JP2015230367A - 現像装置、画像形成装置および制御電圧補正方法 - Google Patents

現像装置、画像形成装置および制御電圧補正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】現像剤担持体の現像剤搬送量に違いが生じても、長期にわたってトナー濃度を好ましい範囲に保つことが可能な現像装置、画像形成装置および制御電圧補正方法を提供する。
【解決手段】画像形成装置1(現像装置412)は、トナーとキャリアーとを含む現像剤を収容する現像ケーシング190と、現像ケーシング190内のトナー濃度を検出するトナー濃度検出センサー210と、感光体ドラム413に対向して配置され、現像剤を担持しながら搬送し、感光体ドラム413に現像剤中のトナーを供給する現像ローラー110と、トナー濃度検出センサー210の検出値を制御するための制御電圧であって、画像形成処理の進行に基づく現像剤の劣化状態に応じた制御電圧、および、現像ローラー110による現像剤の搬送量を推定するパラメーターを取得し、当該パラメーターに基づいて、当該取得された制御電圧を補正する制御部100とを備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、現像装置、画像形成装置および制御電圧補正方法に関する。
一般に、電子写真プロセス技術を利用した画像形成装置(プリンター、複写機、ファクシミリ等)は、帯電した感光体に対して、画像データに基づくレーザー光を照射(露光)することにより静電潜像を形成する。そして、静電潜像が形成された感光体(像担持体)へ現像装置よりトナーを供給することにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。さらに、このトナー像を直接または間接的に用紙に転写させた後、加熱および加圧して定着させることにより用紙に画像を形成する。
感光体にトナー像を形成する現像方式には、現像剤の主成分としてトナーのみを用いる一成分現像方式と、現像剤の主成分としてトナーとキャリアー(鉄粉)を用いる二成分現像方式がある。二成分現像方式の現像装置においては、現像ローラー(現像剤担持体)の表面に、現像剤を付着させて担持、搬送し、現像ローラーに対向して配置された感光体の表面に、現像剤中のトナーを移行、付着させてトナー像を形成する(現像)。
通常、現像ローラーに供給される現像剤は攪拌室に収容される。現像剤は、攪拌室にて混合、攪拌されることにより摩擦帯電され、現像ローラーの表面に付着する。現像後の現像ローラー上に残存する現像剤は、現像ローラーから剥離された後に攪拌室に搬送(回収)され、攪拌室に収容されている現像剤と混合、攪拌されて現像に供される(再使用)。
現像後の現像ローラー上に残存する現像剤はトナー成分が減少しているので、このような現像、回収、再使用を繰り返すと、攪拌室内に収容されている現像剤のトナー濃度は低下する。トナー濃度とは、現像剤中のトナーの質量(Wt)とキャリアーの質量(Wc)との比であり、トナー濃度=(Wt/(Wt+Wc))×100[%]で表わされる。
攪拌室内に収容されている現像剤のトナー濃度は、現像により形成されるトナー像の濃度に影響する。トナー濃度が低くなると現像により形成されるトナー像の濃度が不足する一方、トナー濃度が高くなるとトナー像の濃度が過多となる。そのため、通常、攪拌室内に収容される現像剤のトナー濃度を測定し、トナー濃度が低くなったときには攪拌室内の現像剤にトナーを補給し、攪拌室内の現像剤のトナー濃度を適当な範囲に管理することが行われている。
二成分現像剤を用いる現像方式は、このようなトナー濃度の管理を必要とするが、トナーの摩擦帯電制御が比較的容易で、トナー粒子の凝集が起こりにくく、高品位の画像の形成が可能であるため、多く用いられている。
二成分現像剤(以下、単に「現像剤」と記す)のトナー濃度を検出するトナー濃度検出手段としては、例えば、トナー濃度により現像剤の透磁率が変化する現象を利用した、透磁率検出方式のトナー濃度検出センサーが存在する。
透磁率検知方式によるトナー濃度の検出方法は、トナー濃度が低いときは磁性体であるキャリアーが相対的に多いので透磁率は高くなる一方、トナー濃度が高いときには磁性体であるキャリアーが相対的に少ないので透磁率は低くなる現象を利用したもので、キャリアーの色調の影響を受けないので、好ましく用いられる。
トナー濃度検出センサーは、被測定物である現像剤の透磁率に基づく特性を、例えば電圧値として出力する。通常、トナー濃度が高いときには出力値は低くなり、トナー濃度が低いときには出力値は高くなる。このように、トナー濃度検出センサーの出力値からトナー濃度を知ることができる。
トナー濃度検出センサーを組み込んだ画像形成装置においては、トナー濃度が低下してトナー濃度検出センサーの出力値が所定値より大きくなったときにトナー補給を行い、トナー濃度を好ましい範囲に保つように制御している。
しかし、現像剤の透磁率は、トナー濃度以外の要因、すなわち現像剤の嵩密度によっても変化することが知られている。例えば、トナーの帯電量が低下すれば、トナー濃度が同じでも現像剤中のトナー同士の静電気的反発力が小さくなるので、現像剤の嵩(体積)が減少して嵩密度は低くなる。その結果、トナー濃度検出センサーの検出領域内に存在するキャリアーの量が多くなるため、トナー濃度が同じであっても、トナー濃度検出センサーの出力値は高くなる。つまり、真のトナー濃度よりも低めにトナー濃度が検出され、過剰にトナーが補給される。
一般に、現像剤の嵩密度は、画像形成処理の進行(現像剤耐久)により現像剤が劣化して低くなる。現像剤が劣化する要因の1つとして、現像ローラーの近傍に配置されている規制ブレードと当該現像ローラーとの間を現像剤が通過する際に当該現像剤中のキャリアーがストレスを受ける点が挙げられている。キャリアーがストレスを受けると、当該キャリアーの樹脂コート膜が摩耗し、トナーを帯電させる能力(トナー帯電能力)が低下する。その結果、トナーの帯電量が低下し、現像剤の嵩密度が低くなる。つまり、トナー濃度検出センサーの出力値は、画像形成処理が進行するにつれて高くなる。このように、トナー濃度検出センサーの出力値のみでは、正確なトナー濃度の検出は難しく、従来の画像形成装置では、トナー濃度以外の要因(現像剤耐久)による現像剤の嵩密度の変化によってトナー濃度の誤検出を起こすことがないように配慮されている。つまり、トナー濃度検出センサーの出力値を制御する制御電圧を変更することにより、トナー濃度検出センサーの出力値を、画像形成処理の進行に基づく現像剤の劣化状態に応じて補正して、補正された出力値によりトナー補給を行う方法が採られている。トナー濃度検出センサーに印加する制御電圧を設定するにあたり、画像形成処理の進行時間に対する、トナー濃度検出センサーに印加する制御電圧を補正テーブルという形で保存しておき、検出された進行時間により補正テーブルを参照して当該制御電圧を設定する。
特許文献1には、交換されるプロセスカートリッジの現像ローラーのトナー搬送量が異なる場合でも、そのトナー搬送量に応じたプロセスカートリッジの交換時期をユーザーに知らせる技術が開示されている。
特許文献2には、特性の異なる種々のトナーを使用可能としながら、安定かつ良好な画像品質で画像を形成する技術が開示されている。特許文献2に記載の技術では、パッチ画像として多階調のトナー像を形成して濃度センサーによりその濃度を検出し、その結果に基づいて、階調補正に適用する階調補正テーブルの内容を更新する。
特許文献3には、現像ローラーと蓄電要素部材(電気特性検知手段)との間にある現像剤の電荷の時間変化に相当する電気的特性を検知し、その検知した電気的特性に基づき、現像剤の搬送量を算出する技術が開示されている。
特許文献4には、トナー劣化の温度依存性に着目し、現像器内の温度が所定温度よりも高い場合、現像器内の現像剤が強制的に排出される量が多くなるように排出動作条件を変更する技術が開示されている。
特開2011−17004号公報 特開2007−225981号公報 特開2012−159619号公報 特開2011−48083号公報
上述したように、トナー濃度検出センサーの出力値に影響を与える現像剤の嵩密度は、画像形成処理の進行により現像剤が劣化して低くなる。しかしながら、現像剤が劣化する速度は、現像ローラー上において現像剤が搬送される量(以下、「現像ローラーの現像剤搬送量」という)に違いが生じることよってばらつきが生じる。例えば、現像ローラーの現像剤搬送量が低い場合、規制ブレードと当該現像ローラーとの間を現像剤が通過する際に当該現像剤中のキャリアーが受けるストレスは小さいため、画像形成処理の進行による現像剤の劣化速度は遅くなる。その一方、現像ローラーの現像剤搬送量が高い場合、規制ブレードと当該現像ローラーとの間を現像剤が通過する際に当該現像剤中のキャリアーが受けるストレスは大きいため、画像形成処理の進行による現像剤の劣化速度は速くなる。つまり、現像ローラーの現像剤搬送量の違いによって現像剤の劣化速度にばらつきが生じる。そのため、画像形成処理の進行による現像剤の劣化速度が一定であることを前提としている補正テーブルを参照してトナー濃度検出センサーの制御電圧を設定しても、トナー濃度の誤検出が起きてしまう場合があり、この場合、トナーの補給量が過剰になったり不足したりする。よって、長期にわたってトナー濃度を好ましい範囲に保つことができず、カブリ、コボレ、キャリアー付着等の画像不良が発生してしまうという問題があった。
なお、特許文献1〜4に記載の技術は、現像ローラーの現像剤搬送量に違いが生じても、長期にわたってトナー濃度を好ましい範囲に保つことを目的としたものではなく、したがってそのための構成を有していない。
本発明は、現像剤担持体の現像剤搬送量に違いが生じても、長期にわたってトナー濃度を好ましい範囲に保つことが可能な現像装置、画像形成装置および制御電圧補正方法を提供することを目的とする。
本発明に係る現像装置は、
トナーとキャリアーとを含む現像剤を収容する現像剤収容部と、
前記現像剤収容部内のトナー濃度を検出するトナー濃度検出部と、
像担持体に対向して配置され、前記現像剤を担持しながら搬送し、前記像担持体に前記現像剤中のトナーを供給する現像剤担持体と、
前記トナー濃度検出部の検出値を制御するための制御電圧であって、画像形成処理の進行に基づく前記現像剤の劣化状態に応じた制御電圧を取得する制御電圧取得部と、
前記現像剤担持体による前記現像剤の搬送量を推定するパラメーターを取得するパラメーター取得部と、
前記パラメーター取得部により取得された前記パラメーターに基づいて、前記制御電圧取得部により取得された制御電圧を補正する制御電圧補正部と、
を備えることを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置は、上記現像装置を備えることを特徴とする。
本発明に係る制御電圧補正方法は、
トナーとキャリアーとを含む現像剤を収容する現像剤収容部と、前記現像剤収容部内のトナー濃度を検出するトナー濃度検出部と、像担持体に対向して配置され、前記現像剤を担持しながら搬送し、前記像担持体に前記現像剤中のトナーを供給する現像剤担持体とを備える現像装置における制御電圧補正方法であって、
前記トナー濃度検出部の検出値を制御するための制御電圧であって、画像形成処理の進行に基づく前記現像剤の劣化状態に応じた制御電圧を取得する制御電圧取得ステップと、
前記現像剤担持体による前記現像剤の搬送量を推定するパラメーターを取得するパラメーター取得ステップと、
前記パラメーター取得ステップにより取得された前記パラメーターに基づいて、前記制御電圧取得ステップにより取得された制御電圧を補正する制御電圧補正ステップと、
を有することを特徴とする。
本発明によれば、現像剤担持体による現像剤の搬送量を推定するパラメーターが検出され、検出されたパラメーターに基づいて、画像形成処理の進行に基づく現像剤の劣化状態に応じた制御電圧が補正される。すなわち、単に画像形成処理の進行に基づく現像剤の劣化状態に基づくのではなく、現像剤搬送量の違いに伴う、画像形成処理の進行による現像剤の劣化速度のばらつきを考慮して、最終的なトナー濃度検出部の制御電圧が設定される。そのため、現像剤担持体の現像剤搬送量に違いが生じても、長期にわたってトナー濃度を好ましい範囲に保つことができる。
本実施の形態における画像形成装置の全体構成を概略的に示す図である。 本実施の形態における画像形成装置の制御系の主要部を示す図である。 本実施の形態における現像装置の構成を概略的に示す図である。 画像形成処理の進行時間と制御電圧との関係を表す補正テーブルである。 本実施の形態における画像形成装置の動作例を示すフローチャートである。 現像ローラーの表面と規制ブレードとの間の隙間距離と現像剤搬送量との関係、および、当該隙間距離に応じた画像形成処理の進行時間とキャリアーの膜厚との関係を示すグラフである。 現像スリーブの粗さと現像剤搬送量との関係、および、当該現像スリーブの粗さに応じた画像形成処理の進行時間とキャリアーの膜厚との関係を示すグラフである。 規制極の磁極角度と現像剤搬送量との関係、および、当該磁極角度に応じた画像形成処理の進行時間とキャリアーの膜厚との関係を示すグラフである。 評価実験における実験結果を表すグラフである。
以下、本実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1の全体構成を概略的に示す図である。図2は、本実施の形態に係る画像形成装置1の制御系の主要部を示す。図1、2に示す画像形成装置1は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。すなわち、画像形成装置1は、感光体ドラム413上に形成されたY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色トナー画像を中間転写ベルト421に転写(一次転写)し、中間転写ベルト421上で4色のトナー画像を重ね合わせた後、用紙Sに転写(二次転写)することにより、画像を形成する。
画像形成装置1には、YMCKの4色に対応する感光体ドラム413を中間転写ベルト421の走行方向に直列配置し、中間転写ベルト421に一回の手順で各色トナー画像を順次転写させるタンデム方式が採用されている。
図2に示すように、画像形成装置1は、画像読取部10、操作表示部20、画像処理部30、画像形成部40、用紙搬送部50、定着部60及び制御部100を備える。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103等を備える。CPU101は、ROM102から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM103に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置1の各ブロックの動作を集中制御する。このとき、記憶部72に格納されている各種データが参照される。記憶部72は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。
制御部100は、通信部71を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピューター)との間で各種データの送受信を行う。制御部100は、例えば、外部の装置から送信された画像データを受信し、この画像データ(入力画像データ)に基づいて用紙Sに画像を形成させる。通信部71は、例えばLANカード等の通信制御カードで構成される。
画像読取部10は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置11および原稿画像走査装置12(スキャナー)等を備えて構成される。
自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された原稿Dを搬送機構により搬送して原稿画像走査装置12へ送り出す。自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された多数枚の原稿Dの画像(両面を含む)を連続して一挙に読み取ることができる。
原稿画像走査装置12は、自動原稿給紙装置11からコンタクトガラス上に搬送された原稿又はコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサー12aの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部10は、原稿画像走査装置12による読取結果に基づいて入力画像データを生成する。この入力画像データには、画像処理部30において所定の画像処理が施される。
操作表示部20は、例えばタッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部21及び操作部22として機能する。表示部21は、制御部100から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態表示、各機能の動作状況等の表示を行う。操作部22は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部100に出力する。
画像処理部30は、入力画像データに対して、初期設定又はユーザー設定に応じたデジタル画像処理を行う回路等を備える。例えば、画像処理部30は、制御部100の制御下で、階調補正データ(階調補正テーブル)に基づいて階調補正を行う。また、画像処理部30は、入力画像データに対して、階調補正の他、色補正、シェーディング補正等の各種補正処理や、圧縮処理等を施す。これらの処理が施された画像データに基づいて、画像形成部40が制御される。
画像形成部40は、入力画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによる画像を形成するための画像形成ユニット41Y、41M、41C、41K、中間転写ユニット42等を備える。
Y成分、M成分、C成分、K成分用の画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kは、同様の構成を有する。図示及び説明の便宜上、共通する構成要素は同一の符号で示し、それぞれを区別する場合には符号にY、M、C、又はKを添えて示すこととする。図1では、Y成分用の画像形成ユニット41Yの構成要素についてのみ符号が付され、その他の画像形成ユニット41M、41C、41Kの構成要素については符号が省略されている。
画像形成ユニット41は、露光装置411、現像装置412、感光体ドラム413、帯電装置414、及びドラムクリーニング装置415等を備える。
感光体ドラム413は、例えばドラム径が80[mm]のアルミニウム製の導電性円筒体(アルミ素管)の周面に、アンダーコート層(UCL:Under Coat Layer)、電荷発生層(CGL:Charge Generation Layer)、電荷輸送層(CTL:Charge Transport Layer)を順次積層した負帯電型の有機感光体(OPC:Organic Photo-conductor)である。電荷発生層は、電荷発生材料(例えばフタロシアニン顔料)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネイト)に分散させた有機半導体からなり、露光装置411による露光により一対の正電荷と負電荷を発生する。電荷輸送層は、正孔輸送性材料(電子供与性含窒素化合物)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネイト樹脂)に分散させたものからなり、電荷発生層で発生した正電荷を電荷輸送層の表面まで輸送する。
制御部100は、感光体ドラム413を回転させる駆動モーター(図示略)に供給される駆動電流を制御することにより、感光体ドラム413を一定の周速度で回転させる。
帯電装置414は、光導電性を有する感光体ドラム413の表面を一様に負極性に帯電させる。露光装置411は、例えば半導体レーザーで構成され、感光体ドラム413に対して各色成分の画像に対応するレーザー光を照射する。感光体ドラム413の電荷発生層で正電荷が発生し、電荷輸送層の表面まで輸送されることにより、感光体ドラム413の表面電荷(負電荷)が中和される。感光体ドラム413の表面には、周囲との電位差により各色成分の静電潜像が形成される。
現像装置412は、二成分現像方式の現像装置であり、感光体ドラム413の表面に各色成分のトナーを付着させることにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。
ドラムクリーニング装置415は、感光体ドラム413の表面に摺接されるドラムクリーニングブレード等を有し、一次転写後に感光体ドラム413の表面に残存する転写残トナーを除去する。
中間転写ユニット42は、中間転写ベルト421、一次転写ローラー422、複数の支持ローラー423、二次転写ローラー424、及びベルトクリーニング装置426等を備える。
中間転写ベルト421は、無端状ベルトで構成され、複数の支持ローラー423にループ状に張架される。複数の支持ローラー423のうちの少なくとも1つは駆動ローラーで構成され、その他は従動ローラーで構成される。例えば、K成分用の一次転写ローラー422よりもベルト走行方向下流側に配置されるローラー423Aが駆動ローラーであることが好ましい。これにより、一次転写部におけるベルトの走行速度を一定に保持しやすくなる。駆動ローラー423Aが回転することにより、中間転写ベルト421は矢印A方向に一定速度で走行する。
一次転写ローラー422は、各色成分の感光体ドラム413に対向して、中間転写ベルト421の内周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、一次転写ローラー422が感光体ドラム413に圧接されることにより、感光体ドラム413から中間転写ベルト421へトナー像を転写するための一次転写ニップが形成される。
二次転写ローラー424は、駆動ローラー423Aのベルト走行方向下流側に配置されるローラー423B(以下「バックアップローラー423B」と称する)に対向して、中間転写ベルト421の外周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、二次転写ローラー424がバックアップローラー423Bに圧接されることにより、中間転写ベルト421から用紙Sへトナー像を転写するための二次転写ニップが形成される。
一次転写ニップを中間転写ベルト421が通過する際、感光体ドラム413上のトナー像が中間転写ベルト421に順次重ねて一次転写される。具体的には、一次転写ローラー422に一次転写バイアスを印加し、中間転写ベルト421の裏面側(一次転写ローラー422と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は中間転写ベルト421に静電的に転写される。
その後、用紙Sが二次転写ニップを通過する際、中間転写ベルト421上のトナー像が用紙Sに二次転写される。具体的には、二次転写ローラー424に二次転写バイアスを印加し、用紙Sの裏面側(二次転写ローラー424と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は用紙Sに静電的に転写される。トナー像が転写された用紙Sは定着部60に向けて搬送される。
ベルトクリーニング装置426は、中間転写ベルト421の表面に摺接するベルトクリーニングブレード等を有し、二次転写後に中間転写ベルト421の表面に残留する転写残トナーを除去する。なお、二次転写ローラー424に代えて、二次転写ローラーを含む複数の支持ローラーに、二次転写ベルトがループ状に張架された構成(いわゆるベルト式の二次転写ユニット)を採用しても良い。
定着部60は、用紙Sの定着面(トナー像が形成されている面)側に配置される定着面側部材を有する上側定着部60A、用紙Sの裏面(定着面の反対の面)側に配置される裏面側支持部材を有する下側定着部60B、及び加熱源60C等を備える。定着面側部材に裏面側支持部材が圧接されることにより、用紙Sを狭持して搬送する定着ニップが形成される。
定着部60は、トナー像が二次転写され、搬送されてきた用紙Sを定着ニップで加熱、加圧することにより、用紙Sにトナー像を定着させる。定着部60は、定着器F内にユニットとして配置される。また、定着器Fには、エアを吹き付けることにより、定着面側部材又は裏面側支持部材から用紙Sを分離させるエア分離ユニットが配置されていても良い。
用紙搬送部50は、給紙部51、排紙部52、及び搬送経路部53等を備える。給紙部51を構成する3つの給紙トレイユニット51a〜51cには、坪量やサイズ等に基づいて識別された用紙S(規格用紙、特殊用紙)があらかじめ設定された種類毎に収容される。搬送経路部53は、レジストローラー対53a等の複数の搬送ローラー対を有する。
給紙トレイユニット51a〜51cに収容されている用紙Sは、最上部から一枚ずつ送出され、搬送経路部53により画像形成部40に搬送される。このとき、レジストローラー対53aが配設されたレジストローラー部により、給紙された用紙Sの傾きが補正されるとともに搬送タイミングが調整される。そして、画像形成部40において、中間転写ベルト421のトナー像が用紙Sの一方の面に一括して二次転写され、定着部60において定着工程が施される。画像形成された用紙Sは、排紙ローラー52aを備えた排紙部52により機外に排紙される。
次に、図3を参照し、現像装置412の構成について説明する。なお、現像装置412および制御部100は、本発明の「現像装置」として機能する。現像装置412および制御部100は、ユニットとして構成されて画像形成装置1に取り付けられても良いし、それぞれが別々に画像形成装置1に組み込まれて、本発明の「現像装置」として機能するものであっても良い。制御部100は、本発明の「制御電圧取得部」、「パラメーター取得部」および「制御電圧補正部」として機能する。
図3に示すように、現像装置412は、トナーとキャリアーとを含む現像剤を用いて、感光体ドラム413(本発明の「像担持体」に対応)上に形成された静電潜像を現像することにより、感光体ドラム413上にトナー像を形成する。現像装置412は、現像ローラー110(本発明の「現像剤担持体」に対応)、供給ローラー120、搬送ガイド部130、攪拌ローラー140、搬送ローラー150およびトナー濃度検出センサー210(本発明の「トナー濃度検出部」に対応)を備える。
攪拌ローラー140および搬送ローラー150は、螺旋形状のスクリュー部材である。攪拌ローラー140は、第1の現像剤供給室145に収納されている。搬送ローラー150は、第2の現像剤供給室155に収納されている。攪拌ローラー140および搬送ローラー150は、現像剤を攪拌しながら供給ローラー120へ搬送する。
供給ローラー120は、回転可能な供給スリーブと、供給スリーブの内部に配置された供給マグネットロールとを備え、搬送ローラー150に対向して配置されている。供給マグネットロール内には、磁界を発生させる複数の磁極が配置されている。この磁極が発生する磁界によって、現像剤は、供給スリーブの外周面に担持され、供給スリーブが図中反時計回りに回転することにより、搬送ガイド部130まで搬送される。
搬送ガイド部130は、現像ローラー110と供給ローラー120との間に架設され、供給ローラー120から搬送された現像剤を現像ローラー110に供給する。搬送ガイド部130の鉛直上方の面は、平坦面であって、かつ、供給ローラー120から現像ローラー110へ向けて降り斜面をなしている。搬送ガイド部130における供給ローラー120側の端部と供給ローラー120との間には間隙(例えば、0.75[mm])が形成されている。
現像ローラー110は、回転可能な現像スリーブ110Aと、現像スリーブ110Aの内部に配置された現像マグネットロール110Bとを備える。現像ローラー110は、感光体ドラム413に近接して配置され、感光体ドラム413に近接する現像領域115へ現像剤を搬送する。現像スリーブ110Aは、図中反時計回りで回転する。現像マグネットロール110B内には、磁界を発生させる複数の磁極が配置されている。搬送ガイド部130における現像ローラー110側の端部と現像スリーブ110Aとの間には、所定の間隙(例えば、0.50[mm])が形成されている。
現像スリーブ110Aの近傍には、規制ブレード180(本発明の「規制部材」に対応)が配置されている。規制ブレード180の端部は、現像スリーブ110Aの回転方向において、搬送ガイド部130との近接部よりも下流であって、かつ、現像領域115よりも上流に位置している。規制ブレード180は、図示しない規制ホルダにより支持されている。
現像ローラー110の一部、供給ローラー120、搬送ガイド部130、攪拌ローラー140、搬送ローラー150および規制ブレード180は、現像ケーシング190(本発明の「現像剤収容部」に対応)の中に収納されている。現像ケーシング190内には、第1の現像剤供給室145および第2の現像剤供給室155が形成されている。第1の現像剤供給室145と第2の現像剤供給室155とは、隔壁部200により仕切られている。
第1の現像剤供給室145には、トナー供給部(図示せず)からトナーが供給される。第1の現像剤供給室145の底面には、現像ケーシング190内のトナー濃度を検出するトナー濃度検出センサー210が装着されている。トナー濃度検出センサー210のセンサー面は、第1の現像剤供給室145の内部に露出している。トナー濃度は、現像剤中のトナーの質量(Wt)とキャリアーの質量(Wc)との比であり、トナー濃度=(Wt/(Wt+Wc))×100[%]で表わされる。
現像ケーシング190内に収容されている現像剤のトナー濃度は、現像により形成されるトナー像の濃度に影響する。トナー濃度が低くなると現像により形成されるトナー像の濃度が不足する一方、トナー濃度が高くなるとトナー像の濃度が過多となる。そのため、現像ケーシング190内に収容される現像剤のトナー濃度を検出し、トナー濃度が低くなったときには現像ケーシング190内にトナーを補給し、現像ケーシング190内の現像剤のトナー濃度を適当な範囲に管理することが行われている。
トナー濃度検出センサー210は、トナー濃度により現像剤の透磁率が変化する現象を利用した透磁率検出方式のセンサーである。透磁率検知方式によるトナー濃度の検出方法は、トナー濃度が低いときは磁性体であるキャリアーが相対的に多いので透磁率は高くなる一方、トナー濃度が高いときには磁性体であるキャリアーが相対的に少ないので透磁率は低くなる現象を利用したもので、キャリアーの色調の影響を受けないので、好ましく用いられる。
トナー濃度検出センサー210は、被測定物である現像剤の透磁率に基づく特性を電圧値として出力する。通常、トナー濃度が高いときには出力値(検出値)は低くなり、トナー濃度が低いときには出力値は高くなる。このように、制御部100は、トナー濃度検出センサー210の出力値からトナー濃度を知ることができる。
トナー濃度検出センサー210を組み込んだ画像形成装置1においては、トナー濃度が低下してトナー濃度検出センサー210の出力値が所定値(例えば、トナー濃度:3.5[%]に相当する値)より大きくなったときにトナー補給を行い、トナー濃度を好ましい範囲に保つように制御している。
しかし、現像剤の透磁率は、トナー濃度以外の要因、すなわち現像剤の嵩密度によっても変化することが知られている。例えば、トナーの帯電量が低下すれば、トナー濃度が同じでも現像剤中のトナー同士の静電気的反発力が小さくなるので、現像剤の嵩(体積)が減少して嵩密度は低くなる。その結果、トナー濃度検出センサー210の検出領域内に存在するキャリアーの量が多くなるため、トナー濃度が同じであっても、トナー濃度検出センサー210の出力値は高くなる。つまり、真のトナー濃度よりも低めにトナー濃度が検出され、過剰にトナーが補給される。
一般に、現像剤の嵩密度は、画像形成処理の進行(以下、「現像剤耐久」ともいう)により現像剤が劣化して低くなる。現像剤が劣化する要因の1つとして、現像ローラー110の近傍に配置されている規制ブレード180と現像ローラー110との間を現像剤が通過する際に当該現像剤中のキャリアーがストレスを受ける点が挙げられている。キャリアーがストレスを受けると、当該キャリアーの樹脂コート膜が摩耗し、トナーを帯電させる能力(トナー帯電能力)が低下する。その結果、トナーの帯電量が低下し、現像剤の嵩密度が低くなる。つまり、トナー濃度検出センサー210の出力値は、画像形成処理が進行するにつれて高くなる。このように、トナー濃度検出センサー210の出力値のみでは、正確なトナー濃度の検出は難しく、従来から、トナー濃度以外の要因(現像剤耐久)による現像剤の嵩密度の変化によってトナー濃度の誤検出を起こすことがないように配慮されている。つまり、トナー濃度検出センサー210の出力値を制御する制御電圧の値(「基準制御値」ともいう)を変更することにより、トナー濃度検出センサー210の出力値を、画像形成処理の進行に基づく現像剤の劣化状態に応じて補正して、補正された出力値によりトナー補給を行う方法が採られている。制御部100は、トナー濃度検出センサー210に印加する制御電圧を設定するにあたり、画像形成処理の進行時間に対する、トナー濃度検出センサー210に印加する制御電圧を補正テーブルという形で記憶部72に保存しておき、検出された進行時間により補正テーブルを参照して当該制御電圧を設定する。図4は、画像形成処理の進行時間と制御電圧との関係を表す補正テーブルである。
攪拌ローラー140は、回転することにより第1の現像剤供給室145へ供給されたトナーとキャリアーとを混合攪拌し摩擦帯電する。攪拌ローラー140は、摩擦帯電した現像剤を第2の現像剤供給室155へ搬送する。搬送ローラー150は、回転することにより、攪拌ローラー140から搬送された現像剤を供給ローラー120へ搬送する。
供給ローラー120の供給マグネットロールが発生する磁界によって、供給スリーブの外周面上にキャリアーの磁気ブラシが発生して、磁気ブラシに担持されたトナーを含む現像剤の層が供給スリーブの外周面上に形成される。供給スリーブは、図中反時計回りに回転することによって、現像剤を磁界によって当該供給スリーブの外周面に担持しながら、搬送ガイド部130まで搬送する。
搬送ガイド部130上の現像剤は、現像ローラー110まで導かれる。現像マグネットロール110Bが発生する磁界によって、現像スリーブ110Aの外周面上に磁気ブラシが発生して、現像剤の層が現像スリーブ110Aの外周面上に形成される。そして、現像スリーブ110Aは、図中反時計回りに回転することにより、現像剤を磁界によって現像スリーブ110Aの外周面に担持しながら、感光体ドラム413に最も接近する現像領域115まで搬送する。その途中で、規制ブレード180が現像剤の層の厚さを規制することにより、一定量の現像剤が現像領域115へ搬送される。現像領域115において、現像剤の層は感光体ドラム413の表面に接触する。現像領域115において、トナーは、現像スリーブ110Aから感光体ドラム413の表面に形成された静電潜像へ静電的に移行する。このようにして、現像装置412は、感光体ドラム413上の静電潜像をトナーによって顕像化する。
図3に示すように、現像ローラー110の現像マグネットロール110Bには、7つの磁極N1,N2,N3,N4,S1,S2,S3が配置されている。
磁極N3は、N極にて構成され、搬送ガイド部130により搬送される現像剤を、現像スリーブ210Aに汲み上げる(吸着させる)。磁極N3は、現像スリーブ210Aへの現像剤供給位置に対応する。なお、7つの磁極は、N極とS極とが交互に配置されていれば、汲み上げ用の磁極がS極であっても良い。また、現像マグネットロール110B内に配置される磁極の数は、例えば5つであっても良い。
画像形成動作中においては、まず、磁極N3にて形成された磁力線により現像剤を現像ローラー110側に汲み上げる。
磁極S2(本発明の「規制極」に対応)は、S極であり、現像スリーブ110Aの回転方向において磁極N3の下流側の隣に設けられている。磁極S2は、規制ブレード180とともに、搬送される現像スリーブ110A表面の現像剤の量を一定の層厚に規制するための磁界を発生させる。磁極S2にて形成される磁力線により、現像スリーブ110A表面に汲み上げられた現像剤は、現像スリーブ110Aの回転方向下流に搬送される。
磁極N2は、N極であり、現像スリーブ210Aの回転方向において磁極S2の下流側の隣に設けられている。磁極N2にて形成される磁力線により、磁極S2および規制ブレード180により現像スリーブ110A上に形成された一定の層厚を有する現像剤は、磁極N2から磁極S1へと現像スリーブ110Aの回転方向下流に搬送される。
磁極S1は、S極であり、現像スリーブ110Aの回転方向において磁極N2の下流側の隣に設けられている。磁極S1にて形成される磁力線により、現像スリーブ110A上に形成された現像剤は、磁極S1から磁極N1へと現像スリーブ110Aの回転方向の下流側に搬送される。
磁極N1は、N極であり、感光体ドラム413に対向して配設される。磁極N1は、感光体ドラム413上の静電潜像を顕像化させる主磁極として作用する。磁極S1から搬送されてきた現像剤は、磁極N1の磁力線にて形成される磁気ブラシにて、感光体ドラム413を摺擦する。この磁気ブラシが形成される、感光体ドラム413と現像スリーブ110Aとが対向する領域が、現像領域115である。
磁極S3は、S極であり、現像スリーブ110Aの回転方向において磁極N1の下流側の隣に設けられている。磁極S3にて形成される磁力線により、磁極N1の位置から搬送された現像剤は、現像スリーブ110Aに保持され、現像スリーブ110Aの回転方向の下流側に搬送される。
磁極N4は、N極であり、現像スリーブ110Aの回転方向において磁極S3の下流側の隣に設けられている。磁極N4の極性は、磁極N3の極性と同じ(本実施の形態では、N極)であり、現像スリーブ110Aにおいて磁極N4と磁極N3との間の領域では磁極が設けられていない。すなわち、磁極N4と磁極N3との間では、反発磁界が形成されることによって、磁極N4で保持されていた現像剤は、現像スリーブ110A上から外れる。現像スリーブ110A上から外れた現像剤は、落下し、第2の現像剤供給室155に回収される。
上述したように、トナー濃度検出センサー210の出力値に影響を与える現像剤の嵩密度は、画像形成処理の進行により現像剤が劣化して低くなる。しかしながら、現像剤が劣化する速度は、現像ローラー110上において現像剤が搬送される量(以下、「現像ローラーの現像剤搬送量」という)に違いが生じることよってばらつきが生じる。例えば、現像ローラー110の現像剤搬送量が低い場合、規制ブレード180と現像ローラー110との間を現像剤が通過する際に当該現像剤中のキャリアーが受けるストレスは小さいため、画像形成処理の進行による現像剤の劣化速度は遅くなる。その一方、現像ローラー110の現像剤搬送量が高い場合、規制ブレード180と現像ローラー110との間を現像剤が通過する際に当該現像剤中のキャリアーが受けるストレスは大きいため、画像形成処理の進行による現像剤の劣化速度は速くなる。つまり、現像ローラー110の現像剤搬送量の違いによって現像剤の劣化速度にばらつきが生じる。そのため、画像形成処理の進行による現像剤の劣化速度が一定であることを前提としている補正テーブルを参照してトナー濃度検出センサー210の制御電圧を設定しても、トナー濃度の誤検出が起きてしまう場合があり、この場合、トナーの補給量が過剰になったり不足したりする。よって、長期にわたってトナー濃度を好ましい範囲に保つことができず、画像不良が発生してしまうという問題があった。具体的には、トナー濃度が高い場合には、カブリ、コボレ等の画像不良が発生する一方、トナー濃度が低い場合には、キャリアー付着等の画像不良が発生する。
そこで、本実施の形態では、制御部100は、画像形成処理の進行に基づく現像剤の劣化状態に応じたトナー濃度検出センサー210の制御電圧、および、現像ローラー110による現像剤の搬送量を推定するパラメーターを取得し、当該パラメーターに基づいて、当該取得した制御電圧を補正する。
次に、図5のフローチャートを参照し、画像形成装置1(現像装置412)の動作について説明する。なお、図5に示す処理は、例えば印刷ジョブに対応する画像形成処理が開始された後、10000[枚]の画像形成が行われる毎に実行される。
まず、制御部100は、画像形成処理の進行時間を計測するタイマー(図示せず)から、当該画像形成処理の進行時間を取得する(ステップS100)。次に、制御部100は、記憶部72に保存されている補正テーブル(図4を参照)を参照し、画像形成処理の進行時間に応じた制御電圧を取得する(ステップS120)。
次に、制御部100は、現像ローラー110による現像剤の搬送量[g/mm]を推定するパラメーターを取得する(ステップS140)。パラメーターは、現像装置412の識別情報として記憶部72に保存しておいても良いし、操作部22を介してユーザーにより入力されても良い。
本実施の形態では、パラメーターは、搬送量規制Db、現像スリーブ粗さRz、および磁極S2の磁極角度である。搬送量規制Dbは、図3に示すように、現像ローラー110の表面と規制ブレード180の先端部との間の隙間距離dである。現像スリーブ粗さRzは、現像スリーブ110Aの表面粗さである。磁極S2の磁極角度は、図3に示すように、現像ローラー110の回転の中心と規制ブレード180とを結んだ直線をL1(第1直線)とし、現像ローラー110の回転の中心と磁極S2とを結んだ直線をL2(第2直線)とした場合、第1直線と第2直線とが成す角度αである。
図6は、搬送量規制Dbと現像ローラー110の現像剤搬送量との関係、および、搬送量規制Dbに応じた画像形成処理の進行時間[hour]と現像剤中のキャリアーの膜厚[wt%]との関係を示すグラフである。図6Aに示すように、搬送量規制Dbが大きくなるにつれて、現像ローラー110の現像剤搬送量は大きくなっている。図6Bに示すように、画像形成処理の進行時間が大きくなるにつれて現像剤中のキャリアーの膜厚が小さくなる結果、現像剤は劣化する。そして、搬送量規制Dbが0.42[mm]である場合(すなわち、現像ローラー110の現像剤搬送量が高い場合)の方が、搬送量規制Dbが0.28[mm]である場合(すなわち、現像ローラー110の現像剤搬送量が低い場合)に比べて、画像形成処理の進行による現像剤の劣化速度は速い。
図7は、現像スリーブ粗さRzと現像ローラー110の現像剤搬送量との関係、および、現像スリーブ粗さRzに応じた画像形成処理の進行時間[hour]とキャリアーの膜厚[wt%]との関係を示すグラフである。図7Aに示すように、現像スリーブ粗さRzが大きくなるにつれて、現像ローラー110の現像剤搬送量は大きくなっている。図7Bに示すように、画像形成処理の進行時間が大きくなるにつれて現像剤中のキャリアーの膜厚が小さくなる結果、現像剤は劣化する。そして、現像スリーブ粗さRzが50[μm]である場合(すなわち、現像ローラー110の現像剤搬送量が高い場合)の方が、現像スリーブ粗さRzが20[μm]である場合(すなわち、現像ローラー110の現像剤搬送量が低い場合)に比べて、画像形成処理の進行による現像剤の劣化速度は速い。
図8は、磁極S2の磁極角度αと現像ローラー110の現像剤搬送量との関係、および、磁極S2の磁極角度αに応じた画像形成処理の進行時間[hour]とキャリアーの膜厚[wt%]との関係を示すグラフである。図8Aに示すように、磁極S2の磁極角度αが5[°]に向かって大きくなるにつれて、現像ローラー110の現像剤搬送量は大きくなる一方、磁極S2の磁極角度αが5[°]を超えて大きくなるにつれて、現像ローラー110の現像剤搬送量は小さくなっている。図8Bに示すように、画像形成処理の進行時間が大きくなるにつれて現像剤中のキャリアーの膜厚が小さくなる結果、現像剤は劣化する。そして、磁極S2の磁極角度αが5[°]である場合(すなわち、現像ローラー110の現像剤搬送量が高い場合)の方が、磁極S2の磁極角度αが11[°]である場合(すなわち、現像ローラー110の現像剤搬送量が低い場合)に比べて、画像形成処理の進行による現像剤の劣化速度は速い。
次に、制御部100は、現像ローラー110による現像剤の搬送量を推定するパラメーターに基づいて、ステップS120にて取得したトナー濃度検出センサー210の制御電圧を補正する(ステップS160)。本実施の形態では、制御部100は、補正後の制御電圧を以下の式(1)を用いて求める。すなわち、制御部100は、現像ローラー110による現像剤の搬送量の違いによって、画像形成処理の進行による現像剤の劣化速度がばらつくことを考慮し、当該搬送量を推定するパラメーターの所定値からの差に応じて制御電圧を補正する。
補正後の制御電圧[V]=ステップS120にて取得した制御電圧[V]
×{搬送量規制Db[mm]÷0.35[mm](搬送量規制Dbの基準値)}
×{現像スリーブ粗さRz[μm]÷35[μm](現像スリーブ粗さRzの基準値)}
×{1−0.1×{磁極S2の磁極角度[°]−5[°](磁極S2の磁極角度の基準値)}}・・・(1)
搬送量規制Dbの基準値、現像スリーブ粗さRzの基準値および磁極S2の磁極角度の基準値はそれぞれ、図4に示す補正テーブルを作成する際に、画像形成処理の進行による現像剤の劣化速度がある速度(一定)となる、現像装置412の識別情報として設定された値である。
最後に、制御部100は、補正後の制御電圧をトナー濃度検出センサー210に印加するように、トナー濃度検出センサー210に接続された電源(図示せず)を制御する(ステップS180)。ステップS180の処理が完了することによって、画像形成装置1(現像装置412)は図5における処理を終了する。
以上詳しく説明したように、本実施の形態では、画像形成装置1(現像装置412)は、トナーとキャリアーとを含む現像剤を収容する現像ケーシング190と、現像ケーシング190内のトナー濃度を検出するトナー濃度検出センサー210と、感光体ドラム413に対向して配置され、現像剤を担持しながら搬送し、感光体ドラム413に現像剤中のトナーを供給する現像ローラー110と、トナー濃度検出センサー210の検出値を制御するための制御電圧であって、画像形成処理の進行に基づく現像剤の劣化状態に応じた制御電圧を取得する制御電圧取得部(制御部100)と、現像ローラー110による現像剤の搬送量を推定するパラメーターを取得するパラメーター取得部(制御部100)と、パラメーター取得部により取得されたパラメーターに基づいて、制御電圧取得部により取得された制御電圧を補正する制御電圧補正部(制御部100)とを備える。
このように構成した本実施の形態によれば、現像ローラー110による現像剤の搬送量を推定するパラメーターが検出され、検出されたパラメーターに基づいて、画像形成処理の進行に基づく現像剤の劣化状態に応じた制御電圧が補正される。すなわち、単に画像形成処理の進行に基づく現像剤の劣化状態に基づくのではなく、現像剤搬送量の違いに伴う、画像形成処理の進行による現像剤の劣化速度のばらつきを考慮して、最終的なトナー濃度検出センサー210の制御電圧が補正される。そのため、現像ローラー110の現像剤搬送量に違いが生じても、長期にわたってトナー濃度を好ましい範囲に保つことができる。
なお、上記実施の形態では、現像ローラー110による現像剤の搬送量を推定するパラメーターとして、搬送量規制Db、現像スリーブ粗さRzおよび磁極S2の磁極角度の3つを取得し、その取得したパラメーターに基づいて、トナー濃度検出センサー210の制御電圧を補正する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、搬送量規制Db、現像スリーブ粗さRzおよび磁極S2の磁極角度のうち1つまたは2つを選択的に取得し、その取得したパラメーターに基づいて、トナー濃度検出センサー210の制御電圧を補正しても良い。
また、制御部100は、現像ローラー110による現像剤の搬送量を推定するパラメーターとして、現像ローラー110に担持される現像剤の圧力を取得しても良い。この場合、現像剤の圧力は、例えば10000[枚]の画像形成が行われる毎に、現像ローラー110の回転方向において規制ブレード180の上流側に設けられた圧力測定装置(公知手段)により検出される。制御部100は、現像剤の圧力に対する、現像ローラー110による現像剤の搬送量を表したテーブルをあらかじめ作成しておく。そして、制御部100は、テーブルを参照し、圧力測定装置により検出された現像剤の圧力に対応する現像剤の搬送量を取得する。制御部100は、取得した現像剤の搬送量に基づいて、トナー濃度検出センサー210の制御電圧を補正する。制御部100は、補正後の制御電圧を以下の式(2)を用いて求める。
補正後の制御電圧[V]=画像形成処理の進行時間に応じて取得した制御電圧[V]
×{現像剤の搬送量[g/mm]÷550[g/mm](現像剤の搬送量の基準値)}・・・(2)
現像剤の搬送量の基準値は、図4に示す補正テーブルを作成する際に、画像形成処理の進行による現像剤の劣化速度がある速度(一定)となる、現像装置412の識別情報として設定された値である。
また、制御部100は、現像ローラー110による現像剤の搬送量を推定するパラメーターとして、現像ケーシング190内における現像剤の液面の高さを取得しても良い。この場合、現像剤の液面の高さは、例えば10000[枚]の画像形成が行われる毎に、現像剤の搬送路に設けられた液面測定装置(公知手段)により検出される。制御部100は、現像剤の液面の高さに対する、現像ローラー110による現像剤の搬送量を表したテーブルをあらかじめ作成しておく。そして、制御部100は、テーブルを参照し、液面測定装置により検出された現像剤の液面の高さに対応する現像剤の搬送量を取得する。制御部100は、取得した現像剤の搬送量に基づいて、トナー濃度検出センサー210の制御電圧を補正する。制御部100は、補正後の制御電圧を上記の式(2)を用いて求める。
また、制御部100は、現像ローラー110による現像剤の搬送量を推定するパラメーターとして、現像ローラー110に担持される現像剤の電荷量を取得しても良い。この場合、現像剤の電荷量は、例えば10000[枚]の画像形成が行われる毎に、規制ブレード180の先端部に設けられた電荷量測定装置(公知手段)により検出される。制御部100は、現像剤の電荷量に対する、現像ローラー110による現像剤の搬送量を表したテーブルをあらかじめ作成しておく。そして、制御部100は、テーブルを参照し、電荷量測定装置により検出された現像剤の電荷量に対応する現像剤の搬送量を取得する。制御部100は、取得した現像剤の搬送量に基づいて、トナー濃度検出センサー210の制御電圧を補正する。制御部100は、補正後の制御電圧を上記の式(2)を用いて求める。
また、制御部100は、現像ローラー110による現像剤の搬送量を推定するパラメーターとして、現像装置412の周囲の温度を取得しても良い。この場合、現像装置412の周囲の温度は、例えば10000[枚]の画像形成が行われる毎に、現像装置412の周囲に設けられた温度測定装置(公知手段)により検出される。制御部100は、温度測定装置により検出された現像装置412の周囲の温度に基づいて、トナー濃度検出センサー210の制御電圧を補正する。制御部100は、補正後の制御電圧を以下の式(3)を用いて求める。
補正後の制御電圧[V]=画像形成処理の進行時間に応じて取得した制御電圧[V]
×{1+0.01×{現像装置412の周囲の温度[℃]−20[℃](現像装置412の周囲の温度の基準値)}・・・(3)
現像装置412の周囲の温度の基準値は、図4に示す補正テーブルを作成する際に、画像形成処理の進行による現像剤の劣化速度がある速度(一定)となる、現像装置412の識別情報として設定された値である。
また、上記実施の形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
[実施例]
最後に、本発明者が行った、上記実施の形態における有効性を確認する実験の結果について説明する。
[実施例1〜3における画像形成装置の構成]
実施例1〜3における画像形成装置としては、図1〜3の構成を有する画像形成装置1を用いた。実施例1では、現像ローラー110による現像剤の搬送量を推定するパラメーターとして、搬送量規制Db、現像スリーブ粗さRzおよび磁極S2の磁極角度の3つを取得し、その取得したパラメーターに基づいて、トナー濃度検出センサー210の制御電圧を補正した。実施例2では、現像ローラー110による現像剤の搬送量を推定するパラメーターとして、現像剤の圧力、現像剤の液面の高さおよび現像剤の電荷量の何れかを取得し、その取得したパラメーターに基づいて、トナー濃度検出センサー210の制御電圧を補正した。実施例3では、現像ローラー110による現像剤の搬送量を推定するパラメーターとして、現像装置412の周囲の温度を取得し、その取得したパラメーターに基づいて、トナー濃度検出センサー210の制御電圧を補正した。
[比較例に係る画像形成装置の構成]
比較例における画像形成装置としては、図1〜3の構成を有する画像形成装置1を用いた。比較例では、現像ローラー110による現像剤の搬送量を推定するパラメーターを取得しない、すなわちトナー濃度検出センサー210の制御電圧を補正しなかった。
[実験方法]
実験では、印刷ジョブに対応する画像形成処理が開始された後、所定枚の画像形成が行われる毎に、画像品質を確認した。図9A,9Bは、現像装置412の周囲の温度がそれぞれ10[℃],30[℃]である場合、画像形成処理の進行度合いに対する、用紙Sに形成された画像の品質を下記評価基準により評価した結果を示す。
(画像形成処理の進行度合いに対する画像の品質)
○:カブリ、コボレ、キャリアー付着等の画像不良は発生しなかった。
△:カブリ、コボレ、キャリアー付着等の画像不良は若干発生したが、実用上問題のないレベルである。
×:カブリ、コボレ、キャリアー付着等の画像不良が発生し、実用上問題のあるレベルである。
[実験結果]
上記実験結果に示すように、実施例1〜3では、100000枚の画像形成が行われても、用紙Sに形成された画像の品質は、カブリ、コボレ、キャリアー付着等の画像不良が発生し実用上問題のあるレベルとはならなかった。一方、比較例では、用紙Sに形成された画像の品質は、50000枚の画像形成が行われた後、カブリ、コボレ、キャリアー付着等の画像不良が発生し実用上問題のあるレベルとなった。これは、実施例1〜3では、単に画像形成処理の進行に基づく現像剤の劣化状態に基づくのではなく、現像剤搬送量の違いに伴う、画像形成処理の進行による現像剤の劣化速度のばらつきを考慮して、最終的なトナー濃度検出センサー210の制御電圧を補正したからと考えられる。以上のように、実施例1〜3では、比較例と比べて、現像ローラー110の現像剤搬送量ひいては画像形成処理の進行による現像剤の劣化速度に違いが生じても、長期にわたってトナー濃度を好ましい範囲に保つことができた。
1 画像形成装置
10 画像読取部
20 操作表示部
21 表示部
22 操作部
30 画像処理部
40 画像形成部
50 用紙搬送部
60 定着部
71 通信部
72 記憶部
100 制御部
101 CPU
102 ROM
103 RAM
110 現像ローラー
110A 現像スリーブ
110B 現像マグネットロール
115 現像領域
120 供給ローラー
130 搬送ガイド部
140 攪拌ローラー
145 第1の現像剤供給室
150 搬送ローラー
155 第2の現像剤供給室
180 規制ブレード
190 現像ケーシング
210 トナー濃度検出センサー
412 現像装置
413 感光体ドラム

Claims (10)

  1. トナーとキャリアーとを含む現像剤を収容する現像剤収容部と、
    前記現像剤収容部内のトナー濃度を検出するトナー濃度検出部と、
    像担持体に対向して配置され、前記現像剤を担持しながら搬送し、前記像担持体に前記現像剤中のトナーを供給する現像剤担持体と、
    前記トナー濃度検出部の検出値を制御するための制御電圧であって、画像形成処理の進行に基づく前記現像剤の劣化状態に応じた制御電圧を取得する制御電圧取得部と、
    前記現像剤担持体による前記現像剤の搬送量を推定するパラメーターを取得するパラメーター取得部と、
    前記パラメーター取得部により取得された前記パラメーターに基づいて、前記制御電圧取得部により取得された制御電圧を補正する制御電圧補正部と、
    を備えることを特徴とする現像装置。
  2. 前記現像剤担持体に担持される現像剤の量を規制する規制部材を備え、
    前記パラメーター取得部は、前記現像剤担持体の表面と前記規制部材との間の隙間距離を前記パラメーターとして取得することを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記パラメーター取得部は、前記現像剤担持体の表面粗さを前記パラメーターとして取得することを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  4. 前記現像剤担持体に担持される現像剤の量を規制する規制部材を備え、
    前記現像剤担持体の内部には、前記規制部材とともに前記現像剤の量を規制するための磁界を発生させるための規制極が配置され、
    前記パラメーター取得部は、前記現像剤担持体の回転の中心と前記規制部材とを結んだ直線を第1直線とし、前記現像剤担持体の回転の中心と前記規制極とを結んだ直線を第2直線とした場合、前記第1直線と前記第2直線とが成す角度である磁極角度を前記パラメーターとして取得することを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  5. 前記パラメーター取得部は、前記現像剤担持体に担持される現像剤の圧力を前記パラメーターとして取得することを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  6. 前記パラメーター取得部は、前記現像剤収容部内における前記現像剤の液面の高さを前記パラメーターとして取得することを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  7. 前記パラメーター取得部は、前記現像剤担持体に担持される現像剤の電荷量を前記パラメーターとして取得することを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  8. 前記パラメーター取得部は、前記現像装置の周囲の温度を前記パラメーターとして取得することを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  9. 請求項1〜8の何れか1項に記載の現像装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
  10. トナーとキャリアーとを含む現像剤を収容する現像剤収容部と、前記現像剤収容部内のトナー濃度を検出するトナー濃度検出部と、像担持体に対向して配置され、前記現像剤を担持しながら搬送し、前記像担持体に前記現像剤中のトナーを供給する現像剤担持体とを備える現像装置における制御電圧補正方法であって、
    前記トナー濃度検出部の検出値を制御するための制御電圧であって、画像形成処理の進行に基づく前記現像剤の劣化状態に応じた制御電圧を取得する制御電圧取得ステップと、
    前記現像剤担持体による前記現像剤の搬送量を推定するパラメーターを取得するパラメーター取得ステップと、
    前記パラメーター取得ステップにより取得された前記パラメーターに基づいて、前記制御電圧取得ステップにより取得された制御電圧を補正する制御電圧補正ステップと、
    を有することを特徴とする制御電圧補正方法。
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