JP2011007458A - 太陽光集光受熱器及び太陽熱発電装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】受熱部42は、太陽光線を受光する複数の受熱管51と、受熱管51における圧縮空気の流通方向上流端が連結され、受熱管51に向けて圧縮空気を導入させる低温側ヘッダ52と、受熱管51における圧縮空気の流通方向下流端が連結され、受熱管51から圧縮空気が導出される高温側ヘッダ53とを備え、低温側ヘッダ52は受熱管51に対して鉛直方向下方に配置される一方、高温側ヘッダ53は受熱管51に対して鉛直方向上方に配置され、受熱管51は、上流端から下流端に至る受熱管51の延在方向が鉛直方向に沿って配列されていることを特徴とする。
【選択図】図4
Description
しかしながら、この構成では、熱交換受熱管に自重により作用する応力と、熱交換受熱管の延在方向とが一致せず、熱交換受熱管に作用する曲げ応力が大きくなる。この場合、太陽光線により熱交換受熱管が加熱されて高温になると、曲げ応力によって熱交換受熱管が変形する虞がある。そのため、熱交換受熱管に対して、強度を確保するための改善を行う必要があり、構成の複雑化や製造コストの増加に繋がるという問題がある。
ここで、熱媒体が熱交換受熱管から効率的に熱エネルギーを得るためには、熱交換受熱管の温度が熱媒体の温度に比べて十分に高くなっている必要がある。しかしながら、上述の構成では、往路受熱管の上流端(導入側のヘッダ付近)と、復路受熱管の下流端(導出側のヘッダ付近)とが近接配置されることになる。この場合、往路受熱管の上流端と復路受熱管の下流端との間では温度差が大きいため、復路受熱管から往路受熱管に向けて熱が放射されやすくなる。その結果、復路受熱管の温度上昇が妨げられ、復路受熱管と熱媒体との熱交換の効率が低下するという問題がある。
しかも、本発明の構成によれば、熱交換受熱管の下端に熱媒体導入ヘッダが配置されるとともに、上端に熱媒体導出ヘッダが配置されているため、両ヘッダが熱交換受熱管を間に挟んで離間配置されることになる。すなわち、熱媒体導出ヘッダの周囲に熱媒体導入ヘッダ等の低熱源が配置されることがないので、熱媒体導出ヘッダからの不要な放射を抑制することができる。よって、太陽光線によって受熱部の温度を安定して上昇させることができるので、受熱部で得た熱エネルギーを熱媒体に効率的に伝達することができる。したがって、熱効率の高い太陽光集光受熱器を提供することができる。
そして、このような構成の太陽光集光受熱器では、ケーシングの開口部が下方に向けて開口しているため、タワー部の周囲に配置されたヘリオスタットから均一に太陽光線を取り込むことができる。そのため、ケーシング内に配置された熱交換受熱管で太陽光線を安定して受光することができ、熱交換受熱管で得た熱エネルギーを効率的に熱媒体に伝達することができる。
上述したタワー部の周囲を取り囲むようにヘリオスタットが配置される、いわゆる全周配置方式の太陽光集光受熱器では、実際の設備の立地条件によっては、ヘリオスタットの入反射角度の大小による鏡の有効面積が大きく異なり、一部の方角からの太陽光線を取り込むことが困難になる。
このような場合に、本発明の構成のように、タワー部の前方に所定角度範囲でヘリオスタットを集中配置するとともに、ケーシングの前面部に太陽光線を取り込む開口部を形成することで、鏡の有効面積を確保できる範囲のみにヘリオスタットが配置されることになる。その結果、ヘリオスタットの設備コストを低減した上で、安定した集光効率を実現することができる。
そして、このような構成の太陽光集光受熱器では、ケーシング内の熱エネルギーが、ケーシングの壁面から外部に向けて放射されることを抑制することができる。
そして、このような構成の太陽熱発電装置では、上記本発明の太陽光集光受熱器により加熱された熱媒体を用いて発電を行うため、発電効率に優れた太陽熱発電装置を提供することができる。
そして、このような構成の太陽熱発電装置では、ガスタービンユニットと太陽光集光受熱器とが、ともにタワー部上に設置されているため、メンテナンス性を向上させることができる。
そして、このような構成の太陽熱発電装置では、熱媒体を熱媒体導入ヘッダに導入する前段で予備加熱することができるので、タービンに向けて高温の熱媒体を供給することができる。その結果、太陽熱発電装置の発電効率の更なる向上を図ることができる。しかも、再生熱交換器では、タービンで発電に供された排出ガスを有効利用することができるので、別途で熱源を用意することがなく、構成の簡素化及び設備コストの低減を図ることができる。
しかも、本発明の構成によれば、熱交換受熱管の下端に熱媒体導入ヘッダが配置されるとともに、上端に熱媒体導出ヘッダが配置されているため、両ヘッダが熱交換受熱管を間に挟んで離間配置されることになる。すなわち、熱媒体導出ヘッダの周囲に熱媒体導入ヘッダ等の低熱源が配置されることがないので、熱媒体導出ヘッダからの不要な放射を抑制することができる。よって、太陽光線によって受熱部の温度を安定して上昇させることができるので、受熱部で得た熱エネルギーを熱媒体に効率的に伝達することができる。したがって、熱効率の高い太陽光集光受熱器を提供することができる。
また、本発明の太陽熱発電装置では、上記本発明の太陽光集光受熱器により加熱された熱媒体を用いて発電を行うため、発電効率に優れた太陽熱発電装置を提供することができる。
(第1実施形態)
(発電装置)
図1,2は、ヘリオスタットと、タワー上の発電装置との位置関係を示す説明図であり、図1は側面図、図2は平面図を示している。なお、地球上で発電装置の立地に適する場所は、太陽からの直達日射が強く良好な回帰線に近い亜熱帯高圧帯の乾燥地域である。そこで、まず第1実施形態の発電装置では、特に亜熱帯高圧帯の中における低緯度地域に配置される全周配置方式の発電装置について説明する。
図1において、符号1で示すものは、グランドGに設けられたヘリオスタットフィールドである。このヘリオスタットフィールド1上には、太陽光線を反射するための複数のヘリオスタット2が配置され、また、ヘリオスタットフィールド1の中央部には、ヘリオスタット2で導かれた太陽光線(図1中矢印H1,H2)を受けるタワー状の発電装置100が設けられている。すなわち、ヘリオスタット2は、発電装置100の約360度全周を囲むように配置されている(図2参照)。
ハウジング12は、軸方向と鉛直方向とが一致した状態で配置された有底筒状のものであり、上面は閉塞される一方、下面における径方向中央部には、グランドGに向けて開口する開口部15が形成されている。また、ハウジング12内には、軸方向における上部と下部とを仕切る仕切壁16が設けられており、仕切壁16で仕切られた上部空間はガスタービンユニット11が配置されたタービン室17、下部空間は集光受熱器10が配置された集光室18として構成されている。
また、タワー部3は、各支柱21間を架け渡すように連結された梁部22を備えている。これら梁部22は、ヘリオスタット2で反射されて集光受熱器10に入射する太陽光線の光路上には配置されないようになっている。すなわち、本実施形態では、梁部22は、支柱21の鉛直方向下側において各支柱21間を連結している。
図3の(a)は発電装置を上面から見た断面図、(b)は側面から見た断面図である。
図3に示すように、ガスタービンユニット11は、ハウジング12のタービン室17内に収納されており、圧縮機23及びタービン24からなるガスタービン25と、吸気フィルター26と、再生熱交換器27と、発電機28とを主に備えている。
圧縮機23は、ハウジング12の外部に設けられた図示しない供給源から空気供給路35を流通して供給される空気を、ハウジング12の空気取込口29から作動流体として取り込んで圧縮空気を生成するものである。圧縮機23には、圧縮機23で圧縮された圧縮空気が集光受熱器10の上流端に向けて流通する受熱器供給路32が接続されている(図4中矢印F1参照)。そして、集光受熱器10で加熱された圧縮空気は、集光受熱器10の下流端に接続されたタービン供給路33を通ってタービン24に供給されるようになっている(図4中矢印F2参照)。
タービン24は、タービン供給路33から供給される圧縮空気の熱エネルギーをロータ30の回転エネルギーに変換して駆動力を発生させるものである。そして、この駆動力がロータ30に連結された発電機28に出力されることで、発電が行われるようになっている。そして、タービン24内を流通した圧縮空気は、排出ガスとなって空気排出路34を通ってタービン24から排気される。
また、再生熱交換器27には、受熱器供給路32と空気排出路34とが接続されており、受熱器供給路32内を流通する圧縮空気と、空気排出路34内を流通する排出ガスとの間で熱交換を行い、受熱器供給路32内を流通する圧縮空気が集光受熱器10に供給される前段で予備加熱されるようになっている。
図4は、集光受熱器の一部を破断して示す斜視図である。
図3,4に示すように、集光受熱器10は、ハウジング12の集光室18に収納されており、ケーシングとなる受熱器本体41と、圧縮機23から送り込まれる圧縮空気が流通する受熱部42とを備えている。
受熱器本体41は、軸方向がハウジング12の軸方向に一致した状態で配置された有底筒状のものであり、上部は天板部43により閉塞される一方、下部にはグランドGに向けて開口する開口部44が形成されている。そして、受熱器本体41の天板部43と仕切壁16とは、複数のフック部材45(図3(b)参照)により連結されており、これらフック部材45により受熱器本体41は仕切壁16から吊り下げられた状態で集光室18内に収納されている。なお、後述するがフック部材45の下端部は受熱器本体41を貫通しており、受熱部42にも連結されている。すなわち、集光受熱器10の受熱器本体41及び受熱部42は、ともに同一のフック部材45により支持されている。
図3〜5に示すように、受熱部42は、複数の受熱管51と、複数の受熱管51における圧縮空気の流通方向上流端がまとめて接続された低温側ヘッダ(熱媒体導入ヘッダ)52と、複数の受熱管51における圧縮空気の流通方向下流端がまとめて接続された高温側ヘッダ(熱媒体導出ヘッダ)53とを備えている。
低温側ヘッダ52は、受熱器本体41のテーパ部46を囲むように配置された環状の部材であり、その外周面には圧縮機23と受熱部42との間を接続する複数の受熱器供給路32が設けられている。受熱器供給路32は、低温側ヘッダ52の周方向に沿って等間隔に配置されており、受熱器供給路32から低温側ヘッダ52内に供給された圧縮空気が低温側ヘッダ52の全域に行き渡るようになっている。このように、低温側ヘッダ52が受熱器本体41の外部に配置されているので、低温側ヘッダ52の材料として耐熱性の高い材料を用いる必要がない。そのため、装置コストの低減を図ることができる。
ここで、図4〜7に示すように、受熱管51は、その軸方向が鉛直方向に一致するように配置された部材であり、受熱器本体41の周壁における内壁面に沿って周方向全周に亘って複数配列されている。すなわち、各受熱管51は所定間隔を空けた状態で互いに平行に配列されており、その外周面における径方向内側の面が開口部44から集光された太陽光線を直接受光する受光面を構成している。各受熱管51の下端部(上流端)は、テーパ部46を貫通して低温側ヘッダ52の上部にそれぞれ接続される一方、上端部(下流端)は受熱器本体41内で高温側ヘッダ53の下部にそれぞれ接続されている。すなわち、低温ヘッダ52を流通する圧縮空気は各受熱管51内に分散され、各受熱管51内で加熱された後、再び高温ヘッダ53で集合するようになっている。
また、受熱管51の非受光面(受熱管51における断熱材47に対向する外周面)は、断熱材47の内面に接触しておらず所定距離を空けた状態で配置されている。この場合、受熱器本体41の径方向において、断熱材47の内面から各受熱管51の中心軸(例えば、O1,O2)までの距離は、Lに設定されている。この場合、各受熱管51は、それぞれの中心軸が断熱材47の内面からの距離Lの周上に配置されるように環状に配列されている。
次に、上述した発電装置の動作方法について説明する。
まず、図3に示すように、発電機28が作動し、減速機31を介してロータ30が回転し始めると、供給源に貯留された空気が空気取込口29から空気供給路35内を流入し、吸気フィルター26を通って圧縮機23内に流入する。圧縮機23に流入した空気は圧縮機23内で圧縮された後、圧縮空気となって受熱器供給路32に流出し、受熱器供給路32から受熱部42の低温側ヘッダ52内に供給される(図4中矢印F1参照)。
また、本実施形態において隣接する受熱管51同士は、所定距離を空けた状態で配置されているので、受熱器本体41内に入射した太陽光線は、隣接する受熱管51の間を通過して直接断熱材47の内面に到達する場合もある。この場合、断熱材47に照射された太陽光線は受熱器本体41内で熱エネルギーとなり、受熱器本体41内に滞留する。そして、滞留した熱エネルギーが受熱管51の受光面以外の面に対しても熱が放射される。
したがって、受熱管51を周方向全域に亘って均一に加熱することができる。
タービン供給路33内に流入した圧縮空気は、タービン供給路33内を鉛直方向上方に向かって流通し(図4中矢印F2参照)、タービン24内に流入してタービン24を駆動させる。これにより、タービン供給路33から供給される圧縮空気の熱エネルギーがロータ30の回転エネルギーに変換され、タービン24に駆動力を発生させる。そして、この駆動力がロータ30に連結された発電機28に出力され、発電が行われるようになっている。
この構成によれば、受熱管51が鉛直方向に沿って配列されているため、受熱管51の自重による応力と受熱管51の延在方向とが一致することになる。そのため、受熱管51に作用する曲げ応力を低減して、受熱管51の変形等を抑制することができる。この場合、従来のように受熱管を太陽光線に向けて傾斜配置する構成に比べて、受熱管51の強度を確保するための構成を追加する必要もないので、構成の簡素化や製造コストの低下が可能になる。
しかも、受熱管51の下端に低温側ヘッダ52が配置されるとともに、上端に高温側ヘッダ53が配置されているため、両ヘッダ52,53が受熱管51を間に挟んで離間配置されることになる。すなわち、高温側ヘッダ53の周囲に低温側ヘッダ52等の低熱源が配置されることがないので、高温側ヘッダ53からの熱エネルギーの不要な放射を抑制することができる。よって、太陽光線によって受熱部42の温度を安定して上昇させることができるので、受熱部42で得た熱エネルギーを圧縮空気に効率的に伝達することができる。したがって熱効率の高い太陽光集光受熱器10を提供することができる。
また、ガスタービンユニット11と集光受熱器10とが、ともにタワー部3上に設置されているため、メンテナンス性を向上させることができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
上述した第1実施形態では、ヘリオスタット2が発電装置の全周に配置された全周配置方式の発電装置100について説明した。全周配置方式の発電装置100では、実際の設備の立地条件によっては、ヘリオスタット2の入反射角度の大小による鏡の有効面積がタワー部3の南北で大きく異なり、片側で悪くなるという現象が発生する。
このため、実際の太陽の高度変化に対応して、ヘリオスタット2の有効面積が大きく取れる側にヘリオスタット2を集中配置する、片側配置方式と呼称される発電装置200(図9参照)が用いられる場合がある。
一方、高緯度地域(緯度が約20度以上の領域)においては、全周総合の割合に比べて片側総合の割合が高くなっていることがわかる。すなわち、高緯度になるにつれ太陽高度が低くなるため、一部の方角(例えば、北半球の場合は南側)における太陽光の集光効率が低下するという傾向がある。これは、全周配置方式では、太陽高度が低くなるにつれコサイン効率の低下や、ブロッキングロスの増加に繋がり易いためであると考えられる。なお、コサイン効率とは、ヘリオスタット2に入射する太陽光線の光量に対して、ヘリオスタット2で反射して受熱器本体の開口部に入射する光量の割合を示しており、開口部に入射する入射角が大きくなるにつれ開口部内に入射する光量が減少することを指している。また、ブロッキングロスとは、ヘリオスタット2に入射する太陽光線の光量に対して、ヘリオスタット2で反射されて受熱器本体内に入射する前に周囲のヘリオスタット2によって遮られる太陽光線の光量の割合を示している。そのため、低緯度地域と高緯度地域とでの太陽高度に応じて、全周配置方式の発電装置100と、片側配置方式の発電装置200とを使い分けることが好ましい。
支持部201は、タワー部3の上端部においてグランドGと平行に延在する平板状のものであり、支持部201の上面には、ガスタービンユニット11のうち、上述したガスタービン25や吸気フィルター26等を含むGTパッケージ202が設置されている。一方、支持部201の下面側には、ガスタービンユニット11のうち、再生熱交換器27が設置されている。
集光受熱器210は、ケーシングとなる受熱器本体241と、受熱器本体241内の太陽光線入射方向(図9中矢印H1,H2方向)の下流側に設けられた受熱部242とを備えている。
低温側ヘッダ52は、背面部221の外部において、傾斜部223の基端側の外面に沿って延在する円弧状の部材であり、再生熱交換器27と受熱部242との間を接続する受熱器供給路32が設けられている。
受熱管51は、その軸方向が鉛直方向に一致するように配置された部材であり、背面部221の内面に沿って複数配列されている。すなわち、各受熱管51は所定間隔を空けた状態で互いに平行に配列されており、前面側(開口部224に向いている面側)が開口部224から集光された太陽光線を受光する受光面を構成している。また各受熱管51の下端部(上流端)は、傾斜部223を貫通して低温側ヘッダ52の上部にそれぞれ接続される一方、上端部(下流端)は受熱器本体241内で高温側ヘッダ53の下部にそれぞれ接続されている。すなわち、低温ヘッダ52を流通する圧縮空気は各受熱管51内に分散され、各受熱管51内で加熱された後、再び高温ヘッダ53で集合するようになっている。
例えば、上述した実施形態では、集光受熱器10で加熱した圧縮空気を作動流体としてタービン24に供給する場合について説明したが、これに限らず、タービン24には別途作動流体(例えば、燃焼ガス)を供給し、受熱部42で加熱された圧縮空気を作動流体との熱交換に用いる構成にしても構わない。
また、集光受熱器とガスタービンユニットとの位置関係は適宜設計変更が可能である。すなわち、ガスタービンユニットの配置位置は、集光受熱器の上方や、後方に限られることはない。
さらに、上述した実施形態では、各受熱管51を管ピッチP毎に配置した場合について説明したが、各受熱管51間の間隔を空けずに配列しても構わない。
また、受熱管51の外周面を断熱材47の内面に接触させても構わない。
また、再生熱交換器27を除いた発電装置としても構わない。
3 タワー部
10,210 集光受熱器(太陽光集光受熱器)
11 ガスタービンユニット
23 圧縮機
24 タービン
27 再生熱交換器
28 発電機
41,241 受熱器本体(ケーシング)
42,242 受熱部
44,224 開口部
47 断熱材
51 受熱管(熱交換受熱管)
52 低温側ヘッダ(熱媒体導入ヘッダ)
53 高温側ヘッダ(熱媒体導出ヘッダ)
100,200 発電装置(太陽熱発電装置)
Claims (7)
- 熱媒体が流通するとともに太陽光線を受光して前記熱媒体へ伝達する受熱部を備えた太陽光集光受熱器であって、
前記受熱部は、太陽光線を受光する複数の熱交換受熱管と、
前記複数の熱交換受熱管における前記熱媒体の流通方向上流端が連結され、前記複数の熱交換受熱管に向けて前記熱媒体を導入させる熱媒体導入ヘッダと、
前記複数の熱交換受熱管における前記熱媒体の流通方向下流端が連結され、前記複数の熱交換受熱管から前記熱媒体が導出される熱媒体導出ヘッダとを備え、
前記熱媒体導入ヘッダは前記複数の熱交換受熱管に対して鉛直方向下方に配置される一方、前記熱媒体導出ヘッダは前記複数の熱交換受熱管に対して鉛直方向上方に配置され、
前記複数の熱交換受熱管は、上流端から下流端に至る前記熱交換受熱管の延在方向が鉛直方向に沿って配列されていることを特徴とする太陽光集光受熱器。 - 地上から立設されたタワー部上に設置され、前記受熱部のうち少なくとも前記熱交換受熱管が収容されたケーシングを備え、
前記ケーシングは、軸方向が鉛直方向に沿うように配置された有底筒状に形成されるとともに、前記ケーシングの周壁における内面に沿って前記複数の熱交換受熱管が配列され、
前記ケーシングには下方に向けて開口する開口部が形成され、
前記ケーシングは、前記タワー部の周囲を取り囲むように配置されたヘリオスタットで集光される太陽光線を、前記開口部から受け入れることを特徴とする請求項1記載の太陽光集光受熱器。 - 地上から立設されたタワー部上に設置され、前記受熱部のうち少なくとも前記熱交換受熱管が収容されたケーシングを備え、
前記ケーシングは、軸方向が鉛直方向に沿うように配置された平面視円弧状の背面部と、前記背面部の前方を覆う前面部と、前記前面部の下端部に形成された開口部とを備え、
前記背面部には、内面に沿って前記複数の熱交換受熱管が配列され、
前記ケーシングは、前記タワー部の前方に所定角度範囲で配置されたヘリオスタットで集光される太陽光線を、前記開口部から受け入れることを特徴とする請求項1記載の太陽光集光受熱器。 - 前記ケーシングの内面には、断熱材が配置されていることを特徴とする請求項2または請求項3記載の太陽光集光受熱器。
- 請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の太陽光集光受熱器と、
前記太陽光集光受熱器で加熱される前記熱媒体を用いて発電を行うガスタービンユニットとを備え、
前記ガスタービンユニットは、前記熱媒体を前記熱媒体導入ヘッダに送り込む圧縮機と、
前記熱媒体導出ヘッダから導出される前記熱媒体が供給されるタービンと、
前記タービンの駆動力を電力へと変換する発電機とを備えていることを特徴とする太陽熱発電装置。 - 前記ガスタービンユニットは、前記太陽光集光受熱器とともに前記タワー部上に設置されていることを特徴とする請求項5記載の太陽熱発電装置。
- 前記圧縮機と前記熱媒体導入ヘッダとの間には、前記圧縮機から前記熱媒体導入ヘッダに向けて送り込まれる前記熱媒体と、前記タービンから排出される排出ガスとの間で熱交換を行うための再生熱交換器が設けられていることを特徴とする請求項5または請求項6記載の太陽熱発電装置。
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