JP7392291B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
近年、高速領域で使用される画像形成装置においては、大量の印刷、高画質化、および、部品の交換作業による時間のロスを抑えるため装置の長寿命化が求められている。現像装置においては、装置内に収容されている現像剤にトナーを補給する際、キャリアーを含めて補給して、現像剤を徐々に入れ替えるようにすることで、現像剤の履歴を一定レベルに制御して交換レスを達成することが可能である。
しかしながら、現像装置の使用を継続するにつれ、現像装置の装置内の現像剤を循環、撹拌させる撹拌部材の回転軸や回転軸のシール部が、撹拌部材の回転による摺擦によって削れてしまい、回転軸の軸受け部から現像剤が漏れる問題が発生する。そのため、このような問題が発生する前に現像装置を交換する必要がある。この軸受け部の寿命については、回転軸の総回転数に依存するので、従来では、印刷枚数に基づいて現像装置の交換が行われていた。
撹拌部材の回転数は、高カバレッジ等、高印字率の画像形成条件であるとき等に現像剤担持体に必要なトナー供給量を確保するために、画像形成条件に応じて現像装置内の現像剤の循環量を確保する設定をする必要がある。例えば、特許文献1には、高印字率の画像形成条件である場合、撹拌部材の回転数を低印字率の画像形成条件である場合よりも大きくするように切り替える構成が開示されている。
特開2012-141566号公報
しかしながら、高速領域で高カバレッジの画像が連続するような画像形成条件である場合、画像不良が発生しないように、撹拌部材の回転数をさらに高く設定する必要がある。そのため、特許文献1に記載の構成のように、高印字率の画像形成条件であることによって撹拌部材の回転数を切り替えるだけでは、撹拌部材の回転数が不足する可能性がある。つまり、特許文献1に記載の構成では、撹拌部材の回転数が、適切な回転数とはならず、必要なトナー量以上の循環量の設定にならない場合があるので、回転数の設定精度が悪かった。
また、現像剤筐体内の現像剤を入れ替える構成では、現像剤量が変化するため、現像剤量の情報を考慮せずに撹拌部材の回転数を設定すると、上記と同様に回転数の設定精度が悪くなっていた。
本発明の目的は、現像装置における撹拌部材の回転数を精度良く設定することが可能な画像形成装置を提供することである。
本発明に係る画像形成装置は、
トナーおよびキャリアーを含む現像剤を担持する現像剤担持体と、
前記現像剤担持体に供給する前記現像剤を収容する現像剤筐体と、
前記現像剤筐体内の循環路で前記現像剤を循環、撹拌させる撹拌部材と、
前記現像剤筐体内の前記現像剤量に関するパラメーターを検出する検出部と、
前記現像剤筐体内における前記現像剤の必要循環量試算値と、前記現像剤筐体内の現像剤量とを用いた演算式によって、前記撹拌部材の回転数を算出する制御部と、
を備える。
本発明によれば、現像装置における撹拌部材の回転数を精度良く設定することができる。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の全体構成を概略的に示す図である。 本実施の形態に係る画像形成装置の制御系の主要部を示す図である。 現像装置を上から見た断面図である。 撹拌部材の回転数制御を説明するための図である。 撹拌部材の総回転数と装置の寿命とを対応付けたテーブルを示す図である。 画像形成装置における撹拌部材の回転数制御を実行するときの動作例の一例を示すフローチャートである。 画像形成装置における撹拌部材の回転数制御を実行するときの動作例の一例を示すフローチャートである。 画像形成装置における撹拌部材の回転数制御を実行するときの動作例の一例を示すフローチャートである。 画像形成装置における撹拌部材の回転数の算出制御を実行するときの動作例の一例を示すフローチャートである。 必要循環量試算値および現像剤量と、撹拌部材の回転数とを関連付けたテーブルの一例を示す図である。 必要循環量試算値および現像剤量と、撹拌部材の回転数とを関連付けたテーブルの一例を示す図である。 必要循環量試算値および現像剤量と、撹拌部材の回転数とを関連付けたテーブルの一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1の全体構成を概略的に示す図である。図2は、本実施の形態に係る画像形成装置1の制御系の主要部を示す図である。
図1に示すように、画像形成装置1は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。すなわち、画像形成装置1は、感光体ドラム413上に形成されたY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色トナー像を中間転写ベルト421に一次転写し、中間転写ベルト421上で4色のトナー像を重ね合わせた後、給紙トレイユニット51a~51cから送出された用紙Sに二次転写することにより、画像を形成する。
また、画像形成装置1には、YMCKの4色に対応する感光体ドラム413を中間転写ベルト421の走行方向に直列配置し、中間転写ベルト421に一回の手順で各色トナー像を順次転写させるタンデム方式が採用されている。
図2に示すように、画像形成装置1は、画像読取部10、操作表示部20、画像処理部30、画像形成部40、用紙搬送部50、定着部60および制御部101を備える。
制御部101は、CPU(Central Processing Unit)102、ROM(Read Only Memory)103、RAM(Random Access Memory)104等を備える。CPU102は、ROM103から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM104に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置1の各ブロック等の動作を集中制御する。このとき、記憶部72に格納されている各種データが参照される。記憶部72は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。
制御部101は、通信部71を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピューター)との間で各種データの送受信を行う。制御部101は、例えば、外部の装置から送信された画像データ(入力画像データ)を受信し、この画像データに基づいて用紙Sに画像を形成させる。通信部71は、例えばLANカード等の通信制御カードで構成される。
図1に示すように、画像読取部10は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置11および原稿画像走査装置12(スキャナー)等を備えて構成される。
自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された原稿Dを搬送機構により搬送して原稿画像走査装置12へ送り出す。自動原稿給紙装置11により、原稿トレイに載置された多数枚の原稿Dの画像(両面を含む)を連続して一挙に読み取ることが可能となる。
原稿画像走査装置12は、自動原稿給紙装置11からコンタクトガラス上に搬送された原稿又はコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサー12aの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部10は、原稿画像走査装置12による読取結果に基づいて入力画像データを生成する。この入力画像データには、画像処理部30において所定の画像処理が施される。
図2に示すように、操作表示部20は、例えばタッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部21及び操作部22として機能する。表示部21は、制御部101から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態、各機能の動作状況等の表示を行う。操作部22は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部101に出力する。
画像処理部30は、入力画像データに対して、初期設定又はユーザー設定に応じたデジタル画像処理を行う回路等を備える。例えば、画像処理部30は、制御部101の制御下で、階調補正データ(階調補正テーブル)に基づいて階調補正を行う。また、画像処理部30は、入力画像データに対して、階調補正の他、色補正、シェーディング補正等の各種補正処理や、圧縮処理等を施す。これらの処理が施された画像データに基づいて、画像形成部40が制御される。
図1に示すように、画像形成部40は、入力画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによる画像を形成するための画像形成ユニット41Y、41M、41C、41K、中間転写ユニット42等を備える。
Y成分、M成分、C成分、K成分用の画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kは、同様の構成を有する。図示及び説明の便宜上、共通する構成要素は同一の符号で示し、それぞれを区別する場合には符号にY、M、C、又はKを添えて示すこととする。図1では、Y成分用の画像形成ユニット41Yの構成要素についてのみ符号が付され、その他の画像形成ユニット41M、41C、41Kの構成要素については符号が省略されている。
画像形成ユニット41は、露光装置411、現像装置200、感光体ドラム413、帯電装置414、及びドラムクリーニング装置415等を備える。
感光体ドラム413は、例えばドラム状の金属基体の外周面に、有機光導電体を含有させた樹脂よりなる感光層が形成された有機感光体よりなる。
制御部101は、感光体ドラム413を回転させる駆動モーター(図示略)に供給される駆動電流を制御することにより、感光体ドラム413を一定の周速度で回転させる。
帯電装置414は、例えば帯電チャージャーであり、コロナ放電を発生させることにより、光導電性を有する感光体ドラム413の表面を一様に負極性に帯電させる。
露光装置411は、例えば半導体レーザーで構成され、感光体ドラム413に対して各色成分の画像に対応するレーザー光を照射する。その結果、感光体ドラム413の表面のうちレーザー光が照射された画像領域には、背景領域との電位差により各色成分の静電潜像が形成される。
現像装置200は、二成分逆転方式の現像装置であり、感光体ドラム413の表面に各色成分の現像剤を付着させることにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。
なお、現像剤は、トナーと当該トナーを帯電するためのキャリアーとが混成されている。また、トナーとしては、特に限定されず、バインダー樹脂中に着色剤や必要に応じて、荷電制御剤や離径剤等を含有させ、滑剤を添加させたものを用いることができる。バインダー樹脂としては、例えば、スチレン系樹脂(スチレンまたはスチレン置換体を含む単重合体または共重合体)、ポリエステル樹脂、エポキシ系樹脂、塩化ビニル樹脂、フェノール樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂等が挙げられる。これらの樹脂単体または複合体によるバインダー樹脂は、軟化温度が80~160℃の範囲のもの、または、ガラス転移点が50~75℃の範囲のものであることが好ましい。
また、キャリアーとしては、一般に使用されている公知のキャリアー、例えば、バインダー型キャリアーやコート型キャリアーを用いることができる。また、キャリアーは、粒径が15~100μm程度のものが好ましい。また、トナーとキャリアーの混合比は、所望のトナー帯電量が得られるように調整されれば良く、例えばトナーとキャリアーの合計量に対するトナー比を3~30重量%とすることで好適に調整される。なお、トナー比は、4~20重量%とすることがさらに好ましい。
バインダー型キャリアーは、磁性体微粒子をバインダー樹脂中に分散させたものであり、キャリアー表面に正または負帯電性の帯電性微粒子を固着させたり、表面コーティング層を設けることでも構成される。バインダー型樹脂としては、ポリスチレン系樹脂に代表されるビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ナイロン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂等の熱可塑性樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂等が使用される。バインダー型キャリアーに分散される磁性体微粒子としては、例えば、マグネタイト、ガンマ酸化鉄等のスピネルフェライト、鉄以外の金属(マンガン、ニッケル、マグネシウム、銅等)を一種または二種以上含有するスピネルフェライト、バリウムフェライト等のマグネトプランバイト型フェライトといった強磁性微粒子を用いることが好ましい。強磁性微粒子の種類および含有量を適宜選択することで、所望の磁化を有するキャリアーを得ることができる。また、磁性体微粒子の形状は、粒状、球状、針状の何れであっても良い。磁性体微粒子は、キャリアー中に50~90重量%の量で添加されることが適当である。
コート型キャリアーは、磁性体からなるキャリアーコア粒子をコート樹脂で被覆して構成するキャリアーであり、バインダー型キャリアーと同様にキャリアーの表面に正または負帯電性の帯電性微粒子を固着させることができる。コート型キャリアーの極性等の帯電特性は、表面コーティング層の種類、帯電性微粒子の種類により制御され、その剤量として、バインダー型キャリアーと同様の材料を用いることができる。また、キャリアーコア粒子を被覆するコート樹脂については、バインダー型キャリアーのバインダー樹脂と同様の樹脂が使用される。
現像装置200には、例えば帯電装置414の帯電極性と同極性の直流現像バイアス、または交流電圧に帯電装置414の帯電極性と同極性の直流電圧が重畳された現像バイアスが印加される。その結果、露光装置411によって形成された静電潜像にトナーを付着させる反転現像が行われる。
図3に示すように、現像装置200は、現像剤筐体201により構成されている。現像剤筐体201には、トナーおよびキャリアーを含む現像剤が収容される収容部201Aと、現像剤排出部240とが設けられている。また、現像剤筐体201の内部には、第1撹拌部材202と、第2撹拌部材203と、現像ローラー210と現像剤検出部74と、補給部75とが設けられている。現像ローラー210は、本発明の「現像剤担持体」に対応する。
第1撹拌部材202および第2撹拌部材203は、現像剤筐体201内に設けられた仕切り部201Bで仕切られた領域内にそれぞれ配置されている。第1撹拌部材202は、仕切り部201Bに対して現像ローラー210とは反対側の領域に配置されている。第2撹拌部材203は、仕切り部201Bに対して現像ローラー210側の領域に配置されている。
第1撹拌部材202および第2撹拌部材203は、本発明の「撹拌部材」に対応する。なお、以下の説明では、第1撹拌部材202および第2撹拌部材203を、特に区別しない場合、単に撹拌部材と称することとする。
第1撹拌部材202および第2撹拌部材203は、回転することで、現像剤筐体201内の現像剤を撹拌しつつ、現像剤筐体201内の現像剤を、仕切り部201Bの周囲における矢印の流れに沿うように搬送する。つまり、第1撹拌部材202および第2撹拌部材203は、現像剤筐体201内で長手方向(図3における左右方向)に現像剤を搬送して現像剤筐体201の仕切り部201Bを囲う循環路で現像剤を循環させる。撹拌部材の回転数は、後述する回転数制御により制御される。
現像ローラー210は、感光体ドラム413と対向しており、収容部201A内の現像剤を感光体ドラム413と対向する部分である現像ニップに向けて搬送する。現像ローラー210は、現像ニップにおいて感光体ドラム413にトナーを供給する。
現像剤排出部240は、現像剤筐体201内の現像剤を排出する排出部である。現像剤排出部240は、第2撹拌部材203の搬送方向(上側の矢印)における下流側である、現像剤筐体201の軸方向における右端部に設けられている。
現像剤排出部240内には、図示しないスクリュー部材の回転により、現像剤排出部240から現像剤筐体201内に向けて現像剤を移動させる流れが発生する。これにより、現像剤筐体201内の現像剤は、現像剤排出部240内に入り込まないようになっている。
そして、現像剤筐体201内にトナーが補給されて、現像剤筐体201から現像剤排出部240側に移動しようとする現像剤量が増大すると、現像剤が現像剤筐体201から現像剤排出部240に移動して、図示しない排出部に排出される。
現像剤検出部74は、現像剤筐体201の軸方向における左端部に位置している。現像剤検出部74は、第1撹拌部材202と第2撹拌部材203とが位置する領域のうち、第1撹拌部材202が位置する領域に配置される。現像剤検出部74は、本発明の「検出部」に対応する。
現像剤検出部74は、例えば、透磁率式のものが用いられ、現像装置200の現像剤筐体201内に収容される現像剤の液面を検出する。制御部101は、現像剤検出部74の検出結果に基づいて、現像剤筐体201内の現像剤量を判断する。
補給部75は、現像剤筐体201の軸方向における右端部に位置しており、現像剤筐体201内にトナーおよびキャリアーを補給する。制御部101は、現像剤検出部74の検出結果に基づいて、補給部75における補給量を制御する。制御部101は、現像剤筐体201内のトナー濃度が所定濃度(例えば、6%)になるように補給量を決定する。
図1に示すように、ドラムクリーニング装置415は、感光体ドラム413の表面に当接され、弾性体よりなる平板状のドラムクリーニングブレード等を有し、中間転写ベルト421に転写されずに感光体ドラム413の表面に残留するトナーを除去する。
中間転写ユニット42は、中間転写ベルト421、一次転写ローラー422、複数の支持ローラー423、二次転写ローラー424、及びベルトクリーニング装置426等を備える。
中間転写ベルト421は無端状ベルトで構成され、複数の支持ローラー423にループ状に張架される。複数の支持ローラー423のうちの少なくとも1つは駆動ローラーで構成され、その他は従動ローラーで構成される。例えば、K成分用の一次転写ローラー422よりもベルト走行方向下流側に配置されるローラー423Aが駆動ローラーであることが好ましい。これにより、一次転写部におけるベルトの走行速度を一定に保持しやすくなる。駆動ローラー423Aが回転することにより、中間転写ベルト421は矢印A方向に一定速度で走行する。
中間転写ベルト421は、導電性および弾性を有するベルトであり、表面に高抵抗層を有する。中間転写ベルト421は、制御部101からの制御信号によって回転駆動される。
また、中間転写ベルト421には、濃度検出部76が設けられている(図2参照)。濃度検出部76は、例えば、中間転写ベルト421の幅方向(現像剤筐体201の長手方向)の両端部にそれぞれ配置されており、中間転写ベルト421に供給されたトナー像のトナー濃度を検出する。
一次転写ローラー422は、各色成分の感光体ドラム413に対向して、中間転写ベルト421の内周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、一次転写ローラー422が感光体ドラム413に圧接されることにより、感光体ドラム413から中間転写ベルト421へトナー像を転写するための一次転写ニップが形成される。
二次転写ローラー424は、駆動ローラー423Aのベルト走行方向下流側に配置されるバックアップローラー423Bに対向して、中間転写ベルト421の外周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、二次転写ローラー424がバックアップローラー423Bに圧接されることにより、中間転写ベルト421から用紙Sへトナー像を転写するための二次転写ニップが形成される。
一次転写ニップを中間転写ベルト421が通過する際、感光体ドラム413上のトナー像が中間転写ベルト421に順次重ねて一次転写される。具体的には、一次転写ローラー422に一次転写バイアスを印加し、中間転写ベルト421の裏面側、つまり一次転写ローラー422と当接する側にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は中間転写ベルト421に静電的に転写される。
その後、用紙Sが二次転写ニップを通過する際、中間転写ベルト421上のトナー像が用紙Sに二次転写される。具体的には、二次転写ローラー424に二次転写バイアスを印加し、用紙Sの裏面側、つまり二次転写ローラー424と当接する側にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は用紙Sに静電的に転写される。トナー像が転写された用紙Sは定着部60に向けて搬送される。
ベルトクリーニング装置426は、二次転写後に中間転写ベルト421の表面に残留する転写残トナーを除去する。
定着部60は、用紙Sの定着面、つまりトナー像が形成されている面側に配置される定着面側部材を有する上側定着部60A、用紙Sの裏面つまり定着面の反対の面側に配置される裏面側支持部材を有する下側定着部60B、および加熱源等を備える。定着面側部材に裏面側支持部材が圧接されることにより、用紙Sを挟持して搬送する定着ニップが形成される。
定着部60は、トナー像が二次転写され、搬送されてきた用紙Sを定着ニップで加熱、加圧することにより、用紙Sにトナー像を定着させる。定着部60は、定着器F内にユニットとして配置される。
上側定着部60Aは、定着面側部材である無端状の定着ベルト61、加熱ローラー62および定着ローラー63を有する。定着ベルト61は、加熱ローラー62と定着ローラー63とによって張架されている。
下側定着部60Bは、裏面側支持部材である加圧ローラー64を有する。加圧ローラー64は、定着ベルト61との間で用紙Sを挟持して搬送する定着ニップを形成している。
用紙搬送部50は、給紙部51、排紙部52、及び搬送経路部53等を備える。給紙部51を構成する3つの給紙トレイユニット51a~51cには、坪量やサイズ等に基づいて識別された用紙S(規格用紙、特殊用紙)が予め設定された種類毎に収容される。搬送経路部53は、レジストローラー対53aを含む複数の搬送ローラー対を有する。レジストローラー対53aが配設されたレジストローラー部は、用紙Sの傾きおよび片寄りを補正する。
給紙トレイユニット51a~51cに収容されている用紙Sは、最上部から一枚ずつ送出され、搬送経路部53により画像形成部40に搬送される。画像形成部40においては、中間転写ベルト421のトナー像が用紙Sの一方の面に一括して二次転写され、定着部60において定着工程が施される。画像形成された用紙Sは、排紙ローラー52aを備えた排紙部52により機外に排紙される。
次に、撹拌部材の回転数制御について説明する。
撹拌部材の回転数は、印字率の程度によって現像剤筐体201内で必要となる現像剤の循環量が変わるので、画像形成条件によって制御されることが一般的である。しかし、現像剤筐体201内の現像剤量は、現像装置200の使用状況等により、常時一定量ではないので、画像形成条件のみによって回転数が制御された場合、適切な撹拌部材の回転数とならないことがある。
例えば、現像剤筐体201内の現像剤量が所望の量よりも少ない場合は、撹拌部材の回転数をさらに大きくして現像剤筐体201内の現像剤の循環量を大きくする必要がある。また、現像剤筐体201内の現像剤量が所望の量よりも多い場合は、撹拌部材の回転数を小さくしても現像剤筐体201内の現像剤の循環量が必要十分なものとなる。
そのため、画像形成条件のみで撹拌部材の回転数を決定した場合、現像剤筐体201内の現像剤量によっては、撹拌部材の回転数が不足したり、過剰になったりして適切な撹拌部材の回転数とならないことがある。
撹拌部材の回転数が不足すると、現像剤筐体201内の現像剤の循環量が不足するので、現像ローラー210への現像剤供給量が不足し、ひいては所望の画像を用紙Sに形成することができなくなる。また、撹拌部材の回転数が過剰になると、撹拌部材の軸受け部分が摩耗しやすくなって、当該部分から現像剤が漏れるタイミングが早まるので、現像装置200の寿命が短くなってしまう。
そこで、制御部101は、現像剤筐体201内の現像剤の必要循環量試算値および現像剤筐体201内の現像剤量に基づいて撹拌部材の回転数を制御する。
必要循環量試算値は、画像形成条件に基づいて決定される現像剤筐体201内の現像剤の循環量の目標値である。現像剤筐体201内の現像剤量は、例えば、現像剤検出部74の検出結果、つまり、現像剤筐体201内の現像剤の液面(現像剤量に関するパラメーター)に基づく量である。
制御部101は、例えば、図4に示すグラフに基づいて、撹拌部材の回転数を算出する。図4における第1象限の横軸は、1分間における印刷枚数を示すPPMである。図4における第1象限および第2象限の縦軸は、1秒間におけるトナー消費量である。図4における第2象限および第3象限の横軸は、必要循環量試算値を示すMvである。図4における第3象限の縦軸は、撹拌部材を駆動するモーターの回転数を示すRである。
まず、制御部101は、第1象限において、1秒間におけるトナー消費量を算出する。トナー消費量は、以下の式(1)を用いて算出される。
Figure 0007392291000001
式(1)におけるkは、感光体ドラム413から実際に用紙Sに移動するトナー付着量の効率を示している。例えば、kが0.9である場合、感光体ドラム413に5gのトナーが付着している場合、用紙Sに移動するトナーは、5×0.9=4.5gとなる。式(1)におけるmは、ベタ画像を用紙Sに形成した場合に必要となる単位面積あたりのトナー付着量である。つまり、m/kは、単位面積あたりの感光体ドラム413に付着させるために必要となるトナー量である。
式(1)におけるARは、用紙Sの面積である。例えば、用紙SのサイズがA4サイズである場合、ARは、0.297×0.21となる。CWは、画像形成条件において設定された画像のカバレッジを示している。
例えば、第1象限においてカバレッジによって異なる傾きとしたグラフを設定しておくことで、制御部101は、PPMに応じたトナー消費量Tを算出する。
例えば、PPMがXで、カバレッジが50%である場合、制御部101は、トナー消費量TとしてY1を算出する。また、PPMがXで、カバレッジが100%である場合、制御部101は、トナー消費量TとしてY2を算出する。
トナー消費量Tを算出した後、制御部101は、第2象限において、必要循環量試算値であるMvを算出する。必要循環量試算値は、以下の式(2)を用いて算出される。
Figure 0007392291000002
式(2)におけるΔTcは、現像剤筐体201の長手方向の両端部におけるトナー濃度差を示す割合であり、画像品質の許容差を示す。ΔTcは、画像形成条件によって設定される。例えば、ΔTcが0.1%である場合、図3に示す現像剤筐体201の左端部と右端部における濃度差が0.1%となる。
例えば、第2象限においてΔTcによって異なる傾きとしたグラフを設定しておくことで、制御部101は、算出したトナー消費量Tに応じた必要循環量試算値Mvを算出する。
例えば、トナー消費量TがY1で、ΔTcが0.5%である場合、制御部101は、必要循環量試算値としてZ1を算出する。また、トナー消費量がY2で、ΔTcが0.1%である場合、制御部101は、必要循環量試算値としてZ2を算出する。
必要循環量試算値Mvを算出した後、制御部101は、第3象限において、撹拌部材の回転数Rを算出する。撹拌部材の回転数Rは、以下の式(3)を用いて算出される。
Figure 0007392291000003
式(3)におけるR0は、初期設定における撹拌部材の回転数であり、例えば700rpmである。式(3)におけるMv0は、初期設定における現像剤の循環量であり、例えば462g/sである。式(3)におけるM0は、初期設定における現像剤量であり、例えば800gに設定される。
例えば、第3象限において、現像剤検出部74によって検出される現像剤量Mによって異なる傾きとしたグラフを設定しておくことで、制御部101は、必要循環量試算値Mvに応じた撹拌部材の回転数Rを算出する。
例えば、必要循環量試算値がZ1で、現像剤量が1000gである場合、制御部101は、回転数としてW1を算出する。また、必要循環量試算値がZ2で、現像剤量が800gである場合、制御部101は、回転数としてW2を算出する。
このようにすることで、制御部101は、必要循環量試算値および現像剤量に基づいて撹拌部材の回転数を算出することができる。その結果、撹拌部材の回転数を適切な回転数にすることができる。
また、制御部101は、撹拌部材の回転数と、その駆動時間とに基づいた総回転数を記憶部72に記憶させる。総回転数は、例えば式(4)により算出される。
Figure 0007392291000004
式(4)におけるTmは、駆動時間を示している。制御部101は、駆動時間が長くなるにつれ、総回転数を算出し、記憶部72における総回転数を更新していく。
記憶部72には、例えば、図5に示すように、総回転数Tallと、現像装置200の寿命とを対応付けたテーブルが記憶されている。このテーブルでは、例えば、総回転数Tallが40Mrotである場合、寿命が100%であることを示している。なお、寿命については、「間もなく交換」等、文字表記を総回転数に対応させても良い。
制御部101は、算出した総回転数に基づいて、装置の寿命に関する情報を報知する指令を出力するようにしても良い。具体的には、制御部101は、算出した総回転数と、テーブルとを照らし合わせて、対応する装置の寿命を選択して、装置の寿命を報知する指令を出力する。当該指令は、例えば画像形成装置1における表示部21等に表示される。
このようにすることで、ユーザーが現像装置200の寿命、つまり、現像装置200の交換までの期間や交換タイミングを容易に把握することができる。
次に、画像形成装置1における撹拌部材の回転数制御を実行するときの動作例について説明する。図6は、画像形成装置1における撹拌部材の回転数制御を実行するときの動作例の一例を示すフローチャートである。図6における処理は、制御部101が印刷ジョブの実行指令を受け付けた際に適宜実行される。なお、撹拌部材の回転数は、初期設定となっている。
図6に示すように、制御部101は、画像形成条件を取得する(ステップS101)。次に、制御部101は、印刷を開始する(ステップS102)。そして、制御部101は、現像剤検出部74の検出結果に基づいて現像剤筐体201内の現像剤量を検出する(ステップS103)。
現像剤量を検出したら、制御部101は、必要循環量試算値および現像剤量に基づいて撹拌部材の回転数を設定する(ステップS104)。その後、制御部101は、印刷ジョブが終了したか否かについて判定する(ステップS105)。
判定の結果、印刷ジョブが終了していない場合(ステップS105、NO)、ステップS105の処理を繰り返す。一方、印刷ジョブが終了した場合(ステップS105、YES)、本制御は終了する。
以上のように構成された本実施の形態では、制御部101が必要循環量試算値および現像剤量に基づいて撹拌部材の回転数を制御するので、現像剤筐体201内の現像剤量を考慮した撹拌部材の回転数に設定することができる。その結果、現像装置200における撹拌部材の回転数を精度良く設定することができる。
また、撹拌部材の回転数を精度良く設定することで、撹拌部材の回転数が不足したり、過剰になったりすることを低減することができる。そのため、例えば撹拌部材の回転数不足に起因して現像ローラー210への現像剤供給量が不足して、所望の画像が形成されないことを抑制することができる。
また、撹拌部材の回転数が過剰になることに起因して撹拌部材の軸受け部等が摩耗することを抑制し、ひいては現像装置200の長寿命化を図ることができる。その結果、現像装置200の交換頻度を低減することができるので、現像装置200の交換による時間のロスや現像装置200の費用を抑制することができる。
なお、上記実施の形態では、印刷開始後に撹拌部材の回転数を設定していたが、本発明はこれに限定されず、印刷開始前に設定されていても良い。この場合、制御部101は、例えば、印刷終了後に現像剤量を検出して記憶部72に記憶させる。そして、制御部101は、印刷開始前に記憶部72に記憶されている現像剤量に基づいて撹拌部材の回転数を設定する。
この場合における、画像形成装置1における撹拌部材の回転数制御を実行するときの動作例について説明する。図7は、画像形成装置1における撹拌部材の回転数制御を実行するときの動作例の一例を示すフローチャートである。図7における処理は、制御部101が印刷ジョブの実行指令を受け付けた際に適宜実行される。
図7に示すように、制御部101は、画像形成条件を取得する(ステップS201)。次に、制御部101は、記憶部72に記憶された現像剤量を取得する(ステップS202)。そして、制御部101は、撹拌部材の回転数を設定する(ステップS203)。
次に、制御部101は、印刷を開始する(ステップS204)。そして、制御部101は、印刷ジョブが終了したか否かについて判定する(ステップS205)。
判定の結果、印刷ジョブが終了していない場合(ステップS205、NO)、ステップS205の処理を繰り返す。一方、印刷ジョブが終了した場合(ステップS205、YES)、制御部101は、現像剤検出部74による、現像剤筐体201の現像剤量の検出結果を取得する(ステップS206)。そして、制御部101は、現像剤量を記憶部72に記憶させる(ステップS207)。その後、本制御は終了する。
このような構成によれば、常時適切な撹拌部材の回転数に設定した上で、印刷を開始することができる。
また、上記実施の形態では、印刷ジョブ毎に常時撹拌部材の回転数を設定していたが、本発明はこれに限定されず、例えば、制御部101が、1つの印刷ジョブにおける印刷枚数に応じて、撹拌部材の回転数を変更するか否かについて判定しても良い。
具体的には、制御部101は、1つの印刷ジョブにおける印刷枚数が所定枚数(例えば、10枚)以上である場合、撹拌部材の回転数を変更すると判定する。
この場合における、画像形成装置1における撹拌部材の回転数制御を実行するときの動作例について説明する。図8は、画像形成装置1における撹拌部材の回転数制御を実行するときの動作例の一例を示すフローチャートである。図8における処理は、制御部101が印刷ジョブの実行指令を受け付けた際に適宜実行される。
図8に示すように、制御部101は、画像形成条件を取得する(ステップS301)。次に、制御部101は、印刷ジョブにおける印刷枚数が所定枚数以上であるか否かについて判定する(ステップS302)。
判定の結果、印刷枚数が所定枚数未満である場合(ステップS302、NO)、処理はステップS305に遷移する。一方、印刷枚数が所定枚数以上である場合(ステップS302、YES)、制御部101は、記憶部72に記憶された現像剤量を取得する(ステップS303)。そして、制御部101は、撹拌部材の回転数を設定する(ステップS304)。
次に、制御部101は、印刷を開始する(ステップS305)。そして、制御部101は、印刷ジョブが終了したか否かについて判定する(ステップS306)。
判定の結果、印刷ジョブが終了していない場合(ステップS306、NO)、ステップS306の処理を繰り返す。一方、印刷ジョブが終了した場合(ステップS306、YES)、制御部101は、現像剤検出部74による、現像剤筐体201の現像剤量の検出結果を取得する(ステップS307)。そして、制御部101は、現像剤量を記憶部72に記憶させる(ステップS308)。その後、本制御は終了する。
このような構成によれば、印刷枚数が多い場合のみに撹拌部材の回転数を変更するので、回転数を変更しない場合における制御を簡素化することができる。なお、本制御におけるステップS302の処理は、図6に示すような、印刷開始後に回転数を設定する動作例にも適用可能である。
また、ステップS307(図7の場合、ステップS206)において現像剤量を検出する際、撹拌部材の回転数を初期設定に戻した上で、現像剤量を検出しても良い。ステップS304(図7の場合、ステップS203)で設定した回転数で現像剤量を検出した場合、場合によっては回転数が過剰になり、正確に現像剤量を検出できない可能性がある。そのため、撹拌部材の回転数を初期設定に戻して現像剤量を検出することで、現像剤量を正確に検出することができる。
また、上記実施の形態では、現像剤筐体201内の現像剤量を現像剤検出部74により検出していたが、本発明はこれに限定されず、制御部101が例えば、式(5)により現像剤量を算出しても良い。
Figure 0007392291000005
式(5)におけるΔTcは、画像形成条件ではなく、実際に形成された実画像の濃度に基づく値である。実画像の濃度は、例えば、中間転写ベルト421の長手方向の両端部のそれぞれに設けられた濃度検出部76の検出結果に基づいて算出される。式(5)におけるRは、そのときに設定されている撹拌部材の回転数である。中間転写ベルト421は、本発明の「像担持体」に対応する。
制御部101は、現像剤量を算出する場合、例えば、画像間においてパッチ画像を形成するように画像形成部40を制御する。そして、各濃度検出部76が画像間で形成されるパッチ画像の濃度情報(現像剤筐体201内の現像剤量に関するパラメーター)を検出する。濃度検出部76は、本発明の「検出部」に対応する。
制御部101は、当該濃度情報の差分に基づいてΔTc(パッチ画像の長手方向における濃度傾斜)を算出して、当該ΔTcを式(5)に代入して、現像剤量を算出する。制御部101は、算出した現像剤量を用いて撹拌部材の回転数を算出する。
このような構成であっても、撹拌部材の回転数を正確に算出することができる。また、制御部101は、用紙Sに形成した実画像に基づいてΔTcを算出しても良い。この実画像は、用紙Sの有効画像領域外に形成されたパッチ画像である。有効画像領域外とは、例えば、用紙S上における裁断等で廃棄するような領域である。この場合、検出部は、例えば用紙Sに形成された画像の濃度情報を検出可能なものであれば、どのようなものであっても良い。
また、パッチ画像を形成するタイミングは、どのタイミングでも良く、例えば、所定枚数毎であっても良い。
また、パッチ画像を形成して回転数を算出する場合、制御部101は、装置の電源投入時や、ユーザーの指令があった時等の所定の条件で、所定のプロセス条件に設定して撹拌部材の回転数を算出するようにしても良い。所定のプロセス条件は、例えば撹拌部材の回転数が700rpm、画像のカバレッジが100%、印刷枚数が、PPMが100枚/分での10枚程度である。
この場合における、画像形成装置1における撹拌部材の回転数の算出制御を実行するときの動作例について説明する。図9は、画像形成装置1における撹拌部材の回転数の算出制御を実行するときの動作例の一例を示すフローチャートである。図9における処理は、上記の所定の条件で適宜実行される。
図9に示すように、制御部101は、所定のプロセス条件で設定されている回転数に、撹拌部材の回転数を設定する(ステップS401)。次に、制御部101は、パッチ画像を形成するように画像形成部40を制御する(ステップS402)。
次に、制御部101は、パッチ画像の濃度情報を取得する(ステップS403)。そして、制御部101は、当該濃度情報に基づいてΔTcを算出して、現像剤量を算出する(ステップS404)。現像剤量を算出した後、制御部101は、算出した現像剤量を用いて撹拌部材の回転数を算出する(ステップS405)。その後、本制御は終了する。
なお、図9に示すフローチャートは、パッチ画像を形成して回転数を算出する場合のどのパターンに適用しても良い。
また、上記実施の形態では、撹拌部材の回転数を算出していたが、本発明はこれに限定されず、例えば、制御部101が必要循環量試算値および現像剤量と、撹拌部材の回転数とを関連付けたテーブルを用いて回転数を決定しても良い。当該テーブルの一例は、例えば図10に示すようなテーブルであり、例えば記憶部72に記憶されている。
図10では、画像形成条件として、PPMが100枚/分、mが4g/m、kが90%、ΔTcが0.1%である。また、CWが10%~100%の間で10%毎に、必要循環量試算値の算出結果が記載されている。
また、現像剤量Mとしては、800g、1000g、1200gの3つが記載されている。そして、各必要循環量試算値と各現像剤量とに対応する撹拌部材の回転数がそれぞれ記載されている。
このようにすることで、例えば、CWが80%で、現像剤量が1000gである場合、CW80%に対応する必要循環量試算値である370g/sと、現像剤量である1000gと、が関連付けられた回転数である、448rpmを制御部101が選択する。
このように、各条件に当てはまる撹拌部材の回転数を制御部101がテーブルを参照して選択することで、その都度、回転数を算出する処理を省略できるので、制御を簡素化することができる。
また、撹拌部材の回転数は、下限値が設定されていても良い。撹拌部材の回転数が過剰に小さい回転数に設定された場合、現像剤筐体201内の現像剤の撹拌されにくくなる。
そのため、制御部101は、撹拌部材による現像剤筐体201内による撹拌程度に基づいて撹拌部材の回転数の下限値を設定する。例えば、図11に示すテーブルにおいては、回転数の下限値として350rpmが設定されている。図11では、画像形成条件や必要循環量試算値は、図10に示すテーブルと同様である。
図11では、網掛け部分の回転数が、図10では、350未満の数字となるので、全て350に設定されている。
このようにすることで、一定の撹拌レベルを維持することができるので、現像剤筐体201内の現像剤の循環量を所望のレベルに維持することができる。
また、この下限値は、画像形成条件に応じて変更されても良い。例えば、ΔTcが比較的緩い条件(ΔTcが大きくなる条件)に設定されている場合、撹拌部材の撹拌の程度を多少緩く設定しても、十分な撹拌量を得られる。
しかし、下限値がある一定の値に固定されていると、常時下限値以上の撹拌部材の回転数となるので、撹拌部材の軸受け部分の耐久性に影響する可能性がある。
そのため、制御部101は、画像形成条件に応じて撹拌部材の回転数の下限値を画像形成条件に応じて変更する。制御部101は、画質のレベルが低くなる(ΔTcが大きくなる)につれ、下限値を小さくするように変更しても良い。
例えば、図12に示すテーブルでは、画像形成条件として、PPM、m、kについては、図10に示すテーブルと同じであるが、ΔTcが0.15%であり、図10に示すテーブルよりも大きく設定されている。なお、図12に示す必要循環量試算値および現像剤量(網掛けがない部分)については、ΔTcの値が図10に示すテーブルと異なるため、図10に示すテーブルとは異なる値となっている。
そのため、図12に示すテーブルでは、回転数の下限値が、図11に示すテーブルの下限値より小さい250に設定されている(網掛け部分参照)。
このようにすることで、撹拌性を保ちつつ、装置の耐久性を向上させることができる。
なお、図10~図12に示すテーブルは、予め上記の式によって算出された値に基づいて作成されても良いし、画像形成条件が設定される毎に算出された値に基づいて、その都度作成されても良い。また、当該テーブルは更新可能であっても良い。
また、上記実施の形態では、画像のカバレッジを画像形成条件より取得していたが、本発明はこれに限定されず、例えば濃度検出部76の検出結果に基づく値であっても良い。
また、上記実施の形態では、現像剤検出部74が現像剤筐体201内の現像剤の液面を検出する構成であったが、本発明はこれに限定されない。例えば、現像剤検出部74としてキャリアーを検出可能な磁気センサーが含まれていても良い。磁気センサーは、現像剤に直接接触するように設けられていても良いし、現像剤筐体201の外側に設けられていても良い。
また、上記実施の形態では、補給部75がトナーおよびキャリアーを補給可能な構成であったが、本発明はこれに限定されず、トナーのみを補給する補給部と、キャリアーのみを補給する補給部とが設けられていても良い。
また、上記実施の形態では、制御部101が必要循環量試算値を算出していたが、本発明はこれに限定されず、別の装置が算出した必要循環量試算値を取得しても良い。
また、上記実施の形態では、制御部101が現像剤量を算出または決定していたが、本発明はこれに限定されず、別の装置が算出または決定した現像剤量を取得しても良い。
その他、上記実施の形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
1 画像形成装置
74 現像剤検出部
75 補給部
101 制御部
200 現像装置
201 現像剤筐体
202 第1撹拌部材
203 第2撹拌部材
210 現像ローラー
240 現像剤排出部

Claims (16)

  1. トナーおよびキャリアーを含む現像剤を担持する現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体に供給する前記現像剤を収容する現像剤筐体と、
    前記現像剤筐体内の循環路で前記現像剤を循環、撹拌させる撹拌部材と、
    前記現像剤筐体内の現像剤量に関するパラメーターを検出する検出部と、
    前記現像剤筐体内における前記現像剤の必要循環量試算値と、前記現像剤筐体内の現像剤量とを用いた演算式によって、前記撹拌部材の回転数を算出する制御部と、
    を備える画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記必要循環量試算値および前記現像剤量と、前記回転数とを関連付けたテーブルを用いて、前記回転数を決定する、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記必要循環量試算値および前記現像剤量に基づいて前記回転数を算出する、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記検出部の検出結果を用いて前記回転数を制御する、
    請求項1~3の何れか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記検出部は、前記現像剤筐体内の前記現像剤の液面を検出し、
    前記制御部は、前記検出部の検出結果に基づいて前記現像剤量を決定する、
    請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記検出部は、画像の濃度情報を検出し、
    前記制御部は、前記濃度情報に基づく濃度傾斜を用いて前記現像剤量を算出する、
    請求項4に記載の画像形成装置。
  7. 前記現像剤担持体からのトナーが供給される像担持体を備え、
    前記検出部は、前記像担持体上のトナー濃度を検出する、
    請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記検出部は、記録媒体に形成された画像の濃度情報を検出する、
    請求項6に記載の画像形成装置。
  9. 前記検出部は、画像間で形成されるパッチ画像の情報を検出する、
    請求項6~8の何れか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記検出部は、所定の条件で記録媒体に形成される画像の情報を検出する、
    請求項6~8の何れか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記制御部は、1つの印刷ジョブにおける印刷枚数に応じて、前記回転数を変更するか否かについて判定する、
    請求項1~10の何れか1項に記載の画像形成装置。
  12. 前記制御部は、前記撹拌部材による前記現像剤筐体内による撹拌程度に基づいて前記回転数の下限値を設定する、
    請求項1~11の何れか1項に記載の画像形成装置。
  13. 前記制御部は、画像形成条件に応じて前記下限値を変更する、
    請求項12に記載の画像形成装置。
  14. 前記制御部は、
    前記回転数と、前記撹拌部材の駆動時間とに基づいた前記撹拌部材の総回転数を算出し、
    前記総回転数に基づいて装置の寿命に関する情報を報知する指令を出力する、
    請求項1~13の何れか1項に記載の画像形成装置。
  15. 少なくとも前記キャリアーを前記現像剤筐体に補給する補給部と、
    前記現像剤筐体内の前記現像剤を排出する排出部と、
    を備える、
    請求項1~14の何れか1項に記載の画像形成装置。
  16. 前記制御部は、画像形成条件に基づいて、前記必要循環量試算値を決定する、
    請求項1~15の何れか1項に記載の画像形成装置。
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