JP2991787B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2991787B2
JP2991787B2 JP3039426A JP3942691A JP2991787B2 JP 2991787 B2 JP2991787 B2 JP 2991787B2 JP 3039426 A JP3039426 A JP 3039426A JP 3942691 A JP3942691 A JP 3942691A JP 2991787 B2 JP2991787 B2 JP 2991787B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】電子写真方式で形成した潜像をト
ナー像として可視像化する、複写機、ファクシミリ、プ
リンター等の画像形成装置に係り、詳しくは、現像器へ
のトナー補給に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の画像形成装置、例えば2成
分系現像剤を用いるものでは、所望の画像濃度を得るた
めに現像器内の現像剤のトナー濃度を一定に維持すべ
く、トナー消費に応じて現像器へトナーを補給する必要
がある。この為に、画像データに基づいて画像を形成す
る画像形成装置においては、画像のドット総数とトナー
消費量との間に比例関係が成立することを前提に、画像
データに基づいてトナーの消費量を演算し、この演算で
得られたトナー消費量に見合うトナーを現像器に補給す
るものが知られている(例えば、特開昭62ー1090
78号公報、特開昭62−116973号公報、特開平
1−108070号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、これらにお
いては、1回の補給動作におけるトナー補給量に以下の
ような理由により、制限が有る点について配慮がされて
いなかった。即ち、現像器内に補給されたトナーは、現
像器内でキャリアとの混合撹拌によって摩擦帯電され、
この混合撹拌が不十分な場合には、トナーの帯電不足に
よるトナー飛散が発生するので、トナー補給量は現像器
の混合撹拌能力を越えない量に制限される。又、補給ロ
ーラ等のトナー補給機構の駆動源として、画像形成動作
のための駆動源を用いる場合には、像担持体上のトナー
像の転写紙への転写中にトナー補給機構をON/OFF
すると、負荷変動を生じて転写画像上のジター等を発生
させる恐れが有るので、トナー補給動作を転写中以外に
行なうことが望ましく、連続した画像形成(例えば、複
写機における連続コピー)時には、転写紙後端が転写領
域を通過であって、次の転写紙が転写領域に到達する
までの期間(転写紙の間隔期間)に補給できる量に制限
される。このようなトナー補給量の制限を考慮せずに、
トナー補給実行した場合には、トナー飛散が生じたり、
又、転写画像にジターが発生する等の不具合が生じる恐
れが有るという問題点が有った。
【0004】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、画像領域内の画像デ
ータを用いて感光体上のトナー付着領域の総面積を演算
し、該総面積に応じて現像器にトナーを補給するトナー
補給制御方法を用いた画像形成装置であって、トナー飛
散や画像上のジターが発生することがない、適正なトナ
ー補給を行なうことが出来る画像形成装置を提供するこ
とである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、(a)画像領域内の画像データを用い
て感光体上のトナー付着領域の総面積を演算する面積演
算手段と、 (b)該面積演算手段の演算結果に基づいて現像器への
トナー補給量を演算する補給量演算手段と、 (c)該補給量演算手段による演算補給量が補給上限量
を超過するか否かを判断する第1比較手段と、 (d)該第1比較手段により該演算補給量が該補給上限
量を超過すると判断された場合に、トナー補給機構の駆
動条件を記憶する駆動条件記憶手段に、該補給上限量の
トナーを補給する駆動条件を記憶させると共に、累積超
過量記憶手段に、該演算補給量の補給上限量からの超過
量を加算して記憶させる第1制御手段と、 (e)該第1比較手段により該演算補給量が該補給上限
量を超過はしないと判断された場合に、該演算補給量の
該補給上限量に対する余裕量が該累積超過量記憶手段に
記憶されている累積超過量を超過するか否かを判断し、
該余裕量が該累積超過量を超過はしないと判断した場合
は、該駆動条件記憶手段に、該余裕量と該演算補給量と
の合計量のトナーを補給する駆動条件を記憶させると共
に、該累積超過量記憶手段に、該余裕量を減算して記憶
させ、該余裕量が該累積超過量を超過すると判断した場
合は、該駆動条件記憶手段に、該演算補給量と該累積超
過量との合計量のトナーを補給する駆動条件を記憶させ
ると共に、該累積超過量記憶手段を初期化する第2制御
手段とを設けた ことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】本発明は、画像領域内の画像データを用いて感
光体上のトナー付着領域の総面積を演算し、該総面積に
基づいて現像器へのトナー補給量を演算し、これによ
り、画像形成により消費されるトナー量に応じたトナー
補給量を決定する。そして、このトナー補給量が、補給
量の上限を越えるか否かを判断し、該上限を越える場合
には、該トナー補給量を複数回の補給動作に分割して補
給し、これにより、トナー飛散等を防止すると共に、画
像形成により消費されるトナー量に応じた量のトナー補
給も可能にするものである。
【0007】
【実施例】以下、本発明を画像形成装置の一例であるデ
ジタル写真機に適用した一実施例について説明する。こ
のデジタル複写機は原稿読取手段である読取装置(スキ
ャナー)と読み取られた原稿情報を紙に複写するための
一連のプロセスを実行する複写装置(プリンター)とか
ら構成される。読取装置としては、例えば、コンタクト
ガラスの下方に配置された原稿照明用のランプを有する
移動光学系でコンタクトガラス上の原稿を副走査し、原
稿の下表面で原稿画像の濃度に応じて反射され光をミラ
ー及びレンズを介して一次元イメージセンサーに入射
し、この一次元イメージセンサーによって、原稿画像上
の主走査方向の一ラインを検出するしながら、移動光学
系の副走査によって原稿の二次元画像を読み取るような
ものを用いることが出来る。
【0008】本実施例における複写装置の機構部の概略
構成を図1に示す。図1において、感光体ドラム1の周
囲には帯電チャージャ2、図示しない書き込みユニッ
ト、現像ユニット4、転写分離ユニット5、クリーニン
グユニット6、除電装置7などが備えられている。感光
体ドラム1の表面は、先ず帯電チャージャ2によって生
じるコロナ電流によって一様に高電位に帯電される。こ
の表面に書き込みユニットからのレーザー光が照射さ
れ、その光の強度に応じて帯電電位が変化し、レーザー
光の照射の有無に応じた電位分布が形成される。書き込
みユニットには、レーザー光の光源として半導体レーザ
ー(以下、書込LDという)を備え、それが発するレー
ザー光を、回転多面境、レンズ、ミラー等の光学系を通
して感光体ドラム1の表面に照射し、この回転多面鏡は
電気モータによって高速で定速回転駆動することによっ
て感光体上での主走査を行なうものを用いることが出来
る。そして、制御装置で記録すべき画素単位の位置信号
(記録有り/記録無し)を、各々の画素位置が回転多面
鏡の回転位置と同期するように書込LDに印加し、画像
の各走査位置で、その画素の濃度(記録有り/記録無
し)に応じてレーザー光がオン/オフ制御する。これに
より、感光体ドラム1上に形成される電位分布は、原稿
画像の濃淡に対応し静電潜像を構成する。この静電潜像
は、書き込みユニットよりも下流に配置された現像ユニ
ット4で供給されるトナーによって可視像化される。こ
の現像ユニット4は、感光体上にトナーを供給する現像
ローラ20を備えた現像器21とこの現像器21に補給
するトナーを収容したトナーホッパ22とから構成さ
れ、トナーホッパ22内にはトナー搬送用のアジテータ
23と補給ローラ24が設けられている。一方、図示し
ないカセットから繰り出された転写紙は、レジストロー
ラ9を介して感光体ドラム1の表面に送り込まれ、転写
分離ユニット5でトナー像が転写された後に感光体ドラ
ム1表面から分離される。トナー像の転写がされた転写
紙は、図示しない定着装置を通過するときにトナー像が
定着され、図示しない排紙トレイに排紙される。そし
て、現像ユニット4と転写分離ユニット5との間の感光
体ドラム1表面には、感光体表面からの反射光の光量を
検出する光学センサ25が設けられている。
【0009】図2にディジタルカラー複写機の電装部の
概略構成を示す。読取装置10のハウジング内には、読
取制御回路20、読取駆動装置30、画像読取回路40
及び画像処理回路50が収容され、又、複写装置90の
ハウジング内には、読み取られた原稿情報を記憶する記
憶手段である画像情報記憶装置60、複写回路70、シ
ステム制御装置61、システム制御装置61にキー入力
を行なう操作手段である操作装置80が収容されてい
る。この情報記憶装置60は画像メモリ部62と上記シ
ステム制御装置61とからなっている。そして、読取制
御回路20、複写回路70に含まれている書込駆動制御
回路71、操作装置80は、システム制御回路61と信
号線L1、L2、L3で接続されており、互いにデータ
伝送を行なっている。
【0010】上記読取制御回路20はシステム制御回路
61からL1を介して信号を受け、スキャナモータ31
の回転数制御、蛍光灯32のヒータコントロール、蛍光
灯32の点灯指示、原稿サイズ検知用のフィルタソレノ
イド33のコントロール及びスキャナ電源冷却ファン制
御等を行なう。上記画像読取回路40は原稿からの反射
光を80dpiのアナログ信号に変換するCCD41か
らの信号を奇数(ODD)、偶数(EVEN)に分けて
増幅する増幅器42(一画素あたりの時間が非常に短い
ため、増幅器の性能から2つに分ける)、増幅器42か
らのODD,EVEV信号をシリアルのアナログ信号に
合成するスイッチング素子43、スイッチング素子43
からのアナログ信号を画像処理回路50からの蛍光灯3
2の明るさの変動を補正するための増幅度指示データA
GCにより増幅する可変増幅器44、可変増幅器44か
らのアナログ信号をデジタル信号に変換するA/Dコン
バータ45等を備えている。画像処理回路50は画像読
取回路40から送られてくる画像信号を処理するために
5つのゲートアレイ51乃至55、クロック発生回路5
6、ROM57、RAM58等を備えている。ゲートア
レイ51が光量検知、シェーディング補正、タイミング
コントロール、コマンドコントロール、データ編集・出
力、CCDドライブクロック発生等、ゲートアレイ52
が主走査方向の変倍、ゲートアレイ53が中間調処理、
2値化処理、原稿サイズ検知、ゲートアレイ54が文字
・中間調分離、中抜き編集、ゲートアレイ55がマーク
エリア検出を夫々担当する。画像メモリ部62はメモリ
基板とメモリコントロール基板とで構成されている。シ
ステム制御回路61はシステムの全体コントロールと画
像データの読み出し、書込の指示を行なう。このシステ
ム全体のコントロールにはシステムのレディ状態監視、
転写紙サイズ・残量の検知、原稿読取や給紙スタート指
示、スキャナー複写モードやプリンター複写モードの制
御等が含まれ、画像データの読み出し、書込の指示を行
なうに当たってはメモリの残量の把握を行なっている。
複写回路70には画像メモリ部62からの画像データを
受信するラインドライバ回路72、ラインドライバ回路
72からの画像データ信号を増幅するレーザドライバ回
路73、レーザドライバ回路73によって駆動される半
導体レーザ(LD)74、読出駆動制御回路75、書込
駆動制御回路71、駆動装置76等が備えられている。
操作装置80は各種情報を表示する表示器や入力キーが
設けられた操作パネル81と操作制御回路82が備えら
れている。
【0011】図3は上記書込駆動制御回路の詳細な構成
を示したものである。390には給紙装置のアクチュエ
ータ群(ピックアップソレノイド,給紙クラッチ,トレ
イロックソレノイド、上昇モータ)とシリアルパラレル
レシーバ等が含まれ、CPU703の出力ポートに接続
されている。入力用ゲートアレイ701に接続されてい
るセンサ群390aは給紙装置内のセンサ群(用紙サイ
ズ検知センサ、ペーパーエンド検知センサ、トレイセッ
ト検知センサ、接続検知センサ)が含まれている。ビデ
オコントローラ800には変換テーブル801が接続さ
れており、又、ビデオデータ(VIDEO DATA)
も入力される。このビデオコントローラ800は図7に
示すようにCPU810の一部として構成されており、
このCPU810の入力ポートから外部からのビデオデ
ータ(EXTERNAL VIDEO DATA)を読
み込み、P−ROMからなる変換テーブル801に出力
する構成にしている。入力用ゲートアレイ702に接続
されているセンサ群705には、給紙搬送用の各種セン
サ、本体ドアオープン検知センサ、光学センサ(アナロ
グ)等が含まれ、書込LDフィードバック出力(アナロ
グ)や書込同期検知信号も入力用ゲートアレイ702に
入力される。又、出力用ゲートアレイ706に接続され
ているアクチュエータ群707には、給紙搬送用の各種
クラッチ、メイン駆動モータ、クリーニングブレードソ
レノイド、トナー補給ソレノイド、回転多面鏡用モー
タ、定着ヒータ、帯電用高圧電源回路、転写用高圧電源
回路、除電ランプ、光学センサ25(図1参照)等が含
まれ、光学センサ25のLD出力調整出力もこの出力ゲ
ートアレイ706から出力される。
【0012】次に本実施例におけるトナー補給制御につ
いて説明する。本実施例においては、画像領域内の画像
データを用いて感光体上のトナー付着領域の総面積を演
算し、該総面積に応じて現像器へのトナー補給量を演算
するに当たり、感光体上のトナー付着領域の単位面積当
たりのトナー付着量を検出し、この単位面積当たりのト
ナー付着量と該総面積とに基づいて現像器へのトナー補
給量を演算するものである。そして、この演算によって
求めたトナー補給量(以下、演算補給量という)が、ト
ナー飛散等の不具合を発生させることがない補給上限量
を超過するか否かを判断し、演算補給量が補給上限量を
超過する場合には、その回の補給動作においては補給上
限量のトナーのみを補給し、演算補給量に対する不足分
は、その後の複写動作であって、演算補給量が補給上限
量を超過しない複写動作の回の補給動作において、その
回の演算補給量に上乗せして補給するものである。
【0013】先ず、トナー付着領域の総面積の演算につ
いて説明する。従来から、感光体上の黒データに対応す
る部分(以下、ドットという)にトナーが付着し、この
黒データの個数がトナーの消費量に関連することを利用
して、現像器中のトナー濃度(以下、トナー濃度とい
う)を一定に制御するために1枚の画像中の黒データの
総数を演算してこの黒データの総数に基づいてトナーの
補給量を求めることが提案されている。これは、1ドッ
ト当たりのトナー付着量が一定であるという前提で、1
枚の画像中の総ドット数により1枚の画像を形成するに
当たってのトナー消費量を求めるものである。しかしな
がら、1ドット当たりのトナー付着量は、1ドットの書
込を行なうに当たっての光量等の書込条件やトナー濃度
によって異なる。例えば、図4のグラフは、縦軸にドッ
トが単位面積である1cm2に密集したと仮定した場合
の、この単位面積当たりのトナー付着量を取り、横軸に
書込LDのパルス幅を取って、トナー濃度が3.2%,
2.5%1.8%のそれぞれの場合について上記単位面
積当たりのトナー付着量を示したものである。同図の横
軸の下方には黒データの具体的な多値データ(以下、L
D多値データという)と書込LDのパルス幅との対応を
示している。この図から判るように、同じトナー濃度の
現像剤で現像した1ドットでも、書込LDのパルス幅
(黒データの具体的な多値データによって決定される)
によってトナー付着量が異なり、又、書込LDのパルス
幅が同じである1ドットでも、トナー濃度によってトナ
ー付着量が異なる。更に、この例では、LD多値データ
と書込LDのパルス幅とが比例関係にないことも相俟っ
て、LD多値データとトナー付着量の関係はリニアでも
なく、例えば、LD多値データ0001のトナー付着量
はLD多値データ1111のトナー付着量の1/16の
量に相当していない。従って、一般的には、トナー付着
量はLDのパルス幅とトナー濃度で決定され、対応関係
を規定する関数Fを用いて下式(1)の様に表現するこ
とが出来る。 (トナー付着量)=F〔(LD多値データ),(トナー濃度データ)〕 …(1) この関数Fで表わされる対応関係は、例えば、以下の様
にして求めることが出来る。
【0014】図5は、縦軸にLD多値データを取り、横
軸1に上記単位面積当たりのトナー付着量を取って、実
験で求めた、トナー濃度2.5%の場合のLD多値デー
タと単位面積当たりのトナー付着量との対応曲線aを表
したグラフである。この横軸1の下方にある横軸2は、
トナー付着量に対応する消費データの値を読み取るため
のものである。この横軸2において、LD多値データ1
111に対応する単位面積当たりのトナー付着量の最大
値(点bで示す値)に対応する横軸2上の点b´の目盛
を例えば15に、トナー付着量0に対応する横軸2上の
点a´の目盛を例えば0に夫々設定し、且つ、この点b
´(15)とa´(0)の間を当間隔に分割して目盛を
取る。この縦軸、横軸2及び上記対応曲線aを用いて、
LD多値データに対応する横軸2の目盛を読んで、トナ
ー濃度2.5%の場合のLD多値データと消費データ
(多値データ)との対応関係として下表1に示す対応関
係を得ることが出来る。ここで、LD多値データ111
1に対応する単位面積当たりのトナー付着量の最大値
(点bで示す値)に対応する横軸2上の点b´の目盛を
15にしているが、これに限られるものではなく、この
例よりも更に単位面正当たりのトナー付着量を精度を良
く検出したい場合には15よりも大きな定数を用いれば
良く、逆にこれより精度を落して検出する場合には小さ
い定数を用いれば良い。他のトナー濃度についても、上
記対応曲線aに代え、各トナー濃度について実験で求め
たLD多値データと単位面積当たりのトナー付着量との
対応曲線を用い、且つ、LD多値データ1111に対応
する単位面積当たりのトナー付着量の最大値(点bで示
す値)に対応する横軸2上の点b´の目盛を、これと上
記のトナー濃度2.5%の場合の目盛(15)との比率
が、このトナー濃度の場合のトナー付着量の最大値と上
記のトナー濃度2.5%の場合の最大値との比率と同じ
になるように設定して、同様にしてLD多値データと消
費データ(多値データ)との対応関係を得る。
【0015】
【0016】ところで、本実施例においては、LD多値
データと単位面積当たりのトナー付着量との対応曲線の
形が、図4に示すように各トナー濃度で、大きくは異な
っていないので、各トナー濃度における消費データ間の
比率(例えばトナー濃度2.5%の場合の、15:1
5:14:13:11:10:8:7:6:4:…)
が、表2に示すように、各トナー濃度間で同じになるよ
うに近似することが出来る。この表2中に例示した定数
Mi,Mjはトナー濃度1.8%,3.2%の場合の単
位面積当たりのトナー付着量の最大値と上記のトナー濃
度2.5%の場合の単位面積当たりのトナー付着量の最
大値との比率である。
【0017】
【0018】即ち、本実施例においては、上式(1)
の、特別の場合として、下式(2)の様に関数MAと関
数F1の積として近似して表わすことが出来る。 (トナー付着量)=MA〔(トナー濃度データ)〕・F1〔(LD多値データ)〕 …(2) ここで、関数F1は1ドットの書込条件としての書込L
Dのパルス幅を変化させる(例えばLD多値データ00
00〜1111に応じてパルス幅を0ないし50nse
cに変化させる)ことにより、感光体上の電位及び1ド
ットの面積が変化することに基づく、トナー付着量の変
化に関するものである。この感光体上の電位変化は1ド
ット当たりのトナー付着量を変化させる点で1ドットの
面積の変化と同じであるので、両者の変化を合わせて1
ドット当たりのトナー付着面積の変化として取り扱うこ
とが出来る。従って、上記消費データは、トナー付着面
積に関するデータとして取り扱うことが出来る。一方、
関数MAは上記の単位面積当たりのトナー付着量、即ち
トナー付着率を表すものとして取り扱うことが出来る。
【0019】そこで、本実施例においては、従来のよう
に単に黒データの総数を演算して1枚の画像におけるト
ナー消費量を求めるのに代え、上記関数F1に相当する
対応関係及び関数MAに相当する対応関係を実験で求め
ておいて、この関数F1に相当する対応関係を用いて1
枚の画像中の1ドット毎にLD多値データを消費データ
に変換し、この消費データの1枚の画像における総和を
演算して、1枚の画像におけるトナー付着面積の総和を
求める一方、トナー濃度を検出してこのトナー濃度から
関数MAに相当する対応関係を用いてトナー付着率を求
め、トナー付着面積の総和にトナー付着率を掛けて1枚
の画像におけるトナー消費量を求める。
【0020】先ず、画像データを用いたトナー付着面積
の総和を求める演算について説明する。図6はこの為
の、LD多値データから消費データへの変換、カウント
回路を示すものである。この回路は、主にLD多値デー
タから消費データへの変換を行なう為の変換テーブル8
10、消費データをカウントしてトナー付着面積の総和
を演算する為の、加算器811、位どり用のフリップフ
ロップ812、カウンター813等から構成されてい
る。この加算器811、位どり用のフリップフロップ8
12、カウンター813等は、ビデオコントローラ80
0(図2参照)内に構成されいる。又、変換テーブル8
10は前述のように図7に示すビデオコントローラ80
0が構成されているCPU810に接続されているP−
ROM801で構成されている。そして、外部ビデオデ
ータしてビデオコントローラ800(CPU801)に
入力されたLD多値データが、ビデオコントローラ80
0(CPU801)から変換テーブル810に出力さ
れ、この変換テーブル810からの消費データがビデオ
コントローラ800(CPU801)に入力されてカウ
ントが実行される。
【0021】図6において、先ず変換テーブル810よ
りLD多値データが消費データに変換され、初段のフリ
ップフロップ814でラッチされ、次に加算器811に
データが送られる。加算器811は入力されたデータと
前回の残りのデータとの和を計算し、その結果をキァリ
ーとして次段のカウンターへ出力する。この加算器81
1は入力の消費データ(多値データレベル)により性能
が決定される。例えば、消費データが3〜4値の場合に
は2ビットと2ビットを用い、5値〜8値の場合は3ビ
ットと3ビットを用い、更に、9値〜16値の場合には
4ビットと4ビットを用いる。このようにデータが何ビ
ットかにより加算器811の大きさを決める。図8はキ
ャリーが出るタイミングを示すタイミングチャートであ
り、消費データが4ビットデータ(0000〜111
1)の場合の例である。カウンターはキャリーが入力さ
れる毎にカウントをインクリメントし、このキャリーを
カウントして、消費データの総和としてトータルのトナ
ー付着面積データを求める。そして、このカウンターは
有効画像領域の書込期間中ON状態になる信号FGAT
EのON状態のときのみカウントアップし、これがOF
F状態に立ち下がるときにクリアされる。又、カウンタ
の出力はFGATEの立ち下がり時にフリップフロップ
にラッチされ、これをCPUが読み込む。ここで読み込
まれるトナー付着面積データは上位8ビットで表され
る。
【0022】以上により、LD多値データに応じた1ド
ット当たりのトナー付着領域の大小を加味したトナー付
着領域の総面積を求めることが出来る。尚、この例の構
成では、変換テーブルの入力がコードデータでも、2値
データ(0000または1111)でも同様にカウント
を行なうことが出来る。
【0023】尚、この例においては、消費データの総和
を、LD多値データ1111の消費データに換算し、換
算後の上位8ビットをCPUで読み込んでトナー付着面
積データとしている。ここで例えばA3サイズ(420
×297)の場合には、ドット総数が下式(1)より1
110110000000101000011110B
であることから上位8ビットは0eCHとなり、画像デ
ータの総和は、各端部2mmを除くと、下式(2)より
1110011010011111100111101
Bとなり上位8ビットは0e6Hとなり、これより、C
PUに読み込まれるトナー付着面積データが0e6Hで
ある場合は、A3(端部より2mmを除く)全面にLD
多値データ1111で書込が行なわれた画像に相当す
る。 (ドット総数)=420×(400/25.4)×297×(400/25.4) =30935582(ドット) =1110110000000101000011110B …(1) (画像データ総和)=(420−4)×(400/25.4)×(297−4) ×(400/25.4) =30228285(ドット) =1110011010011111100111101B …(2)
【0024】図9は、CPUによる上記フリップフロッ
プにラッチされているカウンタの出力の読取制御のフロ
ーチャートである。ステップ1でフリップフロップにラ
ッチされているカウンタの出力であるトナー付着面積デ
ータ(LDCNT)を読み込む。このLDCNTは上記
のように上位8ビットしか読み取れないため、ステップ
2で読み込んだLDCNTが0か如何かを判断し、0の
場合にはステップ3でレジスタLDCNTにLDCNT
データとして1を格納した後、ステップ4でこのLDC
NTデータをレジスタLDONCTに格納する。逆に0
でない場合には、そのまま読み込んだLDCNTをレジ
スタLDONCTに格納する。
【0025】次にトナー付着率の演算の為のトナー濃度
の検出について説明する。本実施例におけるトナー濃度
の検出は、直接に現像器内のトナー濃度を検出するので
はなく、所定の静電潜像(以下、基準パターン潜像とい
う)を感光体上に形成し、この基準パターン潜像を現像
器で現像して得られた顕像(以下、基準パターントナー
像という)の光学濃度を検出し、この検出した光学濃度
から現像器内のトナー濃度を算出するものである。具体
的には以下のようにして検出される。先ず、非画像部領
域に画像部の書込と同一のレーザー光により感光体上に
基準パターンを書き込んで基準パターン潜像を形成す
る。この基準パターン潜像を感光体の回転により現像装
置に搬送して現像した後、光学センサ25に対向させ
る。光学センサ25の受光部がONし、非パターン部
(感光体地肌部)を受光素子で読み取り、基準パターン
トナー像部も同様にして読み取る。この際、現像装置内
のトナー濃度が薄いほど基準パターントナー像に付着す
るトナー量が少く、逆にトナー濃度が濃いほど基準パタ
ーントナー像に付着するトナー量が多いことを利用して
トナー濃度を検出する。ここで、地肌部も検出するの
は、地肌部の検出値と基準パターントナー像部の検出値
の比を取ることによって、感光体ドラムの偏心や光学セ
ンサ25のトナー汚れによる影響を相殺するためであ
る。以下、感光体地肌部読み取りの光学センサ出力を出
力VSG、基準パターントナー像部読み取りの光学センサ
出力を出力VSPという。
【0026】次に、地肌部や基準パターントナー像部の
検出出力が異常値の場合の制御について説明する。光学
センサ25の表面にトナー、紙粉等が経時的に付着する
とセンサ出力が低下し、充分なSN特性が得られなくな
って、トナー濃度の誤検知を生じてしまい、この結果、
過剰なトナー補給等による急激なトナー濃度の変動やト
ナー濃度の狙いのトナー濃度から大きく外れてしまう、
トナー濃度の暴走が発生する恐れがある。上述の様に、
出力VSGと基準パターントナー像部の検出出力VSP(以
下出力VSPという)の比を用いたり、光学センサ25の
出力調整を実行することは、このような事態の発生を防
止することに寄与するが、これにも限界があってトナー
等の付着が多量になると対応出来ずに、上記の不具合が
発生してしまう。そこで、本実施例においては、光学セ
ンサ25の出力が予め設定しておいた範囲内に無い場合
には、異常であると判断し、その出力はトナー濃度の算
出に用いずに、これに代えて、予め設定しておいたデー
タを用いてトナー濃度を算出する。具体的には、出力V
SGが2.5よりも小さいか、又は、出力VSPが2.5V
以上である場合に、異常であると判断して予め設定して
おいたデータを用いてトナー濃度を算出する。
【0027】以上の光学センサ25の検出出力が異常の
場合の制御を含む、光学センサ25の検出出力の読取の
具体的制御について、図10を用いて説明する。先ず、
ステップ1で光学センサ25による感光体地肌部と基準
パターントナー像部の検出が終了したか否かを判断し、
検出が終了したら、ステップ2,3で光学センサ25の
検出出力が異常か否かの判断等を実行する。検出出力が
異常か否かの判断は上記の基準によってステップ2、ス
テップ3で行なう。そして、異常であると判断した場合
にはステップ8に進んで、予め設定しておいた適正値で
あるVSG4.0ボルト,VSP0.25ボルトをレジスタ
SG,レジスタVSPに格納する。次に、ステップ4,5
で最新の出力VSG,VSPが格納されるレジスタDVGN
EW,DVPNEWの内容を、1回前の検出に係る出力
SG,VSPが格納されるレジスタDVGOLD,DVP
OLDに更新して格納した後、ステップ6,7で今回の
検出に係る前記レジスタVSG,VSPの内容を上記レジス
タDVGNEW,DVPNEWに更新して格納する。こ
れにより、出力VSP,VSGの読み込みを完了する。
【0028】次に上記のレジスタDVGNEW,DVP
NEWに格納された出力VSG,VSPを用いたトナー濃度
の演算について説明する。この例においては、出力VSG
(V)と出力VSP(V)の比VSP/VSGと、現像装置内
のトナー濃度との間に、図11の第1象限に示すような
一定の関係がある。よって、この関係を例えばデータテ
ーブルとしてRAMに記憶しておき、光学センサ25で
の出力VSG,VSP読取後にVSP/VSGでこのデータテー
ブルをルックアップして現像器21のトナー濃度を求め
ることが出来る。
【0029】この図11の第2象限は、横軸に前述の単
位面積有りのトナー付着量を取って、トナー濃度と単位
面積当たりのトナー付着量との対応特性を示したもので
あり、この特性より、前記式(2)中の関数MA、即ち
トナー濃度とトナー付着率との対応関係を求めることが
出来る。このトナー濃度とトナー付着率との対応関係を
データテーブルに記憶しておく。
【0030】ここで、本実施例においては、黒ベタ画像
のようにトナー消費量が多い画像を形成した場合、後述
するようにこのトナー消費量に応じてトナーを補給する
ので、同じく後述するようなトナー飛散を生じさせるほ
どではないが、良好な画像を得る上でも充分なトナー帯
電を行なうための現像器21の現像剤撹拌能力を一時的
に越える量のトナーを補給することがある。このような
量のトナーを補給した直後に光学センサ25による基準
パターントナー像の読取を行なう(その為の基準潜像の
現像を行なう)と、現像剤(キャリア)とトナーの撹拌
不足により一時的なトナー帯電不足で、適正なトナー帯
電量の場合に比して基準潜像へのトナー付着量が少なく
なる。この為、基準パターントナー像の光学濃度が適正
なトナー帯電量で現像した場合に比べて薄くなり、図1
2に示すように、光学センサ25の出力VSPが高くなっ
ていしまう。この図12は横軸にセンサ読取タイミング
直前のコピー動作に係る画像の面積率({トナー付着面
積/A3(420×297)面積}×100%)を取
り、縦軸にそのセンサ読取時の出力VSPを取って、実際
のトナー濃度が1.8%,2.0%,2.7%の場合に
ついて、センサ読取タイミング直前のコピー動作に係る
画像の面積率とそのセンサ読取時の出力VSPとの関係を
示したものである。いずれのトナー濃度においても、面
積率が大きくなるにつれて出力VSPが高くなっているこ
とが判る。そこで、本実施例においては、光学センサ読
取タイミングの直前の画像形成に係る画像の消費データ
の総和、即ちトナー付着面積の総和が一定値以上の場合
は、読み取ったVSPを図13に示すように補正する。
尚、光学センサ読取タイミングの直前の画像形成に係る
画像の消費データの総和、即ちトナー付着面積の総和の
みならず、複数枚前からのトナー付着面積の総和を用い
て読み取ったVSPを補正するようにしても良い。
【0031】図13は横軸にセンサ読取タイミング直前
のコピー動作に係るトナー付着面積データから求める上
記面積率を取り、縦軸にVSPデータの補正ビット数を取
ったものである。この補正ビット数の1ビットは光学セ
ンサ25出力の約0.02Vに相当する(5V/25
5)。この補正ビット数は、予め実験で求めておくもの
である。このVSGデータの補正によって、正確なトナー
濃度(充分な撹拌動作後のトナー濃度)を求めることが
可能になる。
【0032】以上のトナー濃度の演算、及び前記トナー
付着率MAを求める演算についての具体的制御について
図14を用いて説明する。先ず、ステップ1でレジスタ
DVPNEWから読み出した出力VSPを、レジスタDV
GNEWから読み出した出力VSGを用いて、出力VSG
4.0ボルトのときのVSPデータに変換してレジスタA
に格納する。ここで、出力VSGが4.0VのときのVSP
データに換算する為に、出力VSPに定数204を掛けて
いるのは、前述のように光学センサ25のデータが8ビ
ット,上限5Vのアナログポートから読み込まれること
による(255×4V÷5V=204)。次に、ステッ
プ2でこのVSPデータ値である40よりも大きいか否か
を判断し、これよりも大きい場合には、レジスタAを4
0に補正する(ステップ3)。これは、上記VSPデー
タ、即ち出力VSPとVSGの比からトナー濃度を求める為
のデータテーブルの大きさの関係から、VSPデータが4
0以上のものは一括してVSPデータ40として近似する
ものである。次に、ステップ4,5でVSPデータが0か
否かを判断し、0である場合には1に補正した後に(ス
テップ5)、0でない場合にはそのまま次に進む。これ
も上記データテーブルのお奇さの関係から近似するもの
である。そして、ステップ6乃至10で、LDCNTを
用いて、前述の図13に示すVSPデータの補正を行な
う。ここで、LDCNT184が上記画像の面積率80
%に、LDCNT138が同60%に、LDCNT69
が同30%に夫々対応している。又、フローチャート中
には示していないが、ステップ9乃至11の減算処理の
結果が1よりも小さくなった場合には1とする。次に、
ステップ12でVSPデータを用いて、VSPデータ、即ち
出力VSPと出力VSGの比とトナー濃度との対応が記憶さ
れているデータテーブルを検索して、トナー濃度データ
を読み取り、これをレジスタAに格納した後、ステップ
13でレジスタDBTDENに格納する。次に、ステッ
プ14でレジスタAに格納されているトナー濃度データ
を用いて、トナー濃度と前述のトナー付着率との対応が
記憶されているデータテーブルを検索して、トナー付着
率データを読み取り、これをレジスタAに格納した後、
ステップ15でレジスタAのデータをレジスタDBTN
MAに格納する。
【0033】以上により求めた1枚の画像についてのト
ナー付着面積とトナー付着率を用いて、この1枚の画像
で消費されるトナー消費量を演算する。具体的には、上
記のトナー付着面積データとトナー付着率データとの積
を演算して1枚の画像形成当たりのトナー消費量を求め
る。
【0034】次に、トナー補給量の演算について説明す
る。理想的にはトナー補給量が上記の演算によって求め
たトナー消費量と一致するようにトナー補給機構の補給
条件を制御すれば、トナー濃度が一定に保たれるはずで
あるが、実際は前述のようにトナー補給機構の機械感の
バラツキや環境変動によって演算したトナー補給量と実
際に補給されるトナーの量とが必ずしも一致しないこと
に加え、この例においては以下の理由によっても狙いの
トナー濃度からのずれが生じてしまう。即ち、この例に
おいては、現像器21の現像剤のトナー濃度を感光体1
上に形成した基準潜像を現像して得た基準パターントナ
ー像の光学濃度にを検出することによって求めているの
で、基準パターントナー像を形成するためにトナーが消
費され、且つ、クリーニング装置6による基準パターン
トナー像のクリーニング負担も生じる。このため、上記
の様に10枚の画像形成毎にトナー濃度の検出を行な
い、検出後の10枚の画像形成中は、検出したトナー濃
度を用いて求めたトナー付着率MAと画像形成動作毎に
演算して求めたトナー付着面積の総和とから、1枚の画
像形成当たりのトナー消費量を演算する。しかし、この
トナー濃度の検出後の10枚の画像形成の間にもトナー
濃度が変化していることから、上記のトナー消費量と実
際のトナー消費量とに誤差が生じ、この結果、トナー濃
度が狙いのトナー濃度から外れてしまう。
【0035】そこで、本実施例においては、最新のトナ
ー濃度検出結果に加えて、この最新のトナー濃度検出に
係るトナー濃度と前回のトナー濃度検出に係るトナー濃
度ととを比較することで、そのトナー濃度の推移も考慮
して、トナー補給量を決定し、これにより、仮に実際の
トナー濃度が狙いのトナー濃度からはずれた場合には、
速やかに狙いのトナー濃度に収束させるようにする。
【0036】即ち、最新のトナー濃度検出結果から、検
出トナー濃度が狙いのトナー濃度よりも高い場合にはト
ナー補給量をトナー消費量よりも少なくし、逆に検出ト
ナー濃度が狙いのトナー濃度よりも低い場合にはトナー
補給量をトナー消費量よりも多くするという観点と、最
新の検出トナー濃度よりも前回の検出トナー濃度の方が
低い場合(トナー濃度が低下傾向にある場合)にはトナ
ー補給量をトナー消費量よりも多くし、逆に最新の検出
トナー濃度よりも前回の検出トナー濃度の方が高い場合
(トナー濃度が上昇傾向にある場合)にはトナー補給量
をトナー消費量よりも少なくするという観点とから、ト
ナー補給量を決定する。
【0037】そして、以上の観点からトナー補給量を決
定する為に、この例ではトナー補給量演算上の変数GA
INを用いている。以下、この例における変数GAIN
について具体的に説明する。変数GAINはトナー補給
量とトナー消費量の比率に相当し、これが1.0の場合
にトナー補給量とトナー消費量が等しくなる。そして、
最新の検出トナー濃度が狙いのトナー濃度よりも低い場
合に、この変数GAINを1.0よりも大きくしてトナ
ー濃度を上昇させ、且つ、この上昇分を上記のトナー濃
度の推移を考慮して決定するようにする。同様に、最新
の検出トナー濃度が狙いのトナー濃度よりも高い場合
に、この変数GAINを1.0よりも小さくしてトナー
濃度を低下させ、且つ、この低下分を上記のトナー濃度
の推移を考慮して決定するようにする。
【0038】この変数GAINの具体的な値は、現像器
21の特性やトナー補給方式によって異なりってくるも
ので、実験的に求めておくものである。以下、その一例
を示す。最新の検出トナー濃度が狙いのトナー濃度より
も低く、且つ、前回の検出トナー濃度も狙いのトナー濃
度よりも低い場合のGAINの値を1.4乃至2.3、
最新の検出トナー濃度が狙いのトナー濃度よりも低く、
且つ、前回の検出トナー濃度が狙いのトナー濃度よりも
高い場合のGAINの値を1.3乃至3.0、最新の検
出トナー濃度が狙いのトナー濃度よりも高く、且つ、前
回の検出トナー濃度が狙いのトナー濃度よりも低い場合
のGAINの値を0.5乃至0.8、最新の検出トナー
濃度が狙いのトナー濃度よりも高く、且つ、前回の検出
トナー濃度も狙いのトナー濃度よりも高い場合のGAI
Nの値を0.6乃至1.0の範囲で設定する。具体的に
は、下表3の様に設定する。尚、下表3中の縦方向のA
=0〜4が最新の検出トナー濃度に対応し、横方向のテ
ーブル1〜5が前回の検出トナー濃度に対応する。この
A=0〜4及びテーブル1〜5は、具体的制御を示す図
15及び図16のフローチャート中に示すように、検出
したトナー濃度の区分に対応している。この内テーブル
1〜5は、夫々のAの区分からGAINのデータを検索
するデータテーブルに対応している。
【0039】図15及び図16を用いて、GAINを求
める具体的制御について説明する。先ず、ステップ1で
前述の図14のフローチャート中のステップ1と同様
に、レジスタDVPNEWから読み出した出力VSPを、
レジスタDVGNEWから読み出した出力VSGを用い
て、出力VSGが4.0ボルトのときのVSPデータに変換
してレジスタAに格納し、ステップ2でこれをレジスタ
DBPNEWに格納する。このレジスタDBPNEWへ
の格納前に、前述の図14のフローチャート中のステッ
プ6〜11の補正処理を行なっても良い。次いで、ステ
ップ3,4で同様に、レジスタDVPOLDから読み出
した出力VSPを、レジスタDVGOLDから読み出した
出力VSGを用いて、出力VSGが4.0ボルトのときのV
SPデータに変換してレジスタAに格納し、これをレジス
タDBPOLDに格納する。そして、ステップ5〜13
で先ず上記レジスタDBPOLDから読み出した前回検
出時のVSPデータを用いて、上記表3中の何れのデータ
テーブルを用いるかを選択する。次いで、ステップ14
〜19で上記レジスタDBPNEWから読み出した最新
の検出時のVSPデータを用いて、上記表3中のAの区分
を決定する。そして、ステップ23で、この決定された
区分Aを用いて上の様に選択されたデータテーブルを検
索し、検索したGAINデータをレジスタAに格納し、
ステップ24でこれをレジスタDBGAINに格納す
る。
【0040】以上により求めたGAIN等を用いたトナ
ー補給量演算を、図13に示す。図13において、ステ
ップ1でレジスタDBTNMAから読み出したトナー付
着率データとレジスタLDCNTから読み出したトナー
付着面積データの積を演算してトナー消費データ求め、
これをレジスタDBADDTに格納する。次いで、ステ
ップ2でこのレジスタDBADDTから読みだした上記
トナー消費データに上記レジスタDBGAINから読み
出したGAINデータを掛けてトナー補給量データを求
め、レジスタDBADDL/Hに格納する。尚、この例
では、トナー補給量を1枚当たりのトナー消費量データ
であるDBADDTとGAINの積で求めるが、これに
代え、下式(3)によって求めても良い。 DBADDT+(1−GAIN)×A …(3) 但し、Aは定数 この式(3)の演算においても、検出トナー濃度やトナ
ー濃度の推移に対応して、トナー消費量とトナー補給量
に差を設け、狙いのトナー濃度に近付ける動作を行な
う。
【0041】次に、トナー補給動作について説明する。
このトナー消費量に応じてトナーを補給する。補給トナ
ー量の設定は、補給ローラ24の回転駆動時間によって
設定する。1枚の画像当たりのトナー消費量は、前述の
ようにトナー消費面積とトナー付着率との積であり、具
体的に表わすと下式(4)のようになる。 (トナー消費量)=LDCNT×217×MA×1/(400/2.54)2 ≒LDCNT×MA×655/124 …(4) ここで、(トナー消費量)の単位はmg、LDCNT×
17の単位はドット、MAの単位はmg/cm2、1/
(400/2.54)2の単位はcm2/ドットである。
尚、LDCNTに217を掛けているのは、前述のように
トナー付着面積データLDCNTを上位8ビットで表現
しているためである。一方、この例におけるトナー補給
はクラッチの駆動による補給ローラ24を回転して行な
っており、図18に示すように単位時間当たりのトナー
補給量が安定している領域Aにおいては300mg/秒
のトナー補給が行なわれる。この図18は、縦軸に30
秒間当たりのトナー補給量を取り、横軸にトナーホッパ
ー22内のトナー残量を取って、トナーホッパー22内
の残量とトナー補給量との関係を示したものである。そ
して、上記の演算によるトナー補給量は、上記トナー消
費量にGAINを掛けて求めて、これを補給時間(補給
ローラ24の回転時間)に換算すると、下式(5)の様
になる。 (補給時間)=(トナー消費量)×GAIN×1/300 ≒LDCNT×MA×131/124×60 …(5) この(補給時間)の単位は秒である。この補給時間だ
け、上記クラッチをONしてトナーの補給を行なう。
尚、上述のフローチャート中においては、上記の単位系
を合わせるための定数処理(×131,124×60
等)は省略している。
【0042】そして、本実施例においては、トナー補給
ローラ24は、感光体ドラム1の駆動モータからON/
OFF用の上記クラッチを介して駆動を得ているので、
転写動作中にこのクラッチをON/OFFすることによ
る駆動モータの負荷変動によって、転写画像にジターが
生じないように、トナーの補給動作を実行する時期を、
図19に示すように、記録紙間隔期間内に設定する。同
図中、上方の矩形連続線は、前述の感光体1への潜像書
き込み期間中ON状態を取るFGATE信号のレベルの
時間変化を示したものであり、下方の矩形連続線は、転
写領域を転写紙が通過している期間を示したものであ
る。Tは感光体1の移動方向における、潜像書き込み位
置と転写領域との位置ずれに応じた遅延時間である。図
中の各「ADDT」は、上記のトナー補給量の演算時期
を示している。「Tmax」は、転写紙間隔時間、即
ち、転写画像上にジターを発生させずに連続コピー中に
おいてトナー補給が可能な最大時間を示しており、これ
が、1回の補給動作で補給可能なトナー補給量の上限を
決める1つの条件である。そして、この例においては、
現像器21のトナー撹拌能力によるトナー補給量の上限
は、このTmax中補給動作を行なったときのトナー補
給量よりも多いので(この例に限らず、一般的にもこの
ような関係になる)、トナーの補給上限量は、このTm
ax中補給動作を行なったときのトナー補給量になる。
「TA1」〜「TA1」は、各転写紙毎に演算ADDT
によって求められたトナーの補給時間(以下、演算補給
時間という)を示しており、この例では、TA1とTA
4がTmaxより長く、TA2,3,5がTmaxより
も短くなっている。各「TON」は補給動作を行なって
いる時間(以下、補給動作時間という)を示し、後述す
るトナー補給動作制御によって決定されている。連続コ
ピーの最終転写紙(最終紙)転写後の「Tw」は補給動
作の待ち時間を示している。
【0043】本実施例におけるトナー補給動作制御につ
いて説明する。本実施例においては、上記のように連続
コピーにおける補給上限量が転写紙間隔時間Tmaxに
なるので、演算補給量に対応する上記演算補給時間TA
1等とこのTmaxとを比較し、演算補給時間がTma
xを超過する場合には、補給動作時間TONをTmax
とし、演算補給時間とこのTmaxの差分の時間をレジ
スタに加算して記憶しておき、以降の補給タイミングで
あって、演算補給時間がTmaxより短いものにおい
て、その演算補給時間に上乗せして補給動作時間を設定
すると共に、この上乗せした分に関する時間を上記レジ
スタから減算して記憶するものである。そして、連続コ
ピーの最終紙についての補給タイミング(最終紙転写直
後の補給タイミング)で、上記レジスタに記憶されてい
る補給時間と演算補給時間との合計時間がTmaxより
長い場合には、先ず、Tmaxだけ補給動作を実行し、
一定の待ち時間Tw補給動作を中断しながら、上記レジ
スタに記憶されている時間が0になるまで補給動作を繰
り返すものである。ここで、一定の待ち時間Twを設け
たのは、上記の現像器21の撹拌能力による補給時間の
制約が有ることによる。尚、この最終紙についての補給
タイミングにおいては、再度操作者によるコピー開始指
示があるまで、転写動作が行なわれることがないので、
この例のようにTmaxの補給動作ではなく、現像器2
1の撹拌能力に応じた補給量に対応する補給時間で補給
動作を行なっても良い。この場合には、最終紙について
の補給タイミングでの演算補給時間と上記レジスタに記
憶されている時間との合計時間が、上記Tmaxより長
くても、現像器21の撹拌能力を越えないものであれ
ば、中断せずに連続補給することも可能である。
【0044】図20は、このトナー補給動作制御のフロ
ーチャートである。ステップ1において、上記の補給タ
イミングが否かを判断する。これは、例えば上記FGA
TE信号のOFF(潜像後端の書き込み終了に対応す
る)から上記T時間後に補給タイミングに入った判断す
ることが出来る。補給タイミングに入ったら、ステップ
2で補給ローラ24を回転させる上記クラッチをONし
て補給をスタートさせる。ここで、クラッチONと同時
に補給タイマーをスタートさせる。ステップ3で最終紙
コピーか否かを判断し、最終紙コピーでなければ、ステ
ップ4に進んで、DBADDL/Hの演算補給時間がT
maxより長いか否かを判断する。長い場合には、ステ
ップ5でDBADDL/Hの補給時間とTmaxの差を
レジスタAに格納し、ステップ6でこの差を今回の超過
分(補給不足分)として累積超過量記憶手段であるレジ
スタSVADDL/Hに加算して記憶させる。そして、
ステップ7で駆動条件記憶手段である補給量カウンタT
MADDにTmaxを設定する。一方、ステップ4でD
BADDL/Hの演算補給時間がTmaxより長くはな
いと判断した場合には、ステップ8に進んで、余裕量に
相当する時間である、TmaxとDBADDL/Hの演
算補給時間との差をレジスタAに格納し、ステップ9で
レジスタSVADDL/Hに記憶されている超過分の時
間がこの差よりも長いか否かを判断する。この差よりも
長い場合にはステップ9で、DBADDL/Hにこの差
だけ加えた時間を補給量カウンタTMADDに設定し、
ステップ11でレジスタSVADDL/Hにこの差だけ
減算して記憶する。逆にステップ9でレジスタSVAD
DL/Hに記憶されている超過分の時間がこの差よりも
長くはないと判断した場合には、ステップ12に進ん
で、補給量カウンタTMADDにDBADDL/Hとレ
ジスタSVADDL/Hの超過分の時間との合計時間を
設定する。ステップ3で最終紙コピーであると判断した
場合には、同図(b)に示す第14ステップに進んで、
補給量カウンタTMADDにDBADDL/Hの演算補
給時間とレジスタSVADDL/Hの累積超過時間との
合計時間を設定し、ステップ15でこの合計時間がTm
axより大きいか否かを判断し、大きくはない場合に
は、ステップ16でレジスタSVADDL/Hに0を格
納する。逆に合計時間がTmaxよりも大きい場合に
は、この合計時間からTmaxを引いて時間をレジスタ
SVADDL/Hに記憶し、ステップ18でTmaxを
補給量カウンタTMADDに設定する。
【0045】尚、本実施例においては、上記のように所
定コピー間隔毎にトナー濃度を検出し、トナー濃度の推
移を考慮して変数GAINを変化させ、これにより、狙
いのトナー濃度に迅速に収束するようにコピー毎のトナ
ー消費量とトナー補給量との関係を調節しているので、
このトナー濃度検出による変数GAINの更新に伴い、
上記レジスタSVADDL/Hに0を記憶させて初期化
しても良い。又、補給タイミングは、現像器21の撹拌
能力を越えず、且つ、転写中と重ならない限り上記実施
例におけるタイミングに限られない、例えば、コピー動
作の開始前に補給タイミングを設定しても良い。更に、
補給ローラ24の駆動源を感光体ドラム1の駆動源と独
立に設け、補給動作と転写動作等が重なっても、画像上
何ら問題がない場合には、現像器21の撹拌能力を越え
ない範囲で補給量上限を設定すれば良い。
【0046】以上、本実施例においては、所定枚数毎に
基準トナー像を光学センサで検出してトナー濃度TC´
を求め、必要に応じて直前のコピーに係るトナー付着面
積データの総和LDCNTでこれを補正してトナー濃度
TCを得る。このTCで、単位面積当たりのトナー付着
率MAを算出してレジスタに格納する。又、このTCと
前回の検出に係るTCとを比較して、トナー濃度の推移
から変数GAINを算出してレジスタに格納する。そし
て、コピー毎にカウントしたLDCNTにレジスタから
読み出したMA及びGAINを掛けてトナー補給量を算
出して、コピー毎にトナーを補給する。これにより、狙
いのトナー濃度に収束させることが出来、安定した現像
装置4の顕像化能力が得られる。そして、この演算補給
量が、トナー飛散等の不具合を発生させることがない補
給上限量を超過するか否かを判断し、演算補給量が補給
上限量を超過する場合には、その回の補給動作において
は補給上限量のトナーのみを補給し、演算補給量に対す
る不足分は、その後の複写動作であって、演算補給量が
補給上限量を超過しない複写動作の回の補給動作におい
て、その回の演算補給量に上乗せして補給する。これに
より、トナー飛散等を防止すると共に、画像形成により
消費されるトナー量に応じた量のトナー補給も可能にな
る。
【0047】尚、図21は、上記実施例における、各制
御の実行のタイミングや、各演算結果の利用関係を、コ
ピー動作のタイミングを基準にして示すしたものであ
る。同図中、「△」はセンサチェックタイミングを示
し、画像形成装置のメインスイッチON後1枚目とその
後10枚ごとに設定する。このタイミングで光学センサ
25で感光体1上のパターンを読取り、出力VSG,出力
SPを得る。「TC´」はトナー濃度算出を示し、出力
SG,出力VSPの出力比より現像器21内のトナー濃度
(TC)を算出する。「TC」はトナー濃度補正を示
し、これはセンサチェックタイミング直前の記録紙のト
ナー付着面積(LDCNT)をチェックし、一定値以上
(付着量が多い場合、現像器21の撹拌が不十分な状態
となるため)の場合、トナー濃度をTC´よりも濃い値
に補正する。補正後のトナー濃度をTCとする。「M
A」はトナー付着率算出を示し、これは同一プロセス条
件でもトナー濃度により感光体1上の単位面積当たりの
トナー付着量が異なるので、TCの値よりデータテーブ
ルで付着率MAを求める。「LDCNT」はトナー付着
面積の算出を示し、これは画像データ(多値データ等)
からデータテーブルを用いてトナー付着面積に変換し、
記録紙当たりのトータルのトナー付着面積LDCNTを
求める。「uT.」はトナー消費量の算出を示し、付着
率MAとトナー付着面積LDCNTの積としてトナー消
費量uT.を算出する。「GAIN」は変数GAINの
算出を示し、検出したVSG,VSPと前回検出したVSG
SPを比較し、狙いのトナー濃度TC(VSG,VSP)に
なる様に補給量を加減するための変数GAINを求め
る。「ADDT」はトナー補給量算出を示し、消費され
たトナー量uT.と変数GAINの積としてトナー補給
量を算出する。以上の流れで記録紙毎にトナー補給量を
求めてトナー補給を実行する。但し、変数GAINはセ
ンサチェックタイミング毎に変更する。
【0048】以上、本実施例においては、感光体1上の
単位面積当たりのトナー付着量であるトナー付着率を検
出するために、光学センサ25を用いて現像器21内の
現像剤のトナー濃度を検出しているが、これに代え、現
像器21内にトナー濃度センサを設けても良い。又、上
記トナー濃度を所定枚数ごとに検出しているが、これに
代え、毎回検出しても良い。更に、上記実施例において
は、前述のように上式(1)の特別の場合として上式
(2)が成立する例であったが、このような式(2)が
成立せず、この結果、1ドット当たりのトナー消費量を
画像の多値データとトナー濃度の両者を用いて消費デー
タに変換する必要が有る場合には、画像の多値データか
ら消費データを検索する為のデータテーブルをトナー濃
度毎に設ければ良い。そして、この為のトナー濃度デー
タは、毎回トナー濃度を検出することによって得ても良
いし、上記実施例の様に所定間隔でトナー濃度を検出す
る場合には、最新のトナー濃度を用いても良い。又、上
記実施例は、書込LDのパルス幅によってトナー付着面
積が異なることから画像の多値データから消費データに
変換し、この消費データの1枚の画像当たりの総和で1
枚の画像当たりのトナー付着面積を求めているが、書込
LDのパルス幅は一定であっても、画像におけるドット
の密集状況によってトナー付着量が変化する場合、例え
ば、現像におけるエッジ効果でトナー付着量の増大が生
じるほどにドット間の距離が接近しているかどうかによ
ってトナー付着率が変化する場合にも、このようなドッ
ト間の距離とトナー付着量との関係を予め求めておい
て、この関係を画像の多値データから消費データへの変
換テーブルにして用い、画像の多値データから一旦消費
データに変換し、この消費データの1枚の画像当たりの
総和で1枚の画像当たりのトナー付着面積を求める。更
に、上記実施例においては、各種のデータテーブルを用
いているが、この内演算式で置き換えられるものは、演
算式に置き換え、データテーブルの検索に代え、この演
算式の演算処理を実行しても良い。
【0049】
【0050】
【0051】
【0052】
【0053】
【0054】
【効果】 請求項1 の発明によれば、画像領域内の画像デ
ータを用いて感光体上のトナー付着領域の総面積を演算
する面積演算手段と、該面積演算手段の演算結果に基づ
いて現像器へのトナー補給量を演算する補給量演算手段
と、該補給量演算手段による演算補給量が補給上限量を
超過するか否かを判断する第1比較手段と、該第1比較
手段により該演算補給量が該補給上限量を超過すると判
断された場合に、トナー補給機構の駆動条件を設定する
駆動条件設定手段に、該補給上限量のトナーを補給する
駆動条件を設定すると共に、累積超過量記憶手段に、該
演算補給量の補給上限量からの超過量を加算して記憶さ
せる第1制御手段と、該第1比較手段により該演算補給
量が該補給上限量を超過はしないと判断された場合に、
該演算補給量の該補給上限量に対する余裕量が該累積超
過量記憶手段に記憶されている累積超過量を超過するか
否かを判断し、該余裕量が該累積超過量を超過はしない
と判断した場合は、該駆動条件設定手段に、該余裕量と
該演算補給量との合計量のトナーを補給する駆動条件を
設定すると共に、該累積超過量記憶手段に、該余裕量を
減算して記憶させ、該余裕量が該累積超過量を超過する
と判断した場合は、該駆動条件設定手段に、該演算補給
量と該累積超過量との合計量のトナーを補給する駆動条
件を設定すると共に、該累積超過量記憶手段を初期化す
る第2制御手段とを設けので、1回の補給動作で補給上
限量を越えることのない補給を実行しながら、該累積超
過量を正確に把握しながら、トナー消費量に応じたトナ
ー補給量を補給していくことが出来る画像形成装置を提
供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るデジタル複写機の感光
体周辺の概略構成図。
【図2】同複写機の電装部の構成を示すブロック図
【図3】図2の書込駆動制御回路の構成を示すブロック
図。
【図4】同複写機の、書込LDのパルス幅とトナー付着
量との関係を示す特性図。
【図5】同複写機の、LD多値データとトナー着量との
関係を示す特性図。
【図6】同複写機の、トナー付着面積の演算の用のカウ
ンタ回路の構成図。
【図7】同カウンタ回路が構成されているCPUと周辺
回路とを示す回路図。
【図8】同カウンタ回路についてタイミングチャート。
【図9】同複写機の、トナー付着量データの読み込み制
御のフローチャート。
【図10】同複写機の、光学センサ出力の読み込み制御
のフローチャート。
【図11】同光学センサの特性図。
【図12】光学センサ検出直前の画像形成に係る画像の
面積率と出力VSPとの関係を示す特性図。
【図13】同光学センサの出力の補正ビット数と面積率
との関係を示すグラフ。
【図14】同複写機の、光学センサ出力補正及びトナー
付着量算出の制御のフローチャート。
【図15】同複写機の、変数GAIN算出の制御のフロ
ーチャートの一部分。
【図16】同複写機の、変数GAIN算出の制御のフロ
ーチャートの図15に示した残りの部分。
【図17】同複写機の、トナー補給両算出の制御のフロ
ーチャート。
【図18】同複写機のトナー補給機構の特性図。
【図19】同複写機におけるトナー補給動作のタイミン
グチャート。
【図20】(a)及び(b)は同複写機の、トナー補給
動作の制御のフローチャート。
【図21】同複写機の、各種制御の実行タイミングを示
すタイミングチャート。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 4 現像装置 6 クリーニング装置 21 現像器 22 トナーホッパー 23 アジテータ 24 補給ローラ 25 光学センサ 800 ビデオコントローラ 801 P−ROM(変換テーブル) 811 加算器 813 カウンタ 815 ラッチ回路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)画像領域内の画像データを用いて感
    光体上のトナー付着領域の総面積を演算する面積演算手
    段と、 (b)該面積演算手段の演算結果に基づいて現像器への
    トナー補給量を演算する補給量演算手段と、 (c)該補給量演算手段による演算補給量が補給上限量
    を超過するか否かを判断する第1比較手段と、 (d)該第1比較手段により該演算補給量が該補給上限
    量を超過すると判断された場合に、トナー補給機構の駆
    動条件を記憶する駆動条件記憶手段に、該補給上限量の
    トナーを補給する駆動条件を記憶させると共に、累積超
    過量記憶手段に、該演算補給量の補給上限量からの超過
    量を加算して記憶させる第1制御手段と、 (e)該第1比較手段により該演算補給量が該補給上限
    量を超過はしないと判断された場合に、該演算補給量の
    該補給上限量に対する余裕量が該累積超過量記憶手段に
    記憶されている累積超過量を超過するか否かを判断し、 該余裕量が該累積超過量を超過はしないと判断した場合
    は、該駆動条件記憶手段に、該余裕量と該演算補給量と
    の合計量のトナーを補給する駆動条件を記憶させると共
    に、該累積超過量記憶手段に、該余裕量を減算して記憶
    させ、 該余裕量が該累積超過量を超過すると判断した場合は、
    該駆動条件記憶手段に、該演算補給量と該累積超過量と
    の合計量のトナーを補給する駆動条件を記憶させると共
    に、該累積超過量記憶手段を初期化する第2制御手段と
    を設けたことを特徴とする画像形成装置。
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