JP5279017B2 - 撮像装置及び撮像方法 - Google Patents

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Description

本発明は、撮像装置及び撮像方法に関し、特に、撮像対象物の外周の展開画像を取得する撮像装置及び撮像方法に関する。
物品の外観検査等のために、撮像対象物である物品の外周の展開画像を取得する撮像装置が知られている。例えば、特許文献1には、撮像対象物である被検査物体をモータにより回転させ、その外周面をラインセンサにより撮影することにより、非検査物体の展開画像を取得する装置が開示されている。
特開2002−39948号公報
しかし、特許文献1の装置では、撮像対象物をラインセンサの正面で停止させた状態で回転させなければならず、連続して搬送されてくる撮像対象物の外周の展開画像を高速に取得することは困難である。また、展開画像の作成にあたっては、撮像対象物の回転速度とラインセンサの撮影速度とを同期させなければならず、撮像対象物の回転速度が不安定であったり、不明であったりする場合には作成される展開画像は歪んでしまう。
本発明はかかる観点に鑑みてなされたものであって、その第一の目的は、回転運動と並進運動を同時にしている撮像対象物の外周の展開画像を得ることである。また、本発明の第二の目的は、撮像対象物の回転速度が不安定であったり、不明であったりする場合にも歪の少ない展開画像を得ることである。
上記課題を解決するために、本発明に係る撮像装置は、撮像対象物に回転運動と並進運動を同時に行わせる搬送部と、前記撮像対象物が撮影範囲内で少なくとも1回転するように設置されたエリアセンサと、前記エリアセンサにより時系列に沿って撮像された複数の画像の少なくとも一部分を繋ぎ合わせて、前記撮像対象物の外周の展開画像を作成する画像処理部と、を有し、前記画像処理部は、前記複数の画像から、前記撮像対象物の正面部分を含む部分を切り出し、当該切り出された部分を繋ぎ合わせることにより撮像対象物の外周の展開画像を作成し、前記画像処理部は、一の切り出された部分の一部分が、他の切り出された部分と一致する一致領域の位置を検出することにより、当該一部分と当該一致領域が重なり合うように当該一の切り出された部分と当該他の切り出された部分との位置合わせを行い、前記一部分は、前記撮像対象物の重心の位置を端とする又は含むことを特徴とする。
また、本発明に係る撮像装置の一態様では、前記一部分は、一の前記切り出された部分の幅方向中央に位置する部分であることを特徴とする。
また、本発明に係る撮像装置の一態様では、前記一部分は、一の前記切り出された部分の幅方向左右に偏って位置する部分であることを特徴とする。
また、本発明に係る撮像装置の一態様では、前記画像処理部は、前記複数の画像から、前記撮像対象物の重心の位置を検出し、当該検出された重心の位置に基づいて、前記撮像対象物の正面部分を含む部分を切り出すことを特徴とする。
また、本発明に係る撮像装置の一態様では、前記エリアセンサの撮影速度及び前記切り出された部分の幅は、前記エリアセンサの撮影間隔中に前記撮像対象物の表面が回転移動する回転移動量が、前記切り出された部分の幅に対応する長さより小さくなるように設定されていることを特徴とする。
また、本発明に係る撮像装置は、さらに、前記撮像対象物に取り付けられ、非回転対称のパターンを表面に備えた検出冶具を有し、前記画像処理部は、前記複数の画像から、前記検出治具を含む前記撮像対象物の正面部分を含む部分を切り出し、当該切り出された部分を繋ぎ合わせることにより前記撮像対象物の外周の展開画像を作成することを特徴とする。
また、本発明に係る撮像方法は、回転運動と並進運動を同時に行う撮像対象物を、エリアセンサを用いて、撮影範囲内で少なくとも1回転するように時系列に沿って撮影する撮影ステップと、前記エリアセンサにより撮像された複数の画像の少なくとも一部分を繋ぎ合わせて、前記撮像対象物の外周の展開画像を作成する作成ステップと、を有し、前記作成ステップは、前記複数の画像から、前記撮像対象物の正面部分を含む部分を切り出し、当該切り出された部分を繋ぎ合わせることにより撮像対象物の外周の展開画像を作成し、前記作成ステップは、一の切り出された部分の一部分が、他の切り出された部分と一致する一致領域の位置を検出することにより、当該一部分と当該一致領域が重なり合うように当該一の切り出された部分と当該他の切り出された部分との位置合わせを行い、前記一部分は、前記撮像対象物の重心の位置を端とする又は含むことを特徴とする。
また、本発明に係る撮像方法は、前記一部分は、一の前記切り出された部分の幅方向中央に位置する部分であることを特徴とする。
また、本発明に係る撮像方法は、前記一部分は、一の前記切り出された部分の幅方向左右に偏って位置する部分であることを特徴とする。
また、本発明に係る撮像方法は、前記作成ステップは、前記複数の画像から、前記撮像対象物の重心の位置を検出し、当該検出された重心の位置に基づいて、前記撮像対象物の正面部分を含む部分を切り出すことを特徴とする。
また、本発明に係る撮像方法は、前記エリアセンサの撮影速度及び前記切り出された部分の幅は、前記エリアセンサの撮影間隔中に前記撮像対象物の表面が回転移動する回転移動量が、前記切り出された部分の幅に対応する長さより小さくなるように設定されていることを特徴とする。
また、本発明に係る撮像方法は、さらに、前記撮像対象物に、非回転対称のパターンを表面に備えた検出冶具を取り付けるステップを有し、前記作成ステップは、前記複数の画像から、前記検出治具を含む前記撮像対象物の正面部分を含む部分を切り出し、当該切り出された部分を繋ぎ合わせることにより前記撮像対象物の外周の展開画像を作成することを特徴とする。
以上の本発明によれば、回転運動と並進運動を同時にしている撮像対象物の外周の展開画像を得ることができる。また、撮像対象物の回転速度が不安定であったり、不明であったりする場合にも歪の少ない展開画像を得ることができる。
以下に、本発明の好適な第1の実施形態を、図1〜8を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る撮像装置1を示す図である。撮像装置1は、搬送部10、エリアセンサ20及び画像処理部30から成っている。
搬送部10は、撮像対象物100を図中Aで示す方向に並進運動させると同時に、図中Bで示す方向に回転運動させる。搬送部10は、自由回転可能な複数の軸11、台座12、ピニオン13及びラック14を有している。
軸11は、図示しない機構、たとえば、チェーンにひかれて図中A方向に並進運動する。それぞれの軸11は自由回転可能に支持されており、好ましくは等間隔に配置される。軸11には台座12が取り付けられており、撮像対象物100を支持するようになっている。なお、撮像対象物100を支持する方式は特に限定されないが、例えば、台座12を真空チャックとして、負圧により撮像対象物100を吸着したり、台座12に爪を設け、撮像対象物100を把持するようにしたりすることができる。軸11にはピニオン13が固定されており、ラック14と噛み合うようになっている。ラック14はエリアセンサ20の正面に固定されている。
この搬送部10によれば、A方向に並進運動している軸11は、エリアセンサ20の正面にくると、ピニオン13とラック14とが噛み合い、B方向に回転する。その結果、撮像対象物100も、軸11の回転に伴い、回転運動をすることになる。その後、ピニオン13とラック14の噛み合いが外れると、軸11は回転を停止し、したがって、撮像対象物100も回転を停止する。このように、エリアセンサ20の正面でのみ撮像対象物100が回転運動をし、それ以外では回転を停止するようにすると、台座12と撮像対象物100との取り付け・取り外しが容易である。しかし、撮像対象物100が常時回転するようにしてもよい。
また、撮像対象物100を回転させる機構は、ラックピニオンに限定されない。摩擦により軸11を回転させても、モータによりそれぞれの軸11を回転させてもよく、その他のいかなる機構を用いてもよい。さらに、回転方向は本実施形態では反時計周りであるが、時計周りであってもよい。
エリアセンサ20は、二次元の画像を時系列に沿って間欠的に連続して撮影する装置であり、撮影された画像は電子画像として画像処理部30に出力される。本明細書では、以後、エリアセンサ20が一秒当たり撮影できる画像の枚数を撮影速度と呼び、また、一の画像を撮影してから次の画像を撮影するまでの時間間隔を撮影間隔と呼ぶ。
図中破線で示したのは、エリアセンサ20により撮影される範囲である撮影範囲21である。撮像対象物100は、撮影範囲21内を回転運動と並進運動を同時に行いながら通過するが、その際、撮影範囲21内で少なくとも1回転以上の回転運動をするように、エリアセンサ20は配置される。また、撮影範囲21の背景には、単色のスクリーンを配置しておくと、撮像対象物100と背景の区別が容易になるので好ましい。スクリーンの色は、撮像対象物100と異なる色を選択すると良い。
画像処理部30は、エリアセンサ20が撮影した電子画像から、後述する画像処理により、撮像対象物100の外周の展開画像を作成する。作成された展開画像は、図示しない外部機器に保存されたり、検査装置に利用されたりする。
画像処理部30としては、中央処理装置、メモリ、記憶装置及び入出力部を備えた一般的なコンピュータを利用することができる。その際、画像処理部30の機能は、その内部で実行されるプログラムによって実現される。かかるプログラムは、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)やDVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータ読み取り可能な情報記録媒体に記録して提供することも、コンピュータ読み取り可能な電気通信信号として、電気通信回線を介して提供してもよい。
撮像対象物100には特に制限はないが、本実施形態では、表面に図案が印刷された円筒状物体である。図中では、そのような円筒状物体の例として、飲料用の缶を図示している。
続いて、撮像装置1が行う画像処理を、図2〜6を参照して説明する。図2は、撮像装置1が行う画像処理のフローチャートである。
まず、撮像装置1は、エリアセンサ20により画像を撮影する(ステップS1)。撮影された画像は、画像処理部30により撮像対象物100の正面部分を検出可能か否か判定される(ステップS2)。この処理は、具体的には、画像中における背景と撮像対象物100とを識別し、撮像対象物100が画像中に占める領域を抽出した後、その並進運動方向における重心の位置を計算することにより行われる。もちろん、撮像対象物100の正面部分を検出する方法は、これに限定されず、他の方法によってもよい。撮像対象物100が撮影範囲21に存在しない場合や、撮影範囲21の端に部分的にかかっている場合など、撮像対象物100の正面部分が検出できない場合には、ステップS1に戻る。撮像対象物100の正面部分が検出できた場合には、当該画像から、撮像対象物100の正面部分を含む部分を部分画像として切り出す(S3)。
図3は、撮影された画像から部分画像を切り出す様子を示す図である。同図中(a)は撮像対象物100の正面部分が検出された画像の様子を(1フレーム目と呼ぶ)、同図中(b)は続いて撮影された画像、すなわち2フレーム目の様子を、同図中(c)は3フレーム目の様子を示している。1フレーム目では、画像40aには撮像対象物100が映っており、その重心41の位置は一点鎖線で示す位置である。そして、重心41の位置は、撮像対象物100の表面がエリアセンサ20に対し正面を向いている位置であるから、画像処理部30は、図示するように、この重心41の位置、すなわち、撮像対象物100の正面部分を含む部分を部分画像42aとして幅wの短冊状に切り出す。なお、撮像対象物100の正面部分を含む部分を切り出すのは、撮像対象物100の正面付近の部分は画像の歪が少ないのに対し、撮像対象物100の周縁部分は画像が大きく歪むことによる。
図2に戻り、ステップS4では、展開画像としてのデータが既に存在しているか否かを判定する。この時点では、展開画像としてのデータはまだ存在していないので、ステップS5に進み、部分画像42aを展開画像43aとし、ステップS1へ戻り、次フレームの画像を取得する。
2フレーム目では、ステップS3において、図3(b)に示すように、画像40bから部分画像42bを切り出す。部分画像42bは、撮像対象物100が回転しているため、部分画像42aを撮像対象物100の回転方向にずらした位置の画像となる。続くステップS4では、展開画像43aが存在するため、さらにステップS6へと進む。
ステップS6では、展開画像43aと部分画像42bとの位置合わせを行う。位置合わせの方法として、本実施形態では、テンプレートマッチングの手法を用いる。図4は、2フレーム目における位置合わせの様子を示す図である。画像処理部30は、部分画像42bの一部、この場合は、右端の矩形領域をテンプレート44として取り出し、展開画像43a中において、テンプレート44と一致する領域を探索する。図中では、一致領域45がテンプレート44と一致することが検出されたものとする。検出に成功すると、画像処理部30は、テンプレート44と一致領域45が重なり合うような展開画像43aと部分画像42bとの相対位置を算出する。これによって位置合わせが行われる。さらに、画像処理部30は、同図下段に示すように、展開画像43aに部分画像42bを重ね、繋ぎ合わせてあらたな展開画像43bを得る(ステップS7)。展開画像43bは、エリアセンサ20の撮影間隔中に撮像対象物100が回転した回転移動量の分だけ、展開画像43aより長くなる。
続いてステップS8へ進み、展開画像43bの、撮像対象物100の回転方向の長さが所定値L以上であるか否かを判定する。この段階では否と判定され、再度ステップS1へ戻り3フレーム目の撮影を行う。
3フレーム目においても、これまで同様、画像40cから部分画像42cを切り出し(図3(c))、ステップS6へと進む。図5は、3フレーム目における位置合わせの様子を示す図である。画像処理部30は、2フレーム目同様に、テンプレート44が一致する一致領域45を検出し、展開画像43bに部分画像42cを重ね繋ぎ合わせて、展開画像43cを得る。以下同様に、展開画像の長さが所定値Lに達するまでステップS1〜S8の処理を繰り返し、展開画像の長さが所定値Lに達すると処理を終了する。
図6は、最終的に得られた展開画像43xである。ここで、所定値Lの長さは任意で良いが、撮像対象物100の全周の展開画像を得るためには、撮像対象物100の外周長に対応する値より長い値とすればよい。こうして得られた展開画像43xは、任意の外部機器に出力したり、画像処理部30内部に保存したりすることができる。さらに、順次搬送される撮像対象物100の外周の展開画像を続けて撮像する場合には、展開画像43xを消去し、再度ステップS1へと戻れば良い。
なお、本実施形態では、ステップS8において、終了する条件として展開画像の長さを用いたが、これに限定されず、他の条件を用いてもよい。たとえば、時間による制限を行ってもよい。また、ステップS6においてテンプレート44が一致する一致領域45が複数検出されることを終了条件としてもよい。なぜなら、これは展開画像が撮像対象物100の外周一周分に対応する長さに達したことを意味するからである。
また、本実施形態では、部分画像からテンプレート44を取りだすものとしたが、これに替え、展開画像からテンプレート44を取りだすようにしてもよい。
さらに、軸11のぶれなどの機械的な誤差により、撮像対象物100が傾いたときには、例えばステップS2において重心を検出する際にその傾きを補正しても良いし、あるいはステップS6において、傾きを考慮してテンプレートマッチングを行うようにしてもよい。
以上説明したとおり、本実施形態によれば、回転運動と並進運動を同時に行う撮像対象物100の外周の展開画像43xが得られる。また、撮像対象物100の回転が不安定であっても、繋ぎ合わせる画像の位置合わせをテンプレートマッチングを用いて行うため、展開画像43xの歪が少ない。
ここで、本実施形態に係る撮像装置1が正常に動作する条件について考察する。図3において、部分画像42aと部分画像42bを繋ぎ合わせるためには、両画像の少なくとも一部が重複することが必要である。そして、部分画像42bは、部分画像42aに対し、エリアセンサ20の撮影間隔中に撮像対象物100の表面が回転移動した量だけずれた位置の画像である。そして、そのずれの量は、撮像対象物100の回転移動速度をv、撮影間隔をtとすると、vtとなる。したがって、部分画像42aと部分画像42bの一部が重複するためには、ずれの量vtは部分画像の幅wに対応する長さより小さくなければならないことになる。
つづいて、撮影速度について考察する。具体的な一例として、撮像対象物100の直径を50mm、回転速度を10rps、wに対応する長さを5mmとすると、
v=50×10×3.14=1570mm/s
であるから、上述したとおり、撮影間隔tについて、次式が満足されなければならない。
1570t<5
したがって、撮影速度である1/tは、
1/t>314
となり、この場合は、エリアセンサ20として、撮影速度が314より速いものを使用しなければならない。このように、エリアセンサ20に必要とされる撮影速度は、撮像対象物100の大きさや回転速度、部分画像の幅等の条件により変化する。一方、エリアセンサ20の撮影速度を過度に速くすると、露光不足などにより得られる画像が暗くなったり、S/N比が低下したりする恐れがある。したがって、エリアセンサ20として、撮影速度が可変のものを使用すると、要求される条件に応じ最適な撮影速度を選択できるため、好ましい。
また、本実施形態のステップS6におけるテンプレートマッチングにおいて、撮像対象物100がその表面に滑らかで変化のない部分を含むものである場合には、テンプレート44に一致する一致領域45を正しく検出できない恐れがある。そのような場合には、図7に示すように、撮像対象物100に、非回転対称のパターン51を表面に有する検出冶具50を取りつけるとよい。検出冶具50やパターン51の形状は図示したものに限られず、任意のものとしてよい。検出冶具50を取りつけることにより、テンプレートマッチングを確実に行うことができる。検出冶具50は、撮像対象物100の外周の展開図の作成が終了したら、取り外してかまわない。
図8は、部分画像42及びテンプレート44の位置のバリエーションを示す図である。
同図(a)において、画像40aは図3(a)における画像40aと同じものである。この場合、部分画像42は、図中斜線で示すように、撮像対象物100の重心41を端とするような位置から切り出される。そして、テンプレート44は、部分画像42の幅方向において、左右、この場合右に偏った位置から取り出される。このようにすると、展開画像は、撮像対象物100の正面部分を主として繋ぎ合わせたものになるため、歪の少ない展開図が得られる。
また、同図(b)の場合は、部分画像42は、図中斜線で示すように、撮像対象物100の重心を中心とするような位置から切り出される。そして、テンプレート44は、部分画像42の幅方向において、中央の位置から取り出される。このようにすると、撮像対象物100の回転方向が不明あるいは不定の場合であっても、正しく展開画像を作成することができる。
続いて、本発明の第2の実施形態を図9を参照して説明する。
図9は、本実施形態に係る撮像装置1を示す図である。本実施形態は、第1の実施形態と搬送部10の構成が異なっており、その他の点については同様であるから、かかる点については第1の実施形態と同符号を付し、その詳細な説明を省略する。
本実施形態の搬送部10は、第一のコンベア15、斜面16、第二のコンベア17を含む。第一のコンベア15は、好適には図示するようなベルトコンベアであるが、他の形式の搬送装置であっても良い。そして、第一のコンベア15の末端は、斜面16に連続するよう配置されている。斜面16は、好ましくは、その表面が撮像対象物100と異なる単色となっている。斜面16の下方には、第二のコンベア17が配置されている。第二のコンベア17もまた、好適には図示するようなベルトコンベアであるが、他の形式の搬送装置であっても良い。第二のコンベア17が配置される高さは、第一のコンベア15より低い位置である。
本実施形態では、第一のコンベア15により図中左側から搬送されてきた撮像対象物100は、第一のコンベア15の端まで来ると、斜面16上を転がり落ちる。すなわち、斜面16に沿って、回転運動と並進運動を同時にすることになる。斜面16から第二のコンベア17上に転がり落ちた撮像対象物100は、第二のコンベア17により図中右方向へと搬出される。そして、エリアセンサ20は、斜面16に向かい、その撮影範囲21内で少なくとも撮像対象物100が1回転以上するように配置される。すなわち、撮影範囲21が、斜面16の傾斜方向について、撮像対象物100の外周長以上の範囲を含むようにエリアセンサ20を配置すれば良い。エリアセンサ20には、画像処理部30が接続される。
このようにすると、順次搬送されてくる撮像対象物100が、斜面16上を転がり落ちるだけで、その外周の展開画像を取得することができる。すなわち、撮像対象物100を回転させるための複雑な機構は必要なく、極めて単純な構成により撮像装置1を構築できるので、撮像装置1が安価である。また、撮像対象物100の回転速度を正確に知る必要はないので、本実施形態では、撮影範囲21が適切になるようにエリアセンサ20を配置さえすれば、ほとんどその他の調整を行うことなく、極めて簡便に撮像装置1を構築することができる。
続いて図10及び11を参照して本発明の好適な第3の実施形態を説明する。本実施形態においては、撮像対象物100は非円筒形状の物体としての例である球形物である。
図10は、球形の撮像対象物100の一例を示す図である。ここでは、撮像対象物100は地球儀であり、その南極部分に軸11が取り付けられ、回転自在に支持されている。このような撮像対象物100に対し第1の実施形態同様の撮像装置1を適用すると、図11に示すような展開画像が得られる。同図に示すように、極付近では画像を図中左右方向に引き伸ばされたように歪むが、これは、正射円筒図法による世界地図と同様のものとなる。なお、歪の大きい部分を避ける目的で、極付近の画像を使用しないようにしても良い。
なお、撮像対象物100の形状は、球形に限定されない。例えば、樽型、達磨型等であってもよい。そのようなものの例の一部として、瓶やペットボトル、こけし等の置物、ガイシ等を挙げることができる。
さらに、撮像対象物100の形状は、軸対称な形状でなくともよい。その場合には、取得される展開画像がその回転方向についても歪むことが避けられないが、得られる展開画像には再現性があるため、検査目的で使用する上では特段の問題は生じない。そのような撮像対象物100の例として、玩具や、りんご、南瓜などの農作物、ネジなどの各種機械部品等を挙げることができる。得られる展開画像は、塗装の検査や、表面の傷などの欠陥の有無の検査に用いてよい。
第1の実施形態に係る撮像装置を示す図である。 撮像装置1が行う画像処理のフローチャートである。 撮影された画像から部分画像を切り出す様子を示す図である。 2フレーム目における位置合わせの様子を示す図である。 3フレーム目における位置合わせの様子を示す図である。 最終的に得られた展開画像である。 検出冶具を取り付けた撮像対象物を示す図である。 部分画像及びテンプレートの位置のバリエーションを示す図である。 第2の実施形態に係る撮像装置を示す図である。 球形の撮像対象物の一例を示す図である。 球形の撮像対象物について得られた展開図である。
符号の説明
1 撮像装置、10 搬送部、11 軸、12 台座、13 ピニオン、14 ラック、15 第一のコンベア、16 斜面、17 第二のコンベア、20 エリアセンサ、21 撮影範囲、30 画像処理部、40a,40b,40c 画像、41 重心、42,42a,42b,42c 部分画像、43a,43b,43c,43x 展開画像、44 テンプレート、45 一致領域、50 検出冶具、51 パターン、100 撮像対象物。

Claims (12)

  1. 撮像対象物に回転運動と並進運動を同時に行わせる搬送部と、
    前記撮像対象物が撮影範囲内で少なくとも1回転するように設置されたエリアセンサと、
    前記エリアセンサにより時系列に沿って撮影された複数の画像の少なくとも一部分を繋ぎ合わせて、前記撮像対象物の外周の展開画像を作成する画像処理部と、
    を有し、
    前記画像処理部は、前記複数の画像から、前記撮像対象物の正面部分を含む部分を切り出し、当該切り出された部分を繋ぎ合わせることにより撮像対象物の外周の展開画像を作成し、
    前記画像処理部は、一の切り出された部分の一部分が、他の切り出された部分と一致する一致領域の位置を検出することにより、当該一部分と当該一致領域が重なり合うように当該一の切り出された部分と当該他の切り出された部分との位置合わせを行い、
    前記一部分は、前記撮像対象物の重心の位置を端とする又は含む、
    撮像装置。
  2. 前記一部分は、一の前記切り出された部分の幅方向中央に位置する部分である請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記一部分は、一の前記切り出された部分の幅方向左右に偏って位置する部分である請求項1記載の撮像装置。
  4. 前記画像処理部は、前記複数の画像から、前記撮像対象物の重心の位置を検出し、当該検出された重心の位置に基づいて、前記撮像対象物の正面部分を含む部分を切り出す請求項1記載の撮像装置。
  5. 前記エリアセンサの撮影速度及び前記切り出された部分の幅は、前記エリアセンサの撮影間隔中に前記撮像対象物の表面が回転移動する回転移動量が、前記切り出された部分の幅に対応する長さより小さくなるように設定されている請求項1記載の撮像装置。
  6. さらに、前記撮像対象物に取り付けられ、非回転対称のパターンを表面に備えた検出冶具を有し、
    前記画像処理部は、前記複数の画像から、前記検出治具を含む前記撮像対象物の正面部分を含む部分を切り出し、当該切り出された部分を繋ぎ合わせることにより前記撮像対象物の外周の展開画像を作成する
    請求項1記載の撮像装置。
  7. 回転運動と並進運動を同時に行う撮像対象物を、エリアセンサを用いて、撮影範囲内で少なくとも1回転するように時系列に沿って撮影する撮影ステップと、
    前記エリアセンサにより撮像された複数の画像の少なくとも一部分を繋ぎ合わせて、前記撮像対象物の外周の展開画像を作成する作成ステップと、
    を有し、
    前記作成ステップは、前記複数の画像から、前記撮像対象物の正面部分を含む部分を切り出し、当該切り出された部分を繋ぎ合わせることにより撮像対象物の外周の展開画像を作成し、
    前記作成ステップは、一の切り出された部分の一部分が、他の切り出された部分と一致する一致領域の位置を検出することにより、当該一部分と当該一致領域が重なり合うように当該一の切り出された部分と当該他の切り出された部分との位置合わせを行い、前記一部分は、前記撮像対象物の重心の位置を端とする又は含む、
    撮像方法。
  8. 前記一部分は、一の前記切り出された部分の幅方向中央に位置する部分である請求項7記載の撮像方法。
  9. 前記一部分は、一の前記切り出された部分の幅方向左右に偏って位置する部分である請求項7記載の撮像方法。
  10. 前記作成ステップは、前記複数の画像から、前記撮像対象物の重心の位置を検出し、当該検出された重心の位置に基づいて、前記撮像対象物の正面部分を含む部分を切り出す請求項7記載の撮像方法。
  11. 前記エリアセンサの撮影速度及び前記切り出された部分の幅は、前記エリアセンサの撮影間隔中に前記撮像対象物の表面が回転移動する回転移動量が、前記切り出された部分の幅に対応する長さより小さくなるように設定されている請求項7記載の撮像方法。
  12. さらに、前記撮像対象物に、非回転対称のパターンを表面に備えた検出冶具を取り付けるステップを有し、
    前記作成ステップは、前記複数の画像から、前記検出治具を含む前記撮像対象物の正面部分を含む部分を切り出し、当該切り出された部分を繋ぎ合わせることにより前記撮像対象物の外周の展開画像を作成する
    請求項7記載の撮像方法。
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