JP2008074361A - 車両用シートの制御装置 - Google Patents

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Masahiko Yanagihara
雅彦 柳原
Tetsunori Haraguchi
哲之理 原口
Aya Oikawa
亜也 及川
Shinji Sekido
伸治 関戸
Takayuki Tsuchiya
高行 土屋
Yoichi Iwata
洋一 岩田
Takeo Hamada
岳生 浜田
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Abstract

【課題】乗員に違和感を与えることなく、乗降性を向上することを目的とする。
【解決手段】キーレスエントリーシステム等のリモコンからドアロック開信号が送信されたか否かやイグニッションオフされたか否か等を判定することによって乗員の乗降開始が検出された場合に開放されたドアに対応する車両用シートを所定位置に移動開始すると共に、ブザーを発音する(100〜104)。そして、ドア開度が所定値以上の場合、ドア開速度が所定値以上の場合、乗員が乗車開始または降車開始した場合、シート移動のキャンセルが指示された場合には、早急な乗降動作を行う可能性があると判断として車両用シートの移動を停止すると共にブザー発音を停止し、上記以外の場合には、車両用シートが所定位置まで移動したところで車両用シートの移動を停止すると共にブザー発音を停止する(106〜116)。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両用シートの制御装置にかかり、特に、乗員が乗降する際に車両用シートの位置を移動して乗降性を向上する車両用シートの制御装置に関する。
乗員が乗降する際に車両用シートの位置を移動する技術としては、例えば、特許文献1に記載の技術が提案されている。
特許文献1に記載の技術では、イグニッションキーが抜かれたことを検出した場合に、ドアの開閉に影響を与える障害物までの距離を検出して、ドアが十分開けられない場合には、ドアを開けられる角度に応じてシートを後方に移動するようにしている。これによって、障害物によってドアが十分開けられないときでも、乗降性を損なわないようにしている。
特開2004−130905号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、車両の周囲の障害物に応じて乗員乗降時の車両用シートの後方への移動量を制御しているものの、乗員が早急に乗り降りようとしている等の意志がある場合には、車両用シートが移動しながらの乗り降りとなるため、車両用シートの後方への移動制御に対して違和感を感じる可能性があり、乗員に違和感を与えずに乗降性を向上するためには改善の余地がある。
本発明は、上記事実を考慮して成されたもので、乗員に違和感を与えることなく、乗降性を向上することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、乗員の乗車開始及び降車開始の少なくとも一方の乗降開始を検出する乗降開始検出手段と、早急な乗降動作を行う可能性があるか否かを判断する判断手段と、車両用シートを車両前後方向に移動する移動手段と、前記乗降開始検出手段によって前記乗降開始が検出された場合に、前記車両用シートの前方空間を広くするように前記移動手段を制御して車両用シートを所定値移動させる制御手段と、前記判断手段によって早急な乗降動作を行う可能性があると判断された場合に、車両用シートの移動量を変更する変更手段と、を備えることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、乗降開始検出手段では、乗員の乗車開始及び降車開始の少なくとも一方の乗降開始が検出され、判断手段では、早急な乗降動作を行う可能性があるか否かが判断される。例えば、判断手段は、スイッチ等によって構成して、早急な乗降動作(乗車及び降車の少なくとも一方の乗降動作)を行う際にスイッチを操作すれば、スイッチの状態を検出することで早急な乗降動作の可能性があると判断することができる。また、判断手段としては、請求項3に記載の発明のように、車両のドアの開度を検出するドア開角度検出手段によって所定値以上のドアの開度を検出した場合に、早急な乗降動作を行う可能性があると判断するようにしてもよいし、請求項4に記載の発明のように、車両のドアの開速度を検出するドア開速度検出手段によって所定値以上のドア開速度を検出した場合に、早急な乗降動作を行う可能性があると判断するようにしてもよいし、請求項5に記載の発明のように、乗員の乗降動作(乗員の乗降しようとする直接的な動作)を検出する乗降動作検出手段によって乗員の乗降動作を検出した場合に、早急な前記乗員動作を行う可能性があると判断するようにしてもよいし、請求項6に記載の発明のように、乗員の車両への急接近を検出する急接近検出手段によって乗員の車両への急接近を検出した場合に、早急な乗降動作を行う可能性があると判断するようにしてもよいし、請求項7に記載の発明のように、エンジン始動を遠隔操作する遠隔操作装置によって遠隔操作が行われた場合に、早急な乗降動作を行う可能性があると判断するようにしてもよいし、請求項8に記載の発明のように、乗員の発する音声を認識する音声認識手段の認識結果に基づいて早急な乗降動作を行う可能性があるか否かを判断するようにしてもよい。このように判断手段を構成することで、何れの場合においても、早急な乗降動作を的確に判断することができ、乗員が早急に乗降動作を行おうとする意志を検出することができる。
一方、車両用シートは移動手段によって車両前後方向に移動され、制御手段では、乗降開始検出手段によって乗員の乗車開始及び降車開始の少なくとも一方の乗降開始が検出された場合に、車両用シートの前方空間を広くするように移動手段が制御されて車両用シートが所定値移動される。すなわち、乗員の乗車開始及び降車開始の少なくとも一方の乗降を行う際には、車両用シートが車両後方側等へ移動されることによって車両用シートの前方空間を広くするように制御されるので、乗降性を向上することができる。
また、変更手段では、判断手段によって早急な乗降動作を行う可能性があると判断された場合に、車両用シートの移動量が変更される。例えば、変更手段は、判断手段によって早急な乗降動作を行う可能性があると判断された場合に、車両用シートの移動量が予め定めた所定値よりも小さくなるように車両用シートの移動量を変更する。これによって、乗員が早急に乗降する際には、車両用シートの移動量が少なくなり、車両用シートの移動を直ぐに停止することができ、乗員の意志に反した車両用シートの移動に対する違和感を防止することができる。従って、乗員に違和感を与えることなく、乗降性を向上することができる。
なお、変更手段は、例えば、請求項2に記載の発明のように、判断手段によって早急な乗降動作を行う可能性があると判断された場合に、制御手段によって制御される車両用シートの移動を停止することで車両用シートの移動量を変更するようにしてもよい。
また、請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載の発明は、請求項9に記載の発明のように、後部座席乗員を検出する後部座席乗員検出手段と、後部座席乗員検出手段によって後部座席乗員が検出された場合に、制御手段による車両用シートの移動を禁止、又は車両用シートの移動量が少なくなるように移動量を変更する制御変更手段と、を更に備えるようにしてもよい。これによって、後部座席の乗員の快適性を確保することができる。
また、請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載の発明は、請求項10に記載の発明のように、後部座席の乗員の乗降動作を検出する後部座席乗降動作検出手段と、後部座席乗降動作検出手段によって後部座席の乗員の乗降動作が検出された場合に、制御手段による車両用シートの移動を禁止、又は車両用シートの移動量が少なくなるように移動量を変更する制御変更手段と、を更に備えるようにしてもよい。これによって、後部座席乗員の乗降性の低下を防止することができる。
さらに、請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載の発明は、請求項11に記載の発明のように、後部座席のチャイルドシートを検出するチャイルドシート検出手段と、チャイルドシート検出手段によってチャイルドシートが検出された場合に、制御手段による車両用シートの移動を禁止、又は車両用シートの移動量が少なくなるように移動量を変更する制御変更手段と、を更に備えるようにしてもよい。これによって、チャイルドシート挟み込み防止などの安全性を確保することができる。
以上説明したように本発明によれば、乗車及び降車の少なくとも一方の動作を検出して車両用シートを所定値移動するように制御する際に、早急な乗員動作を行う可能性があると判断された場合に、車両用シートの移動量が所定値よりも小さくなるように移動量を変更することによって、車両用シートの移動を直ぐに停止することができるので、乗員に違和感を与えることなく、乗降性を向上することができる、という効果がある。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係わる車両用シートの制御装置で行う制御概略を説明するための図である。
本発明の実施の形態に係わる車両用シートの制御装置は、ドア50の開放を検出し、ドア50が開放されたことを検出した場合に、車両用シート12を車両後方へ移動する。これによって、乗車及び降車の少なくとも一方の乗員動作たのための間隙を広げて、乗降性を向上するものである。なお、本実施の形態では、ドア50が開放された場合に所定位置へ車両用シート12を移動するものとして説明するが、車両用シート12を所定位置へ移動するのではなく、車両後方へ所定量移動する構成としてもよい。
しかしながら、単にドア50の開放を検出したことを検出して、車両用シート12を車両後方に移動する制御だけでは、乗員の意志等が反映されずに、違和感のある制御となってしまうので、乗員の意志を考慮した制御を行うようにしている。なお、詳細な制御については、以下に示す各実施形態で説明する。また、以下の各実施形態では、ドア50の開放時に車両用シート12を車両後方へ移動する制御は、運転席及び助手席の車両用シートを適用してもよいし、どちらか一方(例えば、運転席のみ)、または他の位置の車両用シート12にも適用するようにしてもよい。
[第1実施形態]
図2は、本発明の第1実施形態に係わる車両用シート12の制御装置10の構成を示すブロック図である。
車両用シート12には、シートレール14に沿って車両用シートを車両前後方向へ移動するためのアクチュエータ16が設けられており、アクチュエータ16を駆動することによってシートレール14に沿って車両用シート12を車両前後方向に移動可能とされている。なお、車両用シート12の車両前後方向への移動機構は種々の既知の技術を適用することができるため詳細な説明は省略する。
アクチュエータ16は、車両用シート制御ECU18に接続されており、車両用シート制御ECU18からの駆動指示によって駆動され、車両用シート12を車両前後方向へ移動する。
また、車両用シート制御ECU18には、パワーシートスイッチ20、カメラ22、ブザー24、カーテシスイッチ26、ドア開速度検出センサ28、ドア開度検出センサ30、座圧検知センサ32、シート移動制御キャンセルスイッチ34及びドアロック検出装置35等が接続されている。
パワーシートスイッチ20は、車両用シート12を車両前方向または後方向への移動指示を行うスイッチであり、車両用シート制御ECU18は、パワーシートスイッチ20の指示に応じてアクチュエータ16の駆動方向及び駆動量を含む駆動指示を行うことでアクチュエータ16を駆動するようになっている。
カメラ22は、運転席及び助手席の乗員の降車動作を撮影するために設けられており、カメラ22によって撮影された画像が車両用シート制御ECU18に入力されるようになっており、車両用シート制御ECU18は、カメラ22から入力された画像を画像処理によって解析して、運転席及び助手席に着座している乗員の降車開始動作を検出する。例えば、車両用シート制御ECU18は、カメラ22によって撮影された画像から、乗員がドア開口を跨ぐ動作などを検出した場合に乗員の降車開始動作として検出する。
ブザー24は、ドア50の開放を検出して車両用シート12を車両後方へ移動する際に、車両用シート12を移動することを報知するために設けられており、車両用シート12の移動時に所定の音を発音して、車両用シート12の移動を乗員に報知する。
カーテシスイッチ26は、乗員が乗降する各ドア50に対応して設けられており、車両のドア50の開閉を検出して、検出結果を車両用シート制御ECU18に入力する。なお、図2では、カーテシスイッチ26は1つのみを示すが、ドア50の枚数に対応して設けられており、車両用シート制御ECU18は開閉されたドア50を特定することが可能とされている。
ドア開速度検出センサ28は、各ドア50のヒンジ部50A(図1)に設けており、各ドア50の開放速度を検出して車両用シート制御ECU18に検出結果を出力する。
ドア開度検出センサ30は、各ドア50のヒンジ部50Aに設けられており、各ドア50の開放された角度(開度)を検出して車両用シート制御ECU18に検出結果を出力する。
座圧検知センサ32は、運転席及び助手席の車両用シート12に設けられ、乗員の車両用シート12への着座の有り無しを検出し、車両用シート制御ECU18に検出結果を入力して、車両用シート制御ECU18が該検出結果から乗員の乗降開始動作を検出する。なお、図2では、座圧検知センサ32は1つのみを示すが、運転席及び助手席の車両用シート12に対応して設けられており、車両用シート制御ECU18は各座席の乗員の乗降開始動作を特定することが可能とされている。
シート移動制御キャンセルスイッチ34は、ドア50が開放された時に、車両用シート12を車両後方へ移動する制御を強制的にキャンセルするスイッチであり、車両用シート制御ECU18は、シート移動制御キャンセルスイッチ34の指示に応じてドア開放時の車両用シート12の車両後方への移動制御を中止する。
また、ドアロック検出装置35は、ドアロックの施錠や解錠するスイッチ等を含み、ドアロックの状態を車両用シート制御ECU18に出力するようになっており、車両用シート制御ECU18は、ドアロック検出装置35によって検出されたドアロックの状態に応じて車両用シート12の車両後方への移動制御を開始する。なお、ドアロック検出装置35は、キーレスエントリーシステム等のリモコンによっても動作する場合には、リモコンから送信される信号も検出し、車両用シート制御ECU18は、リモコンからの信号に応じても車両用シート12の車両後方への移動制御を開始する。また、当該リモコンには、車両用シート12を車両後方へ移動制御する際の移動する車両用シート12を選択できるボタンがあってもよい。例えば、リモコンに運転席ボタンを設け、当該ボタンの操作でドアロック解錠と車両用シート12の車両後方への移動制御を行うようにしてもよい。
そして、本実施形態の車両用シート制御ECU18は、ドア50の開放を検知した場合に、フロント席のみ又はフロント席と2列目(3列シートの場合)の車両用シート12を車両後方側の所定位置(例えば、車両用シート12の移動可能な範囲の最後部付近等)に移動する制御を行うと共に、乗員が早急に乗降動作する可能性があるか否かを判断して、急いでいる場合に車両用シート12の所定位置への移動を停止するようにしている。
なお、本実施形態では、ドア50が開放された場合に、予め定めた所定位置に車両用シート12を移動するものとして説明するが、これに限るものではなく、例えば、ドア50が開放された場合に、車両後方側へ車両用シートを所定量移動するようにしてもよい。
続いて、上述のように構成された本発明の第1実施形態に係わる車両用シートの制御装置10における車両用シート制御ECU18で行われる処理について説明する。
図3は、本発明の第1実施形態に係わる車両用シート12の制御装置10における車両用シート制御ECU18で行われるシート移動制御の流れの一例を示すフローチャートである。
まず始めにステップ100では、車両用シート制御ECU18に接続されている各センサの検出結果が取得されてステップ102へ移行する。
ステップ102では、ドアロック開信号又はイグニッションオフか否か判定される。該判定は、乗車時の場合としてキーレスエントリーシステム等のリモコンからドアロック装置35に送信された信号がドアロック開信号か否かを判定したり、降車時の場合としてイグニッションオフを検出したか否かを判定することによって乗員の乗降開始を検出し、該判定が否定された場合にはステップ100に戻って上述の処理が繰り返され、ステップ102の判定が肯定されたところでステップ104へ移行する。なお、ステップ102の判定は、ドアが開放されたか否か等をカーテシスイッチ26によって判定したり、ドアロック操作がなされたか否かをドアロック検出装置35が検出したか否かを判定するようにしてもよい。
ステップ104では、フロント席のみ又はフロント席と2列目(3列シートの場合)の車両用シート12が所定位置に移動開始されると共にブザー24が発音される。すなわち、開放されたドア50に対応する車両用シート12のアクチュエータ16が駆動されて、車両用シート12が車両後方へ移動開始される。そして、これに伴って車両用シート12の車両後方への移動がブザー24によって乗員に報知される。なお、本実施形態では、移動先の所定位置は車両用シート12の移動範囲で最後部付近を所定位置とするが、例えば、4ドア車などでは車両後方の最後部付近ではセンターピラー部が乗降の邪魔になるので、センターピラー部が乗降時に邪魔にならない程度車両後方の位置とするようにしてもよい。また、本実施形態では、車両用シート12が車両後方側の所定位置に移動していない場合を前提として説明するが、既に車両用シート12が所定位置に移動している場合には、ステップ104の処理をパスするようにしてもよい。
続いてステップ106では、ドア開度が所定値以上か否か判定される。該判定は、ドア開度検出センサ30によって予め定めた所定開度以上のドア開度が検出されたか否かを判定し、該判定が肯定された場合にはステップ116へ移行し、否定された場合にはステップ108へ移行する。
ステップ108では、ドア開速度が所定値以上か否か判定される。該判定は、ドア開速度検出センサ28によって予め定めた所定速度以上のドア開速度が検出されたか否かを判定し、該判定が肯定された場合にはステップ116へ移行し、否定された場合にはステップ110へ移行する。
ステップ110では、乗員が乗車または降車動作を開始したか否かが判定される。該判定は、カメラ22によって撮影された画像から乗員が降車動作をしているか否かを判定したり、座圧検知センサ32によって検出される乗員の着座状態から乗員が乗車または降車しようとしているか否かを判定し、該判定が肯定された場合にはステップ116へ移行し、否定された場合にはステップ112へ移行する。
ステップ112では、シート移動制御がキャンセルされたか否か判定される。該判定はシート移動制御キャンセルスイッチ34が操作されてシート移動制御がキャンセルされたか否かを判定し、該判定が肯定された場合にはステップ116へ移行し、否定された場合にはステップ114へ移行する。
ステップ114では、車両用シート12が所定位置まで移動されたか否かが判定される。該判定は、例えば、アクチュエータ16に電力供給する時間が所定位置まで移動する時間か否かを判定したり、アクチュエータ16に供給するパルス数が所定位置まで移動するパルス数に達したか否かを判定したりすることによって行い、該判定が肯定されるまで待機してステップ116へする。
ステップ116では、車両用シート12の移動が停止されると共にブザー24の発音が停止されて一連の処理を終了する。
すなわち、ドア開度が所定値以上の場合、ドア開速度が所定値以上の場合、乗員の乗降動作開始を検出した場合等では、車両用シート12の移動が終了する前に乗員が早急に乗降する可能性があると判断でき、シート移動制御キャンセルスイッチ34が操作された場合では乗員によって車両用シート12の移動制御をキャンセルして早急に乗降する可能性があると判断できるので、このような場合には、車両用シート12の車両後方への移動を停止する。これによって乗員の乗降動作時に車両用シート12が移動しているようなことがなくなり、乗員の意志に反した車両用シート12の移動に対する違和感を防止することができる。また、上述のような乗員が早急に乗降する可能性がある場合以外では、車両用シート12が車両後方側へ所定位置まで移動されるので、乗降時のスペースが確保されて乗降性を向上することができる。
従って、このように制御することによって、本実施形態に係わる車両用シートの制御装置10は、乗員に違和感を与えることなく、乗降性を向上することができる。
なお、本実施形態では、運転席及び助手席の少なくとも一方の乗員が早急に乗降する可能性がある場合に、車両用シート12の車両後方への移動を停止するようにしたが、これに限るものではなく、車両用シート12の移動を停止するのではなく、車両用シート12の車両後方への移動量を所定位置より車両前方位置に変更して車両用シート12の車両後方への移動量を少なくするようにしてもよい。
[第2実施形態]
第1実施形態では、運転席及び助手席の少なくとも一方の乗員の意志を考慮するために、ドア開度、ドア開速度、乗員の乗降開始動作、シート移動制御キャンセルスイッチ34の状態等を検出して、乗員が早急に乗り降りする可能性があるか否かを判断するようにしたが、第2実施形態では、乗員が早急に乗り降りする可能性があるか否かの判断に加えて、後部座席の乗員を考慮した場合の制御を説明する。
図4は、本発明の第2実施形態に係わる車両用シート12の制御装置の構成を示すブロック図である。なお、第1実施形態と同一構成については同一符号を付して説明する。
車両用シート12には、第1実施形態と同様に、シートレール14に沿って車両用シート12を車両前後方向へ移動するためのアクチュエータ16が設けられており、アクチュエータ16を駆動することによってシートレール14に沿って車両用シート12を車両前後方向に移動可能とされている。なお、車両用シート12の車両前後方向への移動機構は種々の既知の技術を適用することができるため詳細な説明は省略する。
アクチュエータ16は、車両用シート制御ECU18に接続されており、車両用シート制御ECU18からの駆動指示によって駆動され、車両用シート12を車両前後方向へ移動する。
また、車両用シート制御ECU18には、パワーシートスイッチ20、ブザー24、カーテシスイッチ26、座圧検知センサ32、ドアロック検出装置35、リモートスターター作動装置36、及びシート移動制御キャンセルスイッチ34等が接続されている。
パワーシートスイッチ20は、車両用シート12を車両前方向または後方向への移動指示を行うスイッチであり、車両用シート制御ECU18は、パワーシートスイッチ20の指示に応じてアクチュエータ16の駆動方向及び駆動量を含む駆動指示を行うことでアクチュエータ16を駆動するようになっている。
ブザー24は、ドア50の開放を検出して車両用シート12を車両後方へ移動する際に、車両用シート12を移動することを報知するために設けられており、車両用シート12の移動時に所定の音を発音して、車両用シート12の移動を乗員に報知する。
カーテシスイッチ26は、乗員が乗降する各ドア50に対応して設けられており、車両のドア50の開閉を検出して、検出結果を車両用シート制御ECU18に入力する。なお、図4では、カーテシスイッチ26は1つのみを示すが、ドア50の枚数に対応して設けられており、車両用シート制御ECU18は開閉されたドア50を特定することが可能とされている。
座圧検知センサ32は、後部座席に設けられ、後部座席の各座席への乗員の着座の有り無しを検出し、車両用シート制御ECU18に検出結果を入力する。なお、図4では、座圧検知センサ4は1つのみを示すが、各座席に対応して設けられており、車両用シート制御ECU18は各座席の乗員の降車動作を特定することが可能とされている。
リモートスターター作動装置36は、図示しないリモートコントロールスイッチによる指示に応じてエンジン始動を行うための装置であり、リモートコントロールスイッチによってエンジン始動が指示されたことを表す指示情報が車両用シート制御ECU18に入力されるようになっている。
シート移動制御キャンセルスイッチ34は、ドア50が開放された時に、車両用シート12を車両後方へ移動する制御を強制的にキャンセルするスイッチであり、車両用シート制御ECU18は、シート移動制御キャンセルスイッチ34の指示に応じてドア開放時の車両用シート12の車両後方への移動制御を中止する。
また、ドアロック検出装置35は、ドアロックの施錠や解錠するスイッチ等を含み、ドアロックの状態を車両用シート制御ECU18に出力するようになっており、車両用シート制御ECU18は、ドアロック検出装置35によって検出されたドアロックの状態に応じて車両用シート12の車両後方への移動制御を開始する。なお、ドアロック検出装置35は、キーレスエントリーシステム等のリモコンによっても動作する場合には、リモコンから送信される信号も検出し、車両用シート制御ECU18は、リモコンからの信号に応じても車両用シート12の車両後方への移動制御を開始する。また、当該リモコンには、車両用シート12を車両後方へ移動制御する際の移動する車両用シート12を選択できるボタンがあってもよい。例えば、リモコンに運転席ボタンを設け、当該ボタンの操作でドアロック解錠と車両用シート12の車両後方への移動制御を行うようにしてもよい。
そして、本実施形態の車両用シート制御ECU18は、ドア50の開放を検知した場合に、フロント席のみ又はフロント席と2列目(3列シートの場合)の車両用シート12を車両後方側の所定位置(例えば、車両用シート12の移動可能な範囲の最後部付近等)に移動する制御を行うと共に、後部座席に対して乗員が乗降しようとしている可能性があるか否かを判断して、後部座席に乗降しようとしている場合に車両用シート12の所定位置への移動を停止するようにしている。また、本実施形態では、リモートスターター作動装置36によってエンジン始動が行われた場合には、車両用シート制御ECU18は、第2所定位置(例えば、所定位置よりも後方の位置)に車両用シート12の移動位置を変更して車両用シート12を移動する。
なお、本実施形態では、ドア50が開放された場合に、予め定めた所定位置に車両用シート12を移動するものとして説明するが、これに限るものではなく、例えば、ドア50が開放された場合に、車両後方側へ車両用シートを所定量移動するようにしてもよい。
続いて、上述のように構成された本発明の第2実施形態に係わる車両用シートの制御装置における車両用シート制御ECU18で行われる処理について説明する。
図5は、本発明の第2実施形態に係わる車両用シート12の制御装置における車両用シート制御ECU18で行われるシート移動制御の流れの一例を示すフローチャートである。
まず始めにステップ200では、車両用シート制御ECU18に接続されている各センサの検出結果が取得されてステップ202へ移行する。
ステップ202では、リモートエンジンスタートされたか否か判定される。該判定は、リモートスターター作動装置36からリモートコントロールスイッチによってエンジン始動が指示されたことを表す指示情報が車両用シート制御ECU18に入力されているか否かを判定し、該判定が否定された場合にはステップ204へ移行し、肯定された場合にはステップ206へ移行する。
ステップ204では、ドアが開放されたか否か、又はドアロックが解錠されたか否か判定される。該判定は、カーテシスイッチ26によってドアの開放が検出されたか否かを判定、又はドアロック検出装置35によってドアロックの解錠が検出されたか否かを判定することによって乗員の乗降開始を検出し、該判定が否定された場合にはステップ200に戻って上述の処理が繰り返され、ステップ204の判定が肯定され場合にはステップ208へ移行する。なお、ステップ204の判定は、第1実施形態のステップ102の判定と同様の判定を行うようにしてもよい。
一方、ステップ206では、リモートスターター作動装置36によってエンジン始動されていることから寒冷地であると考えられ、早急に乗車をしようとしている意志が乗員にあると判断すると共に着膨れしていると判断して、車両用シート12の移動位置(所定位置)を第2所定位置(所定位置よりも車両後方の位置)に変更してステップ208へ移行する。
ステップ208では、フロント席のみ又はフロント席と2列目(3列シートの場合)の車両用シート12が所定位置に移動開始されると共にブザー24が発音される。すなわち、開放されたドア50に対応する車両用シート12のアクチュエータ16が駆動されて、車両用シート12が車両後方へ移動開始される。そして、これに伴って車両用シート12の車両後方への移動がブザー24によって乗員に報知される。なお、本実施形態では、移動先の所定位置は車両用シート12の移動範囲で最後部付近を所定位置とするが、例えば、4ドア車などでは車両後方の最後部付近ではセンターピラー部が乗降の邪魔になるので、センターピラー部が乗降時に邪魔にならない程度車両後方の位置とするようにしてもよい。また、本実施形態では、車両用シート12が車両後方側の所定位置に移動していない場合を前提として説明するが、既に車両用シート12が所定位置に移動している場合には、ステップ204の処理をパスするようにしてもよい。
続いて、ステップ210では、後部座席に乗員がいるか否かが判定される。該判定は、座圧検知センサ32によって後部座席に乗員が着座していることが検出されているか否かを判定し、該判定が否定された場合にはステップ212へ移行し、肯定された場合にはステップ218へ移行する。
ステップ212では、カーテシスイッチ26の状態からリヤドアが開放されたか否か判定される。すなわち、後部座席に乗員が乗車しようとしているか否かが判定され、該判定が肯定された場合にはステップ218へ移行し、否定された場合にはステップ214へ移行する。
ステップ214では、シート移動制御がキャンセルされたか否か判定される。該判定はシート移動制御キャンセルスイッチ34が操作されてシート移動制御がキャンセルされているか否かを判定し、該判定が肯定された場合にはステップ218へ移行し、否定された場合にはステップ216へ移行する。
ステップ216では、車両用シート12が所定位置(又は第2所定位置)まで移動されたか否かが判定される。該判定は、例えば、アクチュエータ16に電力供給する時間が所定位置(又は第2所定位置)まで移動する時間か否かを判定したり、アクチュエータ16に供給するパルス数が所定位置(又は第2所定位置)まで移動するパルス数に達したか否かを判定したりすることによって行い、該判定が肯定されるまで待機してステップ218へする。
そして、ステップ218では、車両用シート12の移動が停止されると共にブザー24の発音が停止されて一連の処理を終了する。
すなわち、シート移動制御キャンセルスイッチ34が操作された場合では乗員によって車両用シート12の移動制御をキャンセルして早急に乗降する可能性があると判断できるので、このような場合には、車両用シート12の車両後方への移動を停止する。これによって乗員の乗降動作時に車両用シート12が移動しているようなことがなくなり、乗員の意志に反した車両用シートの移動に対する違和感を防止することができる。また、通常の場合(例えば、シート移動制御キャンセルスイッチ34が操作されずに前席の乗員のみが乗降する場合等)では、車両用シート12が車両後方側へ所定位置まで移動されるので、乗降時のスペースが確保されて乗降性を向上することができる。
従って、このように制御することによって、本実施形態に係わる車両用シートの制御装置は、乗員に違和感を与えることなく、乗降性を向上することができる。
また、本実施形態では、後部座席へ乗員が乗車しようとしている場合では、車両用シート12を車両後方へ移動することによって乗降性が低下してしまうので、このような場合にも、車両用シート12の車両後方への移動を停止し、後部座席に乗員が乗車している場合には、車両用シート12を車両後方へ移動すると、後部座席の乗員の快適性が失われるため、このような場合にも、車両用シート12の車両後方への移動を停止する。これによって後部座席の乗員の快適性を確保することができ、後部座席の乗員に対しても配慮した制御を行うことができる。
さらに、本実施形態では、リモートスターター作動装置36によってエンジン始動された場合には、寒冷地であると考えられ、着膨れしていると判断して、車両用シート12を所定位置よりも車両後方の位置に変更して移動するので、寒冷地の乗降性も向上することができる。
なお、本実施形態では、運転席及び助手席の少なくとも一方の乗員が早急に乗降する可能性がある場合や後部座席へ乗員が乗降する可能性がある場合に、車両用シート12の車両後方への移動を停止するようにしたが、これに限るものではなく、車両用シート12の移動を停止するのではなく、車両用シート12の車両後方への移動量を所定位置よりも車両前方位置に変更して車両用シート12の車両後方への移動量を少なくするようにしてもよい。
[第3実施形態]
第1実施形態では、運転席及び助手席の少なくとも一方の乗員の意志を考慮するために、ドア開度、ドア開速度、乗員の乗降開始動作、シート移動制御キャンセルスイッチ34の状態等を検出して、乗員が早急に乗り降りする可能性があるか否かを判断したが、第3実施形態では、異なる判断方法で乗員が早急に乗り降りする可能性があるか否かを判断する場合の制御を説明する。
図6は、本発明の第3実施形態に係わる車両用シート12の制御装置の構成を示すブロック図である。なお、第1実施形態及び第2実施形態と同一構成については同一符号を付して説明する。
車両用シート12には、第1実施形態と同様に、シートレール14に沿って車両用シート12を車両前後方向へ移動するためのアクチュエータ16が設けられており、アクチュエータ16を駆動することによってシートレール14に沿って車両用シート12を車両前後方向に移動可能とされている。なお、車両用シート12の車両前後方向への移動機構は種々の既知の技術を適用することができるため詳細な説明は省略する。
アクチュエータ16は、車両用シート制御ECU18に接続されており、車両用シート制御ECU18からの駆動指示によって駆動され、車両用シート12を車両前後方向へ移動する。
また、車両用シート制御ECU18には、パワーシートスイッチ20、カメラ22、ブザー24、カーテシスイッチ26、座圧検知センサ32、スマートキー距離センサ38、及びシート移動制御キャンセルスイッチ34等が接続されている。
パワーシートスイッチ20は、車両用シート12を車両前方向または後方向への移動指示を行うスイッチであり、車両用シート制御ECU18は、パワーシートスイッチ20の指示に応じてアクチュエータ16の駆動方向及び駆動量を含む駆動指示を行うことでアクチュエータ16を駆動するようになっている。
カメラ22は、後部座席に乗車する乗員を撮影するために設けられており、カメラ22によって撮影された画像が車両用シート制御ECU18に入力されるようになっており、車両用シート制御ECU18は、カメラ22から入力された画像を画像処理によって解析して、後部座席に乗車しようとしている乗員が大きな荷物を持っているか否かを判断する。
ブザー24は、ドア50の開放を検出して車両用シート12を車両後方へ移動する際に、車両用シート12を移動することを報知するために設けられており、車両用シート12の移動時に所定の音を発音して、車両用シート12の移動を乗員に報知する。
カーテシスイッチ26は、乗員が乗降する各ドア50に対応して設けられており、車両のドア50の開閉を検出して、検出結果を車両用シート制御ECU18に入力する。なお、図6では、カーテシスイッチ26は1つのみを示すが、ドア50の枚数に対応して設けられており、車両用シート制御ECU18は開閉されたドア50を特定することが可能とされている。
座圧検知センサ32は、後部座席に設けられ、後部座席の各座席への乗員の着座の有り無しを検出し、車両用シート制御ECU18に検出結果を入力する。なお、図6では、座圧検知センサ32は1つのみを示すが、各座席に対応して設けられており、車両用シート制御ECU18は各座席の乗員の降車動作を特定することが可能とされている。
スマートキー距離センサ38は、電波等を用いてドアロック等を行うスマートキーまでの距離を検出する。すなわち、スマートキーを持っている乗員までの距離を検出して検出結果を車両用シート制御ECU18に入力する。車両用シート制御ECU18では、スマートキー距離センサ38によって検出されたスマートキーまでの距離の時間毎の変化から乗員が車両に近づく速度を算出して、乗員が走って近づいてくるか否かを判定する。
シート移動制御キャンセルスイッチ34は、ドア50が開放された時に、車両用シート12を車両後方へ移動する制御を強制的にキャンセルするスイッチであり、車両用シート制御ECU18は、シート移動制御キャンセルスイッチ34の指示に応じてドア開放時の車両用シート12の車両後方への移動制御を中止する。
そして、本実施形態の車両用シート制御ECU18は、スマートキー距離センサ38の検出範囲にスマートキーを検出した場合に、車両用シート12を車両後方側の所定位置(例えば、車両用シート12の移動可能な範囲の最後部付近等)に移動する制御を行うと共に、乗員が早急に乗車する可能性があるか否かを判断して、急いで乗車しようとしている場合に車両用シート12の所定位置への移動を停止するようにしている。また、本実施形態では、後部座席に乗車しようとしている乗員が大きな荷物を持っている場合には、車両用シート12の車両後方への移動量を少なくするようにしている。
なお、本実施形態では、ドア50が開放された場合に、予め定めた所定位置に車両用シート12を移動するものとして説明するが、これに限るものではなく、例えば、ドア50が開放された場合に、車両後方側へ車両用シートを所定量移動するようにしてもよい。
続いて、上述のように構成された本発明の第3実施形態に係わる車両用シート12の制御装置における車両用シート制御ECU18で行われる処理について説明する。
図7は、本発明の第3実施形態に係わる車両用シート12の制御装置における車両用シート制御ECU18で行われるシート移動制御の流れの一例を示すフローチャートである。なお、当該シート移動制御は、乗員がスマートキーを持っていることを前提としてものとして説明する。
まず始めにステップ300では、車両用シート制御ECU18に接続されている各センサの検出結果が取得されてステップ302へ移行する。
ステップ302では、スマートキーが検出エリア内か否か判定される。該判定は、スマートキー距離センサ38によってスマートキーが検出されたか否かを判定することによって乗員の乗降開始を検出し、該判定が否定された場合にはステップ300に戻って上述の処理が繰り返され、ステップ302の判定が肯定されたところでステップ304へ移行する。
ステップ304では、フロント席のみ又はフロント席と2列目(3列シートの場合)の車両用シート12が所定位置に移動開始されると共にブザー24が発音される。すなわち、開放されたドア50に対応する車両用シート12のアクチュエータ16が駆動されて、車両用シート12が車両後方へ移動開始される。そして、これに伴って車両用シート12の車両後方への移動がブザー24によって乗員に報知される。なお、本実施形態では、移動先の所定位置は車両用シート12の移動範囲で最後部付近を所定位置とするが、例えば、4ドア車などでは車両後方の最後部付近ではセンターピラー部が乗降の邪魔になるので、センターピラー部が乗降時に邪魔にならない程度車両後方の位置とするようにしてもよい。また、本実施形態では、車両用シート12が車両後方側の所定位置に移動しいない場合を前提として説明するが、既に車両用シート12が所定位置に移動している場合には、ステップ304の処理をパスするようにしてもよい。
続いて、ステップ306では、走ってきた乗員を検出しているか否か判定される。該判定は、スマートキー距離センサ38によって検出されたスマートキーまでの距離の時間毎の変化から乗員が車両に近づく速度を算出して、乗員が走って近づいてきたか否かを判定し、該判定が肯定された場合にはステップ318へ移行し、否定された場合にはステップ308へ移行する。
ステップ308では、後部座席に乗員がいるか否かが判定される。該判定は、座圧検知センサ32によって後部座席に乗員が着座していることが検出されているか否かを判定し、該判定が肯定された場合にはステップ318へ移行し、否定された場合にはステップ310へ移行する。
ステップ310では、後部座席乗員が荷物を持って乗車しようとしているか否かが判定される。該判定は、カメラ22によって乗車しようとしている後部座席乗員を撮影し、撮影結果から後部座席乗員が大きな荷物を持って乗車しようとしているか否かを判定し、該判定が肯定された場合にはステップ316へ移行し、否定された場合にはステップ312へ移行する。
ステップ312では、シート移動制御がキャンセルされたか否か判定される。該判定はシート移動制御キャンセルスイッチ34が操作されてシート移動制御がキャンセルされたか否かを判定し、該判定が肯定された場合にはステップ318へ移行し、否定された場合にはステップ314へ移行する。
ステップ314では、車両用シート12が所定位置まで移動されたか否かが判定される。該判定は、例えば、アクチュエータ16に電力供給する時間が所定位置まで移動する時間か否かを判定したり、アクチュエータ16に供給するパルス数が所定位置まで移動するパルス数に達したか否かを判定したりすることによって行い、該判定が肯定されるまで待機してステップ318へする。
一方、ステップ310の判定が肯定されてステップ316へ移行する場合には、後部座席に乗車しようとしている乗員が大きな荷物等を持っていると考えられるため、車両用シート12の移動位置を所定位置よりも車両前方の位置に変更してステップ314へ移行して車両用シート12が所定位置に移動したところでステップ318へ移行する。
そして、ステップ318では、車両用シート12の移動が停止されると共にブザー24の発音が停止されて一連の処理を終了する。
すなわち、乗員が走って車両に近づいてきた場合では、車両用シート12の移動が終了する前に乗員が早急に乗車する可能性があると判断でき、シート移動制御キャンセルスイッチ34が操作された場合では乗員によって車両用シート12の移動制御をキャンセルして早急に乗降する可能性があると判断できるので、このような場合には、車両用シート12の車両後方への移動を停止する。これによって乗員の乗降動作時に車両用シート12が移動しているようなことがなくなり、乗員の意志に反した車両用シート12の移動に対する違和感を防止することができる。また、通常の場合(例えば、シート移動制御キャンセルスイッチ34が操作されずに前席の乗員のみが乗降する場合等)では、車両用シート12が車両後方側へ所定位置まで移動されるので、乗降時のスペースが確保されて乗降性を向上することができる。
従って、このように制御することによって、本実施形態に係わる車両用シート12の制御装置は、乗員に違和感を与えることなく、乗降性を向上することができる。
さらに、本実施形態では、後部座席に乗車しようとしている乗員が大きな荷物等を持っている場合には、車両用シート12の車両後方への移動量を少なくするので、後部座席に乗車しようとしている乗員の乗車性を向上することができる。
なお、本実施形態では、乗員が早急に乗車する可能性がある場合や後部座席に乗員が着座している場合に、車両用シート12の車両後方への移動を停止するようにしたが、これに限るものではなく、車両用シート12の移動を停止するのではなく、車両用シート12の車両後方への移動量を所定位置よりも車両前方位置に変更して車両用シート12の車両後方への移動量を少なくするようにしてもよい。
[第4実施形態]
第1実施形態では、運転席及び助手席の少なくとも一方の乗員の意志を考慮するために、ドア開度、ドア開速度、乗員の乗降開始動作、シート移動制御キャンセルスイッチ34の状態等を検出して、乗員が早急に乗り降りする可能性があるか否かを判断し、第3実施形態では、乗員が車両に走って近づいてきたか否かを検出して、乗員が早急に乗車する可能性があるか否かを判断するようにしたが、第4実施形態では、更に異なる判断方法で乗員が早急に乗り降りする可能性があるか否かを判断する場合の制御を説明する。
図8は、本発明の第4実施形態に係わる車両用シート12の制御装置の構成を示すブロック図である。なお、第1実施形態及び第2実施形態と同一構成については同一符号を付して説明する。
車両用シート12には、第2実施形態と同様に、シートレール14に沿って車両用シート12を車両前後方向へ移動するためのアクチュエータ16が設けられており、アクチュエータ16を駆動することによってシートレール14に沿って車両用シート12を車両前後方向に移動可能とされている。なお、車両用シート12の車両前後方向への移動機構は種々の既知の技術を適用することができるため詳細な説明は省略する。
アクチュエータ16は、車両用シート制御ECU18に接続されており、車両用シート制御ECU18からの駆動指示によって駆動され、車両用シート12を車両前後方向へ移動する。
また、車両用シート制御ECU18には、パワーシートスイッチ20、カメラ22、ブザー24、カーテシスイッチ26、赤外線センサ40、マイク42、及びシート移動制御キャンセルスイッチ34等が接続されている。
パワーシートスイッチ20は、車両用シート12を車両前方向または後方向への移動指示を行うスイッチであり、車両用シート制御ECU18は、パワーシートスイッチ20の指示に応じてアクチュエータ16の駆動方向及び駆動量を含む駆動指示を行うことでアクチュエータ16を駆動するようになっている。
カメラ22は、車室内を撮影するために設けられており、カメラ22によって撮影された画像が車両用シート制御ECU18に入力されるようになっており、車両用シート制御ECU18は、カメラ22から入力された画像を画像処理によって解析して、後部座席にチャイルドシートがあるか否かを判断する。
ブザー24は、ドア50の開放を検出して車両用シート12を車両後方へ移動する際に、車両用シート12を移動することを報知するために設けられており、車両用シート12の移動時に所定の音を発音して、車両用シート12の移動を乗員に報知する。
カーテシスイッチ26は、乗員が乗降する各ドア50に対応して設けられており、車両のドア50の開閉を検出して、検出結果を車両用シート制御ECU18に入力する。なお、図8では、カーテシスイッチ26は1つのみを示すが、ドア50の枚数に対応して設けられており、車両用シート制御ECU18は開閉されたドア50を特定することが可能とされている。
赤外線センサ40は、車室内の動くものを検出することによって車室内にペット等がいるか否かを検出し、検出結果を車両用シート制御ECU18に入力する。
マイク42は、乗員の声を検出して、検出結果が車両用シート制御ECU18に入力する。車両用シート制御ECU18は、マイク42の検出結果を解析して、例えば、乗員が発話する「乗降」、「乗る」、「降りる」等を判断して、判断結果に応じて車両用シート12の移動量を制御するようになっている。
シート移動制御キャンセルスイッチ34は、ドア50が開放された時に、車両用シート12を車両後方へ移動する制御を強制的にキャンセルするスイッチであり、車両用シート制御ECU18は、シート移動制御キャンセルスイッチ34の指示に応じてドア開放時の車両用シート12の車両後方への移動制御を中止する。
そして、本実施形態の車両用シート制御ECU18は、ドア50の開放を検知した場合に、開放されたドア50に対応する車両用シート12を車両後方側の所定位置(例えば、車両用シート12の移動可能な範囲の最後部付近等)に移動する制御を行うと共に、乗員の発話に応じて車両用シート12の所定位置への移動を停止するようにしている。また、本実施形態では、後部座席にチャイルドシートがある場合や車室内にペットがいる場合にも、車両用シート12の車両後方への移動を停止するようにしている。
続いて、上述のように構成された本発明の第4実施形態に係わる車両用シートの制御装置における車両用シート制御ECU18で行われる処理について説明する。
図9は、本発明の第4実施形態に係わる車両用シート12の制御装置における車両用シート制御ECU18で行われるシート移動制御の流れの一例を示すフローチャートである。なお、当該シート移動制御は、何れかのドア50が開放されてカーテシスイッチ26がオンとなった場合に開始されるものとして説明する。
まず始めにステップ400では、車両用シート制御ECU18に接続されている各センサの検出結果が取得されてステップ402へ移行する。
ステップ402では、開放されたドア50がフロントドアか否か判定される。該判定は、フロントドアが開放されてカーテシスイッチ26がオンしたか否かを判定し、該判定が否定された場合にはステップ400に戻って上述の処理が繰り返され、ステップ402の判定が肯定されたところでステップ404へ移行する。
ステップ404では、開放されたドア50に対応する車両用シート12が所定位置に移動開始されると共にブザー24が発音される。すなわち、開放されたドア50に対応する車両用シート12のアクチュエータ16が駆動されて、車両用シート12が車両後方へ移動開始される。そして、これに伴って車両用シート12の車両後方への移動がブザー24によって乗員に報知される。なお、本実施形態では、移動先の所定位置は車両用シート12の移動範囲で最後部付近を所定位置とするが、例えば、4ドア車などでは車両後方の最後部付近ではセンターピラー部が乗降の邪魔になるので、センターピラー部が乗降時に邪魔にならない程度車両後方の位置とするようにしてもよい。また、本実施形態では、車両用シート12が車両後方側の所定位置に移動しいない場合を前提として説明するが、既に車両用シート12が所定位置に移動している場合には、ステップ404の処理をパスするようにしてもよい。
続いて、ステップ406では、車室内にペット等がいるか否かが判定される。該判定は、赤外線センサ40によって車室内で動くものを検出したか否かを判定し、該判定が肯定された場合にはステップ416へ移行し、否定された場合にはステップ408へ移行する。
ステップ408では、後部座席にチャイルドシートがあるか否か判定される。該判定は、カメラ22によって撮影された画像から後部座席にチャイルドシートが設置されているか否かを判定し、該判定が肯定された場合にはステップ416へ移行し、否定された場合にはステップ410へ移行する。
ステップ410では、乗員による音声指示が行われたか否かが判定される。該判定は、マイク42の検出結果から乗員が、例えば、「乗降」、「乗る」、「降りる」等の発話があったか否かを判定し、該判定が肯定された場合にはステップ416へ移行し、否定された場合にはステップ412へ移行する。
ステップ414では、車両用シート12が所定位置まで移動されたか否かが判定される。該判定は、例えば、アクチュエータ16に電力供給する時間が所定位置まで移動する時間か否かを判定したり、アクチュエータ16に供給するパルス数が所定位置まで移動するパルス数に達したか否かを判定したりすることによって行い、該判定が肯定されるまで待機してステップ416へする。
そして、ステップ416では、車両用シート12の移動が停止されると共にブザー24の発音が停止されて一連の処理を終了する。
すなわち、乗員が早急に乗降する可能性がある場合に「乗る」、「降りる」、「乗降」等の発話を行うようにすれば、乗員によって音声指示された場合に、早急に乗降する可能性があると判断でき、シート移動制御キャンセルスイッチ34が操作された場合では乗員によって車両用シート12の移動制御をキャンセルして早急に乗降する可能性があると判断できるので、このような場合には、車両用シート12の車両後方への移動を停止する。これによって乗員の乗降動作時に車両用シート12が移動しているようなことがなくなり、乗員の意志に反した車両用シート12の移動に対する違和感を防止することができる。また、通常の場合(例えば、シート移動制御キャンセルスイッチ34が操作されずに前席の乗員のみが乗降する場合等)では、車両用シート12が車両後方側へ所定位置まで移動されるので、乗降時のスペースが確保されて乗降性を向上することができる。
従って、このように制御することによって、本実施形態に係わる車両用シートの制御装置は、乗員に違和感を与えることなく、乗降性を向上することができる。
さらに、本実施形態では、車室内にペットがいる場合や後部座席にチャイルドシートがある場合に、車両用シート12の車両後方側への移動を停止するので、ペットやチャイルドシートの挟み込みを防止することができる。
なお、本実施形態では、乗員が早急に乗車する可能性がある場合や後部座席にチャイルドシートがある場合や車室内にペットがいる場合に、車両用シート12の車両後方への移動を停止するようにしたが、これに限るものではなく、車両用シート12の移動を停止するのではなく、車両用シート12の車両後方への移動量を所定位置より車両前方位置に変更して車両用シート12の車両後方への移動量を少なくするようにしてもよい。
また、本実施形態では、乗員の発話によって音声指示された場合に車両用シート12の移動制御を停止するようにしたが、これに限るものではなく、例えば、乗員が「狭い」、「広い」等のように発話した場合に、車両用シートの移動量を音声指示に応じて変更するようにしてもよいし、乗員の音声に応じて、例えば、上記のように「狭い」及び「広い」に加えて、「普通」などの発話を判断して、3段階に車両用シート12の移動量を制御するようにしてもよい。
なお、上記の各実施形態は、それぞれ個別に説明したが、これに限るものではなく、例えば、それぞれ適宜組合わせるようにしてもよい。
また、上記の各実施形態では、シート移動制御キャンセルスイッチ34が操作された場合には、車両用シート12の移動を開始してからシート移動制御キャンセルスイッチ34の状態を判断しているため、車両用シート12が若干移動する構成としたが、これに限るものではなく、シート移動制御キャンセルスイッチ34が既に操作されている場合などでは、ドア50が開放されても車両用シート12を全く移動しないようにしてもよい。
また、上記の各実施形態では、フロントドアの開放を検出してから、車両用シート12を車両後方へ移動を開始することを前提として説明したが、これに限るものではなく、フロントドアが開放される前に、乗員の早急に乗降する可能性がある場合や後部座席に対する乗員の乗降等を検出した場合には、車両用シート12の車両後方への移動制御を禁止して、車両用シート12を始めから移動しないようにしてもよい。
本発明の実施の形態に係わる車両用シートの制御装置で行う制御概略を説明するための図である。 本発明の第1実施形態に係わる車両用シートの制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係わる車両用シートの制御装置における車両用シート制御ECUで行われるシート移動制御の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係わる車両用シートの制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係わる車両用シートの制御装置における車両用シート制御ECUで行われるシート移動制御の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係わる車両用シートの制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態に係わる車両用シートの制御装置における車両用シート制御ECUで行われるシート移動制御の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の第4実施形態に係わる車両用シートの制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第4実施形態に係わる車両用シートの制御装置における車両用シート制御ECUで行われるシート移動制御の流れの一例を示すフローチャートである。
符号の説明
10 車両用シートの制御装置
12 車両用シート
14 シートレール
16 アクチュエータ
18 車両用シート制御ECU
22 カメラ
26 カーテシスイッチ
28 ドア開速度検出センサ
30 ドア開度検出センサ
32 座圧検知センサ
34 シート移動制御キャンセルスイッチ
36 リモートスターター作動装置
38 スマートキー距離センサ
42 マイク

Claims (11)

  1. 乗員の乗車開始及び降車開始の少なくとも一方の乗降開始を検出する乗降開始検出手段と、
    早急な乗降動作を行う可能性があるか否かを判断する判断手段と、
    車両用シートを車両前後方向に移動する移動手段と、
    前記乗降開始検出手段によって前記乗降開始が検出された場合に、前記車両用シートの前方空間を広くするように前記移動手段を制御して車両用シートを所定値移動させる制御手段と、
    前記判断手段によって早急な乗降動作を行う可能性があると判断された場合に、車両用シートの移動量を変更する変更手段と、
    を備えた車両用シートの制御装置。
  2. 前記変更手段は、前記判断手段によって早急な乗降動作を行う可能性があると判断された場合に、前記制御手段によって制御される車両用シートの移動を停止することで前記移動量を変更することを特徴とする請求項1に記載の車両用シートの制御装置。
  3. 前記判断手段は、車両のドアの開度を検出するドア開角度検出手段によって所定値以上のドアの開度を検出した場合に、早急な乗降動作を行う可能性があると判断するとを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用シートの制御装置。
  4. 前記判断手段は、車両のドアの開速度を検出するドア開速度検出手段によって所定値以上のドア開速度を検出した場合に、早急な乗降動作を行う可能性があると判断することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用シートの制御装置。
  5. 前記判断手段は、乗員の乗降動作を検出する乗降動作検出手段によって乗員の乗降動作を検出した場合に、早急な乗降動作を行う可能性があると判断することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用シートの制御装置。
  6. 前記判断手段は、乗員の車両への急接近を検出する急接近検出手段によって乗員の車両への急接近を検出した場合に、早急な乗降動作を行う可能性があると判断することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用シートの制御装置。
  7. 前記判断手段は、エンジン始動を遠隔操作する遠隔操作装置によって遠隔操作が行われた場合に、早急な乗降動作を行う可能性があると判断することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用シートの制御装置。
  8. 前記判断手段は、乗員の発する音声を認識する音声認識手段の認識結果に基づいて早急な乗降動作を行う可能性があるか否かを判断することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用シートの制御装置。
  9. 後部座席乗員を検出する後部座席乗員検出手段と、前記後部座席乗員検出手段によって後部座席乗員が検出された場合に、前記制御手段による車両用シートの移動を禁止、又は車両用シートの移動量が少なくなるように移動量を変更する制御変更手段と、を更に備えることを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載の車両用シートの制御装置。
  10. 後部座席の乗員の乗降動作を検出する後部座席乗降動作検出手段と、前記後部座席乗降動作検出手段によって後部座席の乗員の乗降動作が検出された場合に、前記制御手段による車両用シートの移動を禁止、又は車両用シートの移動量が少なくなるように移動量を変更する制御変更手段と、を更に備えることを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載の車両用シートの制御装置。
  11. 後部座席のチャイルドシートを検出するチャイルドシート検出手段と、前記チャイルドシート検出手段によってチャイルドシートが検出された場合に、前記制御手段による車両用シートの移動を禁止、又は車両用シートの移動量が少なくなるように移動量を変更する制御変更手段と、を更に備えることを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載の車両用シートの制御装置。
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