JP5276294B2 - 負荷低減計画策定システム及びデマンド制御システム - Google Patents
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Description
さらに、デマンド制御対象となる管轄地域内には、天候等の気象条件によりその電力の供給量が大きく変動する太陽光発電設備・風力発電設備・小規模水力発電設備、GT発電設備(ガスタービンGTを発電のための動力源とする発電設備)等が設けられている場合があるとともに、同じく、天候等によりその電力負荷が大きく変動する空調機等が設けられる場合がある。ここで、例えばガスタービンの場合、外気温が5℃(冬季)と30℃(夏季)とで、その出力は27万KWと24万KWと大きく変動する。しかしながら、天候等、所謂、自然現象に影響を受ける電力供給元、負荷は自由に制御できる事象でもないため、従来、このような電力の供給側あるいは消費側の事象を考慮した運転計画を策定する技術は確立されていなかった。
電気事業者から電力の供給を受けることが可能な受電者の電力需要を予測する需要予測手段と、前記需要予測手段により予測される電力需要から、前記電気事業者から供給を受けることが必要となる電力量であるデマンドを予測するデマンド予測手段とを備え、
受電者に備えられる複数の負荷に関して、前記デマンド予測手段により予測されたデマンドに基づいて、複数の負荷間での負荷低減の順序計画である負荷低減計画を策定する計画策定手段を備えた負荷低減計画策定システムの本願第1の特徴構成は、
異なった気象条件下における、前記複数の負荷間での負荷低減順序を規定した負荷低減分類指標を有するとともに、計画日の気象を予測する気象予測手段を備え、
前記負荷低減分類指標において、複数の負荷が、気象に影響される度合いに従って分類され、前記度合いが高い負荷程、前記負荷低減順序が前側の順序に規定され、
前記計画策定手段が、前記気象予測手段により予測される計画日の気象と前記負荷低減分類指標とに基づいて、当該計画日の負荷低減計画を策定することにある。
従って、計画日に関してデマンド時限毎に、気象が予測されると、その予測された気象に基づいて負荷低減分類指標に従って、当該計画日のデマンド時限毎に、複数の負荷低減計画を作成することができる。
結果、気象といった不確定な要件に関しても、予測に基づいて的確な負荷低減計画を得てデマンド制御を適切に行える。
この構成は、基本的に複数の負荷間で、気象が負荷に影響し、その影響を考慮して、負荷低減計画を策定する場合に有効な構成であるが、このような気象条件に影響される度合いに従って、負荷低減計画を策定するものとすることができる。即ち、負荷低減分類指標において、複数の負荷を、気象に影響される度合いに従って分類し、度合いに応じて負荷低減順序を規定する。
このようにすると、デマンド制御において気象に影響を受けやすく、デマンド削減効果が大きな負荷を優先的に負荷低減の対象とすることができるようになり、適切なデマンド制御を行える。
電力事業者とは独立な発電設備(このような発電設備としては、先に説明した太陽光発電設備、風力発電設備、小規模水力発電設備あるいはGT発電設備等がある)を備える場合は、これら発電設備から直接、受電者に電力の供給が可能である。これらの発電設備は気象条件の影響を多少なりとも受ける設備であるが、気象条件の影響をほぼ受けることがない発電設備として、FC発電設備(燃料電池FCを発電源とする発電設備)或いはGE発電設備(ガスエンジンGEを発電のための動力源とする発電設備)等が備えられている場合もある。
従って、デマンドは、上記需要予測手段により予測される電力需要から、発電量予測手段により予測される発電量を減算したものとでき、この構成を採用することで、発電設備を有する場合に、適切にデマンドを予測することができる。
1 天候を順序付け要件とする指標を有するシステム
気象条件としての各天候に従って、複数の負荷間での負荷低減順序が規定され、計画策定手段が、気象予測手段により予測される計画日の天候に基づいて、当該計画日の負荷低減計画を策定する構成を採用することが好ましい。
この構成にあっては、複数の負荷を天候に従って分類(順序付け)することで、予測される計画日の天候に従って、適切な負荷低減計画を得ることができる。
気象条件としての日射量に従って、複数の負荷間での負荷低減順序が規定され、計画策定手段が、気象予測手段により予測される計画日の日射量に基づいて、当該計画日の負荷低減計画を策定する構成を採用することが好ましい。
この構成にあっては、複数の負荷を日射量に従って分類(順序付け)することで、予測される計画日の日射量に従って、適切な負荷低減計画を得ることができる。
気象条件としての気温に従って、複数の負荷間での負荷低減順序が規定され、計画策定手段が、気象予測手段により予測される計画日の気温に基づいて、当該計画日の負荷低減計画を策定することが好ましい。
この構成にあっては、複数の負荷を気温に従って分類(順序付け)することで、予測される計画日の気温に従って、適切な負荷低減計画を得ることができる。
気象条件としての気温と日射量とに従って、複数の負荷間での負荷低減順序が規定され、計画策定手段が、気象予測手段により予測される計画日の気温と日射量とに基づいて、当該計画日の負荷低減計画を策定することが好ましい。
この構成にあっては、複数の負荷を気温と日射量に従って分類(順序付け)することで、予測される計画日の気温と日射量に従って、適切な負荷低減計画を得ることができる。
電気事業者から受電者が受ける電力を計測監視するデマンド監視手段と、
各負荷の動作状態を監視する負荷監視手段とを備え、
前記デマンド監視手段により計測される受電量が目標受電量を超える又は超える可能性があると判断した場合に、
前記負荷監視手段の監視結果から負荷低減が可能と判断される負荷に対して、これまで説明してきた負荷低減計画策定システムにより策定された負荷低減計画に従って負荷低減すべき負荷に対する低減指令を生成する低減指令生成手段と、
前記低減指令生成手段により生成された低減指令に従って負荷低減制御を実行する負荷制御手段を備えておく。
この構成を採用することで、実際にデマンド制御を行うに際しては、デマンド監視手段でデマンドを実際に監視し、さらに負荷監視手段で、各負荷の動作状態を実際に監視することで、実際のデマンドと負荷の状態をシステム側で監視する。
そして、負荷低減が必要と判断される状況に到った場合は、予め得られている負荷低減計画に従って、実際に低減できる負荷を低減する。この低減は、低減指令生成手段により生成される低減指令に従って、負荷制御手段が働くことで、順次、負荷低減を実行する。従って、効率的且つ的確なデマンド制御を実際に実行することができる。
以下、デマンド制御システムS2の基本構成について、図面に基づいて説明する。
尚、図1は、特定規模電気事業者(以下、PPS(Power Producer and Supplier)と呼ぶ。)から、電力会社が運営管理する送配電線1を利用して、複数の電力需要者である受電者2(2a,2b,2c)へ電力を託送する電力事業において実施されるデマンド制御システムS2の概略構成図を示した図であり、図2は、このデマンド制御システムS2の中核を成す中央デマンド制御装置20の概略構成を示す機能ブロック図である。そして、図3は、中央デマンド制御装置20で計画日の前日に実行される負荷低減計画の策定処理のフロー図を、図4は、個別デマンド制御装置10(受電者2)と中央デマンド制御装置20との間で計画日に実行されるデマンド制御処理の処理フロー図である。
そして、このような契約において、PPSから受電する各受電者2は、各受電者2の個別受電量を契約で設定された目標受電量以下に制限するニーズを有し、PPS側から負荷低減指令を受けて、個別デマンド制御装置10に負荷低減制御を実行し、個別受電量を低下させる場合もある。このような契約を両者間で締結することにより、PPSは給電設備の給電能力をできるだけ小さくして設備コストの低下を十分に図ることができ、受電者2はその経済効果の一部を電力料金の割引として受けることができる。
図2に示す中央デマンド制御装置20の各機能部、具体的には、気象予測部21、発電量予測部22、需要予測部23、デマンド予測部24、負荷低減計画策定部25、負荷監視部26、デマンド監視部27、低減指令生成部28及び入出力部29は、CPU等の演算処理装置を中核部材として、入力されたデータに対して種々の処理を行うための機能部がハードウェア又はソフトウェア(プログラム)或いはその両方により実装されて構成されている。そして、これらの各機能部は、互いに情報の受け渡しを行うことができるように構成されている。
また、中央デマンド制御装置20の各データベースDB1〜DB4、例えば、ハードディスクドライブ、DVD−ROMを備えたDVDドライブ、CD−ROMを備えたCDドライブ等のように、情報を記憶可能な記録媒体とその駆動手段とを有する装置をハードウェア構成として備えている。
そして、CPU等の演算処理装置を中核部材として、入力されたデータに対して種々の処理を行うための機能部がハードウェア又はソフトウェア(プログラム)或いはその両方により実装されて構成されている。そして、これらの各機能部は、互いに情報の受け渡しを行うことができるように構成されている。
需要データベースDB1は、各受電者2(電力の需要者)の過去の需要実績情報を記憶・蓄積したデータベースであり、このデータベースに記憶された需要実績情報に基づいて、需要予測部23が、計画日当日の需要予測を行うためのデータベースである。このデータベース内には、各受電者2の需要実績が月日毎に、デマンド時限単位で記憶・蓄積されている。
気象データベースDB2は、図2に示すように、少なくとも4のデータベース(天候データベースDB2a、日射量データベースDB2b、流水量データベースDB2c、気温データベースDB2d)を備えて構成されている。これらデータベースは、夫々のデータベースが過去の天候、日射量、流水量(小規模水力発電設備が設置されている水路の流水量)、気温を受電者の所在地毎に記憶・蓄積したデータベースである。これらデータベース内には、各天候、日射量、流水量、気温が月日毎に、デマンド時限単位で記憶・蓄積されている。従って、このデータベースから記憶・蓄積された情報を取り込むことにより、計画日についてデマンド時限毎に、天候、日射量、流水量、気温を予測することができる。
負荷データベースDB3は、各受電者2a,2b,2c(電力の需要者)に備えられる負荷を整理・分類したデータベースであり、各受電者2a,2b,2cに備えられる全ての負荷に関する情報が格納されている。さらに、このデータベースには、本願にいう負荷低減分類指標Tも備えられている。
各受電者2a,2b,2cに備えられる負荷に関する情報としては、これら情報は各受電者毎に整理・記憶・格納されており、負荷の種類、負荷の容量、負荷の運転状態等の情報が記憶・格納されている。
一方、負荷低減分類指標Tは、図2に示す例の場合は、異なった気象条件下における、各受電者2に備えられる複数の負荷間での負荷低減順序を規定した負荷低減分類テーブルとして構成されている。図示する例では、気象条件としての「天候」に対して、受電者に備えられる各負荷(負荷A、負荷B、負荷C)についての負荷低減順序(N1,N2,N3)を規定したものである。負荷Aは具体的には空調設備に対応しており、負荷B、負荷Cは夫々照明設備、エレベータ設備に対応している。一方、天候としては、晴れ、曇り、雨の例を示している。テーブル内の各コラムには、負荷低減順序に対応する順位(N1,N2、N3)が記憶されている。従って、このテーブルに従えば、晴れの場合は、空調、照明、エレベータの順に負荷低減(例えば負荷遮断)を行うのであり、曇りの場合は、照明、空調、エレベータの順に負荷低減を行うように順序付けが行われている。
従って、この負荷データベースDB3に備えられている負荷低減分類テーブルに基づいて、負荷低減計画策定部25は、負荷低減計画を策定することができる。
発電設備データベースDB4は、各受電者2a,2c(電力の需要者)に備えられる発電設備を整理・分類したデータベースであり、各受電者2a,2cに備えられる全ての発電設備に関する情報が格納されている。各受電者2a,2cに備えられる発電設備に関する情報としては、これら情報は各受電者毎に整理記憶・格納されており、発電設備の種類、負荷の容量、負荷の運転状態等の情報が記憶・格納されている。
従って、この発電設備データベースDB4に備えられている情報に基づいて、発電予測部22は、各発電設備の発電量を予測することができる。
発電量予測部22は、計画日の発電量を予測する発電量予測手段として働く。図2に示す例では、この発電量予測部22には、太陽光発電量予測部22a、風力発電量予測部22bさらに小規模水力発電量予測部22c、GT・FC・GE発電量予測部22dが備えられており、それぞれ、各受電者2a,2cに備えられる発電設備6に従って、過去のそれぞれの発電設備の実績と、気象予測部21により予測される計画日の気象に基づいて、それら発電設備6の発電量を、デマンド時限毎に予測する。
デマンド予測部24は、電気事業者から供給を受けることが必要となる電力量であるデマンドを予測するデマンド予測手段として機能する。具体的には、各受電者2における各デマンド時限において、需要予測部23において予測される需要Dから発電量予測部22において予測される発電量Gを減算した電力量(D−G)をデマンドとする。
負荷低減計画策定部25は、デマンド予測部24により予測されたデマンドに基づいて、受電者2に備えられる複数の負荷間で負荷低減の順序計画である負荷低減計画を策定する。即ち、計画策定手段として機能する。具体的には、デマンド予測部24においてデマンド時限毎に予測されるデマンド(D−G)が、別途受電者2と電気事業者との間で決められている、ペナルティ無しに供給を受けることができる上限の電力量である上限デマンド(契約デマンドとも呼ばれ、これが目標受電量である)を超えないように、負荷低減計画を策定する。この負荷低減計画の策定に当たっては、目標受電量を超える可能性がある状況(超えている状況を含む)で、負荷低減の対象とする負荷を、気象予測部21において予測される気象と、負荷低減分類テーブルTとに基づいて策定する。即ち、計画日のデマンド時限毎に、予測される気象に基づいて負荷低減分類テーブルTから超過するデマンドに見合うだけの負荷を負荷低減順位が前側にある負荷順に順序づけすることで、負荷低減計画を策定する。
デマンド監視部27は、各受電者2に備えられる個別デマンド制御装置10と連携して、受電者2が電気事業者から受ける電力を計測監視するデマンド監視手段として機能する。具体的には、このデマンド監視部27は、各受電者2に備えられている個別デマンド制御装置10とインターネットを介して交信し、各受電者の受電量であるデマンド量を監視する。このデマンド量は送電線1に接続されている各受電者2の引込み線に備えられる電力量計測器7により計測され個別デマンド制御装置10に収集され、中央デマンド制御装置20に送られる。一方、発電設備6に関しても発電設備6から受電者2の負荷3に供給される電力を電力量計測器7により計測して個別デマンド制御装置10に収集され、中央デマンド制御装置20に送られる。このようにしてデマンド監視部27で収集されている情報から、各受電者2に関して、予め設定されている目標受電量と受電量との関係を知ることができ、受電量が目標受電量を超える可能性がある状況を把握することができる。この超える可能性がある状況は、例えば、受電量が目標受電量の所定割合(例えば80%)程度に達しており、且つ受電量の増加割合が所定の割合(例えば、5%/5分)より大きい状況、あるいは、受電量が目標受電量の所定割合(例えば95%)を超える状況等である。低減指令生成部28は、デマンド監視部27により計測される受電量が目標受電量を超える可能性があると判断した場合に、デマンド監視部27の監視結果から負荷低減が可能と判断される負荷に対して、計画日のデマンド時限毎に策定されている負荷低減計画に従って負荷低減すべき負荷に対する低減指令を生成する低減指令生成手段として機能する。
この低減指令生成部28は、計画日以前に策定されている負荷低減計画を参照し、受電量が目標受電量を超える可能性が生じた状態で、順次、計画において前側(優先側)にある負荷に対する低減指令を生成する。ここで、最も簡単な構成の低減指令は負荷遮断である。
入出力部29は、低減指令生成部28により生成される低減指令を対象となる受電者2の個別デマンド制御装置10に出力する。そして、各受電者2の個別デマンド制御装置10は、当該、低減指令を受信した段階で、制御対象とする負荷に対して負荷低減制御を実行する。従って、当該個別デマンド制御装置は本願において負荷制御手段として機能する。
この処理の系統は、デマンド予測系統と気象予測に従った気象予測系統とに2分とされる。
デマンド予測系統においては、計画日について、別途予め決定されている負荷運用計画が入出力部29を介して取得される(ステップ#1−1)。取得された負荷運用計画に従って、需要予測部23は、計画日についてデマンド時限毎に需要予測を実行する(ステップ#1−2)。この需要予測に際しては、別途予測される計画日のデマンド時限毎の気温予測が参照され、予測に加味される。
このデマンド制御処理に関しては、中央デマンド制御装置20で実行される処理と、個別デマンド制御装置10で実行される処理が並行して進む。この処理状態をデマンド時限単位で示したのが図4である。
結果、上記のようなデマンド制御処理を実行することにより、受電量は目標受電量以下に制限されることになる。
(1) 上記の基本構成では、負荷低減分類指標を分類テーブルの状態で記憶・格納している例を示したが、このような分類指標は、例えば、日射量を一方の軸に採り、他方の軸に複数の負荷を採って、夫々の負荷が取るべき低減量を規定した気象条件と各負荷における負荷低減量との関係指標となっていてもいっこうに構わない。この場合も、低減量が規定されていることから、複数の負荷間で低減の順序を規定していることとなる。
図5(a)に示す例は、図2に示す負荷低減分類指標に対応して、ビルディング内の各階に設けられている空調設備を複数の負荷とした場合に、気象に関する気温及び日射量と各負荷との負荷低減順序を指標化したものである。この例の場合、最上階に設置されている空調設備とそれ以外の階に設置されている空調設備とを比較すると、前者の方が気温及び日射量に大きく感応するため、デマンド制御を主に考えた場合、最上階の空調設備の負荷低減を優先している。
図5(b)に示す例は、同じくビルディング内の各階に設けられている照明設備を複数の負荷とした場合に、気象に関する気温及び日射量と各負荷との負荷低減順序を指標化したものである。この例の場合は、気温及び日射量に対する感応性が低いため順序づけに馴染まず、デマンド制御を主に考えた場合、制御対象とすること自体、あまり意味をなさない。
従って、本願に係る負荷低減分類指標を作成するにあたっては、複数の負荷が、気象に影響される度合いに従って分類され、前記度合いに応じて負荷低減順序が規定されている。当然、複数の負荷が、天候に依存した負荷変動の程度である天候感応度に従って分類されており、天候感応度が高い負荷程、負荷低減順序が前側の順序に規定されていることも好ましい。
2,2a,2b,2c:受電者
6:発電設備
10:個別デマンド制御装置
20:中央デマンド制御装置
21:気象予測部
22:発電量予測部
23:需要予測部
24:デマンド予測部
25:負荷低減計画策定部
26:負荷監視部
27:デマンド監視部
28:低減指令生成部
29:入出力部
DB1:需要データベース
DB2:気象データベース
DB3:負荷データベース
DB4:発電設備データベース
Claims (10)
- 電気事業者から電力の供給を受けることが可能な受電者の電力需要を予測する需要予測手段と、前記需要予測手段により予測される電力需要から、前記電気事業者から供給を受けることが必要となる電力量であるデマンドを予測するデマンド予測手段とを備え、
受電者に備えられる複数の負荷に関して、前記デマンド予測手段により予測されたデマンドに基づいて、複数の負荷間での負荷低減の順序計画である負荷低減計画を策定する計画策定手段を備えた負荷低減計画策定システムであって、
異なった気象条件下における、前記複数の負荷間での負荷低減順序を規定した負荷低減分類指標を有するとともに、計画日の気象を予測する気象予測手段を備え、
前記負荷低減分類指標において、複数の負荷が、気象に影響される度合いに従って分類され、前記度合いが高い負荷程、前記負荷低減順序が前側の順序に規定され、
前記計画策定手段が、前記気象予測手段により予測される計画日の気象と前記負荷低減分類指標とに基づいて、当該計画日の負荷低減計画を策定する負荷低減計画策定システム。 - 前記電気事業者とは独立に、前記受電者に電力の供給が可能な発電設備を備えるとともに、前記発電設備の発電量を予測する発電量予測手段を備え、
前記デマンド予測手段が、前記需要予測手段により予測される電力需要と、前記発電量予測手段により予測される発電量とから、前記デマンドを予測する請求項1記載の負荷低減計画策定システム。 - 前記負荷低減分類指標において、前記気象条件としての各天候に従って、前記複数の負荷間での負荷低減順序が規定されており、
前記計画策定手段が、前記気象予測手段により予測される計画日の天候に基づいて、当該計画日の負荷低減計画を策定する請求項1又は2記載の負荷低減計画策定システム。 - 前記負荷低減分類指標において、前記気象条件としての日射量に従って、前記複数の負荷間での負荷低減順序が規定されており、
前記計画策定手段が、前記気象予測手段により予測される計画日の日射量に基づいて、当該計画日の負荷低減計画を策定する請求項1又は2記載の負荷低減計画策定システム。 - 前記負荷低減分類指標において、前記気象条件としての気温に従って、前記複数の負荷間での負荷低減順序が規定されており、
前記計画策定手段が、前記気象予測手段により予測される計画日の気温に基づいて、当該計画日の負荷低減計画を策定する請求項1又は2記載の負荷低減計画策定システム。 - 前記負荷低減分類指標において、前記気象条件としての気温と日射量とに従って、前記複数の負荷間での負荷低減順序が規定されており、
前記計画策定手段が、前記気象予測手段により予測される計画日の気温と日射量とに基づいて、当該計画日の負荷低減計画を策定する請求項1又は2記載の負荷低減計画策定システム。 - 前記気象予測手段により予測される計画日の気象に基づいて、前記発電量予測手段が、計画日の発電量を予測する請求項2記載の負荷低減計画策定システム。
- 前記気象予測手段により予測される計画日の気温に基づいて、前記需要予測手段が計画日の需要を予測する請求項1〜7のいずれか一項記載の負荷低減計画策定システム。
- 前記負荷低減に負荷遮断が含まれる請求項1〜8のいずれか一項記載の負荷低減計画策定システム。
- 電気事業者から受電者が受ける電力を計測監視するデマンド監視手段と、
各負荷の動作状態を監視する負荷監視手段とを備え、
前記デマンド監視手段により計測される受電量が目標受電量を超える又は超える可能性があると判断した場合に、
前記負荷監視手段の監視結果から負荷低減が可能と判断される負荷に対して、請求項1〜9の何れか一項記載の負荷低減計画策定システムにより策定された負荷低減計画に従って負荷低減すべき負荷に対する低減指令を生成する低減指令生成手段と、
前記低減指令生成手段により生成された低減指令に従って負荷低減制御を実行する負荷制御手段を備えたデマンド制御システム。
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