JP5275849B2 - 二軸配向多層積層ポリエステルフィルム - Google Patents
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Description
フィルムの製膜方向に沿って粘弾性測定をしたときの高温側tanδのピーク温度が135℃以上である二軸配向多層積層ポリエステルフィルムが提供される。
したがって、本発明の二軸配向多層多層積層フィルムを用いれば、しわなどの不具合を抑制しつつ、優れた湿度変化に対する寸法安定性を有する高密度磁気記録媒体なども提供できる。
本発明の特徴の一つは、フィルム層(B)を構成する芳香族ポリエステル(B)として、芳香族ジカルボン酸成分の5モル%以上80モル%未満が、上記式(I)で示される6,6’−(アルキレンジオキシ)ジ−2−ナフトエ酸成分を共重合成分として用いていることである。6,6’−(アルキレンジオキシ)ジ−2−ナフトエ酸成分の割合が下限未満では湿度膨張係数の低減効果が発現されがたい。なお、上限は、成形性などの観点から、80モル%未満である。また、驚くべきことに、6,6’−(アルキレンジオキシ)ジ−2−ナフトエ酸成分による湿度膨張係数の低減効果は、少量で非常に効率的に発現され、50モル%未満でほぼ飽和状態に近く、50モル%未満であることが好ましい。そのような観点から好ましい6,6’−(アルキレンジオキシ)ジ−2−ナフトエ酸成分の共重合量の上限は、45モル%以下、さらに40モル%以下、よりさらに35モル%以下、特に30モル%以下であり、他方下限は、5モル%以上、さらに7モル%以上、よりさらに10モル%以上、特に15モル%以上である。
もちろん、本発明における芳香族ポリエステル(B)は、本発明の効果を阻害しない範囲で、それ自体公知の他の共重合成分を共重合しても良い。
本発明における芳香族ポリエステル(A)は、前述の芳香族ポリエステル(B)からなるフィルム層(B)の高温での加工時に生じる伸びを抑制するためのフィルム層(A)を構成するものであり、フィルム層(B)と積層して二軸配向積層フィルムとしたときに、製膜方向における粘弾性測定でのtanδが135℃以上となるものであることが必要である。
したがって、6,6’−(アルキレンジオキシ)ジ−2−ナフトエ酸成分の共重合量は、全酸成分のモル量を基準として、5モル%以下であることが必要である。
本発明の二軸配向多層積層ポリエステルフィルムは、前述のとおり、フィルム層(A)とフィルム層(B)とを交互に11層以上積層したものである。好ましい積層数は、フィルム層(A)とフィルム層(B)の合計層数で31〜10001の範囲、さらに51〜1001の範囲にあることが層構成の均一性と効果の発現性の点から好ましい。積層数が下限未満であると、カールの発生を抑制しがたくなる。なお、積層数の上限は特に制限されないが、積層構造を維持しやすい点から、10001以下であることが好ましい。また、フィルム層(A)の1層あたり厚みは、0.1〜1000nmの範囲、さらに1〜100nmの範囲にあることが層構成の均一性と効果の発現性の点から好ましい。
通常フィルムの表面粗さを粗くするには、フィルム層に不活性粒子を含有させたりして、突起を形成すればよい。含有させる不活性粒子としては、(1)耐熱性ポリマー粒子(例えば、架橋シリコーン樹脂、架橋ポリスチレン、架橋アクリル樹脂、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、芳香族ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、架橋ポリエステルなどからなる粒子)、(2)金属酸化物(例えば、酸化アルミニウム、二酸化チタン、二酸化ケイ素(シリカ)、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化ジルコニウムなど)、金属の炭酸塩(例えば、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウムなど)、金属の硫酸塩(例えば、硫酸カルシウム、硫酸バリウムなど)、炭素(例えば、カーボンブラック、グラファイト、ダイアモンドなど)および粘土鉱物(例えば、カオリン、クレー、ベントナイトなど)などのような無機化合物からなる粒子、さらに(3)異なる素材を例えばコアとシェルに用いたコアシェル型などの複合粒子など粒子の状態で添加する外部添加粒子や(4)触媒などの析出によって形成する内部析出粒子などを挙げることができる。これらの中で特に架橋シリコーン樹脂、架橋アクリル樹脂、架橋ポリエステル、架橋ポリスチレン、酸化アルミニウム、二酸化チタン、二酸化ケイ素、カオリン及びクレーからなる群から選ばれる少なくとも1種の粒子であることが好ましく、特に架橋シリコーン樹脂、架橋アクリル樹脂、架橋ポリエステル、架橋ポリスチレンおよび二酸化ケイ素(但し、多孔質シリカなどは除く)からなる群から選ばれる少なくとも1種の粒子であることが、粒子の粒径のバラツキを小さくしやすいことから好ましい。もちろん、これらは2種以上を併用しても良い。
本発明の二軸配向多層積層ポリエステルフィルムは、磁気テープなどのベースフィルムとして用いたとき、ベースフィルムが伸びないようにフィルム面方向における少なくとも一方向は、ヤング率が6.0GPa以上という高いヤング率を有することが好ましい。しかも、このようにヤング率を高くすることで、より湿度膨張係数を小さくすることができる。ヤング率の上限は制限されないが、通常11GPaである。好ましいヤング率は、フィルムの長手方向が4〜11GPa、さらに5〜10GPa、特に5.5〜9GPaの範囲であり、フィルムの幅方向が5〜11GPa、さらに6〜11GPa、さらに7〜10GPa、特に8〜10GPaの範囲である。
つぎに、本発明における6,6’−(アルキレンジオキシ)ジ−2−ナフトエ酸成分を共重合している芳香族ポリエステルの製造方法について、詳述する。なお、6,6’−(アルキレンジオキシ)ジ−2−ナフトエ酸成分を共重合していない芳香族ポリエステルは、それ自体公知の方法の製造されたものを好適に用いることができる。
本発明の二軸配向多層積層ポリエステルフィルムは、製膜方向と幅方向に延伸してそれぞれの方向の分子配向を高めたものであり、例えば以下のような方法で製造することが、製膜性を維持しつつ、ヤング率を向上させやすいことから好ましい。
ここでは、逐次二軸延伸で、縦延伸、横延伸および熱処理をこの順で行う製造方法を一例として挙げて説明する。まず、最初の縦延伸は芳香族ポリエステル(A)もしくは(B)のどちらか高いほうのガラス転移温度(Tg:℃)ないし(Tg+40)℃の温度で、3〜10倍に延伸し、次いで横方向に先の縦延伸よりも高温で(Tg+10)〜(Tg+50)℃の温度で3〜10倍に延伸し、さらに熱処理としてポリマーの融点以下の温度でかつ(Tg+50)〜(Tg+150)℃の温度で1〜20秒、さらに1〜15秒熱固定処理するのが好ましい。特に、熱固定処理の温度は180〜220℃、さらに好ましくは190〜210℃の範囲で行うことが好ましい。
得られたポリエステルの固有粘度はP−クロロフェノール/1,1,2,2−テトラクロロエタン(40/60重量比)の混合溶媒を用いてポリマーを溶解して35℃で測定して求めた。
ガラス転移点および融点は、それぞれの層に用いる芳香族ポリエステル(A)と(B)とを用意し、DSC(TAインスツルメンツ株式会社製、商品名:Thermal lyst2920)により、昇温速度20℃/minで測定した。
グリコール成分については、それぞれの層に用いる芳香族ポリエステル(A)と(B)とを用意し、試料10mgをp−クロロフェノール:1,1,2,2−テトラクロロエタン=3:1(容積比)混合溶液0.5mlに80℃で溶解した。イソプロピルアミンを加えて、十分に混合した後に600MHzの1H−NMR(日本電子製 JEOL A600)にて80℃で測定し、それぞれのグリコール成分量を測定した。
また、芳香族ジカルボン酸成分については、それぞれの層に用いる芳香族ポリエステル(A)と(B)とを用意し、試料50mgをp−クロロフェノール:1,1,2,2−テトラクロロエタン=3:1混合溶液0.5mlに140℃で溶解し、100MHz 13C−NMR(日本電子製 JEOL A600)にて140℃で測定し、それぞれの酸成分量を測定した。
得られたフィルムを試料巾10mm、長さ15cmで切り取り、チャック間100mm、引張速度10mm/分、チャート速度500mm/分の条件で万能引張試験装置(東洋ボールドウィン製、商品名:テンシロン)にて引っ張る。得られた荷重―伸び曲線の立ち上がり部の接線よりヤング率を計算した。
得られたフィルムを、フィルムの製膜方向または幅方向が測定方向となるように長さ15mm、幅5mmに切り出し、真空理工製TMA3000にセットし、30℃の窒素雰囲気下で、湿度30%RHと湿度70%RHにおけるそれぞれのサンプルの長さを測定し、次式にて湿度膨張係数を算出する。なお、測定方向が切り出した試料の長手方向であり、5回測定し、その平均値をαhとした。
αh=(L70−L30)/(L30×△H)
ここで、上記式中のL30は30%RHのときのサンプル長(mm)、L70は70%RHのときのサンプル長(mm)、△H:40(=70−30)%RHである。
積層フィルムを層間の空気を排除しながら10枚重ね、JIS規格のC2151に準拠し、(株)ミツトヨ製ダイヤルゲージMDC−25Sを用いて、10枚重ね法にて厚みを測定し、1枚当りのフィルム厚みを計算する。この測定を10回繰り返して、その平均値を1枚あたりの積層フィルムの全体の厚みとした。
一方、フィルム層(A)およびフィルム層(B)の厚みは、フィルムの小片をエポキシ樹脂にて固定成形し、ミクロトームにて約60nmの厚みの超薄切片(フィルムの製膜方向および厚み方向に平行に切断する)を作成する。この超薄切片の試料を透過型電子顕微鏡(日立製作所製H−800型)にて観察しその境界をからフィルム層(A)とBの厚みを求めた。
ダイコーターで、20MPaの張力条件で、幅500mmにスリットされた長さ500mのフィルムの一方の表面に、下記組成の非磁性塗料、磁性塗料を同時に、乾燥後の非磁性層および磁性層の厚みが、それぞれ1.2μmおよび0.1μmとなるように膜厚を変えて塗布し、磁気配向させて120℃×30秒の条件で乾燥させる。さらに、小型テストカレンダ−装置(スチ−ルロール/ナイロンロール、5段)で、温度:70℃、線圧:200kg/cmでカレンダ−処理した後、70℃、48時間キュアリングする。そして、得られた磁性層付フィルムについて、目視判定により、以下の基準で塗布斑を評価した。なお、目視判定は、フィルムの裏側に蛍光灯を設置し、磁性層の抜けによる光の漏れをカウントすることで行ない、この磁性層付フィルムを必要に応じてバックコート層などを設けた上で、幅12.65mmにスリットし、カセットに組み込みことで磁気記録テープにできる。
○:塗布抜けが2個/250m2 未満
△:塗布抜けが2個/250m2 以上10個/250m2 未満
×:塗布抜けが10個/250m2 以上
・二酸化チタン微粒子:100重量部
・エスレックA(積水化学製塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体:10重量部
・ニッポラン2304(日本ポリウレタン製ポリウレタンエラストマ):10重量部
・コロネートL(日本ポリウレタン製ポリイソシアネート) : 5重量部
・レシチン: 1重量部
・メチルエチルケトン:75重量部
・メチルイソブチルケトン:75重量部
・トルエン:75重量部
・カーボンブラック: 2重量部
・ラウリン酸:1.5重量部
・鉄(長さ:0.3μm、針状比:10/1、1800エルステッド)
:100重量部
・エスレックA(積水化学製塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体:10重量部
・ニッポラン2304(日本ポリウレタン製ポリウレタンエラストマ):10重量部
・コロネートL(日本ポリウレタン製ポリイソシアネート) : 5重量部
・レシチン: 1重量部
・メチルエチルケトン:75重量部
・メチルイソブチルケトン:75重量部
・トルエン:75重量部
・カーボンブラック: 2重量部
・ラウリン酸:1.5重量部
フィルムサンプルをフィルムの製膜方向(MD)に長さ35mm、幅方向(TD)に幅3mmとなるように切り、オリエンテック(株)製のバイブロン装置(DDV−01FP)を用い、荷重3g、周波数1Hzで室温から200℃まで5℃/分で昇温して、MD方向に測定する。得られたチャートよりtanδのピーク温度及びピーク強度を求める。
フィルムサンプルをフィルムの製膜方向(MD)に長さ250mm、幅方向(TD)に幅100mmとなるように切り取り、20MPaの荷重で120℃×1分処理し、カールの度合いを下記基準により判断した。
○:カールなし
△:フィルムサンプルの四方のみが軽くめくれる程度のカール。
×:フィルムサンプルが筒状に丸まる程のカール
得られたフィルムを、フィルムの製膜方向または幅方向が測定方向となるようにそれぞれ長さ15mm、幅5mmに切り出し、真空理工製TMA3000にセットし、窒素雰囲気下(0%RH)、60℃で30分前処理し、その後室温まで降温させる。その後25℃から70℃まで2℃/minで昇温して、各温度でのサンプル長を測定し、次式より温度膨張係数(αt)を算出する。なお、測定方向が切り出した試料の長手方向であり、5回測定し、その平均値を用いた。
αt={(L60−L40)}/(L40×△T)}+0.5
ここで、上記式中のL40は40℃のときのサンプル長(mm)、L60は60℃のときのサンプル長(mm)、△Tは20(=60−40)℃、0.5は石英ガラスの温度膨張係数(ppm/℃)である。
2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチルとエチレングリコールとを、チタンテトラブトキシドの存在下でエステル交換反応を行い、さらに引き続いて重縮合反応を行い、グリコール成分の1.5モル%がジエチレングリコール成分であるフィルム層(A)用のポリエチレン−2,6−ナフタレート(A−1)を得た。なお、ポリエチレン−2,6−ナフタレート(A−1)には、重縮合反応前に得られる樹脂組成物の重量を基準として、平均粒径0.3μmのシリカ粒子を0.3重量%、平均粒径0.15μmのシリカ粒子を0.2重量%含有させた。
得られた二軸配向ポリエステルフィルムの特性を表1に示す。
実施例1において、B層とA層の吐出比率が1:1となるように変更する以外は、実施例1と同様な操作を繰り返して、二軸配向多層積層ポリエステルフィルムを得た。
得られた二軸配向ポリエステルフィルムの特性を表1に示す。
実施例1において、B層とA層の吐出比率が4:1となるように変更する以外は、実施例1と同様な操作を繰り返して、二軸配向多層積層ポリエステルフィルムを得た。
得られた二軸配向ポリエステルフィルムの特性を表1に示す。
実施例1において、A層の層数を51層、B層の層数を50層、総数101層に変更する以外は、実施例1と同様な操作を繰り返して、二軸配向多層積層ポリエステルフィルムを得た。
得られた二軸配向ポリエステルフィルムの特性を表1に示す。
実施例1において、縦の延伸倍率を5.5倍、横の延伸倍率を5.3倍に変更する以外は、実施例1と同様な操作を繰り返して、二軸配向多層積層ポリエステルフィルムを得た。
得られた二軸配向ポリエステルフィルムの特性を表1に示す。
実施例1において、縦の延伸倍率を5.0倍、横の延伸倍率を7.5倍に変更する以外は、実施例1と同様な操作を繰り返して、二軸配向多層積層ポリエステルフィルムを得た。
得られた二軸配向ポリエステルフィルムの特性を表1に示す。
実施例1において、フィルムB層の芳香族ポリエステルの酸成分の65モル%を2,6−ナフタレンジカルボン酸成分、酸成分の35モル%を6,6’−(エチレンジオキシ)ジ−2−ナフトエ酸成分に変更する以外は、実施例1と同様な操作を繰り返して、二軸配向多層積層ポリエステルフィルムを得た。
得られた二軸配向ポリエステルフィルムの特性を表1に示す。
実施例1において、フィルムB層の芳香族ポリエステルの酸成分の72モル%を2,6−ナフタレンジカルボン酸成分、酸成分の18モル%を6,6’−(エチレンジオキシ)ジ−2−ナフトエ酸成分に変更する以外は、実施例1と同様な操作を繰り返して、二軸配向多層積層ポリエステルフィルムを得た。
得られた二軸配向ポリエステルフィルムの特性を表1に示す。
実施例1において、フィルムA層の芳香族ポリエステルを、酸成分の98モル%が2,6−ナフタレンジカルボン酸成分、酸成分の2モル%が6,6’−(エチレンジオキシ)ジ−2−ナフトエ酸成分であるものに変更する以外は、実施例1と同様な操作を繰り返して、二軸配向多層積層ポリエステルフィルムを得た。
得られた二軸配向ポリエステルフィルムの特性を表1に示す。
2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル、6,6’−(エチレンジオキシ)ジ−2−ナフトエ酸そしてエチレングリコールとを、チタンテトラブトキシドの存在下でエステル化反応およびエステル交換反応を行い、さらに引き続いて重縮合反応を行い、酸成分の73モル%が2,6−ナフタレンジカルボン酸成分、酸成分の27モル%が6,6’−(アルキレンジオキシ)ジ−2−ナフトエ酸成分、グリコール成分の98モル%がエチレングリコール成分、グリコール成分の2モル%がジエチレングリコール成分であるフィルム層(A)用の芳香族ポリエステル(A−2)を得た。なお、この芳香族ポリエステルには、重縮合反応前に得られる樹脂組成物の重量を基準として、平均粒径0.3μmのシリカ粒子を0.3重量%、平均粒径0.15μmのシリカ粒子を0.2重量%含有させた。実施例1において、フィルムA層の芳香族ポリエステルを(A−2)のポリエステルに変更し、縦の延伸倍率を5.8倍、横の延伸倍率を7.7倍、横の延伸温度を140℃に変更する以外は実施例1と同様な操作を繰り返して、二軸配向多層積層ポリエステルフィルムを得た。
得られた二軸配向ポリエステルフィルムの特性を表1に示す。
実施例1において、フィルムB層の単層フィルムと変更する以外は、実施例1と同様な操作を繰り返して、二軸配向ポリエステルフィルムを得た。なお、フィルムB層には、重縮合反応前に得られる樹脂組成物の重量を基準として、平均粒径0.3μmのシリカ粒子を0.3重量%、平均粒径0.15μmのシリカ粒子を0.2重量%含有させた。
得られた二軸配向ポリエステルフィルムの特性を表1に示す。
2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチルとエチレングリコールとを、チタンテトラブトキシドの存在下でエステル化反応およびエステル交換反応を行い、さらに引き続いて重縮合反応を行って、固有粘度0.62dl/gで、グリコール成分の1.5モル%がジエチレングリコール成分であるフィルム層(B)用のポリエチレン−2,6−ナフタレート(B−2)を得た。実施例1において、フィルムB層の芳香族ポリエステルを(B−2)のポリエステルに変更し、縦の延伸倍率を5.0倍、横の延伸倍率を6.4倍、横の延伸温度を150℃に変更する以外は実施例1と同様な操作を繰り返して、二軸配向多層積層ポリエステルフィルムを得た。
得られた二軸配向ポリエステルフィルムの特性を表1に示す。
実施例1において、1層のB層と1層のA層の2層積層フィルムと変更する以外は、実施例1と同様な操作を繰り返して、二軸配向積層ポリエステルフィルムを得た。
得られた二軸配向ポリエステルフィルムの特性を表1に示す。
実施例1において、芳香族ポリエステル(B−1)の代わりに、酸成分の79モル%が2,6−ナフタレンジカルボン酸成分、酸成分の21モル%が6,6’−(アルキレンジオキシ)ジ−2−ナフトエ酸成分、グリコール成分の98モル%がエチレングリコール成分、グリコール成分の2モル%がジエチレングリコール成分であるフィルム層(B)用の芳香族ポリエステル(B−3)を用いた。この芳香族ポリエステル(B−3)の融点は247℃、ガラス転移温度は118℃であった。
得られた二軸配向ポリエステルフィルムの特性を表2に示す。
実施例10において、縦方向の延伸倍率を5.3倍に変更する以外は、実施例10と同様な操作を繰り返して、二軸配向多層積層ポリエステルフィルムを得た。
得られた二軸配向ポリエステルフィルムの特性を表2に示す。
実施例10において、B層とA層の吐出比率が4:1となるように変更する以外は、実施例10と同様な操作を繰り返して、二軸配向多層積層ポリエステルフィルムを得た。
得られた二軸配向ポリエステルフィルムの特性を表2に示す。
実施例10において、横延伸温度を140℃に変更する以外は、実施例10と同様な操作を繰り返して、二軸配向多層積層ポリエステルフィルムを得た。
得られた二軸配向ポリエステルフィルムの特性を表2に示す。
実施例13において、縦延伸倍率5.3倍に変更する以外は、実施例13と同様な操作を繰り返して、二軸配向多層積層ポリエステルフィルムを得た。
得られた二軸配向ポリエステルフィルムの特性を表2に示す。
実施例13において、B層とA層の吐出比率が1:1となるように変更する以外は、実施例13と同様な操作を繰り返して、二軸配向多層積層ポリエステルフィルムを得た。
得られた二軸配向ポリエステルフィルムの特性を表2に示す。
実施例15において、縦延伸倍率5.3倍に変更する以外は、実施例15と同様な操作を繰り返して、二軸配向多層積層ポリエステルフィルムを得た。
得られた二軸配向ポリエステルフィルムの特性を表2に示す。
実施例10において、フィルムB層の芳香族ポリエステルを、酸成分の85モル%が2,6−ナフタレンジカルボン酸成分、酸成分の15モル%が6,6’−(エチレンジオキシ)ジ−2−ナフトエ酸成分の芳香族ポリエステルに変更し、かつ横延伸温度を140℃に変更する以外は、実施例10と同様な操作を繰り返して、二軸配向多層積層ポリエステルフィルムを得た。
得られた二軸配向ポリエステルフィルムの特性を表2に示す。
実施例17において、縦延伸倍率5.3倍に変更する以外は、実施例17と同様な操作を繰り返して、二軸配向多層積層ポリエステルフィルムを得た。
得られた二軸配向ポリエステルフィルムの特性を表2に示す。
実施例17において、B層とA層の吐出比率が1:1に変更する以外は、実施例17と同様な操作を繰り返して、二軸配向多層積層ポリエステルフィルムを得た。
得られた二軸配向ポリエステルフィルムの特性を表2に示す。
実施例19において、縦延伸倍率5.3倍に変更する以外、実施例19と同様な操作を繰り返して、二軸配向多層積層ポリエステルフィルムを得た。
得られた二軸配向ポリエステルフィルムの特性を表2に示す。
実施例13において、B層とA層の吐出比率が1:2となるように変更する以外は、実施例13と同様な操作を繰り返して、二軸配向多層積層ポリエステルフィルムを得た。
得られた二軸配向ポリエステルフィルムの特性を表2に示す。
実施例21において、縦延伸倍率5.3倍に変更する以外は、実施例21と同様な操作を繰り返して、二軸配向多層積層ポリエステルフィルムを得た。
得られた二軸配向ポリエステルフィルムの特性を表2に示す。
実施例17において、B層とA層の吐出比率が1:2に変更する以外は、実施例17と同様な操作を繰り返して、二軸配向多層積層ポリエステルフィルムを得た。
得られた二軸配向ポリエステルフィルムの特性を表2に示す。
実施例23において、縦延伸倍率5.3倍に変更する以外、実施例23と同様な操作を繰り返して、二軸配向多層積層ポリエステルフィルムを得た。
得られた二軸配向ポリエステルフィルムの特性を表2に示す。
Claims (7)
- フィルム層(B)の合計の厚みが、多層積層フィルム全体の厚みに対して、10〜95%の範囲にある請求項1記載の二軸配向多層積層ポリエステルフィルム。
- 芳香族ポリエステル(A)および(B)は、グリコール成分の90モル%以上がエチレングリコール成分である請求項1記載の二軸配向多層積層ポリエステルフィルム。
- 芳香族ポリエステル(B)は、主たる芳香族ジカルボン酸成分が、6,6’−(アルキレンジオキシ)ジ−2−ナフトエ酸成分と2,6−ナフタレンジカルボン酸成分である請求項1記載の二軸配向多層積層ポリエステルフィルム。
- 6,6’−(アルキレンジオキシ)ジ−2−ナフトエ酸成分が、6,6’−(エチレンジオキシ)ジ−2−ナフトエ酸成分である請求項1記載の二軸配向多層積層ポリエステルフィルム。
- フィルムの幅方向の温度膨張係数が、−10〜10ppm/℃の範囲にある請求項1記載の二軸配向多層積層ポリエステルフィルム。
- 二軸配向多層積層ポリエステルフィルムが、磁気記録媒体のベースフィルムに用いられる請求項1記載の二軸配向多層積層ポリエステルフィルム。
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