JP5280190B2 - 磁気軸受制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ロータなどの回転体を磁気軸受を用いて非接触で支持する磁気軸受制御装置に関する。
発電機や電動機などの回転機器の回転軸を、例えば1つのスラスト磁気軸受及び2つのラジアル磁気軸受を用いて非接触で支持する磁気軸受制御装置が知られている。ここで、回転軸をZ軸と定義し、回転軸に直交する2つの軸をX軸及びY軸と定義する。スラスト磁気軸受は、回転軸に固定された回転ディスクをZ軸の正の方向及び負の方向にそれぞれ吸引する1組の電磁石を備え、各ラジアル磁気軸受は、回転軸をX軸の正の方向及び負の方向に吸引する1組の電磁石と、回転軸をY軸の正の方向及び負の方向に吸引する1組の電磁石とを備えて構成される。従来の磁気軸受制御装置は、スラスト磁気軸受及びラジアル磁気軸受の各位置を検出し、当該検出結果に基づいて、回転軸を所定の位置に浮上させるように、合計で10個(5組である。)の電磁石の各コイルに流れる電流値を調整することにより各電磁石の吸引力を制御する。
従来、電磁石の各コイルに流れる電流値を制御するための回路として、例えば、パルス幅変調(Pulse Width Modulation。以下、PWMという)方式の電流制御回路が知られている。図26は、従来技術に係るPWM方式の電流制御回路の構成を示す回路図であり、図27は、図26の電流制御回路の動作を示すタイミングチャートである。図26の電流制御回路は、上記10個のコイルのうちの1つのコイルLに流れる電流Iを制御するための非対称ハーフブリッジ回路であって、電圧Vdcの直流電圧を発生する直流電源10と、直流電源10に並列接続された電解コンデンサ又はフィルムコンデンサなどのフィルタキャパシタFCと、スイッチング回路500とを備えて構成される。スイッチング回路500は、コイルLと、直流電源10の正側の端子にコレクタが接続されコイルLの一端にエミッタが接続されたトランジスタTr1と、コイルLの他端にコレクタが接続され直流電源10の負側の端子にエミッタが接続されたトランジスタTr2と、トランジスタTr1のコレクタ及びエミッタにカソード及びアノードがそれぞれ接続されたダイオードD1と、トランジスタTr2のコレクタ及びエミッタにカソード及びアノードがそれぞれ接続されたダイオードD2と、直流電源10の正側の端子にカソードが接続されコイルLの他端にアノードが接続されたダイオードD3と、コイルLの一端にカソードが接続され直流電源10の負側の端子にアノードが接続されたダイオードD4とを備えて構成される。ここで、トランジスタTr1及びTr2の各ベースには共通の制御信号Ctrが入力され、制御信号Ctrに従って、トランジスタTr1及びTr2は連動してオン又はオフされる。
図27において、トランジスタTr1及びTr2は、入力される制御信号Ctrに応答して、所定の各PWMキャリア周期Tpwmにおいて、時間期間T1の間にオンされ、時間期間T2(=Tpwm−T1)の間にオフされるように制御される。トランジスタTr1及びTr2がオンである期間T1において、図26の向き501に示すように、トランジスタTr1、コイルL及びトランジスタTr2を介して電流が流れる。このとき、コイルLに印加されるコイル電圧Vは電源電圧Vdcであり、コイルLに流れるコイル電流Iは増加していくとともに、フィルタキャパシタFCに正の直流部電流I500が流れる。一方、トランジスタTr1及びTr2がオフである期間T2において、図26の向き502に示すように、ダイオードD4、コイルL及びダイオードD3を介して電流が流れる。このとき、コイル電圧Vは電源電圧−Vdcであり、コイル電流Iは減少していくとともに、フィルタキャパシタFCに負の直流部電流I500が流れる。また、トランジスタTr1及びTr2のオン/オフの切り換えタイミングにおいてフィルタキャパシタFCに流れる直流部電流I500の電流値は、当該切り換えタイミングにおけるコイル電流Iの電流値の2倍である。
従来技術に係る電流制御装置は、図26のスイッチング回路500と同様に構成されたスイッチング回路を、コイルの個数(例えば、10個)と同じ個数だけ直流電源10に対して並列接続した構成を有する。従って、すべてのスイッチング回路500のトランジスタTr1及びTr2を同時にオン又はオフに切り換えると、当該切り換えのタイミングにおいて、フィルタキャパシタFCに対して、例えば図27に示す直流部電流I500の10倍のリップル電流が流れる。このため、フィルタキャパシタFCの容量を比較的大きくする必要があり、電流制御装置が大型化した。また、リップル電流によってフィルタキャパシタFCが過熱したり、フィルタキャパシタFCの電圧がPWMキャリア周期Tpwmでかつ無視できない振幅で変動したりした。
特許文献1に記載の磁性体保持装置は、磁性体と、この磁性体の周囲に設けられ、同磁性体に複数方向から吸引力を与えて同磁性体を規定位置に保持する複数の電磁石と、この各電磁石に対する付勢用のオンオフ電流を出力する複数のスイッチング回路と、上記磁性体の位置を検知する位置検知手段と、この位置検知手段の検知位置に応じたデューティ比で且つ互いに異なるオンオフタイミングで各スイッチング回路を駆動する制御手段とを備えて構成される。特に、上記制御手段は、各スイッチング回路のオンオフ電流のバイアスを設定するためのバイアス電流設定部と、位置検知手段の検知位置に応じて各スイッチング回路のオンオフ電流に対する操作量を決定する操作量決定部と、この操作量決定部で決定される操作量とバイアス電流設定部で設定されるバイアスとの和を求める加算部と、第1スイッチング回路のオンオフ電流レベルを検出する第1電流レベル検出部と、この第1電流レベル検出部の検出結果と加算部の検出結果との差を求める第1差検出部と、三角波信号を発する三角波発振回路と、この三角波発振回路の三角波信号を第1差検出部の検出結果によりパルス幅変調して第1スイッチング回路に対するオンオフ駆動信号を生成する第1変調回路と、操作量決定部で決定される操作量とバイアス電流設定部で設定されるバイアスとの差を求める減算部と、第2スイッチング回路のオンオフ電流レベルを検出する第2電流レベル検出部と、この第2電流レベル検出部の検出結果と減算部の検出結果との差を求める第2差検出部と、三角波発振回路の三角波信号を反転する反転部と、この反転部で反転された三角波信号を第2差検出部の検出結果によりパルス幅変調して第2スイッチング回路に対するオンオフ駆動信号を生成する第2変調回路とを備える。これにより、リップル電流などの電源電流へのノイズの重畳を未然に防止できる。
特開2002−5166号公報。
特許文献1に記載の磁性体保持装置は、互いに半周期だけ異なるオン/オフタイミングで上記第1及び第2のスイッチング回路を駆動するために、互いに等しい立ち上がり時間と立ち下がり時間とを有する第1の三角波信号及び当該第1の三角波信号を反転回路を用いて反転させることによって得られる第2の三角波信号であって第1の三角波信号に対して半周期だけ位相がずれた第2の三角波信号を用いて、各スイッチング回路に対する各オンオフ駆動信号(例えば、図26の制御信号Ctrに対応する。)を発生する。このため、上記反転回路に入力される信号は三角波信号に限定されるという課題があった。
本発明の目的は以上の問題点を解決し、従来技術に比較して、コイルに流れる電流を増減させるように設けられたトランジスタのオン/オフ動作を制御するための制御信号を、互いに等しい立ち上がり時間と立ち下がり時間とを有する三角波信号に限定されない信号に基づいて発生し、リップル電流の発生を抑制できる磁気軸受制御装置を提供することにある。
本発明に係る磁気軸受制御装置は、2個のコイルをそれぞれ有しかつ回転体を挟んで対向するように設けられた複数N組の電磁石対を備えた磁気軸受を制御する磁気軸受制御装置において、上記回転体の変位を示す変位検出信号に基づいて、上記回転体を所定の位置に非接触で支持するように、上記2個のコイルに供給される各電流の電流指令値をそれぞれ示す2個の電流指令値信号を発生する第1の信号発生手段と、所定の繰り返し周期をそれぞれ有しかつ互いに180度の位相差を有する2個の同期信号を発生する第1の同期信号発生手段と、上記各電磁石対に設けられた複数N個の電流制御手段とを備え、上記各電流制御手段は、上記2個のコイル、上記2個の同期信号及び上記2個の電流指令値信号にそれぞれ対応して設けられた2個の電流制御サブ回路を備え、上記各電流制御サブ回路は、上記コイルに流れる電流を増減させるように設けられた2個のトランジスタと、上記同期信号に同期するのこぎり波信号を発生する第2の信号発生手段と、上記のこぎり波信号に同期しかつ、上記電流指令値信号の電流指令値と、上記コイルに流れる電流の検出値との差がゼロになるように、上記2個のトランジスタをオン/オフ制御する帰還制御手段とを備えたことを特徴とする。
また、上記磁気軸受制御装置において、上記第1の同期信号発生手段は、上記繰り返し周期を有しかつ上記繰り返し周期の半分のパルス幅を有する第1の基準方形波信号に基づいて、上記2個の同期信号を発生することを特徴とする。
さらに、上記磁気軸受制御装置において、上記N個の電流制御手段は、少なくとも1つの電流制御手段をそれぞれ含む複数M(Mは2以上N以下の整数値である。)個のグループにグループ分けされており、上記磁気軸受制御装置は、上記繰り返し周期を有しかつ上記繰り返し周期の半分のパルス幅をそれぞれ有する第2乃至第Mの基準方形波信号に基づいて、互いに180度の位相差を有する2個の同期信号をそれぞれ発生する第2乃至第Mの同期信号発生手段をさらに備え、上記第1乃至第Mの基準方形波信号の各位相が互いに異なるように設定され、第m(m=1,2,…,M)のグループに含まれる上記各電流制御手段の各第2の信号発生手段は、上記第mの同期信号発生手段からの2個の同期信号に従ってそれぞれ2個ののこぎり波信号を発生することを特徴とする。
またさらに、上記磁気軸受制御装置において、上記第1乃至第Mの基準方形波信号は、互いに360/M度だけ異なる位相をそれぞれ有するように設定されることを特徴とする。
また、上記磁気軸受制御装置において、上記各電流制御手段の第2の信号発生手段は、上記基準方形波信号が入力されなくなったことを検出したときに、自律的に上記のこぎり波信号を発生することを特徴とする。
本発明に係る磁気軸受制御装置によれば、所定の繰り返し周期をそれぞれ有しかつ互いに180度の位相差を有する2個の同期信号を発生する第1の同期信号発生手段を備え、各電流制御サブ回路は、上記コイルに流れる電流を増減させるように設けられた2個のトランジスタと、上記同期信号に同期するのこぎり波信号を発生する第2の信号発生手段と、上記のこぎり波信号に同期しかつ、上記電流指令値信号の電流指令値と、上記コイルに流れる電流の検出値との差がゼロになるように、上記2個のトランジスタをオン/オフ制御する帰還制御手段とを備える。従って、互いに180度の位相差を有する2個ののこぎり波信号が発生されるので、従来技術に比較して、三角波信号を反転する反転回路を設ける必要がなく、コイルに流れる電流を増減させるように設けられたトランジスタのオン/オフ動作を制御するための制御信号を、互いに等しい立ち上がり時間と立ち下がり時間とを有する三角波信号に限定されない信号に基づいて発生でき、電源に並列接続されたフィルタキャパシタFCに流れるリップル電流の発生を抑制できる。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各実施形態において、同様の構成要素については同一の符号を付している。
第1の実施形態.
図1は本発明の第1の実施形態に係る磁気軸受コントローラ102を備えた回転装置の構成を示すブロック図であり、図2は図1のラジアル磁気軸受111の構成を示す正面図であり、図3は図1のスラスト磁気軸受113の構成を示す断面図である。なお、図1〜図3の各構成は以下の各実施形態及び変形例に適用される。
詳細後述するように、本実施形態に係る磁気軸受コントローラ102は、2個のコイルをそれぞれ有しかつ回転体であるロータ103又はロータ103に固定された回転ディスク106を挟んで対向するように設けられた5組の電磁石対(M1とM2,M3とM4,M5とM6,M7とM8及びM9とM10)を備えたラジアル磁気軸受111,112及びスラスト磁気軸受113を制御する。ここで、磁気軸受コントローラ102は、上記回転体の変位を示す変位検出信号に基づいて、上記回転体を所定の位置に非接触で支持するように、上記2個のコイルに供給される各電流の電流指令値It1,It2をそれぞれ示す2個の電流指令値信号を発生する電流指令値信号発生回路50と、Tpwmキャリア周期Tpwmを有しかつTpwmキャリア周期Tpwmの半分のパルス幅Tpwm/2を有する基準方形波信号S11に基づいて、互いに180度の位相差を有する2個の同期信号S20a,S20bを発生する同期信号発生回路20−1と、上記各電磁石対に設けられた複数N個の電流制御回路1−1〜1−5とを備える。
さらに、電流制御回路1−1は、電流制御サブ回路61,62を備える。ここで、電流サブ回路61は、コイルL1に流れる電流を増減させるように設けられたトランジスタTr1,Tr2と、同期信号S20aに同期するのこぎり波信号S33を発生するのこぎり波発生回路33と、のこぎり波信号S33に同期しかつ、電流指令値It1とコイルL1に流れる電流の検出値Id1との差がゼロになるように、トランジスタTr1,Tr4をオン/オフ制御する帰還制御系とを備える。また、電流サブ回路62は、コイルL2に流れる電流を増減させるように設けられたトランジスタTr3,Tr4と、同期信号S20aに同期するのこぎり波信号S43を発生するのこぎり波発生回路43と、のこぎり波信号S43に同期しかつ、電流指令値It2とコイルL2に流れる電流の検出値Id2との差がゼロになるように、トランジスタTr3,Tr4をオン/オフ制御する帰還制御系とを備える。
図1において、本実施形態に係る磁気軸受制御装置は、発電機や電動機などの回転機器の回転体であるロータ103を非接触で支持するものである。ロータ103は、例えば鉄などの磁性体によって形成されている。ロータ103の駆動端及び反駆動端にラジアル磁気軸受111及び112がそれぞれ設けられ、反駆動端にスラスト磁気軸受113が設けられている。なお、図1において、ラジアル磁気軸受111及び112並びにスラスト磁気軸受113の概略のみを示し、各磁気軸受の詳細な構成については図2及び図3を参照して後述する。また、図1において、ロータ103の軸方向をZ軸方向と定義し、ロータ103に直交する2つの方向をX軸方向及びY軸方向と定義する。
ラジアル磁気軸受111及び112の間に、ロータ103とともに回転方向200に回転するようにロータ103に固定されたモータロータ104が設けられている。さらに、モータロータ104の周囲に、モータロータ104とギャップを挟んで配置されたモータステータ105(図1では、一部を切り欠いて示す。)が設けられている。モータステータ105は、図示されていないケーシングに固定されている。電力変換装置101は、外部電源に接続された電源装置100から電力変換装置101を制御する制御電源を供給され、外部から三相入力電源が供給され、モータロータ104を回転方向200に回転させる。
図2において、ラジアル磁気軸受111は、等間隔に配置された8つの凸部111bを有しかつケーシングに固定されたリング状の鉄心111aと、隣接する2つの凸部111bにそれぞれ巻回されたコイルL1,L2,L3,L4とを備えて構成される。ここで、電磁石M1,M2,M3,M4はそれぞれ、隣接する2つの凸部111bに巻回されたコイルL1,L2,L3,L4を備える。これにより、8つの凸部111bに交互にN極及びS極が形成され、ロータ103をロータ103に直交する方向に吸引する吸引力201aが発生される。ここで、電磁石M1及びM2は互いに対向し、電磁石M3及びM4は互いに対向する。
また、ラジアル磁気軸受112は、コイルL5,L6,L7,L8をそれぞれ備えた電磁石M5,M6,M7,M8を備え、図2のラジアル磁気軸受111と同様に構成される。なお、電磁石M5及びM6は互いに対向し、電磁石M7及びM8は互いに対向する。
図3において、スラスト磁気軸受113は、ロータ103に固定された回転ディスク106(図1参照。)の一方の側に配置されかつ鉄心131及び鉄心131に巻回されたコイルL9を備えた電磁石M9と、回転ディスク106の他方の側に配置されかつ鉄心132及び鉄心132に巻回されたコイルL10を備えた電磁石M10を備えて構成される。ここで、電磁石M9及びM10は互いに対向する。これにより、ロータ103をZ軸の正の方向及び負の方向に吸引する吸引力201bが発生される。
図1において、ラジアル変位センサ121,122はリラクタンス式の変位センサであって、ロータ103のY軸方向及びX軸方向の変位をそれぞれ検出して、当該検出結果を示す変位検出信号を磁気軸受コントローラ102に出力する。また、ラジアル変位センサ123,124はリラクタンス式の変位センサであって、ロータ103のY軸方向及びX軸方向の変位をそれぞれ検出して、当該検出結果を示す変位検出信号を磁気軸受コントローラ102に出力する。さらに、スラスト変位センサ125はリラクタンス式の変位センサであって、ロータ103のZ軸方向の変位を検出して、当該検出結果を示す変位検出信号を磁気軸受コントローラ102に出力する。
図4は、図1の磁気軸受コントローラ102の構成を示す回路図であり、図5は、図4の同期信号発生回路20−1の構成を示す回路図である。また、図6は、図5の同期信号発生回路20−1及び図4ののこぎり波発生回路33,43の動作を示すタイミングチャートであり、図7は、図4の電流制御回路1−1の動作を示すタイミングチャートであり、図8は、図4の磁気軸受コントローラ102の動作を示すタイミングチャートである。
図4において、磁気軸受コントローラ102は、電流指令値信号発生回路50と、基準方形波発生器11と、同期信号発生回路20−1〜20−5と、電圧Vdcの直流電圧を発生する直流電源10と、直流電源10に並列接続された電解コンデンサ又はフィルムコンデンサなどのフィルタキャパシタFCと、電流制御回路1−1〜1−5とを備えて構成される。ここで、電流制御回路1−1〜1−5は、以下のように構成される。
(1)電流制御回路1−1.
電流制御回路1−1は、電磁石M1,M2に設けられ、コイルL1に流れる電流を制御するPWM方式の電流制御サブ回路61と、コイルL2に流れる電流を制御するPWM方式の電流制御サブ回路62とを備える。ここで、フィルタキャパシタFCに流れるリップル電流Idcのうち、電流制御サブ回路61によって発生される直流部電流を電流I1といい、電流制御サブ回路62によって発生される直流部電流を電流I2という。
(2)電流制御回路1−2.
電流制御回路1−2は、電磁石M3,M4に設けられ、電流制御サブ回路61と同様に構成されコイルL3に流れる電流を制御する電流制御サブ回路63(図示せず。)と、電流制御サブ回路62と同様に構成されコイルL4に流れる電流を制御する電流制御サブ回路64(図示せず。)とを備える。ここで、フィルタキャパシタFCに流れるリップル電流Idcのうち、電流制御サブ回路63によって発生される直流部電流を電流I3といい、電流制御サブ回路64によって発生される直流部電流を電流I4という。
(3)電流制御回路1−3.
電流制御回路1−3は、電磁石M5,M6に設けられ、電流制御サブ回路61と同様に構成されコイルL5に流れる電流を制御する電流制御サブ回路65(図示せず。)と、電流制御サブ回路62と同様に構成されコイルL6に流れる電流を制御する電流制御サブ回路66(図示せず。)とを備える。ここで、フィルタキャパシタFCに流れるリップル電流Idcのうち、電流制御サブ回路65によって発生される直流部電流を電流I5といい、電流制御サブ回路66によって発生される直流部電流を電流I6という。
(4)電流制御回路1−4.
電流制御回路1−4は、電磁石M7,M8に設けられ、電流制御サブ回路61と同様に構成されコイルL7に流れる電流を制御する電流制御サブ回路67(図示せず。)と、電流制御サブ回路62と同様に構成されコイルL8に流れる電流を制御する電流制御サブ回路68(図示せず。)とを備える。ここで、フィルタキャパシタFCに流れるリップル電流Idcのうち、電流制御サブ回路67によって発生される直流部電流を電流I7といい、電流制御サブ回路68によって発生される直流部電流を電流I8という。
(5)電流制御回路1−5.
電流制御回路1−5は、電磁石M9,M10に設けられ、電流制御サブ回路61と同様に構成されコイルL5に流れる電流を制御する電流制御サブ回路69(図示せず。)と、電流制御サブ回路62と同様に構成されコイルL6に流れる電流を制御する電流制御サブ回路70(図示せず。)とを備える。ここで、フィルタキャパシタFCに流れるリップル電流Idcのうち、電流制御サブ回路69によって発生される直流部電流を電流I9といい、電流制御サブ回路70によって発生される直流部電流を電流I10という。
図4において、電流指令値信号発生回路50は、ラジアル変位センサ121〜124及びスラスト変位センサ125からの各変位検出信号に基づいて、ロータ103を所定の位置に非接触で支持するように、各コイルL1〜L10に直流電源10から供給される電流の各電流指令値It1〜It10を決定し、当該決定された電流指令値It1〜It10をそれぞれ示す各電流指令値信号を電流制御サブ回路61〜70にそれぞれ出力する。
また、基準方形波発生器11は、所定のPWMキャリア周期Tpwmを有しかつPWMキャリア周期Tpwmの半分のパルス幅Tpwm/2を有する基準方形波信号S11を発生して、同期信号発生回路20−1〜20−5に出力する。ここで、PWMキャリア周波数Fpwm(1/Tpwmである。)は、例えば、20kHzである。
図5において、同期信号発生回路20−1は、遅延回路21と、インバータ22,23と、アンドゲート24,25とを備えて構成される。基準方形波発生器11からの基準方形波信号S11は、アンドゲート25の第1の入力端子と、遅延回路21と、インバータ22とに出力される。遅延回路21は、基準方形波信号S11を所定の遅延時間ΔTだけ遅延させて信号S21を発生し、インバータ23及びアンドゲート24の第1の入力端子に出力する。ここで、遅延時間ΔTは、電流制御サブ回路61〜70のスイッチング電源用集積回路の仕様に応じてPWMキャリア周期Tpwmよりも小さい値に設定され、例えば、1マイクロ秒に設定される。インバータ23は、遅延回路21からの出力信号S21を反転してアンドゲート25の第2の入力端子に出力する。さらに、アンドゲート25は、基準方形波信号S11及びインバータ23からの出力信号に対して論理積演算を行い、当該演算結果の信号を同期信号S20aとして電流制御サブ回路61ののこぎり波発生回路33(図4参照。)に出力する。また、インバータ22は、基準方形波信号S11を反転させてアンドゲート24の第2の入力端子に出力する。さらに、アンドゲート24は、遅延回路21からの出力信号S21とインバータ22からの出力信号に対して論理積演算を行い、当該演算結果の信号を同期信号S20bとして電流制御サブ回路62ののこぎり波発生回路43(図4参照。)に出力する。
なお、同期信号発生回路20−2〜20−5はそれぞれ、同期信号発生回路20−1と同様に構成され、同期信号発生回路20−1と同様に、入力される基準方形波信号S11に基づいて同期信号S20a及びS20bを発生する。同期信号発生回路20−2によって発生された同期信号S20a及びS20bは電流制御回路1−2ののこぎり波発生回路33,43にそれぞれ出力され、同期信号発生回路20−3によって発生された同期信号S20a及びS20bは電流制御回路1−3ののこぎり波発生回路33,43にそれぞれ出力され、同期信号発生回路20−4によって発生された同期信号S20a及びS20bは電流制御回路1−4ののこぎり波発生回路33,43にそれぞれ出力され、同期信号発生回路20−5によって発生された同期信号S20a及びS20bは電流制御回路1−5ののこぎり波発生回路33,43にそれぞれ出力される。
図6に示すように、同期信号発生回路20−1は、基準方形波信号S11の立ち上がりエッジの各タイミングで立ち上がりかつパルス幅ΔTを有する同期信号S20aと、基準方形波信号S11の立ち下がりエッジの各タイミングで立ち上がりかつパルス幅ΔTを有する同期信号S20bとを発生する。ここで、同期信号S20aと同期信号S20bとは互いに180度の位相差を有する。
図4において、電流制御サブ回路61は、減算器31と、誤差増幅器32と、のこぎり波発生回路33と、比較器34と、ゲート駆動回路35と、コイルL1と、直流電源10の正側の端子にコレクタが接続されコイルL1の一端にエミッタが接続されたトランジスタTr1と、コイルL1の他端にコレクタが接続され直流電源10の負側の端子にエミッタが接続されたトランジスタTr2と、トランジスタTr1のコレクタ及びエミッタにカソード及びアノードがそれぞれ接続されたダイオードD1と、トランジスタTr2のコレクタ及びエミッタにカソード及びアノードがそれぞれ接続されたダイオードD2と、直流電源10の正側の端子にカソードが接続されコイルL1の他端にアノードが接続されたダイオードD3と、コイルL1の一端にカソードが接続され直流電源10の負側の端子にアノードが接続されたダイオードD4と、電流センサCS1とを備えて構成される。ここで、電流センサCS1は、コイルL1に流れる電流を検出し、当該検出した電流検出値Id1を示す信号を減算器31に出力する。
のこぎり波発生回路33は、図6に示すように、同期信号発生回路20−1からの同期信号S20aの立ち上がりエッジの各タイミングで立ち下がり、同期信号S20aの立ち上がりエッジの各タイミングで立ち上がるのこぎり波信号S33を発生して比較器S34に出力する。ここで、のこぎり波信号S33の繰り返し周期はPWMキャリア周期Tpwmと同一である。一方、図4において、減算器31は、電流指令値信号発生回路50からの電流指令値It1から、電流センサCS1によって検出された電流検出値Id1を減算し、当該減算結果を示す信号を誤差増幅器32を介して比較器34に出力する。比較器34は、誤差増幅器32からの出力信号S32とのこぎり波信号S33とを比較し、当該比較結果を示す比較結果信号S34を発生してゲート駆動回路35に出力する。ゲート駆動回路35は、図7に示すように、比較器34からの比較結果信号S34に基づいて制御信号S35を発生して、トランジスタTr1及びTr2の各ベースに出力する。
図7に示すように、トランジスタTr1及びTr2は、誤差増幅器32の出力信号S32のレベルがのこぎり波信号S33のレベルよりも高い期間において発生されるハイレベルの制御信号S35に応答してオンする一方、誤差増幅器32の出力信号S32のレベルがのこぎり波信号S33のレベルよりも低いときに発生されるローレベルの制御信号S35に応答してオフする。トランジスタTr1,Tr2は、誤差増幅器32の出力信号S32とのこぎり波信号S33が交差する点でオン又はオフするように制御される。コイルL1に流れる電流は、トランジスタTr1,Tr2がオンの期間において増加し、トランジスタTr1,Tr2がオフの期間において減少する(図26及び図27参照。)。
ここで、電流センサCS1、減算器31、誤差増幅器32、比較器34、ゲート駆動回路35及びトランジスタTr1,Tr2は、帰還制御系を構成する。上記帰還制御系において、電流検出値Id1が電流指令値It1よりも小さいときには、のこぎり波信号S33に同期して、各PWMキャリア周期Tpwm内のトランジスタTr1,Tr2のオンの期間のデューティ比が大きくなるように制御信号S35が発生され、コイルL1に供給される電流は増加する。一方、電流検出値Id1が電流指令値It1よりも大きいときには、のこぎり波信号S33に同期して、上記デューティ比が小さくなるように制御信号S35が発生され、コイルL1に供給される電流は減少する。このように、上記帰還制御系において、電流検出値Id1を電流指令値It1に一致させるように、制御信号S35のパルス幅変調のデューティ比を変化させる。
また、図4において、電流制御サブ回路62は、減算器41と、誤差増幅器42と、のこぎり波発生回路43と、比較器44と、ゲート駆動回路45と、コイルL2と、直流電源10の正側の端子にコレクタが接続されコイルL2の一端にエミッタが接続されたトランジスタTr3と、コイルL2の他端にコレクタが接続され直流電源10の負側の端子にエミッタが接続されたトランジスタTr4と、トランジスタTr3のコレクタ及びエミッタにカソード及びアノードがそれぞれ接続されたダイオードD5と、トランジスタTr4のコレクタ及びエミッタにカソード及びアノードがそれぞれ接続されたダイオードD6と、直流電源10の正側の端子にカソードが接続されコイルL2の他端にアノードが接続されたダイオードD7と、コイルL2の一端にカソードが接続され直流電源10の負側の端子にアノードが接続されたダイオードD8と、電流センサCS2とを備えて構成される。ここで、電流センサCS2は、コイルL2に流れる電流を検出し、当該検出した電流検出値Id2を示す信号を減算器41に出力する。
のこぎり波発生回路43は、図6に示すように、同期信号発生回路20−1からの同期信号S20bの立ち上がりエッジの各タイミングで立ち下がり、同期信号S20bの立ち上がりエッジの各タイミングで立ち上がるのこぎり波信号S43を発生して比較器S44に出力する。ここで、のこぎり波信号S43の繰り返し周期はPWMキャリア周期Tpwmと同一であり、立ち上がり時間は遅延回路21における遅延時間ΔTと等しい。さらに、のこぎり波信号S43の位相は、のこぎり波信号S33の位相に対して180度だけずれている。一方、図4において、減算器41は、電流指令値信号発生回路50からの電流指令値It2から、電流センサCS2によって検出された電流検出値Id2を減算し、当該減算結果を示す信号を誤差増幅器42を介して比較器44に出力する。比較器44は、誤差増幅器42からの出力信号S42とのこぎり波信号S43とを比較し、当該比較結果を示す比較結果信号S44を発生してゲート駆動回路45に出力する。ゲート駆動回路45は、図7に示すように、比較器44からの比較結果信号S44に基づいて制御信号S45を発生して、トランジスタTr3及びTr4の各ベースに出力する。
図7に示すように、トランジスタTr3及びTr4は、誤差増幅器42の出力信号S42のレベルがのこぎり波信号S43のレベルよりも高い期間において発生されるハイレベルの制御信号S45に応答してオンする一方、誤差増幅器42の出力信号S42のレベルがのこぎり波信号S43のレベルよりも低いときに発生されるローレベルの制御信号S45に応答してオフする。トランジスタTr1,Tr2は、誤差増幅器42の出力信号S42とのこぎり波信号S43が交差する点でオン又はオフするように制御される。コイルL2に流れる電流は、トランジスタTr3,Tr4がオンの期間において増加し、トランジスタTr3,Tr4がオフの期間において減少する。
ここで、電流センサCS2、減算器41、誤差増幅器42、比較器44、ゲート駆動回路45及びトランジスタTr3,Tr4は、電流センサCS1、減算器31、誤差増幅器32、比較器34、ゲート駆動回路35及びトランジスタTr1,Tr2と同様に帰還制御系を構成し、のこぎり波信号S43に同期しかつ、電流指令値It2と電流検出値Id1との差がゼロになるように、トランジスタTr3,Tr4をオン/オフ制御する。
次に、図7、図8及び図9を参照して、本実施形態に係る電流制御回路1−1の動作と、第1の比較例に係る電流制御回路の動作とを比較する。図9は、第1の比較例に係る電流制御回路の動作を示すタイミングチャートである。第1の比較例に係る電流制御回路は、本実施形態に係る電流制御回路1−1に比較して、同期信号発生回路20−1によって発生された同期信号S20aを、のこぎり波発生回路33及び43に共通に出力したことを特徴としている。このため、図9に示すように、第1の比較例において、のこぎり波信号S33及びS43は互いに同一である。このとき、誤差増幅器32及び42からの各出力信号S32及びS42が互いに同一であるときには、制御信号S35及びS45は互いに同一になり、トランジスタTr1〜Tr4は同時にオン又はオフされる。従って、電流制御サブ回路61によって発生される直流部電流I1と電流制御サブ回路62によって発生される直流部電流I2とは同位相になる。このため、第1の比較例に係る電流制御回路によって発生される直流部電流I1+I2は直流部電流I1又はI2の電流値の倍になる。
一方、図7に示すように、本実施形態に係る電流制御回路1−1では、トランジスタTr1及びTr2がオンする各タイミングでトランジスタTr3及びTr4がオフし、トランジスタTr1及びTr2がオフする各タイミングでトランジスタTr3及びTr4がオンしている。このため、電流制御サブ回路61によって発生される直流部電流I1と電流制御サブ回路62によって発生される直流部電流I2とは互いに位相が反転しており、打ち消しあうので、電流制御回路1−1によって発生される直流部電流I1+I2は、第1の比較例に係る電流制御回路によって発生される直流部電流I1+I2に比較して非常に小さい。
さらに、図8に示すように、電流制御回路1−2〜1−5はそれぞれ電流制御回路1−1と同様に動作し、直流部電流I3+I4,I5+I6,I7+I8,I9+I10をそれぞれ発生する。図8において、基準方形波信号S11の立ち上がりエッジの各タイミングT21の近傍において、電流制御回路1−1〜1−5の各トランジスタTr1,Tr2がオンするとともに、電流制御回路1−1〜1−5の各トランジスタTr3,Tr4がオフする。また、基準方形波信号S11の立ち下がりエッジの各タイミングT21の近傍において、電流制御回路1−1〜1−5の各トランジスタTr1,Tr2がオフするとともに、電流制御回路1−1〜1−5の各トランジスタTr3,Tr4がオンする。本実施形態に係る電流制御回路1−1は、互いに逆位相ののこぎり波信号S33及びのこぎり波信号S43を発生するので、各トランジスタTr1,Tr2がオンするタイミングと各トランジスタTr3,Tr4がオンするタイミングをずらすことができ、フィルタキャパシタFCに流れるリップル電流Idc(=I1+I2+…+I10)の大きさは、第1の比較例に係る電流制御回路によって発生されるリップル電流Idcに比較して大幅に小さくなる。
次に、図10及び図11を参照して、本実施形態に係る電流制御回路1−1の動作と、第2の比較例に係る電流制御回路の動作とを比較する。図10は、図4の電流制御回路1−1によって発生される直流部電流I1+I2のシミュレーションの結果を示すグラフであり、図11は、第2の比較例に係る電流制御回路によって発生される直流部電流I1+I2のシミュレーションの結果を示すグラフである。
図10のシミュレーションでは、基準方形波発生器11によって発生される基準方形波信号S11のPWMキャリア周波数Fpwmを20kHzに設定し、コイルL1に対する電流指令値It1を3.5アンペアに設定し、コイルL2に対する電流指令値It2を1.5アンペアに設定した。このとき、直流部電流I1+I2の最大値は5アンペアになり、最小値は−2アンペアになり、直流部電流I1+I2の実効値は2.31アンペアになった。
一方、第2の比較例に係る電流制御回路は、電流制御回路1−1に比較して、同期信号発生回路S20を設けずに、のこぎり波発生回路33及び43はフリーランでPWMキャリア周期Tpwmを有するのこぎり波信号S33及びS43を互いに独立に発生したことを特徴としている。一般に、のこぎり波発生回路はアナログ素子である抵抗器及びキャパシタを備えた時定数回路を含む。このため、のこぎり波発生回路によって発生されるのこぎり波信号の周波数は上記抵抗器の抵抗値及び上記キャパシタの容量値の製造上のバラツキに起因して所望の周波数に対して約5%ばらつく。図11のシミュレーションでは、のこぎり波信号S33の周波数を20kHzに設定し、のこぎり波信号S43の周波数を19kHzに設定し、コイルL1に対する電流指令値It1を3.5アンペアに設定し、コイルL2に対する電流指令値It2を1.5アンペアに設定した。このとき、直流部電流I1+I2の最大値は5アンペアになり、最小値は−2アンペアになり、直流部電流I1+I2の実効値は3.81アンペアになった。さらに、図11に示すように、のこぎり波信号S33の周波数とのこぎり波信号S43の周波数との差の周波数である1kHzの周波数を有するうなり成分が発生している。
従って、図10及び図11から明らかなように、本実施形態によれば、のこぎり波発生回路33及び34において、のこぎり波信号S33及びS43を同期信号S20a及びS20bにそれぞれ同期させるので、のこぎり波信号S33及びS43の繰り返し周波数は互いに同一である20kHzになり、第2の比較例に比較してリップル電流Idc発生を抑制できる。また、図11に示すうなり成分が発生されないので、フィルタキャパシタFCの容量値を小さくできる。
なお、図4の電流制御サブ回路61〜70として、汎用のスイッチング電源用集積回路などのアナログ集積回路を用いることができる。一般に、このようなアナログ集積回路において、のこぎり波発生回路33、誤差増幅器32及び比較器34又はのこぎり波発生回路43、誤差増幅器42及び比較器44は1つの集積回路に集約されており、さらに、のこぎり波発生回路は、所定の同期信号に従ってのこぎり波信号を発生する機能を有する。従って、図4の電流制御サブ回路61〜70を、汎用のアナログ集積回路に対して三角波発生回路や反転回路などの回路を追加することなく、従来技術に比較して容易に製造できる。すなわち、従来技術に比較して、三角波信号を反転する反転回路を設ける必要がなく、コイルL1〜L10に流れる電流を増減させるように設けられたトランジスタTr1〜Tr4のオン/オフ動作を制御するための制御信号S35,S45を、のこぎり波信号S33.S43に基づいて発生でき、直流電源10に並列接続されたフィルタキャパシタFCに流れるリップル電流の発生を抑制できる。
また、本実施形態によれば、互いに180度の位相差を有する2つの同期信号S20a及びS20bに従って、互いに180度の位相差を有するのこぎり波信号S33及びS43がそれぞれ発生される。このため、各トランジスタTr1,Tr2がオンするタイミングと各トランジスタTr3,Tr4がオンするタイミングとをずらすことができ、すべてのトランジスタTr1〜Tr4を実質的に同時にオンする第1の比較例に係る電流制御回路を用いる場合に比較して、フィルタキャパシタFCに流れるリップル電流Idcの電流値を小さくできる。従って、ロータ103を所定の位置に安定して保持できる。また、フィルタキャパシタFCのリップル電流Idcによる発熱が低減される。さらに、フィルタキャパシタFCのキャパシタの容量値を小さくできるので、回路規模を小さくできる。特に、フィルタキャパシタFCとして、電解コンデンサに比較して容量値を大きくすることが比較的難しくかつ寿命が長いフィルムコンデンサを用いることができ、電解コンデンサを用いる場合に比較して、定期交換部品の数を減らすことができる。
第1の実施形態の変形例.
図12は、本発明の第1の実施形態の変形例に係る磁気軸受コントローラ102Aの構成を示す回路図である。磁気軸受コントローラ102Aは、第1の実施形態に係る磁気軸受コントローラ102に比較して、1つの同期信号発生回路20−1によって発生された同期信号S20aを各電流制御サブ回路61,63,…,69の各のこぎり波発生回路33に出力し、上記1つの同期信号発生回路20−1によって発生された同期信号S20bを各電流制御サブ回路62,64,…,70の各のこぎり波発生回路43に出力するように構成したことを特徴としている。
図12において、磁気軸受コントローラ102Aは、電流指令値信号発生回路50と、基準方形波発生器11と、同期信号発生回路20−1と、直流電源10と、直流電源10に並列接続されたフィルタキャパシタFCと、電流制御回路1−1〜1−5とを備えて構成される。ここで、電流制御回路1−1〜1−5は、図4の電流制御回路1−1〜1−5に比較して、同期信号発生回路20−1を備えないように構成されたことを特徴としている。また、同期信号発生回路20−1は、同期信号S20aを発生して各電流制御サブ回路61,63,…,69の各のこぎり波発生回路33に出力し、同期信号S20bを発生して各電流制御サブ回路62,64,…,70の各のこぎり波発生回路43にする。
本変形例に係る磁気軸受コントローラ102Aは、第1の実施形態に係る磁気軸受コントローラ102と同様の作用効果を奏し、さらに、同期信号発生回路20−1の個数を1つに削減できるので磁気軸受コントローラ102に比較して回路規模を小さくできる。
第2の実施形態.
図13は、本発明の第2の実施形態に係る磁気軸受コントローラ102Bの構成を示す回路図であり、図14は、図13の磁気軸受コントローラ102Bの動作を示すタイミングチャートである。本実施形態に係る磁気軸受コントローラ102Bは、第1の実施形態に係る磁気軸受コントローラ102に比較して、同期信号発生回路20−1〜20−5は、互いに72度だけ異なる位相をそれぞれ有する基準方形波信号S11〜S15に基づいて、同期信号S20a及びS20bをそれぞれ発生することを特徴としている。
図13において、基準方形波発生回路80は、基準方形波発生器11と、移相器12〜15とを備えて構成される。ここで、基準方形波発生器11は基準方形波信号S11を発生して同期信号発生回路20−1及び移相器12に出力し、移相器12は、基準方形波信号S11を72度だけ移相させた基準方形波信号S12を発生して同期信号発生回路20−2及び移相器13に出力する。また、移相器13は、基準方形波信号S12を72度だけ移相させた基準方形波信号S13を発生して同期信号発生回路20−3及び移相器14に出力し、移相器14は、基準方形波信号S13を72度だけ移相させた基準方形波信号S14を発生して同期信号発生回路20−4及び移相器15に出力する。さらに、移相器15は、基準方形波信号S14を72度だけ移相させた基準方形波信号S15を発生して同期信号発生回路20−5に出力する。
図14に示すように、互いに72度だけ異なる位相をそれぞれ有する基準方形波信号S11〜S15は、同期信号発生回路20−1〜20−5にそれぞれ出力される。従って、電流制御サブ回路61,63,65,67,69の各のこぎり波発生回路33及び電流制御サブ回路62,64,66,87,70の各のこぎり波発生回路43によって発生される10個ののこぎり波信号は、PWMキャリア周期Tpwmをそれぞれ有しかつ互いに36度だけ異なる位相をそれぞれ有する。このため、電流制御サブ回路61〜70において、各PWMキャリア周期内の互いに異なる10個のタイミングT21〜T30の近傍でトランジスタTr1及びTr2並びにトランジスタTr3及びTr4のオン/オフ制御が行われる。ここで、各タイミングT21〜T30間の時間間隔はTpwm/10である。具体的には、基準方形波信号S11〜S15の立ち上がりエッジの各タイミングT21,T23,T25,T27,T29の近傍において、電流制御回路1−1〜1−5の各トランジスタTr1,Tr2がオンするとともに、電流制御回路1−1〜1−5の各トランジスタTr3,Tr4がオフする。また、基準方形波信号S11〜S15の立ち下がりエッジの各タイミングT26,T28,T30,T22,T24の近傍において、電流制御回路1−1〜1−5の各トランジスタTr1,Tr2がオフするとともに、電流制御回路1−1〜1−5の各トランジスタTr3,Tr4がオンする。
従って、図14において、電流制御回路1−1〜1−5によってそれぞれ発生される直流部電流I1+I2,I2+I3,…,I9+I10は、互いに異なるタイミングT21〜T30の近傍で、正の電流値から負の電流値に不連続に変化する。従って、第1の実施形態(図8参照のリップル電流Idcのグラフを参照。)に比較して大幅にリップル電流Idcの発生を抑制できる。
なお、基準方形波発生回路80の構成は図13に示した構成に限られず、PWMキャリア周期Tpwmを有し、PWMキャリア周期Tpwmの半分のパルス幅を有し、かつ互いに72度だけ異なる位相をそれぞれ有する基準方形波信号S11〜S15を発生する他の構成であってもよい。さらに、基準方形波発生回路80は互いに72度だけ異なる位相をそれぞれ有する基準方形波信号S11〜S15を発生したが、本発明はこれに限られず、互いに異なる位相をそれぞれ有する基準方形波信号S11〜S15を発生するように構成してもよい。
第3の実施形態.
図15は、本発明の第3の実施形態に係る磁気軸受コントローラ102Cの構成を示す回路図であり、図16は、図15の基準方形波発生回路80Aによって発生される基準方形波信号S11,S16,S17を示すタイミングチャートである。本実施形態に係る磁気軸受コントローラ102Cは、第1の実施形態に係る磁気軸受コントローラ102に比較して以下の点が異なる。
(1)電流制御回路1−1〜1−5を、電流制御回路1−1及び1−2を含む第1のグループと、電流制御回路1−3及び1−4を含む第2のグループと、電流制御回路1−5を含む第3のグループとにグループ分けしたこと。
(2)同期信号発生回路20−1,20−2は基準方形波発生信号S11に基づいて同期信号S20a及びS20bをそれぞれ発生し、同期信号発生回路20−3,20−4は基準方形波発生信号S16に基づいて同期信号S20a及びS20bをそれぞれ発生し、同期信号発生回路20−5は基準方形波発生信号S17に基づいて同期信号S20a及びS20bを発生し、基準方形波信号S11,S16,S17は互いに120度だけ異なる位相をそれぞれ有すること。
図15において、基準方形波信号発生回路80Aは、基準方形波発生器11と、移相器16,17とを備えて構成される。ここで、基準方形波発生器11は基準方形波信号S11を発生して同期信号発生回路20−1,20−2及び移相器16に出力し、移相器16は、基準方形波信号S11を120度だけ移相させた基準方形波信号S16を発生して同期信号発生回路20−3,20−4及び移相器17に出力する。さらに、移相器17は、基準方形波信号S16を120度だけ移相させた基準方形波信号S17を発生して同期信号発生回路20−5に出力する。
従って、電流制御サブ回路61及び63の各のこぎり波発生回路33によって発生されるのこぎり波信号S33と、電流制御サブ回路62及び64の各のこぎり波発生回路43によって発生されるのこぎり波信号S43と、電流制御サブ回路65及び67の各のこぎり波発生回路33によって発生されるのこぎり波信号S33と、電流制御サブ回路66及び68の各のこぎり波発生回路43によって発生されるのこぎり波信号S43と、電流制御サブ回路69ののこぎり波発生回路33によって発生されるのこぎり波信号S33と、電流制御サブ回路70ののこぎり波発生回路43によって発生されるのこぎり波信号S43との6個ののこぎり波信号は、互いに60度だけ異なる位相をそれぞれ有する。このため、図16において、電流制御サブ回路61〜70において各PWMキャリア周期内の互いに異なる6個のタイミングT31〜T36の近傍でトランジスタTr1及びTr2並びにトランジスタTr3及びTr4のオン/オフ制御が行われる。ここで、各タイミングT31〜T36間の時間間隔はTpwm/6である。
具体的には、基準方形波信号S11,S16,S17の立ち上がりエッジの各タイミングT31,T33,T35の近傍において、電流制御回路1−1〜1−5の各トランジスタTr1,Tr2がオンするとともに、電流制御回路1−1〜1−5の各トランジスタTr3,Tr4がオフする。また、準方形波信号S11,S16,S17の立ち下がりエッジの各タイミングT34,T36,T32の近傍において、電流制御回路1−1〜1−5の各トランジスタTr1,Tr2がオフするとともに、電流制御回路1−1〜1−5の各トランジスタTr3,Tr4がオンする。従って、電流制御回路1−1〜1−5によってそれぞれ発生される直流部電流I1+I2,I2+I3,…,I9+I10は、互いに異なるタイミングT31〜T36の近傍でそれぞれ不連続に変化する。従って、第1の実施形態に比較してリップル電流Idcの発生を抑制できる。
なお、本実施形態において第1のグループは電流制御回路1−1,1−2を含み、第2のグループは電流制御回路1−3,1−4を含み、第3のグループは電流制御回路1−5を含んだ。しかしながら、本発明はこれに限られず、各グループ内の電流制御回路の個数は少なくとも1つであればよく、電流制御回路組み合わせは本実施形態と異なっていてもよい。
また、基準方形波発生回路80Aの構成は図15に示した構成に限られず、PWMキャリア周期Tpwmを有し、PWMキャリア周期Tpwmの半分のパルス幅を有し、かつ互いに120度だけ異なる位相をそれぞれ有する基準方形波信号S11,S16,S17を発生する他の構成であってもよい。
さらに、基準方形波発生回路80Aは互いに120度だけ異なる位相をそれぞれ有する基準方形波信号S11,S16,S17を発生したが、本発明はこれに限られず、互いに異なる位相をそれぞれ有する3つの基準方形波信号S11,S16,S17を発生するように構成してもよい。
第4の実施形態.
図17は、本発明の第4の実施形態に係る磁気軸受コントローラ102Dの構成を示す回路図であり、図18は、図17の基準方形波発生回路80Bによって発生される基準方形波信号S11,S18を示すタイミングチャートである。本実施形態に係る磁気軸受コントローラ102Dは、第1の実施形態に係る磁気軸受コントローラ102に比較して以下の点が異なる。
(1)電流制御回路1−1〜1−5を、電流制御回路1−1〜1−4を含む第1のグループと、電流制御回路1−5を含む第2のグループとにグループ分けしたこと。
(2)同期信号発生回路20−1〜20−4は基準方形波発生信号S11に基づいて同期信号S20a及びS20bをそれぞれ発生し、同期信号発生回路20−5は基準方形波発生信号S18に基づいて同期信号S20a及びS20bそれぞれ発生し、基準方形波信号S11,S18は互いに180度だけ異なる位相をそれぞれ有すること。
図17において、基準方形波発生回路80Bは、基準方形波発生器11と、移相器18とを備えて構成される。ここで、基準方形波発生器11は基準方形波信号S11を発生して同期信号発生回路20−1〜20−4及び移相器18に出力し、移相器18は、基準方形波信号S11を180度だけ移相させた基準方形波信号S18を発生して同期信号発生回路20−5に出力する。
従って、電流制御サブ回路61,63,65,67の各のこぎり波発生回路33によって発生されるのこぎり波信号S33及び電流制御サブ回路70ののこぎり波発生回路43によって発生されるのこぎり波信号S43と、電流制御サブ回路62,64,66,68の各のこぎり波発生回路33によって発生されるのこぎり波信号S33及び電流制御サブ回路69ののこぎり波発生回路43によって発生されるのこぎり波信号S43とは、互いに180度だけ異なる位相をそれぞれ有する。このため、図18において、電流制御サブ回路61〜70において各PWMキャリア周期内の互いに異なる2個のタイミングT41,T42の近傍でトランジスタTr1及びTr2並びにトランジスタTr3及びTr4のオン/オフ制御が行われる。ここで、各タイミングT41,T42間の時間間隔はTpwm/2である。
具体的には、基準方形波信号S11,S16,S17の立ち上がりエッジの各タイミングT31,T33,T35の近傍において、電流制御回路1−1〜1−5の各トランジスタTr1,Tr2がオンするとともに、電流制御回路1−1〜1−5の各トランジスタTr3,Tr4がオフする。また、準方形波信号S11,S16,S17の立ち下がりエッジの各タイミングT34,T36,T32の近傍において、電流制御回路1−1〜1−5の各トランジスタTr1,Tr2がオフするとともに、電流制御回路1−1〜1−5の各トランジスタTr3,Tr4がオンする。従って、電流制御回路1−1〜1−5によってそれぞれ発生される直流部電流I1+I2,I2+I3,…,I9+I10は、互いに異なるタイミングで不連続に変化する。
本実施形態に係る磁気軸受コントローラ102Dは、第1の実施形態に係る磁気軸受コントローラ102と同様の効果を奏する。
第4の実施形態の変形例.
図19は、本発明の第4の実施形態の変形例に係る基準方形波信号S11,S18Aを示すタイミングチャートである。本変形例は、第4の実施形態に比較して、図17の移相器18において基準方形波信号S11の位相を90度だけ移相させて基準方形波信号S18Aを発生し、同期信号発生回路20−5に出力するように構成したことを特徴としている。
従って、電流制御サブ回路61,63,65,67の各のこぎり波発生回路33によって発生されるのこぎり波信号S33と、電流制御サブ回路62,64,68の各のこぎり波発生回路43によって発生されるのこぎり波信号S43と、電流制御サブ回路69ののこぎり波発生回路33によって発生されるのこぎり波信号S33と、電流制御サブ回路70ののこぎり波発生回路43によって発生されるのこぎり波信号S43との4つののこぎり波信号は、互いに90度だけ異なる位相をそれぞれ有する。このため、図19において、電流制御サブ回路61〜70において各PWMキャリア周期内の互いに異なる4個のタイミングT51〜T54の近傍でトランジスタTr1及びTr2並びにトランジスタTr3及びTr4のオン/オフ制御が行われる。ここで、各タイミングT51〜T54間の時間間隔はTpwm/4である。
具体的には、基準方形波信号S11,S18Aの立ち上がりエッジの各タイミングT341,T52の近傍において、電流制御回路1−1〜1−5の各トランジスタTr1,Tr2がオンするとともに、電流制御回路1−1〜1−5の各トランジスタTr3,Tr4がオフする。また、準方形波信号S11,S18Aの立ち下がりエッジの各タイミングT53,T54の近傍において、電流制御回路1−1〜1−5の各トランジスタTr1,Tr2がオフするとともに、電流制御回路1−1〜1−5の各トランジスタTr3,Tr4がオンする。従って、電流制御回路1−1〜1−5によってそれぞれ発生される直流部電流I1+I2,I2+I3,…,I9+I10は、互いに異なるタイミングT41〜T44の近傍で不連続に変化する。従って、第4の実施形態に比較してリップル電流Idcの発生を抑制できる。
第5の実施形態.
図20は、本発明の第5の実施形態に係る磁気軸受コントローラ102Eの、基準方形波信号S11が喪失した状態での構成を示す回路図である。本実施形態に係る磁気軸受コントローラ102Eは、第1の実施形態の変形例に係る磁気軸受コントローラ102(図4参照。)に比較して、同期信号S20a及びS20bが発生されなくなったことを検出したときに、フリーランで自律的にのこぎり波信号S33,S43を発生するのこぎり波発生回路33a,43aを備えたことを特徴としている。
図20において、のこぎり波発生回路33a,43aは、同期信号S20a,S20bが入力されなくなったことを検出すると、フリーランで自律的にのこぎり波信号S33,S43を発生する。従って、第1の実施形態に係る磁気軸受コントローラ102に比較して、基準方形波信号S11が喪失して同期信号S20a及びS20bが発生されなくなったときにも、ロータ103を浮上させる等の所定の機能を果たすことができる。
図21〜図24は、上述した第1〜第4の各実施形態に係る磁気軸受コントローラ102,102B,102C,102Dによって発生される各リップルIdcのシミュレーションの結果を示すグラフである。また、図25は、第3の比較例に係る磁気軸受コントローラによって発生されるリップルIdcのシミュレーションの結果を示すグラフである。ここで、第3の比較例に係る磁気軸受コントローラは、上述した第2の比較例に係る電流制御回路を備えて構成され、第5の実施形態に係る磁気軸受コントローラ102Eの、基準方形波信号S11が喪失した状態での構成(図20参照。)に対応している。各シミュレーションにおける設定値を表1に示す。
Figure 0005280190
図21〜図25において、各シミュレーションにおいて得られたリップル電流Idcの実効値はそれぞれ、9.58A,4.48A,5.17A,5.71A,8.70Aであった。特に、図22において、互いに72度だけ異なる位相を有する基準方形波信号S11〜S15(図14参照。)を発生して各電流制御回路1−1〜1−5に出力することにより、第3の比較例(図25)に比較してリップル電流Idcの実効値は約50%に低減された。また、各のこぎり波発生回路33,43において同期信号S20a,S20bに従ってのこぎり波信号S33,S43を発生するように構成することにより、図25のシミュレーション結果において見られるリップル電流Idcのうなり成分は、図21〜図24の各シミュレーション結果では現れなかった。
なお、上記各実施形態及び変形例において、同期信号発生回路20−1〜20−5は、入力される基準方形波信号に基づいて互いに180度の位相差を有する2個の同期信号S20a,S20bを発生した。しかしながら、本発明はこれに限られず、同期信号発生回路20−1〜20−5は、基準方形波信号以外の信号に基づいて或いは自律的に互いに180度の位相差を有する2個の同期信号S20a,S20bを発生してもよい。
また、第3及び第4の実施形態に係る磁気軸受コントローラ102C,102Dにおいて、電流制御回路1−1〜1−5毎に同期信号発生回路20−1〜20−5を設けずに、グループ毎に1つの同期信号発生回路20−1を設け、同一のグループ内の電流制御回路内の各のこぎり波発生回路33,34に対して上記1つの同期信号発生回路20−1から同期信号S20a及びS20bを出力するように構成してもよい。
またさらに、上記各実施形態及び変形例において、基準方形波発生器11及び基準方形波発生回路80,80A,80Bを、磁気軸受コントローラ102,102A〜102Eの外部に設けてもよい。
また、上記各実施形態及び変形例において、本発明に係る磁気軸受コントローラ102,102A〜102Eは、5組の電磁石対(M1とM2,M3とM4,M5とM6,M7とM8及びM9とM10)の各コイルL1〜L10に流れる電流をそれぞれ制御した。しかしながら、本発明はこれに限られず、複数N組の電磁石対の2N個の各コイルに流れる電流をそれぞれ制御するように構成してもよい。好ましくは、N個の電流制御回路1−1〜1−Nを、少なくとも1つの電流制御回路をそれぞれ含む複数M(Mは2以上N以下の整数値である。)個のグループにグループ分けする。このとき、PWMキャリア周期Tpwmを有しかつPWMキャリア周期Tpwmの半分のパルス幅Tpwm/2をそれぞれ有する第1乃至第Mの基準方形波信号に基づいて、互いに180度の位相差を有する2個の同期信号をそれぞれ発生する第1乃至第Mの同期信号発生回路20−1〜20−Mさらに備えるように構成する。ここで、上記第1乃至第Mの基準方形波信号の各位相が互いに異なるように設定され、第m(m=1,2,…,M)のグループに含まれる上記各電流制御回路の各のこぎり波発生回路33,43は、上記第mの同期信号発生回路20−mからの2個の同期信号20a,20bに従ってそれぞれ2個ののこぎり波信号S33,S43を発生する。さらに好ましくは、上記第1乃至第Mの基準方形波信号は、互いに360/M度だけ異なる位相をそれぞれ有するように設定される。
以上詳述したように、本発明に係る磁気軸受制御装置によれば、所定の繰り返し周期をそれぞれ有しかつ互いに180度の位相差を有する2個の同期信号を発生する第1の同期信号発生手段を備え、各電流制御サブ回路は、上記コイルに流れる電流を増減させるように設けられた2個のトランジスタと、上記同期信号に同期するのこぎり波信号を発生する第2の信号発生手段と、上記のこぎり波信号に同期しかつ、上記電流指令値信号の電流指令値と、上記コイルに流れる電流の検出値との差がゼロになるように、上記2個のトランジスタをオン/オフ制御する帰還制御手段とを備える。従って、互いに180度の位相差を有する2個ののこぎり波信号が発生されるので、従来技術に比較して、三角波信号を反転する反転回路を設ける必要がなく、コイルに流れる電流を増減させるように設けられたトランジスタのオン/オフ動作を制御するための制御信号を、互いに等しい立ち上がり時間と立ち下がり時間とを有する三角波信号に限定されない信号に基づいて発生でき、電源に並列接続されたフィルタキャパシタFCに流れるリップル電流の発生を抑制できる。
本発明の第1の実施形態に係る磁気軸受コントローラ102を備えた回転装置の構成を示すブロック図である。 図1のラジアル磁気軸受111の構成を示す正面図である。 図1のスラスト磁気軸受113の構成を示す断面図である。 図1の磁気軸受コントローラ102の構成を示す回路図である。 図4の同期信号発生回路20−1の構成を示す回路図である。 図5の同期信号発生回路20−1及び図4ののこぎり波発生回路33,43の動作を示すタイミングチャートである。 図4の電流制御回路1−1の動作を示すタイミングチャートである。 図4の磁気軸受コントローラ102の動作を示すタイミングチャートである。 第1の比較例に係る電流制御回路の動作を示すタイミングチャートである。 図4の電流制御回路1−1によって発生される直流部電流I1+I2のシミュレーションの結果を示すグラフである。 第2の比較例に係る電流制御回路によって発生される直流部電流I1+I2のシミュレーションの結果を示すグラフである。 本発明の第1の実施形態の変形例に係る磁気軸受コントローラ102Aの構成を示す回路図である。 本発明の第2の実施形態に係る磁気軸受コントローラ102Bの構成を示す回路図である。 図13の磁気軸受コントローラ102Bの動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る磁気軸受コントローラ102Cの構成を示す回路図である。 図15の基準方形波発生回路80Aによって発生される基準方形波信号S11,S16,S17を示すタイミングチャートである。 本発明の第4の実施形態に係る磁気軸受コントローラ102Dの構成を示す回路図である。 図17の基準方形波発生回路80Bによって発生される基準方形波信号S11,S18を示すタイミングチャートである。 本発明の第4の実施形態の変形例に係る基準方形波信号S11,S18Aを示すタイミングチャートである。 本発明の第5の実施形態に係る磁気軸受コントローラ102Eの基準方形波信号S11が喪失した状態での構成を示す回路図である。 図4の第1の実施形態に係る磁気軸受コントローラ102によって発生されるリップル電流Idcのシミュレーションの結果を示すグラフである。 図13の第2の実施形態に係る磁気軸受コントローラ102Bによって発生されるリップル電流Idcのシミュレーションの結果を示すグラフである。 図15の第3の実施形態に係る磁気軸受コントローラ102Cによって発生されるリップル電流Idcのシミュレーションの結果を示すグラフである。 図17の第4の実施形態に係る磁気軸受コントローラ102Dによって発生されるリップル電流Idcのシミュレーションの結果を示すグラフである。 第3の比較例に係る磁気軸受コントローラ102によって発生されるリップル電流Idcのシミュレーションの結果を示すグラフである。 従来技術に係るPWM方式の電流制御回路の構成を示す回路図である。 図26の電流制御回路の動作を示すタイミングチャートである。
符号の説明
1−1〜1−5…電流制御回路、
10…直流電源、
11…基準方形波発生器、
11〜18…移相器、
20−1〜20−5…同期信号発生回路、
31,41…減算器、
32,42…誤差増幅器、
33,43…のこぎり波発生回路、
34,44…比較器、
35,45…ゲート駆動回路、
50…電流指令値信号発生回路、
61〜70…電流制御サブ回路、
80,80A,80B…基準方形波発生回路、
100…電源装置、
101…電力変換装置、
102,102A〜102E…磁気軸受けコントローラ、
103…ロータ、
104…モータロータ、
105…モータステータ、
106…回転ディスク、
111,112…ラジアル磁気軸受、
113…スラスト磁気軸受、
121〜124…ラジアル変位センサ、
125…スラスト変位センサ、
CS1〜CS10…電流センサ、
FC…フィルタキャパシタ、
L1〜L10…コイル、
M1〜M10…電磁石、
S20a,S20b…同期信号、
S33,S43…のこぎり波信号。

Claims (5)

  1. 2個のコイルをそれぞれ有しかつ回転体を挟んで対向するように設けられた複数N組の電磁石対を備えた磁気軸受を制御する磁気軸受制御装置において、
    上記回転体の変位を示す変位検出信号に基づいて、上記回転体を所定の位置に非接触で支持するように、上記2個のコイルに供給される各電流の電流指令値をそれぞれ示す2個の電流指令値信号を発生する第1の信号発生手段と、
    所定の繰り返し周期をそれぞれ有しかつ互いに180度の位相差を有する2個の同期信号を発生する第1の同期信号発生手段と、
    上記各電磁石対に設けられた複数N個の電流制御手段とを備え、
    上記各電流制御手段は、上記2個のコイル、上記2個の同期信号及び上記2個の電流指令値信号にそれぞれ対応して設けられた2個の電流制御サブ回路を備え、
    上記各電流制御サブ回路は、
    上記コイルに流れる電流を増減させるように設けられた2個のトランジスタと、
    上記同期信号に同期し、かつ互いに異なる立ち上がり時間と立ち下がり時間とを有するのこぎり波信号を発生する第2の信号発生手段と、
    上記のこぎり波信号に同期しかつ、上記電流指令値信号の電流指令値と、上記コイルに流れる電流の検出値との差がゼロになるように、上記2個のトランジスタをオン/オフ制御する帰還制御手段とを備えたことを特徴とする磁気軸受制御装置。
  2. 上記第1の同期信号発生手段は、上記繰り返し周期を有しかつ上記繰り返し周期の半分のパルス幅を有する第1の基準方形波信号に基づいて、上記2個の同期信号を発生することを特徴とする請求項1記載の磁気軸受制御装置。
  3. 上記N個の電流制御手段は、少なくとも1つの電流制御手段をそれぞれ含む複数M(Mは2以上N以下の整数値である。)個のグループにグループ分けされており、
    上記磁気軸受制御装置は、
    上記繰り返し周期を有しかつ上記繰り返し周期の半分のパルス幅をそれぞれ有する第2乃至第Mの基準方形波信号に基づいて、互いに180度の位相差を有する2個の同期信号をそれぞれ発生する第2乃至第Mの同期信号発生手段をさらに備え、
    上記第1乃至第Mの基準方形波信号の各位相が互いに異なるように設定され、
    第m(m=1,2,…,M)のグループに含まれる上記各電流制御手段の各第2の信号発生手段は、上記第mの同期信号発生手段からの2個の同期信号に従ってそれぞれ2個ののこぎり波信号を発生することを特徴とする請求項2記載の磁気軸受制御装置。
  4. 上記第1乃至第Mの基準方形波信号は、互いに360/M度だけ異なる位相をそれぞれ有するように設定されることを特徴とする請求項3記載の磁気軸受制御装置。
  5. 上記各電流制御手段の第2の信号発生手段は、上記基準方形波信号が入力されなくなったことを検出したときに、自律的に上記のこぎり波信号を発生することを特徴とする請求項2乃至4のうちのいずれか1つに記載の磁気軸受制御装置。
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