JP5278877B2 - ブラケット及び車両用内装材 - Google Patents

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Description

本発明は、ブラケット及び車両用内装材に関する。特に車両用内装材を車体パネルに取付け固定するファスナを支持するブラケットと、そのブラケットを備えた車両用内装材に関する。
従来のルーフパネルに対するルーフトリムの取付構造としては、ルーフトリムの裏面及びルーフパネルのそれぞれに、互いに結合するファスナを設けるものが提案されている。このファスナは、それぞれのファスナが互いに結合することで、ルーフトリムをルーフパネルに取付ける(特許文献1参照)。
そして、取付部材の配置場所により車体との間隙が異なる場合があり、その場所に対応できるよう、取付部材のブラケット(ファスナを取り付ける為に設けられた基部)は高さを調節する必要がある。
ブラケットの高さを調節する一例として、ブラケットの中央の領域をかさ上げしハウジング構造をとって高さの調節を行っていた。
特開2000−084963号公報
ここで、従来のファスナ2を備えたブラケット1について、またその問題点について図1を用いて説明する。
図1(a)は従来のファスナ2がブラケット1に装着される前の状態を示した斜視図である。図1(b)は従来のファスナ2がブラケット1に装着された後の状態を示した斜視図である。
図1(a)に示すように、取付部材7はブラケット1とファスナ2によって構成されている。
ブラケット1は爪部10、開口部11、ストッパ12、支持部13、フランジ部14およびベース15を備える。爪部10は爪部押え部10aと爪部支持部10bを備える。ブラケットの裏面には車両内装材本体と接着する接着領域が存在する。ストッパ12はファスナ2を挿入する奥側のストッパ12aとファスナ2を挿入する側のストッパ12bを備える。支持部13は、支持部中央領域13a、支持部側領域13b、支持部側領域13cを備える。
支持部13、爪部10、及びストッパ12は、車両用内装材と車体パネルとの取付け固定に適合するために所定の高さを持ってベース15の上面に設けられている。支持部13の支持部中央領域13a、支持部側領域13b、ともにベース35よりも高い位置に構成されており、前後にストッパ12が繋がって構成されている。支持部13の支持部中央領域13a、支持部側領域13b、支持部側領域13Cの裏側は空間のあるハウジング構造となっている。
ファスナ2は、ファスナ本体20とファスナフランジ部21によって構成されている。ファスナ本体20は車体パネル側又は車両用内装材側の他のファスナ本体20との固定に用いられる部分であり、ファスナフランジ部21はブラケット1との固定に用いられる。
ファスナ2はブラケット1の図1(a)の矢印先端の位置に図1(a)の矢印の方向で、ブラケット1の支持部側領域13cからスライドさせて挿入する。
まず、ファスナ2のファスナ本体20両側フランジ部21は、2つの爪部10の爪部押え部10aの下方の間にその先端を挿入し、その後、ファスナフランジ部21は両側を2つの爪部押え部10aにガイドされながら、また支持部13の上をストッパ12aの側に向かって滑らせながら、ファスナ2を押し込ませる。そして、ストッパ12aにファスナ2の一端が触れるまで押し込むことで、はめ込みは完了する。
ファスナ2がはめ込まれ、所定の位置に装着されると、図1(b)の状態になる。ファスナ2は、ストッパ12a、ストッパ12bによって、所定の位置になるよう挿入方向の前後が規定される。また、ファスナ本体20のフランジ部21は、爪部押え部10aの内側によって、その左右位置が規定される。また、ファスナ2のフランジ部21は、支持部13と爪部押え部10aの下側によって挟まれ固定されることで、上下位置が規定される。このことで、ファスナ2はブラケット1に固定される。
このように、従来のブラケット1は、支持部13の支持部中央領域13a、支持部側領域13bの裏側が空間のあるハウジング構造をなっているため、支持部中央領域13a、支持部側領域13b、支持部側領域13cの裏側は、車両用内装材裏面と接着する接着領域を持たない。そのため、ベースの接着領域が減少し、ベース15と車両用内装材裏面との接着が弱くなっていた。
そこで、必要な接着面積を確保するために、接着面を広く取るようベース15のフランジ部14を延長することで対応していた。このことにより、接着力を確保する問題は解決したが、一方でベース15の大きさが増し、ブラケットの配置場所の制約や、ブラケットの製造コストの増大を引き起こすこととなり、問題であった。
そこで、本発明は、上記問題点を鑑みてなされたもので、高さの調節が行えると共に、接着力が高く、小型なブラケット及びそのブラケットを備えた車両用内装材の提供を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のブラケットは、車両用内装材を車体パネルに取付け固定するファスナのブラケットにおいて、合成樹脂材料の成形によって構成され、前記車両用内装材裏面と接着する接着領域を裏面に有するベースと、前記ベースの表面に形成され、前記ファスナを支持する支持部と、前記ベースの表面に形成され、前記支持部との間でファスナを挟持する少なくとも2つの爪部と、前記ベースの表面に形成され、前記爪部との間で前記ファスナの動きを規定する2つのストッパと、前記ベースに設けられ、前記爪部のそれぞれと重なって前記爪部とほぼ同形に形成され、前記成形の際の型抜きに必要となる開口部と、を備え、前記支持部、前記爪部、及び前記ストッパは、前記車両用内装材と前記車体パネルとの取付け固定に適合するよう前記ベースの表面に対して所定の高さを持って設けられ、前記ベースの裏面は、前記開口部を除いた領域が前記接着領域として形成されていることを特徴とする。


本発明によれば、高さを調節できると共に、ベースの接着領域のある面のうち開口部を除いた領域すべてを用いて接着できるので接着力を充分に確保でき、ブラケットのベースを小さくすることができる。その結果、利便性の高いブラケットを提供することができる。
また、本発明のブラケットは、前記支持部は前記ファスナが挿入し易くなるようザグリ部を備えることを特徴とする。
本発明によれば、ファスナの挿入時、支持部の下方にザグリ部が設けられたことで、間口および挿入角度の範囲を広くすることができ、作業が容易となり、ファスナの取付作業性を向上させることができる。例えば、取り付けミスの減少や、取り付けに掛かる時間の短縮などが実現できる。
また、本発明の車両用内装材は、請求項1又は請求項2に記載のブラケットを備える。
本発明によれば、例えば高さを調節できると共に、ベースの接着領域のある面のうち開口部を除いた領域すべてを用いて接着できるので接着力を充分に確保できたブラケットを車両用内装材に用いているため、ブラケットの位置や高さを自由に設定でき、多様な車体パネルに合わせた車両用内装材を提供できる。
本発明によれば、高さの調節が行えると共に、接着力が高く、ベースが小さいブラケットと、そのブラケットを備えた車両用内装材を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
本実施形態におけるファスナ2を備えたブラケット3について図2乃至図5を用いて説明する。図2は本発明の実施形態によるブラケット3を取り付けた車両用ルーフトリム100を車体パネル60側からみた平面図である。図3は車体パネル60と車両用ルーフトリム100の取り付け部分周辺の断面図である。
図2及び図3に示すように、車両用ルーフトリム(車両用内装材)100は、車体パネル60(ルーフパネル)に取り付けられるルーフトリム本体101(車両用内装材本体)とルーフトリム本体101を後述する車体パネル60に取り付ける取付部材7a〜7jが配置される。取付部材7a〜7jはブラケット3a〜3jとファスナ2a〜2jから構成されている。また、ルーフトリム100を車体パネルに取付け固定するためにブラケット3は所定の位置に所定の間隔で配置されている。
ルーフトリム本体101は、車体パネル60の室内面とほぼ同一の占有面積を有している。このルーフトリム本体101は、保形性を有する発泡PPO(ポリフェニレンオキシド)基材と発泡PPO基材の室内側表面に貼着されるクロス等の表皮材とから大略構成されている。ルーフトリム本体101は、発泡PPO基材と表皮材とを重ね合わせて加熱軟化処理し、両者をプレス成形等することにより形成されるものである。尚、発泡PPO基材は、PPO樹脂発泡層の表裏面にPPO樹脂スキン層がそれぞれ積層一体化された構成されている。また、表皮材は、ベルベット、モケット、ジャージィ等のクロスが使用されている。表皮材の裏面には、ポリエチレン等のホットメルトフィルムがラミネートされている。尚、表皮材とホットメルトフィルムとの間にポリウレタンフォーム等のクッション性の良好なパッド材を介装させても良い。
図3に示すように、ファスナ2を保持したブラケット3が、車両用ルーフトリム100のルーフトリム本体101の裏面にホットメルト、両面粘着テープ等によって接着されており、その車両用ルーフトリム100が車室内に搬入された時点で、車両用ルーフトリム100を上方に押し付けて、ルーフトリム本体101の裏面に配置された取付の為のブラケット1に支持されるファスナ2が車体パネル60の車体パネル本体6室内面(下面)に配置されたブラケット61に支持されるファスナ62のファスナ本体に結合されることで、ルーフトリム本体101は、車体パネル本体60の室内面に装着される。
本発明に係る、ファスナ2を備えたブラケット3について図4を用いて説明する。図4は本発明に係る、ファスナ2を備えたブラケット3について説明に用いる斜視図である。
図4に示すように、ブラケット3は爪部30、開口部31、ストッパ32、支持部33およびベース35を備える。ベース35は、車両用内装材裏面(図2参照)と接着する接着領域が裏面に設けられている。爪部30は爪部押え部30aと、爪部押え部30aをベース35から垂直に支持する爪部支持部30bとから構成されている。爪部30は2つ設けられており、ここでは左右に2つ設けている。各爪部30は支持部33との間でファスナ2を挟持する。爪部30はベース35に繋がっており、ベース35から所定の高さをもつよう構成されている。開口部31は、左右それぞれの爪部押え部30aの下の位置に2箇所、ベース35の裏面まで突き抜けるように開けられている。この開口部31は、ベース35の裏面側から爪部30を形成する際に、金型がベース35内を貫通するために設けられている。ストッパ32はストッパ32aとストッパ32bとから構成されている。ストッパ32bは、ファスナが挿入される位置に設けられておりストッパ32aは支持部33を挟んでストッパ32bの反対側に位置する。ストッパ32は、ベース35から上方に向けて立ち上がるように形成されている。ストッパ32bはストッパ32aより僅かに低く、ファスナ2を入れやすくしている。ここではストッパ32を2つ設けており、爪部30との間でファスナ2の動きを規定する。
支持部33は、ベース35に形成され、ファスナ2を支持する。凹部33aは、ベース35と同じ高さに構成されている。支持部33は凹部33aの左右に位置し、凹部33aから立ち上がるように所定の高さを持って構成されている。凹部33aはファスナ2には触れない。このため、従来とは異なり支持部33のみでファスナ2を支持する。フランジ部34はブラケット3の前後に位置するよう構成されている。爪部30、ストッパ32及び支持部33、は、車両用内装材100(ルーフトリム)と車体パネル60との取付け固定に適合するよう所定の高さとなるようベース35の上面に所定の高さを持って形成されている。
そして、ベース35の裏面側には、開口部31を除いた部分が接着領域として形成されている。
左右の支持部33の間は従来の支持部13とは異なり、凹部33aがベース35側に形成されている。このため、ベース裏面のうち凹部33aの裏側も接着領域として用いることができ、開口部31を除いてベース35の裏側はほぼすべて接着領域とすることができるので、従来と比べ接着面積を充分確保できる。このため、フランジ部34を小さくしても、必要な接着力を確保できるため、ブラケット3全体を小さくできる。
図5を用いて、従来のブラケット1と本発明に係るブラケット3を対比して説明を行う。図5は、従来のブラケット1と本発明に係るブラケット3を対比して説明を行うための図である。図5(a)は従来のブラケット1の上面図、図5(b)は図5(a)の従来のブラケット1のA−A断面図、図5(c)は従来のブラケット1のB−B断面図、図5(d)は従来のブラケット1の下面図、図5(e)は本発明に係るブラケットの上面図、図5(f)は図5(e)の本発明に係るブラケットのC−C断面図、図5(g)は本発明に係るブラケットのD−D断面図、図5(h)は本発明に係るブラケットの下面図である。
図5(a)に示すように、従来のブラケット1は爪部10、開口部11、支持部13、フランジ部14を持つ。図5(b)に示すように、従来のブラケット1のA−A断面図の中央には、接着に用いることができない領域17が存在する。図5(c)に示すように、支持部中央領域13aは、ベース15から離れた上方に(図の上側)に位置するよう構成されている。また、支持部側領域13bも同様にベース15から離れて上方に(図の上側)に位置するよう構成されている。、この構成により、ブラケット1の支持部中央領域13aの裏面はベース15の裏面に設けられた接着領域15aと同一の面で形成されていないため、支持部中央領域13aの裏面を接着領域として用いることができない。
つまり、ブラケット1の中央に位置する支持部中央領域13aは、かさ上げされており、下方は、浮き上がったハウジング構造となっており、点線で示した接着領域として利用できない領域17が存在した。この部分を補うために、フランジ部14に接着面積を確保するためのフランジ拡張範囲16が設けられていた。
言い換えれば、図5(d)に示すように、従来のブラケット1の裏面の中央には、接着面(斜線の部分)として使用できない領域(斜線の無い部分)17が生じていた。その為、そのままでは接着力を維持できず、この部分を補うためにブラケットの前後に位置するフランジ部14の外側に前後(図5(d)の上下)にフランジ拡張範囲16(図5(b)参照)が設けられていた。その為、ベース15が大きくなるという問題が生じていた。
図5(e)乃至図5(h)を用いて、本発明のブラケット3について説明する。図5(e)に示すように、ブラケット3は爪部30、開口部31、支持部33、フランジ部34を持つ。
図5(f)に示すように、凹部33aの裏面は、ベース35の接着領域35aと同じ面に位置するよう構成されている。上記構成により、従来のブラケット1とは異なり、ベース35の中央に接着に用いることができる領域35bを形成することができるので、接着領域35aを拡大することができ、接着力を確保できる。そのため、ベース35のフランジ部34を縮小することができるので、ブラケット3のベース35を小さくすることができる。なお従来のフランジ部14と本発明のフランジ部34との差を参照符号36で示している。
図5(g)に示すように、ブラケット3の中央に位置する凹部33aの裏面は下側のベース35の接着領域35aと同一面に形成されている。ファスナ2のファスナフランジ部21は、支持部側領域33bと爪部押え部30aとで挟持されることで、上下の位置が規定される。また、ファスナ2は、図5(f)のストッパ32aとストッパ32bにより、前後の位置が規定される。ファスナ2のファスナ本体20の両側は、左右の爪部押え部30aの内側によって左右の位置が規定される。このことで、ファスナ2は、ブラケット3に支持され、充分に固定される。上記のように、凹部33aがファスナ2に直接接触していなくとも、充分に位置を固定することができ、ファスナ2が外れることはない。
図5(h)に示すように、本発明のブラケット3のベース35の接着領域35aの中央には、従来のブラケット1と異なり、接着に使用できる接着面拡大領域35bが形成されている。この構成によって接着面積を十分に確保でき、接着力を増加することが可能となる。接着領域35aの面積の分、フランジ部34から参照符号36の部分を削減でき、その為、ベース35を小さくすることができる。
この構成により、ルーフトリム100と車体パネル60との取付け固定に適合させることが出来るとともに、ベース35を小さくすることができる。
つまり、接着領域を確保するために行っていたベースの拡張が不要になり、ブラケットのベースを縮小することができる。その結果、利便性の高いブラケットを提供することができる。
また、ファスナ2の支持部33下面に接着面が付加された為、接着面全体の大きさを拡張することなく、つまりフランジ部34を拡張することなく、接着面積を十分確保し、従来以上の接着強度・安定性を得ることができる。言い換えれば、ブラケット3の構造を小さくできるので、選択できる場所・向きの自由度が向上する。そのため、より容易により適したブラケットのレイアウト(配置)を選択することが可能となる。そのため、ルーフトリム自体の形状、また車体のルーフパネルの形状の設計においても自由度が向上する。また、ルーフトリムに限らず、例えばピラーのトリムにおいても、本発明のブラケットを利用できる。
また、車体パネルとルーフトリムとの間の振動が発生しないようブラケットを好適な位置に配置することができるので、ルーフトリムと車体パネルとの固定が強化され、振動が発生せず、走行時のビビリ音の低減等が図れる。
さらに、例えばブラケット3を接着するために選択する場所・向きの自由度が向上することで、各接着位置に適した多種類の部品を、1つに共有化できる場合がある。その場合、部品管理・在庫管理などで時間的ロスの削減、保管コストの削減などを実現できる。また、取り付け部材の種類を減らせることから、複数種類の複数部材取り付け作業時における、作業の判断時間の短縮、判断難易度の緩和・低減などにも繋がる。このことで、作業間違いによる時間ロス・不良品ロスを低減でき、また、これらに関する種々の資源ロス、エネルギーロス、時間ロスの低減に寄与することができる。
また、接着領域が広い範囲に分散せず、連続していることから、例えば、塗布・貼付する作業において、作業性が向上し、作業時間が短縮できる。
また、ファスナ2の支持部33下面に接着面が付加された為、従来以上の接着強度・安定性を得ることができ、ブラケット3の構造を小さくできる。
本発明の変形例について図6を用いて説明する。図6は本発明の第二の実施形態を説明するための斜視図である。
図6に示すように、ブラケット4は爪部40、開口部41、ストッパ42、支持部43及びベース45を備える。ベース45は、車両用内装材裏面(図2参照)と接着する接着領域45aを有する。爪部40は爪部押え部40aと爪部支持部40bを備える。爪部40は、ここでは左右に2つ設けられている。各爪部40は支持部43との間でファスナ2を挟持する。ストッパ42はストッパ42aとストッパ42bを備える。ストッパ42は爪部40との間でファスナ2の動きを規定する。支持部43はベース45から立ち上がるように形成され、ファスナ2を左右から支持する。開口部41は爪部40を形成するためベース45に設けられている。爪部40、ストッパ42及び支持部43は、ルーフトリム100と車体パネル60との取付け固定に適合するよう所定の高さとなるようベース45の上面に形成されている。そして、ベース45の接着領域45aは、前記ベース45の接着領域45aのある面のうち開口部41を除いた領域としている。
爪部40の爪部支持部40bはベース45から垂直に所定の高さになるよう立ち上がり、爪部押え部40aに繋がるよう形成されている。第1の実施形態とは異なり、爪部支持部40bはベース以外の支持部側領域43には繋がっていない。支持部側領域43は凹部43aの両側に設けられている。ストッパ42a、ストッパ42bは、凹部43aを挟んで設けられており、支持部側領域43bとも繋がるように形成されている。爪部押え部40aと支持部側領域43とによりファスナ2を挟持するように構成されている。この構成により、爪部支持部40bを弾性変形させやすくなる。
本発明の別の変形例について図7、図8を用いて説明する。図7は本発明の第三の実施形態を説明するための斜視図である。図8(a)は、ファスナ2をブラケット5に挿入する際の位置関係を説明するための図4、図5に示した第1の実施形態のC−C断面図である。図8(b)は、ファスナ2をブラケット5に挿入する際の位置関係を説明するための図7に示す第三の実施形態のF−F断面図である。なお、図8(a)の断面図は、図8(b)の断面図に相当する。
図7に示すように、ブラケット5は爪部50、開口部51、ストッパ52、支持部53及びベース55を備える。ベース55は、車両用内装材裏面(図2参照)と接着する接着領域55aを有する。爪部50は爪部押え部50aと爪部支持部50bを備える。爪部50は、ここでは左右に2つ設けられている。各爪部50は支持部53との間でファスナ2を挟持する。ストッパ52はストッパ52aとストッパ52bを備える。ストッパ52はファスナ2の動きを規定する。支持部53はベース55に形成され、ファスナ2を支持する。開口部51は爪部50を形成するためベース55に形成されている。爪部50、ストッパ52及び支持部53、は、ルーフトリム100と車体パネル60との取付け固定に適合するよう所定の高さを持つようベース55に形成されている。そして、接着領域55aは、ベース55の接着領域55aのある面のうち開口部51を除いた領域としている。
本変形例では、第一の実施形態に加え、さらにブラケット5の支持部53にファスナ2が挿入し易くなるようにザグリ部56を形成している。ザグリ部は後述する平行部57とテーパ部58とで構成されている。
ザグリ部56について、図8を用いて説明する。図8(a)は第2実施形態においてのザグリ部の無いブラケット3である。図8(b)は第3実施形態においてのザグリ部56を有するブラケット5であり、図7のF−F断面図である。
図8(a)に示すように、ザグリ部の無いブラケット3では、ファスナ2を挿入する際に、ファスナ2のフランジ部21は、ストッパ32bの上端と爪部押え部30aの間にわずかな角度をもって挿入される。その後、図8(a)の右方向に押入していく。
図8(b)に示すように、ザグリ部56は、平行部57とテーパ部58とで構成されている。ザグリ部56を有するブラケット5は、支持部側領域53bにザグリ部56が一定の深度を持って形成されている。ここで、深度は、例えば支持部側領域53bに対して、10〜30%程度である。
図8(b)に示すように、ブラケット5において、ファスナ2を挿入する際に、ファスナ2のフランジ部21は、ストッパ52bの上端と爪部押え部50aの間にザグリ部56を持たないブラケット3に比べてより大きい角度をもって挿入することができる(図のXの位置)。その後、図の右方向に押入していく。ファスナ2の先端が、ザグリ部56平行部57を滑りながら入って行く。ファスナ2の挿入した側の先端がテーパ部58に至るとテーパ部58に沿って滑って行き、ファスナ2角度が除々に浅くなり、図のYの位置になる。
上述のように、ファスナ2の挿入時、支持部53にザグリ部56も設けたことで、間口および挿入角度の範囲を広くすることができ、作業が容易となり、ファスナ2の取付作業性を向上させることができる。例えば、取り付けミスの減少や、取り付けに掛かる時間の短縮などが実現できる。
本発明によれば、例えば高さを調節できると共に、ベースの接着領域のある面のうち開口部を除いた領域すべてを用いて接着できるので接着力を充分に確保できたブラケット3〜5を車両用内装材に用いているため、ブラケット3〜5の位置や高さを自由に設定でき、多様な車体パネル60に合わせたルーフトリム100を提供できる。
つまり、ブラケット3〜5を設置してモジュール化された車両用内装材を提供することにより、その車両用内装材を組み立てラインに用意した場合に、他の準備をせずに使用することができるので、例えば製造工程で、工程レイアウトの自由度を向上させることができる。
そして、従来以上に製造・物流などでの時間、コスト、人員配置などの最適化を行うことができる。その結果、付加価値生産性を高めることができるという効果が得られる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
また、実施形態では、ファスナをブラケットのベースの長辺と平行な方向から挿入する形態のブラケットであったが、爪部、開口部、ストッパ、支持部の配置を変えることで、ブラケットのベースの短辺と平行な方向から挿入する形態のブラケットでも良い。また、各辺から平行な方向以外の方向から挿入する形態のブラケットとしても良い。
(a)従来のブラケットのファスナ取付け前の斜視図(b)従来のブラケットのファスナ取付け後の斜視図である。 本発明の実施形態によるブラケットを取り付けた車両用ルーフトリムをルーフパネル側からみた平面図である。 車体パネルと車両用ルーフトリムの取り付け部分周辺の側面図である。 本発明の第一実施形態に係るブラケットの斜視図である。 (a)は従来のブラケットの上面図、(b)は図5(a)の従来のブラケットのA−A断面図、(c)は従来のブラケットのB−B断面図、(d)は従来のブラケットの下面図、(e)は本発明に係るブラケットの上面図、(f)は図5(e)の従来のブラケットのC−C断面図、(g)は従来のブラケットのD−D断面図、(h)は従来のブラケットの下面図である。 本発明の変形例(第二実施形態)に係るブラケットの斜視図である。 本発明の変形例(第三実施形態)に係るブラケットの斜視図である。 (a)本発明の変形例(第二実施形態)に係るブラケットの断面図。(b)本発明の変形例(第三実施形態)に係るブラケットの断面図である。
符号の説明
1・・・従来のブラケット
2・・・ファスナ
3・・・ブラケット
20・・・ファスナ本体
21・・・ファスナフランジ部
30・・・爪部
30a・・・爪部押え部
30b・・・爪部支持部
31・・・開口部
32・・・ストッパ
32a・・・ストッパ
32b・・・ストッパ
33・・・支持部
33a・・・支持部凹部
33b・・・支持部側領域
34・・・フランジ部
55・・・ザグリ部
60車体パネル
100・・・ルーフトリム

Claims (3)

  1. 車両用内装材を車体パネルに取付け固定するファスナのブラケットにおいて、合成樹脂材料の成形によって構成され、
    前記車両用内装材裏面と接着する接着領域を裏面に有するベースと、
    前記ベースの表面に形成され、前記ファスナを支持する支持部と、
    前記ベースの表面に形成され、前記支持部との間でファスナを挟持する少なくとも2つの爪部と、
    前記ベースの表面に形成され、前記爪部との間で前記ファスナの動きを規定する2つのストッパと、
    前記ベースに設けられ、前記爪部のそれぞれと重なって前記爪部とほぼ同形に形成され、前記成形の際の型抜きに必要となる開口部と、
    を備え、
    前記支持部、前記爪部、及び前記ストッパは、前記車両用内装材と前記車体パネルとの取付け固定に適合するよう前記ベースの表面に対して所定の高さを持って設けられ、
    記ベースの裏面は、前記開口部を除いた領域が前記接着領域として形成されていることを特徴とするブラケット。
  2. 前記支持部は、前記ファスナが挿入し易くなるようザグリ部を備えることを特徴とする請求項1に記載のブラケット。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のブラケットを備える車両用内装材。
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