JP5274789B2 - 車両用制御装置 - Google Patents
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Description
具体的には、例えば、ガソリンスタンドなどにおいて、運転者が着座した状態でサービスなどのために店員が車外からドアを開けた場合、運転者が着座している状態で運転者の意志に反してのアームレストなどの可動部材が移動するという問題があった。
この状態からドアが開かれた際に、ドア操作検出手段により車内側からの操作でドアが開かれたことが検出された場合は、可動部材を乗降時位置へ移動させる降車時処理を実行する。
したがって、可動部材は、乗員の乗降に最適の位置に配置され、乗降をスムーズに行うことができる。
すなわち、乗員が着座した状態で、例えば、ガソリンスタンドの店員などの外部の人間が車外からドアを開いた場合、可動部材は、使用時位置に保持され、乗員の意志に反した可動部材の移動を防止できる。
このように、本発明では、乗員の意志に反した可動部材の移動を防止でき、制御品質を向上させることができる。
また、本発明では、ドアが開かれた際に、ドア操作検出手段によりアウトサイドハンドルとインサイドハンドルとのいずれかのハンドル操作が成されたことが検出された場合には、車外側と車内側のうちのドア操作検出手段が設けられた側の操作として検出することができる。
一方、ドアが開かれた際に、ドア操作検出手段によるハンドル操作の検出が成されない場合には、車外側と車内側のうちのドア操作検出手段が設けられていない側からの操作として検出することができる。
このように、アウトサイドハンドルとインサイドハンドルとの一方に設けられたドア操作検出手段により、車外側からの操作と車内側からの操作との検出が可能であるため、ドアのアウトサイドハンドルとインサイドハンドルとの両方にドア操作検出手段を設けたものと比較して必要な検出手段の数を少なくして、コストおよび重量を軽減できる。
したがって、運転席用シートの車両前方にスペースが確保され、運転者は、スムーズに降車を行うことができる。
そして、運転者がイグニッションスイッチをOFFからONに切り換えると、乗車時処理が実行され、運転席用シートは、乗降時位置から使用時位置へ向けて車両前方へ自動的にスライドされる。
よって、イグニッションスイッチをOFFとして、車外からドアが開かれても、運転者の意思に反して運転席用シートが乗降時位置へスライドされることがない。
この実施の形態の車両用制御装置は、車体に開閉可能に設けられたドア(12)と、このドア(12)の開閉を検出するドア開閉検出手段(4)と、前記ドア(12)の開操作が車外側からの操作であるか車内側からの操作であるかを検出するドア操作検出手段(5)と、前記ドア(12)の開閉に連動して駆動手段(21,23,24)が駆動することで移動される可動部材(SE,ST)と、前記ドア開閉検出手段(4)およびドア操作検出手段(5)からの入力に基づいて、前記駆動手段(21,23,24)を駆動させる制御を実行する制御手段(2)と、を備え、前記制御手段(2)は、車内側からの操作で前記ドア(12)が開かれたことを実行条件とし、前記可動部材(SE,ST)を、使用時の位置である使用時位置から、乗降時の位置である乗降時位置へ移動させる降車時処理と、車外側からの操作で前記ドア(12)が開かれたことを実行条件とし、前記降車時処理をキャンセルして前記可動部材(SE,ST)を移動させないようにするキャンセル処理と、を実行することを特徴とする車両用制御装置である。
この実施例1の車両用制御装置Aは、図1に示す運転席用シート(可動部材)SEのスライドおよびシートバック11の揺動と、ステアリングホイール(可動部材)STのチルトおよびテレスコピックを制御するもので制御回路(制御手段)2を備えている。
すなわち、運転席用シートSEは、シートクッション10が図外のフロアに対して車両前後方向(矢印FR方向)にスライド可能に支持されており、この車両前後方向のスライドはシートスライドアクチュエータ21を駆動させることで行われる。そして、シートスライドアクチュエータ21の駆動は、スライド操作スイッチ6を操作することで実行される。
そして、この位置は、使用時位置として制御回路2のメモリ部分に記憶させることが可能となっている。
なお、このように上下動(チルト)および軸方向移動(テレスコピック)させて、運転者が最適に調節した位置は、使用時位置として制御回路2のメモリ部分に記憶させることが可能となっている。
(降車時)
まず、降車時について説明する。
運転者が運転席用シートSEおよびステアリングホイールSTを使用時位置に配置させて走行後、降車する場合、イグニッションスイッチ3をOFFとし、運転席ドア12を開くと、フローチャートのステップS1→S2→S3→S4の処理に基づいて、シートスライドアクチュエータ21、チルトアクチュエータ23、テレスコピックアクチュエータ24が駆動され、運転席用シートSEが車両後方の乗降時位置へスライドされる。
上述のように、運転席用シートSEとステアリングホイールSTとの間隔が広がった乗降時位置に配置された状態で、運転者が運転席ドア12を開いて乗車する場合、降車時と同様に、スムーズに乗車することができる。
したがって、運転者が両スイッチ6,7を操作すること無しに、運転席用シートSEならびにステアリングホイールSTが自動的に運転に最適な位置に移動する。
運転者が運転席用シートSEに着座した状態で、ガソリンスタンドなどでサービスの提供のために車外の人間が車外からアウトサイドハンドル13を操作して運転席ドア12を開いた場合、フローチャートのステップS1→S2→S3→S5の処理に基づいて、降車時処理が禁止され、シートスライドアクチュエータ21、チルトアクチュエータ23、テレスコピックアクチュエータ24は非駆動状態に維持される。
したがって、イグニッションスイッチ3をOFFとしている状態で運転席ドア12が開かれても、運転者の意思に反して運転席用シートSEやステアリングホイールSTが乗降時位置に移動することがない。
よって、従来よりも制御品質を向上させることができる。
したがって、可動部材としてアームレストを用いた場合、運転席用シート以外のシートに設けられたアームレストは、運転席ドア以外のドア、例えば、助手席ドアやサイドドアの開閉に連動するようにしてもよい。
あるいは、ドア操作検出手段として、車外側からの開操作を検出するスイッチと、車内側からの開操作を検出するスイッチをそれぞれ設けてもよい。この場合、ステップS2では、各スイッチからの信号に基づいて、車内からの開操作であるか、車外からの開操作であるか、を判定し、車内からの開操作との判定の場合にステップS3に進み、車外からの開操作との判定の場合にステップS5に進むようにすればよい。
さらに、このような操作を検出する手段として、実施例1では、静電容量タイプのスイッチを用いた例を示したが、これに限定されず、ハンドルが回動した場合にON/OFFが切り換わるスイッチを用いてもよい。
3 イグニッションスイッチ
4 ドアスイッチ(ドア開閉検出手段)
5 ドアノブスイッチ(ドア操作検出手段)
21 シートスライドアクチュエータ(駆動手段)
23 チルトアクチュエータ(駆動手段)
24 テレスコピックアクチュエータ(駆動手段)
12 運転席ドア
13 アウトサイドハンドル
A 車両用制御装置
SE 運転席用シート(可動部材)
ST ステアリングホイール(可動部材)
Claims (2)
- 車体に開閉可能に設けられたドアと、
このドアの開閉を検出するドア開閉検出手段と、
前記ドアの車外側に設けられたアウトサイドハンドルと車内側に設けられたインサイドハンドルとのいずれか一方のハンドル操作を検出して前記ドアの開操作が車外側からの操作であるか車内側からの操作であるかを検出するドア操作検出手段と、
前記ドアの開閉に連動して駆動手段が駆動することで移動される運転席用の可動部材と、
前記ドア開閉検出手段、前記ドア操作検出手段およびイグニッションスイッチからの入力に基づいて、前記駆動手段を駆動させる制御を実行する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、
前記イグニッションスイッチがONからOFFに切り換えられ、かつ前記ドアが開かれ、車内側からのドア開操作であることを実行条件とし、降車意思があるとして前記可動部材を使用時の位置である使用時位置から乗降時の位置である乗降時位置へ移動させる降車時処理と、
前記イグニッションスイッチがONからOFFに切り換えられ、かつ前記ドアが開かれ、前記車外側からの操作で前記ドアが開かれたことを実行条件とし、降車意思が無いとして前記降車時処理をキャンセルして前記可動部材を移動させないようにするキャンセル処理と、
前記イグニッションスイッチがOFFからONに切り換えられたことを実行条件とし、前記可動部材を乗降時位置から使用時位置へ移動させる乗車時処理と、
を実行することを特徴とする車両用制御装置。 - 前記可動部材が、車両前後方向へスライド可能に車体に支持された運転席用シートであり、
前記駆動手段が、前記運転席用シートを車両前後方向へスライドさせる手段であり、
前記使用時位置が、運転者が運転時の位置として設定した位置であり、一方、前記乗降時位置は、前記運転席用シートを最も車両後方までスライドさせた位置であることを特徴とする請求項1に記載の車両用制御装置。
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Family Applications (1)
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