JP5275782B2 - 飲料ディスペンサ - Google Patents

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Description

この発明は飲料ディスペンサに関し、特にその原料と水とを混合するミキシングユニットの着脱構造に関する。
利用者に茶やコーヒー等の飲料を提供する飲料ディスペンサとして、粉末原料と水とを混合した飲料を提供する飲料ディスペンサがある。このような飲料ディスペンサは、粉末原料を保管し、そして供給するためのキャニスタと、供給された粉末原料と水とを混合・攪拌するためのミキシング部とを備え、ミキシング部での粉末原料と水との混合により生成された飲料が利用者に供給される。
また、粉末原料を放出するためのキャニスタの放出口とミキシング部との間には、放出口から放出された粉末原料をミキシング部に導入するためのシュート部が設けられている。そして、キャニスタ、シュート部及びミキシング部は、粉末原料の交換、飲料ディスペンサの修理、清掃等のメンテナンスのために、飲料ディスペンサに対して着脱可能となっている。
また、キャニスタとシュート部との接続部には、放出口より放出される粉末原料の飛散を防止するためにこの接続部を覆うカバーが設けられている。
例えば、特許文献1には、パウダー収容装置が記載されている。パウダー収容装置は、円筒形をしたパウダーの排出口を有しており、この排出口には、排出口部材が取り付けられる。排出口部材は、装置の振動によるパウダーの漏れを防止する口金部と、口金からのパウダーの飛散を防止するカバー部とを一体に形成したものである。
排出口部材の口金部は、排出口に連通する角穴を有しており、カバー部は、角穴を覆うようにして設けられており、下向きの開口部を有している。そして、排出口部材がパウダー収容装置の排出口に取り付けられると、口金部の外周面に設けられて突出する爪部を、パウダー収容装置に設けられて突出する爪部に係合させることにより、排出口部材がパウダー収容装置に固定される。さらに、メンテナンス等においてパウダーが入ったままのパウダー収容装置を取り外す際、排出口部材が180°回転されてカバー部の開口部が上方向に向けられ、排出口部材の口金部の外周面に設けられた別の爪部がパウダー収容装置の爪部に係合する。これにより、パウダー収容装置の着脱の際に、内部のパウダーの漏れが防止される。
特開平9−115053号公報
しかしながら、特許文献1のパウダー収容装置には、通常、排出口部材の下方向にシュート部及びミキシング部からなるミキシングユニットが設けられている。そして、ミキシングユニットを着脱する際、着脱作業の振動によりパウダー収容装置が振動して内部のパウダーが漏れ、パウダー収容装置を備える機械の内部を汚してしまうという問題がある。そこで、着脱作業時、排出口部材を回転させてそのカバー部の開口部を上方向に向けておけば、内部のパウダーの漏れは防がれるが、作業者が排出口部材を回転させることを忘れたまま、ミキシングユニットを着脱させてしまうと、内部のパウダーが漏れてしまうという問題がある。
この発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、キャニスタの放出口部分が原料の放出を遮断した状態にあるときにのみ、ミキシングユニットを着脱可能とすることにより、ミキシングユニットの着脱時におけるキャニスタ内部の原料の漏出を防ぐことのできる飲料ディスペンサを提供することを目的とする。
この発明に係る飲料ディスペンサは、原料と水とを混合した飲料を利用者に提供するための飲料ディスペンサであって、原料を貯蔵し、原料を放出するための放出口を有するキャニスタと、キャニスタの下方に設けられるミキシングホルダ部と、ミキシングホルダ部に対して着脱自在に設けられ、キャニスタの原料と水とを混合して放出するためのミキシング部、及び、キャニスタの原料をミキシング部に導入するためのシュート部を有するミキシングユニットと、キャニスタの放出口から放出される原料を、ミキシングユニットのシュート部に導入するためのシュータであって、キャニスタの放出口に対して回転自在であり、第1の回転位置において原料をミキシングユニットのシュート部に導入するシュータとを備え、ミキシングユニットは、第1の回転位置にあるシュータ及びミキシングホルダ部により挟持されることを特徴とするものである。
これによって、原料をミキシングユニットのシュート部に導入する第1の回転位置にシュータを回転させると、ミキシングユニットは、シュータ及びミキシングホルダ部により挟持され、固定される。一方、原料をミキシングユニットのシュート部に導入しない位置にシュータを回転させると、ミキシングユニットは、シュータ及びミキシングホルダ部により挟持されず、固定が解除される。すなわち、原料をミキシングユニットのシュート部に導入しない位置にシュータを回転させなければ、ミキシングユニットを着脱できないような構成となる。このため、ミキシングユニットの着脱時及び取り外した状態においてシュータからの原料の漏れを防ぐことができる、よって、原料漏れによるミキシングユニット及び飲料ディスペンサ内の汚れを防止することができる。
シュータは、シュータを回転させるためのつまみ部を有し、つまみ部は、シュータが第1の回転位置にあるとき、ミキシングホルダ部との間でシュート部を挟持してもよい。これによって、ミキシングユニットのシュート部を、シュータのつまみ部とミキシングホルダ部とで挟持して固定し、ミキシングユニットを定位置に保持するため、例えば、ミキシングユニット内に設けられるインペラの軸ブレによる振動や騒音を低減することできる。また、つまみ部によってミキシングユニットを保持するため、ミキシングユニットに対するシュータの位置も保持され、原料の確実な投入が可能になる。さらに、つまみ部の状態によってシュータの回転位置が判別できるため、ミキシングユニットが固定された状態であるかを目視により容易に確認できる。
シュータは、原料をミキシングユニットのシュート部に導入するための開口をもつ口元部を有し、口元部は、シュータが第1の回転位置にあるとき、ミキシングホルダ部との間でシュート部を挟持してもよい。これによって、ミキシングユニットのシュート部を、シュータの口元部とミキシングホルダ部とで挟持して固定し、ミキシングユニットを定位置に保持するため、例えば、ミキシングユニット内に設けられるインペラの軸ブレによる振動や騒音を低減することできる。また、ミキシングユニットに対して定位置に原料を投入するための口元部によってミキシングユニットを保持するため、ミキシングユニットに対する口元部の位置も保持され、原料の確実な投入が可能になる。また、シュータの口元部は強度を確保しやすく、この強度を確保しやすい口元部でミキシングユニットのシュート部を挟持してミキシングユニットを定位置に保持するので、各部品の破損を抑制できる。
シュータの口元部は、シュータが第1の回転位置にあるとき、開口が下向きとなり、シュータが原料をミキシングユニットのシュート部に導入しない第2の回転位置にあるとき、開口がキャニスタの放出口より上方で上向きとなってもよい。これによって、原料をミキシングユニットのシュート部に導入しない第2の回転位置にシュータがあるとき、シュータの口元部の開口がキャニスタの放出口より上方で上向きに開口するため、原料の漏れを確実に防止することができる。また、シュータを回転させ、シュータの口元部の開口を上方に向けるだけで開口からの原料の漏れを防ぐようにしたので、キャニスタの構成部品を増やすことなく、開口からの原料の漏れを防ぐことができる。すなわち、部品点数を低減することが可能になる。
この発明によれば、キャニスタの放出口部分が原料の放出を遮断した状態にあるときにのみ、ミキシングユニットを着脱可能とすることにより、ミキシングユニットの着脱時におけるキャニスタ内部の原料の漏出を防ぐことができる飲料ディスペンサを提供することが可能となる。
以下に、この発明の実施の形態について、添付図面に基づいて説明する。
実施の形態
まず、図1〜2を用いて、この実施の形態に係る飲料ディスペンサ101の全体構成を説明する。なお、飲料ディスペンサ101は、粉末原料を冷水又は湯と混合し、利用者に冷飲料又は温飲料を提供する飲料ディスペンサである。
図1を参照すると、飲料ディスペンサ101は、利用者に飲料を提供する空間である飲料注出部3及び扉4をその前面に有する筐体1を備えている。扉4には、利用者が提供を受ける飲料を選択しその飲料を注出させるための操作部5が設けられている。
また、飲料ディスペンサ101において、筐体1の上端の面を上面1a、上面に対向する下端の面を下面1b、扉4を有する面を前面1eとし、さらに、前面1eに対向する面を後面1f、前面1eに隣接し前面1eから見て左側の面を左側面1c、及び、前面1eに隣接し前面1eから見て右側の面を右側面1dとする。
そして、説明の便宜上、飲料ディスペンサ101に対して、下面1bから上面1aに向かう方向を上方向A、上面1aから下面1bに向かう方向を下方向B、右側面1dから左側面1cに向かう方向を左方向C、左側面1cから右側面1dに向かう方向を右方向D、後面1fから前面1eに向かう方向を前方向E、並びに、前面1eから後面1fに向かう方向を後方向Fとする。
次に、図2を参照すると、筐体1(図1参照)の内部は、仕切板6によって2つの区画に仕切られており、前方向E側の区画はミキシング機構室2a、後方向F側の区画は機械室2bとなっている。
ミキシング機構室2aには、粉末原料を貯蔵するキャニスタ9が最上部に複数設けられ、キャニスタ9は、仕切板6に取り付けられたミキシングベース7の上部に載置されている。さらに、キャニスタ9のそれぞれの下方向Bには、キャニスタ9から粉末原料を受け取り、粉末原料と水とを混合して利用者に提供する飲料とするためのミキシングユニット11が設けられている。ミキシングユニット11の下方向Bには、ミキシングユニット11のそれぞれから注出された飲料を案内し所定の位置に注出するためのドリンクガイド10が設けられており、ドリンクガイド10の下方向Bは飲料注出部3となっている。
また、機械室2bには、冷水を生成するための図示しない冷凍回路及び冷水タンク、並びに、湯を生成・貯留するための図示しない加熱装置及び貯湯タンク19等が設けられている。
次に、図3〜18を使用して、キャニスタ9及びミキシングユニット11の構成を説明する。
図6を参照すると、キャニスタ9は、内部に粉末原料を貯蔵するためのキャニスタ本体部9a、キャニスタ本体部9aの上部を開閉するためのキャニスタ蓋部9b、及び、キャニスタ本体部9aの内部に貯蔵された粉末原料のアーチングを防止するための棒状のアーチング防止材9cを備えている。なお、キャニスタ本体部9a及びキャニスタ蓋部9bは透明な樹脂により形成されている。
また、キャニスタ本体部9aの側部の内の前面部9a1の下部に、内部の粉末原料を外部に放出するための円筒状をした放出口9dが突出形成されている。さらに、前面部9a1に対向する側部である後面部9a4において、放出口9dに対向する位置には、凹部9a6が形成されており、凹部9a6の中心には連結穴9a7が形成されている。
なお、キャニスタ本体部9aは、後面部9a4、並びに、後面部9a4に隣接する側部である側面部9a2及び9a3(図5参照)が平坦な面を形成している。さらに、後面部9a4、並びに、側面部9a2及び9a3に隣接する底面部9a5(図5参照)も平坦な面を形成している。
また、キャニスタ本体部9aの内部には、円筒状のスクリュ軸23aの周りに螺旋状の突起23bが形成されたスクリュ23が設けられている。スクリュ23は、回転駆動することにより、キャニスタ本体部9aの内部の粉末原料を放出口9dに向けて送るものである。
また、図5に示すように、スクリュ23は放出口9dからキャニスタ本体部9a内に挿入されて配置される。挿入されたスクリュ23は、凹部9a6側において、キャニスタ本体部9aの外部にある連結部材24と接続される。
さらに、図6を参照すると、突出する放出口9dの内側には、略円筒状の放出口部材15が取り付けられている。放出口部材15は、その内部でスクリュ23のスクリュ軸23aに係合している。よって、スクリュ23は、凹部9a6側を連結部材24に支持され、放出口9d側を放出口部材15により支持されて、キャニスタ本体部9aの内部に収容される。
そして、放出口部材15における、放出口9dと反対側の端部には、略円筒状をしたシュータ16が設けられ、シュータ16は、放出口部材15に対して略円筒の周方向に回転可能となっている。なお、シュータ16は、放出口9d及び放出口部材15を介して放出される粉末原料をミキシングユニット11(図2参照)に案内するためのものである。
また、キャニスタ本体部9aには、放出口9dの下方向Bに、前方向Eに突出する板状の突出部9a8がキャニスタ本体部9aと一体に形成されている。さらに、突出部9a8の下面には、先端が後方向Fに向いたL字状の断面を有し、板状部材で形成された引掛部9a9が突出部9a8と一体に形成されている。
なお、キャニスタ本体部9aは、透明な樹脂を使用した射出成形等により、放出口9d、突出部9a8及び引掛部9a9と共に一体に成形されている。また、キャニスタ蓋部9b、アーチング防止材9c、スクリュ23、連結部材24、放出口部材15及びシュータ16は、樹脂を使用して射出成形等によりそれぞれ成形されている。
さらに、キャニスタ9は、キャニスタ本体部9a、キャニスタ蓋部9b、アーチング防止材9c、スクリュ23、連結部材24、放出口部材15及びシュータ16によって構成され、これらを一体として取り扱われる。
ここで、図7を参照すると、スクリュ23の詳細な構造が示されている。そこで、スクリュ23のスクリュ軸23aには、スクリュ軸23aを貫通しない肉盗みのスクリュ穴23cが設けられている。そして、スクリュ軸23aは、スクリュ穴23cが閉じられている側の端部23a1が、凸状をした略円錐状となっている。
また、スクリュ穴23cは、スクリュ穴23cが開口している側のスクリュ軸23aの端部23a2付近に形成された六角柱状の六角穴部23c2と、六角穴部23c2から端部23a1側に向かって形成された円筒状の円筒穴部23c1とにより構成されている。さらに、円筒穴部23c1における六角穴部23c2の近くには、円筒穴部23c1の内周に沿った環状のリブ23dが径方向内側に向かって突出形成されている。
次に、図8及び9を参照すると、連結部材24の詳細な構造が示されている。そこで、図8を参照すると、連結部材24は、円筒部24a2と円筒部24a2の一方の端部を塞ぐ端面部24a1とを有する有底円筒状をした連結部本体24a、並びに、円形をした端面部24a1に対してその中心から垂直に突出する中空の連結軸部24bにより構成されている。また、連結軸部24bは、先端側に円柱状をした円柱部24b1を有し、円柱部24b1より端面部24a1側に六角柱状の六角柱部24b2を有している。さらに、連結軸部24bは、円柱部24b1の円柱面に、半球状の突起24b3を複数有している。なお、円柱部24b1及び六角柱部24b2は、スクリュ穴23cの円筒穴部23c1及び六角穴部23c2に嵌合する形状を有している。(図7参照)
そして、図6に示すように、連結部材24をスクリュ23に接続する場合、スクリュ23のスクリュ穴23cに連結部材24の連結軸部24bが挿入される。この際、連結軸部24bは、その六角柱部24b2をスクリュ穴23cの六角穴部23c2に嵌合させ、円柱部24b1の突起24b3が円筒穴部23c1の環状のリブ23dを乗り越えるまで挿入される。これにより、連結部材24及びスクリュ23の接続が完了するが、突起24b3とリブ23dとが係合しているため、連結軸部24bがスクリュ穴23cから抜け、これらの接続が不用意に解除されることが防止される。(図7及び8参照)
また、連結部材24及びスクリュ23が接続された状態では、連結部材24の連結軸部24bの六角柱部24b2が、スクリュ23のスクリュ穴23cの六角穴部23c2に嵌合しているため、連結部材24をその連結軸部24bを中心に回転させることにより、スクリュ23も回転する。(図7及び8参照)
従って、図7及び8を参照すると、連結部材24及びスクリュ23の連結構造において、連結部材24の連結軸部24bにおける六角柱部24b2及びスクリュ23のスクリュ穴23cにおける六角穴部23c2の嵌合により互いの空回りが防止される。さらに、連結軸部24bの突起24b3がスクリュ穴23cの円筒穴部23c1のリブ23dにかみ合うことで、連結軸部24bのスクリュ穴23cに対する抜けが防止される。これにより、連結部材24及びスクリュ23の連結構造は、連結及び分解が容易になっている。
また、連結部材24及びスクリュ23の連結構造は、連結軸部24b及びスクリュ穴23cを有するスクリュ軸23aをそれぞれが備える二点の部品により構成され、部品点数が低減されている。
また、粉末原料をキャニスタ本体部9aの放出口9d(図6参照)から放出するためにスクリュ23を回転させると、スクリュ23は後方向Fに押し付けられるようにして回転する。このため、スクリュ穴23cの円筒穴部23c1のリブ23dと連結部材24の連結軸部24bの突起24b3との間には強い嵌合が必要とされず、軽い嵌合でよい。
また、キャニスタ本体部9aに設けられると共にキャニスタ本体部9aから粉末原料を放出するための可動部材である、連結部材24及びスクリュ23は金属部材を使用することなく構成することができるため、錆の発生による動作不良や錆の粉末原料への混入が防止される。
さらに、図9を参照すると、連結部材24の連結部本体24aにおける円筒部24a2の内側の詳細な構造が示されている。そこで、円筒部24a2の内周面24a3には、径方向内側に突出した略三角柱状の第一リブ25a及び第二リブ25bが形成されている。第一リブ25aは、その第一側面25a1が連結部本体24aの端面部24a1と一体に形成され、第二側面25a2が円筒部24a2の中心軸を通る平面と平行に形成され、第三側面25a3が第一側面25a1及び第二側面25a2を連結するようにして形成されている。
また、第二リブ25bは、第一リブ25aに対向する位置に形成されており、円筒部24a2の中心軸に関して、第一リブ25aと対称な形状を有している。
なお、第一リブ25aにおける第二側面25a2及び第三側面25a3の連結部である先端部分は、その角が落とされた形状を有しており、傾斜面部25a4を形成している。傾斜面部25a4は、第三側面25a3から第二側面25a2に向かって、第一側面25a1側に傾斜している。また、この傾斜面部25a4は第二リブ25bには形成されていない。
ここで、連結部材24と、連結部材24を回転駆動するモータとの係合構造を説明する。
図18を参照すると、飲料ディスペンサ101の仕切板6(図2参照)に設けられたミキシングベース7の後面部7bには、設置されるキャニスタ9(図2参照)の数と同数のカップリング部材8aが設けられている。カップリング部材8aは、樹脂により形成されており、ベースとなる円板部8a1、円板部8a1に対してその中心から垂直に突出する軸部8a2、及び、軸部8a2から径方向両側に突出する板状の羽根部8a3により構成されている。
また、カップリング部材8aの軸部8a2は、ミキシングベース7の後面部7bに設けられた原料放出モータ8bの軸とそれぞれ連結され、カップリング部材8aは、原料放出モータ8bの駆動により、その軸部8a2を中心に回転駆動する。
また、図3を参照すると、キャニスタ9は、その連結部材24をカップリング部材8aに係合させて、ミキシングベース7にセットされる。すなわち、カップリング部材8aを連結部材24の円筒部24a2の内側に収めるようにして、キャニスタ9はセットされる。
さらに、図9を参照すると、キャニスタ9(図3参照)がセットされる際、カップリング部材8aの羽根部8a3(図18参照)が、連結部材24の円筒部24a2に形成された第一リブ25aの第三側面25a3及び第二リブ25bの第三側面25b3に当接すると、羽根部8a3(図18参照)がこれらの面上で摺動する。そして、羽根部8a3(図18参照)が連結部材24を時計回りとなる方向Pに回転させつつ、カップリング部材8a(図3参照)が連結部材24の円筒部24a2の内部に収められる。また、羽根部8a3(図18参照)が、第一リブ25aの傾斜面部25a4、並びに、第二リブ25bの第二側面25b2及び第三側面25b3の連結部である先端部分に当接すると、羽根部8a3(図18参照)が傾斜面部25a4上で摺動する。そして、羽根部8a3(図18参照)が連結部材24を反時計回りとなる方向Qに回転させつつ、カップリング部材8a(図3参照)が連結部材24の円筒部24a2の内部に収められる。
また、原料放出モータ8bの駆動によりカップリング部材8aが回転されると、その羽根部8a3のそれぞれが、連結部材24における第一リブ25aの第二側面25a2及び第二リブ25bの第二側面25b2に当接し、連結部材24を方向Qに回転させる。(図18参照)
従って、連結部材24の有底円筒状をした連結部本体24aの内側にカップリング部材8a(図3参照)を収めるようにしたので、連結部材24及びカップリング部材8a(図3参照)の係合部であるカップリング部分がキャニスタ9(図2参照)の上下方向A及びB、並びに、左右方向C及びDの位置決めを行う。
また、図3を参照すると、キャニスタ本体部9aの後面部9a4は、連結部材24が設けられる凹部9a6を除いて平坦な面となっているため、キャニスタ9の取付時に、連結部材24とカップリング部材8aとの位置合わせが容易になっている。
また、連結部材24の2つのリブの内の第一リブ25aに傾斜面部25a4(図9参照)を形成したため、カップリング部材8aが連結部材24の第一リブ25a及び第二リブ25b(図9参照)の先端部分と干渉して発生するキャニスタ9の取付不良が防止される。
また、図9を参照すると、連結部材24における連結部本体24aの端面部24a1及び円筒部24a2が、第一リブ25a及び第二リブ25bの補強となるため、連結部本体24aは破損の少ない構造となっている。
次に、図10〜13を参照すると、キャニスタ本体部9aの放出口9d(図3参照)に取り付けられる放出口部材15の詳細な構造が示されている。そこで、図10を参照すると、放出口部材15は、略円筒状の円筒部15a、円筒部15aの一方の端部に連結された円板状の端面部15b、及び円筒部15aの外周面15a1から径方向両側に突出する放出口つまみ部15cを有している。なお、放出口つまみ部15cは、円筒部15aの径方向となる水平断面がT字状となる板状部材により形成されている。そして、円筒部15a、端面部15b及び放出口つまみ部15cは樹脂により一体に形成されている。
また、円筒部15aにおいて端面部15bと連結している端部である連結端部15a2は、円形からその下方向B側の円弧片を削除した断面形状を有している。そして、円筒部15aは、連結端部15a2の付近においてその断面形状を変化させ、連結端部15a2の断面形状に整合している(図11参照)。そして、端面部15bには、円筒部15aの連結端部15a2の内周に整合する形状を有する、粉末原料を放出するための穴である放出部15b1が形成されている。これにより、円筒部15aの底部より放出部15b1が上方向Aにあるため、スクリュ23(図3参照)が稼働しない状態で、放出部15b1から粉末原料が自然に流出することが防止される。
また、放出部15b1の内部となる端面部15bの中心には、スクリュ23のスクリュ軸23a(図3参照)の軸受部材であるスクリュ軸受部15fが形成されており、スクリュ軸受部15fは、略円柱状の形状を有している。そして、スクリュ軸受部15fは、放出部15b1の内部において、水平方向に延びる第一支持部材15f1、及び、鉛直方向に延びる第二支持部材15f2により支持されている。
なお、図12を参照すると、円筒部15aの内側となるスクリュ軸受部15fの背面には、凹部15f4が形成されており、凹部15f4はスクリュ軸23aの凸状をした端部23a1(図3参照)に係合する形状を有している。
さらに、図13を参照すると、端面部15bの円周状の外周には、上方向A側に2つの同形状をした凹部15g1及び15g2が形成され、下方向B側に1つの凹部15g3が形成され、凹部15g1、15g2及び15g3は同一の深さとなっている。なお、凹部15g1及び15g2は、幅wa4を空けて配置されており、凹部15g1及び15g2のそれぞれの幅wa1及びwa2は、凹部15g3の幅wa3より狭くなっている。また、凹部15g1から15g2までの幅(幅wa1+幅wa4+幅wa2)は、凹部15g3の幅wa3より大きくなっている。
また、図10に戻り、円筒部15aの外周面15a1には、外周面15a1を取り囲む環状のガイド溝部15dが、端面部15bに隣接して形成されている。なお、ガイド溝部15dは、凹部15g1、15g2及び15g3は同一の深さを有している。さらに、円筒部15aの外周面15a1には、ガイド溝部15dと放出口つまみ部15cとの間に、外周面15a1を取り囲む環状の突起15eが形成されている。
突起15eは、矩形断面を有しており、一部が前方向Eにシフトして形成されている。そして、突起15eは、周方向の全長の1/4の範囲である範囲Lにおいて、前方向Eにシフトした第一突起部15e1を形成し、範囲L以外の範囲において、第一突起部15e1より後方向Fに位置する第二突起部15e2を形成している。なお、範囲Lは、円筒部15aの中心軸を通る水平面より上方向A側、且つ、円筒部15aの中心軸を通る鉛直面より左方向C側となる範囲である。
従って、図3を参照すると、放出口部材15のスクリュ軸受部15fにより、スクリュ23のスクリュ軸23aの端部23a1が支持されるため、スクリュ23とキャニスタ本体部9aの内面との間隔が一定に保たれ、粉末原料の安定した放出量が確保される。
また、スクリュ軸受部15fの凹部15f4に、円錐状をしたスクリュ軸23aの端部23a1を差し込むかたちで、スクリュ23は軸受けされるため、軸合わせが容易になり、キャニスタ本体部9aに対する放出口部材15の着脱性が損なわれない。さらに、このような構成により、スクリュ軸受部15f及びスクリュ軸23aを大きくすることができるため、これらの部材を破損しにくい形状とすることができる。
また、スクリュ軸受部15fは、スクリュ軸23aを最小限支持できる形状でよく、これにより、粉末原料が放出される放出部15b1(図10参照)の面積を広く取ることができるため、円滑な粉末原料の放出が可能となる。
次に、図14〜17を参照すると、シュータ16の詳細な構造が示されている。そこで、図14を参照すると、シュータ16は、略円筒形状をした本体部16a、本体部16aの円筒部16a1の下部に連結された筒状の口元部16b、及び、本体部16aの円筒部16a1の端面部16a2に形成されたつまみ部16cを有している。
なお、つまみ部16cは、その先端が下方向Bに向いたL字形状を有している。
また、本体部16a、口元部16b及びつまみ部16cは、樹脂により一体に形成されている。
口元部16bは、矩形断面をもち下方向Bに向かって延びる筒状体であり、下端に開口16b1を有しており、その内部が円筒部16a1の内部に連通している。また、図17に示すように、口元部16bは、その後壁部16b2の下端の左方向C側の角が落とされており、面取り部16b3を形成している。
さらに、図15を参照すると、本体部16aの円筒部16a1の端部16a3は、その円周状の外周に沿った一部が後方向Fに突出しており、端部16a3は、突出した突出部16a6と、突出部16a6以外の通常部16a5とにより構成されている。(図17参照)
図14を参照すると、突出部16a6は、端部16a3の外周の全長における1/4の範囲である範囲Mにおいて形成され、範囲Mは、円筒部16a1の中心軸を通る水平面より下方向B側、且つ、円筒部16a1の中心軸を通る鉛直面より左方向C側となる範囲である。
また、図10及び14を参照すると、シュータ16が放出口部材15に取り付けられる際、シュータ16の通常部16a5及び突出部16a6は、放出口部材15の円筒部15aに形成された第一突起部15e1及び第二突起部15e2とそれぞれ当接する。そして、つまみ部16cを持ち、シュータ16を方向R又はSに回転させると、シュータ16の突出部16a6の端部16a7或いは16a8が、放出口部材15の第一突起部15e1の両端面15e3及び15e4(図13参照)のいずれかに当接して、シュータ16はそれ以上の回転が制限される。なお、放出口部材15の第一突起部15e1を範囲Lへ配置し、シュータ16の突出部16a6を範囲Mへ配置することにより、シュータ16は、口元部16bの開口16b1が、下方向Bに向いた状態から上方向Aに向いた状態までの180°の範囲を移動するようにして、回転することができる。
さらに、図16を参照すると、本体部16aの円筒部16a1の内周面16a4における下方向B側には、2つの同形状をした突起16d1及び16d2が、周方向に沿って形成され、径方向内側に向かって突出している。また、円筒部16a1の内周面16a4における上方向A側には、1つの突起16d3が、周方向に沿って形成されており、径方向内側に向かって突出している。そして、突起16d1及び16d2は、幅wb4を空けて配置されており、突起16d1及び16d2のそれぞれの幅wb1及びwb2は、突起16d3の幅wb3より狭くなっているが、突起16d1から16d2までの幅(幅wb1+幅wb4+幅wb2)は、突起16d3の幅wb3より大きくなっている。
さらに、図13も合わせて参照すると、突起16d1、16d2及び16d3はそれぞれ、放出口部材15の凹部15g1、15g2及び15g3を通過できるように形成されている。そして、突起16d3は、その幅wb3が凹部15g1の幅wa1及び凹部15g2の幅wa2より広くなっており、凹部15g1及び15g2を通過できないように形成されている。さらに、突起16d1から16d2までの幅(幅wb1+幅wb4+幅wb2)は、凹部15g3の幅wa3より大きくなっており、突起16d1及び16d2が同時に凹部15g3を通過できないように形成されている。
よって、図10及び16を参照すると、シュータ16は、口元部16bの開口16b1を上方向Aに向けた状態で放出口部材15に嵌め込まれ、その突起16d1、16d2及び16d3のそれぞれに、放出口部材15の凹部15g1、15g2及び15g3を通過させ、さらにこれらの突起を放出口部材15のガイド溝部15dに係合させて、放出口部材15に取り付けられる。そして、シュータ16は、放出口部材15に取り付けられた後、回転されると、突起16d1、16d2及び16d3のそれぞれが放出口部材15のガイド溝部15dを摺動するが、放出口部材15の端面部15bに係合するため、放出口部材15から外れることがない。
なお、シュータ16は、放出口部材15からの取り外しの際も、口元部16bの開口16b1を上方向Aに向けた状態で取り外される。
従って、図3を参照すると、シュータ16は、引く、押し込む等の動作を伴うことなく単に回転されるだけで、口元部16bの開口16b1を上方向Aに向けて粉末原料の漏れを防ぐ構造を有している。このため、シュータ16を回転動作させる操作の際にキャニスタ9に振動を与えにくく、この操作による粉末原料の漏れが防止される。
また、シュータ16は、回転されて口元部16bの開口16b1を上方向Aに向けることで粉末原料の漏れを防ぐ構造を有するため、キャニスタ9の構成部品を増加させることなく、開口16b1からの原料漏れが防止される。
また、シュータ16を回転させるために、つまみ部16cが設けられているため、シュータ16の回転が容易になっている。
また、シュータ16は、放出口部材15、すなわち、キャニスタ本体部9aに対して着脱可能であるので、シュータ16の口元部16bが粉末原料及び湯気によって汚れた場合等、シュータ16は取り外されて洗浄される。
また、図10及び14を参照すると、シュータ16の突出部16a6と、放出口部材15の第一突起部15e1の端面15e3又は15e4(図13参照)との係合が、シュータ16の回り止めとなるストッパとして機能し、シュータ16が180°以上回転しないようになっている。さらに、この係合によりシュータ16は、口元部16bの開口16b1が上方向A及び下方向Bに向いた状態で、回転動作が制止される。このため、粉末原料の漏れを防ぐ位置及び粉末原料を放出する位置に対するシュータ16の位置決めが容易になっている。
また、図13及び16を参照すると、シュータ16の円筒部16a1の下方向B側に形成された突起16d1及び16d2が、放出口部材15の端面部15bの上方向A側に形成された凹部15g1及び15g2にそれぞれ整合し、シュータ16の円筒部16a1の上方向A側に形成された突起16d3が放出口部材15の端面部15bの下方向B側に形成された凹部15g3に整合する。さらに、突起16d1から16d2までの幅は、凹部15g3の幅より広くなっており、突起16d3の幅は、凹部15g1及び15b2のそれぞれの幅より広くなっている。このため、突起16d1及び16d2が凹部15g3にはまりこむ、又は、突起16d3が凹部15g1又は15g2にはまりこむことが防がれるため、シュータ16が放出口部材15に無理に着脱されることが防止される。すなわち、シュータ16の口元部16bの開口16b1が上方向Aに向いた状態以外で、シュータ16が放出口部材15に着脱されることが防止され、無理な着脱によるシュータ16及び放出口部材15の破損が防止される。
また、シュータ16の口元部16bの開口16b1を上方向Aに向けた際に限って、シュータ16は放出口部材15に対して着脱可能であるので、取り外したシュータ16内の粉末原料をキャニスタ本体部9a(図3参照)に戻すことが可能である。
次に、キャニスタ9及びミキシングユニット11をミキシングベース7に固定する構造を説明する。そこで、図18を参照すると、ミキシングベース7の前方向Eに突出した前面部7aには、ミキシングユニット11を着脱自在に取り付けるためのミキシングホルダ部であるミキシングホルダ14が、取り付けられるミキシングユニット11の数量と同数だけ設けられて、ミキシングベース7に固定されている。なお、ミキシングホルダ14は、樹脂を使用した射出成形等により成形される。
ミキシングホルダ14のそれぞれは、ミキシングベース7の前面部7aの位置に、その前面部14aを有し、前面部14aには、取り付けられたミキシングユニット11が係合する凹部14bが形成されている。そして、凹部14bの両側には、凹部14bの両縁を構成し、凹部14bに係合したミキシングユニット11の左右方向C及びDの移動を拘束する側縁部14cが形成されている。
さらに、凹部14bは、前面部14aの上端を後方向Fに傾斜させて窪ませた形状を有している。そして、凹部14bの上端には、凸状の上縁部14dが形成されている。上縁部14dは、側縁部14cによって両側を挟まれて、キャニスタ9の下部に形成されたL字状の引掛部9a9(図6参照)の内側に嵌合する形状を有しており、上縁部14dの幅とキャニスタ9の引掛部9a9(図6参照)の幅はほぼ同一になっている。
また、側縁部14cの下方向Bにはそれぞれホルダ部14eが形成されている。ホルダ部14eは、ミキシングユニット11の取付に際して、ミキシングユニット11の両側に係合してその前後方向E及びFのスライド移動を案内し、ミキシングホルダ14に対するミキシングユニット11の位置決め及び固定を行うものである。
よって、キャニスタ9(図3参照)は、ミキシングベース7の上面である載置面7cに載置され、その連結部材24(図3参照)をミキシングベース7のカップリング部材8aに係合させると共に、引掛部9a9(図4参照)をミキシングホルダ14の上縁部14dに嵌合させるようにして、ミキシングベース7に取り付けられる。このとき、キャニスタ9(図3参照)は、引掛部9a9(図4参照)及びミキシングホルダ14の上縁部14dの嵌合により、上下方向A及びB、並びに、前後方向E及びFに固定され、引掛部9a9(図4参照)及びミキシングホルダ14の側縁部14cの係合により、左右方向C及びDに固定される。
従って、図3及び18を参照すると、キャニスタ9の底面部9a5、及び、ミキシングベース7の載置面7cに穴を設けることなく、キャニスタ9がミキシングベース7に固定されるため、機械室2b(図2参照)に粉末原料が入ることがない。
また、ミキシングベース7の載置面7cにキャニスタ9を取り付け固定するための突起等が設けられないため、載置面7cがフラットになり清掃性に優れる。さらに、キャニスタ9の底面部9a5もフラットになり清掃性に優れる。
また、ミキシングベース7の載置面7cへの穴開けや部材の取付等の加工が不要であるため、コストが低減される。
なお、本実施の形態では、ミキシングホルダ14は、ミキシングベース7と別体に形成されているが、ミキシングベース7を樹脂製として一体に成形されたものであってもよい。
次に、ミキシングユニット11の構造を説明する。そこで、図3を参照すると、ミキシングユニット11は、粉末原料と水とを混合するためのミキシング部12a及びミキシング部12aに粉末原料を導入するためのシュート部12bを一体に有するミキシングケース12と、ミキシング部12a内において粉末原料と水とを混合・攪拌するインペラ13とを有している。なお、ミキシングケース12及びインペラ13は、樹脂により形成されている。
ミキシングケース12のミキシング部12aは、略円筒状の第一円筒部12a1と、第一円筒部12a1の下方向B側に連続して形成された略円筒形状の第二円筒部12a2とを有している。なお、第二円筒部12a2の径は第一円筒部12a1の径より小さくなっている。さらに、第二円筒部12a2の下端には、飲料を放出するための放出口12a3が形成されている。
ミキシング部12aの第一円筒部12a1の前方向E側には、略矩形断面を有する筒状をしたシュート部12bが一体に形成され、シュート部12bは上方向Aに向かって突出している。そして、シュート部12bの上端には、キャニスタ9内の粉末原料をミキシングケース12内に供給するための原料供給開口12b5が設けられている。さらに、第一円筒部12a1の上部には蓋部12a4が設けられており、蓋部12a4は、第一円筒部12a1とシュート部12bとの間の開口を塞いでいる。
なお、蓋部12a4は、ミキシング部12aに対して別体に形成されて着脱可能となっている。そして、蓋部12a4をミキシング部12aに係合させることによって、1つのユニット化されたミキシングケース12が形成される。さらに、後述するようにミキシングケース12にインペラ13を取り付けることにより、ミキシングユニット11が形成され、蓋部12a4を含むミキシングケース12がインペラ13と一緒にミキシングユニット11として、ミキシングホルダ14(図18参照)に着脱される。
また、第一円筒部12a1の後方向F側には、第一円筒部12a1から突出する下向きの開口であるオーバーフロー部12a5が蓋部12a4に隣接して形成されている。オーバーフロー部12a5は、ミキシング部12aの内部から溢れた飲料や温飲料生成時に発生する湯気を、その下方向Bに設けられた湯気抜きダクト30に排出するためのものである。
さらに、第一円筒部12a1の蓋部12a4には、インペラ13を挿入するための開口部12a6が下方向B、すなわち第二円筒部12a2に向かって突出形成され、また、開口部12a6に隣接した図示しない注水口が形成されている。注水口は図示しないウォーターバルブに連通しており、ウォーターバルブの制御により注水口からミキシングケース12内に冷水又は湯が供給される。
また、インペラ13は、軸部13cと、軸部13cの両端の第一円板部13a及び第二円板部13bとが一体に形成されたものである。第一円板部13aには環状の磁石13dが埋め込まれており、第二円板部13bには、軸部13cと反対側の面に径方向に延びる略三角錐形状の攪拌羽根13b1が複数形成され、さらに、その中心には凹部13b2が形成されている。
インペラ13は、第二円板部13b側からミキシングケース12の開口部12a6に挿入され、第二円板部13bがミキシングケース12の第二円筒部12a2によって案内されてその内部に収容される。そして、第二円筒部12a2に収容された第二円板部13bは、その下方向B側の凹部13b2を第二円筒部12a2の内部の下端に形成された突起12a7に係合させる。このとき、第一円板部13aは、蓋部12a4の開口部12a6よって径方向に支持される。
また、第一円筒部12a1の蓋部12a4に対して上方向Aで隣接するミキシングベース7の内部には、各ミキシングユニット11に対してマグネットモータ40が設けられている。そして、各マグネットモータ40は、各ミキシングケース12の開口部12a6に上方向Aで隣接して配置されている。なお、マグネットモータ40は、その下方向B側でインペラ13の第一円板部13aと対向しており、このインペラ13と対向する部位に、環状の磁石40aを有している。
よって、ミキシングケース12及びインペラ13からなるミキシングユニット11がミキシングホルダ14(図18参照)に取り付けられると、インペラ13は、その第一円板部13aの磁石13d及びマグネットモータ40の磁石40aの間の磁力により、マグネットモータ40に引きつけられる。
これにより、マグネットモータ40が通電・稼働されると、マグネットモータ40は、その磁石40a及びインペラ13の磁石13dの間の磁力により第一円板部13aと共にインペラ13を引きつけた状態で、軸部13cを中心としてインペラ13を回転駆動させる。
また、図18を参照すると、ミキシングケース12は、第一円筒部12a1の左方向C側及び右方向D側のそれぞれに、ミキシングホルダ14のホルダ部14eに係合する係合取手12a8が形成されている。
なお、ミキシングケース12は、キャニスタ9(図3参照)がミキシングホルダ14に取り付けられた後、ミキシングホルダ14に取り付けられるようになっている。そして、取付の際、ミキシングケース12は、係合取手12a8及び蓋部12a4をミキシングホルダ14のホルダ部14eに係合させて、後方向Fにスライドされる。
さらに、図4に示すように、ミキシングケース12は、シュート部12bをキャニスタ9の引掛部9a9に当接させると共にミキシングホルダ14の凹部14b(図18参照)に係合させて、ミキシングホルダ14に取り付けられ、上下方向A及びB、並びに、左右方向C及びDに固定される。
次に、キャニスタ9とミキシングケース12との係合部であるα部(図3参照)の詳細な構造を説明する。
まず、状態(a)は、キャニスタ9に取り付けられたシュータ16の口元部16bの開口16b1が下方向Bに向いた状態を示している。このとき、シュータ16は、粉末原料をミキシングケース12のシュート部12bに導入する回転位置である第1の回転位置となっている。
状態(a)において、ミキシングホルダ14に取り付けられたミキシングケース12は、シュート部12bの後壁部12b2が、シュータ16の口元部16bの後壁部16b2と係合し、後壁部16b2によってキャニスタ9の引掛部9a9に対して押し付けられる。すなわち、シュート部12bの後壁部12b2が、シュータ16の口元部16bの後壁部16b2及びミキシングホルダ14により挟持される。これにより、シュート部12b、つまりミキシングケース12は、前後方向E及びFの移動が拘束される。
さらに、シュート部12bの前壁部12b1が、シュータ16のつまみ部16cの垂下部16c1と係合し、垂下部16c1によって後方向Fに押し付けられる。すなわち、シュート部12bが、シュータ16のつまみ部16cの垂下部16c1及びミキシングホルダ14により挟持される。これにより、シュート部12b、つまりミキシングケース12は前方向Eの移動が拘束される。
従って、シュータ16の口元部16bの開口16b1が下方向Bに向いた状態(a)において、ミキシングケース12は、ミキシングホルダ14からの取り外しが不可能になると共にミキシングホルダ14に固定される。(図3参照)
また、状態(b)は、状態(a)からシュータ16を180°回転させて、シュータ16の口元部16bの開口16b1を上方向Aに向けた状態を示している。このとき、シュータ16は、粉末原料をミキシングケース12のシュート部12bに導入しない回転位置である第2の回転位置となっている。
状態(b)において、ミキシングケース12のシュート部12bの後壁部12b2及びシュータ16の口元部16bの後壁部16b2の係合、並びに、シュート部12bの前壁部12b1及びシュータ16のつまみ部16cの垂下部16c1の係合が解除される。このため、ミキシングケース12は、前方向Eへの移動が可能になり、ミキシングホルダ14からの取り外しが可能になる。(図3参照)
また、ミキシングケース12のミキシングホルダ14への取付も、シュータ16を状態(b)にして行われる。
なお、状態(a)において、シュータ16の口元部16b及びつまみ部16cによって、シュート部12b、つまりミキシングケース12がミキシングホルダ14に押し付けられるようにして固定されるため、ミキシングケース12内で駆動するインペラ13(図3参照)の軸ブレにより発生するミキシングケース12の振動及び騒音が低減される。
さらに、シュータ16は粉末原料をミキシングケース12内の所定の位置に投入するものであるが、状態(a)に示される粉末原料投入時においてシュータ16及びミキシングケース12は互いに対して固定されるため、原料が所定の位置に確実に投入される。
また、シュータ16の口元部16bは強度を確保しやすく、この強度を確保しやすい口元部16bでミキシングケース12のシュート部12bを挟持するようにしてミキシングケース12を定位置に保持するので、各部品の破損が抑制される。
また、シュータ16のつまみ部16cによって、ミキシングケース12を保持するため、つまみ部16cの状態により、ミキシングケース12の保持の有無が確認される。
また、シュータ16の口元部16bは、その後壁部16b2下端の左方向C側の角に面取り部16b3(図17参照)を有しているため、シュータ16を状態(b)から状態(a)に回転させた際に、口元部16bがミキシングケース12のシュート部12bの後壁部12b2に干渉して回転不良が起きることがない。さらに、面取り部16b3(図17参照)が、ミキシングケース12の後壁部12b2上での、シュータ16の口元部16bの動きをガイドするので、シュータ16の回転が容易になる。
次に、図2を参照すると、上述のようにして構成されるキャニスタ9及びミキシングユニット11の下方向Bにはドリンクガイド10が設けられている。ドリンクガイド10は、ミキシングユニット11の下方向Bに隣接して配置され、全てのミキシングユニット11の下部を覆うようにして設けられている。さらに、ドリンクガイド10の上面10aにおいて、各ミキシングユニット11の放出口12a3の下方向Bには、放出口12a3から飲料を受け取るための開口10bがそれぞれ設けられている。また、ドリンクガイド10は、図示しないバルブを介して冷水供給管及び貯湯タンク19に連通しており、冷水及び湯も供給されるようになっている。
また、ドリンクガイド10の下面10cには、受け取った飲料を下方向Bの飲料注出部3に放出するための複数の注水口からなる注出口10dが設けられている。注出口10dは、開口10bのそれぞれに対して連通する注水口を1つずつ有しており、さらに、図示しない冷水供給管及び貯湯タンク19から供給された冷水及び湯を放出するための注水口を1つ有している。そして。複数の注水口からなる注出口10dは、1つの箇所に集約されて配置されている。よって、ドリンクガイド10は、各ミキシングユニット11から供給された飲料、冷水、及び、湯を、飲料注出部3における所定の1つの箇所に注出するものである。
また、飲料注出部3には、下部に飲料カップを置くためのスノコ3aが設けられている。さらに、スノコ3aの下方向Bとなる、飲料注出部3の図示しない底部には排水管3bが接続されている。排水管3bは、飲料ディスペンサ101の外部に連通しており、スノコ3a上で溢れた飲料は、排水管3bにより回収され、飲料ディスペンサ101の外部に排出される。
次に、図1〜4及び18を用いて、この実施の形態に係る飲料ディスペンサ101の動作を説明する。
図1を参照すると、まず、利用者が飲料ディスペンサ101の扉4に設けられた操作部5において飲料を選択し、選択した飲料の提供を要求する。このとき、図3を参照すると、選択された飲料を生成するための粉末原料を備えるキャニスタ9に対応する原料放出モータ8bが駆動される。原料放出モータ8bの駆動により、カップリング部材8aが回転駆動され、これにより、連結部材24を介してスクリュ23が回転駆動される。スクリュ23の回転駆動により、キャニスタ9内の粉末原料が、放出口9d及び放出口部材15を介してシュータ16に送られ、シュータ16の口元部16bより、ミキシングケース12の原料供給開口12b5に放出される。
また、これに平行して、図示しないウォーターバルブが開弁され、ミキシングケース12内に冷水又は湯が供給される。さらに、マグネットモータ40が駆動され、この駆動によりインペラ13が回転駆動される。
インペラ13の回転駆動により、ミキシングケース12に供給された粉末原料、並びに、ミキシングケース12内に供給された冷水又は湯が混合・攪拌されて飲料とされる。予め設定された時間の間、インペラ13が回転駆動された後、マグネットモータ40は停止され、インペラ13の回転により放出口12a3からの放出が制止されていた飲料が、放出口12a3からドリンクガイド10(図2参照)に放出される。そして、図2を参照すると、放出された飲料は、ドリンクガイド10の下部に設けられた注出口10dより、飲料注出部3に注出される。このとき、利用者は、注出口10dの下にカップを予めセットしておくことで、注出された飲料を受け取ることができる。
次に、ミキシングユニット11の清掃や、飲料ディスペンサ101のメンテナンスなどのために、ミキシングユニット11を着脱させる動作について説明する。
図3を参照すると、ミキシングユニット11を飲料ディスペンサ101から取り外す際、作業者は、飲料ディスペンサ101が停止している状態で、前面の扉4(図1参照)を開け、キャニスタ9に取り付けられているシュータ16のつまみ部16cを摘んでシュータ16を回転させる。このとき、シュータ16の口元部16bの開口16b1を下方向Bに向いた状態から上方向Aに向いた状態である、図4の状態(b)に示す状態にする。これにより、シュータ16の口元部16b及びつまみ部16cによってシュート部12bをミキシングホルダ14に押さえつけられて、前後方向E及びFの移動を拘束されていたミキシングケース12は、拘束が解除され前方向Eへの移動ができるようになる。そこで、作業者は、ミキシングケース12を掴み、ミキシングホルダ14のホルダ部14e(図18参照)に沿って、ミキシングケース12を前方向Eにスライドさせ、ミキシングホルダ14よりミキシングケース12、すなわち、ミキシングユニット11を取り外す。
また、ミキシングユニット11をミキシングホルダ14に取り付ける場合は、上述と逆の手順となる。
よって、図4の状態(b)を参照すると、ミキシングユニット11(図3参照)のミキシングホルダ14への着脱の際、キャニスタ9の内部の粉末原料を外部に放出するためのシュータ16における口元部16bの開口16b1は、キャニスタ9の放出口9d及び放出口部材15の放出部15b1より上方向Aに位置すると共に、上方向Aに向いている。このため、キャニスタ9の内部の粉末原料が開口16b1より外部に漏れることがない。
さらに、キャニスタ9の内部の粉末原料の入れ替え、キャニスタ9の清掃、又は、飲料ディスペンサ101のメンテナンスなどのために、キャニスタ9を着脱させる場合には、ミキシングホルダ14からミキシングユニット11(図3参照)を取り外した状態で着脱作業が行われる。
また、図3を参照すると、ミキシングホルダ14からミキシングユニット11を取り外した後、シュータ16の口元部16bの開口16b1が上方向Aに向けられた状態のまま、作業者は、キャニスタ9を掴み、前方向Eにスライドさせる。これにより、キャニスタ9の引掛部9a9及びミキシングホルダ14の上縁部14dの嵌合(図4参照)が解除されると共に、キャニスタ9の連結部材24及びミキシングベース7のカップリング部材8aの係合が解除され、キャニスタ9はミキシングホルダ14及びミキシングベース7から取り外される。
また、キャニスタ9をミキシングホルダ14及びミキシングベース7に取り付ける場合は、上述と逆の手順となる。
よって、キャニスタ9のミキシングホルダ14への着脱の際、シュータ16の口元部16bの開口16b1は、キャニスタ9の放出口9d及び放出口部材15の放出部15b1より上方向Aに位置する(図4参照)と共に、上方向Aに向いているため、キャニスタ9の内部の粉末原料が開口16b1より外部に漏れることがない。
このように、実施の形態に係る飲料ディスペンサ101は、粉末原料と水とを混合した飲料を利用者に提供するための飲料ディスペンサである。さらに、飲料ディスペンサ101は、粉末原料を貯蔵し、粉末原料を放出するための放出口9dを有するキャニスタ9と、キャニスタ9の下方に設けられるミキシングホルダ14と、ミキシングホルダ14に対して着脱自在に設けられ、キャニスタ9の粉末原料と水とを混合して放出するためのミキシング部12a、及び、キャニスタ9の粉末原料をミキシング部12aに導入するためのシュート部12bを有するミキシングユニット11と、キャニスタ9の放出口9dから放出される粉末原料を、ミキシングユニット11のシュート部12bに導入するためのシュータ16とを備える。そして、シュータ16は、キャニスタ9の放出口9dに対して回転自在であり、第1の回転位置において粉末原料をミキシングユニット11のシュート部12bに導入する。また、ミキシングユニット11は、第1の回転位置にあるシュータ16及びミキシングホルダ14により挟持される。
これによって、粉末原料をミキシングユニット11のシュート部12bに導入する位置にシュータ16を回転させると、ミキシングユニット11は、シュータ16及びミキシングホルダ14により挟持され、固定される。一方、粉末原料をミキシングユニット11のシュート部12bに導入しない位置にシュータ16を回転させると、ミキシングユニット11は、シュータ16及びミキシングホルダ14により挟持されず、固定が解除される。すなわち、粉末原料をミキシングユニット11のシュート部12bに導入しない位置にシュータ16を回転させなければ、ミキシングユニット11を着脱できないような構成となる。このため、ミキシングユニット11の着脱時及び取り外した状態においてシュータ16からの粉末原料の漏れを防ぐことができる、よって、原料漏れによるミキシングユニット11及び飲料ディスペンサ101内の汚れを防止することができる。
また、粉末原料をミキシングユニット11のシュート部12bに導入しない位置にシュータ16があるとき、シュータ16の口元部16bの開口16b1がキャニスタ9の放出口9dより上方で上向きに開口するため、粉末原料の漏れを確実に防止することができる。
また、シュータ16を回転させ、シュータ16の口元部16bの開口16b1を上方に向けるだけで開口16b1からの粉末原料の漏れを防ぐようにしたので、キャニスタ9の構成部品を増やすことなく、開口16b1からの原料の漏れを防ぐことができる。すなわち、部品点数を低減することが可能になる。
また、ミキシングユニット11のシュート部12bを、シュータ16の口元部16bとミキシングホルダ14とで挟持して固定し、ミキシングユニット11を定位置に保持するため、例えば、ミキシングユニット11内に設けられるインペラ13の軸ブレによる振動や騒音を低減することできる。また、ミキシングユニット11に対して定位置に粉末原料を投入するための口元部16bによってミキシングユニット11を保持するため、ミキシングユニット11に対する口元部16bの位置も保持され、粉末原料の確実な投入が可能になる。また、シュータ16の口元部16bは強度を確保しやすく、この強度を確保しやすい口元部16bでミキシングユニット11のシュート部12bを挟持してミキシングユニット11を定位置に保持するので、各部品の破損を抑制できる。
また、ミキシングユニット11のシュート部12bを、シュータ16のつまみ部16cとミキシングホルダ14とで挟持して固定し、ミキシングユニット11を定位置に保持するため、例えば、ミキシングユニット11内に設けられるインペラ13の軸ブレによる振動や騒音を低減することできる。また、つまみ部16cによってミキシングユニット11を保持するため、ミキシングユニット11に対するシュータ16の位置も保持され、粉末原料の確実な投入が可能になる。さらに、つまみ部16cの状態によってシュータ16の回転位置が判別できるため、ミキシングユニット11が固定された状態であるかを目視により容易に確認できる。
また、実施の形態において、ミキシングユニット11、すなわちミキシングケース12は、ミキシング部12a及びシュート部12bを一体に有するものであったが、これらは分割されていてもよい。シュータ16がミキシングホルダ14との間でシュート部12bを挟持して固定し、さらに、固定されたシュート部12bによってミキシング部12aもミキシングホルダ14に固定される構成であってもよい。
次に、図19に示すように、実施の形態の飲料ディスペンサ101におけるシュータ16の構造を、ミキシングケース12の原料供給開口12b5を覆うキャップ構造とした変形例を以下に示す。
なお、以下において、前出した図における参照符号と同一の符号は、同一または同様な構成要素であるので、その詳細な説明は省略する。
図20を参照すると、キャップ162(図19参照)は、円筒面の一部が切り取られた部分円筒状のキャップ円筒部162aを有する。さらに、キャップ162は、キャップ円筒部162aの前方向E側の端部162a1から連続するようにして一体に形成されると共に、キャップ円筒部162aの前方向Eを覆うようにして形成されたキャップ蓋部162bを有している。また、キャップ蓋部162bは、下方向Bに開口する矩形状の開口162b1を有している。
キャップ162のキャップ円筒部162aの後方向F側の端部162a2は、端部162a2が描く円周における上半分の領域が後方向Fに突出した突出部162a3と、突出部162a3以外となる下半分の領域の通常部162a4とを有している。なお、キャップ162は、ゴム等の弾性部材や可撓性を有する樹脂により形成されている。
また、図21を参照すると、放出口部材152は、実施の形態の放出口部材15と同様に、T字状の水平断面を有し、左右方向C及びDに延びる放出口つまみ部152cを有している。そして、放出口つまみ部152cは、放出口部材152の円筒部152aから径方向両側に突出する板状の突出部材152c1及び突出部材152c1に垂直に連結された板状の把持部材152c2により構成されている。さらに、突出部材152c1の前後方向E及びFの面には、これらの面に対して垂直に突出し、突出部材152c1の長手方向と平行な補強リブ152c3がそれぞれ形成され、補強リブ152c3は円筒部152aの径方向且つ水平方向に延びている。そして、補強リブ152c3は、矩形断面を有しており、円筒部152aから把持部材152c2まで延在している。さらに、補強リブ152c3は、円筒部152a、突出部材152c1及び把持部材152c2と一体に形成されて、放出口つまみ部152cの前後方向E及びFの撓みに対する補強部材を構成している。
また、放出口部材152には、実施の形態の放出口部材15の円筒部15aに形成されていたガイド溝部15d及び突起15e、並びに、端面部15bの外周に形成されていた凹部15g1、15g2及び15g3が形成されていない。
次に、キャップ162が放出口部材152に取り付けられる際、図21の状態(b)に示すように、キャップ162は、開口162b1を上方向Aに向けた状態で、放出口部材152の円筒部152aに対してその外側を囲むようにしてキャップ円筒部162aを嵌合させ、後方向Fに押し込まれる。このとき、キャップ円筒部162aの突出部162a3を、放出口部材152の放出口つまみ部152cにおける補強リブ152c3の下面152c5に係合させる。この係合により、キャップ162は、放出口部材152に対する回転移動が拘束され、キャップ162の開口162b1が上方向Aに向いた状態で固定される。
また、キャップ162がキャニスタ本体部9a内の粉末原料をミキシングケース122(図19参照)に放出できるようにする際、キャップ162は、キャップ円筒部162aの突出部162a3が、放出口つまみ部152cの補強リブ152c3より前方向Eに位置するようになるまで、前方向Eに引き抜かれる。そして、キャップ162は、キャップ円筒部162aを放出口部材152の円筒部152aの外側に嵌合させた状態で、時計回りとなる方向P2、或いは、反時計回りとなる方向Q2のいずれかに180°回転される。180°回転されたキャップ162は、開口162b1を下方向Bに向けた状態で、後方向Fに押し込まれる。このとき、キャップ円筒部162aの突出部162a3を、放出口つまみ部152cの補強リブ152c3の上面152c4に係合させる。この係合により、キャップ162は、放出口部材152に対する回転移動が拘束され、キャップ162の開口162b1が下方向Bに向いた状態で固定される。また、このとき、キャップ162は、図21の状態(a)に示す状態となる。
また、図19を参照すると、ミキシングケース122の原料供給開口122b5は、シュート部122b上端の上方向Aに突出した矩形状断面を有する筒状部材122cによって形成されている。
そして、キャップ162のキャップ蓋部162bは、その開口162b1がミキシングケース12の筒状部材122cの外側を囲むようにして、筒状部材122cに嵌め付けられる。
従って、キャップ162により、キャニスタ9からミキシングケース122への粉末原料の放出時、キャニスタ9及びミキシングケース122間における粉末原料の飛び散りが防止される。
さらに、キャップ162によりミキシングケース122の原料供給開口122b5が塞がれるため、原料供給開口122b5から、ミキシングケース122内に虫やゴミが進入することが防止される。
また、キャップ162により、ミキシングケース122の内部は、原料供給開口122b5より上方向Aにおける外気との連通が遮断されるため、温飲料の生成時に発生する湯気は、ミキシングケース122の図示しないオーバーフロー部を介して排気され、このオーバーフロー部を介した排気効率が向上する。
また、ミキシングケース122の上部をキャップ162で蓋をすることにより、ミキシングケース122内における粉末原料と水との混合・攪拌時に発生する騒音が低減される。
また、メンテナンス又は粉末原料補給のためにキャニスタ9を飲料ディスペンサ102より取り外す際、キャップ162が放出口部材152の放出部152b1(図21参照)の蓋になるため、粉末原料がこぼれることが防止される。
また、この飲料ディスペンサ102のその他の構成及び動作は、実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
この発明の実施の形態に係る飲料ディスペンサの全体図である。 実施の形態に係る飲料ディスペンサの構成を示す斜視図である。 図2のIII−III線に沿った部分断面図である。 図4の(a)及び(b)は図3のα部の動作を示す断面図である。 図3のキャニスタの分解斜視図である。 図3のキャニスタの拡大断面図である。 図6のスクリュの拡大断面図である。 図6の連結部材の斜め前方より見た斜視図である。 図6の連結部材の斜め後方より見た斜視図である。 図6の放出口部材の斜め前方より見た斜視図である。 図10の放出口部材の側面図である。 図10のXII−XII線に沿った断面図である。 図10の放出口部材の前方より見た正面図である。 図6のシュータの斜め前方より見た斜視図である。 図14のXV−XV線に沿った断面図である。 図15のXVI−XVI線に沿った断面図である。 図14のシュータの下方より見た底面図である。 図2のミキシングベースに関わる構成を示す斜視図である。 実施の形態の変形例の飲料ディスペンサの構成を示す斜視図である。 図19のキャップの斜め後方より見た斜視図である。 図21の(a)及び(b)は図19のキャップの動作を示す斜視図である。
符号の説明
9 キャニスタ、9d 放出口(キャニスタの放出口)、11 ミキシングユニット、12a ミキシング部、12b シュート部、14 ミキシングホルダ(ミキシングホルダ部)、16 シュータ、16b 口元部、16b1 開口(口元部の開口)、16c つまみ部、101 飲料ディスペンサ。

Claims (4)

  1. 原料と水とを混合した飲料を利用者に提供するための飲料ディスペンサであって、
    前記原料を貯蔵し、前記原料を放出するための放出口を有するキャニスタと、
    前記キャニスタの下方に設けられるミキシングホルダ部と、
    前記ミキシングホルダ部に対して着脱自在に設けられ、
    前記キャニスタの前記原料と前記水とを混合して放出するためのミキシング部、及び、前記キャニスタの前記原料を前記ミキシング部に導入するためのシュート部を有する
    ミキシングユニットと、
    前記キャニスタの前記放出口から放出される前記原料を、前記ミキシングユニットの前記シュート部に導入するためのシュータであって、
    前記キャニスタの前記放出口に対して回転自在であり、第1の回転位置において前記原料を前記ミキシングユニットの前記シュート部に導入するシュータと
    を備え、
    前記ミキシングユニットは、
    前記第1の回転位置にある前記シュータ及び前記ミキシングホルダ部により挟持される
    飲料ディスペンサ。
  2. 前記シュータは、前記シュータを回転させるためのつまみ部を有し、
    前記つまみ部は、
    前記シュータが前記第1の回転位置にあるとき、
    前記ミキシングホルダ部との間で前記シュート部を挟持する
    請求項1に記載の飲料ディスペンサ。
  3. 前記シュータは、前記原料を前記ミキシングユニットの前記シュート部に導入するための開口をもつ口元部を有し、
    前記口元部は、
    前記シュータが前記前記第1の回転位置にあるとき、
    前記ミキシングホルダ部との間で前記シュート部を挟持する、
    請求項1または2に記載の飲料ディスペンサ。
  4. 前記シュータの前記口元部は、
    前記シュータが前記第1の回転位置にあるとき、
    前記開口が下向きとなり、
    前記シュータが前記原料を前記ミキシングユニットの前記シュート部に導入しない第2の回転位置にあるとき、
    前記開口が前記キャニスタの前記放出口より上方で上向きとなる
    請求項3に記載の飲料ディスペンサ。
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