JP5279819B2 - レンズの心出し装置を備えたコーティング装置及びコーティング方法 - Google Patents

レンズの心出し装置を備えたコーティング装置及びコーティング方法 Download PDF

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Description

本発明は、眼鏡などのレンズに、例えばフォトクロミックコーティングを高品質で行うことができるコート層を有する円形部材の心出し装置及びこれを備えたコーティング装置に関する。
光により色が変化する材料にフォトクロミック物質がある。フォトクロミック物質は、紫外線の有無によって構造が可逆的に変化し、吸収スペクトルが変わる性質を持っている。これは、一つの異性体に特定波長の光を照射すると、光の作用により単一の化学物質が吸収スペクトルの異なる異性体を可逆的に生成する物質の性質である。生成した他の異性体は、熱又は別の波長の光により元の異性体の色へ戻る。
このフォトクロミック材料の性質をレンズに利用したフォトクロミック眼鏡がある。フォトクロミック眼鏡は、太陽光のような紫外線を含む光が照射される屋外ではレンズが速やかに着色してサングラスとして機能し、光の照射のない屋内では、退色して透明な通常の眼鏡として機能する。
このようなフォトクロミック眼鏡は、フォトクロミック物質を含む光硬化性コーティング液(以下、フォトクロミックコーティング液とする場合もある)をレンズ表面に塗布し、該コーティング液を硬化させることにより製造されている。このようなコーティング作業は、一例として図13に示すような手順で行われる。
すなわち、レンズセット部でオペレータによって、レンズセット部にレンズがセットされる。この際、レンズのセット部の所定位置にレンズの中心部がセットされる。計測プロセスでは、レンズの厚さやレンズの勾配が測定される。次いで、プライマコートプロセスによって、プライマーコーティング液がレンズ表面に塗布され、乾燥プロセスではプライマーコーティング液を乾燥させてプライマーコート層を形成させる。フォトクロミックコートプロセスでは、フォトクロミックコーティング液をレンズ表面に塗布する。フォトクロミックコーティング液が塗布されたレンズは、UV照射プロセスにおいて、フォトクロミックコーティング液にUV照射することによって、フォトクロミックコーティング液を硬化させて、フォトクロミックコート層を形成させ、完成された製品レンズは装置のレンズ取出部に移送される。
図14及び図15は、原料レンズ(コーティング前のレンズ)のセンタリング治具202を示し、センタリング治具202は、上方からの平面視において中心部に円弧形状の湾曲面を有する一対のブロックプレート221が、間隔を開けて設けられ、このブロックプレート221の各々には、レンズ15をセンタリングする階段状で同心円上に配置されている段部d(後述する段部d1〜d5を総称して段部dともいう)を形成している。段部dは、各レンズ15のサイズの外周形状に合わせて形成され、一番下側の段部d1からd2、d3、d4、d5の順に、小径のレンズから大径のレンズに対してセンタリングをすることができる。
センタリング作業は、各レンズ15のサイズに応じた段部d1〜d5に、レンズ15の下側縁部(レンズの裏側縁部)を当接させることによってレンズ15の中心に対する位置出しを行う。このセンタリング治具202による位置出しは、後続の作業におけるレンズ15のセンタリングの基準となる。センタリング治具202の段部dには、人手によってレンズ15を載置する。
一対のブロックプレート221の段部dの中心には、横断面が円形のセンタリングロッド222が設けられている。センタリングロッド222は、先端部を上方に向けて立設され、センタリングロッド222の中心位置が段部d1〜d5の中心と一致するように配置されている。センタリングロッド222は、段部dに載置されて位置出しされたレンズ15を、センタリングロッド222を上昇させることによって、その先端部に支持できるように構成されている。センタリングロッド22は、図示しない移動装置によって上下動及び横方向に移動が可能である。このような、センタリング治具は、下記の特許文献1に開示されている。
特開2007−175697号公報
特許文献1によるセンタリング治具202は、原料レンズの任意の直径に合わせた段部d1〜d5を形成している。このような、段部dとレンズとの径が一致している場合は、レンズ15の中心をセンタリングロッド222の中心に合わすことができる。
このように、レンズのセンタリングを行うのは、レンズの高さやレンズの勾配によって、プライマコートプロセスや、フォトクロコートプロセスでのレンズの回転数や、コーティング液の半径方向への延展などが決定され、レンズの中心にずれがあると後作業に影響が生じるからである。
しかしながら、実際のレンズ径は多数の種類があり、段部d1〜d5の径に適合しないレンズが多数ある。このような段部dの径に合致しないレンズは、自身のレンズ径よりも大きな段部dに収納し、オペレータがこのようなレンズ15の外周と段部の円弧との隙間を等間隔にすることによって、位置合わせがなされレンズのセンタリングが行われる。このような人為によるセンタリング方法によると、オペレータのセンタリング作業の熟練した技術を必要とするとともに手間がかかり、専門のオペレータをコーティング装置に常時、配置する必要もあり、人手もかかる。
電気的にレンズのセンタリングを行うことも考えられるが、センサーなどを多く用いる必要があり、レンズ動作の制御が複雑になる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、レンズのような円形部材のセンタリングを行うのに、装置を複雑にすることなく容易にセンタリングを行うことができる円形部材の心出し装置及びこれを備えたコーティング装置を提供することにある。
本発明の円形部材の心出し装置は、上記目的を達成するために、前方側に円形部材(例えば、レンズ)の中心軸の心出し部を設け、後方側に円形部材を前記心出し部に送り込むシュート部を設けた円形部材の保持部材を備え、
前記心出し部は任意の半径を有する半円形部を有し、前記心出し部の前端部には、前記保持部材の前後方向に対して直角方向における前記円形部材の左右中心位置を規定する規制部を形成し、
前記保持部材には前記半円径部側を低く、前記シュート部側を高く傾斜させる昇降手段を設け、前記保持部材を傾斜させて円形部材を前記シュート部から前記心出し部の規制部まで移送させるようにした。
また、本発明においては、前記心出し部の半円形部が、下方側から上方側に向かって拡径する階段状の段差部を形成することによって前記半円径部を同心円上に複数設け、該各段差部は、半円形部の円弧部の両終端位置から連続して後方側の前記シュート部まで形成され、心出し部の各段差部の前端部には、前記保持部材の前後方向に対して直角方向における前記円形部材の左右中心位置を規定する規制部を形成してなることもできる。このような態様にすることにより、径が異なる複数の円形部材の心出しをより精度よく、連続して行うことができる。
前記円形部材の心出し装置は、前記心出し部の規制部に移送させた円形部材を移動させるためのハンドリング装置を含んでなり、前記心出し部の前端位置から中心部を上下に貫通する溝を形成し、前記円形部材の底面を支持するハンドリング装置の吸着部の先端が、前記心出し部下方から上昇して前記溝を貫通して前記円形部材を前記心出し部からハンドリング装置の吸着部に受け渡すことができる。
前記円形部材の心出し装置は、前記ハンドリング装置が制御部によって制御され、該制御部は予め入力されていた円形部材のサイズから該円形部材の前後方向における中心位置を判断させることができる。
また、前記円形部材の心出し装置は、さらに前記ハンドリング装置の吸着部に受け渡した円形部材の直径を測定する円形部材計測装置を有し、該円形部材計測装置で計測した直径の値から該円形部材の前後方向における中心位置を判断させることもできる。
前記円形部材の心出し装置の前記円形部材は、コーティングレンズの原材料とすることができる。
前記円形部材の心出し装置は、前記レンズを支持して回転させるスピン装置にレンズ面を上向きにして保持し、前記スピン装置に保持されたレンズの上面に光硬化性コーティング液を塗布するコーティング装置に使用することができる。
該コーティング装置は、前記光硬化性コーティング液がフォトクロミックコーティング液とすることができ、また前記レンズにプライマー層が形成されたレンズを使用することができる。
また、本発明の円形部材の左右心出し方法は、前方側に円形部材の中心軸の心出し部を設け、後方側に円形部材を前記心出し部に送り込むシュート部を設けた保持部材を備え、前記心出し部は任意の半径を有する半円形部を有し、心出し部の前端部には前記保持部材の前後方向に対して直角方向における前記円形部材の左右中心位置を規定する規制部を形成した円形部材心出し装置を用い、前記保持部材を前記心出し部が低くなるように傾斜させて前記シュート部に載置した前記円形部材を前記シュート部から前記心出し部まで滑動させ、前記円形部材を前記心出し部の規制部に当接させて前記円形部材の左右中心位置を規定するようにした。
上記円形部材の心出し方法は、予め測定した前記円形部材のサイズと前記規制部の位置関係から前記円形部材の前後方向における中心位置を制御部による演算で決定し、該制御部により制御されたハンドリング手段を移動させて、前記ハンドリング手段における円形部材を支持する部分(吸着部)を前記円形部材の中心部の直下方へ移動し、前記円形部材を支持する部分を上昇させることによって、該円形部材を支持する部分が前記円形部材の底面側中心部を支持することができる。
上記円形部材の心出し方法は、制御部により制御されたハンドリング手段を前記心出し部に移動させて、該ハンドリング手段における円形部材を支持する部分を前記円形部材の前記左右中心位置の直下方へ移動し、該円形部材を支持する部分を上昇させることによって、前記円形部材を支持する部分に前記円形部材の底面側の前記左右中心位置を支持させ、該円形部材を支持する部分を円形部材計測装置まで移動した後、円形部材を円形部材計測装置のセンタリングロッドに受け渡し、該円形部材計測装置では、前記センタリングロッドの中心軸から前記円形部材の前後方向における一端までの長さ(S)と、前記センタリングロッドの中心軸から前記レンズの前後方向における他端までの長さ(T)を計測し、それらの長さの差から、円形部材の前後方向における中心位置のズレを決定するとともに前記円形部材の中心位置の心出しをすることができる。
本発明によれば、前方側に円形部材の中心軸の心出し部を設け、後方側に円形部材を前記心出し部に送り込むシュート部を設けた円形部材の保持部材を備え、前記心出し部は任意の半径を有する半円形部を有し、該半円形部は下方側から上方側向かって拡径する階段状の段差部を形成することによって前記半円径部を同心円上に複数設け、前記段差部は、各々半円形部の両有端位置から連続して後方側の前記シュート部まで形成され、前記心出し部の各段部の前端部には、前記保持部材の前後方向に対して直角方向における前記円形部材の左右中心位置を規定する規制部を形成し、前記保持部材には前記半円径部側を低く、前記シュート部側を高く傾斜させる昇降手段を設け、前記保持部材を傾斜させて円形部材を前記シュート部から前記心出し部の規制部まで移送させるようにしたので、作業者がレンズの心出しを行う手間を省くことができ、円形部材のセンタリング作業時間の短縮化を図ることができるようになった。
この作業時間の短縮化によって、例えば、円形部材の心出し装置をコーティング装置に使用する際には、コーティング系統を2系統設けることができ、コーティングしたレンズを大量に生産することができた。特に、レンズのコーティング作業においては、レンズの中心部を保持して、コーティング液の塗布、該コーティング液の硬化操作を行うため、本発明の円形部材心出し装置を使用することの効果が顕著に発揮された。
また、本発明によれば、少なくとも円形部材の左右中心位置を簡単に決定することができるため、レンズのコーティング装置以外の円形部材の中心軸の心出しを行うものであれば他の装置に適用することもできる。
本発明の実施形態によるコーティング装置全体の概略平面図である。 図1のコーティング装置に配設された円形部材収容ユニットの正面図である。 図2の円形部材収容ユニットの保持部材であって、Aは保持部材の平面図、Bは背面図である。 図2の保持部材の側面図である。 Aは図2の保持部材を傾斜させた状態の斜視図、Bは保持部材のシュート部にレンズを載置し、レンズを滑動させた状態の斜視図、Cは保持部材を水平状態にした斜視図である。 図1のコーティング装置に配設されているハンドリング装置(または第二副搬送手段)の平面図である。 図1に示すコーティング装置の円形部材計測装置の平面図である。 図1に示すコーティング装置の円形部材計測装置の側面図である。 図8に示す円形部材計測装置のレーザ投光部及び受光部を示し、Aはレンズを支持していないセンタリングロッドが測定エリアにある状態の斜視図、Bはレンズを支持したセンタリングロッドが測定エリアのある状態の斜視図、Cはレンズの端部が測定エリアにある状態の斜視図である。 図8に示す円形部材計測装置のレーザ投光部及び受光部を示し、レンズの移動方向後端側が測定エリアを通過している状態の平面図である。 図8に示す円形部材計測装置において、レンズとセンタリングロッドの中心がずれている状態を示す側面図である。 図1のUV照射部に配設されている紫外線照射室の正面図である。 フォトクロミックコーティング方法の手順を示すフロー図である。 従来の円形部材収容ユニットの保持部材の斜視図である。 従来の円形部材収容ユニットの保持部材の正面図である。
符号の説明
1 コーティング装置
3 円形部材測定部
10 レンズ(円形部材)
22 円形部材収容ユニット
25a〜25f 保持部材
27a 心出し部
27b シュート部
27c 貫通溝
27d 規制部
28 円形偏心カム
29 コイルばね
31 ハンドリング装置
45 円形部材支持ユニット
45c 吸着部(円形部材を支持する部分)
48 円形部材計測装置
以下、本発明の実施形態を、好適に使用できるコーティング装置を使用した例として、図面を参照しながら説明する。なお、本明細書では、図1のコーティング装置のX軸方向の向きをコーティング装置の幅方向とし、Y軸方向の向きを前後方向(Y軸の矢印と反対方向を前側とする)とし、Z軸方向(図1に紙面に対して垂直方向を上下方向として説明する。また、以下の説明では、レンズのコーティング装置を使用した例としているため、本発明の円形部材は、原料レンズに該当する。
図1に示すコーティング装置1の装置本体1aには、レンズのコーティング作業の流れ順に沿って、原料レンズの形状を測定するための円形部材測定部3(下記に詳述するが、この円形部材測定部には、円形部材計測装置48を備える)と、原料レンズにプライマー液を塗布し、未乾燥のプライマーコート層を有する第一中間体レンズを作製するためのプライマーコーティング部5と、第一中間体レンズの未乾燥のプライマーコート層を乾燥させて乾燥したプライマーコート層を有する第二中間体レンズを作製する乾燥部6と、第二中間体レンズにフォトクロミックコート液(光硬化性コーティング液)を塗布して未硬化のフォトクロミックコート層を有する第三中間体レンズを作製するフォトクロミックコーティング部7と、第三中間体レンズにUVを照射して未硬化のフォトクロミックコート層を硬化させて製品レンズを作製する2つのUV照射部8a及び8b(UV照射部8)と、からなるコーティングラインが形成されている。そして、このコーティングラインには、前記第三中間体レンズを仮置きするための円形部材仮置き部74、及び前記製品レンズを仮置きするための製品円形部材仮置き部72が設けられている。
このうち、プライマーコーティング部5と、乾燥部6と、フォトクロミックコーティング部7と、UV照射部8a及び8bは、本実施形態では、図中の想像線を囲む2つのコーティング系統A,Bからなるコーティングラインが配設されている。プライマーコーティング部5、フォトクロミックコーティング部7は、各々独立した室とすることが好ましく、各室においてそれぞれのコーティングに最適な温度、湿度条件に設定ができるようにすることが好ましい。
尚、原料レンズ、第一中間体レンズ、第二中間体レンズ、第三中間体レンズ、および製品レンズは、上記に示した態様のレンズを指すが、下記の説明においては、単にレンズと略す。
コーティング装置1は、装置本体のコーティングラインの上流側位置に円形部材供給部2が配設されている。該円形部材供給部2は、プライマー及びフォトクロミックコーティングを行うレンズを設置する場所であり、装置外部で準備されたレンズをストックするためのストックヤードとしての機能を有する。円形部材供給部2には装置外部からレンズが持ち込まれるため、該円形部材供給部2は、通常、装置の前面若しくは側面付近のオペレータが作業し易い位置に配設される。レンズのコーティング装置においてはコーティングラインの各工程においてレンズあるいは各種中間体レンズの表面に埃などの異物が付着するのを防止するために装置内部のクリーン度を高くすることが好ましい。そのためコーティング装置1の円形部材供給部2の前側壁部には、外部からレンズを持ち込むための開閉扉21aが設けられている。
本発明の円形部材心出し装置22は、このようなレンズのコーティング装置1に使用される場合には上記円形部材供給部2に配置される。つまり、前記円形部材供給部2には、円形部材心出し装置22と、レンズ(円形部材)を円形部材心出し装置22から円形部材計測装置48を備えた前記円形部材測定部3に搬送するハンドリング装置31とが設けられている。
なお、本発明は、円形部材心出し装置22によりレンズ10の中心を精度よく確定できる場合には、ハンドリング装置31は必須ではなく、円形部材心出し装置22のみであってもよい。ただし、該円形部材心出し装置22だけでレンズ10の中心を精度よく確定できない場合には、円形部材の前後方向の中心位置を規定するため、制御部を有するハンドリング装置31、または円形部材の直径を測定する円形部材計測装置48を含む態様を本発明の円形部材の心出し装置とすることが好ましい。
図1に示すコーティング装置1の円形部材供給部2には、2個の円形部材心出し装置22が設置されている。この円形部材心出し装置22は、コーティング装置1に固定して設置することもできるし、カートリッジタイプのものとし、コーティング装置1からの取付け及び取り外しが可能となるように設置することもできる。取り外し可能とした場合、取り付けガイドなどを設けることにより、円形部材心出し装置22は、円形部材供給部2の所定の定位置に設置することが好ましい。そうすることにより、円形部材供給部2に固定されているハンドリング装置31との位置関係が一定となり、ハンドリング装置31の制御が容易となる。
円形部材心出し装置22を固定して設置した場合には、この開閉扉21aを開いて円形部材心出し装置22にレンズ10が載置される。一方、円形部材心出し装置22を取り外し可能に設置した場合には、コーティング装置1の外部において、円形部材心出し装置22にレンズ10を載置することができる。
図2は、円形部材心出し装置22を正面から見た拡大図である。
一対の円形部材心出し装置22は、同じ形状であり、一方の円形部材心出し装置22について説明すると、円形部材心出し装置22は四角形状の外枠23が設けられ、外枠23は左右縦枠23a,23bと上下横枠23c,23dとによって形成されている。
円形部材心出し装置22は、左右縦枠23a,23bとの間に円形部材の保持部材25a〜25f(なお、保持部材25a〜25fを総称して保持部材25とすることもある)が配設され、保持部材25a〜25fは、上段に保持部材25a,25bが位置し、中段に保持部材25c,25dが位置し、下段に保持部材25e,25fが位置する3段構造である。本実施形態では、各段の隣り合う保持部材25a,25bを一対として接するように配設しているが、間隔を空けて配設するようにしてもよい。
これらの保持部材25a〜25fは、各々が同一形状であり、1つの保持部材25aについて説明すると、図3のAに示すように、保持部材25aを上方から平面視すると、保持部材25aの先端側(前方側)に半円形部を有する心出し部27aが形成され、心出し部27aは、レンズ10をセンタリングする階段状でかつ同心円上に配置されている段部d1〜d5(これらを総称して段部dともいう)を形成している。段部dの湾曲面は、半径の異なる任意の曲率半径で形成され、各段部d1〜d5の湾曲面を延長すると中心点Oを半径とする半円形状になり、一番下側の段部d1からd2、d3、d4、d5の順に、小径のレンズから大径のレンズに対して位置決めすることができる。そして、湾曲面の終端位置Nよりも後方側には、直線状のシュート部27bが形成され、段部dは心出し部27aからシュート部27bまで連続して形成されている。少なくともシュート部27bの段部dの表面は滑り易い摩擦のない材料を使用するか、表面処理を行う。
上記のような下方側から上方側に向かって拡径する段差部が形成された半円形部を有する心出し部について説明したが、本発明においては、当然のことながら、前記心出し部が段差部を設けない態様であっても十分に円形部材の心出しを行うことができる。ただし、上記のような段差部を設けた心出し部を有する保持部材を備えることにより、径が異なる複数の円形部材を処理するに際し、精度よく心出しを行うことができる。
以下の説明においては、この段差部を設けた心出し部を有する保持部材を備えた円形部材の心出し装置について説明する。
保持部材25aの心出し部27aには、心出し部27aの前端から中心点Oを超えた部分を上下に貫通する貫通溝27cが形成されている。この貫通溝27cの幅は、後述するハンドリング装置31における円形部材支持ユニット45の吸着部45cが上下動できる大きさに形成する。保持部材25aの段部d1〜d5の前端位置の貫通溝27cと交差する部分には、レンズ10の側面が当接する規制部27d(規制部27dは、各段部d1〜d5の各々に一対設けられているが、図3のAには一組の一対の規制部のみ符合を付し、図4には1つの規制部のみに符合を付している)を形成している。
このような保持部材25a,25bは、図2に示すように、保持部材25a,25bを一体として、それらの側面を支持する支持軸26を介して、左右側枠23a,23bに回動可能に支持されている。図4に示すように、保持部材25aの底面のほぼ前後方向における中央位置には、円形偏心カム28が配設され、円形偏心カム28は回転軸28aが左右側枠23a,23bに回転可能に支持されている。円形偏心カム28は、支持軸26とともに保持部材25aを支持している。保持部材25aの後端側にはコイルばね29の上端が取付けられ、コイルばね29の下端部は、左右側板23a,23bに支持されている。
ばね取付板29aに取付けられている。コイルばね29は、引っ張り状態で配設され、常に保持部材25aの後端側を円形偏心カム28側に付勢している。円形偏心カム28の回転軸28aは、図示はしていないがパルスモータの回転軸と連結されている。
円形偏心カム28は、初期状態で段部dが水平位置になるように配置し、回転することによって、図5に示すように、支持軸26を軸として、保持部材25aの後端側を上下に揺動させることができる。すなわち、保持部材25aの段部dを水平状態から、段部dの前側が低くなるように傾斜させ、円形偏心カム28を1回転させることによって、段部dをもとの水平位置に戻すことができる。
なお、図示はしていないが、その他の方法として、保持部材のシュート部側の下端部に上下に移動可能な補助部材を取り付け、この補助部材を上下させることによって、保持部材25を傾斜させたり、水平位置に戻す方法を採用することもできる。
さらに、円形部材心出し装置22の下部にのみ円形偏平カム、または補助部材を設置することにより、円形部材心出し装置22全体を傾斜させたり、水平位置に戻す方法を採用することも可能である。
円形部材心出し装置22は、上下に配設した保持部材25a,25c,25e及び25b,25d,25fが、中心軸を同軸上に配置し、横方向に配設した上段の保持部材25a,25b、中段の保持部材25c,25d及び下段の保持部材25e,25fの各水平位置が同じになるように、整列状態で配置されている。このようにして円形部材心出し装置22に複数のレンズ(円形部材)を水平方向及び/又は上下方向に直線上に配置することにより、円形部材心出し装置22から少なくとも左右の中心位置を規定したレンズ10(円形部材)を取り出す際のハンドリング装置31の駆動メカニズムを単純にすることが可能となる。
図6はハンドリング装置31を示す。このハンドリング装置31には、X軸ガイドユニット32の長手方向一端側から他端側へ移動するスライドユニット37を設け、スライドユニット37には、回転ユニット43を回転可能に設け、さらに回転ユニット43には、前後方向へ進退可能でかつ上下方向へ昇降可能な円形部材支持ユニット45を備えている(図6中の想像線は円形部材支持ユニット45の側面図である)。
円形部材支持ユニット45の先端には、レンズ10の底面を支持する吸着部45cを有する。この吸着部45cが、前記心出し部27aまでレンズ10の下方まで移動して上昇し、貫通溝27cを貫通して、レンズ10の底面を支持することにより、心出し部27aからレンズ10をハンドリング装置31に受け渡しできるように構成する。
図7及び図8は、円形部材測定部3に配設された円形部材計測装置48を示す。該円形部材計測装置48では、前記ハンドリング装置31からレンズ10を受け取って、レンズ10の外形、具体的には、直径、曲率及び高さを検知する。
円形部材計測装置48は、基台54aがY軸ガイドユニット49の長手方向の一端側から他端側まで移動可能であり、基台54aにはレンズ10を仮置きする円形部材の仮置き部58が取付けられている。
仮置き部58は、エアシリンダ58aによって昇降が可能であり、円形部材支持板58cの上面には、4本の立設ピン58dを直立させている。エアシリンダ58aの駆動によって、円形部材支持板58cは昇降が可能である。立設ピン58dは、正方形状に配置され、その中心部にセンタリングロッド57aの中心が配置されるように形成されている。
このセンタリングロッド57aは回転軸57によって回転させることも可能である。立設ピン58dはレンズ10を載置することができ、仮置き部58の上下動によって、レンズ10をセンタリングロッド57aに受け渡し及び受け取りすることができる。センタリングロッド57aは、パルスモータ54bの駆動によって回転が可能である。
円形部材計測装置48の両側部には、一方側にレーザ投光部60が設けられ、他方側には、レーザ受光部61が設けられている。レーザ投光部60によってレーザ光をレーザ受光部61に向けて照射すると、レーザ受光部61はレーザ光を受光することができる。
円形部材計測装置48の両側部には、図8に示すように、一方側にレーザ投光部60が設けられ、他方側には、レーザ投光部60に対応させてレーザ受光部61が設けられている。レーザ投光部60によってレーザ光をレーザ受光部61に向けて照射すると、レーザ受光部61はレーザ光を受光することができる。
図9のA〜Cに示すように、センタリングロッド57a(支持軸)の先端部にレンズ10を固定し、センタリングロッド57aを回転及び直線移動させて測定エリアaにレンズ10を通過させ、レンズ10の曲率及び高さ、直径(外径)を検知する。このレンズ10の直径の値からレンズ10の前後方向の中心位置を正確に決定することができる。
なお、本実施形態のコーティング装置1のコーティング処理ラインについて、コーティング系統A及びBがあるが、いずれも同じ構造であるので、図1に示す一方のコーティング系統Aについてのみ説明する。
コーティング装置1の第一主搬送部4aには第一主搬送手段62が配設されている。第一主搬送手段62には、X軸方向に摺動可能なアーム63が回転可能にかつアーム63の伸縮ができるように配設されている。アーム63の先端部には、受け渡しハンド64が接続され、アーム63の先端部位置に回動可能に形成されている。受け渡しハンド64の先端部には、吸着部64aが形成されている。この吸着部64aは、アーム63の回動、伸縮、さらには受け渡しハンド64の回動によって、360度の回転範囲で移動することができる。受け渡しハンド64は、レンズの円形部材計測装置48の仮置き部58からレンズ10を受け取ることができ、レンズ10をプライマーコーティング部5、乾燥部6、フォトクロミックコーティング部7及び円形部材仮置き部74の順に搬送することができる。
図1に示すプライマーコーティング部5には、レンズ10にプライマーコーティング液をコーティングするプライマーコーティング装置65が配設されている。プライマーコーティング装置65は、レンズ10を支持することができる回転可能なスピン軸78を設けている。レンズ10は、スピン軸78によって回転されながら、プライマーコーティング液が塗布される。受け渡しハンド64は、スピン軸78へのレンズ10の受け渡し、受け取りが可能であり、プライマーコーティング液が塗布されたレンズ10を図1に示す乾燥部6に搬送することができる。
なお、このプライマーコーティング部5は、他の部と区画されていることが好ましく、温度・湿度調整が可能となる構造とすることが好ましい。
図1に示すように、コーティング装置1乾燥部6では、レンズを乾燥させる載置部としての立設ピン6aを設け、レンズ10を一定時間乾燥処理させることができる。
フォトクロミックコーティング部7では、光硬化性コーティング液(例えば、フォトクロミックコーティング液)を塗布するフォトクロミックコーティング装置86が設けられている。フォトクロミックコーティング装置86には、レンズ10を回転可能に支持するスピン軸85を設けている。レンズ10は、スピン軸85によって回転されながら、フォトクロミックコーティング液が塗布される。
なお、このフォトクロミックコーティング部7は、他の部と区画され、温度・湿度調整が可能な構造とすることが好ましい。
図1に示すように、コーティング装置1の第二主搬送部4bには第二主搬送手段67が配設されている。第二主搬送手段67には、第一主搬送手段62と同じアーム63が設けられ、アーム63の先端部には、受け渡しハンド64が接続されている。この第二主搬送手段67は、レンズ10を円形部材仮置き部74、UV照射部8a,8b及びコーティング作業が終了した製品レンズ10を仮置きする製品円形部材仮置き部72に配設し、レンズ10の受け渡しをすることができる。
図12は、図1に示すUV照射部8a,8bに配設されているUV装置70を示す。UV装置70には、紫外線照射室93が設けられ、紫外線照射室93には、外側に遮光カバー93a、遮光カバー93aの内部には断熱材93bを配設し、さらに、排気ダクト93cが接続されている。紫外線照射室93には、UVユニット94が配設され、UVユニット94の内部には、UVランプ95が配設されている。
UV装置70の下部には、ステンレスからなる円形部材収容室96が配設されている。
円形部材収容室96には、下部にステージ97が配設され、スピン軸97aが収容できる。スピン軸97aは昇降可能なステージ97に回転可能に支持され、ステージ97が上昇位置に配置されるとスピン軸97aが円形部材収容室96に収容され、下降位置でレンズの受け渡しがなされる。
スピン軸97aの中心部には、レンズ10を吸引する吸引孔が形成され、円形部材収容室96の上部には、ガス供給口98が設けられ、円形部材収容室96内にNを導入することができ、Nは円形部材収容室96の下部に設けたガス排出口99から排出される。
円形部材収容室96の周囲には、コイル状に巻回された冷却パイプ96bが配設されている。円形部材収容室96の上部には、UV光を透過させるためのホウケイ酸ガラス製の窓96c、該窓96cの上下に石英ガラス製の窓96a、96dを配置することもできる。
なお、上記円形部材心出し装置22を使用することにより、容易に円形部材の心出しができるため、図示はしていないが、円形部材収容室96には、複数のレンズに同時に紫外線が照射できるように、複数のスピン軸97aを設けることができる。この場合、スピン軸97aの先端でレンズ支持し、スピン軸97aを回転させながら紫外線を照射させるが、コーティング液が飛散して他のレンズ表面に付着するのを防止するため、円形部材収容室96には仕切り板を設置することが好ましい。
さらに、これも図示はしていないが、この円形部材収容室96には、レンズに効率よく紫外線が照射されるように、反射板を設置することもできる。また、反射板を設置する以外にも、円形部材収容室96内を鏡面加工(ステージ97を含む)することにより、紫外線が効率よく照射できるようにすることもできる。
光硬化性コーティング液、具体的には、フォトクロミックコーティング液を塗布したレンズは、該コーティング液をUV装置で硬化させるのに最も時間を要していた。しかしながら、本発明の円形部材心出し装置を使用することにより、大量のレンズを処理することができるため、UV装置においても、上記構成とすることにより処理能力をより高めることができる。
次に、UV装置70において処理されたレンズ10は、第二主搬送手段67により、製品円形部材搬送手段72に搬送される。
図1に示すコーティング装置1では、装置本体1aのコーティングラインの下流側位置に製品円形部材貯留部9が配設されている。この製品円形部材貯留部9は必須のものではないが、該貯留部9には、製品円形部材収納ユニット75と、製品円形部材を製品円形部材仮置き部72から製品円形収納ユニット75に搬送する第二副搬送手段73が配設されている。この第二副搬送手段73は、ハンドリング装置31と同じ円形部材支持ユニット45を備える。
なお、コーティング装置1には各ユニットなどを制御したり、レンズ10を適宜受け取り受け渡しのタイミングを計る制御装置が設けられている。
次に、本発明の実施形態の作用について説明する。
なお、前記説明と同じく、レンズのコーティング処理について説明するため、円形部材をレンズと記載するが、円形部材の心出し、即ち、中心位置を決定する方法は、レンズに限られるものではない。
先ず、開閉扉21a(図1参照)を開き、図2及び図5に示す円形部材心出し装置22,22の保持部材25a〜25fにレンズ10をセットする。レンズ10の径を予め測定していてもよいし、下記に詳述する円形部材計測装置48でレンズ10の径を測定することもできる。
保持部材25は、段部dが水平状態となる初期位置から、円形偏心カム28の回転軸28aと連結しているパルスモータを回転させることによって、円形偏心カム28を回転させる。円形偏心カム28を回転させることによって、保持部材25の後端側が持ち上がった状態に待機させ(図5参照)、段部dが前方側に低くなるように傾斜させる。
この状態で、作業者は、開閉扉21aを開いて、円形部材心出し装置22,22の前に位置し、保持部材25の後端部に形成したシュート部27bにレンズを載置する。このとき、作業者は、レンズ10径よりも大きな段部dのうち、一番小さな半径(長さ)を有する段部dにレンズ10を載置することに注意する。シュート部27bにレンズ10を載置すると、レンズ10は段部dが傾斜しているので、シュート部27bを滑動して心出し部27aに滑り込む。なお、上記の説明においては、保持部材25が段差を有するものについて説明したが、当然のことながら、段差を有していない保持部材25を使用することもできる。
すると、レンズ10は、段部dの前端部に位置する規制部27dに、レンズ10の側面が当接して位置決めがされる。このように、レンズ10が心出し部27aに送り込まれた状態で、円形偏心カム28を回転させることによって、円形偏心カム28の位置を初期状態の位置に戻し、段部dを水平にする。これにより、レンズ10も水平状態が維持される。このように、レンズ10を心出し部27aに移送し、規制部27dに規制させた状態では、少なくともレンズ10は、少なくとも左右方向(図3のAにおけるX軸方向)における中心の位置出しをすることができる。Y軸方向の位置出しについては、レンズ10と段部dとの半径が一致しているものは、レンズ10の中心が図3のAの中心軸Oに一致するが、対応する段部dの半径に対してレンズ10の半径にズレがあるものは、中心軸Oから多少ずれた位置にある。レンズ10のセット後は、開閉扉21aを閉じる。
次に、保持部材25aからハンドリング装置31における円形部材支持ユニット45の吸着部へレンズを受け渡す方法を説明する。
保持部材25aの心出し部27aには、心出し部27aの前端から中心点Oを超えた部分を上下に貫通する貫通溝27cが形成されおり、この貫通溝27を通して、ハンドリング装置31における円形部材支持ユニット45の吸着部45cが、レンズの底面を支持するようにする。こうすることにより、保持部材25から容易にレンズ10を取り出すことができる。
Y軸方向の位置出しについては、先にレンズの径を測定しておく方法(若しくは予めレンズ径が分かっている場合)と、後からレンズの径を円形部材計測装置48によって測定する方法を採用することができる。
先ず、先にレンズの径を測定しておき、Y軸方向の位置出しをする方法について説明する。
このハンドリング装置31は制御部により制御するようにし、予め測定しておいたレンズ10の直径の値から、前記吸着部45cがレンズ10の前後方向の中心位置の底面を支持するようにすれば、容易にレンズ10の心出し(中心位置の決定)をすることが可能となる。
すなわち、レンズ10の径を予め測定しておけば、測定したレンズ10径と該レンズ10が規制される規制部27dの相関位置関係で、中心軸Oからレンズ10の中心までのズレを知ることができ、レンズ10の中心位置を知ることができる。この中心位置のズレについては、図示しない制御装置において演算してやればよい。この演算結果を基に、下記に詳述するハンドリング装置31における円形部材支持ユニットの吸着部45cを、レンズ10の前後方向(Y軸方向)における中心位置(即ち、レンズの中心位置)へ配置するように制御すれば、レンズの中心位置を決定することができる。この方法は、制御が簡単であり、処理しようとするレンズの径がすべて同じ場合に好適に採用することができる。
このハンドリング装置31の円形部材支持ユニット45の吸着部45cに受け渡しされたレンズ10は、そのまま次工程で処理することができる。次工程へ移動させる場合、特に、予めレンズ(円形部材)の直径を測定していない場合には、後述する円形部材測定部3において円形部材の外形、例えば、直径、高さ、曲率等を測定することによって、心出しすることができる。これについては、後述する。
次に、円形部材支持ユニット45の吸着部45cに支持したレンズ10の直径、曲率、および高さ等の外形を測定する円形部材測定部3の円形部材計測装置48へレンズ10を移送する。
ハンドリング装置31から次工程の円形部材計測装置48へレンズ10を移動させるには、図6に示すハンドリング装置31の円形部材吸着部45cを、図8に示す立設ピン58dの直上方へ移動し(図示せず)、円形部材吸着部45cを下降させる。これによって、立設ピン58dの上にレンズ10を載置(仮置き)できる。そして、立設ピン58dを下降させることによって、センタリングロッド57aの上にレンズ10を支持させることができる。
レンズ10の受け渡しは、直接、円形部材測定部3における円形部材計測装置48のセンタリングロッド57aへレンズを受け渡す機構とすることもできるが、一旦、円形部材を仮置き部58へ仮置きすることが好ましい。この仮置き部58は、少なくとも3本の立設ピン58d(本実施形態では4本)からなることが好ましい。
仮置き部58を設けることにより、レンズの受け渡しが容易となる。さらに、予めレンズ10の径を測定しなくとも、この仮置き部58を利用することにより、次工程において、中心位置(X軸方向およびY軸方向の中心位置)が確定したレンズ10の処理の位置合わせを確実に行うことができる。
また、この仮置き部58を使用したレンズの受け渡しは、円形部材測定部3の次の工程のレンズ10の表面にプライマーを塗布するプライマーコーティング装置65のスピン軸78、フォトクロミックコーティング装置86のスピン軸85、乾燥部6、UV装置70,71のスピン軸97aへ受け渡す際にも、図示は省略するが同様の構造を用いてレンズ10の受け渡しを行っている。
このセンタリングロッド57aに支持されたレンズ10は、図1のY軸方向に移動され、図9に示すようなレンズ10の外形を測定する測定エリアaへ移動される。
円形部材計測装置48の測定エリアaでは、図10に示すように、レーザ投光部60とレーザ受光部61が、先端部にレンズ10を固定したセンタリングロッド57aの両側に配設され、センタリングロッド57aが測定エリアaを通過することにより、レンズ曲率、高さ、および直径を測定する。レーザ投光部60とレーザ受光部61との間、すなわち測定エリアaにレンズ10が置かれると、該レンズ10により光が遮断され、光が遮断された長さ(または光が遮断されていない長さ)を測定できる。また、センタリングロッド57aは、回転及び直線移動が可能であり、円形部材計測装置48では、このセンタリングロッド57aの回転角度及び直線移動量の指定ができ、これらの現在値を取得することができる。
次に、予めレンズ10の径が分かっていないレンズ10について、円形部材計測装置48を用い、レンズ径とレンズ中心位置を決定する方法について説明する。
図10に示すように、レンズ10の径は、センタリングロッド57aの先端部に保持されたレンズ10が測定エリアaに進入した瞬間のセンタリングロッド57aの移動距離(A)を測定する(図10のA参照)。次いで、さらに、センタリングロッド57aを移動させ、レンズが測定エリアaから出た瞬間のセンタリングロッド57aの移動距離(B)を測定する(図10のB参照)。この移動距離(B)から移動距離(A)を減算することでレンズ10の直径を求めることができる。上述したように、円形部材心出し装置22によってX軸方向の中心の位置出しが決定されているため、Y軸方向の移動距離でレンズ10の直径が正しく測定できる。
レンズ10の中心位置を確定するには、図11に示すように、予めセンタリングロッド57aの中心位置Iを制御部によって測定しておく。そして、レンズ10が測定エリアaに進入した瞬間からセンタリングロッド57aの中心位置(I)までの長さ(S)、センタリングロッド57aの中心位置(I)からレンズが測定エリアaから出た瞬間の長さ(T)とを測定する。レンズのY軸方向(レンズの前後方向)の中心とセンタリングロッド57aの中心位置(I)とが一致している場合には、(S)と(T)の長さは同じになる。しかしながら、Y軸方向(レンズの前後方向)の中心位置とセンタリングロッド57aの中心位置(I)とが一致していない場合には、いずれかの長さが長くなる。この(S)と(T)の長さの差を計測することにより、Y軸方向の中心位置[(S−T)÷2]を確認することができる。上述したように円形部材心出し装置22によってX軸方向の中心の位置出しが決定されているため、Y軸方向におけるレンズ径の中心が分かることによって、レンズ10の中心が決定される。
なお、予めレンズ径が分かっているレンズ10については、上述したように円形部材心出し装置22によって、既にレンズ10の中心部が求められるので、このレンズ10の心出し工程は、省略される。
こうして、レンズ径を予め計測しておかなくとも、円形部材計測装置48にて円形部材のY軸方向(前後方向)における中心位置を確認することができる。
Y軸方向にずれがある場合には、そのずれを調整してセンタリングロッド57aから仮置き部58へレンズ10を受け渡したり、さらにはハンドリング装置31の円形部材吸着部45cに受け渡すことにより、仮置き部58において、レンズ10のX軸方向およびY軸方向の中心位置が確定される。なお、仮置き部58を設けない場合には、直接、次工程へレンズ10を受け渡す際、上記ずれを調整してやればよい。
上記の方法に従えば、例えば、コーティング処理を行う前のレンズ10の中心位置を容易に決定することができるため、コーティング処理を効率よく行うことができる。さらに、レンズの大きさが多少異なるものを連続して処理する場合にも、この方法で中心位置を決定すれば、効率よく円形部材の心出しを行うことができる。
なお、この円形部材計測装置48では、レンズの直径以外に、レンズの曲率、高さを測定し、その値を後処理であるコーティング処理時、例えば、コーティングノズルの位置決め、補助手段の移動距離等を決定するのに用いることもできる。なお、レンズ10の曲率、高さの測定方法については、本実施形態では省略する。
レンズ10の中心軸を決定するのに、センサーを用いて電気的制御で行うのは可能であるが、レンズ10の移動動作が複雑となり、測定に多くの時間を要する。これに対し、本実施態様では、予めレンズ10の径を測定しておく場合、または円形部材測定部3でレンズ10の径を測定する場合のいずれにおいても、レンズ10の左右中心(図3のX軸方向)を機械的に求め、図3に示すY軸方向の中心位置を、演算、またはレンズの径を測定することによって求めるので、レンズ10の中心軸を求めるのに実質的な時間は0秒である。
なお、本発明によれば、円形部材の心出しを効率よく行うことができるため、例えば、大量のレンズを後工程で処理することが可能となる。その結果、複数の系統で処理、例えば、コーティング処理などを行うことも可能となる。
中心部が位置出しされたレンズ10は、図1に示す第一主搬送手段62の受け渡しハンド64によって、次工程のプライマーコーティング部5に搬送され、プライマーコーティング処理がなされる。プライマーコーティング部5では、プライマーコーティング装置65によって、レンズ10の表面にプライマーコーティング液が塗布される。
プライマーコーティング処理が終了した後は、受け渡しハンド64がレンズ10を乾燥部6に搬送し、コーティング液を所定時間、乾燥させる。
レンズ10の乾燥が終了した後は、第一主搬送手段62によって、フォトクロミックコーティング部7に搬送される。フォトクロミックコーティング部7では、フォトクロミックコーティング装置86によって、レンズの表面に光硬化性コーティング液(フォトクロミックコーティング液)を塗布する。フォトクロミックコーティング処理が終了した後は、第一主搬送手段62によって、レンズ10が一旦、円形部材仮置き部74に載置され、レンズ10は第二主搬送手段68の受け渡しハンド64に受け渡される。
第二主搬送手段68では、受け渡しハンド64がUV照射部8a,8bのUV装置70の紫外線照射室93に搬送され、紫外線照射室93では、UVランプ95によってレンズ10に紫外線が照射され、フォトクロミックコーティング液が硬化される。
次に、UV装置70において処理されたレンズ10は、第二主搬送手段67により、立設ピン72aで仮置き部を形成している製品円形部材仮置き部72に搬送される。レンズ10は、製品円形部材貯留部9における第二副搬送手段73の円形部材支持ユニット45を介して、円形部材収容ユニット75の円形部材収容部75aに搬送される。そして、製品円形部材貯留部9の開閉扉21bを開いて、円形部材収容部75aから製品を取り出してやればよい。
このように、本実施形態では、保持部材25a〜25fの段部d1〜d5の径に適合しないレンズ10であっても自身のレンズ径よりも大きな段部dに収納し、オペレータがこのようなレンズ15の外周と段部dの円弧との隙間を等間隔にするような手間を省くことができ、レンズ10のセンタリング作業時間の短縮化を図ることができるようになった。
この作業時間の短縮化によって、コーティング系統A,Bを2系統設け、UV装置70,71を複数設けたり、一台のUV装置で同時に複数のレンズを処理することによって、コーティングされたレンズ10を大量に生産できるようになった。
なお、本実施形態では、コーティング系統Aとコーティング系統Bに交互にレンズ10を搬送し、交互にレンズ10のコーティング作業を行ったが、例えば、プライマーコーティング液又はフォトクロミックコーティング液の交換などがある場合は、いずれかのコーティング系統を停止させ、一方のコーティング系統で作業を行ってもできる。
また、一コーティング系統において、プライマーコーティング部5、またはフォトクロミックコーティング部7は、コーティング液の補充や装置の補修のため、他の部が自動運転(連続運転)をしている際に、他の部と切り離して手動操作を行えるようにすることもできる。この場合、プライマーコーティング部5、またはフォトクロミックコーティング部7にレンズ10が移送される前にコーティング液の補充や装置の補修を行ったり、プライマーコーティング部5の前にレンズ10を多数配置できる仮置き部(図示していない)を設けたり、乾燥部6に多数のレンズ10を配置できるように設定することもできる。該仮置き部を設けたり、乾燥部6に多数のレンズ10を配置できるようにすることにより、コーティング液の補充後、または装置の補修後に、プライマーコーティング部5、またはフォトクロミックコーティング部7を他の部と連動させて運転させることが容易となる。
また、本発明において、保持部材25a〜25fの揺動(傾斜)手段については、上記カム機構の他、シリンダやモーターなどを利用した他の機構で行うことも、勿論可能である。なお、本発明においては、保持部材25a〜25fの揺動(傾斜)は心出し部が低くなるように傾斜させることが重要である。そのため、保持部材25aを例に説明すると、支持軸26を保持部材25aのシュート部27b側(後方側)の下端部に取り付け、心出し部27a(前方側)に上下に稼動可能な補助部材を取り付け、この補助部材を上下させることによって保持部材25aを傾斜させることも可能である。
このように、本実施形態におけるコーティング装置1は、本発明の円形部材心出し装置を使用することにより、レンズのような円形部材の心出しが容易となる。そのため、心出しの作業効率が高くなり、大量の円形部材(レンズ)の心出し(中心位置の決定)が短時間で行うことができる。その結果、複数の後処理工程の系統(例えば、A及びB)を設けて処理することが可能となる。

Claims (9)

  1. レンズの心出し装置によって中心が決定した円形のレンズをスピン軸がレンズ面を上向きにして保持し、前記スピン軸によって回転するレンズの上面に光硬化性コーティング液を塗布するコーティング装置において、
    前記心出し装置には、レンズの左右方向の心出しをするレンズの保持部材とレンズの前後方向の心出しをするレンズ計測装置を備え、
    前記保持部材は、前方側にレンズの中心軸の左右方向における心出し部を設け、後方側にレンズを前記心出し部に送り込むシュート部を設け、
    前記心出し部は任意の半径を有する半円形部を有し、前記心出し部の前端部には、前記保持部材の前後方向に対して直角方向における前記レンズの左右中心位置を規定する規制部を形成し、
    前記保持部材には前記半円径部側を低く、前記シュート部側を高く傾斜させてレンズを前記シュート部から前記心出し部の規制部まで移送させる昇降手段を設け、
    前記レンズ計測装置は、計測したレンズの直径の値から該レンズの前後方向における心出しを決定する制御部を備えたことを特徴とするレンズの心出し装置を備えたコーティング装置。
  2. 前記心出し部の半円形部が、下方側から上方側に向かって拡径する階段状の段差部を形成することによって前記半円径部を同心円上に複数設け、該各段差部は、半円形部の円弧部の両終端位置から連続して後方側の前記シュート部まで形成され、
    心出し部の各段差部の前端部には、前記保持部材の前後方向に対して直角方向における前記レンズの左右中心位置を規定する規制部を形成したことを特徴とした請求項1に記載のレンズの心出し装置を備えたコーティング装置。
  3. 前記レンズ計測装置は、レンズを保持する移動可能なセンタリングロッドと、レンズの前後方向における前端部及び後端部を測定する測定エリアを備え、
    前記レンズを前記センタリングロッドによって前記測定エリアを通過させて、前記センタリングロッドの移動距離によってレンズ径を測定し、前記レンズの前端部から前記センタリングロッドの中心位置までの長さ(S)と前記レンズの後端部から前記センタリングロッドの中心位置までの長さ(T)との差によって、前記制御部が前記レンズの前後方向の心出しを決定するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のレンズの心出し装置を備えたコーティング装置。
  4. 前記レンズの心出し装置が前記心出し部の規制部に移送させたレンズを前記センタリングロッドへ移動させるためのハンドリング装置を含んでなり、
    前記心出し部の前端位置から中心部を上下に貫通する溝を形成し、前記レンズの底面を支持する前記ハンドリング装置の吸着部の先端が、前記心出し部下方から上昇して前記溝を貫通して前記レンズを前記心出し部からハンドリング装置の吸着部に受け渡すようにしたことを特徴とする請求項3に記載のレンズの心出し装置を備えたコーティング装置。
  5. 前記センタリングロッド上で心出しされたレンズを前記センタリングロッドから仮置きする仮置き部を設け、該仮置き部を介して前記レンズを前記スピン軸に受け渡すようにしたことを特徴とする請求項3に記載のレンズの心出し装置を備えたコーティング装置。
  6. 前記保持部材が複数設けられていることを特徴とする請求項1に記載のレンズの心出し装置を備えたコーティング装置。
  7. 前記光硬化性コーティング液がフォトクロミックコーティング液であることを特徴とすることを特徴とする請求項1に記載のレンズの心出し装置を備えたコーティング装置。
  8. プライマーコート層が形成されたレンズの該プライマーコート層上に、光硬化性コーティング液を塗布することを特徴とする請求項7に記載のレンズの心出し装置を備えたコーティング装置。
  9. 前方側にレンズの中心軸の心出し部を設け、後方側にレンズを前記心出し部に送り込むシュート部を設けた保持部材を備え、前記心出し部は任意の半径を有する半円形部を有し、心出し部の前端部には前記保持部材の前後方向に対して直角方向における前記レンズの左右中心位置を規定する規制部を形成したレンズ心出し装置を用い、
    前記保持部材を前記心出し部が低くなるように傾斜させて前記シュート部に載置した前記レンズを前記シュート部から前記心出し部まで滑動させ、前記レンズを前記心出し部の規制部に当接させて前記レンズの左右中心位置を規定し、
    制御部により制御されたハンドリング手段を前記心出し部に移動させて、該ハンドリング手段におけるレンズを支持する部分を前記レンズの前記左右中心位置の直下方へ移動し、該レンズを支持する部分を上昇させることによって、前記レンズを支持する部分に前記レンズの底面側の前記左右中心位置を支持させ、該レンズを支持する部分をレンズ計測装置まで移動した後、レンズをレンズ計測装置のセンタリングロッドに受け渡し、
    該レンズ計測装置では、前記センタリングロッドの中心軸から前記レンズの前後方向における一端までの長さ(S)と、前記センタリングロッドの中心軸から前記レンズの前後方向における他端までの長さ(T)を計測し、それらの長さの差から、レンズの前後方向における中心位置のズレを決定し、前記レンズの前後方向の心出しを行い、
    心出しが決定した円形のレンズをスピン軸がレンズ面を上向きに保持し、前記スピン軸によって回転するレンズの上面に光硬化性コーティング液を塗布するようにしたことを特徴とするコーティング方法。
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