かったため、測定できなかった。
Ex2.1は、適度に堅い半透明のスティックであった。これは、十分に皮膚に適用され、白色付着物は残らなかった。最初、わずかに油状の皮膜が残ったが、すぐに消失した。Ex2.2は非常に堅い半透明のスリック(slick)であった。十分に皮膚に適用され、白色付着物または油状/脂肪性皮膜は残らなかった。
比較例Co2.Bは、適度に堅い不透明のスティックであったが、皮膚に適用すると厚い油状の皮膜が残り、白色付着物は見られなかった。
Ex2.3は、適度に堅くわずかに半透明のシック(sick)であった。これは、十分に皮膚に適用され、油状/脂肪性皮膜は残らず、白色付着物は見られなかった。
比較例Co2.Cは、幾分軟質で不透明のスティックとなり、皮膚に適用すると厚い脂肪性の皮膜が残った。
配合物Ex2.2およびCo2.Bを、25℃および45℃で3週間保存した。Ex2.2の試料はどちらも非常に堅いままであった。しかしCo2.Bの試料は45℃で保存すると、25℃で保存した場合よりも顕著に軟質になった。
Ex2.4は、適度に堅い半透明のスティックであった。皮膚に十分に適用され、白色付着物も油状/脂肪性皮膜も残らなかった。
Ex2.5は、堅い半透明のスティックであった。皮膚に十分に適用され、白色付着物も油状/脂肪性皮膜も残らなかった。
比較例Co2.Dは、製造した直後は、適度に堅くわずかに半透明のスティックであった。しかし、室温で18時間後、幾分軟質で不透明のスティックになった。皮膚に適用すると厚い蝋状の皮膜が残った。
Ex2.6は、わずかに軟質で半透明のスティックであった。しかし、皮膚には十分に適用され、白色付着物も油状/脂肪性皮膜も残らなかった。
Ex2.7は、堅く半透明のスティックであった。皮膚に十分に適用され、白色付着物も油状/脂肪性皮膜も残らなかった。
本発明によるさらに別の組成物は、同量のcis/trans−1,2−ジドデカンアミドシクロヘキサン、または1,3,5−トリ(ドデシルアミノ−カルボニル)シクロヘキサンまたは2−ドデシル−N,N’−ジブチルスクシンアミド、またはN−プロピル−12−ヒドロキシステアルアミドを、味の素のゲル化剤GP−1(G2)の代わりに、実施例1.1、または2.1から2.7のいずれか1つに使用することで製造することができる。
(実施例3.1から3.4)
以下の表3に示される重量部の成分を使用し、追加のアミドゲル化剤を使用して、一般方法M1によって実施例3.1から3.4の組成物を製造した。これらのスティック特性を表3にまとめている。
Figure 0005285853
(実施例4.1から4.15)
ゲル化剤(i)および(iia)の組み合わせと、以下の表4にまとめた残りの成分とを使用して、さらに屈折率が一致したエマルジョンを製造した。実施例4.1から4.3および4.10から4.15は、一般方法M1に従って作製し、最初にグランド(Gland)G2を水非混和性液体C4と混合し、実施例4.4から4.8は後述の方法M3によって製造し、実施例4.9は後述の方法M4によって製造した。これらの実施例では、乳化剤の量および種類、より長い脂肪族主鎖を有する水非混和性液体などの水非混和性液体の選択、およびこれらの濃度、無機粒子の存在、二価アルコールおよびグリシンの存在を変化させた。
(方法M3)
第1のステップにおいて、ゲル化剤が完全に溶解するまで、ゲル化剤、乳化剤、水非混和性液体、およびシリカ(使用する場合)を、ホットプレート上のビーカー中で加熱し、最高温度が135℃を超えないようにした。ビーカーの内容物を、シルバーソン(商標)ミキサーを使用して約3000rpmで撹拌した。この水非混和性液体相溶液を次に95℃まで冷却した。
第1のステップと同時に実施される第2のステップにおいて、制汗有効成分溶液の溶液を(水相)を、油浴(90℃)中の第2のビーカー中で70℃に到達するまで加熱した。
第3のステップにおいて、温度が85℃未満まで低下しないようにしながら、ステップ2の加熱された水相をステップ1の水非混和性液体相中にゆっくりと加えた。水相の添加中にミキサーの速度を徐々に8000rpmまで上昇させ、この速度でさらに3分間剪断を続けた。続いて香料を導入し、温度は82から85℃であった。
最後のステップにおいて、香料を加えた混合物を、この固化温度よりも5℃高い範囲の温度まで冷却し、表5に示す温度でスティックバレルに注入した。
(方法M4)
第1のステップにおいて、水非混和性液体C1およびC3ならびに乳化剤を3000rpmで実験室の周囲温度において剪断混合することによって、第1の水非混和性液体相を調製した。
第2のステップは方法M3と同じであった。
第3のステップにおいて、磁気撹拌子を使用して撹拌したことを除けばM3のステップ1と同様にしてゲル化剤を水非混和性液体C4中に溶解させ、続いて約100℃まで冷却することによって、第2の水非混和性液体相を調製した。
第4のステップにおいて、ステップ2の水相を第1の水非混和性液体相にゆっくりと加え、添加中、撹拌機速度を徐々に8000rpmまで増加させた。得られたエマルジョンを次にホットプレート上で80℃まで加熱し、香料を加えた。
第5のステップにおいて、ガラス製温度計を使用しながら、冷却した第2の水非混和性液体相を第4のステップのエマルジョン中で穏やかに撹拌した。
最後に、固化温度よりもかなり高い78℃において試料をスティックバレル中に注入した。重量部で表した配合成分、およびスティック特性を以下の表4にまとめている。
Figure 0005285853
Figure 0005285853
Figure 0005285853
表中のnmは測定を行わなかったことを示している。
(実施例5.1および5.2)
これらの実施例は、クラス(i)ゲル化剤(G9およびG10)のさらなる例と、重量部の単位で表6に示される残りの成分とを使用して製造した。これらは、方法M1で製造した。これらのスティック特性を表6にまとめている。
(ゲル化剤G9およびG10の調製方法)
ゲル化剤G9およびG10は2段階方法で製造した。段階1でN−アシルLグルタミン酸ジメチルエステルを形成し、段階2でこれを対応するN−アシルLグルタミン酸ジブチルアミドに転化させ、両方の段階ではシグマ・アルドリッチ(Sigma Aldrich)の実験室グレードの化学物質を使用した。
マグネチックスターラーを取り付けた250mlの三口丸底フラスコにL−グルタミン酸ジメチルエステル塩酸塩(15g、71mmol)を投入した。次に、このフラスコに、実験室の周囲温度(20℃)において撹拌しながら、ジクロロメタン(150ml、HCl塩1g当たり約10ml)を加えた。
次に、撹拌しながらトリエチルアミン(TEA、8.61g、85mmol)を加えると、直後に白色沈殿物が現れた。室温で60分間、この混合物の撹拌を続けた。次に、2回目のTEA(7.17g、71mmol)を、それぞれの酸塩化物(50mlのDCM中71mmol)(Ex5.1では2−エチル−ブタン酸塩化物、Ex5.2ではイソペンタン酸塩化物)とともに反応混合物に加え、添加中0℃から10℃の温度を維持した。この反応混合物を周囲温度で一晩撹拌した。
翌朝、沈殿物を濾過し、透明な濾液を得て、これを分液漏斗中で希塩酸、飽和重炭酸ナトリウム溶液、および水を使用して連続して洗浄した。減圧下ですべての溶媒を蒸発させると、対応するN−アシルL−グルタミン酸ジメチルエステルが得られ、これが残留する酸および出発物質を含有しないことを検出した。
第2の段階では、段階1の生成物(典型的には10g、23から38mmol)を、トルエン(100ml、ジメチルエステル1gあたり10ml)中に溶解させ、続いて、マグネチックスターラー、滴下漏斗および水凝縮器を取り付けた250mlの反応容器に加えた。次に、過剰のブチルアミン(30から50ml、300から500mmol)をゆっくりと滴下し、次いで、反応溶液を90℃まで加熱し、十分に撹拌した。ジメチルエステルからジアミドへの転化の進行を、抜き取ったSSI量のRP HPLCおよびFT−IRの両方で監視し、エステルが検出されなくなるまで、または、エステルが一部残留する場合は、アミド赤外ピークに対するエステルの相対強度が一定となるまで続けた。この反応は約24時間を要した。
周囲温度まで冷却すると、反応混合物がゲルを形成し、これを減圧濾過し、白色の粗固体材料が得られるまで冷溶媒で洗浄した。エタノール中の25gの酸系アンバーリスト(Amberlyst)A−15(商標)樹脂を主成分とするで粗生成物を洗浄して残留ブチルアミンを除去し、続いて、表5に記載されるように、チャコールによる濾過、または塩基性樹脂(アンバーリストA−21(商標)、25g)を使用したさらなる洗浄を実施して残留不純物を除去するか、またはチャコールで濾過して脱色を行った。
Figure 0005285853
Figure 0005285853
どちらのスティックも外観は半透明であった。Ex5.1は、ゲル化剤G9およびG2の組み合わせを示しており、同濃度のG1およびG2の組み合わせほど堅くないスティックが得られる。より堅いスティックが望ましい場合は、濃度を増加させることによって実現することができる。
(特性の測定)
(i)スティック硬度−針入度計
堅い固体である組成物の硬度および剛性は、針入度測定によって求めることができる。組成物がより軟らかい固体である場合は、針入度計のプローブに対する抵抗が実質的に不足しているように観測される。
好適な手順では、規定の針先端の円錐角が90°10’+/−15”であるセタ(Seta)ワックスニードル(重量2.5g)を取り付けた実験室用PNT針入度計を使用する。平坦な上面を有する組成物の試料を使用する。組成物の表面に向けて針を下げ、次に、ホルダーを有する針を総重量(すなわち、針とホルダーとの重量の合計)50gをかけて5秒間降下させ、この後押し込み深さを記録することによって、押し込み硬さ測定を実施する。望ましくはこの試験は、各試料について多くの点で行い、これらの結果を平均する。この性質の試験を使用する場合、開放端を有する供給容器中で使用するのに適切な硬度は、この試験での押し込みが30mm未満、たとえば2から30mmの範囲である。好ましくは押し込みは5mmから20mmの範囲である。
この試験の指定の手順で、スティックに対する測定をスティックバレル中で実施した。バレルの開放端から突出するようにスティックを巻き上げ、次に、平坦で均一な表面が残るように切断した。スティック表面に向けて針を注意深く下げ、押し込み硬さ測定を実施した。この方法は、スティック表面の6つの異なる場所で行った。記載の硬度読み取り値は6回の測定の平均値である。
(ii)堅いスティックによる付着(送り出し)
組成物の第2の性質は、組成物を表面にわたって塗布する(スティック製品のヒトの皮膚への適用を表す)場合にこの表面に供給される量であり、送り出しとも呼ばれる。組成物が堅いスティックでありこの形状を維持できる場合、この付着試験を実施するために、規格化された形状および寸法を有する組成物試料を装置に取り付け、温度および適用圧力の標準条件下で、指定の回数(各方向で3回)試験表面に試料を塗布する。表面に移行した量は、塗布された基材の重量増加として求められる。希望するなら、付着物の色、不透明性、または透明性を後に測定することができる。堅い固体スティックに適用可能な付着物および白色度のこのような試験の特定な手順では、標準条件下で装置を使用して付着物をスティックから基材上に適用し続いて、画像分析を使用して白色付着物の平均量を求める。
使用した基材は、黒色綿織物の12×28cmのストリップであった。使用前にこの基材を秤量した。スティックは未使用のものであり、ドーム型の上部は修正しなかった。
装置は、各端部でクリップによって平坦な基材が取り付けられる平坦な台座を含んだ。標準寸法のスティックバレルを収容するための取り付け部を有する柱を、空気圧式ピストンによって基材上を水平方向に移動可能なアームに取り付けた。
各スティックは、測定を行う前に、実験室周囲温度で一晩維持した。このスティックを測定された量だけバレルから突出させた。次に、バレルを装置に取り付け、規格の力(500gの荷重)で基材に対してスティックが偏るようにバネを配置した。装置を作動させ、最終速度140mm/sで、基材に対して横方向にスティックを120mmだけ6回移動させた。注意して基材を装置から取り外し、再度秤量した。続いて、付着物の白色度は後述の(v)のように測定することができた。
(iii)付着物の白色度
前述の試験(ii)で得られた付着物について、約24時間後に白色度を評価した。
この評価は、影をなくすために蛍光灯を使用して高角度から照明した黒色テーブルの上に垂直に配置したコスミカー(Cosmicar)16mm焦点距離レンズを有するソニー(Sony)XC77白黒ビデオカメラを取り付けたKS画像分析装置(KS Image Analyser)を使用して行った。最初にこの装置は、安定な光出力が得られるのに十分な時間蛍光灯を点灯した後で、参照白色カードを使用して較正した。前述の試験で付着物が付着した布を、テーブル上に置き、カメラを使用して画像を取り込んだ。付着物画像の領域を選択し、KS400(商標)画像ソフトウェアを使用して分析した。理論的には、これで、画像を多数の画素の配列に分割し、各画素の灰色レベルを0(黒色)から255(白色)で測定した。灰色強度の平均を計算し、布の10箇所の背景読み取り値と比較することができた。これが付着物の白色度測定の出発点であり、数字が大きいほど、より白い付着物を示している。小さい数値は透明な付着物を示しており、基材の色を見ることができると考えた。
(iv)配合物の透明度−光透過率
規格厚さの試料を分光光度計の光路中に配置し、ゲルが存在しない場合に透過した光のパーセント値として透過率を測定することによって、組成物の透光性を測定した。
この試験は、二重ビームパーキン・エルマー・ラムダ40(Perkin Elmer Lambda 40)分光光度計を使用して行った。高温の組成物試料を、ポリ(メタクリル酸メチル)(PMMA)製の4.5mlキュベットに注入し、20から25℃の周囲温度まで冷却した。このようなキュベットで、厚さ1cmの組成物が得られる。分光光度計の参照ビーム中に同じ形の空のキュベットを使用し、キュベット中の試料を24時間維持した後で、同じ条件で580nmにおいて測定を行った。20から25℃の範囲の任意の温度で測定される透過率は十分に正確となるが、より高い精度が要求される場合は測定を25℃で行う。
(v)ゲル化剤の純度を測定するためのHPLC法
UV検出による逆相HPLCによってゲル化剤の純度を測定した。
移動相は、300mlの脱イオン水を含む、これに700mlのHPLCグレードアセトニトリルと1.0mlのトリフルオロ酢酸(Aldrich(商標)分光測定グレード)とを加え、次にすべての溶媒を十分混合して脱気することによって調製した。0.001gの試料を2mlのHPLCバイアル中に量り取り、移動相を加えて体積を調整した。
次に、ハイパージル(Hypersil)ODS 5μm C18、250×4.6mmIDカラム、HPオートサンプラー(HP Autosampler)(商標)、および210nmに設定したUVダイオード・アレイ・ディテクター(UV Diode Array Detector)を取り付けたヒューレット・パッカード1050HPLCシステム(Hewlett Packard 1050 HPLC System)(商標)を使用して試料を分析した。
分析は以下の条件下で実施した:
定組成/グラジエント:定組成
流量:1.2ml/分
実行時間:10分
温度:周囲
注入体積:20μl
すべての結果は領域%で表している。

Claims (28)

  1. 制汗剤またはデオドラント有効成分を含む化粧品有効成分を含む極性液体の分散相およびシリコーン油を含む水非混和性液体の連続相と、前記水非混和性液体を固化させる量のゲル化剤と、乳化剤とを含み、前記分散相が水を含み、前記水非混和性液体用の前記ゲル化剤が、ゲル化剤(i)である式:A−CO−R(式中、R は、4から12個の炭素原子を含有する分岐アルキル基を表す)のN−アシル置換アミノ酸アミドと、ゲル化剤(iia)である式:A −CO−R (式中、R は、9から21個の炭素原子を含有する線状アルキル基を表す)のN−アシル置換アミノ酸アミドとの組み合わせを含み、ここでA 及びA は、それぞれ式:
    Figure 0005285853
    (式中、nは、1または2の整数を表し、R は、3から5個の炭素原子を含有するアルキル基を表す)のアミノ酸アミド残基を表し、
    ゲル化剤(i)のゲル化剤(iia)に対する有効な相対重量比が、4:1から1:4の範囲であり、並びにゲル化剤(i)とゲル化剤(iia)との重量濃度の合計が、組成物の4から12%である、
    ことを特徴とするエマルジョンの形態の固体化粧品組成物。
  2. が、ジアミド置換グルタミン酸またはアスパラギン酸の残基を表し、R が、線状アルキル基を表すことを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  3. が、ジアミド置換グルタミン酸の残基を表すことを特徴とする、請求項2に記載の組成物。
  4. が、5から8個の炭素原子を含有することを特徴とする、請求項1からのいずれか1項に記載の組成物。
  5. が、7または8個の炭素原子を含有することを特徴とする、請求項に記載の組成物。
  6. が、最大4個の炭素原子を含有する1つの側鎖を含有することを特徴とする、請求項1からのいずれか1項に記載の組成物。
  7. −CO−Rが、2−エチルヘキサン酸の残基であることを特徴とする、請求項1からのいずれか1項に記載の組成物。
  8. ゲル化剤(i)が、前記水非混和性液体の連続相の2から15重量%の濃度で存在する、請求項1からのいずれか1項に記載の組成物。
  9. ゲル化剤(i)のゲル化剤(iia)に対する重量比が、2:1から1:2の範囲から選択されることを特徴とする、請求項に記載の組成物。
  10. ゲル化剤(i)とゲル化剤(iia)との重量の合計が、前記組成物の6から9%であることを特徴とする、請求項8又は9に記載の組成物。
  11. 前記シリコーン油が、前記水非混和性液体の30から80重量%の比率で存在することを特徴とする、請求項に記載の組成物。
  12. 前記シリコーン油が、揮発性シリコーン油を含むことを特徴とする、請求項11に記載の組成物。
  13. 前記揮発性シリコーン油が、シクロペンタメチコーンおよび/またはシクロヘキサメチコーンを含むことを特徴とする、請求項12に記載の組成物。
  14. 前記連続相が、30℃以下の融点および100℃を超える沸点を有する水非混和性一価アルコールを含むことを特徴とする、請求項1から13のいずれか1項に記載の組成物。
  15. 前記アルコールが、12から22個の炭素原子を含有する分岐脂肪族アルコールであることを特徴とする、請求項14に記載の組成物。
  16. 記水非混和性液体が、0.5から50重量%の安息香酸エステルを含むことを特徴とする、請求項1から15のいずれか1項に記載の組成物。
  17. 前記安息香酸エステルが、平均で10から18個の炭素原子を含有する長鎖アルキルの安息香酸エステルであることを特徴とする、請求項16に記載の組成物。
  18. 前記化粧品有効成分のすべてまたは一部が前記分散相中に溶解されることを特徴とする、請求項1から17のいずれか1項に記載の組成物。
  19. 前記化粧品有効成分が、収斂性アルミニウム塩および/またはジルコニウム塩を含む水溶性の制汗剤またはデオドラント有効成分を含むことを特徴とする、請求項18に記載の組成物。
  20. 前記分散相が、30から50重量%の水を含むことを特徴とする、請求項18又は19に記載の組成物。
  21. 前記分散相が、0.5から30重量%の水溶性の二価または多価アルコールを含むことを特徴とする、請求項18から20のいずれか1項に記載の組成物。
  22. 前記多価アルコールが、グリセリンを含むことを特徴とする、請求項21に記載の組成物。
  23. 前記乳化剤が、前記組成物の0.2から2重量%の濃度で存在することを特徴とする、請求項1から22のいずれか1項に記載の組成物。
  24. 前記乳化剤が、ジメチコーンコポリオールであることを特徴とする、請求項1から23のいずれか1項に記載の組成物。
  25. 前記分散相および前記連続相の屈折率が、一致していることを特徴とする、請求項1から24のいずれか1項に記載の組成物。
  26. 請求項1に記載の化粧品組成物の調製方法であって、
    a1)水非混和性液体中に、請求項1に記載の1種類またはそれ以上のゲル化剤の連続相を形成するためのゲル化剤を混入するステップと、
    a2)前記水非混和性液体中に化粧品有効成分を含む分散液相を形成するための極性液体と、前記水非混和性液体とを混合するステップと、
    a3)前記水非混和性液体中に前記ゲル化剤が溶解または分散する高温まで、前記水非混和性液体またはこれを含有する混合物を加熱するステップと、
    a4)前記水非混和性液体または前記極性液体のいずれかに乳化剤を導入するステップとを含み、ステップa1)a2)a3)およびa4)はあらゆる順序で実施することができ、さらにこの後、
    b1)型に前記混合物を導入するステップと、続いて
    c1)前記水非混和性液体が固化する温度まで前記混合物を冷却または放冷するステップとを含む、前記方法。
  27. 前記型が供給容器である、請求項26に記載の方法。
  28. 発汗および/または悪臭の発生を抑制または制御する化粧方法であって、請求項1から25のいずれか1項に記載の化粧品組成物の有効量を脇の下を含むヒトの皮膚に局所適用するステップを含む、前記方法。
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