JP2011007458A - 太陽光集光受熱器及び太陽熱発電装置 - Google Patents

太陽光集光受熱器及び太陽熱発電装置 Download PDF

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Masashi Tagawa
雅士 田川
Toshiyuki Osada
俊幸 長田
Manabu Maeda
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Abstract

【課題】熱交換受熱管に作用する曲げ応力を低減するとともに、太陽光線からの熱エネルギーを熱媒体に対して効率的に伝達することができる太陽光集光受熱器及び太陽熱発電装置の提供を目的とする。
【解決手段】受熱部42は、太陽光線を受光する複数の受熱管51と、受熱管51における圧縮空気の流通方向上流端が連結され、受熱管51に向けて圧縮空気を導入させる低温側ヘッダ52と、受熱管51における圧縮空気の流通方向下流端が連結され、受熱管51から圧縮空気が導出される高温側ヘッダ53とを備え、低温側ヘッダ52は受熱管51に対して鉛直方向下方に配置される一方、高温側ヘッダ53は受熱管51に対して鉛直方向上方に配置され、受熱管51は、上流端から下流端に至る受熱管51の延在方向が鉛直方向に沿って配列されていることを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、太陽光線を集光して高温の熱エネルギーに変換し、熱エネルギーを熱伝達により熱媒体に伝える太陽光集光受熱器及び太陽熱発電装置に関する。
高温の太陽熱利用においては、通常、鏡により集光・集熱を実施するが、集光装置と受熱器の組合せに関して、集光装置と受熱器が機械的に組合せ一体化されて地表に近い場所に置かれるトラフ集光に代表される方式と、受熱器を高いタワーの上に置き、周囲の地上にヘリオスタットと呼ばれる集光用の反射光制御鏡を多数台置き、タワー上部の受熱器上に集光させるタワー集光、という2種類の方式がある。
上述したトラフ集光方式の受熱器の構成として、例えば特許文献1に示される受熱器300は、図11に示されるように、熱媒体導入部301及び熱媒体導出部302を通じて内部に熱媒体が流通される熱交換受熱管303が、螺旋状に巻回されることで形成されてなる集熱体304を有している。集熱体304は上方に向けて開口しており、ヘリオスタット等を用いて開口部分から集熱体304の内面(受光面305)に向けて太陽光線の反射光が集光されるようになっている。
国際公開第06/025449号パンフレット
一方、上述したタワー集光方式の受熱器では、ヘリオスタットで反射された太陽光線を効率的に受光するために、複数の熱交換受熱管を平行に配列するとともに、これら熱交換受熱管の延在方向(軸方向)をグランド面に対して傾斜配置する構成が考えられる。
しかしながら、この構成では、熱交換受熱管に自重により作用する応力と、熱交換受熱管の延在方向とが一致せず、熱交換受熱管に作用する曲げ応力が大きくなる。この場合、太陽光線により熱交換受熱管が加熱されて高温になると、曲げ応力によって熱交換受熱管が変形する虞がある。そのため、熱交換受熱管に対して、強度を確保するための改善を行う必要があり、構成の複雑化や製造コストの増加に繋がるという問題がある。
また、太陽光線の入射方向上流側に配置された往路受熱管と、この往路受熱管にU字管を介して接続されて入射方向下流側の復路受熱管とにより、熱交換受熱管を折り返し構造にすることも考えられる。
ここで、熱媒体が熱交換受熱管から効率的に熱エネルギーを得るためには、熱交換受熱管の温度が熱媒体の温度に比べて十分に高くなっている必要がある。しかしながら、上述の構成では、往路受熱管の上流端(導入側のヘッダ付近)と、復路受熱管の下流端(導出側のヘッダ付近)とが近接配置されることになる。この場合、往路受熱管の上流端と復路受熱管の下流端との間では温度差が大きいため、復路受熱管から往路受熱管に向けて熱が放射されやすくなる。その結果、復路受熱管の温度上昇が妨げられ、復路受熱管と熱媒体との熱交換の効率が低下するという問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、熱交換受熱管に作用する曲げ応力を低減するとともに、太陽光線からの熱エネルギーを熱媒体に対して効率的に伝達することができる太陽光集光受熱器及び太陽熱発電装置の提供を目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明では、熱媒体が流通するとともに太陽光線を受光して前記熱媒体へ伝達する受熱部を備えた太陽光集光受熱器であって、前記受熱部は、太陽光線を受光する複数の熱交換受熱管と、前記複数の熱交換受熱管における前記熱媒体の流通方向上流端が連結され、前記複数の熱交換受熱管に向けて前記熱媒体を導入させる熱媒体導入ヘッダと、前記複数の熱交換受熱管における前記熱媒体の流通方向下流端が連結され、前記複数の熱交換受熱管から前記熱媒体が導出される熱媒体導出ヘッダとを備え、前記熱媒体導入ヘッダは前記複数の熱交換受熱管に対して鉛直方向下方に配置される一方、前記熱媒体導出ヘッダは前記複数の熱交換受熱管に対して鉛直方向上方に配置され、前記複数の熱交換受熱管は、上流端から下流端に至る前記熱交換受熱管の延在方向が鉛直方向に沿って配列されていることを特徴とする。
そして、このような構成の太陽光集光受熱器では、熱交換受熱管が鉛直方向に沿って配列されているため、熱交換受熱管の自重による応力と熱交換受熱管の延在方向とが一致することになる。そのため、熱交換受熱管に作用する曲げ応力を低減して、熱交換受熱管の変形等を抑制することができる。この場合、従来のように熱交換受熱管を太陽光線に向けて傾斜配置する構成に比べて、熱交換受熱管の強度を確保するための構成を追加する必要もないので、構成の簡素化や製造コストの低下が可能になる。
しかも、本発明の構成によれば、熱交換受熱管の下端に熱媒体導入ヘッダが配置されるとともに、上端に熱媒体導出ヘッダが配置されているため、両ヘッダが熱交換受熱管を間に挟んで離間配置されることになる。すなわち、熱媒体導出ヘッダの周囲に熱媒体導入ヘッダ等の低熱源が配置されることがないので、熱媒体導出ヘッダからの不要な放射を抑制することができる。よって、太陽光線によって受熱部の温度を安定して上昇させることができるので、受熱部で得た熱エネルギーを熱媒体に効率的に伝達することができる。したがって、熱効率の高い太陽光集光受熱器を提供することができる。
また、本発明の太陽光集光受熱器では、地上から立設されたタワー部上に設置され、前記受熱部のうち少なくとも前記熱交換受熱管が収容されたケーシングを備え、前記ケーシングは、軸方向が鉛直方向に沿うように配置された有底筒状に形成されるとともに、前記ケーシングの周壁における内面に沿って前記複数の熱交換受熱管が配列され、前記ケーシングには下方に向けて開口する開口部が形成され、前記ケーシングは、前記タワー部の周囲を取り囲むように配置されたヘリオスタットで集光される太陽光線を、前記開口部から受け入れることを特徴とする。
そして、このような構成の太陽光集光受熱器では、ケーシングの開口部が下方に向けて開口しているため、タワー部の周囲に配置されたヘリオスタットから均一に太陽光線を取り込むことができる。そのため、ケーシング内に配置された熱交換受熱管で太陽光線を安定して受光することができ、熱交換受熱管で得た熱エネルギーを効率的に熱媒体に伝達することができる。
また、本発明の太陽光集光受熱器では、地上から立設されたタワー部上に設置され、前記受熱部のうち少なくとも前記熱交換受熱管が収容されたケーシングを備え、前記ケーシングは、軸方向が鉛直方向に沿うように配置された平面視円弧状の背面部と、前記背面部の前方を覆う前面部と、前記前面部の下端部に形成された開口部とを備え、前記背面部には、内面に沿って前記複数の熱交換受熱管が配列され、前記ケーシングは、前記タワー部の前方に所定角度範囲で配置されたヘリオスタットで集光される太陽光線を、前記開口部から受け入れることを特徴とする。
上述したタワー部の周囲を取り囲むようにヘリオスタットが配置される、いわゆる全周配置方式の太陽光集光受熱器では、実際の設備の立地条件によっては、ヘリオスタットの入反射角度の大小による鏡の有効面積が大きく異なり、一部の方角からの太陽光線を取り込むことが困難になる。
このような場合に、本発明の構成のように、タワー部の前方に所定角度範囲でヘリオスタットを集中配置するとともに、ケーシングの前面部に太陽光線を取り込む開口部を形成することで、鏡の有効面積を確保できる範囲のみにヘリオスタットが配置されることになる。その結果、ヘリオスタットの設備コストを低減した上で、安定した集光効率を実現することができる。
また、本発明の太陽光集光受熱器では、前記ケーシングの内面には、断熱材が配置されていることを特徴とする。
そして、このような構成の太陽光集光受熱器では、ケーシング内の熱エネルギーが、ケーシングの壁面から外部に向けて放射されることを抑制することができる。
また、本発明の太陽熱発電装置では、上記本発明の太陽光集光受熱器と、前記太陽光集光受熱器で加熱される前記熱媒体を用いて発電を行うガスタービンユニットとを備え、前記ガスタービンユニットは、前記熱媒体を前記熱媒体導入ヘッダに送り込む圧縮機と、前記熱媒体導出ヘッダから導出される前記熱媒体が供給されるタービンと、前記タービンの駆動力を電力へと変換する発電機とを備えていることを特徴とする。
そして、このような構成の太陽熱発電装置では、上記本発明の太陽光集光受熱器により加熱された熱媒体を用いて発電を行うため、発電効率に優れた太陽熱発電装置を提供することができる。
また、本発明の太陽熱発電装置では、前記ガスタービンユニットは、前記太陽光集光受熱器とともに前記タワー部上に設置されていることを特徴とする。
そして、このような構成の太陽熱発電装置では、ガスタービンユニットと太陽光集光受熱器とが、ともにタワー部上に設置されているため、メンテナンス性を向上させることができる。
また、本発明の太陽熱発電装置では、前記圧縮機と前記熱媒体導入ヘッダとの間には、前記圧縮機から前記熱媒体導入ヘッダに向けて送り込まれる前記熱媒体と、前記タービンから排出される排出ガスとの間で熱交換を行うための再生熱交換器が設けられていることを特徴とする。
そして、このような構成の太陽熱発電装置では、熱媒体を熱媒体導入ヘッダに導入する前段で予備加熱することができるので、タービンに向けて高温の熱媒体を供給することができる。その結果、太陽熱発電装置の発電効率の更なる向上を図ることができる。しかも、再生熱交換器では、タービンで発電に供された排出ガスを有効利用することができるので、別途で熱源を用意することがなく、構成の簡素化及び設備コストの低減を図ることができる。
本発明の太陽光集光受熱器では、熱交換受熱管が鉛直方向に沿って配列されているため、熱交換受熱管の自重による応力と熱交換受熱管の延在方向とが一致することになる。そのため、熱交換受熱管に作用する曲げ応力を低減して、熱交換受熱管の変形等を抑制することができる。この場合、従来のように熱交換受熱管を太陽光線に向けて傾斜配置する構成に比べて、熱交換受熱管の強度を確保するための構成を追加する必要もないので、構成の簡素化や製造コストの低下が可能になる。
しかも、本発明の構成によれば、熱交換受熱管の下端に熱媒体導入ヘッダが配置されるとともに、上端に熱媒体導出ヘッダが配置されているため、両ヘッダが熱交換受熱管を間に挟んで離間配置されることになる。すなわち、熱媒体導出ヘッダの周囲に熱媒体導入ヘッダ等の低熱源が配置されることがないので、熱媒体導出ヘッダからの不要な放射を抑制することができる。よって、太陽光線によって受熱部の温度を安定して上昇させることができるので、受熱部で得た熱エネルギーを熱媒体に効率的に伝達することができる。したがって、熱効率の高い太陽光集光受熱器を提供することができる。
また、本発明の太陽熱発電装置では、上記本発明の太陽光集光受熱器により加熱された熱媒体を用いて発電を行うため、発電効率に優れた太陽熱発電装置を提供することができる。
第1実施形態における全周配置方式の発電装置を側面から見た図である。 第1実施形態における全周配置方式の発電装置を上面から見た図である。 第1実施形態における発電装置の全体構成を示す図であって、(a)は発電装置を上面から見た断面図、(b)は側面から見た断面図である。 第1実施形態における集光受熱器の一部を破断して示す斜視図である。 第1実施形態における受熱部の斜視図である。 図3(b)のA−A線に沿う断面図である。 図6の矢印Bから見た斜視図である。 全周配置方式の発電装置と、片側配置方式の発電装置との集光効率を比較するグラフである。 第2実施形態における片側配置方式の発電装置を側面から見た図である。 第2実施形態における発電装置の概略構成図であり、(a)は上面図、(b)は(a)のC−C線に沿う断面図である。 従来の太陽光集光受熱器を示す図であり、(a)は模式断面図、(b)は(a)のD−D線に沿う断面図である。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の説明では、本発明の太陽光集光受熱器と、太陽光集光受熱器により加熱された熱媒体を用いて発電を行うガスタービンユニットとが一体的に構成された太陽熱発電装置(以下、発電装置という)を例にして説明する。
(第1実施形態)
(発電装置)
図1,2は、ヘリオスタットと、タワー上の発電装置との位置関係を示す説明図であり、図1は側面図、図2は平面図を示している。なお、地球上で発電装置の立地に適する場所は、太陽からの直達日射が強く良好な回帰線に近い亜熱帯高圧帯の乾燥地域である。そこで、まず第1実施形態の発電装置では、特に亜熱帯高圧帯の中における低緯度地域に配置される全周配置方式の発電装置について説明する。
図1において、符号1で示すものは、グランドGに設けられたヘリオスタットフィールドである。このヘリオスタットフィールド1上には、太陽光線を反射するための複数のヘリオスタット2が配置され、また、ヘリオスタットフィールド1の中央部には、ヘリオスタット2で導かれた太陽光線(図1中矢印H1,H2)を受けるタワー状の発電装置100が設けられている。すなわち、ヘリオスタット2は、発電装置100の約360度全周を囲むように配置されている(図2参照)。
発電装置100は、グランドGに立設されたタワー部3と、タワー部3上に設置されたハウジング12と、ハウジング12内に収納された集光受熱器(太陽光集光受熱器)10及びガスタービンユニット11とを備えている。
ハウジング12は、軸方向と鉛直方向とが一致した状態で配置された有底筒状のものであり、上面は閉塞される一方、下面における径方向中央部には、グランドGに向けて開口する開口部15が形成されている。また、ハウジング12内には、軸方向における上部と下部とを仕切る仕切壁16が設けられており、仕切壁16で仕切られた上部空間はガスタービンユニット11が配置されたタービン室17、下部空間は集光受熱器10が配置された集光室18として構成されている。
タワー部3は、グランドGからハウジング12の下面に向かって立設された複数(例えば、4本)の支柱21を備えている。これら支柱21は、ハウジング12の下面における外周側に周方向に沿って等間隔に連結されている。なお、図2に示すように、各支柱21の対角線の延長線上にはヘリオスタット2が配列されていない。これは、ヘリオスタット2で反射された太陽光線の光路上に支柱21が配置されていると、太陽光線が各支柱21で遮られ、集光受熱器10内に太陽光線を取り込むことが難しいためである。このように、各支柱21同士の対角線を避けるようにヘリオスタット2を配置することで、ヘリオスタット2を無駄に設置する必要がなくなるため、設備コストの低減を図ることができる。
また、タワー部3は、各支柱21間を架け渡すように連結された梁部22を備えている。これら梁部22は、ヘリオスタット2で反射されて集光受熱器10に入射する太陽光線の光路上には配置されないようになっている。すなわち、本実施形態では、梁部22は、支柱21の鉛直方向下側において各支柱21間を連結している。
(ガスタービンユニット)
図3の(a)は発電装置を上面から見た断面図、(b)は側面から見た断面図である。
図3に示すように、ガスタービンユニット11は、ハウジング12のタービン室17内に収納されており、圧縮機23及びタービン24からなるガスタービン25と、吸気フィルター26と、再生熱交換器27と、発電機28とを主に備えている。
ガスタービン25は、減速機31を介して発電機28に連結された回転可能なロータ30を備え、このロータ30に対して同軸上に配置されるように圧縮機23及びタービン24が取り付けられている。
圧縮機23は、ハウジング12の外部に設けられた図示しない供給源から空気供給路35を流通して供給される空気を、ハウジング12の空気取込口29から作動流体として取り込んで圧縮空気を生成するものである。圧縮機23には、圧縮機23で圧縮された圧縮空気が集光受熱器10の上流端に向けて流通する受熱器供給路32が接続されている(図4中矢印F1参照)。そして、集光受熱器10で加熱された圧縮空気は、集光受熱器10の下流端に接続されたタービン供給路33を通ってタービン24に供給されるようになっている(図4中矢印F2参照)。
タービン24は、タービン供給路33から供給される圧縮空気の熱エネルギーをロータ30の回転エネルギーに変換して駆動力を発生させるものである。そして、この駆動力がロータ30に連結された発電機28に出力されることで、発電が行われるようになっている。そして、タービン24内を流通した圧縮空気は、排出ガスとなって空気排出路34を通ってタービン24から排気される。
吸気フィルター26は、空気供給路35上における供給源と圧縮機23との間に配置され、供給源から供給される空気中に含まれる塵埃等を圧縮機23に供給される前段で除去するためのものである。
また、再生熱交換器27には、受熱器供給路32と空気排出路34とが接続されており、受熱器供給路32内を流通する圧縮空気と、空気排出路34内を流通する排出ガスとの間で熱交換を行い、受熱器供給路32内を流通する圧縮空気が集光受熱器10に供給される前段で予備加熱されるようになっている。
(集光受熱器)
図4は、集光受熱器の一部を破断して示す斜視図である。
図3,4に示すように、集光受熱器10は、ハウジング12の集光室18に収納されており、ケーシングとなる受熱器本体41と、圧縮機23から送り込まれる圧縮空気が流通する受熱部42とを備えている。
受熱器本体41は、軸方向がハウジング12の軸方向に一致した状態で配置された有底筒状のものであり、上部は天板部43により閉塞される一方、下部にはグランドGに向けて開口する開口部44が形成されている。そして、受熱器本体41の天板部43と仕切壁16とは、複数のフック部材45(図3(b)参照)により連結されており、これらフック部材45により受熱器本体41は仕切壁16から吊り下げられた状態で集光室18内に収納されている。なお、後述するがフック部材45の下端部は受熱器本体41を貫通しており、受熱部42にも連結されている。すなわち、集光受熱器10の受熱器本体41及び受熱部42は、ともに同一のフック部材45により支持されている。
受熱器本体41の開口部44の端面位置は、ハウジング12の下面に対して鉛直方向において同位置に配置されており、ヘリオスタット2で反射された太陽光線は、開口部44から受熱器本体41内に取り込まれるようになっている。また、受熱器本体41の下部には、開口部44(下方)に向かって内径が漸次縮小するテーパ部46が形成されている。
また、受熱器本体41の内壁面には、全域に亘って断熱材47(図4参照)が取り付けられている。これにより、受熱器本体41内の熱エネルギーが、受熱器本体41の壁面から外部に向けて放射されることを抑制することができる。なお、断熱材47の表面に太陽光線を反射させるための反射板を設ける構成にしても構わない。
図5は受熱部の斜視図である。
図3〜5に示すように、受熱部42は、複数の受熱管51と、複数の受熱管51における圧縮空気の流通方向上流端がまとめて接続された低温側ヘッダ(熱媒体導入ヘッダ)52と、複数の受熱管51における圧縮空気の流通方向下流端がまとめて接続された高温側ヘッダ(熱媒体導出ヘッダ)53とを備えている。
低温側ヘッダ52は、受熱器本体41のテーパ部46を囲むように配置された環状の部材であり、その外周面には圧縮機23と受熱部42との間を接続する複数の受熱器供給路32が設けられている。受熱器供給路32は、低温側ヘッダ52の周方向に沿って等間隔に配置されており、受熱器供給路32から低温側ヘッダ52内に供給された圧縮空気が低温側ヘッダ52の全域に行き渡るようになっている。このように、低温側ヘッダ52が受熱器本体41の外部に配置されているので、低温側ヘッダ52の材料として耐熱性の高い材料を用いる必要がない。そのため、装置コストの低減を図ることができる。
高温側ヘッダ53は、受熱器本体41内において天板部43の外周側に沿って配置された環状の部材である。この場合、高温側ヘッダ53の外周面と断熱材47の内面とは接触しておらず、両者間に間隙を空けた状態で配置されている。高温ヘッダ53の内周側には、径方向中心に向かって延出する複数(例えば、4本)の流出管55が周方向に沿って等間隔に形成されている。これら流出管55は、高温側ヘッダ53の径方向中心で集合してタービン供給路33を構成している。そして、タービン供給路33は、天板部43及び仕切壁16を鉛直方向に沿って貫通してタービン室17内を望むように延出しており、その下流端でタービン24に接続されている。なお、高温側ヘッダ53には、上述した複数のフック部材45が連結されており、これにより受熱部42が仕切壁16に吊り下げ支持されている。
図6は図3(b)のA−A線に沿う断面図であり、図7は図6の矢印Bから見た斜視図である。
ここで、図4〜7に示すように、受熱管51は、その軸方向が鉛直方向に一致するように配置された部材であり、受熱器本体41の周壁における内壁面に沿って周方向全周に亘って複数配列されている。すなわち、各受熱管51は所定間隔を空けた状態で互いに平行に配列されており、その外周面における径方向内側の面が開口部44から集光された太陽光線を直接受光する受光面を構成している。各受熱管51の下端部(上流端)は、テーパ部46を貫通して低温側ヘッダ52の上部にそれぞれ接続される一方、上端部(下流端)は受熱器本体41内で高温側ヘッダ53の下部にそれぞれ接続されている。すなわち、低温ヘッダ52を流通する圧縮空気は各受熱管51内に分散され、各受熱管51内で加熱された後、再び高温ヘッダ53で集合するようになっている。
図6に示すように、各受熱管51は、受熱器本体41の周方向において隣接する受熱管51との間に間隔を空けた状態で、所定の管ピッチ(配列ピッチ)P毎に配列されている。なお、管ピッチPとは、受熱器本体41の周方向において、隣接する受熱管51の中心軸(例えば、O1,O2)間の距離である。
また、受熱管51の非受光面(受熱管51における断熱材47に対向する外周面)は、断熱材47の内面に接触しておらず所定距離を空けた状態で配置されている。この場合、受熱器本体41の径方向において、断熱材47の内面から各受熱管51の中心軸(例えば、O1,O2)までの距離は、Lに設定されている。この場合、各受熱管51は、それぞれの中心軸が断熱材47の内面からの距離Lの周上に配置されるように環状に配列されている。
(太陽光集光受光システムの動作方法)
次に、上述した発電装置の動作方法について説明する。
まず、図3に示すように、発電機28が作動し、減速機31を介してロータ30が回転し始めると、供給源に貯留された空気が空気取込口29から空気供給路35内を流入し、吸気フィルター26を通って圧縮機23内に流入する。圧縮機23に流入した空気は圧縮機23内で圧縮された後、圧縮空気となって受熱器供給路32に流出し、受熱器供給路32から受熱部42の低温側ヘッダ52内に供給される(図4中矢印F1参照)。
図4に示すように、低温側ヘッダ52内に供給された圧縮空気は、低温側ヘッダ52内を周方向全域に行き渡った後、低温側ヘッダ52の周方向全周に亘って接続された各受熱管51内に流入する。
一方、ヘリオスタット2に入射した太陽光線は、ヘリオスタット2で反射された後、受熱器本体41の開口部44から受熱器本体41内に入射する。受熱器本体41に入射した太陽光線は、受熱管51の受光面で受光され、受熱管51を加熱する。具体的には、図1に示すように、集光受熱器10に最も近い最近点に位置するヘリオスタット2からの太陽光線(図1中矢印H1参照)は受熱管51の上部(下流側)を照射し、また、集光受熱器10から最も遠い最遠点に位置するヘリオスタット2からの太陽光線(図1中矢印H2参照)が受熱管51の下部(上流側)を照射するようになっている。
これにより、受熱管51が加熱されるとともに、加熱された受熱管51と受熱管51内を流通する圧縮空気との間で熱交換が行われる。その結果、圧縮空気は受熱管51内を流通する間に高温となる。なお、受熱管51が得た熱エネルギーは、受熱管51の内部に放射される一方、受熱管51の外部(受熱器本体41内)にも放射される。この場合、受熱器本体41の内壁面には断熱材47が設けられているため、受熱器本体41内で発生した熱エネルギーは受熱器本体41の壁面まで伝達されることはなく、受熱器本体41内に滞留することになる。そして、この滞留した熱エネルギーが受熱管51の受光面以外の面(断熱材47に対向する面)に対して放射される。
また、本実施形態において隣接する受熱管51同士は、所定距離を空けた状態で配置されているので、受熱器本体41内に入射した太陽光線は、隣接する受熱管51の間を通過して直接断熱材47の内面に到達する場合もある。この場合、断熱材47に照射された太陽光線は受熱器本体41内で熱エネルギーとなり、受熱器本体41内に滞留する。そして、滞留した熱エネルギーが受熱管51の受光面以外の面に対しても熱が放射される。
したがって、受熱管51を周方向全域に亘って均一に加熱することができる。
そして、受熱管51の下流端まで到達した圧縮空気は、高温の圧縮空気となって高温側ヘッダ53内に流入する。すなわち、各受熱管51で加熱された圧縮空気は、高温側ヘッダ53内で集合された後、流出管55を通ってタービン供給路33内に流入する。
タービン供給路33内に流入した圧縮空気は、タービン供給路33内を鉛直方向上方に向かって流通し(図4中矢印F2参照)、タービン24内に流入してタービン24を駆動させる。これにより、タービン供給路33から供給される圧縮空気の熱エネルギーがロータ30の回転エネルギーに変換され、タービン24に駆動力を発生させる。そして、この駆動力がロータ30に連結された発電機28に出力され、発電が行われるようになっている。
タービン24内を流通した圧縮空気は排出ガスとなり、空気排出路34を通ってタービン24から排気される。空気排出路34を流通する排出ガスは、再生熱交換器27内に供給され、上述した圧縮機23から受熱部42に向かって流通する圧縮空気との間で熱交換を行った後、外部に排出されるようになっている。このように、再生熱交換器27において、圧縮機23から受熱部42に向かって流通する圧縮空気を受熱部42に供給する前段で予備加熱しておくことで、タービン24に供給される圧縮空気の温度をより高温に設定することができる。その結果、発電装置100の発電効率の更なる向上を図ることができる。しかも、再生熱交換器27では、タービン24で発電に供された排出ガスを有効利用することができるので、別途で熱源を用意することがなく、構成の簡素化及び設備コストの低減を図ることができる。
このように、本実施形態では、複数の受熱管51の延在方向が鉛直方向に沿って配列されている構成とした。
この構成によれば、受熱管51が鉛直方向に沿って配列されているため、受熱管51の自重による応力と受熱管51の延在方向とが一致することになる。そのため、受熱管51に作用する曲げ応力を低減して、受熱管51の変形等を抑制することができる。この場合、従来のように受熱管を太陽光線に向けて傾斜配置する構成に比べて、受熱管51の強度を確保するための構成を追加する必要もないので、構成の簡素化や製造コストの低下が可能になる。
しかも、受熱管51の下端に低温側ヘッダ52が配置されるとともに、上端に高温側ヘッダ53が配置されているため、両ヘッダ52,53が受熱管51を間に挟んで離間配置されることになる。すなわち、高温側ヘッダ53の周囲に低温側ヘッダ52等の低熱源が配置されることがないので、高温側ヘッダ53からの熱エネルギーの不要な放射を抑制することができる。よって、太陽光線によって受熱部42の温度を安定して上昇させることができるので、受熱部42で得た熱エネルギーを圧縮空気に効率的に伝達することができる。したがって熱効率の高い太陽光集光受熱器10を提供することができる。
また、受熱器本体41の開口部44が鉛直方向下方に向けて開口しているため、タワー部3の周囲に配置されたヘリオスタット2から均一に太陽光線を取り込むことができる。そのため、受熱器本体41内に配置された受熱管51で太陽光線を安定して受光することができ、受熱管51で得た熱エネルギーを効率的に圧縮空気に伝達することができる。
そして、本実施形態の発電装置100では、集光受熱器10により加熱された圧縮空気を用いて発電を行うため、発電効率に優れた発電装置100を提供することができる。
また、ガスタービンユニット11と集光受熱器10とが、ともにタワー部3上に設置されているため、メンテナンス性を向上させることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
上述した第1実施形態では、ヘリオスタット2が発電装置の全周に配置された全周配置方式の発電装置100について説明した。全周配置方式の発電装置100では、実際の設備の立地条件によっては、ヘリオスタット2の入反射角度の大小による鏡の有効面積がタワー部3の南北で大きく異なり、片側で悪くなるという現象が発生する。
このため、実際の太陽の高度変化に対応して、ヘリオスタット2の有効面積が大きく取れる側にヘリオスタット2を集中配置する、片側配置方式と呼称される発電装置200(図9参照)が用いられる場合がある。
図8は、全周配置方式の発電装置と、片側配置方式の発電装置との集光効率を比較するグラフであり、横軸に緯度(度)、縦軸に効率(%)を示している。なお、図中実線は片側配置方式の発電装置を示しており、破線は全周配置方式の発電装置を示している。また、「片側開口」及び「全周開口」とは、太陽光線により受熱器本体内で得られる全体熱エネルギーに対する有効熱エネルギーの割合(全体熱エネルギーと開口部から放射される熱エネルギー(放熱損失)との差)を示し、「片側集光」及び「全周集光」とは、ヘリオスタット2に入射する太陽光線に対する受熱器本体内に入射する太陽光線の割合を示している。また、図8では、片側配置方式と全周配置方式とで集光受熱器の高さ(開口部の高さ)及び、太陽高度を同等に設定している。
図8に示すように、低緯度地域(緯度が約15度程度の地域)においては、片側集光の割合に比べて全周集光の割合は低くなっているが、片側開口に比べて全周開口の割合が高くなっているため、総合的(全周総合及び片側総合)には全周配置方式の発電装置100(全周総合)の集光効率が高いことがわかる。
一方、高緯度地域(緯度が約20度以上の領域)においては、全周総合の割合に比べて片側総合の割合が高くなっていることがわかる。すなわち、高緯度になるにつれ太陽高度が低くなるため、一部の方角(例えば、北半球の場合は南側)における太陽光の集光効率が低下するという傾向がある。これは、全周配置方式では、太陽高度が低くなるにつれコサイン効率の低下や、ブロッキングロスの増加に繋がり易いためであると考えられる。なお、コサイン効率とは、ヘリオスタット2に入射する太陽光線の光量に対して、ヘリオスタット2で反射して受熱器本体の開口部に入射する光量の割合を示しており、開口部に入射する入射角が大きくなるにつれ開口部内に入射する光量が減少することを指している。また、ブロッキングロスとは、ヘリオスタット2に入射する太陽光線の光量に対して、ヘリオスタット2で反射されて受熱器本体内に入射する前に周囲のヘリオスタット2によって遮られる太陽光線の光量の割合を示している。そのため、低緯度地域と高緯度地域とでの太陽高度に応じて、全周配置方式の発電装置100と、片側配置方式の発電装置200とを使い分けることが好ましい。
そこで、本発明の第2実施形態では、発電装置の片側だけにヘリオスタット2が集中配置された片側型の発電装置200の構成について説明する。図9は、ヘリオスタットと、タワー上の発電装置との位置関係を示す説明図である。また、図10は発電装置の概略構成図であり、(a)は上面図、(b)は(a)のC−C線に沿う断面図である。なお、以下の説明では上述した第1実施形態と同様の構成については同様の符号を付し、説明を省略する。
図9,10に示すように、ヘリオスタットフィールド1上には、太陽光線を反射するための複数のヘリオスタット2が配置され、また、ヘリオスタットフィールド1の南端(図9中左側)には、ヘリオスタット2で導かれた太陽光線を受けるタワー状の発電装置200が設けられている。
図10に示すように、発電装置200は、グランドGに立設されたタワー部3と、タワー部3上に設置された支持部201と、支持部201に固定された集光受熱器(太陽光集光受熱器)210及びガスタービンユニット11とを備えている。
支持部201は、タワー部3の上端部においてグランドGと平行に延在する平板状のものであり、支持部201の上面には、ガスタービンユニット11のうち、上述したガスタービン25や吸気フィルター26等を含むGTパッケージ202が設置されている。一方、支持部201の下面側には、ガスタービンユニット11のうち、再生熱交換器27が設置されている。
支持部201における太陽光線の入射方向上流側(図10中左側)には、平面視円弧状に形成された円弧部203が設けられ、円弧部203の内面側に集光受熱器210が固定されている。
集光受熱器210は、ケーシングとなる受熱器本体241と、受熱器本体241内の太陽光線入射方向(図9中矢印H1,H2方向)の下流側に設けられた受熱部242とを備えている。
受熱器本体241は、平面視円弧状のものであり、円弧部203の内面と同等の曲率半径を有する背面部221と、背面部221に対向配置され、上方から下方にかけて前方(図10中左側)に向けて傾斜する前面部222と、背面部221の下端側に形成され、上方から下方にかけて前方に向けて傾斜する傾斜部223とを備えている。前面部222と背面部221の下端位置は、鉛直方向における同位置に位置しており、これにより背面部221の下端部と傾斜部223の下端部との間には、受熱器本体241内に太陽光線を取り込むための開口部224が形成されている。この開口部224は、ヘリオスタット2に対向するように、受熱器本体241の斜め前方(北半球の場合は北側)に向けて開口している。なお、図示しないが受熱器本体241の内面全域には断熱材が取り付けられている。
受熱部242は、上述した第1実施形態と同様に、複数の受熱管51と、複数の受熱管51における圧縮空気の流通方向上流端がまとめて接続された低温側ヘッダ52と、複数の受熱管51における圧縮空気の流通方向下流端がまとめて接続された高温側ヘッダ53とを備えている。
低温側ヘッダ52は、背面部221の外部において、傾斜部223の基端側の外面に沿って延在する円弧状の部材であり、再生熱交換器27と受熱部242との間を接続する受熱器供給路32が設けられている。
高温側ヘッダ53は、背面部221(断熱材)の上部において、背面部221の内面に沿って延在する円弧状の部材であり、GTパッケージ202のタービン24(図3参照)と高温側ヘッダ53との間を接続するタービン供給路33が接続されている。
受熱管51は、その軸方向が鉛直方向に一致するように配置された部材であり、背面部221の内面に沿って複数配列されている。すなわち、各受熱管51は所定間隔を空けた状態で互いに平行に配列されており、前面側(開口部224に向いている面側)が開口部224から集光された太陽光線を受光する受光面を構成している。また各受熱管51の下端部(上流端)は、傾斜部223を貫通して低温側ヘッダ52の上部にそれぞれ接続される一方、上端部(下流端)は受熱器本体241内で高温側ヘッダ53の下部にそれぞれ接続されている。すなわち、低温ヘッダ52を流通する圧縮空気は各受熱管51内に分散され、各受熱管51内で加熱された後、再び高温ヘッダ53で集合するようになっている。
本実施形態によれば、上述した第1実施形態と同様の効果を奏するとともに、特に高緯度地域において、片側配置方式の発電装置200を採用することで、鏡の有効面積を確保できる範囲のみにヘリオスタット2が配置されることになる。その結果、ヘリオスタット2の設備コストを低減した上で、安定した集光効率を実現することができる。
なお、本発明の技術範囲は上述した実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、実施形態で挙げた具体的な構造や形状などはほんの一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
例えば、上述した実施形態では、集光受熱器10で加熱した圧縮空気を作動流体としてタービン24に供給する場合について説明したが、これに限らず、タービン24には別途作動流体(例えば、燃焼ガス)を供給し、受熱部42で加熱された圧縮空気を作動流体との熱交換に用いる構成にしても構わない。
また、集光受熱器とガスタービンユニットとの位置関係は適宜設計変更が可能である。すなわち、ガスタービンユニットの配置位置は、集光受熱器の上方や、後方に限られることはない。
さらに、上述した実施形態では、発電機28がロータ30を駆動させるとともに、タービン24が回転することによって発電を行うオルタネータとしての機能を有している場合について説明したが、これに限らず発電機28とは別体としてロータ30を回転させる駆動モータを採用しても構わない。
さらに、上述した実施形態では、各受熱管51を管ピッチP毎に配置した場合について説明したが、各受熱管51間の間隔を空けずに配列しても構わない。
また、受熱管51の外周面を断熱材47の内面に接触させても構わない。
また、再生熱交換器27を除いた発電装置としても構わない。
2 ヘリオスタット
3 タワー部
10,210 集光受熱器(太陽光集光受熱器)
11 ガスタービンユニット
23 圧縮機
24 タービン
27 再生熱交換器
28 発電機
41,241 受熱器本体(ケーシング)
42,242 受熱部
44,224 開口部
47 断熱材
51 受熱管(熱交換受熱管)
52 低温側ヘッダ(熱媒体導入ヘッダ)
53 高温側ヘッダ(熱媒体導出ヘッダ)
100,200 発電装置(太陽熱発電装置)

Claims (7)

  1. 熱媒体が流通するとともに太陽光線を受光して前記熱媒体へ伝達する受熱部を備えた太陽光集光受熱器であって、
    前記受熱部は、太陽光線を受光する複数の熱交換受熱管と、
    前記複数の熱交換受熱管における前記熱媒体の流通方向上流端が連結され、前記複数の熱交換受熱管に向けて前記熱媒体を導入させる熱媒体導入ヘッダと、
    前記複数の熱交換受熱管における前記熱媒体の流通方向下流端が連結され、前記複数の熱交換受熱管から前記熱媒体が導出される熱媒体導出ヘッダとを備え、
    前記熱媒体導入ヘッダは前記複数の熱交換受熱管に対して鉛直方向下方に配置される一方、前記熱媒体導出ヘッダは前記複数の熱交換受熱管に対して鉛直方向上方に配置され、
    前記複数の熱交換受熱管は、上流端から下流端に至る前記熱交換受熱管の延在方向が鉛直方向に沿って配列されていることを特徴とする太陽光集光受熱器。
  2. 地上から立設されたタワー部上に設置され、前記受熱部のうち少なくとも前記熱交換受熱管が収容されたケーシングを備え、
    前記ケーシングは、軸方向が鉛直方向に沿うように配置された有底筒状に形成されるとともに、前記ケーシングの周壁における内面に沿って前記複数の熱交換受熱管が配列され、
    前記ケーシングには下方に向けて開口する開口部が形成され、
    前記ケーシングは、前記タワー部の周囲を取り囲むように配置されたヘリオスタットで集光される太陽光線を、前記開口部から受け入れることを特徴とする請求項1記載の太陽光集光受熱器。
  3. 地上から立設されたタワー部上に設置され、前記受熱部のうち少なくとも前記熱交換受熱管が収容されたケーシングを備え、
    前記ケーシングは、軸方向が鉛直方向に沿うように配置された平面視円弧状の背面部と、前記背面部の前方を覆う前面部と、前記前面部の下端部に形成された開口部とを備え、
    前記背面部には、内面に沿って前記複数の熱交換受熱管が配列され、
    前記ケーシングは、前記タワー部の前方に所定角度範囲で配置されたヘリオスタットで集光される太陽光線を、前記開口部から受け入れることを特徴とする請求項1記載の太陽光集光受熱器。
  4. 前記ケーシングの内面には、断熱材が配置されていることを特徴とする請求項2または請求項3記載の太陽光集光受熱器。
  5. 請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の太陽光集光受熱器と、
    前記太陽光集光受熱器で加熱される前記熱媒体を用いて発電を行うガスタービンユニットとを備え、
    前記ガスタービンユニットは、前記熱媒体を前記熱媒体導入ヘッダに送り込む圧縮機と、
    前記熱媒体導出ヘッダから導出される前記熱媒体が供給されるタービンと、
    前記タービンの駆動力を電力へと変換する発電機とを備えていることを特徴とする太陽熱発電装置。
  6. 前記ガスタービンユニットは、前記太陽光集光受熱器とともに前記タワー部上に設置されていることを特徴とする請求項5記載の太陽熱発電装置。
  7. 前記圧縮機と前記熱媒体導入ヘッダとの間には、前記圧縮機から前記熱媒体導入ヘッダに向けて送り込まれる前記熱媒体と、前記タービンから排出される排出ガスとの間で熱交換を行うための再生熱交換器が設けられていることを特徴とする請求項5または請求項6記載の太陽熱発電装置。
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