JP5277534B2 - 繊維シートおよびその製造方法ならびにエアフィルター - Google Patents
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Description
[測定方法]
(1)BET比表面積
ユアサアイオニクス社製オートソーブ(登録商標)6を用い、JIS R 1626−1996に規定のBET多点法に従って測定した。試料は約5g採取し、加熱前処理を施し、N2を吸着質とし、定容法にて測定した。
結晶質であるゼオライトについては、X線による回折パターンの解析により、細孔径を特定した。
ゼオライト以外の多孔質体の細孔径については、細孔の形状を円筒状と仮定し、BET比表面積(S)とBET比表面積測定の際に得られた細孔容積(V)から次式より平均細孔径(D)として算出した。
D=4V/S 。
平板状の繊維シートを実験用のダクトに取り付け、ダクトに温度23℃、湿度50%RHの空気を0.2m/secの速度で送風した。さらに上流側から、標準ガスボンベによりアセトアルデヒドを上流濃度20ppmとなるように添加し、繊維シートの上流側と下流側とにおいてエアをサンプリングし、赤外吸光式連続モニターを使用してそれぞれのアセトアルデヒド濃度を経時的に測定し、これから除去効率の推移を評価した。
平板状の繊維シートを実験用のダクトに取り付け、ダクトに温度23℃、湿度50%RHの空気を0.2m/secの速度で送風した。その際の繊維シートの上流側と下流側との差圧をMODUS社製デジタルマノメータMA2−04Pにて測定した。
ディーゼルエンジン搭載の乗用車をアイドリングさせた状態で排気ガスを採取し、この排気ガスを、直径4cmの濾材に毎分2リットルで通気させた後、臭い袋に採取し、室内で官能評価を実施し、次の基準にて評価した。
◎:排気ガス臭が全く気にならない。
○:わずかに臭う。
△:臭いが軽減されている。
×:排ガス臭そのもの。
(無機粒子)
無機粒子として、平均粒径5μm、比表面積300m2/g、細孔径13nmの多孔質シリカ(洞海化学工業社製サンスフェア(登録商標)L−51)を用いた。
酸ヒドラジドとして、アジピン酸ジヒドラジド(日本化成社製)を用いた。
基材繊維シートとして、単繊維繊度1.5dtexのビニロン16.5質量%と単繊維繊度7.1dtexのビニロン22質量%と単繊維繊度2.0dtexのポリエチレンテレフタレート16.5質量%とリン系難燃剤含有アクリル樹脂バインダー45質量%とからなる目付け70g/m2の不織布を用いた。
前記無機粒子を4質量%と前記酸ヒドラジドを2質量%とを均一分散させた水溶液中に前記基材繊維シートを含浸させ、前記水溶液を前記基材繊維シートに対し640g/m2付着させた後、乾燥させて、目付け108g/m2の繊維シートを得た。
(無機粒子)
無機粒子として、東亞合成社製無機消臭剤「ケスモン(登録商標)NS−231」を使用した。
実施例1で用いたのと同様のものを用いた。
実施例1で用いたのと同様のものを用いた。
前記無機粒子を4質量%と前記酸ヒドラジドを2質量%とを均一分散させた水溶液中に前記基材繊維シートを含浸させ、前記水溶液を前記基材繊維シートに対し640g/m2付着させた後、乾燥させて、目付け109g/m2の繊維シートを得た。
(無機粒子)
無機粒子として、実施例1で用いたのと同様の多孔質シリカ、および、平均粒径3μm、比表面積600m2/g、細孔径0.8nm、SiO2/Al2O3のモル比100のゼオライト(東ソー社製HSZ385HUA)を用いた。
実施例1で用いたのと同様のものを用いた。
実施例1で用いたのと同様のものを用いた。
前記多孔質シリカを4質量%と前記ゼオライトを4質量%と前記酸ヒドラジドを2質量%とを均一分散させた水溶液中に前記基材繊維シートを含浸させ、前記水溶液を前記基材繊維シートに対し645g/m2付着させた後、乾燥させて、目付け133g/m2の繊維シートを得た。
(無機粒子)
無機粒子として、実施例1で用いたのと同様の多孔質シリカ、および、平均粒径3μm、比表面積550m2/g、細孔径0.8nm、SiO2/Al2O3のモル比10のゼオライト(ユニオン昭和社製アブセンツ1000)を使用した。
実施例1で用いたのと同様のものを用いた。
実施例1で用いたのと同様のものを用いた。
前記多孔質シリカを4質量%と前記ゼオライトを4質量%と前記酸ヒドラジドを2質量%とを均一分散させた水溶液中に前記基材繊維シートを含浸させ、前記水溶液を前記基材繊維シートに対し640g/m2付着させた後、乾燥させて、目付け130g/m2の繊維シートを得た。
(無機粒子)
無機粒子として、東亞合成社製無機消臭剤「ケスモン(登録商標)NS−231」を使用した。
酸ヒドラジドは用いなかった。
実施例1で用いたのと同様のものを用いた。
前記無機粒子を4質量%を均一分散させた水溶液中に前記基材繊維シートを含浸させ、前記水溶液を前記基材繊維シートに対し640g/m2付着させた後、乾燥させて、目付け98g/m2の繊維シートを得た。
(無機粒子)
無機粒子は使用しなかった。
実施例1で用いたのと同様のものを用いた。
実施例1で用いたのと同様のものを用いた。
前記酸ヒドラジドを6質量%均一分散させた水溶液中に前記基材繊維シートを含浸させ、前記水溶液を前記基材繊維シートに対し640g/m2付着させた後、乾燥させて目付け106g/m2の繊維シートを得た。
(無機粒子)
無機粒子は使用せずに、平均粒径6μm、比表面積1030m2、細孔径1.9nmのヤシガラ活性炭を用いた。
実施例1で用いたのと同様のものを用いた。
実施例1で用いたのと同様のものを用いた。
前記ヤシ殻活性炭を4質量%と前記酸ヒドラジドを2質量%とを均一分散させた水溶液中に前記基材繊維シートを含浸させ、前記水溶液を前記基材繊維シートに対し645g/m2付着させた後、乾燥させて、目付け107g/m2の繊維シートを得た。
2 エアフィルター濾材(ハニカム型)
3 枠体
Claims (7)
- 無機粒子と酸ヒドラジドとが少なくとも繊維の表面上に担持されており、該無機粒子がメソ孔を有する無機粒子と、SiO2/Al2O3のモル比が20〜300、細孔直径が0.7〜0.9nmのゼオライトと少なくとも2種類を含み、前記酸ヒドラジドの少なくとも一部がメソ孔を有する無機粒子に担持されていることを特徴とするディーゼル排ガス臭脱臭用繊維シート。
- 無機粒子の平均粒径が0.1〜50μmである、請求項1記載の繊維シート。
- 無機粒子の比表面積が50〜1000m2/gである、請求項1〜2のいずれか記載の繊維シート。
- さらにエレクトレット処理された繊維シートを積層してなる、請求項1〜3のいずれか記載の繊維シート。
- エアフィルター用途に用いられる、請求項1〜4のいずれか記載の繊維シート。
- 無機粒子と酸ヒドラジドとを混合分散させた液を繊維に保持させ、さらに乾燥させる工程を経て請求項1〜5のいずれか記載の繊維シートを得ることを特徴とする繊維シートの製造方法。
- 請求項1〜5のいずれか記載の繊維シートを用いてなることを特徴とする自動車用キャビンフィルター。
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