JP2023114000A - 現像装置およびそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

現像装置およびそれを備えた画像形成装置 Download PDF

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貴彦 村田
Takahiko Murata
誠 江木
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尚史 三宅
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Abstract

【課題】規制部材周辺に凝集した現像剤を除去しつつ、現像装置の開口部からの現像剤の漏出を抑制可能な現像装置およびそれを備えた画像形成装置を提供する。【解決手段】現像装置は、磁性一成分現像剤を収容する現像容器と、現像剤担持体と、攪拌搬送部材と、規制部材と、磁石部材と、を備える。現像装置は、非画像形成時に現像剤担持体を逆回転させる現像剤除去動作を実行可能である。現像剤除去動作における現像剤担持体の逆回転角度の上限値は、逆回転開始時に現像容器内の現像剤の存在領域の逆回転方向の下流端と対向する現像剤担持体の第1対向位置が開口部の端縁に移動するまでの角度であり、逆回転角度の下限値は、逆回転開始時に規制部材と対向する現像剤担持体の第2対向位置が、規制極と、現像剤担持体の逆回転方向に対し規制極の下流側に隣接して配置される隣接極との間の磁力分布の極小点を越える位置まで移動する角度である。【選択図】図5

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンター等の画像形成装置に用いる現像装置に関し、特に、現像ローラーと規制ブレードとの隙間への現像剤の詰まりを抑制する方法に関するものである。
従来、電子写真プロセスを用いた画像形成装置における現像方式としては、主として粉末の現像剤が使用され、感光体ドラム等の像担持体上に形成された静電潜像を現像剤によって可視化(現像)し、その可視像(トナー像)を記録媒体上に転写した後、定着処理を行うプロセスが一般的である。
現像剤による現像方式として、磁性を帯びたトナーのみから成る一成分現像剤を用いる磁性一成分現像方式が知られている。磁性一成分現像方式は、現像ローラー(現像剤担持体)の内部に複数の磁極を備えた固定マグネットを配置し、磁気的担持力を利用して現像容器内のトナーを現像ローラー上に担持した後、規制ブレード(規制部材)を利用して層厚規制を行うことによりトナー薄層を形成し、現像位置において感光体ドラムへトナーを飛翔させる。
磁性一成分現像方式では、現像ローラー上のトナー層の安定性の確保およびトナーへの帯電付与性能の向上のために、規制ブレードの先端に十分な磁力が必要である。しかし、現像動作を継続して行うと、現像装置内で規制ブレードの周辺にトナーが軟凝集し易くなる。軟凝集したトナーは他の部分と磁気拘束力が異なるため、現像ローラー上のトナー層の乱れが発生する。その結果、ハーフトーン画像を出力した際に濃淡や白筋等の画像不具合が発生し易くなる。
そこで、特許文献1には、像担持体を停止した状態で、現像剤担持体を現像の際と逆方向に回転させることにより、現像剤規制部材に堆積したトナーが画像中に現像されないようにする画像形成装置が開示されている。
特開2009-258276号公報
現像ローラーを逆回転させて規制ブレード周辺に軟凝集したトナーを除去する場合、規制ブレードや現像ローラー、攪拌搬送部材等のレイアウトによって、凝集トナーの除去に必要な現像ローラーの逆回転角度(逆回転量)が異なる。例えば、現像ローラーの逆回転角度が小さすぎる(逆回転量が少なすぎる)と凝集トナーの除去効果が乏しく、逆回転角度が大きすぎる(逆回転量が多過ぎる)と現像ローラーが露出する現像装置の開口部の顎部からトナーが溢れ出るおそれがある。
本発明は、上記問題点に鑑み、現像装置内の構成部材のレイアウト等によらず、規制部材周辺の凝集トナーを除去しつつ、現像装置の開口部からのトナーの漏出を抑制可能な現像装置およびそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の第1の構成は、現像容器と、現像剤担持体と、1つ以上の攪拌搬送部材と、規制部材と、磁石部材と、を備え、像担持体上に形成された静電潜像を現像する現像装置である。現像容器は、磁性を有するトナーのみからなる磁性一成分現像剤を収容する。現像剤担持体は、現像容器に回転可能に支持され、外周面に現像剤を担持するとともに現像容器の開口部から露出して像担持体に対向する。1つ以上の攪拌搬送部材は、現像容器に回転可能に支持され、現像容器内の現像剤を攪拌しながら搬送する。規制部材は、現像剤担持体に対し所定の間隔を隔てて配置され、現像剤担持体上に担持された現像剤の層厚を規制する規制部を形成する。磁石部材は、現像剤担持体の内部に回転不能に固定され、像担持体に対向する主極および規制部材に対向する規制極を含む複数の磁極を有する。現像装置は、非画像形成時に現像剤担持体を画像形成時の回転方向と反対方向に逆回転させて規制部材と現像剤担持体との間に滞留した現像剤を除去する現像剤除去動作を実行可能である。現像剤除去動作における現像剤担持体の逆回転角度の上限値は、逆回転開始時に現像容器内の現像剤の存在領域の逆回転方向の下流端と対向する現像剤担持体の第1対向位置が開口部の端縁に移動するまでの角度であり、逆回転角度の下限値は、逆回転開始時に規制部材と対向する現像剤担持体の第2対向位置が、規制極と、現像剤担持体の逆回転方向に対し規制極の下流側に隣接して配置される隣接極との間の磁力分布の極小点を越える位置まで移動する角度である。
本発明の第1の構成によれば、現像剤除去動作における現像剤担持体の逆回転角度の上限値を、逆回転開始時に現像容器内の現像剤の存在領域の逆回転方向の下流端と対向する現像剤担持体の第1対向位置が、現像容器の開口部の端縁まで移動するまでの角度とすることにより、現像容器の開口部からの現像剤の漏出を防止することができる。また、逆回転角度の下限値を、逆回転開始時に規制部材と対向する現像剤担持体の第2対向位置が、規制極と隣接極との間の磁力分布の極小点を越える位置まで移動する角度とすることにより、規制部付近に凝集した現像剤が、攪拌搬送部材周辺の現像剤と接触、混合されて確実にリセット(入れ替え)される。
本発明の現像装置4を備えた画像形成装置100の概略断面図 本発明の一実施形態に係る現像装置4の側面断面図 画像形成装置100に搭載されるトナーコンテナ5の側面断面図 画像形成装置100に用いられる制御経路の一例を示すブロック図 本実施形態の現像装置4において現像剤除去動作を実行したときの現像ローラー25の逆回転角度を示す側面図 本実施形態の現像装置4における固定マグネット27の垂直磁力分布と現像ローラー25の逆回転角度の下限値θ2との関係を示す模式図 図5における現像ローラー25および第2攪拌搬送スクリュー24付近の拡大図
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の現像装置4を備えた画像形成装置100の概略断面図である。画像形成装置(例えばモノクロプリンター)100では、印刷動作を行う場合、画像形成装置100本体内の画像形成部9において、不図示のパーソナルコンピューター(以下、パソコンと略す)から送信された原稿画像データに基づく静電潜像が形成され、現像装置4により静電潜像にトナーが付着されてトナー像が形成される。現像装置4へのトナーの供給はトナーコンテナ5から行われる。画像形成装置100では、感光体ドラム1を図1において時計回り方向に回転させながら、感光体ドラム1に対する画像形成プロセスが実行される。
画像形成部9には、感光体ドラム1の回転方向(時計回り方向)に沿って、帯電部2、露光ユニット3、現像装置4、転写ローラー7、クリーニング装置8、および除電装置(図示せず)が配設されている。感光体ドラム1は、例えばアルミドラムに感光層が積層されたものである。感光層は、特に限定されるものではないが、例えば耐久性に優れるアモルファスシリコン(a-Si)や、帯電時のオゾンの発生が少なく高解像度の画像が得られる有機感光層(OPC)等が好ましい。
帯電部2は、感光体ドラム1の表面の感光層を均一に帯電させる。例えば帯電部2として、細いワイヤー等を電極として高電圧を印加することにより放電するコロナ放電装置が用いられる。なお、コロナ放電装置に代えて、帯電ローラーに代表される帯電部材を感光体ドラム1の表面に接触させた状態で電圧を印加する接触式の帯電装置を用いても良い。露光ユニット3は、帯電部2により帯電された感光体ドラム1の表面に、画像データに基づいて光ビーム(例えばレーザービーム)を照射し、感光体ドラム1の表面に帯電を減衰させた静電潜像を形成する。
現像装置4は、感光体ドラム1の表面に形成された静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成する。なお、ここでは磁性を有するトナー成分のみから構成される一成分現像剤(以下、単にトナーともいう)が現像装置4に収容されている。また、現像装置4の詳細については後述する。転写ローラー7は、感光体ドラム1の表面に形成されたトナー像を用紙搬送路11に沿って搬送される用紙に転写する。クリーニング装置8は、感光体ドラム1の長手方向に線接触するクリーニングローラーやブレード等を備えており、トナー像が用紙に転写された後に、感光体ドラム1の表面の残留トナーを除去する。
画像形成を行う場合、先ず帯電部2によって感光体ドラム1の表面を均一に帯電させる。そして、予め入力された画像データに基づいて露光ユニット3が感光体ドラム1上にレーザービーム(光線)を照射することで、感光体ドラム1の表面に画像データに基づく静電潜像を形成する。その後、現像装置4が静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成する。
上記のようにトナー像が形成された画像形成部9に向けて、用紙収容部10から用紙が用紙搬送路11およびレジストローラー対13を経由して所定のタイミングで搬送され、画像形成部9において転写ローラー7により感光体ドラム1の表面のトナー像が用紙に転写される。そして、トナー像が転写された用紙は感光体ドラム1から分離され、定着部12に搬送されて加熱および加圧されることで用紙にトナー像が定着される。定着部12を通過した用紙は、排出ローラー対14を通過して用紙排出部15に排出される。
図2は、本発明の一実施形態に係る現像装置4の側面断面図である。図2では現像装置4を図1の背面側から見た状態を示しており、現像装置4内の構成部材の配置は図1と左右対称となっている。図2に示すように、現像容器20内には、現像容器20と一体形成された仕切壁20aによって第1搬送室21と第2搬送室22とが形成されている。第1搬送室21には第1攪拌搬送スクリュー23が、第2搬送室22には第2攪拌搬送スクリュー24が配設されている。現像容器20の上部にはトナー供給口20bが設けられており、現像容器20内のトナー量を検知するトナーセンサー26の検知結果に応じてトナーコンテナ5(図1参照)に貯留されたトナーが供給される。
第1攪拌搬送スクリュー23、第2攪拌搬送スクリュー24は、それぞれ支軸を中心とし、その周囲に螺旋羽を設けた構成になっており、互いに平行な状態で現像容器20に回転可能に軸支されている。なお、第1攪拌搬送スクリュー23、第2攪拌搬送スクリュー24の軸方向である現像容器20の長手方向(図2の紙面と垂直な方向)の両端部においては仕切壁20aが存在せず、第1搬送室21(第1攪拌搬送スクリュー23)と第2搬送室22(第2攪拌搬送スクリュー24)の間でのトナーの受け渡しが可能となっている。これにより、第1攪拌搬送スクリュー23は、第1搬送室21内のトナーを攪拌しながら所定方向(第1方向)に搬送して第2搬送室22に受け渡す。第2攪拌搬送スクリュー24は、第1搬送室21から第2搬送室22に受け渡されたトナーを攪拌しながら第1攪拌搬送スクリュー23と逆方向(第2方向)に搬送して現像ローラー25に供給する。
現像ローラー25は、第1攪拌搬送スクリュー23、第2攪拌搬送スクリュー24と平行な状態で現像容器20に回転可能に軸支されている。現像ローラー25の内部には複数の磁極を有する永久磁石から成る固定マグネット27が固定されている。この固定マグネット27の磁力により現像ローラー25の表面にトナーを付着(担持)させてトナー薄層を形成する。現像ローラー25は外周面の一部が現像容器20の開口部20cから露出しており、露出部分が感光体ドラム1(図1参照)に対向するように配置されている。
そして、トナー薄層の形成された現像ローラー25が感光体ドラム1の回転に応じて回転することで、感光体ドラム1の感光層にトナーを供給する。第1攪拌搬送スクリュー23、第2攪拌搬送スクリュー24、および現像ローラー25は、現像駆動モーター35(図4参照)およびギア列により所定の速度で回転駆動される。また、現像ローラー25の両端部には現像容器20と現像ローラー25との隙間からの現像剤の漏出を防止するための磁気シール部材28が配設されている。
規制ブレード29は、その長手方向が現像ローラー25の最大現像幅よりも大きく形成されており、現像ローラー25と所定の間隔を隔てて配置されることにより、感光体ドラム1に供給するトナー量を規制する規制部30を形成する。規制部30の隙間は0.2mm~0.4mm程度に設定される。規制ブレード29の材質としては、磁性体或いは非磁性体のSUS(ステンレス)等が用いられる。ここでは、磁性体の規制ブレード29に永久磁石31を装着して磁性を付与している。
固定マグネット27は、主極N1、規制極S1、搬送極S2、汲上極N2から成る複数(ここでは4つ)の磁極を有している。規制ブレード29には固定マグネット27の規制極S1が対向するため、規制ブレード29の先端に磁力線が集中し、規制部30に引き合う方向の磁界が発生する。
この磁界により、規制ブレード29と現像ローラー25との間にトナー粒子が連なった磁気ブラシ(トナー鎖)が形成される。磁気ブラシは規制部30を通過することにより層規制され、現像ローラー25上にトナー薄層が形成される。規制ブレード29を磁性ブレードとすることにより、規制部30の間隔だけでなく規制部30に発生する磁界によって規制力を高め、現像ローラー25上に数十μmのトナー薄層を形成する。
一方、トナー薄層の形成に用いられなかったトナーは規制ブレード29の上流側(図2の下側)の側面に沿って滞留する。その後、現像ローラー25が図2の時計回り方向に回転して磁気ブラシが感光体ドラム1に対向する位置に移動すると、磁気ブラシは固定マグネット27の主極N1により磁界が付与されて起立し、感光体ドラム1の表面に接触してトナー像を形成する。
さらに現像ローラー25が時計回り方向に回転すると、今度は搬送極S2により現像ローラー25の外周面に沿う方向の磁界が付与されて、磁気ブラシと共にトナー像の形成に使われなかったトナーが現像ローラー25上に回収される。さらに、搬送極S2と汲上極N2の間の欠損部分において磁気ブラシが現像ローラー25から離脱してハウジング20内に落下する。そして、第2攪拌搬送スクリュー24により攪拌、搬送された後、汲上極N2の磁界により再び現像ローラー25上に磁気ブラシが形成される。
図3は、現像装置4にトナーを補給するトナーコンテナ5の内部構成を示す側面断面図である。トナーコンテナ5は、トナーを貯留するコンテナ容器51と、補給スパイラル52と、撹拌パドル53と、を備える。
コンテナ容器51は、現像装置4のトナー供給口20b(図2参照)に対向するトナー送出口51aを備える。
補給スパイラル52は、コンテナ容器51内の底部に回転可能に設けられ、一端部がトナー送出口51aに対向している。補給スパイラル52は、回転軸52aと、回転軸52aの外周面に一定のピッチで螺旋状に形成された搬送羽根52bとで構成される。補給スパイラル52が所定方向(図3の反時計回り方向)に回転すると、トナー送出口51aに向かってトナーが搬送される。
攪拌パドル53は、回転軸53aと、回転軸53aから径方向に延び、且つ軸方向に展開するパドル状の攪拌羽根53bとで構成される。攪拌パドル53が所定方向(図3の反時計回り方向)に回転すると、コンテナ容器51内のトナーが攪拌される。補給スパイラル52および攪拌パドル53は、コンテナ駆動モーター37(図4参照)によって回転駆動される。
図4は、画像形成装置100に用いられる制御経路の一例を示すブロック図である。なお、画像形成装置100を使用する上で装置各部の様々な制御がなされるため、画像形成装置100全体の制御経路は複雑なものとなる。そこで、ここでは制御経路のうち、本発明の実施に必要となる部分を重点的に説明する。
画像入力部40は、画像形成装置100にパソコン等から送信される画像データを受信する。画像入力部40より入力された画像信号はデジタル信号に変換された後、一時記憶部94に送出される。
操作部70には、液晶表示部71、各種の状態を示すLED72が設けられており、画像形成装置100の状態を示したり、画像形成状況や印刷部数を表示したりするようになっている。画像形成装置100の各種設定はパソコンのプリンタードライバーから行われる。
その他、操作部70には、画像形成を開始するようにユーザーが指示するスタートボタン、画像形成を中止する際等に使用するストップ/クリアボタン、画像形成装置100の各種設定をデフォルト状態にする際に使用するリセットボタン等が設けられている。
送受信部80は、電話回線やインターネット回線を用いて外部との通信を行う。より詳細には、送受信部80はパソコン等の上位装置から送信される画像データを含む印刷コマンドを受信する。受信された画像データは一時記憶部94に記憶される。
制御部90は、中央演算処理装置としてのCPU(Central Processing Unit)91、読み出し専用の記憶部であるROM(Read Only Memory)92、読み書き可能な記憶部であるRAM(Random Access Memory)93、一時的に画像データ等を記憶する一時記憶部94、カウンター95、画像形成装置100内の各装置に制御信号を送信したり操作部50からの入力信号を受信したりする複数(ここでは2つ)のI/F(インターフェイス)96、演算部97を少なくとも備えている。また、制御部90は、画像形成装置100内の任意の場所に配置可能である。
ROM92には、画像形成装置100の制御用プログラムや、制御上の必要な数値等、画像形成装置100の使用中に変更されることがないようなデータ等が収められている。RAM93には、画像形成装置100の制御途中で発生した必要なデータや、画像形成装置100の制御に一時的に必要となるデータ等が記憶される。また、RAM93(或いはROM92)には、トナーコンテナ5内のトナー残量を予測する際に使用する、トナーコンテナ5の交換直後からの累積印刷枚数や、コンテナ駆動モーター37の累積駆動時間等も記憶される。一時記憶部94は、画像入力部40より入力され、デジタル信号に変換された画像信号を一時的に記憶する。カウンター95は、印刷枚数を累積してカウントする。
また、制御部90は、画像形成装置100における各部分、装置に対し、CPU91からI/F96を通じて制御信号を送信する。また、各部分、装置からその状態を示す信号や入力信号がI/F96を通じてCPU91に送信される。制御部90が制御する各部分、装置としては、例えば、画像形成部9、定着部12、現像駆動モーター35、コンテナ駆動モーター37、画像入力部40、操作部70、送受信部80等が挙げられる。
前述したように、磁性一成分現像剤を用いて連続印刷を行った場合、現像装置4の規制部30に滞留したトナーが軟凝集を起こし、穂詰まりが発生する。特に、磁性一成分現像剤として低融点トナーを用い、高温環境下で印刷を行った場合にトナーの軟凝集が発生し易くなる。そこで、本実施形態では、非画像形成時に規制部30に滞留したトナー(現像剤)を除去する現像剤除去動作を実行可能としている。以下、現像剤除去動作について詳細に説明する。
現像剤除去動作は、非画像形成時に現像ローラー25を画像形成時と逆方向(図2の反時計回り方向)に所定量(所定角度)だけ回転させる。これにより、規制ブレード29の先端に付着した凝集トナーに現像ローラー25の回転方向の力が作用する。その結果、凝集トナーが規制ブレード29の先端から離脱する。規制ブレード29の先端から離脱した凝集トナーは、現像ローラー25の逆回転によって第2搬送室22内のトナーと接触して混合されることにより現像ローラー25の表面から除去される。
このとき、現像ローラー25の逆回転角度が小さい(逆回転量が少ない)場合、トナー凝集物の除去効果が不十分となり、逆回転角度が大きい(逆回転量が多い)場合、現像ローラー25が露出する現像容器20の開口部20cからトナーが漏出するおそれがある。そこで、本発明では現像剤除去動作の実行時における現像ローラー25の逆回転角度(逆回転量)を規定する。
具体的には、後述する図7に示すように、現像ローラー25の逆回転角度の上限値を、逆回転開始時における第2搬送室22内のトナーの存在領域の逆回転方向の下流端との対向位置R1(第1対向位置)が、現像容器20の開口部20cの下端縁20dまで移動する角度θ1とする。これにより、現像容器20の開口部20cからのトナーの漏出を防止することができる。また、現像ローラー25の逆回転角度の下限値を後述の実施形態のように規定することで、規制ブレード29の裏面に堆積したトナー凝集物を効果的に除去可能としている。
図5は、本実施形態の現像装置4において現像剤除去動作を実行したときの現像ローラー25の逆回転角度を示す側面図である。図6は、本実施形態の現像装置4における固定マグネット27の垂直磁力分布と現像ローラー25の逆回転角度の下限値θ2との関係を示す模式図である。図7は、図5における現像ローラー25および第2攪拌搬送スクリュー24付近の拡大図である。
本実施形態では、現像ローラー25の逆回転方向に対し固定マグネット27の規制極S1の下流側に隣接して配置される汲上極N2の磁力影響に基づいて、現像剤除去動作の実行時における現像ローラー25の逆回転角度の下限値θ2を決定する。
具体的には、図6に示すように、規制極S1の磁力ピークP1と汲上極N2の磁力ピークP2との間の磁力分布の極小点Qを越えるまでの角度を逆回転角度の下限値θ2とする。磁力分布の極小点Qよりも汲上極N2側の位置では、第2搬送室22内のトナーに汲上極N2の磁力が作用する。そのため、汲上極N2の磁力の影響を受けて引き寄せられたトナーが存在する。
そこで、逆回転開始時における規制ブレード29との対向位置R2(第2対向位置)を、規制極S1の磁力ピークP1と汲上極N2の磁力ピークP2との間の磁力分布の極小点Qを越える位置まで逆回転させる。これにより、図7に示すように、現像ローラー25を逆回転させる前に規制部30付近に存在した凝集トナーTgは、汲上極N2の磁力によって第2攪拌搬送スクリュー24周辺のトナーTと確実に接触、混合される。その結果、規制部30のトナーが確実にリセット(入れ替え)される。
規制極S1と汲上極N2の間の磁力分布が複雑でない場合、逆回転角度の下限値θ2を計算によって求めることもできる。具体的には、規制極S1の磁力M1[mT]と汲上極N2の磁力M2[mT]、固定マグネット27の中心から見た規制極S1と汲上極N2との角度α[°]を用いて、以下の式(1)により磁力比率分の角度(規制極S1から極小点Qまでの角度)θmを算出する。
θm=α×M1/(M1+M2) ・・・(1)
例えば、規制極S1の磁力M1が85[mT]、汲上極N2の磁力M2が60[mT]、規制極S1と汲上極N2との角度αが86°である場合、θm=86×(85/85+60)=50.4[°]となるため、規制極S1から50°を越える位置で隣接する汲上極N2の磁力影響を受け始める。この場合、現像ローラー25の逆回転角度の下限値θ2を50°を越える角度とする。
また、汲上極N2の磁力影響は磁力ピークP2に近づくにつれて大きくなるため、現像ローラー25の逆回転角度を50°よりも大きく、且つ汲上極N2の磁力ピーク位置以下とすることがより好ましい。このようにすれば、規制部30に存在した凝集トナーTgを汲上極N2の磁力によって第2攪拌搬送スクリュー24周辺のトナーTとより一層確実に接触、混合させることができる。
なお、本実施形態では現像ローラー25の逆回転方向に対し規制極S1の下流側に隣接して汲上極N2が配置されている。そのため、汲上極N2の磁力影響に基づいて現像ローラー25の逆回転角度の下限値θ2を決定したが、例えば規制極S1と汲上極N2の間に1つ以上の磁極(搬送極)が配置される場合は、逆回転角度の下限値θ2を、規制極S1の磁力ピークと搬送極の磁力ピークとの間の磁力分布の極小点を越える位置までとすればよい。また、規制極S1の下流側に隣接する搬送極の磁力影響を受け始める磁力比率分の角度θmを式(1)により算出して現像ローラー25の逆回転角度の下限値θ2を決定することもできる。
その他本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態においては、固定マグネット27は2つのN極と2つのS極を有する4極構成であるが、本発明は、5極構成、或いは3極構成の固定マグネット27にも同様に適用可能である。
また本発明は、図1に示したようなモノクロプリンターに限らず、デジタル或いはアナログ方式のモノクロ複写機、カラープリンター、カラー複写機、ファクシミリ等、磁性一成分現像方式の現像装置を備えた種々の画像形成装置に適用可能である。
本発明は、磁性一成分現像剤を用いる現像装置に利用可能である。本発明の利用により、現像装置内の構成部材のレイアウト等によらず、規制部材周辺の凝集トナーを除去しつつ、現像装置の開口部からのトナーの漏出を抑制可能な現像装置およびそれを備えた画像形成装置を提供することができる。
4 現像装置
5 トナーコンテナ
9 画像形成部
20 現像容器
20c 開口部
21 第1搬送室
22 第2搬送室
23 第1攪拌搬送スクリュー(第1攪拌搬送部材)
24 第2攪拌搬送スクリュー(第2攪拌搬送部材)
25 現像ローラー(現像剤担持体)
27 固定マグネット(磁石部材)
29 規制ブレード(規制部材)
30 規制部
100 画像形成装置
R1 対向位置(第1対向位置)
R2 対向位置(第2対向位置)
S1 規制極
N1 主極
S2 搬送極
N2 汲上極(隣接極)

Claims (5)

  1. 磁性を有するトナーのみからなる磁性一成分現像剤を収容する現像容器と、
    前記現像容器に回転可能に支持され、外周面に前記現像剤を担持するとともに前記現像容器の開口部から露出して像担持体に対向する現像剤担持体と、
    前記現像容器に回転可能に支持され、前記現像容器内の前記現像剤を攪拌しながら搬送する1つ以上の攪拌搬送部材と、
    前記現像剤担持体に対し所定の間隔を隔てて配置され、前記現像剤担持体上に担持された前記現像剤の層厚を規制する規制部を形成する規制部材と、
    前記現像剤担持体の内部に回転不能に固定され、前記像担持体に対向する主極および前記規制部材に対向する規制極を含む複数の磁極を有する磁石部材と、
    を備え、前記像担持体上に形成された静電潜像を現像する現像装置において、
    非画像形成時に前記現像剤担持体を画像形成時の回転方向と反対方向に逆回転させて前記規制部材と前記現像剤担持体との間に滞留した前記現像剤を除去する現像剤除去動作を実行可能であり、
    前記現像剤除去動作における前記現像剤担持体の逆回転角度の上限値は、逆回転開始時に前記現像容器内の前記現像剤の存在領域の逆回転方向の下流端と対向する前記現像剤担持体の第1対向位置が前記開口部の端縁に移動するまでの角度であり、
    前記逆回転角度の下限値は、逆回転開始時に前記規制部材と対向する前記現像剤担持体の第2対向位置が、前記規制極と、現像剤担持体の逆回転方向に対し前記規制極の下流側に隣接して配置される隣接極との間の磁力分布の極小点を越える位置まで移動する角度であることを特徴とする現像装置。
  2. 前記規制極の磁力をM1[mT]、前記隣接極N2の磁力をM2[mT]、前記磁石部材の中心から見た前記規制極と前記隣接極との角度をα[°]とするとき、以下の式(1)により前記規制極から前記極小点までの角度θmを算出し、前記逆回転角度の下限値を角度θmよりも大きい角度とすることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
    θm=α×M1/(M1+M2) ・・・(1)
  3. 前記逆回転角度が、前記極小点を越える位置までの角度よりも大きく、且つ前記隣接極の磁力ピーク位置以下であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の現像装置。
  4. 前記現像容器は、互いに並列配置される第1搬送室、第2搬送室を有し、
    前記攪拌搬送部材は、前記第1搬送室内の前記現像剤を攪拌しながら第1方向に搬送する第1攪拌搬送部材と、前記第2搬送室内の前記現像剤を攪拌しながら前記第1方向と逆方向である第2方向に搬送する第2攪拌搬送部材と、で構成され、
    前記現像剤担持体は、第2攪拌搬送部材から前記第2搬送室内の前記現像剤を受け渡されるように前記第2攪拌搬送部材に隣接して配置されており、
    前記隣接極が、前記第2搬送室内の前記現像剤を前記現像剤担持体に汲み上げる汲上極であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の現像装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の現像装置を備えた画像形成装置。
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