JP2011007459A - 太陽光集光受熱器及び太陽熱発電装置 - Google Patents

太陽光集光受熱器及び太陽熱発電装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011007459A
JP2011007459A JP2009153706A JP2009153706A JP2011007459A JP 2011007459 A JP2011007459 A JP 2011007459A JP 2009153706 A JP2009153706 A JP 2009153706A JP 2009153706 A JP2009153706 A JP 2009153706A JP 2011007459 A JP2011007459 A JP 2011007459A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
heat receiving
solar
receiver
heat exchange
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009153706A
Other languages
English (en)
Inventor
Ichita Kobayashi
一太 小林
Kenji Shinya
謙治 新屋
Keiji Mizuta
桂司 水田
Shigenari Horie
茂斉 堀江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2009153706A priority Critical patent/JP2011007459A/ja
Priority to AU2009349048A priority patent/AU2009349048B2/en
Priority to EP09846837A priority patent/EP2450548A1/en
Priority to PCT/JP2009/064473 priority patent/WO2011001546A1/ja
Priority to US13/141,640 priority patent/US20110252797A1/en
Publication of JP2011007459A publication Critical patent/JP2011007459A/ja
Priority to ZA2011/04554A priority patent/ZA201104554B/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/40Solar thermal energy, e.g. solar towers
    • Y02E10/44Heat exchange systems
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/40Solar thermal energy, e.g. solar towers
    • Y02E10/46Conversion of thermal power into mechanical power, e.g. Rankine, Stirling or solar thermal engines

Landscapes

  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

【課題】熱交換受熱管を周方向全域に亘って均一に加熱し、太陽光線からの熱エネルギーを熱媒体に対して効率的に伝達し、かつ熱交換受熱管の周方向の温度分布を均一化することで、熱交換受熱管で発生する熱応力を低減し、熱交換受熱管の強度を確保するための改善を不要とすることができる太陽光集光受熱器及び太陽熱発電装置の提供を目的とする。
【解決手段】受熱器本体41の内面には、断熱材47が配置され、複数の受熱管51は、隣接する受熱管51との間に間隔を空けた状態で、所定の管ピッチP毎に配列されるとともに、断熱材47の内面との間に、所定距離を空けた状態で配置されていることを特徴とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、太陽光線を集光して高温の熱エネルギーに変換し、熱エネルギーを熱伝達により熱媒体に伝える太陽光集光受熱器及び太陽熱発電装置に関する。
高温の太陽熱利用においては、通常、鏡により集光・集熱を実施するが、集光装置と受熱器の組合せに関して、集光装置と受熱器が機械的に組合せ一体化されて地表に近い場所に置かれるトラフ集光に代表される方式と、受熱器を高いタワーの上に置き、周囲の地上にヘリオスタットと呼ばれる集光用の反射光制御鏡を多数台置き、タワー上部の受熱器上に集光させるタワー集光、という2種類の方式がある。
上述したトラフ集光方式の受熱器の構成として、例えば特許文献1に示される受熱器300は、図10に示されるように、熱媒体導入部301及び熱媒体導出部302を通じて内部に熱媒体が流通される熱交換受熱管303が、螺旋状に巻回されることで形成されてなる湾曲状の集熱体304を有している。集熱体304は上方に向けて開口しており、ヘリオスタット等を用いて開口部分から集熱体304の内面(受光面305)に向けて太陽光線の反射光が集光されるようになっている。
国際公開第06/025449号パンフレット
しかしながら、上述した特許文献1の構成では、熱交換受熱管303の外周面同士が接触するように螺旋状に巻回されているため、集熱体304の外面(非受光面306)にはヘリオスタットで集光された太陽光線が照射されないことになる。そのため、熱交換受熱管303の周方向において、集熱体304の受光面305と、集熱体304の非受光面306とで熱交換受熱管303の外周面における温度差が大きくなる。
すなわち、熱交換受熱管303の周方向における温度が不均一となり、熱交換受熱管303内を流通する熱媒体に対して熱エネルギーを効率的に伝達することが難しいという問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、熱交換受熱管を周方向全域に亘って均一に加熱し、太陽光線からの熱エネルギーを熱媒体に対して効率的に伝達することができる太陽光集光受熱器及び太陽熱発電装置の提供を目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明では、太陽光線を集光する開口部を有するケーシングと、前記ケーシング内に収容され、熱媒体が流通するとともに、前記ケーシング内に集光される太陽光線を受光して前記熱媒体へ伝達する複数の熱交換受熱管とを備えた太陽光集光受熱器であって、前記ケーシングの内面には、断熱材が配置され、前記複数の熱交換受熱管は、隣接する前記熱交換受熱管との間に間隔を空けた状態で、所定の配列ピッチ毎に配列されるとともに、前記断熱材の内面との間に、所定距離を空けた状態で配置されていることを特徴とする。
そして、このような構成の太陽光集光受熱器では、まず熱交換受熱管はケーシング内に収容されているため、熱交換受熱管の外周面におけるケーシングの内面(断熱材の内面)に対向する領域は、太陽光線が照射されにくい非受光面となる。
ここで、本発明の構成によれば、ケーシング内に集光された太陽光線が、熱交換受熱管の受光面(太陽光線の入射方向に対向する面)に照射されることで熱エネルギーとなって直接、熱交換受熱管が加熱される一方、隣接する受熱管の間を通過して断熱材に照射された太陽光線が、熱エネルギーとなって放射されることで非受光面も加熱されることになる。
したがって、熱交換受熱管の非受光面に対しても熱エネルギーを伝達することができるので、熱交換受熱管を周方向全域に亘って均一に加熱することができる。その結果、太陽光線からの熱エネルギーを熱媒体に対して効率的に伝達することができるので、熱効率の高い太陽光集光受熱器を提供することができる。
この場合、従来のように熱交換受熱管の外周面同士が接触している構成に比べて、各熱交換受熱管全体の総受熱面積を減少させた上で、従来と同等の熱エネルギーを得ることができるので、熱交換受熱管の設置本数を減少させることができる。その結果、装置の小型軽量化及びコストの低減を図ることができる。さらに、熱交換受熱管の本数減少に伴い、熱交換受熱管の口径を拡大することができるので、熱交換受熱管の施工性及びメンテナンス性を向上させることができる。
また、本発明の太陽光集光受熱器では、前記熱交換受熱管の外径をD、前記断熱材の内面から前記熱交換受熱管の中心軸までの距離Lとすると、外径Dに対する距離Lが1.0≦L/D≦2.5の範囲に設定されていることを特徴とする。
本発明の構成によれば、距離Lを1.0≦L/D≦2.5の範囲に設定することで、断熱材に照射された太陽光線により発生した熱エネルギーが熱交換受熱管の非受光面に向けて効率的に放射される。したがって、熱交換受熱管を周方向全域に亘って均一に加熱することができる。
また、本発明の太陽光集光受熱器では、前記隣接する熱交換受熱管の中心軸間の距離を配列ピッチPとすると、配列ピッチPは、1.0D<P≦2.0Dの範囲に設定されていることを特徴とする。
本発明の構成によれば、配列ピッチPを1.0D<P≦2.0Dの範囲に設定することで、熱交換受熱管を互いに間隔を有しつつ、好適な密度で配置することができるので、ケーシング内に集光された太陽光線を熱交換受熱管の受光面及び断熱材に向けて効率的に照射することができる。そして、断熱材に照射された太陽光線により発生した熱エネルギーが熱交換受熱管の非受光面に伝達されることで、熱交換受熱管を周方向全域に亘って均一に加熱することができる。
また、本発明の太陽熱発電装置では、上記本発明の太陽光集光受熱器と、前記太陽光集光受熱器で加熱される前記熱媒体を用いて発電を行うガスタービンユニットとを備え、前記ガスタービンユニットは、前記熱媒体を前記熱交換受熱管に送り込む圧縮機と、前記熱交換受熱管から導出される前記熱媒体が供給されるタービンと、前記タービンの駆動力を電力へと変換する発電機とを備えていることを特徴とする。
そして、このような構成の太陽熱発電装置では、上記本発明の太陽光集光受熱器により加熱された熱媒体を用いて発電を行うため、発電効率に優れた太陽熱発電装置を提供することができる。
また、本発明の太陽熱発電装置では、前記太陽光集光受熱器及び前記ガスタービンユニットは、地上から立設されたタワー部上に設置されていることを特徴とする。
そして、このような構成の太陽熱発電装置では、ガスタービンユニットと太陽光集光受熱器とが、ともにタワー部上に設置されているため、メンテナンス性を向上させることができる。
また、本発明の太陽熱発電装置では、前記圧縮機と前記熱交換受熱管との間には、前記圧縮機から前記熱交換受熱管に向けて送り込まれる前記熱媒体と、前記タービンから排出される排出ガスとの間で熱交換を行うための再生熱交換器が設けられていることを特徴とする。
そして、このような構成の太陽熱発電装置では、熱媒体を熱交換受熱管に導入する前段で予備加熱することができるので、タービンに向けて高温の熱媒体を供給することができる。その結果、太陽熱発電装置の発電効率の更なる向上を図ることができる。しかも、再生熱交換器では、タービンで発電に供された排出ガスを有効利用することができるので、別途で熱源を用意することがなく、構成の簡素化及び設備コストの低減を図ることができる。
本発明の太陽光集光受熱器では、ケーシング内に集光された太陽光線が、熱交換受熱管の受光面(太陽光線の入射方向に対向する面)に照射されることで熱エネルギーとなって直接、熱交換受熱管が加熱される一方、隣接する受熱管の間を通過して断熱材に照射された太陽光線が、熱エネルギーとなって放射されることで非受光面も加熱されることになる。
したがって、熱交換受熱管の非受光面に対しても熱エネルギーを伝達することができるので、熱交換受熱管を周方向全域に亘って均一に加熱することができる。その結果、太陽光線からの熱エネルギーを熱媒体に対して効率的に伝達することができるので、熱効率の高い太陽光集光受熱器を提供することができる。
この場合、従来のように熱交換受熱管の外周面同士が接触している構成に比べて、各熱交換受熱管全体の総受熱面積を減少させた上で、従来と同等の熱エネルギーを得ることができるので、熱交換受熱管の設置本数を減少させることができる。その結果、装置の小型軽量化及びコストの低減を図ることができる。さらに、熱交換受熱管の本数減少に伴い、熱交換受熱管の口径を拡大することができるので、熱交換受熱管の施工性及びメンテナンス性を向上させることができる。
また、本発明の太陽熱発電装置では、上記本発明の太陽光集光受熱器により加熱された熱媒体を用いて発電を行うため、発電効率に優れた太陽熱発電装置を提供することができる。
第1実施形態における全周配置方式の発電装置を側面から見た図である。 第1実施形態における全周配置方式の発電装置を上面から見た図である。 第1実施形態における発電装置の全体構成を示す図であって、(a)は発電装置を上面から見た断面図、(b)は側面から見た断面図である。 第1実施形態における集光受熱器の一部を破断して示す斜視図である。 第1実施形態における受熱部の斜視図である。 図4(b)のA−A線に沿う断面図である。 図6の矢印Bから見た斜視図である。 断熱材と受熱管との間の距離L(mm)に対する形態係数Fを示すグラフである。 外径Dに対する距離Lの割合(L/D)に対する形態係数Fを示すグラフである。 従来の太陽光集光受熱器を示す図であり、(a)は模式断面図、(b)は(a)のD−D線に沿う断面図である。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の説明では、本発明の太陽光集光受熱器と、太陽光集光受熱器により加熱された熱媒体を用いて発電を行うガスタービンユニットとが一体的に構成された太陽熱発電装置(以下、発電装置という)を例にして説明する。
(発電装置)
図1,2は、ヘリオスタットと、タワー上の発電装置との位置関係を示す説明図であり、図1は側面図、図2は平面図を示している。なお、地球上で発電装置の立地に適する場所は、太陽からの直達日射が強く良好な回帰線に近い亜熱帯高圧帯の乾燥地域である。
図1において、符号1で示すものは、グランドGに設けられたヘリオスタットフィールドである。このヘリオスタットフィールド1上には、太陽光線を反射するための複数のヘリオスタット2が配置され、また、ヘリオスタットフィールド1の中央部には、ヘリオスタット2で導かれた太陽光線(図1中H1,H2)を受けるタワー状の発電装置100が設けられている。すなわち、ヘリオスタット2は、発電装置100の約360度全周を囲むように配置されている(図2参照)。
発電装置100は、グランドGに立設されたタワー部3と、タワー部3上に設置されたハウジング12と、ハウジング12内に収納された集光受熱器(太陽光集光受熱器)10及びガスタービンユニット11とを備えている。
ハウジング12は、軸方向と鉛直方向とが一致した状態で配置された有底筒状のものであり、上面は閉塞される一方、下面における径方向中央部には、グランドGに向けて開口する開口部15が形成されている。また、ハウジング12内には、軸方向における上部と下部とを仕切る仕切壁16が設けられており、仕切壁16で仕切られた上部空間はガスタービンユニット11が配置されたタービン室17、下部空間は集光受熱器10が配置された集光室18として構成されている。
タワー部3は、グランドGからハウジング12の下面に向かって立設された複数(例えば、4本)の支柱21を備えている。これら支柱21は、ハウジング12の下面における外周側に周方向に沿って等間隔に連結されている。なお、図2に示すように、各支柱21の対角線の延長線上にはヘリオスタット2が配列されていない。これは、ヘリオスタット2で反射された太陽光線の光路上に支柱21が配置されていると、太陽光線が各支柱21で遮られ、集光受熱器10内に太陽光線を取り込むことが難しいためである。このように、各支柱21同士の対角線を避けるようにヘリオスタット2を配置することで、ヘリオスタット2を無駄に設置する必要がなくなるため、設備コストの低減を図ることができる。
また、タワー部3は、各支柱21間を架け渡すように連結された梁部22を備えている。これら梁部22は、ヘリオスタット2で反射されて集光受熱器10に入射する太陽光線の光路上には配置されないようになっている。すなわち、本実施形態では、梁部22は、支柱21の鉛直方向下側において各支柱21間を連結している。
(ガスタービンユニット)
図3の(a)は発電装置を上面から見た断面図、(b)は側面から見た断面図である。
図3に示すように、ガスタービンユニット11は、ハウジング12のタービン室17内に収納されており、圧縮機23及びタービン24からなるガスタービン25と、吸気フィルター26と、再生熱交換器27と、発電機28とを主に備えている。
ガスタービン25は、減速機31を介して発電機28に連結された回転可能なロータ30を備え、このロータ30に対して同軸上に配置されるように圧縮機23及びタービン24が取り付けられている。
圧縮機23は、ハウジング12の外部に設けられた図示しない供給源から空気供給路35を流通して供給される空気を、ハウジング12の空気取込口29から作動流体として取り込んで圧縮空気を生成するものである。圧縮機23には、圧縮機23で圧縮された圧縮空気が集光受熱器10の上流端に向けて流通する受熱器供給路32が接続されている(図4中矢印F1参照)。そして、集光受熱器10で加熱された圧縮空気は、集光受熱器10の下流端に接続されたタービン供給路33を通ってタービン24に供給されるようになっている(図4中矢印F2参照)。
タービン24は、タービン供給路33から供給される圧縮空気の熱エネルギーをロータ30の回転エネルギーに変換して駆動力を発生させるものである。そして、この駆動力がロータ30に連結された発電機28に出力されることで、発電が行われるようになっている。そして、タービン24内を流通した圧縮空気は、排出ガスとなって空気排出路34を通ってタービン24から排気される。
吸気フィルター26は、空気供給路35上における供給源と圧縮機23との間に配置され、供給源から供給される空気中に含まれる塵埃等を圧縮機23に供給される前段で除去するためのものである。
また、再生熱交換器27には、受熱器供給路32と空気排出路34とが接続されており、受熱器供給路32内を流通する圧縮空気と、空気排出路34内を流通する排出ガスとの間で熱交換を行い、受熱器供給路32内を流通する圧縮空気が集光受熱器10に供給される前段で予備加熱されるようになっている。
(集光受熱器)
図4は、集光受熱器の一部を破断して示す斜視図である。
図3,4に示すように、集光受熱器10は、ハウジング12の集光室18に収納されており、ケーシングとなる受熱器本体41と、圧縮機23から送り込まれる圧縮空気が流通する受熱部42とを備えている。
受熱器本体41は、軸方向がハウジング12の軸方向に一致した状態で配置された有底筒状のものであり、上部は天板部43により閉塞される一方、下部にはグランドGに向けて開口する開口部44が形成されている。そして、受熱器本体41の天板部43と仕切壁16とは、複数のフック部材45(図3(b)参照)により連結されており、これらフック部材45により受熱器本体41は仕切壁16から吊り下げられた状態で集光室18内に収納されている。なお、後述するがフック部材45の下端部は受熱器本体41を貫通しており、受熱部42にも連結されている。すなわち、集光受熱器10の受熱器本体41及び受熱部42は、ともに同一のフック部材45により支持されている。
受熱器本体41の開口部44の端面位置は、ハウジング12の下面に対して鉛直方向において同位置に配置されており、ヘリオスタット2で反射された太陽光線は、開口部44から受熱器本体41内に取り込まれるようになっている。また、受熱器本体41の下部には、開口部44(下方)に向かって内径が漸次縮小するテーパ部46が形成されている。
また、受熱器本体41の内壁面には、全域に亘って断熱材47(図4参照)が取り付けられている。これにより、受熱器本体41内の熱エネルギーが、受熱器本体41の壁面から外部に向けて放射されることを抑制することができる。
図5は受熱部の斜視図である。
図3〜5に示すように、受熱部42は、複数の受熱管51と、複数の受熱管51における圧縮空気の流通方向上流端がまとめて接続された低温側ヘッダ(熱媒体導入ヘッダ)52と、複数の受熱管51における圧縮空気の流通方向下流端がまとめて接続された高温側ヘッダ(熱媒体導出ヘッダ)53とを備えている。
低温側ヘッダ52は、受熱器本体41のテーパ部46を囲むように配置された環状の部材であり、その外周面には圧縮機23と受熱部42との間を接続する複数の受熱器供給路32が設けられている。受熱器供給路32は、低温側ヘッダ52の周方向に沿って等間隔に配置されており、受熱器供給路32から低温側ヘッダ52内に供給された圧縮空気が低温側ヘッダ52の全域に行き渡るようになっている。このように、低温側ヘッダ52が受熱器本体41の外部に配置されているので、低温側ヘッダ52の材料として耐熱性の高い材料を用いる必要がない。そのため、装置コストの低減を図ることができる。
高温側ヘッダ53は、受熱器本体41内において天板部43の外周側に沿って配置された環状の部材である。この場合、高温側ヘッダ53の外周面と断熱材47の内面とは接触しておらず、両者間に間隙を空けた状態で配置されている。高温ヘッダ53の内周側には、径方向中心に向かって延出する複数(例えば、4本)の流出管55が周方向に沿って等間隔に形成されている。これら流出管55は、高温側ヘッダ53の径方向中心で集合してタービン供給路33を構成している。そして、タービン供給路33は、天板部43及び仕切壁16を鉛直方向に沿って貫通してタービン室17内を望むように延出しており、その下流端でタービン24に接続されている。なお、高温側ヘッダ53には、上述した複数のフック部材45が連結されており、これにより受熱部42が仕切壁16に吊り下げ支持されている。
図6は図3(b)のA−A線に沿う断面図であり、図7は図6の矢印Bから見た斜視図である。
図4〜7に示すように、受熱管51は、その軸方向が鉛直方向に一致するように配置された部材であり、受熱器本体41の周壁における内壁面に沿って周方向全周に亘って複数配列されている。各受熱管51の下端部(上流端)は、テーパ部46を貫通して低温側ヘッダ52の上部にそれぞれ接続される一方、上端部(下流端)は受熱器本体41内で高温側ヘッダ53の下部にそれぞれ接続されている。すなわち、低温ヘッダ52を流通する圧縮空気は各受熱管51内に分散され、各受熱管51内で加熱された後、再び高温ヘッダ53で集合するようになっている。
各受熱管51は、受熱器本体41の周方向において隣接する受熱管51との間に間隔を空けた状態で、所定の管ピッチ(配列ピッチ)P毎に互いに平行に配列されている。なお、管ピッチPとは、隣接する受熱管51の中心軸(例えば、O1,O2)間の距離である。そして、受熱管51の外周面の周方向において、受熱器本体41の径方向内側を向いた約180度の領域(太陽光線H1,H2の入射方向上流側)が、開口部44から集光された太陽光線の入射方向に対向して太陽光線を直接受光する受光面51aを構成している。一方、受熱管51の径方向外側を向いた約180度の領域が、断熱材47に対向して太陽光線が直接受光されない非受光面51bを構成している。
また、受熱管51の非受光面51bは、断熱材47の内面に接触しておらず所定距離を空けた状態で配置されている。この場合、受熱器本体41の径方向において、断熱材47の内面から各受熱管51の中心軸(例えば、O1,O2)までの距離は、Lに設定されている。すなわち、各受熱管51は、それぞれの中心軸が断熱材47の内面からの距離Lの周上に配置されるように平面視(軸方向から見て)で環状に配列されている。
(形態係数測定試験)
ここで、本願発明者は、受熱器本体41内で集光される太陽光線の光量を変えず、受熱管51の外径D及び管ピッチPをそれぞれ変えて、距離Lに対する形態係数Fを測定する試験を行った。外径D及び管ピッチPの各条件は以下の通りである。
受熱管51の外径D: 31mm
48.3mm
71.6mm
管ピッチP: 1.1D(隙間ピッチ0.1D)
1.5D(隙間ピッチ0.5D)
2.0D(隙間ピッチ1.0D)
図8は、断熱材47と受熱管51との間の距離L(mm)に対する形態係数Fを示すグラフである。なお、形態係数Fとは、一の面から全空間に放射される熱エネルギーのうち、他の面に入射する熱エネルギーの割合を示す。すなわち、本実施形態では、受熱器本体41内で集光される太陽光線により発生する熱エネルギーのうち、受熱管51で得られる熱エネルギーの割合を示すことになる。また、図中の形態係数Fの値は、断熱材47と受熱管51との間の距離Lを変化させた際の極大値(選定点)を示している。
図8に示すように、まず受熱管51の管ピッチPを広くするにつれて形態係数Fが増加していることがわかる。これは、隣接する受熱管51同士の間の間隔が拡大することで、受熱器本体41内で集光された太陽光線が受熱管51同士の間を通過し易くなる。そして、受熱管51同士の間を通過した太陽光線が断熱材47の内面に照射され、受熱器本体41内で熱エネルギーとなる。これにより、断熱材47から放射される熱エネルギーが増加することで、受熱管51の非受光面51bに到達する熱エネルギーが増加し、受熱管51の周方向全域が加熱されるためであると考えられる。
これに対して、管ピッチPを1.0Dに設定すると、上述したように受熱管51の外周面同士が接触することになり、断熱材47に太陽光線が照射されず、熱エネルギーは受光面51aからしか得られなくなる。その結果、非受光面51bに熱エネルギーが伝達され難くなり、受熱管51の周方向における温度が不均一となるため好ましくない。
一方、管ピッチPを拡大し過ぎると、所望の熱エネルギーを得るために必要な本数の受熱管51を受熱器本体41内に配置することが難しくなるため好ましくない。
以上の結果から、本実施形態において、受熱管51の管ピッチPは、1.0D<P≦2.0Dの範囲に設定することが好ましい。この場合、隣接する受熱管51間の隙間ピッチQは、0<Q≦1.0Dとなる。これにより、受熱管51を互いに間隔を有しつつ、好適な密度で配置することができるので、受熱器本体41内に集光された太陽光線を受熱管51の受光面51a及び断熱材47に向けて効率的に照射することができる。そして、断熱材47に照射された太陽光線により発生した熱エネルギーを受熱管51の非受光面51bに伝達することで、受熱管51を周方向全域に亘って均一に加熱することができる。
また、図8に示すように、断熱材47と受熱管51との距離Lを拡大するにつれ、始めは形態係数Fが増加傾向にある。これは、断熱材47と受熱管51とを離間配置することにより、断熱材47から放射される熱エネルギーが受熱管51の非受光面51bに向けて効率的に放射されるためである。
そして、さらに距離Lを拡大するにつれ、形態係数Fは極大値を迎え、その後極大値を越えると距離Lを拡大するにつれ形態係数Fが減少傾向になることがわかる。
これは、断熱材47と受熱管51とを離し過ぎると、受熱管51の設置可能本数が少なくなって受光面51aで直接受熱することが可能な面積が小さくなるとともに、断熱材47から放射される熱を非受光面51bで受熱することが可能な面積も小さくなるからであると考えられる。
図9は、外径Dに対する距離Lの割合(L/D)に対する形態係数Fを示すグラフである。
図9に示すように、上述した試験結果に基づいて外径Dと距離Lとの関係を無次元化すると、外径Dに対する距離Lの割合L/Dは、管ピッチPに関わらず1.0≦L/D≦2.5の範囲に設定することが好ましい。さらに、極大値に対して90%程度の形態係数Fが得られる範囲に設定することがより好ましい。具体的に、管ピッチP毎にL/Dの範囲を設定すると、管ピッチPが1.1Dの場合には1.0≦L/D≦2.0、管ピッチPが1.5Dの場合に1.2≦L/D≦2.2、管ピッチPが2.0の場合に1.5≦L/D≦2.5の範囲に設定することが好ましい。
(発電装置の動作方法)
次に、上述した発電装置の動作方法について説明する。
まず、図3に示すように、発電機28が作動し、減速機31を介してロータ30が回転し始めると、供給源に貯留された空気が空気取込口29から空気供給路35内を流入し、吸気フィルター26を通って圧縮機23内に流入する。圧縮機23に流入した空気は圧縮機23内で圧縮された後、圧縮空気となって受熱器供給路32に流出し、受熱器供給路32から受熱部42の低温側ヘッダ52内に供給される(図4中矢印F1参照)。
図4に示すように、低温側ヘッダ52内に供給された圧縮空気は、低温側ヘッダ52内を周方向全域に行き渡った後、低温側ヘッダ52の周方向全周に亘って接続された各受熱管51内に流入する。
一方、ヘリオスタット2に入射した太陽光線は、ヘリオスタット2で反射された後、受熱器本体41の開口部44から受熱器本体41内に入射する。受熱器本体41に入射した太陽光線のうち、受熱管51の受光面51aで受光される太陽光線は熱エネルギーとなって受熱管51を直接加熱する。具体的には、図1に示すように、集光受熱器10に最も近い最近点に位置するヘリオスタット2からの太陽光線(符号H1で示す)は受熱管51の上部(下流側)を照射し、また、集光受熱器10から最も遠い最遠点に位置するヘリオスタット2からの太陽光線(符号H2で示す)が受熱管51の下部(上流側)を照射するようになっている。
また、受熱器本体41に入射した太陽光線のうち、各受熱管51の間を通過した太陽光線は、断熱材47の内面に照射されて受熱器本体41内で熱エネルギーとなる。この場合、受熱器本体41の内面は、断熱材47によって断熱されているので、受熱器本体41内で発生した熱エネルギーは受熱器本体41の壁面まで伝達されることはなく、受熱器本体41内に放射される。そして、受熱管51は断熱材47の内面との間に、距離Lを空けた状態で配置されているので、断熱材47の内面から受熱器本体41内に放射される熱エネルギーは受熱管51における非受光面51bに伝達され、受熱管51を加熱するようになっている。
そして、加熱された受熱管51と受熱管51内を流通する圧縮空気との間で熱交換が行われ、圧縮空気は受熱管51内を流通する間に高温となる。なお、受熱管51が得た熱エネルギーは、受熱管51の内部に放射される一方、受熱管51の外部(受熱器本体41内)にも放射される。この場合も、受熱器本体41の内壁面には断熱材47が設けられているため、受熱器本体41内で熱エネルギーが滞留することになる。そして、この滞留した熱エネルギーが受熱管51に対して放射される。
したがって、受熱管51を周方向全域に亘って均一に加熱することができるので、太陽光線からの熱エネルギーを圧縮空気に対して効率的に伝達することができる。
そして、受熱管51の下流端まで到達した圧縮空気は、高温の圧縮空気となって高温側ヘッダ53内に流入する。すなわち、各受熱管51で加熱された圧縮空気は、高温側ヘッダ53内で集合された後、流出管55を通ってタービン供給路33内に流入する。
タービン供給路33内に流入した圧縮空気は、タービン供給路33内を鉛直方向上方に向かって流通し(図4中矢印F2参照)、タービン24内に流入してタービン24を駆動させる。これにより、タービン供給路33から供給される圧縮空気の熱エネルギーがロータ30の回転エネルギーに変換され、タービン24に駆動力を発生させる。そして、この駆動力がロータ30に連結された発電機28に出力され、発電が行われるようになっている。
タービン24内を流通した圧縮空気は排出ガスとなり、空気排出路34を通ってタービン24から排気される。空気排出路34を流通する排出ガスは、再生熱交換器27内に供給され、上述した圧縮機23から受熱部42に向かって流通する圧縮空気との間で熱交換を行った後、外部に排出されるようになっている。このように、再生熱交換器27において、圧縮機23から受熱部42に向かって流通する圧縮空気を受熱部42に供給する前段で予備加熱しておくことで、タービン24に供給される圧縮空気の温度をより高温に設定することができる。その結果、発電装置100の発電効率の更なる向上を図ることができる。しかも、再生熱交換器27では、タービン24で発電に供された排出ガスを有効利用することができるので、別途で熱源を用意することがなく、構成の簡素化及び設備コストの低減を図ることができる。
このように、本実施形態では、断熱材47の内面に沿って受熱管51を管ピッチP毎に配列するとともに、断熱材47の内面との間に距離Lを空けて受熱管51を配置する構成とした。
この構成によれば、受熱器本体41内に集光された太陽光線が、受熱管51の受光面51aに照射されることで熱エネルギーとなって直接受熱管51が加熱される一方、隣接する受熱管51の間を通過して断熱材47に照射された太陽光線が熱エネルギーとなって放射されることで、非受光面51bを加熱されることになる。
したがって、太陽光線を直接受光し難い受熱管51の非受光面51bに対しても熱エネルギーを伝達することができるので、受熱管51を周方向全域に亘って均一に加熱することができる。その結果、太陽光線からの熱エネルギーを圧縮空気に対して効率的に伝達することができるので、熱効率の高い集光受熱器10を提供することができる。
この場合、従来のように受熱管51の外周面同士が接触している構成に比べて、各受熱管51全体の総受熱面積(受熱部42の受熱面積)を減少させた上で、従来と同等の熱エネルギーを得ることができるので、受熱管51の設置本数を減少することができる。その結果、集光受熱器10の小型軽量化及びコストの低減を図ることができる。さらに、受熱管51の設置本数の減少に伴い、受熱管51の口径を拡大することができるので、受熱管51の施工性及びメンテナンス性を向上させることができる。
そして、本実施形態の発電装置100では、集光受熱器10により加熱された圧縮空気を用いて発電を行うため、発電効率に優れた発電装置100を提供することができる。
また、ガスタービンユニット11と集光受熱器10とが、ともにタワー部3上に設置されているため、メンテナンス性を向上させることができる。また、集光受熱器10とガスタービンユニット11が互いに近接して配置されることで、集光受熱器10で加熱された圧縮空気を温度が低下してしまうことなくタービン24に供給することができ、さらに発電効率を高めることができる。
ところで、上述したタワー集光方式の受熱器では、ヘリオスタットで反射された太陽光線を効率的に受光するために、複数の受熱管を平行に配列するとともに、これら受熱管の延在方向(軸方向)をグランド面に対して傾斜配置する構成も考えられる。
しかしながら、この構成では、受熱管に自重により作用する応力と、受熱管の延在方向とが一致せず、受熱管に作用する曲げ応力が大きくなる。この場合、太陽光線により受熱管が加熱されて高温になると、曲げ応力によって受熱管が変形する虞がある。そのため、受熱管に対して、強度を確保するための改善を行う必要があり、構成の複雑化や製造コストの増加に繋がるという問題がある。
また、太陽光線の入射方向上流側に配置された往路受熱管と、この往路受熱管にU字管を介して接続されて入射方向下流側の復路受熱管とにより、受熱管を折り返し構造にすることも考えられる。
ここで、熱媒体が受熱管から効率的に熱エネルギーを得るためには、受熱管の温度が圧縮空気の温度に比べて十分に高くなっている必要がある。しかしながら、折り返し構造の受熱管では、往路受熱管の上流端(低温側ヘッダ付近)と、復路受熱管の下流端(高温側ヘッダ付近)とが近接配置されることになる。この場合、往路受熱管の上流端と復路受熱管の下流端との間では温度差が大きいため、復路受熱管から往路受熱管に向けて熱が放射されやすくなる。その結果、復路受熱管の温度上昇が妨げられ、復路受熱管と熱媒体との熱交換の効率が低下するという問題がある。
これに対して、本実施形態では、複数の受熱管51の延在方向が鉛直方向に沿って配列されている構成とした。
この構成によれば、受熱管51が鉛直方向に沿って配列されているため、受熱管51の自重による応力と受熱管51の延在方向とが一致することになる。そのため、受熱管51に作用する曲げ応力を低減して、受熱管51の変形等を抑制することができる。この場合、従来のように受熱管を太陽光線に向けて傾斜配置する構成に比べて、受熱管51の強度を確保するための構成を追加する必要もないので、構成の簡素化や製造コストの低下が可能になる。
しかも、受熱管51の下端に低温側ヘッダ52が配置されるとともに、上端に高温側ヘッダ53が配置されているため、両ヘッダ52,53が受熱管51を間に挟んで離間配置されることになる。すなわち、高温側ヘッダ53の周囲に低温側ヘッダ52等の低熱源が配置されることがないので、高温側ヘッダ53からの熱エネルギーの不要な放射を抑制することができる。よって、太陽光線によって受熱部42の温度を安定して上昇させることができるので、受熱部42で得た熱エネルギーを圧縮空気に効率的に伝達することができる。したがって熱効率の高い太陽光集光受熱器10を提供することができる。
なお、本発明の技術範囲は上述した実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、実施形態で挙げた具体的な構造や形状などはほんの一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
例えば、上述した実施形態では、集光受熱器10で加熱した圧縮空気を作動流体としてタービン24に供給する場合について説明したが、これに限らず、タービン24には別途作動流体(例えば、燃焼ガス)を供給し、受熱部42で加熱された圧縮空気を作動流体の熱交換に用いる構成にしても構わない。
また、集光受熱器とガスタービンユニットとの位置関係は適宜設計変更が可能である。すなわち、ガスタービンユニットの配置位置は、集光受熱器の上方や、後方に限られることはない。
さらに、上述した実施形態では、発電機28がロータ30を駆動させるとともに、タービン24が回転することによって発電を行うオルタネータとしての機能を有している場合について説明したが、これに限らず発電機28とは別体でロータ30を回転させる駆動モータを採用しても構わない。
また、再生熱交換器27を除いた発電装置としても構わない。
10 集光受熱器(太陽光集光受熱器)
11 ガスタービンユニット
23 圧縮機
24 タービン
27 再生熱交換器
28 発電機
41 受熱器本体(ケーシング)
47 断熱材
51 受熱管(熱交換受熱管)
100 発電装置(太陽熱発電装置)

Claims (6)

  1. 太陽光線を集光する開口部を有するケーシングと、
    前記ケーシング内に収容され、熱媒体が流通するとともに、前記ケーシング内に集光される太陽光線を受光して前記熱媒体へ伝達する複数の熱交換受熱管とを備えた太陽光集光受熱器であって、
    前記ケーシングの内面には、断熱材が配置され、
    前記複数の熱交換受熱管は、隣接する前記熱交換受熱管との間に間隔を空けた状態で、所定の配列ピッチ毎に配列されるとともに、前記断熱材の内面との間に、所定距離を空けた状態で配置されていることを特徴とする太陽光集光受熱器。
  2. 前記熱交換受熱管の外径をD、前記断熱材の内面から前記熱交換受熱管の中心軸までの距離Lとすると、
    外径Dに対する距離Lが1.0≦L/D≦2.5の範囲に設定されていることを特徴とする請求項1記載の太陽光集光受熱器。
  3. 前記隣接する熱交換受熱管の中心軸間の距離を配列ピッチPとすると、配列ピッチPは、1.0D<P≦2.0Dの範囲に設定されていることを特徴とする請求項2記載の太陽光集光受熱器。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の太陽光集光受熱器と、
    前記太陽光集光受熱器で加熱される前記熱媒体を用いて発電を行うガスタービンユニットとを備え、
    前記ガスタービンユニットは、前記熱媒体を前記熱交換受熱管に送り込む圧縮機と、
    前記熱交換受熱管から導出される前記熱媒体が供給されるタービンと、
    前記タービンの駆動力を電力へと変換する発電機とを備えていることを特徴とする太陽熱発電装置。
  5. 前記太陽光集光受熱器及び前記ガスタービンユニットは、地上から立設されたタワー部上に設置されていることを特徴とする請求項4記載の太陽熱発電装置。
  6. 前記圧縮機と前記熱交換受熱管との間には、前記圧縮機から前記熱交換受熱管に向けて送り込まれる前記熱媒体と、前記タービンから排出される排出ガスとの間で熱交換を行うための再生熱交換器が設けられていることを特徴とする請求項4または請求項5記載の太陽熱発電装置。
JP2009153706A 2009-06-29 2009-06-29 太陽光集光受熱器及び太陽熱発電装置 Pending JP2011007459A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009153706A JP2011007459A (ja) 2009-06-29 2009-06-29 太陽光集光受熱器及び太陽熱発電装置
AU2009349048A AU2009349048B2 (en) 2009-06-29 2009-08-18 Gas turbine plant, heat receiver, power generating device, and sunlight collecting system associated with solar thermal electric generation system
EP09846837A EP2450548A1 (en) 2009-06-29 2009-08-18 Gas turbine plant, heat receiver, power generating device, and solar concentrating system associated with solar thermal electric generation system
PCT/JP2009/064473 WO2011001546A1 (ja) 2009-06-29 2009-08-18 太陽熱発電システムに係るガスタービンプラント、受熱器、発電装置、太陽光集光システム
US13/141,640 US20110252797A1 (en) 2009-06-29 2009-08-18 Gas turbine plant, heat receiver, power generating device, and sunlight collecting system associated with solar thermal electric generation system
ZA2011/04554A ZA201104554B (en) 2009-06-29 2011-06-21 Gas turbine plant,heat receiver,power generating device,and sunlight collecting system associated with solar thermal electric generation system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009153706A JP2011007459A (ja) 2009-06-29 2009-06-29 太陽光集光受熱器及び太陽熱発電装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011007459A true JP2011007459A (ja) 2011-01-13

Family

ID=43564327

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009153706A Pending JP2011007459A (ja) 2009-06-29 2009-06-29 太陽光集光受熱器及び太陽熱発電装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011007459A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10060418B2 (en) 2011-11-25 2018-08-28 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Solar heat receiver and solar heat power generation device
CN111578542A (zh) * 2020-05-26 2020-08-25 浙江大学 非平面塔式太阳能吸热屏及吸热器

Citations (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5076447A (ja) * 1973-09-21 1975-06-23
US4044753A (en) * 1976-04-28 1977-08-30 Nasa Solar energy collection system
US4164123A (en) * 1976-08-25 1979-08-14 Smith Otto J M Solar thermal electric power plant
US4815443A (en) * 1986-09-10 1989-03-28 Rockwell International Corporation Solar energy focusing assembly and storage unit
JPH0230988A (ja) * 1988-07-20 1990-02-01 Toshiba Corp 宇宙軌道上発電プラント
JPH06307257A (ja) * 1993-04-28 1994-11-01 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 発電装置
JPH074752A (ja) * 1993-06-16 1995-01-10 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 集熱タワー発電装置の集熱装置
JPH09103766A (ja) * 1995-10-13 1997-04-22 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 海水淡水化装置
JP2951297B2 (ja) * 1997-10-15 1999-09-20 三鷹光器株式会社 太陽光集光システム
JPH11280638A (ja) * 1998-03-26 1999-10-15 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 太陽熱エアタービンコジェネレーションシステム
JP2001020850A (ja) * 1999-07-09 2001-01-23 Ohbayashi Corp 制振機能を備えた風力発電装置
JP2004037037A (ja) * 2002-07-05 2004-02-05 Mitaka Koki Co Ltd 太陽光集光システム用のヘリオスタットおよびその制御方法
JP2006010292A (ja) * 2004-06-21 2006-01-12 Takao Shishido 太陽光を集光して得られる太陽熱を利用した「ゴミ焼却システム
JP2007524055A (ja) * 2003-10-31 2007-08-23 小峰 趙 太陽エネルギー集積利用装置
JP2008261449A (ja) * 2007-04-13 2008-10-30 Shimizu Corp 制振装置
JP2008541196A (ja) * 2005-05-16 2008-11-20 エドワード ホ エネルギー収集装置及び方法
WO2009027986A2 (en) * 2007-08-30 2009-03-05 Yeda Research And Development Company Ltd Solar receivers and systems thereof
JP2009077498A (ja) * 2007-09-19 2009-04-09 Osaka Gas Co Ltd 負荷低減計画策定システム及びデマンド制御システム
JP2009131045A (ja) * 2007-11-22 2009-06-11 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 分散エネルギーシステム及びその制御方法

Patent Citations (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5076447A (ja) * 1973-09-21 1975-06-23
US4044753A (en) * 1976-04-28 1977-08-30 Nasa Solar energy collection system
US4164123A (en) * 1976-08-25 1979-08-14 Smith Otto J M Solar thermal electric power plant
US4815443A (en) * 1986-09-10 1989-03-28 Rockwell International Corporation Solar energy focusing assembly and storage unit
JPH0230988A (ja) * 1988-07-20 1990-02-01 Toshiba Corp 宇宙軌道上発電プラント
JPH06307257A (ja) * 1993-04-28 1994-11-01 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 発電装置
JPH074752A (ja) * 1993-06-16 1995-01-10 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 集熱タワー発電装置の集熱装置
JPH09103766A (ja) * 1995-10-13 1997-04-22 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 海水淡水化装置
JP2951297B2 (ja) * 1997-10-15 1999-09-20 三鷹光器株式会社 太陽光集光システム
JPH11280638A (ja) * 1998-03-26 1999-10-15 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 太陽熱エアタービンコジェネレーションシステム
JP2001020850A (ja) * 1999-07-09 2001-01-23 Ohbayashi Corp 制振機能を備えた風力発電装置
JP2004037037A (ja) * 2002-07-05 2004-02-05 Mitaka Koki Co Ltd 太陽光集光システム用のヘリオスタットおよびその制御方法
JP2007524055A (ja) * 2003-10-31 2007-08-23 小峰 趙 太陽エネルギー集積利用装置
JP2006010292A (ja) * 2004-06-21 2006-01-12 Takao Shishido 太陽光を集光して得られる太陽熱を利用した「ゴミ焼却システム
JP2008541196A (ja) * 2005-05-16 2008-11-20 エドワード ホ エネルギー収集装置及び方法
JP2008261449A (ja) * 2007-04-13 2008-10-30 Shimizu Corp 制振装置
WO2009027986A2 (en) * 2007-08-30 2009-03-05 Yeda Research And Development Company Ltd Solar receivers and systems thereof
JP2009077498A (ja) * 2007-09-19 2009-04-09 Osaka Gas Co Ltd 負荷低減計画策定システム及びデマンド制御システム
JP2009131045A (ja) * 2007-11-22 2009-06-11 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 分散エネルギーシステム及びその制御方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10060418B2 (en) 2011-11-25 2018-08-28 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Solar heat receiver and solar heat power generation device
CN111578542A (zh) * 2020-05-26 2020-08-25 浙江大学 非平面塔式太阳能吸热屏及吸热器
CN111578542B (zh) * 2020-05-26 2024-05-07 浙江大学 非平面塔式太阳能吸热屏及吸热器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101802511B (zh) 集成的太阳能接收器-存储器单元
JP5342301B2 (ja) 太陽光集光受熱器
US8984882B2 (en) Solar receiver having back positioned header
JP5404374B2 (ja) 太陽光受熱器及び太陽光集光受熱システム
US8960184B2 (en) Solar receiver system
WO2011001546A1 (ja) 太陽熱発電システムに係るガスタービンプラント、受熱器、発電装置、太陽光集光システム
JP6011827B2 (ja) 太陽光集光器およびタービンが組み合わされた装置
CN102388277A (zh) 太阳能传递及存储设备
WO2011096339A1 (ja) 太陽熱受熱器
CN106160658B (zh) 一种聚光型全光谱的太阳能光伏光热联合系统
CN102135334A (zh) 一种太阳能热发电站用石英玻璃管束式空气吸热器
WO2012073676A1 (ja) 太陽熱受熱器
JP2011007459A (ja) 太陽光集光受熱器及び太陽熱発電装置
US20090277442A1 (en) Coiled heat exchanger with beam spreader especially for use with solar-powered gas processors
CN209228487U (zh) 一种热源互补型的分隔式斯特林发动机加热器
JP2011007458A (ja) 太陽光集光受熱器及び太陽熱発電装置
JP2012202390A (ja) タービン設備、及びこれを備えている太陽熱発電設備
CN103842739B (zh) 太阳辐射接收器
CN210949003U (zh) 熔融盐套管管道及包括其的熔融盐碟式太阳能热发电系统
US9964335B2 (en) Concentrating central solar receiver
JP2013119969A (ja) 太陽熱受熱器、および、太陽熱発電装置
JP2011032902A (ja) 太陽光集光受熱装置
WO2001096791A1 (en) High temperature solar radiation heat converter
CN109404160A (zh) 热源互补型的分隔式斯特林发动机加热器
JP2011007150A (ja) 受熱器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120322

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130222

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20130225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130521

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130722

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20130723

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131210

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140408