本発明は、画像形成装置、消耗品収納装置および情報記憶備品に関する。
従来より画像形成装置には、印刷に使用される現像剤の供給が現像剤を収容する現像剤カートリッジが画像形成装置にセットされることで行われていた。
このカートリッジには、CRUM(Customer Replacement Unit Memory)と呼ばれる書き換え可能な不揮発性メモリを備えたものがあり、CRUMに現像剤の残量判定に使用される閾値等の情報が記録される。
特許文献1には、トナー残量を正確に把握する為に、トナーカートリッジの記憶装置に予めトナー制限値が記憶され、その制限値と画像形成装置の駆動時間との比からトナーカートリッジのトナー残量を検出する画像形成装置の現像剤補給容器が提案されている。
特許文献2には、プロセスカートリッジのICメモリへのアクセスに用いられるコンフィグレーションデータの決定が、機種コードとその機種コードに対応するコンフィグレーションデータのレコードから構成されているコンフィグレーションデータテーブルに基づいて、制御部から送られる機種コードと一致するコンフィグレーションデータに決定される画像形成装置、プロセスカートリッジおよび画像形成方法が提案されている。
特許文献3には、画像形成装置に装着されるプロセスカートリッジが備えるEEPROMに、複数の画像形成プロセス制御条件を記憶しておき、プロセスカートリッジが備えられた画像形成装置は、EEPROMに記憶される制御条件よりより自己の機種に対応するものを選択して画像形成制御を実行する画像形成装置、プロセスカートリッジおよび画像形成方法が提案されている。
特開2004−109998号公報
特開2002−149015号公報
特開2002−251120号公報
画像形成装置は、より良い商品を消費者に提供する為に、最初の機種から次の機種にかけて印刷のスピードアップ等種々の改良が実施されることが多い。
そして、前の機種で使用していた現像剤カートリッジは図22に示すように、次の機種である後継機でも同様に使用できる場合がある。 後継機でも前の機種と同じ現像剤カートリッジが使用される場合には、前の機種との印刷速度の違いから現像剤カートリッジの記憶装置に記憶される現像剤の制限値(閾値)が補正されて再設定されないと、後継機での正確な現像剤残量の判定が行われない。例えば、図23に示すように、前の機種では残量が0%を示したときにちょうど現像剤がなくなったのだが、後継機で使用された場合には残量が20%を示したときに現像剤がなくなるような現象がおきる。
また、ユーザによっては、前の機種で途中まで使用していた現像剤カートリッジをそのまま後継機にセットして使用する場合もある。この場合には前の機種との印刷速度の違いから後継機で正確な残量検知が行われない場合がある。
このように、印刷性能の異なる画像形成装置間で使用されても正確な消耗品残量が検知される為に、カウンタ値や閾値の演算が必要となる。
そこでこの発明は、印刷性能の異なる画像形成装置間で使用されても正確な現像剤残量が検知される画像形成装置、消耗品収納装置および情報記憶備品を提供することを目的とする。
上記目的を達成する為に、請求項1の発明の画像形成装置は、画像形成装置本体と、前記画像形成装置に着脱自在に装着され、消耗品を収納する消耗品収納装置とを有し、前記消耗品収納装置は、前記消耗品の残量に係わる第1の情報と前記消耗品の残量を判別するための第2の情報とを不揮発性に記憶する不揮発性記憶手段を具備し、前記画像形成装置本体は、前記消耗品収納装置に収納された前記消耗品の関する装置固有の補正情報を設定する補正情報設定手段と、前記消耗品収納装置の前記不揮発性記憶手段から前記第1の情報および前記第2の情報を取得する取得手段と、前記取得手段で取得した前記前記第1の情報および前記第2の情報と前記補正情報設定手段で設定された前記補正情報に基づき前記消耗品収納装置に収納された前記消耗品の残量を検知する残量検知手段とを具備するように構成される。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記画像形成装置本体は、前記消耗品収納装置内の消耗品を前記画像形成装置本体に補給するための消耗品補給部材の動作量を計数する計数手段を更に備え、前記残量検知手段は、前記第1の情報と前記補正情報で算出された算出値と、前記第2の情報と前記補正情報で算出された算出値と、前記動作量とに基づいて前記消耗品の残量を検知するように構成される。
また、請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、前記残量検知手段は、前記第1の情報と前記補正情報で算出される算出値に、前記動作量を加算して算出される累積動作量と、前記第2の情報と前記補正情報で算出される算出値とに基づいて前記消耗品の残量を検知するように構成される。
また、請求項4の発明は、請求項1乃至3いずれかの発明において、前記残量検知手段は、前記画像形成装置本体の電源投入直後または、前記消耗品収納装置を収容するカバー開閉時に前記消耗品の残量を検知するように構成される。
また、請求項5の発明は、請求項3または4の発明において、前記第1の情報と前記補正情報で算出される算出値は、前記第1の情報に前記補正情報を掛けた値であり、前記第2の情報と前記補正情報で算出される算出値は、前記第2の情報に前記補正情報を掛けた値であるように構成される。
また、請求項6の発明は、請求項2乃至5いずれかの発明において、前記画像形成装置本体は、前記動作量と前記補正情報で算出される値に、前記第1の情報を加算した値を新たな第1の情報として前記不揮発性記憶手段に記憶される第1の情報を更新する更新手段を更に有するように構成される。
また、請求項7の発明は、請求項6の発明において、前記動作量と前記補正情報で算出される値とは、前記動作量と前記補正情報で割った値であるように構成される。
また、請求項8の発明の画像形成装置は、画像形成装置本体と、前記画像形成装置本体に着脱自在に装着され、消耗品を収納する消耗品収納装置とを有し、前記画像形成装置本体は、前記消耗品収納装置に収納された前記消耗品の関する装置固有の補正情報を設定する補正情報設定手段を備え、前記消耗品収納装置は、前記消耗品の残量に係わる第1の情報を記憶する記憶手段と、前記画像形成装置本体の前記補正情報設定手段から前記補正情報を取得する取得手段と、前記第1の情報と前記取得手段で取得する補正情報とに基づき前記消耗品収納装置に収納される消耗品の残量検知の為の値を算出する算出手段と、前記算出手段で算出する値を前記画像形成装置本体に送信する送信手段とを有するように構成される。
また、請求項9の発明は、請求項8の発明において、前記記憶手段は、前記消耗品収納装置が過去に装着された前記画像形成装置本体に係わる前記第1の情報を記憶し前記取得手段は、前記消耗品収納装置が過去に装着された前記画像形成装置本体固有の前記補正情報を取得し、前記算出手段は、前記記憶手段に記憶する前記過去に装着された画像形成装置本体の前記第1の情報と、前記取得手段で取得する前記過去に装着された当該画像形成装置本体固有の前記補正情報とに基づき前記消耗品収納装置に収納される消耗品の残量検知の為の値を算出するように構成される。
また、請求項10の発明は、請求項8または9の発明において、前記記憶手段は、複数種類の前記第1の情報を記憶し、前記取得手段で取得する前記補正情報の種類は、前記第1の情報の種類以下であるように構成される。
また、請求項11の発明は、請求項10の発明において、前記算出手段は、前記取得手段が、前記記憶手段に記憶される前記第1の情報に係わる前記画像形成装置本体固有の前記補正情報を取得できない場合には、当該画像形成装置本体に係わる第1の情報と予め定められた数値とに基づき前記消耗品収納装置に収納される消耗品の残量検知の為の値を算出するように構成される。
また、請求項12の発明の画像形成装置は、画像形成装置本体と、前記画像形成装置に着脱自在に装着され、消耗品を収納する消耗品収納装置とを有し、前記画像形成装置本体は、前記消耗品収納装置に収納された前記消耗品の関する装置固有の補正情報を設定する補正情報設定手段を備え、前記消耗品収納装置は、前記消耗品の残量を判別するための第2の情報を記憶する記憶手段と、前記画像形成装置本体の前記補正情報設定手段から前記補正情報を取得する取得手段と、前記第2の情報と前記取得手段で取得する補正情報とに基づき前記消耗品収納装置に収納される消耗品の残量検知の為の値を算出する算出手段と、前記算出手段で算出する値を前記画像形成装置本体に送信する送信手段とを有するように構成される。
また、請求項13の発明は、請求項12の発明において、前記記憶手段は、複数種類の前記第2の情報を記憶し、前記算出手段は、前記記憶手段に記憶する各々の前記第2の情報について、前記消耗品収納装置に収納される消耗品の残量検知の為の値を各々算出するように構成される。
また、請求項14の発明は、請求項8乃至13いずれかの発明において、前記消耗品収納装置は、前記画像形成装置の機種番号に各々対応した前記補正情報を記憶する機種対応補正情報記憶手段を更に備え、前記取得手段は、前記画像形成装置本体から前記機種番号を取得して、前記機種対応補正情報記憶手段に記憶される前記補正情報から、当該機種番号に対応する補正情報を取得するように構成される。
また、請求項15の発明の消耗品収納装置は、画像形成装置本体に着脱自在に装着され、消耗品を収納する消耗品収納装置であって、前記消耗品の残量に係わる第1の情報を記憶する記憶手段と、前記画像形成装置本体より前記画像形成装置固有の補正情報を取得する取得手段と、前記第1の情報と前記補正情報とに基づき前記消耗品収納装置に収納される消耗品の残量検知の為の値を算出する算出手段と、前記算出手段で算出する値を前記画像形成装置本体に送信する送信手段とを有するように構成される。
また、請求項16の発明の消耗品収納装置は、画像形成装置本体に着脱自在に装着され、消耗品を収納する消耗品収納装置であって、前記消耗品の残量を判別するための第2の情報を記憶する記憶手段と、前記画像形成装置本体より前記画像形成装置固有の補正情報を取得する取得手段と、前記第2の情報と前記補正情報とに基づき前記消耗品収納装置に収納される消耗品の残量検知の為の値を算出する算出手段と、前記算出手段で算出する値を前記画像形成装置本体に送信する送信手段とを有するように構成される。
また、請求項17の発明の情報記憶備品は、画像形成装置本体に着脱自在に装着される消耗品収納装置に備えられる情報記憶備品であって、前記消耗品の残量に係わる第1の情報を記憶する記憶手段と、前記画像形成装置本体より前記画像形成装置固有の補正情報を取得する取得手段と、前記第1の情報と前記補正情報とに基づき前記消耗品収納装置に収納される消耗品の残量検知の為の値を算出する算出手段と、前記算出手段で算出する値を前記画像形成装置本体に送信する送信手段とを備えるように構成される。
また、請求項18の発明の情報記憶備品は、画像形成装置本体に着脱自在に装着される消耗品収納装置に備えられる情報記憶備品であって、前記消耗品の残量を判別するための第2の情報を記憶する記憶手段と、前記画像形成装置本体より前記画像形成装置固有の補正情報を取得する取得手段と、前記第2の情報と前記補正情報とに基づき前記消耗品収納装置に収納される消耗品の残量検知の為の値を算出する算出手段と、前記算出手段で算出する値を前記画像形成装置本体に送信する送信手段とを備えるように構成される。
請求項1の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、消耗品の残量検知がより正確に行われるという効果を奏する。
また、請求項2の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、消耗品の残量検知がより正確に行われるという効果を奏する。
また、請求項3の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、装置固有の係数が異なる装置においても消耗品の残量検知がより正確に行われるという効果を奏する。
また、請求項4の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、消耗品の残量検知がより正確に行われるという効果を奏する。
また、請求項5の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、消耗品の残量検知がより正確に行われるという効果を奏する。
また、請求項6の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、消耗品の残量検知がより正確に行われるという効果を奏する。
また、請求項7の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、消耗品の残量検知がより正確に行われるという効果を奏する。
また、請求項8の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、消耗品の残量検知に関わる値を消耗品収納装置で算出することができ、画像形成装置本体で算出する必要がなくなる。
また、請求項9の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、消耗品の残量検知に関わる値を消耗品収納装置で算出することができ、画像形成装置本体で算出する必要がなくなる。
また、請求項10の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、消耗品の残量検知に関わる値を消耗品収納装置で算出することがで、画像形成装置本体で算出する必要がなくなる。
また、請求項11の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、消耗品の残量検知に関わる値を消耗品収納装置で算出することができ、画像形成装置本体で算出する必要がなくなる。
また、請求項12の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、消耗品の残量検知に関わる値を消耗品収納装置で算出することができ、画像形成装置本体で算出する必要がなくなる。
また、請求項13の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、消耗品の残量検知に関わる値を消耗品収納装置で算出することができ、画像形成装置本体で算出する必要がなくなる。
また、請求項14の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、消耗品の残量検知に関わる値を消耗品収納装置で算出することができ、画像形成装置本体で算出する必要がなくなる。
また、請求項15の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、消耗品の残量検知に関わる値を消耗品収納装置で算出することができ、画像形成装置本体で算出する必要がなくなる。
また、請求項16の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、消耗品の残量検知に関わる値を消耗品収納装置で算出することができ、画像形成装置本体で算出する必要がなくなる。
また、請求項17の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、消耗品の残量検知に関わる値を消耗品収納装置に備えられる情報記憶備品で算出することができ、画像形成装置本体で算出する必要がなくなる。
また、請求項18の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、消耗品の残量検知に関わる値を消耗品収納装置で備えられる情報記憶備品で算出することができ、画像形成装置本体で算出する必要がなくなる。
以下、本発明の実施例について添付図面を参照して詳細に説明する。
本発明に係わる画像形成装置について図1を参照して説明を行う。
図1は、画像形成装置100の構成を示す模式図である。
画像形成装置100は、感光体1、露光装置2、帯電体3、クリーニング装置4、現像機5、トナーカートリッジ6、CRUM(Customer Replacement Unit Memory)(7)、インタフェース8、RAM(Random Access Memory)1(9)、RAM2(10)、メモリ11、CPU(Central Processing Unit)(12)、表示部14を有する。
感光体1は、画像形成のために用紙に転写するトナーを搬送する(「トナー」は、特許請求の範囲記載の「消耗品」に対応する)。
露光装置2は、感光体1に静電潜像を形成する。
帯電体3は、感光体1を所定の電位に帯電させる。
クリーニング装置4は、感光体1によって搬送されたトナーが用紙に転写された後に、感光体1に残留しているトナーを除去する。
現像機5は、露光装置2によって形成された感光体1上の静電潜像にトナーを付与しトナー像を形成する。
トナーカートリッジ6は、現像剤の一例としてトナーを蓄積し、現像機5にトナーを補給する。そして、トナーカートリッジ6は、記憶装置であるCRUM(7)と、画像形成装置100内のインタフェース13と情報のやり取りをするインタフェース8と、トナーを蓄積するトナー蓄積部15と、トナー蓄積部15に蓄積されるトナーを現像機5に搬送する搬送オーガーにより構成されるトナー供給部16を有する。CRUM(7)は書き換え可能な不揮発性メモリである。
RAM1(9)、RAM2(10)は画像形成装置100内に設置された書き換え可能な揮発性メモリである。
CPU(12)は、画像形成装置100の統括的な制御を行い、また、RAM1(9)、RAM2(10)、CRUM(7)の情報を書き換える。
表示部14は、液晶タッチパネルで構成され、ユーザに情報を表示する。
次に、トナーカートリッジ6の周辺構造について図2を参照して説明を行う。
図2は、トナーカートリッジ6の周辺構造について示した模式図である。
図2に示すように、トナーカートリッジ6は、CRUM(7)、インタフェース8、トナー蓄積部15、トナー供給部16を備え、画像形成装置100に対して着脱可能に構成される。
トナーカートリッジ6が画像形成装置100に取り付けられると、トナーカートリッジ6のインタフェース8と画像形成装置100内のインタフェース13とが通信可能に接続される。
そして、画像形成装置100内のCPU(12)によって、CRUM(7)内の情報の参照と書き換えとが可能となる。 また、CPU(12)によって、トナー供給部16の駆動量(搬送オーガーの駆動時間や回転数など)が測定可能となる。
CPU(12)は、RAM1(9)、RAM2(10)、メモリ11、インタフェース13と接続され、RAM(9)、RAM2(10)、メモリ11、CRUM(7)内の情報の参照と書き換えができる。
このように構成される画像形成装置100では、トナーカートリッジ6が画像形成装置100に取り付けられた後に、画像形成装置100の電源がオンにされた時や、トナーカートリッジ6の取替えカバーの開閉時や、画像形成装置100が動作して現像機5にトナー補給がされる場合などに、CPU(12)によりCRUM(7)内に記憶される情報の書き換えが行われる。
画像形成装置100は、製品のバージョンアップに伴って、後継機の機種では印刷能力のスピードアップが図られる。 画像形成装置100のバージョンアップに伴って、トナーカートリッジ6から現像機5にトナーが供給される、単位時間当たりのトナー供給量が向上する。 すなわち、旧型の画像形成装置100−1と新型の画像形成装置100−2とでは、その単位時間当たりのトナー供給量が異なる。
旧型の機種と新型の機種とではその単位時間当たりのトナー供給量が異なるものの、トナーカートリッジ6は互いの機種間で使用可能である。
旧型の機種である画像形成装置100−1と新型の機種である画像形成装置100−2とは、図1を参照して説明した画像形成装置100と同じ構成を備え同じ機能を有する。
図3に、旧型の画像形成装置100−1と新型の画像形成装置100−2とで1つのトナーカートリッジ6が使用される様子を示す。
図3に示すように、旧型の画像形成装置100−1で使用されたトナーカートリッジ6が、トナーが完全に使用されることなく画像形成装置100−1から外されて、新型の画像形成装置100−2にセットされて新たに使用される。
次に、旧型の画像形成装置100−1にトナーカートリッジ6がセットされて、画像形成装置100−1の電源がオンにされた時や、画像形成装置100−1のトナーカートリッジ6の取替えカバーの開閉時での、画像形成装置100−1のCRUM(7)に関する処理について図4を参照して説明する。
図4は、画像形成装置100−1の電源がオンにされた時や、画像形成装置100−1のトナーカートリッジ6の取替えカバーが開閉された時における、画像形成装置100−1のCRUM(7)に関する処理を示すフローチャートである。
旧型の画像形成装置100−1にトナーカートリッジ6が取り付けられ、画像形成装置100−1の電源がオンにされた時や、画像形成装置100−1のトナーカートリッジ6の取替えカバーが開閉された時には、トナーカートリッジ6のCRUM(7)に記憶される累積トナー供給量(「累積トナー供給量」は、特許請求の範囲記載の「第1の情報」に対応する)とトナー寿命(「トナー寿命」は、特許請求の範囲記載の「第2の情報」に対応する)との値がCPU(12)によって読み込まれて、RAM1(9)に上書き記憶される(ステップ401)。
そして、ステップ401でRAM1(9)に記憶された累積トナー供給量とトナー寿命との値が比較されて、累積トナー供給量がトナー寿命より小さくなかった場合には(ステップ402でNO)、トナーが切れたとして、トナー切れのフラグがオンにされ、画像形成装置100−1の動作が停止され、トナー交換を促すメッセージが表示部14に表示される(ステップ403)。
また、ステップ402で、累積トナー供給量がトナー寿命より小さかった場合には(ステップ402でYES)、CPU(12)によりトナー残量率が計算される(ステップ404)。トナー残量率は、画像形成装置100−1に取り付けられているトナーカートリッジ6のトナー残量を示す値である。
すなわち、ステップ404において、トナー残量率は、ステップ401でRAM1(9)に記憶された情報に基づいて、 (トナー残量率)=(1−(累積トナー供給量)/(トナー寿命))×100 、と計算される(ステップ404)。
このように計算されたトナー残量率が画像形成装置100−1の表示部14に表示されて、ユーザにトナー残量率が示される。 トナー残量率とは、トナーカートリッジ6に残っているトナーの割合を示すものである。
そして、ステップ404でトナー残量率が計算された後に、または、ステップ403でトナー切れのメッセージが表示された後に、RAM1(9)に記憶される累積トナー供給量とトナー寿命との値がCRUM(7)に転送され、CRUM(7)に上書き記憶される(ステップ405)。
次に、画像形成装置100−1で印刷が行われてトナーカートリッジ6に蓄積されるトナーが現像機5に補給された場合のCRUM(7)に関する処理について図5を参照して説明を行う。
図5は、画像形成装置100−1でトナーカートリッジ6に蓄積されるトナーが現像機5に補給された場合の、CRUM(7)に関する処理を示したフローチャートである。
印刷が行われてトナーカートリッジ6から現像機5にトナーが補給されると(ステップ501でYES)、例えば画像形成装置100−1が200枚印刷した動作を行った場合には、画像形成装置100−1では1枚印刷された場合の累積トナー供給量の値は1に対応するとして、累積トナー供給量の値が200増加する(ステップ502)。
すなわち、RAM1(9)に記憶される累積トナー供給量の値に印刷された用紙の枚数である200が足された値が、新しい累積トナー供給量としてRAM1(9)に上書き記憶される。 この際の計算式は次のようになる。 すなわち、 (上書きされる累積トナー供給量)=(記憶されていた累積トナー供給量)+200 、である。
尚、ステップ502において、上書き記憶される累積トナー供給量の計算は、記憶されていた累積トナー供給量に印刷された用紙の枚数が足されるのではなくて、トナー供給部16の駆動量がCPU12によって計測されて、その駆動量の値が記憶されていた累積トナー供給量に足されても良い。
また、トナーカートリッジ6から現像機5にトナーが補給されなかった場合や(ステップ501でNO)、累積トナー供給量が計算された後には(ステップ502の後)、画像形成装置100−1において印刷ジョブが終了したか否かが確認される(ステップ503)。
印刷ジョブが終了してなかった場合には(ステップ503でNO)、ステップ501でトナーが補給されたか否かの確認がなされるが、印刷ジョブが終了してあった場合には(ステップ503でYES)、RAM1(9)に記憶される累積トナー供給量とRAM1(9)に記憶されるトナー寿命との値の比較が行われる(ステップ504)。
ステップ504において、RAM1(9)に記憶される累積トナー供給量がRAM1(9)に記憶されるトナー寿命より小さくなかった場合には(ステップ504でNO)、トナーが切れたとして、トナー切れのフラグがオンにされ、画像形成装置100−1の動作が停止され、トナー交換を促すメッセージが表示部14に表示される(ステップ505)。
また、ステップ504で、累積トナー供給量がトナー寿命より小さかった場合には(ステップ504でYES)、CPU(12)によりトナー残量率が計算される(ステップ506)。
すなわち、ステップ506において、トナー残量率は、ステップ502で計算されたRAM1(9)に記憶される累積トナー供給量の値と、図4を参照して説明した電源オン時やカバー開閉時にRAM1(9)に記憶されたトナー寿命の値とに基づいて計算される(ステップ506)。 (トナー残量率)=(1−(累積トナー供給量)/(トナー寿命))×100 、となる(ステップ506)。
ステップ506で計算されたトナー残量率は、表示部14に表示されて、ユーザに示される。
そして、ステップ506でトナー残量率が計算された後に、または、ステップ505でトナー切れのメッセージが表示された後に、RAM1(9)に記憶される累積トナー供給量とトナー寿命の値がトナーカートリッジ6のCRUM(7)に転送されて上書き記憶される(ステップ507)。
このようにして、旧型の画像形成装置100−1で使用されたトナーカートリッジ6のCRUM(7)には、累積トナー供給量とトナー寿命の値が記憶される。
次に、旧型の画像形成装置100−1で使用されたトナーカートリッジ6が新型の画像形成装置100−2にセットされた場合について図6を参照して説明を行う。
新型の画像形成装置100−2は、旧型の画像形成装置100−1より印刷速度が向上しているから1枚当たりの現像時間が短いため単位時間当たりのトナー供給量が多い。
図6は、トナーカートリッジ6が新型の画像形成装置100−2にセットされて、画像形成装置100−2の電源がオンにされた時や、トナーカートリッジ6のカバー開閉時に、CRUM(7)に関する処理を示したフローチャートである。
画像形成装置100−2の電源がオンにされた時や、トナーカートリッジ6のカバー開閉時には、CPU(12)によって、画像形成装置100−2にセットされたトナーカートリッジ6のCRUM(7)に記憶される累積トナー量とトナー寿命との値が、画像形成装置100−2内のRAM1(9)に転送されてRAM1(9)内に上書き記憶される(ステップ602)。
次に、CPU(12)は、RAM1(9)に記憶される累積トナー供給量とメモリ11に記憶される装置固有係数(「装置固有係数」は、特許請求の範囲記載の「補正情報」に対応する)に基づいて、次の計算を行い、計算結果をRAM2(10)に上書き記憶する(ステップ602)。
累積トナー供給量(RAM2)=累積トナー供給量(RAM1)×装置固有係数 (ステップ602)。
ここで、累積トナー供給量(RAM2)は、ステップ602の計算の結果、としてRAM2に記憶される累積トナー供給量である。
累積トナー供給量(RAM1)は、RAM1(9)に記憶される累積トナー供給量である。
装置固有係数は、画像形成装置100−2のメモリ11に記憶される装置固有の値であって、旧型の画像形成装置100−1と新型の画像形成装置100−2との印刷能力の違いである単位時間当たりのトナー供給量の違いが反映された値である。
また、CPU(12)は、RAM1(9)に記憶される累積トナー供給量とメモリ11に記憶される装置固有係数に基づいて、次の計算を行い、計算結果であるトナー寿命(RAM2)をRAM2(10)に上書き記憶する(ステップ602)。
トナー寿命(RAM2)=トナー寿命(RAM1)×装置固有係数 (ステップ602)。
ここで、トナー寿命(RAM2)は、ステップ602の計算の結果としてRAM2に記憶されるトナー寿命である。
トナー寿命(RAM1)は、RAM1(9)に記憶されるトナー寿命である。
そして、CPU(12)は、RAM2(10)に記憶される情報に基づいて、累積トナー供給量とトナー寿命との比較を行う(ステップ603)。
RAM2(10)に記憶される累積トナー供給量(RAM2)の値がRAM(2)に記憶されるトナー寿命(RAM2)の値より小さくなかった場合には(ステップ603でNO)、トナーが切れたとして、トナー切れのフラグがオンにされ、画像形成装置100−2の動作が停止され、トナー交換を促すメッセージが表示部14に表示される(ステップ604)。
また、ステップ603で、累積トナー供給量(RAM2)の値がトナー寿命(RAM2)の値より小さかった場合には(ステップ603でYES)、CPU(12)により、RAM2(10)に記憶される情報に基づいてトナー残量率が計算される(ステップ605)。
すなわち、ステップ605において、トナー残量率は次のように計算される。
(トナー残量率)=(1−累積トナー供給量(RAM2)/トナー寿命(RAM2))×100 、となる(ステップ605)。
ステップ605で計算されたトナー残量率は、表示部14より表示されてユーザに示される。
そして、ステップ605でトナー残量率が計算された後に、または、ステップ604でトナー切れのメッセージが表示された後に、RAM1(9)に記憶される累積トナー供給量(RAM1)とトナー寿命(RAM1)とが、画像形成装置100−2にセットされているトナーカートリッジ6のCRUM(7)に転送されて、それぞれ累積トナー供給量と、トナー寿命として上書き記憶される(ステップ606)。
次に、画像形成装置100−2で印刷が行われることで、トナーカートリッジ6に蓄積されるトナーが現像機5への補給に使用された場合について図7を参照して説明を行う。
画像形成装置100−2で例えば200枚の用紙に対して印刷が行われて、トナーカートリッジ6から現像機5にトナーが補給されると(ステップ701でYES)、CPU(12)により以下の計算が行われる(ステップ702)。
すなわち、RAM2(10)に記憶される累積トナー供給量(RAM2)の値に印刷された用紙の枚数である200が足された値が、新しくRAM2(10)に累積トナー供給量(RAM2)として上書き記憶される。この際の計算式は次のようになる。 すなわち、 (上書きされる累積トナー供給量(RAM2))=(記憶されていた累積トナー供給量(RAM2))+200 、である(ステップ702)。
また、印刷された用紙の枚数である200が装置固有係数で割られた値とRAM1(9)に記憶される累積トナー供給量(RAM1)とが足されて算出された値が、新しい累積トナー供給量(RAM1)として、RAM1(9)に上書き記憶される(ステップ702)。
尚、ステップ702において、上書き記憶される累積トナー供給量(RAM2)とRAM1(9)に記憶される累積トナー供給量(RAM1)との計算は、印刷された用紙の枚数に基づいて計算されるのではなくて、トナー供給部16の駆動量がCPU12によって計測されて、その駆動量の値に基づいて計算されても良い。
すなわち、 (上書きされる累積トナー供給量(RAM2))=(記憶されていた累積トナー供給量(RAM2))+(駆動量) 、である。
また、トナーカートリッジ6から現像機5にトナーが補給されなかった場合や(ステップ701でNO)、累積トナー供給量(RAM1)、累積トナー供給量(RAM2)が計算された後には(ステップ702の後)、画像形成装置100−2において印刷ジョブが終了したか否かが確認される(ステップ703)。
印刷ジョブが終了してなかった場合には(ステップ703でNO)、ステップ701でトナーが補給されたか否かの確認がなされるが、印刷ジョブが終了してあった場合には(ステップ703でYES)、RAM2(10)に記憶される累積トナー供給量(RAM2)とRAM2(10)に記憶されるトナー寿命(RAM2)との値の比較が行われる(ステップ704)。 ステップ704で比較されるトナー寿命(RAM2)は、図6を参照して説明した電源オン時やカバー開閉時にRAM2(10)に記憶されたトナー寿命(RAM2)の値である。
ステップ704において、RAM2(10)に記憶される累積トナー供給量(RAM2)がRAM2(10)に記憶されるトナー寿命(RAM2)より小さくなかった場合には(ステップ704でNO)、トナーが切れたとして、トナー切れのフラグがオンにされ、画像形成装置100−2の動作が停止され、トナー交換を促すメッセージが表示部14に表示される(ステップ705)。
また、ステップ704で、累積トナー供給量(RAM2)がトナー寿命(RAM2)より小さかった場合には(ステップ704でYES)、CPU(12)よりトナー残量率が計算される(ステップ706)。
すなわち、ステップ506において、トナー残量率とは、ステップ702で計算されたRAM2(10)に記憶される累積トナー供給量(RAM2)の値と、図6を参照して説明した電源オン時やカバー開閉時にRAM2(10)に記憶されたトナー寿命(RAM2)の値とに基づいて次のように計算される。
(トナー残量率)=(1−累積トナー供給量(RAM2)/トナー寿命(RAM2))×100 、となる(ステップ706)。
ステップ706で計算されたトナー残量率は、表示部14よりユーザに表示される。
そして、ステップ706でトナー残量率が計算された後に、または、ステップ705でトナー切れのメッセージが表示された後に、RAM1(9)に記憶される累積トナー供給量(RAM1)とトナー寿命(RAM1)とが、画像形成装置100−2にセットされているトナーカートリッジ6のCRUM(7)に転送されて、それぞれ累積トナー供給量とトナー寿命として上書き記憶される(ステップ707)。
尚、このように構成される画像形成装置100は、カラー印刷を行う画像形成装置や、ファクシミリ等の機能が組み合わされた複合機に適用することもできる。
尚、装置固有係数は、機種間の印刷能力の違いを示す値であれば、単位時間当たりのトナー供給量の違いが反映された値でなくとも他の値(例えば、用紙1枚当たりのトナー供給時間など)が反映された値でもよい。
尚、本発明に係わる画像形成装置は、電子写真方式の画像形成装置に限られるものではなく、インクジェット方式の画像形成装置にも適用できる。
そして、本発明を適用したインクジェット方式の画像形成装置は、図2を参照して説明した、現像機5、トナーカートリッジ6、CRUM(7)、インタフェース8、RAM1(9)、RAM2(10)、メモリ11、CPU(12)、インタフェース13、トナー蓄積部15、トナー供給部16の、電子写真方式に限られる機能がインクジェット方式で印刷できる機能に置き換えられたものと同様の構成と同様の機能を有する各構成部を備える。
次に、トナーカートリッジ20が設置される画像形成装置200について図8を参照して説明を行う。
図8は、トナーカートリッジ20が設置される画像形成装置200を示した模式図である。
図8に示すように、画像形成装置200は、感光体1、現像機5、CPU(24)、メモリ25、インタフェース26、着脱可能なトナーカートリッジ20を備える画像形成装置である。
感光体1には、図示しない露光装置によって静電潜像が形成され、静電潜像が現像機5によって現像されたトナー像を図示しない転写装置へ搬送する。図示しない転写装置ではトナー像が用紙に転写され、用紙は次に図示しない定着装置へ搬送されてトナー像が定着されて、用紙に画像形成が行われる。
現像機5は、感光体1上の静電潜像にトナーを付与しトナー像を形成する。
CPU(24)は、画像形成装置200を統括する中央演算装置であり、また、トナーカートリッジ20のCPU(28)と情報の授受を行う制御部である。
メモリ25は、不揮発性メモリで構成され、画像形成装置200固有の装置固有係数などを記憶する(「装置固有係数」は、特許請求の範囲記載の「補正情報」に対応する)。
インタフェース26は、トナーカートリッジ20のインタフェース29と通信を行う為のインタフェースである。 画像形成装置200本体側インタフェース26とトナーカートリッジ20のインタフェース29との間の通信は、例えば、I2Cシリアルバスによる通信が挙げられる。
また、トナーカートリッジ20は、トナー蓄積部15、トナー供給部16、CRUM(27)、CPU(28)、インタフェース29を有する。
トナー蓄積部15は、現像機5に補給するトナーを蓄積する(「トナー」は、特許請求の範囲の「消耗品」に対応する)。
トナー供給部16は、トナー蓄積部15に蓄積されるトナーを現像機5に搬送する搬送オーガーにより構成される。
CRUM(27)は、書き換え可能な不揮発性メモリであり、トナーの残量検知に使用される各種閾値(「閾値」は、特許請求の範囲記載の「第2の情報」に対応する)やトナーカートリッジ20が設置された画像形成装置200でトナー供給部16がトナーを供給した量を示すカウント値(「カウント値」は、特許請求の範囲記載の「第1の情報」に対応する)であるトナー制御に使用される制御値等を記憶する。
CPU(28)は、画像形成装置200本体側インタフェース26より送られる装置固有係数とCRUM(27)に記憶される閾値やカウント値の制御値などを基に演算を行い、演算後の閾値やカウント値を画像形成装置200本体側インタフェース26に送信する。
インタフェース29は、画像形成装置200本体側インタフェース26と通信を行う為のインタフェースであり、画像形成装置本体側CPU(24)から送られる装置固有係数を受信したり、トナーカートリッジ20側のCPU(28)で演算された演算結果を送信する等を行う。
このように構成される画像形成装置200内のトナーカートリッジ20と画像形成装置200本体側CPU(24)とで行われる通信について図9を参照して説明を行う。
図9は、画像形成装置200本体側CPU(24)とトナーカートリッジ20とで行われる通信を示した模式図である。
図9に示すように、画像形成装置200本体側CPU(24)の指示により、メモリ25に記憶される画像形成装置200の装置固有係数が、インタフェース26からトナーカートリッジ20側のインタフェース29に送信される。
インタフェース29に送信された装置固有係数がCPU(28)で受信され、CPU(28)でその装置固有係数を基にCRUM(27)に記憶される制御値の演算が行われ、その演算結果が、トナーカートリッジ20側のインタフェース29より画像形成装置200側インタフェース26に送られて、画像形成装置200本体側CPU(24)に受信される。
また、CPU(28)で受信された装置固有係数は、CRUM(27)に記憶される。
尚、トナーカートリッジ20は、トナー消費量の異なる複数の機種の画像形成装置200で使いまわされることもある。すなわち、機種番号が機種1である画像形成装置200で使用されたトナーカートリッジ20が、トナー蓄積部15にトナーを残存させたまま、トナー消費量が異なる機種である機種2の画像形成装置200に設置されて使用されることもある。
機種番号とは、画像形成装置200のバージョンや種別を示す番号であり、機種番号が異なると、画像形成される用紙1枚当りのトナー消費量が異なる。
次に、トナーカートリッジ20のCRUM(27)、CPU(28)、インタフェース29を構成する回路図について図10参照して説明を行う。
図10は、トナーカートリッジ20のCRUM(27)、CPU(28)、インタフェース29の構成を示す回路図である。
トナーカートリッジ20は、インタフェース29として接点29a、接点29b、接点29c、接点29dを備え、CRUM(27)、CPU(28)を備える。
接点29a、接点29b、接点29c、接点29dはインタフェース29を構成し、画像形成装置200側インタフェース26との電気的接点である。そして、接点29aは電源電圧の接点であり、接点29bは接地された接点であり、接点29c、接点29dはI2Cにより信号を授受するための接点である。
そして、接点29a、接点29bによって供給される電力によって、CRUM(27)、CPU(28)が動作される。
また、図10に示すような接点29a、接点29b、接点29c、接点29d、CRUM(27)、CPU(28)が配置されたメモリタグがトナーカートリッジ20に備えられて、接点29a、接点29b、接点29c、接点29d、CRUM(27)、CPU(28)が動作する構成でもよい。
次に、画像形成装置200のCPU(24)とトナーカートリッジ20側のCPU(28)とで行われる具体的通信内容について図11を参照して説明を行う。
図11は、画像形成装置200本体側CPU(24)とトナーカートリッジ側CPU(28)との間で行われる情報のやり取りを示す模式図である。
画像形成装置200本体側のメモリ25には、画像形成装置200の機種別の装置固有係数が記憶されており、画像形成装置200本体側CPU(24)は、図11に示すように、トナーカートリッジ20側CPU(28)に機種1の装置固有係数と機種2の装置固有係数とを送信し、演算後のカウント値を要求する。
トナーカートリッジ20は、機種1の画像形成装置200と機種2の画像形成装置200とで使用されており、図11に示すように、それぞれの画像形成装置200で消費されたトナー量を示すカウント値がトナーカートリッジ20側CRUM(27)に記憶されている。
トナーカートリッジ20側のCPU(28)は、画像形成装置200本体側CPU(24)より受信する装置固有係数に基づいて、演算を行う。
第2実施例では、トナーカートリッジ20に送られる装置固有係数は、機種1の装置固有係数と機種2の装置固有係数との2つの装置固有係数である。 機種1の装置固有係数は「1.01」、機種2の装置固有係数は「1.02」としてトナーカートリッジ20に送られる。
そして、トナーカートリッジ20のCRUM(27)には、機種1の画像形成装置200でトナーカートリッジ20がトナーを消費したカウント値が「1000」と記憶され、また、機種2の画像形成装置200でトナーカートリッジ20がトナーを消費したカウント値が「2000」と記憶されている。 トナーカートリッジ20は複数の機種の画像形成装置200で使用されている。
それで、トナーカートリッジ20側CPU(28)は、CRUM(27)に記憶する機種1の画像形成装置200で消費されたカウント値に、画像形成装置200本体側CPU(24)より受信した機種1の装置固有係数を掛ける。
また、トナーカートリッジ20側CPU(28)は、CRUM(27)に記憶する機種2の画像形成装置200で消費されたカウント値に、画像形成装置200本体側CPU(24)より受信した機種2の装置固有係数を掛ける。
このように、トナーカートリッジ20側CPU(28)によって、CRUM(27)に記憶される機種別の画像形成装置200で消費されたカウント値に、画像形成装置200本体側CPU(24)より受信した装置固有係数がそれぞれ同じ機種に対応して掛けられると、その後、装置固有係数が掛けられて算出された機種別のカウント値の合計が計算される。
すなわち、「1000×1.01」(機種1)と「2000×1.02」(機種2)とが合計され、「3050」の値が計算される。
このように演算された結果が、画像形成装置200本体側CPU(24)に送られるカウント値となる。
そして、演算結果であるカウント値が、トナーカートリッジ20から画像形成装置200本体側CPU(24)に送られる。
次に、画像形成装置200本体側CPU(24)とトナーカートリッジ20とで行われる情報のやり取りを図12のシーケンス図を参照して説明する。
図12は、画像形成装置200本体側CPU(24)とトナーカートリッジ20とで行われる情報のやり取りを示すシーケーンス図である。
図12に示すように、画像形成装置200本体側CPU(24)は、トナーカートリッジ20に装置固有係数を送信する(参照番号1201)。
装置固有係数を受信したトナーカートリッジ20は、CRUM(27)に記憶されるカウンタ値と、受信した装置固有係数とを基に演算を行う(参照番号1202)。
演算された結果は、トナーカートリッジ20から画像形成装置200本体側CPU(24)に送られる(参照番号1203)。
そして、画像形成装置200本体側CPU(24)は、トナーカートリッジ20より送られる演算後のカウント値を受信する(参照番号1204)。
画像形成装置200は、受信した演算後のカウント値を基に、トナーカートリッジ20のトナー残量判断の制御を行う。
このように、第2実施例では、トナーカートリッジ20のCRUM(27)に記憶されるカウンタ値が記録されたときに使用された全ての機種の画像形成装置200の装置固有係数が、トナーカートリッジ20側CPU(28)に送られた。
そして、トナーカートリッジ20側CPU(28)で演算が行われて、演算された演算結果が画像形成装置200本体側CPU(24)に送られる。
また、CRUM(27)に記憶されるカウント値の種類がM種類の場合(第1実施例ではM=2)、画像形成装置200本体側CPU(24)からトナーカートリッジ20側CPU(28)にM種類の装置固有係数が送られる。
尚、画像形成装置200のCPU(24)が装置固有係数をトナーカートリッジ20に送信して演算されたカウンタ値を要求するタイミングは、トナーカートリッジ20が画像形成装置200に設置された時であってもよいし、また、それ以外の任意のタイミングであってもよい。
尚、第2実施例で説明した画像形成装置200は、電子写真方式の画像形成装置に限られるものではなく、インクジェット方式の画像形成装置にも適用できる。
そして、インクジェット方式の画像形成装置200は、図8を参照して説明した、現像機5、トナー蓄積部15、トナー供給部16、トナーカートリッジ20、CPU(24)、メモリ25、インタフェース26、CRUM(27)、CPU(28)、インタフェース29の電子写真方式に限られる機能がインクジェット方式で印刷可能な機能に置き換えられた構成を取る。
第3実施例では、第2実施例で説明した画像形成装置200が有する他の機能についての実施例について説明する。
すなわち、第2実施例では、トナーカートリッジ20のCRUM(27)に記憶されるカウンタ値が作成された全ての機種の画像形成装置200の装置固有係数が画像形成装置200本体側CPU(24)からトナーカートリッジ20側CPU(28)に送られたが、第3実施例では、トナーカートリッジ20のCRUM(27)に記憶されるカウンタ値が作成された一部の機種の画像形成装置の装置固有係数が画像形成装置200本体側CPU(24)からトナーカートリッジ20側CPU(28)に送られる例について説明する。
尚、第2実施例で使用した参照番号と同じ参照番号を有するものは、第3実施例でも同じ構成同じ機能を有するものとして、説明は省略する。但し、それぞれの構成部で記憶される内容は、第3実施例では、第3実施例で説明する内容を優先するものとする。
まず、画像形成装置200本体側CPU(24)とトナーカートリッジ20との間で行われる情報のやり取りを図13を参照して説明する。
図13は、画像形成装置200本体側CPU(24)とトナーカートリッジ20との間で行われる情報のやり取りの様子を示す模式図である。
画像形成装置200のメモリ25には、画像形成装置200の機種別の装置固有係数が記憶されており、機種1の装置固有係数「1.01」と機種3の装置固有係数「1.03」だけが記憶されている(「装置固有係数」は、特許請求の範囲記載の「補正情報」に対応する)。
また、図13に示すように、トナーカートリッジ20のCRUM(27)には、機種1の画像形成装置200でトナーカートリッジ20がトナーを消費したカウント値が「1000」と記憶され、また、機種2の画像形成装置200でトナーカートリッジ20がトナーを消費したカウント値が「2000」と記憶され、また、機種3の画像形成装置200でトナーカートリッジ20がトナーを消費したカウント値が「500」と記憶されている(「カウント値」は、特許請求の範囲の「第1の情報」に対応し、また、「トナー」は、特許請求の範囲記載の「消耗品」に対応する)。
そして、画像形成装置200本体側CPU(24)は、図13に示すように、メモリ25が記憶する機種1の装置固有係数と機種3の装置固有係数とをトナーカートリッジ20に送り、演算後のカウント値を要求する。
トナーカートリッジ20は、画像形成装置200本体側CPU(24)から送られた装置固有係数を受信し、CRUM(27)に、機種1の装置固有係数「1.01」、機種3の装置固有係数「1.03」と記憶する。
トナーカートリッジ20側CPU(28)は、CRUM(27)に記憶するトナーカートリッジ20のカウント値が機種1、機種2、機種3について記憶されていることを確認する。
トナーカートリッジ20側CPU(28)は、CRUM(27)に機種1と機種3との装置固有係数が記憶されていて機種2の装置固有係数は記憶されていないので、演算の際に機種2の装置固有係数は「1」を使用すると決める。
CRUM(27)に記憶されているカウント値は、機種1が「1000」、機種2が「2000」、機種3が「500」である。
それで、トナーカートリッジ20側CPU(28)は、それぞれの機種のカウント値にそれぞれの機種の装置固有係数を掛けて合計する演算を行う。
この場合には、「1000×1.01+2000×1+500×1.03=3523」という演算が行われる。
つまり、「(機種1のカウント値)×(機種1の装置固有係数)+(機種2のカウント値)×(機種2の装置固有係数)+(機種3のカウント値)×(機種3の装置固有係数)」という演算である。
このように、画像形成装置200本体側CPU(24)から送られなかった機種の装置固有係数は「1」が使用される。
演算された結果は、トナーカートリッジ20側CPU(28)から画像形成装置200本体側CPU(24)に送られる。
また、演算された結果がトナーカートリッジ20側CPU(28)から画像形成装置200本体側CPU(24)に送られる際に、演算された結果と共に、「装置固有係数が不明な機種2の装置固有係数は「1」とした」との内容が画像形成装置200本体側CPU(24)に送られる。
画像形成装置200本体側CPU(24)は、演算後のカウント値「3525」と、「装置固有係数が不明な機種2の装置固有係数は1とした」との内容とを受信する。
次に、画像形成装置200本体側CPU(24)とトナーカートリッジ20とで行われる情報のやり取りを図14を参照して説明する。
図14は、画像形成装置200本体側CPU(24)とトナーカートリッジ20とで行われる情報のやり取りを示すシーケンス図である。
図14に示すように、画像形成装置200本体側CPU(24)は、画像形成装置200に記憶される機種1と機種3の装置固有係数を、トナーカートリッジ20に送信する(参照番号1401)。
トナーカートリッジ20のトナーカートリッジ20側CPU(28)は、画像形成装置200本体側CPU(24)より送られた機種1の装置固有係数、機種3の装置固有係数、それと画像形成装置200本体側CPU(24)より送られなかった機種2の装置固有係数は「1」を使用して、カウンタ値の演算を行う(参照番号1402)。
トナーカートリッジ20側CPU(28)は、演算を行うと、演算された結果と、「装置固有係数が不明な機種2の装置固有係数は1とした」との内容とを、画像形成装置200本体側CPU(24)に送信する(参照番号1403)。
そして、画像形成装置200の画像形成装置200本体側CPU(24)は、トナーカートリッジ20側CPU(28)によって演算された結果と、「装置固有係数が不明な機種2の装置固有係数は1とした」との内容とを受信する。
画像形成装置200は、受信した演算後のカウント値を基に、トナーカートリッジ20のトナー残量判断の制御を行う。
このように、トナーカートリッジ20側CPU(28)で演算される際には、装置固有係数が不明な機種の装置固有係数を「1」とされ、演算の結果が画像形成装置200本体側CPU(24)に送信される際、演算の結果と共に、その機種の装置固有係数を1とした旨が画像形成装置200本体側CPU(24)に送られる。
第3実施例では、CRUM(27)に記憶されるカウント値の種類がM種類の場合(第3実施例ではM=3)、画像形成装置200本体側CPU(24)からトナーカートリッジ20に(M−1)以下の種類の装置固有係数が送られる例について説明した。
尚、装置固有係数が不明な機種は1種類だけに限られず、複数種類の機種であってもよい。
尚、トナーカートリッジ20側CPU17から画像形成装置200本体側CPU12に、装置固有係数が不明で「1」とした機種名の内容が送られる。
尚、装置固有係数が不明な機種の装置固有係数は、「1」に限られず、他の値であってもよい。
尚、画像形成装置200の本体側CPU(24)が装置固有係数をトナーカートリッジ20に送信して演算されたカウンタ値を要求するタイミングは、トナーカートリッジ20が画像形成装置200に設置された時であってもよいし、また、その他の任意のタイミングであってもよい。
尚、第3実施例で説明した画像形成装置200は、電子写真方式の画像形成装置に限られるものではなく、インクジェット方式の画像形成装置にも適用できる。
そして、インクジェット方式の画像形成装置200は、図8を参照して説明した、現像機5、トナー蓄積部15、トナー供給部16、トナーカートリッジ20、CPU(24)、メモリ25、インタフェース26、CRUM(27)、CPU(28)、インタフェース29の電子写真方式に限られる機能がインクジェット方式で印刷可能な機能に置き換えられた構成を取る。
第4実施例では、第2実施例で説明した画像形成装置200が有する他の機能についての実施例を説明する。
尚、第2実施例で使用した参照番号と同じ参照番号を有するものは、第4実施例でも同じ構成同じ機能を有するものとして、説明は省略する。但し、それぞれの構成部で記憶される内容は、第4実施例では、第4実施例で説明する内容を優先するものとする。
まず、画像形成装置200本体側CPU(24)とトナーカートリッジ20との間で行われる情報のやり取りを図15を参照して説明する。
図15は、画像形成装置200本体側CPU(24)とトナーカートリッジ20との間で行われる情報のやり取りの様子を示す模式図である。
画像形成装置200のメモリ25には、装置固有係数「1.01」が記憶されている(「装置固有係数」は、特許請求の範囲記載の「補正情報」に対応する)。
装置固有係数「1.01」は、画像形成措置200の装置固有係数である。
また、トナーカートリッジ20のCRUM(27)には、図15に示すように、トナーカートリッジ20に収容されるトナーの所定の残量を示す各種閾値が、プレワーニング値「7000」、ワーニング値「8000」、リミット値「10000」と記憶されている(「閾値」は、特許請求の範囲記載の「第2の情報」に対応し、また、「トナー」は、特許請求の範囲記載の「消耗品」に対応する)。
そして、画像形成装置200本体側CPU(24)は、図15に示すように、メモリ25が記憶する装置固有係数「1.01」をトナーカートリッジ20に送り、演算後の閾値を要求する。
ここでトナーカートリッジ20に送られる装置固有係数は、トナーカートリッジ20が設置されている画像形成装置200についての装置固有係数である。
トナーカートリッジ20は、画像形成装置200本体側CPU(24)から送られた装置固有係数を受信し、CRUM(27)に装置固有係数「1.01」と記憶する。
トナーカートリッジ20側CPU(28)は、CRUM(27)に記憶するそれぞれの閾値に対して、画像形成装置200本体側CPU(24)より受信した装置固有係数を掛ける演算を行う。
すなわち、演算された結果は、プレワーニング値は「7000×1.01=7070」となり、ワーニング値は「8000×1.01=8080」となり、リミット値は「10000×1.01=10100」となる。
トナーカートリッジ20側CPU(28)で演算が行われると、その演算結果の値が、画像形成装置200本体側CPU(24)へ送られる。
そして、画像形成装置200本体側CPU(24)は、演算された結果である、プレワーニング値「7070」、ワーニング値「8080」、リミット値「10100」を受信する。
次に、画像形成装置200本体側CPU(24)とトナーカートリッジ20とで行われる情報のやり取りを図16を参照して説明する。
図16は、画像形成装置200本体側CPU(24)とトナーカートリッジ20とで行われる情報のやり取りを示すシーケンス図である。
図16に示すように、画像形成装置200本体側CPU(24)は、トナーカートリッジ20に自装置の装置固有係数を送信し、演算後の閾値を要求する(参照番号1601)。
トナーカートリッジ20は、トナーカートリッジ20側CPU(28)で、画像形成装置200本体側CPU(24)より送られた装置固有係数をCRUM(27)に記憶し、CRUM(27)に記憶される各種閾値の演算を行う(参照番号1602)。
トナーカートリッジ20側CPU(28)によって演算された結果は、画像形成装置200の画像形成装置200本体側CPU(24)に送られる(参照番号1603)。
そして、画像形成装置200本体側CPU(24)は、演算された結果である、プレワーニング値、ワーニング値、リミット値を受信する(参照番号1604)。
画像形成装置200は、受信した、プレワーニング値、ワーニング値、リミット値に基づいて、トナーカートリッジ20のトナー残量判断の制御を行う。
次に、画像形成装置200本体側CPU(24)が、画像形成装置200に設置されているトナーカートリッジ20が純正品であるか否かを判断する処理について図17を参照して説明する。
図17は、画像形成装置200本体側CPU(24)が、画像形成装置200に設置されているトナーカートリッジ20が純正品であるか否かを判断する処理を示した模式図であり、図17(a)は画像形成装置200本体側CPU(24)が装置固有係数をトナーカートリッジ20に送信する様子を示した図であり、図17(b)はトナーカートリッジ20から送られる演算の結果より想定される計算式を示した図であり、図17(c)は画像形成装置200本体側CPU(24)が数値をトナーカートリッジ20に送信して純正品を確認する様子を示した図である。
画像形成装置200本体側CPU(24)は、装置固有係数「1.01」を、画像形成装置200に設置されるトナーカートリッジ20のトナーカートリッジ20に送る。
すると、トナーカートリッジ20のトナーカートリッジ20側CPU(28)は、図17(a)に示すように、画像形成装置200本体側CPU(24)より送られた装置固有係数「1.01」とCRUM(27)に記憶されるプレワーニング値「7000」、ワーニング値「8000」、リミット値「10000」とに基づいて演算を行い、演算した結果であるプレワーニング値「7070」、ワーニング値「8080」、リミット値「10100」を画像形成装置200本体側CPU(24)に送信する。
画像形成装置200本体側CPU(24)は、装置固有係数「1.01」を送った結果、プレワーニング値「7070」、ワーニング値「8080」、リミット値「10100」を受信したので、図17(b)に示すように、「(受信するプレワーニング値)=(送る装置固有係数)×7000」、「(受信するワーニング値)=(送る装置固有係数)×8000」、「(受信するリミット値)=(送る装置固有係数)×10000」という計算式を想定する。
そこで、画像形成装置200本体側CPU(24)は、次にトナーカートリッジ20に装置固有係数「200」を送る(図17(c)の参照番号1701)。
この場合には、トナーカートリッジ20より送られる演算された結果を画像形成装置200本体側CPU(24)は先ほど想定した計算式より予測する。
すなわち、本体制御部「200」を送ったので、想定した計算式に基づいて、(受信するプレワーニング値)=(送る装置固有係数)×7000=200×7000=1400000、(受信するワーニング値)=(送る装置固有係数)×8000=200×8000=1600000、(受信するリミット値)=(送る装置固有係数)×10000=200×10000=2000000と予測する(参照番号1702)。
そして、実際にトナーカートリッジ20より送られる演算された結果は、プレワーニング「1400000」、ワーニング値「1600000」、リミット値「1600000」である(参照番号1703)。
これは、画像形成装置200本体側CPU(24)が想定した計算式に基づいて予測した値と一致するので(参照番号1704)、このメモリ10を備えるトナーカートリッジ20は純正品であると判断される(参照番号1705)。
このように、画像形成装置200本体側CPU(24)が最初にトナーカートリッジ20に送った装置固有係数より、トナーカートリッジ20のトナーカートリッジ20側CPU(28)内で行われる計算式が想定され、次の装置固有係数が送られて、その結果トナーカートリッジ20から送られる値と想定された計算式から算出される値とが同一の場合に、このトナーカートリッジ20を備えるトナーカートリッジ20は純正品であると、画像形成装置200本体側CPU(24)によって判断される。
このように、装置固有係数が送られてトナーカートリッジ20の純正品の確認がされる処理は、第4実施例のように画像形成装置200本体側CPU(24)が演算後の閾値を要求する場合だけでなく、第2実施例、第3実施例のように画像形成装置200本体側CPU(24)が演算後のカウント値を要求する場合でも実行可能である。但し、演算後のカウント値が要求される場合には、装置固有係数が2度送られる間でトナー供給部16が動作していないことが必要となる(「カウント値」は、特許請求の範囲記載の「第1の情報」に対応する)。
尚、画像形成装置200本体側CPU(24)からトナーカートリッジ20に送られる装置固有係数は、プレワーニング値、ワーニング値、リミット値に対して共通の装置固有係数でなくてもよい。 つまり、画像形成装置200本体側CPU(24)からトナーカートリッジ20に、プレワーニング値用の装置固有係数、ワーニング値用の装置固有係数、リミット値用の装置固有係数が送られてもよい。
尚、画像形成装置200本体側CPU(24)からトナーカートリッジ20に装置固有係数が送られて演算後の閾値が要求されるタイミングは、新品のトナーカートリッジ20が最初に画像形成装置200に設置されるときであってもよいし、トナーカートリッジ20(新品、旧品を問わない)が画像形成装置200に設置された後の任意のタイミングであってもよい(画像形成装置200に設置された時であったもよい)。
尚、トナーカートリッジ20が画像形成装置200に設置されるときに画像形成装置200本体側CPU(24)からトナーカートリッジ20に装置固有係数が送られるように構成されると、画像形成装置200に一度設置されたトナーカートリッジ20はトナーカートリッジ20のCRUM(27)に装置固有係数を記憶するので、新品時以外のトナーカートリッジに装置固有係数が記憶されてない場合にはそのトナーカートリッジは純正品ではないと画像形成装置200本体側CPU(24)によって判断される。
尚、トナーカートリッジ20が、画像形成装置200本体側CPU(24)から演算後の閾値を要求された場合に、トナーカートリッジ20側CPU(28)は既にCRUM(27)に記憶される装置固有係数を使用して演算してもよい。
尚、第4実施例で説明した画像形成装置200は、電子写真方式の画像形成装置に限られるものではなく、インクジェット方式の画像形成装置にも適用できる。
そして、インクジェット方式の画像形成装置200は、図8を参照して説明した、現像機5、トナー蓄積部15、トナー供給部16、トナーカートリッジ20、CPU(24)、メモリ25、インタフェース26、CRUM(27)、CPU(28)、インタフェース29の電子写真方式に限られる機能がインクジェット方式で印刷可能な機能に置き換えられた構成を取る。
第5実施例では、第2実施例で説明した画像形成装置200が有する他の機能についての実施例について説明する。
尚、第2実施例で使用した参照番号と同じ参照番号を有するものは、第5実施例でも同じ構成同じ機能を有するものとして、説明は省略する。但し、それぞれの構成部で記憶される内容は、第5実施例では、第5実施例で説明する内容を優先するものとする。
まず、画像形成装置200本体側CPU(24)とトナーカートリッジ20との間で行われる情報のやり取りを図18を参照して説明する。
図18は、画像形成装置200本体側CPU(24)とトナーカートリッジ20との間で行われる情報のやり取りの様子を示す模式図である。
画像形成装置200本体側CPU(24)には、自装置の画像形成装置200の機種コードである機種コート「1」が記憶されている。
また、トナーカートリッジ20のCRUM(27)には、図18に示すように、機種コード毎の装置固有係数が記憶されている。 例えば、「機種1装置固有係数:1.1」、「機種2装置固有係数:1.2」、「機種3装置固有係数:1.3」というように記憶されている(「装置固有係数」は、特許請求の範囲記載の「補正情報」に対応する)。
トナーカートリッジ20のCRUM(27)には、図18に示すように、トナーカートリッジ20に収容されるトナーの所定の残量を示す各種閾値が、プレワーニング値「7000」、ワーニング値「8000」、リミット値「10000」と記憶されている(「閾値」は、特許請求の範囲記載の「第2の情報」に対応し、「トナー」は、特許請求の範囲記載の「消耗品」に対応する)。
そして、画像形成装置200本体側CPU(24)は、図18に示すように、メモリ25が記憶する機種コード「1」をトナーカートリッジ20に送り、演算後の閾値を要求する。
機種コード「1」は、画像形成装置200の機種コードである。
トナーカートリッジ20は、画像形成装置200本体側CPU(24)から送られた機種コードを受信し、CRUM(27)に機種コード「1」と記憶する。
トナーカートリッジ20側CPU(28)は、受信した機種コードの装置固有係数をCRUM(27)より選択する。
CRUM(27)には、図18に示すように、機種コードに対応する装置固有係数が記憶されており、CPU(28)により機種コード「1」に対応する装置固有係数「1.1」が選択される。
トナーカートリッジ20側CPU(28)は、選択した装置固有係数を基に、CRUM(27)に記憶するそれぞれの閾値に対してその装置固有係数を掛ける演算を行う。
CRUM(27)には、各種閾値として、プレワーニング値「7000」、ワーニング値「8000」、リミット値「10000」と記憶されている。
すなわち、選択された装置固有係数は「1.1」なので、演算された結果は、プレワーニング値は「7000×1.1=7700」となり、ワーニング値は「8000×1.1=8800」となり、リミット値は「10000×1.1=11000」となる。
トナーカートリッジ20側CPU(28)で演算が行われると、その演算結果の値が、画像形成装置200本体側CPU(24)へ送られる。
そして、画像形成装置200本体側CPU(24)は、演算された結果である、プレワーニング値「7700」、ワーニング値「8800」、リミット値「11000」を受信する。
次に、画像形成装置200本体側CPU(24)とトナーカートリッジ20とで行われる情報のやり取りを図19を参照して説明する。
図19は、画像形成装置200本体側CPU(24)とトナーカートリッジ20とで行われる情報のやり取りを示すシーケンス図である。
図19に示すように、画像形成装置200本体側CPU(24)は、トナーカートリッジ20に機種コードを送信し、演算後の閾値を要求する(参照番号1901)。
トナーカートリッジ20は、トナーカートリッジ20側CPU(28)で、画像形成装置200本体側CPU(24)より送られた機種コードに基づいて装置固有係数をCRUM(27)より選択し、選択した装置固有係数を基にCRUM(27)に記憶される各種閾値の演算を行う(参照番号1902)。
トナーカートリッジ20側CPU(28)によって演算された結果は、画像形成装置200の画像形成装置200本体側CPU(24)に送られる(参照番号1903)。
そして、画像形成装置200本体側CPU(24)は、演算された結果である、プレワーニング値、ワーニング値、リミット値を受信する(参照番号1904)。
画像形成装置200は、受信した、プレワーニング値、ワーニング値、リミット値に基づいて、トナーカートリッジ20のトナー残量判断の制御を行う。
尚、画像形成装置200本体側CPU(24)からトナーカートリッジ20に機種コードが送られて演算後の閾値が要求されるタイミングは、新品のトナーカートリッジ20が最初に画像形成装置200に設置されるときであってもよいし、トナーカートリッジ20(新品、旧品を問わない)が画像形成装置200に設置された後の(設置された時を含む)任意のタイミングであってもよい。
尚、トナーカートリッジ20が画像形成装置200に設置されるときに画像形成装置200本体側CPU(24)からトナーカートリッジ20に機種コードが送られる構成では、画像形成装置200に一度設置されたトナーカートリッジ20はトナーカートリッジ20のCRUM(27)に機種コードを記憶するので、新品時以外のトナーカートリッジに機種コードが記憶されてない場合にはそのトナーカートリッジは純正品ではないと判断される。
尚、トナーカートリッジ20が、画像形成装置200本体側CPU(24)から演算後の閾値を要求された場合に、トナーカートリッジ20側CPU(28)は、既にCRUM(27)に記憶される機種コードを使用して演算してもよい。
尚、第5実施例で説明した画像形成装置200は、電子写真方式の画像形成装置に限られるものではなく、インクジェット方式の画像形成装置にも適用できる。
そして、インクジェット方式の画像形成装置200は、図8を参照して説明した、現像機5、トナー蓄積部15、トナー供給部16、トナーカートリッジ20、CPU(24)、メモリ25、インタフェース26、CRUM(27)、CPU(28)、インタフェース29の電子写真方式に限られる機能がインクジェット方式で印刷可能な機能に置き換えられた構成を取る。
第6実施例では、第2実施例で説明した画像形成装置200が有する他の機能についての実施例について説明する。
尚、第2実施例で使用した参照番号と同じ参照番号を有するものは、第6実施例でも同じ構成同じ機能を有するものとして、説明は省略する。但し、それぞれの構成部で記憶される内容は、第6実施例では、第6実施例で説明する内容を優先するものとする。
まず、画像形成装置200本体側CPU(24)とトナーカートリッジ20との間で行われる情報のやり取りを図20を参照して説明する。
図20は、画像形成装置200本体側CPU(24)とトナーカートリッジ20との間で行われる情報のやり取りを示す模式図である。
画像形成装置200本体側CPU(24)には、機種1の装置固有係数「1.01」、機種2の装置固有係数「1.02」、機種3の装置固有係数「1.00」が記憶されている(「装置固有係数」は、特許請求の範囲記載の「補正情報」に対応する)。
また、画像形成装置200に設置されたトナーカートリッジ20は、設置される以前に機種1、機種2、機種3の画像形成装置200で使用されている。
そして、トナーカートリッジ20のトナーカートリッジ20のCRUM(27)には、トナーカートリッジ20に収容されるトナーの所定の残量を示す各種閾値が、図13に示すように、プレワーニング値「7000」、ワーニング値「8000」、リミット値「10000」と記憶されている(「閾値」は、特許請求の範囲記載の「第2の情報」に対応し、「トナー」は、特許請求の範囲記載の「消耗品」に対応する)。
また、トナーカートリッジ20のトナーカートリッジ20のCRUM(27)には、図20に示すように、機種1の画像形成装置200でトナーカートリッジ20がトナーを消費したカウント値が「1000」と記憶され、また、機種2の画像形成装置200でトナーカートリッジ20がトナーを消費したカウント値が「2000」と記憶され、また、機種3の画像形成装置200でトナーカートリッジ20がトナーを消費したカウント値が「500」と記憶されている(「カウント値」は、特許請求の範囲記載の「第1の情報」に対応する)。
そして、画像形成装置200本体側CPU(24)は、メモリ25に記憶する機種1、機種2、機種3の装置固有係数をトナーカートリッジ20に送り、演算後の閾値を要求する。
トナーカートリッジ20は、画像形成装置200本体側CPU(24)から送られた装置固有係数を受信し、CRUM(27)に記憶する。
そして、トナーカートリッジ20側CPU(28)は、プレワーニング値、ワーニング値、リミット値それぞれについて演算をする。
すなわち、演算の内容は、「(CRUM(27)に記憶される各閾値)×{(機種1のカウント値)×(機種1の装置固有係数)+(機種2のカウント値)×(機種2の装置固有係数)+(機種3のカウント値)×(機種3の装置固有係数)}/{(機種1のカウント値)+(機種2のカウント値)+(機種3のカウント値)}」となる。
プレワーニング値だと、「7000×(1000×1.01+2000×1.02+500×1.00)/(1000+2000+500)=7100」となる。
また、ワーニング値は、「8000×(1000×1.01+2000×1.02+500×1.00)/(1000+2000+500)=8114」となる。
また、リミット値は、「10000×(1000×1.01+2000×1.02+500×1.00)/(1000+2000+500)=10142」となる。
このようにトナーカートリッジ20側CPU(28)で演算が行われると、その演算の結果が、画像形成装置200本体側CPU(24)へ送られる。
そして、画像形成装置200本体側CPU(24)は、演算された結果である、プレワーニング値「7100」、ワーニング値「8114」、リミット値「10142」を受信する。
次に、画像形成装置200本体側CPU(24)とトナーカートリッジ20とで行われる情報のやり取りを図21を参照して説明する。
図21は、画像形成装置200本体側CPU(24)とトナーカートリッジ20とで行われる情報のやり取りを示すシーケンス図である。
図21に示すように、画像形成装置200本体側CPU(24)は、トナーカートリッジ20に機種毎の装置固有係数を送信し演算後の閾値を要求する(参照番号2101)。
トナーカートリッジ20は、トナーカートリッジ20側CPU(28)で、画像形成装置200本体側CPU(24)より送られた装置固有係数に基づいて、CRUM(27)に記憶される各閾値の演算を行う(参照番号2102)。
トナーカートリッジ20側CPU(28)によって演算された結果は、画像形成装置200のCPU(24)に送られる(参照番号2103)。
そして、画像形成装置200本体側CPU(24)は、演算された結果である、プレワーニング値、ワーニング値、リミット値を受信する(参照番号2104)。
画像形成装置200は、受信した、プレワーニング値、ワーニング値、リミット値に基づいて、トナーカートリッジ20のトナー残量判断の制御を行う。
尚、画像形成装置200本体側CPU(24)からトナーカートリッジ20に送られる装置固有係数は、プレワーニング値、ワーニング値、リミット値に対して共通の装置固有係数でなくてもよい。 つまり、プレワーニング値に対する機種1の装置固有係数、ワーニング値に対する機種1の装置固有係数、リミット値に対する機種1の装置固有係数などと、閾値の種類毎に機種毎の装置固有係数が画像形成装置200本体側CPU(24)からトナーカートリッジ20に送られてもよい。
尚、画像形成装置200本体側CPU(24)からトナーカートリッジ20に装置固有係数が送られて演算後の閾値が要求されるタイミングは、トナーカートリッジ20が画像形成装置200に設置されるときであってもよいし、トナーカートリッジ20(新品、旧品を問わない)が画像形成装置200に設置された後の任意のタイミングであってもよい。
尚、トナーカートリッジ20が画像形成装置200に設置されるときに画像形成装置200本体側CPU(24)からトナーカートリッジ20に装置固有係数が送られる構成では、画像形成装置200に一度設置されたトナーカートリッジ20はトナーカートリッジ20のCRUM(27)に装置固有係数を記憶するので、新品時以外のトナーカートリッジに装置固有係数が記憶されてない場合にはそのトナーカートリッジは純正品ではないと判断される。
尚、トナーカートリッジ20が、画像形成装置200本体側CPU(24)から演算後の閾値を要求された場合に、トナーカートリッジ20側CPU(28)は、既にCRUM(27)に記憶される装置固有係数を使用して演算してもよい。
尚、第6実施例で説明した画像形成装置200は、電子写真方式の画像形成装置に限られるものではなく、インクジェット方式の画像形成装置にも適用できる。
そして、インクジェット方式の画像形成装置200は、図8を参照して説明した、現像機5、トナー蓄積部15、トナー供給部16、トナーカートリッジ20、CPU(24)、メモリ25、インタフェース26、CRUM(27)、CPU(28)、インタフェース29の電子写真方式に限られる機能がインクジェット方式で印刷可能な機能に置き換えられた構成を取る。
この発明は、画像形成装置、消耗品収納装置および情報記憶備品において利用可能である。
画像形成装置100の構成を示す模式図。
トナーカートリッジ6の周辺構造を示した模式図。
トナーカートリッジ6が異なる機種間で使用される様子を示す図。
画像形成装置100−1で電源オン時等に行われる処理を示したフローチャート。
画像形成装置100−1で印刷されたときに行われる処理を示したフローチャート。
画像形成装置100−2で電源オン時等に行われる処理を示したフローチャート。
画像形成装置100−2で印刷されたときに行われる処理を示したフローチャート。
トナーカートリッジ20が設置される画像形成装置200示した模式図。
画像形成装置200本体側CPU(24)とトナーカートリッジ20とで行われる通信を示した図。
トナーカートリッジ20上のCRUM(27)等を示す回路図。
画像形成装置200本体側CPU(24)とトナーカートリッジ20との間の情報のやり取りの様子を示す模式図。
画像形成装置200本体側CPU(24)とトナーカートリッジ20とで行われる情報のやり取りを示すシーケンス図。
画像形成装置200本体側CPU(24)とトナーカートリッジ20との間の情報のやり取りの様子を示す模式図。
画像形成装置200本体側CPU(24)とトナーカートリッジ20とで行われる情報のやり取りを示すシーケンス図。
画像形成装置200本体側CPU(24)とトナーカートリッジ20との間の情報のやり取りの様子を示す模式図。
画像形成装置200本体側CPU(24)とトナーカートリッジ20とで行われる情報のやり取りを示すシーケンス図。
画像形成装置200本体側CPU(24)がトナーカートリッジ20が純正品か否かを判断する処理を示した模式図。
画像形成装置200本体側CPU(24)とトナーカートリッジ20との間の情報のやり取りの様子を示す模式図。
画像形成装置200本体側CPU(24)とトナーカートリッジ20とで行われる情報のやり取りを示すシーケンス図。
画像形成装置200本体側CPU(24)とトナーカートリッジ20との間の情報のやり取りの様子を示す模式図。
画像形成装置200本体側CPU(24)とトナーカートリッジ20とで行われる情報のやり取りを示すシーケンス図。
異なる機種間でトナーカートリッジが使用される様子を示す図。
表示される残量率の違いを示すグラフ。
符号の説明
1 感光体
2 露光装置
3 帯電体
4 クリーニング装置
5 現像機
6 トナーカートリッジ
7 CRUM
8 インタフェース
9 RAM1
10 RAM2
11 メモリ
12 CPU
13 インタフェース
14 表示部
15 トナー蓄積部
16 トナー供給部
100、100−1、100−2 画像形成装置
20 トナーカートリッジ
24 CPU
25 メモリ
26 インタフェース
27 CRUM
28 CPU
29 インタフェース
29a、29b、29c、29d 接点