JP2014215504A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】主走査方向の面内偏差を加味して作像条件を決定する一方、一時的な主走査方向の面内偏差に影響受けずに、現像器内のトナー濃度を適した方向へ誘導する。【解決手段】像担持体上の主走査方向の複数位置それぞれで測定されたテストパターンの画像濃度の検出値の偏差が所定値以内である場合は、作像条件とトナー濃度目標値を、主走査方向の複数位置での画像濃度の検出結果から決定し、像担持体上の主走査方向の複数位置それぞれで測定された画像濃度の検出値の偏差が所定値を超える場合は、作像条件を、主走査方向の複数位置での画像濃度の検出結果から決定し、トナー濃度目標値を、画像中心から主走査方向に最も近い位置に形成されたテストパターンの画像濃度検出結果から決定する。【選択図】図6

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの機能を備えた複合機等の画像形成装置に関するものである。
電子写真方式を用いた画像形成装置では、電子写真画質の要求の高まりに応えるべく、様々な手法を用いて環境や使用条件によって生じる画質変動を制御している。画質変動を抑制する制御として、像担持体上にテストパターンを作成し、検出された濃度情報から、印刷時の作像条件や現像器内のトナー濃度を最適化するといった方法が広く知られている。ここで、作像条件とは、印刷時の最大濃度部(ベタ部)の濃度を得るために必要な現像バイアス、帯電バイアス、書込み光量を決定することである。一方、画質要求の一つに形成画像面内の濃度ムラに対するものがあり、この要求を満足するために、例えば特許文献1では、テストパターンによる濃度制御(作像条件の決定)を主走査方向(搬送方向に垂直な方向)の複数位置で行う方式が示されている。この方式では、複数の主走査方向位置に同一色のテストパターンを作成し、パターン位置ごとに濃度検出と作像条件の算出を行い、それぞれ算出された作像条件の平均値を印刷時の作像条件とすることによって面内の平均的な画像濃度を得るものである。この方式により従来のテストパターンの主走査方向の作成位置に依存していた濃度誤差を抑制することが可能となっている。テストパターンの濃度情報を用いて、印刷時の作像条件の決定だけでなく、現像器内のトナー濃度制御も行われている(特許文献2)。
適切な作像条件のために決定されるべき現像バイアス、帯電バイアス、書込み光量の値は画質への影響やハードの制約より所定の範囲内でなければならない。そこで、テストパターンより検出された濃度情報を用いて、作像条件を所定の範囲内に収めつつ、適切な濃度が得られるよう、現像器内のトナー濃度の変更(トナー濃度の目標値決定)を行っている。
つまり、従来、画質変動を制御するために複数の主走査方向位置に作成したテストパターンの濃度を検出し、その結果から、印刷時の作像条件と現像器内のトナー濃度目標値を決定する。しかしながら、トナー濃度の目標値決定に対して、幾つかの問題(濃度検出のばらつき)のために、適切な目標値に設定できない場合があることが明らかとなった。例えば、
・画像領域外の主走査位置にテストパターンを作成する場合、経時的に汲み上げ量が低下する等のため、検出値の変動が大きい
・低トナー濃度時や高画像連続出力時等、補給追従性の悪化によりトナー搬送の片側(補給口から遠い位置)の画像濃度が薄くなり、一時的にトナー搬送方向の両端で濃度偏差を生じる。
トナー濃度の目標値は、濃度検出時から現像能力をどちらの方向へ誘導するかを決定する機能であるため、その検知毎の変動によって左右されるのは好ましくなく、上記のような外乱の影響を受けない位置で決定する必要がある。現像能力とは、即ち、現像ポテンシャルに対するトナー付着量である。一方、作像条件(濃度制御)は、その検知時の結果を絶対値として次の印刷に反映するのが好ましく、作像条件は面内の平均から求める必要がある。
本発明の課題は、主走査方向の面内偏差を加味して作像条件を決定しつつ、一時的な主走査方向の面内偏差に影響受けずに、現像器内のトナー濃度を適した方向へ誘導できる電位制御およびトナー濃度制御を実行する画像形成装置を提案することである。
二成分現像剤を用いて潜像を顕像化する現像装置と、現像装置にトナーを供給する補給装置と、現像装置内の現像剤のトナー濃度を検知するトナー濃度検知手段と、トナー濃度検知手段により検知されたトナー濃度を目標値に近づけるよう補給装置より現像装置にトナーを供給しトナー濃度を制御するトナー濃度制御手段と、像担持体上の主走査方向の複数位置に形成されるテストパターンの画像濃度を検出する画像濃度検出手段と、画像の面内濃度偏差を補正するよう作像条件を算出して決定する作像条件算出手段と、現像装置内のトナー濃度の目標値を決定するトナー濃度目標値決定手段とを有する画像形成装置において、像担持体上の主走査方向の複数位置それぞれで測定された画像濃度の検出値の偏差が所定値以内である場合は、作像条件とトナー濃度目標値を、主走査方向の複数位置での画像濃度の検出結果から決定し、像担持体上の主走査方向の複数位置それぞれで測定された画像濃度の検出値の偏差が所定値を超える場合は、作像条件を、主走査方向の複数位置での画像濃度の検出結果から決定し、トナー濃度目標値を、画像中心から主走査方向に最も近い位置に形成されたテストパターンの画像濃度検出結果から決定することにより、上記課題が解決される。
本発明によれば、主走査方向の面内偏差を加味して作像条件が決定できる一方、一時的な主走査方向の面内偏差に影響受けずに、現像器内のトナー濃度を適した方向へ誘導できる。
レーザプリンタの主要部を示す概略構成図である。 レーザプリンタが備える作像手段のうちのイエロー作像手段の概略構成を示す拡大図である。 レーザプリンタのトナー濃度制御を行う制御部の構成を示したブロック図である。 透磁率センサの出力値を縦軸にとり、検知対象の現像剤のトナー濃度を横軸にとったグラフである。 反射濃度センサの概略断面図である。 主走査方向の面内偏差を加味して作像条件を決定すると共に、一時的な主走査方向の面内偏差に影響されず、現像装置内のトナー濃度を適切な方向に誘導する操作のフローチャートである。 中間転写ベルト上に作成した各色の階調テストパターンのレイアウトを反射濃度センサの位置関係において示す図である。 中間転写ベルトの主走査方向手前側と中央部の2箇所におけるトナーパッチのトナー付着量と現像ポテンシャルの関係を示すグラフである。
以下、本発明の一実施形態を、電子写真方式のカラーレーザプリンタ(以下、レーザプリンタという)において説明する。図1は、本実施形態に係るレーザプリンタの主要部を示す概略構成図である。このレーザプリンタは、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(Bk)の各色の画像を形成するための4組の作像手段1Y,1C,1M,1Bkを有する。これら作像手段は、中間転写体である中間転写ベルト6の表面移動方向(図1中の矢印A)における上流側から順に配置されている。これら作像手段はそれぞれ、一次の像担持体であるドラム状の感光体11Y,11C,11M,11Bkを有する感光体ユニット10Y,10C,10M,10Bkと、現像装置20Y,20C,20M,20Bkとを備えている。また作像手段は、各感光体ユニット内の感光体11Y,11C,11M,11Bkの回転軸が平行になるように且つ二次の像担持体である中間転写ベルト6の表面移動方向に所定のピッチで配列するように、配置設定されている。
各作像手段1Y,1C,1M,1Bkによって形成された感光体11Y,11C,11M,11Bk上のトナー像(トナーによる潜像の顕像化された像)は、中間転写ベルト6上に重ね合わされるよう順次一次転写される。この重なり合って得られるカラー画像は、中間転写ベルト6の表面移動に伴って二次転写ローラ3との間の二次転写部に搬送される。また、本レーザプリンタは、作像手段のほか、その下方に図示しない光書込ユニットが配置されており、更にその下に図示しない給紙カセットが配置されている。図1中の一点鎖線は、記録媒体たる転写紙の搬送経路を示している。給紙カセットから給送される転写紙は、図示しない搬送ガイドによってガイドされながら搬送ローラで搬送され、レジストローラ5が設けられた一時停止位置に送られる。転写紙は、レジストローラ5により所定のタイミングで二次転写部に供給される。そして、中間転写ベルト6上に形成されたカラー画像が、転写紙上に二次転写され、転写紙上にカラー画像が形成される。このカラー画像が形成された転写紙は、定着ユニット7でトナー像が定着された後、排紙トレイ8上に排出される。
図2は、作像手段1Y,1C,1M,1Bkのうち、イエロー用の作像手段1Yの概略構成を示す拡大図である。他色の作像手段1M,1C,1Bkについてもそれぞれ同じ構成となっているので、それらの説明は省略する。図2において、作像手段1Yは、上述したように、感光体ユニット10Y及び現像装置20Yを備えている。感光体ユニット10Yは、感光体11Yのほか、その感光体表面をクリーニングするクリーニングブレード13Y、その感光体表面を一様帯電する帯電ローラ15Y等を備えている。また、感光体表面に潤滑剤を塗布するとともに、感光体表面を除電する機能を有する潤滑剤塗布兼除電ブラシローラ12Yも備えている。この潤滑剤塗布兼除電ブラシローラ12Yは、ブラシ部が導電性繊維で構成され、その芯金部には除電バイアスを印加するための図示しない除電用電源が接続されている。
上記構成の感光体ユニット10Yにおいて、感光体11Yの表面は、電圧が印加された帯電ローラ15Yにより一様帯電される。一様帯電された感光体11Yの表面に図示しない光書込ユニットで変調及び偏向されたレーザ光Lが走査されながら照射されると、感光体11Yの表面に静電潜像が形成される。感光体11Y上の静電潜像は、現像装置20Yで現像されてイエローのトナー像となる。感光体11Yと中間転写ベルト6とが対向する一次転写部では、感光体11Y上のトナー像が中間転写ベルト6上に転写される。トナー像が転写された後の感光体11Yの表面は、感光体クリーニング手段であるクリーニングブレード13Yでクリーニングされた後、潤滑剤塗布兼除電ブラシローラ12Yで所定量の潤滑剤が塗布されるとともに除電され、次の静電潜像の形成に備えられる。
上記現像装置20Yは、静電潜像を現像するための現像剤として、磁性キャリアとトナー(負に帯電される)で構成された二成分現像剤(以下、単に現像剤という)を使用している。また、現像装置20Yは、現像ケースの感光体側の開口から一部露出するように配設された非磁性材料からなる現像スリーブ22Yや、現像スリーブ22Yの内部に固定配置されたマグネットローラ(図示せず)、撹拌搬送スクリュー23Y,24Yを備えている。更に、現像ドクタ25Y、トナー濃度検知手段である透磁率センサ26Y、現像装置にトナーを供給する補給装置である粉体ポンプ27Y等も備えている。現像スリーブ22Yには、現像電界形成手段としての図示しない現像バイアス電源により負の直流電圧DCに交流電圧ACが重畳された現像バイアス電圧が印加され、現像スリーブ22Yが感光体11Yの金属基体層に対して所定電圧にバイアスされている。なお、現像バイアス電圧は、負の直流電圧DC(直流成分)のみを印加するようにしてもよい。
図2において、現像ケース内に収容された現像剤が撹拌搬送スクリュー23Y,24Yで撹拌搬送されることによりトナーが摩擦帯電される。そして、第1撹拌搬送スクリュー23Yが配置された第1撹拌搬送路内の現像剤の一部が現像スリーブ22Yの表面に担持され、現像ドクタ25Yで層厚を規制された後、感光体11Yと対向する現像領域に搬送される。現像領域では、現像スリーブ22Y上の現像剤中のトナーが現像電界によって感光体11Y上の静電潜像に付着し、トナー像となる。その後、現像領域を通過した現像剤は、現像スリーブ22Y上の現像剤離れ極位置で現像スリーブ22Yから離れ、第1撹拌搬送路に戻る。第1撹拌搬送路をその下流端まで搬送された現像剤は、第2撹拌搬送スクリュー24Yが配置された第2撹拌搬送路の上流端へ移動し、第2撹拌搬送路内でトナー補給を受ける。その後、第2撹拌搬送路をその下流端まで搬送された現像剤は、第1撹拌搬送路の上流端へ移動する。第2撹拌搬送路の底部を構成する現像ケース部分には、透磁率センサ26Yが設置されている。
現像ケース内の現像剤のトナー濃度は、画像形成に伴うトナー消費により低下するので、透磁率センサ26Yの出力値Vtに基づいて、必要によりトナーカートリッジ30Y(図1)から粉体ポンプ27Yを用いてトナーが補給され、適正な範囲に制御される。トナー補給制御は、出力値Vtとトナー濃度制御基準値である目標出力値Vtrefとの差分値Tn(=Vtref−Vt)に基づいて行われる。即ち、差分値Tnがプラスの場合はトナー濃度が十分高いと判断してトナーを補給せず、差分値Tnがマイナスの場合は差分値Tnの絶対値が大きいほどトナー補給量を多くするようにして、出力値Vtが目標出力値Vtrefの値に近づくようにして行う。
また、画像形成枚数が10〜50枚(コピースピード等により約5〜200枚)に達する毎に一回の割合で、プロセスコントロールにより目標出力値Vtref、帯電電位、光量等を調整する。例えば、感光体11Y上に形成した複数のハーフトーンとベタパターンを中間転写ベルト6に転写し、その濃度を反射濃度センサ62で検知し、その値からトナー付着量を把握し、狙いの付着量になるように目標出力値Vtref、帯電電位、光量等を調整する。
なお、4つの感光体のうち、最下流側にあるブラック用の感光体11Bkのみ中間転写ベルト6に常に接触している「転写ニップ常接状態」であり、残りの感光体11M,11C,11Yは中間転写ベルトに対して接離可能となっている。転写紙上にカラー画像を形成する場合、4つの感光体11Y,11C,11M,11Bkは、それぞれ中間転写ベルト6に当接する。一方、転写紙上にブラックの単色画像を形成する場合、各カラー用の感光体11Y,11C,11Mを中間転写ベルト6から離間させ、ブラックトナー像が形成されるブラック用の感光体11Bkのみを中間転写ベルト6に当接させるようにする。
次に、トナー濃度制御を行う制御手段としての制御部について説明する。図3は、トナー濃度制御を行う制御部の構成を示す説明図である。この制御部100は、各現像装置に設けられているが、その基本的構成はいずれも同じであるので、以下色分け符号(Y,C,M,Bk)を省略して説明する。なお、各現像装置の制御部100の一部(CPU101、ROM102、RAM103等)は各現像装置間で共用されている。
制御部100は、CPU101、ROM102、RAM103、I/Oユニット104等から構成されている。I/Oユニット104には、透磁率センサ26及び反射濃度センサ62がそれぞれ図示しないA/D変換器を介して接続されている。CPU101が所定のトナー濃度制御プログラムを実行することにより、制御部100はI/Oユニット104を介して粉体ポンプ27を駆動するトナー補給駆動モータ31に制御信号を伝達し、トナー補給動作を制御する。また、所定の目標出力値補正プログラムを実行することにより、1回の画像形成毎に目標出力値Vtrefを補正し、常に一定の画像濃度が得られるようにする。つまり、ジョブ毎のVt検知情報より目標出力値補正をジョブ毎実施する。ROM102には、CPUが実行するトナー濃度制御プログラム、目標出力値補正プログラム等が記憶されている。RAM103には各種のレジスタが設けられている。例えば、I/Oユニット104を介して取得した透磁率センサ26の出力値Vtを一時保存するVtレジスタである。また、現像装置20内の現像剤のトナー濃度が目標トナー濃度であるときに透磁率センサ26が出力すべき基準出力値Vtrefを記憶するVtrefレジスタ、反射濃度センサ62からの出力値Vsを記憶するVsレジスタ等である。
図4は、透磁率センサ26の出力値を縦軸にとり、検知対象の現像剤のトナー濃度を横軸にとったグラフである。このグラフに示すように、実用的なトナー濃度の範囲では、透磁率センサ26の出力値と現像剤のトナー濃度との関係は直線近似である。そして、現像剤のトナー濃度が高いほど、透磁率センサ26の出力値が小さくなる特性を示す。この特性を利用して、透磁率センサ26の出力値Vtが目標出力値Vtrefより大きい場合に粉体ポンプ27を駆動してトナー補給を行う。逆に、出力値Vtが目標出力値Vtrefより小さい場合には、粉体ポンプ27を停止してトナー補給を行わない。本実施形態では、1回の画像形成毎に透磁率センサ26の出力値Vtに基づいてトナー補給制御を行う。
ここで目標出力値Vtref、帯電電位、光量等を調整する際に実際のトナー付着量を把握するために用いる画像濃度検出手段たる反射濃度センサ62(図1)について詳述する。図5に反射濃度センサ62の概略断面を示す。
反射濃度センサ62は、基本的に、発光手段としての発光素子311と、正反射光を受光するための第1の受光手段としての正反射受光素子312と、拡散反射光を受光するための第2の受光手段としての拡散反射受光素子313とから構成されている。発光素子311から発した光を、中間転写ベルト6の表面に向けて出射する。中間転写ベルト6の表面や、その表面に転写されたテストパターンたるトナーパッチで正反射した正反射光を正反射受光素子312によって受光して、受光量に応じた電圧を出力する。更に、中間転写ベルト6の表面や、その表面に転写されたトナーパッチで拡散反射した拡散反射光を拡散反射受光素子313によって受光して、受光量に応じた電圧を出力する。
反射濃度センサ(光学センサ)の発光素子311として、ピーク発光波長が940[nm]のGaAs発光ダイオードが用いられている。また、正反射受光素子312及び拡散反射受光素子313としては、ピーク分光感度波長が850[nm]のSiフォトトランジスタを有したものが用いられている。即ち、この光学センサ62は、色による反射率に顕著な差のない830[nm]以上の赤外光を検出するものである。このような光学センサを用いることで、1個のセンサで、Y,M,C,Bk全色のトナーパッチを検知することができる。このような構成の反射型光学センサが、図1の符号62の位置で主走査方向に3個(Front、Center、Rearで区別する)配置されている。
これら光学センサを用いて、主走査方向の面内濃度偏差を加味して作像条件を決定すると共に、一時的な主走査方向の面内濃度偏差に影響されず、現像装置内のトナー濃度を適切な方向に誘導することを実現する操作を説明する。図6は、そのフローチャートである。
プロセスコントロールとして画像形成条件の調整動作が実行されると、中間転写ベルト6上の、反射濃度センサ62の対向位置にて、各色、テストパターンを作成する(S1)。テストパターンは、各トナーパッチで現像バイアスと帯電バイアスを切り替えて互いに異なる作像条件とすることで作成される階調パターンである。つまり、各色の階調パターンは、トナー付着量の異なる複数のトナーパッチからなり、Bkの階調パターン、Cの階調パターン、Mの階調パターン、Yの階調パターンの順で形成される。図7に、テストパターンを作成した一例を示す。各トナーパッチは、主走査方向幅が5mm、副走査方向(ベルト移動方向)幅が7mmとなっており、パッチ間隔は4mmである。
中間転写ベルト上の各色の階調テストパターンを反射濃度センサ62で光学的に検出し、検出値からそれぞれのトナーパッチにおけるトナー付着量(トナーパッチ画像濃度)を算出する。トナー付着量は、各トナーパッチを検知して得られた受光素子の出力値と、トナー付着量と受光素子の出力値との関係に基づき予め構築された付着量算出アルゴリズムとを用いて、トナー付着量に変換処理して算出される。反射濃度センサ62の受光素子による検出値からトナー付着量を算出する方法は公知であり、その詳細は、特開2006−139180号公報等に詳細に説明されているので、ここでは上記以上の説明を省略する。
算出された各トナー付着量と対応する現像ポテンシャルとの関係より現像γを得る(S2)。現像能力を示す指標として広く知られた現像γは、現像ポテンシャルに対するトナー付着量を示す関係式の傾きである。現像γは、主走査方向のテストパターン位置毎に求められる。本検出により、本例ではテストパターン作成位置(Front、Center、Rear3つの位置)それぞれにおける現像γを導出することができる。
導出されたFront、Center、Rear3箇所の現像γを用い、FrontとCenter、RearとCenterにおける現像γ差より面内の画像濃度差を算出し、それが所定の閾値以内であるか否かに応じて、作像条件とトナー濃度目標値を決定する(S3)。以下に算出例を示す。説明の簡略化のため、主走査方向前側領域であるFrontと主走査方向中央領域であるCenterの2箇所でトナー付着量を算出する流れとして説明する。
図8は、主走査方向のテストパターン作成位置(FrontとCenterの2箇所)による現像γの差異を示すグラフである。作成されたテストパターンの現像ポテンシャルとトナー付着量の関係より算出される現像γより、目標のトナー付着量(例えば0.40mg/cm)が得られる現像ポテンシャルをそれぞれ求める。その平均値より面内の平均濃度が目標のトナー付着量となる現像ポテンシャルを算出し(i)、算出された現像ポテンシャルを印刷時の作像条件とする(S4,S5)。
トナー濃度の目標値については、iで算出された平均の現像ポテンシャルが所定値より大きい場合は現像γを上げるためにトナー濃度の目標値Vtrefを低めに設定し、所定値より小さい場合はVtrefを高めに設定する。現像ポテンシャルに関する所定値は、現像γの狙い値より決定し、例えば現像γ目標値1.0の場合、0.40kVとする。
次に、算出された作像条件とそれぞれの現像γから面内の画像濃度偏差を算出する(ii)。この偏差が所定値(閾値、例えば0.10mg/cm)を超える場合は、一時的な汲み上げ量低下等の異常状態であると判断する。つまり、そのデータをトナー濃度の目標値の決定に含めず、外乱による濃度変動の影響を受け難いCenter(中央にない場合は画像中心から主走査方向に最も近い位置)の結果のみ用いて、トナー濃度目標値の決定を行う(S6)。偏差が域値以内であれば、Frontのデータも含めてトナー濃度目標値を決定する(S4)。
以上のような構成において、より細かな作像条件の調整を実現するための追加構成を説明する。上述のFront位置とRear位置が、中間転写ベルト6上の形成可能な最大画像領域の主走査方向両端より内側、すなわち、画像領域内に相当する場合でも、実際に出力画像を形成される転写紙は、これら両位置に重ならないことが少なくない。つまり、転写紙の主走査方向サイズが、Front位置とRear位置の間の距離より短いことは多い。このような場合、画像形成と同時にFront位置とRear位置にのみテストパターンを作成し、その画像濃度検出結果から作像条件を決定してもよい。
また、上述のFront位置とRear位置を、中間転写ベルト6上の形成可能な最大画像領域の主走査方向両端より外側に配置することで、画像形成中に同時にこれらの位置にのみテストパターンを作成することで、作像条件の見直しを細かく行うようにしてもよい。
6 中間転写ベルト
10 感光体ユニット
11 感光体
13 クリーニングブレード
15 帯電ローラ
20 現像装置
22 現像スリーブ
23,24 攪拌搬送スクリュー
25 現像ドクタ
26 透磁率センサ
27 粉体ポンプ
30 カートリッジ
62 反射濃度センサ
特開2006−139180号公報 特開2008−181065号公報

Claims (5)

  1. 二成分現像剤を用いて潜像を顕像化する現像装置と、現像装置にトナーを供給する補給装置と、現像装置内の現像剤のトナー濃度を検知するトナー濃度検知手段と、トナー濃度検知手段により検知されたトナー濃度を目標値に近づけるよう補給装置より現像装置にトナーを供給しトナー濃度を制御するトナー濃度制御手段と、像担持体上の主走査方向の複数位置に形成されるテストパターンの画像濃度を検出する画像濃度検出手段と、画像の面内濃度偏差を補正するよう作像条件を算出して決定する作像条件算出手段と、現像装置内のトナー濃度の目標値を決定するトナー濃度目標値決定手段とを有する画像形成装置において、
    像担持体上の主走査方向の複数位置それぞれで測定された画像濃度の検出値の偏差が所定値以内である場合は、作像条件とトナー濃度目標値を、主走査方向の複数位置での画像濃度の検出結果から決定し、
    像担持体上の主走査方向の複数位置それぞれで測定された画像濃度の検出値の偏差が所定値を超える場合は、作像条件を、主走査方向の複数位置での画像濃度の検出結果から決定し、トナー濃度目標値を、画像中心から主走査方向に最も近い位置に形成されたテストパターンの画像濃度検出結果から決定する、
    画像形成装置。
  2. 現像装置により顕像化される画像の主走査方向中央領域にテストパターンが形成されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 作像条件を、主走査方向の複数位置での画像濃度の平均値から決定することを特徴とする、請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 形成されるテストパターンの主走査方向位置に、形成可能な最大画像領域の主走査方向両端が含まれており、出力画像を形成する記録媒体の主走査方向サイズが、形成可能な最大画像領域の主走査方向両端のテストパターン位置に重ならない場合、画像形成と同時に前記主走査方向両端のテストパターン位置にのみテストパターンを作成し、その画像濃度検出結果から作像条件のみ決定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 画像形成と同時に形成可能な最大画像領域より主走査方向外側の位置にのみテストパターンを作成し、その画像濃度検出結果から作像条件のみ決定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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