JP2002365911A - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

現像装置及び画像形成装置

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JP2002365911A
JP2002365911A JP2001176889A JP2001176889A JP2002365911A JP 2002365911 A JP2002365911 A JP 2002365911A JP 2001176889 A JP2001176889 A JP 2001176889A JP 2001176889 A JP2001176889 A JP 2001176889A JP 2002365911 A JP2002365911 A JP 2002365911A
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toner
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carrier
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JP2001176889A
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English (en)
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Takeo Tsukamoto
武雄 塚本
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像形成速度が高速であっても、画像濃度ム
ラを抑制して画像品質の保持しつつ、現像剤の劣化を抑
制し、かつ、画像形成装置全体の動作を安定させること
である。 【解決手段】 画像データに基づいて単位時間当たりの
画素数をカウントし、その画素数から画像面積の変化の
速度(面積変化速度)を算出することで、単位時間当た
りのトナー消費量(トナー消費速度)を算出する。そし
て、現像ローラ軸方向両端に対応する画像濃度差(画像
濃度ムラ)が0.1〜0.2の範囲内となるように、乾
式二成分現像剤を現像ローラに接触させながら、その軸
方向に沿って搬送する第1搬送スクリューの回転数ω
を、そのトナー消費速度に基づいて決定する。第1搬送
スクリューの回転数は、画像面積率が小さいときには少
なくするので、現像剤に生じる無用な摩擦を低減し、現
像剤の発熱や劣化を最小限に抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の画像形成装置並びにこれに利用さ
れる現像装置に係り、詳しくは、トナーを含む現像剤を
担持する表面が移動する現像剤担持体と、現像剤担持体
の表面移動方向に直交する方向であって、現像剤担持体
表面に平行な方向(以下、「現像剤搬送方向」とい
う。)に、現像剤を搬送する現像剤搬送手段とを備え、
その現像剤搬送手段により搬送されている現像剤を、直
接的又は間接的に、現像剤搬送方向について一括して、
現像剤担持体上に順次供給する現像装置及びこの現像装
置を備えた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の現像装置としては、粒子状のト
ナーと粒子状の磁性キャリアとで構成される乾式二成分
現像剤を使用した乾式二成分現像方式を利用して、感光
体(潜像担持体)上に形成された潜像を現像するものが
知られている。このような現像装置を用いた画像形成装
置では、パドルやスクリュー(現像剤搬送手段)等によ
り、現像装置内に収容された現像剤を現像ローラ(現像
剤担持体)に接触する領域で、現像ローラの軸方向(現
像剤搬送方向)に沿って攪拌しながら搬送する。このよ
うな構成をもつ現像装置において、パドルやスクリュー
等により搬送されている現像剤中のトナー量は、現像ロ
ーラの軸方向上流側に位置するときに多く、その現像剤
が下流側に向かって移動するに従い少なくなる。これ
は、搬送中の現像剤が、現像により消費された分のトナ
ーを、表面移動する現像ローラ上の現像剤に順次受け渡
しながら、下流側に移動していくためである。
【0003】ここで、上記現像装置を備えた画像形成装
置により形成される画像の画像面積率が高ければ高いほ
ど、また、現像ローラの表面移動速度に対してパドルや
スクリュー等による現像剤搬送速度が遅ければ遅いほ
ど、現像ローラ軸方向最下流側に到達するまでに受け渡
されるトナー量が増大することになる。このため、画像
形成装置により形成される画像中、現像剤搬送方向上流
側に対応する部分では画像濃度が高く、現像剤搬送方向
下流側に対応する部分では画像濃度が低いという画像濃
度ムラが発生することがある。ここでいう画像濃度ムラ
とは、現像ローラ軸方向すなわち現像剤搬送方向におけ
る画像濃度ムラをいい、以下、単に画像濃度ムラとい
う。
【0004】従来の画像形成装置では、画像面積率が高
い画像に対して画像濃度ムラが許容範囲内に収まる程度
に小さくなるように、パドルやスクリュー等の駆動速度
を決定していた。これによれば、トナー消費量の少ない
低画像面積率の画像はもとより、トナー消費量が多い高
画像面積率の画像に対しても、現像剤搬送方向に移動す
る現像剤中のトナーが、現像ローラ上の現像剤に十分な
トナーを受け渡すのに必要な量をその現像剤中に保持さ
れたまま、現像ローラの軸方向最下流側まで達すること
ができる。よって、画像形成速度が高速であっても、画
像面積率に関係なく、画像濃度ムラを許容範囲内に収め
る程度に小さくすることができ、高品質な画像を安定し
て形成することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
画像形成装置では、高速な画像形成速度に対応するため
にパドルやスクリュー等が高速駆動するので、現像剤の
摩擦量が増加し、摩擦熱やストレスにより現像剤が劣化
するという問題が生じることがある。また、このように
現像剤の摩擦量が増加して現像剤が加熱されると、現像
装置のみならず、画像形成装置を構成する他の構成部品
の温度上昇をも招き、画像形成装置全体の安定動作に支
障をきたす可能性もあるという問題も生じる。このよう
な問題は、画像品質の低下を招くことになる。尚、これ
らの問題は、乾式二成分現像方式を採用した画像形成装
置に限らず、湿式現像方式を採用した画像形成装置にお
いても生じ得る問題である。
【0006】本発明は、以上の問題に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、画像形成速度が高速
であっても、画像濃度ムラを抑制して画像品質の保持し
つつ、現像剤の劣化を抑制し、かつ、画像形成装置全体
の動作を安定させることが可能な現像装置及び画像形成
装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、トナーを含む現像剤を担持する
表面が無端移動する現像剤担持体と、上記現像剤担持体
の表面移動方向に直交する方向であって、該現像剤担持
体表面に平行な現像剤搬送方向に、現像剤を搬送する現
像剤搬送手段とを備え、上記現像剤搬送手段により搬送
されている現像剤を、上記現像剤搬送方向に所定幅にわ
たって上記現像剤担持体に対向させて直接的に、又は、
該現像剤搬送方向に所定幅にわたって該現像剤担持体に
対向する中間部材を介して間接的に、該現像剤担持体上
に供給する現像装置において、現像時に消費されると見
込まれるトナー予定消費量に応じ、所定の条件に従っ
て、上記現像剤搬送方向に沿って移動しつつ上記現像剤
担持体上に供給されるトナーの移動速度を調節するトナ
ー移動速度調節手段を有することを特徴とするものであ
る。
【0008】この現像装置においては、現像剤搬送手段
により、現像剤担持体の表面移動方向に直交する方向で
あって、その現像剤担持体表面に平行な現像剤搬送方向
に搬送されている現像剤を、現像剤搬送方向に所定幅に
わたって現像剤担持体に対向させて直接的に、又は、現
像剤搬送方向に所定幅にわたって現像剤担持体に対向す
る中間部材を介して間接的に、その現像剤担持体上に供
給する。このようにして供給された現像剤は、現像剤担
持体の表面移動に伴って潜像担持体との対向領域まで移
動し、その潜像担持体上の潜像を、トナーにより現像す
る。そして、現像を終えた部分の現像剤担持体上には、
搬送中の現像剤から再び現像剤が供給されることにな
る。搬送中の現像剤を直接的に現像剤担持体上に供給す
る構成としては、例えば、現像剤担持体が現像ローラで
ある場合、その現像ローラの軸方向に沿って、現像ロー
ラ表面に接触させながら、又は、現像ローラ表面に離間
した状態で対向させながら、現像剤を搬送するものが挙
げられる。また、搬送中の現像剤を間接的に現像剤担持
体上に供給する構成としては、例えば、現像剤担持体が
現像ローラである場合、その現像ローラの軸方向に対し
て平行な方向に現像剤を搬送し、その搬送中の現像剤
を、現像ローラ表面に現像剤を供給するための中間部材
に一度担持させてから、現像ローラに供給するものが挙
げられる。前者は、主に、乾式二成分現像方式を採用す
る現像装置に利用され、後者は、主に、湿式現像方式を
採用する現像装置に利用される。
【0009】このような構成をもつ現像装置において、
画像形成速度が高速な場合、画像濃度ムラを許容範囲内
となるように小さく収めるためには、上述のように、現
像剤搬送方向に移動する現像剤中のトナーの移動速度を
高速にする必要がある。しかし、従来の現像装置では、
画像面積率が高い画像を基準としてトナー移動速度を高
速な状態で一定にしていた。この場合、画像面積率が低
い画像に対しては、もっと遅いトナー移動速度でも画像
濃度ムラを十分に小さくできるにも関わらず、トナー移
動速度が高速のままである。従って、従来では、画像面
積率が低い画像について現像を行うときには、不必要に
トナー移動速度が高速であると言える。
【0010】そこで、本請求項に係る現像装置において
は、現像時に消費されると見込まれるトナー予定消費量
に応じ、所定の条件に従って、現像剤搬送方向に沿って
移動しつつ現像剤担持体上に供給されるトナーの移動速
度を調節するトナー移動速度調節手段を備えている。こ
れによれば、トナー予定消費量に応じてトナー移動速度
を調節できるため、画像面積率が高い画像に対応する現
像時には、トナー移動速度を高めて、画像濃度ムラを許
容範囲内に抑えることが可能となる。一方、画像面積率
が低い画像に対応する現像時には、トナー移動速度を、
画像濃度ムラが許容範囲内に抑まる程度に小さくするの
に必要な速度まで落として現像動作を行うことが可能と
なる。このように、画像面積率が低い画像に対するトナ
ー移動速度を落とすことで、経時的に見て、画像濃度ム
ラを従来と同程度に小さく抑えたまま、従来よりも、搬
送時における現像剤の摩擦量を低下させることができ
る。
【0011】また、請求項2の発明は、請求項1の現像
装置において、上記トナー移動速度調節手段は、上記現
像剤搬送手段により搬送される現像剤の搬送速度を調節
する現像剤搬送速度調節手段であることを特徴とするも
のである。
【0012】この現像装置においては、現像剤搬送手段
により搬送される現像剤搬送速度を調節することによ
り、現像剤搬送方向に沿って移動するトナーの移動速度
を調節する。トナーは現像剤と一緒に搬送されるので、
現像剤の搬送速度を調節することで、その現像剤に含ま
れるトナーの移動速度を調節することができる。このよ
うなトナー移動速度調節手段によれば、現像剤中に含ま
れるトナーの移動速度を比較的容易に調節することがで
きる。
【0013】また、請求項3の発明は、請求項2の現像
装置において、上記現像剤搬送手段は、上記現像剤搬送
方向に対して平行に配置される回転軸を回転させること
で、該回転軸に沿って現像剤を搬送する現像剤搬送装置
であり、上記現像剤搬送速度調節手段は、上記回転軸の
駆動制御を行う駆動制御手段であることを特徴とするも
のである。
【0014】この現像装置においては、現像剤搬送手段
として、現像剤搬送方向に対して平行に配置される回転
軸を回転させることで、その回転軸に沿って現像剤を搬
送するものを利用する。このような現像剤搬送手段であ
れば、回転軸の回転数を制御することで、容易かつ確実
に、現像剤の搬送速度を調節することができる。このよ
うな現像剤搬送手段としては、例えば、回転軸の周りに
螺旋状に形成されたフィン又は回転軸の周りに螺旋状に
断続的に配列されたフィンを備えたスクリュー形状の搬
送装置が挙げられる。この搬送装置の場合、簡易な構成
で、現像剤の搬送を行うことができるとともに、現像剤
の攪拌効果も得られ、現像剤中のトナー濃度の均一化に
も資することになり、有効である。
【0015】また、請求項4の発明は、請求項1、2又
は3の現像装置において、上記所定の条件は、上記現像
剤担持体の表面移動方向に平行であって該現像剤担持体
表面に直交し、かつ、上記現像剤搬送方向最上流側に位
置する仮想面を、上記現像剤搬送方向に沿って移動しつ
つ該現像剤担持体上に供給されるトナーが通過する単位
時間当たりのトナー通過量が、単位時間当たりに消費さ
れると見込まれるトナー予定消費量の4倍以上となるこ
とであることを特徴とするものである。
【0016】この現像装置においては、後述する実験結
果により、いかなる画像面積率をもつ画像に対して現像
を行う場合であっても、現像剤担持体両端に対応する画
像部分の画像濃度差を、十分高画質と言える0.3以下
に抑えることができる。よって、例えば、画像全体にお
ける所望の画像濃度が1.4となるように設定した場合
には、現像剤搬送方向における画像濃度ムラを、少なく
とも約20%よりも小さく抑えることができる。
【0017】尚、本現像装置では、トナー移動速度の調
節の条件として、現像剤搬送方向最上流側に位置する仮
想面を通過するトナー通過量を用いているが、現像剤搬
送方向最下流側、その他の場所に位置する仮想面を設定
し、これを通過するトナー通過量を用いることも可能で
ある。しかし、現像剤搬送方向最上流側に位置する現像
剤が、現像装置内において最もトナー濃度が安定してい
る。このため、本現像装置のように、その部分のトナー
通過量を基準にトナー移動速度の調節を行うことで、適
切な調節が可能となる。
【0018】また、請求項5の発明は、請求項4の現像
装置において、上記所定の条件は、上記現像剤担持体の
表面移動方向に平行であって該現像剤担持体表面に直交
し、かつ、上記現像剤搬送方向最上流側に位置する仮想
面を、上記現像剤搬送方向に沿って移動しつつ該現像剤
担持体上に供給されるトナーが通過する単位時間当たり
のトナー通過量が、単位時間当たりに消費されると見込
まれるトナー予定消費量の5倍以上となることであるこ
とを特徴とするものである。
【0019】この現像装置においては、後述する実験結
果により、いかなる画像面積率をもつ画像に対して現像
を行う場合であっても、現像剤担持体両端に対応する画
像部分の画像濃度差を、0.2以下に抑えることができ
る。よって、例えば、画像全体における所望の画像濃度
が1.4となるように設定した場合には、現像剤搬送方
向における画像濃度ムラを、少なくとも約15%よりも
小さく抑えることができる。
【0020】また、請求項6の発明は、請求項4又は5
の現像装置において、上記所定の条件は、上記現像剤担
持体の表面移動方向に平行であって該現像剤担持体表面
に直交し、かつ、上記現像剤搬送方向最上流側に位置す
る仮想面を、上記現像剤搬送方向に沿って移動しつつ該
現像剤担持体上に供給されるトナーが通過する単位時間
当たりのトナー通過量が、単位時間当たりに消費される
と見込まれるトナー予定消費量の20倍以下となること
であることを特徴とするものである。
【0021】理想的には、現像剤担持体両端に対応する
画像部分の画像濃度差をゼロにすることで、最高品質の
画質を得ることができるが、実際には、ゼロに近づける
ことはできるもののゼロにすることはできない。本現像
装置においては、後述する実験結果により、いかなる画
像面積率をもつ画像に対して現像を行う場合であって
も、現像剤担持体両端に対応する画像部分の画像濃度差
を、最大で0.05に抑えることができる。よって、例
えば、画像全体における所望の画像濃度が1.4となる
ように設定した場合には、現像剤搬送方向における画像
濃度ムラを、最大約4%に抑えることができる。
【0022】また、請求項7の発明は、請求項6の現像
装置において、上記所定の条件は、上記現像剤担持体の
表面移動方向に平行であって該現像剤担持体表面に直交
し、かつ、上記現像剤搬送方向最上流側に位置する仮想
面を、上記現像剤搬送方向に沿って移動しつつ該現像剤
担持体上に供給されるトナーが通過する単位時間当たり
のトナー通過量が、単位時間当たりに消費されると見込
まれるトナー予定消費量の10倍以下となることである
ことを特徴とするものである。
【0023】上述した請求項6の現像装置のように、現
像剤担持体両端に対応する画像部分の画像濃度差を最大
で0.05に抑えるほどの画質を求めるのは、ごく稀で
ある。本現像装置においては、一般的な使用状況におい
て高画質の要望に応えることができる範囲内、すなわ
ち、現像剤担持体両端に対応する画像部分の画像濃度差
を最大で0.1に抑えることができる。よって、例え
ば、画像全体における所望の画像濃度が1.4となるよ
うに設定した場合には、現像剤搬送方向における画像濃
度ムラを、最大約7%に抑えることができる。
【0024】また、請求項8の発明は、請求項1、2、
3、4、5、6又は7の現像装置において、上記現像剤
は、粒子状のトナーと粒子状の磁性キャリアとで構成さ
れる乾式二成分現像剤であることを特徴とするものであ
る。
【0025】この現像装置においては、乾式二成分現像
剤による乾式二成分現像方式を採用する現像装置として
適用することができ、現像剤の摩擦量を少なく抑え、現
像剤の劣化を抑制し、かつ、画像形成装置全体の動作を
安定させる可能となる。
【0026】また、請求項9の発明は、請求項1、2、
3、4、5、6又は7の現像装置において、上記現像剤
は、粒子状のトナーと液体状のキャリア液とで構成され
る液体現像剤であることを特徴とするものである。
【0027】この現像装置においては、液体現像剤によ
る湿式現像方式を採用する現像装置として適用すること
ができ、液体現像剤の摩擦量を少なく抑え、液体現像剤
の劣化を抑制し、かつ、画像形成装置全体の動作を安定
させる可能となる。
【0028】また、請求項10の発明は、画像情報に基
づいて形成される潜像を担持する潜像担持体と、上記潜
像担持体上の潜像に現像剤中のトナーを付着させて現像
を行う現像装置とを備えた画像形成装置において、上記
現像装置として、請求項1、2、3、4、5、6、7、
8又は9の現像装置を用いることを特徴とするものであ
る。
【0029】この画像形成装置においては、現像装置と
して、上述した請求項1、2、3、4、5、6、7、8
又は9の現像装置を用いるので、画像形成速度が高速で
あっても、画像濃度ムラを抑制して画像品質の保持しつ
つ、現像剤の劣化を抑制し、かつ、動作の安定化を図る
ことができる。特に、複数の現像剤を使用するために複
数の現像装置を備えたタンデム式等のカラー画像形成装
置においては、その効果が十分に発揮され、有益であ
る。これは、このようなタンデム式等の画像形成装置に
おいては、その画像形成工程では使用量が少ない又は使
用されない現像剤に関する現像装置であっても、その現
像装置を稼働させなければならず、現像剤搬送による現
像剤の摩擦量を増加させることになるからである。
【0030】また、請求項11の発明は、請求項10の
画像形成装置において、上記画像情報に基づいて、該画
像情報に基づいて形成される潜像を現像するために消費
されると見込まれるトナー予定消費量を算出するトナー
予定消費量算出手段を有し、上記現像装置のトナー移動
速度調節手段は、上記トナー予定消費量算出手段により
算出されるトナー予定消費量を、現像時に消費されると
見込まれるトナー予定消費量として用いることを特徴と
するものである。
【0031】この画像形成装置においては、これから画
像形成を行う画像の画像データ等の画像情報に基づい
て、トナー予定消費量算出手段により、その画像情報に
ついての現像に消費されると見込まれるトナー予定消費
量を算出する。そして、この算出したトナー予定消費量
を、現像装置のトナー移動速度調節手段が使用するトナ
ー予定消費量として用いる。この場合、実際に現像を開
始する前に、その現像で消費されると見込まれるトナー
予定消費量を得ることができる。よって、トナー予定消
費量に基づくトナー移動速度の調節動作についての自由
度が増し、より適切にトナー移動速度を調節することが
できる。特に、連続して画像形成を行う場合には、例え
ば、次回以降の現像により消費されると見込まれるトナ
ー予定消費量に基づいて、今回の現像時におけるトナー
移動速度を調節することも可能となる。
【0032】また、請求項12の発明は、請求項10又
は11の画像形成装置において、上記現像装置による現
像動作により、上記潜像担持体上に付着したトナー付着
量を検出するトナー付着量検出手段を有し、上記現像装
置のトナー移動速度調節手段は、上記トナー付着量検出
手段により検出されるトナー付着量を、現像時に消費さ
れると見込まれるトナー予定消費量として用いることを
特徴とするものである。
【0033】この画像形成装置においては、現像装置に
よる現像動作により潜像担持体上に付着したトナー付着
量を、トナー付着量検出手段により検出し、その検出結
果を、現像装置のトナー移動速度調節手段が使用するト
ナー予定消費量として用いる。この場合、現像装置より
消費された実際のトナー量に応じて、トナー移動速度を
調節することができるので、現像動作に関連する作像条
件に依存せずに、トナー移動速度の調節を適切に行うこ
とができる。この作像条件は、一般的な電子写真プロセ
スを例に挙げれば、潜像担持体としての感光体の帯電条
件、書込露光条件、現像バイアス条件などである。尚、
本現像装置においては、実際に現像し終わった後のトナ
ー像部分のトナー付着量からフィードバックをかけてト
ナー移動速度を調節するため、そのフィードバック分の
タイムラグが生じる。しかし、本発明の解決課題は、現
像剤の摩擦量の低減とともに、現像剤搬送方向に移動中
の現像剤から現像剤担持体に消費されるトナーを十分に
確保して、画像濃度ムラを小さく抑えることにある。よ
って、このトナー移動速度の調節を厳格に行う必要がな
く、上述したタイムラグが生じても効果に影響はほとん
ど出ない。
【0034】
【発明の実施の形態】〔実施形態1〕以下、本発明を、
画像形成装置である電子写真方式のカラー複写機(以
下、「複写機」という。)に適用した一実施形態(以
下、本実施形態を「実施形態1」という。)について説
明する。尚、本実施形態における複写機は、いわゆるタ
ンデム式の画像形成装置であって、乾式二成分現像剤を
用いた乾式二成分現像方式を採用したものである。
【0035】図2は、実施形態1に係る複写機における
画像形成部全体の概略構成図である。この複写機は、図
示しない画像読取部から画像情報である画像データを受
け取って画像形成処理を行う。この複写機には、図に示
すように、イエロー(以下、「Y」と省略する。)、マ
ゼンタ(以下、「M」と省略する。)、シアン(以下、
「C」と省略する。)、ブラック(以下、「Bk」と省
略する。)の各色用の4個の潜像担持体としての感光体
ドラム1Y,1M,1C,1Bkが並設されている。こ
れら感光体ドラム1Y,1M,1C,1Bkは、回転可
能な複数のローラに支持された無端ベルト状の中間転写
ベルト5に接触するように、そのベルト移動方向に沿っ
て並んで配置されている。また、感光体ドラム1Y,1
M,1C,1Bkの周りには、それぞれ、帯電器2Y,
2M,2C,2Bk、各色対応の現像装置10Y,10
M,10C,10Bk、クリーニング装置4Y,4M,
4C,4Bk、除電ランプ3Y,3M,3C,3Bk等
の電子写真プロセス用部材がプロセス順に配設されてい
る。
【0036】本実施形態に係る複写機でフルカラー画像
を形成する場合、まず、図2に示すように、感光体ドラ
ム1Yを図中矢印の方向に回転駆動しながら帯電器2Y
で一様帯電した後、図示しない光書込装置からの光ビー
ムLを照射して感光体ドラム1Y上にY静電潜像を形
成する。このY静電潜像は、現像装置10Yにより、現
像剤中のYトナーにより現像される。現像時には、現像
ローラと感光体ドラム1Yとの間に所定の現像バイアス
が印加され、現像ローラ上のYトナーは、感光体ドラム
1Y上のY静電潜像部分に静電吸着する。
【0037】このように現像されて形成されたYトナー
像は、感光体ドラム1Yの回転に伴い、感光体ドラム1
Yと中間転写ベルト5とが接触する1次転写位置に搬送
される。この1次転写位置において、中間転写ベルト5
の裏面には、1次転写ローラ6Yにより所定のバイアス
電圧が印加される。そして、このバイアス印加によって
発生した1次転写電界により、感光体ドラム1Y上のY
トナー像を中間転写ベルト5側に引き寄せ、中間転写ベ
ルト5上に1次転写する。以下、同様にして、Mトナー
像、Cトナー像、Bkトナー像も、中間転写ベルト5上
のYトナー像に順次重ね合うように1次転写される。
【0038】このように、中間転写ベルト5上に4色重
なり合ったトナー像は、中間転写ベルト5の回転に伴
い、2次転写ローラ7と対向する2次転写位置に搬送さ
れる。また、この2次転写位置には、図示しないレジス
トローラにより所定のタイミングで転写紙が搬送され
る。そして、この2次転写位置において、2次転写ロー
ラ7により転写紙の裏面に所定のバイアス電圧が印加さ
れ、そのバイアス印加により発生した2次転写電界及び
2次転写位置での当接圧により、中間転写ベルト5上の
トナー像が転写紙上に一括して2次転写される。その
後、トナー像が2次転写された転写紙は、定着ローラ対
8により定着処理がなされた後に装置外に排出される。
【0039】次に、各感光体ドラム1Y,1M,1C,
1Bkについて、それぞれ設けられる現像装置10Y,
10M,10C,10Bkの構成について説明する。
尚、各現像装置の構成は、すべて同じものである。図3
は、本実施形態における現像装置10の概略構成を示す
現像ローラ軸方向に垂直な面についての断面図であり、
図4は、現像装置10の概略構成を示す現像ローラ軸方
向側方(鉛直方向上方)から見たときの上面図である。
尚、図4においては、現像ローラ11を波線により示し
ている。この現像装置10は、感光体ドラム1と対向す
るように設置された現像剤担持体としての現像ローラ1
1を備えている。この現像ローラ11は、多極の磁石が
内部に固定設置されたアルミ製のスリーブで構成されて
いる。また、この現像装置10で使用する現像剤は、粒
子状のトナーと粒子状の磁性キャリアとで構成される乾
式二成分現像剤であり、現像装置10の内部に形成され
る現像剤収容室内に収容されている。
【0040】現像装置10内の現像剤収容室は、図4に
示すように、現像ローラ11の軸方向に平行に設けられ
る仕切り板12により2つの現像剤収容部に仕切られて
いる。これら現像剤収容部は、現像剤収容室における現
像ローラ軸方向の両端部分で連通している。現像ローラ
11に隣接する第1現像剤収容部に収容される現像剤
は、現像剤搬送手段としての第1搬送スクリュー13に
より攪拌されながら現像ローラ11の軸方向に沿って搬
送される。この第1搬送スクリュー13により搬送され
た現像剤は、現像ローラ11から離間している第2現像
剤収容部に入り込み、第2搬送スクリュー14により搬
送されることで、現像剤収容室内を循環する。
【0041】これら搬送スクリュー13,14は、現像
剤搬送装置であって、現像剤搬送方向に対して平行に配
置される回転軸12a,13aと、この回転軸12a,
13aの周りに螺旋状に形成されたフィン12b,13
bとから構成されている。各回転軸12a,13aは、
図示しない駆動制御手段としての駆動モータに接続され
ており、それぞれの回転動作が制御されている。各回転
軸12a,13aが回転すると、現像剤は、フィン12
b,13bの間を移動しながら、それぞれ、図4中矢印
A及び矢印Bの方向に搬送される。
【0042】第1搬送スクリュー13により搬送される
現像剤において、キャリア粒子の一部は、トナー粒子を
静電吸着させた状態で、現像剤搬送方向Aの上流側から
下流側に向かって移動する間に、現像ローラ11の内部
磁石による磁気作用を受けて、現像ローラ11上に汲み
上げられる。このようにして汲み上げられた現像剤は、
現像ローラ11上に付着し、現像ローラの回転に伴って
搬送される。そして、現像剤規制部材としてのドクター
ブレード15により層厚が規制された後、感光体ドラム
1との対向領域である現像位置まで搬送される。現像ロ
ーラ11は、図示しないバイアス印加手段が接続されて
おり、現像位置において現像電界を形成し、現像ローラ
11上に付着した現像剤中のトナーを感光体ドラム上の
静電潜像部分に静電吸着させることで現像を行う。
【0043】現像位置で現像を終えた現像剤は、現像ロ
ーラ11の回転に伴って搬送され、再び第1現像剤収容
部内に戻される。尚、本実施形態では、画像読取部から
図示しない制御部に送られてくる画像データから得られ
る画素数データや、現像装置内に設けられる図示しない
トナー濃度検出センサによる検出結果に基づいて、図示
しないトナー補給手段からのトナー補給量を調節し、現
像装置10内の現像剤中のトナー濃度を一定に維持でき
るようになっている。トナー補給手段から補給されるト
ナーは、図4中符号Cに示すトナー補給位置から現像装
置10内に補給される。これにより、補給されたトナー
は、第2搬送スクリュー14により図中矢印Bの方向に
搬送される間に十分に攪拌された後に、第1現像剤収容
部内に入り込むので、十分に帯電された状態で現像ロー
ラ11に供給されることになる。
【0044】以下、上記複写機を用いて本発明者が行っ
た実験について説明する。本実験では、第1現像剤収容
部内における現像剤搬送方向Aの最上流側部分に、第1
搬送スクリュー13の回転軸13aに対して垂直な仮想
面Dを設定する。この仮想面Dは、第1現像剤収容部を
第1搬送スクリュー13の回転軸13aに対して垂直に
切断したときの断面と同一である。そして、第1搬送ス
クリュー13の回転数ωを変化させたときに、その仮想
面Dを通過する単位時間当たりの現像剤量(以下、「現
像剤搬送速度」という。)を測定した。図5は、その測
定結果をに示すグラフである。尚、この現像剤搬送速度
は、単位時間当たりに仮想面Dを通過する現像剤の重量
に基づき測定したものである。
【0045】図5に示すように、第1搬送スクリュー1
3の回転数[rpm]を上げれば上げるほど、現像剤搬
送速度[g/s]も上昇し、これらの間は、ほぼ比例関
係にある。この比例係数(図5におけるグラフの傾き)
は、第1搬送スクリュー13におけるフィン13bの外
径やピッチ又はフィン13bの形状、あるいは、第1搬
送スクリュー13中に充填される現像剤の量などにより
決定される。また、図6は、図5に示すグラフの縦軸
を、現像剤搬送速度から、仮想面Dを単位時間当たりに
通過するトナー量(以下、「トナー移動速度」とい
う。)U2に置き換えたグラフである。この置き換えで
は、現像剤中のトナー濃度を5wt%であるとして行っ
たものである。
【0046】次に、本実施形態における複写機において
一の画像形成を行ったときに消費されるトナーの消費速
度U1[g/s]と、トナー移動速度U2との関係につい
て説明する。図7は、現像ローラ11の両端部分に対応
する画像部分の画像濃度差(以下、単に「画像濃度差」
という。)ΔIDが所定値となるように第1搬送スクリ
ュー13の回転数ωを調節したときのトナー移動速度U
2とトナー消費速度U1との関係を示すグラフである。図
示のグラフは、画像濃度の標準値を1.4とし、0.
3、0.2、0.1及び0.05の4つの画像濃度差Δ
IDについて行った実験結果を示すものである。この実
験では、画像形成対象の画像の画像面積率や画像形成速
度(以下、「プリント速度」という。)を変更して得た
9通りのトナー消費速度U1について、それぞれ上記4
つの画像濃度差ΔIDとなるように第1搬送スクリュー
13の回転数ωを調節し、そのときの回転数ωからトナ
ー移動速度U2を得ている。尚、各トナー消費速度U1
対応するトナー移動速度U2は、同一のプリント速度で
同一の画像面積率をもつ画像を連続プリントして定常状
態になったときの値である。
【0047】図7に示すグラフから、画像形成時に消費
されるトナーの消費速度U1と、現像装置10内におけ
る第1現像剤収容部内を現像ローラ11の軸方向に沿っ
て移動するトナーの移動速度U2との比(U2/U1)を
一定に保てば、画像濃度差ΔIDを所定値とすることが
できることが分かる。すなわち、トナー消費速度U1
トナー移動速度U2との比(U2/U1)を決めること
で、プリント速度や画像面積率に関係なく、所望の画像
濃度差ΔIDを得ることができる。
【0048】ここで、画像濃度差ΔIDは、比(U2
1)が大きければ大きいほど小さくすることができ
る。しかし、この比(U2/U1)をいくら大きくして
も、実際には、画像濃度差ΔIDをゼロに近づけること
はできるもののゼロにすることはできない。また、画像
濃度差ΔIDはゼロに近いほど画質が向上することにな
るが、この場合、比(U2/U1)を限りなく大きくする
必要があり、そのためには、トナーの移動速度U2を限
りなく大きくしなければならない。しかし、トナー移動
速度U2を大きくするにも、現像剤の劣化の問題や機構
上の問題から限度があり、比(U2/U1)は、実用性を
考慮して、適当な上限が決定されることになる。
【0049】図8は、図7に示すグラフに、本実施形態
における現像装置10と同様の現像装置を備えた4種の
カラー画像形成装置におけるトナー消費速度U1とトナ
ー移動速度U2との重ねて示したグラフである。これら
4種のカラー画像形成装置は、すでに製品化されて市場
に出回っているものである。いずれのカラー画像形成装
置においても、画像形成対象の画像の画像面積率やプリ
ント速度を変更してトナー消費速度U1を変化させたと
しても、トナー移動速度U2は一定となっている。これ
は、これら4種のカラー画像形成装置では、画像面積率
が異なる画像を形成するときでも、第1搬送スクリュー
13の回転数ωが一定であることを意味している。
【0050】一般に、高画質として認められる画像濃度
差ΔIDの範囲は、およそ0.1〜0.2の範囲内とさ
れている。これは、画像濃度差ΔIDがこの範囲よりも
小さくなっても、これによる画像濃度ムラの違いを、ユ
ーザーの目で判断することは難しいためである。よっ
て、上述した4種のカラー画像形成装置においても、ト
ナー消費速度U1が最大値となる最大画像面積率をもつ
画像(全面ベタ画像)をプリントするときの画像濃度差
ΔIDが、およそ0.1〜0.2の範囲内に収まるよう
に設計されている。以上のように、高画質として認めら
れる画像濃度差ΔIDの範囲は、一般に0.1〜0.2
の範囲内と言えるため、図9に示すグラフにおいて斜線
部分の領域は、実用的に見て、画像濃度差ΔIDを低く
抑えすぎであり、オーバースペックであると言える。
【0051】上述した4種のカラー画像形成装置におい
て、図9に示す斜線部分に含まれるトナー消費速度U1
となる画像すなわち画像面積率が比較的小さい画像をプ
リントする場合には、画像濃度差ΔIDがユーザーから
見て区別できない程に十分低いにも関わらず、必要以上
に第1搬送スクリュー13の回転数ωが高いと言える。
よって、画像面積率が小さい画像をプリントするときに
は、第1搬送スクリュー13の回転数ωを落としても、
画像濃度差ΔIDを十分な範囲内に十分に維持すること
ができる。
【0052】以上の実験結果から、画像濃度差ΔIDを
0.1〜0.2の範囲内に収めるためには、トナー移動
速度U2が、トナー消費速度U1に対して下記数1の関係
を満たす必要があると言える。よって、画像濃度差ΔI
Dを0.1〜0.2の範囲内に収めるためには、その画
像形成に消費されるトナーの消費速度U1に応じて下記
数1を満たすトナー移動速度U2となるように、第1搬
送スクリュー13の回転数ωを調節すればよい。そし
て、このようにトナー消費速度U1に応じて第1搬送ス
クリュー13の回転数ωを調節することで、上述した4
種のカラー画像形成装置と同様の画質を維持しつつ、現
像剤の摩擦量を低下させることができ、現像剤の劣化を
抑制し、現像剤の加熱による不安定な動作を回避するこ
とができる。
【0053】
【数1】5×U1 ≦ U2 ≦ 10×U1
【0054】また、上述では、高品質を求めて画像濃度
差ΔIDの範囲を0.1〜0.2の範囲内に設定してい
るが、個人ユーザー等にとっては、一般に、画像濃度差
ΔIDが0.3以下であれば、十分に実用性のある画質
を維持することができる。このときのトナー移動速度U
2は、トナー消費速度U1に対して下記数2の関係を満た
せばよい。この場合、十分に実用性のある画質を提供し
つつ、現像剤の劣化を更に抑制し、より安定した動作を
確保することができる。
【0055】
【数2】U2 ≧ 4×U1
【0056】また、本複写機を使用するユーザーの中に
は、極めて高品質な画質を求める特殊なユーザーもい
る。この場合、画像濃度差ΔIDの範囲を0.05以下
の範囲内に設定することで、このような特殊なユーザー
も含めてほとんどのユーザーの要望に応える画質を提供
することができる。このときのトナー移動速度U2は、
トナー消費速度U1に対して下記数3の関係を満たせば
よい。この場合、ほとんどのユーザーの要望に応えるこ
とができる非常に高い画質を提供しつつ、現像剤の劣化
を抑制し、安定動作を確保することができる。
【0057】
【数3】U2 ≦ 20×U1
【0058】〔制御例1〕次に、本実施形態における第
1搬送スクリュー13の駆動制御の一例(以下、「制御
例1」という。)について説明する。図1は、第1搬送
スクリュー13の回転軸13aを回転駆動させる駆動モ
ータの駆動制御を行う制御部による駆動制御の流れを示
すフローチャートである。尚、本実施形態の現像装置1
0は、トナー移動速度U2と第1搬送スクリュー13の
回転数ωとの間が図6のグラフに示すような関係を有す
るものである。よって、トナー移動速度U2[g/s]
と第1搬送スクリュー13の回転数ω[rpm]との関
係は、下記数4に示すような数式で表すことができる。
また、トナー移動速度U2と第1搬送スクリュー13の
回転数ωとの間には比例関係があるため、トナー移動速
度U2(ω)とωの関係が線形近似でき、記号aを定数
して、下記数5に示す数式として表すことができる。
【0059】
【数4】U2 = U2(ω)
【数5】U2(ω)=a×ω
【0060】まず、ある画像をプリントする場合、図示
しない制御部は、まず、光書込装置の光書込動作を制御
するために、画像読取部から画像データを受け取る(S
1)。本制御例では、この画像データに基づいて単位時
間Δt当たりの画素数をカウントし(S2)、その画素
数から、感光体ドラム1に形成される単位時間当たりの
静電潜像面積(以下、「面積変化速度」という。)を潜
像形成順序に従って順次算出する(S3)。この面積変
化速度は、時間をtとするとZ(t)[cm2/s]で
表すことができる。ここで、本実施形態の複写機におけ
る作像仕様である画像濃度IDは1.4とされているの
で、感光体ドラム1上の単位面積当たりに付着するトナ
ー付着量W[g/cm2]が予め与えられている。よっ
て、上記画像データに基づく画像形成時に、消費される
と見込まれる単位時間当たりのトナー予定消費量、すな
わち、トナー消費速度U1(t)は、下記の数6に示す
ように、上記面積変化速度Z(t)とトナー付着量Wと
から求めることができる(S4)。
【0061】
【数6】U1(t) = Z(t)×W
【0062】よって、いかなる画像面積率の画像に対し
ても、画像濃度差ΔIDが0.1〜0.2の範囲内とな
るための条件は、上記数1及び上記数6から、下記数7
の関係を満たす必要があると言える。
【0063】
【数7】 5×U1(t) ≦ a×ω ≦ 10×U1(t)
【0064】制御部は、経時的に変化する面積変化速度
Z(t)に応じて、第1搬送スクリュー13の回転数ω
が下記数8の範囲内となる第1搬送スクリュー13の回
転数ωを順次決定する(S5)。そして、感光体ドラム
1上の静電潜像の現像タイミングに従って、第1搬送ス
クリュー13の回転数が決定した回転数ωになるよう
に、第1搬送スクリュー13の回転制御を行う(S
6)。この回転制御は、一連の現像工程が終了するまで
繰り返される(S7)。
【0065】
【数8】 5×U1(t)/a ≦ ω ≦ 10×U1(t)/a
【0066】ここで、連続してプリントを行う場合、感
光体ドラム1上の静電潜像と静電潜像との間では面積変
化速度Z(t)がほとんどゼロになるため、現像時と非
現像時との切り換わり時において、第1搬送スクリュー
13の回転数ωが急激に変化することになる。すなわ
ち、連続プリントを行う場合には、第1搬送スクリュー
13が急に止まったり又は急に高速で回転したりする動
作を繰り返すことになる。この場合、第1搬送スクリュ
ー13の回転軸13aを回転駆動させる駆動モータに過
大な負荷がかかることになる。また、連続してプリント
を行う場合に限らず、一の画像中に画像面積率の変動が
激しい場合も同様である。そこで、第1搬送スクリュー
13の回転数ωが急激に変化せず、回転数ωの経時的変
化が滑らかになるような駆動制御が望まれる。
【0067】〔制御例2〕第1搬送スクリュー13の回
転数ωの経時的変化を滑らかにする手段の一例として、
一画像分の現像時間(実際に現像を行っている時間と次
の画像を現像するまでの非現像時間との和)Tを単位時
間Δtとする方法(以下、「制御例2」という。)につ
いて説明する。尚、ここでは、第1搬送スクリュー13
の回転数ωが上記数8に示す不等式を満たす中間値、す
なわち、下記の数9の等式を満たす回転数ωを決定し
て、第1搬送スクリュー13の回転制御を行う。
【0068】
【数9】ω = 7.5×U1(t)/a
【0069】制御部は、一画像分の現像時間T中の画像
データの画素数をカウントし、その画素数に基づき、面
積変化速度Z’(t)を求める。このときの面積変化速
度Z’(t)は、一画像を現像する間に経時的に変化す
る面積変化速度Z(t)を平均化したものであって、一
画像を現像するのに消費される全トナー量を示すことに
なる。そして、制御部が、この面積変化速度Z’(t)
に基づいて第1搬送スクリュー13の回転制御を行うこ
とで、第1搬送スクリュー13の回転数ωは、その現像
中には変動せず、次の画像の現像開始時に切り換わると
きにのみ変動する。しかも、この切り換わりにおける変
動量は、現像時と非現像時との間でも切り換える場合よ
りも少ないものとなるため、第1搬送スクリュー13の
滑らかな駆動制御を実現できる。
【0070】図10は、上記制御例1の場合と本制御例
2の場合とを比較した第1搬送スクリュー13の駆動制
御結果を示すグラフである。図示のグラフは、複数の異
なる画像を連続プリントしたときのものであり、前者を
実線で示し、後者を破線で示している。また、第1搬送
スクリュー13の回転数ωを経時的に変化させない従来
装置の一例も参考として記載している。このグラフは、
縦軸に第1搬送スクリュー13の回転数ω並びに面積変
化速度Z(t)をとり、横軸に時間tをとっている。上
記制御例1の場合には、実線で示すように、現像時ta
と非現像時tbとが切り替わるときにも、上記数8の条
件を満たすように第1搬送スクリュー13の回転数ωを
変更する。この場合、図示のように、第1搬送スクリュ
ー13の回転数ωが急激に変化し、第1搬送スクリュー
13の駆動モータに過大な負荷がかかることになる。一
方、本制御例2の場合には、破線で示すように、現像時
aと非現像時tbとが切り替わるときには、第1搬送ス
クリュー13の回転数ωを変更せず、面積変化速度Z
(t)が切り替わったとき、すなわち、現像対象の画像
の画像面積率が変化したときにのみ、その回転数ωを変
更する。よって、本制御例2によれば、制御例1に比べ
て、第1搬送スクリュー13の回転数ωの切換回数が少
なくなるとともに、その変動量を小さくすることができ
る。
【0071】〔制御例3〕第1搬送スクリュー13の回
転数ωの経時的変化を滑らかにする手段の他の例(以
下、「制御例3」という。)について説明する。上記制
御例2では、一画像について消費されると見込まれるト
ナー予定消費量を、非現像時を含めて平均化しているに
も関わらず、それでも画像面積率が低いの画像の次に画
像面積率が高い画像を連続してプリントする場合又はそ
の逆の場合には、第1搬送スクリュー13の回転数ωの
変動量は大きいものとなる。この場合、第1搬送スクリ
ュー13の駆動モータに大きな負荷をかけることにな
る。そこで、本制御例3において、制御部は、次に現像
対象となる画像の画像データを参照して、第1搬送スク
リュー13の回転数ωの経時的変化を滑らかにする。
【0072】図11は、本制御例3を実行する制御部に
よる制御の流れを示すフローチャートである。制御部
は、画像データを受け取ったら(S11)、今回の現像
に係る画像の現像時間T1中の画像データの画素数と、
その次の現像に係る画像の現像時間T2中の画像データ
の画素数をカウントし(S12)、これら画素数に基づ
き、それぞれ面積変化速度Z'1(t)及び面積変化速度
Z'2(t)を求める(S13)。その後、上記数6に従
い、トナー付着量Wを用いて、これら面積変化速度Z'1
(t)及び面積変化速度Z'2(t)に対するトナー消費
速度U'1(t)及びトナー消費速度U''1(t)を求め
(S14)、上記数9に従って、それぞれについての回
転数ω1及び回転数ω2を算出する(S15)。それか
ら、制御部は、今回の現像において、第1搬送スクリュ
ー13の回転数を、下記の数10に示す変化率ρで変化
させながら回転制御を行う(S16)。
【0073】
【数10】ρ = (ω2−ω1)/T
【0074】ここで、変化率ρが正になるときは、第1
搬送スクリュー13の回転数を増加させながら回転制御
を行うことを意味し、変化率ρが負になるときは、第1
搬送スクリュー13の回転数を減少させながら回転制御
を行うことを意味する。これにより、連続プリント中に
おける画像面積率が異なる画像部分の切換時における回
転数ωの変動量を、その切換直前の画像についての現像
時間Tの間で吸収することができる。よって、第1搬送
スクリュー13のより滑らかな駆動制御を実現できる。
【0075】以上、本実施形態によれば、第1搬送スク
リュー13の回転数ωを経時的に変化させない従来装置
と同様の画質を維持しつつ、従来装置よりも、現像剤の
発熱や劣化を最小限に抑えることができる。特に、複写
機で実際にプリントする場合、画像面積率が100%の
全面ベタ画像をプリントするのは稀なケースであり、画
像面積率が5〜20%程度の画像をプリントするのが一
般的である。このため、図10又は図12のグラフに示
すように、従来装置に比べて、第1搬送スクリュー13
の回転数ωを大きく低下させることができ、現像剤の発
熱や劣化を効果的に抑制できる。また、本実施形態のよ
うなタンデム式の複写機においては、全ての現像装置1
0Y,10M,10C,10Bkで全色とも全ベタ画像
の現像を行うことはまずあり得ないので、その効果を最
大限に発揮することができる。
【0076】〔実施形態2〕次に、本発明を、上記実施
形態1と同様の複写機に適用した他の実施形態(以下、
本実施形態を「実施形態2」という。)について説明す
る。尚、本実施形態における複写機の画像形成動作は、
中間転写ベルトを用いずに感光体ドラム1上のトナー像
を直接転写紙に転写する点以外は、上記実施形態1の場
合とほぼ同様であるので、以下、その特徴部分について
説明する。尚、上記実施形態1の制御部では、画像読取
部からの画像データに基づいてトナー予定消費量を算出
することで第1搬送スクリューの回転数ωを調節した
が、本実施形態では、実際に消費されるトナー消費量を
検出し、その測定結果に基づいて第1搬送スクリュー1
3の回転数ωを調節する。
【0077】図13は、実施形態2に係る複写機におけ
る画像形成部全体の概略構成図である。この複写機にお
ける各感光体ドラム1Y,1M,1C,1Bkの周りに
は、トナー付着量検出手段としてのトナー付着量検出セ
ンサ20Y,20M,20C,20Bkが設けられてい
る。これらトナー付着量検出センサ20Y,20M,2
0C,20Bkは、感光体ドラム1Y,1M,1C,1
Bkの表面移動方向において、それぞれ対応する現像装
置10Y,10M,10C,10Bkの下流側に配置さ
れている。そして、各現像位置で現像された直後のトナ
ー量を検出する。尚、各トナー付着量検出センサ20
Y,20M,20C,20Bkの構成及び動作は同じで
ある。
【0078】図14は、トナー付着量検出センサ20の
概略構成を示す斜視図である。このトナー付着量検出セ
ンサ20は、LED21と受光素子22を1組として、
各組をアレイ状に配列して構成されている。そして、ト
ナー付着量検出センサ20は、LED21と受光素子2
2の露出面が感光体ドラム1に対向するように、かつ、
そのアレイ状の配列の方向が現像ローラ11の軸方向に
平行となるように、現像位置の直下流側に設置される。
このトナー付着量検出センサ20は、LED21からの
光を照射し、感光体ドラム1の表面で反射した反射光
を、対応する受光素子22で受光する。そして、受光素
子22で受光した光量の変化により、感光体ドラム1上
に付着しているトナー量を検出する。ここで、LED2
1から照射する光量は、感光体ドラム1上に形成された
トナー像を乱さない程度、具体的には感光体ドラム1上
の静電潜像のポテンシャルを大きく低下させない程度に
設定するのが望ましい。また、LED21から照射する
光の波長として、感光体ドラム1に対して感度が低い領
域を適用するようにしてもよい。
【0079】トナー付着量検出センサ20の検出信号
は、制御部に送られ、第1搬送スクリュー13の駆動制
御に利用される。具体的には、その検出信号から、各受
光素子22で受光した単位時間当たりの光量から単位時
間当たりのトナー消費量すなわちトナー消費速度U
1(t)を求めることができるので、そのトナー消費速
度U1(t)に基づいて上記実施形態1と同様の制御を
行うことができる。尚、この場合、制御部による第1搬
送スクリュー13の駆動制御には、時間的な遅れが生じ
るので、この時間的遅れを考慮した駆動制御を行うのが
望ましい。具体的には、例えば、実際に現像が開始され
るときには既に所定の回転数で第1搬送スクリュー13
を駆動しておき、現像開始後にトナー付着量検出センサ
20からの検出信号に基づいて順次駆動制御を行うよう
にする。
【0080】尚、実施形態2では、トナー付着量検出セ
ンサ20からの検出信号に基づいて第1搬送スクリュー
13の回転数ωを調節しているが、上記実施形態1にお
ける調節方法と併用することも可能である。例えば、上
記実施形態1のように、画像データに基づいて第1搬送
スクリュー13の回転数ωを決定した後、本実施形態2
のように実際に付着したトナー量を検出して、画像デー
タから算出したトナー予定消費量と実際のトナー消費量
との誤差を修正する。このように実施形態1と実施形態
2の調節方法を併用すれば、更に信頼性の高い駆動制御
を実現することが可能である。
【0081】また、上記実施形態1及び2では、乾式二
成分現像方式を採用した複写機を例に挙げて説明した
が、本発明は、粒子状のトナーと液体状のキャリア液と
で構成される液体現像剤を用いた湿式現像方式を採用す
る複写機についても適用することができる。このときの
液体現像剤としては、例えば、無色の液体からなるキャ
リア液中に、トナー重量濃度が5〜20wt%となるよ
うに、着色剤や樹脂などで構成されるトナー粒子を分散
したものが使用できる。この液体現像剤で現像を行う現
像装置の一例を、図15に示す。
【0082】図示の現像装置30は、上記実施形態1及
び2における現像装置と同様の第1搬送スクリュー33
と第2搬送スクリュー34を備えている。この現像装置
30では、液体現像剤は、現像ローラ31の軸方向に沿
って第1搬送スクリュー33により搬送されている間に
中間部材としてのアニロックスローラ36上に汲み上げ
られる。このアニロックスローラ36は、多数の細い溝
が刻印されたローラ表面を有し、現像ローラ31に対し
てカウンタ方向に回転駆動している。このアニロックス
ローラ36としては、例えば、金属ローラの表面にスパ
イラル状に100〜200[line/inch]の細
い溝を刻印したものを利用することができ、また、現像
ローラ31としては、金属軸心の周りに導電性の弾性層
を形成したものを利用することができる。アニロックス
ローラ36の表面をメータリングブレード35によって
規制することで、現像ローラ31供給する供給量を常に
一定に保つことができる。このアニロックスローラ36
上に担持された液体現像剤は、その刻印部に進入し、メ
ータリングブレード35によって掻き取られた後、現像
ローラ31上に均一な現像剤薄層となって担持される。
このような湿式現像方式を採用した複写機においても、
上記実施形態1及び2と同様に、第1搬送スクリュー3
3を駆動制御すれば、高画質を維持しつつ、現像剤の摩
擦量を抑えることができる。
【0083】
【発明の効果】請求項1乃至12の発明によれば、画像
形成速度が高速であっても、画像濃度ムラを抑制して画
像品質の保持しつつ、現像剤の摩擦量を低下させること
ができるので、現像剤の劣化を抑制し、かつ、画像形成
装置全体の動作を安定させることが可能となるという優
れた効果がある。
【0084】特に、請求項2及び3の発明によれば、現
像剤中に含まれるトナーの移動速度を比較的容易に調節
することができるので、比較的簡単な構成で現像剤摩擦
量の低減を図ることができるという優れた効果がある。
【0085】また、請求項3の発明によれば、容易かつ
確実に、現像剤の搬送速度を調節することができるとい
う優れた効果がある。
【0086】また、請求項4の発明によれば、画質を十
分高画質と言える範囲内で維持しつつ、最大限に現像剤
の摩擦量を抑えることができるという優れた効果があ
る。
【0087】また、請求項5の発明によれば、高画質の
要望に十分に応えることができる範囲内で画質を維持し
つつ、現像剤の摩擦量を抑えることができるという優れ
た効果がある。
【0088】また、請求項6の発明によれば、現像剤の
摩擦量を抑えつつ、高画質の要望に応えることができる
という優れた効果がある。
【0089】また、請求項7の発明によれば、一般的な
使用状況における高画質の要望に応えつつ、現像剤の摩
擦量を抑えることができるという優れた効果がある。
【0090】また、請求項8の発明によれば、乾式二成
分現像方式を採用する画像形成装置に適用することがで
きるという優れた効果がある。
【0091】また、請求項9の発明によれば、湿式現像
方式を採用する画像形成装置に適用することができると
いう優れた効果がある。
【0092】また、請求項11の発明によれば、トナー
予定消費量に基づくトナー移動速度の調節動作について
の自由度が増し、より適切にトナー移動速度を調節する
ことができるという優れた効果がある。
【0093】また、請求項12の発明によれば、現像動
作に関連する作像条件に依存せずに、トナー移動速度の
調節を適切に行うことができるという優れた効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1に係る複写機における制御例1の第
1搬送スクリューの駆動制御の流れを示すフローチャー
ト。
【図2】同複写機における画像形成部全体の概略構成
図。
【図3】同複写機の現像装置の概略構成を示す現像ロー
ラ軸方向に垂直な面についての断面図。
【図4】同現像装置の概略構成を示す現像ローラ軸方向
側方(鉛直方向上方)から見たときの上面図。
【図5】同現像装置における第1搬送スクリューの回転
数を変化させた際に、現像材が仮想面Dを通過するとき
の現像剤搬送速度の測定結果を示すグラフ。
【図6】図5に示すグラフの縦軸を、現像剤搬送速度か
らトナー移動速度U2に置き換えたグラフ。
【図7】画像濃度差ΔIDが所定値となるように第1搬
送スクリューの回転数を調節したときのトナー移動速度
2とトナー消費速度U1との関係を示すグラフ。
【図8】図7に示すグラフに、同現像装置と同様の現像
装置を備えた4種のカラー画像形成装置におけるトナー
消費速度U1とトナー移動速度U2との重ねて示したグラ
フ。
【図9】図8に示すグラフにおいて、実用的に見てオー
バースペックである部分(斜線部分)を示すグラフ。
【図10】制御例1の場合と、制御例2の場合とを比較
した第1搬送スクリューの駆動制御結果を示すグラフ。
【図11】制御例3を実行する制御部による制御の流れ
を示すフローチャート。
【図12】制御例1の場合と、制御例3の場合とを比較
した第1搬送スクリューの駆動制御結果を示すグラフ。
【図13】実施形態2に係る複写機における画像形成部
全体の概略構成図。
【図14】同複写機に設けられるトナー付着量検出セン
サの概略構成を示す斜視図。
【図15】液体現像剤で現像を行う現像装置の一例を示
す概略構成図。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 帯電器 3 除電ランプ 4 クリーニング装置 10,30 現像装置 11,31 現像ローラ 12,32 仕切り板 13,33 第1搬送スクリュー 14,34 第2搬送スクリュー 15,35 ドクターブレード T 現像時間 ta 現像時 ta 非現像時
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/10 114 Fターム(参考) 2H027 DA10 DB01 DE02 DE07 EA06 EC03 EC06 EC11 EC14 ED10 EE03 EF09 EF11 2H074 AA03 BB20 BB31 BB50 CC02 CC12 CC22 CC32 CC61 2H077 AB02 AB14 AB15 AB18 AC02 AD06 AD13 BA02 DA03 DA04 DA05 DA47 DA62 DB02 EA03 GA03 GA13

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トナーを含む現像剤を担持する表面が無端
    移動する現像剤担持体と、上記現像剤担持体の表面移動
    方向に直交する方向であって、該現像剤担持体表面に平
    行な現像剤搬送方向に、現像剤を搬送する現像剤搬送手
    段とを備え、上記現像剤搬送手段により搬送されている
    現像剤を、上記現像剤搬送方向に所定幅にわたって上記
    現像剤担持体に対向させて直接的に、又は、該現像剤搬
    送方向に所定幅にわたって該現像剤担持体に対向する中
    間部材を介して間接的に、該現像剤担持体上に供給する
    現像装置において、現像時に消費されると見込まれるト
    ナー予定消費量に応じ、所定の条件に従って、上記現像
    剤搬送方向に沿って移動しつつ上記現像剤担持体上に供
    給されるトナーの移動速度を調節するトナー移動速度調
    節手段を有することを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】請求項1の現像装置において、上記トナー
    移動速度調節手段は、上記現像剤搬送手段により搬送さ
    れる現像剤の搬送速度を調節する現像剤搬送速度調節手
    段であることを特徴とする現像装置。
  3. 【請求項3】請求項2の現像装置において、上記現像剤
    搬送手段は、上記現像剤搬送方向に対して平行に配置さ
    れる回転軸を回転させることで、該回転軸に沿って現像
    剤を搬送する現像剤搬送装置であり、上記現像剤搬送速
    度調節手段は、上記回転軸の駆動制御を行う駆動制御手
    段であることを特徴とする現像装置。
  4. 【請求項4】請求項1、2又は3の現像装置において、
    上記所定の条件は、上記現像剤担持体の表面移動方向に
    平行であって該現像剤担持体表面に直交し、かつ、上記
    現像剤搬送方向最上流側に位置する仮想面を、上記現像
    剤搬送方向に沿って移動しつつ該現像剤担持体上に供給
    されるトナーが通過する単位時間当たりのトナー通過量
    が、単位時間当たりに消費されると見込まれるトナー予
    定消費量の4倍以上となることであることを特徴とする
    現像装置。
  5. 【請求項5】請求項4の現像装置において、上記所定の
    条件は、上記現像剤担持体の表面移動方向に平行であっ
    て該現像剤担持体表面に直交し、かつ、上記現像剤搬送
    方向最上流側に位置する仮想面を、上記現像剤搬送方向
    に沿って移動しつつ該現像剤担持体上に供給されるトナ
    ーが通過する単位時間当たりのトナー通過量が、単位時
    間当たりに消費されると見込まれるトナー予定消費量の
    5倍以上となることであることを特徴とする現像装置。
  6. 【請求項6】請求項4又は5の現像装置において、上記
    所定の条件は、上記現像剤担持体の表面移動方向に平行
    であって該現像剤担持体表面に直交し、かつ、上記現像
    剤搬送方向最上流側に位置する仮想面を、上記現像剤搬
    送方向に沿って移動しつつ該現像剤担持体上に供給され
    るトナーが通過する単位時間当たりのトナー通過量が、
    単位時間当たりに消費されると見込まれるトナー予定消
    費量の20倍以下となることであることを特徴とする現
    像装置。
  7. 【請求項7】請求項6の現像装置において、上記所定の
    条件は、上記現像剤担持体の表面移動方向に平行であっ
    て該現像剤担持体表面に直交し、かつ、上記現像剤搬送
    方向最上流側に位置する仮想面を、上記現像剤搬送方向
    に沿って移動しつつ該現像剤担持体上に供給されるトナ
    ーが通過する単位時間当たりのトナー通過量が、単位時
    間当たりに消費されると見込まれるトナー予定消費量の
    10倍以下となることであることを特徴とする現像装
    置。
  8. 【請求項8】請求項1、2、3、4、5、6又は7の現
    像装置において、上記現像剤は、粒子状のトナーと粒子
    状の磁性キャリアとで構成される乾式二成分現像剤であ
    ることを特徴とする現像装置。
  9. 【請求項9】請求項1、2、3、4、5、6又は7の現
    像装置において、上記現像剤は、粒子状のトナーと液体
    状のキャリア液とで構成される液体現像剤であることを
    特徴とする現像装置。
  10. 【請求項10】画像情報に基づいて形成される潜像を担
    持する潜像担持体と、上記潜像担持体上の潜像に現像剤
    中のトナーを付着させて現像を行う現像装置とを備えた
    画像形成装置において、上記現像装置として、請求項
    1、2、3、4、5、6、7、8又は9の現像装置を用
    いることを特徴とする画像形成装置。
  11. 【請求項11】請求項10の画像形成装置において、上
    記画像情報に基づいて、該画像情報に基づいて形成され
    る潜像を現像するために消費されると見込まれるトナー
    予定消費量を算出するトナー予定消費量算出手段を有
    し、上記現像装置のトナー移動速度調節手段は、上記ト
    ナー予定消費量算出手段により算出されるトナー予定消
    費量を、現像時に消費されると見込まれるトナー予定消
    費量として用いることを特徴とする画像形成装置。
  12. 【請求項12】請求項10又は11の画像形成装置にお
    いて、上記現像装置による現像動作により、上記潜像担
    持体上に付着したトナー付着量を検出するトナー付着量
    検出手段を有し、上記現像装置のトナー移動速度調節手
    段は、上記トナー付着量検出手段により検出されるトナ
    ー付着量を、現像時に消費されると見込まれるトナー予
    定消費量として用いることを特徴とする画像形成装置。
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