JP5716267B2 - 色材補給装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
請求項2に係る発明は、請求項1記載の構成において、前記複数の記録媒体に形成される画像群に、単位時間あたりの色材の消費量が補給手段の補給能力を下回る第1の画像、及び、単位時間あたりの色材の消費量が補給手段の補給能力を上回る第2の画像が含まれ、前記第1の画像が前記第2の画像よりも前に現像される場合、前記第1の画像の現像時に、前記第2の画像の現像に用いられる色材の少なくとも一部を補給することを特徴とする色材補給装置である。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載の構成において、前記補給手段は、前記色材量算出手段によって算出された量の色材を、単位時間あたりの色材の補給量が均等になるようにし、且つ、前記画像群の現像が開始されてから時間的に連続して、前記現像手段に補給することを特徴とする色材補給装置である。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の構成において、前記現像手段に収容されている色材の量を測定する測定手段を備え、前記補給手段は、前記測定手段によって測定された色材の量が第1の閾値以上となった場合には色材の補給を停止し、前記測定手段によって測定された色材の量が前記第1の閾値より小さい第2の閾値未満となった場合には色材の補給を再開することを特徴とする色材補給装置である。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の色材補給装置と、画像を保持する像保持体と、前記像保持体を帯電させる帯電手段と、前記帯電手段により帯電させられた前記像保持体に露光を行って静電潜像を形成する静電潜像形成手段と前記静電潜像形成手段により形成された静電潜像を、前記色材補給装置によって補給された色材を用いて現像する現像手段と、前記現像手段の現像によって得られた複数の画像をそれぞれ対応する複数の記録媒体に転写する転写手段と、前記転写手段によって各記録媒体に転写された画像を当該記録媒体に定着させる定着手段とを備え、前記露光手段は、露光を行うときの光量を、前記現像手段に収容されている現像剤中の色材の濃度に応じた光量とすることを特徴する画像形成装置である。
請求項3に係る発明によれば、単位時間あたりの補給量を異ならせた場合と比較して、現像手段に収容される現像剤中の色材の濃度が急激に変化するような事態の発生を抑制することができ、また、時間的に断続して色材の補給を行う場合と比較すると、高濃度の画像が連続して現像されるようなときであっても、現像手段における色材不足の発生を抑制する効果が高い。
請求項4に係る発明によれば、現像手段において単位時間あたりの現像に用いられる色材の量が、補給手段によって単位時間あたりに補給される色材の量よりも少ないことによって、現像手段に収容される現像剤中の色材の濃度が高くなりやすい状況であっても、色材の濃度が急激に高くなるような事態の発生を抑制することができる。
請求項5に係る発明によれば、現像手段に収容される色材の量が、画像群の現像に要する色材の量に比して過剰になるような事態の発生を抑制することができる。
請求項6に係る発明によれば、複数の画像からなる画像群を複数の記録媒体に形成する場合において、画像の形成に要する色材の量を記録媒体毎に算出してこの量の色材を各記録媒体に対する画像の形成時期に合わせて現像手段に補給する場合に比べて、現像手段に収容される色材の量が不足するような事態の発生を抑制しつつ、各画像を各記録媒体に形成することができる。
(1)構成
図1は、画像形成装置1の構成を示すブロック図である。
画像形成装置1は、記録媒体の一例である記録用紙に色材の一例であるトナーを用いて画像を形成したり、記録用紙に形成された画像を読み込んだりするために、例えばプリントやスキャン、コピーなどの機能が集約された機器である。この画像形成装置1は、制御部11、記憶部12、操作部13、表示部14、画像読取部15、及び画像形成部16を備えている。
現像部164は、現像手段の一例であり、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナーを収容する収容器Cy,Cm,Cc,Ckと、これらの収容器Cy,Cm,Cc,Ckからそれぞれトナーが供給される現像器Dy,Dm,Dc,Dkとを備える。現像器Dy,Dm,Dc,Dkは、感光体ドラム161と対向する予め決められた位置で、感光体ドラム161上に形成された静電潜像を現像する。現像器Dy,Dm,Dc,Dkは、夫々ほぼ同一の構成を有しているから、特に区別して説明する必要の無い場合には現像器Dと称する。同様に、収容器Cy,Cm,Cc,Ckも夫々ほぼ同一の構成を有しているから、特に区別して説明する必要の無い場合には収容器Cと称する。
以上説明した構成において、制御部11,筐体C1、搬送具C2、調整室D1及び補給スクリューD5は、色材補給装置の一例として機能する。
図3は、画像形成装置1の動作を説明するフローチャートである。
画像形成装置1の制御部11は、外部から受け取った画像データに基づいた画像を記録用紙に形成する処理(以下、この処理をプリントという)を行うよう指示されたか否かを判断しており(ステップS301)、プリントの指示がされるまでステップS301の判断処理を繰り返す(ステップS301;NO)。ここで、利用者が操作部13を操作して例えば複数ページに亘る文書のプリントを指示すると、制御部11は、プリントの指示がされたことを検知する(ステップS301;YES)。そして、制御部11は、この文書を表す画像を記録用紙に形成するのに用いるトナーの量(以下、トナー消費量という)を算出する。このトナー消費量は、各々の記録用紙の画像を形成することが可能な領域において、各記録用紙に形成される画像を構成する画素群が占める割合(以下、像密度という)に基づいて算出される。例えば、文書が全10ページであり、そのうち第1ページ目から第5ページまでが像密度15%であり、第6ページ目から第10ページまでが像密度85%である場合、制御部11は、記録用紙において画像形成可能な面積の15%を覆うことができるトナーの量の5倍と、記録用紙において画像形成可能な面積の85%を覆うことができるトナーの量の5倍とを合計し、これをトナー消費量とする。したがって、制御部11は、現像に用いる色材の総量を算出する色材量算出手段の一例である。現像器Dに収容されるトナーの量は、上記のようにして算出されたトナー消費量に相当する量だけ減少することになる。現像器Dに収容されているトナーの量が不足すると、記録用紙に形成する画像の濃度にムラが発生するなど、印字品質が低下する問題が発生する。したがって、制御部11は、トナー消費量に相当するトナーの量を、収容器Cから現像器Dに補給するトナーの量(以下、トナー補給量という)として特定する(ステップS302)。このように、制御部11は、文書のページ毎にトナー消費量を算出し、そのページ毎のトナー消費量をページ単位のトナー補給量とするのではなく、複数ページの文書全体のトナー消費量を算出し、そのトナー消費量を文書全体のトナー補給量とする。
図4は、画像形成、トナー補給、及びトナー濃度の遷移の様子を示す図である。なお、図4(1)〜(3)の横軸は時間軸であり、この時間軸に付されているT41〜T46は、それぞれ各図において同一の時刻を示すものとする。
図4(1)は、記録用紙に形成される画像の像密度と、各画像が記録用紙に形成される時刻との関係を示す図である。制御部11は、時刻T41からT46までに、画像形成部16を制御して画像データに応じた画像を記録用紙に形成させる。このとき形成される画像は、先述した画像と同様に15%と85%の像密度を有しており、それぞれ5枚ずつ記録用紙に形成されるものとする。
図5は、文書のページ毎にトナー消費量を算出し、そのページ毎のトナー消費量をページ単位のトナー補給量とする場合の、トナー補給、及びトナー濃度の遷移の様子を示す図である。なお、図5(1)〜(3)の横軸は時間軸であり、この時間軸に付されているT51a〜T60cは、それぞれ各図において同一の時刻を示すものとする。
図5(1)は、記録用紙に形成される画像の像密度と、各画像が記録用紙に形成される時刻との関係を示す図である。制御部は、時刻T51a以降かつT60bより前の時刻までに、画像形成部を制御してページ毎の画像を記録用紙にそれぞれ形成させる。このとき形成される画像は、15%と85%の像密度を有しており、それぞれ5枚ずつ記録用紙に形成されるものとする。例えば、ページP1に応じた画像は、15%の像密度を有しており、時刻T51a以降かつT51bより前の期間に記録用紙に形成される。また、時刻T51b以降かつT52aより前の期間は、記録用紙に画像を形成する期間どうしの合間の期間であり、例えば濃度調整やトナーの補給などの処理が実施される。以下、この記録用紙に画像を形成する合間の期間を、調整期間という。
制御部は、ページ毎にトナー消費量を算出し、そのページ毎のトナー消費量をページ単位のトナー補給量とする。また、制御部は、記憶部に記憶されている単位時間あたりの補給能力とページ単位のトナー補給量とから、駆動モータを制御して収容器から現像器にトナーを補給させる補給時間を算出する。ここで、単位時間当たりの補給能力は、像密度が15%の画像を形成する際のトナー消費量よりも高く、像密度が85%の画像を形成する際のトナー消費量よりも低いものとする。すると補給時間は、図5(2)の上段のように示される。なお、ページと対応した補給時間の符号「H」には、各ページとの対応付けを明確にするため、同一の数字を付している。
制御部は、画像形成部を制御して15%の像密度を有するページP1に応じた画像を記録用紙に形成させると同時に、駆動モータを制御して対応するトナー補給量分のトナーを収容器から現像器に補給させる。単位時間当たりの補給能力は、15%の像密度を有する画像を形成する際のトナー消費量よりも高い。したがって、ページP1に応じた補給時間H1(時刻T51a以降かつT51cより前の期間)は、ページP1に応じた画像を記録用紙に形成する時間(時刻T51a以降かつT51bより前の期間)よりも短くなる。
一方、制御部は、画像形成部を制御して85%の像密度を有するページP6に応じた画像を記録用紙に形成させると同時に、駆動モータを制御して対応するトナー補給量分のトナーを収容器から現像器に補給させたとする。単位時間当たりの補給能力は、85%の像密度を有する画像を形成する際のトナー消費量よりも低い。したがって、ページP6に応じた補給時間H6(時刻T56a以降かつT56cより前の期間)は、ページP6に応じた画像を記録用紙に形成する時間(時刻T56a以降かつT56bより前の期間)よりも長くなる。この差分の時間(時刻T56b以降かつT56cより前の期間)を差分時間という。
制御部は、画像を形成する合間である調整時間において、駆動モータを制御してトナーを収容器から現像器に補給させることが出来る。しかし、差分時間が調整時間よりも長い場合においては、トナー消費量が補給能力を上回ってしまうため、トナーの補給が間に合わなくなってしまう。つまり、現像器D内のトナー濃度は、差分時間が調整時間よりも長い時間(以下、不足補給時間という)だけトナーが補給されていないことになるから、予め決められた基準トナー濃度よりも低くなってしまう。この状態が、トナー不足の状態である。したがって、制御部は、現像器D内のトナー濃度を予め決められた基準トナー濃度とするために、不足補給時間分の補給を何れかのタイミングで実施させる必要が生じる。なお、図5(3)において制御部は、全てのページの画像が形成された後に、不足補給時間分に応じた量のトナーを補給させているが、画像の形成を中断して不足補給時間分に応じた量のトナーを補給させてもよい。しかし、何れの場合においても制御部は、上記実施形態の動作とは別に、不足補給時間分の補給を実施する必要が生じてしまう。
(3−1)変形例1
上記実施形態において、制御部11は、測定されたトナーの濃度が上閾値・下閾値以上か未満かを判断することにより、現像器Dの内部のトナーが飛散して画像形成装置1の内部や記録用紙を汚してしまう現象の発生を抑止した。しかし、制御部11がトナーの濃度を制御する方法はこれに限らない。
例えば、現像器Dに収容できるトナーの量が、画像を形成する時間内に収容器Cから現像器Dに補給できるトナーの量よりも十分に多いものとする。この場合に制御部11は、画像を形成させる時間内に駆動モータD12を制御して収容器Cから現像器Dにトナーを補給させ続けたとしても、現像器Dの内部のトナー濃度が異常に高くなることがない。つまり、制御部11は、測定されたトナーの濃度が上閾値以上か未満かを判断する必要がなくなる。また、制御部11は、駆動モータD12を制御して収容器Cから現像器Dにトナーを補給させ続けるから、測定されたトナー濃度が下閾値以上か未満かを判断して補給の再開を判断する必要がなくなる。したがって、記憶部12には、上閾値・下閾値の一方または双方を予め記憶する必要が無い。
上記実施形態において、制御部11は、トナー濃度センサD13によって現像器Dの内部のトナー濃度を測定した。しかし、制御部11が現像器Dの内部のトナー濃度を測定する方法は、これに限らない。
例えば、制御部11は、画像を形成するのに消費したトナーの量(トナー累積消費量)と、収容器Cから現像器Dに補給されたトナーの量(トナー累積補給量)とを、それぞれ、画像形成装置1の設置時点やこの装置のリセット時点などの予め決められた時点から累積しておき、それぞれの累積値の差(累積差)を算出する。そして、制御部11は、算出された累積差に基づいて現像器Dの内部のトナー濃度に相当する値を算出してもよい。
上記実施形態において、制御部11は、プリントが指示された画像データに応じた画像を記録用紙に形成する際に消費されるトナーの量を、当該指示に応じたプリント処理中に収容器Cから現像器Dに補給するようにしていた。しかし、制御部11が収容器Cから現像器Dにトナーを補給する時期はこれに限らない。
例えば、利用者が、それぞれ異なる文書の画像を形成させるべく、複数のプリント処理を画像形成装置1に指示したとする。この場合、制御部11は、後続するプリント指示に応じた画像形成処理により消費されるトナーの量を、先行するプリント指示に応じたプリント処理中に、収容器Cから現像器Dに補給するようにしてもよい。
上記実施形態において、制御部11は、収容器Cから現像器Dに補給したトナーの量が、予め求めたトナー補給量に達したか否かを、そのトナー補給量と補給能力とを基にして算出した補給時間によって判断した。しかし、制御部11が、収容器Cから現像器Dに補給したトナーの量を測定する方法はこれに限らない。例えば、制御部11は、調整室D1に設けた補給スクリューD5の回転数をもとに、補給したトナーの量を測定してもよい。
上記実施形態において、制御部11は、駆動モータD12を制御して収容器Cから現像器Dに、上閾値を超えないという条件を満たす限り、連続的にトナーを補給させた。しかし、制御部11が、収容器Cから現像器Dにトナーを補給させる方法はこれに限らず、要するに、画像群について順次行われる現像に用いられる色材の量の時間的変化に依存しない補給配分で補給する方法であればよい。
例えば図6(1)に示すように、制御部11が、現像器D内のトナー濃度を基準トナー濃度よりも低くならない程度に、補給のON・OFFを断続的に繰り返すことで、複数回に分けてトナーを補給するよう制御してもよい。この場合、図6(2)に示すように、トナー補給を連続的に行う場合に比べて、現像部Dのトナー濃度の変動が小さくなる。
特に単位時間あたりのトナー消費量が、単位時間あたりの補給能力よりも少ない場合に、制御部11が、図6のようにすると、トナー不足になりづらい。
Claims (5)
- 複数の記録媒体に形成される画像群の現像に用いられる色材の総量を算出する色材量算出手段と、
色材を含む現像剤を用いて現像を行う現像手段に対し、前記色材量算出手段によって算出された量の色材を補給する補給手段であって、前記色材量算出手段によって算出された前記総量の色材を、前記複数の記録媒体への転写を含む画像形成期間中に複数回に分けた補給配分で、前記現像手段に補給する補給手段とを備え、
前記補給手段は、前記複数の記録媒体に形成される画像群に単位時間あたりの色材の消費量が補給手段の補給能力を上回る画像が含まれる場合に、当該画像の現像による色材の消費に先立って、当該画像の現像に用いられる色材の少なくとも一部を補給し、前記現像手段において単位時間あたりの現像に用いられる色材の量が、前記補給手段によって単位時間あたりに補給される色材の量よりも少ない場合には、前記色材量算出手段によって算出された量の色材を、前記現像手段において単位時間あたりの現像に用いられる色材の量が、前記補給手段によって単位時間あたりに補給される色材の量よりも多い場合に比べ、多くの回に分けて前記現像手段に補給することを特徴とする色材補給装置。 - 前記複数の記録媒体に形成される画像群に、単位時間あたりの色材の消費量が前記補給手段の補給能力を下回る第1の画像、及び、単位時間あたりの色材の消費量が前記補給手段の補給能力を上回る第2の画像が含まれ、前記第1の画像が前記第2の画像よりも前に現像される場合、前記第1の画像の現像時に、前記第2の画像の現像に用いられる色材の少なくとも一部を補給する
ことを特徴とする請求項1に記載の色材補給装置。 - 前記補給手段は、前記色材量算出手段によって算出された量の色材を、単位時間あたりの色材の補給量が均等になるようにし、且つ、前記画像群の現像が開始されてから時間的に連続して、前記現像手段に補給する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の色材補給装置。 - 前記現像手段に収容されている色材の量を測定する測定手段を備え、
前記補給手段は、前記測定手段によって測定された色材の量が第1の閾値以上となった場合には色材の補給を停止し、前記測定手段によって測定された色材の量が前記第1の閾値より小さい第2の閾値未満となった場合には色材の補給を再開する
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の色材補給装置。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の色材補給装置と、
画像を保持する像保持体と、
前記像保持体を帯電させる帯電手段と、
前記帯電手段により帯電させられた前記像保持体に露光を行って静電潜像を形成する静電潜像形成手段と
前記静電潜像形成手段により形成された静電潜像を、前記色材補給装置によって補給された色材を用いて現像する現像手段と、
前記現像手段の現像によって得られた複数の画像をそれぞれ対応する複数の記録媒体に転写する転写手段と、
前記転写手段によって各記録媒体に転写された画像を当該記録媒体に定着させる定着手段とを備え、
前記露光手段は、露光を行うときの光量を、前記現像手段に収容されている現像剤中の色材の濃度に応じた光量とすることを特徴する画像形成装置。
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