JP5440447B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置、特に現像器内のトナー濃度変動を抑制するための技術に関する。
一般に、ファクシミリ、複写機、プリンタ等の電子写真方式の画像形成装置においては、感光体上に形成された静電潜像に現像器からトナーを供給して顕像化し、当該顕像化されたトナー像を記録紙、OHPシート等の記録シート上に転写した後、熱定着して画像形成が行われる。
通常、トナーは、大容量のトナー補給容器に貯蔵され、トナー補給容器内部やトナー補給容器に連設されたホッパ内部に設けられたコイルスクリューをトナー補給モータにより回転駆動させてトナーを搬送し、そのトナー補給口を介して現像器へと補給する機構や、トナー補給容器内壁に螺旋状の溝部が設けられ、トナー補給モータによりトナー補給容器を回転させると、当該溝部によりトナーが搬送され、トナー補給口を介して現像器へと補給される機構により、現像器にトナーを補給するように構成されている。
この際、トナー補給容器から現像器へのトナーの補給量が少なすぎると現像器内のトナー不足による画像不良が生じ、反対に補給量が多すぎるとトナー詰まりなどの不都合が生じるので、トナー補給量を的確に制御する必要がある。
そこで、従来、現像器内のトナー濃度を検出するトナー濃度センサを設け、駆動時間等により規定されるトナー補給モータの回転量と、それに対応するトナー濃度変動値との関係を表す補給係数やテーブル等が予め実験等により求められて画像形成装置内のROM等の記憶部に格納されており、トナー濃度センサの検出値に基づいて上記補給係数やテーブル等によりトナー補給モータの駆動量を決定し、現像器に補給されるトナー量を制御して、現像器内のトナー濃度を、良好な画像形成のための目標とする基準トナー濃度範囲内に維持されるように制御している。
しかし、トナーは粒径が5〜10μm程度の樹脂粉体であり、スクリューの回転などで攪拌された直後と、静置状態でしばらく放置された後とでは、嵩密度が変化して流動性が異なる。そのため、トナー補給モータの回転量に対して実際に補給されるトナー量であるトナー補給能力が変動し、同じ回転量だけトナー補給モータを回転させても、実際に補給されるトナー量が異なってくる。
すると、トナー補給量が正確に制御されず、現像剤中のトナー濃度の変動が大きくなり、その結果、1ページ内における濃度差やページ毎の濃度差が大きくなって画像不良が発生する虞がある。
そこで、トナー補給量の変動を抑制する技術の一つとして、例えば、各色用の現像器を1つの回転ラックに収容し、当該回転ラックを回転させて所定の現像位置に移動させて、各色のトナー像を像担持体上に順次形成するロータリー式の現像装置を備えた画像形成装置において、単色モードであるかフルカラーモードであるかによってトナー補給モータの駆動時間を決定するトナー補給テーブルを切り替える構成が、特許文献1に開示されている。これは、フルカラーモードの場合には、現像位置において形成するトナー像の色を順次切り替えるために、回転ラックを回転させて各色用の現像器を現像位置に移動させる際に、回転によりホッパ内のトナーが攪拌されるが、単色モードの場合には、現像するトナー色を切り替える必要が無いため回転ラックの回転頻度が低くなり、その結果、ホッパ内のトナーの攪拌頻度が低下して流動性が低下するためである。
特開2000−29299号公報
しかし、トナー補給能力は、トナーの流動性のみならず、トナー補給容器やコイルスクリュー等から構成されるトナー補給機構の個体間の補給能力のばらつきによっても異なる。
また、トナー補給容器内部のトナー残量によってもトナー補給能力は変動し、さらには、トナーの流動性は、攪拌頻度の他に、温度や湿度といった使用環境によっても変動するため、それに伴ってトナー補給能力も変動する。
そのため、特許文献1のように攪拌頻度に基づいてトナー補給テーブルを切り替える構成では、必要なトナー補給量と実際に補給されるトナー量との間のずれが大きくなって、現像器内のトナー濃度変動が大きくなり、その結果、画像不良が発生する虞がある。これは、カラー、モノクロに係らず、また、ロータリー式であってもタンデム型であっても同様の問題が生じる虞がある。
本発明の目的は、上記事情に鑑みてなされたものであって、トナー補給機構の個体間のトナー補給能力のばらつきや、トナー補給容器内部のトナー残量、画像形成装置内部の温度や湿度といった要因に係らず、必要とされるトナー補給量と実際に補給されるトナー量との差を小さくしてトナー補給量の制御をより正確に行い、現像器内のトナー濃度変動を抑制して、安定的に良好な画像形成を行うことができる画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る画像形成装置は、像担持体上の静電潜像を、キャリアとトナーを含む二成分現像剤を収容する現像器により現像する画像形成装置であって、前記現像器にトナーを補給するトナー補給手段と、前記現像器内部の現像剤を攪拌する攪拌手段と、前記現像器内部の現像剤中のトナー濃度を検出するトナー濃度検出手段と、前記トナー補給手段を所定量だけ駆動させて前記現像器にトナー補給を行い、前記攪拌手段により所定時間攪拌を行った後の前記トナー濃度検出手段によるトナー濃度検出値と、前記トナー補給を行う前のトナー濃度検出値との差であるトナー濃度変動値から、トナー濃度変動の大きさを前記トナー補給手段の駆動量に換算するための換算情報を取得する換算情報取得手段と、前記取得された換算情報に基づいて、その後のトナー補給時において、目標のトナー濃度に達するまでに補給すべきトナー量を前記現像器に補給するための前記トナー補給手段の駆動量を決定し、前記トナー補給手段を当該決定された駆動量で駆動させる補給制御手段と、前記現像器の初回使用に係る情報を取得する初回使用情報取得手段と、を備え、初回使用前の初期状態において、前記現像器内部に収容されている現像剤のトナー濃度は、通常の画像形成動作実行時に目標とする基準濃度範囲の上限から前記換算情報の取得の際の前記トナー濃度変動値を減じた濃度以下であり、前記換算情報取得手段は、前記初回使用情報取得手段により現像器の初回使用を示す情報が取得された場合には、前記換算情報を取得することを特徴とする。
上記構成により、トナー補給手段であるトナー補給機構個々の換算情報を取得して、取得された換算情報に基づいてトナー補給モータ等のトナー補給手段の駆動量を決定するため、必要とするトナー量と実際に補給されるトナー量との差異を小さくして、現像器内のトナー濃度変動を抑制し、安定的に良好な画像形成を行うことができる
また、現像器初回使用時に各トナー補給手段のトナー補給能力を反映した換算情報を取得して、トナー補給手段の個体間のトナー補給能力のばらつきに係らず、初回使用時から安定して良好な画像形成を行うことができる。
さらに、現像器初回使用時のトナー補給換算情報取得の際に補給されるトナーによって換算情報取得後の現像器内のトナー濃度が基準濃度範囲の上限を上回る事態の発生を抑制し、トナー補給換算情報取得後すぐに良好な画像形成を行うことができる。
本発明の別の態様に係る画像形成装置は、像担持体上の静電潜像を、キャリアとトナーを含む二成分現像剤を収容する現像器により現像する画像形成装置であって、前記現像器にトナーを補給するトナー補給手段と、前記現像器内部の現像剤を攪拌する攪拌手段と、前記現像器内部の現像剤中のトナー濃度を検出するトナー濃度検出手段と、前記トナー補給手段を所定量だけ駆動させて前記現像器にトナー補給を行い、前記攪拌手段により所定時間攪拌を行った後の前記トナー濃度検出手段によるトナー濃度検出値と、前記トナー補給を行う前のトナー濃度検出値との差であるトナー濃度変動値から、トナー濃度変動の大きさを前記トナー補給手段の駆動量に換算するための換算情報を取得する換算情報取得手段と、前記取得された換算情報に基づいて、その後のトナー補給時において、目標のトナー濃度に達するまでに補給すべきトナー量を前記現像器に補給するための前記トナー補給手段の駆動量を決定し、前記トナー補給手段を当該決定された駆動量で駆動させる補給制御手段と、を備え、前記補給制御部は、前記換算情報取得手段による前記換算情報の取得に先立って、前記現像器に所定のパターン画像を現像させ、強制的にトナーを消費させることを特徴とする。
上記構成により、トナー補給手段であるトナー補給機構個々の換算情報を取得して、取得された換算情報に基づいてトナー補給モータ等のトナー補給手段の駆動量を決定するため、必要とするトナー量と実際に補給されるトナー量との差異を小さくして、現像器内のトナー濃度変動を抑制し、安定的に良好な画像形成を行うことができる。
加えて、現像器初回使用時のみならず、トナー補給換算情報取得の際に補給されるトナーによって換算情報取得後の現像器内のトナー濃度が基準濃度範囲の上限を上回る事態の発生を抑制し、トナー補給換算情報取得後すぐに良好な画像形成を行うことが出来る。

さらに、ここで、前記換算情報は、前記トナー補給手段の駆動量とトナー濃度変動値との比から求められるトナー補給係数であり、前記制御手段は、前記トナー補給係数に基づいてトナー補給時の前記トナー補給手段の駆動量を決定してもよい。
これにより、トナー補給係数を用いて、トナー補給手段の駆動量を容易に求めることができる。
また、ここで、前記換算情報は、前記トナー補給手段の駆動量と、前記トナー補給手段の駆動量に対応する前記トナー濃度変動値とが格納されたテーブルであり、前記制御手段は、前記テーブルを参照してトナー補給時の前記トナー補給手段の駆動量を決定してもよい。
これにより、トナー濃度変動値とトナー補給手段の駆動量との関係が、簡単な係数や数式で表せない場合であっても、テーブルを参照することによりトナー補給手段の駆動量を容易に求めることが出来る。
ここで、また、自機内の温度および湿度のうち少なくとも一方を検出する機内環境検出手段を備え、前記換算情報取得手段は、前記機内環境検出手段による検出温度および検出湿度のうち少なくとも一方の変化が所定の値以上である場合に、前記換算情報を取得してもよい。
これにより、温度や湿度の変化によってトナーの流動性が変化し、トナー補給手段のトナー補給能力に変動が生じた場合においても、変動後のトナー補給能力に対応した換算情報を用いてトナー補給手段の駆動量を決定し、実際に補給されるトナー量をより正確に制御してトナー濃度変動を抑制し、安定的に良好な画像形成を行うことが出来る。
ここで、さらに、前記トナー補給手段は、トナーを収容するトナー収容容器と、当該トナー収容容器内のトナー残量を検出するトナー残量検出手段と、を有し、
前記換算情報取得手段は、前記トナー残量検出手段により検出されたトナー残量が所定の値以下となった場合に、前記換算情報を取得してもよい。
これにより、トナー収容容器内のトナー残量が少なくなってトナーの流動性が変化し、トナー補給手段のトナー補給能力に変動が生じた場合においても、変動後のトナー補給能力に対応した換算情報を用いてトナー補給手段の駆動量を決定し、実際に補給されるトナー量をより正確に制御してトナー濃度変動を抑制し、安定的に良好な画像形成を行うことが出来る。
本発明の実施の形態に係る複写機の概略構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る複写機の制御部の構成を示すブロック図である。 複写機に設けられるトナー補給部および現像器の概略構成を模式的に示す断面図である。 現像器の構成を模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係るトナー補給係数取得処理の内容を示すフローチャートの一部である。 本発明の実施の形態1に係るトナー補給係数取得処理の内容を示すフローチャートの一部であって、図5に示すフローチャートの続きを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係るトナー補給係数取得処理における、トナー濃度センサの検出値の一例を示す表である。 トナー補給処理の内容を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る複写機の制御部の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2に係るトナー補給部の概略構成を模式的に示す一部拡大断面図であって、(a)はトナーカートリッジ内に十分な量のトナーが収容されている状態を示し、(b)はトナーカートリッジ内のトナー残量が少なくなっている状態を示す。 本発明の実施の形態2に係るトナー補給係数取得処理の内容を示すフローチャートの一部である。 本発明の実施の形態2に係るトナー補給係数取得処理の内容を示すフローチャートの一部であって、図11に示すフローチャートの続きを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係るトナー補給係数取得フラグ設定処理の内容を示すフローチャートである。 本発明の変形例1に係るトナー補給モータの駆動ステップ数を決定するためのテーブルの一例を示す図である。
<実施の形態1>
以下、本発明に係る定着部および画像形成装置の実施の形態を、タンデム型カラーデジタル複写機(以下、単に「複写機」という。)に適用した場合を例に、図面に基づいて説明する。
(1−1.複写機の全体構成)
図1は、本発明の実施の形態に係る複写機10の全体構成を示す概略断面図である。
同図に示すように、複写機10は、画像読取部11、画像形成部12、給送部13、定着部14、制御部60、および操作パネル16などを備え、原稿画像を読み取ってその画像データに基づいて記録シートに画像を形成するコピージョブ、外部端末からネットワークを介して送られてきた画像データに基づいて記録シートに画像を形成するプリントジョブ、画像データを外部に送信する送信ジョブ等を実行可能な、いわゆる多機能複合機(MFP:Multiple Function Peripheral)と呼ばれるものであって、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)およびブラック(K)色からなるカラー画像、またはモノクロ、例えばブラック色の画像を形成して、記録シートに再現する。以下、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各再現色をそれぞれC、M、Y、Kと表す。
画像読取部11は、セットされた原稿の画像を読み取って、読み取って得られた画像データを出力する公知の装置である。
画像形成部12は、C、M、Y、Kの各再現色それぞれに対応する作像部20C〜20Kと、中間転写ベルト21、および上記C、M、Y、K各色のトナーをそれぞれ対応する作像部20に補給するトナー補給部7C〜7Kなどを備えている。
作像部20C〜20Kは、それぞれ、感光体ドラム1C〜1K、その周囲に配設された帯電ローラ2C〜2K、露光部3C〜3K、一次転写ローラ4C〜4K、現像器5C〜5K、感光体ドラム1C〜1Kを清掃するためのクリーナ6C〜6Kなどを備えており、感光体ドラム1C〜1K上にC〜K色のトナー像を作像する。
中間転写ベルト21は、無端状のベルトであり、駆動ローラ22と従動ローラ23に張架されて同図矢印で示す方向に循環駆動される。
給送部13は、用紙Sを収容する給紙カセット31と、給紙カセット31内の用紙Sを搬送路37上に1枚ずつ繰り出す繰り出しローラ32と、繰り出された用紙Sを搬送する搬送ローラ対33と、搬送される用紙Sを2次転写位置351に送り出すタイミングをとるためのタイミングローラ対34と、2次転写ローラ35などを備えている。
定着部14は、相互に圧接される定着ローラと加圧ローラと、定着ローラを加熱するためのヒータなどを備えている。
操作パネル16は、複写等の指示やカラーやモノクロモードの選択を受け付けるキー群と、ユーザに各種情報を表示により通知や警告するための液晶表示部とを備える。
制御部60は、ユーザから操作パネル16等を介して複写等の実行指示を受け付けると、その指示に基づき、画像読取部11と画像形成部12などを制御して受け付けた複写等の動作を開始させる。具体的には、複写の場合には、画像読取部11に対し原稿画像の読み取りを実行させると共に、読み取って得られた画像データに基づいて露光部3C〜3Kのレーザダイオードを駆動させる。これにより露光部3C〜3Kのレーザダイオードから各色に対するレーザ光Lが出射されて、感光体ドラム1C〜1Kが1ラインずつ露光走査される。
この露光走査の前に、感光体ドラム1C〜1Kは、帯電ローラ2C〜2Kにより一様に帯電されており、レーザ光Lの露光走査によって感光体ドラム1C〜1K上に静電潜像が形成される。形成された静電潜像は、現像器5C〜5Kに収容されている現像剤により現像(顕像化)されて、感光体ドラム1C〜1K上にトナー像が作像される。
図2は、制御部60の構成を示すブロック図である。同図に示すように制御部60は主な構成要素として、CPU(Central Processing Unit)61、通信インターフェース(I/F)部62、ROM(Read Only Memory)63、RAM(Random Access Memory)64、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory )651、トナー濃度検出値記憶部652、トナー補給換算情報記憶部653等を備える。
通信I/F部62は、LANカード、LANボードといったLANに接続するためのインターフェースであり、外部の端末等からのプリントジョブのデータを受信する。
CPU61は、ROM63から必要なプログラムを読み出し、上記画像読取部11、画像形成部12、給送部13、定着部14の動作をタイミングを取りながら統一的に制御して、通信I/F部62が受信したプリントジョブのデータに基づくプリント動作や、操作パネル16上からユーザにより入力されたコピージョブ等を円滑に実行させる。
トナー補給換算情報取得部611およびトナー補給制御部612は、CPU61の機能の一部である。
トナー補給換算情報取得部611は、トナー濃度センサ54による検出値を基にトナー濃度変動の大きさをトナー補給モータ73の駆動量に換算するためのトナー補給換算情報を取得する。
トナー補給制御部612は、トナー補給換算情報取得部611により取得されたトナー補給換算情報を基に、画像形成に適正なトナー濃度の目標値である基準トナー濃度に達するまでに補給すべきトナー量を現像器5に補給するために必要なトナー補給モータ73の駆動量を決定し、当該決定された駆動量でトナー補給モータ73を駆動させる。
トナー濃度検出値記憶部652およびトナー補給換算情報記憶部653は、EEPROM等の不揮発メモリより成る記憶手段である。トナー濃度検出値記憶部652は、トナー濃度センサ54により検出されたトナー濃度を指標する値であるトナー濃度検出値を記憶する。トナー補給換算情報記憶部653は、トナー補給換算情報取得部611により取得されたトナー補給換算情報を記憶する。これらについては、詳しくは後述する。
なお、トナー濃度検出値記憶部652およびトナー補給換算情報記憶部653は、必ずしも別々の記憶部材でなくてもよい。トナー濃度検出値記憶部652およびトナー補給換算情報記憶部653の機能を、それぞれEEPROM651に行わせてもよく、EEPROM651とは別の単一の記憶部材に行わせてもよい。
また、CPU61は、単一のCPUに限られず、互いに連携して働く複数のCPUから構成されていてもよい。
なお、図1においては、複写機10は、2次転写位置351近傍に、機内の温湿度を検出する環境センサ44を備えるが、当該環境センサ44については、後述する実施の形態2における構成要素であり、本実施の形態においては、必ずしも必須の構成要素ではない。
(1−2.現像器およびトナー補給部の構成)
図3は、トナー補給部7Cおよび現像器5Cの概略構成を模式的に示す図であり、図4は、現像器5Cの概略構成を示す断面図である。図3に示す現像器5Cは、図4のA−A線における現像器5Cの矢視断面図を模式的に表したものである。
現像器5C〜5Kとトナー補給部7C〜7Kは、使用される現像剤の色が異なるが、構成は基本的に同じであるので、以下では現像器5Cとトナー補給部7Cについて説明し、他のM,Y,K用の現像器5とトナー補給部7については、その説明を省略する。
また、現像器5Cおよびトナー補給部7Cを構成する各部の符号については、再現色を表す添字を省略している。
なお、図3においては、図面を見やすくするために、トナーおよび現像剤についてハッチングを省略している。
トナー補給部7Cは、図3に示すように、トナーカートリッジ71、ホッパ72、スパイラルローラ721、およびトナー補給モータ73等により構成されており、トナーカートリッジ71に収容されているC色の補給用トナーEを制御部60の指示により現像器5Cに供給する。トナーカートリッジ71は、ホッパ72に着脱可能に装着することができるようになっている。
ホッパ72は、円筒部724の内部にスパイラルローラ721が配設されて成り、軸方向における一方の端部(同図においては、紙面左側端部)の周面上部に開口部723を有し、当該開口部723を介してその上部に装着されているトナーカートリッジ71と連通している。
スパイラルローラ721は、回転軸部材の周面上に螺旋羽根が立設されて成り、トナー補給モータ73の駆動力を受けて回転し、ホッパ72に装着されているトナーカートリッジ71からホッパ72内部へと自重により移動してきたトナーEを、同図に示す矢印の方向(同図において、紙面右方向)に搬送し、ホッパ72の上記トナー搬送方向下流側(開口部723と反対側)の端部に設けられたトナー供給口722および、当該トナー供給口722に対向してハウジング50に設けられているトナー受入口98を介して現像器5Cへとトナーを供給する。
現像器5Cは、図3および図4に示すように、ハウジング50、現像ローラ51、供給スクリュー52、攪拌スクリュー53、トナー濃度センサ54などを備える。ハウジング50〜攪拌スクリュー53は、感光体ドラム1Cの軸方向(図4において、紙面垂直方向に相当:以下、軸方向という。)に沿って長尺状になっている。
ハウジング50は、隔壁(仕切り)57を介して上部の供給室58と下部の攪拌室59に区画されてなり、供給室58に現像ローラ51と供給スクリュー52が配され、攪拌室59に攪拌スクリュー53が配される構成になっている。供給室58と攪拌室59には、現像剤Dが収容されている。
現像ローラ51は、供給室58の、感光体ドラム1Cに対向する位置に設けられた開口部に配置されており、円筒形の現像スリーブ511と、現像スリーブ511の内部に軸方向に沿って挿通されるマグネットローラ512を備えている。
マグネットローラ512は、複数の磁極、例えばN極とS極の形成された部分が周方向に順に交互に並ぶように設けられてなり、回転不可となるように軸方向の端部がハウジング50に固定されている。各磁極のそれぞれは、軸方向に沿って延在されている。
現像スリーブ511は、ハウジング50の開口部を介して感光体ドラム1Cと対向する部分が開口部から露出すると共に、同図の矢印で示す方向に回転自在にハウジング50に保持され、静止しているマグネットローラ512の周りを、マグネットローラ512の磁力により表面に現像剤Dを保持(担持)しつつ回転する。
供給スクリュー52は、供給室58内において現像ローラ51を挟んで感光体ドラム1Cに対向する位置に配され、軸方向に平行な姿勢で回転自在にハウジング50に支持されており、同図の矢印で示す方向に回転することにより供給室58内の現像剤Dを軸方向に沿って搬送しつつ、現像ローラ51に供給する。
攪拌スクリュー53は、攪拌室59に配置され、軸方向に平行な姿勢で回転自在にハウジング50に支持されており、同図の矢印で示す方向に回転することにより攪拌室59内の現像剤Dを、供給スクリュー52による現像剤搬送方向とは反対の方向に搬送しつつ攪拌する。現像スリーブ511、供給スクリュー52、攪拌スクリュー53の回転は、現像モータ56(図3参照)からの駆動力が伝達されることにより行われる。
トナー濃度センサ54は、攪拌室59の底部に配され、攪拌室59を搬送される現像剤Dのキャリアとトナーの比率を計測するセンサであり、キャリアとトナーの比率を示す検出信号を制御部60に送る。制御部60は、後述するようにキャリアとトナーの比率が適正範囲になるように、トナー濃度センサ54からの検出信号に基づきトナー補給モータ73を駆動することにより、ホッパ72から現像器5Cへの補給用トナーの補給を制御する。
なお、トナー補給モータ73は、ステッピングモータから成り、その回転量は、制御部60から不図示のステッピングモータ駆動部に与えられる駆動パルス数により制御される。
図3および図4に示すように、ハウジング50に設けられている供給室58と攪拌室59は、軸方向に沿って長尺の筒状に形成され、隔壁57により仕切られているが、隔壁57の軸方向一方端側(図3における右側)に設けられた第1連通路93を介して連通すると共に、軸方向他方端側(図3における左側)に設けられた第2連通路94を介して連通する構成になっている。
供給スクリュー52は、回転軸の外周面に沿って螺旋羽根が立設されてなり、軸方向両端部が供給室58の両側壁に不図示の軸受部材を介して回転自在に支持される。
攪拌スクリュー53は、回転軸の外周面に沿って螺旋羽根が立設されてなり、軸方向両端部が攪拌室59の両側壁に軸受部材を介して回転自在に支持される。
現像ローラ51、供給スクリュー52、攪拌スクリュー53のそれぞれには、装置後側(図3においては、左側)の軸部分にギアが取着されており、これらギアの噛合により、現像モータ56からの回転駆動力が現像ローラ51、供給スクリュー52、攪拌スクリュー53に伝達されて、回転駆動されるようになっている。なお、図3においては、現像ローラ51の軸および当該軸部分に取着されているギアについては図示を省略している。
現像ローラ51、供給スクリュー52、攪拌スクリュー53が回転駆動されると、供給室58に存する現像剤Dが供給スクリュー52により矢印Xで示す方向に搬送されつつ、その搬送の際に現像ローラ51に供給される。
供給スクリュー52により搬送される現像剤Dが現像剤搬送方向下流側の端部に設けられた第2連通路94に到達すると、当該第2連通路94を通って、攪拌室59に搬送される。
攪拌室59に搬送された現像剤Dは、攪拌スクリュー53により矢印X´で示す方向(X方向とは反対方向)に搬送され、現像剤搬送方向下流側の端部に設けられた第1連通路93に到達すると、当該第1連通路93を通って、供給室58に搬送される。これにより、現像剤が同図において矢印で示す方向に沿ってハウジング50内を循環搬送される。
ホッパ72から補給されるトナーは、供給室58の現像剤搬送方向下流側の端部に設けられたトナー受入口98を介して供給室58内へと送り込まれた後、供給室58内を供給スクリュー52により搬送されてきた現像剤Dと共に、第2連通路94を通って攪拌室59へと送られ、攪拌スクリュー53により攪拌されつつ搬送される。
攪拌室59における現像剤搬送方向下流側の底面に相当する部分の壁面には、トナー濃度センサ54が埋設されている。トナー濃度センサ54と攪拌スクリュー53とは接することはなく、トナー濃度センサ54は攪拌スクリュー53の回転を妨げない。トナー濃度センサ54は、例えば、コイルのインダクタンスの変化から上記トナー搬送路において搬送される現像剤(トナーおよびキャリア)の透磁率を検出する磁気センサである。トナー濃度センサ54により検出された透磁率から、現像剤に含まれる磁性体であるキャリアの比率が検出され、間接的に、現像剤に対するトナーの比率、すなわちトナー濃度が求められる。例えば、現像剤に含まれるキャリア比率が低い場合は、トナー比率が高いと検出される。一方、現像剤に含まれるキャリア比率が高い場合は、トナー比率が低いと検出される。そして、このトナー濃度センサ54からの検出信号は、制御部60(図2参照)に入力され、この検出信号に基づいて、必要なトナー補給量が算出される。
なお、上記透磁率を検出する磁気センサにおいては、一般に、トナー濃度が高いほどセンサ出力値(電圧)[mV]は低くなる。本実施の形態においては、トナー濃度センサ54は、センサ出力値(電圧)[mV]を基に現像剤中のトナー濃度を指標する値であるトナー濃度検出値Tを演算により取得する。ここで、トナー濃度検出値Tは、トナー濃度が高いほど大きな値となる。以下、各実施の形態および各変形例においても同様とする。
(1−3.トナー補給係数取得処理)
トナー補給機構であるトナー補給部7の個体間のトナー補給能力のばらつきは、ホッパ72のスパイラルローラ721の螺旋羽根の稜線と円筒部724内壁との間の隙間の大きさ、スパイラルローラ721の螺旋羽根の角度や間隔の微少なばらつき、ホッパ72と現像器5とが接続された際のトナー供給口722とトナー受入口98とのずれ等の要因により発生する。
ホッパ72は、故障や破損などにより交換が必要となる場合がまれに発生する可能性はあるが、基本的には交換されることはなく、複写機10の使用期間の全体に亘って同一のホッパ72が使用される。従って、ホッパ72のスパイラルローラ721の螺旋羽根の稜線と円筒部724内壁との間の隙間の大きさや、スパイラルローラ721の螺旋羽根の角度や間隔の微少なばらつきに起因するトナー補給機構の個体間のトナー補給能力のばらつきについては、複写機10の初回使用時にそれぞれのトナー補給能力を検出すればよい。
一方、現像器5内部に収容されている現像剤のうち、トナーは画像形成に伴って消費されて新しいトナーが補給されるが、キャリアは消費されないために、複写機10の使用期間の経過に伴って劣化し、帯電性能が低下する等の問題が生じる。その場合、現像器5を複写機10に装着したまま内部の現像剤を交換することは非常に困難なため、現像器5ごと交換されることとなる。その際、トナー供給口722とトナー受入口98とのずれの大きさや方向が変化する。そこで、当該トナー供給口722とトナー受入口98とのずれに起因するトナー補給機構の個体間のトナー補給能力のばらつきについては、現像器5の初回使用時にそれぞれのトナー補給能力を検出すればよい。
ここで、複写機10の初回使用時は、現像器5の初回使用時でもあるので、現像器5の初回使用時にトナー補給能力を検出すれば、上記の2つの要因の両方をカバーすることができる。
以下、本実施の形態では、現像器5の初回使用が検出された場合に、トナー補給機構のトナー補給能力を検出する構成について説明する。また、本実施の形態においては、トナー補給換算情報として、トナー補給係数を用いる。
図5は、本実施の形態におけるトナー補給係数取得処理の内容を示すフローチャートの一部であり、図6は、図5の続きを表すフローチャートである。
なお、図示していないが、複写機10全体を制御するメインルーチンが別途有り、当該メインルーチンにおいて当該トナー補給係数取得処理のサブルーチンがコールされる毎に実行される。このコールは、例えば、複写機10の電源が投入されたときやスリープ復帰時に行われる。
まず、現像器5が初回使用時であるかどうかを判定する(ステップS1)。当該判定は、例えば、現像器5に搭載されたICチップに記録された当該現像器5の使用状況に関する情報を、初回使用情報取得部43(図2参照)が読み出すことにより、或いは、ユーザやサービスマンが、操作パネル16上で、初回使用である(現像器5が交換された)旨の情報を入力し、当該入力情報を初回使用情報取得部43が取得することにより行うことができる。
現像器5が初回使用時であることが検出されると、所定時間供給スクリュー52および攪拌スクリュー53を回転させて現像器5内のトナー(現像剤)を攪拌する(ステップS1:YES、ステップS2)。
上記ステップS2において、攪拌スクリュー53を回転させる所定時間については、現像剤を十分に攪拌することができる時間であれば、任意に決定することができるが、具体的には、例えば、120秒である。
その後、カウンタの値nを0にして、トナー濃度センサ54により初期トナー濃度検出値T0を取得し、取得されたT0の値を、トナー濃度検出値記憶部652に記憶する(ステップS3、ステップS4、ステップS5)。
続いて、トナー補給モータ73を所定量駆動して、トナー補給部7から現像器5へとトナーを補給しつつ、供給スクリュー52および攪拌スクリュー53を現像モータ56により回転させて所定時間トナーを攪拌する(ステップS6、ステップS7)。ここで、トナー補給(ステップS6)とトナー攪拌(ステップS7)については、トナー補給が完了してから攪拌が開始されるとしてもよいが、通常は、トナー補給とトナー攪拌は同時に行われる。以下、各実施の形態および各変形例においても、同様である。
上記ステップS6において、トナー補給モータ73を駆動させる所定量については、トナー濃度センサ54によるトナー濃度検出値Tに有意な違いが見られる程度のトナー濃度変動を生じさせるのに十分な量のトナーが現像器5へと補給される駆動量であれば、任意の量としてよく、使用されるトナー補給部7やトナー補給モータ73によっても異なるが、具体的に一例を挙げるとすると、例えば、100ステップである。
また、上記ステップS7において、供給スクリュー52および攪拌スクリュー53を回転させる所定時間については、補給されたトナーと現像器5内部の現像剤とを十分に攪拌することができる時間であれば、任意に決定することができるが、具体的には、例えば、60秒である。
そして、現在のカウンタの値nに「1」をインクリメントして、トナー濃度センサ54によるトナー濃度検出値Tnを取得し、取得されたトナー濃度検出値Tnを、トナー濃度検出値記憶部652(図2参照)に記憶する(ステップS8、ステップS9、ステップS10)。
次に、現在のカウンタの値nがNであるかどうかを判定する(ステップS11)。Nは、正の整数である。本実施の形態においては、一例としてN=5の場合について説明する。
現在のカウンタの値nがNでない場合、ステップS6に戻り(ステップS11:NO、ステップS6)、以降、ステップS11においてnがNであると判定されるまで、ステップS6からステップS11を繰り返す。N=5の場合は、上記の構成により、ステップS6のトナー補給モータ73を所定量駆動させて行うトナー補給、ステップS7の所定時間のトナー攪拌、ステップS9のトナー濃度検出値取得、およびステップS10の取得されたトナー濃度検出値の記憶の一連の動作を5回繰り返すことになる。その際、上記一連の動作が1回繰り返されるごとにカウンタの値nに「1」がインクリメントされるので、それぞれの回のトナー濃度検出値Tnは、T1、T2、・・・、T(N−1)(=T4)、TN(=T5)となる。
ステップS11において、現在のカウンタの値nがNであると判定された場合、次に、トナー補給換算情報としてトナー補給係数を算出し、算出されたトナー補給係数をトナー補給換算情報記憶部653(図2参照)に記憶する(ステップS11:YES、ステップS12、ステップS13)。
トナー補給係数の算出は、具体的には、例えば、以下のようにして行う。TnからT(n−1)を差し引いた値であるトナー補給1回分に対するトナー濃度変動値△T(1回分のトナー補給前後のトナー濃度検出値の差異)を、それぞれのnの値(N=5の場合は、n=1、2、3、4、5)について求め、1回分のトナー補給モータの駆動量(ここでは、例えば、駆動ステップ数)を△Tの平均値で除することにより求められる。即ち、トナー補給係数=駆動ステップ数/平均△Tとして求められる。
そして、現在の(最後の)トナー濃度検出値であるTNと、基準トナー濃度範囲に対応するトナー濃度検出値の範囲(以下、「基準トナー濃度検出値範囲」という。)におけるトナー濃度検出値の上限値Taおよび下限値Tbとの大小関係を判定する(ステップS14)。
TNがTbよりも小さい場合、現像器5内の現像剤Dの現在のトナー濃度が基準トナー濃度範囲の下限値よりも低いことになるので、ステップS12で算出されたトナー補給係数を用いて、トナー濃度検出値が、目標のトナー濃度である基準トナー濃度に対応するトナー濃度検出値である基準トナー濃度検出値Tsに達するまでに補給すべきトナー量を現像器5に補給するためのトナー補給モータ73の駆動量を算出し、算出された駆動量でトナー補給モータ73を駆動して現像器5にトナーを補給し、供給スクリュー52および攪拌スクリュー53を現像モータ56により回転させて所定時間トナーを攪拌して(ステップS14:TN<Tb、ステップS15、ステップS16、ステップS17)、メインルーチンにリターンする。上記ステップS17において、供給スクリュー52および攪拌スクリュー53を回転させる所定時間については、補給されたトナーと現像器5内部の現像剤とを十分に攪拌することができる時間であれば、任意に決定することができるが、具体的には、例えば、60秒である。
TNがTb以上であってTa以下である場合(ステップS14:Tb≦TN≦Ta)、現像器5内の現像剤Dの現在のトナー濃度は基準トナー濃度範囲内であるので、そのままメインルーチンにリターンする。
TNがTaよりも大きい場合、現像器5内の現像剤Dの現在のトナー濃度が基準トナー濃度範囲の上限値よりも高いことになるので、トナーパターンを出力してトナーを強制的に消費させた後、トナー濃度センサ54によるトナー濃度検出値Tを取得して、取得されたトナー濃度検出値TがTa以下であるかどうかを判定する(ステップS14:Ta<TN、ステップS18、ステップS19、ステップS20)。
トナー濃度検出値TがTa以下でない場合、即ちTaよりも大きい場合、ステップS18に戻って、トナーパターンを出力してトナーを強制的に消費させる(ステップS20:NO、ステップS18)。以下、ステップS20でトナー濃度検出値TがTa以下であると判定されるまで、ステップS18からステップS20を繰り返す。
ステップS20で、トナー濃度検出値TがTa以下であると判定されると(ステップS20:YES)、現在の現像器5内のトナー濃度は基準トナー濃度範囲の上限値以下になっているので、メインルーチンにリターンする。
なお、ステップS18において、トナーパターンが出力されている間は、供給スクリュー52および攪拌スクリュー53は回転駆動されており、トナー(現像剤)は攪拌されている。また、このとき、トナー補給モータ73は駆動されない(トナーは供給されない)。以下、トナーパターン出力の際には、同様である。
また、上記ステップS2におけるトナー攪拌時、ステップS6からステップS12におけるトナー補給係数の取得時、および、ステップS16からステップS17におけるトナー補給および攪拌時においては、画像形成は行われておらず、従って、トナーは消費されない。
図7は、N=5の場合のトナー濃度検出値Tnと、各回のトナー濃度変動値△Tの一例を示す表である。1回のトナー補給の際のトナー補給モータ73の所定の駆動量は、ここでは、例えば、100ステップである。
T1−T0=53、T2−T1=55、T3−T2=47、T4−T3=46、T5−T4=49であるので、これらの平均値は、(53+55+47+46+49)/5=50である。ここで、トナー濃度検出値Tの値を1変動させるために必要なトナー補給モータ73の駆動ステップ数をトナー補給係数kと定義すると、トナー補給係数k=(トナー補給1回分のトナー補給モータ73の駆動ステップ数)/(平均△T)であるので、k=100/50=2となる。
(1−4.トナー補給処理)
以上説明したように、現像器5の初回使用時に各色用のトナー補給部7それぞれのトナー補給能力を反映したトナー補給係数kを求めることにより、その後の画像形成動作実行時におけるトナー補給の際に、個々のトナー補給部7のトナー補給能力のばらつきに係らず、補給しようとする量のトナー量と実際に補給されるトナー量との間のずれを抑制し、現像器5内に収容されている現像剤中のトナー濃度の制御をより正確に行うことができる。これにより、現像剤中のトナー濃度変動を抑制して、画像不良の発生を抑制することができる。
このようにしてトナー補給係数kが取得された後、プリントジョブやコピージョブといった画像形成動作の実行に伴ってトナーが消費され、現像器5にトナーを補給する際には、当該取得されたトナー補給係数kを用いて、トナー補給モータ73の駆動量を決定し、決定された駆動量でトナー補給モータ73を駆動させてトナーを補給する。
図8に、画像形成動作実行時におけるトナー補給処理の内容を表すフローチャートを示す。
なお、図示していないが、複写機10全体を制御するメインルーチンが別途有り、当該メインルーチンにおいて当該トナー補給処理のサブルーチンがコールされる毎に実行される。このコールは、例えば、複写機10の電源がONになっている間、所定時間間隔毎、具体的には、例えば、数秒間隔毎等に行われる。
同図に示すように、先ず、プリントジョブが開始されると、タイマーをリセットしてスタートさせる(ステップS31:YES、ステップS32)。
続いてプリントジョブが終了したかどうか判定する(ステップS33)。
プリントジョブが終了していない場合、即ち、プリントジョブ実行中である場合には、トナー濃度検出値Tを取得し、取得されたトナー濃度検出値Tが基準トナー濃度検出値範囲の下限値Tbよりも小さいかどうかの判定を行う(ステップS33:NO、ステップS34、ステップS35)。
トナー濃度検出値TがTbよりも小さい場合は、トナーの補給が必要であるので、トナー補給換算情報記憶部653(図2参照)に記憶されているトナー補給係数kを読出し、必要な量のトナーを補給するためのトナー補給モータ73の駆動量を計算により取得する(ステップS35:YES、ステップS36)。
トナー補給モータ73の駆動量の取得は、具体的には、例えば、以下のようにして行う。基準トナー濃度検出値Tsを、例えば、2500とし、現在のトナー濃度検出値Tを、例えば、2250すると、基準トナー濃度検出値Tsに達するまでに、トナー濃度検出値を、Ts−T=2500−2250=250変動(増加)させればよく、当該トナー濃度検出値の変動量に相当する量のトナーを補給すればよい。上記トナー補給係数取得処理の説明にて例示したように、トナー補給係数kは、例えば、k=2であるので、この場合、トナー濃度検出値を250変動させるために必要なトナー補給モータ73の駆動量は、(Ts−T)×k=250×2=500パルスである。
なお、基準トナー濃度検出値Tsは、基準トナー濃度検出値範囲内であればよく、Tb≦Ts≦Taとなる任意の値としてよいが、下限値Tbに近い値であると、頻繁にトナー補給を行う必要が生じるので、Tbよりもある程度大きな値とするとよい。例えば、基準トナー濃度検出値範囲の中間値としてもよい。
そして、トナー補給制御部612(図2参照)により、ステップS36において算出された駆動量でトナー補給モータ73を駆動させて現像器5にトナーを補給した後、タイマーが2秒経過したかどうかの判定を行う(ステップS37、ステップS38)。
ステップS35において、トナー濃度検出値TがTbよりも小さくない場合、即ち、TがTb以上である場合、ステップS38に移動して、タイマーが2秒経過したかどうかの判定を行う(ステップS35:NO、ステップS38)。
タイマーが2秒経過していない場合は、引き続きタイマーが2秒経過したかどうかの判定を行う(ステップS38:NO、ステップS38)。
タイマーが2秒経過している場合、ステップS32に戻ってタイマーをリセットしてスタートさせ(ステップS38:YES、ステップS32)、以下、ステップS33においてプリントジョブが終了したと判定されるまでステップS32からステップS38を繰り返す。
ステップS33においてプリントジョブが終了したと判定されると(ステップS33:YES)、メインルーチンにリターンする。
なお、プリントジョブ実行中はトナー補給の有無に係らず、供給スクリュー52および攪拌スクリュー53は常時回転され、現像器5内部のトナー(現像剤)は攪拌されている。
また、上記フローにおいては、プリントジョブとは、トナーによる感光体ドラム1上に形成された静電潜像の現像(顕像化)を伴う画像形成動作を意味し、コピージョブをも含む意味で用いている。
また、ここで、上記フローにおいては、ステップS38でタイマーが2秒経過したかどうかを判定したが、2秒に限られない。ここでは、ステップS34でのトナー濃度検出値Tの取得において、トナー濃度センサ54から出力される検出信号を約1秒間モニタリングしてその平均値を基にトナー濃度検出値Tを取得し、その後のステップS35からステップS37までの処理が実行されるのに要する時間を約1秒であると想定して、ステップS38において判定されるタイマー経過時間を2秒としたが、トナー濃度センサ54のモニタリング時間および、ステップS35からステップS37までの処理の実行時間によって、上記タイマー経過時間を適宜設定しても良い。
さらには、ステップS36で算出された駆動量分のトナー補給モータの駆動がステップS37において完了するのを待ってからステップS33に戻ってプリントジョブが終了したかどうかの判定を行い、プリントジョブが終了していない場合には、以下、ステップS34からステップS37を繰り返すようにしてもよい。このようにすれば、タイマーを省略することができる。
また、ここで、ステップS33でプリントジョブが終了したと判定された場合(ステップS33:YES)、メインルーチンにリターンするとしたが、これに限られない。例えば、プリントジョブが終了したと判定された後にも、トナー濃度検出値Tを取得し(ステップS34)、ステップS35でトナー濃度検出値TがTb以上であると判定されるまで、ステップS34からステップS37までの処理を繰り返し実行してもよい。この場合、プリントジョブ終了後も現像モータ56の駆動を継続して、供給スクリュー52および攪拌スクリュー53を回転させて現像器5内部のトナーの攪拌を行うようにするのが好ましい。
(1−5.初期状態における現像剤のトナー濃度)
以上説明したように、本実施の形態においては、図5および図6に示すトナー補給係数取得処理において、トナー補給モータ73を所定量駆動してトナーを所定量補給し、所定時間トナーを攪拌した後にトナー濃度検出値を取得する一連の動作をN回繰り返してトナー補給係数を算出する。このとき、所定量のトナー補給を1回行う前と後のトナー濃度検出値の差(変動値)を△Tとすると、上記一連の動作をN回行う際のトナー濃度検出値の総変動値は、N△Tであり、T0+N△T=TNとなる。
ここで、図6においてステップS14でTa<TNとなる場合、その後、トナーパターンを出力してトナー濃度検出値TがTa以下となるまで強制的にトナーを消費させて現像器5内のトナー濃度を下げるのであるが、それでは、トナーが無駄に消費されてしまい、コスト的にも省資源の観点からも好ましくない。
そこで、TN(=T0+N△T)≦Taとなるような、即ち、T0≦Ta−N△T(=Tdとする)となるようなトナー濃度の現像剤が、初回使用前の初期状態において現像器5内に予め収容されているようにしてもよい。このようにすると、TNがTa以下となるように強制的にトナーを排出させなくてよいため、トナーの無駄な消費を抑制することができる。また、ステップS14からステップS20の処理を省略することができる。
なお、現像器5の初回使用前にトナー補給係数を正確に予測することは困難であり、従って、上記N△Tを正確に予測することも困難である。そのため、トナー濃度検出値Tが予測値としてのTd以下となるようなトナー濃度の現像剤が、初期状態において現像器5内に収容されていても、予め予測されたN△Tと実際のN△Tとのずれが比較的大きい場合には、ステップS1からステップS12までの処理が終わって実際にトナー補給係数kが取得されたときに、TNがTaよりも大きくなってしまう場合も考えられる。従って、トナー濃度検出値がTd以下となるようなトナー濃度の現像剤が初期状態の現像器5内部に予め収容されていても、ステップS14からステップS20の処理を実行してもよい。
ここで、N△Tが基準トナー濃度検出値範囲の大きさよりも小さい場合、即ち、N△T<Ta−Tbである場合には、初期トナー濃度検出値T0は必ずTb以上であり、トナー補給係数kが取得されたときのトナー濃度検出値TNはTb以上であるので、ステップS14においては、TNがTaよりも大きいか否かの判定のみを行い、ステップS15からステップS17の処理を省略してもよい。
<実施の形態2>
上記実施の形態1においては、現像器5の初回使用時に、各色用のトナー補給部7のトナー補給係数を算出し、その後のトナー補給の際に算出されたそれぞれのトナー補給係数を用いて、それぞれ対応するトナー補給モータ73の駆動量を決定し、当該決定された駆動量でトナー補給モータ73を駆動させて現像器5にトナーを補給することにより、個々のトナー補給部7の補給能力のばらつきに係らず、より正確にトナー補給量の制御を行う構成について説明した。
しかし、トナー補給部7のトナー補給能力に影響を与える要素は、個々のトナー補給部7の補給能力のばらつきのみならず、トナーカートリッジ71内部のトナー残量や、複写機10内部の温湿度によってもトナー補給能力は変動する。
そこで、実施の形態2では、トナーカートリッジ71内部のトナー残量および、複写機10内部の温湿度によって、トナー補給係数をアップデートする構成について説明する。
なお、説明の重複を避けるため、実施の形態1と同じ内容のものについてはその説明を省略し、同じ構成要素については、同符号を付すものとする。
(2−1.制御部の構成)
図9は、本実施の形態における制御部60の構成を示すブロック図である。本実施の形態においては、制御部60は、温湿度情報記憶部66を備える。
また、複写機10は、環境センサ44(図1参照)およびトナー残量検出部74を備える。環境センサ44は、複写機10内部の画像形成部12の温度および湿度を検出する。
温湿度情報記憶部66は、EEPROM等の不揮発メモリより成る記憶手段であり、トナー補給係数取得処理が実行されたときの環境センサ44による検出温度および検出湿度を記憶する。温湿度情報記憶部66は、独立した記憶部材でなくてもよく、当該温湿度情報記憶部66の機能を、EEPROM651、または、トナー濃度検出値記憶部652やトナー補給換算情報記憶部653に行わせてもよい。
図10は、本実施の形態におけるトナー補給部7の概略構成を模式的に示す断面図であって、図10(a)は、トナーカートリッジ71内部に十分な量のトナーが収容されている様子を示し、図10(b)は、トナーカートリッジ71内部に収容されているトナーの残量が少ない様子を示す。
トナー残量検出部74は、発光素子741と受光素子742とから成る透過型フォトセンサである。トナーカートリッジ71の筐体711の発光素子741および受光素子742と対向する位置には、それぞれ透光窓712および713が筐体711に一体的に設けられている。
図10(a)に示すように、トナーカートリッジ71内部に十分な量のトナーが収容されている状態においては、発光素子741から出射された光は、透光窓712を透過してトナーカートリッジ71の筐体711内部に侵入するが、そこでトナーEに遮られるため、受光素子742に到達することができない。
一方、図10(b)に示すように、トナーカートリッジ71内部のトナー残量が少ない状態においては、発光素子741からの出射光は、透光窓712を透過した後、トナーカートリッジ71の筐体711内部に侵入し、トナーEに遮られることなく筐体711内部を通過して透光窓713から筐体711外部へと出た後、受光素子742に入射する。受光素子742は、入射光を光電変換して、電圧を発生させる。
このようにすれば、トナーカートリッジ71内部のトナー残量が少なくなったことを検出することができる。
本実施の形態においては、具体的には、例えば、トナーカートリッジ71内のトナー残量が1/3になった時のトナー液面の高さに相当する位置に透光窓712および713が設けられており、これにより、トナー残量が1/3になったことを検出する。
なお、トナーカートリッジ71内のトナーはスパイラルローラ721により攪拌されるため、その液面は平坦ではなく、また液面の起伏形状は、スパイラルローラ721が回転している間(画像形成動作が実行され、トナー補給が行われている間)は、変化する。従って、トナー残量がおよそ1/3となった状態においては、光路上のトナー液面の起伏がちょうど光路を遮らない形状となり、それまでトナーによって遮られていた発光素子741からの光が瞬間的に受光素子742で受光されて検出信号がONになり、次の瞬間には液面の形状の変化に伴って再び光がトナーEによって遮られて検出信号がOFFになることが頻繁に繰り返されると考えられる。そこで、本実施の形態においては、トナー残量検出部74の検出信号がOFFからONに初回変化したときに、トナー残量が1/3となったと判断する。
なお、上記トナー残量検出部74の検出信号のOFFからONへの初回変化については、最初に瞬間的にONとなった時を初回変化としてもよく、所定時間以上、例えば数秒以上、ON状態が初めて継続した時点を初回変化としてもよい。
また、トナー残量検出部74により検出されるトナー残量は1/3に限られず、トナー補給部7のトナー補給能力に有意な変動が生じると考えられる任意のトナー残量を検出してもよい。
(2−2.トナー補給係数取得処理)
トナー補給部7のトナー補給能力は、複写機10内部の温度や湿度の影響を受けて変動し、また、トナーカートリッジ71内部のトナー残量によっても変動する。
以下、本実施の形態では、環境センサ44による複写機10内部の検出温度が所定の値以上変化した時、検出湿度が所定の値以上変化した時、および、トナーカートリッジ71内部のトナー残量が1/3になった時に、トナー補給係数取得フラグをONにし、トナー補給係数取得フラグがONになっていることを検出すると、トナー補給係数取得処理を実行し、新たなトナー補給係数を取得してアップデートする構成について説明する。
なお、トナー補給係数取得フラグの設定については、詳しくは後述する。また、本実施の形態においても、トナー補給換算情報として、トナー補給係数を用いる。
図11は、本実施の形態におけるトナー補給係数取得処理の内容を示すフローチャートの一部であり、図12は、図11の続きを示すフローチャートである。
なお、図示していないが、複写機10全体を制御するメインルーチンが別途有り、当該メインルーチンにおいて当該トナー補給係数取得処理のサブルーチンがコールされる毎に実行される。このコールは、例えば複写機10の電源がONになっている間、所定時間間隔毎、具体的には、例えば、数秒間隔毎等に行われる。
先ず、トナー補給係数取得フラグがONになっているかどうかの判定を行う(ステップS41)。トナー補給係数取得フラグがONになっていない場合、引き続き当該判定を行う。(ステップS41:NO、ステップS41)。
トナー補給係数取得フラグがONになっている場合、トナー濃度センサ54によるトナー濃度検出値Tを取得し、取得されたトナー濃度検出値TがTdよりも小さいかどうかの判定を行う(ステップS41:YES、ステップS42、ステップS43)。なお、実施の形態1で説明したように、Td=Ta−N△Tである。
ステップS43において、トナー濃度検出値TがTdよりも小さくない場合、すなわちTがTd以上である場合、トナーパターンを出力してトナーを強制的に消費させた後、トナー濃度センサ54によるトナー濃度検出値Tを取得して、取得されたトナー濃度検出値TがTdより小さいかどうかを判定する(ステップS43:NO、ステップS44、ステップS45、ステップS46)。
ステップS46において、トナー濃度検出値TがTdよりも小さくない場合、即ちTd以上である場合、ステップS44に戻って、トナーパターンを出力してトナーを強制的に消費させる(ステップS46:NO、ステップS44)。以下、ステップS46でトナー濃度検出値TがTdよりも小さいと判定されるまで、ステップS44からステップS46を繰り返す。
ステップS46で、トナー濃度検出値TがTdよりも小さいと判定されると、カウンタの値nを0にする(ステップS46:YES、ステップS47)。
ステップS43において、トナー濃度検出値TがTdよりも小さいと判定された場合、トナーパターンを出力させる必要はないので、そのままステップS47へと移動してカウンタの値nを0にする(ステップS43:YES、ステップS47)。
ステップS47でカウンタの値nを0にした後、取得された(Tdよりも小さいと判定された)トナー濃度検出値Tを、初期トナー濃度検出値T0として、トナー濃度検出値記憶部652に記憶する(ステップS48)。
続いて、トナー補給モータ73を所定量駆動して、トナー補給部7から現像器5へとトナーを補給する(ステップS49)。ステップS49からステップS56は、図6に示すフローチャートにおけるステップS6からステップS13までと同じであるので、ここでは説明を省略する。
ステップS56で、算出されたトナー補給係数をトナー補給換算情報記憶部653に記憶した後、トナー補給係数取得フラグをOFFにして、環境センサ44による複写機10内部の温湿度を温湿度情報記憶部66(図9参照)に記憶する(ステップS57、ステップS58)。
以下、ステップS59からステップS65は、図6に示すフローチャートにおけるステップS14からステップS20と同じであるので、ここでは説明を省略する。
なお、上記ステップS57およびステップS58は、必ずしもこの順番に実行しなくてもよく、ステップS57とステップS58の順番が入れ替わってもよい。
また、上記ステップS57の実行は、同図に示すタイミングに限られない。例えば、ステップS55の後からステップS65までのいずれのタイミングで実行されるとしてもよく、ステップS65の後、メインルーチンにリターンする前に実行されるとしてもよい。
また、ステップS43からステップS46において現像器5内のトナー濃度は、Tdよりも小さくなっており、ステップS55でトナー補給係数が取得された時点での現像器5内のトナー濃度TNは、Ta以下となっていると考えられるため、ステップS59からステップS65の処理を省略してもよい。
逆に、ステップS55でトナー補給係数が取得された後、ステップS59からステップS65においてトナー濃度検出値Tが基準トナー濃度検出値範囲内になるように調整されるため、予めトナー濃度検出値TがTdよりも小さくなるようにしなくてもよく、この場合、ステップS43からステップS46の処理を省略してもよい。
(2−3.トナー補給係数取得フラグ設定処理)
図13は、トナー補給係数取得フラグ設定処理の内容を表すフローチャートである。なお、図示していないが、複写機10全体を制御するメインルーチンが別途有り、当該メインルーチンにおいて当該トナー補給係数取得フラグ設定処理のサブルーチンがコールされる毎に実行される。このコールは、例えば複写機10の電源がONになっている間、所定時間間隔毎、具体的には、例えば、数秒間隔毎等に行われる。
なお、環境センサ44による複写機10内部の検出温度をtとし、前回のトナー補給係数取得時のtの値をt1、現在のtの値をt2とする。同様に、環境センサ44による複写機10内部の検出湿度をhとし、前回のトナー補給係数取得時のhの値をh1、現在のhの値をh2とする。以下、「t」、「t1」、「t2」、「h」、「h1」、「h2」を上記で定義された意味で用いる。
同図に示すように、先ず、温湿度情報記憶部66に記憶されている前回のトナー補給係数取得時の環境センサ44による検出温度t1を読み出す(ステップS71)。
次に、環境センサ44による現在の検出温度t2を取得し、温度t2とt1との差分が所定値△t以上であるかどうかの判定を行う(ステップS72、ステップS73)。ここで、差分は絶対値であり、t2からt1を差し引いた値が正の値であっても負の値であっても、その絶対値が所定値△t以上であるかどうかを判定する。所定値△tは、当該値以上の温度変化があると、トナー流動性の変化等に起因するトナー補給部7のトナー補給能力に有意な大きさの変動が発生すると想定される値であり、たとえば、5〜10℃である。所定値△tは、予め実験等により求められ、ROM63等の記憶手段に記憶される。
温度t2とt1の差分が所定値△t以上であると判定されると、トナー補給係数取得フラグがONに設定され(ステップS73:YES、ステップS78)、メインルーチンにリターンする。
ステップS73において、温度t2とt1の差分が所定値△t以上でない、即ち所定値△tよりも小さいと判定されると、次に、温湿度情報記憶部66に記憶されている前回のトナー補給係数取得時の環境センサ44による検出湿度h1を読み出す(ステップS73:NO、ステップS74)。
続いて、環境センサ44による現在の検出湿度h2を取得し、湿度h2とh1との差分が所定値△h以上であるかどうかの判定を行う(ステップS75、ステップS76)。ここで、温度の場合と同様に、差分は絶対値であり、h2からh1を差し引いた値が正の値であっても負の値であっても、その絶対値が所定値△h以上であるかどうかを判定する。所定値△hは、当該値以上の湿度変化があると、トナー流動性の変化等に起因するトナー補給部7のトナー補給能力に有意な大きさの変動が発生すると想定される値であり、たとえば、30%である。所定値△hは、予め実験等により求められ、ROM63等の記憶手段に記憶される。
湿度h2とh1の差分が所定値△h以上であると判定されると、トナー補給係数取得フラグがONに設定され(ステップS76:YES、ステップS78)、メインルーチンにリターンする。
ステップS76において、湿度h2とh1の差分が所定値△h以上でない、即ち所定値△hよりも小さいと判定されると、次に、トナー残量検出部74の出力がOFFからONに初回変化したかどうかの判定が行われる(ステップS76:NO、ステップS77)。
トナー残量検出部74の出力がOFFからONに初回変化した場合、トナー補給係数取得フラグがONに設定され(ステップS77:YES、ステップS78)、メインルーチンにリターンする。
ステップS77において、トナー残量検出部74の出力がOFFからONに初回変化していない場合、次に、トナー補給係数取得フラグがONになっているかどうかを判定する(ステップS77:NO、ステップS79)。トナー補給係数取得フラグがONになっていなければ(OFFであれば)(ステップS79:NO)、そのままメインルーチンにリターンする。この場合は、トナー補給係数取得フラグはセットされない(ONにされない)。一方、トナー補給係数取得フラグがONになっている場合、当該トナー補給係数取得フラグをOFFにして(ステップS79:YES、ステップS80)、メインルーチンにリターンする。
このようにすることで、t2とt1の差分またはh2とh1の差分が、一度それぞれの所定値△tまたは△h以上となって、トナー補給係数取得フラグがONになった後、トナー補給係数取得処理が実行される前に双方の差分がそれぞれの所定値よりも小さくなった場合に、当該トナー補給係数取得フラグがONになったままであるために、不要なトナー補給係数取得処理が実行されるのを防ぐことができる。
<変形例>
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明が上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例を考えることができる。
(1)上記実施の形態1および実施の形態2においては、トナー補給換算情報として、1つのトナー補給係数を用いたが、これに限られず、例えば、図14に一例として示すように、複数の異なるトナー濃度変動値とそれぞれに対応するトナー補給モータ73の駆動ステップ数の情報が格納されたテーブルを用いてもよい。
トナー補給処理実行時において、トナー補給モータ73の駆動量を算出する際には、トナー濃度検出値Tと基準トナー濃度検出値Tsとの差分を基に当該テーブルを参照して算出する。このとき、上記差分に最も近いトナー濃度変動値をテーブルから読み出し、読み出した値をそのまま適用してもよく、差分に近い2つのトナー濃度変動値をテーブルから読み出し、線形補間等の補間を行って、トナー補給モータ73の駆動量を算出してもよい。
(2)上記各実施の形態においては、トナー濃度センサ54として、現像剤の透磁率を検出する磁気センサを用いた例について説明したが、これに限られない。トナー濃度センサ54として、例えば、現像剤の透磁率の変化をLC共振回路からの発振出力で検出する圧電振動方式のトナー濃度センサを用いてもよい。
(3)上記各実施の形態においては、トナー補給モータ73として、ステッピングモータを用いた例について説明したが、これに限られず、例えば、DCモータを用いてもよい。
また、トナー補給部7から現像器5へとトナーを供給することができれば、上記各実施の形態のように、スパイラルローラ721がトナー補給モータ73により回転駆動される構造でなくてもよく、駆動源がモータでなくてもよい。
(4)上記実施の形態2では、図11に示すトナー補給係数取得処理のフローにおけるステップS43でトナー濃度検出値TがTd以上である場合には、トナーパターンを出力してトナーを強制的に消費させたが、これに限られない。例えば、トナー濃度検出値Tが所定の閾値(実施の形態2においては、Td)より大きいか小さいかに係らず、トナー補給係数取得フラグがONであると判定されると、トナーパターンを出力してトナーを強制的に消費させてもよい。この場合、ステップS42およびステップS43の処理を省略することができる。この場合においても、ステップS59からステップS65の処理において、トナー濃度検出値Tが基準トナー濃度検出値範囲内に収められるため、当該トナー補給係数取得処理終了後すぐに良好な画像形成を問題なく行うことができる。
(5)上記実施の形態2においては、複写機10が環境センサ44およびトナー残量検出部74の両方を備える構成について説明したが、これに限られない。例えば、環境センサ44とトナー残量検出部74のうちいずれか一方のみを備えるとしてもよい。
トナー残量検出部74のみを備える場合は、トナー残量検出部74の出力がOFFからONに初回変化したときに、トナー補給係数取得フラグをONに設定する。この場合、図13に示すトナー補給係数取得フラグ設定処理のフローにおいて、ステップS71〜ステップS76の処理および、ステップS79〜ステップS80の処理を省略することができる。
環境センサ44のみを備える場合は、環境センサ44による検出温度の変化量が所定値△t以上となったとき、もしくは検出湿度の変化量が所定値△h以上となったときに、トナー補給係数取得フラグをONに設定する。この場合、図13に示すトナー補給係数取得フラグ設定処理のフローにおいて、ステップS77の処理を省略することができる。
また、上記実施の形態2においては、環境センサ44は、複写機10機内の温度および湿度の両方を検出するとしたが、これに限られない。例えば、環境センサ44は、機内温度と機内湿度のうちいずれか一方のみを検出するとしてもよい。
環境センサ44が機内温度のみを検出する場合は、検出温度の変化量が所定値△t以上となったときに、トナー補給係数取得フラグをONに設定する。この場合、図13に示すトナー補給係数取得フラグ設定処理のフローにおいて、ステップS74〜ステップS76の処理を省略することができる。ここで、複写機10が環境センサ44のみを備える場合(トナー残量検出部74を備えない場合)は、更にステップS77の処理も省略することができる。
環境センサ44が機内湿度のみを検出する場合は、検出湿度の変化量が所定値△h以上となったときに、トナー補給係数取得フラグをONに設定する。この場合、図13に示すトナー補給係数取得フラグ設定処理のフローにおいて、ステップS71〜ステップS73の処理を省略することができる。ここで、複写機10が環境センサ44のみを備える場合(トナー残量検出部74を備えない場合)は、更にステップS77の処理も省略することができる。
上記いずれの構成においても、トナーの流動性に影響を与える要素である機内温度、機内湿度、トナー残量のうち少なくとも1つの要素に基づいてトナー補給係数取得フラグ設定処理を実行し、トナー補給係数を取得することにより、トナー濃度変動を抑制することができる。
(6)上記実施の形態2においては、環境センサ44による機内の検出温度tが所定値△t以上変化したとき、検出湿度hが所定値△h以上変化したとき、トナー残量検出部の出力がOFFからONに初回変化した時のうち、少なくともいずれか1つを満たす場合に、トナー補給係数取得フラグがONに設定されるとしたが、これに限られない。例えば、トナー濃度検出値Tの変動幅が所定の範囲を超えた場合(Tの値が所定の範囲の上限を超えた場合、もしくは下限を下回った場合)に、トナー補給係数取得フラグをONに設定するとしてもよい。
この場合、上記所定の範囲の上限は、基準トナー濃度検出値範囲の上限Taよりも高く、前記所定の範囲の下限は、基準トナー濃度検出値範囲の下限Tbよりも低く設定するのが望ましい。このようにすることで、トナー濃度検出値Tが、良好な画像形成を行うことができる基準トナー濃度検出値範囲内にあるにも係らずトナー補給係数取得処理が無駄に実行されてしまう事態を回避して、トナーや電力の無駄な消費および作業性の低下を抑制することができる。
(7)上記各実施の形態では、トナー補給係数取得処理のフローにおいて、トナー補給係数kが取得されてトナー補給換算情報記憶部653に記憶された後、直ちに現像器5内の現像剤のトナー濃度を基準トナー濃度範囲内に収まるように調整する処理(図6においては、ステップS14からステップS20の処理、図12においては、ステップS59からステップS65の処理)を実行して、次の画像形成動作に備える構成について説明したが、これに限られない。例えば、上記現像剤のトナー濃度を基準トナー濃度範囲内に収まるように調整する処理をそれぞれ省略してもよい。
上記の場合、トナー補給係数取得処理が終了した時点でのトナー濃度検出値TNが基準トナー濃度検出値範囲の下限Tbよりも低くても、次の画像形成ジョブ(プリントジョブ)が開始されるとトナー補給処理が実行され、現像器5にトナーが補給されてトナー濃度検出値TがTb以上となるように調整される。ただし、この場合、画像形成ジョブの初期においては画像不良が観察される虞がある。
また、トナー補給係数取得処理が終了した時点でのトナー濃度検出値TNが基準トナー濃度検出値範囲の上限Taよりも高い場合、画像形成ジョブが実行されてトナーが消費されなければ現像剤のトナー濃度が低下しないため、トナーが消費されてトナー濃度検出値TがTa以下となるまでは画像不良やトナー詰まりなどの問題が生じる虞がある。従って、トナー補給係数kが取得された後、TN≦TaであるかTa<TNであるかについての判定を行って(図6においてはステップS14、図12においては、ステップS59)、Ta<TNの場合にはトナーパターンを出力してトナーを強制的に排出させる処理(図6においては、ステップS14からステップS20の処理、図12においては、ステップS59からステップS65の処理)を実行してもよい。
(8)上記実施の形態2においては、トナー残量検出部74に透過型フォトセンサを用いてトナーカートリッジ71内のトナー残量が1/3になったことを検出する構成について説明したが、トナー残量の検出については、これに限られない。例えば、トナーカートリッジ71内部にピエゾセンサを配してセンサ表面に接するトナー量に応じて変化する信号を監視する方法や、或いは、トナー液面に載置された検出板に取着された磁石の位置をリードスイッチにて検出する方法によりトナー残量を検出してもよい。
(9)上記各実施の形態においては、トナー濃度センサ54の出力値(電圧)を基に検出される現像剤中のトナー濃度を指標する値であるトナー濃度検出値Tを用いた例について説明したが、これに限られない。例えば、トナー濃度検出値Tに代えてトナー濃度センサ54の出力値(電圧)をそのまま用いても良い。ただし、この場合は一般に、現像剤中のトナー濃度が高いほど出力値は低くなるので、上記各実施の形態に適用する際には、各フローにおいてトナー濃度検出値に関する大小関係の判定ステップが存在する場合は、その大小関係が逆になり、トナー濃度検出値の上限値と下限値に対応するトナー濃度センサ54の出力値については、その上下関係が逆になることに留意する必要がある。また、トナー濃度変動値を算出する際には、絶対値を用いると良い。
また、トナー濃度検出値Tとして、トナー濃度を用いてもよい。
(10)上記各実施の形態における具体的な数値は一例として挙げたものであり、これらに限定されないことは勿論である。
(11)本発明は、タンデム型カラーデジタル複写機に限られず、モノクロ/カラー、タンデム型/ロータリー式の複写機、プリンタ、ファックス、また、これらの機能を備えた複合機(MFP:Multifunction Peripheral)など、およそ2成分現像剤を収容した現像器にトナーを補給する機構を備えた全ての画像形成装置に適用される。
本発明は、画像形成装置の現像器において、トナー補給量をより正確に制御して現像機内部に収容されている現像剤中のトナー濃度変動を抑制し、良好な画像を維持する技術として有用である。
5 現像器
7 トナー補給部
44 環境センサ
51 現像ローラ
52 供給スクリュー
53 攪拌スクリュー
54 トナー濃度センサ
71 トナーカートリッジ
72 ホッパ
73 トナー補給モータ
74 トナー残量検出部
98 トナー受入口
712、713 透光窓
721 スパイラルローラ
722 トナー供給口
723 開口部
724 円筒部
741 発光素子
742 受光素子

Claims (6)

  1. 像担持体上の静電潜像を、キャリアとトナーを含む二成分現像剤を収容する現像器により現像する画像形成装置であって、
    前記現像器にトナーを補給するトナー補給手段と、
    前記現像器内部の現像剤を攪拌する攪拌手段と、
    前記現像器内部の現像剤中のトナー濃度を検出するトナー濃度検出手段と、
    前記トナー補給手段を所定量だけ駆動させて前記現像器にトナー補給を行い、前記攪拌手段により所定時間攪拌を行った後の前記トナー濃度検出手段によるトナー濃度検出値と、前記トナー補給を行う前のトナー濃度検出値との差であるトナー濃度変動値から、トナー濃度変動の大きさを前記トナー補給手段の駆動量に換算するための換算情報を取得する換算情報取得手段と、
    前記取得された換算情報に基づいて、その後のトナー補給時において、目標のトナー濃度に達するまでに補給すべきトナー量を前記現像器に補給するための前記トナー補給手段の駆動量を決定し、前記トナー補給手段を当該決定された駆動量で駆動させる補給制御手段と、
    前記現像器の初回使用に係る情報を取得する初回使用情報取得手段と、を備え、
    初回使用前の初期状態において、前記現像器内部に収容されている現像剤のトナー濃度は、通常の画像形成動作実行時に目標とする基準濃度範囲の上限から前記換算情報の取得の際の前記トナー濃度変動値を減じた濃度以下であり、
    前記換算情報取得手段は、前記初回使用情報取得手段により現像器の初回使用を示す情報が取得された場合には、前記換算情報を取得する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 像担持体上の静電潜像を、キャリアとトナーを含む二成分現像剤を収容する現像器により現像する画像形成装置であって、
    前記現像器にトナーを補給するトナー補給手段と、
    前記現像器内部の現像剤を攪拌する攪拌手段と、
    前記現像器内部の現像剤中のトナー濃度を検出するトナー濃度検出手段と、
    前記トナー補給手段を所定量だけ駆動させて前記現像器にトナー補給を行い、前記攪拌手段により所定時間攪拌を行った後の前記トナー濃度検出手段によるトナー濃度検出値と、前記トナー補給を行う前のトナー濃度検出値との差であるトナー濃度変動値から、トナー濃度変動の大きさを前記トナー補給手段の駆動量に換算するための換算情報を取得する換算情報取得手段と、
    前記取得された換算情報に基づいて、その後のトナー補給時において、目標のトナー濃度に達するまでに補給すべきトナー量を前記現像器に補給するための前記トナー補給手段の駆動量を決定し、前記トナー補給手段を当該決定された駆動量で駆動させる補給制御手段と、を備え、
    前記補給制御部は、前記換算情報取得手段による前記換算情報の取得に先立って、前記現像器に所定のパターン画像を現像させ、強制的にトナーを消費させる
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記換算情報は、前記トナー補給手段の駆動量とトナー濃度変動値との比から求められるトナー補給係数であり、
    前記制御手段は、前記トナー補給係数に基づいてトナー補給時の前記トナー補給手段の駆動量を決定する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記換算情報は、前記トナー補給手段の駆動量と、前記トナー補給手段の駆動量に対応する前記トナー濃度変動値とが格納されたテーブルであり、
    前記制御手段は、前記テーブルを参照してトナー補給時の前記トナー補給手段の駆動量を決定する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  5. 自機内の温度および湿度のうち少なくとも一方を検出する機内環境検出手段を備え、
    前記換算情報取得手段は、前記機内環境検出手段による検出温度および検出湿度のうち少なくとも一方の変化が所定の値以上である場合に、前記換算情報を取得する
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記トナー補給手段は、トナーを収容するトナー収容容器と、当該トナー収容容器内のトナー残量を検出するトナー残量検出手段と、を有し、
    前記換算情報取得手段は、前記トナー残量検出手段により検出されたトナー残量が所定の値以下となった場合に、前記換算情報を取得する
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の画像形成装置。
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