JP2005134774A - 現像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 現像装置において、画像ムラ及び画像かぶり等の画像欠陥を防止するとともに、寿命を長くする。
【解決手段】 現像装置10は、非磁性回転スリーブ14と回転スリーブ内に内包され複数の磁極を備える固定マグネットローラ13とを有しており、静電潜像が形成された感光体ドラム17と最も近接する現像位置よりも回転スリーブの回転方向上流側に回転スリーブと対向して、非磁性ブレード16が配置され、非磁性ブレードによってトナー薄層の層厚が規制される。非磁性ブレードの回転スリーブ回転方向上流側には少なくともS極及びN極の二つの磁極が形成された磁石体18が配置され、現像時に固定マグネットローラの一磁極と磁石体の一磁極とが同極となるように磁石体を位置づけて、非磁性ブレード側へのトナー流入量を規制し、非現像時に磁石体を回転駆動して固定マグネットローラとの間に形成される磁界分布を変化させて、トナー凝集物に振動を与える。
【選択図】 図1
【解決手段】 現像装置10は、非磁性回転スリーブ14と回転スリーブ内に内包され複数の磁極を備える固定マグネットローラ13とを有しており、静電潜像が形成された感光体ドラム17と最も近接する現像位置よりも回転スリーブの回転方向上流側に回転スリーブと対向して、非磁性ブレード16が配置され、非磁性ブレードによってトナー薄層の層厚が規制される。非磁性ブレードの回転スリーブ回転方向上流側には少なくともS極及びN極の二つの磁極が形成された磁石体18が配置され、現像時に固定マグネットローラの一磁極と磁石体の一磁極とが同極となるように磁石体を位置づけて、非磁性ブレード側へのトナー流入量を規制し、非現像時に磁石体を回転駆動して固定マグネットローラとの間に形成される磁界分布を変化させて、トナー凝集物に振動を与える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、複写機、プリンター、又はファクシミリ装置等の画像形成装置で用いられる現像装置に関し、特に、一成分磁性現像剤(一成分磁性トナー)を用いる現像装置に関するものである。
一般に、画像形成装置においては、像担持体である感光体ドラム上に静電潜像が形成され、この静電潜像は現像装置によって現像されてトナー像となる。そして、感光体ドラム上のトナー像は記録用紙に転写され、記録用紙上のトナー像は定着装置によって定着される。
このような現像装置において、例えば、一成分磁性現像剤(以下単にトナーと呼ぶ)を用いて感光体ドラム上の静電潜像を現像するものがあり、現像装置は感光体ドラムと対峙する非磁性金属の円筒状の回転スリーブを備えて、回転スリーブ内は固定マグネットローラが回転スリーブと同心的に配設されている(回転スリーブと固定マグネットローラとによって現像ローラ(現像剤担持体)が構成される)。固定マグネットローラにはその円周に沿って複数の磁極が所定の間隔で着磁されており、トナーを固定マグネットローラの吸引力によって回転スリーブ上に付着させて、トナーを回転スリーブによって現像位置に搬送して感光体ドラム上の静電潜像を現像する。
このような現像装置では、回転スリーブによって搬送されるトナーの厚さを所定の厚さに規制するため、トナー層厚規制部材(例えば、層厚規制ブレード)が現像位置よりも回転スリーブの回転方向上流側に配置され、回転スリーブの周面と所定の隙間(ギャップ)をおいて対面している。そして、トナー層厚規制部材では、回転スリーブ上のトナー層厚を規制するとともにトナーを摩擦によって帯電している。
ところで、上述のような現像装置では、画像形成領域(感光体ドラム上の現像領域)において、特に、その長手方向両端部近傍では、画像形成が行われることが少ない関係上、この部分におけるトナー消費量は少なく、回転スリーブの長手方向両端部においてトナーが摩擦によって過帯電してしまい、これによって、トナー凝集が生じることがある。そして、トナー凝集が生じると、トナー薄層の層厚が乱れて、回転スリーブの長手方向両端部においてトナー薄層が厚くなると、非画像形成領域へトナーが飛翔しやすくなって、所謂画像かぶり及び画像ムラ等の画像欠陥が発生してしまう。さらには、トナー凝集物が回転スリーブとトナー層厚規制部材との隙間に詰まるような自体が発生すると、回転スリーブ表面がトナー凝集物によって傷つけられて、画像形成の際(つまり、現像の際)、所謂スジが入ってしまうことがある。
一方、非磁性トナー及び磁性体粒子を含む現像剤(二成分磁性現像剤)を用いる現像装置において、長時間使用の際に非磁性トナーがトナー層厚規制体へ融着することを防止するため、現像スリーブとトナー層厚規制体との対向位置に異極であるN極とS極とを配設して、トナー層厚規制体の回転方向下流側に上記のS極に隣接して別に同極のS極を配設して、現像スリーブによって対向位置に運ばれた磁性体粒子をトナー層厚規制体の回転によって運搬し、次いで両S極間の反発力を用いて、磁性体粒子をトナー層厚規制体から引き剥し、磁性体粒子のみを現像容器内に戻すようにしたものがある(特許文献1参照)。
さらに、非磁性トナーと磁性キャリアとを含む二成分磁性現像剤を用いる現像装置において、現像剤の劣化を防止するとともに良好な画質を安定して維持するため、感光体ドラム等の像担持体に対向して配置された現像剤担持体と対向するようにして現像剤循環移送部材を設けて、トナー層規制部材を、現像剤循環移送部材と現像剤担持体との間隙内に先端を下流側から突き出すように設け、トナー層規制部材上流側の現像剤の滞留を解消するようにし、さらに、トナー層規制部材が設けられた位置より上流側において、現像剤担持体に内蔵された磁石が隣接した同極性の二つの磁極を備えて、これによって、反発磁界を形成し、現像剤担持体上で搬送される現像剤を反発磁界で攪拌するようにしたものがある(特許文献2)。
上述のように、一成分磁性現像剤を用いた現像装置においては、回転スリーブとトナー層規制部材とのギャップ付近でトナー凝集が生じると、トナー薄層の層厚が乱れ、これによって、画像かぶり及び画像ムラ等の画像欠陥が発生してしまうばかりでなく、回転スリーブ表面がトナー凝集物によって傷つけられて、画像にスジが入ってしまう。そして、回転スリーブの表面が傷つけられてしまうと、現像ローラを交換しなければならず、結果的に現像装置自体の寿命が短くなってしまうことになる。
一方、特許文献1及び2に記載された現像装置は二成分磁性現像剤を用いており、特許文献1に記載された現像装置では、磁性体粒子をトナー層厚規制体の回転によって運搬し、反発力(反発磁界)を用いて、磁性体粒子をトナー層厚規制体から引き剥して、磁性体粒子のみを現像容器内に戻すようにしているものの、トナー凝集については考慮されておらず、一成分磁性現像剤を用いた現像装置に用いることはできない。
さらに、特許文献2に記載された現像装置では、現像剤循環移送部材と現像剤担持体との間隙内にトナー層規制部材の先端を下流側から突き出すように設けて、トナー層規制部材上流側の現像剤の滞留を解消するとともに、反発磁界を形成して、現像剤担持体上で搬送される現像剤を反発磁界で攪拌するようにしているものの、この現像装置は、二成分磁性現像剤を用いて現像剤循環移送部材によって所謂穂切り及び穂出しを行うに際して、トナー層規制部材で上流側の現像剤滞留を解消しているだけであって、一成分磁性現像剤をブレードで層厚規制する際に、回転スリーブとブレードとのギャップ間で発生するトナー滞留を防止することはできない。
いずれにしても、従来の現像装置では、一成分磁性現像剤を用いて静電潜像を現像する際に画像欠陥を防止してしかも現像装置自体の寿命を長くできないという課題がある。
従って、本発明はかかる従来技術の問題に鑑み、画像ムラ及び画像かぶり等の画像欠陥が生じることのなくしかも寿命の長い現像装置を提供することを目的とする。
そこで、本発明はかかる課題を解決するために、非磁性の回転スリーブと該回転スリーブ内に内包され複数の磁極を備える固定マグネットローラとを有する現像剤担持体と、静電潜像が形成された像担持体に最も近接する現像位置よりも前記回転スリーブの回転方向上流側に前記回転スリーブと対向して配置され現像剤の層厚を規制する層厚規制部材とを有し、前記現像位置で前記現像剤担持体上の現像剤によって前記静電潜像を現像する現像装置において、現像時に前記層厚規制部材側に流入する前記現像剤を規制するとともに非現像時に前記固定マグネットローラとの間に形成される磁界分布を変化させる流入規制磁界分布変化手段を有することを特徴とする。なお、前記非現像時においても前記回転スリーブは回転駆動される。
本発明では、前記流入規制磁界分布変化手段は、前記層厚規制部材の前記回転スリーブ回転方向上流側に前記現像剤担持体と対面して配置され、少なくともS極及びN極の二つの磁極が形成された磁石体と、前記現像時に前記固定マグネットローラの一磁極と前記磁石体の一磁極とが同極となるように前記磁石体を位置づけて前記層厚規制部材側に流入する現像剤を規制し、前記非現像時に前記磁石体を所定の回転方向に回転駆動する駆動制御手段とを有し、前記磁石体の回転によって前記固定マグネットローラとの間に形成される磁界分布を変化させる。なお、前記所定の回転方向は前記回転スリーブと対向する位置において前記回転スリーブの回転方向下流側の方向であることが望ましい。
また、本発明では、前記流入規制磁界分布変化手段は、前記層厚規制部材の前記回転スリーブ回転方向上流側に前記現像剤担持体と対面して配置され、少なくともS極及びN極の二つの磁極が形成された磁石体と、前記現像時に前記固定マグネットローラの一磁極と前記磁石体の一磁極とが同極となるように前記磁石体を位置づけて前記層厚規制部材側に流入する現像剤を規制し、前記非現像時に前記磁石体を予め定められた角度範囲で回動する駆動制御手段とを有し、前記磁石体の回動によって前記固定マグネットローラとの間に形成される磁界分布を変化させるようにしてもよい。この際には、前記現像時に前記固定マグネットローラの一磁極と前記磁石体の一磁極とが同極となるように前記磁石体が位置づけられた位置を基準位置とした際、前記回動範囲は前記基準位置から前記回転スリーブの回転方向下流側の方向に設定することが望ましい。
以上のように、本発明の現像装置は、現像時に層厚規制部材側に流入する現像剤を規制して、非現像時に固定マグネットローラとの間に形成される磁界分布を変化させるようにしたから、非現像時には磁界分布の変化によってトナー凝集物に振動が加えられる結果、トナー凝集物がほぐれることになって、トナー凝集物が回転スリーブと層厚規制部材との隙間に詰まることがほとんどなくなり、画像欠陥が低減されるばかりでなく回転スリーブの表面への傷付きを防止できる。
さらに、本発明では、少なくともS極及びN極の二つの磁極が形成された磁石体を、層厚規制部材の回転スリーブ回転方向上流側に現像剤担持体と対面して配置して、現像時に固定マグネットローラの一磁極と磁石体の一磁極とが同極となるように磁石体を位置づけて前記層厚規制部材側に流入する現像剤を規制し、非現像時に磁石体を所定の回転方向に回転駆動するか又は予め定められた角度範囲で回動して、磁石体の回転又は回動によって固定マグネットローラとの間に形成される磁界分布を変化させるようにしたから、極めて簡単な構成で画像欠陥が低減されるばかりでなく回転スリーブの表面への傷付きを防止できることになる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
図1は、本発明による現像装置の一実施例を示す図であり、図示の現像装置10は、複写機等の画像形成装置(図示せず)で用いられ、一成分磁性現像剤(一成分磁性トナー)を用いて像担持体である感光体ドラム上に形成された静電潜像を現像する。画像形成装置は、例えば、アモルファスシリコン(a−Si)系材料を用いた感光体ドラムを備えており、感光体ドラムの周囲には、帯電器、現像装置10、転写器(転写ローラ)、及びクリーニングユニット等が配置され、感光体ドラムの表面を帯電器で均一に帯電した後、画像データに応じて感光体ドラム表面が露光されて、感光体ドラム上に静電潜像が形成される。感光体ドラム上の静電潜像は現像装置10によって現像されてトナー像となり、転写ローラと感光体ドラムとのニップ部に搬送された記録用紙上にトナー像が転写される。そして、記録用紙は定着装置に搬送されて、ここでトナー像が記録用紙上に定着された後、例えば、排紙トレイに排紙される。
現像装置10は、現像容器11を備えており、現像容器11には一成分磁性トナー(以下単にトナーと呼ぶ)が収納されている。現像容器11内には複数の攪拌機(ミキサー)12が配設されており、現像容器11のドラム開口側には、複数の磁極を有する固定マグネットローラ13を内包する非磁性の回転スリーブ14が配置されており、回転スリーブ14はスリーブ回転軸14aの回転に応じて図中実線矢印で示す方向に回転駆動される。そして、固定マグネットローラ13及び回転スリーブ14とによって現像ローラ15が構成される(図示の例では、固定マグネットローラ13はN極(N1極,N2極)及びS極(S1極,S2極)の4極を有している)。
現像容器11には、トナー層厚規制部材である非磁性ブレード16が回転スリーブ14の長手方向(図1において紙面の表側から裏側に延びる方向)に沿って取り付けられており、回転スリーブ14が図中実線矢印で示す方向に回転するとすると、非磁性ブレード16は、回転スリーブ14が感光体ドラム17に最も近接する位置(現像位置)から回転スリーブ14の回転方向上流側に位置することになる。そして、非磁性ブレード16の先端部と回転スリーブ14との表面には僅かな隙間(ギャップ)が形成されている。
図示のように、非磁性ブレード16の一面(回転スリーブ14の回転方向上流側面)に近接して、円柱状の磁石体18が配置されており、この磁石体18は回転スリーブ14の長手方向に沿って延び、磁石回転軸18aの回転によって、図中破線矢印で示す方向へ回転駆動される。図示のように磁石体18は複数の磁極(図示の例では、S極及びN極の4極)を有しており、磁石体18のS極及びN極は180°の間隔をもって配置されている。そして、画像形成を行う際(つまり、現像を行う際)には、図1に示すように、固定マグネットローラ13のS2極と磁石体18のS極とが対向した状態とされる(つまり、固定マグネットローラ13と磁石体18との対向磁極は同極とされる)。
現像を行う際には、前述のように、磁石体18のS極と固定マグネットローラ13のS2極とが対向する位置に、磁石体18が回転駆動される。図2も参照すると、磁石体18のS極と固定マグネットローラ13のS2極との間には反発磁界が生じ、この反発磁界によって回転スリーブ14上を搬送されるトナーの流入量が規制されるとともにトナーはシェアされて帯電する。そして、流入量が規制された後、トナーは非磁性ブレード16によって層厚規制されて、回転スリーブ14のトナー付着力(静電付着力)によって回転スリーブ14上にトナー薄層が形成される。この際、トナーには回転スリーブ14との摩擦(摺擦)によって帯電電荷が付与される。非磁性ブレード16を通過したトナーはトナー薄層として回転スリーブ14の回転によって現像位置に搬送されて、現像位置において感光体ドラム17上の静電潜像が現像される。
ところで、現像を行うに連れて(つまり、長期間に亘って現像を行うと)、背景技術で前述したように、トナー凝集が生じて、トナー凝集物が回転スリーブ14と非磁性ブレード16とのギャップに詰まることがある(図1にトナー凝集物は符号21で示されている)。このようにトナー凝集物が生成されると、トナー薄層の層厚が乱れるばかりでなく、回転スリーブ14の表面がトナー凝集物によって傷つけられてしまう。このため、本実施例においては、予め規定された現像時間が経過して(つまり、現像累積時間が予め規定された現像時間を越えると)、その後トナー凝集物除去動作を行うことができる初めての非現像時において、コントローラ(図示せず)は駆動モータ(図示せず)を制御して磁石回転軸18aを回転し、磁石体18を図1において破線矢印で示す方向に所定の回転速度で所定時間回転する。さらに、コントローラでは駆動モータを制御してスリーブ回転軸14aを回転し、回転スリーブ14を実線矢印で示す方向に回転する。
また、トナー凝集物除去動作を、上記の現像累積時間の代わりに、現像処理を行った累計枚数(つまり、印字枚数)に応じて行うようにしても良い。この場合、現像装置10を備える画像形成装置において処理された記録用紙(記録材)の枚数をカウントするカウンターを備え、画像形成装置の累計処理枚数が所定の枚数を超えると、その後、画像形成動作を行っていない非画像形成時において、上記トナー凝集物除去動作を行うようにする。例えば、画像形成装置の累計処理枚数が5000枚に達すると、カウンターよりトナー凝集物除去動作を行う旨の信号がコントローラに送られ、この信号を受けた後、画像形成動作が停止したタイミングで、コントローラは駆動モータを、例えば、30秒間駆動して、凝集トナー除去動作を行う。トナー凝集物除去動作が行われると、カウンターはリセットされ、トナー凝集物除去動作終了時点から再度累計処理枚数のカウントが行われて、カウントされた累計処理枚数に応じて、コントローラにより同様の制御が行われる。
このようにして、50万枚の印刷を行ったところ、画像形成動作中に画像カブリ又はスジなどの画像不良が発生することがなかった。なお、上記の画像形成装置として、毎分24枚の速度の装置を使用し、現像ローラ15は直径20mmであり、固定マグネットローラ13のS2極の磁力80mTであり、磁石体18は直径10mm、そのS極の磁力60mT、磁石体18の回転数を40rpm、現像ローラ15と磁石体18の隙間を0.50mmに設定して実験を行った。
図示の例では、磁石体18はS極及びN極の2極を有しているから、固定マグネットローラ13のS2極と対向する磁極が交互にS極及びN極との間で変化し、磁石体18のN極と固定マグネットローラ13のS2極とが対向する位置にくると、図3に示すように、磁石体18のN極から固定マグネットローラ13のS2極へ向かう磁界が形成されることになる。このことから容易に理解できるように、磁石体18の回転駆動に伴って、磁石体18と固定マグネットローラ13との間で形成される磁界が変化することになって、この磁界の変化によって、あたかもトナー凝集物に振動が加えられることになる。そして、トナー凝集物に振動が加えられると、トナー凝集物は多少なりともほぐれることになって、この際、回転スリーブ14は回転しているから、非磁性ブレード16と回転スリーブ14とのギャップ近傍のトナー凝集物21はギャップを通過して、回転スリーブ14によって運搬されて現像容器に回収されることになる。
なお、磁石体18の回転回数はトナー凝集物21がほぐされる程度に設定され、例えば、回転回数は予め実験等によって求めることになる。磁石体18の回転方向は図1において時計回り(つまり、回転スリーブ14と対向する位置においてその回転方向が回転スリーブ14の回転方向下流側となるように)に回転することが望ましい。このようにすれば、非磁性ブレード16と回転スリーブ14とのギャップに詰まったトナー凝集物21を回転スリーブ回転方向下流側に良好に押し出すことができる。また、磁石体18の回転終了の後には、磁石体18のS極は固定マグネットローラ13のS2極と対向する位置とされる。
このようにして、非現像時に磁石体18と固定マグネットローラ13との間の磁界分布を変化させて、トナー凝集物21に振動を与えてトナー凝集物21をほぐすようにしたから、トナー凝集物21を極めて簡単に回収することができ、その結果、トナー凝集物21によってトナー薄層の層厚が乱されることがなく、しかも回転スリーブ14の表面がトナー凝集物21によって傷つけられてしまうことがない。
さらに、現像時においては、磁石体18は非磁性ブレード16側に流入するトナー流量を規制しているから、非磁性ブレード16によるトナー薄層の形成が容易となり、しかも、磁石体18を回転させるだけよいから、極めて簡単な構成でトナー凝集物を除去することができる。また、振動によってトナー凝集物をほぐして、トナー凝集物を回転スリーブ14の回転に伴って移動させるようにしたから、回転スリーブ14に傷が付き難くすることができる。
図1で示す例では、非現像時に、磁石体18を破線矢印で示す方向(つまり、時計回り)に回転駆動するようにしたが、図4に示すように、磁石体18のS極と固定マグネットローラ13のS2極とが対向する磁石体18の位置を基準位置とした際、磁石体18を図4に破線矢印で示す範囲(回動範囲)で時計回り及び反時計回りに交互に回動(揺動)させるようにしてもよい。この回動範囲は、例えば、基準位置から30°以上180°以下の範囲で時計回り方向に規定される。
このようにして、磁石体を回動しても、磁石体18と固定マグネットローラ13との間の磁界分布が変化するから、トナー凝集物21に振動が加えられてトナー凝集物21をほぐすことができる。なお、回動範囲は時計回り方向(回転スリーブ14と対向する位置においてその回転方向が回転スリーブ14の回転方向下流となる方向)に設定することが望ましい。このように回動範囲を設定すれば、非磁性ブレード16と回転スリーブ14とのギャップに詰まったトナー凝集物21を回転スリーブ回転方向下流側に良好に押し出すことができる。
なお、上述の説明から容易に理解できるように、コントローラ、駆動モータ、及び磁石体18が流入規制磁界分布変化手段として機能する。また、上述の例では、磁石体18が2極の場合について説明したが、磁石体18の極数を増加するようにしてもよい。そして、極数を増加させれば、トナー凝集物に振動を与える回数を増やすことができ、トナー凝集物をさらに良好に回収することができる。
また、上述の例では、トナー層厚規制部材として非磁性ブレードを用いたが、磁性ブレードを使用するようにしてもよい。この場合には、磁石体18の磁力の影響を考慮して磁性ブレードの配置位置等を設定する必要がある。さらに、トナー凝集物除去動作を行う非現像時には、電源投入直後及び画像形成動作を行う前の安定化動作時等が含まれ、トナー凝集物除去動作を電源投入後直ぐに行うようにしてもよく、電源投入の都度画像形成動作を行う前の安定化動作時等にトナー凝集物除去動作を行うようにしてもよい。電源投入直後又は安定化動作時等にトナー凝集物除去動作を行う際には、例えば、電源を投入してから電源を切断するまでの間に行われた画像形成作業によってトナー凝集物がトナー規制ブレード16付近に滞留して、次回の電源投入時においてトナー凝集物除去動作を行う時期に達したことを検知することになる。電源投入スイッチ信号又は電源投入の都度画像形成動作前にトナー凝集物除去動作を行うように設定されたタイミング信号がトナー滞留時期の検知として用いられる。これによって、次回の画像形成時においては、トナー凝集物が現像装置から排除された状態で画像形成動作が行われて、画像形成動作によって画像カブリ又はスジなどの画像不良が発生することがない。
また、トナー凝集物除去動作を行う非現像時には、省エネのためのプレヒート状態(節電状態)からの復帰時及びジャム処理を終了して画像形成装置を再稼動させる時、さらには、トナーカートリッジ交換方式の現像装置の場合にはトナーカートリッジを交換した時などが含まれる。加えて、上記の凝トナー凝集物除去動作を、ユーザ(操作者)の操作により行うようにしても良い。例えば、現像装置10を備えた画像形成装置の操作パネルに凝集トナー除去動作を行うための選択画面を表示して、ユーザが選択画面からトナー凝集物除去動作を行う旨の選択操作を行うと、この操作信号がコントローラに送られ、コントローラは駆動モータを駆動する。これによって、上述した一連のトナー凝集物除去動作が行われる。
このように、ユーザの操作によってトナー凝集物除去動作を行うようにすれば、累計処理枚数等にかかわらずユーザの判断で画像形成不良発生のおそれがあると認められた場合に、ユーザの意志によってトナー集物除去動作を行うことができるので、トナー凝集物による画像不良及び現像ローラの傷付き等のトラブルが発生する前にトナー凝集物を現像装置から除去できることになる。
流入規制磁界分布変化手段は、層厚規制部材の前記回転スリーブ回転方向上流側に少なくともS極及びN極の二つの磁極が形成された磁石体を回転スリーブと対面して配置して、現像時に固定マグネットローラの一磁極と磁石体の一磁極とが同極となるように磁石体を位置づけて、層厚規制部材側へのトナー流入量を規制し、非現像時に磁石体を所定の回転方向に回転駆動して、磁石体の回転によって固定マグネットローラとの間に形成される磁界分布を変化させて、トナー凝集物に振動を与えてトナー凝集物をほぐすようにしたので、トナー凝集物が回転スリーブと層厚規制部材との隙間に詰まることがほとんどなくなって画像欠陥が生じることもないから、複写機、プリンター、又はファクシミリ装置等の画像形成装置における現像装置に適用できる。
10 現像装置
11 現像容器
12 攪拌機(ミキサー)
13 固定マグネットローラ
14 回転スリーブ
15 現像ローラ
16 非磁性ブレード(層厚規制部材)
17 感光体ドラム
18 磁石体
21 トナー凝集物
11 現像容器
12 攪拌機(ミキサー)
13 固定マグネットローラ
14 回転スリーブ
15 現像ローラ
16 非磁性ブレード(層厚規制部材)
17 感光体ドラム
18 磁石体
21 トナー凝集物
Claims (6)
- 非磁性の回転スリーブと該回転スリーブ内に内包され複数の磁極を備える固定マグネットローラとを有する現像剤担持体と、静電潜像が形成された像担持体に最も近接する現像位置よりも前記回転スリーブの回転方向上流側に前記回転スリーブと対向して配置され現像剤の層厚を規制する層厚規制部材とを有し、前記現像位置で前記現像剤担持体上の現像剤によって前記静電潜像を現像する現像装置において、
現像時に前記層厚規制部材側に流入する前記現像剤を規制するとともに、非現像時に前記固定マグネットローラとの間に形成される磁界分布を変化させる流入規制磁界分布変化手段を有することを特徴とする現像装置。 - 前記非現像時に、前記回転スリーブを回転駆動するようにしたことを特徴とする請求項1記載の現像装置。
- 前記流入規制磁界分布変化手段は、前記層厚規制部材の前記回転スリーブ回転方向上流側に前記現像剤担持体と対面して配置され、少なくともS極及びN極の二つの磁極が形成された磁石体と、
前記現像時に前記固定マグネットローラの一磁極と前記磁石体の一磁極とが同極となるように前記磁石体を位置づけて前記層厚規制部材側に流入する現像剤を規制し、前記非現像時に前記磁石体を所定の回転方向に回転駆動する駆動制御手段とを有し、
前記磁石体の回転によって前記固定マグネットローラとの間に形成される磁界分布を変化させるようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の現像装置。 - 前記所定の回転方向は、前記回転スリーブと対向する位置において、前記回転スリーブの回転方向下流側の方向であることを特徴とする請求項3記載の現像装置。
- 前記流入規制磁界分布変化手段は、前記層厚規制部材の前記回転スリーブ回転方向上流側に前記現像剤担持体と対面して配置され、少なくともS極及びN極の二つの磁極が形成された磁石体と、
前記現像時に前記固定マグネットローラの一磁極と前記磁石体の一磁極とが同極となるように前記磁石体を位置づけて前記層厚規制部材側に流入する現像剤を規制し、前記非現像時に前記磁石体を予め定められた角度範囲で回動する駆動制御手段とを有し、
前記磁石体の回動によって前記固定マグネットローラとの間に形成される磁界分布を変化させるようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の現像装置。 - 前記現像時に前記固定マグネットローラの一磁極と前記磁石体の一磁極とが同極となるように前記磁石体が位置づけられた位置を基準位置とした際、
前記回動範囲は、前記基準位置から前記回転スリーブの回転方向下流側の方向に設定されていることを特徴とする請求項5記載の現像装置。
Priority Applications (1)
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JP2003372819A JP2005134774A (ja) | 2003-10-31 | 2003-10-31 | 現像装置 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US7787808B2 (en) | 2007-02-22 | 2010-08-31 | Sharp Kabushiki Kaisha | Developing device and image forming apparatus |
JP2013190597A (ja) * | 2012-03-14 | 2013-09-26 | Kyocera Document Solutions Inc | 現像装置、およびこれを備えた画像形成装置 |
JP2017194532A (ja) * | 2016-04-19 | 2017-10-26 | 株式会社リコー | 現像装置及び画像形成装置 |
JP2019090869A (ja) * | 2017-11-13 | 2019-06-13 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 現像装置及びそれを備えた画像形成装置 |
-
2003
- 2003-10-31 JP JP2003372819A patent/JP2005134774A/ja not_active Withdrawn
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