JP2007023549A - 車両用スライドドアの制御装置 - Google Patents

車両用スライドドアの制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007023549A
JP2007023549A JP2005204747A JP2005204747A JP2007023549A JP 2007023549 A JP2007023549 A JP 2007023549A JP 2005204747 A JP2005204747 A JP 2005204747A JP 2005204747 A JP2005204747 A JP 2005204747A JP 2007023549 A JP2007023549 A JP 2007023549A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
opening
sliding door
front door
opened
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005204747A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4694293B2 (ja
JP2007023549A5 (ja
Inventor
Kenichi Hanamata
健一 花又
Yoshinori Amagasa
天笠  義則
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Heavy Industries Ltd filed Critical Fuji Heavy Industries Ltd
Priority to JP2005204747A priority Critical patent/JP4694293B2/ja
Publication of JP2007023549A publication Critical patent/JP2007023549A/ja
Publication of JP2007023549A5 publication Critical patent/JP2007023549A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4694293B2 publication Critical patent/JP4694293B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)

Abstract

【課題】新たなスイッチ類を追加することなく、フロントドアを開操作するに際し、フロントドアの開操作に連動するスライドドアの開動作を選択することができるようにする。
【解決手段】フロントドア6R(6L)が閉状態のとき、ドアリモコン15のアンロックスイッチ16Uを設定回数(例えば2回)だけON操作した後、フロントドア6R(6L)を開操作すると、それに連動してスライドドア7R(7L)が自動的に半開動作される。アンロックスイッチ16UのON操作が設定回数以下(例えば1回)の場合は、フロントドア6R(6L)を開操作してもスライドドア7R(7L)は開動作しない。
【選択図】図2

Description

本発明は、フロントドアの開操作に連動してスライドドアを開動作させる車両用スライドドアの制御装置に関する。
従来、例えばワゴン車やワンボックス車などの車両では、リヤ席側のドアに、乗員の乗降を容易にする目的からスライドドアを採用しているものがあり、更に、このスライドドアの開閉操作には大きな力を要することから、モータなどの駆動源を利用して開閉動作させるパワースライドドアを採用するものが知られている。
又、この種の車両では、フロントドアをヒンジ式ドアとし、リヤ側のパワースライドドアとの間のセンタピラー(「Bピラー」とも云う)を廃止して乗降性を向上させた、いわゆるピラーレス車両も知られている。
例えば特許文献1(実開平6−3713号公報)には、リヤ側にスライドドアを有するピラーレス車両において、スライドドアを開状態へ移動させると、その移動がスイッチにより感知され、フロントドアをモータにより開状態となるように動作させる技術が開示されている。
実開平6−3713号公報
ところで、上述した文献に開示されているように、ピラーレス車両においてはフロントドアとサイドドアとを連動させて開動作させるようにすることで、ドアを僅かに開動作させるだけで広い間口を確保することができる。
しかし、スライドドアとフロントドアとが常に連動して動作するため、搭乗者の意図しない状況であっても、両方のドアが必ず開いてしまうため、使い勝手が悪い問題がある。
一方、フロントドアを開ける場合には、スライドドアが開動作しないため、この場合においても使い勝手が悪い問題がある。
本発明は、上記事情に鑑み、新たなスイッチ類を追加することなく、フロントドアを開操作するに際し、搭乗者が意図したときにのみスライドドアを連動させることができて、使い勝手の良い車両用スライドドアの制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明は、車体の側部に形成された前開口部と、上記車体の側部で上記前開口部の後方に形成された後開口部と、前端を軸支された状態で上記前開口部を開閉するフロントドアと、上記車体の前後へ移動して上記後開口部を開閉するスライドドアと、上記スライドドアを開閉移動させるドア駆動部とを有する車両用スライドドアの制御装置において、上記フロントドアの全閉状態からの開操作を検知するフロントドア開閉検知手段と、上記フロントドアの開操作に連動して上記ドア駆動部により上記スライドドアを開動作させる制御手段と、上記フロントドアの開操作に連動した上記スライドドアの開動作を選択する選択手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、新たなスイッチ類を追加することなく、フロントドアを開操作するに際し、選択手段の操作により、フロントドアの開操作に連動するスライドドアの開動作を選択することができるので、使い勝手が良い。
以下、図面に基づいて本発明の一形態を説明する。図1〜図6に本発明の第1形態を示す。図1にはパワースライドドアを備えたワンボックスカーの概略斜視図、図2にはルーフを省略したワンボックスカーの概略平面図、図3には車両用スライドドアの制御装置の概略構成図が示されている。
図1、図2に示すように、車両の一例であるワンボックスカー1は、車体1aの両側前部に、その前端を車体1aにヒンジを介して回動自在に軸支されているフロントドア6L,6Rが設けられ、車体1aの両側後部に左側パワースライドドア7L、右側パワースライドドア7Rが各々設けられている。各パワースライドドア7L,7Rは電動式スライドドアであり、各パワースライドドア7L,7Rに対し、駆動源としてのモータ8aを有するドア駆動部8が各々連設されている(図3参照)。
又、車体1aは、センタピラー(「Bピラー」とも云う)が廃止された、いわゆるピラーレス構造であり、フロントドア6L,6Rとパワースライドドア7L,7Rとが共に開放されると、車体1aの側部に、フロントドア6L,6Rにより開閉される前開口部1bと、その後方でパワースライドドア7L,7Rにより開閉される後開口部1cとが連続されて広い間口1dが確保される。車体1aの側部に広い間口1dを確保することで、後部座席の乗降は勿論のこと、前部座席への乗降も容易となる。
ここで、パワースライドドア7L,7Rの支持構造について簡単に説明する。パワースライドドア7L,7Rは、その前端上下部が、車体1aの上部と下部とに各々に設けられて前後へ延出されているアッパレール11aとロアレール11bとにアッパアーム12aとロアアーム12bとを介して支持されている。又、パワースライドドア7L,7Rの内面に設けられて前後方向へ延出するセンタレール13が、車体1aの側部に設けられているセンタアーム14に支持されている。尚、図1では、左側パワースライドドア7Lの支持構造について示されているが、右側パワースライドドア7Rの支持構造は、左側パワースライドドア7Lと対称な構成を有しているため、図面の記載は省略する。各パワースライドドア7L,7Rは、各レール10,11,13にガイドされて、車体1a側面の前後方向へ移動自在にされている。
又、各パワースライドドア7L,7Rの前端部に、タッチセンサ21が設けられている。このタッチセンサ21は、パワースライドドア7L,7Rが閉動作する際、ドア前端に異物などが挟み込まれたことを検知するもので、軟性樹脂やゴムなどの可撓性を有するプロテクタ(図示せず)にて被覆されている。パワースライドドア7L或いは7Rが閉動作中、フロントドア6L或いは6Rとの間に異物などが挟み込まれると、タッチセンサ21がON動作しパワースライドドア7L或いは7Rの閉動作が停止し、その後、開動作される。
尚、図2の符号18はフューエルリッドであり、本形態では車体1aの右側後部側面に設けられている。又、符号19はフロントドア6L,6Rに設けられているドアアウタハンドル、20はパワースライドドア7L,7Rに設けられているパワースライドドア(PSD)アウタハンドルである。
又、各フロントドア6L,6R、及び各パワースライドドア7L,7Rにドアロック機構(図示せず)が各々併設されており、この各ドアロック機構のロック部分が、図3に示すドアロックアクチュエータ26によりロック/アンロック動作される。尚、図3においては便宜的に1つのドアロックアクチュエータ26のみを示すが、当該ドアロックアクチュエータ26は、全てのドア6L,6R,7L,7Rに設けられている。
各ドア6L,6R,7L,7Rのロック/アンロック、及び各パワースライドドア7L,7Rの自動開閉動作は、ワンボックスカー1に搭載されている制御手段としての制御ユニット(ECU)9で制御される。
この制御ユニット9は、周知のCPU、ROM、RAM(いずれも図示せず)などを備えたコンピュータ(マイクロコンピュータ)を主体に構成されており、その入力側に、後述するドアリモコン送信機(以下、「ドアリモコン」と称する)15から無線送信される信号を受信するリモコン受信部9a、上述したタッチセンサ21、各ドア6L,6R,7L,7Rの開閉を検出し、開状態でON動作する、ドア開閉検知手段としてのドアスイッチ22、及び各ドア6L,6R,7L,7Rに設けられているドアロック機構のロック/アンロックを検出し、アンロック状態でON信号を出力するドアロックスイッチ23、パワースライドドア7L,7Rの半開状態を検出するパワースライドドア(PSD)半開検出スイッチ24、パワースライドドア7L,7Rの全開状態を検出するパワースライドドア(PSD)全開検出スイッチ25などが接続されている。
ドアスイッチ22、ドアロックスイッチ23は各ドア6L,6R,7L,7R毎に設けられている。又、PSD半開検出スイッチ24、及びPSD全開検出スイッチ25はパワースライドドア7L,7R毎に設けられている。尚、PSD半開検出スイッチ24はリミットスイッチ等で構成されており、例えば各レール10,11,13の何れかの中途に設けられ、パワースライドドア7L,7Rが開動作中に、このPSD半開検出スイッチ24がセンタアーム14を通過したときON動作される。尚、この場合、パワースライドドア7L,7Rの開口量を、駆動モータに設置されたエンコーダやホールICにより読み取り、この読み取った値に基づいてパワースライドドア7L,7Rを予め設定された位置まで開口させるようにしているものでは、PSD半開検出スイッチ24が不要となるため、このPSD半開スイッチ24に代えて、エンコーダやホールICから信号により半開位置を検出するようにしても良い。
一方、制御ユニット9の出力側にドア駆動部8、ドアロックアクチュエータ26、ブザー27などが接続されている。
尚、図3においては、便宜的にタッチセンサ21、スイッチ22〜25、ドア駆動部8、ドアロックアクチュエータ26、ブザー27を1つのみ示したが、上述したように、ドアスイッチ22、ドアロックスイッチ23、及び出力側に接続されているドアロックアクチュエータ26は、各ドア6L,6R,7L,7R毎に設けられている。又、タッチセンサ21、PSD半開検出スイッチ24、PSD全開検出スイッチ25及び出力側のドア駆動部8、ブザー27は、各パワースライドドア7L,7R毎に設けられている。又、図示しないがインストルメントパネル2など、運転者の操作可能な位置に、パワースライドドア7L,7Rを開閉動作させる操作スイッチが配設されている。
又、ドアリモコン15は、ドア駆動部8及びドアロックアクチュエータ26の動作を遠隔操作する無線信号をリモコン受信部9aに送信するもので、選択手段である操作スイッチとして、ロックスイッチ16L、及びアンロックスイッチ16Uが設けられていると共に、左側パワースライドドア7Lの自動開閉動作を操作する左側スライドドアスイッチ17L、右側パワースライドドア7Rの自動開閉動作を操作する右側スライドドアスイッチ17Rが設けられている。尚、このドアリモコン15はイグニッションキーに一体的に組み付けられている場合が多い。
制御ユニット9は、リモコン受信部9aが、ドアリモコン15に設けられているロックスイッチ16L(或いはアンロックスイッチ16U)からのロック信号(或いはアンロック信号)を受信すると、全ドア6L,6R,7L,7Rに設けられているドアロックアクチュエータ26を駆動させて、これらに設けられているロック機構を一括してロック(アンロック)動作させる。又、両スライドドアスイッチ17L,17Rの一方からON信号を受信すると、ON信号が出力された側のパワースライドドア7L(或いは7R)が全開動作する。尚、パワースライドドア7L(或いは7R)が全開状態のときに、スライドドアスイッチ17L(或いは17R)をONすると、パワースライドドア7L(或いは7R)は閉動作される。
更に、本形態では、ドアリモコン15のアンロックスイッチ16UをONした後、フロントドア6L,6Rの一方を開操作すると、これに連動して、同一側面に配設されているパワースライドドア7L(或いは7R)が自動的に半開動作する。本形態で採用する車体1aはピラーレス構造であるため、フロントドア6L(或いは6R)の開動作に連動してパワースライドドア7L(或いは7R)を半開動作させることで、前部座席への乗車は勿論のこと、後部座席への乗車も容易となる。
制御ユニット9で実行されるパワースライドドア7L(或いは7R)の動作制御は、図4に示すパワースライドドア(PSD)開閉制御ルーチンに従って処理される。このルーチンは、ドアリモコン15の各スイッチ16U,16L,17L,17Rの何れかからON信号が受信されたとき起動される。尚、以下においては、右側フロントドア6Rを開操作させたときの動作について説明し、左側フロントドア6Lを開操作させたときの動作については、関連する構成部品の符号を括弧書きで示し、説明を省略する。
搭乗者がドアリモコン15の各スイッチ16U,16L,17L,17Rの何れかをONすると、先ず、ステップS1で、フロントドア6L,6Rが閉状態にあるか否かを、この各フロントドア6L,6Rに各々連設するドアスイッチ22の状態に基づいて調べる。そして、フロントドア6L,6Rに各々連設するドアスイッチ22の何れかがONのときは、ステップS9へジャンプし、カウンタのカウント値nをクリアして(n←0)、ルーチンを抜ける。又、フロントドア6L,6Rに各々連設するドアスイッチ22の双方がOFFのとき、すなわち両フロントドア6L,6Rが共に閉状態にあるときは、ステップS2へ進む。
ステップS2では、受信された信号がアンロックスイッチ16UをONしたときに出力されるアンロック信号か否かを調べ、アンロック信号でない場合は、ステップS9へジャンプし、カウンタのカウント値nをクリアして(n←0)、ルーチンを抜ける。又、アンロック信号のときは、ステップS3へ進み、各ドア6L,6R,7L,7Rのロック機構に設けられているドアロックアクチュエータ26を駆動させて、全ドア6L,6R,7L,7Rをアンロックさせ、ステップS4へ進む。
ステップS4へ進むと、ステップS4〜S7でパワースライドドア7L或いは7Rを半開動作させるか否かを判定する。先ず、ステップS4では、アンロック信号の受信回数をカウントするカウンタのカウント値nをインクリメントし(n←n+1)、ステップS5へ進み、カウンタのカウント値nと予め設定されている設定回数noとを比較する。この設定回数noは、2回以上の値に適宜設定することができる。尚、本形態ではno=2に設定されている。
そして、n<no、すなわち搭乗者がドアリモコン15のアンロックスイッチ16Uを設定回数noだけON操作していないときは、ルーチンを抜ける。一方、n>no、すなわちアンロックスイッチ16Uを、少なくとも設定回数no(本形態では2度押し)以上、ON操作したときは、ステップS6でカウンタのカウント値nをクリアした後(n←0)、ステップS7へ進み、フロントドア6L,6Rに連設するドアスイッチ22の一方がON動作するまで待機する。
そして、運転者などの搭乗者がフロントドア6R(6L)のアウタハンドル19を引いて、図2に二点鎖線で示すようにフロントドア6R(6L)を開操作すると、当該フロントドア6R(6L)に連設するドアスイッチ22がON動作する。
すると、プログラムは、操作条件が適合していると判定し、ステップS8へ進み、パワースライドドア(PSD)半開制御を実行する。
このPSD半開制御は、図5に示すPSD半開制御サブルーチンに従って処理される。このサブルーチンでは、先ず、ステップS11で、ドアスイッチ22がON動作したフロントドア6R(6L)と同一の側面に設けられているパワースライドドア7R(7L)を開閉移動させるドア駆動部8に対して開信号を出力する。すると、ドア駆動部8に設けられているモータ8aがパワースライドドア7R(7L)を、図2の二点鎖線で示すように、車体1aの後方へ移動させて開動作させる。
次いで、ステップS12へ進み、PSD半開検出スイッチ24がON動作したか否かを調べ、OFF状態のときは、ステップS11へ戻り、パワースライドドア7R(7L)の開動作を継続させる。そして、PSD半開検出スイッチ24がON動作したときは、ステップS13へ進み、ドア駆動部8の動作を停止し、パワースライドドア7R(7L)の開動作を停止した後、ステップS14へ進み、PSD閉制御を実行してルーチンを抜ける。
ステップS14で実行されるPSD閉制御は、図6に示すPSD閉制御サブルーチンに従って処理される。
このサブルーチンでは、先ず、ステップS16で、フロントドア6R(6L)が閉じられたか否かを、フロントドア6R(6L)側のドアスイッチ22がOFF動作したか否かで判定し、ドアスイッチ22がONの開状態にあるときは、ドアスイッチ22がOFF動作するまで待機する。そして、搭乗者がフロントドア6R(6L)を閉操作し、その結果、ドアスイッチ22がOFF動作すると、ステップS17へ進み、パワースライドドア7R(7L)が開状態にあるか否かを、パワースライドドア7R(7L)側のドアスイッチ22がON状態にあるか否かで判断する。
そして、パワースライドドア7R(7L)側のドアスイッチ22がOFFのパワースライドドア7R(7L)が全閉状態にあるとき、例えば後部座席に乗車した搭乗者が手動によりパワースライドドア7R(7L)を閉操作したときは、ルーチンを抜ける。
一方、当該ドアスイッチ22がONのパワースライドドア7R(7L)が開状態にあるときは、ステップS18へ進み、減算タイマT2がタイムアップ(T2=0)したか否かを調べる。この減算タイマT2は、パワースライドドア7R(7L)が半開状態で停止したとき、制限時間T_over2(例えば30[sec])にセットされる(T2←T_over2)。
そして、タイムアップしたとき(T2=0)、すなわち、制限時間T_over2内にフロントドア6R(6L)を閉操作しなかった場合は、ルーチンを抜ける。従って、その後、フロントドア6R(6L)を閉操作しても、パワースライドドア7R(7L)は自動的に閉動作することはない。
一方、T2>0のとき、すなわち、制限時間T_over2内にフロントドア6R(6L)を閉操作した場合は、ステップS19へ進み、減算タイマT2をクリアし(T2←0)、ステップS20へ進み、ブザー27を設定時間(例えば2[sec])ON動作させて吹鳴させ、搭乗者などにパワースライドドア7R(7L)が閉動作することを知らせる。
その後、すなわち、ブザー27を吹鳴させるために要した時間が経過した後、ステップS21へ進み、半開状態で停止しているパワースライドドア7R(7L)のドア駆動部8に対して閉信号を出力し、このパワースライドドア7R(7L)を閉動作させて、ルーチンを抜ける。
このように、本形態では、フロントドア6R(6L)を開操作する前に、ドアリモコン15を操作してパワースライドドア7R(7L)を半開動作可能なスタンバイ状態としたので、図2に二点鎖線で示すように、搭乗者がフロントドア6R(6L)を開操作したとき、それに連動してパワースライドドア7R(7L)を自然に開動作させることができる。その結果、前部座席、或いは後部座席へ乗車するに際し、フロントドア6R(6L)、或いはパワースライドドア7R(7L)を大きく開ける必要がなく、従って、例えば駐車場などで隣接する車両との間隔が狭い場合であっても、容易に乗車することができる。
尚、この場合、例えば制限時間T_over2内にフロントドア6R(6L)を一度閉じた後、再度開操作したとき、或いはブザー27が吹鳴動作している間にフロントドア6R(6L)を再度開操作したときは、その後のパワースライドドア7R(7L)の自動閉動作を禁止させるようにしても良い。更に、パワースライドドア7R(7L)が閉動作している最中に、フロントドア6R(6L)を再度開操作したときは、パワースライドドア7R(7L)の閉動作を停止させるようにしても良い。
又、パワースライドドア7R(7L)の半開量はPSD半開検出スイッチ24のセット位置を移動させることで適宜設定することができる。又、パワースライドドア7R(7L)の半開量を必要最小限とすることで、乗車する際に車室内が外部から間口1dを通して外部から認識され難くなり、車室内に置かれている荷物などを盗難から有効に保護することができる。
更に、本形態では、予め装備されているドアリモコン15をそのまま利用しているため、新たなリモコンを用意する必要がなく、又、車体1a側にも新たなスイッチ類を増設する必要がないので、部品コストをアップさせることなく本形態を実現することができる。
又、乗車後、フロントドア6R(6L)を閉じると、それに連動してパワースライドドア7R(7L)が閉動作するため、パワースライドドア7R(7L)を一々閉める必要がなく便利である。
更に、本形態では、フロントドア6R(6L)が閉じている状態で、ドアリモコン15のアンロックスイッチ16Uを、2回以上の設定回数no分だけON操作したときにのみ、当該パワースライドドア7R(7L)の半開動作が可能となり、換言すれば、設定回数no未満の操作では、パワースライドドア7R(7L)は開動作しないため、パワースライドドア7R(7L)の半開動作に搭乗者の意思を反映させることができる。同様に、フロントドア6R(6L)がアンロック状態であり、ドアリモコン15のアンロックスイッチ16Uを操作することなく、フロントドア6R(6L)を開放させた場合もパワースライドドア7R(7L)は開動作されない。
勿論、ドアリモコン15のスライドドアスイッチ17L,17Rの一方をONした場合は、ONした側のスライドドアスイッチ17L或いは17Rが、通常どおり全開動作される。
尚、本形態では、更に、アンロックスイッチ16UのON操作回数によって、フロントドア6L,6Rに連動するパワースライドドア7L,7Rを選択できるようにしても良い。すなわち、例えばアンロックスイッチ16Uを2回操作したときは、各フロントドア6L(6R)の開操作に連動して、各パワースライドドア7L(7R)を半開動作させる。又、アンロックスイッチ16Uを3回操作したときは、運転席側のフロントドア6Rの開操作に連動してパワースライドドア7Rが開動作されるが、助手席側のフロントドア6Lを開操作してもパワースライドドア7Lは開動作されないように制限する。一方、アンロックスイッチ16Uを4回操作したときは、助手席側のフロントドア6Lの開操作に連動してパワースライドドア7Lが開動作するが、運転席側のフロントドア6Rを開操作してもパワースライドドア7Rは開動作しないように制限する。
このように、アンロックスイッチ16UのON操作回数で、フロントドア6L,6Rに連動するパワースライドドア7L,7Rを選択できるようにすることで、逆にフロントドア6L或いは6Rの開操作に連動させたくないパワースライドドア7L或いは7Rを選択することができる。
又、図7に本発明の第2形態によるPSD開閉制御ルーチンを示す。上述した第1形態では、フロントドア6R(6L)を開操作する前の、ドアリモコン15による所定の操作をパワースライドドア6R(6L)の半開動作条件としたが、本形態では、フロントドア6R(6L)を開操作した後のドアリモコン15による所定の操作をパワースライドドア6R(6L)の半開動作条件としたものである。
すなわち、このルーチンでは、先ず、ステップS26で、フロントドア6L,6Rが閉状態にあるか否かを、この各フロントドア6L,6Rに各々連設するドアスイッチ22の状態に基づいて調べる。そして、これらのドアスイッチ22の何れもOFFのときはルーチンを抜ける。
一方、これらのドアスイッチ22の一方がON動作すると、ステップS27へ進み、ドアリモコン15に設けられているロックスイッチ16LがON操作されたときに出力されるロック信号が受信されたか否かを調べ、ロック信号が受信されないときはルーチンを抜ける。
又、ロック信号が受信されたときは、操作条件が適合していると判定し、ステップS28へ進み、上述した図5に示すPSD半開制御サブルーチンを実行してルーチンを抜ける。
通常、ロックスイッチ16Lは、全てのドア6L,6R,7L,7Rが閉状態にあるときON操作するものであり、従って、フロントドア6L,6Rの一方が開状態にあるときに操作しても、通常のロック操作に支障を来すことはない。
このように、本形態では、例えば、駐車場などでフロントドア6L,6Rの一方を開操作したとき隣の車両との間隔が狭く、乗車することができる程度までにフロントドア6L,6Rを開くことができない場合、ドアリモコン15のロックスイッチ16LをONすることで、間口1dを乗車可能な幅まで広げることができる。その結果、スムーズな乗車が可能となる。
又、図8に本発明の第3形態によるPSD開閉制御ルーチンを示す。上述した第2形態では、フロントドア6R(6L)を開操作中にロック信号が受信されたとき、操作条件適合と判定したが、本形態ではドアリモコン15のアンロックスイッチ16UをON操作している間に、フロントドア6L,6Rの一方を開操作したとき、操作条件適合と判定するようにしたものである。
すなわち、搭乗者がドアリモコン15の各スイッチ16U,16L,17L,17Rの何れかをONすると、当該ルーチンが起動され、ステップS31で、受信した信号がアンロック信号か否かを調べ、アンロック信号のときはステップS32へ進み、又、アンロック信号以外の信号のときはルーチンを抜ける。
ステップS32へ進むと、各ドア6L,6R,7L,7Rのロック機構に設けられているドアロックアクチュエータ26を駆動させて、全ドア6L,6R,7L,7Rをアンロックさせ、ステップS33へ進む。
ステップS33では、アンロック信号を受信中か否か、すなわち、アンロックスイッチ16Uが継続的にON操作されているか否かを調べ、継続的にON操作(いわゆる長押し)されているときは、ステップS34へ進み、又、アンロック信号の出力が遮断されたときは、ルーチンを抜ける。
アンロック信号が継続的に出力されていると判断されてステップS34へ進むと、フロントドア6L,6Rに連設するドアスイッチ22の一方がON動作したか否かを調べる。そして、フロントドア6L,6Rに連設するドアスイッチ22の双方がOFF状態にあるときはステップS33へ戻る。又、フロントドア6L,6Rに連設するドアスイッチ22の一方がON動作されたときは、操作条件が適合していると判定し、ステップS35へ進み、上述した図5に示すPSD半開制御サブルーチンを実行し、ルーチンを抜ける。
このように、本形態では、ドアリモコン15のアンロックスイッチ16Uを継続的にON操作している間にフロントドア6R(6L)を開操作することで、それに連動してパワースライドドア7R(7L)を半開動作させるようにしたので、搭乗者が誤ってドアリモコン15を操作してしまい、気づかないうちにフロントドア6L,6Rの開操作に連動してパワースライドドア7L,7Rが開動作してしまう確率を低減することができる。
又、図9、図10に本発明の第4形態を示す。ここで、図9は車両用スライドドアの制御装置の概略構成図、図10はPSD開閉制御ルーチンを示すフローチャートである。尚、第1形態と同一の構成部分については同一の符号を付して説明を省略する。
上述した各形態では、ドアリモコン15からの信号とフロントドア6L,6Rの開操作との組み合わせで、パワースライドドア7L,7Rの半開動作条件を判定するようにしているが、本形態では、スマートエントリシステムとフロントドア6L,6Rの開操作との組み合わせで、パワースライドドア7L,7Rの半開動作条件を判定するようにしたものである。
図9に示すように、制御ユニット9の入力側には、図3に示すリモコン受信部9aに代えて、スマートエントリ信号を受信するスマートエントリ受信部10が接続されている。スマートエントリシステムは、搭乗者が乗車する際のリモコン操作を不要としたキーレスドアエントリシステムであり、電子カードキーなどの携帯型スマートエントリ送信機(図示せず)とスマートエントリ受信部10との間で無線通信によりID照合が行われ、スマートエントリ送信機を携行している者を搭乗者と認識しスタンバイ状態となる。
このスマートエントリ受信部10に、選択手段であるスマートエントリ用操作スイッチとしてのハンドルスイッチ10aが設けられている。このハンドルスイッチ10aは、例えば運転席側のフロントドア6Lに設けられているアウタハンドル19の近傍に配設されており、搭乗者がスマートエントリ送信機を携行した状態でハンドルスイッチ10aをON操作すると、各ドア6L,6R,7L,7Rがアンロックされる。
制御ユニット9では、図10に示すPSD開閉制御ルーチンに従い、半開動作条件を判定する。すなわち、このルーチンはスマートエントリ送信機を携行している搭乗者が近接すると起動され、先ず、ステップS41で、スマートエントリ受信部10の、フロントドア6R(6L)に設けられているハンドルスイッチ10aがON操作されたか否か、或いはON操作中か否かを調べ、ハンドルスイッチ10aがON操作されるまで待機する。
そして、搭乗者がハンドルスイッチ10aをON操作すると、ステップS42へ進み、各ドア6L,6R,7L,7Rのロック機構に設けられているドアロックアクチュエータ26を駆動させて、全ドア6L,6R,7L,7Rをアンロックさせ、ステップS43へ進む。
ステップS43では、ハンドルスイッチ10aのON操作時間Tonを計測する。そして、ステップS44へ進み、ON操作時間Tonと予め設定した設定時間TO(例えば5[sec])とを比較し、Ton<TOのときはステップS41へ戻り、ハンドルスイッチ10aのON操作時間Tonを計測する。そして、ハンドルスイッチ10aのON操作時間Tonが設定時間TOに達したとき、ステップS45へ進む。
ステップS45では、ブザー27をON動作させて吹鳴させ、搭乗者に設定時間TOに達したことを報知する。
その後、ステップS46へ進み、フロントドア6R(6L)が開操作されるまで待機する。そして、フロントドア6R(6L)が開操作されてドアスイッチ22がON動作すると、操作条件が適合していると判定しステップS47へ進み、上述した図5に示すPSD半開制御サブルーチンを実行し、ルーチンを抜ける。
このように、本形態では、フロントドア6R(6L)を開操作する前に、ハンドルスイッチ10aを比較的長くON操作することで、パワースライドドア7R(7L)を半開動作可能なスタンバイ状態としたので、フロントドア6R(6L)を開操作したとき、それに連動してパワースライドドア7R(7L)を自然に開連動させることができる。
又、ハンドルスイッチ10aを設定時間TOに達する前にOFF動作させたときは、フロントドア6R(6L)を開操作しても、パワースライドドア7R(7L)は半開動作しないので、搭乗者の意思を反映した動作が可能となり使い勝手が良い。
更に、予め装備されているスマートエントリシステムをそのまま利用しているため、新たなシステムを増設する必要がないので、部品コストをアップさせることなく本形態を実現することができる。
又、図11、図12に本発明の第5形態を示す。図11にはPSD開閉制御ルーチンが示されている。上述した第4形態では、フロントドア6R(6L)を開操作する前にパワースライドドア7R(7L)を半開動作可能なスタンバイ状態に設定するようにしたが、本形態では、フロントドア6R(6L)を開操作した後のハンドルスイッチ10aの操作により、半開動作条件が適合したと判定して、パワースライドドア7R(7L)を半開動作させるようにしたものである。
すなわち、スマートエントリ送信機を携行している搭乗者が近接するとプログラムが起動され、先ず、ステップS51で、スマートエントリ受信部10の、フロントドア6R(6L)に設けられているハンドルスイッチ10aがON操作されたか否かを調べ、ハンドルスイッチ10aがON操作されるまで待機する。
そして、搭乗者がハンドルスイッチ10aをON操作すると、ステップS52へ進み、各ドア6L,6R,7L,7Rのロック機構に設けられているドアロックアクチュエータ26を駆動させて、全ドア6L,6R,7L,7Rをアンロックさせ、ステップS53へ進む。
ステップS53では、フロントドア6R(6L)が開操作されるまで待機する。そして、フロントドア6R(6L)が開操作されてドアスイッチ22がON動作すると、ステップS54へ進み、ハンドルスイッチ10aが再度ON操作されたか否かを調べ、ON操作されないときはルーチンを抜ける。
又、ハンドルスイッチ10aが再度ON操作されたときは、操作条件が適合していると判定しステップS55へ進み、上述した図5に示すPSD半開制御サブルーチンを実行し、ルーチンを抜ける。
このように、本形態では、フロントドア6R(6L)を開操作した後のハンドルスイッチ10aの操作により、パワースライドドア7R(7L)を半開動作させるようにしたので、例えば、駐車場などでフロントドア6R(6L)を開操作したとき隣の車両との間隔が狭く、乗車することができる程度までにフロントドア6R(6L)を開くことができない場合、ハンドルスイッチ10aをON操作することで、間口1dを乗車可能な幅まで広げることができる。その結果、スムーズな乗車が可能となる。
又、この場合、ステップS5において実行されるPSD半開制御サブルーチン(図5参照)に代えて、図12に示すPSD半開制御サブルーチンを実行するようにしても良い。図5に示すサブルーチンでは、パワースライドドア7R(7L)を予め設定された幅まで自動的に半開動作させるようにしたが、図12に示すサブルーチンでは、搭乗者がハンドルスイッチ10aによるON操作が継続されている間、パワースライドドア7R(7L)を開動作させるようにしたものである。
すなわち、先ず、ステップS61でパワースライドドア7R(7L)を開動作させた後、ステップS62へ進み、ハンドルスイッチ10aのON操作が解除されたか否かを調べ、ON操作が継続されているときは、ステップS61へ戻り、パワースライドドア7R(7L)の開動作を継続させる。一方、ハンドルスイッチ10aのON操作が解除されてOFF状態のときは、ステップS63へ進み、パワースライドドア7R(7L)の開動作を停止させる。
そして、ステップS64へ進み、PSD閉制御を実行してルーチンを抜ける。このステップS64で実行されるPSD閉制御は、上述した図6に示すPSD閉制御サブルーチンに従って処理される。
図12に示すサブルーチンでは、搭乗者がフロントドア6R(6L)を開操作するに際し、ハンドルスイッチ10aを継続的にON操作することで、パワースライドドア7R(7L)を必要とする量(開口幅)だけ動作させることができる。従って、乗車の際の間口1dの半開量を搭乗者が自由に設定することができるため便利である。
ところで、上述した第3形態の図8に示すPSD開閉制御ルーチンのステップS31、及びステップS33で読込むアンロック信号を、スマートエントリ受信部10のハンドルスイッチ10aから出力されるON信号と読み換えることで、図8に示すPSD開閉制御ルーチンを、スマートエントリシステム搭載車に適用することができる。
図8に示すPSD開閉制御ルーチンをスマートエントリシステム搭載車に適用することで、ハンドルスイッチ10aを過ってON操作した場合であっても、操作者が気づかないうちにパワースライドドア7L,7Rが開動作してしまう確率を低減させることができる。
又、上述した各形態において、フロントドア6R(6L)の開操作に連動してパワースライドドア7R(7L)を開動作させるに際し、ドアリモコン15やスマートエントリ受信部10のハンドルスイッチ10aが簡単に操作されてしまうと、誤操作が発生しやすくなる。そのため、操作者(主に運転者)の意思でトリガとなる各種スイッチ操作を予め登録できるようにしておくことで、誤操作を防止するようにしても良い。
又、図13に本発明の第6形態によるPSD開閉制御ルーチンを示す。尚、システム全体の構成は、第1形態の図1〜図3とほぼ同一であるため、共通する構成部分については同一の符号を付して説明を省略する。
本形態では、フロントドア6R(6L)を開動作したとき、パワースライドドア7R(7L)の先端に設けられているタッチセンサ21を所定に操作することで、新たなスイッチ類を追加することなく、搭乗者のフロントドア6R(6L)の開操作にパワースライドドア7R(7L)を連動させたいときだけ、作動させるようにしたものである。
すなわち、このルーチンでは、先ず、ステップS71,72でタッチセンサ21からの入力許可条件を判定する。ステップS71では、パワースライドドア7R(7L)が全閉状態にあるか否かを、パワースライドドア7R(7L)側のドアスイッチ22がOFF状態にあるか否かで調べる。又、ステップS72では、フロントドア6R(6L)側のドアスイッチ22が開動作されたか否かを、フロントドア6R(6L)側のドアスイッチ22がON状態にあるか否かで調べる。
そして、パワースライドドア7R(7L)側のドアスイッチ22がONのパワースライドドア7R(7L)が開状態にあり、或いはフロントドア6R(6L)側のドアスイッチ22がOFFの閉状態にあるときはルーチンを抜ける。
一方、パワースライドドア7R(7L)側のドアスイッチ22がOFFのパワースライドドア7R(7L)が全閉状態にあり、且つフロントドア6R(6L)側のドアスイッチ22がONの開操作されているときは、ステップS73へ進む。
ステップS73へ進むと、タッチセンサ入力許可フラグFseをセットし(Fse←1)、ステップS74で減算タイマT1に、タッチセンサ21からのパターン入力を許可し続ける制限時間T_over1(例えば5[sec])をセットし(T1←T_over1)、減算を開始する。
次いで、ステップS75へ進み、減算タイマT1の値を参照し、タイムアップ(T1=0)したか否かを調べる。そして、タイムアップしていないとき、すなわち、制限時間T_over1以内(T1≧0)のときは、ステップS76へ進む。又、タイムアップしたときはルーチンを抜ける。
制限時間T_over1以内と判定されて、ステップS76へ進むと、タッチセンサ21からのパターン入力があるか否かを調べ、パターン入力が無い場合はルーチンを抜ける。一方、タッチセンサ21からパターン入力があったときは、ステップS77へ進み、タッチセンサ21の入力処理を実行する。
ここでタッチセンサ21からの入力は、予め設定されている半開条件に適合させて行う。この半開条件としては、
(1)ある一定時間(例えば3[sec])以上、タッチセンサ21をON操作し続ける。
(2)ある一定時間内(例えば3[sec]以内)に、ある回数(例えば3回)以上、ON/OFFを繰り返す。
などが考えられる。
そして、タッチセンサ21からの入力処理が所定に終了した後、ステップS78へ進み、タッチセンサ21から入力されたパターンと、予め設定されている半開条件とを照合する。次いで、ステップS79でタッチセンサ21からの入力パターンと半開条件とを比較し、入力パターンが半開条件と適合している場合はステップS80へ進み、又、入力パターンが半開条件と適合していないときはルーチンを抜ける。従って、例えば搭乗者の肘などがタッチセンサ21に当接して、このタッチセンサ21をON動作させた場合であっても、入力パターンが半開条件と適合しないため、パワースライドドア7R(7L)が誤動作することはない。
ステップS80へ進むと、タッチセンサ入力許可フラグFseをクリアして(Fse←0)、タッチセンサ21からのパターン入力を禁止すると共に、ステップS81で減算タイマT1をクリアする(T1←0)。
続いて、ステップS82へ進み、ブザー27をON動作させて吹鳴させ、搭乗者などにパワースライドドア7R(7L)が半開動作することを知らせる。
そして、ステップS83へ進み、上述した図5に示すPSD半開制御サブルーチンを実行してルーチンを抜ける。
このように、本形態ではパワースライドドア7R(7L)をフロントドア6R(6L)の開操作に連動させたいときは、このパワースライドドア7R(7L)の前端部に設けられているタッチセンサ21から予め設定されているパターンを入力するようにしたので、誤動作がなく、必要なときにのみパワースライドドア7R(7L)を半開動作させることができる。勿論、タッチセンサ21を短時間ON動作させたときは、通常通り、全開方向へ開動作される。
尚、上述した第1〜第3形態では、ドアリモコン15のロックスイッチ16L、或いはアンロックスイッチ16Uを操作することで、パワースライドドア7R,7Lの動作をフロントドア6R,6Lに連動させるようにしたが、ドアリモコン15に設けられている他のスイッチを操作することで連動するように設定しても良い。
又、本形態は上述した各形態に限るものではなく、例えばパワースライドドア7R(7L)に連動して開動作するときのフロントドア6R(6L)の開口幅は全開状態であっても良い。
第1形態によるパワースライドドアを備えたワンボックスカーの概略斜視図 同、ルーフを省略したワンボックスカーの概略平面図 同、車両用スライドドアの制御装置の概略構成図 同、パワースライドドア開閉制御ルーチンを示すフローチャート 同、パワースライドドア半開制御サブルーチンを示すフローチャート 同、パワースライドドア閉制御サブルーチンを示すフローチャート 第2形態によるパワースライドドア開閉制御ルーチンを示すフローチャート 第3形態によるパワースライドドア開閉制御ルーチンを示すフローチャート 第4形態による車両用スライドドアの制御装置の概略構成図 同、パワースライドドア開閉制御ルーチンを示すフローチャート 第5形態によるパワースライドドア開閉制御ルーチンを示すフローチャート 同、パワースライドドア半開制御サブルーチンを示すフローチャート 第6形態によるパワースライドドア開閉制御ルーチンを示すフローチャート
符号の説明
1a…車体
1b…前開口部
1c…後開口部
1d…間口
6L,6R…フロントドア
7R,7L…パワースライドドア
8…ドア駆動部
9…制御ユニット
9a…リモコン受信ユニット
10…スマートエントリ受信部
10a…ハンドルスイッチ
15…ドアリモコン
16L…ロックスイッチ
16U…アンロックスイッチ
21…タッチセンサ
22…ドアスイッチ
23…ドアロックスイッチ
24…半開検出スイッチ
26…ドアロックアクチュエータ
27…ブザー
Fse…タッチセンサ入力許可フラグ
T_over1,T_over2…制限時間
T1,T2…減算タイマ
TO…設定時間
Ton…操作時間
n…カウント値
no…設定回数

Claims (17)

  1. 車体の側部に形成された前開口部と、
    上記車体の側部で上記前開口部の後方に形成された後開口部と、
    前端を軸支された状態で上記前開口部を開閉するフロントドアと、
    上記車体の前後へ移動して上記後開口部を開閉するスライドドアと、
    上記スライドドアを開閉移動させるドア駆動部と
    を有する車両用スライドドアの制御装置において、
    上記フロントドアの全閉状態からの開操作を検知するフロントドア開閉検知手段と、
    上記フロントドアの開操作に連動して上記ドア駆動部により上記スライドドアを開動作させる制御手段と、
    上記フロントドアの開操作に連動した上記スライドドアの開動作を選択する選択手段と
    を有することを特徴とする車両用スライドドアの制御装置。
  2. 上記前開口部と上記後開口部とが連続して形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の車両用スライドドアの制御装置。
  3. 上記選択手段は、リモコン送信機に設けられている上記スライドドアの自動開閉動作を操作自在な操作スイッチである
    ことを特徴とする請求項1或いは2記載の車両用スライドドアの制御装置。
  4. 上記フロントドアを開操作する前に、上記操作スイッチを予め設定されている操作条件に適合させて操作することで、上記フロントドアの開操作に連動して上記スライドドアを開動作させる
    ことを特徴とする請求項3記載の車両用スライドドアの制御装置。
  5. 上記フロントドアの開操作中或いは開操作後に、上記操作スイッチを予め設定されている操作条件に適合させて操作することで、上記フロントドアの開操作に連動して上記スライドドアを開動作させる
    ことを特徴とする請求項3記載の車両用スライドドアの制御装置。
  6. 上記操作スイッチを予め設定されている操作条件に適合させた操作の実行中に、上記フロントドアが開操作されたとき、該フロントドアの開操作に連動して上記スライドドアを開動作させる
    ことを特徴とする請求項3記載の車両用スライドドアの制御装置。
  7. 上記選択手段は上記車体に設けられていると共に、スマートエントリ送信機を携行した状態で操作することで上記フロントドアをアンロックさせるスマートエントリ用操作スイッチである
    ことを特徴とする請求項1或いは2記載の車両用スライドドアの制御装置。
  8. 上記フロントドアをアンロックさせた後、該フロントドアを開操作する前に上記スマートエントリ用操作スイッチを予め設定されている操作条件に適合させて操作することで、上記フロントドアの開操作に連動して上記スライドドアを開動作させる
    ことを特徴とする請求項7記載の車両用スライドドアの制御装置。
  9. 上記フロントドアの開操作後に上記スマートエントリ用操作スイッチを予め設定されている操作条件に適合させて操作することで、フロントドアの開操作に連動して上記スライドドアを開動作させる
    ことを特徴とする請求項7記載の車両用スライドドアの制御装置。
  10. 上記スライドドアの開動作量が上記スマートエントリ用操作スイッチの操作時間に応じて設定される
    ことを特徴とする請求項9記載の車両用スライドドアの制御装置。
  11. 上記スマートエントリ用操作スイッチを予め設定されている操作条件に適合させた操作の実行中に、上記フロントドアが開操作されたとき、該フロントドアの開操作に連動して上記スライドドアを開動作させる
    ことを特徴とする請求項7記載の車両用スライドドアの制御装置。
  12. 上記操作条件は複数有しており、上記操作スイッチの操作を複数の該操作条件の1つに適合させることで、適合する操作条件に対応して上記スライドドアを動作させる
    ことを特徴とする請求項4〜6,8〜11の何れかに記載の車両用スライドドアの制御装置。
  13. 上記選択手段は上記スライドドアの前端部に配置されたタッチセンサであり、
    上記スライドドアが全閉状態で且つ上記フロントドアが開操作された状態で上記タッチセンサからの入力を許可し、該許可状態での該タッチセンサへの入力により上記フロントドアの開操作に連動して上記スライドドアを開動作させる
    ことを特徴とする請求項2記載の車両用スライドドアの制御装置。
  14. 上記許可状態は、上記フロントドアが開操作された後の予め設定された制限時間内に限定されている
    ことを特徴とする請求項13記載の車両用スライドドアの制御装置。
  15. 上記フロントドアを閉じた後の予め設定された制限時間経過後に上記スライドドアが閉動作される
    ことを特徴とする請求項1記載の車両用スライドドアの制御装置。
  16. 上記制限時間内に上記フロントドアを閉操作した後、該フロントドアを再度開操作したときは、上記スライドドアの上記フロントドアの閉操作に連動した閉動作を禁止する
    ことを特徴とする請求項15記載の車両用スライドドアの制御装置。
  17. 上記スライドドアの閉動作中に、上記フロントドアが開操作されたときは、上記スライドドアの閉動作を停止させる
    ことを特徴とする請求項15記載の車両用スライドドアの制御装置。
JP2005204747A 2005-07-13 2005-07-13 車両用スライドドアの制御装置 Expired - Fee Related JP4694293B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005204747A JP4694293B2 (ja) 2005-07-13 2005-07-13 車両用スライドドアの制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005204747A JP4694293B2 (ja) 2005-07-13 2005-07-13 車両用スライドドアの制御装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2007023549A true JP2007023549A (ja) 2007-02-01
JP2007023549A5 JP2007023549A5 (ja) 2008-07-31
JP4694293B2 JP4694293B2 (ja) 2011-06-08

Family

ID=37784683

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005204747A Expired - Fee Related JP4694293B2 (ja) 2005-07-13 2005-07-13 車両用スライドドアの制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4694293B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012036569A (ja) * 2010-08-03 2012-02-23 Aisin Seiki Co Ltd ドア開閉駆動装置
KR200472157Y1 (ko) 2012-10-17 2014-04-11 안종은 승하차가 편리한 승합차용 도어구조
EP2902227A1 (en) 2014-01-31 2015-08-05 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle with sliding door
JP2019043548A (ja) * 2018-10-29 2019-03-22 株式会社ホンダアクセス 車両用ドア開閉装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH063713U (ja) * 1992-06-24 1994-01-18 セントラル自動車株式会社 スライドドア連動サブサイドドア
JP2004132130A (ja) * 2002-10-15 2004-04-30 Tokai Rika Co Ltd 自動ドア装置及び自動ドア制御システム

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH063713U (ja) * 1992-06-24 1994-01-18 セントラル自動車株式会社 スライドドア連動サブサイドドア
JP2004132130A (ja) * 2002-10-15 2004-04-30 Tokai Rika Co Ltd 自動ドア装置及び自動ドア制御システム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012036569A (ja) * 2010-08-03 2012-02-23 Aisin Seiki Co Ltd ドア開閉駆動装置
KR200472157Y1 (ko) 2012-10-17 2014-04-11 안종은 승하차가 편리한 승합차용 도어구조
EP2902227A1 (en) 2014-01-31 2015-08-05 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle with sliding door
JP2019043548A (ja) * 2018-10-29 2019-03-22 株式会社ホンダアクセス 車両用ドア開閉装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4694293B2 (ja) 2011-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4595614B2 (ja) 車両ドア制御システム
JP4529762B2 (ja) 車両ドア制御システム
JP4561612B2 (ja) 車両ドア制御システム
JP5482700B2 (ja) 車両用ドア開閉制御装置
JP2007331712A (ja) 車両制御システム
JP2006347351A (ja) 車両制御システム
JP4694293B2 (ja) 車両用スライドドアの制御装置
CN106494350A (zh) 汽车车门童锁智能控制系统
JP2008115653A (ja) 車両用ドアの施錠装置
JP2007023620A (ja) 車両スライドドア制御装置
JP2018155059A (ja) 車両用扉開閉システム
JP5625178B2 (ja) 乗降口開閉装置を備えた車両
JP2010059742A (ja) 車両ドア制御システム
JP3815331B2 (ja) 車両の開閉体制御装置
JP2006299567A (ja) 車両のスライドドア制御装置
JP5653711B2 (ja) ドアロックシステム
JP4835394B2 (ja) 車両用ドアのロック装置
CN108533095B (zh) 车门控制设备
JP2021146855A (ja) 車両制御装置、車両制御方法、及び車両制御用プログラム
JP4483688B2 (ja) 車両の開閉部材制御装置
JP4285189B2 (ja) 車両の扉開閉装置
JP4858392B2 (ja) 車両の盗難防止装置
JP2742072B2 (ja) 車両用開閉体制御装置
JP6417360B2 (ja) 車両ドア制御装置
JP5625789B2 (ja) キーレスエントリーシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080616

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080616

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110222

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110223

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140304

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4694293

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees