JP5274376B2 - 冷凍サイクル装置 - Google Patents
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Description
また、コンバータでの半導体素子の数が増加するため、故障要因の増加により信頼性が低下する等の問題があった。
また、スイッチング素子の開閉動作の制御によって、回路の過電圧及び過電流による故障や、膨張機の異常回転による故障を防ぐことによって、安全で信頼性の高いシステムを構築できる。
図1は、本発明の実施の形態に係る冷凍サイクル装置の構成図である。
圧縮機1、放熱器2、膨張機3及び蒸発器4は冷媒配管5によって接続され、冷媒回路21が構成されている。永久磁石型同期発電機6は、膨張機3と機械的に接続されている。電動機7は、圧縮機1と機械的に接続されており、インバータ8は、電動機7に交流電力を供給するため、電動機7に接続されている。そのインバータ8を制御するため、インバータ制御手段9が接続されている。また、商用電源12は、電源コンバータ11に接続されており、整流した電力を出力するその出力端は、インバータ8に接続されている。また、その電源コンバータ11の出力端には、インバータ8と並列になる構成で、平滑コンデンサ10が接続されている。永久磁石型同期発電機6は、発電機用ダイオード整流器13に接続されており、その発電機用ダイオード整流器13の出力端には、スイッチング素子14が接続されている。さらに、発電機用ダイオード整流器13の出力端は、逆流阻止ダイオード15を介して、平滑コンデンサ10の両端に接続されている。また、誘起電圧検出手段16の入力側は、永久磁石型同期発電機6に接続されており、その出力側は、発電機コンバータ制御手段18に接続されている。電流検出手段17は、発電機用ダイオード整流器13とスイッチング素子14の間に接続されており、その出力側は、発電機コンバータ制御手段18に接続されている。また、平滑コンデンサ10の両端は、その両端の電圧を検出するため、発電機コンバータ制御手段18に接続されており、その発電機コンバータ制御手段18の出力側は、スイッチング素子14に接続されている。発電機コンバータ回路19は、発電機用ダイオード整流器13、スイッチング素子14、逆流阻止ダイオード15、誘起電圧検出手段16、電流検出手段17及び発電機コンバータ制御手段18を有する態様で構成されている。
冷媒配管5を流れる冷媒は、圧縮機1によって圧縮され、高温高圧となった冷媒は、放熱器2へと送られる。放熱器2へ送られた冷媒は、外部に放熱することで冷却され、凝縮し、低温高圧の液体冷媒となって、膨張機3へ送られる。膨張機3へ送られた液体冷媒は、膨張されて減圧され、蒸発しやすい低温低圧の状態で、蒸発器4に送られる。蒸発器4に送られた液体冷媒は、外部から熱を吸収して蒸発し気体の冷媒となり、再び圧縮機1へと送られ、上記動作を繰り返す。
また、商用電源12から発生する交流電力は、電源コンバータ11によって整流され、その整流された電力は、平滑コンデンサ10に充電されることによって、平滑されて直流電力となる。その直流電力は、インバータ8に入力され、インバータ8は、インバータ制御手段9からの駆動信号を受けて、その直流電力を交流電力に変換する。その変換された交流電力が、電動機7に入力されることで、電動機7は回転し圧縮機1が駆動される。
また、膨張機3において液体冷媒が膨張する際、その膨張動力は、永久磁石型同期発電機6によって交流電力として電気エネルギーに変換される。その変換された交流電力は、発電機用ダイオード整流器13に入力されて整流される。このとき、発電機コンバータ制御手段18が、スイッチング素子14をONすることによって、永久磁石型同期発電機6の端子間に電流が流れ、また、スイッチング素子14がOFFすることによって、発電機用ダイオード整流器13の出力側の電流回路が、逆流阻止ダイオード15を介して平滑コンデンサ10に接続される回路に切り替えられ、平滑コンデンサ10が充電される。
誘起電圧検出手段16は、永久磁石型同期発電機6によって膨張機3における膨張動力から変換された交流電圧の極性を検出し、発電機コンバータ制御手段18に、その交流電圧の極性信号を出力する。その信号を受信した発電機コンバータ制御手段18は、その信号に基づいて、膨張機3の回転数を算出する。また、電流検出手段17は、発電機用ダイオード整流器13によって整流された電流を検出し、その電流情報を発電機コンバータ制御手段18に出力する。また、発電機コンバータ制御手段18は、平滑コンデンサ10の両端電圧を検出する。そして、発電機コンバータ制御手段18は、電流検出手段17から受信した電流情報、算出した膨張機3の回転数及び外部から入力される膨張機回転数指令値ωg*に基づいて、スイッチング素子14の開閉動作を制御する。
まず、インバータ8の運転開始により圧縮機1が駆動するとともに、発電機コンバータ制御手段18はスイッチング素子14をOFFし(S1)、誘起電圧検出手段16の出力に基づいて膨張機3の回転数の算出を開始する(S2)。図3で示されるように、誘起電圧検出手段16は、膨張機3の回転数に同期して発生する永久磁石型同期発電機6の交流電圧の極性を検出して、発電機コンバータ制御手段18に、その極性信号を出力する。発電機コンバータ制御手段18は、受信した極性信号のレベル変化の周期を計測して膨張機3の回転数ωを算出する(S2)。また、膨張機3は、極低速の状態において動力回収されると回転が維持できないため、発電機コンバータ制御手段18は、回転維持が可能な領域になったか否かを、回転数ωによって判別する(S3)。そして、発電機コンバータ制御手段18は、回転数ωが、回転維持が可能な回転数ωstartまで上昇したことを確認した後は、外部から入力される膨張機回転数指令値ωg*に基づいて、スイッチング素子14の開閉動作(ON:導通、OFF:遮断)についてPWM制御を実施する(S4〜S6)。すなわち、発電機コンバータ制御手段18は、回転数ωが膨張機回転数指令値ωg*に達したか否かを判定する(S4)。その判定の結果、達していないと判定した場合は、PMW制御におけるデューティー比を減少させ(S5)、達したと判定した場合は、デューティー比を増加させる(S6)。次に、発電機コンバータ制御手段18は、電流検出手段17によって検出された電流が、永久磁石型同期発電機6の減磁レベル、又は発電機コンバータ回路19の電流定格によって定まる所定の電流上限値を超えていないか否かを判定し(S7)、超えていると判定した場合、スイッチング素子14をOFFし(S12)動作を終了する。そして、超えていないと判定した場合は、続いて、検出した母線電圧、すなわち、平滑コンデンサ10の両端電圧が、回路の電圧定格等で定まる所定の電圧上限値を超えていないか否か、及び、算出した膨張機3の回転数が、発電機コンバータ回路19の電圧定格又は膨張機3の機械強度によって定まる回転数上限値を超えていないか否かを判定し(S8)、超えていると判定した場合、スイッチング素子14をONし(S11)動作を終了する。そして、超えていないと判定した場合は、続いて、冷凍サイクル装置全てを停止する外部停止指令が外部から入力されたか否かを判定し(S9)、入力されたと判定した場合、スイッチング素子14をOFFし(S12)動作を終了する。一方、入力されていないと判定した場合は、続いて、サーモオフ要求、すなわち冷凍能力過多による一時的な圧縮機1及び膨張機3の運転停止要求が発生しているか否かを判定し(S10)、サーモオフ要求が発生していると判定した場合、膨張機3を動作させると、放熱器2及び蒸発器4間の温度が急速に均衡し、省エネ性を損なうため、この条件においては、膨張機3が略停止するようにスイッチング素子14をONした(S11)状態で終了する。そして、サーモオフ要求が発生していないと判定した場合は、再び、回転数ωが膨張機回転数指令値ωg*に達したか否かを判定するステップS4に戻り、動作を繰り返す。
また、ステップS7〜ステップS10の各判定処理の順番においては、回路及び膨張機3の保護を優先するため、ステップS9及びステップS10に先行して、ステップS7及びステップS8を処理させているが、これに限らず、その他の優先条件に従って、任意の順番に処理するものとしてもよい。
図1で示されるとおり、発電機コンバータ回路19は、膨張機3に対して力行動作ができない構成である。すなわち、起動時に力行動作を要する構造の膨張機3については別途起動装置を必要とするので、コスト上昇する恐れがある。しかし、力行動作を要しない膨張機3については起動装置は不要であり、コスト低減に効果がある。シングルロータリ膨張機は、ベーンと膨張室1室の構造となるため、膨張トルクとベーントルクが相殺される位相(図3におけるA及びB)を原理的に有する。この位相においては、膨張機3が停止している場合、吐出及び吸入圧力によって膨張機3の自起動ができない。すなわち、このような膨張機3を使用する場合は、別途起動装置を構成する必要がある。一方、ツインロータリ膨張機及びスクロール膨張機は、回転位相が変化しても膨張トルクの極性が変化することは無いため、吐出及び吸入圧力によって膨張機3の自起動が可能であり、特別な起動装置を必要としない。このため、膨張機構としてはツインロータリ型及びスクロール型のようなトルクリップルの小さい構造であると、起動装置が不要であり低コストなコンバータが実現される。
また、誘起電圧検出手段16は、永久磁石型同期発電機6が出力する交流電圧の極性を出力端から検出するため、永久磁石型同期発電機6内に新たにセンサを設けなくとも良く、安価なシステムが構築できる。
また、発電機コンバータ制御手段18は、平滑コンデンサ10の電圧が回路の電圧定格等で定まる所定の電圧上限値を超えた場合に、スイッチング素子14をON又はOFFすることによって発電機コンバータ回路19から平滑コンデンサ10への電力流出を停止するので、回路の過電圧による故障を防ぎ、安全で信頼性の高いシステムを構築できる。
また、発電機コンバータ制御手段18は、電流検出手段17によって検出される電流が、永久磁石型同期発電機6の減磁レベル、又は発電機コンバータ回路19の電流定格によって定まる所定の電流上限値を超えた場合に、スイッチング素子14をOFFすることによって永久磁石型同期発電機6の磁石の減磁や発電機コンバータ回路19の過電流破壊を防ぎ、安全で信頼性の高いシステムを構築できる。
そして、発電機コンバータ制御手段18は、膨張機3の回転数が発電機コンバータ回路19の電圧定格又は膨張機3の機械強度によって定まる回転数上限値を超えた場合にスイッチング素子14をONして膨張機3の回転数を制限することで、膨張機3の異常回転による故障を防ぎ、安全で信頼性の高いシステムを構築できる。
さらに、膨張機3の膨張機構をスクロール型又はツインロータリ型とすることで、膨張機3の停止位置によるトルク差を抑制することができ、起動装置が不要で低コストとなり、かつ信頼性の高いシステムを構築できる。
図5は、本発明の実施の形態2に係る冷凍サイクル装置の構成図である。以下、図5を参照しながら、実施の形態1に係る冷凍サイクル装置と相違する点を中心に説明する。
図5で示されるように、永久磁石型同期発電機6は、発電機用ダイオード整流器13に接続されており、その発電機用ダイオード整流器13の出力端には、並列に第2平滑コンデンサ100が接続されている。また、発電機用ダイオード整流器13の+側出力端から、降圧用スイッチング素子102、DCリアクトル101、昇圧用スイッチング素子104、そして、発電機用ダイオード整流器13の−側出力端の順に直列に接続されている。また、降圧用スイッチング素子102とDCリアクトル101との接続線には、降圧用ダイオード103のカソード側が接続され、発電機用ダイオード整流器13の−側出力端には、その降圧用ダイオード103のアノード側が接続されている。また、DCリアクトル101と昇圧用スイッチング素子104との接続線には、昇圧用ダイオード105のアノード側が接続され、電源コンバータ11の+側出力端には、昇圧用ダイオード105のカソード側が接続されている。また、発電機用ダイオード整流器13の−側出力端には、電源コンバータ11の−側出力端が接続されている。そして、第2平滑コンデンサ100の両端は、その両端電圧Vgを検出するため、発電機コンバータ制御手段18に接続されている。さらに、この発電機コンバータ制御手段18の出力側には、降圧用スイッチング素子102及び昇圧用スイッチング素子104が接続されており、発電機コンバータ制御手段18によってそれらのON/OFF制御が実施される。
本実施の形態に係る発電機コンバータ回路19は、実施の形態1におけるスイッチング素子14、逆流阻止ダイオード15、及び、電流検出手段17は備えておらず、発電機用ダイオード整流器13、誘起電圧検出手段16、発電機コンバータ制御手段18、第2平滑コンデンサ100、DCリアクトル101、降圧用スイッチング素子102、降圧用ダイオード103、昇圧用スイッチング素子104及び昇圧用ダイオード105によって構成されている。
なお、上記の降圧用スイッチング素子102及び昇圧用スイッチング素子104は、トランジスタ、サイリスタ、又は、高周波用リレー等の高周波動作に対応した素子によって構成すればよい。
発電機用ダイオード整流器13の出力端に並列に接続された第2平滑コンデンサ100は、発電機用ダイオード整流器13によって整流された電圧を平滑して直流電圧である両端電圧Vgを発生させる。図6で示されるように、この両端電圧Vgは、膨張機3の回転数に比例して上昇する。このとき、両端電圧Vg及び両端電圧Vdcについて下記の式(1)
図7は、本発明の実施の形態3に係る冷凍サイクル装置の構成図である。以下、図7を参照しながら、実施の形態1に係る冷凍サイクル装置と相違する点を中心に説明する。
図7で示されるように、永久磁石型同期発電機6は、発電機用ダイオード整流器13に接続されており、その発電機用ダイオード整流器13の出力端には、並列に第2平滑コンデンサ100が接続されている。また、発電機用ダイオード整流器13の+側出力端から、昇降圧用スイッチング素子110、昇降圧用リアクトル111、そして、発電機用ダイオード整流器13の−側出力端の順に直列に接続されている。また、昇降圧用スイッチング素子110と昇降圧用リアクトル111との接続線には、整流ダイオード112のカソード側が接続され、電源コンバータ11の−側出力端には、整流ダイオード112のアノード側に接続されている。また、発電機用ダイオード整流器13の−側出力端には、電源コンバータ11の+側出力端が接続されている。そして、第2平滑コンデンサ100の両端は、その両端電圧Vgを検出するため、発電機コンバータ制御手段18に接続されている。さらに、この発電機コンバータ制御手段18の出力側には、昇降圧用スイッチング素子110が接続されており、発電機コンバータ制御手段18によってそのON/OFF制御が実施される。
本実施の形態に係る発電機コンバータ回路19は、実施の形態1におけるスイッチング素子14、逆流阻止ダイオード15、及び、電流検出手段17は備えておらず、発電機用ダイオード整流器13、誘起電圧検出手段16、発電機コンバータ制御手段18、第2平滑コンデンサ100、昇降圧用スイッチング素子110、昇降圧用リアクトル111及び整流ダイオード112によって構成されている。
なお、上記の昇降圧用スイッチング素子110は、トランジスタ、サイリスタ、又は、高周波用リレー等の高周波動作に対応した素子によって構成すればよい。
また、整流ダイオード112については、発電機用ダイオード整流器13の−側出力端に、そのアノード側が接続され、電源コンバータ11の+側出力端にそのカソード側が接続される構成としてもよい。
発電機用ダイオード整流器13の出力端に並列に接続された第2平滑コンデンサ100は、発電機用ダイオード整流器13によって整流された電圧を平滑して直流電圧である両端電圧Vgを発生させる。図8で示されるように、この両端電圧Vgは、膨張機3の回転数に比例して上昇する。前述した式(1)を満たす場合、発電機コンバータ制御手段18は、昇降圧用スイッチング素子110に対して、図8で示される点Aにおけるデューティー比よりも高いデューティー比によってPWM制御を実施することによって、発電機コンバータ回路19は昇圧チョッパとして機能し、平滑コンデンサ10に対して充電電流を供給する。一方、前述した式(2)を満たす場合、発電機コンバータ制御手段18は、昇降圧用スイッチング素子110に対して、図8で示される点Aにおけるデューティー比よりも低いデューティー比によってPWM制御を実施することによって、発電機コンバータ回路19は降圧チョッパとして機能し、インバータ8への入力直流電圧の上昇を抑制する。前述の式(1)及び(2)のいずれかを満たす場合に、発電機コンバータ制御手段18は、上記のような制御を実施することによって両端電圧Vdcが最大定格を超過しないように制御され、かつ、その最大定格近傍に一定になるように制御される。
また、本実施の形態に係る発電機コンバータ回路19は、1石式による昇降圧DC/DCコンバータ回路を構成しており、使用される素子数を少なくすることができるので安価なコンバータ回路の構成を実現することができる。
図9は本発明の実施の形態4に係る膨張機3及び永久磁石型同期発電機6の構造を示す図であり、図10はその永久磁石型同期発電機6の構造を示す図である。
図9で示されるように、膨張機3は、絞り部203、末広部206及びガスタービン200によって構成されている。また、図9及び図10で示されるように、永久磁石型同期発電機6は、固定子201、回転子202、巻線205、永久磁石300、固定子鉄心301及び回転子鉄心302によって構成されている。なお、この膨張機3及び永久磁石型同期発電機6は、実施の形態1〜実施の形態3における冷凍サイクル装置に設置されているものである。
絞り部203は、配管径が数mm〜数十mmである冷媒配管5が冷媒の流通方向に向かって配管径が小さくなるように構成された部分であり、この絞り部203における最も配管径が小さい部分に連結され、そこから冷媒の流通方向に向かって配管径が大きくなるように構成された末広部206が形成されている。この末広部206の内部には、ガスタービン200が設置されている。また、このガスタービン200の下流側の冷媒配管5内には永久磁石型同期発電機6における回転子202が設置されており、ガスタービン200及び回転子202の回転中心部がシャフト204によって連結されている。この回転子202が収納されている冷媒配管5の外周を囲うように固定子201が設置されている。この固定子201の外周部の内側には固定子鉄心301が複数形成されており、これらの固定子鉄心301それぞれの周りに巻線205が巻き付けられている。また、回転子202には、その外周から中心側寄りの内部に永久磁石300が埋設されている。
なお、絞り部203及び末広部206は、本発明における「膨張弁」に相当するものである。
実施の形態1〜実施の形態3における放熱器2から流出した低温高圧の冷媒は、膨張機3における絞り部203に流入する。この絞り部203に流入した冷媒は、絞り部203が冷媒の流通する方向に向かって配管径が小さくなることにより流速が速くなることによって減圧され、末広部206へ流入する。この末広部206に流入し流速が速められた冷媒は、ガスタービン200に衝突し、これによってガスタービン200はシャフト204を回転軸として回転する。このガスタービン200が回転することによって、ガスタービン200とシャフト204を介して連結されている永久磁石型同期発電機6における回転子202が、シャフト204を回転軸として回転する。この回転子202が回転することによって、回転子202に埋設された永久磁石300も回転し、この永久磁石300が発生する磁束が変化する。この永久磁石300によって発生した磁束が変化することによって、固定子201における固定子鉄心301に巻き付けられた巻線205に電磁誘導による起電力が生じて発電する。
また、スクロール膨張機は、機構が複雑で小型化が困難であるのに対し、本実施の形態において、ガスタービン200は、比較的小型化が容易であり、永久磁石型同期発電機6の回転子202と共に、数mm〜数十mmの配管径である冷媒配管5に配置することが可能であり、全体的に小型化にすることが可能である。
さらに、冷媒配管5の外側に固定子201を配置することによって、巻線205を冷媒配管5の内部から引き出す必要がなく、冷媒配管5の密閉構造を簡易に実現することができる。
Claims (16)
- 冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮された冷媒を放熱させる放熱器と、前記放熱された冷媒を膨張させる膨張機と、前記膨張された冷媒を蒸発させる蒸発器とが順に冷媒配管で接続されて構成された冷媒回路と、
商用電源を整流して直流電力を得る電源コンバータと、
前記直流電力を平滑する平滑コンデンサと、
前記直流電力を交流電力に変換するインバータと、
前記インバータにより供給される交流電力により前記圧縮機を駆動する電動機と、
前記膨張機によって回収される動力エネルギーを交流電力に変換する発電機と、
前記発電機が出力する交流電力を直流電力に変換する発電機コンバータ回路と、
を備え、
前記発電機コンバータ回路は、
前記発電機が出力する交流電力を整流するダイオード整流器と、
前記ダイオード整流器の直流側出力端を短絡又は開放するスイッチング素子と、
前記平滑コンデンサと前記スイッチング素子との間に挿入され、前記平滑コンデンサ側から前記スイッチング素子側への電力流入を阻止するように設置された逆流阻止ダイオードと、
前記スイッチング素子の開閉動作を制御する発電機コンバータ制御手段と、
前記発電機の出力端電圧の極性を検出する誘起電圧検出手段と、
を有し、
前記発電機コンバータ制御手段は、
前記極性に基づいて、前記膨張機の回転数を算出し、
前記圧縮機の起動後、算出した前記膨張機の回転数が所定の回転数になるまで、前記スイッチング素子をOFFする
ことを特徴とする冷凍サイクル装置。 - 前記発電機コンバータ制御手段は、外部から運転休止指令を受けた場合には前記スイッチング素子をONする
ことを特徴とする請求項1記載の冷凍サイクル装置。 - 冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮された冷媒を放熱させる放熱器と、前記放熱された冷媒を膨張させる膨張機と、前記膨張された冷媒を蒸発させる蒸発器とが順に冷媒配管で接続されて構成された冷媒回路と、
商用電源を整流して直流電力を得る電源コンバータと、
前記直流電力を平滑する平滑コンデンサと、
前記直流電力を交流電力に変換するインバータと、
前記インバータにより供給される交流電力により前記圧縮機を駆動する電動機と、
前記膨張機によって回収される動力エネルギーを交流電力に変換する発電機と、
前記発電機が出力する交流電力を直流電力に変換する発電機コンバータ回路と、
を備え、
前記発電機コンバータ回路は、
前記発電機が出力する交流電力を整流するダイオード整流器と、
前記ダイオード整流器の直流側出力端を短絡又は開放するスイッチング素子と、
前記平滑コンデンサと前記スイッチング素子との間に挿入され、前記平滑コンデンサ側から前記スイッチング素子側への電力流入を阻止するように設置された逆流阻止ダイオードと、
前記スイッチング素子の開閉動作を制御する発電機コンバータ制御手段と、
を有し、
前記発電機コンバータ制御手段は、外部から運転休止指令を受けた場合には前記スイッチング素子をONする
ことを特徴とする冷凍サイクル装置。 - 前記膨張機の膨張機構は、スクロール型又はツインロータリ型である
ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の冷凍サイクル装置。 - 前記発電機は、永久磁石型同期発電機である
ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の冷凍サイクル装置。 - 前記発電機コンバータ制御手段は、外部から与えられる発電機回転数指令値に基づいて前記スイッチング素子の開閉動作を制御することによって、前記膨張機の回転数制御を行う
ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の冷凍サイクル装置。 - 前記発電機コンバータ制御手段は、前記スイッチング素子の開閉動作をPWM制御によって制御する
ことを特徴とする請求項6記載の冷凍サイクル装置。 - 前記発電機コンバータ制御手段は、
前記平滑コンデンサの両端電圧を検出し、
その両端電圧が所定の上限値を超えた場合に、前記スイッチング素子をONすることによって前記発電機コンバータ回路から前記平滑コンデンサへの電力流出を停止する
ことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の冷凍サイクル装置。 - 前記発電機コンバータ回路は、前記ダイオード整流器の出力電流を検出する電流検出手段を有し、
前記発電機コンバータ制御手段は、前記出力電流が所定の上限値を超えた場合に、前記スイッチング素子をOFFする
ことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の冷凍サイクル装置。 - 前記発電機コンバータ制御手段は、算出した前記膨張機の回転数が所定の上限値を超えた場合に、前記スイッチング素子をONする
ことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の冷凍サイクル装置。 - 前記発電機コンバータ制御手段は、前記圧縮機の起動後、所定時間、前記スイッチング素子をON、又は、PWM制御によって制御することによって、前記膨張機のオーバーシュートを緩和する
ことを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載の冷凍サイクル装置。 - 前記発電機は、直流発電機であり、
前記誘起電圧検出手段は、前記発電機の出力端電圧の極性を検出することに代えて、該出力端電圧の電圧レベルを検出する
ことを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載の冷凍サイクル装置。 - 前記膨張機は、
絞り機構によって前記冷媒を減圧させる膨張弁と、
前記冷媒配管内に設置され、前記膨張弁から流出する前記冷媒の動力を用いて回転するガスタービンと、
を備え、
前記発電機は、回転子を有し、
前記ガスタービンは、前記回転子に機械的に連結され、
該回転子は、前記ガスタービンが回転することによって回転する
ことを特徴とする請求項1〜請求項12のいずれか1項に記載の冷凍サイクル装置。 - 前記回転子は、前記冷媒配管内に設置された
ことを特徴とする請求項13記載の冷凍サイクル装置。 - 前記発電機が前記永久磁石型同期発電機である場合、
前記回転子は、その外周から内側に埋設された永久磁石を有する
ことを特徴とする請求項13又は請求項14記載の冷凍サイクル装置。 - 前記発電機は、固定子を有し、
該固定子は、前記回転子が収納されている前記冷媒配管の外周を囲うように設置された
ことを特徴とする請求項13〜請求項15のいずれかに記載の冷凍サイクル装置。
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