JP2011032902A - 太陽光集光受熱装置 - Google Patents

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将寛 益田
Keiji Mizuta
桂司 水田
Masashi Tagawa
雅士 田川
Toshiyuki Osada
俊幸 長田
Manabu Maeda
学 前田
Ichita Kobayashi
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Abstract

【課題】支持部の強度を確保した上で、受熱器による集光効率を向上させることができる太陽光集光受熱装置の提供を目的とする。
【解決手段】圧縮空気が流通するとともに、複数のヘリオスタット2により集光された太陽光線を受光して圧縮空気へ伝達する集光受熱器10と、集光受熱器10を支持するタワー部3とを備え、タワー部3には、ヘリオスタット2と集光受熱器10との間の光路上において、ヘリオスタット2により集光された太陽光線を集光受熱器10に向けて通過させるための開口部22が形成され、開口部22は、南北方向に沿って太陽光線を集光受熱器10に入光可能に開口していることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、太陽光集光受熱装置に関する。
近年、環境に影響を与えないクリーンなエネルギーとして、太陽光線を集光して得られる熱エネルギーを、電気エネルギーに変換することで発電を行う太陽熱発電装置(以下、発電装置という)の開発が進められている(例えば、特許文献1参照)。
上述した発電装置において、太陽光線を集光する方式としては、一般的にトラフ集光方式とタワー集光方式という2種類の方式がある。
トラフ集光方式とは、半円筒型のミラー(トラフ)によって太陽光線を反射させ、円筒の中心を通るパイプに集光・集熱し、パイプ内を通る熱媒体の温度を上昇させるものである。しかしながら、トラフ集光方式では、ミラーが太陽光線を追尾するよう向きを変えるものの一軸制御であるため、熱媒体の高い温度上昇を期待することはできない。
これに対して、タワー集光方式とは、地上から立設されたタワー部(支持部)上に集光受熱器を配置するとともに、タワー部の周囲を取り囲むように複数のヘリオスタット(反射鏡)を配置し、ヘリオスタットで反射される太陽光線を集光受熱器に導くことで集光・集熱するものである。なお、タワー部は、例えば複数本の支柱により構成されている。近年では、発電サイクルの更なる高効率化を図るという観点から、集光受熱器で熱交換される熱媒体について、より高温化が可能なタワー集光方式の発電装置の開発が盛んに行われている。
特許第2951297号公報
ところで、上述したタワー集光方式の発電装置では、実際の設備の立地条件によって、ヘリオスタットの入反射角度の大小による鏡の有効面積が、タワー部の南北で大きく異なるという現象が発生する。
ここで、集光受熱器とヘリオスタットの配置位置との関係による、コサイン効率(集光効率)の違いについて説明する。図22は、集光受熱器からの距離に対するコサイン効率の分布を示す図である。なお、図22では、北緯20度以下の亜熱帯地域において、春分の南中時に測定した場合におけるコサイン効率の分布を示している。コサイン効率とは、ヘリオスタットに入射する太陽光線の光量に対して、ヘリオスタットで反射して集光受熱器内に入射する光量の割合を示している。すなわち、ヘリオスタットに入射する入射角が大きくなるにつれ、集光受熱器内に入射する光量が減少してコサイン効率は低下傾向になる。また、図22に示す集光受熱器の周囲には、集光受熱器を取り囲むようにヘリオスタットが配置されている。
図22に示すように、例えば北半球においては、南中時には南側から北側に向けて太陽光線が照射されるため、北側の所定角度範囲ではヘリオスタットに入射する太陽光線の入射角が小さくなる。そのため、北側に配置されたヘリオスタットでは、高いコサイン効率を得ることができる。この場合、高コサイン効率が得られる範囲(以下、高効率範囲F1という)は、ヘリオスタットが配置された配置範囲の中心よりも北側に偏心した略楕円形の範囲となることがわかる。
一方、集光受熱器の南側や、集光受熱器から離れた領域に向かうにつれ(範囲F2,F3)、ヘリオスタットに入射する太陽光線の入射角が大きくなり、コサイン効率が除々に低下する傾向にあることがわかる。
ここで、上述したタワー集光方式の発電装置では、集光受熱器を支柱によって支持している関係で、ヘリオスタットで反射された太陽光線の光路上に支柱が配置される場合がある。この場合、ヘリオスタットで反射される太陽光線が支柱によって遮られ、集光受熱器の開口部内へ入射する際の妨げとなる。特に、高効率範囲F1に配置されたヘリオスタットで反射される太陽光線が、支柱によって遮られることで、集光効率の大幅な低下に繋がるという問題があり、タワー部を構成する支柱としては最小限の数、断面寸法とすることが望ましい。
その一方で、タワー部には、タワー部上に設置される集光受熱器やその他の設備の荷重、地震荷重や風圧等が作用するため、これらの荷重に耐えうるようにタワー部の強度を確保する必要がある。
そこで、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、支持部の強度を確保した上で、受熱器による集光効率を向上させることができる太陽光集光受熱装置の提供を目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明では、熱媒体が流通するとともに、複数の反射鏡により集光された太陽光線を受光して前記熱媒体へ伝達する受熱器と、前記受熱器を支持する支持部とを備え、前記支持部には、前記反射鏡と前記受熱器との間の光路上において、前記複数の反射鏡により集光された太陽光線を前記受熱器に向けて通過させるための開口部が形成され、前記開口部の少なくとも一つは、南北方向に沿って太陽光線を前記受熱器に入光可能に開口していることを特徴とする。
そして、このような構成の太陽光集光受熱装置では、太陽光線の光路上に支持部が配置されている場合であっても、反射鏡で反射された太陽光線は開口部を通過した後、受熱器に集光されることになる。すなわち、反射鏡で反射される太陽光線が支持部により遮られることを抑制し、受熱器において太陽光線を効率的に集光することができる。特に、開口部が南北方向に沿って集光された太陽光線を受熱器に入光可能に開口しているので、コサイン効率の高い反射鏡で反射された太陽光線を遮ることなく受熱器に集光させることができる。
なお、支持部には、太陽光線が通過する光路上に開口部が形成されていればよいので、支持部における開口部以外の部位の強度を高めることで、支持部の強度は確保することができる。その結果、集光効率の向上を図るために、単に支持部の断面寸法等を縮小するだけの構成と異なり、支持部の強度を確保した上で、受熱器における集光効率を向上させることができる。
よって、太陽光線によって受熱器の温度を安定して上昇させることができるので、受熱器で得た熱エネルギーを熱媒体に効率的に伝達することができる。したがって、熱効率の高い太陽光集光受熱装置を提供することができる。
また、本発明の太陽光集光受熱装置では、前記受熱器は、前記複数の反射鏡が並んで配置された配置範囲上方に配置され、前記支持部は、前記配置範囲における前記受熱器直下を含む範囲よりも外側に位置する外側範囲から前記受熱器に向かって立設され、前記配置範囲の中心から南北方向における何れかの方向に偏心した位置で前記受熱器を支持していることを特徴とする。
そして、このような構成の太陽光集光受熱装置では、外側範囲から受熱器に向かって支持部を立設させることで、受熱器の直下にも反射鏡を配置することができる。ここで、受熱器の直下は、反射鏡に入射する太陽光線の入射角が小さく、高コサイン効率が得られる高効率範囲である。そのため、受熱器の直下に反射鏡を配置することで、受熱器の集光効率を向上させることができる。
また、配置範囲の中心に対して南北方向における太陽光線の入射方向上流側に偏心して受熱器を配置することで、太陽光線の入射角が比較的小さい入射方向下流側の反射鏡で反射された太陽光線を効率的に集光することができる。そのため、受熱器に入射する太陽光線の集光効率の向上を図ることができる。
また、本発明の太陽光集光受熱装置では、前記支持部は、高さ方向中間の一部において枠組構造を有しており、該枠組構造を構成する部材間で前記開口部を形成していることを特徴とする。
そして、このような構成の太陽光集光受熱装置では、支持部が枠組構造を有しているので、支持部の強度を高めることができる。
本発明の太陽光集光受熱装置では、太陽光線の光路上に支持部が配置されている場合であっても、反射鏡で反射された太陽光線は開口部を通過した後、受熱器に集光されることになる。すなわち、反射鏡で反射される太陽光線が支持部により遮られることを抑制し、受熱器において太陽光線を効率的に集光することができる。特に、開口部が南北方向に沿って太陽光線を受熱器に入光可能に開口しているので、コサイン効率の高い反射鏡で反射された太陽光線を遮ることなく受熱器に集光させることができる。
なお、支持部には、太陽光線が通過する光路上に開口部が形成されていればよいので、支持部における開口部以外の部位の強度を高めることで、支持部の強度は確保することができる。その結果、集光効率の向上を図るために、単に支持部の断面寸法等を縮小するだけの構成と異なり、支持部の強度を確保した上で、受熱器における集光効率を向上させることができる。
よって、太陽光線によって受熱器の温度を安定して上昇させることができるので、受熱器で得た熱エネルギーを熱媒体に効率的に伝達することができる。したがって、熱効率の高い太陽光集光受熱装置を提供することができる。
第1実施形態における太陽光集光受熱システムを示す側面図である。 第1実施形態における太陽光集光受熱システムを示す平面図である。 実施形態における集光受熱器の一部を破断して示す斜視図である。 第2実施形態における太陽光集光受熱システムを示す側面図である。 第2実施形態における太陽光集光受熱システムを示す平面図である。 第2実施形態の変形例を示す太陽光集光受熱システムの側面図である。 第2実施形態の変形例を示す太陽光集光受熱システムの平面図である。 第3実施形態における太陽光集光受熱システムの斜視図である。 第3実施形態の変形例を示す太陽光集光受熱システムの斜視図である。 第3実施形態の変形例を示す太陽光集光受熱システムの斜視図である。 第3実施形態の変形例を示す太陽光集光受熱システムの斜視図である。 第4実施形態における太陽光集光受熱システムの斜視図である。 図12のA−A線に沿う断面図である。 第5実施形態における太陽光集光受熱システムの側面図である。 第5実施形態における太陽光集光受熱システムの斜視図である。 第5実施形態の変形例を示す太陽光集光受熱システムの斜視図である。 第5実施形態の変形例を示す太陽光集光受熱システムの平面図である。 第5実施形態の変形例を示す太陽光集光受熱システムの平面図である。 第6実施形態における太陽光集光受熱システムの斜視図である。 第7実施形態における太陽光集光受熱システムの側面図である。 図20のB−B線に沿う断面図である。 集光受熱器からの距離に対するコサイン効率の分布を示す図である。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の説明では、太陽熱発電装置(太陽光集光受熱装置)と、この太陽熱発電装置の周囲に配置されたヘリオスタット(反射鏡)とを有する太陽光集光受熱システム(以下、集光受熱システムという)を例にして説明する。
(第1実施形態)
(集光受熱システム)
まず、本発明の第1実施形態について説明する。図1は集光受熱システムの側面図、図2は平面図を示している。なお、地球上で発電装置の立地に適する場所は、太陽からの直達日射が強く良好な回帰線に近い亜熱帯の乾燥地域である。そこで、まず第1実施形態の発電装置では、北半球の亜熱帯における低緯度地域(例えば、20度以下)に配置される集光受熱システムについて説明する。
図1,図2に示すように、集光受熱システム100は、グランドG上に設けられた略環状のヘリオスタットフィールド1と、太陽熱発電装置(以下、発電装置という)5とを備えている。ヘリオスタットフィールド1上には、太陽光線を反射するための複数のヘリオスタット2が並んで配置されている。具体的に、ヘリオスタット2は、ヘリオスタットフィールド1の真北方向から周方向両側に亘ってそれぞれ所定角度範囲(例えば、135度ずつ)で配列されるとともに、真南方向から周方向両側に亘って所定角度範囲で配列されている(図2参照)。なお、ヘリオスタット2の配置範囲のうち、後述する集光受熱器10に対して北側の範囲を第1の配置範囲R1、集光受熱器10に対して南側の範囲を第2の配置範囲R2とする。
そして、ヘリオスタットフィールド1の内側(中央部)には、ヘリオスタット2で導かれた太陽光線(図1中矢印H1,H2)を受けるタワー状の発電装置5が設けられている。
発電装置5は、グランドGに立設されたタワー部(支持部)3と、タワー部3に支持されたガスタービンユニット11及びハウジング12と、ハウジング12内に収納された集光受熱器(受熱器)10とを備えている。
(ガスタービンユニット)
まずガスタービンユニット11は、タワー部3における後述する支柱21の上端部に固定されており、圧縮機及びタービンからなるガスタービンと、発電機(何れも不図示)とを主に備えている。
ガスタービンは、発電機に連結された回転可能なロータを備え、このロータに対して同軸上に配置されるように圧縮機及びタービンが取り付けられている。
圧縮機は、ハウジングの外部から供給される空気を圧縮空気とした後に、集光受熱器10に供給するようになっている。そして、圧縮空気は、集光受熱器10において加熱された後に、タービンに供給されるようになっている。
タービンは、集光受熱器10で加熱された圧縮空気の熱エネルギーをロータの回転エネルギーに変換して駆動力を発生させるものである。そして、この駆動力がロータに連結された発電機に出力されることで、発電が行われるようになっている。そして、タービン内を流通した圧縮空気は、排出ガスとなってタービンから排気される。
ハウジング12は、軸方向と高さ方向とが一致した状態で配置された角筒状のものであり、上面は閉塞される一方、下面における径方向中央部には、グランドGに向けて開口する開口部15が形成されている。そして、このハウジング12の内側に、集光受熱器10が収納されている。
(集光受熱器)
図3は集光受熱器の一部を破断して示す斜視図である。
図3に示すように、集光受熱器10は、ケーシングとなる受熱器本体23と、圧縮機から送り込まれる圧縮空気が流通する受熱部24とを備えている。
受熱器本体23は、軸方向がハウジング12の軸方向に一致した状態で配置された有底筒状のものであり、上部は天板部25により閉塞される一方、下部にはグランドGに向けて開口する開口部26が形成されている。そして、受熱器本体23は、天板部25とハウジング12の上面とが、図示しないフック部材等により連結されることによりハウジング12内で支持されている。
受熱器本体23の開口部26の端面位置は、ハウジング12の開口部15の端面位置に対して高さ方向において同位置に配置されており、ヘリオスタット2で反射された太陽光線は、開口部26から受熱器本体23内に取り込まれるようになっている。また、受熱器本体23の下部には、開口部26(下方)に向かって内径が漸次縮小するテーパ部27が形成されている。
また、受熱器本体23の内壁面には、全域に亘って断熱材28が取り付けられている。これにより、受熱器本体23内の熱エネルギーが、受熱器本体23の壁面から外部に向けて放射されることを抑制することができる。なお、断熱材28の表面に太陽光線を反射させるための反射板を設ける構成にしても構わない。
受熱部24は、複数の受熱管31と、複数の受熱管31における圧縮空気の流通方向上流端がまとめて接続された低温側ヘッダ32と、複数の受熱管31における圧縮空気の流通方向下流端がまとめて接続された高温側ヘッダ33とを備えている。
低温側ヘッダ32は、受熱器本体23のテーパ部27を囲むように配置された環状の部材であり、その外周面には圧縮機と受熱部24との間を接続する複数の受熱器供給路34が設けられている。受熱器供給路34は、低温側ヘッダ32の周方向に沿って等間隔に配置されており、受熱器供給路34から低温側ヘッダ32内に供給された圧縮空気が低温側ヘッダ32の全域に行き渡るようになっている。なお、低温側ヘッダ32が受熱器本体23の外部に配置されているので、低温側ヘッダ32の材料として耐熱性の高い材料を用いる必要がない。そのため、装置コストの低減を図ることができる。
高温側ヘッダ33は、受熱器本体23内において天板部25の外周側に沿って配置された環状の部材である。高温側ヘッダ33の内周側には、径方向中心に向かって延出する複数(例えば、4本)の流出管35が周方向に沿って等間隔に形成されている。これら流出管35は、高温側ヘッダ33の径方向中心で集合してタービン供給路36を構成している。そして、タービン供給路36は、その下流端でタービンに接続されている。
受熱管31は、その軸方向が高さ方向に一致するように配置された部材であり、受熱器本体23の周壁における内壁面に沿って周方向全周に亘って複数配列されている。すなわち、各受熱管31は所定間隔を空けた状態で互いに平行に配列されており、その外周面で太陽光線を受光するように構成されている。各受熱管31の下端部(上流端)は、テーパ部27を貫通して低温側ヘッダ32の上部にそれぞれ接続される一方、上端部(下流端)は受熱器本体23内で高温側ヘッダ33の下部にそれぞれ接続されている。すなわち、低温側ヘッダ32を流通する圧縮空気は各受熱管31内に分散され、各受熱管31内で加熱された後、再び高温側ヘッダ33で集合するようになっている。
(タワー部)
ここで、タワー部3は、グランドGから上方に向けて立設された一本の支柱21を備えている。支柱21は、例えば角柱形状のものであり、その各側面がそれぞれ東西南北に向いた状態に配置されている。そして、支柱21の北側の側面には、ハウジング12が固定されている。なお、上述したように、グランドGと集光受熱器10とを結ぶ直線上において、間に支柱21が介在する範囲には、ヘリオスタット2が配列されていない。これは、グランドGと集光受熱器10とを結ぶ直線上は、ヘリオスタット2で反射された太陽光線が集光受熱器10に至るまでの光路となるものであり、この光路上に支柱21が配置されていると、太陽光線が支柱21で遮られ、集光受熱器10内に太陽光線を取り込むことが難しいためである。そのため、本実施形態においては、支柱21によって太陽光線が遮られる遮光範囲S(発電装置5の南側から周方向両側の所定角度範囲(南西及び南東))には、ヘリオスタット2が配置されていない。すなわち、遮光範囲Sを避けるようにヘリオスタット2を配置することで、ヘリオスタット2を無駄に設置する必要がなくなるため、設備コストの低減を図ることができる。
また、支柱21の高さ方向中間位置には、支柱21を南北方向に沿って貫通する開口部22が形成されている。この開口部22は、発電装置5に対して南側に配置されたヘリオスタット2から反射される太陽光線の光路上に形成されており、支柱21の南側の側面から北側の側面にかけて上方に向けて傾斜するように貫通している。すなわち、開口部22は、第2の配置範囲R2に配置されたヘリオスタット2から反射される太陽光線を入光可能に開口している。
(太陽光集光受光システムの動作方法)
次に、上述した発電装置の動作方法について説明する。
まず、図1,図2に示すように、ガスタービンユニット11の発電機が作動し、減速機を介してロータが回転し始めると、圧縮機内に空気が流入する。圧縮機に流入した空気は圧縮機内で圧縮された後、圧縮空気となって受熱器供給路34に流出し、受熱器供給路34から受熱部24の低温側ヘッダ32内に供給される。
図3に示すように、低温側ヘッダ32内に供給された圧縮空気は、低温側ヘッダ32内を周方向全域に行き渡った後、低温側ヘッダ32の周方向全周に亘って接続された各受熱管31内に流入する。
一方、ヘリオスタット2に入射した太陽光線は、ヘリオスタット2で反射された後、受熱器本体23の開口部26から受熱器本体23内に入射する。具体的には、図1に示すように、集光受熱器10に最も近い最近点に位置するヘリオスタット2からの太陽光線(図1中矢印H1参照)は受熱管31の上部(下流側)を照射し、また、集光受熱器10から最も遠い最遠点に位置するヘリオスタット2からの太陽光線(図1中矢印H2参照)が受熱管31の下部(上流側)を照射するようになっている。これにより、受熱管31が加熱される。
この時、第2の配置範囲R2に配置されたヘリオスタット2で反射された太陽光線は、支柱21の開口部22を通過した後に受熱器本体23の開口部26に入射する。そして、受熱器本体23に入射した太陽光線は、受熱管31で受光され、受熱管31を加熱する。
これにより、受熱管31が加熱されるとともに、加熱された受熱管31と受熱管31内を流通する圧縮空気との間で熱交換が行われる。その結果、圧縮空気は受熱管31内を流通する間に高温となる。
そして、受熱管31の下流端まで到達した圧縮空気は、高温の圧縮空気となって高温側ヘッダ33内に流入する。すなわち、各受熱管31で加熱された圧縮空気は、高温側ヘッダ33内で集合された後、流出管35を通ってタービン供給路36内に流入する。
タービン供給路36内に流入した圧縮空気は、タービン供給路36内を流通した後、タービン内に流入してタービンを駆動させる。これにより、タービン供給路36から供給される圧縮空気の熱エネルギーがロータの回転エネルギーに変換され、タービンに駆動力を発生させる。そして、この駆動力がロータに連結された発電機に出力され、発電が行われるようになっている。なお、タービン内を流通した圧縮空気は排出ガスとなり、タービンから排気される。
このように、本実施形態では、集光受熱器10を支持する支柱21の高さ方向中間位置に、南北方向に沿って開口する開口部22を形成する構成とした。
この構成によれば、太陽光線の光路上にタワー部3が配置されている場合であっても、ヘリオスタット2で反射される太陽光線がタワー部3により遮られることを抑制し、集光受熱器10において太陽光線を効率的に集光することができる。
なお、支柱21には太陽光線が通過する光路上のみに開口部22が形成されているので、開口部22以外の部位の強度を高めることで、タワー部3の強度を確保することができる。その結果、集光効率の向上を図るために、単に支柱の断面寸法(径)や本数等を縮小するだけの構成と異なり、タワー部3の強度を確保した上で、集光受熱器10における集光効率を向上させることができる。
よって、太陽光線によって集光受熱器10の温度を安定して上昇させることができるので、集光受熱器10で得た熱エネルギーを圧縮空気に効率的に伝達することができる。したがって、熱効率の高い発電装置5を提供することができる。
しかも、本実施形態のように集光受熱システム100を北半球に設置した場合には、高効率範囲F1(図22参照)がヘリオスタットフィールド1の中心よりも北側に偏心している。
そこで、本実施形態では、ハウジング12に対して南側にタワー部3を設置することで、コサイン効率の高い北側のヘリオスタット2から反射される太陽光線は、タワー部3に遮られることなく集光受熱器10内で集光されることになる。その結果、太陽光線を効率的に集光受熱器10内に供給することができる。
そして、本実施形態の発電装置5では、集光受熱器10により加熱された圧縮空気を用いて発電を行うため、発電効率に優れた発電装置5を提供することができる。
また、ガスタービンユニット11と集光受熱器10とが、ともにタワー部3に設置されているため、メンテナンス性を向上させることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図4は第2実施形態における太陽光集光受熱器システムの側面図、図5は平面図である。上述した第1実施形態では、集光受熱器10及びガスタービンユニット11が1本の支柱21により支持される場合について説明したが、本実施形態では、2本の支柱によって集光受熱器10及びガスタービンユニット11を支持する点で上述した第1実施形態と相違している。なお、上述した第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図4,図5に示すように、本実施形態における発電装置41のタワー部42は、グランドGから上方に向かって立設された2本の支柱43を備えている。各支柱43は、例えば角柱形状のものであり、東西方向に沿って並んで配置されている。各支柱43の平面形状は、長手方向が東西方向に、短手方向が南北方向に一致するように配置された長方形形状に形成されている。
ここで、ヘリオスタットフィールド1には、タワー部42の周囲を取り囲むように複数のヘリオスタット2が略環状に配置されている。この場合、発電装置41を中心としたヘリオスタットフィールド1の周方向において、発電装置41とグランドGとを結ぶ直線上に支柱43が介在する領域は、遮光範囲Sとなっており、この遮光範囲Sにはヘリオスタット2は配置されていない。すなわち、本実施形態におけるヘリオスタット2の配置範囲は、発電装置41に対して真北から周方向両側に所定角度範囲(第1の配置範囲R1)及び、発電装置41に対して真南から周方向両側に所定角度範囲(第2の配置範囲R2)に亘っている。
そして、支柱43の上部には、支柱43間を架け渡すようにハウジング12が固定されている。そして、ハウジング12内には、上述した第1実施形態と同様の構成からなる集光受熱器10が収納される一方、ハウジング12の上面にはガスタービンユニット11が配置されている。
この場合、ヘリオスタット2で反射される太陽光線は、各支柱43間を通って集光受熱器10内に入射される。すなわち、各支柱43間が南北方向に沿って開口する開口部を構成している。そして、太陽光線が集光受熱器10内に集光されることにより、上述した第1実施形態のような発電が行われるようになっている。なお、図示しないがハウジング12の上部には滑車等からなる昇降機構が設けられており、支柱43における集光受熱器10とは反対側の側面に沿って昇降可能とされている。そして、集光受熱器10やガスタービンユニット11のメンテナンスを行う際の工具や部品等を、昇降機構を用いてタワー部42の上部まで搬送できるようになっている。この場合、遮光範囲Sとなる支柱43の側面に沿って工具や部品等を搬送することで、集光受熱器10による集光効率を低下させることがない。
このように、本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏することができるとともに、1本の支柱21によりハウジング12及びガスタービンユニット11を支持する場合に比べて、タワー部42の強度を向上させることができる。
また、支柱43上面の長手方向が東西方向に一致するように配置されているため、長手方向を南北方向に一致するように配置した場合に比べて、支柱43により太陽光線が遮られる遮光範囲Sを縮小することができる。しかも、支柱43間の開口部の開口方向が南北方向に沿って延在しているので、コサイン効率の高いヘリオスタット2の配置範囲(第1の配置範囲R1)で反射された太陽光線を、支柱43によって遮ることなく集光受熱器10に集光させることができる。これにより、集光受熱器10の集光効率を向上させ、発電効率の向上を図ることができる。なお、第1実施形態のように各支柱43を貫通する開口部を形成するような構成も可能である。これにより、遮光範囲Sをより縮小して、集光効率の向上を図ることが可能である。
(変形例)
次に、第2実施形態の変形例について説明する。図6は、第2実施形態の変形例を示す集光受熱システムの側面図である。
図6に示すように、タワー部42の支柱43を補強部材44によって補強しても構わない。補強部材44は、グランドGから立設された側面視三角形状のものであり、支柱43の下部を取り囲むように支持している。
この構成によれば、補強部材44によって支柱43を補強することができるため、支柱43の断面寸法(例えば、南北方向の長さ)を可能な限り縮小して、支柱43による遮光範囲Sを縮小することができる。なお、太陽光線の光路上には介在しないことを条件に、補強部材44の大きさ、形状等は適宜設計変更が可能である。
また、図7は第2実施形態の他の変形例を示す集光受熱システムの側面図である。
支柱43の平面視形状は、長方形状に限らず、例えば図7に示すような楔形(平面視略台形状)に形成するようにしても構わない。具体的に、各支柱43は、ハウジング12に接近するにつれ短手方向(南北方向)の幅が狭くなるように形成されている。そして、各支柱43の短辺側の側面間を架け渡すようにハウジング12が固定されている。
この構成によれば、支柱43を平面視長方形状に形成する場合に比べて、遮光範囲Sを縮小することができるため、集光効率の更なる向上を図ることができる。なお、支柱43の平面形状は、高さ方向全域に亘って楔形にする必要はなく、太陽光線の光路上に介在する箇所のみを楔形に形成しても構わない。これにより、タワー部42の強度を確保した上で、遮光範囲Sの縮小を図ることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。図8は、第3実施形態における集光受熱システムの斜視図である。上述した第1実施形態では、タワー部3をヘリオスタットフィールド1の中央部に配置し、このタワー部3を取り囲むようにヘリオスタット2を配置する構成について説明したが、第3実施形態ではタワー部の支柱がヘリオスタットフィールドにおける外周領域から延在している点で上述した実施形態と相違している。
図8に示すように、本実施形態の集光受熱システム101では、複数のヘリオスタット2がヘリオスタットフィールド1上に略円状に配置されている。具体的に、ヘリオスタットフィールド1におけるヘリオスタット2の配置範囲Rは、高効率範囲F1(図22参照)よりも外側の範囲において、南側の範囲よりも北側の範囲の方が広く設定されている。そして、ヘリオスタットフィールド1の中心よりも南側、すなわち太陽光線の入射方向上流側に偏心した位置に、タワー部52に支持された集光受熱器10及びガスタービンユニット11が配置されている。
タワー部52は、高効率範囲F1の外周縁から集光受熱器10に向かって斜め上方に延在する3本の支柱53と、各支柱53間に支持された筒状のブラケット54とを備え、このブラケット54の内側で集光受熱器10が支持されている。
各支柱53のうち、一の支柱53aは高効率範囲F1の北側の外周縁からブラケット54に向かって延在し、他の支柱53b,53cは、高効率範囲F1の南東側及び南西側の外周縁からブラケット54に向かって延在している。各支柱53は、直方体形状のものであり、平面視における長手方向がヘリオスタットフィールド1の径方向に一致するように配置されている。また、支柱53よりも径方向外側の領域は、遮光範囲Sとなっており、ヘリオスタット2は配置されていない。この場合、ヘリオスタット2で反射される太陽光線は、各支柱53間を通って集光受熱器10の開口部26(図3参照)に入射される。すなわち、各支柱53間がヘリオスタット2と集光受熱器10との間の光路上に配置され、太陽光線を集光受熱器10に入光可能な開口部を構成している。
このように、本実施形態では、上述した実施形態と同様の効果を奏することに加え、高効率範囲F1の外周縁から支柱53が立設しているため、集光受熱器10の直下、すなわち高効率範囲F1の全域に亘ってヘリオスタット2を配置することができる。ここで、集光受熱器10の直下は、ヘリオスタット2に入射する太陽光線の入射角が小さく、高コサイン効率が得られる高効率範囲F1である。そのため、集光受熱器10の直下にヘリオスタット2を配置することで、集光受熱器10の集光効率を向上させることができる。
また、高効率範囲F1よりも外側の範囲にもヘリオスタット2を配置することで、更なる集光効率の向上を図ることができる。この場合、高効率範囲F1よりも北側のヘリオスタットフィールド1を南側のヘリオスタットフィールド1に比べて広く確保することで、比較的コサイン効率の高い北側のヘリオスタットフィールド1に多くのヘリオスタット2を配置することができる。さらに、太陽光集光受熱システム101をヘリオスタットフィールド1の中心に対して北側に偏心して配置することで、太陽光線の入射角が比較的小さい入射方向下流側のヘリオスタット2で反射された太陽光線を効率的に集光することができる。
そのため、集光受熱器10に入射する太陽光線の入射量を増加させ、太陽光集光受熱システム101の集光効率を向上させることができる。なお、ヘリオスタットフィールド1の外側から集光受熱器10に向かって支柱53を延在させる構成にしても構わない。
(変形例)
次に、第3実施形態の変形例について説明する。
上述した第3実施形態では、支柱53aが高効率範囲F1における北側の外周縁から立設している構成について説明したが、これに限らず、例えば図9に示すように、高効率範囲F1の南側の外周縁から集光受熱器10に向かって支柱53aを延在させても構わない。この場合、南側から照射される太陽光線は支柱53aによって遮られ易くなるが、集光受熱器10よりも北側のヘリオスタットフィールド1上の全域にヘリオスタット2を配置することができるので、集光受熱器10よりも北側に照射された太陽光線を効率的に集光受熱器10に向けて反射させることができる。
また、上述した第3実施形態では、3本の支柱53によって集光受熱器10を支持する場合について説明したが、支柱53の本数は3本に限られず、適宜設計変更が可能である。
例えば、図10に示す集光受熱システム102のタワー部57は、2本の支柱58を備えている。各支柱58は、それぞれ高効率範囲F1の南東及び南西側の外周縁から集光受熱器10に向かって延在している。また、支柱58の平面視形状は、長手方向がヘリオスタットフィールド1の径方向に一致するように形成されている。そして、支柱58よりも径方向外側の領域は遮光範囲Sとなっており、ヘリオスタット2は配置されていない。
また、図11に示す集光受熱システム103のタワー部62は、4本の支柱63を備えている。各支柱63は、高効率範囲F1の外周縁から南東及び南西側から集光受熱器10に向かって、それぞれ2本ずつ延在している。また、支柱63の平面視形状は、長手方向がヘリオスタットフィールド1の径方向に一致するように形成されている。そして、支柱63よりも径方向外側の領域は遮光範囲Sとなっており、ヘリオスタット2は配置されていない。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について説明する。図12は第4実施形態の発電装置を示す斜視図であり、図13は図12のA−A線に沿う断面図である。
図12,図13に示すように、本実施形態の集光受熱システム104は、発電装置67のタワー部68の周囲を取り囲むように環状のヘリオスタットフィールド1が設けられている。タワー部68は、ヘリオスタットフィールド1の中央部から立設されたベース部69と、ベース部69の上部から延出した3本の支柱71と、各支柱71の上端部で各支柱71間に連結された筒状のブラケット72とを備え、このブラケット72の内側で集光受熱器10が支持されている。
ベース部69は、コンクリート等からなる中実の略円錐形状の部材であり、ヘリオスタット2で反射された太陽光線を遮らない高さまで延出している。すなわち、ヘリオスタット2で反射された太陽光線は、ベース部69の上方を通過するようになっている。
ここで、支柱71は、上端側及び下端側から高さ方向中央部にそれぞれ向かうにつれ、ヘリオスタットフィールド1における径方向に沿って張り出した円弧状の部材である。すなわち、支柱71は、下端部から上端部に至るまで、ヘリオスタットフィールド1における径方向外側から回り込むようにしてブラケット72に連結されている。
また、支柱71の平面視形状は、長手方向がヘリオスタットフィールド1における径方向に一致するように形成されている。そして、ヘリオスタット2で反射された太陽光線は、各支柱71間を通って集光受熱器10に集光される。すなわち、各支柱71間は太陽光線を集光受熱器10に入光可能な開口部を構成している。なお、ベース部69の周囲及び支柱71よりも径方向外側の領域は遮光範囲Sとなっており、ヘリオスタット2は配置されていない。すなわち、ヘリオスタットフィールド1には、周方向に沿ってヘリオスタット2の配置範囲R1〜R3と遮光範囲Sとが交互に配置されている。
この構成によれば、上述した実施形態と同様の効果を奏するとともに、中実のベース部69に支柱71を連結することで、支柱71は太陽光線の光路に相当する範囲のみに配置されることになる。これにより、グランドGから支柱を立設させる場合に比べて、支柱71の長さを短縮することができるので、タワー部68の強度を向上させることができる。さらに、支柱71が集光受熱器10から離間するように円弧状に形成されているので、ベース部69から垂直に支柱を延出する場合に比べて、支柱71により形成される遮光範囲Sを縮小することができる。これにより、タワー部68の強度を確保した上で、集光効率を向上させることができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態について説明する。図14は、集光受熱システムの側面図であり、図15は斜視図である。本実施形態では、タワー部がトラス構造(枠組構造)をなしている点で上述した実施形態と相違している。
図14,図15に示すように、本実施形態の集光受熱システム110は、発電装置76のタワー部77の周囲を取り囲むように、環状のヘリオスタットフィールド1が設けられている。タワー部77の上部には、角筒状のハウジング12が設置されており、このハウジング12内に上述した集光受熱器10及びガスタービンユニット11が収納されている。
タワー部77は、グランドGからハウジング12の下面に向かって立設された4本の支柱78を備えている。なお、図15に示すように、各支柱78の対角線の延長線上は遮光範囲Sとなっており、ヘリオスタット2は配置されていない。これに対して、ヘリオスタットフィールド1における遮光範囲S以外の領域が、ヘリオスタット2の配置範囲Rを構成している。
また、タワー部77は、各支柱78間を架け渡すように連結された梁部79を備えている。これら梁部79は、支柱78の高さ方向下側において各支柱78間を連結しており、ヘリオスタット2で反射されて集光受熱器10に入射する太陽光線の光路上には配置されないようになっている。すなわち、支柱78の上部において、梁部79が配置されていない領域が、本発明の開口部80を構成している。
この構成によれば、上述した実施形態と同様の効果を奏するとともに、タワー部77の下部において、各支柱78を梁部79によって連結したトラス構造を構成する一方、タワー部77の上部における太陽光線の光路上には梁部79を配置せずに各支柱78間に開口部80を形成することで、タワー部77の強度を確保した上で、太陽光線の集光効率を向上させることができる。
(変形例)
なお、上述した第5実施形態では、支柱78を4本設置する場合について説明したが、これに限らず、図16に示すように、支柱78を例えば3本設置する構成であっても構わない。これにより、支柱78を4本設置した場合に比べて、遮光範囲Sを縮小することができるので、集光効率の向上を図ることができる。また、ハウジング12の形状は角筒状でも円筒状でも構わない。ただし、ハウジング12を円筒形状に形成することで、ハウジング12に作用する風圧を低減することができる。
また、図17に示すように、各支柱78を角柱形状に形成する構成にしても構わない。この場合、各支柱78の平面視における長手方向を、ヘリオスタットフィールド1の径方向に一致させるように配置することで、遮光範囲Sを縮小することができる。
さらに、図18に示すように、支柱78の平面視形状を楔形に形成する構成にしても構わない。この場合、支柱78を平面視長方形状に形成する場合に比べて、遮光範囲Sを縮小することができるため、集光効率の更なる向上を図ることができる。なお、これらの支柱78の形状は、少なくともタワー部77における開口部80の形成領域にのみ形成されていればよい。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態について説明する。図19は、太陽光集光受熱システムの斜視図である。
図19に示すように、本実施形態の集光受熱システム111は、発電装置82のタワー部83の周囲を取り囲むように、環状のヘリオスタットフィールド1が設けられている。タワー部83の上部には、円筒形状のハウジング12が設置されており、このハウジング12内に上述した集光受熱器10及びガスタービンユニット11が収納されている。
タワー部83は、グランドGからハウジング12の下面に向かって立設された3本の支柱84を備え、各支柱84間が梁部87によって連結されている。また、各支柱84は、高さ方向に沿って鼓型になるように配設されている。具体的に、各支柱84は、上方に向かうにつれ各支柱84間の間隔が狭くなるように延出する縮小部85と、縮小部85の上端部からハウジング12の下面に向かって再び各支柱84間の間隔が広くなるように延出する拡大部86とで構成されている。そして、拡大部86における各支柱84間には、梁部87は配置されておらず、梁部87が配置されていない領域が本発明の開口部88を構成している。
この構成によれば、支柱84に拡大部86を形成することで、上述した第5実施形態に比べて集光受熱器10の開口部26(図15参照)と支柱84との距離を離間させることができるので、遮光範囲Sを縮小することができるとともに、開口部88の開口面積を増加させることができる。これにより、集光効率の向上を図ることができる。
(第7実施形態)
次に、本発明の第7実施形態について説明する。図20は太陽光集光受熱システムの側面図であり、図21は図20のB−B線に沿う断面図である。本実施形態の集光受熱システムは、上述したタワー部に補強柱を設けた点で上述した第6実施形態と相違している。
図20,図21に示すように、本実施形態の集光受熱システム112は、発電装置91のタワー部92を取り囲むように、環状のヘリオスタットフィールド1が設けられている。タワー部92の上部には、円筒形状のハウジング12が設置されており、このハウジング12内に上述した集光受熱器10及びガスタービンユニット11が収納されている。
タワー部92は、グランドGからハウジング12の下面に向かって立設された3本の支柱84を備え、各支柱84間が梁部87によって連結されている。
ここで、タワー部92の上部において、各支柱84の径方向外側には、各支柱84と周方向において同位置に配置され、支柱84とハウジング12とを連結する3本の補強柱94が設けられている。この補強柱94は、高さ方向に沿って延在しており、下端部が縮小部85の上部に連結される一方、上端部がハウジング12の下面に連結されている。
この構成によれば、タワー部92を補強柱94によって補強することにより、タワー部92の強度を向上させることができる。また、補強柱94と支柱84とをヘリオスタットフィールド1の周方向における同位置に配置することで、補強柱94は支柱84によって形成される遮光範囲S内に配置されることになる。そのため、補強柱94の追加に伴う遮光範囲Sの増加を防止して、集光効率を維持することもできる。
なお、本発明の技術範囲は上述した実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、実施形態で挙げた具体的な構造や形状などはほんの一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
例えば、上述した実施形態では、集光受熱システムを北半球の亜熱帯地域に設置した場合について説明したが、これに限らず南半球の亜熱帯地域に設置することも可能である。南半球に設置した場合には、北半球に設置した場合に対して太陽光線の照射方向が逆方向になるので、高効率範囲F1が北半球とは異なる(南側よりの楕円形状になる)。そのため、条件の変化に対応して支柱等の配置位置を設定することが好ましい。
2 ヘリオスタット(反射鏡)
3,42,52,57,62,68,77,83,92 タワー部(支持部)
5,41,67,76,82,91 発電装置(太陽光集光受熱装置)
10 集光受熱器(受熱器)
22,80,88 開口部

Claims (3)

  1. 熱媒体が流通するとともに、複数の反射鏡により集光された太陽光線を受光して前記熱媒体へ伝達する受熱器と、
    前記受熱器を支持する支持部とを備え、
    前記支持部には、前記反射鏡と前記受熱器との間の光路上において、前記複数の反射鏡により集光された太陽光線を前記受熱器に向けて通過させるための開口部が形成され、
    前記開口部の少なくとも一つは、南北方向に沿って太陽光線を前記受熱器に入光可能に開口していることを特徴とする太陽光集光受熱装置。
  2. 前記受熱器は、前記複数の反射鏡が並んで配置された配置範囲上方に配置され、
    前記支持部は、前記配置範囲における前記受熱器直下を含む範囲よりも外側に位置する外側範囲から前記受熱器に向かって立設され、前記配置範囲の中心から南北方向における太陽光線の入射方向上流側に偏心した位置で前記受熱器を支持していることを特徴とする請求項1記載の太陽光集光受熱装置。
  3. 前記支持部は、高さ方向中間の一部において枠組構造を有しており、該枠組構造を構成する部材間で前記開口部を形成していることを特徴とする請求項1または請求項2記載の太陽光集光受熱装置。
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