JP2008257074A - 画像形成装置 - Google Patents

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Yoshinori Maruyama
吉紀 丸山
Takashi Honda
隆史 本田
Toshiya Furubayashi
俊哉 古林
Shigeki Nozawa
成樹 野澤
Masao Kondo
正生 近藤
Masazumi Ito
正澄 伊藤
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Abstract

【課題】ユーザ側もサービス側も納得できる状態で、トナーカートリッジ等の消耗品交換を効率的に実施できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】消耗品の消耗量または残量と第1の閾値とを比較して、消耗量または残量が第1の閾値に達した否かを判定する比較手段100により、消耗量または残量が第1の閾値に達したことが判定された場合には、制御手段100は表示手段37aにエラーを表示させ、比較手段はさらに他の消耗品についてその消耗量または残量と第2の閾値とを比較し、他の消耗品の消耗量または残量が第2の閾値に達したことが判定された場合には、制御手段100は前記他の消耗品についてもエラーを表示手段37aに表示させる。
【選択図】 図5

Description

この発明は、トナーカートリッジにおけるトナー等の消耗品を備え、印刷された出力物の出力枚数をカウントして、そのカウント枚数毎にユーザに課金するMFP(Multi Function Peripherals) 等に好適に用いられる画像形成装置に関する。
一般に、この種の画像形成装置においては、トナーカートリッジにおけるトナー等の消耗品の消耗量または残量を検出し、警告するようになっている。
従来、例えば、両面コピー時のコピー濃度を均一にするために、片面/両面プリントのモードに応じてトナーエンプティの閾値を切り替えるようにした技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、トナー残量の検出の閾値を複数設け、トナー残量を該複数の閾値毎に比較することにより、段階的に報知するようにした技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
さらにまた、使用されるトナーの使用量を、トナー搬送モータの駆動時間により検出し、操作パネル部上から入力された使用予定のデータから、トナーの単位時間あたりの使用量を算出し、この算出された単位時間あたりの使用量に基いて閾値を変更する技術が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開平9−244388号公報 特開平11−15252号公報 特開2003−29584公報
ところで、画像形成装置におけるトナーカートリッジのトナー等の各種消耗品の交換は、それ相応の工数があって手間がかかるうえ、その交換期間は装置を使用することができなくなるから、ユーザや管理側にとっては、各種消耗品の交換を出来る限り一度に済ませたい意向が強い。ただ、各種消耗品毎に寿命(ライフ)が異なり、各種消耗品が同時に寿命となることは希有である。
一方、消耗品の消耗量または残量に関係なくメンテナンス料とプリント枚数に応じて課金される従量制での料金契約がなされている画像形成装置では、ユーザ側にとっては、消耗品の消耗量または残量の多い少ないに関係なく、装置が使用できなくなる状態が少ないことを望み、他方、メーカー側にとっては、消耗品が寿命に至るまで使用してもらう方がサービスコストの点で有利である。従って、消耗品の合理的な交換が行えるような制御が望まれている。
前述した公知技術における消耗品の消耗量または残量に関する検出/通知処理においては、「検出精度の向上」や「寿命間近な状態での安定した出力画像」等を目的に提案されたものであり、消耗品の交換に伴うサービスマン/ユーザの工数発生、更には装置のデッドタイム発生に対しては、問題が残されている。
この発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、ユーザ側もサービス側も納得できる状態で、トナーカートリッジやその他の消耗品交換を効率的に実施できる画像形成装置を提供することを課題としている。
上記課題は、以下の手段によって解決される。
(1)消耗品の消耗量または残量を検出する検出手段と、検出手段により検出された消耗品の消耗量または残量と第1の閾値とを比較して、消耗量または残量が第1の閾値に達したか否かを判定する比較手段と、表示手段と、前記比較手段より消耗量または残量が第1の閾値に達したことが判定された場合には、前記表示手段にエラーを表示させる制御手段と、を備え、前記比較手段により消耗量または残量が第1の閾値に達したことが判定された場合には、比較手段はさらに他の消耗品についてその消耗量または残量と第2の閾値とを比較し、前記比較手段によって他の消耗品の消耗量または残量が第2の閾値に達したことが判定された場合には、前記制御手段は前記他の消耗品についてもエラーを前記表示手段に表示させることを特徴とする画像形成装置。
(2)前記消耗品がトナーカートリッジのトナーであり、前記エラーがトナーエンプティである前項1に記載の画像形成装置。
(3)前記消耗品が使用により寿命に達するプリベンティブ・メンテナンス部品であり、前記エラーがライフエラーである前項1に記載の画像形成装置。
(4)前記消耗品がトナーカートリッジであり、前記他の消耗品が使用により寿命に達するプリベンティブ・メンテナンス部品である前項1に記載の画像形成装置。
(5)前記比較手段により消耗量または残量が第1の閾値に達したことが判定された場合の比較手段による他の消耗品についてのその消耗量または残量と第2の閾値との比較処理を行うか否かを選択する選択手段を備えている前項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
(6)第2の閾値を設定変更する変更手段を備えている前項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置。
(7)他の消耗品の消耗量または残量が第2の閾値に達したことが判定され、他の消耗品についてのエラーが前記表紙手段に表示されたことにより、他の消耗品が交換されて前記エラーが解除されると、エラー判定の閾値を第2の閾値から第1の閾値に戻す前項1〜6のいずれかに記載の画像形成装置。
前項(1)の発明によれば、比較手段によって消耗品の消耗量または残量が第1の閾値に達したことが検出されると、表示手段にエラーが表示される。その際に、他の消耗品についてその消耗量または残量と第2の閾値とが比較され、他の消耗品の消耗量または残量が第2の閾値に達したことが判定された場合には、他の消耗品についてもエラーが表示される。
つまり、ある消耗品の消耗量または残量が第1の閾値に達してエラーが表示された場合に、消耗量または残量が第2の閾値に達した消耗品についてもエラーが表示されるから、複数の消耗品を一度に交換でき、装置を使えない状態を可及的に短くできる。また、サービス側も保守回数が少なくなり、サービス作業コストの負担が軽減される。
前項(2)の発明によれば、トナーカートリッジについてトナーエンプティが判定された場合に、トナー量が少なくなった他のトナーカートリッジも同時に交換することができる。
前項(3)の発明によれば、使用により寿命に達するプリベンティブ・メンテナンス部品のライフエラーが判定された場合に、寿命が近くなった他のプリベンティブ・メンテナンス部品も同時に交換することができる。
前項(4)の発明によれば、トナーカートリッジについてトナーエンプティが判定された場合に、寿命が近くなったプリベンティブ・メンテナンス部品も同時に交換することができる。
前項(5)の発明によれば、消耗量または残量が第1の閾値に達したことが判定された場合の比較手段による他の消耗品についてのその消耗量または残量と第2の閾値との比較処理を行うか否かを、ユーザ等は選択することができる。
前項(6)の発明によれば、第2の閾値をユーザ等は設定変更することができる。
前項(7)の発明によれば、他の消耗品が交換されて前記エラーが解除されると、以後は第1の閾値によりエラーかどうかの判定が行われる。
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る画像形成装置の構成を示す概略断面図である。
図1において、この画像形成装置1における作像部(画像形成部)200は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)の4色のトナーにそれぞれ対応する4つのイメージングカートリッジ28Y,28M,28C,28Kを有している。
4つのイメージングカートリッジ28Y,28M,28C,28Kには、4色にそれぞれ対応して感光体3Y,3M,3C,3K、感光体3Y,3M,3C,3Kの各表面をそれぞれ帯電する4つの帯電部5Y,5M,5C,5Kと、帯電された感光体3Y,3M,3C,3Kの各表面をそれぞれの画像パターンに沿って露光して静電潜像を形成する4つの露光部6Y,6M,6C,6Kと、前記感光体3Y,3M,3C,3Kの各表面に形成された静電潜像(トナー像)を現像する4つの現像部4Y,4M,4C,4Kとが装備されている。
なお、17はカラーPCモータ、18はメインモータ、20はカラー現像モータ、21はブラック用現像モータである。
また、作像部200は、前記感光体3Y,3M,3C,3Kの各表面に形成された4色のトナー像を重ねて画像を形成する中間転写ベルト2と、中間転写ベルト2上に形成されたトナー像を記録媒体(例えば用紙)上に転写する2次転写ローラ11と、転写残トナーを中間転写ベルト2から分離する中間転写ベルトクリーナ7と、分離した転写残トナーを収納する廃トナーボックス15と、内蔵した攪拌羽根26Y,26M,26C,26Kをそれぞれ動作させることにより、前記カートリッジ28Y,28M,28C,28Kに対してトナーを補給させるトナーカートリッジとしての4色用トナーボトル25Y,25M,25C,25Kとを備えている。
前記各トナーボトル25Y,25M,25C,25Kにおいて、イエロー(Y)のトナー及びマゼンタ(M)の各トナーの供給は、それぞれ前記攪拌羽根26Y,26Mを駆動するトナー補給モータ23の作動によって行われ、また、シアン(C)及びブラック(K)の各トナーの供給は、それぞれ前記攪拌羽根26C,26Kを駆動するトナー補給モータ24の駆動によって行われる。
他方、画像形成装置1における記録媒体搬送部300は、記録媒体収納部(給紙カセット)16から記録媒体を給紙する給紙ローラ8と、給紙された記録媒体を一旦停止させるタイミングローラ10と、中間転写ベルト2に画像形成されたトナー像を記録媒体に転写する2次ローラ11と、記録媒体上に転写されたトナー像を定着する定着ユニットとしての加熱用及び加圧用ローラ12a,12bと、定着後の記録媒体を排出もしくは両面搬送する排紙ローラ13と、定着後の記録媒体を両面搬送経路29を経由して前記タイミングローラ10まで搬送する両面搬送ローラ14a,14bとを備えており、前記両面搬送ローラ14a,14b等は、両面搬送モータ22で駆動されるようになっている。
なお、定着ユニットのローラ12a,12bは、定着モータ19で駆動される。27は定着ループセンサであり、また、9はマルチ手差し給紙ローラである。
図2は、画像形成装置1の電気的構成を示すブロック図である。
図2おいて、画像形成装置1は、前記作像部200に、CPU100と、RAM32と、ROM33と、前記両面搬送モータ22などの搬送系負荷34と、用紙検出センサ等の搬送系センサ35と、エンジン部を制御するコントローラ36と、操作パネル37と、前記定着モータ19や図示しない定着用ヒータ等を含む定着系負荷38と、前記感光体3Y,3M,3C,3Kや現像部4Y,4M,4C,4K、ポリゴンモータ、各種センサ等の作像系負荷39と、4色のトナー残量検出用センサ41Y,41M,41C,41Kと、前記Y,M用のトナーの補給モータ23と、C,K用のトナー補給モータ24等を備えている。
前記CPU100は、画像形成装置の全体を統括的に制御するものであり、機能的には、給紙搬送制御部101と、インターフェース(I/F)制御部102と、記憶媒体制御部103と、定着制御部104と、画像形成制御部105と、トナー補給制御部106とを備えている。
前記給紙搬送制御部101は、前記搬送系負荷34の他に、搬送系センサ部35を制御する役割を持っている。
前記I/F制御部102は、前記コントローラ36を制御する役割を持っている。
前記記憶媒体制御部103は、RAM32及びROM33を制御する役割を持っている。
前記定着制御部1104は、前記定着系負荷38を制御する役割を持っている。
前記画像形成制御部105は、前記作像部200におけるポリゴンモータ(図示せず)等の作像系負荷39を制御する役割を持っている。
前記トナー補給制御部106は、4色のトナー残量検出用センサ41Y,41Y,41M,41C,41Kと、前記トナーの補給モータ23,24を制御する役割を持っている。
前記RAM32は、CPU100がアプリケーションを実行する際の作業領域を提供するメモリである。
前記ROM33は、CPU100の動作プログラムが格納された不揮発性メモリであり、例えばEEPROMからなり、トナーボトル25Y,25M,25C,25Kのトナー残量情報や、他の消耗品である中間転写ベルト2や2次転写ローラ11等のプリベンティブ・メンテナンス(Preventive Maintenance)部品(以下、PM部品ともいう)の消耗レベルが記憶されるようになっている。なお、PM部品とは使用により寿命に達するため予防保全が必要な部品をいう。
前記コントローラ36と作像部200は、画像形成のために必要な情報をやり取りできるようになっている。
前記操作パネル37は、キー入力部やボタン操作部の他に、表示部37aを有しており、この操作パネル部37上から、コントーローラ36に対する各種設定を入力可能である。
ここで、前記現像部4Y,4M,4C,4Kの具体的構成を図3(A),(B)に基づいて説明する。前記現像部4Y,4M,4C,4Kは同じ構造であるから、ここでは、現像部4Yを代表して説明する。
図3(A),(B)において、この現像部4Yは、トナーボトル25Yからのトナーがトナー補給口70を介して供給される現像器60を備えている。
画像形成時に、トナー補給口70を介して供給されたトナーは、トナー搬送路62における攪拌部材を兼ねたスクリュー61により同図(B)の左側から右側に向かって攪拌された後、連通部63でトナー搬送路64に自重落下する。
このトナー搬送路64に落下したトナーは、攪拌部材を兼ねたスクリュー65により同図(B)の左側に向かって攪拌搬送されながら、供給ローラ66に供給され、更に、現像ローラ67に供給される。現像ローラ67の回転に伴ってトナーは、ブレード(図示せず)によって帯電されて薄層化された後、前記感光体3Yの表面に対向する領域に搬送されて該感光体3Yの表面の静電潜像の現像に供される。
現像に用いられなかったトナーは、現像ローラ67から掻き取られて回収される。更に、残トナーは、供給ローラ66からトナー搬送路64に戻される。
前記トナー搬送路62の上壁内面には、トナーを検知する発光部68と受光部69とが配備されており、現像部60内にトナーが十分存在する場合には、スクリュー61の中央部で61aでトナーが盛り上がりトナー搬送路62の上壁内面に届く状態になるから、発光部68からの光が遮光される。このため、受光部69から検出信号が送出されない。
一方、トナーが前記現像に使用されて前記トナー搬送路62での量が少なくなると、前記発光部68からの光が受光部69で受光され、該受光部69から検出信号が送出されるから、この信号に基づいて、前記トナーボトル25Yからのトナーが補給される。
各色の発光部68及び受光部69とにより、前記各色のトナー残量検出用センサ41Y,41M,41C,41Kが構成されている。
なお、前記スクリュー61のシャフト61aには、前記発光窓68の光出射窓及び受光窓69の光入射窓をそれぞれ清掃する清掃部材60a,60bが設けられている。
前記受光部69のセンサ出力は、トナー残量が少ない場合(トナー消耗量が多い場合)には、例えば図4(A)に示すように、センサ出力期間T2が攪拌周期T1よりかなり短い波形となり、トナー残量が中間の場合には、図4(B)に示すように、センサ出力期間T2が攪拌周期T1の半分の波形となり、また、トナー残量が多い場合は、図4(C)に示すように、センサ出力期間T2が攪拌周期T1に近い幅の長い波形となる。
これにより、攪拌周期T1において、一定出力以上のセンサ出力の期間T2を測定することにより、カートリッジ28Y,28M,28C,28K内のトナー残量を検出する。
カートリッジ28Y,28M,28C,28K内のトナー残量が一定量以下となった場合(例えば、センサ出力期間T2が攪拌周期T1の1/3以下になった場合)、前記トナー補給モータ23,24を駆動することにより、トナーボトル25Y,25M,25C,25K内に設けられた攪拌羽根26Y,26M,26C,26Kを回転させ、トナーボトル25Y,25M,25C,25Kからカートリッジ28Y,28M,28C,28Kにトナーを補給する。この補給はセンサ出力期間T2が攪拌周期T1の1/3を超えるまで続けられる。
なお、トナー補給モータ23,24は、ステッピングモータが使用されており、その回転量は正確に管理される。
トナー補給モータ23,24の総回転量はトナーボトル25Y,25M,25C,25K内に設けられたEEPROM(図示せず)に記憶される。
新品のトナーボトル25Y,25M,25C,25Kには、一定量のトナーが充填されている。
前記トナーボトル25Y,25M,25C,25Kからカートリッジ28Y,28M,28C,28Kに補給されるトナーの総量は、トナー補給モータ23,24の総回転量に比例するので、トナーボトル25Y,25M,25C,25Kのトナー残量はトナー補給モータ23,24の総回転量から推測することができる。
図5は、残トナー量とトナー補給モータ23,24の総回転量との関係を示す。
図5において、トナー補給モータ23,24の総回転量から推測されるトナーボトル25Y,25M,25C,25K内のトナー量がある量(例えば新品時の20%程度)以下となった場合、ニアエンプティを表示する。
トナーエンプティ検出は、ニアエンプティ検出と同様に、トナー補給モータ23,24の総回転数から推測されるトナー残量によって行う。トナーエンプティとなった色のトナーについては、操作パネル37の表示部37aにトナーエンプティ表示されてプリントが禁止される。
このトナーエンプティは、第1の閾値と、第1の閾値より大きな第2の閾値の2つの閾値を基準に検出するようになっている。例えば、第1の閾値は2%であり、第2の閾値は5%である(図5)。
図6は、トナーエンプティ検出処理の流れを示すフローチャートである。
図6において、まず、ステップS1では、各色のトナー残量と第1の閾値とを比較し、トナー残量が第1の閾値以下となった色があるか否かを判断する。
トナー残量が第1の閾値以下となった色がなければ(ステップS1でNO)、そのまま終了し、トナー残量が第1の閾値以下となった色があれば(ステップS1でYES)、ステップS2では、操作パネル37の表示部37aにトナーエンプティ表示を行う。
第1の閾値によってトナーエンプティが検出された場合、ステップS3では、第2の閾値によるエンプティ検出が有効か否か、換言すれば第2の閾値によるエンプティ検出を行う設定となっているかどうかを判断し、第2の閾値によるエンプティ検出が有効でなければ(ステップS3でNO)、そのまま終了し、第2の閾値によるエンプティ検出が有効であれば(ステップS3でYES)、ステップS4に進む。
ステップS4では、トナーエンプティが検出された色以外の他の色のトナー残量を第2の閾値とを比較し、トナー残量が第2の閾値以下となった色があるか否かを判断する。トナー残量が第2の閾値以下となった色がなければ(ステップS4でNO)、そのまま終了し、トナー残量が第2の閾値以下となった色があれば(ステップS4でYES)、ステップS5では、操作パネル37の表示部37aにトナーエンプティ表示を行ってから、終了する。
このように、通常の第1の閾値では検出されなかった他の色のトナーの残量が第2の閾値で検出されることになる。
従って、トナーエンプティの表示を見たユーザは、トナー残量が第1の閾値以下となったトナーボトルのほか、第2の閾値以下となった他のトナーボトルを一度に交換でき、装置を使えない状態を可及的に短くできる。
また、サービス側も交換作業等の回数が少なくなり、サービス上のコスト負担が軽減される。
なお、第2の閾値は固定値である必要はなく、ユーザが任意に設定することが可能である。また、第2の閾値によるエンプティ検出を行うか否かについても、前述したようにユーザが選択することが可能である。これらの設定は操作パネル部37上から行うことができる。
第2の閾値によるトナーエンプティ検出処理を行う/行わないを選択できるから、従量制契約以外の消耗量重視のユーザに対応可能である。
第2の閾値によるエンプティ検出が行われ、その後、トナーボトル25Y,25M,25C,25Kが交換されて、エンプティが解除された場合には、第2の閾値によるエンプティ検出は解除される。この場合は、トナーエンプティの閾値は第1の閾値に戻される。
ところで、前記実施形態では、トナーボトル25Y,25M,25C,25K内のトナーエンプティに関して説明したが、トナーカートリッジ以外の他の消耗品であるPM部品についても同様に適用可能である。
例えば、イメージングカートリッジ28Y,28M,28C,28Kの寿命は、感光体3Y,3M,3C,3Kの回転時間によって決定されるが、この寿命(消耗量)に関しても第1の閾値と第2の閾値を持ち、トナーエンプティの場合と同様に制御が行われる。PM部品の場合は、消耗量または残量が閾値に達したかどうかを直接検出できない場合、回転時間等のPM部品の使用時間が閾値に達したか否かにより、消耗量が閾値に達したかどうかを判定してもよい。消耗量が閾値に達した場合は、寿命に達したことを示すライフエラーとなる。
PM部品としては、前述のイメージングカートリッジ28Y,28M,28C,28Kの他に、中間転写ベルト2、加熱ローラ12a及び加圧ローラ12bを含む定着ユニット、2次転写ローラ11、及び廃トナーボックス15等がある。
また、第1の閾値によりトナーエンプティが検出された時、トナーボトル25Y,25M,25C,25Kに対してだけではなく、イメージングカートリッジ28Y,28M,28C、28K、中間転写ベルト2、及び定着ユニット等のPM部品に対して、消耗量または残量が第2の閾値に達しているかどうかを判断する構成としても良い。
また、トナーエンプティの検出をトナー補給モータ23,24の総回転数から推測されるトナー残量に従って行っているが、これに限られるものではない。
トナー補給モータ23,24の回転数に対するトナー補給量にはばらつきがあるため、トナー補給モータ23,24の回転量のみでトナーエンプティの検出を行った場合、誤検出をする可能性がある。
これを防止するために、前述のカートリッジ28Y,28M,28C,28K内のトナー量を検出するためのセンサ41Y,41M,41C,41Kを用いて検出するようにしてもよい。
前述したように、イメージングカートリッジ28Y,28M,28C,28K内のトナー量が一定量以下になった場合、トナー補給モータ23,24を回転させるが、トナーボトル25Y,25M,25C,25K内にトナーがない場合は、カートリッジ28Y,28M,28C,28K内にトナーは補給されず、センサ出力は、トナー残量が少ない状態を示し続ける。
具体的には、センサ出力期間T2が攪拌周期T1の1/3以下の状態が続く。センサ出力期間T2が攪拌周期T1の1/3以下になる状態が10回検出された場合、トナーボトル25Y,25M,25C,25Kのトナーエンプティとすることも可能である。これを第1の閾値によるトナーエンプティと置き換えてもよい。
図7は、このトナーエンプティ検出処理の流れを示すフローチャートである。
図7において、ステップS11では、4色のトナーについて、センサ出力期間T2を計測し、ステップS12では、センサ出力期間T2が攪拌周期T1の1/3以下か否かを判断する。
センサ出力期間T2が攪拌周期T1の1/3以下でなければ(ステップS12でNO)、ステップS11に戻って計測を続け、センサ出力期間T2が攪拌周期T1の1/3以下であれば(ステップS12でYES)、ステップS13では、トナー補給モータ23,24を一定量回転させて、ステップS14に進む。
ステップS14では、センサ出力期間T2が攪拌周期T1の1/3以下であるのが10回以上となったか否かを判断し、センサ出力期間T2が攪拌周期T1の1/3以下になるのが10回未満であれば(ステップS14でNO)、ステップS11に戻って計測を続ける。センサ出力期間T2が攪拌周期T1の1/3以下になるのが10回以上になれば(ステップS14でYES)、ステップS15では、操作パネル37の表示部37aにトナーエンプティ表示を行ってステップS15に進む。
ステップS15では、トナー残量が第2の閾値以下の色があるか否かを判断し、トナー残量が第2の閾値以下の色がなければ(ステップS15でNO)、そのまま終了し、トナー残量が第2の閾値以下の色があれば(ステップS15でYES)、ステップS16では、トナーエンプティ表示を行ってから、終了する。
この発明の一実施形態に係る画像形成装置の構成を示す概略断面図である。 同じく画像形成装置の電気的構成を示すブロック図でである。 (A)は画像形成装置におけるカートリッジの現像部を示す側面断面図、(B)は図3(A)のB−B線に沿った断面図である。 (A)はトナー残量が少ない場合のセンサ出力を示す信号波形図、(B)はトナー残量が中間の場合のセンサ出力を示す信号波形図、(C)はトナー残量が多い場合のセンサ出力を示す信号波形図である。 トナーボトル内のトナー量とトナー補給モータの総回転量の関係を示す図である。 トナーエンプティ検出処理の流れを示すフローチャートである。 別のトナーエンプティ検出処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
2 転写ベルト
3Y,3M,3C,3K 感光体
11 2次転写ローラ
12a、12b 定着ユニット
28Y,28M,28C,28K イメージングカートリッジ
37 操作パネル
37a 表示部
41Y,41M,41C,41K トナー残量検出用センサ
100 CPU(制御手段)

Claims (7)

  1. 消耗品の消耗量または残量を検出する検出手段と、
    検出手段により検出された消耗品の消耗量または残量と第1の閾値とを比較して、消耗量または残量が第1の閾値に達した否かを判定する比較手段と、
    表示手段と、
    前記比較手段より消耗量または残量が第1の閾値に達したことが判定された場合には、前記表示手段にエラーを表示させる制御手段と、
    を備え、
    前記比較手段により消耗量または残量が第1の閾値に達したことが判定された場合には、比較手段はさらに他の消耗品についてその消耗量または残量と第2の閾値とを比較し、
    前記比較手段によって他の消耗品の消耗量または残量が第2の閾値に達したことが判定された場合には、前記制御手段は前記他の消耗品についてもエラーを前記表示手段に表示させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記消耗品がトナーカートリッジのトナーであり、前記エラーがトナーエンプティである請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記消耗品が使用により寿命に達するプリベンティブ・メンテナンス部品であり、前記エラーがライフエラーである請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記消耗品がトナーカートリッジのトナーであり、前記他の消耗品が使用により寿命に達するプリベンティブ・メンテナンス部品である請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記比較手段により消耗量または残量が第1の閾値に達したことが判定された場合の比較手段による他の消耗品についてのその消耗量または残量と第2の閾値との比較処理を行うか否かを選択する選択手段を備えている請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 第2の閾値を設定変更する変更手段を備えている請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 他の消耗品の消耗量または残量が第2の閾値に達したことが判定され、他の消耗品についてのエラーが前記表紙手段に表示されたことにより、他の消耗品が交換されて前記エラーが解除されると、エラー判定の閾値を第2の閾値から第1の閾値に戻す請求項1〜6のいずれかに記載の画像形成装置。
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