JP2017223795A - 現像装置、画像形成装置および現像剤滞留判定方法 - Google Patents

現像装置、画像形成装置および現像剤滞留判定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】現像装置内において現像剤が滞留していることを判定することが可能な現像装置、画像形成装置および現像剤滞留判定方法を提供する。【解決手段】現像装置は、トナーとキャリアーを含む現像剤を収容する現像剤筐体と、現像剤筐体内で回転することにより現像剤を搬送しながら撹拌する撹拌部材と、撹拌部材により撹拌される現像剤に含まれるトナーの濃度を検出するトナー濃度検出部と、トナー濃度検出部により検出されたトナーの濃度の検出波形に基づいて現像剤筐体と撹拌部材との間において現像剤が滞留しているか否かについて判定する制御部と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、現像装置、画像形成装置および現像剤滞留判定方法に関する。
一般に、電子写真プロセス技術を利用した画像形成装置(プリンター、複写機、ファクシミリ等)は、帯電した感光体ドラム(像担持体)に対して、画像データに基づくレーザー光を照射(露光)することにより静電潜像を形成する。そして、静電潜像が形成された感光体ドラムへ現像装置よりトナーを供給することにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。さらに、このトナー像を直接または間接的に用紙に転写させた後、定着ニップで加熱、加圧して定着させることにより用紙にトナー像を形成する。
画像形成装置において用いられる現像装置には、現像装置内におけるトナーの濃度を検出するためのトナー濃度検出部を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のトナー濃度検出部は、現像装置内に設けられた撹拌部材の撹拌動作に応じて変動する現像剤の挙動を検出し、撹拌部材の回転周期に応じて振動する波形を出力する。特許文献1に記載の技術では、トナー濃度検出部により出力された波形に基づいて現像装置内の現像剤の流動性を判断し、流動性が悪いと判断した場合、現像装置内にトナーを補給する。
特開2015−191077号公報
ところで、現像剤は、現像装置内において滞留する場合がある。現像剤の滞留は、例えば、高温環境において画像形成装置が放置された場合や、現像装置内で現像剤の流動性が悪化した場合に発生する。現像剤の流動性は、例えば、画像形成処理において低カバレッジの画像形成から高カバレッジの画像形成に切り替わったときにおいて悪化する。この理由は、低カバレッジの画像形成において現像装置内に増えた劣化トナーの流動性と、高カバレッジの画像形成において現像装置内に補給された非劣化トナーの流動性とに差があることによる。
この現像剤の滞留が、トナー濃度検出部の検出範囲内、つまり、撹拌部材と現像装置との間の空間で発生すると、当該空間の現像剤の流動性が悪くなるため、実際にはトナーの濃度が低下していないにも関わらずトナー濃度検出部による出力が低下する。そのため、現像装置内にトナーが過剰に補給されてしまい、ひいては画像汚れや機内汚れが発生するという問題があった。
なお、特許文献1に記載の技術では、トナー濃度検出部により出力された波形に基づいて現像装置内の現像剤の流動性を判断できるが、現像剤が滞留したかどうかについては判断することができない。
本発明の目的は、現像装置内において現像剤が滞留していることを判定することが可能な現像装置、画像形成装置および現像剤滞留判定方法を提供することである。
本発明に係る現像装置は、
トナーとキャリアーを含む現像剤を収容する現像剤筐体と、
前記現像剤筐体内で回転することにより前記現像剤を搬送しながら撹拌する撹拌部材と、
前記撹拌部材により撹拌される前記現像剤に含まれるトナーの濃度を検出するトナー濃度検出部と、
前記トナー濃度検出部により検出された前記トナーの濃度の検出波形に基づいて前記現像剤筐体と前記撹拌部材との間において前記現像剤が滞留しているか否かについて判定する制御部と、
を備える。
本発明に係る画像形成装置は、
上記した現像装置を備える。
本発明に係る現像剤滞留判定方法は、
トナーとキャリアーを含む現像剤を収容する現像剤筐体と、
前記現像剤筐体内で回転することにより前記現像剤を搬送しながら撹拌する撹拌部材と、を備える現像装置の現像剤滞留判定方法であって、
前記撹拌部材により撹拌される前記現像剤に含まれるトナーの濃度を検出し、
検出された前記トナーの濃度の検出波形に基づいて前記現像剤筐体と前記撹拌部材との間において前記現像剤が滞留しているか否かについて判定する。
本発明によれば、現像装置内において現像剤が滞留していることを判定することができる。
本実施の形態に係る画像形成装置の全体構成を概略的に示す図である。 本実施の形態に係る画像形成装置の制御系の主要部を示す図である。 現像剤筐体におけるトナー濃度検出部が設けられた部分を示す断面図である。 撹拌部材の軸方向に垂直で、かつ、トナー濃度検出部を通る面で現像剤筐体を切った断面図である。 トナー濃度検出部により出力された波形を示す図である。 トナーの滞留が発生してない波形と、トナーの滞留が発生している波形とを重ね合わせた図である。 図6において周波数解析処理を行った後の処理後波形を示す図である。 撹拌部材の回転速度に対するトナー濃度検出部による出力値の平均値を示す図である。 撹拌部材の回転速度に対する処理後波形における変動幅の推移を示す図である。 印刷枚数に対する、現像剤筐体内の現像剤のたまり量およびトナーの濃度の関係を示す図である。 画像形成装置における現像剤滞留判定制御の動作例の一例を示すフローチャートである。 振動部材を有する現像剤筐体におけるトナー濃度検出部が設けられた部分を示す断面図である。 補助撹拌部材を有する現像剤筐体におけるトナー濃度検出部が設けられた部分を示す断面図である。
以下、本実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本実施の形態に係る画像形成装置1の全体構成を概略的に示す図である。図2は、本実施の形態に係る画像形成装置1の制御系の主要部を示す図である。
図1、2に示す画像形成装置1は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。すなわち、画像形成装置1は、感光体ドラム413上に形成されたY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色トナー像を中間転写ベルト421に一次転写し、中間転写ベルト421上で4色のトナー像を重ね合わせた後、用紙Sに二次転写することにより、画像を形成する。
また、画像形成装置1には、YMCKの4色に対応する感光体ドラム413を中間転写ベルト421の走行方向に直列配置し、中間転写ベルト421に一回の手順で各色トナー像を順次転写させるタンデム方式が採用されている。
画像形成装置1は、画像読取部10、操作表示部20、画像処理部30、画像形成部40、用紙搬送部50、定着部60および制御部100を備える。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103等を備える。CPU101は、ROM102から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM103に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置1の各ブロックの動作を集中制御する。このとき、記憶部72に格納されている各種データが参照される。記憶部72は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。
制御部100は、通信部71を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピューター)との間で各種データの送受信を行う。制御部100は、例えば、外部の装置から送信された画像データ(入力画像データ)を受信し、この画像データに基づいて用紙Sに画像を形成させる。通信部71は、例えばLANカード等の通信制御カードで構成される。
画像読取部10は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置11および原稿画像走査装置12(スキャナー)等を備えて構成される。
自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された原稿Dを搬送機構により搬送して原稿画像走査装置12へ送り出す。自動原稿給紙装置11により、原稿トレイに載置された多数枚の原稿Dの画像(両面を含む)を連続して一挙に読み取ることが可能となる。
原稿画像走査装置12は、自動原稿給紙装置11からコンタクトガラス上に搬送された原稿またはコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサー12aの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部10は、原稿画像走査装置12による読取結果に基づいて入力画像データを生成する。この入力画像データには、画像処理部30において所定の画像処理が施される。
操作表示部20は、例えばタッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部21および操作部22として機能する。表示部21は、制御部100から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態、各機能の動作状況、画像形成装置1の内部の情報等の表示を行う。操作部22は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部100に出力する。表示部21は、本発明の「報知部」に対応する。
画像処理部30は、入力画像データに対して、初期設定またはユーザー設定に応じたデジタル画像処理を行う回路等を備える。例えば、画像処理部30は、制御部100の制御下で、階調補正データ(階調補正テーブル)に基づいて階調補正を行う。また、画像処理部30は、入力画像データに対して、階調補正の他、色補正、シェーディング補正等の各種補正処理や、圧縮処理等を施す。これらの処理が施された画像データに基づいて、画像形成部40が制御される。
画像形成部40は、入力画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによる画像を形成するための画像形成ユニット41Y、41M、41C、41K、中間転写ユニット42等を備える。
Y成分、M成分、C成分、K成分用の画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kは、同様の構成を有する。図示および説明の便宜上、共通する構成要素は同一の符号で示し、それぞれを区別する場合には符号にY、M、C、またはKを添えて示すこととする。図1では、Y成分用の画像形成ユニット41Yの構成要素についてのみ符号が付され、その他の画像形成ユニット41M、41C、41Kの構成要素については符号が省略されている。
画像形成ユニット41は、露光装置411、現像装置412、感光体ドラム413、帯電装置414、およびドラムクリーニング装置415等を備える。
感光体ドラム413は、例えばアルミニウム製の導電性円筒体(アルミ素管)の周面に、アンダーコート層(UCL:Under Coat Layer)、電荷発生層(CGL:Charge Generation Layer)、電荷輸送層(CTL:Charge Transport Layer)を順次積層した負帯電型の有機感光体(OPC:Organic Photo-conductor)である。本実施形態における感光体ドラム413の外径は60mmである。
帯電装置414は、コロナ放電を発生させることにより、光導電性を有する感光体ドラム413の表面を一様に負極性に帯電させる。
露光装置411は、例えば半導体レーザーで構成され、感光体ドラム413に対して各色成分の画像に対応するレーザー光を照射する。感光体ドラム413の電荷発生層で正電荷が発生し、電荷輸送層の表面まで輸送されることにより、感光体ドラム413の表面電荷(負電荷)が中和される。感光体ドラム413の表面には、周囲との電位差により各色成分の静電潜像が形成される。
現像装置412は、二成分逆転方式の現像装置であり、感光体ドラム413の表面に各色成分のトナーを付着させることにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。現像装置412は、現像剤に含まれるトナーを感光体ドラム413に供給することによって感光体ドラム413の表面にトナー像を形成する。
また、図3に示すように、現像装置412における現像剤筐体412A内には、現像剤筐体412A内の現像剤Tを撹拌するための撹拌部材412Bが設けられている。撹拌部材412Bは、現像剤筐体412Aにおける図1における右端から2つ並んで配置されており、軸方向に現像剤Tを搬送することで、現像剤筐体412A内の現像剤Tを撹拌する。なお、本実施の形態では、現像剤筐体412A内の現像剤量は、600gであり、撹拌部材412Bの外径は25mmである。
また、図2に示すように、現像装置412には、トナー補給部412Cが設けられている。トナー補給部412Cは、制御部100の制御の下、現像剤筐体412A内にトナーを補給する。
また、現像装置412には、現像剤筐体412A内の現像剤T内のトナーの濃度を検出するためのトナー濃度検出部73が設けられている。トナー濃度検出部73については後述する。
図1に示すように、ドラムクリーニング装置415は、感光体ドラム413の表面に摺接されるドラムクリーニングブレード等を有し、一次転写後に感光体ドラム413の表面に残存する転写残トナーを除去する。
中間転写ユニット42は、中間転写ベルト421、一次転写ローラー422、複数の支持ローラー423、二次転写ローラー424およびベルトクリーニング装置426等を備える。
中間転写ベルト421は、無端状ベルトで構成され、複数の支持ローラー423にループ状に張架される。複数の支持ローラー423のうちの少なくとも一つは駆動ローラーで構成され、その他は従動ローラーで構成される。駆動ローラーが回転することにより、中間転写ベルト421はA方向に一定速度で走行する。中間転写ベルト421は、導電性および弾性を有するベルトであり、制御部100からの制御信号によって回転駆動される。
一次転写ローラー422は、各色成分の感光体ドラム413に対向して、中間転写ベルト421の内周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、一次転写ローラー422が感光体ドラム413に圧接されることにより、感光体ドラム413から中間転写ベルト421へトナー像を転写するための一次転写ニップが形成される。
二次転写ローラー424は、駆動ローラー423Aのベルト走行方向下流側に配置されるバックアップローラー423Bに対向して、中間転写ベルト421の外周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、二次転写ローラー424がバックアップローラー423Bに圧接されることにより、中間転写ベルト421から用紙Sへトナー像を転写するための二次転写ニップが形成される。
ベルトクリーニング装置426は、二次転写後に中間転写ベルト421の表面に残留する転写残トナーを除去する。
一次転写ニップを中間転写ベルト421が通過する際、感光体ドラム413上のトナー像が中間転写ベルト421に順次重ねて一次転写される。具体的には、一次転写ローラー422に一次転写バイアスを印加し、中間転写ベルト421の裏面側、つまり、一次転写ローラー422と当接する側にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は中間転写ベルト421に静電的に転写される。
その後、用紙Sが二次転写ニップを通過する際、中間転写ベルト421上のトナー像が用紙Sに二次転写される。具体的には、バックアップローラー423Bに二次転写バイアスを印加し、用紙Sの表面側、つまり、中間転写ベルト421と当接する側にトナーと同極性の電荷を付与することにより、トナー像は用紙Sに静電的に転写される。
定着部60は、用紙Sの定着面であるトナー像が形成されている面側に配置される定着面側部材を有する上側定着部60A、用紙Sの裏面である定着面の反対の面側に配置される裏面側支持部材を有する下側定着部60B等を備える。定着面側部材に裏面側支持部材が圧接されることにより、用紙Sを狭持して搬送する定着ニップが形成される。
定着部60は、トナー像が二次転写され、搬送されてきた用紙Sを定着ニップで加熱、加圧することにより、用紙Sにトナー像を定着させる。
上側定着部60Aは、定着面側部材である無端状の定着ベルト61、加熱ローラー62および定着ローラー63を有する。定着ベルト61は、加熱ローラー62と定着ローラー63とによって張架されている。
下側定着部60Bは、裏面側支持部材である加圧ローラー64を有する。加圧ローラー64は、定着ベルト61との間で用紙Sを挟持して搬送する定着ニップを形成している。
用紙搬送部50は、給紙部51、排紙部52、および搬送経路部53等を備える。給紙部51を構成する3つの給紙トレイユニット51a〜51cには、坪量やサイズ等に基づいて識別された用紙S(規格用紙、特殊用紙)が予め設定された種類毎に収容される。
搬送経路部53は、レジストローラー対53a等の複数の搬送ローラー対等を有する。給紙トレイユニット51a〜51cに収容されている用紙Sは、最上部から一枚ずつ送出され、搬送経路部53により画像形成部40に搬送される。このとき、レジストローラー対53aが配設されたレジストローラー部により、給紙された用紙Sの傾きが補正されるとともに搬送タイミングが調整される。そして、画像形成部40において、中間転写ベルト421のトナー像が用紙Sの一方の面に一括して二次転写され、定着部60において定着工程が施される。画像形成された用紙Sは、排紙ローラー52aを備えた排紙部52により機外に排紙される。
次に、トナー濃度検出部73について説明する。図3は、現像剤筐体412Aにおけるトナー濃度検出部73が設けられた部分を示す断面図である。図4は、撹拌部材412Bの軸方向に垂直で、かつ、トナー濃度検出部73を通る面で現像剤筐体412Aを切った断面図である。
図3に示すように、トナー濃度検出部73は、例えば、コイル等の磁気センサーであり、現像剤筐体412Aの撹拌部材412Bに対応する位置に設けられている。トナー濃度検出部73は、トナー濃度検出部73の検出領域73Aを現像剤Tに含まれるキャリアーが通過することで現像剤Tに含まれるトナーの濃度を検出する。
具体的には、図4に示すように、撹拌部材412Bが回転すると、軸B1に設けられた複数の羽部材B2により、図示における矢印の方向にトナーの流れが発生する。撹拌部材412Bが回転することで現像剤筐体412A内の現像剤T、つまり、トナーおよびキャリアーが図示矢印の方向に移動し、トナー濃度検出部73の検出領域73A内を通過するキャリアーの磁力を検出することで、現像剤Tに含まれるトナーの濃度を検出する。
図5に示すように、トナー濃度検出部73は、撹拌部材412Bの回転周期に応じて出力値が振動する検出波形を検出し、検出結果である検出波形を制御部100に出力する。つまり、撹拌部材412Bが現像剤筐体412A内で回転して現像剤Tが撹拌されることで、トナーとともにキャリアーの挙動も変動するため、検出波形は、現像剤Tの挙動に基づいて振動する。
検出波形は、ピーク値(図5では約30000Hz)と、ボトム値(図5では約29500Hz)とで差がある。そのため、トナー濃度検出部73によるトナーの濃度を検出するタイミングによっては、正確に濃度を検出できず、トナーの補給量にばらつきが生じる可能性がある。また、ピーク値とボトム値とで差が生じるのは、撹拌部材412Bの羽部材B2が現像剤Tと接触しているときと、現像剤Tから離れるときとがあることで生じる。
そこで、制御部100は、検出波形の変動によるトナーの補給ばらつきを抑制するため、一定時間(例えば、1秒)内に検出した出力値の平均値を用いてトナーの濃度を算出する。図5に示す例では、第1期間内における平均値は、第1期間経過後に算出された第1平均値P1であり、第2期間内における平均値は、第2期間経過後に算出された第2平均値P2である。図5の場合、第1期間から第2期間に推移するにあたり、第1平均値P1から第2平均値P2に上昇しているので、第2期間におけるトナーの濃度は、第1期間におけるトナーの濃度より上昇したということになる。
制御部100は、トナーの濃度が低下した場合、トナーを現像剤筐体412Aに補給するようにトナー補給部412Cを制御する。
ところで、現像剤Tは、現像装置412内において滞留する場合がある。現像剤Tの滞留は、例えば、高温環境において画像形成装置1が放置された場合や、現像装置412内で現像剤Tの流動性が悪化した場合に発生する。
この現像剤Tの滞留が、トナー濃度検出部73の検出領域73A内、つまり、撹拌部材412Bと現像装置412との間の空間で発生すると、実際にはトナー濃度が低下していないにも関わらずトナー濃度検出部73による出力が低下する。そのため、現像装置412内にトナーが過剰に補給されてしまい、ひいては画像汚れや機内汚れが発生するという問題があった。
そこで、本実施の形態では、制御部100の制御の下、トナー濃度検出部73による検出結果に基づいて、現像剤筐体412Aと撹拌部材412Bとの間において現像剤Tが滞留しているか否かについて判定する。現像剤Tが滞留していることを判定することで、現像剤筐体412A内にトナーが過剰に補給されることを抑制する。以下、制御部100による現像剤滞留判定制御について説明する。
現像剤Tが滞留すると、トナー濃度検出部73における出力値が低下する。この理由は、現像剤Tの流動性が悪くなることでトナー濃度検出部73の検出領域73Aを通過するキャリアーの量が少なくなるからである。そのため、図6に示すように、現像剤Tが滞留してない場合の出力値である検出波形L1の平均値の推移を示す破線M1に対して、現像剤Tが滞留した場合の出力値である検出波形L2の平均値の推移を示す破線M2は小さくなる。
そこで、制御部100は、トナー濃度検出部73により出力された波形に基づいて現像剤筐体412Aと撹拌部材412Bとの間において現像剤Tが滞留しているか否かについて判定する。つまり、時間的に変化する検出波形L1,L2における変化の推移を見ることにより、より正確なタイミングで現像剤Tの滞留を判定することができる。
また、本実施の形態では、制御部100は、トナー濃度検出部73により出力された検出波形L1,L2に対して、撹拌部材412Bの回転周期に応じた周波数解析処理を行う。周波数解析処理は、例えば、FFT(Fast Fourier Transform)等である。トナー濃度検出部73により出力された検出波形L1,L2は、破線Zで囲った部分のような、他の部分よりも大きく振動するリップルが生じる。このリップルが生じる部分は、撹拌部材412Bの回転速度、つまり、回転数によって決定されるので、制御部100の制御の下、周波数解析処理を行うことで、リップルが生じる部分を除去する。
リップルが生じる部分を除去することで、検出波形L1,L2は、図7に示すような処理後波形L11,L22のようになる。なお、図7では、図面の見やすさを考慮して図6における検出波形L1,L2よりも処理後波形であるL11とL22との差異を誇張して図示ししている。
現像剤Tが滞留していない処理後波形L11は、現像剤Tの流動性が良好であるので、処理後波形L11における出力値の最大値と最初値との差分である変動幅W1が比較的大きな幅となる。それに対し、現像剤Tが滞留している処理後波形L22は、現像剤Tの流動性が悪化しているので、処理後波形L22における出力値の最大値と最初値との差分である変動幅W2が比較的小さな幅となる。このように、トナー濃度検出部73により出力された波形においてリップルが生じる部分を除去することで、処理後波形の変動幅に応じて現像剤Tが滞留しているか否かについて判定することができる。そのため、現像剤滞留の発生の有無における判定をより正確に行うことができる。
制御部100は、所定の閾値よりも変動幅が大きいか否かについて判定し、閾値よりも変動幅が小さい場合、現像剤Tが滞留していると判定する。閾値は、トナーの濃度が例えば6.5%のとき(以下、「通常時」ともいう)における変動幅に2を除算した値とすることができる。
また、トナー濃度検出部73の出力は、撹拌部材412Bの回転速度に応じて変動する。撹拌部材412Bの回転速度により現像剤筐体412A内のトナーの移動速度も変動するからである。撹拌部材412Bの回転速度を変動させた場合、トナー濃度検出部73の出力値は、図8に示す実線PPのように変動する。図8の例では、撹拌部材412Bの回転速度が315mm/s、225mm/s、157mm/sの場合、トナー濃度検出部73の出力値の平均値がそれぞれ29900Hz、29850Hz、29800Hzとなる。なお、回転速度が315mm/s、225mm/s、157mm/sの場合、撹拌部材412Bの回転数は、それぞれ500rpm、357rpm、249rpmとなる。
ここで、現像剤Tの滞留が発生した場合、例えば、撹拌部材412Bの回転速度が315mm/sのとき、トナー濃度検出部73の出力値の平均値が29800Hzとなり、通常時と比較して100Hz減少した値となる。そのため、他の回転速度の場合においても現像剤Tの滞留が発生すると、トナー濃度検出部73の出力値がトナー濃度検出部73の通常時の出力値よりも減少すると考えられる。このように撹拌部材412Bの回転速度が変わることでトナー濃度検出部73の出力値が変動してしまうので、閾値を固定値に設定すると、現像剤Tの滞留を正確に判定できない。
そこで、制御部100は、撹拌部材412Bの回転速度に応じて変動幅の閾値を変更する。図9は、撹拌部材412Bの回転速度に対する処理後波形における変動幅の推移を示す図である。破線W11は、通常時における変動幅W1の推移を示し、一点鎖線W22は、現像剤Tの滞留が発生したときにおける変動幅W2の推移を示す。
周波数解析処理を行った後の、回転速度に応じた変動幅の推移は、図9に示すように、回転速度が速くなるほど、通常時と、現像剤Tの滞留が発生したときとともに変動幅が大きくなる。つまり、制御部100の制御の下、撹拌部材412Bの回転速度に応じて変動幅の閾値を変更することで現像剤Tの滞留を正確に判定することができる。
また、トナーの濃度は初期状態において例えば6.5%に設定されるが、例えば画像形成装置1の仕様の違いや、製造ばらつき等により、トナー濃度検出部73の出力値が全て同じ値になるとは限らない。そこで、制御部100は、画像形成装置1の初期調整の動作において現像剤Tが滞留しているか否かについて判定する判定基準となる閾値を決定しても良い。このようにすることで、現像剤Tの滞留を正確に判定することができる。
また、トナーの濃度は、通常時6.5%に設定されるが、例えば画像形成装置1の仕様の違いによっては、常に6.5%に設定されるとは限らない。トナーの濃度が異なると、当然にトナー濃度検出部73の出力値が変動するので、トナーの濃度が6.5%の状態に閾値を設定していると、現像剤Tの滞留の発生を誤検出する可能性がある。そこで、制御部100は、トナー濃度検出部73の検出したトナーの濃度に応じて閾値を変更しても良い。このようにすることで、現像剤Tの滞留を正確に判定することができる。
また、現像装置412内へのトナーの補給量は、トナーの濃度が規定値、つまり、通常時のトナーの濃度(6.5%)となるような補給量に設定される。しかし、現像剤Tの滞留が発生していると、トナー濃度検出部73により検出されるトナーの濃度が、実際のトナーの濃度よりも小さい値を出力してしまう。そのため、設定された補給量だけトナーが補給された場合、トナーの濃度が過剰になってしまう。
そこで、制御部100は、トナー補給部412Cによりトナーが補給された後、所定時間(例えば、1分)内において、現像剤筐体412A内のトナーの濃度が規定値より大きい場合、現像剤Tが滞留しているか否かについての判定を行うように制御しても良い。このように制御することで、現像装置412内のトナーの濃度が過剰になる前に現像剤Tが滞留していることを判定することができる。
また、低カバレッジのトナー像が連続して画像形成処理される場合、現像装置412内において使用されずに残るトナーの割合が多くなる。そのため、トナーは、劣化してしまうので、現像剤Tの滞留がより発生しやすくなる。そこで、制御部100は、画像形成処理におけるトナー像のカバレッジが所定率(例えば、3%)以下のトナー像が所定枚数連続した場合、現像剤Tの滞留が発生しているか否かについての判定を行うように制御しても良い。このように制御することで、現像剤Tの滞留を早期に検出することができる。
また、画像形成装置1の停止時間が例えば、6時間以上になると、現像装置412内のトナーは、長時間撹拌されることもなく静止した状態となるため、現像装置412内で滞留しやすい。また、画像形成装置1の周囲が、例えば、温度25℃以上、湿度60%以上になると、現像装置412内のトナーは、劣化しやすく、流動性が悪化するので、現像装置412内で滞留しやすい。そこで、制御部100は、画像形成装置1の停止時間および画像形成装置1の温湿度条件の少なくとも一方に応じて現像剤Tが滞留しているか否かについて判定するか否かを決定しても良い。このようにすることで、現像剤Tの滞留の判定を不必要に行うことを抑制することができる。
制御部100は、現像剤Tが滞留していると判定した場合、現像剤Tが滞留している旨をユーザーに報知するように表示部21を制御する。このようにすることで、現像剤Tが滞留していることをユーザーに迅速に伝えることができる。
また、制御部100は、現像剤Tが滞留していると判定した場合、画像形成装置1の動作を停止させても良い。画像形成装置1の動作を停止させることで、現像剤Tの滞留に起因した画像不良が発生することを抑制することができる。
また、制御部100は、現像剤Tが滞留していると判定した場合、画像形成処理を停止して、現像剤筐体412A内のトナーを撹拌するように撹拌部材412Bを制御しても良い。画像形成処理を行わずに撹拌部材412Bによりトナーを撹拌して滞留した現像剤Tを崩すことで、現像剤Tの滞留を低減させることができる。また、撹拌部材412Bでの撹拌後、トナー濃度検出部73により再度現像剤Tが滞留しているかを判定することにより、現像剤Tの滞留が解消したかを迅速に判定することができる。
また、制御部100は、現像剤Tが滞留していると判定した場合、画像形成処理を停止して、現像剤筐体412A内のトナーを一定量排出する制御をしても良い。現像剤筐体412Aから一定量トナーを排出して新たなトナーを補給するトナー入れ替え制御を行うことで、現像剤筐体412A内の現像剤Tの流動性を向上させることができるので、現像剤Tの滞留を低減させることができる。また、トナー入れ替え制御を行った後に、再度現像剤Tが滞留しているかを判定することにより、現像剤Tの滞留が解消したかを迅速に判定することができる。
また、現像剤Tが滞留した状態であって、画像形成装置1の周囲、または内部の温度が所定温度(例えば、25℃)より大きくなると、トナーの濃度が過剰に上がりすぎた状態になることが想定される。画像形成装置1の周囲、または内部の温度が所定温度より大きい条件は、現像剤Tが滞留しやすい条件であるからである。トナーの濃度が過剰に上がりすぎた状態になると、帯電装置414や感光体ドラム413に悪影響を及ぼす可能性があるので、画像形成装置1全体のメンテナンスを行う必要が生じる。
そこで、制御部100は、現像剤Tが滞留していると判定し、かつ、画像形成装置1の周囲、または、画像形成装置1の内部の温度が所定温度より大きくなった場合、画像形成装置1の動作不良が発生している旨を報知するように表示部21を制御しても良い。このようにすることで、早期に画像形成装置1の動作不良をユーザーに知らせることができる。
また、画像形成装置1の周囲、または内部の温度が所定温度以下である場合、つまり、現像剤Tが滞留しにくい場合において、現像剤Tが滞留していると、トナー濃度検出部73の検出結果が正しくない可能性がある。そのため、トナーの補給量が過剰になってしまうおそれがある。そこで、制御部100は、現像剤Tが滞留していると判定し、かつ、画像形成装置1の周囲、または、画像形成装置1の内部の温度が所定温度以下である場合、画像形成処理におけるトナー像のカバレッジに応じてトナーの補給量を決定しても良い。このようにすることで、トナー濃度検出部73の誤検出によるトナーの過剰補給を抑制することができる。
以上のように構成された画像形成装置1の動作について説明する。図10は、印刷枚数に対する、現像剤筐体412A内の現像剤Tのたまり量およびトナーの濃度の関係を示す図である。図10における一点鎖線X1は、従来例における現像剤筐体412A内の現像剤Tのたまり量を示す。二点鎖線X2は、従来例におけるトナーの濃度を示す、また、実線Y1は、本実施の形態における現像剤筐体412A内の現像剤Tのたまり量を示す。また、破線Y2は、本実施の形態におけるトナーの濃度を示す。
画像形成処理が連続で行われると、それに応じてトナーが現像剤筐体412A内に補給されていく。しかし、例えば、低カバレッジの画像形成から高カバレッジの画像形成に切り替わったとき等において、現像剤筐体412A内の現像剤Tの流動性が悪化するので、現像剤筐体412A内において現像剤Tが滞留する。
従来例、つまり、特許文献1に記載の技術の場合、現像剤Tの滞留を判定することができないので、現像剤Tが滞留する、つまり、現像剤Tの流動性が悪いと、トナーが補給され続ける。従来例の場合、トナーが補給され続けるので、例えば、印刷枚数がN1枚を超えても、現像剤筐体412A内の現像剤Tのたまり量が増え続ける(一点鎖線X1参照)。そして、印刷枚数がN2枚に達し、トナーの濃度が、過剰な濃度である8.5%となったときに初めて現像剤Tの滞留に起因した画像不良が発生したことをユーザーが発見する。
それに対し、本実施の形態では、トナー濃度検出部73により出力された検出波形に応じた変動幅Wにより現像剤Tの滞留の発生の有無を判定するので、印刷枚数がN1枚に達した時点で現像剤Tが滞留したことを判定することができる。その時点で、例えば、撹拌部材412Bによる撹拌動作をする制御や、トナー入れ替え制御を行うことで、現像剤Tの滞留を解消する。これにより、本実施の形態では、トナーの濃度を、画像不良が発生しないレベルである7.5%程度に抑えることができるとともに、現像剤筐体412A内の現像剤Tのたまり量を0.1g程度に抑えることができる。そのため、印刷枚数がN2枚に達した後も、画像形成処理を継続して行うことができる。そして、印刷枚数がN3枚に達した時点で、現像剤Tが滞留した場合でも、再度、現像剤Tが滞留していることを判定し、現像剤Tの滞留を解消する制御を行う。これにより、さらに画像形成処理を継続して行うことができる。
次に、以上のような制御部100を備えた画像形成装置1における現像剤滞留判定制御の動作例について説明する。図11は、画像形成装置1における現像剤滞留判定制御の動作例の一例を示すフローチャートである。図11における処理は、印刷ジョブ中において適宜実行される。
図11に示すように、制御部100は、トナー濃度検出部73が出力した波形である出力波形を取得する(ステップS101)。次に、制御部100は、出力波形の変動幅を算出する(ステップS102)。
次に、制御部100は、変動幅が閾値未満であるか否かについて判定する(ステップS103)。判定の結果、変動幅が閾値以上の場合(ステップS103、NO)、処理はステップS105に遷移する。一方、変動幅が閾値未満である場合(ステップS103、YES)、制御部100は、画像形成処理を停止する(ステップS104)。なお、ステップS104において、画像形成処理を停止する代わりに、表示部21に現像剤Tが滞留している旨を報知するように制御しても良い。
次に、制御部100は、トナー入れ替え制御を実行する(ステップS105)。なお、ステップS105においては、トナー入れ替え制御の代わりに撹拌部材412Bによる撹拌動作をする制御をしても良い。ステップS105の後、本制御は終了する。
以上のように構成された本実施の形態に係る現像装置412によれば、トナー濃度検出部73により出力された検出波形に基づいて、現像剤筐体412Aと撹拌部材412Bとの間において現像剤Tが滞留していることを判定することができる。そのため、現像剤筐体412A内にトナーが過剰に補給されることを抑制することができるので、現像剤Tが滞留することに起因した画像不良が発生することを抑制することができる。
また、トナー濃度検出部73により出力された検出波形に周波数解析処理を行うことで、検出波形におけるリップルを生じる部分を除去することができる。これにより、現像剤Tが滞留していることについての判定を正確に行うことできる。
なお、上記実施の形態では、現像剤Tの滞留を判定した場合、トナー入れ替え制御や現像剤筐体412A内を撹拌する制御を実行していたが、本発明はこれに限定されず、現像剤Tの滞留を除去するための除去部材を備えて構成であっても良い。
例えば、図12に示すように、現像剤筐体412Aを振動させる振動部材74を除去部材として用いることができる。振動部材74は、現像剤筐体412Aにおけるトナー濃度検出部73の周辺に配置されている。制御部100は、トナーが滞留していると判定した場合、振動部材74を振動させる。これにより、現像剤筐体412A内で滞留した現像剤Tが崩されて現像剤Tの滞留が除去される。
また、図13に示すように、補助撹拌部材75を除去部材として用いることができる。補助撹拌部材75は、撹拌部材412Bと現像剤筐体412Aとの間の部分に配置されており、軸75Aと、軸75Aに設けられた複数の羽部材75Bとを有している。補助撹拌部材75は、軸75Aを回転中心として回転することで、滞留した現像剤Tを撹拌する。これにより、現像剤筐体412A内で滞留した現像剤Tが崩されて現像剤Tの滞留が除去される。
また、上記実施の形態では、周波数解析処理により得られた処理後波形に基づいて現像剤筐体412A内で現像剤Tが滞留しているか否かについての判定を行っていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、トナー濃度検出部73により検出された検出波形そのものを用いて現像剤Tが滞留しているか否かについての判定を行っても良い。
その他、上記実施の形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明は、画像形成装置を含む複数のユニットで構成される画像形成システムに適用できる。複数のユニットには、例えば後処理装置、ネットワーク接続された制御装置等の外部装置が含まれる。
1 画像形成装置
73 トナー濃度検出部
100 制御部
412 現像装置
412A 現像剤筐体
412B 撹拌部材

Claims (18)

  1. トナーとキャリアーを含む現像剤を収容する現像剤筐体と、
    前記現像剤筐体内で回転することにより前記現像剤を搬送しながら撹拌する撹拌部材と、
    前記撹拌部材により撹拌される前記現像剤に含まれるトナーの濃度を検出するトナー濃度検出部と、
    前記トナー濃度検出部により検出された前記トナーの濃度の検出波形に基づいて前記現像剤筐体と前記撹拌部材との間において前記現像剤が滞留しているか否かについて判定する制御部と、
    を備える現像装置。
  2. 前記制御部は、
    前記トナー濃度検出部により出力された前記検出波形に対して、前記撹拌部材の回転周期に応じた周波数解析処理を行い、
    前記周波数解析処理により得られた処理後波形における出力値の、最大値と最小値との差分である変動幅が所定の閾値より大きい場合、前記現像剤が滞留していると判定する、 請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記制御部は、前記撹拌部材の回転速度に応じて前記閾値を変更する、
    請求項2に記載の現像装置。
  4. 前記制御部は、前記トナー濃度検出部により検出された前記トナーの濃度に応じて、前記閾値を変更する、
    請求項2または請求項3に記載の現像装置。
  5. 前記制御部により前記現像剤が滞留していると判定された場合、前記現像剤筐体と前記撹拌部材との間に滞留する前記現像剤を除去する除去部材を備える、
    請求項1〜4の何れか1項に記載の現像装置。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載の現像装置を備える、
    画像形成装置。
  7. 前記画像形成装置の内部の情報を報知する報知部を備え、
    前記制御部は、前記現像剤が滞留していると判定した場合、前記現像剤が滞留している旨をユーザーに報知するように前記報知部を制御する、
    請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、前記現像剤が滞留していると判定した場合、前記画像形成装置の動作を停止させる、
    請求項6または請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記制御部は、前記画像形成装置の停止時間に応じて、前記現像剤が滞留しているか否かについて判定するか否かを決定する、
    請求項6〜8の何れか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記制御部は、前記画像形成装置の周囲の温湿度条件に応じて、前記現像剤が滞留しているか否かについて判定するか否かを決定する、
    請求項6〜9の何れか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記現像剤筐体内にトナーを補給するトナー補給部を備え、
    前記制御部は、前記トナー補給部により前記トナーが補給された後、所定時間内において前記現像剤筐体内の前記トナーの濃度が規定値より大きい場合、前記現像剤が滞留しているか否かについての判定を行う、
    請求項6〜10の何れか1項に記載の画像形成装置。
  12. 前記制御部は、トナー像のカバレッジが所定率以下である画像形成処理が所定枚数連続した場合、前記現像剤が滞留しているか否かについての判定を行う、
    請求項6〜11の何れか1項に記載の画像形成装置。
  13. 前記制御部は、前記画像形成装置の初期調整の動作において、前記現像剤が滞留しているか否かについて判定する判定基準を決定する、
    請求項6〜12の何れか1項に記載の画像形成装置。
  14. 前記制御部は、前記現像剤が滞留していると判定した場合、画像形成処理を停止して前記現像剤筐体内の前記現像剤を撹拌するように前記撹拌部材を制御する、
    請求項6〜13の何れか1項に記載の画像形成装置。
  15. 前記制御部は、前記現像剤が滞留していると判定した場合、前記現像剤筐体内のトナーを一定量排出する制御を行う、
    請求項6〜14の何れか1項に記載の画像形成装置。
  16. 前記画像形成装置の内部の情報を報知する報知部を備え、
    前記制御部は、前記現像剤が滞留していると判定し、かつ、前記画像形成装置の周囲、または、前記画像形成装置の内部の温度が所定温度より大きい場合、前記画像形成装置に動作不良が発生している旨を報知するように報知部を制御する、
    請求項6〜15の何れか1項に記載の画像形成装置。
  17. 前記現像剤筐体内にトナーを補給するトナー補給部を備え、
    前記制御部は、前記現像剤が滞留していると判定し、かつ、前記画像形成装置の周囲、または、前記画像形成装置の内部の温度が所定温度以下の場合、画像形成処理におけるトナー像のカバレッジに応じてトナーの補給量を変更するように前記トナー補給部を制御する、
    請求項6〜16の何れか1項に記載の画像形成装置。
  18. トナーとキャリアーを含む現像剤を収容する現像剤筐体と、
    前記現像剤筐体内で回転することにより前記現像剤を搬送しながら撹拌する撹拌部材と、を備える現像装置の現像剤滞留判定方法であって、
    前記撹拌部材により撹拌される前記現像剤に含まれるトナーの濃度を検出し、
    検出された前記トナーの濃度の検出波形に基づいて前記現像剤筐体と前記撹拌部材との間において前記現像剤が滞留しているか否かについて判定する現像剤滞留判定方法。
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