JPH052337A - トナー補給制御方法及びその方法を用いた画像形成装置 - Google Patents

トナー補給制御方法及びその方法を用いた画像形成装置

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JPH052337A
JPH052337A JP3040970A JP4097091A JPH052337A JP H052337 A JPH052337 A JP H052337A JP 3040970 A JP3040970 A JP 3040970A JP 4097091 A JP4097091 A JP 4097091A JP H052337 A JPH052337 A JP H052337A
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toner
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replenishment
image
area
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JP3040970A
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English (en)
Inventor
Koji Ishigaki
好司 石垣
Yuko Harasawa
祐子 原沢
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像領域内の画像データを用いて感光体上の
トナー付着総面積に応じて、現像器へトナーを補給する
ものにおいて、トナーの帯電量が経時で変化しても、画
像濃度を最低の画像濃度以上に維持し、且つ、トナーや
キャリアのこぼれの発生を防止する。 【構成】 図13おいて、ステップ1で感光体上のトナ
ー付着量を検出した光学センサの出力をデータに変換し
て、ステップ2で所定濃度に対応する定数25と比較す
ることにより、トナー付着量総面積と所定のトナー付着
率MA’の積であるトナー消費量に見合ったトナーを補
給する第1補給モードと、これよりも所定量多いトナー
を補給する第2補給モードとを選択する。第1補給モー
ドはステップ4、5、6で実現され、第2補給モードは
ステップ3、5、6で実現される。第2補給モードで
は、トナー濃度を上昇させてトナー帯電量を低下させ、
これにより、画像濃度を向上させることが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】電子写真方式で形成した潜像をト
ナー像として可視像化する、複写機、ファクシミリ、プ
リンター等の画像形成装置に係り、詳しくは、現像器へ
のトナー補給に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来キャリアとトナーとからなる2成分
系現像剤を用いるものでは、安定した画像を得る為に、
現像器内の現像剤のトナー濃度(トナーと現像剤の重量
比)を一定の範囲内に維持する必要が有る。これは、ト
ナー濃度が低すぎると(例えば、1.5w%)、キャリ
ア同士の接触が多くなってキャリアの寿命を縮めること
になり、逆にトナー濃度が高過ぎると(例えば、4〜5
w%)、トナー飛散や現像器からキャリアやトナーのこ
ぼれ等が発生する恐れが有るからである。トナー濃度を
一定の範囲内に維持する為に、従来より種々の方法が提
案され、又、実施されているが、デジタル式の画像形成
方法を用いる場合には、画像のデータを把握することが
出来るので、画像部の単位面積当たりのトナー付着量を
予め実験で求めておいて、この単位面積当たりのトナー
付着量に画像データから求めた画像の黒部の面積を掛け
あわせることによって、1枚の画像当たりのトナー消費
量を求め、このトナー消費量と同量のトナーを補給する
ことにより、現像器内のトナー濃度を一定の範囲内に維
持することが提案されている(例えば、特開昭62ー1
09078号公報、特開昭62−116973号公報、
特開昭63−8769号公報、特開平1−108070
号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、現像剤によ
っては、経時又は環境などにより、現像剤の物性(電気
抵抗など)が変化し、この結果例えば図2の第1象限に
示すようにトナーの帯電量が変化する。トナー帯電量が
変化すると、例えば、同図の第2象限に示すように画像
濃度が変化する。そして、トナー帯電量が上昇した場合
には、比較的少ない量のトナーで像担持体である感光体
上の電位と平衡状態になるので、画像濃度が所望の画像
濃度よりも低くなるという問題点が有った。
【0004】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、画像領域内の画像デ
ータを用いて感光体上のトナー付着領域の総面積を演算
し、該総面積に応じて、現像器へトナーを補給するもの
において、経時や環境によってトナー帯電量が変化しや
すい現像剤を用いても、所望の画像濃度を得ることが出
来るトナー補給制御方法及びその方法を用いた画像形成
装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、画像領域内の画像データを用いて感光
体上のトナー付着領域の総面積を演算し、該総面積に応
じて、現像器へトナーを補給するトナー補給制御方法に
おいて、該総面積と予め設定しておいた単位面積当たり
のトナー付着量とに基づいて求めた量のトナーを現像器
へ補給する第1補給モードと、該第1補給モードにおけ
るトナー補給量よりも所定量だけ多い量のトナーを補給
する第2補給モードとを設け、感光体上に形成した基準
トナー像の濃度に基づいて、該第1補給モードと該第2
補給モードとを選択することを特徴とするものである。
【0006】
【作用】本発明は、画像領域内の画像データを用いて感
光体上のトナー付着領域の総面積を演算し、該総面積と
予め設定しておいた単位面積当たりのトナー付着量とに
基づいて求めた量のトナーを現像器へ補給する第1補給
モードで、トナー消費量にほぼ応じたトナーを現像器内
へ補給し、経時等によるトナーの帯電量の上昇で画像濃
度が所定の濃度に近づく等した場合に、これを感光体上
に形成した基準トナー像の濃度によって検出して、該第
1補給モードにおけるトナー補給量よりも所定量だけ多
い量のトナーを補給する第2補給モードに切換え、この
第2補給モードで現像器にトナーを補給し、これによ
り、現像器内のトナー濃度を上昇させることでトナー帯
電量を低下させて画像濃度を上昇させ、画像濃度が所定
の濃度に回復した場合に、これを感光体上に形成した基
準トナー像の濃度によって検出して、第1補給モードに
切換るように作用するものである。
【0007】
【実施例】以下、本発明を画像形成装置の一例であるデ
ジタル写真機に適用した一実施例について説明する。こ
のデジタル複写機は原稿読取手段である読取装置(スキ
ャナー)と読み取られた原稿情報を紙に複写するための
一連のプロセスを実行する複写装置(プリンター)とか
ら構成される。読取装置としては、例えば、コンタクト
ガラスの下方に配置された原稿照明用のランプを有する
移動光学系でコンタクトガラス上の原稿を副走査し、原
稿の下表面で原稿画像の濃度に応じて反射され光をミラ
ー及びレンズを介して一次元イメージセンサーに入射
し、この一次元イメージセンサーによって、原稿画像上
の主走査方向の一ラインを検出するしながら、移動光学
系の副走査によって原稿の二次元画像を読み取るような
ものを用いることが出来る。
【0008】本実施例における複写装置の要部の概略構
成を図1に示す。図1において、感光体ドラム1の周囲
には帯電チャージャ2、図示しない書き込みユニット、
現像ユニット4、転写分離ユニット5、クリーニングユ
ニット6、除電装置7などが備えられている。感光体ド
ラム1の表面は、先ず帯電チャージャ2によって生じる
コロナ電流によって一様に高電位に帯電される。この表
面に図示しない書き込みユニットからのレーザー光が照
射され、その光の強度に応じて帯電電位が変化し、レー
ザー光の照射の有無に応じた電位分布が形成される。書
き込みユニットには、レーザー光の光源として半導体レ
ーザー(以下、書込LDという)を備え、それが発する
レーザー光を、回転多面境、レンズ、ミラー等の光学系
を通して感光体ドラム1の表面に照射し、この回転多面
鏡は電気モータによって高速で定速回転駆動することに
よって感光体上での主走査を行なうものを用いることが
出来る。そして、制御装置で記録すべき画素単位の位置
信号(記録有り/記録無し)を、各々の画素位置が回転
多面鏡の回転位置と同期するように書込LDに印加し、
画像の各走査位置で、その画素の濃度(記録有り/記録
無し)に応じてレーザー光がオン/オフ制御する。これ
により、感光体ドラム1上に形成される電位分布は、原
稿画像の濃淡に対応し静電潜像を構成する。この静電潜
像は、書き込みユニットよりも下流に配置された現像ユ
ニット4で供給されるトナーによって可視像化される。
この現像ユニット4は、感光体上にトナーを供給する現
像ローラ20を備えた現像器21とこの現像器21に補
給するトナーを収容したトナーホッパ22とから構成さ
れ、トナーホッパ22内にはトナー搬送用のアジテータ
23と補給ローラ24が設けられている。一方、図示し
ないカセットから繰り出された転写紙は、レジストロー
ラ9を介して感光体ドラム1の表面に送り込まれ、転写
分離ユニット5でトナー像が転写された後に感光体ドラ
ム1表面から分離される。トナー像の転写がされた転写
紙は図示しない定着装置を通過するときにトナー像が定
着され、図示しない排紙トレイに排紙される。そして、
現像ユニット4と転写分離ユニット5との間の感光体ド
ラム1表面には、感光体表面からの反射光の光量を検出
する光学センサ25が設けられている。
【0009】図2にディジタルカラー複写機の電装部の
概略構成を示す。読取装置10のハウジング内には、読
取制御回路20、読取駆動装置30、画像読取回路40
及び画像処理回路50が収容され、又、複写装置90の
ハウジング内には、読み取られた原稿情報を記憶する記
憶手段である画像情報記憶装置60、複写回路70、シ
ステム制御装置61、システム制御装置61にキー入力
を行なう操作手段である操作装置80が収容されてい
る。この情報記憶装置60は画像メモリ部62と上記シ
ステム制御装置61とからなっている。そして、読取制
御回路20、複写回路70に含まれている書込駆動制御
回路71、操作装置80は、システム制御回路61と信
号線L1、L2、L3で接続されており、互いにデータ
伝送を行なっている。
【0010】上記読取制御回路20はシステム制御回路
61からL1を介して信号を受け、スキャナモータ31
の回転数制御、蛍光灯32のヒータコントロール、蛍光
灯32の点灯指示、原稿サイズ検知用のフィルタソレノ
イド33のコントロール及びスキャナ電源冷却ファン制
御等を行なう。上記画像読取回路40は原稿からの反射
光を80dpiのアナログ信号に変換するCCD41か
らの信号を奇数(ODD)、偶数(EVEN)に分けて
増幅する増幅器42(一画素あたりの時間が非常に短い
ため、増幅器の性能から2つに分ける)、増幅器42か
らのODD,EVEV信号をシリアルのアナログ信号に
合成するスイッチング素子43、スイッチング素子43
からのアナログ信号を画像処理回路50からの蛍光灯3
2の明るさの変動を補正するための増幅度指示データA
GCにより増幅する可変増幅器44、可変増幅器44か
らのアナログ信号をデジタル信号に変換するA/Dコン
バータ45等を備えている。画像処理回路50は画像読
取回路40から送られてくる画像信号を処理するために
5つのゲートアレイ51乃至55、クロック発生回路5
6、ROM57、RAM58等を備えている。ゲートア
レイ51が光量検知、シェーディング補正、タイミング
コントロール、コマンドコントロール、データ編集・出
力、CCDドライブクロック発生等、ゲートアレイ52
が主走査方向の変倍、ゲートアレイ53が中間調処理、
2値化処理、原稿サイズ検知、ゲートアレイ54が文字
・中間調分離、中抜き編集、ゲートアレイ55がマーク
エリア検出を夫々担当する。画像メモリ部62はメモリ
基板とメモリコントロール基板とで構成されている。シ
ステム制御回路61はシステムの全体コントロールと画
像データの読み出し、書込の指示を行なう。このシステ
ム全体のコントロールにはシステムのレディ状態監視、
転写紙サイズ・残量の検知、原稿読取や給紙スタート指
示、スキャナー複写モードやプリンター複写モードの制
御等が含まれ、画像データの読み出し、書込の指示を行
なうに当たってはメモリの残量の把握を行なっている。
複写回路70には画像メモリ部62からの画像データを
受信するラインドライバ回路72、ラインドライバ回路
72からの画像データ信号を増幅するレーザドライバ回
路73、レーザドライバ回路73によって駆動される半
導体レーザ(LD)74、読出駆動制御回路75、書込
駆動制御回路71、駆動装置76等が備えられている。
操作装置80は各種情報を表示する表示器や入力キーが
設けられた操作パネル81と操作制御回路82が備えら
れている。
【0011】図3は上記書込駆動制御回路の詳細な構成
を示したものである。390には給紙装置のアクチュエ
ータ群(ピックアップソレノイド,給紙クラッチ,トレ
イロックソレノイド、上昇モータ)とシリアルパラレル
レシーバ等が含まれ、CPU703の出力ポートに接続
されている。入力用ゲートアレイ701に接続されてい
るセンサ群390aは給紙装置内のセンサ群(用紙サイ
ズ検知センサ、ペーパーエンド検知センサ、トレイセッ
ト検知センサ、接続検知センサ)が含まれている。ビデ
オコントローラ800には変換テーブル801が接続さ
れており、又、ビデオデータ(VIDEO DATA)
も入力される。このビデオコントローラ800は図7に
示すようにCPU810の一部として構成されており、
このCPU810の入力ポートから外部からのビデオデ
ータ(EXTERNAL VIDEO DATA)を読
み込み、P−ROMからなる変換テーブル801に出力
する構成にしている。入力用ゲートアレイ702に接続
されているセンサ群705には、給紙搬送用の各種セン
サ、本体ドアオープン検知センサ、光学センサ(アナロ
グ)等が含まれ、書込LDフィードバック出力(アナロ
グ)や書込同期検知信号も入力用ゲートアレイ702に
入力される。又、出力用ゲートアレイ706に接続され
ているアクチュエータ群707には、給紙搬送用の各種
クラッチ、メイン駆動モータ、クリーニングブレードソ
レノイド、トナー補給ソレノイド、回転多面鏡用モー
タ、定着ヒータ、帯電用高圧電源回路、転写用高圧電源
回路、除電ランプ、光学センサ25(図1参照)等が含
まれ、光学センサ25のLD出力調整出力もこの出力ゲ
ートアレイ706から出力される。
【0012】次に本実施例におけるトナー補給制御につ
いて説明する。本実施例におけるトナー補給制御は、従
来技術と同様に画像データを用いてトナー消費量を求
め、このトナー消費量と略同量のトナーを補給する第1
補給モードと、該第1補給モードにおけるトナー補給量
よりも所定量多いトナーを補給する第2補給モードと
を、選択的に用いるものである。
【0013】先ず、トナー付着領域の総面積の演算につ
いて説明する。感光体上の黒データに対応する部分(以
下、ドットという)にトナーが付着し、この黒データの
個数がトナーの消費量に関連するので、1枚の画像中の
黒データの総数を演算して1枚の画像中のトナー付着面
積の総和を求め、一方でこのドットを集めた単位面積当
たりのトナー付着量であるトナー付着率を求めておけ
ば、両者の積として1枚の画像によって消費されるトナ
ーの量(以下、トナー消費量という)を求めることが出
来る。そして、1ドット当たりのトナー付着量は、1ド
ットの書込を行なうに当たっての光量等の書込条件、例
えば、書込LDのパルス幅(黒データの具体的な多値デ
ータによって決定される)によって異なる。これは書込
LDのパルス幅を変化させる(例えばLD多値データ0
000〜1111に応じてパルス幅を0ないし50ns
ecに変化させる)ことにより、感光体上の電位及び1
ドットの面積が変化する為である。この感光体上の電位
変化は1ドット当たりのトナー付着量を変化させる点で
1ドットの面積の変化と同じであるので、両者の変化を
合わせて1ドット当たりのトナー付着面積の変化として
取り扱うことが出来る。更に、この例では、LD多値デ
ータとトナー付着量とが比例関係にない(例えば、LD
多値データ0001のトナー付着量はLD多値データ1
111のトナー付着量の1/16の量に相当していな
い)ので、予め、書込LDのパルス幅を決定するLD多
値データとトナー付着量の関係を実験で求めておいて、
LD多値データからこれに相当するトナー付着面積を求
める為の変換テーブルを用意する。
【0014】図5は、この演算の為の、LD多値データ
からトナー付着面積データ(以下、面積データという)
への変換、カウント回路を示すものである。この回路
は、主にLD多値データから面積データへの変換を行な
う為の変換テーブル810、面積データをカウントして
トナー付着面積の総和を演算する為の、加算器811、
位どり用のフリップフロップ812、カウンター813
等から構成されている。この加算器811、位どり用の
フリップフロップ812、カウンター813等は、ビデ
オコントローラ800(図3参照)内に構成されいる。
又、変換テーブル810は前述のように図7に示すビデ
オコントローラ800が構成されているCPU810に
接続されているP−ROM801で構成されている。そ
して、外部ビデオデータしてビデオコントローラ800
(CPU801)に入力されたLD多値データが、ビデ
オコントローラ800(CPU801)から変換テーブ
ル810に出力され、この変換テーブル810からの面
積データがビデオコントローラ800(CPU801)
に入力されてカウントが実行される。
【0015】図5において、先ず変換テーブル810よ
りLD多値データが面積データに変換され、初段のフリ
ップフロップ814でラッチされ、次に加算器811に
データが送られる。加算器811は入力されたデータと
前回の残りのデータとの和を計算し、その結果をキァリ
ーとして次段のカウンターへ出力する。この加算器81
1は入力の面積データ(多値データレベル)により性能
が決定される。例えば、面積データが3〜4値の場合に
は2ビットと2ビットを用い、5値〜8値の場合は3ビ
ットと3ビットを用い、更に、9値〜16値の場合には
4ビットと4ビットを用いる。このようにデータが何ビ
ットかにより加算器811の大きさを決める。図7はキ
ャリーが出るタイミングを示すタイミングチャートであ
り、面積データが4ビットデータ(0000〜111
1)の場合の例である。カウンターはキャリーが入力さ
れる毎にカウントをインクリメントし、このキャリーを
カウントして、面積データの総和としてトータルのトナ
ー付着総面積データを求める。そして、このカウンター
は有効画像領域の書込期間中ON状態になる信号FGA
TEのON状態のときのみカウントアップし、これがO
FF状態に立ち下がるときにクリアされる。又、カウン
タの出力はFGATEの立ち下がり時にフリップフロッ
プにラッチされ、これをCPUが読み込む。ここで読み
込まれるトナー付着総面積データは上位8ビットで表さ
れる。
【0016】以上により、LD多値データに応じた1ド
ット当たりのトナー付着領域の大小を加味したトナー付
着領域の総面積を求めることが出来る。尚、この例の構
成では、変換テーブルの入力がコードデータでも、2値
データ(0000または1111)でも同様にカウント
を行なうことが出来る。
【0017】尚、この例においては、面積データの総和
を、LD多値データ1111の面積データに換算し、換
算後の上位8ビットをCPUで読み込んでトナー付着総
面積データとしている。ここで例えばA3サイズ(42
0×297)の場合には、ドット総数が下式(1)より
1110110000000101000011110
Bであることから上位8ビットは0eCHとなり、画像
データの総和は、各端部2mmを除くと、下式(2)よ
り111001101001111110011110
1Bとなり上位8ビットは0e6Hとなり、これより、
CPUに読み込まれるトナー付着総面積データが0e6
Hである場合は、A3(端部より2mmを除く)全面に
LD多値データ1111で書込が行なわれた画像に相当
する。 (ドット総数)=420×(400/25.4)×297×(400/25.4) =30935582(ドット) =1110110000000101000011110B …(1) (画像データ総和)=(420−4)×(400/25.4)×(297−4) ×(400/25.4) =30228285(ドット) =1110011010011111100111101B …(2)
【0018】図8は、CPUによる上記フリップフロッ
プにラッチされているカウンタの出力の読取制御のフロ
ーチャートである。ステップ1でフリップフロップにラ
ッチされているカウンタの出力であるトナー付着総面積
データ(LDCNT)を読み込む。このLDCNTは上
記のように上位8ビットしか読み取れないため、ステッ
プ2で読み込んだLDCNTが0か如何かを判断し、0
の場合にはステップ3でレジスタLDCNTにLDCN
Tデータとして1を格納した後、ステップ4でこのLD
CNTデータをレジスタLDONCTに格納する。逆に
0でない場合には、そのまま読み込んだLDCNTをL
DONCTに格納する。
【0019】以上により求めた1枚の画像についてのト
ナー付着総面積を用いて、この1枚の画像で消費される
トナー消費量を演算する。具体的には、上記のトナー付
着面積データと後述するようにして定めた単位面積当た
りのトナー付着量に相当する設定値との積を演算して1
枚の画像形成当たりのトナー消費量を求める。
【0020】次に、トナー補給量の演算について説明す
る。理想的にはトナー補給量が上記の演算によって求め
たトナー消費量と一致するようにトナー補給機構の補給
条件を制御すれば、画像濃度が一定に保たれるはずであ
るが、実際は前述のように、トナーとして、その帯電量
が変化しやすいもの(例えば、カラートナー)を用いた
場合には、キャリアの特性(抵抗)が経時や環境で変化
して、図2や図10(a)に示すように、トナー帯電量
が変化し、画像濃度を一定に維持しても画像濃度変化し
てしまう。例えば、トナー帯電量が上昇した場合には、
少ないトナーで感光体上の電位に対して平衡状態になる
ので、画像濃度が低下する。
【0021】ところで、経時でトナーの帯電量が変化す
る現像器においても、種々のバラツキが存在しない場合
には、上記のように1枚の画像についてのトナー付着総
面積と単位面積当たりのトナー付着量に相当する設定値
とを掛けることによって求めたトナー消費量と同量のト
ナーを補給するに当たり、この設定値等によっては、画
像濃度を所定以上に維持出来る場合が有る。例えば、上
記演算における単位面積当たりのトナー付着量に相当す
る設定値として、画像濃度(以下、IDという)が1.
0の場合のトナー付着量に相当する値MA’を用い、且
つ、コピー開始時にトナー濃度が2.5wt%の現像剤
を現像器に投入して連続コピーを行なったところ、上記
IDが1.0以上に維持された。図10(b)は、この
場合の現像器内のトナー濃度の変化を示したものであ
る。ここで、この現像剤のトナー帯電量は図10(a)
の用にトナー帯電量が変化した。尚、IDとトナー付着
量との関係は、例えば、図11(a)に示すように実験
で比較的正確に求めることが出来る。
【0022】図10(b)において、コピー開始直後の
期間Aでは、トナー帯電量(Q/M)が低いので、上記
の演算によって求めるトナー消費量よりも実際のトナー
消費量の方が多めになり、この結果、演算上のトナー消
費量と同量のトナー補給では足りずにトナー濃度が低下
していく。但し、IDとしては、1.0よりも高いID
を得ることが出来る。そして、期間Aの終わりに近づく
につれ、現像器内における現像剤の撹拌でトナー帯電量
が上昇しIDが1.0に近づいていく。時点Bでは演算
上のトナー消費量と実際のトナー消費量が略等しくな
り、且つ、IDも約1.0になる。この後の期間Cにお
いては、更にトナー帯電量が上昇し、前述のように比較
的少量のトナーで感光体上の電位と平衡状態になるの
で、IDが低下していく傾向になるが、仮に、IDが
1.0よりも小さくなると、演算上のトナー消費量より
も実際のトナー消費量の方が少なめになり、この結果、
演算上のトナー消費量と同量のトナー補給では過剰にな
って、トナー濃度を上昇させ、これにより、IDが高く
なる。このようにして、トナー帯電量やトナー濃度が変
化するにも拘らず、IDとしては1.0以上を維持する
ことが出来た。又、図10(b)に示す現像器からのト
ナーやキャリアのこぼれが発生するトナー濃度(この例
では4.5wt%)よりも低い値でトナー濃度が飽和
し、トナーやキャリアのこぼれも発生しなかった。
【0023】尚、図10(c)は、ある一定のトナー濃
度(1.5wt%,2.0wt%,3wt%,4wt
%,4.5wt%)であると想定した場合のIDの変化
を示すものであり、これは、一定のトナー濃度であれば
経時でIDが薄くなることを示している。
【0024】しかしながら、実際の製品においては、製
品間で種々のバラツキが存在しており、IDが1.0よ
り低くなったり、トナー濃度が上昇しすぎてトナーやキ
ャリアのこぼれが発生する。特に影響が大きいバラツキ
としては、経時や環境によるトナー帯電量の変化度合い
のバラツキや、トナー補給機構におけるトナー補給量の
バラツキ、更には、現像ローラ20と感光体1とのギャ
ップのバラツキがある。トナー補給機構のバラツキにつ
いて詳述すると、例えば、トナー補給量をトナー補給機
構の動作時間で制御しているものにおいては、その駆動
源の遅延時間、連結時間、停止時間により、機械間で作
動時間にバラツキが存在し、機械によっては演算上のト
ナー補給量と実際に補給されるトナー量とが比較的大き
く異なる。又、トナーを補給ローラ等で補給する場合に
はトナー自体の流動性が環境変動で変化して実際に補給
されるトナー量が変化する為、環境によっては演算上の
トナー補給量と実際に補給されるトナー量とが比較的大
きく異なる。
【0025】そこで、本実施例においては、狙いとする
最低のIDである1.0以上にIDを維持し、且つ、ト
ナーやキャリアのこぼれの発生を防止すべく、上記の種
々のバラツキがトナー補給量過多になるように効いてく
る製品においても、トナー濃度がトナーやキャリアのこ
ぼれが発生するトナー濃度までは上昇しない範囲で、上
記のような演算によるトナー消費量と略同量のトナーを
補給する第1補給モードと、上記のような演算によるト
ナー消費量よりも所定量だけ多いトナーを補給する第2
補給モードとを設け、感光体上のIDを実際に検出して
た結果に基づいて、この第1補給モードと第2補給モー
ドの何れかを選択してトナー補給を行なうものである。
【0026】先ず、第1補給モードについて説明する。
上記のように、画像データから求めた1枚の画像のトナ
ー付着総面積に、狙いのIDである1.0のときの単位
面積当たりのトナー付着量に相当する値MA’を掛けれ
ば、種々のバラツキが存在しない場合のトナー消費量を
求めることが出来るが、上記のようにトナー補給機構等
のバラツキが存在するので、トナー濃度が上昇し過ぎて
キャリヤやトナーのこぼれが発生する恐れが有る。そこ
で、このようなバラツキがトナー濃度上昇に効いてくる
ような製品においても、キャリアやトナーのこぼれが発
生するほどにはトナー濃度が上昇しない様に、トナー付
着総面積に対応しながらも上記のトナー消費量よりも少
なめになるようにトナー消費量を演算する。どの程度少
なめにするかは、現像器21における具体的な上記バラ
ツキを考慮して実験で求めるが、例えば、下式(1)に
基づいてトナー補給量を演算残する場合に、この式中の
Aを0.8〜9.5程度とする。 (トナー補給量)= (トナー付着総面積)×(ID1.0の単位面積当たりのトナー付着量)×A …(1) 尚、本実施例においては、後述するように感光体上のI
Dを検出する光学センサ25(図1参照)にもバラツキ
が存在するので、これも考慮する。このように、第1補
給モードにおいては、画像データから演算したトナー付
着総面積に基づいてトナー補給量を決定しながらも、上
記のように少なめにトナーを補給するので、トナーやキ
ャリアのこぼれが発生するようなトナー濃度には上昇し
ない。しかしながら、この第1補給モードのみでは、ト
ナー濃度の不足でIDが1.0よりも低下する恐れが有
る。そこで、光学センサ25の出力により、基準パター
ントナー像の濃度が所定値よりも薄くなった場合に、こ
の第1補給モードよりも所定量多いトナー補給量でトナ
ーを補給する第2補給モードに切換える。
【0027】この所定値は、光学センサ25の出力に、
光学センサ25の間で図11(b)のようなバラツキ△
lが存在するので、この影響を受けない出力レベルで、
且つ、ID1.0に相当する出力からのずれ△dが出来
るだけ小さい値に設定することが望ましい。
【0028】次に、光学センサ25による感光体上の画
像濃度の検出について説明する。非画像部領域に画像部
の書込と同一のレーザー光により感光体上に基準パター
ンを書き込んで基準パターン潜像を形成する。この基準
パターン潜像を感光体1の回転により現像装置4に搬送
して現像して基準パターントナー像を形成した後、光学
センサ25に対向させる。光学センサ25の受光部がO
Nし、非パターン部(感光体地肌部)を受光素子で読み
取り、基準パターントナー像部も同様にして読み取る。
ここで、地肌部も検出するのは、地肌部の検出値と基準
パターントナー像部の検出値の比を取ることによって、
感光体ドラム1の偏心や光学センサ25のトナー汚れに
よる影響を相殺するためである。以下、感光体地肌部読
み取りの光学センサ出力を出力VSG、基準パターントナ
ー像部読み取りの光学センサ出力を出力VSPという。
【0029】尚、この様に、出力VSGと出力VSPの比を
用いることにより、光学センサ25の表面にトナー、紙
粉等が経時的に付着するとセンサ出力が低下の影響をあ
る程度は相殺することが出来るが、これにも限界があっ
てトナー等の付着が多量になると対応出来ずに、充分な
SN特性が得られず、画像濃度の誤検知を生じる恐れが
ある。そこで、本実施例においては、光学センサ25の
出力が予め設定しておいた範囲内に無い場合には、異常
であると判断し、その出力は画像濃度の算出に用いず
に、これに代えて、予め設定しておいたデータを用いて
画像濃度を算出する。具体的には、出力VSGが2.5よ
りも小さいか、又は、出力VSPが2.5V以上である場
合に、異常であると判断して予め設定しておいたデータ
を用いて画像濃度を算出する。
【0030】以上の光学センサ25の検出出力が異常の
場合の制御を含む、光学センサ25の検出出力の読取の
具体的制御について、図9を用いて説明する。先ず、ス
テップ1で光学センサ25による感光体地肌部と基準パ
ターントナー像部の検出が終了したか否かを判断し、検
出が終了したら、ステップ2,3で光学センサ25の検
出出力が異常か否かの判断等を実行する。検出出力が異
常か否かの判断は上記の基準によってステップ2、ステ
ップ3で行なう。そして、異常であると判断した場合に
はステップ8に進んで、予め設定しておいた適正値であ
るVSG4.0ボルト,VSP0.25ボルトをレジスタV
SG,レジスタVSPに格納する。次に、ステップ4,5で
最新の出力VSG,VSPが格納されるレジスタDVGNE
W,DVPNEWの内容を、1回前の検出に係る出力V
SG,VSPが格納されるレジスタDVGOLD,DVPO
LDに更新して格納した後、ステップ6,7で今回の検
出に係る前記レジスタVSG,VSPの内容を上記レジスタ
DVGNEW,DVPNEWに更新して格納する。これ
により、出力VSP,VSGの読み込みを完了する。
【0031】尚、黒ベタ画像のようにトナー消費量が多
い画像を形成した場合、後述するようにこのトナー消費
量に応じてトナーを補給するので、現像器21の現像剤
撹拌能力を一時的に越える量のトナーを補給することが
ある。このような量のトナーを補給した直後に光学セン
サ25による基準パターントナー像の読取を行なう(そ
の為の基準潜像の現像を行なう)と、現像剤(キャリ
ア)とトナーの撹拌不足により一時的なトナー帯電不足
で、適正なトナー帯電量の場合に比して基準潜像へのト
ナー付着量が少なくなる。この為、基準パターントナー
像の光学濃度が適正なトナー帯電量で現像した場合に比
べて薄くなり、光学センサ25の出力VSPが高くなって
いしまう。そこで、光学センサ読取タイミングの直前の
画像形成に係る画像の面積データの総和、即ちトナー付
着面積の総和が一定値以上の場合は、読み取ったVSP
所定量だけ補正しても良い。この補正量は、予め実験で
求めておくものである。このVSGデータの補正によっ
て、正確な画像濃度(充分な撹拌動作後の画像濃度)を
求めることが可能になる。尚、この場合、光学センサ読
取タイミングの直前の画像形成に係る画像の面積データ
の総和、即ちトナー付着面積の総和のみならず、複数枚
前からのトナー付着面積の総和を用いて読み取ったVSP
を補正するようにしても良い。
【0032】尚、この光学センサ25による画像濃度の
検出は、基準パターントナー像を形成するためにトナー
が消費や、クリーニング装置6による基準パターントナ
ー像のクリーニング負担も軽減するために、10枚の画
像形成毎に実行する。従って、この検出結果を用いた上
記のモード切換えも、この検出のタイミングの間は行な
われず、最新の光学センサ25での画像濃度の検出の結
果に基づいて選択されたモードで、次の光学センサ25
での画像濃度の検出までトナー補給を行なう。
【0033】以上の第1補給モードや第2補給モードに
おけるトナー補給量の具体的な演算、及び、光学センサ
25の出力を用いたモード選択の具体的な制御を図13
を用いて説明する。図13おいて、ステップ1でレジス
タDVPNEWから読み出した出力VSPを、レジスタD
VGNEWから読み出した出力VSGを用いて、出力VSG
が4.0ボルトのときのVSPデータに変換してレジスタ
Aに格納する。ここで、出力VSGが4.0VのときのV
SPデータに換算する為に、出力VSPに定数204を掛け
ているのは、前述のように光学センサ25のデータが8
ビット,上限5Vのアナログポートから読み込まれるこ
とによる(255×4V÷5V=204)。次に、ステ
ップ2で、VSPデータがモード選択のための所定値であ
る25以上か否かを判断し、25以上であれば、ステッ
プ3でレジスタAに30を格納し、逆に25よりも小さ
い場合にはステップ4でレジスタAに0を格納する。こ
こで、VSPデータが25以上であるということが、基準
パターントナー像の濃度が薄くなりすぎていることに対
応し、この場合にステップ3でレジスタAに30を格納
することにより、後述するステップ6で最終的に決定さ
れるトナー補給量を、ステップ4でレジスタAに0を格
納するのに比して所定量多くしている。次に、ステップ
5でレジスタLDCNTから読み出したトナー付着総面
積データと設定値MA’の積を演算してトナー消費デー
タ求め、これをレジスタDBADDL/Hに格納し、ス
テップ6でこのレジスタDBADDL/Hから読み出し
たトナー消費データにレジスタAから読み出したデータ
を加算して、これをレジスタDBADDL/Hに格納す
る。この設定値MA’は、上記の式(1)にある様に係
数Aを掛けたものである。尚、このフローチャートは、
光学センサ25のチェックタイミングにおける、モード
選択及びトナー補給量の演算処理の制御を示したもので
あり、本実施例では、上述のように光学センサ25によ
る基準パターントナー像の検出を所定枚数ごとに実行す
るので、このチェックタイミングでモードを選択した結
果であるステップ3又は4のレジスタAに格納する数値
を、光学センサ25のチェックタイミング以外のコピー
におけるトナー補給量演算処理でも使用するために、レ
ジスタAのデータを次の光学センサチェックタイミング
まで保持する。そして、光学センサ25のチェックタイ
ミング以外のコピーにおいては、トナー補給量演算処理
として、同図フローチャート中のステップ5及び6を実
行する。
【0034】尚、この例においては、増加分の所定量を
ステップ3のように一定量としているが、これに代え、
複数のデータテーブルを用い、例えば、トナーの色毎に
ことなる増加分にしてもよい。例えば、赤トナーを3
0、青トナーを35、緑トナーを25のように設定す
る。又、シートサイズ毎に変化させても良い。更に、ス
テップ5でトナー消費データの演算に用いている単位面
積当たりのトナー付着量MA’もトナーの色毎に変更し
ても良い。このらのトナーの変更は、例えば、現像装置
4ごと複写機本体に着脱自在にして交換するものでは、
現像器識別用のセンサを設置してセットされている現像
装置内のトナーの色を判別するようにすれば良い。
【0035】次に、トナー補給動作について説明する。
トナー補給は、上記レジスタDBADDL/Hのデータ
に対応する時間だけトナー補給ローラ24を回転駆動す
ることによって行なう。1枚の画像当たりのトナー消費
量は、基本的には前述のようにトナー付着総面積と単位
面積当たりのトナー付着量MAとの積であり、具体的に
表わすと下式(2)のようになる。 (トナー消費量)=LDCNT×217×MA×1/(400/2.54)2 ≒LDCNT×MA×655/124 …(2) ここで、(トナー消費量)の単位はmg、LDCNT×
17の単位はドット、MAの単位はmg/cm2、1/
(400/2.54)2の単位はcm2/ドットである。
尚、LDCNTに217を掛けているのは、前述のように
トナー付着面積データLDCNTを上位8ビットで表現
しているためである。一方、この例におけるトナー補給
はクラッチの駆動による補給ローラ24を回転して行な
っており、図12に示すように単位時間当たりのトナー
補給量が安定している領域Aにおいては300mg/秒
のトナー補給が行なわれる。この図12は、縦軸に30
秒間当たりのトナー補給量を取り、横軸にトナーホッパ
ー22内のトナー残量を取って、トナーホッパー22内
の残量とトナー補給量との関係を示したものである。そ
して、上記の演算によるトナー補給量は、上記トナー消
費量にGAINを掛けて求めて、これを補給時間(補給
ローラ24の回転時間)に換算すると、下式(3)の様
になる。 (補給時間)=(トナー消費量)×GAIN×1/300 ≒LDCNT×MA×131/124×60 …(3) この(補給時間)の単位は秒である。この補給時間だ
け、上記クラッチをONしてトナーの補給を行なう。
尚、上述のフローチャート中においては、上記の単位系
を合わせるための定数処理(×131,124×60
等)は省略している。
【0036】尚、画像形成動作の駆動源(ドラム1、レ
ジストローラ9を駆動するモータ)と現像装置4の駆動
源(マグローラ、補給ローラ24を駆動するモータ)が
独立に備えている場合には、各記録紙の給送の任意のタ
イミングで補給用の電磁クラッチを補給量データである
DBADDL,DBADDHに対応する時間分ONす
る。これにより、トナーホッパー22内のアジテータ2
3と補給ローラ24を駆動して現像器21内にトナーを
補給する。又、上記の駆動源が同一の場合には、記録時
か感光体1上のトナー像を転写し終えたタイミングより
トナー補給動作を行なうことが駆動源の負荷変動に伴う
画像劣化を防止するために好ましい。
【0037】尚、図14は、上記実施例における、各制
御の実行のタイミングや、各演算結果の利用関係を、コ
ピー動作のタイミングを基準にして示すしたものであ
る。同図中、「△」は光学センサ25の出力のチェック
タイミングを示し、画像形成装置のメインスイッチON
後1枚目とその後10枚ごとに設定する。このタイミン
グで光学センサ25で感光体1上のパターンを読取り、
出力VSG,出力VSPを得る。「CHK」は光学センサ2
5の出力によって第1補給モードと第2補給モードを選
択するものであり、光学センサ25のチェックタイミン
グ毎に実行される。「LDCNT」はトナー付着面積の
算出を示し、これは画像データ(多値データ等)からデ
ータテーブルを用いてトナー付着面積に変換し、記録紙
当たりのトータルのトナー付着面積LDCNTを求める
ものであり、転写紙毎に実行される。「ADDT」は付
着率MA’(上式(1)中の係数Aを掛けたもの)とト
ナー付着面積LDCNTの積に第1補給モードか第2補
給モードかによって、必要に応じて補正量を加算してト
ナー補給量算出を算出するものであり、転写紙毎に実行
される。以上の流れで記録紙毎にトナー補給量を求めて
トナー補給を実行し、第1補給モードと第2補給モード
との切換えの要否は光学センサ25の出力チェックタイ
ミング毎に判断される。
【0038】以上、本実施例においては、上記光学セン
サ25による検出を所定枚数ごとに検出しているが、こ
れに代え、毎回検出しても良い。又、上記実施例は、書
込LDのパルス幅によってトナー付着面積が異なること
から画像の多値データから消費データに変換し、この消
費データの1枚の画像当たりの総和で1枚の画像当たり
のトナー付着面積を求めているが、書込LDのパルス幅
は一定であっても、画像におけるドットの密集状況によ
ってトナー付着量が変化する場合、例えば、現像におけ
るエッジ効果でトナー付着量の増大が生じるほどにドッ
ト間の距離が接近しているかどうかによってトナー付着
率が変化する場合にも、このようなドット間の距離とト
ナー付着量との関係を予め求めておいて、この関係を画
像の多値データから消費データへの変換テーブルにして
用い、画像の多値データから一旦面積データに変換し、
この面積データの1枚の画像当たりの総和で1枚の画像
当たりのトナー付着総面積を求める。
【0039】
【効果】請求項1の発明によれば、画像領域内の画像デ
ータを用いて感光体上のトナー付着領域の総面積を演算
し、該総面積と予め設定しておいた単位面積当たりのト
ナー付着量とに基づいて求めた量のトナーを現像器へ補
給する第1補給モードで、トナー消費量にほぼ応じたト
ナーを現像器内へ補給し、経時等によるトナーの帯電量
の上昇で画像濃度が狙いの画像濃度の下限に近づく等し
た場合に、これを感光体上に形成した基準トナー像の濃
度によって検出して、該第1補給モードにおけるトナー
補給量よりも所定量だけ多い量のトナーを補給する第2
補給モードに切換え、この第2補給モードで現像器にト
ナーを補給し、これにより、現像器内のトナー濃度を上
昇させることでトナー帯電量を低下させて画像濃度を上
昇させ、画像濃度が所定の濃度に回復した場合に、これ
を感光体上に形成した基準トナー像の濃度によって検出
して、第1補給モードに切換るので、経時や環境によっ
てトナー帯電量が変化しやすい現像剤を用いても、所望
の画像濃度を得ることが出来るという優れた効果があ
る。
【0040】又、請求項2の発明によれば、上記単位面
積当たりのトナー付着量及び上記所定量を、使用するト
ナーの種類によって切り替えるので、トナーの種類によ
って、経時や環境によるトナー帯電量の変化の仕方が大
きくことなるときにも、それぞれのトナーの種類に応じ
た適切なトナー補給を行なうことが出来る。
【0041】更に、請求項3の発明によれば、上記単位
面積当たりのトナー付着量を、現像器からの現像剤こぼ
れが発生するトナー濃度まで上昇しない値に設定するの
で、種々のトナー補給に関するバラツキが存在する場合
にも現像剤のこぼれを防止することが出来る。
【0042】又、請求項4の発明によれば、画像領域内
の画像データを用いて感光体上のトナー付着領域の総面
積を演算する面積演算手段と、該面積演算手段の演算結
果と所定の設定値とに基づいてトナー補給量を演算する
第1トナー補給量演算手段と、該第トナー補給量演算手
段による演算トナー補給量よりも所定量多いトナー補給
量を演算する第2補給量演算手段と、感光体上に形成し
た基準トナー像の濃度を検出す濃度検出手段と、該トナ
ー濃度検出手段の出力に基づいて、該第1トナー補給量
演算手段と第2補給量演算手段との何れかを選択するト
ナー補給量選択手段とを設けたので、経時や環境によっ
てトナー帯電量が変化しやすい現像剤を用いても、所望
の画像を得ることが出来る画像形成装置を提供すること
が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るデジタル複写機の感光
体周辺の概略構成図。
【図2】2成分現像剤のトナー帯電量の経時変化と画像
濃度の変化を示す特性図。
【図3】同複写機の電装部の構成を示すブロック図
【図4】図3の書込駆動制御回路の構成を示すブロック
図。
【図5】同複写機の、トナー付着面積の演算の用のカウ
ンタ回路の構成図。
【図6】同カウンタ回路が構成されているCPUと周辺
回路とを示す回路図。
【図7】同カウンタ回路についてタイミングチャート。
【図8】同複写機の、面積データの読み込み制御のフロ
ーチャート。
【図9】同複写機の、光学センサ出力の読み込み制御の
フローチャート。
【図10】(a)は同複写機の、トナー帯電量の経時変
化を示す特性図、(b)は現像器内のトナー濃度の経時
変化を示す特性図、(c)はトナー濃度が一定であると
想定した場合の画像濃度の経時変化を示す特性図。
【図11】(a)は画像濃度と単位面積当たりのトナー
付着量との関係を示す特性図、(b)は光学センサの出
力の特性図。
【図12】同複写機のトナー補給機構の特性図。
【図13】同複写機の、補給モード切換えの制御のフロ
ーチャート。
【図14】同複写機の、各種制御の実行タイミングを示
すタイミングチャート。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 4 現像装置 6 クリーニング装置 21 現像器 22 トナーホッパー 23 アジテータ 24 補給ローラ 25 光学センサ 800 ビデオコントローラ 801 P−ROM(変換テーブル) 811 加算器 813 カウンタ 815 ラッチ回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像領域内の画像データを用いて感光体上
    のトナー付着領域の総面積を演算し、該総面積に応じ
    て、現像器へトナーを補給するトナー補給制御方法にお
    いて、該総面積と予め設定しておいた単位面積当たりの
    トナー付着量とに基づいて求めた量のトナーを現像器へ
    補給する第1補給モードと、該第1補給モードにおける
    トナー補給量よりも所定量だけ多い量のトナーを補給す
    る第2補給モードとを設け、感光体上に形成した基準ト
    ナー像の濃度に基づいて、該第1補給モードと該第2補
    給モードとを選択することを特徴とするトナー補給制御
    方法。
  2. 【請求項2】上記単位面積当たりのトナー付着量及び上
    記所定量を、使用するトナーの種類によって切換ること
    を特徴とする請求項1のトナー補給制御方法。
  3. 【請求項3】上記単位面積当たりのトナー付着量の値
    を、現像器からの現像剤こぼれが発生するトナー濃度ま
    で上昇しない値に設定することを特徴とする請求項1の
    トナー補給制御方法。
  4. 【請求項4】画像領域内の画像データを用いて感光体上
    のトナー付着領域の総面積を演算する面積演算手段と、
    該面積演算手段の演算結果と所定の設定値とに基づいて
    トナー補給量を演算する第1補給量演算手段と、該第1
    補給量演算手段による演算トナー補給量よりも所定量多
    いトナー補給量を演算する第2補給量演算手段と、感光
    体上に形成した基準トナー像の濃度を検出す濃度検出手
    段と、該濃度検出手段の出力に基づいて、該第1補給量
    演算手段と第2補給量演算手段との何れかを選択するト
    ナー補給量選択手段とを設けたことを特徴とする画像形
    成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002365911A (ja) * 2001-06-12 2002-12-20 Ricoh Co Ltd 現像装置及び画像形成装置
JP2005189283A (ja) * 2003-12-24 2005-07-14 Ricoh Co Ltd 電子写真装置

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