JP2006106114A - 液体現像装置 - Google Patents

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Munenobu Okubo
旨宣 大久保
Hiroyuki Ueda
博之 上田
Koji Murase
幸司 村瀬
Shusuke Takenaka
秀典 竹中
Shirika Saitou
士理佳 斉藤
Tomoyuki Oda
智之 小田
Masanori Okada
雅典 岡田
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Abstract

【課題】現像液貯溜容器内の現像液のトナー濃度を均一化することがで、画像品質を向上することができる液体現像装置を提供する。
【解決手段】現像液貯溜室24内に上流側及び下流側攪拌スクリュー26,27を収容する。両攪拌スクリュー26,27の外側軸部に第1電動モータ28、減速機29及び第2電動モータ30、第2減速機31を連結する。前記第1及び第2電動モータ28,30に対し、制御装置41から制御信号を出力して、第1及び第2電動モータ28,30の撹拌パラメータである回転方向、回転速度及び回転時間のうち少なくとも回転方向又は回転速度を切り換え制御することにより、現像液貯溜室24内に貯溜された現像液Lがスパイラル羽根26a,27aの攪拌作用の及ばないデッドスペースS1,S2,S3に滞留するのを防止して、現像液Lのトナー濃度を均一化し、画像品質を向上する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ装置或いはプリンタ等に採用される液体現像装置に関する。
一般に、液体現像装置は、感光体ドラムの表面に対して画像情報に応じた光を照射することにより静電潜像を形成し、この静電潜像に対してトナーとキャリア液からなる現像液を現像ローラによって付着することにより、感光体ドラムにトナー像を形成するようになっている。又、現像液貯溜容器内には貯溜された現像液を形成するトナーとキャリア液を攪拌・混合しつつ巡回させるためのスパイラル状をなす上流側攪拌スクリュー及び下流側攪拌スクリューが配設されている。さらに、下流側攪拌スクリューの側方には攪拌・混合された現像液をドクターブレードにより計量して前記現像ローラに塗布するためのパターン溝を有するパターンローラが配設されている。(特許文献1参照)
特開平10−221936号公報
前述した従来の液体現像装置においては、前記攪拌スクリューのスパイラル羽根と現像液貯溜容器の内側壁面との隙間に前記羽根の攪拌作用が及ばないデッドスペースが生じるので、該デッドスペースに高濃度で高粘度の現像液が停滞する。特に、攪拌スクリューのスパイラル羽根の両端と現像液貯溜容器の端部内側壁面とのデッドスペースでは現像液の滞留量が多くなり、現像液貯溜容器内での現像液の濃度が不均一になる要因となっていた。
前記デッドスペースに滞留している現像液は、現像液貯溜容器の内側壁面に接触すると、トナー粒子のもつクーロン力で壁面に付着する場合がある。特に、現像装置が長時間停止された後では、現像液のトナー濃度が変化し、高濃度で高粘度のものと低濃度で低粘度のものに分離される。高濃度で高粘度の現像液は、現像液貯溜容器の内側壁面への付着力が強く、その付着量が多くなると、利用できる現像液のトナー濃度が低下する。又、前記内側壁面に付着していた高濃度で高粘度の現像液が装置の振動等で不意に落下すると、局所的に現像液のトナー濃度が上昇する。このように、現像液貯溜容器内での現像液のトナー濃度が不均一になると、感光体ドラムに形成されるトナー像にバラツキが生じて画像品質が低下する。
本発明の目的は、上記従来の技術に存する問題点を解消して、現像液貯溜容器内の現像液のトナー濃度を均一化することができ、画像品質を向上することができる液体現像装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、画像情報に基づいて静電潜像を形成可能な像担持体と、上記像担持体の外周面に現像液を付着して静電潜像を現像する現像液担持体と、前記現像液を貯溜する現像液貯溜容器と、前記現像液貯溜容器内の現像液を前記現像液担持体に供給する供給手段と、前記現像液貯溜容器内に収容され、かつ現像液を攪拌・混合させる攪拌スクリュー及びその回転機構を備えた液体現像装置において、前記攪拌スクリューの攪拌パラメータの少なくとも回転方向又は回転速度を切換制御する制御手段を備えたことを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記制御手段は、液体現像装置の停止時間を計測する停止時間計測部からの計測信号に応じて、前記攪拌スクリューの攪拌パラメータを切換制御するように構成されていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1において、前記制御手段は、非現像時に、前記攪拌スクリューの攪拌パラメータを切換制御して攪拌動作を行うように構成されていることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項において、前記制御手段は温度センサからの温度検出信号に基づいて、前記攪拌スクリューの攪拌パラメータを切換制御するように構成されていることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項において、前記攪拌スクリューは複数本互いに平行に配設され、その攪拌スクリューのうち少なくとも一本は軸無し攪拌スクリューであり、制御手段は前記軸無し攪拌スクリューの攪拌パラメータを切換制御するように構成されていることを要旨とする。
請求項1に記載の発明によれば、一本又は複数本の攪拌スクリューを備えた現像装置において、制御手段によって攪拌スクリューの攪拌パラメータのうち回転方向又は回転速度が切り換えられると、攪拌スクリューのスパイラル羽根と現像液貯溜室の内側壁面との間に形成されるデッドスペースに停滞している現像液が上下に躍動される。このため、現像液が攪拌されてデッドスペースから有効攪拌領域へ移動され、現像液のトナー濃度が均一化され、画像品質を向上することができる。
請求項2記載の発明は、液体現像装置の停止時間を計測する停止時間計測部からの計測信号に応じて、攪拌スクリューの攪拌パラメータが切換制御されるので、前記停止時間に比例して変化する現像液の粘度及びトナー濃度に応じて、該現像液を適正に攪拌することができる。
請求項3記載の発明は、非現像時に攪拌スクリューの攪拌パラメータを切換制御するので、現像動作の開始以前に攪拌スクリューによって現像液をある程度攪拌してトナー濃度の均一化を促進することができる。
請求項4記載の発明は、温度センサからの検出信号に基づいて、攪拌スクリューの攪拌パラメータを切換制御するので、現像装置の使用環境温度に比例して変化する現像液の粘度及びトナー濃度に応じて、現像液を適正トナー濃度に攪拌することができる。
請求項5記載の発明は、複数本の攪拌スクリューのうち少なくとも一本の軸無し攪拌スクリューに対して、攪拌パラメータを切換制御するようにしたので、現像液貯溜容器の内側壁面に対する現像液の押し付け力が強い軸有り攪拌スクリューと比較して、前記内側壁面に対する現像液の付着量を少なくすることができる。
以下、本発明を、タンデム型カラー画像形成装置(以下、単に湿式画像形成装置という)に用いられる液体現像装置に具体化した一実施形態を図1〜図6を参照して説明する。
図2は湿式画像形成装置を構成する複数の液体現像装置のうちの一つの液体現像装置を表す概略構成図である。この液体現像装置は、像担持体としての感光体ドラム11、主帯電装置12、LPH(LED PRINT HEAD)13、液体現像器14、転写手段15、クリーニング手段17、除電ランプ18から構成され、樹脂でできた筐体(図示略)に組み付けることにより1つのユニットとなり、図示しない装置本体に取り付けられるようになっている。
感光体ドラム11はアモルファス・シリコンドラムを用いており、現像位置での暗電位はおよそ300Vになるよう前記主帯電装置12により帯電される。この帯電した感光体ドラム11の表面に前記LPH13が画像情報に応じた光を照射することにより感光体ドラム11の表面に静電潜像が形成される。
液体現像器14は、トナー粒子とキャリア液からなる現像液Lを所定のトナー濃度になるように撹拌・混合して用い、後述する現像ローラ32でこの現像液Lを感光体ドラム11の光が照射された部分の静電潜像に適用することにより感光体ドラム11にトナー像を形成(顕像)するものである。感光体ドラム11の暗電位が300Vで、現像バイアスは200V、露光後電位が20Vとなるように設定されている。即ち、暗電位は画像白部に相当し、露光後電位は画像黒部に相当し、この差がいわゆるコントラスト電位である。上記のように形成された静電潜像が現像(顕像)されたトナー像は、前記転写手段15とのニップにおいて、図示しないベルト搬送手段の中間転写ベルト16に転写される。前記転写手段15は本実施形態では転写ローラを用いており、前記感光体ドラム11の表面電位とは逆極性の電圧が−200〜−1300Vの範囲に設定され、印加されるようになっている。
又、感光体ドラム11は表面の残留電位を下げて均一にすべく除電ランプ18により除電されて、その後は次の一連のプロセスに備える。このように画像形成する場合の電位設定は、感光体ドラム11の特性、トナー粒子の性能、環境に応じて最適な値は変わるものである。湿式画像形成装置は、ブラックに対応する画像を感光体ドラム11に現像する上記液体現像装置と同様の方法で、別の3種類の液体現像装置でマゼンタ、シアン、イエローに対応する画像を感光体ドラム11に現像し、中間転写ベルト16上に順次繰り返し、ずれなく転写することでフルカラー画像の形成を行う。
次に、図1及び図2を参照して、液体現像器14の具体的構成について説明する。
本実施形態に係る液体現像器14は、現像液供給部21と、この現像液供給部21により供給された現像液を前記感光体ドラム11に転写するための現像部22とにより構成されている。そこで、前記現像液供給部21及び現像部22の構成について以下に順次説明する。
前記現像液供給部21は、現像液Lを収容する現像液貯溜室24を形成する現像液貯溜容器25を備えている。現像液Lは、シリコンオイル等の非極性の絶縁性液体からなるキャリア中にトナー粒子が高濃度で分散するように調整されている。現像液貯溜容器25内には、二本の上流側攪拌スクリュー26及び下流側攪拌スクリュー27が所定位置において回転可能に支持されている。両攪拌スクリュー26,27は、図1に示すように軸無しスパイラル羽根26a,27aと、それらの両端部に連結された支持軸部26b,27bとにより構成されている。前記上流側攪拌スクリュー26及び下流側攪拌スクリュー27は、互いに平行に前記現像液貯溜室24内に支持され、現像液貯溜容器25の外部に配設した回転機構を構成する正逆回転可能な第1電動モータ28及び第1減速機と第2電動モータ30及び第2減速機31によってそれぞれ回転されるようになっている。
図2に示すように、前記現像液貯溜容器25の底部には、前記上流側及び下流側攪拌スクリュー26,27の間に位置するように山形状の突条25aが形成され、該突条25aの両端部は図1及び図2(破線参照)に示すように省略され、現像液Lが行き来できるようにしている。
従って、図1において前記電動モータ28,30によって、上流側及び下流側攪拌スクリュー26,27がそれぞれ例えば反対方向に回転されると、現像液貯溜室24内の現像液Lが上流側及び下流側攪拌スクリュー26,27によって、図1に矢印で示すように移動されて循環され、この間に攪拌・混合される。
次に、前記現像部22について説明すると、前記現像液貯溜容器25の感光体ドラム11側に延長された端部には、感光体ドラム11の外周面に転動接触される現像液担持体としての現像ローラ32が支持されている。前記現像液貯溜容器25には前記下流側攪拌スクリュー27に近接するように前記現像ローラ32の外周面に転動接触されるパターンローラ33が支持されている。
前記パターンローラ33の外周面には、図示しないがパターン溝が形成され、パターン溝内に現像液Lが付着されるようになっている。このパターン溝はパターンローラ33の周方向に円環状に、かつ軸線方向に等ピッチで多数箇所に形成されている。前記パターンローラ33の外周面にはドクタブレード34が接触され、パターン溝からはみだす余剰の現像液Lを除去して、パターン溝内に所定厚さ寸法の現像液層を計量するようにして付着するようになっている。前記現像ローラ32にはパターンローラ33から該現像ローラ32に転写されなかった残留現像液を除去するためのクリーニングブレード35が接触されている。この実施形態では、前記パターンローラ33が現像液Lを前記現像ローラ32に供給する供給手段を構成している。前記現像ローラ32及びパターンローラ33は、歯車列等からなる駆動伝達機構を介して駆動モータ(ともに図示しない)により図2に矢印で示す方向に回転駆動される。
パターンローラ33は、現像液Lを現像ローラ32上に塗布することにより、現像ローラ32上に現像液Lの薄層を形成する。感光体ドラム11上の現像領域においては、この現像液Lによって潜像が現像される。
次に、図1に基づいて、この発明の要部構成について説明する。
前記第1及び第2電動モータ28,30は、制御手段としての制御装置41からの動作信号によって、それぞれ上流側及び下流側攪拌スクリュー26,27の回転方向、回転速度及び回転時間等の攪拌パラメータの少なくとも一つが切り換え制御されるようになっている。
前記制御装置41は、各種のデータに基づいて、各種の演算処理を行うための中央演算処理装置42、液体現像装置の動作を制御するプログラム等を記憶したリードオンリーメモリ43及び各種のデータを記憶するためのランダムアクセスメモリー44を備えている。
前記制御装置41の中央演算処理装置42には、温度センサ45によって検出された温度データが図示しないインターフェースを通して入力されるようになっている。前記中央演算処理装置42には、前記第1電動モータ28の回転速度を制御する第1回転速度制御部46が設けられるとともに、第2電動モータ30の回転速度を制御する第2回転速度制御部47が設けられている。又、前記中央演算処理装置42には、第1電動モータ28の回転方向を切り換えるための第1回転方向切換部48及び第2電動モータ30の回転方向を切り換えるための第2回転方向切換部49が設けられている。さらに、前記中央演算処理装置42には、前記第1電動モータ28の回転時間を制御する第1回転時間制御部50が設けられるとともに、第2電動モータ30の回転時間を制御する第2回転時間制御部51が設けられている。前記中央演算処理装置42には、液体現像装置の動作が停止されてから、再起動されるまで時間を計測するための停止時間計測部52が設けられるとともに、現像動作が停止されているか否かを判定する現像停止状態判定部53が設けられている。
次に、前記のように構成された液体現像器14についてその動作を説明する。
図1において、前記温度センサ45によって検出された温度が予め設定された低い領域であって、現像停止状態判定部53によって現像停止状態と判定された場合には、制御装置41から前記第1及び第2電動モータ28,30に対して最初に循環・攪拌動作を行うための制御信号が出力される。これによって、第1電動モータ28及び第2電動モータ30が起動され、減速機29,31を介して、上流側及び下流側攪拌スクリュー26,27が互いに逆方向に回転される。上流側攪拌スクリュー26は図1及び図2に示すように、時計回り方向に回転され、下流側攪拌スクリュー27は反時計回り方向に回転され、上流側攪拌スクリュー26によって、現像液Lが図1の左方向に移動され、下流側攪拌スクリュー27によって現像液Lが右方向に移動される。このため、現像液Lは現像液貯溜室24内において矢印で示すように循環され、この行程でスパイラル羽根26a,27aの攪拌作用が及ぶ有効攪拌領域で現像液Lのトナー濃度が均一になるように攪拌される。
上述した現像液Lの循環・攪拌動作は、現像動作に先立って行われるが、この動作のみでは、図1において、上流側及び下流側攪拌スクリュー26,27の支持軸部26b,27b付近の現像液貯溜容器25の内側壁面と、スパイラル羽根26a,27aの端部との間のデッドスペースS1,S2(破線参照)において、現像液Lが滞留する。又、図2に示すように、上流側攪拌スクリュー26のスパイラル羽根26aと現像液貯溜容器25の内側壁面との間のデッドスペースS3にも現像液Lが滞留する。これらの滞留する現像液Lは次のようにしてデッドスペースから有効攪拌領域に移動されて攪拌される。
制御装置41の第1及び第2回転方向切換部48,49から第1及び第2電動モータ28,30に対して、上流側及び下流側攪拌スクリュー26,27を図3に示すように、共に時計回り方向に回転するための制御信号が出力される。又、第1及び第2回転速度制御部46,47によって上流側及び下流側攪拌スクリュー26,27の回転速度が適正速度になるように制御され、第1及び第2回転時間制御部50,51によって適正時間だけ両攪拌スクリューの回転が行われる。このため、上流側及び下流側攪拌スクリュー26,27によって、現像液LがデッドスペースS1側に移動され、図3に示すようにデッドスペースS1側の現像液Lの量が多くなり、デッドスペースS2側の現像液Lの量が少なくなる。
この動作が終了したら、制御装置41の第1及び第2回転方向切換部48,49から第1及び第2電動モータ28,30に対して、上流及び下流側攪拌スクリュー26,27を図4に示すように、共に反時計回り方向に回転するための制御信号が出力される。又、上流側及び下流側攪拌スクリュー26,27の回転速度及び回転時間が第1及び第2回転速度制御部46,47と第1及び第2回転時間制御部50,51からの制御信号によって適正に制御される。これによって、上流及び下流側攪拌スクリュー26,27によって、現像液LがデッドスペースS2側に移動され、デッドスペースS1側の現像液Lの量が少なくなる。
以上の第1及び第2電動モータ28,30の回転方向の切り換え動作を繰り返し行うことによって、デッドスペースS1,S2,S3において滞留していた現像液Lが上下方向に大きく繰り返し躍動される。この現像液Lのダイナミックな移動により、デッドスペースS1,S2,S3に滞留していた現像液Lが有効攪拌領域に移動されて攪拌され、現像液貯溜室24内の全ての現像液Lのトナー濃度が均一化される。この結果、デッドスペースS1,S2,S3における現像液貯溜容器25の内側壁面に高トナー濃度の現像液が付着するのを防止でき、現像装置に作用する振動等によってデッドスペースS1,S2,S3に付着停滞していた高トナー濃度の現像液Lがパターンローラ33側に誤って供給されるのを防止して、良好な画像を維持することができる。
又、前記温度センサ45によって検出された温度が、高い温度領域場合には、最初から、上流及び下流側攪拌スクリュー26,27をそれぞれ時計回り方向に回転する動作と、反時計回り方向に切り換えて回転する動作を繰り返し行った後に、上流側及び下流側攪拌スクリュー26,27を逆回転させて、現像液Lを循環・攪拌する。
一方、制御装置41の停止時間計測部52によって、現像装置の停止時間が計測される。この計測信号に基づいて、現像液貯溜室24内の現像液Lのトナー濃度及び粘度を想定して、上流側及び下流側攪拌スクリュー26,27による現像液Lの攪拌パラメータ(回転方向、回転速度及び回転時間)を制御することによって、現像液Lのトナー濃度を均一な適正トナー濃度に保つことができる。
さらに、多量の記録媒体への印刷動作中においては、デッドスペースS1,S2,S3において、現像液Lのトナー濃度が上昇するので、前記現像停止状態判定部53によって判定された現像停止状態に、前記上流側及び下流側攪拌スクリュー26,27の攪拌パラメータ(回転方向、回転速度及び回転時間)を制御して、トナー濃度のバラツキを抑制することができる。
さらに、前記温度センサ45の検出信号に基づいて、予め想定された現像液Lの粘度から両攪拌スクリュー26,27の撹拌パラメータを制御することにより、現像液Lのトナー濃度を均一化して、画像品質を安定化することができる。すなわち、液体現像装置の雰囲気温度と、現像液Lの粘度との関係は、図5に示すように、温度が高くなると、現像液Lの粘度が低下する性質がある。このため、温度センサ45によって検出された温度が高く現像液Lの粘度が低い場合には、制御装置41からの制御信号によって、両攪拌スクリュー26,27の回転速度を速く、かつ、回転時間を短くして現像液Lの循環・撹拌を早期に完了させる。一方、温度が低く現像液Lの粘度が高い場合には、両攪拌スクリュー26,27の回転速度を遅くすると共に、回転時間を長くして、現像液Lの循環・撹拌を時間をかけて完了させる。なお、デッドスペースS1,S2,S3において現像液Lをダイナミックに躍動させる場合にも上述したように温度を考慮する。
又、両攪拌スクリュー26,27による現像液Lのせん断速度(回転速度)と、粘度との間には、図6に示すように粘度が高い場合にはせん断速度(回転速度)を遅く、粘度が低い場合には、せん断速度(回転速度)を速くすることが望ましい。従って、現像液Lの粘度に応じた両攪拌スクリュー26,27によるせん断速度(回転速度)を付与することにより、現像液Lの循環・撹拌を適正に行い、そのトナー濃度を効率よく均一化することができる。
前記上流側及び下流側攪拌スクリュー26,27の回転方向の切り換えを行わないで、第1及び第2回転速度制御部46,47からの信号により第1電動モータ28、第2電動モータ30の回転速度を相違させ、両スクリュー26,27の回転速度を交互に相違させるようにしてもよい。この場合にもデッドスペースS1,S2,S3における現像液Lの上下の躍動を行い、現像液Lの滞留を防止することができる。
次に、この発明の別の実施形態を図7及び図8に基づいて説明する。
この実施形態では、図7に示すように、前記両攪拌スクリュー26,27に代えて、中心部全体に軸を有する軸有りのスパイラル羽根26a,27aを備えた上流側攪拌スクリュー26A及び下流側攪拌スクリュー27Aを使用したものである。その他の構成は前述した実施形態と同様である。
この実施形態においては、上流側攪拌スクリュー26Aが図8に示すように反時計回り方向に回転されると、現像液Lが現像液貯溜容器25の内側壁面に押し付けられるようにしてデッドスペースS3側へ移動されるので、該内側壁面に現像液Lが付着して残留するという傾向がある。このため、前記上流側攪拌スクリュー26Aを図8において反時計回り方向から時計回り方向に交互に正逆回転させることによって、デッドスペースS3の現像液Lの滞留を防止することができる。なお、その他の作用及び効果は、前述した本実施形態の作用及び効果と同様である。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○温度センサ45からの温度検出信号又は液体現像装置の停止時間を計測する停止時間計測部52からの計測信号に応じて、前記両攪拌スクリューの回転方向、回転速度及び回転時間の攪拌パラメータのうち少なくとも回転方向又は回転速度を切換制御して攪拌動作を行うように構成してもよい。
○非現像時に、前記両攪拌スクリューの回転方向、回転速度及び回転時間の攪拌パラメータのうち少なくとも回転方向又は回転速度を切換制御して攪拌動作を行うように構成してもよい。
○前記攪拌スクリューを複数本に互いに平行に配設し、その攪拌スクリューのうち少なくとも一本を軸無し攪拌スクリューとしてもよい。そして、制御装置41により前記軸無し攪拌スクリューの回転方向、回転速度及び回転時間の攪拌パラメータのうち少なくとも回転方向又は回転速度を切換制御して攪拌動作を行うように構成してもよい。
○前記上流側攪拌スクリュー26を省略したり、上流側攪拌スクリュー26Aを省略したりして、攪拌スクリューを一本にしてもよい。
○前記下流側攪拌スクリュー27とパターンローラ33との間に汲み上げローラを配設した液体現像装置に具体化してもよい。
本発明の液体現像装置の平断面図。 液体現像装置の断面図。 液体現像装置の断面図。 液体現像装置の断面図。 温度と現像液の粘度との関係を示すグラフ。 上流及び下流側攪拌スクリューによる現像液のせん断速度と粘土との関係を示すグラフ。 この発明の液体現像装置の別の実施形態を示す平断面図。 図8の液体現像装置の縦断面図。
符号の説明
L…現像液、25…現像液貯溜容器、26,27…攪拌スクリュー、45…温度センサ、52…停止時間計測部。

Claims (5)

  1. 画像情報に基づいて静電潜像を形成可能な像担持体と、
    上記像担持体の外周面に現像液を付着して静電潜像を現像する現像液担持体と、
    前記現像液を貯溜する現像液貯溜容器と、
    前記現像液貯溜容器内の現像液を前記現像液担持体に供給する供給手段と、
    前記現像液貯溜容器内に収容され、かつ現像液を攪拌・混合させる攪拌スクリュー及びその回転機構を備えた液体現像装置において、
    前記攪拌スクリューの攪拌パラメータの少なくとも回転方向又は回転速度を切換制御する制御手段を備えたことを特徴とする液体現像装置。
  2. 請求項1において、前記制御手段は、液体現像装置の停止時間を計測する停止時間計測部からの計測信号に応じて、前記攪拌スクリューの攪拌パラメータを切換制御するように構成されていることを特徴とする液体現像装置。
  3. 請求項1において、前記制御手段は、非現像時に、前記攪拌スクリューの攪拌パラメータを切換制御して攪拌動作を行うように構成されていることを特徴とする液体現像装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項において、前記制御手段は温度センサからの温度検出信号に基づいて、前記攪拌スクリューの攪拌パラメータを切換制御するように構成されていることを特徴とする液体現像装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項において、前記攪拌スクリューは複数本互いに平行に配設され、その攪拌スクリューのうち少なくとも一本は軸無し攪拌スクリューであり、制御手段は前記軸無し攪拌スクリューの攪拌パラメータを切換制御するように構成されていることを特徴とする液体現像装置。
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